JP2013077004A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制する。
【解決手段】固定配置されたマグネットローラ内包する表面移動可能な現像スリーブ22Mからなる現像ローラ21Mと、現像ドクタ25Mと、供給スクリュウ32Mと回収スクリュとを備え、供給スクリュウが現像ドクタよりも重力方向下方で、マグネットローラの規制磁極N2と汲み上げ磁極S3とが異極性である現像装置において、供給スクリュウ下方の受け部材43Mを延伸して現像スリーブと供給スクリュウとが対向する領域に隔壁を設ける。この隔壁は汲み上げ磁極との対向部に現像剤を汲み上げるためのスリット50Mを有し、且つ、隔壁の下流端のスリーブとの対向面を、汲み上げ磁極と規制磁極との変極点と規制磁極のピーク位置の間の位置まで延伸する。
【選択図】図6

Description

本発明は、二成分現像剤を用いる現像装置、及び、これを用いる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の現像装置において、剤担持部材としての回転自在な筒状の現像スリーブと、これに連れ回らないように内包されるマグネットローラとを具備する現像剤担持体と、これの近傍に配設された供給スクリュウなどを有するものが知られている。かかる構成において、現像スリーブは、内部のマグネットローラの発する磁力によって現像剤を自らの表面上に担持しながら、回転による表面移動に伴って感光体等の潜像担持体に対向する現像位置まで搬送して現像に寄与させる。また、供給スクリュウは、現像スリーブに対向しつつ、自らの回転軸線方向をスリーブ回転軸線方向に沿わせる姿勢で配設されている。そして、自らの回転に伴って軸線方向に沿って搬送している現像剤を現像スリーブに供給しながら、現像に寄与した後の現像剤を現像スリーブから回収する。供給スクリュウの剤搬送方向の下流側端部まで搬送した現像剤については、他のスクリュウに受け渡してトナーの補給を行った後、供給スクリュウの剤搬送方向の上流側端部に戻す。このような現像剤の循環搬送により、現像スリーブ上で現像に寄与してトナー濃度を低下させた現像剤は、現像スリーブから回収された後、トナーの補給によってトナー濃度を回復させてから再び現像スリーブに供給される。
また、現像スリーブからの現像剤の回収と、現像スリーブへの現像剤の供給とを別々のスクリュウで行う構成も知られている。この現像装置は、現像スリーブの表面上で現像に寄与した後、供給スクリュウとの対向位置に搬送される前の現像剤を、現像スリーブに対向するように配設された回収スクリュウによって回収する。そして、回収スクリュウから、あるいは別の搬送スクリュウを介して、現像剤を供給スクリュウに戻す。
現像スリーブに対するの現像剤の供給と回収とを供給スクリュウだけで行う構成、別々のスクリュウで行う構成、の何れにおいても、現像位置へのトナー搬送量を安定化させる目的で、規制部材を設けるのが一般的である。この規制部材は、現像スリーブにおける、供給スクリュウとの対向位置を通過した後、現像位置に進入する前の表面箇所に対して所定の間隙を介して対向するように配設されている。そして、現像スリーブの表面に連れ回る現像剤を前述の間隙に通すことで、現像剤の層を所定の厚みに規制して、現像位置への現像剤搬送量を安定化させる。
かかる構成において、規制部材によって現像スリーブとの連れ回りを阻止された現像剤は、現像スリーブにおける、供給スクリュウとの対向位置から規制部材との対向位置に至るまでの領域に滞留する。このようにして滞留した現像剤(以下、規制滞留現像剤という)は、現像スリーブの回転に伴って、前述の領域に新たに搬送されてくる後続の現像剤に摺擦することで、圧力やせん断力を受ける。これが長時間に渡って続くと、現像剤のトナー粒子に添加されているシリカ等の外添粒子がトナー粒子の中に徐々に埋没していき、やがて、トナー粒子が磁性キャリアに付着するスペント現象を引き起こす。更には、磁性キャリアに固着しなかったトナー粒子が磁性キャリアとの摩擦や衝突によって削れて丸みを帯びて劣化する。これらのスペント現象やトナー粒子の削れは、画像の部分的な欠落などといった画質劣化を引き起こしてしまう。
規制滞留現像剤のスペント現象やトナー粒子の削れを抑制するためには、規制滞留現像剤が滞留する供給スクリュウとの対向位置から規制部材との対向位置に至るまでの領域の磁力を弱めて、規制滞留現像剤が受ける圧力やせん断力等のストレスを弱めることが有効である。通常、マグネットローラに具備される複数の磁極のうち、現像スリーブを介して規制部材に対向している規制磁極と、これに対してスリーブ回転方向上流側で隣り合っている汲み上げ磁極とは異極性であり、両磁極間で磁力線を繋げる磁界を形成している。このような構成では、規制滞留現像剤には汲み上げ磁極と規制磁極による磁力が作用する。
特許文献1には、規制磁極と汲み上げ磁極とが異極性で、スリーブ回転方向でスリーブの表面における汲み上げ磁極による磁力が最大となる箇所である汲み上げ磁力最大箇所を、供給スクリュウから現像スリーブへの現像剤の供給が行われる供給位置よりも上流側に位置させた構成が記載されている。
具体的には、図8に示すように、供給スクリュウ32Mの重力方向下方にて自らの表面上に存在する現像剤を供給スクリュウ32Mによる搬送が可能になるように受ける受け部材43Mを現像スリーブ22Mとの対向領域まで延伸して、供給スクリュウ32Mと現像スリーブとの隔壁を形成する。そして、受け部材43Mの現像スリーブ回転方向の下流端44Mを、汲み上げ磁力最大箇所(S3という符号が付された箇所)よりも下流側の箇所の脇に位置させる。この構成では、図中矢印Aで示すように、現像スリーブ22Mは、供給スクリュウ32Mに搬送されてきた下流端44M近傍にある現像剤を、下流端44Mと対向する位置より汲み上げ始める。
このように、現像スリーブ22Mの回転方向に関して汲み上げ磁力最大箇所は、汲み上げ開始位置よりも上流側に位置しているため、スリーブ表面上における汲み上げ開始位置から規制部材との対向位置に至るまでの領域に滞留している規制滞留現像剤に対して、汲み上げ磁極S3による最大磁力を作用させることがない。これにより、最大磁力を作用させてしまう場合に比べて、規制滞留現像剤に対するストレスを軽減して、スペント現象の発生やトナー削れを抑えることができる。
また、規制滞留現像剤のスペント現象やトナー粒子の削れを抑制するためには、規制磁極の磁力を比較的弱めに設定して、規制滞留現像剤が滞留する規制部材上流側の磁力を弱めることが有効である。しかしながら、特許文献1の構成において規制磁極の磁力を比較的弱めに設定した場合は、現像スリーブにより現像位置へと搬送される現像剤搬送量が軸方向のムラを有し易く、これに起因して画像濃度ムラが発生し易いという問題が発生した。
図8の構成においては、上述のように現像剤が供給スクリュウ32Mにより送り出されて受け部材43Mの下流端44M近傍にある現像剤を、汲み上げ磁極S3の磁力の作用により下流端44Mより汲み上げはじめる。供給スクリュウ32Mとしては、回転軸上にスクリュウ状の羽根部を設けた搬送スクリュウを用いており、羽根部の粗密により現像剤を現像スリーブ22M側に送り出す力が軸方向に不均一となる。このため、下流端44M近傍にある現像剤は軸方向に不均一になりやすく、これにより現像スリーブ22M表面に汲み上げられる現像剤の量は軸方向で不均一になりやすい。さらに、規制部材により現像スリーブとの連れ回りを阻止された規制滞留現像剤の量も軸方向で不均一な状態となる。
さらに、図8のように、現像スリーブ22Mに対するの現像剤の供給と回収とを別々のスクリュウで行う構成では、供給スクリュウ下流側に行くほど、供給スクリュウ部の現像剤量が減少してスリーブ表面に現像剤が汲み上げにくくなる。このため、供給スクリュウ下流側に行くほど、スリーブ表面に汲み上げられる現像剤の量が少なくなり、規制滞留現像剤の量も少なくなる。これらのため、供給スクリュウの羽根部の粗密と供給スクリュウ下流側に行くほど少なくなる傾向が重畳された形の、汲み上げ量および規制滞留現像剤の軸方向ムラを発生しやすい。
このように規制部材の上流側の現像剤量に軸方向ムラがあっても、規制磁極が比較的強い場合は、規制位置で現像剤の嵩を高めるのに十分な磁力を作用させることができるため、現像スリーブが現像位置へ搬送する現像剤搬送量は軸方向ムラを有し難く、画像濃度ムラは発生し難い。しかしながら、規制滞留現像剤のスペント現象やトナー粒子の削れを抑制するために規制磁極が比較的弱く設定している場合は、規制位置で現像剤の嵩を高めるのに十分な磁力を作用させることができないため、現像スリーブが現像位置へ搬送する現像剤搬送量は軸方向ムラを有し易く、画像濃度ムラが発生し易い。
また、現像剤は環境変動等によってその嵩密度が変動する。嵩密度が比較的低くなっている状態の現像剤に対して、上記汲み上げ開始位置における汲み上げを行うと、スリーブ表面に汲み上げられる現像剤の量が少なくなり、規制滞留現像剤の量も少なくなる。このように、環境変動等によって規制部材の上流側の現像剤量が変動しても、規制磁極が比較的強い場合は、規制位置で現像剤の嵩を高めるのに十分な磁力を作用させることができるため、現像スリーブが現像位置へ搬送する現像剤搬送量が変動し難く、画像濃度は安定する。しかしながら、規制滞留現像剤のスペント現象やトナー粒子の削れを抑制するために規制磁極が比較的弱く設定している場合は、規制位置で現像剤の嵩を高めるのに十分な磁力を作用させることができないため、現像スリーブが現像位置へ搬送する現像剤搬送量が変動し易く、画像濃度は変動し易い。
このように、従来は規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れの抑制と、規制部材上流側の現像剤量の軸方向ムラに起因する画像濃度ムラや現像剤量の変動に起因する画像濃度変動の抑制とを両立させることが難しかった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することのできる現像装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を自らの移動する表面に担持する剤担持部材、及び、該剤担持部材の表面移動方向に沿って並びながら該剤担持部材に移動不能に内包される複数の磁極を具備する磁界発生部材を有し、該剤担持部材の表面移動に伴って現像剤を画像形成装置の潜像担持体との対向位置である現像位置に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、現像剤を自らの回転軸線方向に搬送しながら該剤担持部材に供給する供給スクリュウと、該供給スクリュウから該剤担持部材への現像剤の供給が行われる供給位置を通過してから該現像位置に進入する前の剤担持部材の表面領域に所定の間隙を介して対向しながら、該表面領域に担持されている現像剤の層厚を規制する規制部材とを備え、該磁界発生部材が、該剤担持部材を介して該規制部材に対向する規制磁極と、該規制磁極に対して異極性で該剤担持部材の表面移動方向の上流側で隣り合うように配設され、該供給スクリュウによって搬送される現像剤を自らの磁力によって引き寄せて該剤担持部材の表面に汲み上げる汲み上げ磁極とを有し、該供給スクリュウが該規制部材よりも重力方向下方に位置する現像装置において、
上記剤担持部材と上記供給スクリュウとが対向する領域に隔壁を設け、該隔壁は、上記汲み上げ磁極との対向部に該供給スクリュウに搬送される現像剤を該剤担持部材表面に汲み上げるためのスリットを有し、且つ、該剤担持部材の表面移動方向の下流端を該汲み上げ磁極と上記規制磁極との変極点と該規制磁極のピーク位置の間に位置することを特徴とするものである。
本発明においては、剤担持部材と供給スクリュウとの隔壁の汲み上げ磁極に対向する位置に設けたスリットを介して、供給スクリュウに搬送される現像剤を剤担持部材表面に汲み上げる。このスリットは、隔壁の剤担持部材の表面移動方向の下流端に対して重力方向下方である。このため、供給スクリュウの粗密、供給スクリュウによる搬送方向の影響、環境変動等があったとしても、下流端近傍に較べて、スリット近傍にはムラの少ない十分な量の現像剤が存在する。本発明の構成では、ムラの少ない十分な量の現像剤に対して、汲み上げ磁極の磁力を作用させて剤担持部材表面に汲み上げるため、特許文献1の隔壁となる受け部材の下流端近傍から汲み上げる構成に較べて、汲み上げられる現像剤の量の変動が抑えられる。また、スリットを介して汲み上げるため、汲み上げられる現像剤の量はスリットにより規制されて、軸方向に対して均一化される。このため、剤担持部材表面に汲み上げられる変動や軸方向ムラが抑えられ、これに伴い規制滞留現像剤量の変動や軸方向のムラも抑制され、剤担持部材により現像位置へ搬送される現像剤搬送量が安定する。よって、従来の構成に較べて、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することができる。
また、本発明の構成では、規制滞留現像剤は規制部材の上流側と下方の供給スクリュウとの間の領域に滞留するが、この領域のうち隔壁がある部分は、隔壁により剤担持部材から隔離されている。このため、隔壁がある部分では、規制滞留現像剤は剤担持部材により新たに搬送されてくる後続の現像剤と摺擦してストレス受けるおそれがない。規制滞留現像剤は、隔壁の下流端と規制部材の上流側との間の領域のみで上述のストレスを受けるが、隔壁の下流端は汲み上げ磁極と規制磁極との変極点と規制磁極のピーク位置の間に位置しているため、規制滞留現像剤に対して汲み上げ磁極による磁力は作用しない。隔壁の下流端と規制部材の上流側との間の領域の規制滞留現像剤は、規制磁極による磁力のみによる作用でストレスを受けることになり、従来よりも規制滞留現像剤に対するストレスを大幅に軽減することができる。
さらに、上述のように、従来に較べ剤担持部材表面に汲み上げられる現像剤量の変動や軸方向ムラが抑えられ、これに伴い規制滞留現像剤量の変動や軸方向のムラも抑制されるので、規制磁極の磁力を従来よりも小さく設定することが可能である。この点においても、従来よりも規制滞留現像剤に対するストレスを大幅に軽減することができる。
以上のように、本構成においては、規制滞留現像剤に対するストレスを大幅に軽減することによりスペント現象の発生やトナー削れを抑制と、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制とを両立することができる。
本発明によれば、規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することができるという優れた効果がある。
実施形態1に係るプリンタの要部を示す概略構成図。 同プリンタにおけるM用トナー像形成部の現像ユニットの拡大構成図。 同現像ユニットにおける搬送室の一端側を示す横断面図。 同搬送室を示す縦断面図。 同搬送室の他端側を示す横断面図。 同現像ユニットにおける現像ロールと剤供給室とを示す拡大構成図。 同現像ユニットにおける現像剤の動きの説明図。 従来のM用の現像ユニットの拡大構成図。 他の例のM用の現像ユニットの概略構成図。 実施形態2に係る現像ユニットにおける現像剤の動きの説明図。
[実施形態1]
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラーレーザープリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態(以下、本実施形態を「実施形態1」という)について説明する。
まず、本実施形態1に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態1に係るプリンタの要部を示す概略構成図である。このプリンタは、マゼンタ,シアン,イエロー,ブラック(以下、M,C,Y,Kと記す)の各色のトナー像を形成するための4つのトナー像形成部1M,C,Y,Kを備えている。また、互いに鉛直方向に並べられたこれらトナー像形成部1M,C,Y,Kの側方に、転写ユニット50を備えている。
トナー像形成部1M,C,Y,Kは、使用するトナーの色が異なる点の他は、ほぼ同様の構成になっている。Mトナー像を形成するためのM用のトナー像形成部1Mについて説明すると、これは、プロセスユニット2Mと、光書込ユニット10Mと、現像ユニット20Mとを有している。M用のプロセスユニット2Mは、図中反時計回り方向に回転駆動されるドラム状の感光体3Mの周りに、一様帯電装置4M、ドラムクリーニング装置5M、除電ランプ6M等を有しており、これらを共通のケーシングで保持してプリンタ本体に対して一体的に着脱されるようになっている。
潜像担持体としての感光体3Mは、アルミ等の素管に有機感光層が被覆されたものである。一様帯電装置4Mは、図中反時計回り方向に回転駆動される感光体3Mの表面をコロナチャージによって例えば負極性に一様帯電せしめる。
光書込ユニット10Mは、レーザーダイオード等からなる光源、正六面体のポリゴンミラー、これを回転駆動するためのポリゴンモータ、fθレンズ、レンズ、反射ミラー等を有している。図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて駆動される光源から射出されたレーザー光Lは、ポリゴンミラー面で反射してポリゴンミラーの回転に伴って偏向せしめられながら、感光体3Mに到達する。これにより、感光体3Mの表面がそれぞれ光走査されて、感光体3Mの表面にM用の静電潜像が形成される。
現像手段としてのM用の現像ユニット20Mは、ケーシングに設けられた開口から周面の一部を露出させる現像ロール21Mを有している。現像剤担持体たる現像ロール21Mは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブ22Mと、これに連れ回らないように内包される図示しないマグネットローラとを有している。現像ユニット20M内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のMトナーとを含む図示しないM現像剤が内包されている。このM現像剤は、後述する3本の搬送スクリュウによって撹拌搬送されてMトナーの摩擦帯電が促されながら、現像ロール21M内の磁界発生手段たるマグネットローラの磁力により、現像ロール21Mの回転する現像スリーブ22M表面に吸着されて汲み上げられる。そして、現像スリーブ22Mの回転に伴って、規制部材たる現像ドクタ25Mとの対向位置を通過する際にその層厚が規制された後、感光体3Mに対向する現像位置に搬送される。
この現像位置では、図示しない電源から出力される負極性の現像バイアスが印加される現像スリーブ22Mと、感光体3M上の静電潜像との間に、負極性のMトナーをスリーブ側から潜像側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブ22Mと感光体3Mの一様帯電箇所(地肌部)との間に、負極性のMトナーを地肌部側からスリーブ側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。現像スリーブ22M上のM現像剤内のMトナーは、現像ポテンシャルの作用によってスリーブ上から離脱して感光体3Mの静電潜像上に転移する。この転移により、感光体3M上の静電潜像がMトナー像に現像される。なお、現像によってMトナーを消費したM現像剤は、現像スリーブの回転に伴ってケーシング内に戻される。また、感光体3M上のMトナー像は、後述する転写ユニット50の中間転写ベルト51上に中間転写される。
また、現像ユニット20Mは、透磁率センサからなる図示しないトナー濃度センサを有している。このトナー濃度センサは、現像ユニット20Mの後述する剤回収室内に収容されているM現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と良好な相関を示すため、トナー濃度センサはトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しないトナー補給制御部に送られる。このトナー補給制御部は、RAM等の記憶手段を備えており、その中にM用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるM用Vtrefや、他の現像ユニットに搭載されたトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるC,Y,M用のVtrefのデータを格納している。M用の現像ユニット20Mについては、M用のトナー濃度センサからの出力電圧の値とM用のVtrefを比較し、図示しないMトナー濃度補給装置を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。そして、これにより、補給用のMトナーを現像ユニット20Mの剤回収室内に補給する。このようにしてMトナー補給装置の駆動が制御(トナー補給制御)されることで、現像に伴ってMトナー濃度を低下させたM現像剤に適量のMトナーが補給され、現像ユニット20M内のM現像剤のMトナー濃度が所定の範囲内に維持される。
なお、現像ユニット20C,20Y,20Kについても、同様のトナー補給制御が実施される。
感光体3M上で現像されたMトナー像は、後述する中間転写ベルト51のおもて面に転写される。そして、転写工程を経た感光体3Mの表面には、中間転写ベルト51上に転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ドラムクリーニング装置5Kによって除去される。 このようにして転写残トナーが除去された感光体3Mの表面は、除電ランプ6Mによって除電された後、一様帯電装置6Kによって再び一様帯電せしめられる。
M用のトナー像形成部1Mについて詳しく説明したが、他色用のトナー像形成部1C,Y,Kにおいても、同様のプロセスによって感光体3C,Y,Kの表面にC,Y,Kトナー像が形成される。
互いに鉛直方向に並ぶように配設されたトナー像形成部1M,C,Y,Kの図中右側方には、転写ユニット50が配設されている。 この転写ユニット50は、無端状の中間転写ベルト51のループ内側に駆動ローラ52とテンションローラ53と従動ローラ54とを有している。そして、これら3本のローラによって中間転写ベルト51を張架しながら、駆動ローラ52の回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動せしめる。このようにして無端移動せしめられる中間転写ベルト51は、その図中左側の張架面のおもて面を、M,C,Y,K用の感光体3M,C,Y,Kにそれぞれ当接させており、これによってM,C,Y,K用の1次転写ニップが形成されている。
中間転写ベルト51のループ内側には、上述した3本のローラの他に、4つの転写チャージャー55M,C,Y,Kが配設されている。これら転写チャージャー55M,C,Y,Kは、M,C,Y,K用の1次転写ニップの裏側で、中間転写ベルト51の裏面に電荷を付与するように配設されている。この電荷の付与により、M,C,Y,K用の1次転写ニップ内には、トナーを感光体3M,C,Y,K側からベルトおもて面側に静電移動させる向きの転写電界が形成される。なお、コロナチャージ方式の転写チャージャーに代えて、転写バイアスが印加される転写ローラを用いてもよい。各色の感光体3M,C,Y,K上に形成されたM,C,Y,Kトナー像は、各色の1次転写ニップにおいて、ニップ圧や転写電界の影響によって感光体側からベルトおもて面側に移動して中間転写ベルト51上に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト51上には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト51における駆動ローラ52に対する掛け回し箇所には、2次転写バイアスローラ56がベルトおもて面側から当接しており、これによって2次転写ニップが形成されている。この2次転写バイアスローラ56には、図示しない電源や配線からなる電圧印加手段によって2次転写バイアスが印加されている。これにより、2次転写バイアスローラ56と、接地された駆動ローラ52との間に2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト51上に形成された4色トナー像は、ベルトの無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
本プリンタは、図示しない給紙カセットを備えており、その中に記録紙Pを複数枚重ねた記録紙束の状態で収容している。そして、一番上の記録紙Pを所定のタイミングで給紙路に送り出す。送り出された記録紙Pは、給紙路の末端に配設されたレジストローラ対60のローラ間に挟み込まれる。レジストローラ対60は、給紙カセットから送られてきた記録紙Pをローラ間に挟み込むために両ローラを回転駆動させているが、記録紙Pの先端を挟み込むとすぐに両ローラの回転駆動を停止させる。そして、記録紙Pを中間転写ベルト51上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップでは、中間転写ベルト51上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の作用によって記録紙P上に一括2次転写される。そして、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。 このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙Pは、2次転写ニップから排出された後、図示しない定着装置に送られてフルカラー画像が定着せしめられる。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト51表面に付着している2次転写残トナーは、従動ローラ54との間に中間転写ベルト51を挟み込んでいるベルトクリーニング装置57によってベルト表面から除去される。
図2は、M用のトナー像形成部(1M)の現像ユニット20Mと感光体3Mとを示す拡大構成図である。同図において、ドラム状の感光体3Mは、その軸線方向を図紙面に直交する方向に延在させる姿勢で配設されている。現像ユニット20Mは、現像室26Mと、剤供給室27Mと、剤回収室28Mと、剤返送室29Mとを有しており、これらの室内には図示しないM現像剤が収容されている。また、現像室26Mには上述した現像ロール21Mが回転可能に収容されている。また、剤供給室27Mには、供給スクリュウ32Mが回転可能に収容されている。また、剤回収室28Mには、受取スクリュウ35Mが回転可能に収容されている。また、剤返送室29Mには、傾斜スクリュウ38Mが回転可能に収容されている。現像ロール21Mを収容している現像室26Mは、感光体3Mと対向する側の壁に開口を有しており、そこから現像スリーブ22Mの周面の一部を露出させている。
この現像室26Mにおける感光体3Mと対向する側とは反対側は、現像ロール21Mの軸線方向の全域に渡って、剤供給室27M及び剤回収室28Mが連通している。剤供給室27Mは剤回収室28Mの鉛直方向の真上に配設されており、これら剤供給室27M及び剤回収室28Mが何れも図中右側(感光体側)を長手方向の全域に渡って現像室26Mに連通しているのである。剤供給室27M内に収容されている供給スクリュウ32Mは、樹脂等の非磁性材料からなり、感光体3Mや現像ロール21Mと同様に水平方向に延在する姿勢をとっている。そして、棒状の回転軸部材とこれの周面に螺旋状に立設せしめられたスクリュウ羽根とが、図示しないモータや駆動伝達系などからなる駆動手段によって図中反時計回り方向に一体的に回転駆動される。剤回収室28M内に収容されている受取スクリュウ35Mも、感光体3M、現像ロール21M、供給スクリュウ32Mと同様に、水平方向に延在する姿勢をとっている。そして、図示しない駆動手段により、樹脂等の非磁性材料からなる回転軸部材とスクリュウ羽根とが図中時計回り方向に一体的に回転駆動される。
剤供給室27Mや剤回収室28Mにおける現像室26Mに対向する側とは反対側には、剤返送室29Mが隣接している。この剤返送室29Mは、他の部屋とは異なり、水平方向から傾いた姿勢で延在するように形成されている。そして、非磁性材料からなる回転軸部材の周面上に非磁性材料からなるスクリュウ羽根が立設せしめられた傾斜スクリュウ38Mも、かかる剤返送室29M内において傾斜した姿勢で延在しており、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される。なお、剤返送室29Mは、仕切壁30Mによってその大部分が剤供給室27Mや剤回収室28Mから仕切られている。但し、仕切壁30Mに設けられた図示しない開口部によって、一部分が剤供給室27Mや剤回収室28Mと連通している。
図2において、剤供給室27M内においては、供給スクリュウ32Mの羽根内に保持された図示しないM現像剤が、供給スクリュウ32Mの回転に伴って、図紙面に直交する方向の手前側から奥側へと搬送される。この搬送の過程において、M現像剤は、後で詳細に説明するように、図中矢印Aで示すように現像室26M内の現像スリーブ22Mに順次供給されていき、現像ロール21M内のマグネットローラの磁力によって現像スリーブ22Mに汲み上げられる。
現像スリーブ22Mに汲み上げられたM現像剤は、現像スリーブ22Mの回転に伴って、上述した現像位置まで搬送されて現像に寄与する。その後、現像スリーブ22Mの回転に伴って現像室26Mと剤回収室28Mとの連通位置まで搬送される。そして、上記マグネットローラの形成する反発磁界の影響によって現像スリーブ22M表面から離脱した後、図中矢印Bで示すように剤回収室28M内に落下する。剤回収室28M内では、受取スクリュウ35Mの羽根内に保持された図示しないM現像剤が、受取スクリュウ35Mの回転に伴って、図紙面に直交する方向の手前側から奥側へと搬送される。そして、この搬送の過程において、上述したトナー補給装置によってMトナーが補給される。
図3は、図2の現像ユニット20Mの奥側端部付近の断面図である。図の現像ユニット20Mで、現像スリーブ22Mに汲み上げられずに供給スクリュウ32Mの剤搬送方向下流側端部付近(図中奥側端部付近)まで搬送されたM現像剤は、図3の矢印Cで示すように、剤供給室27Mの底壁に設けられた落とし込み開口から剤回収室28M内に落下する。剤回収室28M内では、M現像剤が剤供給室27Mの落とし込み開口から落下してくるM現像剤を取り込む。その後、受取スクリュウ35Mの剤搬送方向下流側端部付近(図中奥側端部付近)まで搬送されたM現像剤は、図3の矢印Dで示すように、仕切壁30Mの開口部を通って、剤返送室29M内に進入する。
図4は、図2の現像ユニット20Mを図2中左側からみた時の、供給室27M、剤回収室28M、剤返送室29Mの内部構成説明図である。なお、図4では、左側が図2中奥側、右側が図2中手前側を示している。剤返送室29M内に進入したM現像剤は、傾斜スクリュウ38Mの剤搬送方向上流側端部に取り込まれる。 そして、剤搬送方向上流側から剤搬送方向下流側への斜め上向きの姿勢で配設された傾斜スクリュウ38Mの回転に伴って、図4の矢印Gで示すように昇り勾配で搬送される。
図5は、図2の現像ユニット20Mの手側川端部付近の断面図である。傾斜スクリュウ38Mの剤搬送方向下流側端部付近まで搬送されると、図5の矢印Hで示すように、仕切壁30Mに設けられた返送開口42Mを通って、剤供給室27Mに戻される。そして、供給スクリュウ32Mの剤搬送方向上流側端部に取り込まれる。
かかる構成では、現像スリーブ22Mから供給スクリュウ32Mへの使用済み現像剤の戻りを回避することで、供給スクリュウ32Mによって搬送される現像剤のトナー濃度を剤搬送方向において安定化させる。よって、1つの供給スクリュウで供給と回収とを行う場合に比べて、現像濃度を安定化させることができる。
以上の基本的な構成を有する本プリンタでは、4つの感光体3M,C,Y,Kがそれぞれ、回転によって無端移動する表面に潜像を担持する潜像担持体として機能している。また、光書込ユニット10M,C,Y,Kが、一様帯電後の感光体表面に潜像を形成する潜像形成手段として機能している。また、各色の現像ユニット20M,C,Y,Kがそれぞれ、感光体3M,C,Y,K表面上の潜像を現像する現像装置として機能している。次に、従来の画像形成装置における現像ユニットについて説明しておく。
図8は、従来の現像ユニット(M用)の例を、感光体とともに示す拡大構成図である。同図において、現像ロール21Mのマグネットローラにおける複数の磁極のうち、N1という符号で示されるのは、現像スリーブを介して図示しない感光体に対向しながら、現像位置にある現像剤をスリーブ表面に引き寄せるための現像磁極である。また、N2という符号で示されるのは、現像スリーブを介して現像ドクタ25Mの先端と対向しながら、現像剤を現像ドクタ25Mによる層厚規制位置でスリーブ表面に向けて引き寄せるための規制磁極である。また、S1という符号で示されるのは、現像スリーブの表面移動に伴って、現像ドクタ25Mによる層厚規制位置を通過した後、現像位置に進入する前の現像剤をスリーブ表面上に拘束するための規制後搬送磁極である。また、S3という符号で示されるのは、規制磁極N2に対してスリーブ表面移動方向上流側で隣り合う規制上流磁極としての機能と、供給スクリュウ32Mの周囲の現像剤をスリーブ表面に汲み上げさせる機能とを有する汲み上げ磁極である。また、S2という符号で示されるのは、現像スリーブの表面移動に伴って、現像位置を通過した後、図示しない受取搬送スクリュウとの対向位置に進入する前の現像剤をスリーブ表面上に拘束するための現像後磁極である。
現像後磁極S2と、これに対してスリーブ表面移動方向下流側で隣り合っている汲み上げ磁極S3とは互いに同じS極であるため、両磁極間には反発磁界が形成される。なお、それぞれの磁極に対応する符号は、その磁極のスリーブ表面上における磁力が最大となる箇所に付されている。後に説明する本実施形態1の構成を示す、図6や図7も同様である。現像スリーブの表面移動に伴って、受取スクリュウ35Mとの対向位置に進入した現像剤は、この反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱して、剤回収室28Mに回収される。
供給スクリュウ32Mを収容する剤収容室27Mは、現像ユニットのケーシングの一部である受け部材43Mにより、剤回収室28Mと仕切られている。この受け部材43Mは樹脂等の非磁性材料からなり、供給スクリュウ32Mの重力方向下方にて、自らの表面上に存在する現像剤を供給スクリュウ32Mによる搬送が可能になるようにその表面で受ける役割も担っている。さらに、受け部材43Mを現像スリーブ22Mとの対向領域まで延伸して、供給スクリュウ32Mと現像スリーブとの隔壁を形成する。そして、受け部材43Mの現像スリーブ回転方向の下流端44Mを、汲み上げ磁力最大箇所(S3という符号が付された箇所)よりも下流側の箇所の脇に位置させる。この構成では、図中矢印Aで示すように、現像スリーブ22Mは、供給スクリュウ32Mに搬送されてきた下流端44M近傍にある現像剤を、下流端44Mと対向する位置より汲み上げ始める。現像スリーブ22Mの全表面領域のうち、汲み上げ磁力最大箇所は、このように汲み上げが開始される位置よりも上流側に位置しているため、スリーブ表面上における汲み上げ開始位置から規制部材との対向位置に至るまでの領域に滞留している規制滞留現像剤に対して、汲み上げ磁極S3による最大磁力を作用させることがない。これにより、最大磁力を作用させてしまう場合に比べて、規制滞留現像剤に対するストレスを軽減して、スペント現象の発生やトナー削れを抑えることができる。
また、図8の構成においては、互いに隣り合う規制磁極N2及び汲み上げ磁極S3として、互いに異なる極性の組合せを用い、両磁極間で磁力線を繋げる磁界を形成することで、嵩密度が比較的低くなっている状態の現像剤に対して、規制位置でその嵩をより高めるのに十分な磁力を作用させることが可能である。しかしながら、樹脂等の非磁性材料からなり、感光体3Mや現像ロール21Mと同様に水平方向に延在する姿勢をとり、棒状の回転軸部材とこれの周面に螺旋状に立設せしめられたスクリュウ羽根とからなる供給スクリュウ32Mは、スクリュウ羽根部によって現像ロール21M側に現像剤を送り出す力が当該回転軸方向で不均一である。このため、汲み上げ磁極S3の磁力によって現像ロール21M表面に汲み上げる現像剤の量が、現像ロール21Mの軸方向で不均一になり、規制滞留現像剤の量も現像ロール21Mの軸方向で不均一な状態となる。
また、図8の構成では、供給スクリュウ32Mの剤搬送方向下流側に行くほど、剤供給室27M内に存在する現像剤の量が減少するために、現像ロール21M表面に汲み上げる現像剤の量も減少する。このため、規制滞留現像剤の量は、現像ロール21Mの軸方向で、供給スクリュウ32Mのスクリュウ羽根による粗密と、供給スクリュウ32Mの剤搬送方向下流側に行くほど少なくなる傾向が重畳された形となる。
さらに、環境変動などによって現像剤の嵩密度が変動することによっても、剤供給室27M内に存在する現像剤の界面が変化し、現像剤の界面と汲み上げ磁極S3との距離が変化するため、供給スクリュウ32Mから現像ロール21Mへの剤の汲み上げ量が変化する。
このように、図8に示す従来の構成においては、現像ロール21Mの軸方向において、規制滞留現像剤が不均一であり、かつ、環境によっても規制滞留現像剤の量自体が変化する。このため、規制部材25Mとの対向位置を通過し、感光体3Mに対向する現像位置に搬送される現像剤の量が、規制滞留現像剤の量が不均一であることの影響を受けて変動して、画像濃度変動や画像濃度ムラが発生するおそれがある。このような画像濃度変動や画像濃度ムラを防止するためには、規制滞留現像剤が所定量以上存在するようにし、且つ、規制位置において、現像剤に所定値以上の圧力を与えるための十分な磁力を作用させることが有効である。このため、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を所定値以上(例えば0.05T以上)に設定している。
ここでの所定量、所定値は、その現像機構成において想定される規制滞留現像剤の量の軸方向での不均一さ及び、環境よる規制滞留現像剤の量の変化が発生したとしても、画像濃度ムラの発生を防止することのできる値である。規制滞留現像剤のスペント現象やトナー削れを抑えるためには、規制滞留現像剤の量を極力少なくし、また、磁気拘束力を小さくしたい。しかしながら、以上の理由により、規制滞留現像剤の量変動の影響による画像濃度変動や画像濃度ムラを防止するために、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を上記所定量、所定値以上にするため、そのレベル以上は現像剤へのストレスを低減することができないという問題があった。
次に、本実施形態1に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。図6は、本実施形態1に係るプリンタのM用の現像ユニットにおける現像ロール21Mと、剤供給室27Mとを示す拡大構成図である。同図において、現像ロール21Mのマグネットローラにおける複数の磁極のうち、N1という符号で示されるのは、現像スリーブを介して図示しない感光体に対向しながら、現像位置にある現像剤をスリーブ表面に引き寄せるための現像磁極である。また、N2という符号で示されるのは、現像スリーブを介して現像ドクタ25Mの先端と対向しながら、現像剤を現像ドクタ25Mによる層厚規制位置でスリーブ表面に向けて引き寄せるための規制磁極である。また、S1という符号で示されるのは、現像スリーブの表面移動に伴って、現像ドクタ25Mによる層厚規制位置を通過した後、現像位置に進入する前の現像剤をスリーブ表面上に拘束するための規制後搬送磁極である。また、S3という符号で示されるのは、規制磁極N2に対してスリーブ表面移動方向上流側で隣り合う規制上流磁極としての機能と、供給スクリュウ32Mの周囲の現像剤をスリーブ表面に汲み上げさせる機能とを有する汲み上げ磁極である。また、S2という符号で示されるのは、現像スリーブの表面移動に伴って、現像位置を通過した後、図示しない受取搬送スクリュウとの対向位置に進入する前の現像剤をスリーブ表面上に拘束するための現像後磁極である。
現像後磁極S2と、これに対してスリーブ表面移動方向下流側で隣り合っている汲み上げ磁極S3とは互いに同じS極であるため、両磁極間には反発磁界が形成される。現像スリーブ22Mの表面移動に伴って、図示しない受取スクリュウとの対向位置に進入した現像剤は、この反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱して、図示しない剤回収室に回収される。
供給スクリュウ32Mを収容する剤収容室27Mは、現像ユニットのケーシングの一部である受け部材43Mにより、図示しない剤回収室(図2の28M)と仕切られている。この受け部材43Mは樹脂等の非磁性材料からなり、供給スクリュウ32Mの重力方向下方にて、自らの表面上に存在する現像剤を供給スクリュウ32Mによる搬送が可能になるようにその表面で受ける役割も担っている。さらに、受け部材43Mを現像スリーブ22Mとの対向領域まで延伸して、供給スクリュウ32Mと現像スリーブ22Mとの隔壁を形成する。この受け部材43Mの、汲み上げ磁極S3に対向する位置には、現像ローラ21Mの軸方向の現像領域の全域に渡って、スリット50Mが設けられている。スリット50Mは、例えば1〜3mm程度の開口幅である。ここで、現像ローラ21M軸方向の現像領域の全域に渡って、スリット50Mが、剤供給室27M中に存在する現像剤の界面よりも下に位置するように、供給搬送スクリュウのピッチおよび回転数が調整されている。すなわち、スリット50Mの近傍は、現像ローラ21M軸方向の現像領域の全域に渡って、十分な量の現像剤が存在する状態となっている。
図7は、図6の現像装置において、現像剤の動きを説明する図である。
供給スクリュウ32Mは、図中矢印Dで示される方向、すなわち、供給スクリュウ32Mの中心よりも現像ローラ21Mに近い側において、スクリュウ羽根が下方から上方へ移動する方向に回転している。このような供給スクリュウ32により、剤供給室27M中の現像剤は、受け部材43Mの現像スリーブと対向する隔壁部に押し付けられる形で搬送され、搬送中の現像剤は、供給スクリュウ32Mの中心よりも現像ローラ21Mに近い側の剤面が高く、供給スクリュウ32Mの中心よりも現像ローラ21Mから遠い側の剤面が低くなる形の剤面分布となる。
また、受け部材43Mのスリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の現像スリーブ22Mに対向する側は、現像スリーブ22M表面と一定の間隔を保った現像スリーブ22M表面に沿った曲面で構成されており、そのギャップは、当該位置において現像剤担持体表面に担持される現像剤の層厚以上に設定している。
また、受け部材43Mの供給スクリュウ32Mと現像スリーブ22Mとの隔壁を形成している現像スリーブ表面移動方向の下流端44Mは、現像スリーブの全表面領域のうち、汲み上げ磁S3と、規制磁極N2の変極点51Mよりも、現像スリーブ表面移動方向の下流側の箇所で、かつ、規制磁極N2のピーク位置との間の脇に位置しており、図示したように、クサビ状の尖った形をしている。
また、受け部材43Mの現像スリーブ表面移動方向の下流端44Mは、規制部材25Mの現像スリーブ表面移動方向の上流側位置26Mよりも重力方向の下方に位置している。
また、受け部材43Mのスリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の供給スクリュウ32Mに対向する側は、供給スクリュウ32Mの外接円に沿った曲面となっており、受け部材43Mの供給スクリュウ32Mに面する側の供給スクリュウ回転方向の下流端における供給スクリュウ32Mの外接円の接線方向53Mは、規制滞留現像剤が保持される領域54Mと交わらないようになっている。
また規制部材25Mは、規制磁極N2のピーク位置と、N2極とS1極との変極点52Mの間に対向している。現像剤は、図中矢印Aで示されるように、受け部材43Mのスリット50Mから、汲み上げ極S3の磁力により、汲み上げられ、受け部材43Mと現像ロール21Mの表面の間を通って(図中矢印B)、規制部材25Mまで搬送される。
このとき、受け部材43Mのスリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の現像スリーブに対向する側は、現像スリーブ22M表面と一定の間隔を保った現像スリーブ22M表面に沿った曲面で構成されており、そのギャップは、当該位置において現像剤担持体表面に担持される現像剤の層厚以上に設定されているため、ここでは現像剤にストレスを与えることがない。また、現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の供給スクリュウ32Mに対向する側は、供給スクリュウ32Mの外接円に沿った曲面となっていることで、この部位には、現像スリーブ22M表面の移動によって、空気の流れが発生する。このため、キャリアから離脱したトナーが、受け部材43Mの現像ロール21M側の面に堆積しずらく、堆積して緩凝集したトナーが、現像剤内に戻り、それが現像されて異常画像が発生してしまう事態を防止することができる。
本構成においては、規制滞留現像剤は、規制部材25Mの現像スリーブ表面移動方向の上流側の位置26Mと、受け部材43Mの現像スリーブ表面移動方向の下流端44Mの間のθpdの領域のみで磁気的に保持され、次々スリット50Mから汲み上げられてくる現像剤によって、θpdの領域に保持されている現像剤の量が多くなり、磁気的な拘束力を逃れた現像剤は、図中矢印Cで示すルートを通り、剤供給室27Mに戻される。ここで、受け部材43Mの現像スリーブ表面移動方向の下流端44Mがクサビ状の尖った形をしていることにより、受け部材43M自体が、規制滞留現像剤が剤供給室27Mに戻ることを阻害することがない。また、受け部材43Mの現像スリーブ表面移動方向の下流端44Mが規制部材25Mの現像スリーブ表面移動方向の上流側の位置26Mよりも重力方向の下方に位置していることにより、規制滞留現像剤が、剤供給室27Mに戻ることを重力によって阻害することもないため、規制滞留現像剤をスムーズに剤供給室27Mに戻すことができ、θpdの領域に磁気的に保持される現像剤の他に、必要以上に規制滞留現像剤の量が増えることがなく、このことも剤ストレスの低減に寄与する。
本構成においては、現像ローラ21M軸方向の現像領域の全域に渡って、十分な量の現像剤が存在する状態となっているスリット50Mの近傍から、汲み上げ極S3に供給される現像剤の量がスリット50Mにより規制されるため、現像ローラ21M軸方向の現像領域の全域に渡って均一に現像ローラ21Mに汲み上げることができ、従来の構成に比べて、現像ロール21Mの軸方向全域において、規制滞留現像剤の量を均一にすることができる。また、受け部材43Mの供給スクリュウ32Mに面する側の供給スクリュウ回転方向の下流端における供給スクリュウ32Mの外接円の接線方向53Mが、規制滞留現像剤が保持される領域54Mと交わらないようになっているため、供給スクリュウ32Mのスクリュウ羽根が接線方向に現像剤を押す力により飛散した現像剤が、スリット50Mを通らないで直接、規制滞留現像剤に合流することが防止でき、これにより、規制滞留現像剤の均一性が悪化することはない。
以上のように、本構成においては、規制滞留現像剤の均一性を従来よりも格段に高めることができるので、規制滞留現像剤が不均一であることに起因する画像濃度ムラの発生を防止するための、規制位置において現像剤に与えなければならない圧力を下げることができる。すなわち、規制滞留現像剤に磁力を作用させる、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を従来よりも小さく設定することができる。例えば、従来の構成において、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力が0.05T程度であったとするならば、本構成においては、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を0.03Tかそれ以下まで下げることができる。
ここで、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力の最適値は、用いるキャリアの粒径および磁気特性により変化するため、本発明は、一例として挙げた磁力の数値に限定されるものではない。また、本構成では、規制滞留現像剤は、規制部材25Mの現像スリーブ表面移動方向の上流側の位置26Mと、受け部材43Mの現像スリーブ表面移動方向の下流端44Mの間のθpdの領域のみで磁気的に保持されることになるため、規制滞留現像剤に対して、汲み上げ磁極S3による磁力を作用させることがなく、規制磁極N2の一部分の領域のみの磁力で、現像剤を現像スリーブの表面に拘束させるだけとなる。
ただし、本構成では、現像剤を現像スリーブの表面に拘束させる領域は非常に小さいが、規制磁極N2と、汲み上げ磁極S3を異極性としているため、両磁極間で磁力線を繋げる磁界を形成することで、嵩密度が比較的低くなっている状態の現像剤に対して、規制位置でその嵩をより高めるのに十分な磁力を作用させることが可能である。
一方、特許文献2、3にあるような、規制磁極とそれに隣り合う現像ローラ回転方向上流側に位置する極が同極性の構成に比べると、環境による現像剤の嵩密度の変動による規制部材を通過する現像剤の量の変動を抑えることができ、環境変動に伴う画像濃度の変動を抑えることができる。なお、特許文献2、3には、規制磁極と、これに対してスリーブ回転方向上流側で隣り合っている磁極(以下、規制上流磁極という)とを同極性にし、且つ、規制磁極を汲み上げ磁極として兼用する構成が記載されている。具体的には、規制磁極と規制上流磁極とを互いに同極性にして、両磁極間に磁力線の繋がらない反発磁界を形成している。そして、規制磁極におけるスリーブ回転方向の上流側端部を供給スクリュウに対向させている。この上流側端部から延びる磁力線は、すぐ隣の規制上流磁極との反発によって大きく湾曲した後、規制磁極を超えて反対側の規制下流磁極に回り込んでいる。このように磁力線を回り込ませている規制磁極の上流側端部は、磁力が比較的小さくすることができるため、規制滞留現像剤のスペント現象やトナー削れを抑えることができる。しかしながら、上述のように、画像濃度の変動を抑えることの両立は困難である。
本構成では、これに加え、上述した規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を従来よりも小さく設定することができるため、従来よりも規制滞留現像剤に対するストレスを大幅に軽減することができ、スペント現象の発生やトナー削れを抑えることができる。また、スリット50Mからは、規制部材25Mで適正な現像剤量の規制を行うにあたり、必要最低限の量を汲み上げればよい。これは、供給スクリュウ32Mの下流側に行くに従う現像剤量の減少を低減させる効果も発揮する。このため、従来よりも、供給スクリュウ32Mの回転数を下げることができ、この面からも、現像剤へのストレスを低減することができる。
以上のように、本構成においては、従来構成に比べ、複数の要因により現像剤へのストレスを低減できることになり、従来よりも、現像剤の寿命を大幅に伸ばすことができる。
また、本実施形態1では、現像スリーブ22Mに対するの現像剤の供給と回収とを別々の、供給スクリュウ32Mと受取スクリュウ35Mとで行う構成で、供給スクリュウ32Mと現像スリーブとの隔壁を受け部材32の一部として一体的に形成した構成を用いて本発明を説明した。詳しくは、剤供給室27Mと剤回収室28Mとを仕切ると共に、供給スクリュウ32Mの重力方向下方にて、自らの表面上に存在する現像剤を供給スクリュウ32Mによる搬送が可能になるように受ける受け部材43Mを現像スリーブ22Mとの対向領域まで延伸して、供給スクリュウ32Mと現像スリーブとの隔壁を形成した。そして、受け部材32Mの汲み上げ磁極S3に対向する位置スリット50Mを設け、受け部材32Mの下流端44Mは、汲み上げ磁S3と規制磁極N2の変極点51Mと、規制磁極N2のピーク位置との間に位置する構成とした。
しかしながら、この構成に限られず、図9に示すように、現像スリーブ22Mに対するの現像剤の供給と回収とを一本の供給スクリュウ32Mでおこなう構成にも適用可能である。図9の現像装置では、現像スリーブ22M下方に供給スクリュウ32Mを設け、現像スリーブ22Mと供給スクリュウ32Mとの対向領域に、汲み上げ極S3に対向する位置にスリット50Mを有する隔壁部材45Mを設ける。隔壁部材45Mの現像スリーブ22表面移動方向の下流端は、汲み上げ磁S3と規制磁極N2の変極点51Mと、規制磁極N2のピーク位置との間位置する。また、隔壁部材45Mのスリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の現像スリーブに対向する側は、現像スリーブ22M表面と一定の間隔を保った現像スリーブ22M表面に沿った曲面で構成されている。さらに、隔壁部材45Mの現像スリーブ表面移動方向の下流端がクサビ状の尖った形をしている。このような構成においても、上述と同様の効果が得られる。
[実施形態2]
次に、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタの他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という)について説明する。
本実施形態2と実施形態1とでは、本実施形態2の現像ユニット20Mにおける受け部材43Mの、スリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の現像スリーブ22Mに対向する側が、導電性部材70で構成されていることに係る点のみ異なる。したがって、上述した実施例1と同じ構成の部分に関しては同じ符号を付し、同様な構成、及び作用・効果については、適宜省略して説明する。
図10は、本実施形態2に係る現像ユニット20Mにおける現像剤の動きの説明図である。
従来の構成においては、ある条件において現像履歴が発生する場合があった。現像履歴とは、例えば全面のベタもしくはハーフトーンの画像を出力した場合、画像先端から現像スリーブ一周分濃度が濃くなり、それ以降の領域の濃度が薄くなるといった現象である。
又は、広いハーフトーンの画像内に白ベタ領域が存在する場合、同じハーフトーン画像内で、現像スリーブ1周後の上記白ベタ領域に相当するハーフトーン領域の濃度が、その白ベタ領域相当分、周りのハーフトーン領域より濃度が濃くなるといった現象である。
この現像履歴は、次のようにして生じる。現像スリーブが感光体ドラムの白ベタ領域に対向しているときには、地肌部電界により感光体ドラムから現像スリーブ側にトナーが移動し、現像スリーブ表面にトナーが付着する。その後、規制部材との対向位置に至るまでの領域で、規制滞留現像剤が現像スリーブ表面を摺擦することで、現像スリーブ表面に付着したトナーは剥離されることとなる。
しかし、現像剤へのストレスを低減するために、規制滞留現像剤の量を極力少なくしたり、磁気拘束力を小さくしたりした場合には、現像スリーブ表面に付着したトナーが現像スリーブ表面に残留し剥離されない状態になる。この状態で現像位置まで現像スリーブが回転すると、現像スリーブの表面上に付着したトナーが現像に使われ、画像濃度が濃くなってしまう。
そこで、本実施形態2では、実施形態1の構成に加え、現像ユニット20Mを次のように構成して、規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することと、画像履歴の発生の抑制とを両立させた。
図10に示すように本実施形態2に係る現像ユニット20Mでは、受け部材43Mのスリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の現像スリーブ22Mに対向する側の面は、導電性部材70で構成されている。すなわち、現像スリーブ22Mと供給スクリュウ32Mとが対向する領域に設けた隔壁の、現像スリーブ22Mに対向する側の面は、導電性部材70で構成されている。
この現像スリーブ22Mに対向する隔壁の面は、現像スリーブ22M表面と一定の間隔を保った現像スリーブ表面に沿った曲面に構成されており、そのギャップは、当該位置において現像スリーブ22M表面に担持される現像剤の層厚以下に設定している。また、導電性部材70には、現像スリーブ22Mに印加されている電位に対して、相対的にトナーが導電性部材70側に電気的に引きつけられる電位が印加されている。例えば、マイナス帯電のトナーを用いた現像ユニット20Mで、現像スリーブ22Mに直流成分としてマイナス250V〜500Vを、交流成分として1000Vpp(周波数2kHz)が印加し、導電性部材70をグランド電位に構成することができる。
具体的には、図10に示すように現像剤は、図中矢印Aで示されるように、受け部材43Mのスリット50Mから、汲み上げ極S3の磁力により汲み上げられ、受け部材43Mと現像ロール21Mの表面の間を通って(図中矢印B)、規制部材25Mまで搬送される。
このとき、上記したように受け部材43Mのスリット50Mよりも現像スリーブ表面移動方向の下流側部分の現像スリーブ22Mに対向する側の面、すなわち、導電性部材70で構成された隔壁の面は、現像スリーブ22M表面と一定の間隔を保っている。また、この隔壁の面は、現像スリーブ22M表面に沿った曲面で構成されており、そのギャップは、当該位置において現像剤担持体表面に担持される現像剤の層厚以下に設定されているため、現像剤は導電性部材70の表面を摺擦しながら移動する。
加えて、導電性部材70には、現像スリーブ22Mに印加されている電位に対して、相対的にトナーが導電性部材70側に電気的に引きつけられる電位が印加されている。これらのため、現像スリーブ22Mが感光体3Mの白ベタ領域に対向している時に地肌部電界で感光体3Mから現像スリーブ22M側に移動して現像スリーブ22M表面に付着したトナーが、導電性部材70に対向する領域で現像スリーブ22M表面から剥離される。
上記のように現像スリーブ22M表面からトナーが剥離されるため、従来よりも規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を下げて、規制滞留現像剤の量を極力少なくし、現像剤へのストレスを低減した構成にできる。そして、規制滞留現像剤により現像スリーブ22M表面を摺擦して現像スリーブ22M表面に付着したトナーを剥離させる程度が少なくなった構成においても、上記したように現像スリーブ22M表面に付着したトナーを剥離でき、画像履歴の発生を防止することができる。
例えば、従来の構成において、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力が0.05T程度であったとするならば、本構成において、規制磁極N2および汲み上げ磁極S3の磁力を0.03Tかそれ以下まで下げて、規制滞留現像剤の量を極力少なくできる。そして、現像剤へのストレスを低減し、規制滞留現像剤の摺擦による現像スリーブ表面に付着したトナーの剥離される作用が低下した構成においても、上記したように現像スリーブ表面に付着したトナーを剥離でき、画像履歴の発生を防止することができる。
したがって、規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することと、画像履歴の発生の抑制とを両立させることができる。
なお、本構成においては、導電性部材70の表面に電界によりトナーが付着する。しかし、導電性部材70が現像スリーブ22M表面と一定の間隔を保った、現像スリーブ22M表面に沿った曲面で構成されており、現像剤が導電性部材70の表面全てを摺擦する。
このため、導電性部材70の表面にトナーが堆積、凝集して粗粉化し、これが現像されることでの画像欠陥が生じるようなことがない。
また、例えば、マイナス帯電のトナーを用いて、現像スリーブ22Mにマイナス250V〜500Vが印加されている場合に、導電性部材70にプラス側の電位を印加しても同様の効果が得られるが、新たにプラス電位発生手段を追加することでコストが発生する。このため、コスト増を望まないプリンタの機種においては、導電性部材70はグランド電位とすることが好適である。すなわち、導電性部材70の電位をグランド電位とすることで、新たにプラス電位発生手段を追加することによるコスト増を招くことなく、上記した効果を奏することができる。
また、現像スリーブ22Mには、直流成分のみが印加されている場合よりも、交番電界が印加されていた方が、現像スリーブ表面に付着したトナーは剥離され易くなるため、画像履歴の発生を防止する効果が大きくなる。なお、現像スリーブ22Mに、直流成分のみを印加し、導電性部材70に直流成分に交流成分を重畳させた電位、つまり交番電界を印加した場合にも同様の効果が得られる。
以上、実施形態1、及び実施形態2では、M用の現像ユニットについて詳しく説明してきたが、他色用の現像ユニットも、M用の現像ユニットと同様の構成になっている。また、複数のトナー像形成部で形成した各色のトナー像を重ね合わせて転写してフルカラー画像を得るいわゆるタンデム方式のプリンタについて説明してきたが、シングル方式でフルカラー画像を形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。このシングル方式とは、感光体等の潜像担持体の周りに各色用の複数の現像手段を配設し、使用する現像手段を順次切り換えながら潜像担持体上に形成した各色の可視像を中間転写体に順次重ね合わせて転写する方式である。また、単色画像だけを形成する画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を自らの移動する表面に担持する現像スリーブ22M等の剤担持部材、及び、剤担持部材の表面移動方向に沿って並びながら剤担持部材に移動不能に内包される複数の磁極を具備するマグネットローラ等の磁界発生部材を有し、剤担持部材の表面移動に伴って現像剤を画像形成装置の感光体3M等の潜像担持体との対向位置である現像位置に搬送して潜像担持体上の潜像を現像する現像ロール21M等の現像剤担持体と、現像剤を自らの回転軸線方向に搬送しながら剤担持部材に供給する供給スクリュウ32Mと、供給スクリュウ32Mから剤担持部材への現像剤の供給が行われる供給位置を通過してから現像位置に進入する前の剤担持部材の表面領域に所定の間隙を介して対向しながら、表面領域に担持されている現像剤の層厚を規制する現像ドクタ25M等の規制部材とを備え、磁界発生部材が、剤担持部材を介して規制部材に対向する規制磁極N2と、規制磁極に対して異極性で剤担持部材の表面移動方向の上流側で隣り合うように配設され、供給スクリュウ32Mによって搬送される現像剤を自らの磁力によって引き寄せて剤担持部材の表面に汲み上げる汲み上げ磁極S3とを有し、供給スクリュウ32Mが規制部材25Mよりも重力方向下方に位置する現像装置20Mである。この現像装置20Mにおいて、剤担持部材と供給スクリュウとが対向する領域に、受け部材44の一部等で形成される隔壁を設け、隔壁は、汲み上げ磁極S3との対向部に供給スクリュウに搬送される現像剤を剤担持部材表面に汲み上げるためのスリット50Mを有する。また、隔壁の剤担持部材の表面移動方向の下流端を汲み上げ磁極S3と規制磁極N2との変極点と規制磁極のピーク位置の間に位置する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することができる。
(態様B)
(態様A)において、スリットよりも剤担持部材の表面移動方向の下流側の隔壁の剤担持部材との対向面が、剤担持部材表面に沿った曲面を形成する。これによれば、上記実施形態1で説明したように、現像剤へのストレスを小さくすることができる。
(態様C)
(態様B)において、スリットよりも剤担持部材の表面移動方向の下流側の隔壁の剤担持部材との対向面と剤担持部材表面とが、当該位置において剤担持部材表面に担持される現像剤の層厚以上の間隙を有している。これによれば、上記実施形態1で説明したように、現像剤へのストレスを小さくすることができる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、隔壁の下流側端部がクサビ状の尖った形状である。これによれば、上記実施形態1で説明したように、隔壁自体が、規制滞留現像剤が剤供給室27Mに戻ることを阻害することがなく、この点からも規制滞留現像剤現像剤に対するストレスを低減することができる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、供給スクリュウは、剤担持部材に近い側において、スクリュウ羽根が重力方向下方から上方に向かって移動する回転方向である。これによれば、上記実施形態1で説明したように、剤供給室27M中の現像剤は、供給スクリュウ32Mの中心よりも剤担持部材側での剤面が高くなるので、スリット50Mの近傍に十分な量の現像剤が存在させることができ、画像濃度ムラや画像濃度変動をより良好に抑制することができる。
(態様F)
(態様E)において、供給スクリュウと隔壁とが対向する領域の下流端で、供給スクリュウの外接円の接線が、規制滞留現像剤が保持される領域と交わらないように構成する。これによれば、上記実施形態1で説明したように、規制滞留現像剤の均一性が悪化することを防止でき、画像濃度ムラや画像濃度変動をより良好に抑制することができる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、現像位置を通過してから供給位置に進入する前の剤担持部材の表面から現像剤を受け取って自らの回転軸線方向に搬送する受取スクリュウ35Mを設け、受取スクリュウから、あるいは、受取スクリュウから別のスクリュウを介して、供給スクリュウ37Mに受け渡しさせるようにする。これによれば、上記実施形態1について説明したように、1つの供給スクリュウで供給と回収とを行う場合に比べて、画像濃度を安定化させることができる。
(態様H)
(態様G)において、供給スクリュウ32Mと受取スクリュウ35Mとを仕切ると共に、供給スクリュウ32Mの重力方向下方にて、自らの表面上に存在する現像剤を供給スクリュウ32Mによる搬送が可能になるように受ける受け部材43Mを有し、この受け部材43Mを現像スリーブ22Mとの対向領域まで延伸して、供給スクリュウ32Mと現像スリーブとの隔壁を形成する。これによれば、上記実施形態1について説明したように、簡易な構成で、上記効果を得られる。
(態様I)
(態様A)又は(態様B)において、隔壁のスリットよりも剤担持部材の表面移動方向の下流側の、剤担持部材表面に対向する面は導電性部材70等の導電性部材で構成され、この導電性部材と剤担持部材表面とのギャップは、当該位置において剤担持部材表面表面に担持される現像剤の層厚以下であるとともに、導電性部材の電位は剤担持部材の電位に対して、相対的にトナーが導電性部材側に電気的に引きつけられる電位とされている。これによれば、上記実施形態2で説明したように、規制滞留現像剤におけるスペント現象の発生やトナー削れを抑制しつつ、画像濃度ムラや画像濃度変動を抑制することと、画像履歴の発生の抑制とを両立させることができる。
(態様J)
(態様I)において、スリットよりも剤担持部材の表面移動方向の下流側の隔壁の剤担持部材との対向面が、剤担持部材表面に沿った曲面を形成する。これによれば、上記実施形態2で説明したように、現像剤が導電性部材の表面全てを摺擦するので、導電性部材の表面にトナーが堆積、凝集して粗粉化し、これが現像されることでの画像欠陥が生じるようなことがない。
(態様K)
(態様I)又は(態様J)において、導電性部材の電位がグランド電位である。これによれば、上記実施形態2で説明したように、新たにプラス電位発生手段を追加することによるコスト増を招くことなく、(態様I)又は(態様J)の効果を奏することができる。
(態様L)
(態様I)乃至(態様K)のいずれかにおいて、剤担持部材に交番電界を印加する。これによれば、上記実施形態2で説明したように、直流成分のみが印加されている場合よりも、交番電界が印加されていた方が、現像スリーブ表面に付着したトナーは剥離され易くなるため、画像履歴の発生を防止する効果が大きくなる。
(態様M)
(態様I)又は(態様J)において、導電性部材に交番電界を印加する。これによれば、上記実施形態2で説明したように、直流成分のみが印加されている場合よりも、交番電界が印加されていた方が、現像スリーブ表面に付着したトナーは剥離され易くなるため、画像履歴の発生を防止する効果が大きくなる。
(態様N)
潜像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備えるプリンタ等の画像形成装置において、上記現像手段として、(態様A)乃至(態様M)の何れかの現像ユニット20M等の現像装置を用いる。これによれば、上記実施形態1,2で説明したように、(態様A)乃至(態様M)の何れかの現像装置と同様な効果を奏することができるプリンタ等の画像形成装置を提供できる。
1M,C,Y,K トナー像形成部
3M 感光体
20M 現像ユニット
21M 現像ローラ
22M 現像スリーブ
25M 現像ドクタ
26M 現像室
27M 剤供給室
28M 剤回収室
29M 剤返送室
30M 仕切壁
32M 供給スクリュウ
35M 受取スクリュウ
37M 供給スクリュウ
38M 傾斜スクリュウ
43M 受け部材
44M 下流端
45M 隔壁部材
50M スリット
51M 変極点
53M 接線方向
54M 領域
70 導電性部材
特開2008−256813号公報 特許3382541号公報 特開2003−287950号公報

Claims (14)

  1. トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を自らの移動する表面に担持する剤担持部材、及び、該剤担持部材の表面移動方向に沿って並びながら該剤担持部材に移動不能に内包される複数の磁極を具備する磁界発生部材を有し、該剤担持部材の表面移動に伴って現像剤を画像形成装置の潜像担持体との対向位置である現像位置に搬送して該潜像担持体上の潜像を現像する現像剤担持体と、現像剤を自らの回転軸線方向に搬送しながら該剤担持部材に供給する供給スクリュウと、該供給スクリュウから該剤担持部材への現像剤の供給が行われる供給位置を通過してから該現像位置に進入する前の剤担持部材の表面領域に所定の間隙を介して対向しながら、該表面領域に担持されている現像剤の層厚を規制する規制部材とを備え、該磁界発生部材が、該剤担持部材を介して該規制部材に対向する規制磁極と、該規制磁極に対して異極性で該剤担持部材の表面移動方向の上流側で隣り合うように配設され、該供給スクリュウによって搬送される現像剤を自らの磁力によって引き寄せて該剤担持部材の表面に汲み上げる汲み上げ磁極とを有し、該供給スクリュウが該規制部材よりも重力方向下方に位置する現像装置において、
    上記剤担持部材と上記供給スクリュウとが対向する領域に隔壁を設け、該隔壁は、上記汲み上げ磁極との対向部に該供給スクリュウに搬送される現像剤を該剤担持部材表面に汲み上げるためのスリットを有し、且つ、該剤担持部材の表面移動方向の下流端を該汲み上げ磁極と上記規制磁極との変極点と該規制磁極のピーク位置の間に位置することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置おいて、上記隔壁は、上記スリットよりも上記剤担持部材の表面移動方向の下流側の該剤担持部材との対向面が、該剤担持部材表面に沿った曲面を形成することを特徴とする現像装置。
  3. 請求項2に記載の現像装置において、上記隔壁の上記スリットよりも上記剤担持部材の表面移動方向の下流側の該剤担持部材との対向面と、該剤担持部材表面とが、当該位置において該剤担持部材表面に担持される現像剤の層厚以上の間隙を有していることを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の現像装置において、上記隔壁の下流側端部がクサビ状の尖った形状であることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の現像装置において、上記供給スクリュウは上記剤担持部材に近い側において、スクリュウ羽根が重力方向下方から上方に向かって移動する回転方向であることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項5に記載の現像装置において、上記供給スクリュウと上記隔壁とが対向する領域の下流端で、該供給スクリュウの外接円の接線が、上記規制部材により通過を規制され該規制部材の上流側に滞留する規制滞留現像剤が保持される領域と交わらないように構成することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の現像装置において、現像位置を通過してから供給位置に進入する前の上記剤担持部材の表面から現像剤を受け取って自らの回転軸線方向に搬送する受取スクリュウを設け、該受取スクリュウから、あるいは、該受取スクリュウから別のスクリュウを介して、上記供給スクリュウに受け渡しさせるように構成することを特徴とする現像装置。
  8. 請求項7に記載の現像装置において、上記供給スクリュウと上記受取スクリュウとを仕切ると共に、該供給スクリュウの重力方向下方にて、自らの表面上に存在する現像剤を該供給スクリュウによる搬送が可能になるように受ける受け部材を有し、該受け部材を上記剤担持部材との対向領域まで延伸して、上記隔壁を形成することを特徴とする現像装置。
  9. 請求項1又は2に記載の現像装置において、上記隔壁の上記スリットよりも上記剤担持部材の表面移動方向の下流側の、該剤担持部材表面に対向する面は導電性部材で構成され、該導電性部材と該剤担持部材表面とのギャップは、当該位置において該剤担持部材表面表面に担持される現像剤の層厚以下であるとともに、該導電性部材の電位は該剤担持部材の電位に対して、相対的にトナーが該導電性部材側に電気的に引きつけられる電位とされていることを特徴とする現像装置。
  10. 請求項9に記載の現像装置において、上記隔壁の上記スリットよりも上記剤担持部材の表面移動方向の下流側の該剤担持部材との対向面が、該剤担持部材表面に沿った曲面を形成することを特徴とする現像装置。
  11. 請求項9又は10に記載の現像装置において、上記導電性部材の電位はグランド電位であることを特徴とする現像装置。
  12. 請求項9乃至11のいずれか一に記載の現像装置において、上記剤担持部材に交番電界が印加されることを特徴とする現像装置。
  13. 請求項9又は10に記載の現像装置において、上記導電性部材に交番電界が印加されることを特徴とする現像装置。
  14. 静電潜像を担持する像担持体と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として請求項1乃至13のいずれか一に記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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