JP2012099383A - バッテリパック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バッテリパック10の上面17の傾斜構造は、バッテリ側接続端子36(プラス用接続部341の接続端子361、マイナス用接続部342の接続端子362、制御用接続部343の接続端子363)の配設部位の前側に対して設けられている。この傾斜構造によってバッテリ側接続端子36の配設部位の周辺の水を、バッテリ側接続端子36の配設部位の周辺から遠ざかる方向に流れさせることができる。これによって、バッテリパック10の上面17の水をバッテリ側接続端子36の配設部位から遠のけることができて、筐体ケース11の外部から内部に水が入ってしまうのを規制してバッテリパック10の防水性を高めることができ、さらにバッテリ側接続端子36に対しても雨滴等の水の触れ難いものとすることができる。
【選択図】図2
Description
すなわち、本発明の第1の発明に係るバッテリパックは、電動工具の電源として該電動工具の工具本体に装着可能に構成されるバッテリパックであって、前記バッテリパックの外装をなす筐体ケースには、該筐体ケースの外部から該筐体ケースの内部に連通する連通開口部が設けられており、前記筐体ケースには、前記連通開口部付近の水が該連通開口部に入り込んでしまうのを規制する水入り込み規制部位が設けられていることを特徴とする。
この第1の発明に係るバッテリパックによれば、筐体ケースには連通開口部付近の水が連通開口部に入り込んでしまうのを規制する水入り込み規制部位が設けられているので、この水入り込み規制部位により連通開口部に水が入り込んでしまうのを規制することができる。これによって、筐体ケースの外部から筐体ケースの内部への水の侵入を規制して、バッテリパックの防水性を高めることができる。
この第2の発明に係るバッテリパックによれば、水入り込み規制部位は連通開口部付近の水を連通開口部から遠ざかる方向に流れさせる傾斜構造にて構成されているので、この水入り込み規制部位の傾斜構造によって連通開口部付近の水を連通開口部から遠ざかる方向に流れさせることができる。これによって、水を連通開口部から遠のけて筐体ケースの外部から内部に水が入ってしまうのを規制し、もってバッテリパックの防水性を高めることができる。
なお、被装着具としては、例えば、電動にて駆動する工具本体であったり、充電する際の専用充電器であったりする。
この第3の発明に係るバッテリパックによれば、水入り込み規制部位はバッテリ側接続端子の配設部位の周辺に対して設けられているので、上記した水入り込み規制部位の傾斜構造によって、バッテリ側接続端子の配設部位の周辺の水を、このバッテリ側接続端子の配設部位の周辺から遠ざかる方向に流れさせることができる。これによって、水をバッテリ側接続端子の配設部位から遠のけることができて、筐体ケースの外部から内部への水の侵入を規制してバッテリパックの防水性を高めることができ、さらにバッテリ側接続端子に対しても雨滴等の水の触れ難いものとすることができる。
この第4の発明に係るバッテリパックによれば、水入り込み規制部位は、連通開口部付近の水を連通開口部から隔てさせる凹凸形状にて構成されているので、この水入り込み規制部位の凹凸形状によって連通開口部付近の水を連通開口部から隔てることができる。これによって、水を連通開口部から隔てて筐体ケースの外部から筐体ケースの内部への水の侵入を規制して、バッテリパックの防水性を高めることができる。
なお、この『凹凸形状』としては、例えば、突起形状のリブを含む凸状の壁構造、凹状の溝、適宜の凹凸段差形状等が含まれるものであり、連通開口部付近の水を連通開口部から隔てさせるように機能する凹形状、凸形状、凹凸形状の全てが含まれる。
この第5の発明に係るバッテリパックによれば、水入り込み規制部位は雄フック部の配設部位の周辺に対して設けられているので、上記した水入り込み規制部位の凹凸形状によって、雄フック部の配設部位の周辺の水を雄フック部の配設部位から隔てることができる。これによって、水を雄フック部の配設部位から隔てて筐体ケースの外部から内部に水が入ってしまうのを規制し、もってバッテリパックの防水性を高めることができる。
この第6の発明に係るバッテリパックによれば、水入り込み規制部位は通風孔の配設部位の周辺に対して設けられているので、上記した水入り込み規制部位の凹凸形状によって、通風孔の配設部位の周辺の水を通風孔の配設部位から隔てることができる。これによって、水を通風孔の配設部位から隔てて筐体ケースの外部から内部に水が入ってしまうのを規制し、もってバッテリパックの防水性を高めることができる。
第2の発明に係るバッテリパックによれば、水を連通開口部から遠のけて水が入ってしまうのを規制し、バッテリパックの防水性を高めることができる。
第3の発明に係るバッテリパックによれば、バッテリパックの防水性を高め、さらにバッテリ側接続端子に対しても雨滴等の水の触れ難いものとすることができる。
第4の発明に係るバッテリパックによれば、水を連通開口部から隔てて筐体ケースの外部から内部に水が入ってしまうのを規制し、バッテリパックの防水性を高める。
第5の発明に係るバッテリパックによれば、水を雄フック部の配設部位から隔てることにより水が入ってしまうのを規制し、バッテリパックの防水性を高める。
第6の発明に係るバッテリパックによれば、水を通風孔の配設部位から隔てることにより水が入ってしまうのを規制し、バッテリパックの防水性を高める。
以下に、本発明に係るバッテリパックを実施するための第1の実施の形態について図1〜図5の図面を参照しながら説明する。
図1では、この第1の実施の形態となるバッテリパック10の外観を斜視にて示している。図2は、このバッテリパック10を上面視した場合を示している。図3は、図2におけるIII−III断面矢視のバッテリパック10の内部構造を示している。図4は、図2におけるIV−IV断面矢視のバッテリパック10の内部構造を示している。なお、以下の説明におけるバッテリパック10は、バッテリパック10の電気接続側が上側として規定しており、バッテリパック10のスライド装着方向を前側として規定している。
図1〜図4に示すバッテリパック10は、例えば電動ドライバに代表される電動工具の工具本体に着脱可能にされるものである。バッテリパック10は、この装着された工具本体の駆動電源となるものである。つまり、バッテリパック10は、充電量が少なくなると工具本体から取り外して外部の専用充電器にて充電し、この専用充電器にて充電が完了すると工具本体に装着して駆動電源として機能する。なお、このバッテリパック10は、不図示の工具本体や不図示の専用充電器に装着するにあたっては、スライドさせて装着(スライド装着)させる構造となっている。
筐体ケース11は、バッテリパック10の外装ケースとしての機能を有しつつ、内部装置体21を内蔵する筐体としての機能を有する。この筐体ケース11は、上部が開口された箱形状のケース本体12と、このケース本体12の上蓋としてケース本体12の開口上部を閉塞する上蓋部材16とを備える。ケース本体12は、箱形状内部に内部装置体21を配置することができるようになっている。上蓋部材16は、箱形状内部に内部装置体21を配置したケース本体12の開口上部を閉塞するように取り付けられ、図1および図2に示すように、締結螺子19にて螺子締結されている。これにより、筐体ケース11は、内部装置体21を内蔵する筐体として構成される。なお、この筐体ケース11には、後に詳述する電気接続部34および雄フック機構40を配設するにあたって、筐体ケース11の外部から筐体ケース11の内部に連通するための開口形状が形成されるものとなっている。
内部装置体21は、バッテリパック10の電源として機能を有する。すなわち、内部装置体21は、図3および図4に示すように、複数本の電池セル22と、この複数の電池セル22と電気的に接続される制御基板26とを備える。電池セル22は、バッテリパック10が工具本体の駆動電源として機能するために、充電可能となる電池セルとして構成される。この電池セル22は、上記した筐体ケース11に複数本内蔵されており、制御基板26に電気的に接続されている。制御基板26は、電池セル22を蓄電したり放電したりするに際しての制御を適宜に行う。なお、この制御基板26は、図2に示しつつ後に説明するプラス用接続部341の接続端子361、マイナス用接続部342の接続端子362、制御用接続部343の接続端子363に対して、電気的に接続されている。
スライドガイド部31は、左右幅方向に外フランジ形状に張り出しながら前後方向に延びる雄形ガイド形状にて形成されている。このスライドガイド部31は、工具本体(不図示)や専用充電器(不図示)に設けられた雌形ガイド形状に対してスライド方向にて嵌め合うことができる。このため、スライドガイド部31は、このバッテリパック10の上面17にて左右幅方向に対をなすように、この左右幅方向に適宜に張り出す外フランジ形状にて形成されている。なお、このバッテリパック10は、上記したように図示規定の前側がスライド装着方向と一致しており、図示規定の後側が取外し方向と一致している。
これら3つの電気接続部34(プラス用接続部341、マイナス用接続部342、制御用接続部343)は、概略、端子受入れ溝35と、バッテリ側接続端子36とを備え、個別具体的には次のように構成される。なお、プラス用接続部341とマイナス用接続部342とは対をなす対称構造にて形成されるため、以下においてはプラス用接続部341について説明することによりマイナス用接続部342について説明したものとする。
すなわち、プラス用接続部341(マイナス用接続部342)は、端子受入れ溝35としての受入れ溝351(受入れ溝352)と、バッテリ側接続端子36としての接続端子361(接続端子362)とを備える。受入れ溝351は、バッテリパック10の前後方向に延びる凹溝であり、例えば工具本体側の電力供給用の接続端子(不図示)がスライドして嵌入される。この受入れ溝351の内部には、接続端子361が配設されている。この接続端子361は、上記したプラス受け溝351の凹溝内部にスライドして嵌入する工具本体側の接続端子(不図示)と電気的に接続する。接続端子361は、図2および図4に示すように、板ばね状の金属端子を対向配置することにより構成される。
なお、これらプラス用接続部341の接続端子361と、マイナス用接続部342の接続端子362と、制御用接続部343の接続端子363とは、上記した制御基板26に電気的に接続されている。このため、これら接続端子361(プラス用接続部341)の配設部位、接続端子362(マイナス用接続部342)の配設部位、接続端子363(制御用接続部343)の配設部位にあっては、制御基板26と接続するために筐体ケース11の外部から筐体ケース11の内部に連通する開口形状が形成されるものとなっている。この連通する開口形状は、本発明に係る連通開口部に相当する。
このため、接続端子361(プラス用接続部341)の配設部位の周辺、接続端子362(マイナス用接続部342)の配設部位の周辺、接続端子363(制御用接続部343)の配設部位の周辺は、本発明に係る連通開口部付近に相当する部分となる。具体的には、これら接続端子361,362,363を含む電気接続部34の前側の部分が、これら接続端子361,362,363の配設部位の周囲として設定される部分となっており、本発明に係る連通開口部付近に相当する部分となっている。ここで、この接続端子361,362,363を含む電気接続部34の前側の部分は、スライドガイド部31に挟まれており、上蓋部材16の上面としても設定される部分であり、筐体ケース11の上面としても設定される部分であり、全体ではバッテリパック10の上面17として設定される部分である。
図5に示すように、バッテリパック10の上面17は、傾斜構造(傾斜する平面形状)にて形成されている。このバッテリパック10の上面17は、略平面形状でありながら、バッテリパック10の前側に向かうにしたがってバッテリパック10の下側に向かうように傾斜角度を付けている。言い換えれば、バッテリパック10の上面17は、バッテリパック10の後側に位置する電気接続部34に向かうにしたがって上側に向かって傾斜する平面形状にて形成されている。
すなわち、バッテリパック10の上面17は、バッテリパック10の前側に向かうにしたがってバッテリパック10の下側に下る傾斜平面形状の傾斜構造をなすことにより、バッテリパック10の上面17は、本発明に係る水入り込み規制部位を構成する。つまり、水がバッテリパック10にかかるなどして、バッテリパック10の上面17に水が乗っかった場合には、このバッテリパック10の上面17の水は、このバッテリパック10の上面17のうち、電気接続部34の配設側(プラス用接続部341の接続端子361の配設部位側、マイナス用接続部342の接続端子362の配設部位側、制御用接続部343の接続端子363の配設部位側)に向かって流れることなく、これとは反対側となるバッテリパック10の前側に向かって流れることとなる。言い換えれば、バッテリパック10の上面17の水は、電気接続部34の配設側(プラス用接続部341の接続端子361の配設部位側、マイナス用接続部342の接続端子362の配設部位側、制御用接続部343の接続端子363の配設部位側)から遠ざかる方向に流れることとなり、水が電気接続部34(接続端子361,362,363)の配設側に入り込んでしまうのを規制するように作用する。
なお、図5は図4を拡大して示すものであるため、電気接続部34としてのプラス用接続部341の前端部分にて形成される段差部37についてを説明するものであったが、電気接続部34としてのマイナス用接続部342および制御用接続部343のそれぞれの前端部分においても、このプラス用接続部341の前端部分にて形成される段差部37と同様の段差部37が形成されている。
雄フック機構40は、図3および図4に示すように、ベース部材41と、雄フック本体45と、付勢コイルばね49とを備える。ベース部材41は、図3に示すように、螺子部材42を介して筐体ケース11に固定されることにより、上記した機構収容スペース18に対して配設されている。このベース部材41は、上記した筐体ケース11と内部装置体21とを隔離する構造を有している。つまり、具体的には図示していないが、ベース部材41は、周縁の略全周が筐体ケース11の内面に当接するように形成されており、このように周縁の略全周を筐体ケース11に当接させることによって、ベース部材41は、筐体ケース11と内部装置体21とを隔離するものとなっている。このため、図2におけるバッテリパック10のIV−IV断面矢視となる図4では、ベース部材41の内部に関しては見えないものとなっている。
付勢ガイド部46は、この雄フック本体45の下部を形成しており、付勢コイルばね49の上端と当接する。また、付勢ガイド部46は、上記したベース部材41と筐体ケース11とにより挟み込まれて前後左右の移動が規制されている。このため、付勢ガイド部46は、付勢コイルばね49の付勢力を受けつつ、雄フック本体45の上下移動をガイドする機能を有することとなる。これに対して操作部47およびフック部48は、外部に露出されるように形成される。操作部47は、雄フック本体45の中間部分に形成されており、図1にも示すように使用者の操作指をかけることができる適宜の凹形状を有して形成される。この操作部47は、筐体ケース11の後部に設けられた操作部露出窓111から外部に露出するようになっている。フック部48は、雄フック本体45の上端に形成されており、図1にも示すように上側に突出する雄フック形状を有して形成される。このフック部48は、筐体ケース11の上部に設けられたフック部露出窓112から外部に露出するようになっている。このフック部48は、バッテリパック10のスライド装着に応じて、工具本体や専用充電器側に設けられる不図示の雌フック部と嵌合することができるように適宜のテーパ形状を有した雄フック形状にて形成されている。
付勢コイルばね49は、広く利用されるコイルばねであり、下端がベース部材41の内面に当接し、上端が雄フック本体45の下部に当接し、もって雄フック本体45を上側に向けて付勢する。このようにして、常態時の雄フック機構40は、雄フック本体45のフック部48を、付勢コイルばね49の付勢力によりフック部露出窓112から突出させる。つまり、工具本体側に設けられる不図示の雌フック部と嵌合可能な状態となる。これに対して、操作部露出窓111から露出する操作部47を付勢コイルばね49の付勢力に抗して下側に移動させた場合には、フック部露出窓112から突出する雄フック本体45のフック部48は退行することとなる。つまり、工具本体側に設けられる不図示の雌フック部と嵌合を解除することができる。
なお、上記したベース部材41は、筐体ケース11と内部装置体21とを隔離する構造を有して構成されているため、これらの操作部露出窓111およびフック部露出窓112から筐体ケース11の内部に水が浸入しても、この筐体ケース11の内部に浸入した水を、このベース部材41によって内部装置体21に対して浸入してしまうことを規制することができるようになっている。
すなわち、上記したバッテリパック10によれば、電気接続部34および雄フック機構40を配設するにあたっての開口形状が形成されるものとなっている。ここで、筐体ケース11に設けられた水入り込み規制部位としての上記したバッテリパック10の上面17と段差ガイド部50とは、外部からかかった水が開口形状に入り込んでしまうのを規制するように作用する。これによって、筐体ケース11の外部から筐体ケース11の内部への水の侵入を規制して、バッテリパック10の防水性を高めることができる。
また、上記したバッテリパック10によれば、バッテリパック10の上面17の傾斜構造は、バッテリ側接続端子36(プラス用接続部341の接続端子361、マイナス用接続部342の接続端子362、制御用接続部343の接続端子363)の配設部位の前側に対して設けられているので、この傾斜構造によってバッテリ側接続端子36の配設部位の周辺の水をバッテリ側接続端子36の配設部位の周辺から遠ざかる方向に流れさせることができる。これによって、バッテリパック10の上面17の水を、バッテリ側接続端子36の配設部位から遠のけることができて、筐体ケース11の外部から内部に水が入ってしまうのを規制してバッテリパック10の防水性を高めることができ、さらにバッテリ側接続端子36に対しても雨滴等の水が触れ難いものとすることができる。
また、上記したバッテリパック10によれば、筐体ケース11のうち、雄フック部としての雄フック機構40の配設部位となる操作部露出窓111の上側位置には、段差ガイド部50が設けられている。この段差ガイド部50の段差凸形状によって、操作部露出窓111周辺の水を操作部露出窓111から隔てることができる。これによって、水を操作部露出窓111から隔てて筐体ケース11の外部から内部に水が入ってしまうのを規制し、もってバッテリパック10の防水性を高めることができる。
また、上記したバッテリパック10によれば、電気接続部34(プラス用接続部341、マイナス用接続部342、制御用接続部343)と、この電気接続部34の前側に位置するバッテリパック10の上面17との間に存する境界部分には、段差部37が設けられているので、この段差凸形状によって、電気接続部34周辺の水を電気接続部34から隔てることができる。これによって、水を電気接続部34から隔てて筐体ケース11の外部から内部に水が入ってしまうのを規制し、もってバッテリパック10の防水性を高めることができる。
次に、本発明に係るバッテリパックを実施するための第2の実施の形態について、図6以降の図面を参照しながら説明する。なお、この第2の実施の形態のバッテリパック60は、上記した第1の実施の形態のバッテリパック10の構成において通風孔71,81が設けられた実施の形態となっている。すなわち、この第2の実施の形態のバッテリパック60は、第1の実施の形態のバッテリパック10と略同一に構成されるものとなっている。このため、第2の実施の形態のバッテリパック60のうち、上記した第1の実施の形態のバッテリパック10と同様に構成される部分については、第1の実施の形態のバッテリパック10を説明した際に用いた符号と同一の符号を付して説明を省略する。なお、この第2の実施の形態のバッテリパック60の雄フック機構40Aは、第1の実施の形態のバッテリパック10の雄フック機構40と僅かに相違する構成となっている。すなわち、この第2の実施の形態の雄フック機構40Aは、付勢コイルばね49の構成が第1の実施の形態の雄フック機構40と相違し、その他の構成については同様に構成される。このため、この第2の実施の形態の雄フック機構40Aは、符号末尾に‘A’を付して説明を省略する。
図6では、この第2の実施の形態となるバッテリパック60の外観を斜視にて示している。図7は、このバッテリパック60を上面視した場合を示している。図8は、図7におけるVIII−VIII断面矢視のバッテリパック60の内部構造を示している。図9は、図7におけるIX−IX断面矢視のバッテリパック60の内部構造を示している。なお、以下の説明におけるバッテリパック60は、バッテリパック60の電気接続側が上側として規定しており、バッテリパック60のスライド装着方向を前側として規定している。
また、上記した吸気側通風孔71の配設部位の周辺73と、上記した電気接続部34(プラス用接続部341、マイナス用接続部342、制御用接続部343)との間に存する境界部分にも、上記した第2凸形リブ77が設けられている。この第2凸形リブ77は、上記した第1凸形リブ75と同様、電気接続部34の上面となる吸気側通風孔71の周辺73より一段と高くなるように上側に突出した形状にて形成されている。このため、この第2凸形リブ77の凸形状によって、電気接続部34の配設部位の周辺73の水を電気接続部34の配設部位から隔てることができる。これによって、水が電気接続部34から筐体ケース11の内部に水が侵入させてしまうのを規制し、もってバッテリパック60の防水性を高めることができる。
すなわち、上記した実施の形態の連通開口部としては、電気接続部34(プラス用接続部341、マイナス用接続部342、制御用接続部343)、操作部露出窓111およびフック部露出窓112、吸気側通風孔71を例示するものであった。しかしながら、本発明に係る連通開口部としては、上記した実施の形態に限定されることなく、筐体ケースの外部から該筐体ケースの内部に連通する構成であれば該当するものといえる。また、本発明に係る水入り込み規制部位としても、上記した実施の形態に限定されることなく、連通開口部付近の水が連通開口部に入り込んでしまうのを規制する構成であればよい。つまり、本発明に係る水入り込み規制部位としては、連通開口部付近の水を連通開口部から遠ざかる方向に流れさせる傾斜構造であったり、連通開口部付近の水を連通開口部から隔てさせる凹凸形状にて構成されるものであったりするものであればよいものである。また、この『凹凸形状』としては、例えば、上記したような突起形状の凸形リブ75,77に限定されることなく、これを含む凸状の壁構造であったり、凹状の溝構造であったり、適宜の凹凸段差形状等の構造が含まれる。
11 筐体ケース
111 操作部露出窓
112 フック部露出窓
12 ケース本体
16 上蓋部材
17 バッテリパック(筐体ケース、上蓋部材)の上面(水入り込み規制部位)
18 機構収容スペース
19 締結螺子
21 内部装置体
22 電池セル
26 制御基板
30 スライド装着部
31 スライドガイド部
34 電気接続部
341 プラス用接続部
342 マイナス用接続部
343 制御用接続部
35 端子受入れ溝
351 プラス用接続部の受入れ溝
352 マイナス用接続部の受入れ溝
353 制御用接続部の受入れ溝
36 バッテリ側接続端子
361 プラス用接続部の接続端子
362 マイナス用接続部の接続端子
363 制御用接続部の接続端子
40,40A 雄フック機構(雄フック部)
41 ベース部材
42 螺子部材
45 雄フック本体
46 付勢ガイド部
47 操作部
48 フック部
50 段差ガイド部(水入り込み規制部位)
61 バッテリパックの上側面
71 吸気側通風孔
72 吸気側通風孔の周縁
73 吸気側通風孔の周辺
75 第1凸形リブ(水入り込み規制部位)
77 第2凸形リブ
79 フック隙間
81 排気側通風孔
Claims (6)
- 電動工具の電源として該電動工具の工具本体に装着可能に構成されるバッテリパックであって、
前記バッテリパックの外装をなす筐体ケースには、該筐体ケースの外部から該筐体ケースの内部に連通する連通開口部が設けられており、
前記筐体ケースには、前記連通開口部付近の水が該連通開口部に入り込んでしまうのを規制する水入り込み規制部位が設けられていることを特徴とするバッテリパック。 - 請求項1に記載のバッテリパックにおいて、
前記水入り込み規制部位は、前記連通開口部付近の水を該連通開口部から遠ざかる方向に流れさせる傾斜構造にて構成されていることを特徴とするバッテリパック。 - 請求項2に記載のバッテリパックにおいて、
前記工具本体等の被装着具に装着した際に該被装着具側に設けられる接続端子と電気的に接続するバッテリ側接続端子を備え、
前記連通開口部は、前記バッテリ側接続端子の配設部位に設定されており、
前記水入り込み規制部位は、前記連通開口部付近として設定される前記バッテリ側接続端子の配設部位の周辺に対して設けられていることを特徴とするバッテリパック。 - 請求項1に記載のバッテリパックにおいて、
前記水入り込み規制部位は、前記連通開口部付近の水を該連通開口部から隔てさせる凹凸形状にて構成されていることを特徴とするバッテリパック。 - 請求項4に記載のバッテリパックにおいて、
前記工具本体等の被装着具に装着した際に該被装着具側に設けられる雌フック部と嵌合する雄フック部を備え、
前記連通開口部は、前記雄フック部の配設部位に設定されており、
前記水入り込み規制部位は、前記連通開口部付近として設定される前記雄フック部の配設部位の周辺に対して設けられていることを特徴とするバッテリパック。 - 請求項4に記載のバッテリパックにおいて、
前記筐体ケースの外部から内部に通風する通風孔を備え、
前記連通開口部は、前記通風孔の配設部位に設定されており、
前記水入り込み規制部位は、前記連通開口部付近として設定される前記通風孔の配設部位の周辺に対して設けられていることを特徴とするバッテリパック。
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