JP2012074650A - プラズマ処理用トレイ及びプラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のプラズマ処理用トレイ10は、化合物半導体から成る被処理基板を、静電気力を用いて載置部に静電吸着させてプラズマ処理するプラズマ処理装置10において用いられるものであり、体積抵抗率が107〜1013Ω・cmのトレイからなる。トレイは導電材料を分散させた窒化アルミニウム材料から成ることが好ましい。通常の窒化アルミニウムの体積抵抗率は1014Ω・cm程度であり、本発明のトレイは、通常の窒化アルミニウム等に炭化チタンや炭素繊維等の導電材料を含有させることで得ることができる。この場合、導電材料の含有量を調整することにより、窒化アルミニウム材料の体積抵抗率を調整することができる。
【選択図】図2
Description
プラズマ処理等の表面処理では、基板の表面にラジカルやイオンが到達して基板表面が処理されるときに熱が発生するため、基板の温度が上昇する。基板温度が高くなると、基板上に形成された電子回路が破壊されたり、基板表面に設けられたフォトレジストが損傷を受けたりする。そこで、従来は、基板の載置部に冷却媒体を流す構造を設け、基板で発生した熱を、冷却媒体を介して外部に放出し基板を冷却するようにしている。
そこで、基板とトレイとの間に熱伝導シート(特許文献1、2)やメカチャック(特許文献3)を設けて両者の熱伝導率の向上を図ったり、静電チャックに吸着されるトレイ(特許文献3、4)を用いることでトレイと載置部の間の熱伝導性の向上を図ったりしている。
静電チャックに固着されるためには、トレイがアルミニウムなどの金属製であることが好ましい。ところが、化合物半導体基板をプラズマ処理する場合、処理中にトレイから生じる金属ラジカル等によって基板が汚染されてしまい、得られたチップの電気特性が低下することがある。このため、一般に、化合物半導体基板の場合にはエッチングされにくいアルミナや二酸化ケイ素、窒化アルミニウムなどのセラミック製のトレイが用いられる。
前記トレイの体積抵抗率が107〜1013Ω・cmであることを特徴とする。
前記被処理基板が載置されたトレイが載置される載置部と、
前記被処理基板を前記載置部に静電吸着させる静電チャックと、
前記載置部に設けられた前記トレイを介して前記被処理基板の温度を制御する温度制御機構とを備えるプラズマ処理装置において、
前記トレイの体積抵抗率が107〜1013Ω・cmであることを特徴とする。
また、少なくとも表層が窒化ガリウムで構成された被処理物を、塩素ガスをプラズマ状態に励起することによりエッチングするドライエッチング方法においては、エッチング反応室内に配置される前記被処理基板を搬送するためのトレイの構成部材の少なくとも一部に窒化アルミニウムを含む物質を用いることが好ましい。このようなトレイを用いることにより、被処理物をエッチングするときに該エッチング面に残渣や多数のピラー(柱状物)やエッチピット(穴)が発生せず平滑なエッチング面が得られる。窒化アルミニウムからプラズマ処理用トレイを形成すれば、基板で発生した熱を効率よくプラズマ処理用トレイに伝達させることができることに加え、少なくとも表層が窒化ガリウムで構成された被処理物のエッチング面を円滑にすることができるので、電気特性に優れる窒化ガリウム素子を製造することができる。これに対して、上述した窒化ガリウムのドライエッチング方法において、炭化珪素から形成されたトレイを使用すると、条件によってはエッチング面に炭素成分が付着する傾向がある。また、アルミナから形成されたトレイを使用すると、エッチング面が荒れる傾向がある。さらに、窒化珪素から形成されたトレイを使用すると、被処理物の冷却が難しくなる傾向がある。
本実施例に係るトレイ10は、体積抵抗率が107〜1013Ω・cmのセラミック、例えば体積抵抗率が1011Ω・cmの窒化アルミニウム材料から構成されている。ここで、「窒化アルミニウム材料」とは炭化チタンや炭素繊維などの導電材料を窒化アルミニウムに分散させたものである。通常の窒化アルミニウムの体積抵抗率は1014Ω・cm程度であり、本実施例に係るトレイを構成する窒化アルミニウム材料は通常の窒化アルミニウムに比べると体積抵抗率が低い。
下部電極22は、その内部に冷却水を循環させることにより該下部電極22を冷却する冷却機構25を備えている。
なお、比較のために用いた通常の窒化アルミニウム製のトレイは、そのまま誘電層23の上に載置して実験を行う(比較例1)と共にトレイの下面にニッケル製の薄膜(裏打ち)を取り付けて誘電層23の上に載置した(比較例2)。また、アルミナ製のトレイは、その下面にニッケル製の薄膜(裏打ち)を取り付けて誘電層23に上に載置し、実験を行った(比較例3)。
実験には、サムコ株式社製の誘導結合型のプラズマエッチング装置(型番:RIE-200iP)を用い、下部電極22には20℃の冷却水を循環させた。その他の処理条件を図3に示す。
これに対して、トレイの下面にNiの裏打ちがない比較例1では、下部電極22に印加する高周波電力を上げるとトレイの温度が150℃、180℃、220℃、250℃と上昇し、トレイに発した熱を十分に放出できないことが分かった
また、上記実施例では、窒化アルミニウムに導電材料を分散させてトレイ10を形成したが、窒化ケイ素やアルミナに導電材料を分散させてトレイを形成しても良い。
11…被処理基板
20…プラズマ処理装置
20a…真空容器
21…上部電極
22…下部電極
23…誘電層
24…静電チャック部
25…冷却機構
Claims (2)
- 化合物半導体から成る被処理基板を、静電気力を用いて載置部に静電吸着させてプラズマ処理するプラズマ処理装置において、前記被処理基板を載置するプラズマ処理用トレイであって、
前記トレイの体積抵抗率が107〜1013Ω・cmであることを特徴とするプラズマ処理用トレイ。 - 化合物半導体から成る被処理基板が載置されるトレイと、
前記被処理基板が載置されたトレイが載置される載置部と、
前記被処理基板を前記載置部に静電吸着させる静電チャックと、
前記載置部に設けられた前記トレイを介して前記被処理基板の温度を制御する温度制御機構とを備えるプラズマ処理装置において、
前記トレイの体積抵抗率が107〜1013Ω・cmであることを特徴とするプラズマ処理装置。
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JP2010220292A JP2012074650A (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | プラズマ処理用トレイ及びプラズマ処理装置 |
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-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010220292A patent/JP2012074650A/ja active Pending
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