JP2012043555A - 回転陽極型x線管及びx線管装置 - Google Patents

回転陽極型x線管及びx線管装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管及びX線管装置を提供する。
【解決手段】 回転陽極型X線管は、スラスト軸受面を有した固定体と、他のスラスト軸受面を有した回転体20と、固定体及び回転体間の隙間に充填された潤滑剤と、突出部と、陽極ターゲット50と、陰極と、真空外囲器と、を備えている。突出部は、スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭め、スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び潤滑剤とともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、回転陽極型X線管及びX線管装置に関する。
一般に、X線管装置として、回転陽極型のX線管装置が使用されている。回転陽極型のX線管装置は、X線を放射する回転陽極型X線管と、ステータコイルと、これら回転陽極型X線管及びステータコイルを収容した筐体と、を備えている。回転陽極型X線管は、陽極ターゲットと、陰極と、真空外囲器と、を備え、動圧式のすべり軸受を使っている。
すべり軸受は、回転軸を中心に回転可能な筒状の回転体と、この回転体の内部に嵌合され、回転体を回転可能に支持する固定シャフトと、回転体及び固定シャフト間の隙間に充填された金属潤滑剤とを有している。
上記回転陽極型X線管装置の動作状態において、ステータコイルは回転体に与える磁界を発生するため、回転体及び陽極ターゲットは回転する。また、陰極は陽極ターゲットに対して電子ビームを照射する。これにより、陽極ターゲットは、電子と衝突するときにX線を放出する。
上記回転陽極型X線管装置の動作状態において、電磁コイルは回転体に与える磁界を発生するため、回転体及び陽極ターゲットは回転する。また、陰極は陽極ターゲットに対して電子ビームを照射する。これにより、陽極ターゲットは、電子と衝突するときにX線を放出する。
また、上記回転体の回転動作中において、回転体の軸受面と、固定シャフトの軸受面とは、約10μm程度の隙間が置かれ、非接触状態に保たれる。このように、軸受面間に金属潤滑剤が薄い膜として介在すれば、回転体及び陽極ターゲットは固定シャフトを軸として良好に回転することができる。
特許第3045906号公報
しかし、回転体の回転動作を停止させる回転動作停止中において、回転体の回転速度は次第に低下し、金属潤滑剤を掻き集める力も次第に低下し、その結果、回転体及び陽極ターゲットの自重であるスラスト荷重を支える浮力の低下を招いてしまう。そして、回転動作停止中にスラストすべり軸受に金属潤滑剤が十二分に存在しない状態となった場合、スラスト軸受面同士が接触することになる。
スラスト軸受面同士の接触面積が大きいと、静止摩擦力が大きくなり、回転体及び陽極ターゲットの回転動作を開始できない場合がある。陽極ターゲットが回転できないと、回転陽極型X線管はX線を放出することができない。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管及びX線管装置を提供することにある。
一実施形態に係る回転陽極型X線管は、
円柱状に形成され、スラスト軸受面を有した固定体と、
前記固定体と同軸的に延出して筒状に形成され、前記スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他のスラスト軸受面を有し、前記固定体を中心に回転可能な回転体と、
前記固定体及び回転体間の隙間に充填された潤滑剤と、
前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭め、前記スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び潤滑剤とともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する突出部と、
前記回転体に固定され、電子が入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極と、
前記固定体、回転体、陽極ターゲット及び陰極を収容し、前記固定体を固定する真空外囲器と、を備えている。
また、一実施形態に係るX線管装置は、
上記回転陽極型X線管と、
前記回転体に与える磁界を発生して前記回転体及び陽極ターゲットを回転させるコイルと、
前記回転陽極型X線管及びコイルを収容した筐体と、を備えている。
第1の実施形態に係る回転陽極型X線管を備えたX線管装置を示す断面図である。 図1に示した回転陽極型X線管の一部を拡大して示す断面図である。 上記回転陽極型X線管の蓋部を示す平面図であり、突起及び掻き込み部を示す図である。 図3の線IV−IVに沿った上記蓋部を示す断面図である。 第2の実施形態に係る回転陽極型X線管の一部を拡大して示す断面図である。 第3の実施形態に係る回転陽極型X線管の一部を拡大して示す断面図である。 第4の実施形態に係る回転陽極型X線管の一部を拡大して示す断面図である。 第5の実施形態に係る回転陽極型X線管の一部を拡大して示す断面図である。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係る回転陽極型X線管及び回転陽極型X線管を備えたX線管装置について詳細に説明する。
図1に示すように、回転陽極型X線管装置は、回転陽極型X線管1と、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル2と、回転陽極型X線管1及びステータコイル2を収容した筐体3と、筐体3内に充填された冷却液7とを備えている。
回転陽極型X線管1は、陽極ターゲット50と、陰極60と、真空外囲器70とを備えている。さらに、回転陽極型X線管1は、固定体としての固定シャフト10と、回転体20と、潤滑剤としての液体金属LMとを備え、すべり軸受を使っている。
図1及び図2に示すように、固定シャフト10は、第1固定部11及び第2固定部12を有している。第1固定部11及び第2固定部12は、同軸的に一体に形成されている。固定シャフト10は、Fe(鉄)合金やMo(モリブデン)合金等の金属で形成されている。
第1固定部11は、円柱状に形成されている。第1固定部11は、一端に位置した第1スラスト軸受面S11a、他端に位置した第2スラスト軸受面S11b及び側面に位置したラジアル軸受面S11cを有している。第1スラスト軸受面S11aは円形状に形成され、第2スラスト軸受面S11bは環状に形成され、ラジアル軸受面S11cは第1固定部11の側面に全周に亘って形成されている。
第2固定部12は、第1固定部11より外径の小さい円柱状に形成され、第1固定部11の他端側に位置している。
回転体20は、第1スラスト軸受面S11aに対向した一端部が閉塞され他端部が円形枠状に窪められた筒状に形成され、固定シャフト10と同軸的に設けられている。回転体20は、回転体20の中心軸に沿った方向に延出している。
詳しくは、回転体20は、一端部が閉塞された筒状の本体21と、本体21の他端部に取り外し可能にネジ留めされた蓋部22とで形成されている。回転体20は、Fe合金やMo合金等の金属で形成されている。
固定シャフト10は回転体20の内部に嵌合されている。回転体20は、固定シャフト10を中心に回転可能である。蓋部22及び第1固定部11の他端は、固定シャフト10及び回転体20の上記中心軸に沿った方向への相対的なズレを規制するものである。
また、蓋部22及び固定シャフト10間の隙間(クリアランス)は、回転体20の回転を維持するとともに液体金属LMの漏洩を抑制できる値に設定されている。以上のことから、上記隙間は僅かであり、蓋部22はラビリンスシールリング(labyrinth seal ring)として機能するものである。
回転体20は、第1スラスト軸受面S11aに隙間を置いて対向した他の第1スラスト軸受面S21aと、第2スラスト軸受面S11bに隙間を置いて対向した他の第2スラスト軸受面S22aと、ラジアル軸受面S11cに隙間を置いて対向した他のラジアル軸受面S21bとを有している。第1スラスト軸受面S21aは円形状に形成され、第2スラスト軸受面S22aは環状に形成されている。
また、回転体20は、筒部26を有している。筒部26は、本体21の側面と接合され、本体21に固定されている。筒部26は、例えばCu(銅)で形成されている。
固定シャフト10及び回転体20は、全対向領域で、互いに隙間を置いて設けられている。第1スラスト軸受面S11a及び第1スラスト軸受面S21a間の隙間、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間、並びにラジアル軸受面S11c及びラジアル軸受面S21b間の隙間は、10μm程度である。第1固定部11は回転体20で覆われている。第2固定部12は回転体20の外側に突出している。固定シャフト10は回転体20を回転可能に支持している。
液体金属LMは、固定シャフト10及び回転体20間の隙間に充填されている。液体金属LMは、GaIn(ガリウム・インジウム)合金又はGaInSn(ガリウム・インジウム・錫)合金等の材料を利用することができる。
液体金属LMは、第1スラスト軸受面S11a及び第1スラスト軸受面S21aとともに動圧形の第1スラストすべり軸受B1を形成している。液体金属LMは、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22aとともに動圧形の第2スラストすべり軸受B2を形成している。液体金属LMは、ラジアル軸受面S11c及びラジアル軸受面S21bとともに動圧形のラジアルすべり軸受B3を形成している。
陽極ターゲット50は、円盤状に形成され、固定シャフト10及び回転体20と同軸的に設けられている。陽極ターゲット50は、継手40を介して回転体20の一端部に固定されている。ここでは、陽極ターゲット50は、継手40にナット80で固定されている。陽極ターゲット50は、陽極本体51と、陽極本体51の外面の一部に設けられたターゲット層52とを有している。陽極ターゲット50は、回転体20とともに回転可能である。陽極ターゲット50は、ターゲット層52に電子が入射されることによりX線を放出するものである。
陰極60は、陽極ターゲット50のターゲット層52に間隔を置いて対向配置されている。陰極60は、真空外囲器70の内壁に取付けられている。陰極60は、ターゲット層52に照射する電子を放出する電子放出源としてのフィラメント61を有している。
真空外囲器70は、円筒状に形成されている。真空外囲器70はガラス及び金属で形成されている。真空外囲器70において、陽極ターゲット50と対向した個所の径は、回転体20と対向した個所の径より大きい。真空外囲器70は開口部71を有している。真空外囲器70は、密閉され、固定シャフト10、回転体20、陽極ターゲット50及び陰極60等を収容している。真空外囲器70の内部は真空状態に維持されている。
真空外囲器70の密閉状態を維持するよう、開口部71は、固定シャフト10の他端部に密着している。この実施形態において、回転陽極型X線管1は、片端支持軸受構造を採用している。真空外囲器70は、固定シャフト10の第2固定部12を固定し、第1固定部11を支持していない。すなわち、第2固定部12は、軸受の片持ち支持部として機能している。
ステータコイル2は、回転体20の側面、より詳しくは筒部26の側面に対向して真空外囲器70の外側を囲むように設けられている。ステータコイル2の形状は環状である。
筐体3は、陰極60と対向したターゲット層52付近にX線を透過させるX線透過窓3aを有している。筐体3の内部には、回転陽極型X線管1及びステータコイル2が収容されている他、冷却液7が充填されている。
上記のように回転陽極型X線管1を備えたX線管装置が形成されている。
上記回転陽極型X線管1は、スラストすべり軸受を形成する突出部をさらに備えている。次に、突出部を含むスラストすべり軸受について詳細に説明する。この実施形態において、突出部が形成するスラストすべり軸受は、第2スラストすべり軸受B2である。陽極ターゲット50は、固定シャフト10及び回転体20に対して重力方向側に位置している。このため、回転陽極型X線管1は、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わるような姿勢で使用されるものである。
図1乃至図4に示すように、突出部は、環状の突起23を有している。突起23は、第2スラスト軸受面S22aに設けられ、第2スラスト軸受面S11b側に突出し、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間を狭めるものである。突起23は、第2スラスト軸受面S22aの内周縁近傍に位置している。突起23は、蓋部22に一体に形成されている。突起23の高さhは、例えば5μmである。なお、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間gは、上述したように例えば10μmである。
また、回転体20は掻き込み部24を有している。掻き込み部24は、第2スラスト軸受面S22aを窪めて形成され、回転体20の回転方向に沿って並べられた複数のパターン部25で形作られている。この実施形態において、パターン部25は、数十μmの深さdを有した溝で形成されている。掻き込み部24の複数のパターン部25は、ヘリンボン・パターンを形作っている。突起23は、掻き込み部24で分断されている。
上記X線管装置の動作状態において、ステータコイル2は回転体20(特に筒部26)に与える磁界を発生するため、回転体20は回転する。これにより、陽極ターゲット50は回転する。また、陰極60に相対的に負の電圧が印加され、陽極ターゲット50に相対的に正の電圧が印加される。陰極60及び陽極ターゲット50間に電位差が生じるため、フィラメント61は、電子を放出すると、この電子は、加速され、ターゲット層52に衝突される。これにより、ターゲット層52は、電子と衝突するときにX線を放出し、放出されたX線は真空外囲器70及びX線透過窓3aを透過し、筐体3の外部に放出される。
次に、上記回転陽極型X線管1により、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することができる原理について説明する。
回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わると、第2スラストすべり軸受B2に液体金属LMが十二分に存在しない状態となるが、第2スラスト軸受面S22aに突起23が設けられている。このため、上記の場合、第2スラスト軸受面S11bに突起23のみを接触させることができる。突起23を設けることにより、第2スラスト軸受面S11bとの接触面積を低減することができ、第2スラストすべり軸受B2における静止摩擦力を低減することができるため、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となる。
上記のように構成された第1の実施形態に係る回転陽極型X線管及びX線管装置によれば、回転陽極型X線管1は、第2スラスト軸受面S11bを有した固定シャフト10と、第2スラスト軸受面S22aを有した回転体20と、液体金属LMと、突起23と、陽極ターゲット50と、陰極60と、真空外囲器70と、を備えている。突起23は、第2スラスト軸受面S22aに設けられ、第2スラスト軸受面S11b側に突出し、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間を狭めるものである。
突起23は、第2スラスト軸受面S11b、第2スラスト軸受面S22a及び液体金属LMとともに動圧形の第2スラストすべり軸受B2を形成するものである。第2スラスト軸受面S11b及び突起23の接触面積は、突起23が設けられていない場合の第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22aの接触面積より小さい。
回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わっても、第2スラスト軸受面S11bには突起23のみを接触させることができ、第2スラストすべり軸受B2における固定シャフト10及び回転体20の接触面積を低減することができる。これにより、第2スラストすべり軸受B2における静止摩擦力を低減することができるため、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となる。
突起23は、環状に形成され、第2スラスト軸受面S22aの内周縁近傍に位置している。突起23は、第2スラストすべり軸受B2において、より回転軸近傍に位置しているため、第2スラストすべり軸受B2における静止摩擦力を一層低減することができる。
回転体20は掻き込み部24を有し、掻き込み部24の複数のパターン部25はヘリンボン・パターンを形作っている。回転体20が回転することにより、液体金属LMは、掻き込み部24により第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間に掻き集められ、動圧を発生させることができる。これにより、回転体20の回転動作中に第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22aを一層非接触状態に保つことができる。
突起23は掻き込み部24により分断されている。突起23は第2スラスト軸受面S22aに全周に亘って連続して形成されていないため、突起23及び第2スラスト軸受面S11b間への液体金属LMの供給路を形成することができ、突起23及び第2スラスト軸受面S11bも一層非接触状態に保つことができる。
また、上述したことから、第2スラスト軸受面S11b及び突起23(第2スラスト軸受面S22a)の少なくとも一方が削られてなる異物の発生自体を抑制することができるため、異物の液体金属LMへの混入を抑制することができる。これにより、第2スラスト軸受面S11b及び突起23(第2スラスト軸受面S22a)に与えるダメージを抑制することができる。
上記したことから、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わるような姿勢で回転陽極型X線管1を使用する場合であっても、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管1及びX線管装置を得ることができる。
次に、第2の実施形態に係る回転陽極型X線管及び回転陽極型X線管を備えたX線管装置について詳細に説明する。なお、この実施の形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5に示すように、回転陽極型X線管1の突出部は、突起23を有しておらず、突起23の替わりに環状の突起13を有している。突起13は、第2スラスト軸受面S11bに設けられ、第2スラスト軸受面S22a側に突出し、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間を狭めるものである。突起13は、第2スラスト軸受面S11bの内周縁近傍に位置している。
突起13は、第1固定部11に一体に形成されている。ここでは、突起13は、第2固定部12に隙間を置いて形成されているが、第2固定部12に隣接し第2固定部12と一体に形成されていてもよい。突起13の高さは、例えば5μmである。なお、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間は、上記第1の実施形態のように例えば10μmである。
また、図示しないが、固定シャフト10は、上記第1の実施形態のように、第2スラストすべり軸受B2に掻き込み部を有していてもよい。この場合、掻き込み部は、第2スラスト軸受面S11bを窪めて形成され、回転体20の回転方向に沿って並べられた複数のパターン部で形作られている。掻き込み部のパターン部は、溝で形成され、ヘリンボン・パターンを形作っている。突起13は、掻き込み部で分断されている。
上記のように構成された第2の実施形態に係る回転陽極型X線管及びX線管装置によれば、回転陽極型X線管1は、突出部が突起23の替わりに突起13を有している以外、上記第1の実施形態の回転陽極型X線管と同様に形成されている。突起13及び第2スラスト軸受面S22aの接触面積は、突起13が設けられていない場合の第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22aの接触面積より小さい。第2スラストすべり軸受B2における静止摩擦力を低減することができ、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となることから、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記したことから、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わるような姿勢で回転陽極型X線管1を使用する場合であっても、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管1及びX線管装置を得ることができる。
次に、第3の実施形態に係る回転陽極型X線管及び回転陽極型X線管を備えたX線管装置について詳細に説明する。なお、この実施の形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、回転陽極型X線管1の突出部は、環状の突起13をさらに有している。突起13は、突起23から外れて位置し、第2スラスト軸受面S11bに設けられ、第2スラスト軸受面S22a側に突出し、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間を狭めるものである。突起13は、第2スラスト軸受面S11bの外周縁近傍に位置している。
突起13は、第1固定部11に一体に形成されている。突起13の高さは、例えば5μmである。なお、第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間は、上記第1の実施形態のように例えば10μmである。
また、固定シャフト10は上記第2の実施形態のように掻き込み部を有していないが、突起13は複数個所で分断されている。
上記のように構成された第3の実施形態に係る回転陽極型X線管及びX線管装置によれば、突出部は突起13及び突起23を有している。突起13及び第2スラスト軸受面S22aの接触面積、並びに第2スラスト軸受面S11b及び突起23の接触面積の和は、突起13及び突起23が設けられていない場合の第2スラスト軸受面S11b及び第2スラスト軸受面S22aの接触面積より小さい。第2スラストすべり軸受B2における静止摩擦力を低減することができ、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となることから、上記第1及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
突起13は、分断され、第2スラスト軸受面S11bに全周に亘って連続して形成されていない。第2スラストすべり軸受B2及びラジアルすべり軸受B3間で液体金属LMが移動するための流路を形成することができ、突起13及び第2スラスト軸受面S22a間の液体金属LMの不足を低減することができるため、回転体20の回転動作中に、突起13及び第2スラスト軸受面S22a、並びに第2スラスト軸受面S11b及び突起23を一層非接触状態に保つことができる。
上記したことから、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わるような姿勢で回転陽極型X線管1を使用する場合であっても、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管1及びX線管装置を得ることができる。
次に、第4の実施形態に係る回転陽極型X線管及び回転陽極型X線管を備えたX線管装置について詳細に説明する。なお、この実施の形態において、固定シャフト10、回転体20及び突出部以外の他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、固定シャフト10は、第1固定部11、第2固定部12及び第3固定部15を有している。第1固定部11、第2固定部12及び第3固定部15は、同軸的に一体に形成されている。
第1固定部11は、円柱状に形成されている。第1固定部11は、側面に位置したラジアル軸受面S11cを有している。ラジアル軸受面S11cは第1固定部11の側面に全周に亘って形成されている。
第2固定部12は、円柱状に形成され、第1固定部11の他端側に位置している。
第3固定部15は、第1固定部11及び第2固定部12より外径の大きい円柱状に形成され、一端が第1固定部11側に位置し、他端が第2固定部12側に位置している。第3固定部15は、一端に第1スラスト軸受面S15aを有し他端に第2スラスト軸受面S15bを有している。第1スラスト軸受面S15a及び第2スラスト軸受面S15bは環状に形成されている。
回転体20は、一端部が閉塞され他端部が円形枠状に窪められた筒状に形成され、固定シャフト10と同軸的に設けられている。回転体20は、回転体20の中心軸に沿った方向に延出している。詳しくは、回転体20は、一端部が閉塞された筒状の本体21と、本体21の他端部に取り外し可能にネジ留めされた蓋部22とで形成されている。
本体21の他端部及び蓋部22は、凹部20aを形成している。第3固定部15が凹部20aの内部に嵌合された状態で、固定シャフト10は回転体20の内部に嵌合されている。回転体20は、固定シャフト10を中心に回転可能である。第3固定部15及び凹部20aは、固定シャフト10及び回転体20の上記中心軸に沿った方向への相対的なズレを規制するものである。
また、蓋部22及び固定シャフト10間の隙間(クリアランス)は、回転体20の回転を維持するとともに液体金属LMの漏洩を抑制できる値に設定されている。以上のことから、上記隙間は僅かであり、蓋部22はラビリンスシールリング(labyrinth seal ring)として機能するものである。
回転体20は、第1スラスト軸受面S15aに隙間を置いて対向した他の第1スラスト軸受面S21cと、第2スラスト軸受面S15bに隙間を置いて対向した他の第2スラスト軸受面S22aと、ラジアル軸受面S11cに隙間を置いて対向した他のラジアル軸受面S21bとを有している。第1スラスト軸受面S21c及び第2スラスト軸受面S22aは環状に形成されている。
また、図示しないが、回転体20は、上記筒部(25)を有している。
固定シャフト10及び回転体20は、全対向領域で、互いに隙間を置いて設けられている。第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21c間の隙間、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間、並びにラジアル軸受面S11c及びラジアル軸受面S21b間の隙間は、10μm程度である。第1固定部11は回転体20で覆われている。第2固定部12は回転体20の外側に突出している。固定シャフト10は回転体20を回転可能に支持している。
液体金属LMは、固定シャフト10及び回転体20間の隙間に充填されている。
液体金属LMは、第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21cとともに動圧形の第1スラストすべり軸受B4を形成している。液体金属LMは、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22aとともに動圧形の第2スラストすべり軸受B5を形成している。液体金属LMは、ラジアル軸受面S11c及びラジアル軸受面S21bとともに動圧形のラジアルすべり軸受B3を形成している。
上記回転陽極型X線管1は、スラストすべり軸受を形成する突出部をさらに備えている。次に、突出部を含むスラストすべり軸受について詳細に説明する。この実施形態において、突出部が形成するスラストすべり軸受は、第1スラストすべり軸受B4及び第2スラストすべり軸受B5である。陽極ターゲット50は、固定シャフト10及び回転体20に対して重力方向側に位置している。このため、回転陽極型X線管1は、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B5に加わるような姿勢で使用されるものである。
突出部は、環状の突起23及び環状の突起27を有している。
突起23は、第2スラスト軸受面S22aに設けられ、第2スラスト軸受面S15b側に突出し、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間を狭めるものである。突起23は、第2スラスト軸受面S22aの内周縁近傍に位置している。突起23は、蓋部22に一体に形成されている。突起23の高さは、例えば5μmである。なお、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間は、例えば10μmである。また、
突起27は、第1スラスト軸受面S21cに設けられ、第1スラスト軸受面S15a側に突出し、第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21c間の隙間を狭めるものである。突起27は、第1スラスト軸受面S21cの内周縁近傍に位置している。突起27は、本体21に一体に形成されている。突起27の高さは、例えば5μmである。なお、第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21c間の隙間は、例えば10μmである。
回転体20は上記掻き込み部(24)を有している。掻き込み部は第2スラスト軸受面S22aに形成され、突起23は掻き込み部で分断されている。第1スラストすべり軸受B4は上記掻き込み部を有していないが、突起27は複数個所で分断されている。ここでは、第2スラストすべり軸受B5にのみ掻き込み部が形成されているが、掻き込み部はさらに第1スラストすべり軸受B4に形成されていてもよい。
上記のように構成された第4の実施形態に係る回転陽極型X線管及びX線管装置によれば、突出部は突起23及び突起27を有している。突起23及び第2スラスト軸受面S15bの接触面積は、突起23が設けられていない場合の第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22aの接触面積より小さい。回転陽極型X線管1が、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B5に加わるような姿勢で使用される場合に、第2スラストすべり軸受B5における静止摩擦力を低減することができ、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となることから、上記第1乃至第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
一方、突起27及び第1スラスト軸受面S15aの接触面積は、突起27が設けられていない場合の第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21cの接触面積より小さい。回転陽極型X線管1が、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第1スラストすべり軸受B4に加わるような姿勢で使用される場合に、第1スラストすべり軸受B4における静止摩擦力を低減することができ、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となることから、上記第1乃至第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記したことから、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が、第2スラストすべり軸受B5又は第1スラストすべり軸受B4に加わるような姿勢で回転陽極型X線管1を使用する場合であっても、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管1及びX線管装置を得ることができる。
次に、第5の実施形態に係る回転陽極型X線管及び回転陽極型X線管を備えたX線管装置について詳細に説明する。なお、この実施の形態において、他の構成は上述した第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、回転陽極型X線管1の突出部は、突起23を有しておらず、突起23の替わりに環状の突起14を有している。突起14は、第1スラスト軸受面S11aに設けられ、第1スラスト軸受面S21a側に突出し、第1スラスト軸受面S11a及び第1スラスト軸受面S21a間の隙間を狭めるものである。突起14は、第1固定部11に一体に形成されている。突起14の高さは、例えば5μmである。なお、第1スラスト軸受面S11a及び第1スラスト軸受面S21a間の隙間は、上述したように例えば10μmである。突起14は、複数個所で分断されている。
また、上記第2スラストすべり軸受B2は上記掻き込み部24を有していない。図示しないが、固定シャフト10は、上記第1の実施形態のように、第1スラストすべり軸受B1に掻き込み部を有していてもよい。この場合、第1スラスト軸受面S11aに掻き込み部を形成し、突起14を掻き込み部で分断してもよい。
上記のように構成された第5の実施形態に係る回転陽極型X線管及びX線管装置によれば、突出部は突起14を有している。突起14及び第1スラスト軸受面S21aの接触面積は、突起14が設けられていない場合の第1スラスト軸受面S11a及び第1スラスト軸受面S21aの接触面積より小さい。回転陽極型X線管1が、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第1スラストすべり軸受B1に加わるような姿勢で使用される場合に、第1スラストすべり軸受B1における静止摩擦力を低減することができ、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となることから、上記第1乃至第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記したことから、回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第1スラストすべり軸受B1に加わるような姿勢で回転陽極型X線管1を使用する場合であっても、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管1及びX線管装置を得ることができる。
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び液体金属LMとともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する突出部は、スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭めるものであればよい。
上述した実施形態において、突出部が環状の突起を有している例を挙げたが、これに限らず種々変形可能である。例えば、突起の形状は環状に限らず、他の形状であってもよい。突出部は、突出部が設けられるスラスト軸受面より小さい面積を有していればよい。
この発明は、上記回転陽極型X線管及びX線管装置に限らず、各種の回転陽極型X線管及びX線管装置に適用することができる。
1…回転陽極型X線管、2…ステータコイル、3…筐体、7…冷却液、10…固定シャフト、11…第1固定部、12…第2固定部、15…第3固定部、13,14,23,27…突起、20…回転体、21…本体、22…蓋部、24…掻き込み部、25…パターン部、50…陽極ターゲット、60…陰極、70…真空外囲器、LM…液体金属、B1,B2,B4,B5…スラストすべり軸受、B3…ラジアルすべり軸受、S11a,S11b,S15a,S15b,S21a,S21c,S22a…スラスト軸受面、S11c,S21b…ラジアル軸受面。

Claims (12)

  1. 円柱状に形成され、スラスト軸受面を有した固定体と、
    前記固定体と同軸的に延出して筒状に形成され、前記スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他のスラスト軸受面を有し、前記固定体を中心に回転可能な回転体と、
    前記固定体及び回転体間の隙間に充填された潤滑剤と、
    前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭め、前記スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び潤滑剤とともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する突出部と、
    前記回転体に固定され、電子が入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
    前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極と、
    前記固定体、回転体、陽極ターゲット及び陰極を収容し、前記固定体を固定する真空外囲器と、を備えている回転陽極型X線管。
  2. 前記突出部は、環状の突起を有している請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  3. 前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面は、環状であり、
    前記突出部は、前記スラスト軸受面又は他のスラスト軸受面の内周縁近傍に位置している請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  4. 前記回転体は、前記他のスラスト軸受面を窪めて形成され、前記回転体の回転方向に沿って並べられた複数のパターン部で形作られた掻き込み部を有している請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  5. 前記掻き込み部の複数のパターン部は、ヘリンボン・パターンを形作っている請求項4に記載の回転陽極型X線管。
  6. 前記突出部は、前記他のスラスト軸受面に設けられた環状の突起を有し、
    前記突起は、前記掻き込み部で分断されている請求項4又は5に記載の回転陽極型X線管。
  7. 前記回転体及び陽極ターゲットの自重が前記スラストすべり軸受に加わるような姿勢で使用される請求項1乃至6の何れか1項に記載の回転陽極型X線管。
  8. 前記固定体は、円柱状に形成され、一端に位置した第1スラスト軸受面、他端に位置した第2スラスト軸受面及び側面に位置したラジアル軸受面を有した第1固定部と、前記第1固定部より外径の小さい円柱状に形成され、前記第1固定部の他端側に位置し、前記第1固定部とともに同軸的に一体に形成された第2固定部と、を有し、
    前記回転体は、前記第1スラスト軸受面に対向した一端部が閉塞された筒状に形成され、前記固定体が内部に嵌合され、前記第1スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他の第1スラスト軸受面、前記第2スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他の第2スラスト軸受面及び前記ラジアル軸受面に隙間を置いて対向した他のラジアル軸受面を有し、
    前記潤滑剤は、前記第1スラスト軸受面及び他の第1スラスト軸受面とともに動圧形の第1スラストすべり軸受を形成し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面とともに動圧形の第2スラストすべり軸受を形成し、前記ラジアル軸受面及び他のラジアル軸受面とともに動圧形のラジアルすべり軸受を形成し、
    前記突出部が形成する前記スラストすべり軸受は、前記第2スラストすべり軸受である請求項1に記載の回転陽極型X線管。
  9. 前記突出部は、前記他の第2スラスト軸受面に設けられ、前記第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の突起を有している請求項8に記載の回転陽極型X線管。
  10. 前記突出部は、前記第2スラスト軸受面に設けられ、前記他の第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の突起を有している請求項8に記載の回転陽極型X線管。
  11. 前記突出部は、
    前記他の第2スラスト軸受面に設けられ、前記第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の第1突起と、
    前記第1突起から外れて位置し、前記第2スラスト軸受面に設けられ、前記他の第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の第2突起と、を有している請求項8に記載の回転陽極型X線管。
  12. 請求項1乃至11の何れか1項に記載の回転陽極型X線管と、
    前記回転体に与える磁界を発生して前記回転体及び陽極ターゲットを回転させるコイルと、
    前記回転陽極型X線管及びコイルを収容した筐体と、を備えているX線管装置。
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