JP2012102231A - ポリオキサゾリンからなる樹脂の相溶化剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルケニルオキサゾリンの単独重合体もしくはアルケニルオキサゾリンと(メタ)アクリルアミド系モノマー及び/又は(メタ)アクリル酸エステル系とのラジカル共重合体であるオキサゾリン系脂肪族ポリマー、または、該オキサゾリン系脂肪族ポリマーを用いて得られたオキサゾリン変性ポリオレフィンを相溶化剤とする。脂肪族ポリエステル樹脂及びポリオレフィン樹脂と前記相溶化剤をドライブレンドしてから溶融混練することにより熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
【選択図】なし
Description
また、本発明は、このような相溶化剤を配合した、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂のブレンドから形成される、耐衝撃性、強度等機械的特性、耐熱性、耐加水分解などが優れた、成形性の良い熱可塑性樹脂組成物及び該樹脂組成物から得られる成型品を提供することを課題とする。
(1)一般式(1)(式中、R1は水素原子またはメチル基を、R2〜R5は同一または異なって水素原子または炭素数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を、R6は水素原子またはメチル基を、R7は炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基もしくは2−アルケニル基を、R8は水素原子またはメチル基を、R9、R10は同一または異なって水素原子または炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基もしくは2−アルケニル基を表し、構成単位aの配合量は5〜100モル%、構成単位bと構成単位cの配合量は合わせて95〜0モル%である。)で示されるオキサゾリン系脂肪族ポリマーからなる、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂との相溶化剤、
(2)前記オキサゾリン系脂肪族ポリマーの重量平均分子量が1,000〜500,000であることを特徴とする前記(1)記載の相溶化剤、
(3)前記(1)または(2)に記載のオキサゾリン系脂肪族ポリマーと、末端または側鎖にカルボキシル基、酸無水物基、チオール基またはフェノール性水酸基を有するポリオレフィンとを反応させることによって得られた、オキサゾリン基を含有する変性ポリオレフィンからなる、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂との相溶化剤、
(4)前記(1)または(2)に記載の相溶化剤、脂肪族ポリエステル樹脂、及びポリオレフィン樹脂を、該相溶化剤の含有量が0.1〜50重量%となるように混合し、溶融混練して得られる熱可塑性樹脂組成物、
(5)前記(3)記載の相溶化剤、脂肪族ポリエステル樹脂、及びポリオレフィン樹脂を、該相溶化剤の含有量が1〜90重量%となるように混合し、溶融混練して得られる熱可塑性樹脂組成物、
(6)前記(5)に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる成型品
を提供するものである。
本発明のオキサゾリン系脂肪族ポリマーは汎用のラジカル重合法で簡易かつ高収率で製造でき、また、オキサゾリン変性ポリオレフィンも汎用の溶融混練法で簡易に製造することができる。
本発明の相溶化剤は、前記一般式(1)に記載のオキサゾリン系脂肪族ポリマー及び、該ポリマーで変性したオキサゾリン基を含有するポリオレフィン樹脂、即ち、オキサゾリン変性ポリオレフィンである。
特開2002−275166号公報、
特開2004−250391号公報、
特開2004−238342号公報、
特開2004−238343号公報、
特開2004−238344号公報
特開2009−120802号公報
本発明の相溶化剤の一つの形であるオキサゾリン系脂肪族ポリマーにおいては、通常、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂と該オキサゾリン系脂肪族ポリマーの合計量のうち、該オキサゾリン系脂肪族ポリマーが0.1〜50重量%、好ましくは0.5〜30重量%、さらに好ましくは1〜20重量%となるように添加する。
本発明の相溶化剤のうちもう一方の形であるオキサゾリン変性ポリオレフィンにおいては、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂と該オキサゾリン変性ポリオレフィンの合計量のうち、該オキサゾリン変性ポリオレフィンが1〜90重量%、好ましくは2〜70重量%、さらに好ましくは5〜50重量%となるように添加する。
添加量がこれらより低い場合、十分な相溶化効果が得られず、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂からなる樹脂組成物の耐衝撃性、耐熱性が不十分となる可能性があり、一方、添加量がこれらの範囲を超えると、機械的物性の低下を招くことがある。
PLA:三井化学社製、レイシアH−100(ポリ乳酸)
PP:サンアロマー社製、PM600A(ポリプロピレン樹脂)
B−PP:三井化学社製、B701WB(エチレン−プロピレンのブロック型ポリオレフィン樹脂)
M−PP:三菱化学社製、モディックAP−P502(無水マレイン酸変性ポリプロピレン)
A−PE:三井化学社製、エクセレックス15341PA(カルボン酸変性ポリエチレン)
E−PE:住友化学社製、ボンドファストE(エポキシ変性エチレン系コポリマー)
RPS:日本触媒社製、エポクロスRPS(スチレンと2−イソプロペニル−2−オキサゾリンの共重合体)
(1)外観成形性:樹脂組成物のペレット、プレスフィルム及び射出成形ダンベル試験片の外観を目視により観察し、成形性を以下の4段階で評価した。
◎:ムラ、剥離が視認できず、かつ、光沢がある。
○:ムラ、剥離が視認できないが、光沢がない。
△:僅かなムラがあるが、剥離が視認できず、かつ、光沢がない。
×:ムラ、剥離が視認でき、かつ、光沢がない。
比較対照:ポリ乳酸樹脂とポリプロピレン樹脂の混合物を押出した際のモーター負荷値
◎:負荷の増加、低下は殆ど見られず、安定的にストランド状に押出できた。
○:負荷の小幅な増加、低下が見られたが、ほぼ安定的に混練、押出できた。
△:負荷の増加、低下が見られ、不安定であったが、混練、押出はできた。
×:負荷の急激な増加、低下が見られ、混練、押出はできなかった。
引張強度が高いほど熱可塑性樹脂組成物の機械的強度が高い。
衝撃強度が高いほど熱可塑性樹脂組成物の耐衝撃性が高い。
温度が高いほど、耐熱性に優れることを示す。
◎:界面が視認できず、細かく均一に分散されている。
○:界面が視認できず、均一に分散されている。
△:僅かな界面が視認できる。
×:数多くのはっきりとした界面が視認できる。
強度保持率が大きいほど熱可塑性樹脂の耐加水分解性が高い。
<合成例1−1>
2−ビニル−2−オキサゾリン(VOZO)のホモポリマー(PolyVOZO)の合成
撹拌装置、温度計、冷却器及び乾燥窒素導入管を備えた容量500mLの反応容器にVOZO
100.0g(1030.9mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)1.7g(10.3mmol)と酢酸エチル200mLを仕込んだ。乾燥窒素気流下、反応液を30℃で60分攪拌した後、60℃で8時間重合反応を行った。反応終了後、室温に戻し、粘性の高い反応液をジイソプロピルエーテルに注ぎ、ポリマーを沈殿させることにより粗生成物を得た。該粗生成物をメタノールに溶解させ、ジイソプロピルエーテルで再沈殿、分離した後、50℃において減圧下で乾燥し、白色粉末状固形物93.5gを得た(収率=93.5%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収が検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、ホモポリマーPolyVOZOの生成を確認した。さらに、該ホモポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、23,000であることを確認した。
2−ビニル−2−オキサゾリン(VOZO)とメチルメタクリレート(MMA)、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)のコポリマー(PolyVOZO−MMA−DMAA)の合成
VOZO 25.0g(257.7mmol)、MMA 25.8g(257.7mmol)、DMAA 51.1g(515.4mmol)、AIBN 1.7g(10.3mmol)と酢酸エチル200mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物93.4gを得た(収率=91.7%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収、MMAのエステルの特有吸収及びDMAAのアミドの特有吸収がそれぞれ検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、コポリマーPolyVOZO−MMA−DMAAの生成を確認した。コポリマーの組成を1H−NMR(CDCl3)により分析し、VOZO由来ユニット/MMA由来ユニット/DMAA由来ユニット=1.00/1.06/1.97であることを確認した。さらに、該コポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、30,000であることを確認した。
2−イソプロペニル−2−オキサゾリン(IPOZO)のホモポリマー(PolyIPOZO)の合成
IPOZO 100.0g(899.6mmol)、AIBN 1.5g(9.0mmol)と酢酸エチル200mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物90.9gを得た(収率=90.9%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収が検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、ホモポリマーPolyIPOZOの生成を確認した。さらに、該ホモポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、19,500であることを確認した。
2−イソプロペニル−2−オキサゾリン(IPOZO)と2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)、N,N−ジエチルアクリルアミド(DEAA)のコポリマー体(PolyIPOZO−2EHA−DEAA)の合成
IPOZO 50.0g(449.8mmol)、2EHA 41.4g(224.9mmol)、DEAA 28.6g(224.9mmol)、AIBN 1.5g(9.0mmol)と酢酸エチル240mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物113.0gを得た(収率=94.2%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収、2EHAのエステルの特有吸収及びDEAAのアミドの特有吸収がそれぞれ検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、コポリマーPolyIPOZO−2EHA−DEAAの生成を確認した。該コポリマーの組成を1H−NMR(CDCl3)により分析し、IPOZO由来ユニット/2EHA由来ユニット/DEAA由来ユニット=1.00/0.53/0.48であることを確認した。さらに、該コポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、37,000であることを確認した。
5−メチル−2−ビニル−2−オキサゾリン(MVOZO)のホモポリマー(PolyMVOZO)の合成
MVOZO 100.0g(899.6mmol)、AIBN 1.5g(9.0mmol)と酢酸エチル200mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物91.9gを得た(収率=91.9%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収が検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収が検出されず、ホモポリマーPolyMVOZOの生成を確認した。さらに、該ホモポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、27,500であることを確認した。
4,4‘−ジメチル−2−ビニル−2−オキサゾリン(DMVOZO)、メチルメタクリレート(MMA)とN−イソプロピルアクリルアミド(NIPAM)のコポリマー(PolyDMVOZO−MMA−NIPAM)の合成
DMVOZO 50.0g(400.0mmol)を、MMA 20.0g(200.0mmol)、NIPAM 22.7g(200.0mmol)、AIBN 1.3g(8.0mmol)と酢酸エチル200mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物85.3gを得た(収率=92.0%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収、MMAのエステルの特有吸収及びNIPAMのアミドの特有吸収がそれぞれ検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、コポリマーPolyMVOZO−MMA−NIPAMの生成を確認した。該コポリマーの組成を1H−NMR(CDCl3)により分析し、MVOZO由来ユニット/MMA由来ユニット/NIPAM由来ユニット=1.00/0.55/0.46であることを確認した。さらに、該コポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、28,500であることを確認した。
2−ビニル−2−オキサゾリン(VOZO)とN−オクチルアクリルアミド(NOAM)の共重合体(PolyVOZO−NOAM)の合成
VOZO 50.0g(515.5mmol)、NOAM 47.3g(257.7mmol)、AIBN 1.3g(7.7mmol)と酢酸エチル200mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物89.9gを得た(収率=92.4%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収及びNOAMのアミドの特有吸収がそれぞれ検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、コポリマーPolyVOZO−NOAMの生成を確認した。該コポリマーの組成を1H−NMR(CDCl3)により分析し、VOZO由来ユニット/NOAM由来ユニット=1.00/0.46であることを確認した。さらに、該コポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、29,500であることを確認した。
2−ビニル−2−オキサゾリン(VOZO)とメチルメタクリレート(MMA)のコポリマー(PolyVOZO−MMA)の合成
VOZO 25.0g(257.7mmol)、MMA 77.4g(773.0mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)1.7g(10.3mmol)と酢酸エチル200mLを仕込んで、合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物95.7gを得た(収率=93.5%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、オキサゾリンの環状構造由来の特有吸収及びMMAのエステルの特有吸収がそれぞれ検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、コポリマーPolyVOZO−MMAの生成を確認した。コポリマーの組成を1H−NMR(CDCl3)により分析し、VOZO由来ユニット/MMA由来ユニット=1.00/3.16であることを確認した。さらに、該コポリマーの重量平均分子量(Mw)をGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、33,000であることを確認した。
メチルメタクリレート(MMA)とN,N−ジメチルアクリルアミド(DMAA)のコポリマー(PolyMMA−DMAA)の合成
MMA 51.6g(515.4mmol)、DMAA 51.1g(515.4mmol)、AIBN 1.7g(10.3mmol)と酢酸エチル200mLを用いて合成例1−1と同様に重合、精製を行い、白色粉末状固形物94.5gを得た(収率=92.0%)。該白色粉末状固形物は、赤外線吸収スペクトル(IR)により、MMAのエステルの特有吸収及びDMAAのアミドの特有吸収がそれぞれ検出され、また、モノマー由来のビニル基の吸収は検出されず、コポリマーPolyMMA−DMAAの生成を確認した。コポリマーの組成を1H−NMR(CDCl3)により分析し、MMA由来ユニット/DMAA由来ユニット=1.00/0.92であることを確認した。さらに、該コポリマーの重量平均分子量(Mw)がGPC法(標準ポリスチレン)により分析し、34,500であることを確認した。
<合成例2−1〜2−6>
無水マレイン酸変性ポリプロピレン(M−PP)又はカルボン酸変性ポリエチレン(A−PE)と合成例1−1,1−2,1−7で得られたオキサゾリン系脂肪族ポリマーを表1に示す割合で予備混合し、小型ニ軸混練押出機(栗本鐵工所製S1KRCニーダ)に供給して、180℃、50rpmで溶融混練を行い、オキサゾリン変性ポリオレフィンのペレットを得た。
ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、オキサゾリン系脂肪族ポリマーとその他の添加剤を表2に示す割合で予備混合し、小型ニ軸混練押出機(栗本鐵工所製S1KRCニーダ)に供給して、200℃、50rpmで溶融混練を行い、目的樹脂組成物のペレットを得た。混練押出中にモーター負荷値の変動を観察し、組成物の加工安定性を評価した。また、各種熱可塑性樹脂組成物のペレットを120℃で2時間乾燥後、180℃の熱プレス機により厚さ200μmのプレスフィルムを製作した。得られたプレスフィルムを23℃×50%RHの条件下で24時間放置した後、各種物性評価に用いた。さらに、射出成形機(東芝機械製IS100GN)により、射出圧力55Kg/cm2、射出時間5秒、シリンダ温度170℃、ノズル温度180℃、金型温度40℃の条件下で多目的射出成形試験片を作製した(JIS K7152)。得られた各種熱可塑性樹脂組成物のペレット、プレスフィルムと射出成形試験片を用いて、前記各種物性測定と評価を行った。結果を表3、図1〜7に示す。
ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、オキサゾリン変性ポリオレフィンとその他の添加剤を表4に示す割合で予備混合し、小型ニ軸混練押出機(栗本鐵工所製S1KRCニーダ)に供給して、200℃で溶融混練した後ストランド状に押出し(回転数:30rpm/分)、水冷後、切断してペレット化し、目的熱可塑性樹脂組成物のペレットを得た。混練押出中にモーター負荷値の変動を観察し、組成物の加工安定性を評価した。また、各種熱可塑性樹脂組成物のペレットを120℃で2時間乾燥後、熱プレス機によりプレスフィルム、射出成形機(東芝機械製IS100GN)により、多目的射出成形試験片を作製した(JIS K7152)。得られた各種熱可塑性樹脂組成物のペレット、プレスフィルムと射出成形試験片を用いて、前記各種物性測定と評価を行った。結果を表5、図8と図9に示す。
Claims (6)
- 一般式(1)(式中、R1は水素原子またはメチル基を、R2〜R5は同一または異なって水素原子または炭素数1〜3の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基を、R6は水素原子またはメチル基を、R7は炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基もしくは2−アルケニル基を、R8は水素原子またはメチル基を、R9、R10は同一または異なって水素原子または炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基もしくは2−アルケニル基を表し、構成単位aの配合量は5〜100モル%、構成単位bと構成単位cの配合量は合わせて95〜0モル%である。)で示されるオキサゾリン系脂肪族ポリマーからなる、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂との相溶化剤。
- 前記オキサゾリン系脂肪族ポリマーの重量平均分子量が1,000〜500,000であることを特徴とする、請求項1に記載の相溶化剤。
- 請求項1または2に記載のオキサゾリン系脂肪族ポリマーと、末端または側鎖にカルボキシル基、酸無水物基、チオール基またはフェノール性水酸基を有するポリオレフィンとを反応させることによって得られた、オキサゾリン基を有する変性ポリオレフィンからなる、脂肪族ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂との相溶化剤。
- 請求項1または2に記載の相溶化剤、脂肪族ポリエステル樹脂、及びポリオレフィン樹脂を、該相溶化剤の含有量が0.1〜50重量%となるように混合し、溶融混練して得られる熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項3に記載の相溶化剤、脂肪族ポリエステル樹脂、及びポリオレフィン樹脂を、該相溶化剤の含有量が1〜90重量%となるように混合し、溶融混練して得られる熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項5に記載の熱可塑性樹脂組成物からなる成型品。
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