JP2012064599A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な場所に設置できるとともに誘導加熱調理器内に設置される複数の誘導加熱コイルを均一に冷却することができる組み立て性に優れた誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器500は、誘導加熱コイル11と、インバータ基板15bと、コイルベース12と、誘導加熱コイル11及びインバータ基板15bを冷却するファン14と、通気孔を有し、誘導加熱コイル11、インバータ基板15b及びファン14を内部に収納する筐体10と、コイルベース12を保持するための複数のコイルベース保持部57と、バネ係止部58a〜58cと、を備え、バネ係止部58a〜58cを選択的に使用するので、バネ係止部58a〜58cの位置を変更しなくてもコイルピッチが変更可能になっている。
【選択図】図9

Description

本発明は、インバータ基板及び誘導加熱コイルの冷却に特徴を有する誘導加熱調理器に関するものである。
従来から、誘導加熱調理器は、誘導加熱コイルに高周波電流を流すことによって生じる高周波磁束で渦電流を誘起し、それによって発生するジュール熱で被加熱物を加熱するようになっている。この誘導加熱調理器は、鍋等の被加熱物を加熱すると、誘導加熱コイルや誘導加熱コイルを制御するインバータ基板等の制御基板も発熱する。そして、これらの冷却を行なうために、誘導加熱調理器の内部に冷却ファンを搭載して通風冷却することが一般的となっている。
近年、この被加熱物は多様化しており、鉄鍋だけでなく、非磁性ステンレス鍋や銅鍋、アルミ鍋等が存在する。それに伴い、誘導加熱調理器は、被加熱物の種類に応じた加熱調理を実現するために損失による発熱が増大する傾向にあり、周波数を高くするため表皮効果によって実効抵抗が高くなり発熱が大きくなるとともに、誘導加熱コイルの自己発熱も大きくなる。このような誘導加熱調理器の性能を高くするためには、誘導加熱コイル及び誘導加熱コイルを制御する制御基板等の発熱部品の冷却を効率的に行なうことが要求される。そこで、誘導加熱コイルを効率的に冷却するようにした誘導加熱調理器が種々提案されている。
そのようなものとして、「本体の上面に被加熱物を載置する絶縁板を設け、この絶縁板の下方に複数の加熱コイルと、出力制御基板と、これらを冷却する冷却ファンと、前記出力制御基板を固定する基板ケースと、本体後部に上方へ向けて開口された吸気口と排気口とを設けた誘導加熱調理器において、前記基板ケースの内部に出力制御基板と冷却ファンを配置し、本体後部の吸気口と対応する位置に基板ケース吸気口を備え、前記複数の加熱コイルと対応する位置に複数の冷却口を備え、さらに、この冷却口は加熱コイルの側部に対向するように構成したことを特徴とする誘導加熱調理器」が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この誘導加熱調理器は、基板ケースの内部に出力制御基板と冷却ファンを配置し、本体後部の吸気口に対応する位置に基板ケース吸気口を備え、複数の加熱コイルに対応する位置に複数の冷却口を備え、さらに、この冷却口は加熱コイルの側部に対向するように構成されているので、冷却風のロスを抑えて、加熱コイルや出力制御基板の冷却効率を向上し、組み立て性も向上し、コストの低減を可能にしたものである。
また、「本体の上面に被加熱物を載置する絶縁板を設け、この絶縁板の下方に加熱手段と、出力制御基板と、これらを冷却する冷却ファンとを設け、本体後部に上方へ向けて開口された吸気口と排気口とを設けた誘導加熱調理器において、前記本体の内部に樹脂製の収納ケースを設置し、この収納ケースの内部に出力制御基板と冷却ファンを配置し、収納ケースの上部に前記吸気口と対応するケース吸気口を備え、収納ケースの上部に加熱手段と対応する冷却口を備え、さらに、収納ケース内にケース吸気口から冷却口に通じる風路を形成したことを特徴とする誘導加熱調理器」が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
この誘導加熱調理器は、本体の内部に樹脂製の収納ケースを設置し、この収納ケースの内部に出力制御基板と冷却ファンを配置し、収納ケースの上部に前記吸気口と対応するケース吸気口を備え、収納ケースの上部に加熱手段と対応する冷却口を備え、さらに、収納ケース内にケース吸気口から冷却口に通じる風路を形成するようにしたので、冷却風のロスを抑えて、加熱手段や出力制御基板の冷却効率を向上し、組み立て性も向上し、コストの低減を可能にしたものである。
特開2003−86338号公報(第3頁、第2図) 特開2003−86339号公報(第3頁、第2図)
ところで、誘導加熱調理器は、誘導加熱コイル及び誘導加熱コイルを制御する制御基板等の発熱部品の冷却を効率的に行なうだけでなく、様々の場所に設置できるような形状の要望が大きくなってきている。また、誘導加熱調理器の内部に配置される部品(誘導加熱コイルや冷却ファン、制御基板)の修理や交換等のメンテナンスを簡易に実行できるために、組み立て性の更なる向上が望まれている。
特許文献1及び特許文献2に記載の誘導加熱調理器は、基板ケースに形成する冷却口の場所に特徴を有するものであり、1つの冷却ファンで2つの誘導加熱コイルを冷却するようになっている。したがって、誘導加熱調理器本体内部に設けられる誘導加熱コイルの位置によって、誘導加熱コイルの冷却の程度に差異が生じてしまうという問題があった。つまり、冷却ファンに近い方の誘導加熱コイルを冷却した冷却風により他方の誘導加熱コイルを冷却するので、誘導加熱コイルの全てを均一に冷却するということはできなかった。
また、このような構成では、誘導加熱調理器内に誘導加熱コイルを追加する場合に、誘導加熱コイルの個数に対応して作成されている基板ケースに交換しなければならず、簡易に組み立てることができないといった問題があった。さらに、誘導加熱コイルを追加すると、1つの冷却ファンで2つ以上の誘導加熱コイルを冷却しなければならず、冷却の効率が更に悪いものとなってしまうという問題があった。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、様々な場所に設置できるとともに誘導加熱調理器内に設置される複数の誘導加熱コイルを均一に冷却することができる組み立て性に優れた誘導加熱調理器を提供するものである。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルに高周波電源を供給する高周波電源部を有するインバータ基板と、前記誘導加熱コイルを載置するコイルベースと、前記誘導加熱コイル及び前記インバータ基板を冷却するファンと、通気孔を有し、前記誘導加熱コイル、前記インバータ基板及び前記ファンを内部に収納する筐体と、前記コイルベースを保持するための複数のコイルベース保持部と、前記コイルベース保持部の個数よりも少なくとも1つ以上多い支持部と、を備え、前記支持部を選択的に使用することを特徴とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルに高周波電源を供給する高周波電源部を有するインバータ基板と、前記誘導加熱コイルを載置するコイルベースと、前記誘導加熱コイル及び前記インバータ基板を冷却するファンと、通気孔を有し、前記誘導加熱コイル、前記インバータ基板及び前記ファンを内部に収納する筐体と、前記コイルベースを保持するための複数のコイルベース保持部と、前記コイルベース保持部の個数よりも少なくとも1つ以上多い支持部と、を備え、前記支持部を選択的に使用するので、支持部の位置を変更しなくてもコイルピッチが変更可能になっている。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の概略構成を示す分解斜視図である。 誘導加熱調理器を構成部品に分解した状態を示す分解斜視図である。 実施の形態2に係る誘導加熱調理器に搭載される制御ユニットの一例を示す概略構成図である。 実施の形態3に係る誘導加熱調理器の一部を拡大した状態を示す拡大斜視図である。 1本のヒートパイプで左右に配置されたインバータ基板を冷却するようにした誘導加熱調理器の概略構成を示す分解斜視図である。 誘導加熱調理器を上から見た平面図である。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器の縦断面を示す縦断面図である。 誘導加熱調理機に収納されるコイルユニットの一例を示す概略構成図である。 実施の形態5に係る誘導加熱調理機に収納されるコイルユニットの一例を示す概略構成図である。 実施の形態6に係る誘導加熱調理機に収納されるコイルユニットの一例を示す概略構成図である。 コイルユニットを分解した状態を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器100の概略構成を示す分解斜視図である。また、図2は、誘導加熱調理器100を構成部品に分解した状態を示す分解斜視図である。この誘導加熱調理器100は、誘導加熱による調理鍋載置部を左右に二口、ラジエントヒータ(RH)加熱による調理鍋載置部を奥中央に一口設けた、ビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータである場合を例に説明するものとする。図1及び図2に基づいて、誘導加熱調理器100の構成及び動作について説明する。
図1に示すように、誘導加熱調理器100は、筐体10内にコイルベース12と、ダクト13と、ファン14と、ラジエントヒータ20と、インバータ基板15(電源基板)とが設けられている。ここでは、筐体(ユニットケース)10の前面及び背面に、空気を吸排気する通気孔17が形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、筐体10の前面及び背面を開口させて吸排気を行なってもよい。また、通気孔17の個数や大きさを特に限定するものではない。
コイルベース12には、鍋やフライパン等の被加熱物を加熱するための誘導加熱コイル11が載置されるようになっている。また、コイルベース12の下側には、誘導加熱コイル11を下側から冷却するためのダクト13が設けられている。このダクト13には、空気の吸入口にファン14が接続されている。さらに、インバータ基板15は、誘導加熱コイル11に高周波電源を供給するための高周波電源部と、誘導加熱コイル11やラジエントヒータ20、ファン14を駆動させる図示省略の駆動モータを制御する制御部とで構成されている。この高周波電源部は、スイッチング素子等の発熱部品で形成された回路と、その回路に接続されている1または2以上のコンデンサとで構成されている。
実施の形態1では、誘導加熱コイル11に個数に応じてダクト13、ファン14及びインバータ基板15が設けられている。つまり、図1に示すように、二口の誘導加熱コイル11に対応してダクト13、ファン14及びインバータ基板15が各二組設けられているのである。このように、1つの誘導加熱コイル11に対して、ダクト13、ファン14及びインバータ基板15も各1つ備えられるようになっているので、筐体10内に設けられる誘導加熱コイル11の全部を均一に効率よく冷却することが可能になっている。
また、筐体10の内部に配置される誘導加熱コイル11やダクト13、ファン14、インバータ基板15等の構成部品の修理や交換等のメンテナンスを構成部品ごとにすることができる。さらに、これらの構成部品を独立にメンテナンスできるために、誘導加熱調理器100の組み立て性が向上する。なお、インバータ基板15には、このインバータ基板15に設置されている高周波電源部を効果的に冷却するためのフィン16が設けられている。
また、実施の形態1では、高周波電源部を構成する1または2以上のコンデンサをコンデンサ部18としてインバータ基板15とは別に筐体10の内部に配置している。一般的に、インバータ基板等の電源基板には、誘導加熱コイル11に高周波電流を流すための高周波電源部が設けられている。この高周波電源部は、大容量のコンデンサを構成部品として備えている。また、この電源基板には、その大容量のコンデンサの他にも複数のコンデンサが配置されており、電源基板の上方を流れる空気を遮ってしまい、風路を狭くしていた。つまり、電源基板上に配置されるコンデンサが電源基板の容積を大きくしてしまい、圧力損失を増加させ、電源基板の上方を流れる空気の風路を十分に確保できないことになっていた。
そこで、実施の形態1では、インバータ基板15に1または2以上のコンデンサを載置せず、インバータ基板15とは別に筐体10内に配置するようにしている。こうすることによって、インバータ基板15に載置される大型部品が減り、その上方を流れる空気の風路を確保することができる。また、風路が確保できるので、インバータ基板15に設けられているフィン16にもスムーズに空気を流すことができる。なお、ここでは、コンデンサ部18がインバータ基板15とダクト13との間に配置されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、コンデンサ部18は、筐体10内部の空いているスペースであればどこに配置してもよい。
さらに、実施の形態1では、筐体10の前面側に2口の誘導加熱コイル11を配置し、背面側に誘導加熱コイル11とは別の加熱手段であるラジエントヒータ20を配置している。そして、この誘導加熱コイル11の後方でラジエントヒータ20の両側にインバータ基板15を配置している。したがって、筐体10内の空いているスペースを有効に活用し、インバータ基板15の面積を確保するとともに、筐体10の小型化を実現している。すなわち、インバータ基板15と誘導加熱コイル11とを積層配置するような構造ではなく、平面的に配置する構造であるために、筐体10の小型化が実現可能になっている。
コイルベース12に載置される誘導加熱コイル11は、電流によって発生する磁力線によって、誘導加熱コイル11の上方に載置される被加熱物に渦電流が生じ、被加熱物自体を発熱させるようになっている。コイルベース12は、誘導加熱コイル11を載置して保持する役目を果たす。なお、コイルベース12には、誘導加熱コイル11から発生した磁力線が下方に流れるのを防止するためのフェライトや、被加熱物の温度状態を検出するための温度センサを設けておくのが好ましい。
ファン14は、誘導加熱コイル11を冷却する空気を送風するものである。この実施の形態1では、ファン14が軸流ファンである場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、ファン14をシロッコファンに代表される遠心ファン等で構成してもよい。このファン14は、ダクト13の吸入口15に接続されており、誘導加熱コイル11を冷却するための空気をダクト13内に送り込むようになっている。
ダクト13には、上面に吐出穴が形成されており、その吐出穴から空気を噴き出させて誘導加熱コイル11を下側から冷却するようになっている。また、ダクト13の内部には、ファン14から送り込まれた冷却空気の風路が形成されており、上面に形成した吐出穴から均一に冷却空気が噴き出されるようになっている。なお、この吐出穴の個数や大きさを特に限定するものではない。また、ダクト13の形状を特に限定するものではなく、コイルベース12を載置でき、誘導加熱コイル11の下側から空気を送風できるようになっていればよい。
ラジエントヒータ20は、通常の商用周波数の交流電力が供給され、ヒータ自体が発熱することにより、その輻射熱で被加熱物を加熱するようになっている。実施の形態1では、誘導加熱コイル11とは別の加熱手段がラジエントヒータ20である場合を例に示しているが、これに限定するものではない。なお、コイルベース12は、図示省略の支持部材で下方から支持されており、図示省略のトッププレートに密着するように押し付けられるようになっている。また、この支持部材は、コイルベース12を支持できるものであればよく、種類及び個数を特に限定するものでない。
なお、筐体10の前面には、ユーザからの指示を受け付けるための図示省略の操作パネルが設けられている。つまり、操作パネルを介してユーザから指示があると、インバータ基板15に載置されている制御部は、その指示内容に基づいて誘導加熱コイル11やラジエントヒータ20、ファン14の駆動モータ等を制御するようになっている。また、制御部は、図示省略の温度センサからの検出温度に基づいて、誘導加熱コイル11及びラジエントヒータ20の火加減を制御するようになっている。
ここでは、筐体10の前面及び背面に複数の通気孔が形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、前面の通気孔がなくてもよく、前面及び背面の通気孔をなくして図示省略のトッププレートの後部に通気孔を形成してもよい。また、通気孔でなくてもよく、前面及び背面を開口させて吸排気を行なってもよい。なお、このトッププレートは、絶縁体で形成されているものであればよく、たとえば、耐熱ガラスで構成するとよい。
次に、誘導加熱コイル11及びインバータ基板15の冷却について簡単に説明する。
まず、ファン14は、筐体10の背面の通気孔17から空気を吸い込む。そのとき、空気はフィン16を経由してインバータ基板15を冷却する。フィン16は、空気から熱を奪いインバータ基板15を冷却するようになっている。それから、この空気がダクト13に送り込まれ、誘導加熱コイル11を冷却する。なお、誘導加熱コイル11を冷却した空気でラジエントヒータ20を冷却するような風路を筐体10内に形成しておくとよい。
ダクト13に送り込まれた空気は、吐出穴から噴き出されてコイルベース12の下面に衝突して誘導加熱コイル11を冷却する。筐体10内に設けられている誘導加熱コイル11の個数に応じて、各構成部品も設けられているので、均一に効率よく誘導加熱コイル11を冷却することができる。誘導加熱コイル11を冷却した空気は、ラジエントヒータ20を冷却し、筐体10の外部に排出される。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器200に収納される制御ユニット30の一例を示す概略構成図である。図3に基づいて、実施の形態2の特徴部分で制御ユニット30について説明する。なお、実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
制御ユニット30は、インバータ基板15aが載置される基板ベース31に、基板ベース蓋32が装着されて構成される。また、制御ユニット30には、側壁が設けられており、制御ユニット30内に取り込んだ空気が漏洩しないようになっている。この側壁で囲まれた内部に、ファン14aとコンデンサ部18aが配置されるようになっている。なお、インバータ基板15aには、フィン16aが設けられている。こうすることにより、制御ユニット30の状態で筐体10内に組み込むことができ、制御ユニット30を容易に交換できる。したがって、制御ユニット30内部の部品のメンテナンスを容易に実行することができるとともに、組み立て性が更に向上する。
基板ベース31と基板ベース蓋32とを組み合わせ、側面を側壁で囲むことによって、制御ユニット30ができあがり、その内部にインバータ基板15を冷却するための空気の風路が形成されるようになっている。そして、インバータ基板15aには、高周波電源部を構成する1または2以上のコンデンサを配置しないようになっているので、制御ユニット30を薄くすることができる。
そして、一番高い構成部品よりも低い位置にファン14aを配置するようにすれば、ファン14aの上部にできる空間を利用して空気を取り込むことができる。そこで、実施の形態2では、ファン14aに遠心ファン(シロッコファン)を使用している場合を例に示している。また、遠心ファンを使用すれば、制御ユニット30内にできた空間を利用して空気をファン14aの上側から取り込み、水平に空気を噴き出すことができるので、圧力損失の少ないスムーズな空気の流れを形成することができる。
実施の形態2では、制御ユニット30の内部にインバータ基板15aを配置するようになっているので、制御ユニット30から空気の漏洩がなく、インバータ基板15aを効率よく冷却することができる。そして、インバータ基板15aを冷却した空気は、ファン14aの上側から取り込まれ、その空気をコイルベース12の下側に水平に噴き出すので、コイルベース12に載置された誘導加熱コイル11を効率よく冷却することができる。
また、制御ユニット30は、筐体10内に設けられる誘導加熱コイル11の個数に応じて設けられるために、インバータ基板15a及び誘導加熱コイル11を更に効率よく冷却することができる。したがって、インバータ基板15a及び誘導加熱コイル11を冷却する空気を筐体10内で循環させるような複雑な風路を形成することなく、インバータ基板15a及び誘導加熱コイル11を効率よく冷却することができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器300の一部を拡大した状態を示す拡大斜視図である。図4に基づいて、実施の形態3の特徴部分であるヒートパイプ40を筐体10内に配置した場合について説明する。なお、実施の形態3では、実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
ヒートパイプ40とは、離れた場所に高速で熱を伝える熱伝達素子のことである。このヒートパイプ40は、その内壁に毛細管構造を備えたパイプであり、内部が真空構造になっている。そして、その内部に少量の水や代替フロン等の冷媒が封入されている。このヒートパイプ40の一端を加熱すると、内部の液体が蒸発して気化する。このとき、熱が気化熱(潜熱)として内部に取り込まれる。次に、この熱が低温部へ高速に移動し、冷やされる。そうすると、気化された冷媒は液体に戻る。このとき、取り込まれていた熱を放出する。
この実施の形態3では、このヒートパイプ40の性質を利用してインバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を効率よく冷却するようになっている。インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を冷却する順番は、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11の耐熱温度を考慮して決定されている。一般的に、インバータ基板15bの耐熱温度の方が、誘導加熱コイル11の耐熱温度よりも低いため、インバータ基板15bを冷却してから誘導加熱コイル11を冷却するようになっている。
しかしながら、誘導加熱調理器300の小型化を実現するために、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を冷却する空気の通気孔や吸気口が制限されてしまうことがある。つまり、インバータ基板15bを冷却させ、その後に誘導加熱コイル11を冷却させるという風路が筐体10内に形成できないことがある。そこで、実施の形態3では、筐体10内にヒートパイプ40を設け、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を効率よく冷却するようになっている。
ここでは、筐体10の前面側に形成した通気孔45の近傍にヒートパイプ40の一端(放熱部41)を配置し、インバータ基板15bの上側にヒートパイプ40の他端(受熱部42)を配置して、通気孔45から取り込まれる空気と放熱部41にある冷媒とで熱交換を行い、ヒートパイプ40内に冷たい熱を取り込み、受熱部42側に熱輸送し、受熱部42にある冷媒とインバータ基板15b付近にある空気とで熱交換してインバータ基板15bを冷却するようになっている。
実施の形態1及び実施の形態2では、筐体10の背面側にインバータ基板15及びインバータ基板15aを配置し、筐体10の背面側から空気を取り込み、インバータ基板15及びインバータ基板15aと冷却してから、誘導加熱コイル11を冷却する場合を例に示したが、実施の形態3では、筐体10の背面側にインバータ基板15bを配置しているものの筐体10の背面側から空気を取り込めないような場合(たとえば、筐体10の前面側から空気を取り込むような場合)を想定している。
図4に示すように、筐体10の背面側にインバータ基板15bを配置しているが、筐体10の前面側から空気を取り込むようになっている場合、まず誘導加熱コイル11が冷却され、その後にインバータ基板15bが冷却される順番になってしまう。そうすると、誘導加熱コイル11を冷却することはできるものの、インバータ基板15bを効率よく冷却することができない。そこで、実施の形態3では、ヒートパイプ40を設け、その性質を利用してインバータ基板15bを効率よく冷却するようにしている。
ここでは、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を冷却する空気を筐体10の前面側に形成された通気孔45から取り入れた場合を例に示したが、これに限定するものではない。たとえば、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を冷却する空気を取り入れる通気孔を筐体10の側面側に形成してもよい。換言すると、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を冷却する空気を取り入れる場所に、ヒートパイプ40の一端(放熱部41)を配置すればよい。そして、この放熱部41を通気孔45の近傍で筐体10内の空いているスペースに配置すれば、インバータ基板15b及び誘導加熱コイル11を効率的に冷却しつつ、筐体10の容積を十分に確保することができる。
図5は、1本のヒートパイプ40aで左右に配置されたインバータ基板15bを冷却するようにした誘導加熱調理器300aの概略構成を示す分解斜視図である。また、図6は、誘導加熱調理器300aを上から見た平面図である。図5及び図6に基づいて、実施の形態3の特徴部分であるヒートパイプ40aを筐体10内に配置した場合について説明する。なお、誘導加熱調理器300aの基本的な構成については、誘導加熱調理器300と同様なので説明を省略する。
誘導加熱調理器300では、筐体10内に設けるインバータ基板15b及び誘導加熱コイル11に応じた個数のヒートパイプ40、放熱部41及び受熱部42を備えた場合を例に示している。このようにすると、筐体10内に設ける誘導加熱コイル11の個数によっては、誘導加熱調理器300の小型化を実現することが困難な場合が生じる。誘導加熱コイル11を収納する筐体10のスペースには限界があり、誘導加熱コイル11及びインバータ基板15bを冷却するために必要な容積を確保するためには、筐体10内に収納される構成部品を少なくすることが好ましい。
そこで、図5及び図6に示す誘導加熱調理器300aでは、1本のヒートパイプ40aで2つのインバータ基板15bを冷却するようになっている。この誘導加熱調理器300aは、筐体10内の前面側に形成された通気孔45aの中央近傍に放熱部41aを配置して、そこから左右のインバータ基板15bの上側に配置された受熱部42aに熱輸送するようになっている。つまり、ヒートパイプ40aの両端に受熱部42aを配置し、ヒートパイプ40aの途中に放熱部41aを配置して、1本のヒートパイプ40aで2つのインバータ基板15bを冷却するようになっている。
こうすることによって、複数の放熱部41aを筐体10内に配置しなくて済み、筐体10内のスペースを有効活用することができる。同様に、1本のヒートパイプ40aで2つのインバータ基板15bを冷却するので、効率のよい冷却ができるとともに、小型化を実現することができ、更にコストを低減することができる。なお、2つのインバータ基板15bを冷却する場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、3以上のインバータ基板15bが筐体10内に配置されていてもよい。
実施の形態3では、筐体10内に配置されるファン14bが軸流ファンである場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、シロッコファン等の遠心ファンを配置してもよい。遠心ファンを配置する場合、実施の形態1で示したダクト13も併せて設けるとよい。また、実施の形態2で説明した制御ユニット30を誘導加熱調理器300及び誘導加熱調理器300aに適用してもよい。さらに、上記各実施の形態では、誘導加熱調理器をビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータに用いた場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、据え置き型や卓上型のIHクッキングヒータに用いても同様の作用効果を有することは言うまでもない。
実施の形態4.
図7は、本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器400の縦断面を示す縦断面図である。図8は、誘導加熱調理機400に収納されるコイルユニット54の一例を示す概略構成図である。図7及び図8に基づいて、実施の形態4の特徴部分であるコイルユニット54について説明する。なお、実施の形態4では、実施の形態1〜実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態3と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
図7に示すように、ダクト13(冷却ダクト)の上面には、誘導加熱コイル11を下方より冷却するための噴流口50が形成されている。つまり、このダクト13は、誘導加熱コイル11を下方より冷却せしめる冷却風を吐き出すようになっている。また、ダクト13の上面または外周面には、ダクト爪部51が形成されており、コイルベース12を係止せしめるようになっている。すなわち、このダクト爪部51がコイルベース12の外周面に設けられた係止部52に係止することによってコイルベース12は保持されるようになっているのである。さらに、コイルバネ53は、コイルベース12とダクト13との間に介在し、コイルベース12を押し上げる方向に付勢されている。
コイルユニット54は、複数のコイルバネ53と、誘導加熱コイル11が載置されたコイルベース12と、ダクト13とで構成されている。この実施の形態4では、コイルユニット54の最も外周面であるダクト13の側面と筐体10との間には隙間70を持たせるようにして、このコイルユニット54を筐体の10の内側にたとえばねじ等(図示省略)で固定せしめる構成としている。つまり、コイルユニット54と筐体10の側方内壁面との間に隙間70を設けてコイルユニット54を筐体10の内側に固定するようになっているのである。
また、図8に示すように、コイルユニット54の底面部分を構成しているダクト13に前後方向に厚みを持たせたスリット状の凹部であるスリット部55を形成し、ダクト13の下側に配置された筐体10の底面には長手方向が左右方向となるリブであるフランジ部56を形成し、スリット部55にフランジ部56が摺動自在に嵌合(係合)された構成とするとよい。なお、このフランジ部56を筐体10の底面に形成した場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、フランジ部56は、筐体10の内部に設けられた水平面であればいずれに形成してもよい。したがって、コイルユニット54は、フランジ部56に沿って筐体10の左右方向に対して平行移動させることが可能になっている。
なお、フランジ部56は筐体10の底面に切り起こしを形成したものに限定するものではない。たとえば、L字状のフランジを溶接等で固着させたものであってもよい。また、図7では、片側(左側)のみのコイルユニット54を示したものであるが、右側にもコイルユニット54が設けられている。つまり、コイルユニット54は、左右対称に設けられ、構成されているものとする。
このように構成することにより、筐体10内の左右位置に設けられているコイルユニット54がそれぞれ筐体10の左右方向に対して平行移動させることができる。したがって、左右のコイルユニット54間の距離を任意に変更することができるようになる。IHクッキングヒータは、配置されるキッチンの形状により異なる大きさのガラスを用いた機種が存在する。このようなガラスの大きさが変わる機種では、ガラスに描かれたコイル同士の距離も変わってくる。
そこで、この実施の形態4では、ガラスに描かれたコイル間の距離に合わせて内部のコイルユニット54間の距離を任意に変更することができるため、ガラスの異なる機種ごとに部品を作る必要がなく、コイルユニット54の共有化できるため、製造コストを低く抑えることができる。さらに、筐体10内で前後方向へのズレを抑止し、左右方向にのみ平行移動できるようにガイド(スリット部55及びフランジ部56)を設けることで、組立時にコイルのピッチの急な変更が行われた場合にも、前後位置をずらすことなく正しくユニット移動を容易に行うことができる。
また、図8において、フランジ部56とスリット部55とを勘合させ、筐体10内でのコイルユニット54の前後方向へのズレを抑止し、左右方向にのみ平行移動できるようなガイド形状とすることにより、組立時にコイルのピッチの急な変更が行われた場合にも、前後位置をずらすことなく正しくユニット移動を容易に行うことができる。したがって、誘導加熱調理器400の組み立て性が向上する。
実施の形態5.
図9は、本発明の実施の形態5に係る誘導加熱調理機500に収納されるコイルユニットの一例を示す概略構成図である。図9に基づいて、実施の形態5の特徴部分であるコイルベースの保持方法について説明する。なお、実施の形態5では、実施の形態1〜実施の形態4との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態4と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
図9において、誘導加熱コイル11が載置されたコイルベース12は、コイルベース12の底面または側面に設けられた複数のコイルベース保持部57にコイルバネ53が係合することにより保持されている。また、コイルバネ53は、その下方に設けられたバネ係止部58a〜58cに係合することにより位置決めされている。つまり、このバネ係止部58a〜58cは、コイルバネ53を支持する支持部として機能しているのである。さらに、バネ係止部58a〜58cは、予め筐体10の底面等に図示省略のねじ等により固着されているか、もしくは筐体10の底面を切り起こすことにより形成されている。
加えて、筐体10の内部には、コイルベース12に設けられたコイルベース支持部57の個数よりも少なくとも1つ以上多くなるよう、たとえば図8に示すようにバネ係止部58dを設けている。すなわち、バネ係止部58a〜58dを選択的に使用することで、コイルベース12の支持位置を変更することができるようになっているのである。そのため、異なる印刷を施したガラス面や、異なる大きさのガラス面に対しても、それに合わせたコイルベース12の配置が可能となる。また、コイルベース12の支持位置を変更可能なので、部品を共有化でき製造コストを低く抑えられることができる。
実施の形態6.
図10は、本発明の実施の形態6に係る誘導加熱調理機600に収納されるコイルユニットの一例を示す概略構成図である。図11は、コイルユニットを分解した状態を示す分解斜視図である。図10及び図11に基づいて、実施の形態6の特徴部分であるコイルユニットの組み立て構成について説明する。なお、実施の形態6では、実施の形態1〜実施の形態5との相違点を中心に説明し、実施の形態1〜実施の形態5と同一部分には同一符号を付して説明を省略するものとする。
図10に示すように、ユニットベース59は、誘導加熱コイル11が載置されたコイルベース12とコイルベース12の下方に配置されているダクト13(冷却ダクト)とが載置可能になっている。また、このユニットベース59は、ファン14及びインバータ基板15も載置可能な構成となっている。また、コイルベース12とダクト13とが一体構成となるように係合させたコイルユニットを形成している。そして、ユニットベース59上に、コイルユニットと、インバータ基板15と、ファン14とが載置されているのである。なお、図10では、誘導加熱調理器600の片側(左側)のみの構成を示したものであるが、実際は左右対称として両側双方で構成されているものとする。
組み立て時には、筐体11に組み込む前に、ユニットベース59上にダクト13、ファン14及びインバータ基板15を予め配置させておく。そして、ユニットベース59に設けられたバネ係止部58に図示省略のコイルバネ等の弾性体を挿入し、同じくユニットベース59に設けられたユニットベース爪部(図示省略)に係止部(図示省略)を係止させ、コイルベース12を保持させるようになっている。その後、ユニットベース59に配設されたダクト13、ファン14、インバータ基板15及びコイルベース12をユニットベース単位で筐体10に組み込むものとする。こうすることにより、サブアセンブリ化が可能となり、並列して組み立てることが可能であるため、生産効率を向上させることができる。
コイルベース12は、調理面を構成するトッププレートの組み立て時には、トッププレートとコイルベース12との距離を均一に保つためトッププレートの裏面に接触する方向に付勢されている。したがって、従来は、コイルベース12が複数のコイルバネ53のみによる支持される構造であったが、組み立て時にはコイルバネ53とコイルベース12が外れてしまう等の組み立て性が悪いという問題があった。しかしながら、上記のような構成とすることで、本体組み込み時にもコイルベース12がユニットベース59に保持されているため、組み立て性が向上する。
すなわち、インバータ基板15を支持するユニットベース59とコイルベース12とが係合するとともに、その間に弾性体(ここでは、コイルバネ53)を設けるようにすることで、ユニットベース59にコイルベース12を取り付ける時にも係合部分に力がかかった状態で係合されるため、組み立て途中にコイルベース12が外れてしまうことがなく、組み立て性が向上するのである。
10 筐体、11 誘導加熱コイル、12 コイルベース、13 ダクト、14 ファン、14a ファン、14b ファン、15 インバータ基板、15a インバータ基板、15b インバータ基板、16 フィン、16a フィン、17 通気孔、18 コンデンサ部、18a コンデンサ部、20 ラジエントヒータ、30 制御ユニット、31 基板ベース、32 基板ベース蓋、40 ヒートパイプ、40a ヒートパイプ、41 放熱部、41a 放熱部、42 受熱部、45 通気孔、45a 通気孔、50 噴流口、51 ダクト爪部、52 係止部、53 コイルバネ、54 コイルユニット、55 スリット部 56 フランジ部、57 コイルベース支持部、58 バネ係止部、58a バネ係止部、58b バネ係止部、58c バネ係止部、58d バネ係止部、59 ユニットベース、70 隙間、100 誘導加熱調理器、200 誘導加熱調理器、300 誘導加熱調理器、300a 誘導加熱調理器、400 誘導加熱調理器、500 誘導加熱調理器、600 誘導加熱調理器。

Claims (10)

  1. 被加熱物を加熱する誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルに高周波電源を供給する高周波電源部を有するインバータ基板と、
    前記誘導加熱コイルを載置するコイルベースと、
    前記誘導加熱コイル及び前記インバータ基板を冷却するファンと、
    通気孔を有し、前記誘導加熱コイル、前記インバータ基板及び前記ファンを内部に収納する筐体と、
    前記コイルベースを保持するための複数のコイルベース保持部と、
    前記コイルベース保持部の個数よりも少なくとも1つ以上多い支持部と、を備え、
    前記支持部を選択的に使用する
    ことを特徴とした誘導加熱調理器。
  2. 前記誘導加熱コイルを下方より冷却せしめる冷却風を吐出するダクトと、
    前記コイルベースと前記ダクトとが一体構成となるように係合させたコイルユニットと、
    前記コイルユニット、前記インバータ基板及び前記ファンを載置したユニットベースと、を備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記誘導加熱コイルを複数備え、
    前記インバータ基板及び前記ファンを前記誘導加熱コイル毎に設けている
    ことを特徴とした請求項1又は2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記ユニットベースと前記コイルベースとが係合するとともに、その間に弾性体を設けた
    ことを特徴とする請求項2又は請求項2に従属する請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記誘導加熱コイルを複数備え、
    前記筐体内に配置され、前記インバータ基板を冷却するための熱を輸送するヒートパイプと、
    前記インバータ基板の熱を前記ヒートパイプに伝える受熱部と、
    前記ヒートパイプの一端に設けられ、前記インバータ基板から輸送された熱を放熱する放熱部とを備え、
    前記インバータ基板及び前記ヒートパイプを前記誘導加熱コイル毎に設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記筐体内に空気を取り込む開口部を該筐体に形成し、
    前記放熱部を、前記誘導加熱コイルよりも先に冷却せしめるように配置した
    ことを特徴とする請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記ヒートパイプの両端に前記受熱部を配置し、前記ヒートパイプの途中に前記放熱部を配置し、
    前記筐体内に空気を取り込む開口部を該筐体に形成し、
    前記開口部の近傍に前記放熱部を配置した
    ことを特徴とする請求項6に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記誘導加熱コイル及び前記インバータ基板を冷却するための空気を取り込むファンを備え、
    前記筐体の内部に前記インバータ基板及び前記ファンを一組にした制御ユニットが構成され、
    前記制御ユニットを前記誘導加熱コイル毎に設けた
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記高周波電源部を構成する1または2以上のコンデンサを、前記インバータ基板とは別に前記筐体の内部に配置している
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記コンデンサを前記制御ユニットの内部に配置した
    ことを特徴とする請求項8に従属する請求項9に記載の誘導加熱調理器。
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