JP2012089927A - データ判定回路および受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプライン型ADCを用いたデータ判定回路および受信装置における消費電力の低減を図る。
【解決手段】パイプライン型A/D変換回路601,602を有するデータ判定回路20であって、前記パイプライン型A/D変換回路は、該パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージ602(1st stage, 2nd stage)から出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージ602(3rd stage, …, Nth stage)の動作を停止する。
【選択図】図14

Description

この出願で言及する実施例は、データ判定回路および受信装置に関する。
通信基幹向け装置やサーバ等の情報処理機器の性能向上に伴って、装置内外での信号送受信のデータレートが高くなっている。すなわち、例えば、集積回路チップ内やチップ間、或いは、装置内や装置間では、ビットレートの高い信号を送受信するようになって来ている。
一方、データレートが高くなると、例えば、伝送線路における信号損失が増大するため、受信感度が劣化することになる。
このような状況下における受信装置としては、例えば、クロックおよびデータを復元(CDR: Clock and Data Recovery)し、劣化したデータを補償して適切なタイミングで判定するものが使用されている。
また、受信装置における等化回路として、出力データが『+1(1)』または『−1(0)』を判定してその結果をフィードバックする判定帰還等化器(DFE: Decision Feedback Equalizer)が、入力されるノイズを増幅しない点から広く用いられている。
さらに、近年、A/D変換回路(アナログ/デジタル変換器:Analog-to-Digital Converter)の高速化に伴い、入力データの振幅情報をA/D変換回路によってデジタル化し、デジタル回路にて等化処理を行う方式の受信装置も提供されている。
ところで、従来、A/D変換回路を有するデータ判定回路(受信装置)、或いは、判定帰還等化器を適用した受信装置としては、様々なものが提案されている。
国際公開第2008/032492号パンフレット 特開2005−348156号公報 特開昭61−107807号公報
前述したように、入力データの振幅情報をA/D変換回路によってデジタル化し、そのデジタル化された振幅情報をデジタル回路で等化処理する方式の受信装置(データ判定回路)が提供されている。
この方式の受信装置は、アナログ回路設計を削減してデジタル回路主体とすることができるため、設計性やテクノロジポーティングなどに優れている。しかしながら、入力データの振幅情報をデジタル化するA/D変換回路は、消費電力が大きいという課題がある。
すなわち、高速動作が可能なA/D変換回路としては、例えば、フラッシュ型やパイプライン型が知られている。ここで、消費電力に関しては、パイプライン型の方が低いが、それでも、受信装置におけるA/D変換回路の消費電力の割合は大きい。
また、A/D変換回路の消費電力削減にはビット数を減らすことが効果的であるが、ビット数の低下に伴い量子化誤差が増大して受信感度が劣化するため、チャネル損失に対して要求されるビット数よりも減らすことはできない。
本実施形態によれば、パイプライン型A/D変換回路を有するデータ判定回路が提供される。前記パイプライン型A/D変換回路は、該パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージの動作を停止する。
開示のデータ判定回路および受信装置は、消費電力を低減することができるという効果を奏する。
図1は、受信装置の一例を示すブロック図である。 図2は、図1の受信装置におけるA/D変換回路を示すブロック図である。 図3は、図2のA/D変換回路におけるS/H回路を示すブロック図である。 図4は、図2のA/D変換回路における各パイプラインステージを示すブロック図である。 図5は、図2のA/D変換回路におけるシフトレジスタを示すブロック図である。 図6は、図5のシフトレジスタの動作を説明するための図である。 図7は、mタップ構成のDFEの一例を示すブロック図である。 図8は、1タップ構成のDFEを説明するための図である。 図9は、A/D変換回路のコード例を示す図である。 図10は、本実施例のデータ判定回路を適用した受信装置の一例を示すブロック図である。 図11は、図10の受信装置における4並列A/D変換回路および1タップDFEを示すブロック図である。 図12は、図11における1つのA/D変換回路および1タップDFEを示すブロック図である。 図13は、図12のA/D変換回路における各パイプラインステージを示すブロック図である。 図14は、データ判定回路の第1実施例を示すブロック図である。 図15は、図14のデータ判定回路の変形例を示すブロック図である。 図16は、図15の判定帰還等化器における判定部を示すブロック図である。 図17は、データ判定回路の第2実施例を示すブロック図である。 図18は、図17のデータ判定回路の判定帰還等化器における判定部を示すブロック図である。 図19は、データ判定回路の第3実施例を示すブロック図である。 図20は、図19のデータ判定回路の判定帰還等化器における判定部の動作を説明するための図である。 図21は、図19のデータ判定回路をNビットに拡張したときの判定部の動作を説明するための図(その1)である。 図22は、図19のデータ判定回路をNビットに拡張したときの判定部の動作を説明するための図(その2)である。 図23は、データ判定回路の第4実施例を示すブロック図である。 図24は、図23のデータ判定回路の判定帰還等化器におけるリセット信号生成回路を示すブロック図である。 図25は、図23のデータ判定回路の判定帰還等化器における判定部を示すブロック図である。 図26は、図25の判定部における適応ロジック回路を示すブロック図である。
まず、データ判定回路および受信装置の実施例を詳述する前に、受信装置の一例およびその受信装置が有する課題を詳述する。
図1は、受信装置の一例を示すブロック図であり、入力データの振幅情報をA/D変換回路によってデジタル化し、デジタル回路にて等化処理を行う方式の受信装置を示すものである。
図1において、参照符号101はイコライザ回路(リニアイコライザ)、102はデータ判定回路、121はA/D変換回路、122は等化回路、123は判定部、103は位相検出回路、104はフィルタ、そして、105は位相調整回路を示す。
ここで、データ判定回路102は、A/D変換回路121、等化回路122および判定部123を含んでいる。また、位相検出回路103,フィルタ104および位相調整回路は、データ判定回路の出力の位相を検出して、A/D変換回路121で使用するクロック(サンプリングクロックclk)を生成するクロックリカバリ回路として機能する。
イコライザ回路101は、入力データDiを線形等化(一次等化)し、その一次等化された入力データdinをA/D変換回路121に供給する。A/D変換回路121は、位相調整回路105からのクロックclkに従って入力データdinのサンプリングを行い、多ビットのデジタルデータを等化回路122に供給する。
等化回路122は、供給された多ビットのデジタルデータを用いた等化計算によりデータの等化を行い、さらに、判定部123は、等化回路122で等化されたデータの符号判定を行う。
判定部123は、判定データDdを出力するが、この判定データDdは、位相検出回路103にも供給され、この位相検出回路103によりデータ信号から位相情報を検出するようになっている。
位相検出回路103の出力は、フィルタ104によりジッターが除かれて位相調整コードPHCDとして位相調整回路105に供給される。そして、位相調整回路105は、入力される基準クロックCKrの位相を調整(位相同期)してサンプリングクロックclkを出力する。
すなわち、位相検出回路103,フィルタ104および位相調整回路105により、A/D変換回路121に供給されるサンプリングクロックclkの位相を調整し、等化処理された入力データdinを適切なタイミングでサンプリングするようになっている。
図2は、図1の受信装置におけるA/D変換回路121を示すブロック図であり、パイプライン型A/D変換回路の一例を示すものである。図2に示されるように、A/D変換回路121は、サンプル/ホールド(S/H)回路201、N段のパイプラインステージ(1st stage, 2nd stage, …, Nth stage)202、および、シフトレジスタ203を有する。なお、これら全ての回路は、クロック(サンプリングクロック)clkに同期して動作する。
S/H回路201は、入力データ信号dinの信号レベルをサンプリングし、そのサンプリングされたデータは、1段目のパイプラインステージ(1st stage)202に入力される。なお、各パイプラインステージ202は、クロックclkの1サイクル毎にデータdinのデジタルデータ(d[N-1:0])を最上位ビット(MSB:d[N-1])から最下位ビット(LSB:d[0])まで順に1ビットずつ出力する。
このとき、各デジタルデータの位相は、クロックclkの1サイクルずつずれているため、シフトレジスタ203で同期させて位相同期したNビットのデジタルデータdoutを出力する。
図3は、図2のA/D変換回路121におけるS/H回路201を示すブロック図であり、また、図4は、図2のA/D変換回路121における各パイプラインステージ202を示すブロック図である。
図3に示されるように、S/H回路201は、スイッチ211,212、容量213およびバッファアンプ(アンプ)214を有する。
サンプルモードにおいて、入力信号in(データdin)は、クロックclkに同期して動作するスイッチ211,212により容量213にサンプリングされる。また、ホールドモード(増幅モード)において、サンプリングされたデータは、アンプ214で増幅して出力される。
図4に示されるように、各パイプラインステージ202は、スイッチ221a,221b,222a,222b、容量223a,223bおよびアンプ224を有する。さらに、各パイプラインステージ202は、タイミング調整回路225、判定器(スライサ)226およびD/A変換回路(デジタル/アナログ変換器:Digital-to-Analog Converter)227を有する。
ここで、スイッチ221a,222a、容量223aおよびアンプ224は、上述したS/H回路201におけるスイッチ211,212、容量213およびアンプ214に対応する。
サンプルモードにおいて、入力信号inは、前段のパイプラインステージ202(または、S/H回路201)のアンプ224(214)で増幅され、徐々に信号レベルが増大する。そして、十分に増幅されたタイミングで判定器226によりデータ判定が行われる。
ここで、クロックclkは、全てのパイプラインステージ202で同期しており、上述した判定器226による判定タイミングの信号を生成するタイミング調整回路225が設けられている。
判定されたデータは判定データdとして出力されると共に、D/A変換回路227に入力され、パイプラインステージ毎に適切なアナログレベルの信号へと変換される。
一方、S/H回路では、サンプルモードにおいて、スイッチ221a,222aおよび221b,222bを介して入力信号inの信号レベルを容量223aおよび223bに蓄えてサンプリングを行う。
次に、ホールドモードにおいて、入力信号inのサンプリングされたデータからスイッチ221b,222bを介してD/A変換回路227の出力レベルが差し引かれ、残りの信号レベルがアンプ224で増幅されて次段のパイプラインステージ202に供給される。
以上より、各パイプラインステージでは、データ判定の判定後の残りの信号レベルが増幅され、次段でのデータ判定に使用される。これにより、多ビットのA/D変換を実現することができる。
図5は、図2のA/D変換回路におけるシフトレジスタ203を示すブロック図であり、また、図6は、図5のシフトレジスタの動作を説明するための図である。図5に示されるように、シフトレジスタ203は、複数のフリップフロップ(FF)回路を有している。
ここで、FF回路は、入力データをクロックclkの1サイクルだけ保持するものであり、1段のFF回路により、データを1サイクル遅延させることができる。なお、FF回路は、全てクロックclkに同期している。
入力されるデータd[N-1:0]は、MSB(d[N-1]から順にクロックclkの1サイクルずつずれている。すなわち、図6に示されるように、入力データd[N-1],d[N-2],d[N-3]のデータa,b,c,…は、クロックclkの1サイクルずつずれている。
そこで、図5に示されるように、シフトレジスタ203では、MSBから順に通過するFF回路の数を1つずつ減らすようになっている。
すなわち、データd[N-1]は、N個のFF回路を介してNクロックサイクル遅れて出力され、また、データd[N-2]は、N−1個のFF回路を介してN−1クロックサイクル遅れて出力される。
さらに、データd[1]は、2個のFF回路を介して2クロックサイクル遅れて出力され、そして、データd[0]は、1個のFF回路を介して1クロックサイクル遅れて出力される。
これにより、図6に示されるように、出力データd'[N-1],d'[N-2],d'[N-3]であるa,b,c,…は、全て同期して出力されることになる。なお、図6では、上位3ビットだけが描かれているが全てのビットの出力データd'[N-1:0]に関しても同期して出力されるのはいうまでもない。
図7は、mタップ構成のDFE(判定帰還等化器)204の一例を示すブロック図である。ここで、DFE204は、例えば、図1における等化回路122および判定部123に相当する。
図7に示されるように、DFE204は、加算器41、判定器42、アンプ431,432,…43m、および、複数のフリップフロップ(FF)回路を有する。ここで、アンプ431,432,…43mは、それぞれ等化係数c1,c2,…,cmの増幅率を有する。
判定器42は、等化信号ynを『1』または『−1』として判定し、判定データ(出力データ)dnを出力する。判定器42の出力(dn)は、順にFF回路を介してアンプ431〜43mに供給され、アンプ431〜43mの出力は、加算器41により加算された後、判定器42に供給される。
各FF回路は、それぞれ入力データを1クロックサイクルだけ保持して出力する。これにより、DFE204は、過去の判定データdn-1,dn-2,…,dn-mに基づいて次の等化計算を行い、等化信号ynを算出する。
n=xn−c1n-1−c2n-2−…−cmn-m
ここで、等化計算に用いている過去の判定データdn-1,dn-2,…,dn-mには、入力信号のノイズ成分が含まれていないため、入力信号に含まれるノイズ成分が増幅されることはない。なお、等化係数c1,c2,…,cmは、例えば、適応ロジック回路などにより最適な値に設定される。
図8は、1タップ構成のDFE204'を説明するための図であり、図8(a)はDFE204'のブロック図を示し、また、図8(b)は送信信号、図8(c)は受信信号、そして、図8(d)は等化信号の例を示す。
図8(a)および図7との比較から明らかなように、1タップ構成のDFE204'は、上述したmタップ構成のDFE204において、フィードバックループを直前のクロックサイクルの判定データdn-1だけとし等化処理したものに相当する。なお、図8のDFE204'においては、入力信号xnに対して等化係数c0を与えるためのアンプ430が設けられている。
すなわち、1タップ構成のDFE204'は、加算器41、判定器42、アンプ430,431、および、1つのFF回路を有する。ここで、FF回路は、判定器42の出力データdnを1クロックサイクルだけ保持し、直前(1クロックサイクル前)の判定データdn-1をアンプ431に供給する。
アンプ431の出力は、加算器41によりアンプ430の出力と加算された後、判定器42に供給される。これにより、1タップ構成のDFE204'は、直前の判定データdn-1に基づいて、次の等化計算を行う。
n=c0n−c1n-1
まず、図8(b)のように、送信信号としてユニットパルス信号『−1,1,−1,−1,−1,−1』が出力され、例えば、途中の伝送経路で信号が劣化し、図8(c)のように、受信信号が『−1,0.6,−0.6,−1,−1,−1』となった場合を考える。
ここで、c0=1.25、c1=0.25とすると、図8(d)および以下の式のように、等化信号ynを判定器42で判定した出力データdnは、『−1,1,−1,…』となり、送信信号を正しく復元することができる。
0=1.25×(−1)−0.25×(−1)=−1
1=1.25×0.6−0.25×(−1)=1
2=1.25×(−0.6)−0.25×1=−1
すなわち、受信信号に対して等化計算を行うことによって、送信信号と同じレベルに復元することができるのが分かる。また、実際の信号波形は、上述したユニットパルス信号の重ね書きで表現することができるため、ユニットパルス信号が復元できれば、他のデータパターンについても復元可能である。
なお、上述した1タップ構成のDFE204'では、入力信号xnをc0倍する回路(アンプ430)が設けられているが、これはDFEの動作を分かりやすくするために追加したもので、後述する本実施例においては不要である。なぜなら、本実施例のデータ判定回路では、デジタル信号処理により等化計算を行い、その結果が閾値より高いか低いかでデータ判定を行うため、振幅情報は不要になるからである。
前述したように、mタップ構成のDFE204において、等化信号ynは、過去の判定データdn-1,dn-2,…,dn-mおよび等化係数等化係数c1,c2,…,cmに基づいて、以下の式により算出することができる。そして、DFEは、上記等化計算の結果から『−1』および『1』を判定する。
n=xn−c1n-1−c2n-2−…−cmn-m
ところで、DFEによる判定は、上位数ビットのみで判定結果が変わらない状況であれば、下位ビットは不要である。
図9は、A/D変換回路のコード例を示す図である。図9に示されるように、A/D変換回路のMSBを符号コードとすると、等化計算後のMSBの値の0/1が確定すればよい。
ここで、過去の判定データ(dn-1,dn-2,…,dn-m)は、符号コードが『0』のときは『−1』で、『1』のときは『+1』である。つまり、過去の判定データは、等化計算において、等化係数を加算するか減算するかを決定する値になる。
さらに、入力データの絶対値(符号コードを除いた値)が等化係数の絶対値の合計値sum|c|=|c1|+|c2|+…+|cm|より大きいとき、入力データの符号コードと等化計算後の符号コードは等しいことになる。
したがって、図9において、入力データの絶対値がsum|c|より大きい場合は(図9中のハッチング領域では)、等化計算は行わずに、入力データの符号コードを判定データにすればよい。
具体的に、図9において、例えば、上位2ビットが『11』のとき、判定データは『1』になり、『01』のとき、判定データは『0』になる。すなわち、判定データは、入力データが『11XX…』のとき『1』に確定し、また、入力データが『01XX…』のとき『0』に確定する。
従って、それ以降の下位ビット(上位3ビット以降のビット)は不要であるため、以降のパイプラインステージは停止させてもよいことになる。
以下、データ判定回路および受信装置の実施例を、添付図面を参照して詳述する。図10は、本実施例のデータ判定回路を適用した受信装置の一例を示すブロック図である。図10において、参照符号1はイコライザ回路、2は4並列のA/D変換回路および1タップの判定帰還等化器(4並列ADC+DFE)、3は位相検出回路、4はフィルタ、そして、5は位相調整回路を示す。
イコライザ回路1は、入力データDiを線形等化(一次等化)し、その一次等化された入力データdinを4並列ADC+DFE2に供給する。ここで、4並列ADC+DFE2は、前述した図1におけるA/D変換回路121、等化回路122および判定部123に相当する。
なお、位相検出回路3、フィルタ4および位相調整回路5は、図1を参照して説明した位相検出回路103、フィルタ104および位相調整回路105と同様であり、クロックリカバリ回路として機能する。すなわち、4並列ADC+DFE2は、位相調整回路5から出力されるクロック(サンプリングクロックclk)により制御される。また、イコライザ回路1によって補償可能な信号損失は変化するが、受信装置によるデータ判定に対して直接的に影響を与えるものではない。
図11は、図10の受信装置における4並列A/D変換回路および1タップDFEを示すブロック図である。図11に示されるように、4並列ADC+DFE2は、4つのADC+DFE20〜23を有し、それぞれ位相が90度異なるクロックclk(clk270,clk180,clk090,clk000)により並列に動作する。
各ADC+DFE20〜23は、それぞれデータ判定回路に相当し、本実施例の受信装置は、それぞれ位相が90度異なるクロックclkにより並列動作する4つのデータ判定回路により構成されている。
ここで、ADC+DFE20にはADC+DFE21の出力out[1]が供給され、また、ADC+DFE21にはADC+DFE22の出力out[2]が供給され、さらに、ADC+DFE22には、ADC+DFE23の出力out[3]が供給されている。なお、ADC+DFE23には、ADC+DFE20の出力out[0]が供給されている。
すなわち、4つのADC+DFE20〜23には4相のクロックが入力され、時間インターリーブ動作することにより高速な入力データの受信(判定)を可能としている。そして、各ADC+DFE20〜23は、1サンプル前の判定データ(out[3:0])を隣のレーンから受け取って処理するようになっている。
図12は、図11における1つのA/D変換回路(パイプライン型A/D変換回路)および1タップDFEを示すブロック図である。図12に示されるように、ADC+DFE20は、図1を参照して説明したデータ判定回路に対応する。なお、ADC+DFE21〜23は、ADC+DFE20と同様の構成とされている。
図12に示されるように、ADC+DFE20は、S/H回路601、N段のパイプラインステージ602、および、パイプライン制御機能を有する判定帰還等化器603を有する。
なお、ADC+DFE20から出力される信号outoは、図11のデータout[0]に相当し、また、ADC+DFE20に供給される信号(1クロックサイクル前の受信データ)out-1は、図11のADC+DFE21から出力されるデータout[1]に相当する。
図13は、図12のA/D変換回路における各パイプラインステージを示すブロック図である。図13と前述した図4との比較から明らかなように、本実施例における各パイプラインステージ602は、図4のパイプラインステージ202に対して、リセット信号rstによりクロックclkのレベルを固定するスイッチ228が設けられている。
すなわち、各段(3段目〜N段目)のパイプラインステージ602は、リセット信号rst(rst3〜rstN)が入力されたとき、スイッチ228によりクロックを固定(遮断)して、そのパイプラインステージの動作を停止するようになっている。
図14は、データ判定回路の第1実施例を示すブロック図であり、図11の受信装置における1つのADC+DFE20(21〜23)に相当する。
図14に示すADC+DFE20は、Nビットのパイプライン型A/D変換回路を有し、上位2ビットのみでデータ判定が可能な場合には、リセット信号(rst3,rst4,…,rstN)により各パイプラインステージを停止させるようになっている。
すなわち、上位2ビットのみでデータ判定が可能な場合、デジタルデータd[N-1]が符号ビットになり、デジタルデータd[N-2]が『0』または『1』かによって、後段のパイプラインステージを停止できるか否かが決定される。
そして、上位2ビットのみでデータ判定が可能な場合には、2段目のパイプラインステージ(2nd stage)602の出力データd[N-2](リセット信号rst3)により3段目のパイプラインステージ(3rd stage)602を停止させる。さらに、このデータd[N-2]を順次FF回路(シフトレジスタ)で1クロックサイクルずつ遅延させ、それぞれ4段目〜N段目のパイプラインステージ602も順に停止させる。
なお、図6を参照して説明したように、A/D変換回路の出力データ(判定部600の入力データ)d'[N-1],d'[N-2],d'[N-3],…,d'[1],d'[0]であるa,b,c,…は、全て同期が取られている。
このように、上位2ビットのみでデータ判定が可能な場合、データd[N-2]が3段目のパイプラインステージ602を停止させるリセット信号rst3になる。なお、リセット信号を入力するタイミングは、各データd[N-3:0]に同期させる必要があるため、4段目以降のパイプラインステージ602のリセット信号rst4,…,rstNは、リセット信号rst3を対応する段数のFF回路で遅延させて生成する。
これにより、任意の時点のデータにおける3ビット目以降のデータを出力するパイプラインステージ(3rd stage, 4th stage, …, N-1th stage, Nth stage)602を停止して消費電力を低減することができる。
ここで、各パイプラインステージ(3rd stage 〜 Nth stage)602は、リセット信号rst3 〜rstNが入力すると、例えば、クロックclkが固定されて動作を停止する。また、判定部600には、同期したデータ(d'[N-1:0])が入力され、d'[N-2]=1のときには、d'[N-1]を判定データout0(Dd)として出力し、また、d'[N-2]=0のときには、通常のDFE(判定帰還等化器)と同様の動作をする。
図15は、図14のデータ判定回路の変形例を示すブロック図であり、図12におけるパイプライン制御機能を有する判定帰還等化器603を示すものである。すなわち、図15では、データ判定回路20において、S/H回路601および各段のパイプラインステージ602が削除されている。
ここで、判定帰還等化器603からのリセット信号rst3〜rstNは、図14を参照して説明したように、3段目(3rd stage)〜N段目(Nth stage)のパイプラインステージ602に供給され、それらのパイプラインステージを停止させるために使用される。
図15に示されるように、判定帰還等化器603は、上位2ビットのみでデータ判定が可能な場合、3段目〜N段目のパイプラインステージ602からの出力データd[N-3:0](d'[N-3:0])が不要となるため、対応するFF回路も停止するようになっている。
まず、判定帰還等化器603には、各パイプラインステージ602から出力されるデジタルコードがMSB(d[N-1])からLSB(d[0])まで順に1サイクルずつずれて入力される。
上述したように、上位2ビット目(d[N-2])が『1』のときには、等化処理が不要になる後段のパイプラインステージを停止させる。すなわち、3段目のパイプラインステージ602は、データd[N-2](リセット信号rst3)により停止され、また、4段目以降のパイプラインステージ602は、データd[N-2]を各FF回路で遅延して生成したリセット信号rst4〜rstNにより停止される。
このとき、下位ビットのデータは不要となるため、下位ビットのデータの位相同期を行うFF回路(シフトレジスタ)に供給されるクロックclkもスイッチ604で遮断(固定)し、さらなる低消費電力化を行うようになっている。
具体的に、3段目〜N段目のパイプラインステージ602からの出力データd[N-3:0]を受け取って遅延するFF回路のクロックclkを、リセット信号rst4〜rstN-1で制御される各スイッチ604により固定し、それらのFF回路を停止する。
このように、データ判定に関係のないビットのパイプラインステージ602を停止するだけでなく、停止するパイプラインステージ602の出力データを遅延させる(同期させる)FF回路も停止することで、より一層消費電力を低減することが可能になる。
図16は、図15の判定帰還等化器における判定部600を示すブロック図である。図16に示されるように、判定部600は、NビットFF回路611、加算器612、判定器613、セレクタ614、アンプ615およびスイッチ616,617を有する。ここで、アンプ615は、等化係数c1の増幅率を有している。
判定部600には、同期したデータd'[N-1:0]が入力される。まず、データd'[N-2]が『1』のとき、判定データout0としてセレクタ614がデータd'[N-1]を選択すると共に、スイッチ616,617をオフし、等化計算を行わないようにして消費電力を低減する。
なお、データd'[N-2]が『0』のときは、スイッチ616,617をオンして通常の等化計算を行い、さらに、セレクタ614によりその計算結果を判定データとして出力するように選択する。
図17は、データ判定回路の第2実施例を示すブロック図であり、判定帰還等化器603aを示すものである。上述した第1実施例では、上位2ビットに対して等化計算が必要かどうかを判断したが、第2実施例では、上位3ビットに対して等化計算が必要かどうかを判断する。
すなわち、第2実施例の判定帰還等化器603aは、上位3ビットのみでデータ判定が可能な場合、4段目以降のパイプラインステージ、並びに、4段目以降のパイプラインステージからの出力データd[N-4:0]を受け取るFF回路を停止するようになっている。すなわち、シフトレジスタにおける4段目以降のパイプラインステージからの出力データd[N-4:0]を受け取る一部のFF回路を停止して、消費電力を低減するようになっている。
図17に示されるように、本第2実施例の判定帰還等化器603aにおいて、4段目〜N段目のパイプラインステージを停止するためのリセット信号rst4〜rstNは、同期させたデータd[N-2]およびd[N-3]を受け取るアンドゲートの出力とされている。
すなわち、本第2実施例では、上位2ビット目のデータd[N-2]と上位3ビット目のデータd[N-3]が共に『1』のときのみ、リセット信号rst4〜rstNを出力するようになっている。すなわち、図15を参照して説明した第1実施例でリセット信号を生成するために用いたd'[N-2]の代わりに、d'[N-2]とd'[N-3]の論理積を取った信号を用いる。なお、それ以外は、実質的に第1実施例と同様である。
具体的に、リセット信号rst4は、2段目のパイプラインステージの出力データd[N-2]を1段のFF回路で遅延した信号と、3段目のパイプラインステージの出力データd[N-3]との論理積を取った信号になる。
また、リセット信号rst5は、2段目のパイプラインステージの出力データd[N-2]を2段のFF回路で遅延した信号と、3段目のパイプラインステージの出力データd[N-3]を1段のFF回路で遅延した信号との論理積を取った信号になる。
そして、リセット信号rstNは、2段目のパイプラインステージの出力データd[N-2]をN−3段のFF回路で遅延した信号と、3段目のパイプラインステージの出力データd[N-3]をN−4段のFF回路で遅延した信号との論理積を取った信号になる。
なお、FF回路に関しても、4段目〜N段目のパイプラインステージからの出力データd[N-4:0]を受け取って遅延するFF回路は、リセット信号rst5〜rstN-1で制御される各スイッチ604によりクロックclkを固定(遮断)することで停止される。
図18は、図17の判定帰還等化器における判定部600aを示すブロック図である。図18と前述した図16との比較から明らかなように、本第2実施例の判定部600aは、基本的には第1実施例の判定部600と同様であるが、リセット信号rstNを外部から入力するようになっている。
すなわち、スイッチSW616,617を制御するリセット信号rstNは、データd'[N-2]をそのまま使用するのではなく、データd'[N-2]およびd'[N-3]の論理積を取った信号となっている。
図19は、データ判定回路の第3実施例を示すブロック図であり、判定帰還等化器603bを示すものである。なお、図19では、説明を簡単化するために、A/D変換回路は6ビットのデータ(d[5:0])を出力し、DFEは1タップ構成とし、上位2ビット目のみで等化計算が必要かどうかを判断できる場合を示している。
本第3実施例は、等化計算の一部を判定部600bに入力する前に行うことによって、判定部600bで等化計算を行うことなく、場合分けを行うのみでデータ判定を可能とするものである。
ここで、判定帰還等化器603bからのリセット信号rst3〜rst6は、3段目(3rd stage)〜6段目(6th stage)のパイプラインステージ602に供給され、それらのパイプラインステージを停止させるために使用される。
図19に示されるように、判定帰還等化器603bは、前述した図15の判定帰還等化器603に対してビット調整部605および加算器606が追加されている。
ビット調整部605は、データd[3:1]の位相同期がとれた段階で、この3ビットのデータd[3:1]に対して、最下位ビット(LSB)のデータ(d[0])として『0』を加えて4ビットのデータ(d[3:1]+LSB(d[0]=『0』))を生成する。
加算器606は、ビット調整部605で生成された4ビットのデータd[3:0]と等化係数c1との減算(負の等化係数−c1の加算)を行い、その計算結果『正』,『負』,『0』を、FF回路を介して判定部600bに2ビットデータdd'として出力する。
図20は、図19のデータ判定回路の判定帰還等化器における判定部の動作を説明するための図であり、判定部600bにおける真理値表を示すものである。なお、図20において、上から下の行に行くに従ってプライオリティは低くなる。
まず、前提条件として、各パイプラインステージ(602)の出力を最上位ビット(MSB)から順にd[5:0]とし、また、振幅が−31〜+31のとき、等化係数c1を0<c1<16とする。さらに、出力の1段前の(アライメント(同期調整)された)データをd'[5:0]とし、そして、1クロックサイクル前のデータをout-1とする。
リセット関連の動作としては、d[4]=1のとき、各段のリセット信号rstをオン(スイッチによりクロックclkの供給を遮断)して、3〜6段目のパイプラインステージおよび対応するFF回路を停止し、データd'[5]を判定データとして出力する。
判定部600bの出力動作としては、d[0]とout-1に応じてセレクタで出力を選択する。なお、以下の記載において、データinv(d'[5])は、データd'[5]の反転データを表す。さらに、(d'[5])xnor(d'[0])は、データd'[5]とデータd'[0]の排他的論理和の否定(エクスクルーシブノア)を表し、また、d'[5])xnor(out-1)は、データd'[5]とデータout-1の排他的論理和の否定を表す。
d'[4]=1、または、d'[3:1]>c1のとき、d'[5]を判定データとして出力
d'[4]=0、かつ、invd'[5]=out-1のとき、d'[5]を判定データとして出力
d'[4]=0、かつ、d'[5]=out-1、かつ、d'[3:1]<c1のとき、inv(d'[5])を判定データとして出力
d'[4]=0、かつ、d'[5]=out-1、かつ、d'[3:1]=c1のとき、(d'[5])xnor(d'[0])を判定データとして出力
すなわち、判定部600bは、d'[4],d'[3:1]−c1,(d'[5])xnor(out-1),d[0]およびout0に関して、図20の真理値表に示される動作を行うことになる。
具体的に、図20に示されるように、まず、上位2ビット目のデータd[N-2])が『1』のとき、すなわち、データd'[4]=1のときは、MSBのデータd[N-1]、すなわち、入力データの符号d'[5]を判定データとして出力する。
また、d'[3:1]−c1が正(d'[3:1]−c1>0:加算器606からFF回路を介して判定部600bに供給される2ビットデータdd'が(01))のときは、等化計算を行っても符号が変化しないため、同様にd'[5]を判定データとして出力する。
次に、1ビット前の判定データout-1と現在の入力データの符号d'[5]が異なるとき、すなわち、(d'[5])xnor(out-1)=0のとき、入力データに対する等化処理において絶対値に対して加算処理となるため符号が変化することはない。従って、(d'[5])xnor(out-1)=0のときも、d'[5]を判定データとして出力する。
また、d'[3:1]−c1が負(d'[3:1]−c1<0:2ビットデータdd'が(10))で、かつ、d'[5]とout-1が等しい((d'[5])xnor(out-1)=1)とき、等化計算によって符号が反転するのでd'[5]の反転(invd'[5])を判定データとして出力する。
そして、d'[3:1]−c1が0(d'[3:1]−c1=0:2ビットデータdd'が(00))のとき、符号が反転するか否かの境界にいるため、LSBであるd'[0]の値が1ならd'[5]を出力し、d'[0]の値が0ならd'[5]の反転(invd'[5])を判定データとして出力する。
以上により、判定部600bにおいて等化計算のための数値計算を行うことなく、データを判定することが可能となる。その結果、本第3実施例のデータ判定回路(判定帰還等化器)は、前述した第1および第2実施例のデータ判定回路に比してFF回路を低減することができ、また、レイテンシ(判定データを出力するまでの時間)を1サイクル分削減することが可能になる。
さらに、第1および第2実施例では、使用した1サンプル前の判定データが入力されてから等化計算をしてデータ判定を行っていたのに対して、本第3実施例では、等化計算なしでデータ判定を行うため、動作速度をより一層向上させることができる。
図21および図22は、図19のデータ判定回路をNビットに拡張したときの判定部の動作を説明するための図であり、判定部における真理値表を示すものである。すなわち、図21および図22は、A/D変換回路がNビットのデータ(d[N-1:0])を出力し、DFEが1タップ構成の場合を示すものである。なお、図20および図21においても、図20と同様に、上から下の行に行くに従ってプライオリティは低くなる。
ここで、図21では、前述した図20と同様に、上位2ビット目のデータd'[N-2]に注目しているが、図22では、上位Lビット(d'[N-2]〜d'[N-L])に拡張している。なお、前提として、図21では、振幅が−(2N-1−1)〜+(2N-1−1)のとき、等化係数c1を0<c1<(2N-2)とし、また、図22では、振幅が−(2N-1−1)〜+(2N-1−1)のとき、等化係数c1を0<c1<(2N-2+2N-13+…+2N-Lとしている。
図21と前述した図20との比較から明らかなように、図21の真理値表は、図20の真理値表におけるd'[4]をd'[N-2]とし、d'[3:1]をd'[N-3:1]とし、d'[5]をd'[N-1]と書き換えたものに相当する。
すなわち、図19および図20を参照して説明した6ビットのデータ(d'[5:0])を処理するデータ判定回路は、そのままNビットのデータ(d'[N-1:0])を処理するデータ判定回路に対してそのまま適用可能なことが分かる。
さらに、図22と図21との比較から明らかなように、データを判定するビット数が上位Lビットの場合、図21におけるd'[N-2]をd'[N-2] AND d'[N-3] AND … AND d'[N-L]とし、d'[N-3:1]−c1をd'[N-2:1]−c1にすることで実現可能なのが分かる。
ところで、例えば、上述した第3実施例をmタップのDFE(判定帰還等化器:データ判定回路)に拡張する場合、そのままでは不可能である。すなわち、第3実施例では、1タップDFEの等化係数c1の符号が正であるという前提であったのに対して、mタップ構成のDFEでは、等化係数の符号が負をとる可能性があるためである。
そのため、第3実施例の構成とは大きく変化するが、mタップ構成時でも事前に等化計算を行うことによって動作速度を向上させることは可能である。具体的に、例えば、投機型判定帰還等化器(Speculative DFE)の構成によって実現可能である。
これは、等化計算に用いる過去の判定データが『0』および『1』の全ての組み合わせについて判定データを事前に計算して生成しておき、過去の判定データが入力されたときに対応する判定データを出力するものである。この構成を、例えば、第1実施例の等化計算を行う個所に適用することによって同等の効果を得ることが可能である。しかしながら、1タップ構成のときは、第3実施例の構成を用いた方がより一層消費電力や面積を抑えることができる。
図23は、データ判定回路の第4実施例を示すブロック図であり、また、図24は、図23のデータ判定回路の判定帰還等化器におけるリセット信号生成回路を示すブロック図である。さらに、図25は、図23のデータ判定回路の判定帰還等化器における判定部を示すブロック図であり、そして、図26は、図25の判定部における適応ロジック回路を示すブロック図である。
ところで、前述した第1および第2実施例は、上位2ビットまたは上位3ビットに対して等化計算が必要かどうかを判断するようになっており、この上位2または3ビットは、回路構成によって固定とされている。
そこで、図23〜図26に示す第4実施例では、等化計算が必要かどうかの判断に応じて、使用する上位2ビットと上位3ビットが変更可能とされている。なお、図示しないが、上位4ビット以上に対しても切り替えて制御を行うことが可能なのはいうまでもない。
図23と図17との比較から明らかなように、本第4実施例の判定帰還等化器603c(データ判定回路)では、FF回路群からの上位2および3ビット目のデータ(d[N-2],d[N-3])の信号を受け取るリセット信号生成回路(reset generator)607が設けられている。
ここで、リセット信号生成回路607は、各パイプラインステージおよびFF回路を停止するためのリセット信号rstを生成するものである。なお、それ以外の回路構成(FF回路を停止させるスイッチ604など)は、図17を参照して説明したのと同様である。
図24に示されるように、リセット信号生成回路607は、アンドゲート671およびセレクタ672を有する。リセット信号生成回路607は、判定器600cからの制御信号ctrlbitを受け取り、リセット信号rstとして、d[N-2]、または、d[N-2] AND d[N-3](d[N-2]とd[N-3]の論理積)の一方を選択して出力する。
図25と図18との比較から明らかなように、本第4実施例の判定部600cは、第2実施例の600aに対して適応ロジック回路618およびビット数判定器619が追加されている。
適応ロジック回路618は、等化係数c1を最適な値へとアップデートする回路であり、2タップ以上のDFE構成でも適用可能であり、さらに、他の回路構成とすることもできる。
ところで、適応ロジック回路608のアルゴリズムとしては、例えば、LMS(Least Mean Square)やCMA(Constant Modulus Algorithm)といったものが知られている。
図26は、LMSにより構成した適応ロジック回路608の例を示すものであり、加算器(減算器)701,704、乗算器702,703、セレクタ705およびFF回路706により、次の等化係数のアップデートの計算式を実現する。
1(n)=c1(n-1)−μ(dn−yn)dn-1
ここで、c1(n)はアップデート後の等化係数、c1(n-1)は1サイクル前の等化係数、μはアップデート時のステップサイズ、ynは現在の等化計算後のデータ、dnは現在の判定データ、そして、dn-1は1サイクル前の判定データを示している。
なお、図26に示す適応ロジック回路608において、回路構成としては、上記計算式を実現する回路の他に、出力部に設けたセレクタ705等が追加されている。これにより、例えば、リセット信号rstが入力された場合には、係数のアップデートを行わずに1サイクル前の等化係数c1(n-1)を選択して出力するようになっている。
ちなみに、mタップDFEにおける等化係数のアップデートの計算式は、次のようになる。
1(n)=c1(n-1)−μ(dn−yn)dn-1
2(n)=c2(n-1)−μ(dn−yn)dn-2
3(n)=c3(n-1)−μ(dn−yn)dn-3
………
m(n)=cm(n-1)−μ(dn−yn)dn-m
なお、ビット数判定器619では、等化係数の絶対値が2N-2よりも大きいかどうかにより上位2ビットもしくは上位3ビットに対して、等化計算を行うかどうかの制御信号ctrlbitを出力する。
このように、本第4実施例によれば、上位2ビットまたは上記3ビットのみでデータ判定が可能な場合、3段目以降または4段目以降のパイプラインステージを停止すると共に、対応するFF回路も停止して、消費電力を低減するようになっている。なお、停止するFF回路は、停止するパイプラインステージの出力データを遅延させて同期を取るためのFF回路である。
なお、データを判定するビット数は、上位2ビット或いは上位3ビットに限定されるものではなく、様々に変更することができ、それに対応して動作を停止するパイプラインステージおよびFF回路が決められることになる。
以上、述べたように、各実施例によれば、パイプライン型A/D変換回路を有するデータ判定回路(受信装置)において、後段の動作回数を削減することができ、消費電力を低減することが可能になる。なお、データパターンとしては、例えば、『00』や『11』といった同じビットが続く場合には、信号の絶対値が大きくなるため、後段のパイプラインステージを停止可能であり、上述した各実施例による効果が顕著になる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
パイプライン型A/D変換回路を有するデータ判定回路であって、
前記パイプライン型A/D変換回路は、該パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージの動作を停止する、ことを特徴とするデータ判定回路。
(付記2)
付記1に記載のデータ判定回路において、
前記パイプライン型A/D変換回路は、
入力信号をサンプリングして保持するサンプルホールド回路と、
少なくとも3段のパイプラインステージと、を有し、
前記少なくとも上位2ビットのパイプラインステージは、前記サンプルホールド回路からの信号レベルを判定する最上位ビットパイプラインステージ、および、該最上位ビットパイプラインステージからの信号レベルを判定する上位2ビット目パイプラインステージを含む、ことを特徴とするデータ判定回路。
(付記3)
付記2に記載のデータ判定回路において、
前記パイプライン型A/D変換回路は、さらに、
前記各パイプラインステージから出力される判定結果を同期させるシフトレジスタを有し、
前記パイプライン型A/D変換回路における前記少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージから出力される判定結果を同期させるために使用する前記シフトレジスタにおける一部の回路の動作を停止する、ことを特徴とするデータ判定回路。
(付記4)
付記3に記載のデータ判定回路において、
前記シフトレジスタは、
前記各パイプラインステージから出力される判定結果を、当該各パイプラインステージの出力タイミングに応じて遅延させ、全てのパイプラインステージから出力される判定結果を同期させて出力する複数のフリップフロップ回路を有し、
前記パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージから出力される判定結果を遅延させる前記フリップフロップ回路の動作を停止する、ことを特徴とするデータ判定回路。
(付記5)
付記2〜4のいずれか1項に記載のデータ判定回路において、さらに、
前記パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果から等化計算を行う等化回路と、
該等化計算によって判定データの符号が入力データの符号に等しいかどうかを判断し、等しいと判断可能な場合には後段のパイプラインステージの動作を停止すると共に等化計算を行わずに入力データの符号を判定データとして出力し、また、等しいかどうか判断不可能な場合には入力データの等化計算を行った後にデータ判定を行う判定部と、を有することを特徴とするデータ判定回路。
(付記6)
付記5に記載のデータ判定回路において、
前記判定部は、
前記判定データの符号と前記入力データの符号が等しいかどうかの判断において、前記等化計算に用いる等化係数の絶対値の合計と、サンプリングデータの少なくとも上位2ビットにおける入力データの絶対値との大小関係を用いることを特徴とするデータ判定回路。
(付記7)
付記5に記載のデータ判定回路において、
前記判定部は、
前記シフトレジスタにおいて等化計算に必要な処理の一部を事前に行っておき、等化計算を行わずに論理判定のみでデータ判定を行うことを特徴とするデータ判定回路。
(付記8)
付記1〜7のいずれか1項に記載のデータ判定回路において、
前記下位ビットのパイプラインステージの動作を停止するのに用いる前記パイプラインステージから出力される判定結果のビット数の設定を可変にすることを特徴とするデータ判定回路。
(付記9)
データ判定回路と、該データ判定回路の出力の位相を検出して、前記パイプライン型A/D変換回路で使用するクロックを生成するクロックリカバリ回路と、を有する受信装置であって、
前記データ判定回路は、
パイプライン型A/D変換回路を有するデータ判定回路であって、
前記パイプライン型A/D変換回路は、該パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージの動作を停止する、ことを特徴とする受信装置。
(付記10)
付記9に記載の受信装置において、
前記パイプライン型A/D変換回路は、
入力信号をサンプリングして保持するサンプルホールド回路と、
少なくとも3段のパイプラインステージと、を有し、
前記少なくとも上位2ビットのパイプラインステージは、前記サンプルホールド回路からの信号レベルを判定する最上位ビットパイプラインステージ、および、該最上位ビットパイプラインステージからの信号レベルを判定する上位2ビット目パイプラインステージを含む、ことを特徴とする受信装置。
1,101 イコライザ回路(リニアイコライザ)
2 4並列のA/D変換回路および1タップの判定帰還等化器(4並列ADC+DFE)
3,103 位相検出回路
4,104 フィルタ
5,105 位相調整回路
20〜23 ADC+DFE
41 加算器
42 判定器
102 データ判定回路
121 A/D変換回路
122 等化回路
123 判定部
201,601 サンプル/ホールド(S/H)回路
202,602 パイプラインステージ
203 シフトレジスタ
204 mタップ構成のDFE(判定帰還等化器)
204’ 1タップ構成のDFE
430,431,432,…43m、615 アンプ
600 判定部
603,603a,603b,603c 判定帰還等化器(DFE)
604,616,617 スイッチ
605 ビット調整部
606 加算器
607 リセット信号生成回路
611 NビットFF回路
612 加算器
613 判定器
614 セレクタ
618 適応ロジック回路
619 ビット数判定器

Claims (5)

  1. パイプライン型A/D変換回路を有するデータ判定回路であって、
    前記パイプライン型A/D変換回路は、該パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージの動作を停止する、ことを特徴とするデータ判定回路。
  2. 請求項1に記載のデータ判定回路において、
    前記パイプライン型A/D変換回路は、
    入力信号をサンプリングして保持するサンプルホールド回路と、
    少なくとも3段のパイプラインステージと、を有し、
    前記少なくとも上位2ビットのパイプラインステージは、前記サンプルホールド回路からの信号レベルを判定する最上位ビットパイプラインステージ、および、該最上位ビットパイプラインステージからの信号レベルを判定する上位2ビット目パイプラインステージを含む、ことを特徴とするデータ判定回路。
  3. 請求項2に記載のデータ判定回路において、
    前記パイプライン型A/D変換回路は、さらに、
    前記各パイプラインステージから出力される判定結果を同期させるシフトレジスタを有し、
    前記パイプライン型A/D変換回路における前記少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージから出力される判定結果を同期させるために使用する前記シフトレジスタにおける一部の回路の動作を停止する、ことを特徴とするデータ判定回路。
  4. 請求項2または3に記載のデータ判定回路において、さらに、
    前記パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果から等化計算を行う等化回路と、
    該等化計算によって判定データの符号が入力データの符号に等しいかどうかを判断し、等しいと判断可能な場合には後段のパイプラインステージの動作を停止すると共に等化計算を行わずに入力データの符号を判定データとして出力し、また、等しいかどうか判断不可能な場合には入力データの等化計算を行った後にデータ判定を行う判定部と、を有することを特徴とするデータ判定回路。
  5. データ判定回路と、該データ判定回路の出力の位相を検出して、前記パイプライン型A/D変換回路で使用するクロックを生成するクロックリカバリ回路と、を有する受信装置であって、
    前記データ判定回路は、
    パイプライン型A/D変換回路を有するデータ判定回路であって、
    前記パイプライン型A/D変換回路は、該パイプライン型A/D変換回路における少なくとも上位2ビットのパイプラインステージから出力される判定結果に応じて、それよりも下位ビットのパイプラインステージの動作を停止する、ことを特徴とする受信装置。
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