JP4682257B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のシンボルの連続であるシンボル系列を含むデジタルデータ信号を受信し、該デジタルデータ信号を所定のサンプルレートでデジタル値に変換する受信装置に関する。
近年、例えばメモリ、プロセッサ及びスイッチ用LSI(Large Scale Integration)に代表されるように、コンピュータ又はその他の情報処理機器の部品の性能は大幅に向上してきた。システムの性能を更に向上させるためには、部品の性能を上げることに加えて、これらの部品又は要素の間の信号伝送速度の向上が必要となる。すなわち、毎秒ビット(bit/s)で測定される伝送容量の増加及び伝送遅延の減少が必要とされる。例えば、サーバ用コンピュータの性能を向上させるためには、SRAM(Static Random Access Memory)及びDRAM(Dynamic RAM)等のメモリとプロセッサとの間の信号伝送レートを高める必要がある。サーバ以外でも、通信基幹用装置等の情報処理機器の性能向上に伴い、装置内外での信号送受信のデータレートを高くする必要がある。
このようなデータレート向上の需要に応えるため、多くの集積回路(IC)において、信号の入力及び/又は出力を行うための回路(I/O)のデータレートを数Gb/sから数10Gb/sに増加させることが求められている。高性能の機器では、このように高いデータレートのI/Oポートを1個のICに多数個集積化することも必要である。
I/Oでは、受信した信号の波形歪みを補正する処理及び信号を受信するために必要なクロックを復元する処理等を含む様々な信号処理が必要とされる。このような信号処理を行うための回路はアナログ回路で構成されることが一般的である。しかし、複数I/Oの集積化及び設計容易性のため、これらのアナログ回路をデジタル回路に置き換えることが望ましい。そこで、アナログ−デジタル変換器(ADC)を設けることが提案されている。例えば、信号を受信する受信回路で、信号は、最初にADCによってアナログからデジタルへ変換された後、デジタル回路によって波形歪み補正及びクロック復元等の様々な処理を受ける。一般に、デジタル回路は、アナログ回路に比べて設計が容易であり、特性が安定しており、且つ消費電力が小さいことが知られている。
O.Agazzi等著、"A 90nm CMOS DSP MLSD Transceiver with Integrated AFE for Electronic Dispersion Compensation of Multi-mode Optical Fibers at 10Gb/s"、ISSCC Dig. of Tech. Papers、pp.232-233、609、2008年2月 M.Harwood等著、"A 12.5Gb/s SerDes in 65nm CMOS Using a Baud-Rate ADC with Digital Receiver Equalization and Clock Recovery"、ISSCC Dig. of Tech. Papers、pp.436-437、591、2007年2月
しかし、ADCが回路に占める面積は大きく、ADCを用いた場合は回路規模が大きくなるという問題がある。更に、デジタル回路は信号処理のビット数に応じて消費電力が大きくなるので、実際の使用においてはアナログ回路を用いた場合よりも電力が増大しうるという問題がある。
本発明は、上記の問題を鑑みなされたものであり、回路規模の低減及び消費電力の削減が可能な受信装置を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、複数のシンボルの連続であるシンボル系列を含むデジタルデータ信号を受信し、該デジタルデータ信号を所定のサンプルレートでデジタル値に変換する受信装置であって、同じ値をとるシンボルの連続の中に異なる値をとる所定シンボルが含まれる特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定する特定シンボル系列判定部と、前記デジタル値に基づいて前記シンボル系列の中でシンボルの値が切り替わるタイミングを検出する位相検出部と、該位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングに基づいて所定の判定タイミングで前記シンボル系列のシンボルの夫々について当該シンボルの値を得るシンボル値判定部と、前記特定シンボル系列判定部によって前記デジタルデータ信号に前記特定シンボル系列が含まれることが検出される場合に、前記シンボル値判定部で得られた値に代えて、前記特定シンボル系列判定部から出力される前記所定シンボルの値を選択する選択部とを有する受信装置が提供される。
本開示のシステムによれば、回路規模の低減及び消費電力の削減が可能な受信装置を提供することが可能となる。
一実施形態に従うデータ判定回路の構成を表すブロック図である。 一実施形態に従うデータ判定回路で用いられる特定シンボル系列判定部の構成を表す概略図である。 図2の特定シンボル系列判定部に含まれる特定パルス列検出回路の構成を表す概略図である。 一実施形態に従うデータ判定回路で用いられる位相検出部の構成を表す概略図である。 図4の位相検出部に含まれるサブ位相検出器の構成を表す概略図である。 図5のサブ位相検出器に含まれる結合器の構成を表す概略図である。 一実施形態に従うデータ判定回路で用いられる判定タイミング生成部の位相フィルタの構成を表す概略図である。 一実施形態に従うデータ判定回路で用いられるシンボル値判定部の構成を表す概略図である。 一実施形態に従うデータ判定回路で用いられるデータ選択部の構成を表す概略図である。 一実施形態に従うデータ判定回路によるデータ判定動作の説明図である。 一実施形態に従うデータ判定回路によるデータ判定動作の説明図である。 一実施形態に従うデータ判定回路のジッタ耐性を示すグラフである。 実施例1に従う受信装置の構成を表すブロック図である。 実施例2に従う受信装置の構成を表すブロック図である。 実施例3に従う受信装置の構成を表すブロック図である。
アナログ−デジタル変換器(ADC)を用いる受信装置における回路規模及び消費電力の問題を解消するためには、ADCの分解能を減らすこと及びデジタル信号処理のビット数を減らすことが有効である。しかし、実際には、装置性能を保つために、ADCの分解能を減らすこと及びデジタル信号処理のビット数を減らすことには限界がある。
受信装置は、複数のシンボルの連続であるシンボル系列を含むデジタルデータ信号を受信する。このデジタルデータ信号は、一般的に、NRZ(Non-Return to Zero)のバイナリ信号であって、0又は1で表されるシンボルの連続を有する。ADCは、離散タイミングにおける受信信号の値をデジタル値に変換する。受信信号は、必要ならばプリアンプ及び/又はイコライザを通った後、ADCに入力される。受信装置は、ADCから出力されるデジタル値に基づいてシンボル毎のデータ判定を行うためのデータ判定回路を更に有する。「データ判定」とは、デジタルデータ信号に含まれるシンボル系列のシンボルごとの状態、すなわち、各シンボルが0又は1のどちらの値をとるかを判定する処理をいう。シンボル毎のデータ判定に必要とされる回路は簡単であるため、高速I/Oでは広く採用されている。しかし、伝送チャネルの周波数特性及び/又はコネクタ若しくはビア等のインピーダンス不整合点での信号の反射等を含む様々な要因により、シンボル間干渉が発生することがある。これにより、シンボル毎のデータ判定が最適でない場合が生ずる。
本発明者は、ADCを用いる受信装置において、特定シンボル系列について、シンボル間干渉の影響によりシンボル毎のデータ判定における誤差が大きくなる現象を見出した。更に、本発明者は、このような特定シンボル系列については、シンボル毎のデータ判定に代えてシンボル系列でのデータ判定を行うことでデータ判定の精度が向上することに気付いた。ここで、「特定シンボル系列」とは、例えば"0001000"のように、同じ値をとるシンボルの連続の中に異なる値をとる単一シンボルが含まれるシンボル系列をいう。このような特定シンボル系列の中に含まれる単一シンボルを「孤立パルス」と呼ぶこととする。
以下記載される実施形態は、2×オーバーサンプリング、すなわち、データ伝送レートの2倍のサンプリングレートで入力をサンプリングする受信装置を例として記載される。この場合に、サンプリング位相は、単位シンボルのパルス幅UI(1つのシンボルに相当する位相)の半分である0.5UIである。言い換えると、受信装置は、デジタルデータ信号を0.5UIごとに分割して処理することができる。
図1は、一実施形態に従うデータ判定回路を示す。図1のデータ判定回路10は、ADC(図示せず。)を備える受信装置に組み込まれる。データ判定回路10は、ADCの後段に配置されており、ADCから出力されるデジタル値を入力される。例えば、時間ti−1、t(=ti−1+0.5UI)及びti+1(=ti−1+1UI)(iは整数。)の各時点でデータ判定回路10に入力される値を夫々di−1、d及びdi+1とする。この値は、符号付きの差動信号の形で入力される。データ判定回路10は、入力されたデジタル値に基づいてシンボル系列についてデータ判定を行うことができる。このために、データ判定回路10は、特定シンボル系列判定部20と、位相検出部(PD)30と、シンボル値判定部40と、判定タイミング生成部50と、データ選択部60とを有する。
特定シンボル系列判定部20は、データ判定回路10へ入力されるデジタル値に基づいて、所定ビット長のシンボル系列について孤立パルスの有無を検出することによって、そのシンボル系列が特定シンボル系列であるかどうかを判定する。特定シンボル系列判定部20は、孤立パルスを検出した場合に、更に、検出した孤立パルスのバイナリ値(0又は1の値)を出力する。
位相検出部30は、データ判定回路10へ入力されるデジタル値についてゼロクロス位置の瞬時値を検出することで、シンボル系列の中でシンボル値が1から0又は1から0に切り替わるタイミングを検出する。位相検出部30は、シンボル値が切り替わるタイミングを表す信号Pinstを出力する。
シンボル値判定部40は、位相検出部30から出力される信号Pinstに基づいて所定のタイミングでシンボル毎のデータ判定を行い、判定されたシンボルの値を出力する。
判定タイミング生成部50は、位相検出部30から出力される信号Pinstを平滑化するようフィルタ処理し、平滑化された信号Pinstから、シンボル値判定部40によるデータ判定のためのタイミングを得る。このため、判定タイミング生成部50は、位相フィルタ510及び加算器520を有する。位相フィルタ510は、位相検出部30から出力される信号Pinstを平滑化して、シンボル値が切り替わるタイミングの平均を表す信号Pavを生成することができる。加算器520は、位相フィルタ510で生成された平均信号Pavの位相を0.5UIシフトさせて、データ判定のタイミングを表す信号Ppickを生成することができる。加算器520は、信号Ppickの位相が1を超えないよう平均信号Pavの位相を前又は後に0.5UIシフトさせる。
データ選択部60は、特定シンボル系列判定部20による検出結果に応じて、特定シンボル系列判定部20又はシンボル値判定部40のどちらか一方よって出力されるバイナリ値を選択する。
図2は、図1のデータ判定回路10で用いられる特定シンボル系列判定部20を示す。特定シンボル系列判定部20は、並列バイナリデータD(n=・・・−2,−1,0,1,2,・・・)を入力される。データDは、受信装置に入力されるデジタル値dを所定の閾値でバイナリ値に変換した値である。例えば、時間ti−1、t(=ti−1+0.5UI)及びti+1(=ti−1+1UI)(iは整数。)の各時点で特定シンボル系列判定部20に入力されるバイナリデータは参照符号Di−1、D、Di+1によって表されるとする。
特定シンボル系列判定部20は、連続する3つのバイナリデータDi−1、D、Di+1が"010"又は"101"のいずれかのパルス列であることを検出する複数の特定パルス列検出器210(m=・・・−2,−1,0,1,2,・・・)を有する。明りょうさのため、図2には、第1、第2及び第3の特定パルス列検出器210、210、210しか示されない。
第1の特定パルス列検出器210には、連続する3つのデータDi−2、Di−1、Dが入力される。第2の特定パルス列検出器210には、連続する3つのデータDi−1、D、Di+1が入力される。第3の特定パルス列検出器210には、連続する3つのデータD、Di+1、Di+2が入力される。このように、各特定パルス列検出器に入力される3つの連続するデータの組合せは、0.5UIずつ位相がずれている。これより、3つの連続するバイナリデータでカバーされる位相範囲は、1シンボルでカバーされる1UI分の位相範囲に相当することが分かる。
ここで、図3を参照すると、第2の特定パルス列検出器210の構成が示されている。第2の特定パルス列検出器210は、第1及び第2のAND回路220、222と、OR回路224と、第1乃至第3のNOT回路230、232、234とを有する。
第1のAND回路220は、第1のNOT回路230によって反転されたi−1番目のデータDi−1と、i番目のデータDと、第2のNOT回路232によって反転されたi+1番目のデータDi+1とを入力される。第1のAND回路220は、i番目のデータDのみが1である場合に1を出力する。
第2のAND回路222は、i−1番目のデータDi−1と、第3のNOT回路234によって反転されたi番目のデータDと、i+1番目のデータDi+1とを入力される。第2のAND回路221は、i番目のデータDのみが0である場合に1を出力する。
OR回路224は、第1のAND回路220及び第2のAND回路222の夫々の出力のうち少なくとも一方が1である場合に1を出力する。
このような構成により、第2の特定パルス列検出器210は、連続する3つのバイナリデータDi−1、D、Di+1が"010"又は"101"のいずれかのパルス列であることを検出することができる。他の特定パルス列検出器210、210及び210も、図3に表される第2の特定パルス列検出器210と実質的に同じ構成を有しても良い。
再び図2を参照すると、例えば{Di−2;Di−1;D;Di+1;Di+2}={00100}が特定シンボル系列判定部20に入力されるとすると、第2の特定パルス列検出器210は、パルス列"010"が入力されたことを検出し、"1"を出力する。すなわち、特定シンボル系列判定部20は、第2の特定パルス列検出器210から"1"を出力することで、5ビットのデータパルス列の中央3ビットに孤立パルスが含まれていることを後段の回路に知らせることができる。同様に、第1の特定パルス列検出器210から"1"が出力される場合は、5ビットのデータパルス列の前縁3ビットに孤立パルスが含まれていることを意味する。また、第3の特定パルス列検出器210から"1"が出力される場合は、5ビットのデータパルス列の後縁3ビットに孤立パルスが含まれていることを意味する。ここでは、第1、第2及び第3の特定パルス列検出器210、210、210の夫々から出力される信号を夫々参照符号Fp、Mp及びBpによって表すこととする。
上述したように、3ビットの連続するバイナリデータでカバーされる位相範囲は、1シンボルでカバーされる1UI分の位相範囲に相当する。よって、特定シンボル系列判定部20は、3ビットの連続するバイナリデータが"010"又は"101"のいずれかのパルス列であることを検出することで、1ビット分の孤立パルスを検出することができる。
更に、特定シンボル系列判定部20は、第1、第2及び第3の特定パルス列検出器210、210、210の夫々に入力される3つの連続するバイナリデータのうち中央に位置するデータDi−1、D及びDi+1を出力する。これらのデータDi−1、D及びDi+1は、第1、第2及び第3の特定パルス列検出器210、210、210の夫々で特定のパルス列が検出される場合に「孤立パルスの中央値」に相当する。
図4は、図1のデータ判定回路10で用いられる位相検出部30を示す。位相検出部30は、第1及び第2のサブ位相検出器310、320と、加算器330と、セレクタ340とを有する。
第1のサブ位相検出器310は、1UIの期間に入力される3ビットのデジタル値di−1、d及びdi+1のうち最上位ビット値di−1及び中間ビット値dに基づいてシンボル値の切り替わりの有無及びそのタイミングを検出する。第2のサブ位相検出器320は、3ビットのデジタル値di−1、d及びdi+1のうち中間ビット値d及び最下位ビット値di+1に基づいてシンボル値の切り替わりの有無及びそのタイミングを検出する。
ここで、図5を参照すると、図4の位相検出部30に含まれる各サブ位相検出器310又は320の構成が示されている。図5の構成は、最上位ビット値di−1及び中間ビット値dに基づいて検出を行う第1のサブ位相検出器310を例として記載される。
第1のサブ位相検出器310は、結合器312と、シンボル切替タイミング符号器314とを有する。結合器312は、値di−1、3di−1+d、di−1+d、di−1+3d及びdを出力するよう、乗算及び加減算により最上位ビット値di−1及び中間ビット値dを結合する。シンボル切替タイミング符号器314は、結合器312から出力されるdi−1、3di−1+d、di−1+d、di−1+3d及びdの各値に基づいて、最上位ビット値di−1から中間ビット値dの間でシンボル値の切り替わりの有無及びそのタイミングを検出する。
図6は、図5の第1のサブ位相検出器310に含まれる結合器312を示す。結合器312は、第1及び第2の乗算器M1、M2と、第1乃至第4の加減算器Add1〜4とを有する。
第1の乗算器M1は、最上位ビット値di−1に係数4を乗じる。第1の加減算器Add1は、最上位ビット値di−1から中間ビット値dを減じて、値di−1−dを生成する。第2の加減算器Add2は、第1の乗算器M1によって得られる値4di−1から、第1の加減算器Add1によって得られる値di−1−dを減じて、値3di−1+dを生成する。この値3di−1+dは、後段のシンボル切替タイミング符号器314に入力される。
第3の加減算器Add3は、最上位ビット値di−1及び中間ビット値dを足し合わせて、値di−1+dを生成する。この値di−1+dも、後段のシンボル切替タイミング符号器314に入力される。
第2の乗算器M2は、中間ビット値dに係数4を乗じる。第4の加減算器Add4は、第2の乗算器M1によって得られる値4di−1及び第1の加減算器Add1によって得られる値di−1−dを足し合わせて、値di−1+3dを生成する。この値di−1+3dも、後段のシンボル切替タイミング符号器314に入力される。
結合器312は、更に、最上位ビット値di−1及び中間ビット値dをそのまま出力する。これらの値di−1及びdも、後段のシンボル切替タイミング符号器314に入力される。
このようにして、結合器312からシンボル切替タイミング符号器314へは、5つの値di−1、3di−1+d、di−1+d、di−1+3d及びdが供給される。
これらの値に基づき、シンボル切替タイミング符号器314は、下記の条件(1)〜(5)に従って、シンボル値の切り替わりの有無を表す1ビットのバイナリ信号tran及びその切り替わりのタイミングを表す2ビットのバイナリ信号uを出力する。
(1)di−1又は3di−1+dのどちらか一方が0以上である場合は、ti−1からti−1+(1/8)UIの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わったことを意味する。このとき、シンボル切替タイミング符号器314は、tran=1及びu=00を出力する。
(2)3di−1+d又はdi−1+dのどちらか一方が0以上である場合は、ti−1+(1/8)UIからti−1+(1/4)UIの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わったことを意味する。このとき、シンボル切替タイミング符号器314は、tran=1及びu=01を出力する。
(3)di−1+d又はdi−1+3dのどちらか一方が0以上である場合は、ti−1+(1/4)UIからti−1+(3/8)UIの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わったことを意味する。このとき、シンボル切替タイミング符号器314は、tran=1及びu=10を出力する。
(4)di−1+3d又はdのどちらか一方が0以上である場合は、ti−1+(3/8)UIからti−1+(1/2)UI(=t)の間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わったことを意味する。このとき、シンボル切替タイミング符号器314は、tran=1及びu=11を出力する。
(5)その他の場合、すなわち、di−1、3di−1+d、di−1+d、di−1+3d及びdの全ての値が0以上又は0未満である場合は、ti−1からtの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わらないことを意味する。このとき、シンボル切替タイミング符号器314はtran=0を出力する。
第2のサブ位相検出器320も、図5及び図6を参照して記載される第1のサブ位相検出器310と実質的に同様の構成を有しても良い。第2のサブ位相検出器320は、1UIの期間に入力される3ビットの値di−1、d及びdi−1のうち中間ビット値d及び最下位ビット値di−1に基づいてシンボル値の切り替わりの有無及びそのタイミングを検出する。言い換えると、第2のサブ位相検出器320は、所定の1UIの後半の0.5UIの期間(t〜ti−1)についてシンボル値の切り替わりの有無及びそのタイミングを検出する。
再び図4を参照すると、第1のサブ位相検出器310から出力されるシンボル切替タイミング表示信号uは、セレクタ340の第1の入力へ供給される。第2のサブ位相検出器320から出力されるシンボル切替タイミング表示信号uは、加算器330を通された後にセレクタ340の第2の入力へ供給される。加算器330は、バイナリ値"100"をシンボル切替タイミング表示信号uに加える。これにより、加算器330を通った後のシンボル切替タイミング表示信号u20は、各場合について下記(6)から(9)のような値をとり、第1のサブ位相検出器310から出力されるシンボル切替タイミング表示信号uと区別され得る。
(6)tからt+(1/8)UIの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わる場合に、u20=100である。
(7)t+(1/8)UIからt+(1/4)UIの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わる場合に、u20=101である。
(8)t+(1/4)UIからt+(3/8)UIの間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わる場合に、u20=110である。
(9)t+(3/8)UIからt+(1/2)UI(=ti+1)の間にシンボル値が1から0又は0から1に切り替わる場合に、u20=111である。
第1のサブ位相検出器310及び第2のサブ位相検出器320の夫々から出力されるシンボル切替有無表示信号tran及びtranは、セレクタ340の制御端子へ供給される。tranが1である場合には、セレクタ340は、第1のサブ位相検出器310から供給されるシンボル切替タイミング表示信号uを選択して出力する。一方、tranが1である場合には、セレクタ340は、第2のサブ位相検出器320から加算器330を介して供給されるシンボル切替タイミング表示信号u20を選択して出力する。
このように、データが零地点(ゼロクロス点)を通過するかどうかによってシンボル値の切り替わり、すなわち、パルスエッジを検出することは、零交差法として知られている。零交差法において、1UIの開始時点から零地点までの期間は「瞬時位相」又は「瞬時値」と呼ばれる。
図7は、図1のデータ判定回路10で用いられる判定タイミング生成部50の位相フィルタ510を示す。位相フィルタ510は、第1及び第2の増幅器510、512と、第1及び第2の積算器514、516とを有する。位相フィルタ510に入力されたシンボル切替タイミング表示信号Pinstは、第1の増幅器510によって利得K1で増幅される。第1の増幅器510の出力は、第2の増幅器512へ供給され、更に利得K2で増幅される。第1の増幅器510の出力は、更に、第2の積算器516へ供給される。第2の増幅器512の出力は第1の積算器514へ供給され、次いで、第1の積算器514の出力は第2の積算器516へ供給される。そして、第2の積算器513の出力が平均信号Pavとして供給される。このように、位相フィルタ510は、2つの積算器を用いた2次フィルタであっても良い。
図8は、図1のデータ判定回路10で用いられるシンボル値判定部40を示す。シンボル値判定部40は、並列バイナリデータD(n=・・・−2,−1,0,1,2,・・・)を入力される。上述したように、データDは、受信装置に入力されるデジタル値dを所定の閾値でバイナリ値に変換した値である。また、同様に、時間ti−1、t(=ti−1+0.5UI)及びti+1(=ti−1+1UI)(iは整数。)の各時点でシンボル値判定部40に入力されるバイナリデータは参照符号Di−1、D、Di+1によって表されるとする。
図8を参照すると、シンボル値判定部40は、第1乃至第3のXOR回路410、412、414と、第1及び第2の比較器420、422と、AND回路430と、OR回路432と、第1乃至第3のセレクタ440、442、444とを有する。
第1のXOR回路410は、データDi−1及びDを入力され、Di−1又はDのどちらか一方が1であって且つ他方が0である場合に1を出力する。第2のXOR回路412は、データD及びDi+1を入力され、D又はDi+1のどちらか一方が1であって且つ他方が0である場合に1を出力する。第3のXOR回路414は、第1のXOR回路410及び第2のXOR回路412の夫々の出力を入力され、第1のXOR回路410又は第2のXOR回路412のどちらか一方の出力が1であって且つ他方の出力が0である場合に1を出力する。
第1の比較器420は、位相検出部30から出力される信号Pinst及び判定タイミング生成部50から出力される信号Ppickを入力される。第1の比較器420は、Pinst>Ppickである場合に1を出力する。Pinst>Ppickである場合とは、原則として、所定の1UIの期間においてシンボル値の切り替わりのタイミングがデータ判定を行うべきタイミングより後であること意味する。
第2の比較器422は、所定のバイナリ値="100"及び判定タイミング生成部50から出力される信号Ppickを入力される。第2の比較器422は、Ppick<"100"である場合に1を出力する。バイナリ値"100"は、1UIの期間における0.5UIの時点に相当する。第2の比較器422は、データ判定タイミングが所定の1UIの期間(ti−1〜ti+1)において前半の0.5UIの期間(ti−1〜t)又は後半の0.5UIの期間(t〜ti+1)のどちらの範囲にあるかを判断する。
AND回路430は、第3のXOR回路414及び比較器420の夫々の出力を入力され、第3のXOR回路414及び比較器420のいずれの出力も1である場合に1を出力する。
OR回路432は、第3のXOR回路414及び比較器420の夫々の出力を入力される。ただし、第3のXOR回路414の出力は反転されて入力される。よって、OR回路432は、第3のXOR回路414の出力が1であって且つ比較器420の出力が0である場合を除いて1を出力する。
第1のセレクタ440は、AND回路430の出力に応答して、データDi−1又はDのどちらかを選択して出力する。第2のセレクタ442は、OR回路432の出力に応答して、データD又はDi+1のどちらかを選択して出力する。第3のセレクタ444は、第2の比較器422の出力に応答して、第1のセレクタ440又は第2のセレクタ442のどちらかの出力を選択して出力する。
例えば{Di−1;D;Di+1}={1;0;0}である場合に、第1のXOR回路410は1を出力し、第2のXOR回路412は0を出力する。従って、第3のXOR回路414は1を出力する。ここで、{Di−1;D;Di+1}={1;0;0}である場合とは、所定の1UIの期間において前半の0.5UIの範囲内にシンボル値の切り替わりのタイミングが存在することを意味する。この場合に、位相検出部30は、図4乃至6を参照して記載されたように、Pinst=00、01、10又は11を出力する。一方、判定タイミング生成部50は、図1を参照して記載されたように、データ判定のタイミングを表す信号Ppick(>Pav≒Pinst)を出力する。よって、第1の比較器420は0を出力し、従って、AND回路430は0を出力し、NOR回路432は0を出力する。第1のセレクタ440は、AND回路430の出力が0である場合にデータDを選択する。第2のセレクタ442は、NOR回路432の出力が0である場合にデータDi+1を選択する。また、この場合に、第2の比較器422は0を出力する。第3のセレクタ444は、第2の比較器422の出力が0である場合に第2のセレクタ442の出力、すなわち、この場合にデータDi+1を選択する。
また、例えば{Di−1;D;Di+1}={0;0;1}である場合に、第1のXOR回路410は0を出力し、第2のXOR回路412は1を出力する。従って、第3のXOR回路414は1を出力する。ここで、{Di−1;D;Di+1}={0;0;1}である場合とは、所定の1UIの期間において後半の0.5UIの範囲内にシンボル値の切り替わりのタイミングが存在することを意味する。この場合に、位相検出部30は、図4乃至6を参照して記載されたように、Pinst=100、101、110又は111を出力する。一方、判定タイミング生成部50は、図1を参照して記載されたように、データ判定のタイミングを表す信号Ppick(<Pav≒Pinst)を出力する。よって、第1の比較器420は1を出力し、従って、AND回路430は1を出力し、NOR回路432は1を出力する。第1のセレクタ440は、AND回路430の出力が1である場合にデータDi−1を選択する。第2のセレクタ442は、NOR回路432の出力が1である場合にデータDを選択する。また、この場合に、第2の比較器422は1を出力する。第3のセレクタ444は、第2の比較器422の出力が1である場合に第1のセレクタ440の出力、すなわち、この場合にデータDi−1を選択する。
また、例えば{Di−1;D;Di+1}={1;1;1}である場合に、第1のXOR回路410は0を出力し、第2のXOR回路412は0を出力する。従って、第3のXOR回路414は0を出力する。ここで、{Di−1;D;Di+1}={1;1;1}である場合とは、所定の1UIの期間においてシンボル値の切り替わりが発生しないことを意味する。この場合に、第1の比較器420の出力とは無関係に、AND回路430は0を出力し、OR回路432は1を出力する。よって、第1のセレクタ440及び第2のセレクタ442はいずれもデータDを選択する。従って、第3のセレクタ444は、第2の比較器422の出力とは無関係にデータDを出力する。
また、例えば{Di−1;D;Di+1}={0;1;0}である場合に、第1のXOR回路410は1を出力し、第2のXOR回路412は1を出力する。従って、第3のXOR回路414は0を出力する。ここで、{Di−1;D;Di+1}={0;1;0}である場合とは、所定の1UIの期間において前半の0.5UI及び後半の0.5UIのいずれの範囲にもシンボル値の切り替わりのタイミングが存在することを意味する。この場合に、第1の比較器420の出力とは無関係に、AND回路430は0を出力し、OR回路432は1を出力する。よって、第1のセレクタ440及び第2のセレクタ442はいずれもデータDを選択する。従って、第3のセレクタ444は、第2の比較器422の出力とは無関係にデータDを出力する。
このような構成により、シンボル値判定部40は、シンボル系列のシンボル毎に、そのシンボルに相当するパルスの中央でシンボルの値を読むことができる。シンボル値判定部40は、読み取ったシンボルの値を表す信号SelDを出力する。
図9は、図1のデータ判定回路10で用いられるデータ選択部60を示す。データ選択部60は、第1のOR回路610と、NOR回路612と、セレクタ620と、比較器630と、NOT回路640とを有する。セレクタ620は、特定シンボル系列判定部20又はシンボル値判定部40のどちらか一方から出力されるバイナリ値を選択する。このため、セレクタ620は、第1乃至第4のAND回路621、622、623、624と、第2のOR回路625とを有する。
第1のOR回路610は、図2の特定シンボル系列判定部20で用いられる第1及び第3の特定パルス列検出器210、210の各出力信号Fp及びBpを入力される。第1のOR回路610は、信号Fp及びBpのいずれも0である場合を除いて1を出力する。
第2のNOR回路612は、図2の特定シンボル系列判定部20で用いられる第1、第2及び第3の特定パルス列検出器210、210、210の各出力信号Fp、Mp及びBpを入力される。第2のNOR回路612は、信号Fp、Mp及びBpのいずれも0である場合にのみ1を出力する。
比較器630は、判定タイミング生成部50から出力されるタイミング信号Ppickが所定のバイナリ値="100"以上であるかどうかを判断し、Ppick≧"100"である場合に1を出力する。上述したように、信号Ppickは、シンボルごとのデータ判定が行われるタイミング、すなわち、シンボルの中央の位相を表す。バイナリ値"100"は、1UIの期間における0.5UIの時点に相当する。従って、第2の比較器422によって、データ判定は、所定の1UIの期間(ti−1〜ti+1)において前半の0.5UIの期間(ti−1〜t)又は後半の0.5UIの期間(t〜ti+1)のどちらで行われ得るかが判断される。
第1のAND回路621は、第1のOR回路610の出力と、NOT回路640によって反転された比較器630の出力と、特定シンボル系列判定部20から出力されるパルス中央値、すなわち、データDi−1とを入力される。第1のAND回路621は、入力される全ての信号が1である場合にのみ1を出力する。
第2のAND回路622は、図2の特定シンボル系列判定部20で用いられる第2の特定パルス列検出器210の出力信号Mpと、特定シンボル系列判定部20から出力されるパルス中央値、すなわち、データDとを入力される。第2のAND回路622は、入力される全ての信号が1である場合にのみ1を出力する。
第3のAND回路623は、第1のOR回路610の出力と、比較器630の出力と、特定シンボル系列判定部20から出力されるパルス中央値、すなわち、データDi+1とを入力される。第3のAND回路623は、入力される全ての信号が1である場合にのみ1を出力する。
第4のAND回路624は、NOR回路612の出力と、図8のシンボル値判定部40の出力信号SelDとを入力される。第4のAND回路624は、入力される全ての信号が1である場合にのみ1を出力する。
第2のOR回路625は、第1乃至第4のAND回路621、622、623、624の夫々の出力を入力される。第2のOR回路625は、第1乃至第4のAND回路621、622、623、624のいずれの出力も0である場合を除いて1を出力する。
例えば、特定シンボル系列判定部20で孤立パルスが検出されなかった場合を考える。この場合に、特定シンボル系列判定部20の第1、第2及び第3の特定パルス列検出器210、210、210の夫々から出力される信号Fp、Mp及びBpはいずれも0である。よって、第1のOR回路610は0を出力し、従って、第1のAND回路621及び第3のAND回路623はいずれも0を出力する。また、第2のAND回路622も0を出力する。この場合に、NOR回路612は1を出力するから、第4のAND回路624の出力、ひいては第2のOR回路625の出力は、シンボル値判定部40から出力される信号SelDによって決まる。具体的に、第2のOR回路625は、信号SelDが1である場合に1を出力し、信号SelDが0である場合に0を出力する。このように、セレクタ620は、シンボル値判定部40によるシンボル毎のデータ判定よって得られた値SelDを選択するように動作する。
また、例えば、データ判定回路10へ"00100"のパルス列で表されるバイナリデータが入力される場合を考える。この場合に、特定シンボル系列判定部20は、5ビットのデータパルス列の中央3ビットに孤立パルスが含まれていることを知らせるべく、第2の特定パルス列検出器210からMp=1を出力する。また、特定シンボル系列判定部20から出力されるデータは{Di−1;D;Di+1}={0;1;0}である。よって、第2のAND回路622は1を出力する。一方、第1及び第3の特定パルス列検出器210、210の各出力信号Fp及びBpは0である。よって、第1のOR回路610は0を出力し、従って、第1のAND回路621及び第3のAND回路623はいずれも0を出力する。更に、このとき、NOR回路612は0を出力し、従って、第4のAND回路624は、シンボル値判定部40からのデータ出力SelDとは無関係に0を出力する。結果として、第2のOR回路625は1を出力する。このように、セレクタ620は、特定シンボル系列判定部20によって検出される孤立パルスに相当するシンボルの値Dを選択するように動作する。
また、例えば、データ判定回路10へ"01000" のパルス列で表されるバイナリデータが入力される場合を考える。この場合に、特定シンボル系列判定部20は、5ビットのデータパルス列の前縁3ビットに孤立パルスが含まれていることを知らせるべく、第1の特定パルス列検出器210からFp=1を出力する。よって、第1のOR回路610は1を出力する。また、特定シンボル系列判定部20から出力されるデータは{Di−1;D;Di+1}={1;0;0}である。よって、第1のAND回路621は、比較器630の出力が0であるならば1を出力する。比較器630の出力が0である場合とは、データ判定のタイミングが所定の1UIの期間(ti−1〜ti+1)において前半の0.5UI(ti−1〜t)の範囲内にあることを意味する。また、このとき、第2のAND回路622は、第2の特定パルス列検出器210の出力信号Mpが0であって且つ時間tでデータ判定回路10に入力されるデータDが0であるから、0を出力する。更に、第3のAND回路623は、時間ti+1でデータ判定回路10に入力されるデータDi+1が0であるから、0を出力する。更に、このとき、NOR回路612は0を出力し、従って、第4のAND回路624は、シンボル値判定部40からのデータ出力SelDとは無関係に0を出力する。結果として、第2のOR回路625は1を出力する。このように、セレクタ620は、特定シンボル系列判定部20によって検出される孤立パルスに相当するシンボルの値Di−1を選択するように動作する。
また、例えば、データ判定回路10へ"00010" のパルス列で表されるバイナリデータが入力される場合を考える。この場合に、特定シンボル系列判定部20は、5ビットのデータパルス列の後縁3ビットに孤立パルスが含まれていることを知らせるべく、第3の特定パルス列検出器210からBp=1を出力する。よって、第1のOR回路610は1を出力する。また、特定シンボル系列判定部20から出力されるデータは{Di−1;D;Di+1}={0;0;1}である。よって、第3のAND回路623は、比較器630の出力が1であるならば1を出力する。比較器630の出力が1である場合とは、データ判定のタイミングが所定の1UIの期間(ti−1〜ti+1)において後半の0.5UI(t〜ti+1)の範囲内にあることを意味する。また、このとき、第1のAND回路621は、時間ti−1でデータ判定回路10に入力されるデータDi−1が0であるから、0を出力する。更に、第2のAND回路622は、第2の特定パルス列検出器210の出力信号Mpが0であって且つ時間tでデータ判定回路10に入力されるデータDが0であるから、0を出力する。更に、このとき、NOR回路612は0を出力し、従って、第4のAND回路624は、シンボル値判定部40からのデータ出力SelDとは無関係に0を出力する。結果として、第2のOR回路625は1を出力する。このように、セレクタ620は、特定シンボル系列判定部20によって検出される孤立パルスに相当するシンボルの値Di+1を選択するように動作する。
このような構成により、データ選択部60は、特定シンボル系列判定部20による検出結果に応じて、特定シンボル系列判定部20又はシンボル値判定部40のどちらか一方によって出力される値を選択することができる。具体的に、特定シンボル系列判定部20によってシンボル系列に孤立パルスが含まれることが検出される場合は、データ判定回路10は、特定シンボル系列判定部20で所定長さのシンボル系列についてのデータ判定によって得られた値Di−1、D又はDi+1を、判定したシンボル値OUTとして出力する。一方、シンボル系列に孤立パルスが含まれない場合は、データ判定回路10は、シンボル値判定部40でシンボル毎のデータ判定によって得られた値SelDを、判定したシンボル値OUTとして出力する。
以上説明してきた実施形態に従うデータ判定回路の動作について図10A及び図10Bを参照して更に説明する。
図10Aは、シンボル系列に孤立パルスが含まれていない場合のデータ判定動作を表す。例えば、所定の1UIの期間ti−1〜ti+1で前半の0.5UIの期間ti−1〜tにシンボル切替タイミングがある場合(a)を考える。このとき、シンボル切替が起こる時間をtとする。この場合に、データ判定タイミングtpickがti−1からtの間にあるならば、データ判定回路はti−1の時点に得られる値Di−1を出力する。あるいは、t<tpick<tであるならば、データ判定回路はtの時点に得られる値Dを出力する。あるいは、t<tpick<ti+1であるならば、データ判定回路はti+1の時点に得られる値Di+1を出力する。
また、例えば、所定の1UIの期間ti−1〜ti+1で後半の0.5UIの期間t〜ti+1にシンボル切替タイミングがある場合(b)を考える。このとき、シンボル切替が起こる時間をtとする。この場合に、ti−1<tpick<tであるならば、データ判定回路はti−1の時点に得られる値Di−1を出力する。あるいは、t<tpick<tであるならば、データ判定回路はtの時点に得られる値Dを出力する。あるいは、ta<tpick<ti+1であるならば、データ判定回路はti+1の時点に得られる値Di+1を出力する。
また、例えば、所定の1UIの期間ti−1〜ti+1にシンボル切替が起こらない場合(c)は、データ判定回路はtの時点に得られる値Dを出力する。
また、例えば、所定の1UIの期間ti−1〜ti+1で前半の0.5UIの期間ti−1〜t及び後半の0.5UIの期間t〜ti+1のいずれの期間においてもシンボル切替が起こる場合(d)は、データ判定回路はtの時点に得られる値Dを出力する。
一方、図10Bは、シンボル系列に孤立パルスが含まれている場合のデータ判定動作を表す。例えば、特定シンボル系列判定部20が5ビットのデータパルス列の中央3ビットに孤立パルスが含まれていること検出する場合(a)は、データ判定回路は中央3ビットの真ん中の値、すなわち、tの時点に得られる値Dを出力する。
次いで、例えば、特定シンボル系列判定部20が5ビットのデータパルス列の前縁又は後縁の3ビットに孤立パルスが含まれていることを検出する場合(b)及び(c)を考える。これらの場合に、ti−1≦tpick<tであるならば、データ判定回路は前縁3ビットの真ん中の値、すなわち、ti−1の時点に得られる値Di−1を出力する。あるいは、t≦tpick<ti−1であるならば、データ判定回路は後縁3ビットの真ん中の値、すなわち、ti+1の時点に得られる値Di+1を出力する。
図11は、シンボル毎のデータ判定に加えてシンボル系列でのデータ判定が行われることによってデータ判定の精度がどの程度向上するのかを表すグラフである。図11で、横軸はジッタ周波数(単位Hz)を表し、縦軸はジッタ量(単位UIpp)を表す。
曲線C1は、本実施形態に従うデータ判定回路10においてシンボル毎のデータ判定に加えてシンボル系列でのデータ判定が行われる場合、すなわち、特定シンボル系列判定部20が用いられる場合のジッタ周波数対ジッタ量の関係を表す。一方、曲線C2は、データ判定回路10においてシンボル毎のデータ判定しか行われない場合、すなわち、特定シンボル系列判定部20が用いられない場合のジッタ周波数対ジッタ量の関係を表す。図11から明らかなように、曲線C1で示されるシンボル毎のデータ判定に加えてシンボル系列でのデータ判定が行われる場合の方が、ジッタ耐性が改善されている。
以上より、シンボル毎のデータ判定に加えてシンボル系列でのデータ判定を行うことで、データ判定の精度を保ちながら、ADCの分解能を下げることが可能となる。ADCの消費電力及び面積は、必要なビット数が減ると指数関数的に減少することが知られている。従って、ADCの分解能が下がることで、ADCの使用に伴う受信装置全体の回路規模及び消費電力の増大を防ぐことが可能である。
以下、種々の実施形態に従うデータ判定回路が実際に受信装置に組み込まれて使用される具体的な実施例を記載する。
図12は、実施例1に従う受信装置を示す。図12の受信装置100は、ADC120と、デマルチプレクサ130と、データ判定回路140とを有する。
受信装置は、複数のシンボルの連続であるシンボル系列を含むデジタルデータ信号を受信する。例えば、デジタルデータ信号は、伝送レート5Gb/sで伝送されるNRZ(Non-Return to Zero)のバイナリ信号であっても良い。ADC120は、例えば4ビットのアナログ−デジタル変換器であって、受信されたデジタルデータ信号を10Gサンプル/sのサンプルレートでデジタル量に変換する。デマルチプレクサ130は、ADC120から出力されるデジタル値を、例えば、625MHzのクロック周波数で16分割して、16ビット幅の並列バイナリデータに変換する。この並列デジタルデータはデータ判定回路140に入力される。本実施例で、データ判定回路140は、位相検出部142と、判定タイミング生成部144と、特定シンボル系列判定部146と、シンボル値判定部148とを有する。
位相検出部142は、図4乃至6を参照して上述された位相検出部30と実質的に同じ構成を有して良く、入力されるデジタルデータに基づいて、零交差法によってシンボル系列の中でシンボル値が1から0又は1から0に切り替わるタイミングを検出する。位相検出部142は、シンボル値の切り替わりのタイミングを表す信号Pinstを出力する。
判定タイミング生成部144は、図7を参照して上述された判定タイミング生成部50と実質的に同じ構成を有して良く、位相検出部30から出力される信号Pinstを平滑化して、平滑化された信号Pinstから、データ判定のためのタイミングを得る。判定タイミング生成部144は、位相検出部142から出力される信号Pinstを位相フィルタに通して平滑化することによって、シンボル値が切り替わるタイミングの平均を表す信号Pavを生成する。判定タイミング生成部144は、更に、この平均信号Pavの位相を0.5UIシフトすることによって、データ判定のタイミングを表す信号Ppickを生成する。
特定シンボル系列判定部146は、所定ビット長のシンボル系列が、孤立パルスを含む特定シンボル系列であるかどうかを判断する。例えば、特定シンボル系列判定部146は、データ判定を行う対象のシンボルにその前の2つ及びその後の1つのシンボルを加えた4ビットのシンボル系列について、それが"0010"又は"1101"のいずれかのシンボルパターンを有するかどうかを判断する。
具体的に、特定シンボル系列判定部146は、判定タイミング生成部144から出力される信号Ppickが表す判定タイミングに応じて、ADC120からデマルチプレクサ130を介して入力される並列バイナリデータについて偶数又は奇数のデータ列を選択する。ここで、「偶数又は奇数のデータ列」とは、並列バイナリデータにおいて偶数番目又は奇数番目のデータが中央に位置する3つのデータの組の連続をいう。上述したように、伝送デジタルデータ信号は、伝送レートの2倍のサンプルレートでサンプリングされる。従って、並列バイナリデータにおいて、偶数番目又は奇数番目のデータが中央に位置する3つのデータの組がカバーする位相範囲は、単位シンボルのビット幅に相当する1UI分の位相範囲を有する。特定シンボル系列判定部146は、信号Ppickが表す判定タイミングに近い方のデータ列(偶数データ列又は奇数データ列)を選択する。特定シンボル系列判定部146は、選択したデータ列の各データの組が所定のパルスパターンを有するものであるかどうかを判断する。このような判断のために、特定シンボル系列判定部146は、例えば、図2及び図3を参照して上述された特定パルス列検出器210のようにAND回路及びOR回路を含む論理回路の組み合わせを有しても良い。これにより、特定シンボル系列判定部146は、シンボル系列が"0010"又は"1101"のいずれかのシンボルパターンを有するかどうかを判断することができる。
特定シンボル系列判定部146は、シンボル系列が"0010"又は"1101"である場合に、そのシンボル系列が特定シンボル系列であると判断し、その旨をシンボル値判定部148に通知する。特定シンボル系列判定部146は、更に、対象のシンボル、すなわち、この場合には上位3ビット目のシンボルの値を出力する。
シンボル値判定部148は、原則的には、図8を参照して上述されたシンボル値判定部40と同じ構成を有する。しかし、このシンボル値判定部148は、特定シンボル系列判定部146に応じて、シンボル毎のデータ判定によって得られた値に代えて、特定シンボル系列判定部146から出力されたシンボルの値を出力する点で、図8のシンボル値判定部と相違する。そのために、シンボル値判定部148は、図9を参照して上述されたデータ選択部60を有しても良い。代替的に、シンボル値判定部148は、単純に、シンボル毎のデータ判定によって得られた値に特定シンボル系列判定部146から出力されたシンボルの値を上書きしても良い。
このように、データ判定回路は、直接的に特定シンボル系列及び孤立パルスに相当するシンボルの値を検出するよう構成されても良い。
図13は、実施例2に従う受信装置の構成を表すブロック図である。図13の受信装置200は、図1乃至図9を参照して上述されたデータ判定回路10を有する点で、実施例1として図12に表された受信装置100と相違する。
データ判定回路10は、図2のように構成される特定シンボル系列判定部20を用いて、ADC120からデマルチプレクサ130を介して入力される並列バイナリデータに"010"又は"101"のいずれかのパルス列が含まれるかどうかを判断する。特定シンボル系列判定部20は、0.5UIずつ位相がずれた3つの連続するデータの組の夫々について、それらが"010"又は"101"のいずれかのパルス列であるかどうかを判断する。3ビットの連続するバイナリデータでカバーされる位相範囲は、1シンボルでカバーされる位相範囲に相当する。よって、特定シンボル系列判定部20は、3ビットの連続するバイナリデータが"010"又は"101"のいずれかのパルス列であることを検出することで、1ビット分の孤立パルスを検出することができる。このように、特定シンボル系列判定部20は、実施例1のデータ判定回路140で用いられる特定シンボル系列判定部146とは異なり、判定タイミング生成部50で生成される判定タイミング表示信号Ppickを必要としない。
データ判定回路10は、実施例1のデータ判定回路140とは異なり、シンボル値判定部40の後段にデータ選択部60を更に有する。データ選択部60は、図9を参照して上述されたように、特定シンボル系列判定部20で孤立パルスが検出された場合には、検出された孤立パルスの中央値を選択して出力する。一方、孤立パルスが検出されなかった場合は、データ選択部60は、シンボル値判定部40でのシンボル毎のデータ判定によって得られた値を選択して出力する。
データ判定回路10は、実施例1のデータ判定回路140と比較して、特定シンボル系列を検出するために判定タイミングを必要としないために、回路が簡単であるという利点がある。また、特定シンボル系列判定部20及びシンボル値判定部40は夫々独立に動作し、データ判定回路10はそれらの出力を選択部60で選択するのみであるから、データ判定の遅延が小さいという利点ある。
図14は、実施例3に従う受信装置の構成を表すブロック図である。図14の受信装置300は、特定シンボル系列判定部70が、受信装置300で受信されるデジタルデータ信号から直接に孤立パルスを検出する点で、実施例2として図13に表された受信装置200と相違する。受信装置300のその他の構成は、実施例2の受信装置200と同じであるからここでは詳述しない。
特定シンボル系列判定部70は、カスケード接続されている2つのアナログ微分回路710及び720と、その出力に接続されている特定シンボル検出部730とを有する。アナログ微分回路710及び720は夫々、例えば、差動対に容量デジェネレーション(degeneration)を用いたことにより微分特性を有する差動増幅回路であっても良い。このようなアナログ微分回路710及び720の2段接続は、"010"又は"101"のシンボルパターンを有するシンボル系列が入力されると、"010"の場合には負のパルスを発生し、一方、"101"の場合には正のパルスを発生する。特定シンボル検出部730は、アナログ微分回路710及び720の2段接続で発生するパルスが所定の閾値を超える場合に特定のシンボルパターン"010"又は"101"のいずれかがあったと判断し、その旨をデータ選択部60に通知する。このとき、特定シンボル検出部730は、更に、アナログ微分回路710及び720の2段接続で発生するパルスの正負に応じて、孤立パルスに相当するシンボルパターンの中央にあるシンボルの値として0又は1を出力する。
このような特定シンボル系列判定部70の動作は、実施例2のデータ判定回路10で用いられる特定シンボル系列判定部20の動作と実質的に同じである。しかし、特定シンボル系列判定部70の検出性能はADC120の分解能によらないため、ADCの分解能を低くすることによるハードウェアの削減が可能となる。
実施例1乃至3を含む上記実施形態は、例えばチップ間の通信、コネクタを介するボード間の通信、ケーブルを介するキャビネット間の通信又は光による通信等を含む、信号レートが数Gb/sから数10Gb/sである高速シリアル通信の分野で適用され得る。また、実施形態は、低速シリアル信号を高速パラレル信号へと多重化することが可能なSerDes(Serializer/Deserialiser)チップ又は通信若しくはサーバ用のスイッチ機能を備えた集積回路(IC)チップ等のIC自体で適用され得る。更に、実施形態は、このようなICを用いた多種多様な製品で適用され得る。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
例えば、上記実施形態は、実施例1乃至3も含め、データ伝送レートの2倍のサンプリングレートで入力をサンプリングする受信装置を例として記載された。しかし、実際には、受信装置のサンプリングレートは、最低限のサンプリング性能を確保することが可能である限り、どのような値であっても良い。例えば、データ伝送レートの4倍のサンプリングレートで入力をサンプリングする受信装置では、1UIの間に5つの連続するデータがデータ判定回路に入力される。この場合に、図面に表されているデータ判定回路の構成は適宜変更され得る。
実施例1乃至3を含む上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数のシンボルの連続であるシンボル系列を含むデジタルデータ信号を受信し、該デジタルデータ信号を所定のサンプルレートでデジタル値に変換する受信装置であって、
同じ値をとるシンボルの連続の中に異なる値をとる所定シンボルが含まれる特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定する特定シンボル系列判定部と、
前記デジタル値に基づいて前記シンボル系列の中でシンボルの値が切り替わるタイミングを検出する位相検出部と、
該位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングに基づいて所定の判定タイミングで前記シンボル系列のシンボルの夫々について当該シンボルの値を得るシンボル値判定部と、
前記特定シンボル系列判定部によって前記デジタルデータ信号に前記特定シンボル系列が含まれることが検出される場合に、前記シンボル値判定部で得られた値に代えて、前記特定シンボル系列判定部から出力される前記所定シンボルの値を選択する選択部と
を有する受信装置。
(付記2)
前記特定シンボル系列判定部は、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値が3つ連続して成る組の中央の値が前後の値と異なる場合に前記特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれると判断し、当該組の前記中央の値を前記所定シンボルの値として前記選択部に供給する、付記1記載の受信装置。
(付記3)
前記特定シンボル系列判定部は、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値が3つ連続して成る組の中央の値が前後の値と異なるかどうかを検出する検出器を有し、
前記検出器は、AND回路及びOR回路を含む論理回路の組み合わせを有する、付記2記載の受信装置。
(付記4)
前記特定シンボル系列判定部は、対象のシンボルが所定の位置にあるシンボル系列について該シンボル系列が所定の値を有するかどうかを判断することによって前記特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定し、該特定シンボルが前記デジタルデータ信号に含まれる場合に前記対象のシンボルの値を前記所定シンボルの値として前記選択部に供給する、付記1記載の受信装置。
(付記5)
前記特定シンボル系列判定部は、対象のシンボルが所定の位置にあるシンボル系列について該シンボル系列が所定の値を有するかどうかを判断するために、前記所定の判定タイミングに基づいて、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値の連続で偶数番目の値が中央にある3つの連続するバイナリ値の組の連続である偶数データ列又は奇数番目の値が中央にある3つの連続するバイナリ値の組の連続である奇数データ列のいずれかを用いる、付記4記載の受信装置。
(付記6)
前記特定シンボル系列判定部は、所定のパターンで値を有する3つの連続するシンボルの組が受信されたことを検出することによって前記特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定し、該特定シンボルが前記デジタルデータ信号に含まれる場合に前記3つの連続するシンボルの組の中央にあるシンボルの値を前記所定シンボルの値として前記選択部に供給する、付記1記載の受信装置。
(付記7)
前記特定シンボル系列判定部は、
前記所定のパターンで値を有する3つの連続するシンボルの組が受信される場合に正又は負のパルスを出力する微分器と、
該微分器から出力される前記パルスの大きさが所定の閾値を超える場合に、前記3つの連続するシンボルの組の中央にあるシンボルが前記所定シンボルであると判断する特定シンボル検出部と
を有する、付記6記載の受信装置。
(付記8)
前記微分器は、2つの微分特性の差動増幅回路を有する、付記7記載の受信装置。
(付記9)
前記位相検出部は、サンプリング期間に等しい所定期間で前記デジタル値が零交差を有するかどうかを検出し、該零交差がある場合に該零交差が起こる時点を前記所定期間の開始時点に対する相対値として求めるサブ位相検出器を有する、付記1乃至8のうちいずれか1つに記載の受信装置。
(付記10)
前記位相検出部は、単位シンボル周期を前記サンプリング期間に分割した各期間について前記デジタル値の零交差の有無及び該零交差の前記相対値を求めるために、前記シンボル周期/前記サンプリング期間の数の前記サブ位相検出器を有する、付記9記載の受信装置。
(付記11)
前記シンボル値判定部は、前記所定の判定タイミングに対する前記位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングの位置と、単位シンボル周期に対する前記所定の判定タイミングの位置とに基づいて、前記シンボルの夫々について、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値から当該シンボルの値を選択する、付記1乃至10のうちいずれか1つに記載の受信装置。
(付記12)
前記位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングの平均を求め、該平均を単位シンボル周期の半周期だけ前又は後ろにシフトさせることによって、前記所定の判定タイミングを生成する判定タイミング生成部を更に有する、付記1乃至11のうちいずれか1つに記載の受信装置。
(付記13)
前記判定タイミング生成部は、前記位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングの平均を求めるために位相フィルタを用いる、付記12記載の受信装置。
10,140,150 データ判定回路
100,200,300 受信装置
120 アナログ−デジタル変換器(ADC)
130 デマルチプレクサ
142,30 位相検出部
144,50 判定タイミング生成部
146,20,70 特定シンボル系列判定部
148,40 シンボル値判定部
210 特定パルス列検出器
310,320 サブ位相検出器
60 データ選択部

Claims (9)

  1. 複数のシンボルの連続であるシンボル系列を含むデジタルデータ信号を受信し、該デジタルデータ信号を所定のサンプルレートでデジタル値に変換する受信装置であって、
    同じ値をとるシンボルの連続の中に異なる値をとる所定シンボルが含まれる特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定する特定シンボル系列判定部と、
    前記デジタル値に基づいて前記シンボル系列の中でシンボルの値が切り替わるタイミングを検出する位相検出部と、
    該位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングに基づいて所定の判定タイミングで前記シンボル系列のシンボルの夫々について当該シンボルの値を得るシンボル値判定部と、
    前記特定シンボル系列判定部によって前記デジタルデータ信号に前記特定シンボル系列が含まれることが検出される場合に、前記シンボル値判定部で得られた値に代えて、前記特定シンボル系列判定部から出力される前記所定シンボルの値を選択する選択部と
    を有する受信装置。
  2. 前記特定シンボル系列判定部は、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値が3つ連続して成る組の中央の値が前後の値と異なる場合に前記特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれると判断し、当該組の前記中央の値を前記所定シンボルの値として前記選択部に供給する、請求項1記載の受信装置。
  3. 前記特定シンボル系列判定部は、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値が3つ連続して成る組の中央の値が前後の値と異なるかどうかを検出する検出器を有し、
    前記検出器は、AND回路及びOR回路を含む論理回路の組み合わせを有する、請求項2記載の受信装置。
  4. 前記特定シンボル系列判定部は、対象のシンボルが所定の位置にあるシンボル系列について該シンボル系列が所定の値を有するかどうかを判断することによって前記特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定し、該特定シンボルが前記デジタルデータ信号に含まれる場合に前記対象のシンボルの値を前記所定シンボルの値として前記選択部に供給する、請求項1記載の受信装置。
  5. 前記特定シンボル系列判定部は、所定のパターンで値を有する3つの連続するシンボルの組が受信されたことを検出することによって前記特定シンボル系列が前記デジタルデータ信号に含まれるかどうかを判定し、該特定シンボルが前記デジタルデータ信号に含まれる場合に前記3つの連続するシンボルの組の中央にあるシンボルの値を前記所定シンボルの値として前記選択部に供給する、請求項1記載の受信装置。
  6. 前記特定シンボル系列判定部は、
    前記所定のパターンで値を有する3つの連続するシンボルの組が受信される場合に正又は負のパルスを出力する微分器と、
    該微分器から出力される前記パルスの大きさが所定の閾値を超える場合に、前記3つの連続するシンボルの組の中央にあるシンボルが前記所定シンボルであると判断する特定シンボル検出部と
    を有する、請求項5記載の受信装置。
  7. 前記位相検出部は、サンプリング期間に等しい所定期間で前記デジタル値が零交差を有するかどうかを検出し、該零交差がある場合に該零交差が起こる時点を前記所定期間の開始時点に対する相対値として求めるサブ位相検出器を有する、請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の受信装置。
  8. 前記シンボル値判定部は、前記所定の判定タイミングに対する前記位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングの位置と、単位シンボル周期に対する前記所定の判定タイミングの位置とに基づいて、前記シンボルの夫々について、前記デジタル値を所定の閾値でスライスして得られるバイナリ値から当該シンボルの値を選択する、請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の受信装置。
  9. 前記位相検出部で検出された前記シンボル値が切り替わるタイミングの平均を求め、該平均を単位シンボル周期の半周期だけ前又は後ろにシフトさせることによって、前記所定の判定タイミングを生成する判定タイミング生成部を更に有する、請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載の受信装置。
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