JP2014534998A - グラフトされたポリオレフィンを基礎とするポリマー - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1種の成分a)と少なくとも1種の成分b)との反応によって得られるポリマー(P1)であって、a)は、少なくとも1種の化合物(G)でグラフトされた少なくとも1種のポリオレフィン(A)であり、かつb)は、少なくとも2つのエポキシ基を含む少なくとも1種の化合物(B)である、前記ポリマー(P1)に関する。

Description

本発明は、少なくとも1種のグラフトされたポリオレフィンと、少なくとも2つのエポキシ基を含む化合物とを反応させることによって得られるポリマー(P1)に関する。本発明は、更に、前記ポリマー(P1)と少なくとも1種の更なるポリマー(P2)とを含む組成物に関する。好ましくは、前記組成物は加工される。本発明は、また、前記ポリマー(P1)の製造方法と、前記ポリマー(P1)およびポリマー(P2)を含む組成物の製造方法に関する。更に、本発明は、メルトフローレート(MFR)を、特にリサイクルされたポリオレフィンにおいて低減するための前記ポリマー(P1)の使用に関する。
ポリオレフィン、特にポリプロピレン(PP)は、多くの種々の分野で使用できるよく知られたポリマーのクラスである。ポリオレフィンの一つの利点は、ポリオレフィンから製造された製品はリサイクルできるということである。しかしながら、ポリオレフィン、特にリサイクルされたポリオレフィンの分子量の、該ポリオレフィンの加工の間における損失はよく知られた問題である。(分子)量の損失は、加工の間に、特に押出用途による加工の間にポリオレフィンから製造された物品内に低下された溶融強度をもたらす(結果として、高められたメルトフローレートが測定される)。高められたメルトフローレートを有するポリオレフィンの加工の問題は、既に文献において扱われている。
WO 00/26286は、ポリオレフィンの分子量の改変のための方法ならびにポリオレフィンおよび多官能性エポキシドを含む組成物に関する。前記ポリオレフィンの分子量は、少なくとも1つのエポキシ基と少なくとも1つのアルケニル基を含む少なくとも1種の化合物(A)を添加することによって改変される。更に、ラジカル形成剤、例えばペルオキシドおよび/または過塩素酸塩が化合物(A)に加えて添加される。前記方法の欠点は、鎖の破壊による制御されない副反応および/または架橋によるゲル形成であり、それらの効果は、ペルオキシドおよび/または過塩素酸塩の使用によって主に引き起こされる。
WO 97/30112は、ポリオレフィンリサイクル物の安定化法、安定剤混合物および前記方法によって得られるリサイクルされたポリオレフィンに関する。前記のポリオレフィンリサイクル物は、酸化的分解、熱的分解または光誘導型分解に対して、少なくとも1種の第二級芳香族アミンおよび少なくとも1種の多官能性エポキシドを前記ポリオレフィンリサイクル物に添加することによって安定化される。
US-B 6,884,851は、特定のレオロジー特性および相容性特性を有するポリオレフィンの製造方法ならびに得られたポリオレフィンおよびその使用に関する。前記方法によって得られたポリオレフィンは、グラフトされたポリオレフィンであって、グラフトされていないポリオレフィンと比較して異なる溶融強度特性を示すポリオレフィンである。グラフトされるべきポリオレフィンは、2〜8個の炭素原子を有する直鎖状オレフィン、例えばエチレン、プロピレンまたは1−オクテンを基礎とするホモポリマーまたはコポリマーであってよい。グラフト化は、カルボニルおよび酸無水物から選択される少なくとも1つの官能基を有し、かつビニル不飽和基を有するグラフト可能なモノマーで行われる。しかしながら、US-B 6,884,851によるグラフトされたポリマーは、グラフト化の後には更に反応されない。
EP-A 0 269 275は、様々な樹脂および金属に対する優れた熱接合可能性を有し、かつ高いゴム弾性および良好な成形可能性を有する熱可塑性のエラストマー組成物に関する。前記の熱可塑性のエラストマー組成物は、a)ペルオキシド架橋型のオレフィンコポリマーゴムと、b)オレフィン系プラスチックと、c)成分a)およびb)の量に対して10%未満の不飽和エポキシモノマーもしくは不飽和ヒドロキシルモノマーとを含む。前記の熱可塑性のエラストマー組成物は、部分的に架橋されている。ゴム成分a)は、グラフトされたオレフィンを全く含有しない。前記不飽和エポキシモノマーは、例えば不飽和モノカルボン酸のグリシジルエステル、例えばグリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートであってよい。前記組成物は、前記の成分を配合し、そして該配合物を有機ペルオキシドの存在下に動的熱処理して部分架橋を得ることによって製造される。
US-A 2004/0138381は、エポキシ官能性モノマーから製造された連鎖延長剤と、それから製造されたポリマー組成物および物品に関する。前記の連鎖延長剤は、a)少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーとb)少なくとも1種のスチレン系および/または(メタ)アクリル酸モノマーの重合生成物を含む。前記の連鎖延長剤は、更なるパラメータ、例えば約180〜約2800のエポキシ当量を満たす必要がある。前記連鎖延長剤は、少なくとも1種の縮合ポリマーを(前記連鎖延長剤の他に)含む連鎖延長されるポリマー組成物で使用できる。前記の組成物内では、前記の連鎖延長剤の少なくとも一部は、前記縮合ポリマーの一部と反応して、連鎖延長された縮合ポリマーが生成される。使用されるべき縮合ポリマーは、例えばポリエステル、ポリアミドまたはポリウレタンから選択される。
依然として、ポリオレフィンにおいて、特にリサイクルされたポリオレフィンにおいて、例えばリサイクルされたポリプロピレンまたはポリエチレンにおいてメルトフローレートを低下させることを可能にする活気のある技術において大きな市場の関心がある。本発明の基礎となる課題は、新規のポリオレフィンを提供することにある。前記の新規のポリオレフィンは、(種々の)ポリマーで、特に(リサイクルされた)ポリオレフィンで使用した場合に、メルトフローレートを低下させることができることが望ましい。
本発明によれば、前記課題は、少なくとも1種の成分a)と少なくとも1種の成分b)との反応によって得られるポリマー(P1)であって、
a)は、少なくとも1種の化合物(G)でグラフトされた少なくとも1種のポリオレフィン(A)であり、かつ
b)は、少なくとも2つのエポキシ基を含む少なくとも1種の化合物(B)である、前記ポリマー(P1)によって解決される。
本発明の大きな利点は、ポリマー(P1)を得るために、成分a)としてグラフトされたポリオレフィンを使用することによって見出すことができる。グラフト化と維持された官能化のため、連鎖延長は、化合物(B)を成分a)のポリオレフィンへと安定的に結合させる直線的な反応様式で得ることができる。化合物(B)は少なくとも2つのエポキシ基を含むので、成分a)による少なくとも2つの(個々の)グラフトされたポリオレフィンは、互いに結合されうる。結果として、新規かつ安定なポリマー(P1)であって、グラフトされていない通常のポリオレフィンと比較して分子量が大きく高められたポリマー(P1)が得られる。更に、新規ポリマー(P1)のトルクは、成分a)による従来のポリマーと比較して高められる。
例えばWO 00/26286に記載される(リサイクルされた)ポリオレフィンと比較したポリマー(P1)の追加の利点は、ポリマー(P1)を少なくとも1種の成分a)と少なくとも1種の成分b)とを反応させることによって製造する場合にフリーラジカル開始剤が使用されないということである。WO 00/26286による方法は、フリーラジカル開始剤(ペルオキシドなどのラジカル形成剤)の使用を必要とするが、それにもかかわらず、多官能性エポキシドは、ポリオレフィンへと結合できない。しかしながら、高められた分子量を有するポリオレフィンの制御された構築は、WO 00/26286による前記方法によって得ることができず、本発明によるグラフトされたポリオレフィンを使用することによってのみ得ることができる。結果として、鎖の破壊による制御されない副反応および/または架橋によるゲル形成は、本発明によるポリマー(P1)においては見出されないか、またはそれらを劇的に減らすことができる。
本発明によるポリマー(P1)は、種々のポリマーと一緒に、特にポリオレフィンと一緒に、殊にリサイクルされたポリオレフィンと一緒に効果的に使用することができる。安定な結合と、結果として本発明のポリマー(P1)による高分子量のポリオレフィンの制御された構築のため、加工により起こるポリオレフィンの、特にリサイクルされたポリオレフィンの分子量低下は相殺することができる。つまり、リサイクルされたポリオレフィンの品質/特性は、グラフトされていないおよび/または連鎖延長されない通常のポリオレフィンと比較して高められた分子量を有する新規ポリマー(P1)の少なくとも幾らかの量を添加することによって大きく高めることができる。
本発明を、更に以下に特定する。まず、成分a)とb)との反応によって得られるポリマー(P1)をより詳細に定義する。少なくとも1種のポリマー(P1)と少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を含有する組成物ならびに前記ポリマー(P1)または前記ポリマー(P1)および(P2)を含有する前記組成物の製造方法は、以下の文面で後に定義される。
ポリマー(P1)を得るために使用される成分a)は、少なくとも1種の化合物(G)でグラフトされる少なくとも1種のポリオレフィン(A)を含む。ポリオレフィン(A)自体は(化合物(G)を考慮しない)、グラフトされていない当業者に公知の任意のポリオレフィンであってよい。ポリオレフィン(A)として使用されるべき好適なポリオレフィンは、例えばWO 00/26286に記載されている。該ポリオレフィンは、例えばラジカル重合または接触重合によって製造できる。前記ポリオレフィンは、ホモポリマーまたは少なくとも2種の異なるオレフィンを基礎とするコポリマーであってよい。好ましくは、前記ポリオレフィン(A)は、2〜8個の炭素原子を有する(少なくとも1種の)直鎖状オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンを基礎とするポリマーである。コポリマーの場合、特にポリプロピレンのコポリマーの場合に、コモノマーは、更に(前記の直鎖状のオレフィンに加えて)、4−ビニルシクロヘキセン、ジシクロペンタジエン、メチレンおよびエチリデンノルボルネン、1,3−ブタジエン、イソプレンおよび1,3−ペンタジエンから選択される。
より好ましくは、前記ポリオレフィン(A)は、ポリプロピレン(PP)、PP−コポリマー、ポリエチレン(PE)またはメタロセンベースのポリオレフィンから選択される。ポリエチレンは、好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)または高密度ポリエチレン(HDPE)である。前記のPPコポリマーおよびメタロセンベースのポリオレフィンは、前段落の最後の2文に記載されるのと同じモノマーを基礎とする。最も好ましくは、成分a)の前記ポリオレフィン(A)は、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)である。
少なくとも1種のポリオレフィン(A)にグラフトされる化合物(G)は、ポリオレフィンへのグラフト化に有用であると当業者に公知の任意の化合物であってよい。前記化合物(G)は、少なくとも1種のポリオレフィン(A)にグラフトさせた後に依然として存在する少なくとも1つの官能基を有する。更に、前記の官能基は、以下に記載される化合物(B)のエポキシ基と反応することができる。かかる化合物は、例えばUS-B 6,884,851に記載されている。好ましくは、化合物(G)は、カルボニルおよび酸無水物から選択される少なくとも1つの官能基を有するグラフト可能なモノマーであってよい。かかるグラフト可能なモノマーのための例は、不飽和のモノカルボン酸またはジカルボン酸およびそれらの誘導体ならびに不飽和のモノカルボン酸無水物またはジカルボン酸無水物およびそれらの誘導体である。化合物(G)によるグラフト可能なモノマーは、好ましくは3〜20個の炭素原子を含む。
加えて、更なるグラフト可能なモノマーは、少なくとも1種の化合物(G)と一緒に混合物として使用してよい。前記の更なるグラフト可能なモノマーは、ビニル不飽和基と、任意に1つ以上の芳香族環を有する。典型的な例としては、1−ドデセン、スチレン、ビニルピリジン、ジビニルベンゼン、1,4−ヘキサジエンおよびそれらの混合物を挙げることができる。これらの更なるグラフト可能なモノマーのうち、スチレンは最も特に好ましい。
より好ましくは、成分a)の化合物(G)は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水クロトン酸または無水シトラコン酸から選択される1種の化合物である。最も好ましくは、成分a)の化合物(G)は、無水マレイン酸である。
ポリオレフィンをグラフトさせて本発明による化合物a)を得る方法は当業者に公知であり、例えばUS-B 6,884,851に開示されている。ポリオレフィン(A)および化合物(G)についての前記の好ましい定義のため、本発明による成分a)は、最も好ましくは、無水マレイン酸でグラフトされたポリプロピレンまたはポリエチレンである。
ポリマー(P1)を得るために使用される成分b)は、少なくとも2つのエポキシ基を含む少なくとも1種の化合物(B)である。かかる化合物は当業者に公知であり、例えばUS-A 2004/0138381またはWO 00/26286に記載されている。成分b)/化合物(B)は、成分(a)に関する連鎖延長剤の機能を有するものとして考慮できる。本発明による化合物(B)は、ポリマーまたはオリゴマー自体であってよいが、但し、化合物(B)が、例えば重合によって製造された後に、前記化合物(B)は、依然として少なくとも2つのエポキシ基を含む。
好ましくは、成分b)の化合物(B)は、
b1)少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーおよび
b2)少なくとも1種のスチレン系および/または(メタ)アクリル酸モノマー
の重合生成物である。
成分b)として使用されるべき、少なくとも2つのエポキシ基を含むかかる重合生成物の例は、少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーおよび少なくとも1種の非官能性のスチレン系および/または(メタ)アクリル酸モノマーの(成分b1)およびb2)による)モノマーから製造される少なくとも2つのエポキシ基を有するスチレン(メタ)アクリル酸コポリマーである。
本願で使用される場合に、(メタ)アクリル酸モノマーという用語は、アクリル酸モノマーとメタクリル酸モノマーの両方を含み、アクリル酸またはメタクリル酸の相応のエステル(アクリレートおよびメタクリレート)、例えばメチルアクリレートおよびメチルメタクリレートに関する。好適なアクリル酸モノマーおよびメタクリル酸モノマー(エポキシ官能性にかかわらず成分b1)としてまたは成分b2)として使用されるべきモノマー)は、本発明の文脈で使用するためには、制限されないが、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、メチルシクロヘキシルメタクリレートおよびイソボルニルメタクリレートを含む。
本発明で成分b1)として使用するためのエポキシ官能性の(メタ)アクリル酸モノマーの例は、従って、制限されないが、1,2−エポキシ基を含むモノマー、例えばグリシジルアクリレートおよびグリシジルメタクリレートを含む。他の好適なエポキシ官能性モノマーは、アリルグリシジルエーテル、グリシジルエタクリレートおよびグリシジルイタコネートを含む。
本発明において成分b2)として使用するためのスチレン系モノマーは、それらに制限されないが、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−クロロスチレン、ビニルピリジンおよびこれらの種の混合物を含む。ある特定の実施形態においては、本発明で使用するためのスチレン系モノマーは、スチレンおよびα−メチルスチレンである。
成分b2)による好ましいモノマーは、スチレン、α−メチルスチレンおよび非官能性のアクリレートまたは非官能性のメタクリレートモノマーであって、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートおよびイソボルニルメタクリレートならびにそれらの組み合わせから選択されるものである。
好ましくは、前記定義による化合物(B)は、約180〜約2800[g/モル]のエポキシ当量(EEW値)約30未満のEfn値、約140までのEfw値、25000[g/モル]未満のMw値および6000[g/モル]未満のMn値を有する。Efn値は、数平均エポキシ官能価(ポリマー鎖当たりの)を意味し、Efwは、質量平均エポキシ官能価(ポリマー鎖当たりの)を意味し、Mwは、質量平均分子量を意味し、かつMnは、数平均分子量を意味する。前記値ならびに前記値の測定方法は、当業者に公知であり、かつ例えばUS-A 2004/138381に記載されている。
最も好ましくは、本発明の成分b)による少なくとも2つのエポキシ基を含む化合物(B)は、グリシジルアクリレートおよびグリシジルメタクリレートから選択される少なくとも1種のモノマーと、スチレン、メチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレートおよびメチルメタクリレートから選択される少なくとも1種のモノマーとの重合生成物である。
少なくとも2つのエポキシ基を含む好ましい化合物(B)の市販されている一つの例は、Joncryl ADRシリーズ、例えばJoncryl(登録商標)ADR4368-CS(BASF SE、ドイツ・ルートヴィヒスハーフェン)である。
本発明の好ましい一実施形態においては、前記ポリマー(P1)は、成分a)とb)との反応によって得ることができ、その際、成分a)は、酸無水物(−CO−O−CO−)、−COOH、−OHまたはそれらの塩から選択される官能基を介して、化合物(B)のエポキシ基と反応されて、ポリマー(P1)が得られる。用語「それらの塩」は、官能基−COOHおよび−OHのみに関連するものである。好適な塩は、例えば相応のNa塩、例えば−COO-Na+である。化合物(B)は、少なくとも2つのエポキシ基を含むので、これらのエポキシ基の少なくとも2つは、成分a)と、好ましくは化合物a)の定義に含まれる2つの個々のポリマーと反応されることが好ましい。
本発明のもう一つの好ましい実施形態においては、前記反応は、任意のラジカル形成剤(フリーラジカル開始剤)、例えばペルオキシドおよび/または任意の過塩素酸塩の不在下で行われる。
本発明のもう一つの対象は、前記定義による少なくとも1種のポリマー(P1)と少なくとも1種の更なるポリマー(P2)とを含む組成物である。前記ポリマー(P2)は、当業者に公知の任意のポリマーであって、ポリマー(P1)の前記定義に含まれないものであってよい。好ましくは、ポリマー(P2)は、ポリオレフィン(C)である。前記ポリオレフィン(C)は、ポリマー(P1)の成分a)によるポリオレフィン(A)と比較して同じまたは異なる定義を有してよい。これは、前記ポリオレフィン(C)が好ましくはグラフトされていないことを意味する。更に好ましくは、前記ポリオレフィン(C)は、ポリマー(P1)の成分a)によるポリオレフィン(A)と同じ定義を有する。
更により好ましくは、前記ポリオレフィン(C)は、ポリプロピレン(PP)、PP−コポリマー、ポリエチレン(PE)またはメタロセンベースのポリオレフィンから選択される。ポリエチレンは、好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)または高密度ポリエチレン(HDPE)である。前記のPPコポリマーおよびメタロセンベースのポリオレフィンは、ポリオレフィン(A)の関連で前記のものと同じモノマーを基礎とする。最も好ましくは、成分a)の前記ポリオレフィン(C)は、ポリプロピレン(PP)またはポリエチレン(PE)である。
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリマー(P1)および少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を、当業者に公知の任意の好適な比率で含有してよい。好ましくは、前記組成物は、ポリマー(P2)の量に対して、0.2〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%のポリマー(P1)を含有する。
本発明による組成物は、少なくとも1種のポリマー(P1)および少なくとも1種の更なるポリマー(P2)の他に、当業者に公知の更なる成分を含有してよい。前記組成物が、更なる成分を含有する場合に、前記成分は、好ましくは、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、金属クエンチャー(metal quencher)、ホスファイト類、ヒドロキシルアミン類、成核剤、充填剤、補強材、可塑剤、滑沢剤、乳化剤、顔料、触媒、流動促進剤、蛍光増白剤または帯電防止剤から選択され、その際、前記の更なる成分の量は、ポリマー(P1)および(P2)の合計に対して0.1〜50質量%である。好ましい充填剤は、鉱物充填剤、より好ましくはタルクである。好ましい補強材は、ガラス繊維である。
好ましくは、本発明による組成物は、加工された組成物であり、好ましくは加工された組成物は、配合され、その後に任意に二次加工された組成物である。前記組成物の加工、特に配合は、好ましくは押出によって行われる。配合または二次加工などの加工工程は、以下により詳細に、ポリマー(P1)または少なくとも1種のポリマー(P1)および少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を含有する組成物についての方法に関連して記載する。
本発明の好ましい一実施形態においては、前記組成物は、
i)少なくとも1種のポリマー(P1)であって、
a)ポリプロピレン(PP)、PP−コポリマー、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)またはメタロセンベースのポリオレフィンから選択される少なくとも1種のポリオレフィン(A)であって、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水クロトン酸または無水シトラコン酸から選択される少なくとも1種の化合物(G)でグラフトされているポリオレフィン(A)と、
b)少なくとも2つのエポキシ基を含む少なくとも1種の化合物(B)であって、
b1)少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーおよび
b2)少なくとも1種のスチレン系および/または(メタ)アクリル酸モノマー
の重合生成物である化合物(B)と、
の反応によって得られるポリマー(P1)、
ii)少なくとも1種の更なるポリマー(P2)であって、ポリプロピレン(PP)、PP−コポリマー、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)またはメタロセンベースのポリオレフィンから選択されるポリオレフィン(C)であるポリマー(P2)、
を含有する。
好ましくは、前記組成物は、加工された組成物であり、好ましくは加工された組成物は、配合され、その後に任意に二次加工された組成物である。前記組成物の加工、特に配合は、好ましくは押出によって行われる。前記組成物は、任意に更なる成分、好ましくはタルクを含有してよい。
本発明のもう一つの対象は、前記定義によるポリマー(P1)の製造方法ならびに少なくとも1種のポリマー(P1)と少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を含有する前記定義による組成物の製造方法である。
ポリマー(P1)の製造方法は、当業者に公知である。前記ポリマー(P1)は、任意の更なるポリマー、例えばポリマー(P2)の存在下または不在下に得ることができる。前記ポリマー(P1)が個別形で得られるべき場合に、すなわち任意の更なるポリマーを存在させない場合には、前記定義による成分a)は、前記定義による成分b)と当業者に公知の方法によって反応される。好ましくは、前記反応は、任意のラジカル形成剤(フリーラジカル開始剤)、例えばペルオキシドおよび/または任意の過塩素酸塩の不在下で行われる。得られたポリマー(P1)は、加工でき、好ましくは配合でき、その後に任意に、任意の更なるポリマー、例えばポリマー(P2)の存在下または不在下に二次加工されてよい。
しかしながら、前記ポリマー(P1)が更なるポリマーの存在下に製造される場合には、本発明による組成物であって、少なくとも1種のポリマー(P1)および少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を含有する組成物が得られる。前記の組成物を得るためには、ポリマー(P1)の製造のための反応を少なくとも1種の更なるポリマー(P2)の存在下に実施することが好ましい。しかしながら、本発明による組成物を、少なくとも1種のポリマー(P1)および少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を別々に製造して、それらのポリマーを各々の製造または重合の工程の後に混合することによって得ることも可能である。好ましくは、前記の組成物の製造は、任意のラジカル形成剤(フリーラジカル開始剤)、例えばペルオキシドおよび/または任意の過塩素酸塩の不在下で行われる。
本発明による組成物は、好ましくは、前記定義による成分a)および/または成分b)をポリマー(P2)中に分散させてからポリマー(P1)を製造する方法に従って製造される。
本発明による組成物を加工、好ましくは配合し、その後に任意に二次加工することが更により好ましい。最も好ましくは、前記組成物の加工およびポリマー(P1)の製造は、同時に、特に配合工程の間に同時に行われる。
組成物の加工は、当業者に公知の技術である。加工は、通常は、配合の工程と、その後に任意に配合されたポリマーを二次加工することを含む。重合工程を実施した後にポリマーが樹脂および/または粉末として得られることは極めて一般的なことである。加工は、前記の樹脂または粉末から、造粒物(配合工程による)またはそれどころか特定の製品(物品)、例えばインフレートフィルムまたはプラスチック部材(後の任意の二次加工工程による)を製造することを意味する。幾つかの追加の化合物、例えば安定剤または添加剤を樹脂または粉末に添加する工程は、通常は、配合工程内で一緒に行われる。
本発明によれば、前記の配合(工程)は、好ましくは押出によって行われる。配合工程の中での押出は、当業者によって有用であると知られた任意の押出機を用いて行うことができる。好ましいタイプの押出機は、二軸スクリュー押出機であるが、バリヤエレメント(barrier element)を有する一軸スクリュー押出機も可能である。押し出された組成物は、好ましくは造粒物として得られる。
任意に、前記配合工程後に、二次加工工程は、好ましくは二次加工工程前の(個々の)造粒物の形状で提供される本発明による組成物で行うことができる。前記の二次加工(工程)は、インフレートフィルムまたはプラスチック部材などの特定の製品(物品)を得るために、当業者に公知の任意の方法によって実施することができる。前記二次加工は、好ましくは押出または射出成形によって行われる。前記工程内の押出技術は、インフレート法、キャスティング法、押出ブロー成形、異形押出、シート熱成形およびシート発泡成形(sheet foaming)を含む。
本発明のもう一つの実施形態においては、前記組成物は、ポリマー(P2)と成分a)の混合物を加工、好ましくは押出によって配合し、成分b)を前記のポリマー(P2)と成分a)の混合物の加工の間に添加してポリマー(P1)を製造する方法によって製造される。その際、成分a)およびb)は前記定義を有する。
本発明のもう一つの対象は、前記定義によるポリマー(P1)の、ポリマー中での、特にリサイクルされたポリオレフィン中でのメルトフローレート(MFR)を低下させるための使用である。
図1は、時間の関数として、2つのサンプルについて、15 cm3 DSM Conical Twin-Screw Micro Compounderで測定したトルクを示している。
本発明を以下に実施例により概説する。
例1
以下の例において、本発明によるポリマー(P1)は、1つの更なるポリマー(P2)の存在下で製造される。CO-PPは前記ポリマー(P2)に関し、PRIEX25050およびPRIEX25090は前記定義による成分a)に関し、JoncrylADR4370-Sは前記定義による成分b)に関する。結果として、PRIEX25095およびJoncrylADR4370-Sが反応してポリマー(P1)が得られる。前記ポリマーまたは成分は、全て市販されており、以下のように特定される:CO-PP:SK corporation社製のrandom PP(R520Y)。
PRIEX25095およびPRIEX25050:オランダのAddcomp Holland B.V.社製の無水マレイン酸でグラフトされたポリプロピレン(PP-g-MAH)。2種のPRIEXポリマーは、グラフトされた無水マレイン酸の量の点で異なる(PRIEX25095:0.465%;PRIEX25050:0.1%)。
JoncrylADR4370S(BASF SE、ドイツ・ルートヴィヒスハーフェン):少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーと少なくとも1種のスチレン系モノマーの重合生成物であって、少なくとも2つのエポキシ基を有する重合生成物。JoncrylADR4370Sは、285[g/モル]のEEW値と6800[g/モル]のMw値を有する。
第1表:加工された組成物の製造における詳細
Figure 2014534998
*) 挙げられた温度は、ダイ(押出機の終わりで、そこで該組成物は押出機を出て行く)で始まりフィーダー(これは押出機のヘッドである)直後の帯域までの押出機の連続的な加熱帯域の温度設定である。原料が押出機に投入される第一の帯域は加熱されなかった。
サンプルの濃度:
サンプル1:CO-PP(対照)
サンプル2:CO-PP+0.50%のPRIEX25095+0.05%のJoncrylADR4370S
サンプル3:CO-PP+1.50%のPRIEX25095+0.15%のJoncrylADR4370S
サンプル4:CO-PP+2.50%のPRIEX25095+0.25%のJoncrylADR4370S
サンプル5:CO-PP+0.50%のPRIEX25050+0.05%のJoncrylADR4370S
サンプル6:CO-PP+0.25%のPRIEX25050+0.0125%のJoncrylADR4370S
サンプル7:CO-PP+0.25%のPRIEX25050+0.025%のJoncrylADR4370S
サンプル8:CO-PP+0.25%のPRIEX25050+0.01%のJoncrylADR4370S
サンプル9:CO-PP+0.10%のPRIEX25050+0.01%のJoncrylADR4370S
第2表:CO-PPについての詳細データ
Figure 2014534998
メルトフローレート(MFR)試験:
・ 試験条件:
− 装填量:2.16kg、温度:230℃、ダイタイプ:8/2(8mmの長さ、2mmの直径)
・ 試験結果は第3表による。
第3表:
Figure 2014534998
本発明によるポリマー(P1)を含有する組成物は、対照サンプルに対して低減されたMFR値を示す。
例2
図1に示されるように、トルクを、時間の関数として、2つのサンプルについて、15 cm3 DSM Conical Twin-Screw Micro Compounderで測定する。実験条件は、以下の通りである:スクリュー速度:80rpm、処理温度:220℃および押出機中の全滞留時間:2分。サンプルは予備乾燥せずに使用する。
サンプルは以下のものである:
1. PRIEX 15005(参照:成分a)のみ)、および
2. PRIEX 15005に0.6%のJoncryl ADR4368-CSを加えたもの(ポリマー(P1))。
Priex 15005は、Addcomp Holland B.V.社製のLDPEであって、そこに0.45%の無水マレイン酸がグラフトされているものである。Joncryl(登録商標)ADR 4368-CS(BASF SE、ドイツ・ルートヴィヒスハーフェン)は、少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーと少なくとも1種のスチレン系モノマーの重合生成物であって、少なくとも2つのエポキシ基を有する重合生成物である。JoncrylADR4368-CSは、285[g/モル]のEEW値と6800[g/モル]のMw値を有する。
2つの曲線は、成分a)によるポリマーに化合物B)を添加すると、トルクが極めて大きく増大することを示しており、それは、粘度が相応して高まることを暗示している。

Claims (18)

  1. 少なくとも1種の成分a)と少なくとも1種の成分b)との反応によって得られるポリマー(P1)であって、
    a)は、少なくとも1種の化合物(G)でグラフトされた少なくとも1種のポリオレフィン(A)であり、かつ
    b)は、少なくとも2つのエポキシ基を含む少なくとも1種の化合物(B)である、前記ポリマー(P1)。
  2. 請求項1に記載のポリマー(P1)であって、前記成分a)のポリオレフィン(A)は、ポリプロピレン(PP)、PP−コポリマー、ポリエチレン(PE)またはメタロセンベースのポリオレフィンから選択され、その際、ポリエチレン(PE)は、好ましくは低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)または高密度ポリエチレン(HDPE)であり、かつ/または前記成分a)の化合物(G)は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水クロトン酸または無水シトラコン酸から選択される、前記ポリマー(P1)。
  3. 請求項1または2に記載のポリマー(P1)であって、前記成分b)の化合物(B)は、
    b1)少なくとも1種のエポキシ官能性(メタ)アクリル酸モノマーおよび
    b2)少なくとも1種のスチレン系および/または(メタ)アクリル酸モノマー
    の重合生成物である、前記ポリマー(P1)。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載のポリマー(P1)であって、前記成分a)は、酸無水物(−CO−O−CO−)、−COOH、−OHまたはそれらの塩から選択される官能基を介して、化合物(B)のエポキシ基と反応されて、ポリマー(P1)が得られる、前記ポリマー(P1)。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の少なくとも1種のポリマー(P1)と、少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を含有する組成物。
  6. 請求項5に記載の組成物であって、前記ポリマー(P2)は、ポリオレフィン(C)であり、好ましくは前記ポリオレフィン(C)は、ポリマー(P1)の成分a)によるポリオレフィン(A)と同じ定義を有する、前記組成物。
  7. 請求項5または6に記載の組成物であって、ポリマー(P2)の量に対して0.2〜10質量%のポリマー(P1)を含有する、前記組成物。
  8. 請求項7に記載の組成物であって、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、金属クエンチャー、ホスファイト類、ヒドロキシルアミン類、成核剤、充填剤、補強材、可塑剤、滑沢剤、乳化剤、顔料、触媒、流動促進剤、蛍光増白剤または帯電防止剤から選択される更なる成分を含有し、その際、前記の更なる成分の量は、ポリマー(P1)および(P2)の合計に対して0.1〜50質量%である、前記組成物。
  9. 請求項5から8までのいずれか1項に記載の組成物であって、加工された組成物であり、好ましくは前記加工された組成物は、配合され、その後に任意に二次加工された組成物である、前記組成物。
  10. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のポリマー(P1)の製造方法であって、成分a)を成分b)と反応させる、前記方法。
  11. 請求項10に記載の方法であって、前記反応を少なくとも1種の更なるポリマー(P2)の存在下に実施することで、請求項5から9までのいずれか1項に記載の組成物が得られる、前記方法。
  12. 請求項5から9までのいずれか1項に記載の組成物の製造方法であって、少なくとも1種のポリマー(P1)および少なくとも1種の更なるポリマー(P2)を混合する、前記方法。
  13. 請求項5から9までのいずれか1項に記載の組成物の製造方法であって、請求項1に記載の成分a)および/または成分b)を、ポリマー(P1)の製造前にポリマー(P2)中に分散させる、前記方法。
  14. 請求項11から13までのいずれか1項に記載の方法であって、前記組成物を加工、好ましくは配合し、その後に任意に二次加工する、前記方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、前記組成物の加工およびポリマー(P1)の製造は、同時に、特に配合工程の間に同時に行われる、前記方法。
  16. 請求項14または15に記載の方法であって、配合が押出によって行われる、前記方法。
  17. 請求項5から9までのいずれか1項に記載の組成物の製造方法であって、ポリマー(P2)と成分a)の混合物を加工、好ましくは押出によって配合し、成分b)を前記のポリマー(P2)と成分a)の混合物の加工の間に添加することで、ポリマー(P1)が製造され、その際、成分a)およびb)は請求項1による定義を有する、前記方法。
  18. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のポリマー(P1)の、ポリマー中での、特にリサイクルされたポリオレフィン中でのメルトフローレート(MFR)を低下させるための使用。
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