JP2012094258A - 電線・ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】屈曲性を高めることが可能な電線・ケーブルを提供する。
【解決手段】電線1は、導電性を有する導体2と、この導体2を覆う絶縁性の絶縁体3とを備えて構成されている。導体2は、圧縮導体であって、複数本のアルミニウム合金素線4を圧縮しつつ所定の導体外径Dを有するように形成されている。導体2は、層心径Dに対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチPにて形成されている。アルミニウム合金素線4は、この形成前となるアルミニウム合金の組成が、Fe、Zr、Siを含むようになっている。また、アルミニウム合金の組成がCu及びMgの少なくとも一方を含むとともに、残部がAl及び不可避不純物となるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム合金素線を撚り合わせてなる導体を構成に含む電線・ケーブルに関する。
自動車用ワイヤーハーネス等に用いられる電線の導体材料としては、従来から主に銅が使用されている。銅は、材料としての引張強さ及び導電率の点で優れているが、重量(密度)が大きいという問題点があるため、近年の軽量化という要請にあっては、導体材料を見直そうとする動きも出てきている。このような状況の中、アルミニウムの使用が特に検討されている。
アルミニウムは軽量であるが、強度不足という問題点を有している。また、銅と比べて屈曲性が低いという問題点も有している。例えば屈曲性が低い場合、電線・ケーブルは屈曲を繰り返す箇所への配索が不適となってしまう虞がある。具体的には、自動車におけるドアやトランクのヒンジ回りへの配索が不適となってしまう虞がある。これは屈曲の繰り返しにより、アルミニウムの方が銅よりも早く破断(断線)してしまうからである。
尚、上記の強度不足や低屈曲性に係る問題点を解消するためとして、例えば下記特許文献1が提案されている。
特開2004−134212号公報
屈曲を繰り返す箇所への配索が可能となる電線・ケーブルとして、導体を形成するアルミニウム合金素線の撚り合わせピッチ(導体撚りピッチ)を所定範囲内にすることが有効であると本願発明者は考えている。すなわち、撚り合わせを強くして導体自体に強度を持たせると、これに伴って屈曲性も高まるようになり、結果、屈曲を繰り返す箇所への配索が可能となると考えている。
実現にあたっては、良好な屈曲性を得ることのできる導体撚りピッチの範囲を見出す必要があるとともに、この導体撚りピッチにおいて、例えばアルミニウム合金素線に切れなどの生じない充分な強度を持って撚り合わせをすることが可能な組成を見出す必要があると本願発明者は考えている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、屈曲性を高めることが可能な電線・ケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の電線・ケーブルは、アルミニウム合金素線を撚り合わせてなる導体を有するとともに、該導体をこの所定径に対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチにて形成し、且つ、前記アルミニウム合金素線の形成前となるアルミニウム合金の組成として、Feを0.1重量%以上1.0重量%未満、Zrを0重量%以上0.08重量%以下、Siを0.02重量%以上2.8重量%以下含むとともに、Cuを0.05重量%以上0.63重量%以下、及び/又はMgを0.03重量%以上0.45重量%以下含み、さらに残部をAl及び不可避不純物とすることを特徴とする。
請求項2記載の本発明の電線・ケーブルは、請求項1に記載の電線・ケーブルにおいて、前記アルミニウム合金素線として、荒引線から最終線径まで熱処理せずに伸線されてなるものとすることを特徴とする。
請求項3記載の本発明の電線・ケーブルは、請求項1又は請求項2に記載の電線・ケーブルにおいて、前記アルミニウム合金素線の特性として、引張強さを80MPa以上、導電率を57.5%IACS以上、及び伸び率を10%以上とすることを特徴とする。
請求項4記載の本発明の電線・ケーブルは、請求項1ないし請求項3いずれか記載の電線・ケーブルにおいて、前記導体撚りピッチとして、10倍以上30倍以下となる倍率にすることを特徴とする。
上記請求項1記載の本発明によれば、アルミニウム合金素線の撚り合わせにて導体を形成する。また、導体の所定径に対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチにて導体を形成する。導体は、アルミニウム合金素線の形成前となるアルミニウム合金の組成としてFe、Zr、Siを含むとともに、Cu及びMgの少なくとも一方を含み、さらに残部をAl及び不可避不純物とする。導体は、アルミニウムを母材とすることから、軽量な電線・ケーブルになる。
請求項1記載の本発明において、導体撚りピッチを7倍以上としたのは、撚り合わせの工程で撚り浮きが発生する虞があるからである。また、撚り合わせの工程で素線同士が重なり合い、一定のピッチで撚り合わせをすることができなくなる虞があるからである。これに対し、導体撚りピッチを36倍以下としたのは、屈曲性の良否を判断する屈曲回数が所望の回数を割ってしまう虞があるからである。
請求項1記載の本発明において、アルミニウム合金の組成としてFeを0.1重量%以上1.0重量%未満としたのは、0.1重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからであり、屈曲性にも影響を来すからである。また、1.0重量%以上になると導電率の確保が困難になるからである。Zrを0重量%以上0.08重量%以下としたのは、0重量%の場合、代替元素としてMgを0.03重量%以上0.45重量%以下含ませることで耐熱性の向上が図れるからである。また、0.08重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。Siを0.02重量%以上2.8重量%以下としたのは、0.02重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからであり、屈曲性にも影響を来すからである。また、2.8重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。Cuを0.05重量%以上0.63重量%以下としたのは、0.05重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからであり、屈曲性にも影響を来すからである。また、0.63重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。Mgを0.03重量%以上0.45重量%以下としたのは、0.03重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからであり、屈曲性にも影響を来すからである。また、0.45重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。組成にCu及び/又はMgを含むのは、Alに対し固溶強化の効果を有するからである。CuとMgを共に含む場合には、この両者の合計量を0.04重量%以上0.6重量%以下とすることが好ましく、0.1重量%以上0.4重量%以下とすることが一層好ましいものとする。
請求項1記載の本発明において、導体は、圧縮導体、非圧縮導体のいずれであってもよいものとする。
上記請求項2記載の本発明によれば、荒引線から最終線径まで熱処理せずに伸線することとしたのは、導電率や伸び率の低下を抑制するのに有効であるからである。すなわち、伸線前に熱処理を行うと、この後の伸線により加工硬化が生じて硬くなり易く、導電率や伸び率の低下に繋がってしまい、これを抑制するには荒引線から最終線径まで熱処理せずに伸線することが有効であるからである。
上記請求項3記載の本発明によれば、アルミニウム合金素線の特性として、引張強さを80MPa以上としたのは、これを下回ると取り扱いを含めて弱々しく、導体としての使用が困難になる虞があるからである。引張強さは、高ければ高いほどよいものでなく、引張強さが高くなるにつれて伸び率が低下する傾向にある。このため、伸び率を10%以上とすることが有効になる。また、導電率を57.5%IACS以上としたのは、電力線として用いることを可能にするためであり、アルミニウム合金素線として高導電性を確保するためである。
尚、上記の「%IACS」とは、万国標準軟銅(International Anneld Cupper Standerd)の抵抗率1.7241×10−8Ωmを100%IACSとした場合の導電率である。純アルミニウムは約66%IACSである。
上記請求項4記載の本発明によれば、導体の所定径に対し10倍以上30倍以下となる倍率の導体撚りピッチを好ましいものとする。
請求項1に記載された本発明によれば、導体撚りピッチと組成の両側面から、屈曲性を従来よりも高めることができるという効果を奏する。これにより、屈曲を繰り返す箇所への電線・ケーブルの配索をすることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、必要以上に硬くならず導電率や伸び率の低下を抑制することができるという効果を奏する。
請求項3、4に記載された本発明によれば、より一層使用面に配慮した電線・ケーブルを提供することができるという効果を奏する。
本発明の電線・ケーブルに係る一実施形態としての電線の斜視図である。 図1の電線の断面図である。 導体撚りピッチに係る説明図である。 本発明の電線・ケーブルに係る他の一実施形態としての電線の斜視図である。 図4の電線の断面図である。 屈曲試験に係る説明図である。
以下、図面を参照しながら二つの実施形態を説明する。図1は本発明の電線・ケーブルに係る一実施形態としての電線の斜視図、図2は図1の電線の断面図、図3は導体撚りピッチに係る説明図である。また、図4は本発明の電線・ケーブルに係る他の一実施形態としての電線の斜視図、図5は図4の電線の断面図である。
図1及び図2において、電線1は、導電性を有する導体2(芯線)と、この導体2を覆う絶縁性の絶縁体3(被覆)とを備えて構成されている。導体2は、撚線導体及び非圧縮導体であって、複数本のアルミニウム合金素線4を撚り合わせて形成されている。導体2は、図2に示す如く、最外層位置するアルミニウム合金素線4の中心間の距離とするような層心径D(所定径)を有するものであって、この層心径Dに対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチP(図3参照)にて形成されている(後述するが、導体撚りピッチPとして10倍以上30倍以下をより良い倍率とする)。導体2の場合、導体撚りピッチPは層心径Dを上記倍率にて乗算した長さ寸法となるようになっている。尚、図1及び図2中のアルミニウム合金素線4の本数は一例であるものとする。
図4及び図5において、電線1は、導電性を有する導体2(芯線)と、この導体2を覆う絶縁性の絶縁体3(被覆)とを備えて構成されている。導体2は、撚線導体であって、複数本のアルミニウム合金素線4を撚り合わせて形成されている。また、導体2は、圧縮導体であって、複数本のアルミニウム合金素線4を圧縮しつつ所定の導体外径D′(所定径)を有するように形成されている。尚、図4及び図5中のアルミニウム合金素線4の本数は一例であるものとする。導体2は、導体外径Dに対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチP(図3参照)にて形成されている(後述するが、導体撚りピッチPとして10倍以上30倍以下をより良い倍率とする)。導体外径Dは、導体2の最外径となる寸法であって、このような導体外径Dを上記倍率にて乗算した長さ寸法が導体撚りピッチPとるようになっている。
上記倍率は、これが小さいと導体撚りピッチPが短くなり、大きいと導体撚りピッチPが長くなるようになっている。導体撚りピッチPが小さくなればなるほど複数本のアルミニウム合金素線4の撚り合わせが強くなり、導体2自体に強度を持たせることができるようになってる(但し硬すぎないものとする)。導体2自体に強度を持たせれば、これに伴って屈曲性も高まるようになっている。
アルミニウム合金素線4は、上記導体撚りピッチPにおいて、例えば切れなどの生じない充分な強度を持って撚り合わせをすることができる組成にて形成されている。具体的には、アルミニウム合金素線4の形成前となるアルミニウム合金(図示省略)の組成が、Fe、Zr、Siを含むようになっている。また、上記アルミニウム合金の組成がCu及びMgの少なくとも一方を含むとともに、残部がAl及び不可避不純物となるようになっている。以下、上記組成について説明をする。
アルミニウム合金は、母材となるAl、すなわちアルミニウム地金に所定の元素を添加・含有することによりなるものであって、アルミニウム地金としては、純度99.70%以上の純アルミニウムを用いることが好ましいものとする。すなわち、JIS H 2102に規定される純アルミニウム地金のうち、1種アルミニウム地金以上の純度のものが好適であるものとする。ここで、1種アルミニウム地金は純度99.70%以上のものであり、純度99.85%以上は特2種アルミニウム地金、純度99.90%以上は特1種アルミニウム地金であるものとする。尚、アルミニウム地金として、特1種、特2種のような高純度で高価なものばかりでなく、価格的にも手頃な1種アルミニウム地金を本発明では使用できるようにしている。これにより、コスト低減を図ることができるのは言うまでもない。
上記アルミニウム地金に添加・含有する元素としては、上記の如くFe、Zr、Siと、Cu及び/又はMgである。これら元素のうち、Feは固溶限が低く、金属間化合物として晶出する晶出物が主な強化機構となる元素である。Feはアルミニウム合金中に0.1重量%以上1.0重量%未満含まれている。Feを0.1重量%以上1.0重量%未満としたのは、0.1重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからである。これにより、屈曲性にも影響を来すからである。また、1.0重量%以上になると導電率の確保が困難になるからである。Feは、0.4重量%以上0.9重量%以下含ませることが一層好ましいものとする。
Zrは、Siよりも少ない量(含有量)で同等の引張強さを確保できる元素である。また、ZrはMgと同様に耐熱性向上に有効な元素であり、固溶強化により強度向上を図ることのできる元素である。この効果を好ましく得るために、Zrはアルミニウム合金中に0重量%以上0.08重量%以下含まれている。Zrを0重量%以上0.08重量%以下としたのは、0重量%の場合、代替元素としてMgを0.03重量%以上0.45重量%以下含ませることで耐熱性の向上が図れるからである。また、0.08重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。Zrは、0.02重量%以上0.08重量%以下含ませることが好ましく、0.02重量%以上0.05重量%以下含ませることが一層好ましいものとする。
Siは、強度の向上に有効な元素である。Siはアルミニウム合金中に0.02重量%以上2.8重量%以下含まれている。Siを0.02重量%以上2.8重量%以下としたのは、0.02重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからである。これにより、屈曲性にも影響を来すからである。また、2.8重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。Siは、0.02重量%以上1.8重量%以下含ませることが好ましく、0.02重量%以上0.25重量%以下含ませることが一層好ましいものとする。
Cuは、Alに対し固溶強化の効果を有する元素である。すなわち、固溶強化により強度向上を図ることのできる元素である。Cuはアルミニウム合金中に0.05重量%以上0.63重量%以下含まれている。Cuを0.05重量%以上0.63重量%以下としたのは、0.05重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからであり、屈曲性に影響を来すからである。また、0.63重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。
Mgは、Cuと同様にAlに対し固溶強化の効果を有する元素である。すなわち、固溶強化により強度向上を図ることのできる元素である。Mgはアルミニウム合金中に0.03重量%以上0.45重量%以下含まれている。Mgを0.03重量%以上0.36重量%以下としたのは、0.03重量%を下回ると引張強度の向上が望めなくなるからであり、屈曲性に影響を来すからである。また、0.45重量%を越えると導電率の確保が困難になるからである。
CuとMgは、これらが共に含まれる場合、アルミニウム合金中に両者の合計量が0.04重量%以上0.6重量%以下であることが好ましいものとする。より良くは、0.1重量%以上0.4重量%以下であることが好ましいものとする。
アルミニウム合金素線4は、通常の製法にしたがって荒引線を製造し、これを伸線することにより形成されるものとする。伸線に際しては、熱処理(焼鈍)を適宜行ってもよいものとするが、熱処理前に最終線径にまで伸線をしてアルミニウム合金素線4を形成することが好ましいものとする。伸線前及び伸線途中の熱処理を行わずに伸線をすることは、加工硬化を抑制することができ、また、伸線後に焼鈍を行うことは、導電率及び伸び等の特性を向上させることができるようになる。
アルミニウム合金素線4の好ましい製造方法としては、次の工程を備えた製造方法を挙げることができるものとする。すなわち、(1)上記組成のアルミニウム合金を用いて荒引線を形成する工程(圧延)、(2)得られた荒引線を最終線径にまで伸線する工程(減面加工)、及び(3)伸線後の線材を連続焼鈍する工程、を好ましい製造方法として挙げることができるものとする。ここで(2)の伸線工程は減面加工を意味し、熱処理工程を含まないものとする。したがって、(2)の伸線加工は、熱処理を伴わないで行われるものとする。
このような製造方法によれば、アルミニウム合金の鋳造工程を含めて記載すると、鋳造→圧延→伸線→熱処理という流れで素線を製造することができるようになる。特に、熱処理としてバッチ焼鈍でなく連続焼鈍を行うことができるので、従来の製造方法において鋳造→圧延→伸線→熱処理→伸線→熱処理という工程に比較し、時間とコストの両面で著しく効果を高めることができるようになる。
上記(1)〜(3)の各工程は、公知の方法により行うことができるものとする。尚、上記(1)〜(3)以外に、例えば面切削工程など、必要に応じて他の工程を含んでもよいものとする。上記(1)の荒引線への形成工程は、連続鋳造圧延法、押出法などにより行うことができるものとする。圧延は、熱間圧延、冷間圧延のいずれであってもよいものとする。上記(2)の伸線工程は、乾式または湿式の伸線機を用いて行うものとする(条件は特に限定されないものとする)。
アルミニウム合金は、上記組成を有することにより、伸線加工性に優れるようなものになる。伸線加工性に優れると、例えば直径9.5mmの荒引線を、熱処理を行うことなく、仕上り直径0.3mm程度にまで伸線することができるようになる。
上記(3)の連続焼鈍工程は、連続焼鈍炉を用いて行うことができるものとする。例えば線材を所定速度で搬送して加熱炉中を通過させ、所定区間において高周波により加熱して焼鈍することができるものとする。尚、搬送速度、焼鈍時間、焼鈍温度などは特に限定されないものとし、焼鈍後の冷却条件も特に限定されないものとする。
以上のような組成を有するアルミニウム合金からなるアルミニウム合金素線4は、この特性として、引張強さを80MPa以上、導電率を57.5%IACS以上、及び伸び率を10%以上とすることが好ましいものとする。引張強さを80MPa以上としたのは、これを下回ると例えば自動車における配索等の取り扱いを含めて弱々しく、使用が困難になる虞があるからである。引張強さは、高ければ高いほどよいものでなく、引張強さが高くなるにつれて伸び率が低下する傾向がある。このため、伸び率を10%以上とすることが有効になる。また、導電率を57.5%IACS以上としたのは、電力線として用いることを可能にするためであり、アルミニウム合金素線4として高導電性を確保するためである。
上記アルミニウム合金に含まれる可能性があるものとしては、不可避不純物がある。この不可避不純物としては、Zn、Ni、Mn、Pb、Cr、Ti、Sn、V、Ga、B、Naなどを挙げることができるものとする。これら元素は本発明の効果を阻害せず、アルミニウム合金の特性に格別な影響を与えない範囲で不可避的に含まれるものであり、使用するアルミニウム地金に予め含有される元素も、ここでいう不可避不純物に含まれるものとする。アルミニウム合金は、アルミニウム地金に所定の元素を添加し、通常の製法に従って鋳造されるものとする。
図1、図2、図4、及び図5において、絶縁体3は、導体2の外側に押出被覆をすることにより形成されている。絶縁体3の材料は、ここではPPを用いているがこの限りでないものとする。すなわち、電線用被覆材として使用可能な公知の絶縁体材料を用いることが可能であるものとする。
電線1は、これを複数本束ねるとワイヤハーネスを形成することができるものとする。また、絶縁体3の外側にシースを被覆するとケーブルを形成することができるものとする。ワイヤハーネスやケーブルは、通常の製法に従って形成されるものとする。電線1を含むワイヤハーネスやケーブルは、自動車におけるドアやトランクのヒンジ回りへの配索が可能であるものとする(自動車に限るものでなく、様々な分野に適用可能であるものとする)。
以上、図1ないし図5を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、導体撚りピッチPと組成の両側面から屈曲性を高めることができるようになる。これにより、電線1を含むワイヤハーネスやケーブルを、屈曲を繰り返す箇所へ配索することができるようになる。
以下、本発明を実施例により説明する。尚、本発明は以下の実施例に限定されないものとする。
表1及び表2には、実施例1〜31及び比較例1〜12の組成面及び屈曲性面に係る内容が示されている。
<実施例及び比較例の形成>
JIS H 2102の1種アルミニウム地金を用い、これに所定量のFe、Zr、Siを添加するとともに、Cu及び/又はMgを添加して表1に示す如くの成分組成となるアルミニウム合金を先ず得る。そして、このアルミニウム合金を常方により溶解し、連続鋳造圧延法によって線径9.5mmの荒引線に加工する。次に、荒引線を連続伸線機を用いて伸線し、直径0.32mmの線材(細線)を得る。次に、この線材に対し連続焼鈍を行い、アルミニウム合金素線を形成する。この後、アルミニウム合金素線を16本撚り合わせて圧縮導体を形成する。また、アルミニウム合金素線を19本撚り合わせて非圧縮導体を形成する。この時の撚り合わせは、所定径に対する所望の倍率の導体撚りピッチにする。最後に、圧縮導体、非圧縮導体の外側に所定厚の絶縁体を設けることにより電線を形成する。
<組成面に係る測定及び評価>
上記の如く形成した線径0.32mmのアルミニウム合金素線について、JIS C 3002に準拠し、次の測定及び評価をする。導電率に関しては、20℃(±0.5℃)に保った恒温槽中で四端子法を用い、この比抵抗を測定して導電率を算出する。この時の端子間距離は1000mmとする。引張強度、及び伸び率は、引張速度50mm/分で測定をする。伸線加工性の評価は、断線性の評価で判断する。断線性の評価は、1トンの荒引線から素線を製造する際に何回断線するかを数え、5回/ton以下を○(良い)、6回〜9回/tonを△、10回以上/tonを×(悪い)の判断をする。組成の評価は、組成に係る測定及び評価から判断する。組成判断は、導電率、引張強度、伸び率、断線性が基準以上である場合に○(良い)、基準を満たさない場合に×(悪い)の判断をする。
<屈曲性面に係る測定及び評価>
上記の如く形成した電線について、次の測定及び評価をする。測定としては、屈曲試験(後述する)において所定の試料で屈曲させて破断が生じるまでの屈曲回数を測定し、1000回以上の屈曲回数の場合に○(良い)、1000回を割る場合に×(悪い)の判断をする。総合判断は、導電率、引張強度、伸び率、断線性が基準以上、且つ屈曲回数が基準以上である場合に○(良い)、基準を満たさない場合に×(悪い)の判断をする。
上記屈曲試験は、試料としての電線1を繰り返し屈曲させることのできる治具等を用いて行う試験であって、具体的な一例としては、図6に示す如く、先ず電線1の一端部(上端部)を治具20に固定するとともに、他端部(下端部)に錘21を取り付け、次に電線1を二つの円柱状の曲げ治具22間に通し、そしてこの上で、治具20を一方の曲げ治具22側に移動させて、電線1の一端部を一方の曲げ治具22の外周面に沿って屈曲させ、この後に治具20を他方の曲げ治具22側に移動させて、電線1の一端部を他方の曲げ治具22の外周面に沿って屈曲させることを繰り返し行うような試験になっている。屈曲試験によれば、交互に、互いに逆向きに電線1を繰り返し屈曲させて、これにより屈曲回数が1000回以上となれば、電線1が自動車のワイヤハーネスとして十分な性能を有することが分かるようになっている。
表1及び表2の縦方向には、上から実施例のNo.が1〜31まで順に並び、次いで比較例のNo.が1〜12まで順に並ぶように示されている。これに対し、表1の横方向には、左からZr[wt%]、Fe[wt%]、Si[wt%]、Cu[wt%]、Mg[wt%]、導電率[%IACS]、引張強度[MPa]、伸び率[%]、断線性[○△×]、組成判断[○×]が順に並ぶように示されている。また、表2の横方向には、左から圧縮導体、非圧縮導体の種別、撚りピッチの倍率[倍]、屈曲回数[回]、屈曲回数(判断)[○×]、総合判断[○×]が順に並ぶように示されている。
表3には、導体外径とピッチの倍率−屈曲回数に係る表とグラフがそれぞれ示されている。また、表4には、層心径に対するピッチの倍率−屈曲回数に係る表とグラフがそれぞれ示されている。
Figure 2012094258
Figure 2012094258
Figure 2012094258
Figure 2012094258
<実施例1>
実施例1は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.06[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が60.6[%IACS]、引張強度が81[MPa]、伸び率が28[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例1は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2835回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例2>
実施例2は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.03[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が60.8[%IACS]、引張強度が80[MPa]、伸び率が29[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例2は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2384回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例3>
実施例3は、Zrが0.08[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.06[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.2[%IACS]、引張強度が82[MPa]、伸び率が24[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例3は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2954回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例4>
実施例4は、Zrが0.08[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.03[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.3[%IACS]、引張強度が80[MPa]、伸び率が29[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例4は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2241回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例5>
実施例5は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.06[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が59.4[%IACS]、引張強度が121[MPa]、伸び率が17[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例5は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4823回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例6>
実施例6は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.03[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が59.6[%IACS]、引張強度が120[MPa]、伸び率が17[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例6は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4923回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例7>
実施例7は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが2.3[wt%]、Cuが0.06[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.5[%IACS]、引張強度が195[MPa]、伸び率が11[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例7は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が6294回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例8>
実施例8は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが2.3[wt%]、Mgが0.03[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が194[MPa]、伸び率が11[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例8は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が6183回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例9>
実施例9は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.45[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.3[%IACS]、引張強度が112[MPa]、伸び率が15[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例9は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3922回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例10>
実施例10は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.35[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.0[%IACS]、引張強度が115[MPa]、伸び率が17[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例10は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3623回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例11>
実施例11は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.6[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.12[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.3[%IACS]、引張強度が111[MPa]、伸び率が18[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例11は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3463回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例12>
実施例12は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.6[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.05[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が107[MPa]、伸び率が21[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例12は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3642回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例13>
実施例13は、Zrが0.03[wt%]、Feが0.8[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.2[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.3[%IACS]、引張強度が127[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例13は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4624回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例14>
実施例14は、Zrが0.03[wt%]、Feが0.8[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.1[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.7[%IACS]、引張強度が122[MPa]、伸び率が17[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例14は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4426回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例15>
実施例15は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.05[wt%]、Mgが0.04[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が60.4[%IACS]、引張強度が85[MPa]、伸び率が23[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例15は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2734回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例16>
実施例16は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.2[wt%]、Mgが0.2[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.1[%IACS]、引張強度が114[MPa]、伸び率が23[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例16は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3563回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例17>
実施例17は、Zrが0.08[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.05[wt%]、Mgが0.03[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.0[%IACS]、引張強度が84[MPa]、伸び率が23[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例17は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2354回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例18>
実施例18は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.08[wt%]、Mgが0.08[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例18は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4351回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例19>
実施例19は、Zrが0[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.05[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が61.5[%IACS]、引張強度が80[MPa]、伸び率が24[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例19は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2253回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例20>
実施例20は、Zrが0[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.63[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.0[%IACS]、引張強度が126[MPa]、伸び率が23[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例20は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4322回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例21>
実施例21は、Zrが0[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.04[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が61.5[%IACS]、引張強度が80[MPa]、伸び率が18[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例21は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2134回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例22>
実施例22は、Zrが0[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.4[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.5[%IACS]、引張強度が120[MPa]、伸び率が25[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例22は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4223回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例23>
実施例23は、Zrが0[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.55[wt%]、Mgが0.05[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.1[%IACS]、引張強度が126[MPa]、伸び率が20[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例23は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4562回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例24>
実施例24は、Zrが0[wt%]、Feが0.6[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.05[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が60.4[%IACS]、引張強度が110[MPa]、伸び率が20[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例24は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3243回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例25>
実施例25は、Zrが0[wt%]、Feが0.6[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.04[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が60.4[%IACS]、引張強度が110[MPa]、伸び率が19[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例25は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3125回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例26>
実施例26は、Zrが0[wt%]、Feが0.6[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.35[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.1[%IACS]、引張強度が140[MPa]、伸び率が19[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例26は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4523回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例27>
実施例27は、Zrが0[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.05[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が60.3[%IACS]、引張強度が120[MPa]、伸び率が22[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例27は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4255回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例28>
実施例28は、Zrが0[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.3[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が58.1[%IACS]、引張強度が149[MPa]、伸び率が14[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例28は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4324回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例29>
実施例29は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.08[wt%]、Mgが0.08[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである(組成面は実施例18と同じ)。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例29は、撚りピッチの倍率が36倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が1356回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例30>
実施例30は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.08[wt%]、Mgが0.08[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである(組成面は実施例18と同じ)。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例26は、撚りピッチの倍率が12倍となる非圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が3487回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<実施例31>
実施例31は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.08[wt%]、Mgが0.08[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである(組成面は実施例18と同じ)。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、実施例31は、撚りピッチの倍率が36倍となる非圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が1142回で屈曲回数の判断が○、総合判断が○となる。
<比較例1>
比較例1は、Zrが0.1[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.06[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が57.4[%IACS]、引張強度が82[MPa]、伸び率が24[%]、断線性が○となる。組成判断は導電率が基準を下回ることから×となる。また、比較例1は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2734回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例2>
比較例2は、Zrが0.1[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.05[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が57.3[%IACS]、引張強度が83[MPa]、伸び率が29[%]、断線性が○となる。組成判断は導電率が基準を下回ることから×となる。また、比較例2は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が2634回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例3>
比較例3は、Zrが0.05[wt%]、Feが1.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.15[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が57.4[%IACS]、引張強度が139[MPa]、伸び率が13[%]、断線性が△となる。組成判断は導電率が基準を下回るとともに断線性が△となることから×となる。また、比較例3は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4163回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例4>
比較例4は、Zrが0.05[wt%]、Feが1.2[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.1[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が57.3[%IACS]、引張強度が143[MPa]、伸び率が11[%]、断線性が△となる。組成判断は導電率が基準を下回るとともに断線性が△となることから×となる。また、比較例4は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4923回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例5>
比較例5は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが3[wt%]、Cuが0.06[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が56.6[%IACS]、引張強度が230[MPa]、伸び率が8[%]、断線性が×となる。組成判断は導電率及び伸び率が基準を下回るとともに断線性が×となることから×となる。また、比較例5は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が7284回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例6>
比較例6は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが3[wt%]、Mgが0.03[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が56.7[%IACS]、引張強度が229[MPa]、伸び率が9[%]、断線性が×となる。組成判断は導電率及び伸び率が基準を下回るとともに断線性が×となることから×となる。また、比較例6は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が7034回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例7>
比較例7は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.65[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が57.0[%IACS]、引張強度が129[MPa]、伸び率が17[%]、断線性が○となる。組成判断は導電率が基準を下回ることから×となる。また、比較例7は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4228回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例8>
比較例8は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.5[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が56.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となる。組成判断は導電率が基準を下回ることから×となる。また、比較例8は、撚りピッチの倍率が14倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が4235回で屈曲回数の判断が○となる。総合判断は組成判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例9>
比較例9は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.08[wt%]、Mgが0.08[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである(組成面は実施例18と同じ)。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、比較例9は、撚りピッチの倍率が43倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が686回で屈曲回数の判断が×となる。総合判断は屈曲回数の判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例10>
比較例10は、Zrが0.02[wt%]、Feが0.9[wt%]、Siが0.02[wt%]、Cuが0.08[wt%]、Mgが0.08[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである(組成面は実施例18と同じ)。このような組成によれば、導電率が58.6[%IACS]、引張強度が131[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となり、組成判断が○となる。また、比較例10は、撚りピッチの倍率が42倍となる非圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が497回で屈曲回数の判断が×となる。総合判断は屈曲回数の判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例11>
比較例11は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.5[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである。このような組成によれば、導電率が55.5[%IACS]、引張強度が132[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となる。組成判断は導電率が基準を下回ることから×となる。また、比較例11は、撚りピッチの倍率が43倍となる圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が523回で屈曲回数の判断が×となる。総合判断は屈曲回数の判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例12>
比較例12は、Zrが0.05[wt%]、Feが0.1[wt%]、Siが0.02[wt%]、Mgが0.5[wt%]含まれ、残部がAl及び不可避不純物となるアルミニウム合金、アルミニウム合金素線に形成されるものである(組成面は比較例11と同じ)。このような組成によれば、導電率が55.5[%IACS]、引張強度が132[MPa]、伸び率が16[%]、断線性が○となる。組成判断は導電率が基準を下回ることから×となる。また、比較例12は、撚りピッチの倍率が42倍となる非圧縮導体に形成されるものである。このような導体を備えて形成される電線は、屈曲回数が364回で屈曲回数の判断が×となる。総合判断は屈曲回数の判断が×となることから、こちらも×となる。
<比較例1、実施例1、実施例3>
比較例1は、実施例1及び実施例3と比較してZrが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回り、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例2、実施例2、実施例4>
比較例2は、実施例2及び実施例4と比較してZrが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回り、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例3、実施例11>
比較例3は、実施例11と比較してFeが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回るとともに断線性も△となり、結果、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例4、実施例12>
比較例4は、実施例12と比較してFeが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回るとともに断線性も△となり、結果、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例5、実施例1、実施例7>
比較例5は、実施例1及び実施例7と比較してSiが本発明の範囲から外れる。このため、導電率及び伸び率が基準を下回るとともに断線性も×となり、結果、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例6、実施例2、実施例8>
比較例6は、実施例2及び実施例8と比較してSiが本発明の範囲から外れる。このため、導電率及び伸び率が基準を下回るとともに断線性も×となり、結果、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例7、実施例1、実施例9、実施例13>
比較例7は、実施例1、実施例9、及び実施例13と比較してCuが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回り、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例8、実施例2、実施例10、実施例14>
比較例8は、実施例2、実施例10、及び実施例14と比較してMgが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回り、組成判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例9、実施例18、実施例29>
比較例9は、実施例18及び実施例29と比較して撚りピッチの倍率が本発明の範囲から外れる。このため、屈曲回数が基準を下回り、屈曲回数の判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例10、実施例30、実施例31>
比較例10は、実施例30及び実施例31と比較して撚りピッチの倍率が本発明の範囲から外れる。このため、屈曲回数が基準を下回り、屈曲回数の判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
<比較例11〜12、実施例2>
比較例11〜12は、実施例2と比較してMgが本発明の範囲から外れる。このため、導電率が基準を下回り、組成判断が×となる。また、比較例11〜12は、実施例2と比較して撚りピッチの倍率が本発明の範囲から外れる。このため、屈曲回数も基準を下回り、屈曲回数の判断が×となる。従って、総合判断も×となる。
尚、実施例同士で比較をすることにより、導電率や引張強度や伸び率の増減の様子が分かるようになる。
以上、本発明の特徴をまとめると、(1)電線・ケーブルはアルミニウム合金素線を撚り合わせてなる導体を有する。(2)導体はこの所定径に対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチにて形成される。(3)アルミニウム合金素線の形成前となるアルミニウム合金の組成として、Feは0.1重量%以上1.0重量%未満含まれる。(4)また、Zrは0重量%以上0.08重量%以下含まれる。(5)また、Siは0.02重量%以上2.8重量%以下含まれる。(6)また、Cu、Mgは少なくとも一方が含まれる。(7)Cuは0.05重量%以上0.63重量%以下含まれる。(8)Mgは0.03重量%以上0.45重量%以下含まれる。(9)残部はAl及び不可避不純物となる、という点が特徴になる。
上記導体撚りピッチに関しては、表3及び表4から7倍以上36倍以下の倍率が有効であることが分かる。本発明では、このような倍率に対し余裕を持たせて10倍以上30倍以下となる倍率にすると、屈曲回数の大きな、すなわち屈曲性の高い電線・ケーブルになるのは勿論である。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…電線
2…導体
3…絶縁体
4…アルミニウム合金素線
D…層心径(所定径)
D′…導体外径(所定径)
P…導体撚りピッチ

Claims (4)

  1. アルミニウム合金素線を撚り合わせてなる導体を有するとともに、該導体をこの所定径に対し7倍以上36倍以下の倍率となる導体撚りピッチにて形成し、且つ、前記アルミニウム合金素線の形成前となるアルミニウム合金の組成として、Feを0.1重量%以上1.0重量%未満、Zrを0重量%以上0.08重量%以下、Siを0.02重量%以上2.8重量%以下含むとともに、Cuを0.05重量%以上0.63重量%以下、及び/又はMgを0.03重量%以上0.45重量%以下含み、さらに残部をAl及び不可避不純物とする
    ことを特徴とする電線・ケーブル。
  2. 請求項1に記載の電線・ケーブルにおいて、
    前記アルミニウム合金素線として、荒引線から最終線径まで熱処理せずに伸線されてなるものとする
    ことを特徴とする電線・ケーブル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電線・ケーブルにおいて、
    前記アルミニウム合金素線の特性として、引張強さを80MPa以上、導電率を57.5%IACS以上、及び伸び率を10%以上とする
    ことを特徴とする電線・ケーブル。
  4. 請求項1ないし請求項3いずれか記載の電線・ケーブルにおいて、
    前記導体撚りピッチとして、10倍以上30倍以下となる倍率にする
    ことを特徴とする電線・ケーブル。
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