JP2012103522A - 画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像制御CPU101は、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2のそれぞれにおいて画像形成された濃度補正用チャートのカラーセンサ32による測色結果である電圧値及びXYZ三刺激値測色機5による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の不揮発メモリに記憶させる。また、トレイ用紙プロファイルに一つ以上の濃度変換用データを関連付けて不揮発メモリ102cに記憶させ、画像形成時には、各画像形成装置に対し、画像形成に用いられるトレイ又は用紙のプロファイルに関連付けられた濃度変換用データに基づくプリンタγ補正を行わせる。
【選択図】図11
Description
用紙に画像を形成する複数の画像形成装置が用紙搬送方向に接続された画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置において用紙に形成された濃度補正用チャートを測色して、測色結果である電圧値を出力するカラーセンサと、
前記濃度補正用チャートを外部の測色機により測色した測色結果である濃度値を取り込む取り込み手段と、
複数の給紙トレイと、
前記カラーセンサによる測色結果である電圧値及び前記測色機による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを前記測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の記憶手段に記憶させる濃度変換用データ登録手段と、
前記給紙トレイのそれぞれにセットされた用紙についての設定情報であるトレイ用紙プロファイル又は当該画像形成システムで用いられる各用紙についての設定情報である用紙プロファイルに、前記濃度変換用データ登録手段により取得された少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて用紙設定記憶手段に記憶させる用紙設定手段と、
前記各画像形成装置の記憶手段に記憶されている濃度変換用データに基づいて、前記各画像形成装置において前記電圧値を前記濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成させ、画像形成時に、前記各画像形成装置に対し前記用紙設定記憶手段に記憶されている前記画像形成に用いる用紙の用紙プロファイル又は当該用紙がセットされた給紙トレイのトレイ用紙プロファイルに関連付けられた濃度変換用データを用いて作成された前記濃度変換テーブル又は前記関数に基づいてプリンタγ補正を行わせる制御手段と、
を備える。
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記各画像形成装置毎の濃度変換用データを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる。
前記各画像形成装置の記憶手段は、更に、予め定められた濃度変換用データ及びIDCセンサからの電圧値に基づいて生成された濃度変換用データを記憶し、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記画像形成装置毎に、前記濃度変換用データ登録手段により取得された何れかの濃度変換用データ、予め定められた濃度変換用データ、IDCセンサに基づく濃度変換用データの何れかを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる。
前記濃度変換用データ登録手段は、前記複数の画像形成装置のそれぞれに同一種類の用紙を用いて前記濃度補正用チャートを形成させ、前記複数の全ての画像形成装置についての濃度変換用データを取得した後、当該取得した濃度変換用データのそれぞれに同一種類の用紙を用いて取得された一まとまりの濃度変換用データであることを示す識別情報を付与して前記各画像形成装置の記憶手段に記憶させ、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに、前記一まとまりの濃度変換用データの識別情報を関連付けて前記用紙設定記憶手段にさせる。
まず、構成について説明する。
図1に、画像処理支援システム100Aの概略構成を示す。
図1に示すように、画像処理支援システム100Aは、第1の画像形成装置1(マスタ側)、第2の画像形成装置2(スレーブ側)、リレーユニット(以下、RU)3、及び後処理装置4を備える画像形成システム100と、XYZ三刺激値測色機5と、外部PC6と、USBメモリ7と、を備えて構成される。画像処理支援システム100Aは、画像形成システム100を構成する各画像形成装置(ここでは、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2)の出力紙濃度調整を行なうためのシステムである。出力紙濃度調整とは、各画像形成装置において、使用される用紙に応じた最適なプリンタγ補正をかけることができるように、各画像形成装置において各種用紙に対する濃度変換用のデータを作成することをいう。
図2に示すように、画像形成システム100は、第1の画像形成装置1、第2の画像形成装置2、RU3、後処理装置4が順に接続されて構成される。図2中の点線矢印は、用紙の搬送経路を示している。なお、本実施の形態においては2台の画像形成装置が接続された場合を例にとり説明するが、画像形成装置の台数は2台以上であれば特に限定されない。
中間転写ベルト12eは、転写されて形成されたトナー像を担持しながら回転する。
転写ローラ12fは、中間転写ベルト12e上に担持されているYMCK各色のトナー像を用紙に転写する(二次転写)。
定着装置12gは、用紙に転写されて形成されたYMCK各色のトナー像を加熱又は加圧し、トナー像を用紙に定着させる。トナー像が定着された用紙は、その後、第2の画像形成装置2に搬送される。
カラーセンサ32は、LED光源321、受光素子322、レンズ323、レンズホルダ324等を備えて構成される反射型センサである。
カラーセンサ32は、用紙に定着して形成されたチャート(本実施形態ではγ補正用チャート(図6参照))を測色して、測色により算出された電圧値を画像制御CPU101に出力する。
図4に、画像形成システム100の機能ブロック図を示す。
第1の画像形成装置1は、制御部10、画像形成部12、スキャナ部13、操作表示部14、プリントコントローラ15、調停部16、USBポート17等を備えて構成される。
RAM102aは、画像制御CPU101により実行制御される各種処理において、ROM102b又は不揮発メモリ102cから読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
ROM102bは、第1の画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種プログラムを記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、画像制御CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。また、ROM102bは、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。
不揮発メモリ102cについては後述する。
また、DRAM制御IC105は、圧縮メモリ106aから圧縮画像データを読み出して伸長IC107により伸長し、伸長された非圧縮画像データをページメモリ106bに記憶させる。更に、DRAM制御IC105は、ページメモリ106bに記憶されている非圧縮画像データを読み出して書き込み処理部108に出力する。
LCD141は、LCD141を覆うタッチパネルを備える。操作表示制御部142は、画像制御CPU101から出力される表示信号を入力し、入力される表示信号に基づいて各種設定画面等をLCD141に表示する。また、操作表示制御部142は、図示しない操作キー群又はタッチパネルの押下により生成される操作信号を入力し、入力される操作信号を画像制御CPU101に出力する。
DRAM制御IC152は、LANIF154により受信された画像データやジョブの設定情報をコントローラ制御部151に出力するとともに、コントローラ制御部151からの指示に従って、コントローラ制御部151から入力された画像データを画像メモリ153へ一時的に格納する制御を行う。また、DRAM制御IC152は、第1の画像形成装置1のDRAM制御IC105及び第2の画像形成装置2のDRAM制御IC205とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部151からの指示に従って、ジョブの設定情報をDRAM制御IC105出力したり、画像メモリ153から画像データを読み出してDRAM制御IC105及びDRAM制御IC205に出力したりする。
LANIF154は、NICやモデム等のLANと接続するための通信インターフェイスであり、外部PCから送信された画像データをLANを介して受信する。また、LANIF154は、受信された画像データをDRAM制御IC152に出力する。
RU制御部31は、CPU、RAM、ROM等から構成され、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開された各種プログラムとの協働により各種処理を実行する。また、RU制御部31は、プリンタ制御部221、画像制御CPU201、調停部26を介して画像制御CPU101とデータ通信可能に接続される。
図5に、γ補正用チャートのサイズ仕様を示す。
γ補正用チャートのサイズ仕様の設定については、予め不揮発メモリ102c、202cに記憶されているものとする。γ補正用チャートは複数のγ補正用パッチにより構成され、γ補正用パッチは複数枚の用紙に渡って形成される。なお、γ補正用パッチのサイズはカラーセンサ32の性能等によって定まる。一般に、用紙サイズが大きいほどγ補正用チャートに用いられる用紙枚数は少なくて済み、用紙サイズが小さいほど多くの用紙が必要となる。ここでは、大サイズ、中サイズ、小サイズの合計3パターンの用紙サイズに対し、γ補正用チャートに必要な用紙枚数が対応付けられた設定となっている。例えば、副走査方向(用紙搬送方向)の長さが297.0mmの用紙(A4用紙)にγ補正用チャートを形成する場合、「中サイズ」であるから、「γ補正用パッチ数」は32個、「用紙枚数」は4枚である。
図6に示すγ補正用チャートは、A4用紙に形成されたγ補正用チャートである。YMCK各色のγ補正用パッチがA4−1〜A4−4の合計4枚に渡って形成される。A4用紙1枚につきγ補正用パッチは8個形成され、A4用紙4枚で合計32個形成される。YMCK各色のγ補正用パッチの総数は、32個×4色=128個である。γ補正用チャートA4−1〜A4−4に形成されるγ補正用パッチの階調値は、同図に示すように、階調255を最大としてA4−1〜A4−4に満遍なく散らされる。濃度を満遍なく散らすことにより、色の再現性を確保し、チャート依存性の低減又はノイズの低減を図ることができる。
図7(a)に、第1の画像形成装置1における不揮発メモリ102cの構造を示す。図7(a)に示すように、不揮発メモリ102cには、出力紙濃度調整のためのデータ格納領域として、用紙カテゴリ管理領域A11、用紙カテゴリ格納領域A12、トレイ用紙プロファイル格納領域A13、用紙プロファイル格納領域A14が設けられている。この不揮発メモリ102cは、第1の画像処理装置1についての濃度変換用データを記憶する記憶手段、及び用紙設定記憶手段として機能する。
「用紙カテゴリ」とは、プリンタγ補正に用いるγ補正テーブルを作成する際に使用される濃度変換テーブル又は関数を作成するための濃度変換用データをいう。具体的には、γ補正用チャートをカラーセンサ32で測色した結果を示す電圧値及び同じγ補正用チャートをXYZ三刺激値測色機5で測色した結果を示す濃度値の組み合わせである。
図8(b)に示すように、本実施形態における用紙カテゴリ格納領域A12は、No.1〜No.10の最大で10個の用紙カテゴリを記憶することができる。用紙カテゴリのそれぞれは、「登録状態」、「更新日」、「濃度値」、「パッチ測色電圧値」により構成される。「登録状態」は、0:未登録、1:測色データ登録待ち、2:登録済み、の何れかのデータである。「更新日」は、用紙カテゴリの更新日を示すデータである。「濃度値」には、第1の画像形成装置1で画像形成されたγ補正用チャートをXYZ三刺激値測色機5で測色した結果を示すXYZ三刺激値(濃度値)である。「パッチ測色電圧値」は、第1の画像形成装置1で画像形成されたγ補正用チャートをカラーセンサ32で測色した結果を示す電圧値である。
トレイ用紙プロファイルは、図9に示すように「用紙種類」、「用紙名称」、「坪量単位」、「坪量」、…、「プリンタγ補正モード」、「用紙カテゴリデータベースへのリンク」、の各データにより構成される。「プリンタγ補正モード」については、「デフォルト補正値」:1、「用紙カテゴリ」:2、「OFF」:0、のうち何れかが登録される。「デフォルト補正値」は、予め定められたデフォルトの濃度変換用データを用いて濃度変換テーブル又は関数を作成するモードである。「用紙カテゴリ」は、後述する濃度変換用データの登録処理で登録された用紙カテゴリを濃度変換用データとして用いて濃度変換テーブル又は関数を作成するモードである。「OFF」は、出力紙濃度調整を行なわず、IDCセンサを用いて取得された濃度変換用データを用いて濃度変換テーブル又は関数を作成するモードである。「用紙カテゴリデータベースへのリンク」については、用紙カテゴリの登録番号No.1〜No.10(図8(a)、(b)参照)のうち何れかの登録NO.番号が登録される。番号が登録されることにより、トレイ用紙プロファイルは登録された番号の用紙カテゴリとリンクする(関連付けられる)。
用紙プロファイルは、図10に示すようにトレイ用紙プロファイルと同じデータ構成である。トレイ用紙プロファイルと同様に、「プリンタγ補正モード」については、「デフォルト補正値」:1、「用紙カテゴリ」:2、「OFF」:0、のうち何れかが登録される。「用紙カテゴリデータベースへのリンク」については、用紙カテゴリの登録番号No.1〜No.10(図8(a)、(b)参照)のうち何れかの番号が登録される。番号が登録されることにより、用紙プロファイルは登録された番号の用紙カテゴリとリンクする(関連付けられる)。
図12を参照して、濃度変換用データ(用紙カテゴリ)登録処理について説明する。濃度変換用データの登録処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。濃度変換用データの登録処理の実行により、濃度変換用データ登録手段が実現される。
画面右側には、用紙トレイ(給紙トレイ)がトレイ番号1〜9まで選択可能に表示される。また、画面下側には「調整」ボタンが押下可能に表示される。
調整ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS2;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に調整メニューの設定画面を表示する(ステップS3)。
画面右側には、「出力紙濃度調整」ボタンが押下可能に表示される。
出力紙濃度調整ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS4;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に出力紙濃度調整の設定画面を表示する(ステップS5)。
画面左側には、調整メニューの設定画面G12から出力紙濃度調整の設定画面G13に移行している様子が表示される。
画面右側には、「用紙カテゴリ登録」ボタンが押下可能に表示される。
用紙カテゴリ登録ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS6;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリのリスト選択画面を表示する(ステップS7)。
リスト選択画面G14には、用紙カテゴリの名称又は名称が無い場合はブランク領域がNo.1〜No.10まで合計10個選択可能に表示される。また、画面下側には、「印刷モード」ボタンが押下可能に表示される。
印刷モードボタンの押下信号を入力した場合(ステップS8;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリの名称入力画面を表示する(ステップS9)。
用紙カテゴリの名称入力画面G15には、キーボードが押下可能に表示される。画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS10;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14にプリントスタンバイ画面を表示する(ステップS11)。
画面右下側には、トレイ1〜トレイ9までの合計9個のトレイが選択可能に表示される。ここで選択されるトレイのトレイ用紙プロファイルに、後に濃度変換用データが登録される。
プリント開始ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS12;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14にプリント中画面を表示するとともに、選択されたトレイから順次用紙を給紙し画像形成システム100に接続されている全ての画像形成装置の画像形成部によりγ補正用チャートを画像形成させてRU3により測色させる(ステップS13)。
プリント中画面G17には、「コピーしています」等のメッセージが表示される。
プリント中画面G17を表示後、画像制御CPU101は、具体的には以下の制御を行う。即ち、本実施の形態における画像形成システム100には第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2が接続されているので、ステップS13において、画像制御CPU101は、まず、選択されたトレイから用紙を給紙させ、給紙された用紙に第1の画像形成装置1の画像形成部12によりγ補正用チャートを画像形成させる。そして、γ補正用チャートが画像形成された用紙をRU3に搬送し、カラーセンサ32に測色させる。次いで、画像制御CPU101は、選択されたトレイから用紙を給紙させ、給紙された用紙に第2の画像形成装置2の画像形成部22によりγ補正用チャートを画像形成させる。そして、γ補正用チャートが画像形成された用紙をRU3に搬送し、カラーセンサ32に測色させる。
印刷モード終了ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS15;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリのリスト選択画面を表示する(ステップS16)。
リスト選択画面G18は、リスト選択画面G14と表示内容及び構成は同一である。ここでは、カラーセンサ32により読み取られたγ補正用チャートの電圧値が用紙カテゴリに登録されたため、用紙カテゴリリストの一に名称が表示されている。また、合わせて、「測色データ読み込み待ち状態です」等のメッセージが表示される。
画面下側には、「測色データ読み込み」ボタンが表示される。この「測色データ読み込み」ボタンは、当初は網掛け状態、即ち、押下不可能な状態で表示されるが、用紙カテゴリリストから用紙カテゴリが選択され、その用紙カテゴリが測色データ登録待ち状態、即ち、γ補正用チャートの電圧値が前段の処理工程で登録され、XYZ三刺激値が登録されていない用紙カテゴリであった場合に、画像制御CPU101の制御により網掛けが解除され、押下可能な状態で表示される。このように、γ補正用チャートの電圧値が前段の処理工程で登録されXYZ三刺激値が登録されていない用紙カテゴリが選択されている場合にのみ「測色データ読み込み」を押下できるように制御することで、電圧値のない用紙カテゴリや異なる種類の用紙の用紙カテゴリが選択されてしまうことを防止することができる。
測色データ読み込みボタンの押下信号を入力した場合(ステップS17;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14にUSBメモリ7の接続要求画面を表示する(ステップPS18)。
接続要求画面G19には、「USBメモリを接続してOKを選択して下さい」等のメッセージが表示される。また、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
認識できた場合(ステップS19;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に測色結果のファイル選択画面を表示する(ステップS20)。
ファイル選択画面G20には、USBメモリ7に記憶されている測色結果のファイル名(XYZ三刺激値)が選択可能に表示される。画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS21;Y)、画像制御CPU101は、選択されたファイルを用紙カテゴリの「濃度値」に登録する(ステップS22)。具体的には、ファイル選択画面G20において選択されたファイルを、用紙カテゴリ格納領域A12又はA22の、リスト選択画面G18において選択された用紙カテゴリのNO.の「濃度値」の領域に書き込む。第1の画像形成装置1により形成されたγ補正用チャートの測色結果は用紙カテゴリ領域A12に、第2の画像形成装置2により形成されたγ補正用チャートの測色結果は用紙カテゴリ領域A12に書き込ませる(記憶させる)。何れの領域に書き込むかは、例えば、ファイルに付与されている画像形成装置の識別情報により判断する。
リスト選択画面G21は、リスト選択画面G18と同一の構成及び内容である。ここでは、濃度変換用データが用紙カテゴリとして登録されたため、用紙カテゴリのリストの一に「測色データ読み込み待ち状態です」等のメッセージが削除され、用紙カテゴリの名称のみが表示される。
画面G22は、ファイル選択画面G20において、適切なファイルが選択されずに「OK」ボタンが押下された場合に表示される画面である。画面G22には、選択されたファイルを再確認する旨のメッセージが表示される。
図25を参照して、リンク解除処理について説明する。
リンク解除処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
なお、図11で説明したように、トレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルは、用紙カテゴリとリンクしている。用紙カテゴリのNo.1〜No.10のうち、何れかの用紙カテゴリが削除又は上書き登録される場合、削除又は上書き登録時にリンクされているトレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルのリンク設定を削除する必要がある。
リンクされていない場合(ステップS31;N)、画像制御CPU101は、ステップS33に移行する。
既に登録済みのトレイ用紙プロファイルが他に存在する場合(ステップS33;Y)、画像制御CPU101は、他の登録済みのトレイ用紙プロファイルを読み込み(ステップS34)、ステップS31に移行する。
既に登録済みのトレイ用紙プロファイルが他に存在しない場合(ステップS33;N)、画像制御CPU101は、ステップS35に移行する。
リンクされていない場合(ステップS35;N)、画像制御CPU101は、ステップS37に移行する。
既に登録済みの用紙プロファイルが他に存在する場合(ステップS37;Y)、画像制御CPU101は、他の登録済みの用紙プロファイルを読み込み(ステップS38)、ステップS35に移行する。
既に登録済みの用紙プロファイルが他に存在しない場合(ステップS37;N)、画像制御CPU101は、リンク解除処理を終了する。
図26を参照して、トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理について説明する。
トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理の実行により、用紙設定手段が実現され、トレイ用紙プロファイルに用紙カテゴリを関連付けることができる。
起動時画面G31は、起動時画面G11(図13参照)と同一の構成及び内容である。起動時画面G31には、画面左下側に「用紙設定」ボタンが押下可能に表示される。
用紙設定ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS42;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙設定画面を表示する(ステップS43)。
画面左側には、トレイ1〜トレイ9までの合計9個の「トレイ」ボタンが選択可能に表示される。また、画面右下側には、「設定変更」ボタンが押下可能に表示される。
設定変更ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS44;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に個別設定変更画面を表示する(ステップS45)。
個別設定変更画面G33は、画面左側には、「出力紙濃度調整」ボタンが押下可能に表示される。また、「出力紙濃度調整」ボタンが押下状態の場合、画面左側に「デフォルト補正値」ボタン、「用紙カテゴリ」ボタン及び「OFF」ボタンが押下可能に表示される。
ここで、トレイ用紙プロファイルに用紙カテゴリをリンク設定するための当該処理においては、個別設定変更画面G33で「出力紙濃度調整」及び「用紙カテゴリ」ボタンを押下した場合の処理について説明するが、予め定められたデフォルトの補正値を使用した簡易的な濃度変換用データを使用する設定にしたり、出力紙濃度調整機能をOFFにしてIDCセンサを用いてプリンタγ補正を行う設定にしたりすることもできる。これらの設定は、不揮発メモリ102cのトレイ用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」として登録される。ユーザは、画像形成する際に要求する精度や用途に応じて出力紙濃度調整を設定することができる。
また、個別設定変更画面G33においては、他の項目のボタン(例えば、用紙種類、用紙サイズ、坪量・・・)を押下すれば、これらの項目について入力、変更を行うことができる。
用紙カテゴリボタンの押下信号を入力した場合(ステップS46;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリ選択画面を表示する(ステップS47)。
用紙カテゴリ選択画面G34は、リスト選択画面G21(図23参照)と同一の構成及び内容である。画面中央には、用紙カテゴリが選択可能に表示される。また、画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS48;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に個別設定変更画面G33を再度表示する(ステップS49)。
再度表示された個別設定変更画面G35は、個別設定変更画面G33(図29参照)と同一の構成及び内容である。個別設定変更画面G35では、「出力紙濃度調整」ボタン及び「用紙カテゴリ」ボタンが押下状態で表示される。また、画面下側には「OK」ボタンが押下可能に表示される。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS50;Y)、画像制御CPU101は、不揮発メモリ102cのトレイ用紙プロファイル格納領域A13において、用紙設定画面G32において選択されたトレイのトレイ用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」を「用紙カテゴリ」に設定するとともに、当該トレイ用紙プロファイルが用紙カテゴリ選択画面G34において選択された用紙カテゴリとリンクするように、上記選択されたトレイ用紙プロファイルの「用紙カテゴリデータベースへのリンク」に選択された用紙カテゴリの登録No.を登録し(ステップS51)、トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理を終了する。
図32を参照して、用紙プロファイルの登録処理について説明する。
用紙プロファイルの登録処理は、画像制御CPU101と記憶部102に記憶されているプログラムとの協働により実行される。用紙プロファイルの登録処理により、用紙設定手段が実現され、用紙プロファイルに用紙カテゴリを関連付けることができる。また、最大500個までの用紙プロファイルを予め登録しておくことができる。
画面右側には、「ユーザ設定」ボタンが押下可能に表示される。
最後の給紙トレイ設定ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS62;Y)、画像制御CPU101は、給紙トレイ設定画面を表示する(ステップS63)。
画面右側には、設定メニューから始まり、ユーザ設定及び環境設定を経て、給紙トレイ設定に遷移してきた状態が表示される。また、画面左側には、「用紙設定」ボタンが押下可能に表示される。
用紙設定ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS64;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙プロファイル登録画面を表示する(ステップS65)。
画面中央には、No.1〜No.500まで合計500個の用紙プロファイルが選択可能に表示される。また、画面下側には、「追加/編集」ボタンが押下可能に表示される。
追加/編集ボタンの押下信号を入力した場合(ステップS66;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙条件登録画面を表示する(ステップS67)。
用紙条件登録画面G44の画面左側には、「出力紙濃度調整」ボタンが押下可能に表示される。また、「出力紙濃度調整」ボタンが押下状態の場合、画面左側に「デフォルト補正値」ボタン、「用紙カテゴリ」ボタン及び「OFF」ボタンが押下可能に表示される。
ここで、上述のトレイ用紙プロファイルへの設定時と同様に、用紙条件登録画面44からは、「出力紙濃度調整」及び「用紙カテゴリ」ボタンを押下した場合の処理について説明するが、予め定められたデフォルトの濃度変換用データを使用する設定にしたり、出力紙濃度調整機能をOFFにしてIDCセンサを用いてプリンタγ補正を行う設定にしたりすることもできる。これらの設定は、不揮発メモリ102cの用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」として登録される。ユーザは、画像形成する際に要求する精度や用途に応じて出力紙濃度調整を設定することができる。
また、個別設定変更画面G33においては、他の項目のボタン(例えば、用紙種類、用紙サイズ、坪量・・・)を押下すれば、これらの項目について入力、変更を行うことができる。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS68;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙カテゴリ選択画面を再度表示する(ステップS69)。
用紙カテゴリ選択画面G45は、用紙カテゴリ選択画面G34(図30参照)と同一の構成及び内容である。画面中央には、用紙カテゴリが選択可能に表示される。ここで表示されている用紙カテゴリは、ユーザが予め登録しておいた用紙カテゴリである。また、画面下側には、「OK」ボタンが押下可能に表示される。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS70;Y)、画像制御CPU101は、操作表示部14に用紙条件登録画面G44を再度表示する(ステップS71)。
再度表示された用紙条件登録画面G46は、用紙条件登録画面G44(図36参照)と同一の構成及び内容である。用紙条件登録画面G46では、「出力紙濃度調整」ボタン及び「用紙カテゴリ」ボタンが押下状態で表示される。また、画面下側には「OK」ボタンが押下可能に表示される。
OKボタンの押下信号を入力した場合(ステップS72;Y)、画像制御CPU101は、不揮発メモリ102cの用紙プロファイル格納領域A14において、用紙プロファイル登録画面G43において選択された用紙プロファイルのプリンタγ補正モードを「用紙カテゴリ」に設定するとともに、当該用紙プロファイルが用紙カテゴリ選択画面G45において選択された用紙カテゴリとリンクするように、「用紙カテゴリへデータベースのリンク」に用紙カテゴリ選択画面G45から選択された用紙カテゴリの登録NO.を登録し(ステップS73)、用紙プロファイルの登録処理を終了する。
上述の説明では、画像形成システム100に接続されている全ての画像形成装置について出力紙濃度調整の設定を同じにする場合を例にとり説明したが、以下の変形例に示すように、それぞれの画像形成装置について個別に出力紙濃度調整の設定を行うことができるようにしてもよい。
変形例において、上述のトレイ用紙プロファイルのリンク設定処理のステップS45において表示される個別設定変更画面G33、用紙プロファイルの登録処理のステップS67において表示される用紙条件登録画面G44において「出力紙濃度調整」ボタンが選択された際、画像制御CPU101は、図40に示すように、画像形成システム100に接続されている各画像形成装置(ここでは、マスタ側、スレーブ側)に対しての「デフォルト補正値」ボタン、「用紙カテゴリ」ボタン、「OFF」ボタンを表示する。これにより、ユーザは、各画像形成装置に対して個別に出力紙濃度調整の設定ができる。何れかの画像形成装置に対して「用紙カテゴリ」ボタンが押下されると、画像制御CPU101は、用紙カテゴリ選択画面を操作表示部14に表示する。ユーザは、「用紙カテゴリ」ボタンを押下した画像形成装置に対して個別に用紙カテゴリを選択することができる。全ての画像形成装置に対しての出力紙濃度調整の設定、及び「用紙カテゴリ」ボタンを押下した画像形成装置に対しての用紙カテゴリの選択が終了し、個別設定変更画面G35、又は用紙条件登録画面G45からOKボタンが押下されると、画像制御CPU101は、トレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルに各画像形成装置毎の出力紙濃度調整を設定する。即ち、画像制御CPU101は、不揮発メモリ102cに記憶されている、選択されたトレイ用紙プロファイル又は用紙プロファイルの「プリンタγ補正モード」に、各画像形成装置毎の出力紙濃度調整を登録し、出力紙濃度調整の設定として「用紙カテゴリ」が選択された画像形成装置に対しては、「用紙カテゴリデータベースへのリンク」に選択された用紙カテゴリの登録No.を登録する。この変形例によれば、ユーザは、各画像形成装置の使用用途に応じて、最適なプリンタγ補正を行うことが可能となる。
各画像形成装置の画像制御CPUは、RAM等に記憶されている、通知された用紙カテゴリに対応するプリンタγ補正テーブルに基づいてプリンタγ補正を行う。
また、画像制御CPU101は、トレイ用紙プロファイルのリンク設定処理において、トレイ用紙プロファイルに少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて(リンクさせて)不揮発メモリ102cに記憶させる。或いは、画像制御CPU101は、用紙プロファイルの登録処理において、用紙プロファイルに少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて不揮発メモリ102cに記憶させる。
そして、画像制御CPU101は、電源投入時又は濃度変換用データの登録処理後等の所定のタイミングで、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2に対しそれぞれの不揮発メモリに記憶されている濃度変換用データに基づいて電圧値を濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成させ、画像形成時に、第1の画像形成装置1及び第2の画像形成装置2に対し画像形成に用いる用紙の用紙プロファイル又は当該用紙がセットされた給紙トレイのトレイ用紙プロファイルに関連付けられた濃度変換用データを用いて作成された濃度変換テーブル又は関数に基づいてプリンタγ補正を行わせる。
1 第1の画像形成装置
2 第2の画像形成装置
10 制御部
101 画像制御CPU
102 記憶部
103 読み取り処理部
104 圧縮IC
105 DRAM制御IC
106 画像メモリ
106a 圧縮メモリ
106b ページメモリ
107 伸長IC
108 書き込み処理部
11 給紙部
12 画像形成部
13 スキャナ部
14 操作表示部
15 プリントコントローラ
151 コントローラ制御部
152 DRAM制御IC
153 画像メモリ
154 LANIF
16 調停部
17 USBポート
20 制御部
201 画像制御CPU
202 記憶部
203 読み取り処理部
204 圧縮IC
205 DRAM制御IC
206 画像メモリ
206a 圧縮メモリ
206b ページメモリ
207 伸長IC
208 書き込み処理部
22 画像形成部
26 調停部
3 RU
31 RU制御部
32 カラーセンサ
4 後処理装置
5 XYZ三刺激値測色機
6 外部PC
7 USBメモリ
Claims (4)
- 用紙に画像を形成する複数の画像形成装置が用紙搬送方向に接続された画像形成システムであって、
前記複数の画像形成装置において用紙に形成された濃度補正用チャートを測色して、測色結果である電圧値を出力するカラーセンサと、
前記濃度補正用チャートを外部の測色機により測色した測色結果である濃度値を取り込む取り込み手段と、
複数の給紙トレイと、
前記カラーセンサによる測色結果である電圧値及び前記測色機による測色結果である濃度値を取得して、当該取得した電圧値及び濃度値の組み合わせである濃度変換用データを前記測色に用いた濃度補正用チャートを形成した画像形成装置の記憶手段に記憶させる濃度変換用データ登録手段と、
前記給紙トレイのそれぞれにセットされた用紙についての設定情報であるトレイ用紙プロファイル又は当該画像形成システムで用いられる各用紙についての設定情報である用紙プロファイルに、前記濃度変換用データ登録手段により取得された少なくとも一つ以上の濃度変換用データを関連付けて用紙設定記憶手段に記憶させる用紙設定手段と、
前記各画像形成装置の記憶手段に記憶されている濃度変換用データに基づいて、前記各画像形成装置において前記電圧値を前記濃度値に変換するための濃度変換テーブル又は関数を作成させ、画像形成時に、前記各画像形成装置に対し前記用紙設定記憶手段に記憶されている前記画像形成に用いる用紙の用紙プロファイル又は当該用紙がセットされた給紙トレイのトレイ用紙プロファイルに関連付けられた濃度変換用データを用いて作成された前記濃度変換テーブル又は前記関数に基づいてプリンタγ補正を行わせる制御手段と、
を備える画像形成システム。 - 前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記各画像形成装置毎の濃度変換用データを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記各画像形成装置の記憶手段は、更に、予め定められた濃度変換用データ及びIDCセンサからの電圧値に基づいて生成された濃度変換用データを記憶し、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに対し、前記画像形成装置毎に、前記濃度変換用データ登録手段により取得された何れかの濃度変換用データ、予め定められた濃度変換用データ、IDCセンサに基づく濃度変換用データの何れかを関連付けて前記用紙設定記憶手段に記憶させる請求項2に記載の画像形成システム。 - 前記濃度変換用データ登録手段は、前記複数の画像形成装置のそれぞれに同一種類の用紙を用いて前記濃度補正用チャートを形成させ、前記複数の全ての画像形成装置についての濃度変換用データを取得した後、当該取得した濃度変換用データのそれぞれに同一種類の用紙を用いて取得された一まとまりの濃度変換用データであることを示す識別情報を付与して前記各画像形成装置の記憶手段に記憶させ、
前記用紙設定手段は、前記トレイ用紙プロファイル又は前記用紙プロファイルに、前記一まとまりの濃度変換用データの識別情報を関連付けて前記用紙設定記憶手段にさせる請求項1に記載の画像形成システム。
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