JP4452700B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤に、遊技領域を区画する遊技領域区画部材を設け、前記遊技領域には、遊技球の流下方向に変化を与える障害部材と、遊技球が入賞可能な入賞領域と、遊技領域の最下部に設けられて何れの入賞領域にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口と、を備えた遊技機に関する。
従来より、遊技媒体として遊技球を用いた弾球遊技を行える遊技機においては、遊技盤の前面側に突設された遊技領域区画部材により略円形状に区画形成された遊技領域に、種々の遊技装置や入賞具、遊技球の流下方向に変化を与える風車や障害釘などを適宜設け、遊技領域の上部へ発射されて下方へと転動流下して行く遊技球が入賞装置や入賞具の入賞領域へ入賞することにより、賞球が遊技利益として遊技者に付与されたり、遊技状態が変化したりする遊技が行えるものとなっている。
しかし、何れの入賞領域にも入賞しなかった遊技球は、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から回収する構造であるために、何れの入賞領域にも入賞しなかった遊技球が遊技領域内で球止まりすること無く、必ずアウト口まで自然流下するようにアウト口へのアウト誘導路を確保しておく必要があった。
例えば、遊技球の入賞が遊技状態の変化に大きく関与しない一般入賞口を形成する一般入賞具(遊技盤の表面から前方へ突出する左右両側壁および底壁と、その前面側に配置される前面壁とから成り、開口上面から遊技球を受入れるポケット状の入賞領域を形成する部材)への球入賞は、遊技者の関心が比較的薄いことから、遊技領域の周辺に配置される傾向にあるが、一般入賞具を遊技領域区画部材に近づけすぎると、一般入賞口に入らなかった遊技球が入賞具と遊技領域区画部材との間に挟まってアウト口へ流下しなくなってしまう虞があるため、一般入賞口を形成する一般入賞具と遊技領域区画部材の内壁面との間には、少なくとも遊技球1個分の間隔を開けて、遊技領域区画部材に沿ったアウト誘導路が形成されるように配慮していた(例えば、特許文献1を参照)。
特開平10−113459号公報(特に、図2,図3,図16)
しかしながら、近来は、インパクトのある遊技機の要望が多く、各遊技機メーカーが競って表示領域や装飾領域を大型化しているため、遊技領域内で遊技球が転動流下する領域は更に狭められる傾向にあり、前記特許文献1に記載されている遊技機のように、一般入賞具と遊技領域区画部材の内壁面との間にアウト誘導路を確保していたのでは、入賞領域へ遊技球が入賞する可能性のある遊技球流下領域が更に狭められてしまい、弾球遊技本来の興趣である遊技球の流下を楽しむことができないという問題がある。
このような遊技領域内における遊技球流下可能領域の狭小化に対して、遊技領域そのものを拡大して相対的に遊技球流下可能領域を広げることも考えられるが、遊技店において複数の遊技機を設置する遊技機設置島の構造から、遊技機は規格化されたサイズに制限されているため、遊技領域を拡大するにも限界がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、遊技領域区画部材に近接させて入賞口を配置するようにしても、遊技領域区画部材に沿ったアウト誘導路を確保する必要が無く、遊技領域の有効利用を可能ならしめる遊技機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技盤に、遊技領域を区画する遊技領域区画部材を設け、前記遊技領域区画部材は、遊技盤の前面側に起立する突壁状の外側誘導壁部と、内側誘導壁部とを備え、これら内外誘導壁部の間には発射装置から前記遊技領域へ向けて発射された遊技球が通過する発射球案内路が形成され、前記遊技領域には、遊技球の流下方向に変化を与える障害部材と、遊技球が入賞可能な入賞領域と、遊技領域の最下部に設けられて何れの入賞領域にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口と、を備えた遊技機において、左右両側壁部と底壁部を備え、上方から遊技球を受入れ可能な上部開口を入賞口とする入賞口構成体を、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の遊技領域側である内壁面がアウト口に向って下降傾斜する遊技領域の下部において、遊技領域区画部材の内壁面との間隔が遊技球一個分より狭くなるように配設し、前記入賞口構成体の側壁部と遊技領域区画部材との間に流下してきた遊技球を回収する副アウト口を設け、前記副アウト口は、前記遊技盤に取り付けられ、遊技球が通過可能なアウト開口部を有する取付基板と、前記取付基板の前面側へ回動可能に取り付けられ、前記アウト開口部の開口下部に対応する部位が最凹部となる凹面状の球受け面を備える球受け部と、前記取付基板から後方に延出し、前記球受け部の球受け面からアウト開口部を通過した遊技球を受入れて後方へ案内する球案内面を備える案内部と、を備え、前記球受け部の下部には、受圧片を先端に有する受動部を設け、前記遊技領域区画部材の内側誘導壁部に設けた挿通孔を介して、前記受動部の受圧片を前記発射球案内路へ導入し、標準的な弾発勢による遊技球の飛入軌跡に達するように前記受圧片の自由端を位置させ、前記発射装置によって弾発された発射球を前記受圧片に衝接させることで、球受け部を回動させるようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の遊技機において、前記球受け部は、遊技領域区画部材との間および入賞口構成体の側壁部との間に離隔空部が生ずるように配置すると共に、この離隔空部を閉塞あるいは拡開させるように、前記取付基板へ回動可能に取り付け、前記球受け部の回動軸は、該球受け部の重心よりも前記入賞口構成体側寄りに設けることで、常態における前記球受け部は、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の内壁面に当接し、前記入賞口構成体の側壁部との間にのみ離隔空部が生ずるものとし、前記発射装置によって弾発された発射球により、前記球受け部を回動させることで、前記入賞口構成体の側壁部に当接させ、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の内壁面との間に離隔空部を生ぜしめるようにしたことを特徴とする
請求項1に係る遊技機によれば、左右両側壁部と底壁部を備え、上方から遊技球を受入れ可能な上部開口を入賞口とする入賞口構成体を、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の遊技領域側である内壁面がアウト口に向って下降傾斜する遊技領域の下部において、遊技領域区画部材の内壁面との間隔が遊技球一個分より狭くなるように配設し、前記入賞口構成体の側壁部と遊技領域区画部材との間に流下してきた遊技球を回収する副アウト口を設け、前記副アウト口は、前記遊技盤に取り付けられ、遊技球が通過可能なアウト開口部を有する取付基板と、前記取付基板の前面側へ回動可能に取り付けられ、前記アウト開口部の開口下部に対応する部位が最凹部となる凹面状の球受け面を備える球受け部と、前記取付基板から後方に延出し、前記球受け部の球受け面からアウト開口部を通過した遊技球を受入れて後方へ案内する球案内面を備える案内部と、を備え、前記球受け部の下部には、受圧片を先端に有する受動部を設け、前記遊技領域区画部材の内側誘導壁部に設けた挿通孔を介して、前記受動部の受圧片を前記発射球案内路へ導入し、標準的な弾発勢による遊技球の飛入軌跡に達するように前記受圧片の自由端を位置させ、前記発射装置によって弾発された発射球を前記受圧片に衝接させることで、球受け部を回動させるようにしたので、遊技領域区画部材の内壁面に沿って遊技領域最下部のアウト口まで遊技球を誘導するアウト誘導路を確保する必要が無くなり、入賞口を遊技領域区画部材に近接させて設けることにより、入賞領域へ遊技球が入賞する可能性のある遊技球流下領域を広げることが出来、遊技領域の有効利用が可能となる。加えて、副アウト口により遊技球が回収される状況が、球受け部の回動状態により変化すると共に、その球受け部の回動状態の変化を、遊技領域へ飛入する前の発射球によって生ぜしめることができる。
しかも、前記球受け部の下部には、受圧片を先端に有する受動部を設け、前記遊技領域区画部材の内側誘導壁部に設けた挿通孔を介して、前記受動部の受圧片を前記発射球案内路へ導入し、標準的な弾発勢による遊技球の飛入軌跡に達するように前記受圧片の自由端を位置させ、前記発射装置によって弾発された発射球を前記受圧片に衝接させることで、球受け部を回動させるので、簡単な構造で球受け部に回動力を与えることができる。
また、請求項に係る遊技機によれば、前記請求項1に記載の遊技機において、前記球受け部は、遊技領域区画部材との間および入賞口構成体の側壁部との間に離隔空部が生ずるように配置すると共に、この離隔空部を閉塞あるいは拡開させるように、前記取付基板へ回動可能に取り付け、前記球受け部の回動軸は、該球受け部の重心よりも前記入賞口構成体側寄りに設けることで、常態における前記球受け部は、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の内壁面に当接し、前記入賞口構成体の側壁部との間にのみ離隔空部が生ずるものとし、前記発射装置によって弾発された発射球により、前記球受け部を回動させることで、前記入賞口構成体の側壁部に当接させ、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の内壁面との間に離隔空部を生ぜしめるようにしたので、副アウト口に流下してきた遊技球の流下勢が強い場合でも、球受け部が回動することにより遊技球から受ける衝撃を吸収でき、球受け部の損傷を効果的に防止できる。また、遊技球が衝接することで球受け部が回動することにより、球受け面における遊技球の転動を促すので、遊技球はアウト開口部から案内部へ円滑に流下することとなり、球受部での球詰まり防止に有効である。加えて、遊技球が発射される毎に球受け部が往復回動することとなり、球受け部からアウト開口部を通過できずに遊技球が滞留してしまうような事態を効果的に回避できる。
次に、本発明に係る遊技機の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に示すのは、弾球遊技を行える遊技機1の正面図である。本発明と同様な基本構造を備える参考例として示す遊技機1には遊技に関連した各種機能(後に詳述)を付加し、遊技機1の一側方には、プリペイドカード(所定の金額で予め販売される弾球遊技用のカードであって、通貨と等価な有価データを記憶させたものをいう)の使用を可能ならしめるカード制御機能や球貸制御機能等を付加した球貸ユニット(図示を省略)を設け、球貸ユニットで借り受けた遊技球を用いて遊技機1で遊技を行えるようにした。なお、球貸ユニットが備える機能の全部もしくは一部を遊技機1に付加し、遊技機1から遊技球を貸し出すようにしても良い。
遊技機1は、額縁状の本体枠2の前面側に各種の遊技機能部が設けられた前面枠3を開閉可能に設け、該前面枠3の前面側に透明部材保持枠4と上皿ユニット5を各々開閉可能に設け、更に前面枠3の最下部には下皿ユニット6を固着した外観を有するものである。透明部材保持枠4は、透明なガラスや硬質合成樹脂等よりなる透明部材4aを保持するものである。上皿ユニット5は、遊技球を貯留可能な上皿貯留部51を備え、遊技に伴って遊技球を順次発射装置へ供給する。下皿ユニット6は、上皿貯留部51が満杯になってオーバーフローした遊技球あるいは遊技者が球抜き操作部52を操作することにより上皿貯留部51から抜き出された遊技球が導入される下皿貯留部61や遊技者が操作する操作ハンドル62等を備える。
前面枠3は、図2に示す遊技盤7を所定位置に収納・載置する機能を有し、前面枠3に固定された遊技盤7の遊技領域7aが、透明部材保持枠4の透明部材4aから遊技者に視認される。この遊技盤7に形成する遊技領域7aは略円形状で、例えば、遊技領域7aの上部から左側部および下部に至る半円弧状の遊技領域区画機能と発射装置(図示省略)から発射された遊技球を遊技領域7aへ案内する発射球案内路構成機能とを一体に備える第1遊技領域区画部材81と、遊技領域7aの右上部から右側部に至る略円弧状の遊技領域区画機能を有する第2遊技領域区画部材82と、遊技領域7aの右側部から右下部に至る略円弧状の遊技領域区画機能を有する第3遊技領域区画部材83と、遊技領域7aの最下部でアウト口7bを形成する第4遊技領域区画部材84と、から構成するものとした。
また、第1遊技領域区画部材81は、遊技盤7の前面側に起立する突壁状の外側誘導壁部811と内側誘導壁部812とを備え、これら内外誘導壁部811,812の間に発射球案内路81aが形成され、発射装置から発射された遊技球が発射球案内路81aの最下部から飛入し、外側誘導壁部811の内面811aに沿って設けられたガイドレール813(例えば、長尺な金属製の薄板材)にガイドされつつ上昇して行き、発射球案内路81aの最上部である遊技領域流入口から遊技領域7aに到達するのである。この外側誘導壁部811と遊技球1個以上の間隔を隔てて設けた内側誘導壁部812は、その内壁面812aによって遊技領域7aの辺縁を区画すると共に、外壁面812bが発射球案内路81aの内側誘導面として機能する。さらに、遊技領域流入口には、逆流阻止部材814を設けてあり、遊技領域7aに一旦到達した遊技球が発射球案内路81a内へ逆流入することを防止する。
なお、この遊技機1の遊技盤7は、第1〜第4遊技領域区画部材71〜74によって遊技領域7aの区画形成を行うものとしたが、より多くの遊技領域区画部材に分割しても良いし、一体の遊技領域区画部材としても良い。また、遊技領域区画部材81は、発射球案内路81aを一体に形成したユニット構造に限定されるものではなく、金属製の板材よりなるバンド部材を弧状に突設することで遊技領域区画部材とし、バンド部材の内壁面によって遊技領域7aの辺縁を区画すると共に、バンド部材の外壁面が発射球案内路の内側誘導壁面を兼ねるようにしても良い。
一方、上記のように、第1〜第4遊技領域区画部材81〜84により区画形成された遊技領域7aには、その中央部から右側部にかけて大型の中央演出装置71が設けられ、遊技機1の遊技内容に応じた種々の装飾が施された装飾部材を備えると共に、液晶表示器等で構成した表示部71aには、様々な装飾演出表示を行ったり、変動表示ゲーム(後に詳述)に用いたりする。この中央演出装置71は、遊技領域7aの中央部から右側方部にかけて多くの面積を占める大型のものであるから、主として、中央演出装置71の左側方と中央演出装置71の下方が遊技球流下可能領域となる。この比較的狭小な遊技球流下可能領域には、遊技球の流下状態に変化を与える遊技釘7cを適宜植設すると共に、風車7dを適宜設け、遊技球の流下に多様性が生ずるようにしてある。
また、遊技領域7aには、各種の入賞具や入賞装置など、例えば、遊技球の通過を非接触で検出する普図始動ゲート72、第1特図始動口73aおよび入賞状態が変換可能な第2特図始動口73b(左右一対の可動部材73c,73cが直立して可動部材73c,73cの間に形成される第2特図始動口73bへ遊技球が入賞し難い通常状態から、可動部材73c,73cの上端が離隔するように拡張して第2特図始動口73bへ遊技球が入賞し易い開放状態へ変換可能な変動構造)を備える特図始動入賞装置73、特別遊技において所定条件に基づき状態変換(例えば、下縁部に設けた回動軸で前傾可能な開閉扉74aが大入賞口74bを遮蔽した閉状態から、開閉扉74aが前傾して遊技球を大入賞口74bへ招じ入れる開状態へ変換)する特別変動入賞装置74を適宜に分散配置してある。
ここで、遊技機1における遊技の流れを説明する。
発射装置により発射された遊技球が発射球案内路81aを経て遊技領域7aに到達すると、その発射勢に応じて、中央演出装置71の左側に形成された遊技球流下領域を流下してゆき、運良く遊技球が普図始動ゲート72を通過すると、普通変動表示ゲームが開始される。この普通図柄変動表示ゲームは、例えば、抽出した乱数値が特定値であるか否かを判定して、判定結果に基づいて数字や図柄等からなる複数種類の識別情報を変動表示した後に停止表示させた識別情報が予め定めた賞態様か否かで当りと外れを演出するゲームであり、中央演出装置71の表示部71aを用いて行う。なお、普通図柄変動表示ゲーム専用の表示器(普通図柄変動表示器)を別途設けても良い。
また、既に普通図柄変動表示ゲームが実行されているときには、普図始動ゲート72を通過した遊技球を無効とせずに、所定数(例えは、4個)まで普図始動入賞記憶として記憶保持し、普通図柄変動表示ゲームの終了後には、この普図始動入賞記憶に基づいて普通図柄変動表示ゲームを行う。なお、普図始動入賞記憶値は、中央演出装置71の表示部71aまたは普図始動記憶表示専用の表示器によって遊技者に可視表示しても良い。
上記のように普図始動ゲート72を遊技球が通過すること、或いはこの球通過が記憶された普図始動入賞記憶に基づいて、普通図柄変動表示ゲームが行われ、ゲーム結果が当りになると、特図始動入賞装置73に設けた左右一対の可動部材73c,73cが起立して第2特図始動口73bへの入賞が困難な通常状態から、可動部材73c,73cの上端が相反する方向へ傾動して第2特図始動口73bへの入賞が容易となる開放状態へ変換される。これによって、特図始動入賞装置73の第2特図始動口73bへ遊技球が入賞する可能性が高くなる。
特図始動入賞装置73の第1特図始動入賞口73aまたは第2特図始動口73bへ遊技球が入賞することを条件として、特別図柄変動表示ゲームが行われる。この特別図柄変動表示ゲームは、例えば、抽出した乱数値が特定値であるか否かを判定して、判定結果に基づいて数字や図柄等からなる複数種類の識別情報を変動表示した後に停止表示させた識別情報が予め定めた賞態様か否かで当りと外れを演出するゲームあり、中央演出装置71の表示部71aを用いて行う。なお、特別図柄変動表示ゲーム専用の表示器(特別図柄変動表示器)を別途設けておき、中央演出表示装置71の表示部71aでは、特別図柄変動表示器によるゲーム進行過程を、凝った演出表示で遊技者に見せるようにしても良い。
また、特別図柄変動表示ゲームの実行中に第1,第2特図始動口73a,73bへの入賞球を検出した場合、これを無効とせずに、所定数(例えば、4個)まで特図始動記憶として記憶保持し、特別図柄変動表示ゲームが可能となったときには特図始動記憶を用いて特別図柄変動表示ゲームを行う。なお、特図始動記憶の記憶値は、中央演出装置71の表示部71aまたは特図始動記憶表示専用の表示器によって遊技者に可視表示しても良い。
上記のようにして開始した特別図柄変動表示ゲームの結果態様(停止表示させた停止図柄)が予め定めた特別態様(例えば、3桁の図柄が「333」「777」等のように揃った態様)となる大当りの発生に基づき開始される特別遊技は、特別変動入賞装置74の開閉扉74aを閉状態から開状態に変換し、大入賞口74bへの入賞球が所定数(例えば、10個)に達する第1条件か、開閉扉74aを開状態に変換した開放時間が所定時間(例えば、30秒)に達する第2条件か、何れか最先の条件が達成されるまでを1サイクルとし、これを所定サイクル回数(例えば、16回)まで継続させる遊技である。
このように、特別遊技が開始されると、遊技領域7aを流下してくる遊技球を効率良く大入賞口74b内へ入賞させることができるので、遊技者は比較的短時間で多くの遊技利益(大入賞口74bへの入賞に対して排出される賞球)を獲得できる。なお、特別遊技におけるサイクル回数や各サイクルにおける大入賞口74bへの入賞個数といった遊技進行状況を中央演出装置71の表示部71a等で表示しておけば、特別遊技の進行状況を遊技者に分かり易く表示できる。
なお、特別遊技の遊技進行は特に限定されるものではなく、通常遊技よりも遊技者が多くの遊技利益を獲得できる可能性の高いものであれば良い。例えば、大入賞口74b内に一般入賞領域と継続入賞領域とを区画構成しておき、サイクル終了条件が達成されるまでに大入賞口74bに入賞した遊技球が継続入賞領域へ到達することを条件に、サイクル遊技を継続更新させ、サイクル中に継続入賞領域に到達した遊技球がなければ、その回のサイクルを以て特別遊技を終了させるような遊技進行としても良い。
上述した普図始動ゲート72や第1,第2特図始動口73a、73bは、遊技球の通過や入賞によって遊技状態が変化するものであったが、遊技領域7a内には、遊技状態の変化には関与せず、入賞に応じた賞球が遊技者に与えられる一般入賞口も適宜設けておく。この遊技機1の遊技盤7においては、第1遊技領域区画部材81の内側誘導壁部812の内壁面812aに近接させた位置に、第1一般入賞口7e1と第2一般入賞口7e2を設けるものとした。なお、第1,第2一般入賞口7e1,7e2は、上方から遊技球が入賞可能な入賞口であり、斯かる入賞口を遊技領域7a内に設けるために、左右両側壁部と底壁部を備える入賞口構成体を用いる。入賞口構成体の上部開口が入賞口として機能するのである。
そして、内側誘導壁部812に近接させて第1,第2一般入賞口7e1,7e2を設けることで、第1,第2一般入賞口7e1,7e2を構成する入賞口構成体と内側誘導壁部812の内壁面812aとの間に遊技球の通過可能な流路が無くなり、内側誘導壁部812の内壁面812aにそって流下する遊技球がここで止まってしまう可能性が生ずるが、この遊技機1においては、第1一般入賞口7e1の構成体と内側誘導壁部812の内壁面812aとの間には第1副アウト口7f1を設け、第2一般入賞口7e2の構成体と内側誘導壁部812の内壁面812aとの間には第2副アウト口7f2を設け、第1,第2一般入賞口7e1,7e2と内側誘導壁部812との間に流下してきた遊技球(第1,第2一般入賞口7e1,7e2の構成体に当たって停留しそうな遊技球)をアウト球として回収処理することとした。
このように、第1,第2副アウト口7f1,7f2を設けておけば、内側誘導壁部812の内壁面812aに沿って遊技領域7a最下部のアウト口7bまで遊技球を誘導するアウト誘導路を確保する必要が無い。よって、第1,第2一般入賞口7e1,7e2を内側誘導壁部812に近接させて設けることができ、他の入賞領域である特図始動入賞装置73や特別変動入賞装置74へ入賞する可能性のある遊技球流下領域を広げることができ、遊技領域7aの有効利用が可能となる。また、第1,第2副アウト口7f1,7f2から回収されるアウト球は、内側誘導壁部812の内壁面812aに沿ってアウト口7bへ誘導される筈の遊技球であり、何れかの入賞領域への入賞可能性を失ったものであるから、アウト口7bへ到達する前にアウト球として回収しても、遊技者に格別不利となることはない。
次に、第1,第2一般入賞口7e1,7e2および第1,第2副アウト口7f1,7f2を一体に備える受入ユニット9の具体的構造を、図3〜図5に基づいて説明する。
なお、本構成例の受入ユニット9は、2つの入賞口と2つの副アウト口を一体に備えるものとして例示するが、例えば、3つ以上の入賞口と副アウト口を一体に構成しても良いし、逆に、入賞口や副アウト口毎に別体としても良い。また、第1遊技領域区画部材81の内側誘導壁部812の内壁面812aに近接させた位置に設ける入賞口は、遊技状態の変化に関与しない一般入賞口に限定されるものではなく、普図始動口や特図始動口などの球入賞が遊技状態の変化の契機となる入賞口でも構わない。
受入ユニット9は、ビス等の止着部材によって遊技盤7の前面側に取り付けられる所要形状の取付基板91に、第1入賞口構成体92と第2入賞口構成体93を前後に貫通させた状態で設け、例えば、第1入賞口構成体92の上流側(遊技領域7aの左側端部から中央下部へ下降傾斜する内側誘導壁部812の内壁面812aに近接させる場合は、第1入賞口構成体92の左側)に第1アウト開口部91aを、第2入賞口構成体93の上流側(遊技領域7aの左側端部から中央下部へ下降傾斜する内側誘導壁部812の内壁面812aに近接させる場合は、第2入賞口構成体92の左側)に第2アウト開口部91bを各々開設し、第1アウト開口部91aの下方前側に第1球受け部94を、第2開口部91bの下方前側に第2球受部95を各々設けると共に、第1アウト開口部91aの下方後側に第1案内部96を、第2開口部91bの下方後側に第2案内部97を各々設ける。
第1入賞口構成体92は、遊技球1個分よりも適宜広い間隔をあけて配置した左側壁部92aと右側壁部92b、これら左右側壁部92a,92bの下縁に連なる底壁部92c、これら左右側壁部92a,92bおよび底壁部92cによる前面開口を閉塞する前壁部92dからなり、受入ユニット9が遊技盤7に取り付けられた際に、遊技盤表面よりも前側に突出する部位の上部開口が第1一般入賞口7e1となる(特に、図3を参照)。なお、底壁部92cの上面には、前壁部92dの後面から後方へ延出する板状の後方誘導部92eを設けてあり、第1一般入賞口7e1より落下した遊技球は、後方に向って下り傾斜する後方誘導部92aの傾斜縁に当たって、後方へ円滑に案内される。また、底壁部92cの上面自体も、後方に向って緩やかに傾斜させてあるので、第1一般入賞口7e1より受入れた遊技球をより円滑に後方へ案内できる。
第2入賞口構成体93も、上述した第1入賞口構成体92と同様に、遊技球1個分よりも適宜広い間隔をあけて配置した左側壁部93aと右側壁部93b、これら左右側壁部93a,93bの下縁に連なる底壁部93c、これら左右側壁部93a,93bおよび底壁部93cによる前面開口を閉塞する前壁部93dからなり、受入ユニット9が遊技盤7に取り付けられた際に、遊技盤表面よりも前側に突出する部位の上部開口が第2一般入賞口7e2となる(特に、図3を参照)。なお、底壁部93cの上面には、前壁部93dの後面から後方へ延出する板状の後方誘導部93eを設けてあり、第2一般入賞口7e2より落下した遊技球は、後方に向って下り傾斜する後方誘導部93aの傾斜縁に当たって、後方へ円滑に案内される。また、底壁部93cの上面自体も、後方に向って緩やかに傾斜させてあるので、第2一般入賞口7e2より受入れた遊技球をより円滑に後方へ案内できる。
そして、第1一般入賞口7e1へ入賞して第1入賞口構成体92により遊技盤7の裏面側へ案内された入賞球、および、第2一般入賞口7e2へ入賞して第2入賞口構成体92により遊技盤7の裏面側へ案内された入賞球は、遊技盤7の裏面側に設けた入賞球案内通路75によって入賞球センサ76の配設位置まで案内され、入賞球センサ76により検出された後に回収樋77へ落下し、この回収樋77を介して機外排出流路(図示省略)へ導かれ、遊技機1の外へ排出されることとなる(特に、図5を参照)。
一方、取付基板91から前方へ突出する第1球受け部94は、第1アウト開口部91aの開口下部に対応する部位が最凹部となる凹面状の球受け面94aを備え、この球受け面94aの一側端縁である第1側端部94a1を第1遊技領域区画部材81における内側誘導壁部812の内壁面812aに近接または当接させ、球受け面94aの他側端縁である第2側端部94a2を第1入賞口構成体92の左側壁部92aに近接または当接させておくことで、図3に示すように、第1一般入賞口7e1と内側誘導壁部812との間に流下してきた遊技球P1は、第1球受け部94の球受け面94aによって第1アウト開口部91aへ誘導されることとなる。
同様に、取付基板91から前方へ突出する第2球受け部95は、第2アウト開口部91bの開口下部に対応する部位が最凹部となる凹面状の球受け面95aを備え、この球受け面95aの一側端縁である第1側端部95a1を第1遊技領域区画部材81における内側誘導壁部812の内壁面812aに近接または当接させ、球受け面95aの他側端縁である第2側端部95a2を第2入賞口構成体93の左側壁部93aに近接または当接させておくことで、図3に示すように、第1一般入賞口7e1と第2一般入賞口7e2との間を内側誘導壁部812に向って流下してきた遊技球P2は、第2球受け部95の球受け面95aによって第2アウト開口部91bへ誘導されることとなる。
なお、本構成例に示す受入ユニット9においては、取付基板91における領域端縁部91cを内側誘導壁部812の内壁面812aに沿った曲縁形状に設定しておくと共に、第1球受け部94の第1側端部94a1に連なる下部傾斜面94bと第2球受け部95の第1側端部95a1に連なる下部傾斜面95bが領域端縁部91cとほぼ面一になるよう設定しておくことで、受入ユニット9を遊技盤7へ取り付けると、第1,第2球受け部94,95が共に内側誘導壁部812の内壁面812aに沿って前方に突出している外観を呈することとなり、第1,第2球受け部94,95夫々の第1側端部94a1,95a1と内側誘導壁部812の内壁面812aとが当接もしくは極めて近接した状態となるので、内側誘導壁部812の内壁面812aに沿って流下してきた遊技球を第1,第2球受け部94,95の各球受け面94a,95aへ円滑に導入することができる。
また、第1球受け部94の第2側端部94a2に連なる側方縦面94cが第1入賞口構成体92の左側壁部92aの外面に近接、或いは第1球受け部94aの側方縦面94cを第1入賞口構成体92の左側壁部92aと一体化することで、第1球受け部94の第2側端部94a2と第1入賞口構成体92との間で遊技球が球止まりすることの無いようにした。同様に、第2球受け部95の第2側端部95a2に連なる側方縦面95cが第2入賞口構成体93の左側壁部93aの外面に近接、或いは第2球受け部95aの側方縦面95cを第2入賞口構成体93の左側壁部93aと一体化することで、第2球受け部95の第2側端部95a2と第2入賞口構成体93との間で遊技球が球止まりすることの無いようにした。
上述した第1球受部94の球受け面94aから第1アウト開口部91aを通過した遊技球を受入れる第1案内部96は、球受け面94aと段差無く連続する凹面状の球案内面96aを備え、球案内面96aの後端より落下した遊技球は回収樋77にて機外排出流路(図示省略)へ導かれ、遊技機1の外へ排出されることとなる(特に、図5を参照)。そして、第1球受け部94および第1案内部94aにより第1アウト開口部91aから遊技盤7の後方へ導入された遊技球は、入賞球センサに検出されることなく、アウト球として回収される。すなわち、第1球受け部94および第1案内部96により第1アウト開口部91aを通過させて回収樋77へ導く第1副アウト口7f1を構成すれば、アウト球の回収を円滑に行うことが出来る。
同様に、第2球受部95の球受け面95aから第2アウト開口部91bを通過した遊技球を受入れる第2案内部97は、球受け面95aと段差無く連続する凹面状の球案内面97aを備え、球案内面97aの後端より落下した遊技球は回収樋77にて機外排出流路(図示省略)へ導かれ、遊技機1の外へ排出されることとなる(特に、図5を参照)。そして、第2球受け部95および第2案内部95aにより第2アウト開口部91bから遊技盤7の後方へ導入された遊技球は、入賞球センサに検出されることなく、アウト球として回収される。すなわち、第2球受け部95および第2案内部97により第2アウト開口部91bを通過させて回収樋77へ導く第2副アウト口7f2を構成すれば、アウト球の回収を円滑に行うことが出来る。
また、第1,第2球受け部94,95を弾性部材(弾性ゴム等)により形成したり、球受け面94a,95aに弾性素材を貼付したりしておけば、第1,第2副アウト口7f1,7f2に向って流下してきた遊技球の流下勢を第1,第2球受け部94,95で効果的に吸収でき、内側誘導壁部812や第1,第2入賞口構成体92,93へ衝撃が伝搬することを防げる。
上述した参考例の遊技機1においては、第1,第2球受け部95,96が取付基板91に固定される第1構成例の受入ユニット9を備えるものとしたが、本発明に係る遊技機は、この点を異にする。すなわち、本発明の実施形態に係る遊技機は、第2構成例の受入ユニット9′を備えるもので、図6に示す第2構成例の受入ユニット9′においては、前後方向に配した回動軸94dにより取付基板91に対して第1球受け部94′を回動可能に、前後方向に配した回動軸95dにより取付基板91に対して第2球受け部95′を回動可能に設けたものである。なお、図6において、上述した参考例の遊技機1と同様の構成には同一符号を付して説明を省略する。
受入ユニット9′において、第1球受け部94′の回動範囲は、球受け面94aの第1側端部94a1と第1遊技領域区画部材81′における内側誘導壁部812′の内壁面812aとの間に生ずる離隔空部、または、球受け面94aの第2側端部94a2と第1入賞口構成体92における左側壁部92aとの間に生ずる離隔空部により制限される。例えば、本構成例の第1球受け部94′においては、その重心よりも球受け面94aの第2側端部94a2寄りに回動軸94dを設けたので、常態における第1球受け部94′は、第1側端部94a1が内側誘導壁部812′の内壁面812aに当接し、第2側端部94a2と第1入賞口構成体92における左側壁部92aとの間にのみ離隔空部が生ずるものとし、球受け面94a上に載った遊技球が回動軸94dよりも第2側端部94a2側に至ると、第1球受け部94′が第1入賞口構成体92側に傾動することで、第2側端部94a2が第1入賞口構成体92の左側壁部92aに当接し、逆に第1側端部94a1と内側誘導壁部812′の内壁面812aとの間に離隔空部が生ずるようになる。
同様に、受入ユニット9′における第2球受け部95′の回動範囲は、球受け面95aの第1側端部95a1と第1遊技領域区画部材81′における内側誘導壁部812′の内壁面812aとの間に生ずる離隔空部、または、球受け面95aの第2側端部95a2と第2入賞口構成体93における左側壁部93aとの間に生ずる離隔空部により制限される。例えば、本構成例の第2球受け部95′においては、その重心よりも球受け面95aの第2側端部95a2寄りに回動軸95dを設けたので、常態における第2球受け部95′は、第1側端部95a1が内側誘導壁部812′の内壁面812aに当接し、第2側端部95a2と第2入賞口構成体93における左側壁部93aとの間にのみ離隔空部が生ずるものとし、球受け面95a上に載った遊技球が回動軸95dよりも第2側端部95a2側に至ると、第2球受け部95′が第2入賞口構成体93側に傾動することで、第2側端部95a2が第2入賞口構成体93の左側壁部93aに当接し、逆に第1側端部95a1と内側誘導壁部812′の内壁面812aとの間に離隔空部が生ずるようになる。
このように、第1,第2球受部94′,95′を回動可能に設けておけば、第1,第2副アウト口7e1,7e2に流下してきた遊技球の流下勢が強い場合でも、第1,第2球受け部94′,95′が回動することにより遊技球から受ける衝撃を吸収でき、第1,第2球受け部94′,95′の損傷を効果的に防止できる。また、遊技球が衝接することに伴って第1,第2球受け部94′,95′が回動することにより、球受け面94a,95aにおける遊技球の転動を促すので、遊技球は第1,第2アウト開口部91a,91bから第1,第2案内部96,97の案内面96a,97aへ円滑に流下することとなり、第1,第2球受部94′,95′での球詰まり防止に有効である。
なお、常態における第1球受部94′は、第2側端部94a2が第1入賞口構成体92の左側壁部92aに当接して、第1側端部94a1と内側誘導壁部812′の内壁面812aとの間に離隔空部が生ずるようにしても良い。或いは、適宜な付勢手段を設けることで、第1側端部94a1と内壁面812aとの間および第2側端部94a2と左側壁部92aとの間の両方に離隔空部が生ずるようにしても良い。また、第1,第2球受け部94′,95′を弾性部材(弾性ゴム等)により形成したり、球受け面94a,95aに弾性素材を貼付したりしておけば、第1,第2副アウト口7f1,7f2に向って流下してきた遊技球の流下勢を第1,第2球受け部94′,95′で効果的に吸収でき、内側誘導壁部812や第1,第2入賞口構成体92,93へ衝撃が伝搬することを防げる。
さらに、本構成例の受入ユニット9′においては、第1,第2球受け部94′,95′が第1,第2副アウト口7f1,7f2に向って流下してきた遊技球が直接当たることで回動するだけではなく、発射装置によって弾発された発射球によっても間接的に回動力を受けて回動する構造とした。
すなわち、第1球受け部94′の下部傾斜面94bから延出する受動部として基端部94eと受圧片94fを設け、この受動部を内側誘導壁部812′に設けた第1挿通孔815aを介して発射球案内路81aへ導入し、標準的な弾発勢による遊技球の飛入軌跡に達するように受圧片94fを位置させておくのである。同様に、第2球受け部95′の下部傾斜面95bから延出する受動部として基端部95eと受圧片95fを設け、この受動部を内側誘導壁部812′に設けた第2挿通孔815bを介して発射球案内路81aへ導入し、標準的な弾発勢による遊技球の飛入軌跡(発射装置により発射された遊技球の衝接可能範囲)に達するように受圧片95fの自由端を位置させておくのである。
斯くすれば、発射球が第1,第2球受け部94′,95′の受圧片94f,95fに当たって、そのまま移動して行くと、その力が基端部94e,95eを介して第1.第2球受け部94′,95′を回動させる力として作用し、第1,第2球受け部94′,95′の第2側端部94a2,95a2が各々第1,第2入賞口構成体92、93の左側壁部92a,93aに当接する方向に回動し、発射球が受圧片94f,95fの当接可能範囲を越えてしまうと受圧片94f,95fに対する遊技球の押圧力が消え、第1,第2球受け部94′,95′は自重により常態へ回動復帰する。このように、回動可能な第1,第2球受け部94′,95′から発射球案内路81aに延出する受動部の先端である受圧片94f,95fの自由端を発射球の衝接可能範囲に位置させておくことで、遊技球が発射される毎に第1,第2球受部94′,95′が回動範囲を往復回動することとなり、第1,第2球受け部94′,95′から第1,第2アウト開口部91a,91bを通過できずに遊技球が滞留してしまうような事態を効果的に回避できる。
なお、第1,第2球受部94′,95′に設けた受圧片94f,95fは、例えば、有弾性の薄い金属板で構成しておき、第1,第2球受け部94′,95′の第2側端部94a2,95a2が各々第1,第2入賞口構成体92、93の左側壁部92a,93aに当接することで第1,第2球受け部94′,95′がそれ以上回動しなくなっても、受圧片94f,95fが撓って遊技球の通過を許容することで、遊技球の発射勢が著しく減衰されることがないようにした。
以上本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態は例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、上記の実施形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものではなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内での全ての変更が含まれる。
参考例の遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 遊技領域左下方部に第1構成例の受入ユニットを備える遊技盤の部分拡大正面図である。 受入ユニットの前面側俯瞰斜視図である。 遊技盤における受入ユニット挿着部の概略裏面図である。 本発明に係る遊技機の遊技領域左下方部に第2構成例の受入ユニットを備える遊技盤の部分拡大正面図である。
1 遊技機
7 遊技盤
7a 遊技領域
7b アウト口
7c 遊技釘
7d 風車
7e1 第1一般入賞口
7e2 第2一般入賞口
7f1 第1副アウト口
7f2 第2副アウト口
73 特図始動入賞装置
74 特別変動入賞装置
81 第1遊技領域区画部材
812 内側誘導壁部
812a 内面
9 受入ユニット
92 第1入賞口構成体
92a 左側壁部
92b 右側壁部
92c 底壁部
93 第2入賞口構成体
93a 左側壁部
93b 右側壁部
93c 底壁部

Claims (2)

  1. 遊技盤に、遊技領域を区画する遊技領域区画部材を設け、
    前記遊技領域区画部材は、遊技盤の前面側に起立する突壁状の外側誘導壁部と、内側誘導壁部とを備え、これら内外誘導壁部の間には発射装置から前記遊技領域へ向けて発射された遊技球が通過する発射球案内路が形成され、
    前記遊技領域には、遊技球の流下方向に変化を与える障害部材と、遊技球が入賞可能な入賞領域と、遊技領域の最下部に設けられて何れの入賞領域にも入賞しなかった遊技球を回収するアウト口と、を備えた遊技機において、
    左右両側壁部と底壁部を備え、上方から遊技球を受入れ可能な上部開口を入賞口とする入賞口構成体を、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の遊技領域側である内壁面がアウト口に向って下降傾斜する遊技領域の下部において、遊技領域区画部材の内壁面との間隔が遊技球一個分より狭くなるように配設し、
    前記入賞口構成体の側壁部と遊技領域区画部材との間に流下してきた遊技球を回収する副アウト口を設け、
    前記副アウト口は、
    前記遊技盤に取り付けられ、遊技球が通過可能なアウト開口部を有する取付基板と、
    前記取付基板の前面側へ回動可能に取り付けられ、前記アウト開口部の開口下部に対応する部位が最凹部となる凹面状の球受け面を備える球受け部と、
    前記取付基板から後方に延出し、前記球受け部の球受け面からアウト開口部を通過した遊技球を受入れて後方へ案内する球案内面を備える案内部と、
    を備え、
    前記球受け部の下部には、受圧片を先端に有する受動部を設け、
    前記遊技領域区画部材の内側誘導壁部に設けた挿通孔を介して、前記受動部の受圧片を前記発射球案内路へ導入し、標準的な弾発勢による遊技球の飛入軌跡に達するように前記受圧片の自由端を位置させ、前記発射装置によって弾発された発射球を前記受圧片に衝接させることで、球受け部を回動させるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記球受け部は、遊技領域区画部材との間および入賞口構成体の側壁部との間に離隔空部が生ずるように配置すると共に、この離隔空部を閉塞あるいは拡開させるように、前記取付基板へ回動可能に取り付け、
    前記球受け部の回動軸は、該球受け部の重心よりも前記入賞口構成体側寄りに設けることで、常態における前記球受け部は、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の内壁面に当接し、前記入賞口構成体の側壁部との間にのみ離隔空部が生ずるものとし、
    前記発射装置によって弾発された発射球により、前記球受け部を回動させることで、前記入賞口構成体の側壁部に当接させ、前記遊技領域区画部材における内側誘導壁の内壁面との間に離隔空部を生ぜしめるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機
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