JP2012093025A - 屋内用除湿装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】除湿対象空間1の空気を吸入し、除湿ローター9を通過させて再び除湿対象空間1に戻す循環風路6と、除湿ローター9に再生ヒーター10による熱を加え除湿能力を再生させる再生風路7とを備えた除湿暖房機3において、除湿運転時に再生ヒーター10を通過した空気が除湿対象空間1内に通じていない排出風路4または熱交換式の閉鎖風路に流れるように構成し、暖房運転時には風路を切り替え、再生ヒーター10を通過した後の空気を暖房風路12を通し除湿対象空間1に戻すことにより、再生ヒーター10が暖房ヒーターを兼ねることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、除湿対象空間の空気を吸入し除湿ローターを通過させて再び除湿対象空間に戻す循環風路と、前記除湿ローターに再生ヒーターによる熱を加え除湿能力を再生させる再生風路とを備えた屋内用除湿装置において、
除湿運転時に前記再生ヒーターを通過した空気が前記除湿対象空間内に通じていない排出風路または熱交換式の閉鎖風路に流れるように構成し、暖房運転時には風路を切り替え、前記再生ヒーターを通過した後の空気を前記除湿対象空間に戻す暖房風路を設けたことで、前記再生ヒーターが暖房ヒーターを兼ねるように構成したことを要旨とする。
こうすれば、再生ヒーターを回転させてフィンの向きを変えることで、風路を切り替えることができるものとなり、風路切替装置の数を減らして、さらに安価かつコンパクトな屋内用除湿装置となる。
図1は、除湿暖房機を取り付けた浴室の概略斜視構成図であり、浴室1内には浴槽2が設置され、浴室1の天井1aに除湿暖房機(屋内用除湿装置)3が設置されている。この除湿暖房機3の底面には、浴室1内の空気を吸引する吸込口3aと、浴室1内に空気を吹き出す吹出口3bが開口されている。
また、図1では、除湿暖房機3から屋外へ空気を排出するための管状の排出風路4が設けられている。
除湿暖房機3は、吸込口3a側にシロッコファン5が設けられており、除湿暖房機3内には、シロッコファン5で送られる空気が通る、吹出口3bに連通した循環風路6と、前記排出風路4に連通した再生風路7が設けられており、循環風路6と再生風路7の分岐部分には切替ダンパー8が設けられている。
また、循環風路6と再生風路7内に亘って回転可能に除湿ローター9が設けられており、この除湿ローター9の上流側の閉じられた再生風路7内には再生ヒーター10が設けられ、再生ヒーター10と除湿ローター9間に切替ダンパー11が設けられて、この切替ダンパー11から吹出口3bに連通した暖房風路12が設けられている。
なお、除湿ローター9は、シリカゲルやゼオライト等の吸湿材料からなるハニカム状のローターであり、水分を吸着可能で、加熱することにより水分を離脱するものである。
シロッコファン5が回転することにより、吸込口3aから浴室1内の湿った空気が吸引されて、循環風路6および再生風路7に送出される。
なお、切替ダンパー8は半開き状態にされて、例えば、循環風路6側へ送られる空気量が16に対し再生風路7側へ送られる空気量が1の割合となるように設定される。
循環風路6を通る浴室1内の湿った空気は、低速回転する除湿ローター9を通過することで、除湿ローター9に水分が吸着されて乾燥した空気となり、吹出口3bから浴室1内に戻され、浴室1内の湿度を低下させることができる。また、シロッコファン5から送出される空気の一部は、再生風路7内の再生ヒーター10を通過することで加熱され、加熱された空気が除湿ローター9を通過することで、除湿ローター9内の水分が離脱されて、除湿ローター9の除湿機能が再生され、除湿ローター9内の水分を含んだ水蒸気は排出風路4を通って屋外に排出される。
また、吹出口3bを細いスリット状やノズル状に構成して、風速を大きくし、乾燥効果を高めることも可能である。
なお、冬季等に浴室1内を暖房したい場合には、切替ダンパー11を暖房風路12側へ切り替え、また、切替ダンパー8を再生風路7側へ切り替えて、シロッコファン5から送られてくる空気を再生風路7内のヒーター10を通過させて暖め、切替ダンパー11から暖房風路12を通して、吹出口3bから浴室1内に吹き出して、良好に浴室1を暖房できるものである。
即ち、図3では、除湿暖房機3の吸込口3a側に、再生風路7と連通した熱交換器13が設けられており、再生風路7内に一部が配置された除湿ローター9は水平面内で回転可能に配置されており、再生風路7は閉じられた閉鎖風路7aを形成して、内部に小型の再生ファン14が配置され、再生ファン14の下流側の除湿ローター9の上方の再生風路7内に再生ヒーター10が配置されており、除湿ローター9の下方に前記熱交換器13が配置されている。
また、再生風路7の再生ヒーター10の下流側には切替ダンパー11が設けられて、切替ダンパー11には、吹出口3bに連通した暖房風路12が接続されている。
なお、除湿運転時には切替ダンパー8と切替ダンパー11は暖房風路12を閉ざした状態にあるが、冬季等に暖房運転を行う際には、この切替ダンパー8と切替ダンパー11が暖房風路12側に切り替えられて、再生ヒーター10で暖められた空気が暖房風路12を通り浴室1内に吹き出されるものである。
なお、暖房運転時には、再生ファン14および除湿ローター9の回転を止めて、シロッコファン5のみを回転させておくことができる。
本例においても、再生ヒーター10は1個であり、再生ヒーター10を暖房運転時には暖房ヒーターとして用いることができて、安価かつコンパクトな除湿暖房機3となる。
図4は、前記図1のように排出風路4を有するタイプであり、また、図9は、排出風路4を有さないタイプの除湿暖房機である。
再生風路7内に一部が配置される除湿ローター9の上流側の、前記暖房風路12と交差する部分に、フィン付きの再生ヒーターとしてのPTCヒーター15が回転可能に配置されている。
このPTCヒーター15は、PTCサーミスタ素子15bと、このPTCサーミスタ素子15bと熱的かつ電気的に接続された複数のフィン15aとを備え、フィン15aからPTCサーミスタ素子15bに通電するための図示しない電極が接続されて構成され、回転可能に回転軸15cを備えている。
なお、PTCサーミスタ素子15bは、チタン酸バリウムを主成分とする半導体セラミックが用いられ、自己の温度に対し抵抗値が正特性にて変化するもので構成されている。
切替ダンパー11が再生風路7側に開いている状態では、PTCヒーター15のフィン15aは暖房風路12を閉ざす方向、即ち、図8で示すように水平方向となっている。
この状態でPTCヒーター15に通電され、シロッコファン5から送出される空気はPTCヒーター15で暖められて、暖房風路12を通り、吹出口3bから浴室1内に吹き出されて浴室1内が暖房されることとなる。
このように図4では、PTCヒーター15を1個備えて、このPCTヒーターのフィン15aを風路の切り替え用としても用いることができ、安価かつコンパクトな除湿暖房機3となる。
なお、PCTヒーター15に代えて、フィン15aを有するその他のヒーターで構成しても、同様に、フィン15aにより風路を切り替えることができるものである。
また、除湿機能の無い換気設備が既に設置されている場合には、本発明の除湿暖房機をダクトで繋げて、既存設備のファンを利用することができるものである。
1a 天井
3 除湿暖房機(屋内用除湿装置)
3a 吸込口
3b 吹出口
4 排出風路
5 シロッコファン
6 循環風路
7 再生風路
8,11 切替ダンパー
9 除湿ローター
10 再生ヒーター
12 暖房風路
13 熱交換器
13a 流出口
14 再生ファン
15 PCTヒーター
15a フィン
15b PTCサーミスタ素子
Claims (2)
- 除湿対象空間の空気を吸入し除湿ローターを通過させて再び除湿対象空間に戻す循環風路と、前記除湿ローターに再生ヒーターによる熱を加え除湿能力を再生させる再生風路とを備えた屋内用除湿装置において、
除湿運転時に前記再生ヒーターを通過した空気が前記除湿対象空間内に通じていない排出風路または熱交換式の閉鎖風路に流れるように構成し、暖房運転時には風路を切り替え、前記再生ヒーターを通過した後の空気を前記除湿対象空間に戻す暖房風路を設けたことで、前記再生ヒーターが暖房ヒーターを兼ねるように構成したことを特徴とする屋内用除湿装置。 - フィン付きヒーターで前記再生ヒーターを構成し、該再生ヒーターを回転可能として該再生ヒーターに風路切替機能を付与したことを特徴とする請求項1に記載の屋内用除湿装置。
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