JPH0685672A - Ad変換器およびアナログ・ディジタル混在システム - Google Patents

Ad変換器およびアナログ・ディジタル混在システム

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Publication number
JPH0685672A
JPH0685672A JP4235625A JP23562592A JPH0685672A JP H0685672 A JPH0685672 A JP H0685672A JP 4235625 A JP4235625 A JP 4235625A JP 23562592 A JP23562592 A JP 23562592A JP H0685672 A JPH0685672 A JP H0685672A
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JP
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signal
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output
circuit
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Application number
JP4235625A
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English (en)
Inventor
Takafumi Kikuchi
隆文 菊池
Yuji Hatano
雄治 波多野
Masanori Otsuka
正則 大塚
Yasuyuki Murakami
康之 村上
Masao Hotta
正生 堀田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Abstract

(57)【要約】 【目的】アナログ・ディジタル混在のシステムに用いら
れ、システムの待機時には分解能を落すことにより電力
消費を低減する機能を持つAD変換器を提供すること。 【構成】逐次比較形AD変換器において、タイミング制
御回路にごく簡単な回路を追加することにより、ある特
定数の下位ビットの変換期間にはAD変換器のいくつか
の構成要素の動作を停止してしまう機能を持たせる。 【効果】アナログ・ディジタル混在のシステムの待機時
に、アナログ回路部分を完全に停止してしまうことがな
いのでアナログ信号の監視を続けながら、しかもシステ
ムの電力消費を低減することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAD変換器に係り、特に
アナログ・ディジタル混在のシステムもしくはシステム
ICに組み入れられ、そのシステムが携帯用であるなど
低消費電力の望まれる場合に適したAD変換器、もしく
はそのAD変換器を用いたアナログ・ディジタル混在シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ワンチップマイコンに組み込むAD変換
器、もしくは電池駆動でのシステム中のAD変換器など
では、できるだけ消費電力を低減することが望ましい。
こようなアナログ・ディジタル混在のシステムに用いら
れるAD変換器において、従来の技術ではAD変換器の
消費電力を低減するためには、例えば「株式会社日立製
作所『HD404629,HD40474629仕様書』」等にあるように
回路全体の動作速度を低くしたり、全体を停止するなど
の手段がとられている。
【0003】周知のように特にCMOSの回路において
は、電流消費の大半を状態変化時の貫通電流が占めてお
り、そのため動作周波数が高ければそれだけ状態の変化
が増え、貫通電流が増加し、電力の消費が増えることに
なる。
【0004】それゆえ、上記のごとく、同一の回路にお
いて消費電力を低減するためには動作速度を落す、その
時に不要な回路を停止するなどの手段が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に、制御、監視用の
システムなど、通常は待機状態にありその間は消費電力
をできるだけ低く抑えたいが、AD変換器は入力の大き
な変化を検出するために高い分解能は必要とはしないが
通常と同じ速度で動作し続ける必要のある場合において
は、動作速度を落したり、停止するなどして消費電力を
低減することができない。
【0006】そこでこの発明の目的は、外部からの要求
があった場合、通常と同じ速度で動作し続けながらも出
力の分解能を変化させることにより消費電力を低減する
ことのできるAD変換器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
例えば逐次比較形AD変換器であれば、下位ビットの変
換タイミングの際のみAD変換器の動作を停止する、例
えばパイプライン形AD変換器であれば、下位ビット用
のAD変換器の動作を停止するなどの方策をとることに
よって達成される。
【0008】
【作用】本発明によるAD変換器を用いることにより、
アナログ・ディジタル混在のシステムにおいて、システ
ムの待機時に、外部からのアナログ信号を監視しておき
ながら、消費電力を低く抑えることのできるシステムを
構成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図をもって説明す
る。
【0010】図2は一般的な逐次比較形AD変換器(以
下「ADC」という)の構成を示す図である。図中1は
アナログ入力端子、2はサンプル/ホールド回路(以下
「S/H回路」という)、3は電圧比較器、4は逐次比
較論理回路、5はディジタル出力、6はDA変換器(以
下「DAC」という)、7はタイミング制御回路であ
る。
【0011】各部の働きを簡単に説明する。アナログ入
力端子1に入力されたアナログ信号はS/H回路2に定
められたビット数の出力が決定されるまでの間保存され
る。この期間を一変換サイクルと呼ぶことにする。DA
C6は前回までの変換結果をもとにして参照電圧を発生
する。S/H回路2に保存されたアナログ信号とこの参
照電圧が電圧比較器3によって比較され、その結果が逐
次比較論理回路4に送られ、記憶もしくは出力されると
ともに次の変換サイクルの参照電圧決定のために用いら
れる。この1ビットの出力を決定するための一組の手順
を一変換動作と呼ぶことにする。このように最上位ビッ
ト(以下「MSB」という)から1ビットずつ順に決定
して行き、8ビットの出力であればこの変換動作を8
回、10ビットの出力であれば10回繰り返して一変換
サイクルとし、結果を得る。
【0012】この変換のタイミングチャートを図示する
と、図1(a)の様になる。この図は8ビット出力の場
合の例である。
【0013】ここで図1(b)は、本発明の第一の実施
例である下位ビットの変換期間に変換動作を停止する機
能を持つ逐次比較形ADCのタイミングチャートであ
る。この例ではビット数低減時にはADCは下位4ビッ
トの変換を停止しており、それにより出力は残りの4ビ
ット分の分解能しか持たなくなる。
【0014】しかし、動作停止期間中にはS/H回路2
や電圧比較器3、DAC6などは動作を停止することが
でき、その分消費電流を低減することが可能である。逐
次比較論理回路4は動作停止期間中には電圧比較器3か
ら値が送られて来ないため、変換結果として0を代りに
出力するようにして、全体のビット数が変わらないよう
にする。
【0015】この実施例ではADCのディジタル出力5
が1ビットずつ直列に出力されるシリアル出力の場合で
も、全てのビットがそろってから一度に出力されるパラ
レル出力の場合でも、どちらでも適用することができ
る。
【0016】図3はこの例の場合の出力の分解能を示す
図であり出力の一部を拡大したものである。図3(a)
は通常の変換時の出力を示し、この例では8ビットの分
解能がある。図3(b)は分解能が変化している場合の
出力を示し、4ビットの分解能になっており、(a)の
場合に比較し分解能は1/16になっている。このよう
に分解能が低下していても、入力の大きな状態変化の監
視などには用いることが可能である。
【0017】本実施例では変換動作を停止するビット数
が4ビットになっているが、他のビット数でも問題はな
いことはいうまでもない。
【0018】図4は本実施例のADCに用いられるタイ
ミング制御回路の一例であり、図中8はクロック入力端
子、9はビット数低減要求信号入力端子、10はビット
数低減信号発生用回路、11はADCへのクロック出力
端子、12はタイミング制御回路、13はAND回路で
ある。
【0019】各部品の動作を説明する。タイミング制御
回路12はADCが通常動作するのに必要なタイミング
制御信号各種を発生する。通常時にはビット数低減信号
発生回路10からは正論理の信号が出力されてAND回
路13に供給され、結果としてクロック出力端子11に
はタイミング制御回路12の出力した信号がそのまま出
力される。ビット数低減要求信号入力端子9に信号が入
力された場合、ビット数低減信号発生用回路10はすぐ
さま負論理の信号を出力するのではなく、図7の例1及
び例2に示すように、適当な変換期間になるまで信号を
切り替えないでおき、変換を停止すべき変換周期になっ
てから初めて負論理の信号を出力しAND回路13の出
力がクロック出力端子11に伝えられなくなる。
【0020】以上の構成や信号線の数は一例であり、同
様の働きをする他の構成でもなんら問題は生じないこと
はいうまでもない。
【0021】次に本発明第二の実施例について説明す
る。図5(b)は本発明第二の実施例の逐次比較形AD
Cの変換のタイミングチャートを示す図である。この実
施例は第一の実施例の場合と異なり、逐次比較論理回路
4から出力されるディジタル出力5が並列出力の場合に
適する。
【0022】ビット数低減信号が与えられると、タイミ
ング制御回路7はADC各部に送られる制御信号の周波
数をこの例の場合では1/2にする。そうすることによ
り本来であれば1変換サイクルの間に図5(a)のよう
に8ビット分の変換を行うはずの所を図5(b)のよう
に4ビット分の変換しか行わなくなる。この実施例にお
いても、電圧比較器3、DAC6などは動作周波数が1
/2になるため、消費電流を低減することが可能であ
る。
【0023】本実施例でも、変換結果出力の分解能は図
3に示すように変化している。
【0024】ここで、逐次比較論理回路4は1変換サイ
クルの間に通常時よりも少ない数の変換結果しか受け取
らないため、結果を出力する際には不足分のビットを0
で埋めて出力する。
【0025】図6は本実施例のADCに用いられるタイ
ミング制御回路の構成の一例である。図中14は信号切
り換えのためのスイッチ、15は分周器である。各部の
動作を説明すると、通常の状態ではスイッチ14は図6
のようにクロック入力端子8から入力されたクロックが
分周器15に入力されないように設定され、タイミング
御回路12はクロク入力端子8から入力されたクロック
を直接入力され動作する。ビット数低減信号発生回路1
0がビット数低減を要求する信号を与えられると、即座
に状態の変化が起こるのではなく、図7の例3に示され
るように次の変換サイクルになるまではそのままの状態
を保ち、新たな変換サイクルの開始とともにスイッチ1
4を切り換え、クロックが分周器15に入力されるよう
にする。そのため、タイミング制御回路12に与えられ
るクロックの周波数が低くなり、出力されるADC用の
クロック11も周波数が低くなる。
【0026】この実施例ではこの分周器15は1/2分
周器であるが、これは出力ビット数の約数分の一の分周
器であればタイミング的にも問題はない。つまり8ビッ
ト出力の場合であれば、1/2、1/4、1/8のいず
れの分周器でも良く、10ビット趣津力の場合であれば
1/2、1/5の分周器が適する。ただし、分母が大き
くなるにつれ出力の分解能は低下する。
【0027】次に本発明第三の実施例について説明す
る。図8は本発明第三の実施例のパイプライン形ADC
の変換のタイミングチャートを示した図である。図8
(a)は通常時の変換モードのタイミングチャートであ
り、(b)はビット数低減時のタイミングチャートであ
る。また図9は一般的なパイプライン形ADCの構成を
示す図である。図中16a〜cは部分ADC、17a,
bはDAC、18a,bは残差増幅器、19a〜cはラ
ッチ及びビット補正回路、20a〜cは部分ADC出
力、21は第一ADCブロック、22は第二ADCブロ
ック、23は第三ADCブロックである。
【0028】図8、図9を用いて一般的なパイプライン
形ADCの動作を簡単に説明する。アナログ信号入力端
子1から入力されたアナログ信号はまず第一ADCブロ
ック21に与えられS/H回路2に記憶される。部分A
DC16aはS/H回路2に記憶された値に対してAD
変換を行う。ここで部分ADC16aの分解能をオーバ
ーラップ分を含めてm+1ビットとする。このADC出
力20aは第二ADCブロック22のDAC17aとラ
ッチ及び補正回路19aに送られる。またDAC17a
はADC出力20aをDA変換して再びアナログ信号に
戻し、第二ADCブロック22の残差増幅器18aに送
る。
【0029】残差増幅器18aはS/H回路2の出力と
DAC17aの出力の差分をとりその結果を増幅し記憶
する。ラッチ及び補正回路19aは部分ADC出力20
aを記憶する。
【0030】以上の一連の動作が図8(a)中の第一A
D変換器のCに示す一度の変換動作中に行われる。
【0031】次の変換動作に入ると、第一ADCブロッ
ク21は図8(a)中の第一AD変換器のDの変換動作
として、新たなアナログ値に対して先に述べた一連の変
換動作を行う。
【0032】一方第二ADCブロック22の部分ADC
16bは残差増幅器18aの出力をAD変換し、その結
果がDAC17bとラッチ及び補正回路19aに入力さ
れる。ここで部分ADC16aの分解能はオーバーラッ
プ分を含めてn+1ビットとする。DAC17bは部分
ADC16bの出力結果をDA変換して再びアナログ値
に戻し、その値を残差増幅器18bに与える。残差増幅
器18bは残差増幅器18aの出力からDAC17bの
出力を引きその結果を増幅し記憶する。またラッチ及び
補正回路19aは先程記憶した部分ADC出力20aと
新たに記憶した部分ADC出力20bを合成する。部分
ADC出力20aを上位側のビット部分ADC出力20
bを下位側のビット部分とし、さらにこれらの値の間で
生じる誤差を部分ADC出力20aに含まれるオーバー
ラップ分1ビットで吸収する。これでラッチ及び補正回
路19aの出力はm+n+1ビットとなりその値は第三
ADCブロック23中のラッチ及び補正回路19bに送
られる。ラッチ及び補正回路19bはその値を記憶す
る。この一連の動作が図8(a)の第二AD変換器のC
の変換動作中に行われる。
【0033】さらに次の変換動作では第一ADCブロッ
ク21では図8(a)の第一AD変換器のEの変換動作
が、第二ADCブロック22では同図の第二AD変換器
Dの変換動作がそれぞれ行われる。
【0034】さらに第三ADCブロック23では部分A
DC16cが残差増幅器18bの出力をAD変換し、そ
の出力がラッチ及び補正回路19bに入力される。ここ
で部分ADC16cの分解能をoビットとすると、ラッ
チ及び補正回路19bは先に記憶しているm+n+1ビ
ットの値とこのoビットの値を合成し、オーバーラップ
分1ビットで誤差を吸収しm+n+oビットの変換結果
5として出力する。
【0035】こうして図8(a)の三つのCの変換動作
が一つの変換サイクルとなり、AD変換結果が得られ
る。
【0036】ここで、部分ADC16a〜cの分解能が
それぞれ4、4、4ビットだとすると、ディジタル出力
5は計10ビットとなる。
【0037】ここで、本発明の実施例について述べる
と、このパイプライン形ADCにおいて、外部よりビッ
ト数低減の要求信号を与えられると、後段のAD変換を
停止しビット数を低減するとともに、消費電力を低減し
ようというものである。図8(b)のタイミングチャー
トは第三ADCブロックを停止した場合の例である。こ
の時第三ADCブロック23内ではラッチ及び補正回路
19b以外の動作が停止し、部分ADC出力20cは0
に固定される。従ってディジタル出力5は上位のm+n
ビット分の分解能しか持たなくなる。
【0038】この例では第三ADCブロック23のみを
停止させたが、さらに分解能を下げても良い場合には第
二ADCブロック22から停止すると、さらに消費電力
を低減させることができる。
【0039】図10は通常変換時とビット数低減時のタ
イミングの切り換えの際のタイミングチャートを示す図
であり、(a)はビット数を低減する際の、(b)はそ
の状態から復帰する際のそれぞれタイミングチャートで
ある。(a),(b)それぞれの場合においてビット数
低減もしくは復帰の信号が到来した次の変換動作から状
態が切り替わる。
【0040】次に本発明第4の実施例について述べる。
図11は本発明による並列比較形ADCの概念を示す図
であり、3ビットのADCの例である。図中24a,b
は参照電圧供給端子、25は抵抗器列、26は電圧比較
器、27は電圧比較器グループ、28はエンコード回路
である。各部の働きを簡単に説明すると、参照電圧供給
端子24aとbには参照電圧が与えられ、その電位差が
抵抗器列25によって分圧されそれぞれの値が参照電圧
Vrefとして電圧比較器26に与えられる。電圧比較器2
6はその電位とアナログ入力端子1から与えられるアナ
ログ電圧Vinとを比較し、Vrer < Vinであれば正論理の
出力を、Vref > Vinであれば負論理の出力をエンコード
回路28に与える。エンコード回路はこの与えられた出
力群の中から正論理と負論理の境界を検出し、その値を
ディジタル値として出力する。
【0041】この例では電圧比較器26が8個(2の3
乗個)あるため3ビット出力になる。ここでビット数低
減信号が与えられた場合に図11(b)のように2個ず
つ組になった電圧比較器グループ27の片方をそれぞれ
止めてしまうと、動作する電圧比較器26の個数は半分
の4個(2の2乗個)になり、これは2ビット分の分解
能になることを意味する。図11(b)中、網のかかっ
た電圧比較器は停止していることを意味する。このよう
な構成をとることにより動作する電圧比較器が少なくな
る分消費電力を低減することができる。
【0042】この例では8個の電圧比較器を2個ずつ4
組として扱ったが、これ以外の数の組合せも可能であ
る。基本的に2のm乗個の電圧比較器があるならば、そ
れを2のn乗個ずつ組にする。すると2の(m−n)乗個
組を作ることができ、その一組の中の一番参照電圧の高
い一つの電圧比較器のみを動作させ残りを停止させる
と、実質的にm−nビットのADCを実現することがで
きる。例えば、10ビットの並列比較形ADCは通常1
024個(2の10乗個)の電圧比較器を持つが、それ
を8個(2の3乗個)ずつ組にすると、128組(2の
7乗個)の組ができる。それぞれの組の一番参照電圧が
高い電圧比較器のみを動作させると、128個の電圧比
較器が動作するのでこれは実質的に7ビットの分解能を
持つことになる。
【0043】次に本発明第五の実施例について説明す
る。図12は本発明第五の実施例である、本発明のAD
Cを用いることを特徴とするアナログ・ディジタル混在
のシステムを示す図である。図中、29はアナログ入力
端子、30はアナログ回路、31はADC、32はディ
ジタルデータバス、33はADC制御信号バス、34は
ディジタル回路、35はディジタル出力である。
【0044】各部の働きを簡単に説明すると、通常の場
合アナログ入力端子29に与えられたアナログ信号はア
ナログ回路30により処理され、ADC31によってデ
ィジタル値に変換され、ディジタルデータバス32によ
りディジタル回路34へ送られる。ディジタル回路34
は受け取った値を処理して結果をディジタル出力35と
して外部に送り出す。また、ADC31に対してはAD
C制御信号バス33により各種の制御信号を与える。
【0045】ここで、システムが電池駆動であるなど、
電力消費を小さく抑える必要があり、またシステムが待
機状態になった場合、ディジタル回路34はADC制御
信号バス33中にビット数低減要求信号を発行する。そ
れを受けて本発明第一から第四項までのいずれかの方式
を用いたADC31はディジタル出力の分解能を下げ、
自らの電力消費を抑える。それと同時に、ADC31の
ディジタル出力の分解能が低下し変化が少なくなること
からその値を入力されるディジタル回路34の電力消費
も抑えることができる。
【0046】また、アナログ入力の変化をきっかけとし
て再びシステムを活動状態にしなくてはならない場合に
おいても、ADCをまったく停止させるのではなく、分
解能を落すだけでアナログの入力を監視できる状態にな
っているため、システムの迅速な作業の再開が可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したごとく、本発明に
よれば、ごく簡単な構成で外部からの要求に応じてAD
変換器の分解能を変化させることができると同時に、A
D変換器の電力消費を低減することができ、さらにこの
AD変換器をアナログ・ディジタル混在のシステムに用
いることにより、システムの低消費電力化をはかること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例に基づく逐次比較形AD
変換器のタイミングチャートを示す図である。
【図2】最も一般的な逐次比較形AD変換器の構成を示
す図である。
【図3】分解能を低減した場合のAD変換器の出力の様
子を示す図である。
【図4】本発明第一の実施例のAD変換器に用いられる
タイミング制御回路の構成の例を示す図である。
【図5】本発明の第二の実施例に基づく逐次比較形AD
変換器のタイミングチャートを示す図である。
【図6】本発明第二の実施例のAD変換器に用いられる
タイミング制御回路の構成の例を示す図である。
【図7】本発明によるAD変換器の変換のタイミングの
切り換えの例を示す図である。
【図8】本発明の第三の実施例に基づくパイプライン形
AD変換器のタイミングチャートを示す図である。
【図9】一般的なパイプライン形AD変換器の構成を示
す図である。
【図10】本発明の第三の実施例に基づくパイプライ形
AD変換器の変換のタイミングの切り換えの例を示す図
である。
【図11】本発明の第四の実施例に基づく並列比較形A
D変換器の構成を示す図である。
【図12】本発明の第五の実施例である本発明によるA
D変換器を用いたアナログ・ディジタル混在のシステム
の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…アナログ入力端子、2…サンプル/ホールド回路、
3…電圧比較器、4…逐次比較論理回路、5…ディジタ
ル出力、6…DA変換器、7…タイミング制御回路、8
…クロック入力端子、9…ビット数低減要求信号端子、
10…ビット数低減信号発生回路、11…AD変換器用
クロック出力端子、12…タイミング制御回路、13…
AND回路、14…スイッチ、15…分周器、16a〜
c…部分AD変換器、17a,b…部分DA変換器、1
8a,b…残差増幅器、19a〜c…ラッチ及びビット
補正回路、20a〜c…部分AD変換器出力、21…第
一AD変換器ブロック、22…第二AD変換器ブロッ
ク、23…第三AD変換器ブロック、24a,b…参照
電圧入力端子、25…抵抗器列、26…電圧比較器、2
7…電圧比較器グループ、28…エンコード回路、29
…アナログ入力端子、30…アナログ回路、31…AD
変換器、32…ディジタルデータバス、33…AD変換
器制御信号バス、34…ディジタル回路、35…ディジ
タル出力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 康之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 堀田 正生 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられるアナログ電圧信号をその電圧レ
    ベルに応じたディジタル値に変換するAD変換器におい
    て、このAD変換器が逐次比較形AD変換器であり、与
    えられる要求信号に応じて、ある決められた数の下位ビ
    ットの変換期間に変換動作を停止することによって全体
    としての変換時間を変化させることなく、出力されるデ
    ィジタル値の分解能を変化させる機能を持つことを特徴
    とするAD変換器。
  2. 【請求項2】与えられるアナログ電圧信号をその電圧レ
    ベルに応じたディジタル値に変換するAD変換器におい
    て、このAD変換器が逐次比較形AD変換器であり、与
    えられる要求信号に応じて、各変換サイクルのAD変換
    の速度を低下させることにより、全体としての変換時間
    を変化させることなく出力されるディジタル値の分解能
    を変化させる機能を持つことを特徴とするAD変換器。
  3. 【請求項3】与えられるアナログ電圧信号をその電圧レ
    ベルに応じたディジタル値に変換するAD変換器におい
    て、このAD変換器がパイプライン形AD変換器であ
    り、与えられる要求信号に応じて、下位ビット決定用の
    AD変換器の動作を止めることによって出力されるディ
    ジタル値の分解能を変化させる機能を持つことを特徴と
    するAD変換器。
  4. 【請求項4】与えられるアナログ電圧信号をその電圧レ
    ベルに応じたディジタル値に変換するAD変換器におい
    て、このAD変換器が並列比較形AD変換器であり、与
    えられる要求信号に応じて、2のべき乗個ずつグループ
    化された隣あう電圧比較器のうちある特定のものの動作
    を停止させることにより出力されるディジタル値の分解
    能を変化させる機能を持つことを特徴とするAD変換
    器。
  5. 【請求項5】前記請求項1から請求項4のいずれかに規
    定のいAD変換器を搭載することを特徴とするアナログ
    ・ディジタル混在のシステム。
JP4235625A 1992-08-18 1992-09-03 Ad変換器およびアナログ・ディジタル混在システム Pending JPH0685672A (ja)

Priority Applications (2)

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