JP2012090921A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012090921A
JP2012090921A JP2010243042A JP2010243042A JP2012090921A JP 2012090921 A JP2012090921 A JP 2012090921A JP 2010243042 A JP2010243042 A JP 2010243042A JP 2010243042 A JP2010243042 A JP 2010243042A JP 2012090921 A JP2012090921 A JP 2012090921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
storage
game medium
game board
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010243042A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kobayashi
仁 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansei R&D Co Ltd
Original Assignee
Sansei R&D Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansei R&D Co Ltd filed Critical Sansei R&D Co Ltd
Priority to JP2010243042A priority Critical patent/JP2012090921A/ja
Publication of JP2012090921A publication Critical patent/JP2012090921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】入賞口やアウト口以外の部位を通過して遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体を、従来よりも容易に回収することが可能な遊技機の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のパチンコ遊技機10は、入賞口14A,14B,15,20,21又はアウト口16以外の部位である表示装飾枠23を通過して遊技板11の裏面側に侵入し、収納部55内に転落した遊技球が、収納部55の底部の収納底部排出口55Aから循環排出路522に排出するように構成した。これにより、侵入球を回収するために遊技板11を外す必要が無くなり、遊技板11を外した途端に侵入球が遊技場のフロアに散らばったり、遊技機内部の別の場所に入り込むという事態も起こらなくなる。つまり、本発明によれば、遊技板11の裏面側に侵入した侵入球を、従来よりも容易に回収することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来の遊技機としては、前面に遊技領域を備えた遊技板の中央に、演出装置を配置するための視認窓を貫通形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−237415号公報(段落[0015]〜[0016]、第2図)
ところが、上述した従来の遊技機では、例えば、遊技媒体としての遊技球が視認窓を通過して遊技板の裏面側に侵入することがある。その侵入球は、例えば、遊技板を外して回収していたが、遊技板の着脱作業が面倒であった。また、遊技板を外した途端に侵入球が遊技場のフロアに散らばったり、遊技機内部の別の部位に入り込んだりして、回収作業がさらに面倒になるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、入賞口やアウト口以外の部位を通過して遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体を、従来よりも容易に回収することが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、遊技板に設けられて遊技媒体が順次打ち込まれる遊技領域に、遊技媒体の入賞に応じて遊技者に特典を付与するための入賞口と、遊技領域に配置されて入賞口に入賞しなかった遊技媒体を取り込むためのアウト口とを備え、遊技領域内の遊技媒体を、入賞口又はアウト口の何れかを通して遊技板の裏側の循環排出路に取り込んで遊技媒体循環システムへと排出する遊技機において、遊技板の裏側或いは表側には、入賞口及びアウト口以外の部位を通過して遊技板の裏面側に侵入し、転落した遊技媒体を受け止めて、循環排出路へと案内するか、又は、遊技機の前面の貯留皿へと案内するか、又は、遊技媒体循環システム及び貯留皿とは異なる専用の遊技媒体回収部へと案内する侵入媒体ガイド部とを備え、侵入媒体ガイド部は、遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体が通過可能な収納部を備え、収納部への遊技媒体の移動を可能とした退出位置と、収納部への遊技媒体の移動が困難或いは不可能な収納位置との間を進退する移動体を備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、侵入媒体ガイド部は、下端有底、上端開放の収納部と、収納部の底部に形成されて、収納部内の遊技媒体を循環排出路又は貯留皿又は遊技媒体回収部へと排出するための収納底部排出口と、落下した遊技媒体を受け止めて収納部内に案内する遊技媒体受止部とを備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技機において、遊技板に貫通形成された視認窓と、遊技板の裏面に固定される枠形構造をなすと共に、遊技板の裏面に対向した遊技板後方対向壁を後端部に有した枠部材と、視認窓に後方から宛がわれた遊技演出用の演出装置と、遊技板後方対向壁の下部の下方平板部と遊技板との間の中間に位置し、下方平板部のうち上下方向の中間位置より下側部分との間に収納部を形成する中間対向壁と、中間対向壁から遊技板側或いは遊技板後方対向壁側に突出し、上面が遊技媒体受止部になった裏ステージ壁と、上下動して収納部に対して進退すると共に、収納位置で少なくとも一部が視認窓の下部より下方に位置すると共に、退出位置で少なくとも一部が視認窓の下部より上方に出現する移動体としての可動役物と備え、入賞口及びアウト口以外の部位としての視認窓を通過して遊技板の裏面側に侵入し、転落した遊技媒体を、裏ステージ壁の上面の遊技媒体受止部で受け止め、その遊技媒体が可動役物が収納位置に配置された状態で遊技媒体受止部に滞留したとしても、可動役物が退出位置に移動したときには、遊技媒体が収納部に移動して、収納部の収納底部排出口から循環排出路又は貯留皿へと排出されるようにしたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の遊技機において、移動体が収納位置に配置された状態で、収納部の左右方向における少なくとも一端側に遊技媒体受止部からの遊技媒体の転落領域が設けられると共に、遊技媒体受止部は、遊技媒体転落領域が設けられた左右方向の一端側に向かって下るように傾斜したところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の遊技機において、収納部における遊技媒体転落領域の下方位置に収納底部排出口と隣り合わせにして循環排出路或いは遊技媒体回収部が配設されると共に、循環排出路或いは遊技媒体回収部と収納部とを区画する区画壁の上面が収納底部排出口に向かって下るように傾斜したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項2乃至5の何れか1の請求項に記載の遊技機において、遊技媒体受止部の下側には、入賞口又はアウト口を通過した遊技媒体を循環排出路に案内するための正規ガイドダクトが備えられているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の遊技機において、移動体を収納位置と退出位置との間で往復動させるための駆動源と、移動体の位置を検出する位置検出手段とを備え、所定時間を超えて収納位置が検出されなかった場合に、駆動源にて移動体を退出位置に移動させるようにしたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の遊技機において、移動体が収納位置から退避位置に移動する際に、収納部内に侵入した遊技媒体を前方へ押し出すところに特徴を有する。
[請求項1及び8の発明]
請求項1の発明によれば、入賞口又はアウト口以外の部位を通過して遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体(以下、適宜「侵入媒体」という)は、侵入媒体ガイド部によって遊技媒体循環システムか、又は、遊技機の前面の貯留皿か、又は、専用の遊技媒体回収部に案内されるから、侵入媒体を回収するために遊技板を外す等の作業の必要が低減し、遊技板を外した途端に侵入媒体が遊技場のフロアに散らばったり、遊技機内部の別の部位に入り込む虞を低減することが可能である。このように、本発明によれば、入賞口やアウト口以外の部位を通過して遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体を、従来よりも容易に回収することができる。
また、請求項1の発明によれば、移動体が収納位置に配置された状態で遊技媒体が遊技板の裏面側に侵入し、その侵入媒体が収納部に移動困難或いは移動不可能になったとしても、可動役物が退出位置に移動することで、侵入媒体を収納部に移動させることができ、収納部を通過させて遊技媒体循環システムか、又は、遊技機の前面の貯留皿か、又は、専用の遊技媒体回収部に案内することができる。ここで、請求項8の発明のように、移動体が収納位置から退出位置に移動する際に、移動体が侵入媒体を前方に押し出すようにしてもよい。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体は、遊技媒体受止部で受け止められて移動体を収納する収納部に転落し、収納部の底部の収納底部排出口から循環排出路又は貯留皿に排出される。遊技媒体を遊技媒体受止部で受け止めることで、収納部以外の場所に侵入媒体が移動することを抑制することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、移動体が収納位置に配置された状態で遊技媒体が視認窓を通過して遊技板の裏面側に侵入し、遊技媒体受止部で滞留したとしても、移動体が退出位置に移動することで、滞留した侵入媒体を収納部に移動させて収納底部排出口から循環排出路又は貯留皿又は専用の遊技媒体回収部に排出させることができる。このように、遊技板の裏面側で侵入媒体が滞留した場合でも、その侵入媒体は遊技中に可動役物が動作することによって回収することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、移動体が収納位置に配置された状態で、遊技媒体受止部に受け止めた遊技媒体を、その傾斜によって収納部における遊技媒体転落領域の方に移動させて収納部に転落させることができるから、遊技媒体受止部で侵入媒体が滞留し難くなる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、循環排出路又は遊技媒体回収部と収納部とを区画する区画壁の上面の傾斜を利用して、遊技媒体受止部から収納部内に転落した遊技媒体を収納底部排出口に向けて案内することができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、遊技媒体受止部の下側に正規ガイドダクトを備えたことで、遊技機内部の限られたスペースを有効利用することができる。
[請求項7の発明]
請求項7の発明によれば、位置検出手段が所定時間を超えて収納位置を検出しなかった場合に、移動体を退出位置に移動させることで、移動体と収納部との間に挟まっていた遊技媒体を排出させることができる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 可動役物が上昇した状態のパチンコ遊技機の正面図 裏セット盤の正面図 裏セット盤の部分正断面図 裏セット盤の斜視図 裏セット盤の斜視図 可動役物が収納位置のときの裏セット盤の部分正断面図 可動役物が退出位置のときの裏セット盤の部分正断面図 可動役物が収納位置のときの裏セット盤の斜視図 可動役物が退出位置のときの裏セット盤の斜視図
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図10に基づいて説明する。図1に示すように、遊技板11の前面には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成されている。
遊技板11の前面は、パチンコ遊技機10の前面に開閉可能に取り付けられた前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技領域R1の全体が視認可能となっている。ガラス窓10Wの周囲には、装飾ランプ35が設けられ、ガラス窓10Wより下方には、上皿26及び下皿27が上下2段にして設けられている。上皿26の両側には、スピーカ25,25が備えられ、下皿27の右端部には操作ノブ28が設けられている。そして、操作ノブ28を回動操作すると、上皿26に収容された「遊技媒体」としての遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。なお、上皿26に備えたボタン29を押すと上皿26に収容されている遊技球が下皿27へと移動する。上皿26及び下皿27は本発明の「貯留皿」に相当する。
遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、遊技板開口部11H(本発明の「視認窓」に相当する)が貫通形成されており、その遊技板開口部11Hに遊技板11の裏面側から表示装置30(本発明の「演出装置」に相当する)が対向している。表示装置30は、液晶モジュール(例えば、TFT−LCDモジュール)で構成され、その表示画面30Gが、遊技板11の裏面よりさらに奥側に配置されている。
遊技板11の前面中央には、表示画面30Gを囲むように表示装飾枠23が取り付けられている。表示装飾枠23は、遊技板11の前面側から遊技板開口部11Hに嵌め込まれ、遊技板開口部11Hの内側に張り出すと共に、遊技板11の前面から突出している。そして、遊技領域R1を流下する遊技球が、表示装飾枠23の前側を通過して表示装飾枠23の内側に進入しないように構成されている。
遊技領域R1には、遊技球を遊技板11の裏面側に取り込む複数の入球口が形成されている。具体的には、表示装飾枠23の下方における左右方向の中央部には、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が、上から順に間隔を開けて並べて設けられている。また、大入賞口15の左右両側には、サイド入賞口21,21が設けられ、始動入賞口14A,14Bの左側には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,20が設けられている。また、表示装飾枠23の左側には、始動ゲート18と風車19とが上下に並べて設けられている。また、図示しないが、遊技領域R1には多数の障害釘が植設されている。なお、遊技領域R1に設けられた各入賞口14A,14B,15,20,21が本発明の「入賞口」に相当する。
遊技領域R1の各部位についてさらに詳説する。始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると当否判定が行われる。その当否判定の結果は、表示装置30の表示画面30G或いは、表示装置30とは別の表示装置(図示せず)にて表示される。例えば、当たり(以下、「小当たり」という)の場合は「○」が表示され、外れの場合は「×」が表示される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、共に遊技板11の前面から突出した部材の上面に遊技球が1つずつ入賞可能な開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。
下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっている。また、第2の始動入賞口14Bの上方空間は、常には、第1の始動入賞口14Aを構成する部材と可動翼片14C,14Cとで囲まれて、遊技球が入らないようになっている。そして、上述した「小当たり」となった場合に、遊技板11の裏側に設けたソレノイド(図示せず)によって可動翼片14C,14Cが所定期間に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる(図1の状態)。
各始動入賞口14A,14Bに入賞した遊技球は、遊技板11の裏側に取り込まれ、後述する裏セット盤50に備えた循環排出路521を通って遊技場の遊技球循環システム(図示せず)に回収される。
また、各始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞すると、特典として、例えば、1個の入賞につき4個の遊技球が上皿26に払い出されると共に、当否判定が行われる。その判定結果は、表示装置30にて表示される。
具体的には、表示装置30には、図1に示すように、通常、3つの左、中、右の特別図柄32A,32B,32Cが横並びに停止表示されている。これら各特別図柄32A,32B,32Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄32A,32B,32Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞したときに、これら3つの特別図柄32A,32B,32Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、右、中の順で各特別図柄32A,32B,32Cが停止表示される。始動入賞口14A,14Bへの入賞に起因した当否判定結果が当たり(以下、「大当たり」という)の場合には、図1に示すように3つの特別図柄32A,32B,32Cが全て同じ図柄(ゾロ目)で停止表示され、その後、遊技が「大当たり状態」に移行する。これに対し、判定結果が外れの場合には、ゾロ目以外の組み合わせで停止表示され、通常の遊技状態が続行する。
大入賞口15は横長矩形状をなしており、通常の遊技状態では、可動扉15Tにて閉塞されている。これに対し、「大当たり状態」になると、遊技板11の裏側に設けたソレノイドによって可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒される(図1に示す状態)。すると、大入賞口15が前方に開放し、可動扉15Tを案内にして大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。
大入賞口15に遊技球が入賞すると、特典として、例えば、1個の入賞につき15個の遊技球が上皿26に払い出される。また、大入賞口15に入賞した遊技球は、遊技板11の裏側に取り込まれ、後述する裏セット盤50に備えた循環排出路522を通って遊技場の遊技球循環システム(図示せず)に回収される。
サイド入賞口21,21及び一般入賞口20,20に遊技球が入賞した場合も、特典として、1個の入賞につき所定複数個の遊技球が上皿26に払い出される。また、サイド入賞口21,21及び一般入賞口20,20に入賞した遊技球は遊技板11の裏側に取り込まれ、後述する裏セット盤50に備えた循環排出路523を通って遊技球循環システム(図示せず)に回収される。
上述した各入賞口14A,14B,15,20,21の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端に配置されたアウト口16に全て取り込まれる。アウト口16に入球した遊技球も、後述する裏セット盤50に備えた循環排出路523を通って遊技球循環システム(図示せず)に回収される。
表示装飾枠23は、中央部に開口部を備えかつ遊技の演出内容に対応したデザイン形状をなした枠形構造をなしている。表示装飾枠23の下辺の内側上面は、遊技球が左右に転動可能なステージ24となっている。ステージ24は、左右両側から中央部に向かって下るように傾斜している。また、表示装飾枠23には、遊技領域R1を流下する遊技球をステージ24に誘導するサイドワープ路23Wが形成されている。サイドワープ路23Wは、例えば、表示装飾枠23の右側辺を貫通しており、表示装飾枠23の右側方を流下する遊技球をステージ24に誘導可能となっている。
また、表示装飾枠23の下辺中央には、ステージ24上の遊技球を、第1の始動入賞口14Aの真上から流下させるためのセンターワープ路24Wが設けられている。ステージ24上を左右に転動した遊技球の多くはステージ24の前端縁から下方に流下する一方で、一部の遊技球はステージ24の中央部でセンターワープ路24Wに転入する。そして、センターワープ路24Wを通過した多くの遊技球は第1の始動入賞口14Aに入賞する。
ところで、本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示装飾枠23の内側領域で出没動作をする可動役物40を備えている。可動役物40は、遊技の演出内容に対応したデザイン形状をなしている。詳細には、可動役物40は、パチンコ遊技機10の前後方向において、表示装飾枠23のステージ24及び遊技板11より奥側でかつ表示画面30Gより手前側に配置されている。可動役物40は上下方向に直動可能となっており、通常は、図1に示すように、表示画面30Gより下方、即ち、表示画面30Gと重ならない収納位置に配置されている。このとき、可動役物40の上端部分のみが遊技者から視認可能であり、それ以外の部分は遊技板11及び表示装飾枠23の裏側に隠れて視認不可能となっている。
これに対し、特定の条件が成立すると(例えば、「大当たり状態」になると)、可動役物40は図1に示す収納位置から上昇して、図2に示すように表示画面30Gと重なった退出位置に配置される。このとき、可動役物40の下端部以外のほぼ全体が遊技者から視認可能となり、表示画面30Gに表示される演出用画像と可動役物40とによる一体的な演出が行われる。なお、可動役物40の内部には、図示しない発光素子が内蔵されており、次述する裏セット盤50に組み付けられた回路基板との間がフレキシブルケーブル(図示せず)によって連結されている。
可動役物40は、遊技板11の裏面側に配置された裏セット盤50(本発明の「枠部材」に相当する)に組み付けられている。
図3に示すように、裏セット盤50は、遊技板11の裏面に重ねて固定されるベース盤51の下側部分に可動役物40を含む複数の構成部品を組み付けて構成されている。ベース盤51は、遊技板11の裏面と対向した主板壁51A(本発明の「遊技板後方対向壁」に相当する)と、その外縁部から前方に起立した囲壁51Bとを有し、前後方向で扁平な箱形構造をなしている。囲壁51Bの四隅には、その前端縁から側方に張り出した複数の鍔壁51C,51Cが一体形成され、それら鍔壁51C,51Cが遊技板11の裏面に宛われている。そして、それら鍔壁51C,51Cを貫通した複数の螺子により裏セット盤50が遊技板11の裏面に固定されている。
裏セット盤50の上側部分には、主板壁51Aを貫通した矩形状のセット盤開口部51Dが形成されている。セット盤開口部51Dには、裏セット盤50の後方から表示装置30が嵌め込まれており、主板壁51Aの前面と表示画面30Gとが略面一に配置されている。
主板壁51Aのうちセット盤開口部51Dより下方部分(本発明の「下方平板部」に相当する)には、可動役物40及び複数の壁状部品52A,52L,52R,52X,52Yが組み付けられている。これら壁状部品52A,52L,52R,52X,52Yは、それぞれ所定形状に成形された樹脂成形品であって、互いに重なった状態で螺子止めされている。
裏セット盤50の正面視右寄り位置で互いに重なった壁状部品52X,52Yの間には、上皿26から下皿27に遊技球を移動させるための球移動通路54が形成されている。
また、壁状部品52Aの前面に重ねられて裏セット盤50の前端面と面一になった左右1対の壁状部品52L,52Rには、各入賞口14A,14B,20,21に入賞した遊技球を、遊技場の遊技球循環システムに導くための循環排出路521,523が形成されている。これら循環排出路521,523は前面側(遊技板11の裏面側)に開放した溝構造をなしている。そして、裏セット盤50を遊技板11の裏面に固定すると、循環排出路521,523の前面開口が遊技板11の裏面にて閉塞されるようになっている。なお、循環排出路521,523には、遊技球の通過を検出するためのセンサが組み付けられている。
図3に示すように、可動役物40は、セット盤開口部51Dの下方における左右方向の中央に配設されている。可動役物40の裏面とベース盤51の主板壁51Aとの間は、上下方向に延びた直動ガイド49によって連結されている(図4参照)。この直動ガイド49によって可動役物40が図1に示す収納位置と図2に示す退出位置との間で上下動可能に支持されている。
可動役物40は、その右側方位置に配置されたモータ48によって駆動される。可動役物40とモータ48の出力回転軸との間は、主板壁51Aに支持された複数の平ギヤ47,47と、可動役物40の裏面側に備えた図示しないラックギヤとを介して連結されている。
図3に示すように、可動役物40の前方には、遊技板11の裏面と主板壁51Aとの中間に位置する壁状部品52A(本発明の「中間対向壁」に相当する。以下「中間壁状部品52A」という)が配設されており、その中間壁状部品52Aと主板壁51Aとの間に、可動役物40を収納可能な収納部55(図5及び図6参照)が形成されている。収納部55は、下端有底、上端開放でかつ前後方向に扁平な構造をなしている。また、収納部55の底部には、前方(遊技板11側)に開放した横長の収納底部排出口55Aが形成されている。なお、図3,図5,図6,図9及び図10では、中間壁状部品52Aとその他の壁状部品52L,52R,52X,52Yとが色分けして示されている。
収納部55には、収納位置に配置された可動役物40の概ね下半分が収納される。また、収納位置に配置されたときに収納部55に収納されなかった可動役物40の上側部分は、遊技板開口部11Hの下辺内側に張り出した表示装飾枠23の下辺裏側に隠れる(図1参照)。
収納部55(中間壁状部品52A)と遊技板11の裏面との間には、前後方向に扁平な装置配設空間57が形成されている。装置配設空間57は、裏セット盤50の前端面(遊技板11の裏面)から後方に凹んでおり、収納底部排出口55Aを介して収納部55と連絡している。
装置配設空間57には、遊技板11の裏面側に突出した状態で組み付けられた図示しない大入賞装置及び始動入賞装置が配置されている。大入賞装置は、大入賞口15に入賞した遊技球をセンサで検知すると共に、循環排出路522に案内する構成となっている。また、始動入賞装置は、始動入賞口14A,14Bに入賞した遊技球をセンサで検知すると共に、循環排出路521に案内する構成となっている。なお、これら大入賞装置及び始動入賞装置は、本発明の「正規ガイドダクト」に相当する。
収納部55と装置配設空間57とを仕切った中間壁状部品52Aの上端縁からは、遊技板11側(前方)に向かって裏ステージ壁52Hが庇状に突出している。裏ステージ壁52Hは、ステージ24の下方かつ可動役物40の前方で左右方向に延びており、その上面(本発明の「遊技媒体受止部」に相当する)が中央部から左右両側に向かってなだらかな下り傾斜となっている。
また、裏ステージ壁52Hの後端縁52H1(図5及び図6参照)と、収納位置に配置された可動役物40の前面との間には、それらの接触を回避するためのクリアランスが設けられている。このクリアランスの幅は、裏ステージ壁52Hの左右方向の中央部において遊技球の直径より小さくなっているのに対し、左端部分では遊技球の直径よりも大きくなっている。即ち、可動役物40が収納位置に配置された状態で、収納部55の左右方向における左側に、裏ステージ壁52Hからの遊技球の転落領域56が設けられている(図9参照)。
なお、裏ステージ壁52Hの後端縁52H1のうち左右方向の中央部分は、可動役物40の前面形状に対応してV字形に凹んだ形状をなしている。このV字の頂点から前方に延びた稜線を境にして裏ステージ壁52Hの傾斜方向が反転している。
図3に示すように、ベース盤51のうち収納底部排出口55Aの左隣には、大入賞口15及びアウト口16に入った遊技球を遊技球循環システムに導くための循環排出路522が形成されている。循環排出路522は、前記遊技球転落領域56の真下位置に配置されており、ベース盤51の前後方向及び下方に開放した門形構造をなしている。また、循環排出路522と収納部55とを区画した門形の区画壁58の上面が、収納底部排出口55Aに向かってなだらかな下り傾斜となっている。そして、循環排出路522はその前端部において装置配設空間57の下端部と連絡している。つまり、装置配設空間57及び収納底部排出口55Aを介して、収納部55と循環排出路522とが連絡している。
本実施形態のパチンコ遊技機10の構成は以上であって、次に動作説明を行う。遊技者が操作ノブ28を操作すると遊技領域R1に遊技球が弾き出される。その遊技球は、遊技領域R1に配設された障害釘や表示装飾枠23等に衝突してランダムに方向を変えなから流下する。
遊技領域R1を流下する遊技球の一部は、サイドワープ路23Wを通過してステージ24に転入する。この遊技球は、ステージ24上で左右に転動した後、ステージ24の前端縁から下方に流下する。また、ステージ24に進入した一部の遊技球は、ステージ24中央部からセンターワープ路24Wを通って下方に流下する。
遊技球が始動ゲート18を通過して小当たりになると、第2の始動入賞口14Bに備えた可動翼片14C,14Cが拡開して、第2の始動入賞口14Bに遊技球が入賞可能となる。
第1の始動入賞口14A又は第2の始動入賞口14Bに入賞すると、特別図柄表示装置34に表示された特別図柄32A,32B,32Cが、上下方向にスクロールして変動表示される。このとき、スピーカ25,25や装飾ランプ35等によって様々な演出が行われる。
特別図柄32A,32B,32Cがゾロ目で停止表示すると、通常の遊技状態から大当たり状態に移行する。大当たり状態になると大入賞口15が開放し、遊技球が大入賞口15に入賞する。また、収納位置で停止していた可動役物40が上昇して表示画面30Gと重なった退出位置に配置される。そして、表示画面30Gの演出画像と可動役物40とによる一体的な演出が行われる。
また、何れの入賞口14A,14B,15,20,21にも入賞しなかった遊技球は、全てアウト口16に取り込まれる。そして、遊技領域R1を流下して入賞口14A,14B,15,20,21又はアウト口16に入った遊技球は、遊技板11の裏側に備えた循環排出路521,522,523に取り込まれて、遊技場の遊技球循環システムに回収される。
ところで、パチンコ遊技機10は、通常の使用状態において、遊技球が入賞口14A,14B,15,20,21やアウト口16以外の部位を通過して遊技板11の裏面側に侵入することがないように設計されているが、不測の事態が起きた場合には、遊技球が遊技板開口部11H(表示装飾枠23)の内側を通過して遊技板11(ステージ24)の裏面側に侵入する可能性がある。
遊技板開口部11Hを通って遊技板11の裏面側に遊技球が侵入する原因としては、例えば、遊技中に遊技領域R1を流下する遊技球が想定外の跳ね方をした場合、遊技機のどこかに遊技球が引っ掛かっている状態で前面枠10Zを開放したことにより、引っ掛かっていた遊技球が落下した場合、表示装飾枠23の検査や交換等のために表示装飾枠23を遊技板11から外した状態で遊技領域R1を遊技球が流下した場合等が考えられる。
これに対し、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技板開口部11H(表示装飾枠23)の内側を通って遊技板11の裏面側に侵入した遊技球(以下、適宜「侵入球」という)を、以下のようにして回収することが可能となっている。即ち、表示装飾枠23を通過して遊技板11の裏面側に侵入し、転落した侵入球は、裏ステージ壁52Hで一旦受け止められてから収納部55に転落し、区画壁58の上面に落下する。また、遊技板11の裏面に侵入したときに可動役物40が収納位置に配置されている場合には、可動役物40と裏ステージ壁52Hとの間のクリアランスにて侵入球が保持されて、裏ステージ壁52H上で侵入球が滞留し得る(図7及び図9参照)。
可動役物40が収納位置に位置している場合、収納底部排出口55Aが可動役物40にて閉塞されるので、区画壁58の上面に落下した侵入球は区画壁58上で滞留する(図7参照)。この状態から可動役物40が退出位置に向かって上昇すると、収納底部排出口55Aが開放すると共に、区画壁58上の侵入球が収納底部排出口55Aに向かって転落する。そして、侵入球は、収納底部排出口55A、装置配設空間57及び循環排出路522を通って遊技球循環システムに回収される(図8及び図10参照)。
また、裏ステージ壁52H上で滞留した侵入球は、可動役物40が収納位置から退出位置に向かって上昇するときに、裏ステージ壁52Hの傾斜に案内されて左側に転動し、裏ステージ壁52Hの左寄り位置から収納部55内に転落する。この侵入球は区画壁58の上面で受け止められた後、区画壁58の上面の傾斜によって収納底部排出口55Aに案内され、装置配設空間57及び循環排出路522を通って遊技球循環システムに排出される(図8及び図10参照)。即ち、入賞口14A,14B,15,20,21やアウト口16以外の部位(表示装飾枠23の内側)を通過して遊技板11の裏面側に侵入した侵入球が、アウト口16や大入賞口15を通過した遊技球と同じように、循環排出路522を通って遊技球循環システムに回収される。なお、本発明に係る「侵入媒体ガイド部」は、上述したように、遊技板11の裏面側に侵入した遊技球を循環排出路522まで案内することに寄与した部分、具体的には、裏ステージ壁52H、収納部55、区画壁58、収納底部排出口55Aを含んだ構成となっている。なお、侵入媒体ガイド部の一部は、遊技板11の表側に位置していてもよい。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10は、入賞口14A,14B,15,20,21又はアウト口16以外の部位である遊技板開口部11Hを通過して遊技板11の裏面側に侵入し、収納部55内に転落した遊技球が、収納部55の底部の収納底部排出口55Aから循環排出路522に排出されるように構成したから、侵入球を回収するために遊技板11を外す必要が無くなり、遊技板11を外した途端に侵入球が遊技場のフロアに散らばったり、遊技機内部の別の部位に入り込むという事態も起こらなくなる。つまり、本発明によれば、遊技板11の裏面側に侵入した侵入球を、従来よりも容易に回収することができる。
ここで、本発明に係る収納底部排出口55Aを備えていない場合には、収納部55内に転落した遊技球を回収するために遊技板11を外したとしても、可動役物40が遊技球の回収を妨げる虞がある。これに対し、本発明によれば、可動役物40が収納される収納部55内に転落した遊技球を容易に回収することができる。
また、遊技板11の裏面側に侵入して転落した遊技球を裏ステージ壁52Hで受け止めることで、収納部55以外の場所に遊技球が移動することを防止することができる。
また、可動役物40が収納位置に配置された状態で遊技球が遊技板11の裏面側に侵入し、裏ステージ壁52H上で滞留したとしても、遊技の過程で可動役物40が退出位置に移動することで、滞留した侵入球を収納部55に転落させて、収納底部排出口55Aから循環排出路522に排出させることができる。
また、裏ステージ壁52Hに受け止められた遊技球を、その上面の傾斜によって遊技球転落領域56の方に移動させて、遊技球転落領域56に転落させることができるから、裏ステージ壁52Hで侵入球が滞留し難くすることができる。
また、循環排出路522と収納部55とを区画した区画壁58の上面の傾斜を利用して、裏ステージ壁52Hから収納部55に転落した遊技球を、収納底部排出口55Aに向けて案内することができる。
さらに、裏ステージ壁52Hの下側に形成された装置配設空間57に、遊技板11の裏面側に突出した大入賞装置や始動入賞装置を配置したことで、遊技機内部の限られたスペースを有効利用することができる。
また、遊技板11の裏面側に侵入した侵入球を、アウト口16を通過した遊技球と同じ循環排出路522に排出するようにしたことで、侵入球を入賞口14A,14B,15,20,21への入賞球として誤検知することを防ぐことができる。
なお、上記実施形態のパチンコ遊技機を概念的にまとめると、以下のようになる。即ち、遊技板の前面に設けられて遊技球が順次打ち込まれる遊技領域に、遊技球の入球に応じて遊技者に特典を付与するための入賞口と、前記遊技領域の下端に配置されて前記入賞口に入球しなかった遊技球を全て取り込むためのアウト口とを備え、前記遊技領域内の遊技球を、前記入賞口又は前記アウト口の何れかを通して前記遊技板の裏側の循環排出路に取り込んで遊技場の遊技球循環システムへと排出する遊技機において、前記遊技板の裏側には、前記入賞口及び前記アウト口以外の部位を通過して前記遊技板の裏面側に侵入し、転落した遊技球を受け止めて、前記循環排出路へと案内する侵入球ガイド部を備えた遊技機である。
また、前記侵入球ガイド部には、下端有底、上端開放の収納部と、前記収納部の底部に形成されて、前記収納部内の遊技球を前記循環排出路へと排出するための収納底部排出口と、落下した遊技球を受け止めて前記収納部内に案内する球受止部とが備えられ、前記収納部の奥側の収納位置と上端開口側の退出位置との間を進退し、少なくとも前記退出位置では前記球受止部から前記収納部への遊技球の移動を許容する移動体を設けた遊技機である。
また、前記遊技板の前記遊技領域に貫通形成された第1表示窓(遊技板開口部11H)と、前記遊技板の裏面に固定される枠形構造をなすと共に、前記遊技板の裏面に対向した遊技板後方対向壁を後端部に有した枠部材と、前記遊技板後方対向壁のうち前記第1表示窓との対向位置に貫通形成された第2表示窓(セット盤開口部51D)と、前記第2表示窓に後方から宛がわれ、遊技演出用の画像を表示するための表示装置と、前記遊技板後方対向壁のうち前記第2表示窓より下方の窓下方平板部と前記遊技板との間の中間に位置し、前記窓下方平板部のうち上下方向の中間位置より下側部分との間に前記収納部を形成する中間対向壁と、前記中間対向壁の上端部から前記遊技板側に突出し、上面が前記球受止部になった裏ステージ壁と、上下動して前記収納部に対して進退すると共に、前記収納位置で略全体が前記第2表示窓の下辺部より下方に位置すると共に、前記退出位置で少なくとも一部が前記第2表示窓の下辺部より上方に出現する前記移動体としての可動役物と備え、前記入賞口及び前記アウト口以外の部位としての前記第1表示窓を通過して前記遊技板の裏面側に侵入し、転落した遊技球を、前記裏ステージ壁の上面の前記球受止部で受け止め、その遊技球が前記可動役物が前記収納位置に配置された状態で前記球受止部に滞留したとしても、前記可動役物が前記退出位置に移動したときには、遊技球が前記収納部に移動して、前記収納部の前記収納底部排出口から前記循環排出路へと排出されるようにした遊技機である。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機10を例示したが、本発明はこれに限られず、アレンジボールやスマートボール等、遊技球を使用する他の遊技機に適用してもよい。また、本発明は遊技媒体として遊技球を使用する遊技機に限定するものではなく、例えば遊技媒体としてメダルを使用する遊技機に本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、入賞口及びアウト口以外の部位から遊技板11の裏面側に侵入した侵入球を、遊技球循環システムに通じる循環排出路522へと案内するように構成していたが、侵入球をパチンコ遊技機10の前面に備えた上皿26又は下皿27に案内するように構成してもよい。このようにすれば、遊技者の意図に反して遊技板11の裏面側に侵入してしまった遊技球が遊技球循環システムに回収されることで、遊技者が不利益を被ることを防ぐことができる。
また、遊技板11の裏面側に侵入した侵入球を、循環排出路、上皿及び下皿とは異なる、専用の遊技媒体回収部へと案内するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、遊技板開口部11Hの下辺裏側に可動役物40を備えていたが、別の位置に可動役物を備えていてもよい。
(4)上記実施形態では、可動役物40が収納位置に戻る直前に収納部55内に転落した遊技球が、区画壁58の上面と可動役物40の下面との間に挟まって、可動役物40が収納位置に戻らなくなる可能性がある。そこで、可動役物40の位置を検出する位置検出手段を設けておき、その位置検出手段が、所定時間を超えて収納位置を検出しなかった場合には、モータ48によって可動役物40を退出位置に移動させるようにしてもよい。これにより、区画壁58と可動役物40との間から遊技球を排除して、可動役物40を収納位置に戻すことが可能になる。ここで、可動役物40の位置は、公知な光学センサにより検出するようにしてもよいし、モータ48の回転位置を位置検出手段(例えば、レゾルバ、エンコーダ等)にて検出して可動役物40の位置を検出するようにしてもよい。
(5)上記実施形態において、パチンコ遊技機10のメンテナンスを行う際に、可動役物40を手動で退出位置に移動させて、収納部55内の侵入球を循環排出路に排出するようにしてもよい。
(6)上記実施形態において、遊技球循環システムは遊技場に備えられていたが、入賞口などの入球口に入球した遊技球を遊技場に排出するのではなく、例えば、遊技機内で循環して再度貸し球や賞球などに使用する循環式遊技機などのように、遊技機自体に備えていてもよい。
(7)上記実施形態では、遊技領域R1に備えた複数の入球口のうちアウト口16だけは遊技者に特典を付与しない構成となっていたが、アウト口16も他の入賞口14A,14B,15,20,21への入賞時と同じ特典或いは、異なる特典を付与するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、本発明に係る「演出装置」として表示装置30を備えていたが、表示装置以外の演出装置(可動役物装置など)を備えていてもよい。
10 パチンコ遊技機
11 遊技板
11H 遊技板開口部(視認窓)
14A 第1の始動入賞口(入賞口)
14B 第2の始動入賞口(入賞口)
15 大入賞口(入賞口)
16 アウト口
20,20 一般入賞口(入賞口)
21,21 サイド入賞口(入賞口)
23 表示装飾枠
24 ステージ
26 上皿(貯留皿)
27 下皿(貯留皿)
30 表示装置(演出装置)
40 可動役物(移動体)
48 モータ(駆動源)
50 裏セット盤(枠部材)
51 ベース盤
51A 主板壁(遊技板後方対向壁)
51D セット盤開口
52A 中間壁状部品(中間対向壁)
52H 裏ステージ壁
55 収納部
55A 収納底部排出口
56 遊技球転落領域
58 区画壁
521,522,523 循環排出路
R1 遊技領域

Claims (8)

  1. 遊技板に設けられて遊技媒体が順次打ち込まれる遊技領域に、遊技媒体の入賞に応じて遊技者に特典を付与するための入賞口と、前記遊技領域に配置されて前記入賞口に入賞しなかった遊技媒体を取り込むためのアウト口とを備え、前記遊技領域内の遊技媒体を、前記入賞口又は前記アウト口の何れかを通して前記遊技板の裏側の循環排出路に取り込んで遊技媒体循環システムへと排出する遊技機において、
    前記遊技板の裏側或いは表側には、前記入賞口及び前記アウト口以外の部位を通過して前記遊技板の裏面側に侵入し、転落した遊技媒体を受け止めて、前記循環排出路へと案内するか、又は、遊技機の前面の貯留皿へと案内するか、又は、前記遊技媒体循環システム及び前記貯留皿とは異なる専用の遊技媒体回収部へと案内する侵入媒体ガイド部とを備え、
    前記侵入媒体ガイド部は、前記遊技板の裏面側に侵入した遊技媒体が通過可能な収納部を備え、
    前記収納部への遊技媒体の移動を可能とした退出位置と、前記収納部への遊技媒体の移動が困難或いは不可能な収納位置との間を進退する移動体を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記侵入媒体ガイド部は、下端有底、上端開放の前記収納部と、前記収納部の底部に形成されて、前記収納部内の遊技媒体を前記循環排出路又は前記貯留皿又は遊技媒体回収部へと排出するための収納底部排出口と、落下した遊技媒体を受け止めて前記収納部内に案内する遊技媒体受止部とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記遊技板に貫通形成された視認窓と、
    前記遊技板の裏面に固定される枠形構造をなすと共に、前記遊技板の裏面に対向した遊技板後方対向壁を後端部に有した枠部材と、
    前記視認窓に後方から宛がわれた遊技演出用の演出装置と、
    前記遊技板後方対向壁の下部の下方平板部と前記遊技板との間の中間に位置し、前記下方平板部のうち上下方向の中間位置より下側部分との間に前記収納部を形成する中間対向壁と、
    前記中間対向壁から前記遊技板側或いは前記遊技板後方対向壁側に突出し、上面が前記遊技媒体受止部になった裏ステージ壁と、
    上下動して前記収納部に対して進退すると共に、前記収納位置で少なくとも一部が前記視認窓の下部より下方に位置すると共に、前記退出位置で少なくとも一部が前記視認窓の下部より上方に出現する前記移動体としての可動役物と備え、
    前記入賞口及び前記アウト口以外の部位としての前記視認窓を通過して前記遊技板の裏面側に侵入し、転落した遊技媒体を、前記裏ステージ壁の上面の前記遊技媒体受止部で受け止め、その遊技媒体が前記可動役物が前記収納位置に配置された状態で前記遊技媒体受止部に滞留したとしても、前記可動役物が前記退出位置に移動したときには、遊技媒体が前記収納部に移動して、前記収納部の前記収納底部排出口から前記循環排出路又は前記貯留皿へと排出されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記移動体が前記収納位置に配置された状態で、前記収納部の左右方向における少なくとも一端側に前記遊技媒体受止部からの遊技媒体の転落領域が設けられると共に、
    前記遊技媒体受止部は、前記遊技媒体転落領域が設けられた左右方向の一端側に向かって下るように傾斜したことを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記収納部における前記遊技媒体転落領域の下方位置に前記収納底部排出口と隣り合わせにして前記循環排出路或いは前記遊技媒体回収部が配設されると共に、前記循環排出路或いは前記遊技媒体回収部と前記収納部とを区画する区画壁の上面が前記収納底部排出口に向かって下るように傾斜したことを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記遊技媒体受止部の下側には、前記入賞口又は前記アウト口を通過した遊技媒体を前記循環排出路に案内するための正規ガイドダクトが備えられていることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  7. 前記移動体を前記収納位置と前記退出位置との間で往復動させるための駆動源と、
    前記移動体の位置を検出する位置検出手段とを備え、
    所定時間を超えて前記収納位置が検出されなかった場合に、前記駆動源にて前記移動体を前記退出位置に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載の遊技機。
  8. 前記移動体が前記収納位置から前記退避位置に移動する際に、前記収納部内に侵入した遊技媒体を前方へ押し出すことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の遊技機。
JP2010243042A 2010-10-29 2010-10-29 遊技機 Pending JP2012090921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010243042A JP2012090921A (ja) 2010-10-29 2010-10-29 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010243042A JP2012090921A (ja) 2010-10-29 2010-10-29 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012090921A true JP2012090921A (ja) 2012-05-17

Family

ID=46384973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010243042A Pending JP2012090921A (ja) 2010-10-29 2010-10-29 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012090921A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013236752A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2014161662A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2016214755A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社三共 遊技機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001025546A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2004357935A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Maruhon Ind Co Ltd 遊技機
JP2008012194A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Newgin Corp 遊技機
JP2009232907A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001025546A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2004357935A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Maruhon Ind Co Ltd 遊技機
JP2008012194A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Newgin Corp 遊技機
JP2009232907A (ja) * 2008-03-25 2009-10-15 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013236752A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2014161662A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2016214755A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社三共 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5330638B2 (ja) 遊技機
JP4330089B2 (ja) 弾球遊技機
JP2003236108A (ja) 弾球遊技機
JP2012090921A (ja) 遊技機
JPH1024155A (ja) 弾球遊技機
JP3032066B2 (ja) 弾球遊技機
JP2011098036A (ja) 遊技盤ユニット
JP5239489B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH03176092A (ja) 遊技装置
JP2729591B2 (ja) 弾球遊技機
JP2007097722A (ja) 弾球遊技機
JP3604097B2 (ja) 弾球遊技機の通路装置
JP6954431B2 (ja) 遊技機
JP6954430B2 (ja) 遊技機
JP6801754B2 (ja) 遊技機
JP4943026B2 (ja) 遊技機
JP3963540B2 (ja) 弾球遊技機
JP2007159995A (ja) 弾球遊技機
JP2003181070A (ja) 遊技機
JP4332864B2 (ja) パチンコ機
JP2001062112A (ja) 遊技機
JP4860642B2 (ja) 遊技機
JP2020203222A (ja) 遊技機
JP5608261B2 (ja) 弾球遊技機
JP5094077B2 (ja) パチンコ遊技機の可変入賞装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130403