JP2011098036A - 遊技盤ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】球通過検出手段を通過した遊技球が不正具によって球通過検出手段に向かって移動されることを常に防止することができる遊技盤ユニットを提供すること。
【解決手段】この遊技盤ユニットは、球通過検出手段40によって検出された遊技球23を球出口より排出する球通路50と、球通路50における遊技球23の通過経路を分離することにより、球通過検出手段40を通過した遊技球23が不正具によって球通過検出手段40に向かって移動されることを常に阻止する逆流防止手段51と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技領域を流下する遊技球が流入可能な球通路を有する遊技盤ユニットに係り、特に不正具による遊技球の逆流を阻止することができる逆流防止手段を有する遊技盤ユニットに関する。
パチンコ機等の遊技機においては、弾球された遊技球が遊技領域(遊技盤面上又はその近傍に形成された領域であって、遊技球の流下による遊技や演出を実現するための領域。)を流下して、その流下の過程で遊技球が遊技領域内の遊技釘(ゲージともいう。)や風車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技球は、遊技領域上に配置された各種入賞口(入球口)に入賞したり、入賞せずにアウト口に導かれたりする。
各種入賞口には、遊技球の通過を検出する球通過検出手段が設けられており、この球通過検出手段による遊技球の検出を契機として所定の賞球払出しがなされる。また、球通過検出手段によって検出された遊技球は、遊技盤の背面に設けられた球通路に導かれ、球通路を通過した後に遊技機の下方に集められて、遊技済球として遊技機外に排出される。
球通路は、遊技機の下方に遊技球を排出するため、その球出口は開放されており、近年、球出口から球通路内に不正具が挿入される不正行為が行われている。この不正行為は、球出口から球通路内に不正具等を挿入し、球通路内の遊技球を逆流させて球通過検出手段を通過した遊技球を再度球通過検出手段によって検出させたり、不正具によって球通過検出手段を誤作動させたりして、不正に賞球の払出しをさせることにより行われる。このような不正行為がなされると、公平な遊技を実現できなくなる。
このような問題に鑑みて特許文献1には、入賞球を検出する検出孔を有する入賞球検出スイッチを誤作動させて賞球を不正に獲得するという不正行為を抑制するパチンコ機が記載されている。このパチンコ機は、入賞球検出スイッチの検出孔の下側に、検出孔への外部からの異物(不正具)の侵入を防止するための蓋部材を備えている。蓋部材は、定常時は付勢手段によって閉状態に保たれ、入賞時は落下してくる入賞球の重さによって開いて入賞球を通過させ、入賞球の通過後は付勢手段によって閉状態に戻るように構成されている。
このパチンコ機は、パチンコ機前面の下受け皿から針金等の異物が差し込まれ入賞球検出スイッチを誤作動させようとしても、閉状態にある蓋部材が検出孔への異物の侵入を邪魔するように構成されている。
特開2001−145756号公報
しかしながら、特許文献1に記載のパチンコ機は、遊技球が入賞していない状態では、蓋部材が閉状態であって外部から検出孔への異物の侵入を防ぐことができるが、入賞時は入賞球の重さによって蓋部材が開くため、入賞時に異物が侵入されてしまうおそれがある。したがって、異物の侵入によって入賞球検出スイッチが誤作動したり、遊技球が逆流して入賞球検出スイッチが誤作動したりして、不正に賞球が獲得されるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、球通過検出手段を通過した遊技球の通過経路を分離して、球通過検出手段を通過した遊技球が不正具によって球通過検出手段に向かって移動されることを常に防止することができる遊技盤ユニットを提供することを例示的課題とする。
本発明の例示的な側面としての遊技盤ユニットは、遊技領域が形成される遊技盤と、遊技領域を流下する遊技球が流下可能な流入口と、流入口に流入した遊技球を通過させて、遊技球の通過を検出する球通過検出手段と、球通過検出手段によって検出された遊技球を球出口より排出する球通路と、球通路における遊技球の通過経路を分離することにより、球通過検出手段を通過した遊技球が不正具によって球通過検出手段に向かって移動されることを常に阻止する逆流防止手段と、を備える。
流入口は、遊技盤に形成された遊技領域を流下する遊技球が流入可能な開口部である。流入口に流入した遊技球は、球通過検出手段によって通過を検出される。球通過検出手段は、光学的又は磁気的手段等によって接触又は非接触で遊技球の通過を検出するセンサである。この球通過検出手段による検出を契機として、流入口に入球があったと判定され、所定の賞球の払出しがなされたり、所定の抽選が実行されたりするように構成される。
球通過検出手段を通過した遊技球は、球通路に流入する。球通路は、球通過検出手段を通過した遊技球を球出口から排出する。なお、球通路は、球通過検出手段を通過した後の遊技球が入球する構成や、球通過検出手段を備え、遊技球が通過経路を通過する過程において球通過検出手段によって遊技球の通過を検出する構成を含む概念である。
逆流防止手段は、球通路の通過経路を分離して、球通過検出手段を通過した遊技球が不正具によって球通過検出手段に向かって移動されることを常に阻止する。球通路内に流入した遊技球が遊技球の通過方向と逆方向に移動(逆流)すると、一旦、球通過検出手段によって検出された遊技球が再び球通過検出手段を通過して、球通過検出手段によって誤検出がなされ、賞球が獲得されてしまったり、所定の抽選がなされてしまったりして、不正行為者が利益を受けてしまうおそれがある。しかし、逆流防止手段によって遊技球の逆流を常に防止することにより、従来のように入賞時以外等の所定のタイミングに限らず、常に不正行為を防止して、遊技者に公平な遊技を提供することができる。
逆流防止手段は、球通路の通過経路を分離するように構成されており、例えば、球通路を複数に分割して離間して配置する構成や、1つの球通路を壁部等で分離する構成や、球通路の通過経路を非連通状態とする構成を例示することができる。更に、逆流防止手段による遊技球の逆流を防止する構成とは、球通路の球入口から球出口に向かう方向への遊技球の通過を許容するが、球出口から球入口に向かう方向への遊技球の通過を阻止する構成を例示することができる。
なお、逆流防止手段は、球通路と分離して設けられていてもよいし、球通路と一体化して設けられていてもよい。また、逆流防止手段は、球通路の一部を構成していてもよく、逆流防止手段が球通路の球入口や球出口として機能してもよい。
逆流防止手段は、球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持する複数の保持部を備えており、複数の保持部は、球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持可能な第1位置と、球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持不可能な第2位置と、に移動可能に構成されており、第1位置に配置された保持部に遊技球が保持されたことを契機として、第1位置の保持部が第2位置に向けて移動し、他の保持部が第1位置に向けて移動するように構成されていてもよい。
球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持する保持部を備えているため、球通路を通過する遊技球は、一旦保持部に停留された後、球出口に向けて導かれる。遊技球を一旦保持部に停留させることにより、例えば、球通路内に不正具が挿入されて遊技球が逆流された場合であっても、その逆流を保持部によって阻止することができ、逆流した遊技球が球通過検出手段に到達することを防ぐことができる。
更に、球通過検出手段と球出口との間に保持部が配置されるため、球通過検出手段から球入口へアクセスし難くすることができる。したがって、球出口から不正具が挿入された場合であっても、その不正具が球通過検出手段に到達し難くすることができ、不正具による球通過検出手段の誤作動を抑制することができる。
また、保持部は、球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持可能な第1位置と、球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持不可能な第2位置と、に移動するように構成されている。そして、第1位置の保持部が遊技球を保持したことを契機として、この遊技球を保持した保持部が第2位置に移動する。一方、第1位置には、他の保持部が移動するように構成されている。
すなわち、球通過検出手段によって検出された遊技球が流入可能な第1位置には、空の保持部を配置して、保持部が空でなくなったことを契機として第1位置から第2位置へ移動するため、遊技球を保持した保持部が第1位置に滞在する時間を短くすることができる。第1位置は、球通過検出手段を通過した遊技球が流入可能な位置であり、球通過検出手段に第2位置よりも比較的近い位置となる。
第1位置の保持部に遊技球があると、この遊技球が不正具によって球通過検出手段に向けて逆流されるおそれがある。しかし、保持部に流入した遊技球が球通過検出手段から離れるように保持部を移動することにより、遊技球の逆流による不正行為を更に効果的に防止することができる。
具体的な保持部の構成としては、回転軸を中心に同期して回転する第1保持部及び第2保持部を設ける構成を例示できる。回転軸を中心にして第1保持部と第2保持部とを180度ずらして配置し、第1保持部又は第2保持部に保持された遊技球の重心を回転軸とずれるようにして、第1保持部又は第2保持部に遊技球が保持されたことを契機として回転軸を中心に180度回転移動可能とする。
このように構成された保持部によれば、球通過検出手段の下流となる第1位置に第1保持部が配置された状態において、遊技球が第1保持部に流入すると、第1保持部に保持された遊技球の自重によって180度回転移動して、遊技球が保持されていない第2保持部を第1位置に移動して、遊技球を保持した第1保持部を、球通過検出手段からの遊技球を保持できない第2位置に移動することができる。
なお、ここで第2位置とは、球通過検出手段を通過した遊技球を保持できない位置であればよく、必ずしも1箇所に限られず、複数箇所を第2位置としてもよい。具体的には、球通過検出手段を通過した遊技球を保持可能な第1位置に対して左方に遊技球1個分ずれた位置を第2位置とするとともに、第1位置に対して右方に遊技球1個分ずれた位置を第2位置とする構成を例示できる。
更に、第1位置において遊技球を保持した保持部は、第2位置に移動する過程で保持した遊技球を放出してもよいし、第2位置に移動した後に保持した遊技球を放出してもよい。また、保持部から放出された遊技球が球通路に流入するように構成してもよいし、遊技済球として遊技機外に排出されるように構成してもよい。
逆流防止手段は、保持部を移動する駆動手段と、保持部に遊技球が有ることを検出する球有り検出手段と、を更に備え、駆動手段は、球有り検出手段が第1位置の保持部内に遊技球が有ることを検出したことを契機として、第1位置の保持部を第2位置に移動し、かつ他の保持部を第1位置に移動するように構成されていてもよい。
このように構成された遊技盤ユニットによれば、第1位置の保持部内に遊技球が有る場合にこの保持部を第1位置から第2位置に確実に移動することができる。また、第1位置の保持部に遊技球が有ることを検出した際に、この保持部を迅速に第2位置に移動することにより、第1位置の保持部に遊技球が有る状態を迅速に解消することができ、更に効果的に遊技球の逆流による不正行為を防止することができる。
球通路は、球通過検出手段を通過した後の遊技球が流入する第1球通路と、第1球通路と分離し、かつ球出口が形成された第2球通路と、を更に有しており、第1球通路と第2球通路との間には、隙間が形成されており、逆流防止手段は、第1球通路から第2球通路に向かっての遊技球の通過を許容するが、第2球通路から第1球通路に向かっての遊技球の通過を許容しない逆流防止壁部を備えており、逆流防止壁部は、第1球通路、第2球通路、及び第1球通路と第2球通路との間の隙間のうち少なくともいずれかに設けられていてもよい。
第1球通路と第2球通路との間に隙間が形成され、第1球通路と第2球通路とが物理的に分離されているため、例えば第2球通路から第1球通路に向かって遊技球が逆流しそうになった場合であっても隙間を介して遊技球を球通路外に導き、球通過検出手段への遊技球の逆流を阻止することができる。
また、第1球通路から第2球通路に向かっての遊技球の通過を許容するが、第2球通路から第1球通路に向かっての遊技球の通過を許容しない逆流防止壁部を備えているため、球出口に向かう方向のみ遊技球を通過させ、球通過検出手段に向かう方向への遊技球の通過を阻止し、遊技球の逆流による不正行為を防止することが可能となる。
具体的には、第1球通路の直下に第2球通路に向かって傾斜した逆流防止壁部としての傾斜壁部を設け、第1球通路、第2球通路、及び傾斜壁部を各々遊技球1個分以上離間させて配置する構成を例示できる。第1球通路を通過した遊技球は、傾斜壁部に落下した後、傾斜壁部に沿って第2球通路に向かって移動し、第2球通路に落下するように構成する。
このような構成によれば、第2球通路と傾斜壁部とが遊技球1個分以上離間しているため、不正具等によって第2球通路内の遊技球が傾斜壁部に向かって移動した場合であっても、第2球通路と傾斜壁部との隙間に遊技球を導き、第2球通路の遊技球が傾斜壁部に逆流することを防止することができる。
更に、傾斜壁部と第1球通路も遊技球1個分以上離間しているため、傾斜壁部上の遊技球が第1球通路に向かって逆流されることを防止することができる。したがって、球出口から球通過検出手段に向かう方向への遊技球の移動を阻止することができる。一方、球通過検出手段から球出口に向かう方向へは、遊技球の自由落下等によって円滑に遊技球を移動させることが可能となる。
逆流防止手段は、球通路内の通過経路を分離する第1仕切り部及び第2仕切り部と、第1仕切り部及び第2仕切り部を各々移動する駆動手段と、を備えており、第1仕切り部及び第2仕切り部は、通過経路に侵入して球通路内の遊技球を載置可能な第3位置と、通過経路を開放し、載置された遊技球が落下可能な第4位置と、に移動し、第1仕切り部が第3位置に配置され、第2仕切り部が第4位置に配置された第1状態と、第1仕切り部が第4位置に配置され、第2仕切り部が第3位置に配置された第2状態と、を交互に実現するように構成されており、通過経路内には、第1仕切り部と第2仕切り部の少なくとも一方が常に配置されており、球通路に導かれた遊技球は、第1仕切り部と、第2仕切り部と、に各々一時的に載置された後に、球通路から排出されるように構成されていてもよい。
このような構成によれば、第1仕切り部が球通路の通過経路に侵入し、球通路内の遊技球を載置する状態と、第2仕切り部が球通路の通過経路に侵入し、球通路内の遊技球を載置する状態と、を各々実現し、球通路内の遊技球を第1仕切り部及び第2仕切り部に一旦載置させた後、球出口に向けて導くことができる。遊技球を一旦第1仕切り部及び第2仕切り部に載置させることにより、例えば、球通路内に不正具が挿入されて遊技球が逆流された場合であっても、その逆流を第1仕切り部及び第2仕切り部によって阻止することができ、逆流した遊技球が球通過検出手段に到達することを防ぐことができる。
更に、通過経路内には、第1仕切り部と該第2仕切り部の少なくとも一方が常に配置されているため、第1仕切り部及び/又は第2仕切り部によって常に球通路を分離して、球出口から球通過検出手段に向けての遊技球の逆流を常に阻止することができる。
また、第1仕切り部が第3位置に配置され、第2仕切り部が第4位置に配置された第1状態と、第1仕切り部が第4位置に配置され、第2仕切り部が第3位置に配置された第2状態と、を交互に実現することにより、第1仕切り部によって遊技球を載置した後、この載置した遊技球を第2仕切り部によって載置させたり、第2仕切り部によって遊技球を載置させた後、この載置した遊技球を第1仕切り部によって載置させたりして、球通路に導かれた遊技球を第1仕切り部と第2仕切り部とに各々一時的に載置させた後に、球通路から排出させることができる。
このように複数の部材(仕切り部)によって通過経路を分離させ、常にいずれかの部材によって分離するように構成することにより、球出口から不正具が挿入された場合であっても、その不正具の侵入をいずれかの仕切り部によって阻止することができ、また球出口に到達した遊技球が球通過検出手段に向かって押圧された場合であっても、その遊技球の移動をいずれかの仕切り部によって阻止することが可能となる。したがって、球出口からのアクセスによる不正行為を防止することができる。
なお、第1仕切り部及び第2仕切り部は、第1状態と第2状態を実現するだけでなく、例えばいずれも第3位置に配置された第3状態も実現するように構成してもよい。更に、第4位置は、載置された遊技球が落下可能な位置であればよく、必ずしも1箇所に限られず、複数箇所を第2位置としてもよい。具体的には、第1仕切り部と第2仕切り部によって異なる位置を第4位置としてもよい。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、逆流防止手段によって遊技球の逆流を常に防止することにより、従来のように入賞時以外等の所定のタイミングに限らず、常に不正具の挿入による不正行為を防止することができる。また、球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持する保持部を備えることにより、球通路を通過する遊技球を一旦保持部に停留させた後球出口に向けて導くことができる。よって、球通路内に不正具が挿入されて遊技球が逆流された場合であっても、その逆流を保持部によって阻止することができ、逆流した遊技球が球通過検出手段に到達することを防ぐことができる。
また、第1球通路から第2球通路に向かっての遊技球の通過を許容するが、第2球通路から第1球通路に向かっての遊技球の通過を許容しない逆流防止壁部を設けることにより、球出口に向かう方向のみ遊技球を通過させ、球通過検出手段に向かう方向への遊技球の通過を阻止し、遊技球の逆流による不正行為を防止することが可能となる。
更に、第1仕切り部及び第2仕切り部を設けることにより、球通過検出手段を通過した後の遊技球を第1仕切り部及び第2仕切り部に一旦載置させた後、球出口に向けて導くことができ、逆流した遊技球が球通過検出手段に到達することを防ぐことができる。また、球通路の通過経路内に第1仕切り部と該第2仕切り部の少なくとも一方が常に配置されるため、第1仕切り部及び/又は第2仕切り部によって常に球通路を分離して、球出口から球通過検出手段へのアクセスを常に阻止することができる。
本発明の実施の形態1に係るパチンコ機の正面図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 図1に示すA−A部分を模式的に示した断面図である。 図3に示す逆流防止手段及び球通路を模式的に示した斜視図である。 球通路における遊技球の通過態様を模式的に示した模式背面図である。 変形例に係る逆流防止手段及び球通路を模式的に示した背面図である。 変形例に係る球通路における遊技球の通過態様を模式的に示した背面図である。 実施の形態2に係る逆流防止手段及び球通路を模式的に示した断面図である。 実施の形態2に係る球通路における遊技球の通過態様を模式的に示した断面図である。 実施の形態3に係る逆流防止手段及び球通路を模式的に示した断面図である。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る遊技盤ユニット5を有するパチンコ機(遊技機)2の正面図であり、図2は、図1に示すパチンコ機2の背面図である。このパチンコ機2は、遊技機枠3、遊技盤ユニット5、ガラス10、発射ユニット(不図示)、球皿14を有している。発射ユニットは、1個ずつ遊技球23を遊技盤ユニット5に構成される遊技領域16に向けて発射可能である。
パチンコ機2は、遊技者が後述する発射装置ハンドル15を操作することによって、遊技領域16に向けて球が発射ユニットによって発射され、遊技球の流下による遊技が実現される。なお、遊技機は、パチンコ機2の他にパチンコ式スロットマシン機、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機を概念することができ、要するに、遊技媒体の流下による遊技を実現する遊技領域を有するあらゆる遊技機が含まれる。
なお、パチンコ機においても、アレンジボール機、雀球機等の組合せ式パチンコ機、いわゆるデジパチタイプ(1種タイプ)やハネモノタイプ(2種タイプ)のパチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できるが、本実施の形態においては、デジパチ遊技(1種遊技、図柄変動遊技ともいう。)を実現するいわゆる1種タイプのパチンコ機について例示説明する。なお、図柄変動遊技については後述する。
パチンコ機2の遊技機枠3は、後述する遊技盤ユニット5を保持するためのもので、このパチンコ機2の周囲側面及び前方又はそれに加えて後方を囲むように構成される。遊技機枠3の内部側には、遊技盤ユニット5の他にも後述する各種制御基板や遊技媒体用の経路等各種機構部品が配置され、遊技機枠3によって周囲側面及び前方又はそれに加えて後方からのパチンコ機2内部側への不正アクセスが防止されるようになっている。
パチンコ機2の周囲を囲む外枠4、その内側にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されて遊技盤ユニット5を保持する前枠9、前枠9の前方にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されガラス10及びその周囲を装飾する装飾部材32を保持するガラス枠12、を有して遊技機枠3が構成される。なお、ガラス10は、遊技機枠3内部側に保持された遊技盤6を前方から遊技者が視認することができるようにするための透明部材である。
ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。ガラス10は、2枚の透明平板ガラスで形成されてガラス枠12の裏面側に保持され、遊技盤6との間に遊技球23が流下する流下空間を形成する機能、遊技者がガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
球皿14は、遊技者の持ち球を貯留するためにパチンコ機2の前面に配置された皿部材であって、本実施の形態においては上球皿14aと下球皿14bとを有している。上球皿14aは、球抜き部材14cを有して遊技盤6の下方、すなわちガラス枠12の下方部分に配置され、下球皿14bは、その上球皿14aの更に下方に配置されている。
発射ユニットは、球送り装置(不図示)によって球皿14の一部としての上球皿14aから発射位置に送り出された遊技球23を遊技領域16の上部に向けて発射(弾球)するためのものである。発射ユニットは、例えば発射位置の遊技球23を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、前枠9に取り付けられている。その発射ユニットによる球発射のため、遊技者の操作に基づいて球発射のオンオフ及びその発射強度調整を実現する発射装置ハンドル15がパチンコ機2の前面下方に設けられている。
遊技盤ユニット5は、遊技盤の表面6a側の略中央に遊技役物としてのセンター役物7が配置された遊技盤6を有しており、その遊技盤の表面6aには多数の遊技釘27も配置されている。センター役物7の中央部には、画像表示手段としての演出表示装置7aが配置されるとともに、この演出表示装置7aの表示部7bを露出させるための表示開口部7dが形成されている。
遊技盤6は、その表面側に遊技球23の流下による遊技を実現するための遊技領域16を構成するための盤状部材であり、遊技盤6を前方から遊技者にとって視認可能となるように遊技機枠3(本実施の形態においては、遊技機枠3の一部としての前枠9。)に保持されている。その遊技盤6の表面には略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられており、レール飾り26の外レール26aが遊技盤に対して立設するように配置されている。そして、レール飾り26の外レール26aによって画定され、外レール26aに面した略円形状の領域が遊技領域16となっている。
遊技釘27は、遊技領域16を流下する遊技球23と衝突してその流下方向を変更させる流下変更部材であり、多数が遊技領域16内に配置されている。また、遊技領域16には、始動入賞口29、普通入賞口28及び大入賞口42等の入球部材、及びアウト口30が配置されている。更に、遊技領域16には、ゲート33、風車34等が配置されており、流下する遊技球23が各入球部材に流入したり、ゲート33を通過したり、風車34を回転させたりすることによって、遊技球23による流下遊技を楽しむことができるようになっている。
センター役物7は、演出表示装置7aの周囲を覆うように構成されており、図柄変動遊技(1種遊技)を実現するものである。センター役物7の上部には、図柄表示手段としての第1図柄(特別図柄)表示装置17が配置されるとともに、センター役物7の中央部には、演出表示装置7aが配置されている。
第1図柄(特別図柄)表示装置17には、抽選手段の抽選結果である第1図柄の変動が表示される。第1図柄は、始動入賞口29への遊技球23の入球を契機として実行される第1抽選の結果に対応した図柄である。第1図柄の変動表示が所定の当選態様で停止することにより第1特別遊技としての大当りが発生する。
演出表示装置7aは、例えば、液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技者が遊技盤の表面6a側から視認可能となるように配置され、その表示部7b上に映像表示を行うものである。この演出表示装置7aの表示部7bには、第1図柄に連動する第1装飾図柄の表示がなされる。第1装飾図柄は、第1抽選手段の抽選結果を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像も表示部7b上に表示されるようになっている。演出表示装置7aには、遊技制御手段としての演出制御基板が中継基板を介して電気的に接続されており、演出制御基板によって画像表示が制御される。
遊技盤6の裏面6b側には、パチンコ機2の全体の制御を行う遊技制御手段としての主制御基板を収容した主制御基板ケース35と、演出表示装置7aの画像表示の制御等を行う演出制御基板を収容した演出制御基板ケース36と、賞球の払出しを制御する払出制御基板(図示せず)を収容した払出制御基板ケース37と、電源基板(図示せず)を収容した電源基板ケース38と、が配置されている。この各制御基板ケースに収容された各制御基板によって遊技が実現される。更に、遊技盤6の裏面6b側には、パチンコ機2の遊技状態等の遊技情報を外部に出力するための外部出力端子板39が設けられている。
更に遊技盤6の裏面6b側には、始動入賞口29の入球口(流入口)29aや普通入賞口28の入球口(流入口)28aへの遊技球23の入球を検出する第1球検出センサ(球通過検出手段)40、第1球検出センサ40を通過した遊技球23が導かれる球通路50、及び球通路50内の遊技球23の逆流を防止する逆流防止手段が設けられている。この球通路及び逆流防止手段等については、後述にて詳細に説明する。
図示しない球発射装置により遊技球23が発射されると、遊技球23はレール飾り26の外レール26aに沿いつつ進行して遊技領域16内の上部に至る。その後、遊技球23は、複数の通過軌跡に沿って移動し、あるものはレール飾り26の外レール26aに沿って右側に移動し、あるものはゲージに衝突しつつ遊技領域16内を下方に流下し、あるものは普通入賞口28に流入して一定数の賞球払出しの契機となり、あるものはいずれの入球装置にも流入せずに遊技領域16内最下部に位置するアウト口30に流入してアウト球としてパチンコ機2の外部側へと排出される。
図柄変動遊技中に遊技球23が始動入賞口29に流入すると、その流入に起因して演出表示装置7aの表示図柄7cが回転表示(第1の特別遊技の抽選)を開始し、その表示図柄7cが所定の図柄(例えば、「7・7・7」。)で停止表示すれば、図柄変動遊技における大当り(第1の特別遊技。以下、図柄変動大当りという。)が発生する。そして、大入賞口42が開放して多量の入賞球を受け入れ、多量の賞球が球皿14へと払い出されるようになっている。
次いで、図3から図5に基づいて遊技盤6の裏面6b側に設けられた逆流防止手段及び球通路について詳細に説明する。図3は、図1に示すA−A断面図である。図4は、図3に示す逆流防止手段及び球通路を模式的に示した斜視図である。なお、図4においては説明のため遊技盤6については省略して示している。普通入賞口28の入球口28aの下流には、入球口28aに入球した遊技球23が導かれる入賞球通路28bと、入賞球通路28bからの遊技球23を検出する第1球検出センサ40と、第1球検出センサ40を通過した遊技球23が導かれる球通路50と、が配置されている。
入賞球通路28bは、遊技盤6を貫通して形成されており、入球口28aに入球した遊技球23を遊技盤6の表面6a側から裏面6b側に導く。入賞球通路28bを通過した遊技球23は、第1球検出センサ40に導かれる。第1球検出センサ40には、遊技球23が通過可能な穴部40aが形成されており、この穴部40aを遊技球23が通過したことを検出する。第1球検出センサ40が遊技球23の通過を検出すると、普通入賞口28への入賞があったと判定され、所定の賞球の払出制御が実行される。
第1球検出センサ40の穴部40aの下方には、球通路50が配置されている。球通路50は、左右方向に移動可能な保持部51と、保持部51から流下した遊技球23が流入し、この遊技球23をパチンコ機2の下方に集める集合通路52と、によって構成されている。保持部51は、逆流防止手段としての機能を有しており、左右に隣接して設けられた第1保持部51a及び第2保持部51bを備えている。
第1保持部51a及び第2保持部51bの上面は、開口形成されており、球通路50の球入口50aとして機能している。球入口50aの下方には、第1球検出センサ40を通過した後の遊技球23が載置される傾斜面51cが設けられている。傾斜面51cは、集合通路52に向かって傾斜しており、載置した遊技球23を集合通路52に導く。
保持部51の下方には、駆動手段としてのモータ53と、モータ53によって回転駆動されるピニオン部材54と、が設けられており、保持部51の下面には、ピニオン部材54と噛み合うラック部材51dが形成されている。モータ53が回転駆動することにより、ピニオン部材54及びラック部材51dを介して、保持部51が左右方向に移動するように構成されている。
また、保持部51の傾斜面51cには、傾斜面51c上に遊技球23が載置されていることを検出する第2球検出センサ(球有り検出手段)41が設けられている。第2球検出センサ41が傾斜面51c上に遊技球23が有ることを検出すると、モータ53が駆動し、保持部51が左右方向に移動するように構成されている。
保持部51は左右方向に移動することにより、第1球検出センサ40の直下の位置であって、第1球検出センサ40を通過した遊技球23が流入可能な第1位置と、第1位置から左方向又は右方向にずれた位置であって、第1球検出センサ40を通過した遊技球23が流入不可能な第2位置と、に配置される。第1保持部51aと第2保持部51bは、一体化しており同期して移動するため、第1保持部51aが第1位置の状態では第2保持部51bは第2位置となり、第1保持部51aが第2位置の状態では第2保持部51bは第1位置となる。
集合通路52の上面には、第1保持部51a及び第2保持部51bからの遊技球23が流入可能な開口部52aが形成されている。開口部52aには、第2位置の第1保持部51aからの遊技球23と、第2位置の第2保持部51bからの遊技球23と、が流入する。開口部52aから集合通路52に流入した遊技球23は、左右方向における中央に集められつつ遊技盤6の裏面6b側に導かれ、遊技盤6の裏面6bに沿って落下し、下端に形成された開口部から排出される。この開口部は、球通路の球出口50bとして機能している。
次いで、図5に基づいて普通入賞口28に入球した遊技球23の球通路50における通過態様について詳細に説明する。図5は、背面から遊技盤ユニット5を視認した球通路50の模式図である。(a)は、第1保持部51aが第1位置に配置され、第2保持部が第2位置に配置されており、普通入球口28の入球口28aに入球した遊技球23が入賞球通路28bから排出された状態を示している。
入賞球通路28bから排出された遊技球23は、第1球検出センサ40を通過し、第1保持部51aの上面に形成された球入口50aに流入する。球入口50aに流入した遊技球23は、保持部51の傾斜面51c上に載置される。(b)は、遊技球23が傾斜面51c上に載置された状態を示している。
第2球検出センサ41は、第1保持部51aの傾斜面51c上に遊技球23に有ることを検出し、この検出を契機としてモータ53が駆動し、保持部51が左方向に移動される。(c)は、第1保持部51aが第1位置から第2位置に向かって移動し、第2保持部51bが第2位置から第1位置に向かって移動している過程を示している。
このように、第2球検出センサ41によって傾斜面51c上に遊技球23が載置されたこと検出し、この検出を契機として、遊技球23を保持する第1保持部51aを第1球検出センサ40の直下の第1位置から第2位置に移動することにより、第1球検出センサ40の直下に遊技球23が配されている状態を迅速に解消して、不正具を利用して遊技球23を逆流させて賞球を獲得する不正行為を防止することができる。
(c)に示す状態から保持部51が更に左方向に移動すると、(d)に示すように、第1保持部51aが第2位置に配置され、第2保持部51bが第1球検出センサ40の直下となる第1位置に配置される。保持部51の移動が停止すると、(e)に示すように、第1保持部51aの遊技球23が集合通路52に向かって落下する。集合通路52に流入した遊技球23は、遊技盤6の裏面に沿って流下し、球出口50bから排出される。
このように、実施の形態1に係る球通路及び逆流防止手段は、第1球検出センサ40を通過した後の遊技球23を保持する保持部51を備えるため、球通路50を通過する遊技球23を一旦保持部51に停留させた後に球出口50bに向けて導くことができる。よって、球通路50内に不正具が挿入されて遊技球23が逆流された場合であっても、その逆流を保持部51によって阻止することができ、逆流した遊技球23が第1球検出センサ40に到達することを防ぐことができる。
更に、第1球検出センサ40を通過した後の遊技球を、第1球検出センサ40の直下の第1位置から第2位置へ迅速に移動することができる。第1位置の保持部に遊技球が有る状態を迅速に解消することができ、更に効果的に遊技球の逆流による不正行為を防止することができる。
加えて、球通路50を構成する集合通路52と保持部51とが物理的に離間しているため、集合通路52内の遊技球が逆流された場合であっても、逆流した遊技球23が保持部51に移動し難く、逆流した遊技球23が第1球検出センサ40に到達することを更に効果的に防ぐことができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態1を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。例えば、実施の形態1では、モータによって保持部を移動するように構成しているが、保持部に流入した遊技球の自重によって保持部を移動するように構成してもよい。
次いで、図6に基づいて変形例に係る逆流防止手段及び球通路について詳細に説明する。図6は、変形例に係る逆流防止手段及び球通路を模式的に示した背面図である。変形例に係る球通路150は、実施の形態1と同様に普通入賞口28に入球した遊技球23が入球するように構成されている。なお、実施の形態2において実施の形態1と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。
球通路150は、入賞球通路28bを通過した遊技球23が導かれる第1球通路150aと、第1球通路150aと離間して配置された第2球通路150bと、を有する。第1球検出センサ40は、第1球通路150aに設けられており、第1球通路150aを通過する遊技球23を検出する。第2球通路150bは、第1球通路150aの右下方に配置されており、第1球通路150aと第2球通路150bとの間には、保持部151が設けられている。
保持部151は、回転軸151cを中心に回転する軸部151dと、軸部151dの両端部に接続された第1保持部151a及び第2保持部151bと、を有する。第1保持部151a及び第2保持部151bは、それぞれ上面に開口部151eが形成されており、回転軸151cを中心に回転移動して、第1球通路150aの直下であって、第1球通路150aからの遊技球23を保持可能な第1位置と、第1球通路150aからの遊技球23を保持不可能な第2位置と、に移動する。
保持部151は、第1保持部151a又は第2保持部151bに遊技球23が入球すると、入球した遊技球23の自重によって図7に示す時計回り方向に180度回転するように構成されている。第1保持部151a及び第2保持部151bは、入球した遊技球23の自重によって第1位置から第2位置に移動したり、第2位置から第1位置に移動したりする。
次いで、図7に基づいて普通入賞口28に入球した遊技球23の球通路150における通過態様について詳細に説明する。(a)は、第1保持部151aが第1位置に配置され、第2保持部151bが第2位置に配置されており、普通入球口28の入賞球通路28b及び第1球検出センサ40を通過した遊技球23が第1保持部151aに入球した状態を示している。
第1保持部151aに入球した遊技球23の重心は、回転軸151cよりも右方向にずれており、保持部151は、第1保持部151aに入球した遊技球23の自重によって回転移動する。(b)は、保持部151が回転移動している過程を示した図である。そして、第1保持部151aの開口部151eが下向きになると、(c)に示すように第1保持部151a内の遊技球23が第2球通路150bに向かって落下する。第2球通路151bに落下した遊技球23は、下端に設けられた球出口150c(図6参照)から排出される。
保持部151は、第1保持部151a内の遊技球23が第2球通路150bに落下した後も回転移動し、(a)の状態から180度回転し、第2保持部151bが第1位置に配置された状態で停止する。(d)は、第2保持部151bが第1位置に配置された状態であり、次いで普通入賞口28に入球した遊技球23は第2保持部151bに入球される。
このように変形例に係る球通路及び逆流防止手段によれば、保持部を設ける駆動手段を備えずに、第1保持部151a又は第2保持部151bに入球された遊技球23の自重によって保持部151を回転することができる。
また、実施の形態1と同様に、第1球検出センサ40を通過した後の遊技球23を保持部151によって一旦保持することができるため、球通路150内に不正具が挿入されて遊技球23が逆流された場合であっても、その逆流を保持部151によって阻止することができ、逆流した遊技球23が第1球検出センサ40に到達することを防ぐことができる。
更に、第1球通路150aと第2球通路150bが左右方向においてずれて配置されており、その間の保持部151が回転移動し、その配置が変化するため、第2球通路150bから第1球通路150aに向かって不正具が挿入された場合であっても、不正具を第1球検出センサ40に到達し難くすることができ、不正具による第1球検出センサ40の誤作動を防止することができる。
<実施の形態2>
次いで、図8及び図9に基づいて、実施の形態2に係る球通路及び逆流防止手段について説明する。実施の形態2に係る逆流防止手段は、実施の形態1と異なり保持部を備えず、球通路の通過経路を分離する第1仕切り部251及び第2仕切り部252を備えている。実施の形態2に係る球通路250は、実施の形態1と同様に普通入賞口28に入球した遊技球23が入球するように構成されている。なお、実施の形態2において実施の形態1と同様の構成については、同符号を用いて説明を省略する。
図8は、背面から視認した球通路及び逆流防止手段の断面図である。普通入賞口28に入球した遊技球23が導かれる入賞球通路28bの下流には、入賞球通路28bを通過した遊技球23を検出する第1球検出センサ40と、第1球検出センサ40を通過した遊技球23が流入する球通路250と、が配置されている。球通路250には、上端において開口形成された球入口250aと、下端において開口形成された球出口250bと、が設けられている。
球通路250を構成する壁部には、穴部250cが貫通して形成されており、この穴部250cを介して第1仕切り部251及び第2仕切り部252が球通路250内に挿入するように構成されている。第1仕切り部251及び第2仕切り部252は、穴部250cに挿入可能な2本の爪部と、2本の爪部を連結する連結部251c,252cと、を有する。爪部は、上側の上爪部251a,252aと、下側の下爪部251b,252bと、を有し、上爪部と下爪部とは連結部251c,252cによって一体化されている。第1仕切り部251は、第2仕切り部251よりも上方に配置されており、第1仕切り部251と第2仕切り部252との間には、遊技球23が1球収容可能な空間が形成されている。
第1仕切り部251及び第2仕切り部252は、各々図示しない駆動手段と連結されており、駆動手段によって各々左右方向に移動可能に構成されている。第1仕切り部251と第2仕切り部252は、球通路250内に爪部が侵入した第3位置と、球通路250外に爪部が移動した第4位置と、に移動される。
次いで、図9に基づいて普通入賞口28に入球した遊技球23の球通路250における通過態様について詳細に説明する。(a)は、第1仕切り部251及び第2仕切り部252の爪部が球通路250に侵入した状態を示している。この状態においては、第1仕切り部251の爪部251a,251bと第2仕切り部252の爪部252a,252bとによって、球通路250の通過経路が5つの空間に分離されている。球通路250に流入した遊技球23は、第1仕切り部251の上爪部251aに載置される。
(a)の状態から第1仕切り部251が右方向に移動して球通路250外に移動すると、(b)に示す状態となる。第1仕切り部251の上爪部251aに載置された遊技球23が落下し、第2仕切り部252の上爪部252aに載置される。次いで、第1仕切り部251が左方向に移動して球通路250内に移動すると、(c)に示す状態となる。第1仕切り部251と第2仕切り部252は、いずれも球通路250内に位置している。
次いで、第2仕切り部252が左方向に移動して球通路250外に移動すると、(d)に示す状態となる。第2仕切り部252の上爪部252aに載置されていた遊技球23が落下して、第1仕切り部251の下爪部251bに載置される。
(c)に示すように第1仕切り部251と第2仕切り部252との両方を球通路250内に移動した後に、(d)に示すように第2仕切り部252を球通路250外へ移動することにより、落下する遊技球23と、落下する遊技球23を載置する爪部と、の球噛みを防止することができる。
そして、(d)に示す状態から、第2仕切り部252を球通路250内に移動した後、第1仕切り部251を球通路250外へ移動することにより、第1仕切り部251の下爪部251bに載置された遊技球23が第2仕切り部252の下爪部252bに載置される。次いで、第2仕切り部252を球通路250外へ移動することにより、遊技球23を球出口250bから排出することができる。
このように本実施の形態2によれば、第1球検出センサ40を通過した後の遊技球23を第1仕切り部251によって一旦載置すると共に第2仕切り部252によって一旦載置した後に、球通路250から排出するため、球通路250の通過経路を複数に分離させて、球出口250bからの遊技球の逆流を防止することができる。
また、第1仕切り部251又は第2仕切り部252が常に球通路250内に配置されているため、球通路250を常に分離して、球出口250bから第1球検出センサ40へのアクセスを阻止することができる。
<実施の形態3>
実施の形態3は、逆流防止手段として逆流防止壁部を備えた実施の形態である。図10は、実施の形態3に係る球通路及び逆流防止壁部を背面から視認した断面模式図である。実施の形態3に係る球通路350は、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、普通入賞口28の入賞球通路28bを通過した遊技球23が流入するように構成されている。
球通路350は、第1球検出センサ40の直下に配置された第1球通路350aと、第1球通路350aと離間して設けられた第2球通路350bと、を有している。第1球通路350aの下方には、逆流防止壁部としての傾斜壁部351が設けられている。傾斜壁部351は、第2球通路350bに向かって下降するように傾斜しており、第1球通路350aから落下した遊技球23の第2球通路350bへの通過を許容するが、第2球通路350bから第1球通路350aへの遊技球23の通過を許容しないように構成されている。
また、傾斜壁部351は、第1球通路350a及び第2球通路350bに対して離間しており、第2球通路350bと傾斜壁部351との隙間の距離Xと、傾斜壁部351と第1球通路350aとの隙間の距離Yと、が、遊技球23の直径より大きくなるように配置されている。更に、第1球通路350aから傾斜壁部351に向かう遊技球23の通過方向と、傾斜壁部351から第2球通路350bに向かう遊技球23の通過方向と、が異なっている。
このような構成によれば、第2球通路350bの下端に設けられた球出口350cから不正具が挿入されて、第2球通路350bの遊技球23が逆流(上方に移動)されても、その遊技球23を第2球通路350bと傾斜壁部351との間から落下させることができる。
また、球出口350cから挿入された不正具が傾斜壁部351に到達し、傾斜壁部351から第1球通路350aへ向かって遊技球23が押圧されても、傾斜壁部351から第1球通路350aへ向けて遊技球23が逆流することを阻止することができる。
このように実施の形態3に係る球通路及び逆流防止手段によっても、球通路50内に不正具が挿入されて遊技球23が逆流された場合において、その逆流を阻止することができ、逆流した遊技球23が第1球検出センサ40に到達することを防ぐことができる。
2:パチンコ機(遊技機)
3:遊技機枠
4:外枠
5:遊技盤ユニット
6:遊技盤
6a:表面
6b:裏面
7:センター役物
7a:演出表示装置
7b:表示部
7c:表示図柄
7d:表示開口部
9:前枠
10:ガラス
12:ガラス枠
14:球皿
14a:上球皿
14b:下球皿
14c:球抜き部材
15:発射装置ハンドル
16:遊技領域
17:第1図柄(特別図柄)表示装置
22:ヒンジ
23:遊技球
26:レール飾り
26a:外レール
27:遊技釘
28:普通入賞口
28a:入球口(流入口)
28b:入賞球通路
29:始動入賞口
29a:入球口(流入口)
30:アウト口
32:装飾部材
33:ゲート
34:風車
35:主制御基板ケース
36:演出制御基板ケース
37:払出制御基板ケース
38:電源基板ケース
39:外部出力端子板
40:第1球検出センサ(球通過検出手段)
40a:穴部
41:第2球検出センサ(球有り検出手段)
42:大入賞口
50:球通路
50a:球入口
50b:球出口
51:保持部(逆流防止手段)
51a:第1保持部
51b:第2保持部
51c:傾斜面
51d:ラック部材
52:集合通路
52a:開口部
53:モータ
54:ピニオン部材
150:球通路
150a:第1球通路
150b:第2球通路
150c:球出口
151:保持部(逆流防止手段)
151a:第1保持部
151b:第2保持部
151c:回転軸
151d:軸部
151e:開口部
250:球通路
250a:球入口
250b:球出口
250c:穴部
251:第1仕切り部(逆流防止手段)
251a:上爪部
251b:下爪部
251c:連結部
252:第2仕切り部(逆流防止手段)
252a:上爪部
252b:下爪部
252c:連結部
350:球通路
350a:第1球通路
350b:第2球通路
350c:球出口
351:傾斜壁部(逆流防止壁部)

Claims (5)

  1. 遊技領域が形成される遊技盤と、
    該遊技領域を流下する遊技球が流下可能な流入口と、
    該流入口に流入した前記遊技球を通過させて、該遊技球の通過を検出する球通過検出手段と、
    該球通過検出手段によって検出された遊技球を球出口より排出する球通路と、
    前記球通路における遊技球の通過経路を分離することにより、該球通過検出手段を通過した遊技球が不正具によって前記球通過検出手段に向かって移動されることを常に阻止する逆流防止手段と、を備える遊技盤ユニット。
  2. 前記逆流防止手段は、前記球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持する複数の保持部を備えており、
    前記複数の保持部は、該球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持可能な第1位置と、該球通過検出手段を通過した後の遊技球を保持不可能な第2位置と、に移動可能に構成されており、
    前記第1位置に配置された保持部に遊技球が保持されたことを契機として、該第1位置の保持部が前記第2位置に向けて移動し、他の保持部が該第1位置に向けて移動するように構成されている、請求項1に記載の遊技盤ユニット。
  3. 前記逆流防止手段は、前記保持部を移動する駆動手段と、
    前記保持部に遊技球が有ることを検出する球有り検出手段と、を更に備え、
    前記駆動手段は、前記球有り検出手段が前記第1位置の保持部内に遊技球が有ることを検出したことを契機として、該第1位置の保持部を前記第2位置に移動し、かつ他の保持部を該第1位置に移動するように構成されている、請求項2に記載の遊技盤ユニット。
  4. 前記球通路は、前記球通過検出手段を通過した後の遊技球が流入する第1球通路と、該第1球通路と分離し、かつ前記球出口が形成された第2球通路と、を更に有しており、
    該第1球通路と該第2球通路との間には、隙間が形成されており、
    前記逆流防止手段は、該第1球通路から該第2球通路に向かっての遊技球の通過を許容するが、該第2球通路から該第1球通路に向かっての遊技球の通過を許容しない逆流防止壁部を備えており、
    該逆流防止壁部は、該第1球通路、該第2球通路、及び該第1球通路と該第2球通路との間の隙間のうち少なくともいずれかに設けられている、請求項1に記載の遊技盤ユニット。
  5. 前記逆流防止手段は、前記球通路内の前記通過経路を分離する第1仕切り部及び第2仕切り部と、
    該第1仕切り部及び該第2仕切り部を各々移動する駆動手段と、を備えており、
    該第1仕切り部及び該第2仕切り部は、前記通過経路に侵入して該球通路内の遊技球を載置可能な第3位置と、該通過経路を開放し、該載置された遊技球が落下可能な第4位置と、に移動し、
    前記第1仕切り部が前記第3位置に配置され、前記第2仕切り部が前記第4位置に配置された第1状態と、
    該第1仕切り部が前記第4位置に配置され、該第2仕切り部が前記第3位置に配置された第2状態と、を交互に実現するように構成されており、
    前記通過経路内には、該第1仕切り部と該第2仕切り部の少なくとも一方が常に配置されており、
    該球通路に導かれた遊技球は、前記第1仕切り部と、前記第2仕切り部と、に各々一時的に載置された後に、該球通路から排出されるように構成されている、請求項1に記載の遊技盤ユニット。
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