JP2014149487A - 画像形成装置 - Google Patents

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中山政義
Takuma Higa
比嘉拓磨
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国井博之
Kazuaki Kamihara
神原一暁
Wakana Ito
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Abstract

【課題】トナーの劣化度をより正確に予測し、トナーリフレッシュにより必要以上にトナーを消費することなく、1頁あたりの印刷コストを下げることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体1と、像担持体上に画像情報に応じた潜像を形成する潜像形成手段7と、潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置5と、現像装置内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段30と、トナー濃度検出手段からのトナー濃度検出値が入力されるトナー補給制御部80と、を備え、画像情報に対応する画素カウント量に基づく第1の演算値Gaveと予め設定した基準値Gsを比較して、像担持体又は中間転写体上の非印刷領域に消費パターンを作成する画像形成装置において、トナー補給制御部はトナー濃度検出値に基づく第2の演算値TC_aveに応じて基準値Gsを変化させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置においては、感光体上に形成された潜像を現像するため、感光体と対向し現像剤収容室に収容された現像剤を担持して現像領域に搬送する現像剤担持体が用いられる。現像剤にはトナーのみの1成分現像剤、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いるものがある。
このとき、形成される画像全面をベタ画像としたときの画素数(ドット数)に対し、実際の画像形成に使用した画素数(ドット数)の割合を印字率と定義する。印字率が低い場合、現像剤担持体から感光体に運ばれるトナーが少なくなるため、現像装置中のトナーの入れ替わりが少なくなる。そのため、トナーが現像装置内でストレスを長時間受けるので、トナーの外添剤が剥がれたり、逆に埋め込まれたりして、転写性が悪化し、画像にボソツキが発生する。特に、カラー画像形成装置のように複数の現像装置を持つ画像形成装置においては、写真やグラフィック画像のように高印字率のものからロゴマークのみのように低印字率のものまで種々の印字率の画像が扱われ、色毎に印字率が異なることも多い。
そのため従来から、現像装置の印刷量あたりのトナー入れ替わり量が少なくなりすぎないように、画素カウント量の情報から印刷量に対する印字率の時間平均を計算し、印字率の時間平均が予め設定した値を下回った場合には、非印字領域に消費パターンを作成して、強制的に現像装置内のトナーを消費させ、擬似的に所定の印字率で画像形成を行う技術(以下、トナーリフレッシュという)が示されている(例えば、特許文献1,2)。
従来のトナーリフレッシュ技術では、現像装置内のトナーの劣化度を印刷量に対する印字率の時間平均によって判断しているが、印刷量に対する印字率の時間平均が同じであっても、トナーの劣化度は使用条件によって変化する。このため、トナーリフレッシュにより必要以上にトナーを消費して、CPP(1頁あたりの印刷コスト)を上げてしまう場合があった。
そこで本発明は、実際のトナーの劣化度をより正確に予測し、トナーリフレッシュにより必要以上にトナーを消費することなく、1頁あたりの印刷コストを下げることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
この課題を解決するため、本発明は、像担持体と、前記像担持体上に画像情報に応じた潜像を形成する潜像形成手段と、潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、前記トナー濃度検出手段からのトナー濃度検出値が入力されるトナー補給制御部と、を備え、前記画像情報に対応する画素カウント量に基づく第1の演算値と予め設定した基準値を比較して、前記像担持体又は中間転写体上の非印刷領域に消費パターンを作成する画像形成装置において、前記トナー補給制御部は、前記トナー濃度検出値に基づく第2の演算値に応じて前記基準値を変化させることを特徴とする画像形成装置を提案する。
本発明の構成においては、実際のトナー劣化速度と相関のあるトナー濃度の検出値を基にした演算値に基づき、トナーリフレッシュの実施の有無を判定する基準値の水準を変化させるために、トナーリフレッシュにより必要以上にトナーを消費することがなくなり、CPPを下げることができる。
本発明の画像形成装置の実施形態の一例を示す概略図である。 現像装置の拡大図である。 現像装置の駆動時間とボソツキランクの変化を示す模式図である。 反射型フォトセンサ及び中間転写ベルト上のトナーパッチの模式図である。 画像形成装置のトナー補給に関する制御を行うトナー補給制御部と、周辺の機能のブロック図の一例である。 中間転写ベルト上に作成した消費パターンの模式図である。 ある色についての画素カウント量の累積時間平均値Gave及び基準値Gsの時間的推移の一例を示すである。 TCの時間平均値TC_aveと基準値Gsの関係テーブルを示す図である。 トナー濃度TCの時間変化の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態の一例として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)について説明する。図1は、本プリンタの概略構成図であり、このプリンタを搭載した、複写機、FAX装置、スキャナ装置又はMFP(Multifunction Peripheral)の全てが本実施形態の画像形成装置100となる。同図において、このプリンタ100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y,M,C,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのトナー像形成部6Y,M,C,Kを備えている。
これらは、画像形成物質として互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成を有している。代表例として、Yトナー像を生成するためのトナー像形成部6Yは、像担持体たるドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(図示せず)、帯電装置4Y、現像装置5Y等を備えている。トナー像形成部6Yは、これらの装置を有しプリンタ100に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成されている。帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、潜像形成手段たる露光装置7Yからのレーザ光によって露光走査され、Y用の静電潜像を担持する。このY用の静電潜像は、現像装置5YによりYトナーを供給されてYトナー像に現像され、可視像化された後、中間転写ベルト8上に中間転写される。
ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化され、次の画像形成に備えられる。他のトナー像形成部6M,C,Kにおいても、同様にして感光体1M,C,K上にM,C,Kトナー像が形成され、中間転写ベルト8上に中間転写される。
露光装置7Y,M,C,Kは、画像情報に基づいて発したレーザ光を、トナー像形成部6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。
この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。トナー像形成部6Y,M,C,Kの図中下方には、中間転写体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる中間転写ユニット15が配設されている。この中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、クリーニング装置10、2次転写バックアップローラ12などを備えている。中間転写ベルト8は、図中時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。
これら転写手段たる1次転写バイアスローラは、中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加するものである。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これはクリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップにおいては、転写紙Pは、互いに順方向に表面移動する中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との間に挟まれて搬送される。2次転写ニップから送り出された転写紙Pは、定着装置20のローラ間を通過する際に熱と圧力を受け、表面に転写された4色トナー像が定着される。
図2は、現像装置5Yの拡大図である。現像装置5Yは、ケーシングに設けられた開口から周面の一部が露出した現像ロール21Yを有している。現像剤担持体たる現像ロール21Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブと、これに連れ回らないように内包される図示しないマグネットローラとを有している。
現像装置5Y内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとを含む図示しないY現像剤が内包されている。このY現像剤は、2本の搬送スクリュー32Y,38Yによって撹拌搬送されてYトナーの摩擦帯電を促されながら、現像ロール21Y内の磁界発生手段たるマグネットローラの磁力により、現像ロール21Yの回転する現像スリーブ表面に吸着されて汲み上げられる。
そして、現像スリーブの回転に伴って、規制部材たる現像ドクタ25Yの対向位置を通過する際にその層厚が規制された後、感光体1Yに対向する現像位置に搬送される。
現像ドクタ25Yによって現像スリーブとの連れ回りを阻止された現像剤は、現像スリーブにおける搬送スクリュー32Yとの対向位置から現像ドクタ25Yの現像スリーブ回転方向上流側の領域37Yに滞留する。
このようにして滞留した現像剤(以下、規制滞留現像剤という)は、現像スリーブの回転に伴って、新たに領域37Yに搬送されてくる後続の現像剤に摺擦することで、圧力やせん断力を受ける。これが長時間に渡って続くと、トナーの外添剤が剥がれたり、逆に埋め込まれたりして、転写性が悪化し、画像にボソツキが発生してしまう。
現像位置では、図示しない電源から出力される負極性の現像バイアスが印加される現像スリーブと、感光体1Y上の静電潜像との間に現像ポテンシャルが作用し、負極性のYトナーがスリーブ側から潜像側に静電移動される。また、現像スリーブと感光体1Yの一様帯電箇所(地肌部)との間に、負極性のYトナーを地肌部側からスリーブ側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。
現像スリーブ上のY現像剤内のYトナーは、現像ポテンシャルの作用によってスリーブ上から離脱して感光体1Yの静電潜像上に転移する。この転移により、感光体1Y上の静電潜像がYトナー像に現像される。なお、現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像スリーブの回転に伴ってケーシング内に戻される。
また、現像装置5Yは、透磁率センサからなるトナー濃度センサ30Yを有している。このトナー濃度検出手段たるトナー濃度センサは、現像装置5Yに収容されているY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と良好な相関を示すため、トナー濃度センサ30Yはトナー濃度に応じた電圧値を出力することになる。
この出力電圧値はトナー補給制御部80(図5)に送られる。このトナー補給制御部80は、RAM86等の記憶手段を備えており、その中にY用のトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたトナー濃度センサからの出力電圧の目標値であるM,C,K用のVtrefのデータを格納している。
Y用の現像装置5Yでは、トナー補給制御部80がY用のトナー濃度センサ30Yからの出力電圧値とY用のVtrefを比較し、Y用のトナー補給装置90Yを比較結果に応じた時間だけ駆動させる。そして、これにより補給用のYトナーが現像装置5Yに補給される。
このようにしてYトナー補給装置90Yの駆動がトナー補給制御部80により制御されることで、現像に伴ってYトナー濃度が低下したY現像剤に適量のYトナーが補給され、現像装置5Y内のY現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。例えば、粒径が6μmのトナーと粒径が35μmのキャリアを組み合わせた現像剤では、5重量%〜9重量%のトナー濃度が所定範囲となる。
なお、トナー濃度は、現像剤の規格化帯電量レベルに応じて、色毎に5重量%〜9重量%の範囲内で適正な制御レベルが決まるものである。ここで、現像剤の帯電量(Q/M)は、トナー濃度が高い程低くなり、トナー濃度が低い程高くなる。上述の現像剤の規格化帯電量レベルは、トナー濃度が一定(例えば7重量%)の場合における帯電量(Q/M)のことを意味する。
規格化帯電レベルが高い場合には、所望の画像濃度を出すためには、トナー濃度を比較的高いレベル(例えば8.5重量%を中心として推移)に制御する必要があり、規格化帯電レベルが低い場合には、トナー濃度を比較的低いレベル(例えば5.5重量%を中心として推移)に制御する必要がある。
ここで、現像剤の規格化帯電量レベルは、環境や現像剤の使用量(新しい現像剤に交換してからの印刷枚数)、印刷カバレッジの使用履歴などにより自ずと定まる制御できない値である。規格化帯電量レベルは、一般的には、低湿環境、低カバレッジ印刷ほど高くなりやすく、高湿環境、高カバレッジ印刷ほど低くなりやすい。すなわち、規格化帯電量レベルに応じて適正な制御レベルが決まるトナー濃度も、環境や現像剤の使用量(新しい現像剤に交換してからの印刷枚数)、印刷カバレッジの使用履歴により自ずと定まる値である。なお、印刷カバレッジは、用紙の面積に対してトナー(画素)が載っている部分の面積比率である。例えば、用紙の全面にトナーが載っている画像(全ベタ)の場合、印刷カバレッジは100%、用紙上に画像がない(白紙)の場合、印刷カバレッジは0%である。
ここで、図3は、現像装置の駆動時間とボソツキランクの変化を示す模式図である。ここでは、定期的にボソツキランクを確認するためのサンプル印刷をする以外は、印刷カバレッジを0%として印刷してトナー収支を最小とし、トナー濃度を一定に保ちながら現像装置を動作させている。同図において、破線50はトナー濃度が8.5重量%の場合、実線51はトナー濃度が5.5重量%の場合の推移を示す。
図示のように、トナー濃度が低い実線51の方が、現像装置の駆動時間に対するボソツキランクの悪化速度が速い(すなわち、トナーが受けるダメージが大きい)。これは、トナー濃度が低い方が図2の領域37Yに滞留する規制滞留現像剤の嵩密度が上がり、キャリア粒子間の間隔が狭くなるためキャリア粒子同士の磁気吸着力が高くなることが原因と考えられる。また、磁気吸着力が高くなることで、領域37Yに磁気的に保持される規制滞留現像剤の量自体が増えるため、現像スリーブの回転に伴い新たに領域37Yに搬送されてくる後続の現像剤との摺擦による圧力やせん断力が大きくなることも原因と考えられる。さらに、トナー濃度が低いと、現像装置内に存在するトナー量自体が少ないため、トナー一粒子あたりがストレスを受ける頻度が多くなることも原因と考えられる。
図1において、最下流のトナー像形成部6Kと2次転写ニップ部の間には、中間転写ベルト8に対向して、画像濃度検知手段としての反射型フォトセンサ40が配設されている。これは、中間転写ベルト8上の光反射率に応じた信号を出力するように構成されている。反射型フォトセンサ40は、図示しない発光素子から発した光を中間転写ベルト8の表面やトナー像で反射させ、その反射光量を図示しない受光素子によって検知する。後述するトナー補給制御部80は、反射型フォトセンサ40からの出力値に基づいて、中間転写ベルト8上のトナー像の画像濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を検知する。
図4は、反射型フォトセンサ40が配設されているベルト部位を図1のXの方向から見た図である。中間転写ベルト8は矢印16の方向に回転している。反射型フォトセンサ40は、4色トナー像の画像濃度を個別に検知するために、ベルト幅方向に一列に配置された各色用の反射型フォトセンサ40Y,M,C,Kを備えている。これらの反射型フォトセンサ40には、拡散光検出型と正反射光検出型のうち、中間転写ベルト8の表面の反射光量と、後述の基準パターンPy,Pm,Pc,Pkの反射光量との差を十分な値で検出し得るものが用いられる。
図4において、領域55は転写紙P上に転写されるトナー像が作成される領域であり、領域Wは転写紙P上に転写されるトナー像が作成されない領域(以後、紙間領域と称す)である。本プリンタ100では、基準パターンPy,Pm,Pc,Pkは、印刷動作中に定期的(例えば、10頁印刷毎)に紙間領域に作成される。
紙間領域に作成された各色の基準パターンPy,Pm,Pc,Pkが、中間転写ベルト8の無端移動に伴って反射型フォトセンサ40との対向位置を通過する際、その光反射量が検知され、トナー補給制御部80のCPU84にてトナー付着量へ変換される。そして、CPU84は検知された各色のトナー付着量と基準トナー付着量を色毎に比較し、検知トナー付着量が基準トナー付着量とずれていた場合、トナー付着量の制御パラメータを調整し、検知トナー付着量が基準トナー付着量に近づくようにトナー補給制御がなされる。制御パラメータは、トナー補給量(トナー濃度)、現像バイアス、帯電電位、レーザーパワーなどである。トナー補給制御については、例えば特許文献3に詳述されている。
図5は、画像形成装置100のトナー補給に関する制御を行うトナー補給制御部80と、周辺の機能のブロック図の一例である。トナー補給制御部80は、例えばプリント基板を実体とし、露光装置7Y,M,C,K、中間転写ユニット15、トナー濃度センサ30Y,M,C,K、反射型フォトセンサ40Y,M,C,K及びトナー補給装置90Y,M,C,Kが電気的に接続されている。
また、トナー補給制御部80は、画素カウント手段82、演算部などを制御するCPU84、データを記憶するRAM86及びプログラム89を記憶するROM88等を備えている。
本プリンタ100においては、トナー補給制御部80の画素カウント手段82によって画素カウント量を累積し、CPU84によって画素カウント量の累積時間平均値Gaveを常時演算する。すなわち、Gaveは画像情報に対応する画素カウント量に基づく第1の演算値であり、Gave=(画素カウント量の積算値)/(現像装置の累積駆動時間)である。現像装置5の駆動時間としては、現像ロール21が回転している時間を想定するが、他に不図示の電源の現像バイアスや不図示の帯電チャージャーがオンしている時間であってもかまわない。現像装置の累積駆動時間はCPU84によって算出される。
図6に示すように、ある色においてGaveが予め設定した基準値Gsを下回ったとき、トナー補給制御部80は、非印刷領域及び紙間領域である中間転写ベルト8上の領域Wにその色の消費パターンを作成し、現像装置内のその色のトナーを強制的に消費させる。紙間領域に作成される基準パターン及び消費パターンはそのままクリーニング装置10によってクリーニングされる。消費パターンは、クリーニング装置10の処理能力を考慮してベタ画像ではなくハーフトーンで作成するのが望ましい。なお、図6の例では、紙間領域である領域Wにイエローとシアンの2色の消費パターンCPy,CPcが作成されているが、クリーニング装置10のクリーニング能力に依存して4色の消費パターンCPy,CPm,CPc,CPkを重ねて作成しても良い。
ここで、Gaveには、転写紙P上に転写される画像分の画素だけでなく、紙間領域に作成される基準パターン及び消費パターンの画素も画素カウント手段82によりカウントされる。また、現像剤が新品のものに交換された場合、CPU84はGaveをリセットする。
図7は、ある色の画素カウント量の累積時間平均値Gave及び基準値Gsの推移の一例を示す図である。横軸が時刻t(任意単位)、縦軸がGaveの値であり、60はGaveの推移曲線の一例、61は予め設定した基準値Gsである。Gave60は時々刻々と変化するが、GaveがGsを下回っている期間62では紙間領域にその色の消費パターンが作成され、その色のトナーが強制的に消費される。
上述の画素カウント量の累積時間平均値Gaveと基準値Gsを比較することで消費パターンの作成有無を判断する方法は、画素カウント量の累積時間平均値Gaveがトナーの劣化度と相関関係を有することに由来している。つまり、GaveがGsを下回るときは、(画素カウント量の積算値)が小さいこと、すなわち現像装置の印刷量あたりのトナー入れ替わり量が少ないことを意味する。よって、GaveがGsを下回るときに消費パターンを作成する。
だが実際には、画素カウント量の累積時間平均値Gaveが同じであっても(現像装置の印刷量あたりのトナー入れ替わり量が同じでも)、トナーの劣化度は、図3に関して述べたようにトナー濃度の制御レベルによって変化する。特に、トナー濃度が低い方がよりボソツキランクが悪化する傾向があるので、トナー濃度が低いときに、現像装置の印刷量あたりのトナー入れ替わり量がより多くなるように制御するのが好ましい。
また、画像にボソツキが発生しないように、通常、基準値Gsはより安全側である高めの値に設定される。このため、トナーリフレッシュにより必要以上にトナーを消費して、CPP(1頁あたりの印刷コスト)が上がってしまう場合があった。
そこで、本実施形態では以下のようにトナー濃度制御を行う。
先ず、現像装置5に設けられた透磁率センサからなるトナー濃度センサ30によって現像剤のトナー濃度TCを検出し、トナー補給制御部80のCPU84によってTCの時間平均値TC_aveを計算する。ここで、TCはトナー濃度センサ30によるトナー濃度検出値であり、TC_aveはトナー濃度検出値に基づく第2の演算値である。そして、CPU84は、予め関係付けられたTC_aveとGsのテーブルに応じて、基準値Gsの水準を変化させる。図8はこのテーブルを示す図である。ここで、基準値Gsの値は任意単位量であるが、TC_aveが小さくなるに連れて、非印刷領域における消費パターンの作成量がより多くなるように基準値Gsが変えられる。言い換えれば、TC_aveが小さくなるに連れて、GaveがGsを下回りやすくなるように基準値Gsは増大させられる。
これにより、TC_aveが小さく(トナー濃度が低く)、トナーの劣化が進みやすい条件になるほど、基準値Gsが大きくなり、紙間領域に消費パターンが作成される頻度が多くなる。逆に、TC_aveが大きく(トナー濃度が高く)、トナーの劣化が進み難い条件になるほど、基準値Gsが小さくなるので、紙間領域に消費パターンが作成される頻度は低くなる。
以上のように、基準値Gsを高め(安全側)に固定設定している従来の構成と異なり、本発明では、画像にボソツキが発生しないように、トナー劣化速度と相関のあるトナー濃度TCの検出値に基づいて基準値Gsを変化させる。したがって、トナーリフレッシュにより必要以上にトナーを消費することがなくなり、CPP(1頁あたりの印刷コスト)を下げることができる。
ここで、トナー濃度TCの時間変化の一例を図9に示す。TCの時間変化には、数十枚から数百枚のスパンでの区間70により示される短期的な変動と、環境変化や現像剤の使用量(新しい現像剤に交換してからの印刷枚数)、印刷カバレッジの使用履歴による千枚印刷以上のスパンでの区間71により示される長期的な変動がある。
基準値Gsを変化させるかどうかの判定に用いるTCの時間平均値TC_aveを計算する期間を、上述した数十枚から数百枚の短期的なスパンに設定すると、基準値Gsが頻繁に変動してしまう。そうすると、逆に必要以上にトナーリフレッシュによりトナーを消費してしまい、CPPが上がってしまうことがある。このため、TC_aveを計算する期間は、数十枚から数百枚の短期的な変動周期より充分長い千枚以上のスパンに設定するのが望ましい。
ここで、消費パターンは、用紙Pを搬送しない、中間転写ベルト8よりもプロセス上の上流側が動作している空転状態(例えば、立ち上げ、立ち下げ動作中又はその他の空転動作中)での非印刷領域である紙間領域に作成することも可能である。しかし、印刷中の紙間領域に消費パターンを作成すると、トナーの劣化度の時間推移に対して時間的な遅れを伴わずに、トナーの劣化度を改善することができ、ボソツキの発生をより確実に防止することができる。
ここで、用紙Pを搬送しない、中間転写ベルト8よりもプロセス状の上流側が動作している空転状態(例えば、立ち上げ、立ち下げ動作中又はその他の空転動作中)に現像装置が動作した場合、トナーはストレスを受けて劣化する。このため、本実施形態では、トナーの劣化度を推定する指標である画素カウント量の累積時間平均値Gaveは、画素カウント量の積算値を現像装置の累積駆動時間で除算した値としている。
本実施形態では、上述したTC_aveに応じてリアルタイムで基準値Gsにフィードバックがかかる。この構成により、Gaveを上記のような演算値とすることで、トナーの劣化度の時間推移に対してより適切なタイミングでトナーの劣化度を改善することができる。
以上、本発明を図示例により説明したが、画像形成装置の構成は図示例に限らず任意の構成を採用可能である。例えば、画像形成装置は中間転写方式に限らず、直接転写方式であってもよく、この場合、像担持体としての感光体上の紙間に相当する部分に基準パターンや消費パターンを形成する。また、図8の例では、TC_aveとGsは離散的(段階的)に関係付けられているが、TC_aveとGsは連続的に関係付けられてもよい。
1:感光体(像担持体)、2:ドラムクリーニング装置、4:帯電装置、5:現像装置、6:トナー像形成部、7:露光装置(潜像形成手段)、8:中間転写ベルト、9:1次転写バイアスローラ、10:クリーニング装置、12:2次転写バックアップローラ、15:中間転写ユニット、16:中間転写ベルトの移動方向、19:2次転写ローラ、20:定着装置、30:トナー濃度センサ、40:反射型フォトセンサ、55:転写紙上に転写されるトナー像が作成される領域、80:トナー補給制御部、82:画素カウント手段、84:CPU、86:RAM、88:ROM、89:プログラム、90:トナー補給装置、100:プリンタ、Py,Pm,Pc,Pk:トナーパッチ、Gave:画素カウント量の累積時間平均値、Gs:基準値、TC_ave:TCの移動時間平均
特開2008−233152号公報 特開2011−059178号公報 特開2012−63609号公報

Claims (8)

  1. 像担持体と、前記像担持体上に画像情報に応じた潜像を形成する潜像形成手段と、潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、前記現像装置内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、前記トナー濃度検出手段からのトナー濃度検出値が入力されるトナー補給制御部と、を備え、前記画像情報に対応する画素カウント量に基づく第1の演算値と予め設定した基準値を比較して、前記像担持体又は中間転写体上の非印刷領域に消費パターンを作成する画像形成装置において、
    前記トナー補給制御部は、前記トナー濃度検出値に基づく第2の演算値に応じて前記基準値を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の演算値が小さいほど、前記非印刷領域における前記消費パターンの作成量がより多くなるように、前記トナー補給制御部は前記基準値を変化させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の演算値は、前記トナー濃度検出値の所定期間での平均値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記平均値は千枚以上の印刷枚数に相当する期間での平均値であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記消費パターンを作成する前記非印刷領域は紙間領域であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 印刷中の前記紙間領域に前記消費パターンが作成されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の演算値は、前記画素カウント量の積算値を前記現像装置の累積駆動時間で除算した値であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の演算値と前記基準値は離散的に関係付けられており、前記第2の演算値に応じてリアルタイムで前記基準値にフィードバックがかけられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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