JP2012053155A - 現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】供給回収分離方式の現像装置において、現像剤に加わるストレスを軽減しつつ、現像剤の流動性低下時でも現像領域への現像剤搬送量に現像剤担持体回転軸方向の偏差が生じるのを抑制することを課題とする。
【解決手段】供給搬送路37中を供給スクリュー39によって搬送されている現像剤を現像スリーブ34aの内部に配置されているマグネットローラ34bによる磁気力によって現像スリーブ表面に担持させるとともに、現像領域を通過した現像剤を現像スリーブ表面から回収搬送路に回収する現像装置において、現像ドクタ35の現像スリーブ表面移動方向上流側に隣接するバッファ部内に存在する現像剤の移動性(移動しやすさ)を、供給スクリューによる供給搬送路内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤を用いる現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ、及び、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に関するものである。
この種の現像装置は、一般に、現像剤担持体に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送されている二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を、回転している現像剤担持体の表面に担持させ、現像剤担持体の回転により現像剤を現像領域へ供給する。従来の現像装置の中には、現像領域でトナーを消費した現像済み現像剤を再び現像剤供給搬送路へ戻す供給回収一体方式を採用するものがある。この供給回収一体方式の現像装置は、現像剤供給搬送路を流れる現像剤のトナー濃度が現像剤搬送方向下流(以下、単に「下流」という。)側ほど低くなるため、現像領域に供給される現像剤において現像剤担持体回転軸方向にトナー濃度のムラが生じるという欠点がある。このようなトナー濃度のムラは、記録材上に形成される画像の濃度ムラとなって現れやすいので、解消することが望まれる。特に、近年は、文書などの印字率の低い原稿に対して印字率の高い写真などの原稿を印刷する機会が増えてきている。印字率の高い原稿を印刷する場合、トナーの消費量が多いため、現像剤のトナー濃度分布のムラが発生しやすいことに加え、現像剤のトナー濃度分布のムラに起因した画像濃度ムラがユーザーに知覚されやすい。
この欠点を解消し得る現像装置としては、現像領域でトナーを消費した現像済み現像剤を現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路へ回収する供給回収分離方式を採用するものがある(例えば特許文献1)。この供給回収分離方式の現像装置は、現像剤供給搬送路を流れる現像剤のトナー濃度が現像剤搬送方向にわたって一定に維持される。よって、現像領域に供給される現像剤において現像剤担持体回転軸方向にトナー濃度のムラが生じることはなく、上述した欠点が解消される。
しかしながら、本発明者らによる鋭意研究の結果、上述した供給回収分離方式を採用する現像装置においては、以下に説明するように、現像剤の劣化が進んだ経時や環境変動時において現像剤の流動性が低下した際に、現像剤担持体回転軸方向における画像濃度ムラが生じるという問題が発生することが判明した。
供給回収分離方式を採用する現像装置においては、現像剤担持体の内部に配置された磁界発生手段が有する規制磁極の磁気力を、現像剤規制部材と現像剤担持体の表面との間の規制ギャップを通過する現像剤だけでなく、現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面へ移動する現像剤にも作用させるものがある。以下、このような磁極を、汲み上げ・規制磁極という。このような現像装置によれば、汲み上げ・規制磁極の汲み上げ磁気力によって現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面へ現像剤を移動させる搬送力を得ることができるので、現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面への安定した現像剤の移動を実現できる。
一方、上記特許文献1に記載の現像装置のように、現像剤供給搬送路内の現像剤が自重により現像剤担持体の表面へ移動するように、現像剤担持体よりも現像剤供給搬送路を上方へ配置したものが知られている。このような現像装置においては、現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面へ現像剤を移動させるための搬送力の一部を現像剤の自重によって得ることができるので、その搬送力を得るための汲み上げ磁気力を小さくしても、現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面への安定した現像剤の移動を実現できる。
したがって、現像剤供給搬送路から現像剤担持体の表面へ現像剤を移動させるための搬送力を得るために汲み上げ・規制磁極を利用する現像装置において、その搬送力の一部を現像剤の自重によって得る構成を採用すれば、その汲み上げ・規制磁極として、より磁束密度の弱いものを使用することが可能となる。このように磁束密度の弱い汲み上げ・規制磁極が使用できれば、その汲み上げ・規制磁極の磁気力によって現像剤に加わるストレスが軽減され、現像剤の劣化を抑制することができる。
ところが、このように汲み上げ・規制磁極の磁束密度を弱めた場合、規制ギャップを通過する現像剤に作用する磁気力も弱くなる。そのため、現像剤が劣化したり環境変動が生じたりして現像剤の流動性が低下した際に、規制ギャップの現像剤通過量が落ち込みやすくなる。そして、本発明者らの研究の結果、現像剤の流動性が低い状態になると、規制ギャップ通過前における現像剤の移動性(移動しやすさ)が悪い箇所では、移動性が良好な箇所と比較して、規制ギャップ通過量の落ち込みが大きいことが判明した。
ここで、上述した供給回収分離方式を採用する現像装置は、現像剤供給搬送路内の現像剤がその現像剤供給搬送路に沿って配置される現像剤担持体に汲み上げられながら下流側端部まで搬送されるため、現像剤供給搬送路内を流れる現像剤の量は下流側ほど少ない。よって、供給回収分離方式の現像装置では、現像剤供給搬送路と現像剤担持体との間のスペースに存在する現像剤の量が、現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が多い。このスペースに存在する現像剤の量が多いと現像剤の動きが緩慢となり、現像剤の移動性が悪いものとなる。よって、供給回収分離方式の現像装置における規制ギャップ通過前の現像剤は、現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向上流側に対応する箇所では現像剤量が多くて移動性が悪く、現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向下流側に対応する箇所では現像剤が少ないので移動性が良好である。すなわち、供給回収分離方式の現像装置では、規制ギャップ通過前における現像剤の移動性(移動しやすさ)に、もともと、現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向すなわち現像剤担持体回転軸方向で差異が生じているのである。その結果、供給回収分離方式の現像装置において、汲み上げ・規制磁極の磁束密度を弱めた場合、現像剤の流動性が低い状態になった際に、現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が規制ギャップの現像剤通過量の落ち込みが大きくなり、現像剤担持体回転軸方向で現像領域への現像剤搬送量に偏差が生じてしまうのである。そして、このような偏差が生じる結果、現像剤担持体回転軸方向における画像濃度ムラが発生する。
従来、汲み上げ・規制磁極による磁気力を強めたり、現像剤担持体の表面性を粗くしたりするなどして、現像剤担持体表面上の現像剤に対する現像剤担持体表面移動方向への搬送力を高めることで、現像剤の流動性低下に起因した規制ギャップの現像剤通過量の落ち込みを抑制できることが知られている。よって、現像剤担持体回転軸方向で規制ギャップ通過前の現像剤の移動性に差異が生じる供給回収分離方式の現像装置においても、このように現像剤担持体表面上の現像剤の搬送力を高めれば、現像剤の流動性が低下したときの現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向上流側における規制ギャップ通過量の落ち込みを抑制でき、現像剤担持体回転軸方向で現像領域への現像剤搬送量に偏差が生じるのを抑制することが可能である。しかしながら、単純に、規制磁極による磁気力を強めたり現像剤担持体の表面性を粗くしたりして現像剤担持体表面上の現像剤の搬送力を高めただけでは、現像剤に加わるストレスが増大して現像剤の劣化の進行が速まってしまう。これでは、汲み上げ・規制磁極の磁束密度を弱めて現像剤に加わるストレスを軽減した効果が減殺されてしまい、有効な解決策とはならない。
なお、上記問題は、上記で例示した現像装置の構成に限って生じるものではなく、現像剤担持体回転軸方向で規制ギャップ通過前の現像剤の移動性(移動しやすさ)に差異が生じる供給回収分離方式の現像装置であれば、同様に生じ得る問題である。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、現像剤に加わるストレスを軽減しつつ、現像剤の流動性低下時でも現像領域への現像剤搬送量に現像剤担持体回転軸方向の偏差が生じるのを抑制できる供給回収分離方式の現像装置、並びに、これを備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像剤担持体の表面に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送部材によって搬送されているトナーと磁性キャリアとを含んだ二成分現像剤を該現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面上の二成分現像剤を該現像剤担持体の回転に伴って現像剤規制部材と該現像剤担持体の表面との間の規制ギャップを通過させて現像剤量を規制した後に現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像を現像するとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から該現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路に回収する現像装置において、上記現像剤規制部材の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する規制前空間内に存在する二成分現像剤の移動性を、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整する剤移動性調整手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記現像剤担持体の内部に配置され、上記規制ギャップを通過する二成分現像剤と上記現像剤供給搬送路から上記現像剤担持体の表面へ移動する二成分現像剤との両方に作用する磁気力を発生させる汲み上げ・規制磁極を含む複数の磁極が現像剤担持体表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段を有し、上記現像剤供給搬送路内の二成分現像剤が自重により上記現像剤担持体の表面へ移動するように該現像剤担持体に対して該現像剤供給搬送路を配置したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の現像装置において、上記現像剤担持体の内部に配置され、上記現像剤供給搬送路中の二成分現像剤を上記現像剤担持体の表面に担持させるための磁気力を発生させる汲み上げ磁極を含む複数の磁極が現像剤担持体表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段を有し、上記剤移動性調整手段は、上記現像剤供給搬送路内の二成分現像剤が上記現像剤担持体の表面へ移動する現像剤汲み上げ領域内で、上記汲み上げ磁極が発生させる上記磁気力が、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が小さくなるように、上記磁界発生手段を構成したものを含むことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置において、上記現像剤担持体の内部に配置され、上記現像剤供給搬送路中の二成分現像剤を上記現像剤担持体の表面に担持させるための磁気力を発生させる汲み上げ磁極を含む複数の磁極が現像剤担持体表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段を有し、上記剤移動性調整手段は、上記汲み上げ磁極により現像剤担持体表面上に生じる該現像剤担持体表面の法線方向磁束密度の最大値を示す現像剤担持体表面移動方向位置を、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が現像剤担持体表面移動方向下流側に位置するように調整する汲み上げ磁気力調整手段を含むことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の現像装置において、上記汲み上げ磁気力調整手段は、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側における上記現像剤担持体の外部に配置した磁石で構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを一体的に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、上記現像装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤により該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを有し、該現像装置により該潜像担持体上に形成されたトナー像を最終的に記録材へ転移させて、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、上記現像装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
本発明においては、現像剤規制部材の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する規制前空間内に存在する現像剤の移動性(移動しやすさ)が、現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなっている。これにより、現像剤の流動性低下によって規制ギャップの現像剤通過量の落ち込みが発生しやすい現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向上流側において、その落ち込みを軽減できる。その結果、もともと落ち込みが少ない現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向下流側と現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向上流側との間の落ち込み量の差を小さくすることができる。その結果、現像剤の流動性が低下しても、現像領域への現像剤搬送量に現像剤担持体回転軸方向の偏差が生じることが抑制される。
しかも、本発明では、規制前空間内において高いストレスが加わる現像剤量が多い箇所、すなわち、現像剤供給搬送路内の現像剤搬送方向上流側に対応する規制前空間内の箇所において、現像剤の移動性(移動しやすさ)を高めることができる。現像剤の移動性(移動しやすさ)の向上は現像剤のストレス低下と相関関係が高いので、本発明によれば、現像剤に加わるストレスを効果的に減少させ、現像剤の劣化の進行を遅らせることができる。
以上、本発明によれば、現像剤に加わるストレスを軽減しつつ、現像剤の流動性低下時でも現像領域への現像剤搬送量に現像剤担持体回転軸方向の偏差が生じるのを抑制できるという優れた効果が得られる。
実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 同プリンタに適用可能な現像装置3の一例を示す概略断面図である。 同現像装置を図2の矢印F方向からみた各搬送スクリューの回転軸近傍の断面説明図である。 同現像装置を図2の矢印F方向から見た、現像装置の現像容器内の現像剤の流れを説明する模式図である。 (a)は、法線方向磁束密度のグラフ及び接線方向磁束密度のグラフを、現像スリーブ軸方向に対して直交する断面に沿って切断した現像装置の断面に重ねて表示した、供給搬送路の上流端付近の説明図である。(b)は、法線方向磁束密度のグラフ及び接線方向磁束密度のグラフを、現像スリーブ軸方向に対して直交する断面に沿って切断した現像装置の断面に重ねて表示した、供給搬送路の下流端付近の説明図である。 (a)は、変形例に係る現像装置における供給搬送路の上流端付近の構成を示す説明図である。(b)は、同現像装置における供給搬送路の下流端付近の構成を示す説明図である。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ100に適用した実施の形態について説明する。各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、プリンタ100の概略構成図である。
プリンタ100は、タンデム方式を採用するフルカラー画像を形成可能なカラー画像形成装置であり、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン(以下、それぞれ、K、M、Y、Cという。)の各色トナー像を形成する作像装置17K,M,Y,Cを備えている。これらの作像装置17K,M,Y,Cの下方には、下流側張架ローラ18及び上流側張架ローラ19に掛け回されて記録紙Pを表面に担持して搬送し、各作像装置17K,M,Y,Cの対向しながら表面移動する転写搬送ベルト15が配設されている。転写搬送ベルト15を挟んで各作像装置17K,M,Y,Cと対向する転写バイアスローラ5K,M,Y,Cを備えている。
また、転写搬送ベルト15による記録紙搬送方向について下流側張架ローラ18よりも下流側には、転写搬送ベルト15から分離した記録紙P上の未定着トナーを定着する定着装置24を備えている。また、プリンタ100の本体上部には、定着装置24を通過しトナー像が定着した記録紙Pを積載するための排紙トレイ25を備えている。
転写搬送ベルト15の下方には、記録紙Pを収容する複数の給紙カセット20,21,22を備えている。また、転写搬送ベルト15と作像装置17K,M,Y,Cとが対向する転写領域に各給紙カセット20,21,22から記録材である記録紙Pを供給する給紙搬送装置26と、各給紙カセット20、21、22から搬送されてきた記録紙Pを作像装置17K,M,Y,Cによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ23とを備えている。
また、本実施形態のプリンタ100では、図1中の左右方向のサイズを小型にできるように転写搬送ベルト15を斜め方向に配設し、転写搬送ベルト15上での記録紙Pの搬送方向を図1中矢印で示すように斜め方向としている。これにより、プリンタ100は、図1中の左右方向における筐体の幅が、A3サイズの記録紙長手方向の長さよりも僅かに長い大きさとなっている。このように構成することで、本実施形態のプリンタ100は、内部に記録紙を収容するために最低限必要な大きさに構成できており大幅に小型化されている。
各作像装置17K,M,Y,Cは、潜像担持体としてドラム状の感光体1K,M,Y,Cを有している。この感光体1K,M,Y,Cの回転方向に関して順に、それぞれ帯電装置2K,M,Y,C、現像装置3K,M,Y,C、クリーニング装置6K,M,Y,C、等を有している。また、帯電装置2K,M,Y,Cと現像装置3K,M,Y,Cとの間で書込み光Lを露光装置16K,M,Y,Cから照射される周知の構成である。感光体1K,M,Y,Cはドラム状でなく、ベルト状としても良い。
このような構成のプリンタ100では、画像形成スタートとともに、各作像装置17K,M,Y,Cで各色トナー像が形成される。各作像装置17K,M,Y,Cでは、感光体1K,M,Y,Cが、図示していないメインモータにより回転駆動され、帯電装置2K,M,Y,Cによって一様帯電された後、露光装置16K,M,Y,Cより、画像を色分解した色毎の画像情報に応じて書込み光Lが照射され、静電潜像が形成される。感光体1K,M,Y,C上に形成された静電潜像は、現像装置3K,M,Y,Cにより現像され、各感光体1K,M,Y,Cの表面上に各色トナー像が形成される。一方、給紙カセット20,21,22のいずれかから給紙搬送された記録紙Pは、レジストローラ23によって作像装置17K,M,Y,Cによる作像タイミングに合わせて、転写搬送ベルト15の表面上に供給される。そして、転写搬送ベルト15に担持された記録紙Pは転写搬送ベルト15の表面移動によって各色の転写領域に搬送される。
各感光体1K,M,Y,C上に形成されたトナー像は、感光体1K,M,Y,Cと転写搬送ベルト15との対向部で転写バイアス手段である転写バイアスローラ5K,M,Y,Cによって転写搬送ベルト15上に担持された記録紙Pに順次転写される。このようにしてK、M、Y、Cの順で各感光体1K,M,Y,C上に形成されたトナー像が転写され、重ね合わせカラートナー像が記録紙P上に形成される。トナー像を転写された記録紙Pは、転写搬送ベルト15から分離され、定着装置24に搬送され、トナー像が定着されて機外の排紙トレイ25に排出される。
一方、記録紙P上にトナー像を転写した後の感光体1K,M,Y,Cは、クリーニング装置6K,M,Y,Cによって転写残トナーの除去がなされ、必要に応じて図示しない除電ランプで除電された後、再度、帯電装置2K,M,Y,Cで一様に帯電される動作を繰り返す。
次に、現像装置3について詳しく説明する。本実施形態のプリンタ100の現像装置3K,M,Y,Cは、画像形成物質として、互いに異なる色(K,M,Y,C)のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。このため、以下、特に必要のない限り添字K,M,Y,Cを省略し、現像装置3として説明する。
図2は、本実施形態のプリンタ100に適用可能な現像装置3の一例を示す概略断面図である。
図3は、現像装置3を図2の矢印F方向からみた各搬送スクリューの回転軸近傍の断面説明図である。
図4は、現像装置3を図2の矢印F方向から見た、現像装置3のケーシングである現像容器33内の現像剤の流れを説明する模式図である。
なお、図3及び図4中の矢印が現像容器33中の現像剤の流れを示している。
図2に示すように、現像装置3は感光体1に対向配置され、感光体1は図中矢印aに示すように、図2における時計回り方向に回転駆動する。現像装置3のケーシングである現像容器33内には磁性キャリアと磁性又は非磁性のトナーとからなる粉体状の二成分現像剤である現像剤32が収容されている。現像装置3は、感光体1の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像を行う現像領域Aまで現像容器33内の現像剤32を担持して、表面移動することによって搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ34aを備える。また、現像スリーブ34aの内部に現像装置3に対して固定された複数の磁石からなる磁界発生手段としてのマグネットローラ34bを備え、現像スリーブ34aとマグネットローラ34bとで現像ローラ34を構成する。さらに、現像スリーブ34a上に担持された現像剤の層厚規制する現像剤規制部材としての現像ドクタ35とを有している。
本実施形態のマグネットローラ34bは、現像スリーブ表面移動方向に沿って3つの磁極S1,N1,N2を備えている。磁極S1は、現像領域Aを通過する現像剤32を穂立ちさせ、磁性キャリアが保持しているトナーを感光体1の表面に接触させて現像させる機能を担っている現像磁極である。磁極N1は、現像スリーブ34aの回転による現像剤32の搬送性を確保するとともに、現像スリーブ34aの表面から現像剤を離間させるための現像剤離れ機能を担っている剤離れ磁極である。磁極N2は、供給搬送路37内の現像剤32をバッファ部Dへ移動させて現像スリーブ上に汲み上げる汲み上げ磁極として機能するとともに、現像ドクタ35を通過する現像剤32に磁気力を作用させて規制ギャップの現像剤通過量の安定性を確保する規制磁極としても機能する汲み上げ・規制磁極である。
現像剤搬送手段である2つの搬送スクリューとして、供給スクリュー39と回収スクリュー40とが現像スリーブ34aの回転軸方向に対して略平行に設けられている。各搬送スクリューは、図3に示すように、回転軸とその回転軸に螺旋状に設けられた羽部とを有し、回転することにより回転軸の軸方向に沿って、それぞれ一方向に現像剤32を搬送する。現像容器33の内部は、現像剤供給搬送路としての供給搬送路37と現像剤回収搬送路としての回収搬送路38とが、仕切り板36を挟んで上下に形成されている。
また、図3に示すように、仕切り板36の両端部には開口部がそれぞれ設けられている。ここで、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側と回収搬送路38の現像剤搬送方向下流側との間は開口部41によって連通している。回収搬送路38の現像剤搬送方向上流側に設けられた開口部42は、供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側の端部に連通している。また、この開口部42の上部には、補給トナーを補給するためのトナー補給口45が配置されている。
ここで、図2に示すように、仕切り板36は現像スリーブ34a側の端部が供給スクリュー39を下方から包み込むように立設され、この立設部によって障壁43を形成している。この障壁43と、現像装置3の内壁と、現像スリーブ34aの上部の周面とで形成される現像スリーブ34aの上方空間(現像ドクタ35の現像スリーブ表面移動方向上流側に隣接する規制前空間)には、供給搬送路37から現像剤32が順次供給される。この現像スリーブ34aの上方空間は、貯留する現像剤32が現像スリーブ34aの周面に接触し、現像スリーブ34aの回転に伴って現像スリーブ34aの周面に接触した現像剤32が、この現像スリーブ34aの回転軸方向の全幅に亘って担持搬送されるように現像幅に亘って形成されている。そして、この現像スリーブ34aの上方空間は、供給搬送路37から供給される現像剤32を一旦貯留する貯留部であるバッファ部Dとして機能し、貯留した現像剤32を現像スリーブ34aへ安定的に供給している。
本実施形態における現像装置3においては、後述するように供給搬送路37中の現像剤32の量が下流に行くほど少なくなる傾向があるため、その量の減少に従うように障壁43の端部の高さが上流から下流に行くにしたがって低くなるように形成してもよい。図3に示すように、回収搬送路38内の現像剤32は回収スクリュー40によって供給スクリュー39の搬送方向とは逆方向に搬送される。また、供給スクリュー39は図2における時計回りに回転し、回収スクリュー40は現像スリーブ34aと同様に反時計回りに回転する。図4に示すように、現像容器33内の現像剤32は、供給スクリュー39及び回収スクリュー40の回転によって、供給搬送路37及び回収搬送路38それぞれの搬送方向に向かって搬送され、現像容器内を循環する。
回収搬送路38から供給搬送路37への現像剤32の搬送は、回収搬送路38に設けられた回収スクリュー40による、搬送方向下流端に溜まった現像剤32の搬送圧で、供給搬送路37と回収搬送路38とを連通する開口部41を通過するように、現像剤32を鉛直方向上方へ押し上げることで行われる。供給搬送路37で搬送されている現像剤32は、現像剤搬送方向に沿って順次、供給スクリュー39の回転によって供給スクリュー39と現像スリーブ34aとの間の障壁43の端部を乗り越えてバッファ部Dに供給される。そして、バッファ部Dに供給された現像剤32は、直接又は現像スリーブ34aに内設されたマグネットローラ34bの磁気力によって現像スリーブ34aに引き付けられ現像スリーブ34aに供給される。
バッファ部Dを介して、現像スリーブ34aに供給された現像剤32は、現像スリーブ34aの回転と、内設されたマグネットローラ34bの磁気力とによって、現像スリーブ34aの表面に担持されつつ、図2中の矢印Bの方向に搬送される。そして、バッファ部Dを介して、現像スリーブ34aに供給されて担持された現像剤32のうちの一定量が、現像スリーブ34aに担持されつつ、矢印Bで示すように、現像スリーブ34aの表面と現像ドクタ35との規制ギャップを通過する。このとき、現像スリーブ34aの表面に担持された現像剤32のうちの余分な現像剤は、規制ギャップを通過するときに現像ドクタ35によって通過を阻止され、図2中の矢印B1で示すようにバッファ部D内に留まる。
規制ギャップを通過した現像剤32は、図2中矢印B2で示すように現像スリーブ34aと感光体1との間の現像領域Aを通過したのち、現像スリーブ34aから離れ、現像容器33の底部33bへ流れて回収搬送路38へと受け渡される。より詳しく説明すると、まず、規制ギャップを通過した現像剤32は現像スリーブ34a上に担持されて現像領域Aに搬送され、現像領域Aを通過する。その後、現像領域Aにおいて感光体1の表面の供給されずに現像スリーブ34a上に残った現像剤32は、現像スリーブ34aの回転に伴って供給搬送路37に再度回収されるのではなく、回収搬送路38に回収される。そして、回収された現像剤32は、補給されたトナーと回収搬送路38中で攪拌されつつ搬送され、再度、供給搬送路37へ受け渡される。このように、現像領域Aを通過した現像剤32は現像容器33内の供給搬送路37と回収搬送路38とを循環するため、供給搬送路37内には常に回収搬送路38で十分攪拌された現像剤のみが存在する状態となる。
また、回収搬送路38内の現像剤32は現像領域Aを通過してトナー濃度が低下した現像剤32を含むため、トナーを補給する必要がある。そこで、潜像の画像情報から求めるトナー消費量に応じて、または、回収搬送路38内の現像剤32のトナー濃度の測定結果に応じて、回収搬送路38の上流側の現像剤32にトナー補給がなされる。この現像容器33内に補給されるトナーは、図3に示すように、トナー補給口45から開口部42を通って回収搬送路38の搬送方向上流側の端部に落下する。そして、落下した補給トナーは回収搬送路38内の現像剤32に補給され、回収搬送路38内で攪拌搬送される。このようにして、適正なトナー濃度の現像剤32を供給搬送路37に受け渡すことができる。
本実施形態の現像装置3では、供給搬送路37から現像スリーブ34aに供給され現像領域Aを通過してトナー濃度が低下した現像剤は回収搬送路38と対向する位置で現像スリーブ34aの表面から離脱し、回収搬送路38内に回収される。また、回収搬送路38内に回収された現像剤は回収搬送路38内の搬送方向上流側端部に補給されるトナーと回収搬送路38内で攪拌され、所望のトナー濃度となった状態で供給搬送路37に供給される。このように本実施形態の現像装置3では、現像領域Aを通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路37では回収されないため供給スクリュー39による搬送方向の上流側と下流側とで供給搬送路37内での現像剤32のトナー濃度が変化しない。
以上のような供給回収分離方式の現像装置3においては、図4中矢印Bにて示すように、供給搬送路37からバッファ部Dを通じた現像スリーブ34aへの現像剤の受け渡しが、供給搬送路37の現像剤搬送方向全域にわたって行われる。そのため、供給搬送路37内において供給スクリュー39により搬送される現像剤の量は、供給搬送路37の上流端から下流端に向かうに従って徐々に減少する。つまり、供給搬送路37内の上流側では、その下流側に比べて現像剤量が多くなる。そのため、供給搬送路37内の上流側においてバッファ部Dへ移動する現像剤の量は、供給搬送路37内の上流側と比較して相対的に多いものとなる。その結果、供給搬送路37の上流側に対応するバッファ部D内では、現像剤が多く存在しているため現像剤が動くスペースが狭く、現像剤が少ないため現像剤が動くスペースが広い供給搬送路37の下流側に対応するバッファ部D内と比較して、現像剤の移動性が相対的に悪い。上述したとおり、規制ギャップ通過前の空間(規制前空間)であるバッファ部D内における現像剤の移動性(移動しやすさ)が悪い箇所ほど、現像剤流動性が低下した時に規制ギャップを通過できる現像剤量の落ち込みが大きい。よって、現像剤が劣化して現像剤流動性が低下した経時や、環境変動により現像剤流動性が低下した時には、供給搬送路37の上流側と下流側との間で規制ギャップを通過できる現像剤量の落ち込み量に差が生じる。したがって、現像スリーブ軸方向において現像領域Aに搬送される現像量の偏差が生じ、画像濃度ムラが発生してしまう。
そこで、本実施形態においては、現像剤流動性の低下時に規制ギャップの現像剤通過量が落ち込みやすい供給搬送路37の上流側におけるバッファ部D内の現像剤の移動性を、現像ローラ34の磁場配置を変更することによって、現像剤流動性の低下時に規制ギャップの現像剤通過量が落ち込みにくい供給搬送路37の下流側におけるバッファ部D内の現像剤の移動性よりも良好となるように改善し、現像剤流動性の低下時において規制ギャップの現像剤通過量の現像スリーブ回転軸方向における偏差を低減する。
具体的に説明すると、供給搬送路37内の現像剤は、供給スクリュー39の回転により搬送されている間、供給搬送路37と現像スリーブ34aの間に配置されている障壁43を乗り越えることで、バッファ部Dへと移動する。そして、本実施形態では、バッファ部Dに移動した現像剤は、現像スリーブ34aの表面移動による搬送力と、汲み上げ・規制磁極N2の磁気力とによって、現像ドクタ35と現像スリーブ34aの表面との間の規制ギャップへと搬送される。本実施形態のように径が12mm以下であるの小径の現像スリーブ34aを使用した場合、現像スリーブ34aは、マグネットローラ34bの磁気力によって現像スリーブ34aの表面に現像剤を吸引する力や、バッファ部D内の現像剤の重量などの影響を受けて、撓み易い。そのため、現像スリーブ34aに加わる荷重を抑えることが望まれる。
ところで、現像スリーブ34aの表面上の現像剤は、マグネットローラ34bの磁極によって生じる磁力線に応じて穂立ちする。詳しくは、現像スリーブ34aの表面上における現像スリーブ表面法線方向磁束密度(以下「法線方向磁束密度」という。)が最大値を示す箇所の近傍(現像スリーブ表面接線方向磁束密度がゼロとなる現像スリーブ34aの表面上の地点の近傍)では、現像剤の磁気穂が立った状態になる。一方、現像スリーブ34aの表面上における現像スリーブ表面接線方向磁束密度(以下「接線方向磁束密度」という。)が最大値を示す箇所の近傍(法線方向磁束密度がゼロとなる現像スリーブ34aの表面上の地点の近傍)では、現像剤の磁気穂が寝た状態になる。
ここで、従来は、汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度を現像スリーブ軸方向に亘って一様に強くすることで、バッファ部D内の現像剤を規制ギャップ内に引き込む力を強くし、これにより、現像剤の流動性が悪化していても規制ギャップの現像剤通過量を安定して維持していた。しかしながら、この場合、バッファ部D内の現像剤に対する磁気的拘束力が強まるので、現像剤に強いストレスが加わり、現像剤の劣化の進行が速まってしまう。一方で、本実施形態のように現像スリーブ34aに対して供給搬送路37の位置が高い場合、供給搬送路37からバッファ部Dへの移動に現像剤の自重が寄与するため、汲み上げ・規制磁極N2の汲み上げ磁気力のみで供給搬送路37からバッファ部Dへ現像剤を移動させる構成と比較して、その汲み上げ磁気力を小さくしても、供給搬送路37からバッファ部Dへ現像剤の安定した移動を確保することが可能である。そこで、本実施形態においては、汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値が10[mT]以上50[mT]以下の範囲内となるように設定し、現像剤に過剰なストレスが加わることがない範囲で、供給搬送路37からバッファ部Dへ現像剤の安定した移動を確保している。
ところが、このように汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値を低減させた場合、現像剤の劣化や環境変動などで現像剤の流動性が低下した状況では、現像スリーブ軸方向において現像領域Aへ供給される現像剤の量(すなわち、規制ギャップを通過する現像剤の量)に偏差が生じ、画像濃度ムラを引き起こす問題が発生した。具体的には、この問題を検討した結果、現像剤の流動性が低下した状況では、供給搬送路37の上流側において規制ギャップを通過する現像剤量の落ち込みが大きく、その落ち込み量が小さい供給搬送路37の下流側との間で、規制ギャップの現像剤通過量に差が生じたことに起因して上記問題が発生したことが判明した。
図5(a)及び(b)は、法線方向磁束密度のグラフ(図中破線で示すグラフ)及び接線方向磁束密度のグラフ(図中一点鎖線で示すグラフ)を、現像スリーブ軸方向に対して直交する断面に沿って切断した現像装置3の断面に重ねて表示した説明図である。ただし、図5(a)は、供給搬送路37の上流端付近のものを示し、図5(b)は、供給搬送路37の下流端付近のものを示す。
本実施形態においては、以上の検討結果から、図5(a)に示すように、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値を示す現像スリーブ表面移動方向位置(接線方向磁束密度がゼロとなる現像スリーブ表面移動方向位置)を、供給搬送路37の搬送方向下流側よりも、現像スリーブ表面移動方向下流側へシフトさせている。
具体的には、本実施形態では、図5(a)に示すように、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における現像容器上面に汲み上げ磁気力調整手段としての外部磁石46を設けることにより、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値を現像スリーブ表面移動方向下流側へシフトさせている。詳しく説明すると、このような外部磁石46を設けると、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における磁場は次のように変化する。すなわち、剤離れ磁極N1及び汲み上げ・規制磁極N2から出た磁力線の一部は現像磁極S1へ入るが、残りの磁力線は、剤離れ領域Cの近傍(現像磁極S1の裏側付近)を通って現像スリーブ34aの表面から離れる方向へ向かう。このような磁場に対し、汲み上げ・規制磁極N2と同じ極性を外部磁石46によって供給搬送路37の上方に配置すると、汲み上げ・規制磁極N2から出て剤離れ領域Cの近傍を通過して現像スリーブ表面から離れる方向へ向かう磁力線は、外部磁石46のN極から出る磁力線と反発し合い、現像ドクタ35側へ変位する。その結果、汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値が現像スリーブ表面移動方向下流側へシフトする。
このように、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値を現像スリーブ表面移動方向下流側へシフトさせることで、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側において、バッファ部D内の現像剤に作用する汲み上げ・規制磁極N2の磁気力によって現像剤をバッファ部D内に滞留させる力の作用を弱めることができる。よって、現像剤が多くて現像剤移動性が相対的に悪い供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側において、バッファ部D内の現像剤すなわち規制ギャップ通過前の現像剤の磁気的拘束力が弱まって現像剤移動性が改善できる。その結果、現像剤の劣化等により現像剤の流動性が低下しても、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における規制ギャップの現像剤通過量の落ち込みを軽減できる。したがって、供給搬送路37の上流側と、落ち込み量が小さい供給搬送路37の下流側との間における規制ギャップの現像剤通過量の差が小さくなり、現像領域Aへ供給される現像剤量の現像スリーブ軸方向における偏差を低減して、画像濃度ムラを抑制できる。
しかも、現像剤が多くてストレスが加わりやすい供給搬送路37の上流側におけるバッファ部D内の現像剤に作用する磁気的拘束力が軽減される結果、現像剤の劣化の進行速度を遅くすることもできる。
なお、本実施形態では、外部磁石46を用いた汲み上げ磁気力調整手段により、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における汲み上げ磁気力を調整して、規制ギャップ通過前のバッファ部Dに存在する現像剤(規制前空間内に存在する現像剤)の移動性(移動しやすさ)を、供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整している。このように汲み上げ磁気力を調整する構成としては、外部磁石46を配置するもの限定されることはない。例えば、マグネットローラ34bの汲み上げ・規制磁極N2を、供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の磁束密度の大きさを小さくし、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側におけるバッファ部D内の現像剤に作用する汲み上げ・規制磁極N2の磁気力によって現像剤をバッファ部D内に滞留させる力の作用を弱めるようにしてもよい。
〔変形例〕
次に、上記実施形態の現像装置3における一変形例について説明する。
図6(a)及び(b)は、本変形例における現像装置3の構成を示す説明図である。ただし、図6(a)は、供給搬送路37の上流端付近のものを示し、図6(b)は、供給搬送路37の下流端付近のものを示す。
本変形例の現像装置3では、図6(a)に示すように、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側部分だけ、バッファ部Dに面する現像ドクタ35の形状を、規制ギャップに向けて先細るようにしたくさび型形状としている。このような構成により、現像ドクタ35と現像スリーブ34aの表面との間隔が現像スリーブ表面移動方向下流側に向かって緩やかに狭くなるため、当該間隔が急激に変化する構成すなわち図6(b)に示すような供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側部分の構成よりも、バッファ部D内の現像剤の滞留が発生しにくい。その結果、現像剤が多くて現像剤移動性が相対的に悪い供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側において、バッファ部D内の現像剤すなわち規制ギャップ通過前の現像剤の移動性を改善できる。これにより、現像剤の劣化等により現像剤の流動性が低下しても、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における規制ギャップの現像剤通過量の落ち込みを軽減できる。したがって、供給搬送路37の上流側と、落ち込み量が小さい供給搬送路37の下流側との間における規制ギャップの現像剤通過量の差が小さくなり、現像領域Aへ供給される現像剤量の現像スリーブ軸方向における偏差を低減して、画像濃度ムラを抑制できる。
なお、本変形例では、バッファ部Dに面する現像ドクタ35の形状をくさび型形状とした構成により、規制ギャップ通過前のバッファ部Dに存在する現像剤(規制前空間内に存在する現像剤)の移動性(移動しやすさ)を、供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整している。このように機構的に調整する構成としては、本変形例のものに限定されるものではない。
本実施形態(上記変形例を含む。)の構成においては、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側の1/4〜1/3の範囲について汲み上げ・規制磁極N2の法線方向磁束密度のピーク値をシフトし若しくは現像ドクタ35の形状をくさび型とした場合に、現像剤が劣化した経時において現像領域Aへ供給される現像剤量の現像スリーブ軸方向における偏差を低減して画像濃度ムラを抑制できた。
なお、規制ギャップ通過前のバッファ部Dに存在する現像剤(規制前空間内に存在する現像剤)の移動性(移動しやすさ)を、供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整する場合、例えば、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側に向かって、バッファ部Dに存在する現像剤の移動性が2段階以上で段階的に高まるようにしてもよいし、バッファ部Dに存在する現像剤の移動性が連続的に高まるようにしてもよい。
また、本発明は、バッファ部D内で現像剤量が多くて現像剤移動性が相対的に低い箇所(一般には供給搬送路37内の現像剤量が多い箇所)の現像剤移動性を高めることで、現像剤移動性の良好な箇所との間において規制ギャップの現像剤通過量の現像スリーブ軸方向における偏差を小さくできればよい。本実施形態(上記変形例を含む。)では、供給搬送路37内の現像剤を一端部側から他端部側へ一方向に搬送する構成であるため、現像剤量が多い供給搬送路37内の当該一端部側についてバッファ部D内の現像剤移動性を改善した。しかしながら、例えば、供給搬送路37内の現像剤を両端部から中央部へ搬送する構成であれば、供給搬送路37内の両端部についてバッファ部D内の現像剤移動性を改善することになる。
また、本実施形態においては、マグネットローラ34bが3つの磁極を有する場合を例に挙げて説明したが、磁極の数はこれに限定されることはなく、例えば6つの磁極を備えたマグネットローラにおいても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、汲み上げ・規制磁極N2による汲み上げ磁気力だけでなく、現像剤の自重も作用して、供給搬送路37からバッファ部Dへの現像剤の移動が実現される構成となっているが、例えば、現像スリーブ34aに対して供給搬送路37が鉛直方向下側に位置するようにして汲み上げ・規制磁極N2による汲み上げ磁気力だけで供給搬送路37からバッファ部Dへの現像剤の移動が実現されるような構成であっても、同様の効果が得ることが可能である。
以上、本実施形態(上記変形例を含む。)に係るプリンタは、潜像担持体としての感光体1と、感光体1上に静電潜像を形成する潜像形成手段としての帯電装置2及び露光装置16と、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤により感光体1上の静電潜像を現像する現像装置3とを有し、現像装置3により感光体1上に形成されたトナー像を最終的に記録材としての記録紙Pへ転移させて記録紙P上に画像を形成する画像形成装置である。この現像装置3は、現像剤担持体としての現像スリーブ34aの表面に沿って現像スリーブ回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路37中を搬送部材としての供給スクリュー39によって搬送されているトナーと磁性キャリアとを含んだ二成分現像剤を現像スリーブ34aの表面に担持させ、現像スリーブ34aの表面上の現像剤を現像スリーブ34aの回転に伴って現像剤規制部材としての現像ドクタ35と現像スリーブ34aの表面との間の規制ギャップを通過させて現像剤量を規制した後に現像領域Aへ搬送し、現像領域Aにて現像剤中のトナーを感光体表面上の潜像に付着させて潜像を現像するとともに、現像領域Aを通過した現像剤を現像スリーブ34aから現像剤供給搬送路37とは別の搬送路である現像剤回収搬送路38に回収する現像装置である。この現像装置3は、現像ドクタ35の現像スリーブ表面移動方向上流側に隣接する規制前空間であるバッファ部D内に存在する現像剤の移動性(移動しやすさ)を、供給スクリュー39による現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整する剤移動性調整手段を有している。現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向上流側は、現像剤が劣化した経時や環境変動時等において現像剤の流動性が低下すると、規制ギャップを通過する現像剤量の落ち込みが現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも大きい。本実施形態(上記変形例を含む。)によれば、現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向上流側におけるバッファ部D内の現像剤移動性を下流側よりも高める調整を行っているため、上流側の落ち込み量と落ち込みが少ない下流側の落ち込み量との差を小さくすることができる。その結果、現像剤劣化時などの現像剤流動性低下時において現像領域Aへの現像剤搬送量に現像スリーブ回転軸方向の偏差が抑制される。しかも、現像剤の移動性(移動しやすさ)の向上は現像剤のストレス低下と相関関係が高い。したがって、本実施形態(上記変形例を含む。)によれば、バッファ部D内において高いストレスが加わる現像剤量が多い箇所、すなわち、現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向上流側に対応する箇所において、現像剤の移動性(移動しやすさ)を高めるので、現像剤に加わるストレスを効果的に減少させ、現像剤の劣化の進行を遅らせることができる。
また、本実施形態(上記変形例を含む。)においては、現像スリーブ34aの内部に配置され、規制ギャップを通過する現像剤と現像剤供給搬送路37から現像スリーブ34aの表面へ移動する現像剤との両方に作用する磁気力を発生させる汲み上げ・規制磁極N2を含む複数の磁極S1,N1,N2が現像スリーブ表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段としてのマグネットローラ34bを設け、現像剤供給搬送路37内の現像剤が自重により現像スリーブ34aの表面へ移動するように現像スリーブ34aに対して現像剤供給搬送路37を配置している。このような構成であれば、現像剤供給搬送路37内の現像剤を自重によらずに汲み上げ・規制磁極N2の磁気力のみで現像スリーブ34aの表面へ移動させる構成と比較して、汲み上げ・規制磁極N2の磁気力を弱めることができる。ただし、汲み上げ・規制磁極N2の磁気力を単純に弱めると、現像剤が劣化して現像剤流動性が低下した際に規制ギャップの現像剤通過量が落ち込みやすくなる。そのため、供給搬送路37の上流側の落ち込み量と下流側の落ち込み量との差が広がる傾向となり、画像濃度ムラが助長される。本実施形態(上記変形例を含む。)によれば、このように供給搬送路37の上流側の落ち込み量と下流側の落ち込み量との差が広がる傾向をもった構成であっても、その差を小さくして画像濃度ムラを軽減することができる。
また、本実施形態における剤移動性調整手段は、現像剤供給搬送路37内の現像剤が現像スリーブ34aの表面へ移動する現像剤汲み上げ領域内で、汲み上げ磁極である汲み上げ・規制磁極N2が発生させる汲み上げ磁気力が、現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が小さくなるように、マグネットローラ34bを構成したものを含んでいる。このように磁気力を調整する方法であれば、大幅な設計変更を行うことなく、規制ギャップ通過前のバッファ部Dに存在する現像剤の移動性(移動しやすさ)を下流側よりも上流側の方が高くなるように調整することができる。
また、本実施形態における剤移動性調整手段は、汲み上げ・規制磁極N2により現像スリーブ34aの表面上に生じる現像スリーブ表面の法線方向磁束密度の最大値を示す現像スリーブ表面移動方向位置を、現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が現像スリーブ表面移動方向下流側に位置するように調整する汲み上げ磁気力調整手段を含んでいる。これにより、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側において、バッファ部D内の現像剤に作用する汲み上げ・規制磁極N2の磁気力によって現像剤をバッファ部D内に滞留させる力の作用を弱めることができる。よって、現像剤が多くて現像剤移動性が相対的に悪い供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側において、バッファ部D内の現像剤すなわち規制ギャップ通過前の現像剤の磁気的拘束力が弱まって現像剤移動性が改善できる。その結果、現像剤の劣化等により現像剤の流動性が低下しても、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側における規制ギャップの現像剤通過量の落ち込みを軽減できる。したがって、供給搬送路37の上流側と、落ち込み量が小さい供給搬送路37の下流側との間における規制ギャップの現像剤通過量の差が小さくなり、現像領域Aへ供給される現像剤量の現像スリーブ軸方向における偏差を低減して、画像濃度ムラを抑制できる。
特に、本実施形態においては、上記汲み上げ磁気力調整手段が、現像剤供給搬送路37内の現像剤搬送方向下流側における現像スリーブ34aの外部に配置した外部磁石46で構成されているため、既存のマグネットローラ34bを利用した簡易な構成で、汲み上げ磁気力を上述したように調整することができる。
1 感光体
2 帯電装置
3 現像装置
15 転写搬送ベルト
16 露光装置
17 作像装置
32 現像剤
33 現像容器
34 現像ローラ
34a 現像スリーブ
34b マグネットローラ
35 現像ドクタ
36 仕切り板
37 供給搬送路
38 回収搬送路
39 供給スクリュー
40 回収スクリュー
41,42 開口部
43 障壁
45 トナー補給口
46 外部磁石
S1 現像磁極
N1 剤離れ磁極
N2 汲み上げ・規制磁極
特開平11−184249号公報

Claims (7)

  1. 現像剤担持体の表面に沿って現像剤担持体回転軸方向に延びる現像剤供給搬送路中を搬送部材によって搬送されているトナーと磁性キャリアとを含んだ二成分現像剤を該現像剤担持体の表面に担持させ、該現像剤担持体の表面上の二成分現像剤を該現像剤担持体の回転に伴って現像剤規制部材と該現像剤担持体の表面との間の規制ギャップを通過させて現像剤量を規制した後に現像領域へ搬送し、現像領域にて二成分現像剤中のトナーを潜像担持体表面上の潜像に付着させて該潜像を現像するとともに、現像領域を通過した二成分現像剤を該現像剤担持体から該現像剤供給搬送路とは別の搬送路である現像剤回収搬送路に回収する現像装置において、
    上記現像剤規制部材の現像剤担持体表面移動方向上流側に隣接する規制前空間内に存在する二成分現像剤の移動性を、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が高くなるように調整する剤移動性調整手段を有することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、
    上記現像剤担持体の内部に配置され、上記規制ギャップを通過する二成分現像剤と上記現像剤供給搬送路から上記現像剤担持体の表面へ移動する二成分現像剤との両方に作用する磁気力を発生させる汲み上げ・規制磁極を含む複数の磁極が現像剤担持体表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段を有し、
    上記現像剤供給搬送路内の二成分現像剤が自重により上記現像剤担持体の表面へ移動するように該現像剤担持体に対して該現像剤供給搬送路を配置したことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2の現像装置において、
    上記現像剤担持体の内部に配置され、上記現像剤供給搬送路中の二成分現像剤を上記現像剤担持体の表面に担持させるための磁気力を発生させる汲み上げ磁極を含む複数の磁極が現像剤担持体表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段を有し、
    上記剤移動性調整手段は、上記現像剤供給搬送路内の二成分現像剤が上記現像剤担持体の表面へ移動する現像剤汲み上げ領域内で、上記汲み上げ磁極が発生させる上記磁気力が、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が小さくなるように、上記磁界発生手段を構成したものを含むことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置において、
    上記現像剤担持体の内部に配置され、上記現像剤供給搬送路中の二成分現像剤を上記現像剤担持体の表面に担持させるための磁気力を発生させる汲み上げ磁極を含む複数の磁極が現像剤担持体表面移動方向に沿って配置された磁界発生手段を有し、
    上記剤移動性調整手段は、上記汲み上げ磁極により現像剤担持体表面上に生じる該現像剤担持体表面の法線方向磁束密度の最大値を示す現像剤担持体表面移動方向位置を、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側よりも上流側の方が現像剤担持体表面移動方向下流側に位置するように調整する汲み上げ磁気力調整手段を含むことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4の現像装置において、
    上記汲み上げ磁気力調整手段は、上記現像剤供給搬送路内の上記搬送部材による現像剤搬送方向下流側における上記現像剤担持体の外部に配置した磁石で構成されていることを特徴とする現像装置。
  6. 潜像担持体と該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを一体的に支持し、画像形成装置本体に対して着脱自在に構成されたプロセスカートリッジにおいて、
    上記現像装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 潜像担持体と、該潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤により該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置とを有し、該現像装置により該潜像担持体上に形成されたトナー像を最終的に記録材へ転移させて、該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記現像装置として、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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