JP2012043555A - 回転陽極型x線管及びx線管装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 回転陽極型X線管は、スラスト軸受面を有した固定体と、他のスラスト軸受面を有した回転体20と、固定体及び回転体間の隙間に充填された潤滑剤と、突出部と、陽極ターゲット50と、陰極と、真空外囲器と、を備えている。突出部は、スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭め、スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び潤滑剤とともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する。
【選択図】図2
Description
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、良好な軸受動作を得ることができる回転陽極型X線管及びX線管装置を提供することにある。
円柱状に形成され、スラスト軸受面を有した固定体と、
前記固定体と同軸的に延出して筒状に形成され、前記スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他のスラスト軸受面を有し、前記固定体を中心に回転可能な回転体と、
前記固定体及び回転体間の隙間に充填された潤滑剤と、
前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭め、前記スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び潤滑剤とともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する突出部と、
前記回転体に固定され、電子が入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極と、
前記固定体、回転体、陽極ターゲット及び陰極を収容し、前記固定体を固定する真空外囲器と、を備えている。
上記回転陽極型X線管と、
前記回転体に与える磁界を発生して前記回転体及び陽極ターゲットを回転させるコイルと、
前記回転陽極型X線管及びコイルを収容した筐体と、を備えている。
図1に示すように、回転陽極型X線管装置は、回転陽極型X線管1と、磁界を発生させるコイルとしてのステータコイル2と、回転陽極型X線管1及びステータコイル2を収容した筐体3と、筐体3内に充填された冷却液7とを備えている。
第2固定部12は、第1固定部11より外径の小さい円柱状に形成され、第1固定部11の他端側に位置している。
また、回転体20は、筒部26を有している。筒部26は、本体21の側面と接合され、本体21に固定されている。筒部26は、例えばCu(銅)で形成されている。
筐体3は、陰極60と対向したターゲット層52付近にX線を透過させるX線透過窓3aを有している。筐体3の内部には、回転陽極型X線管1及びステータコイル2が収容されている他、冷却液7が充填されている。
上記のように回転陽極型X線管1を備えたX線管装置が形成されている。
回転体20及び陽極ターゲット50の自重が第2スラストすべり軸受B2に加わると、第2スラストすべり軸受B2に液体金属LMが十二分に存在しない状態となるが、第2スラスト軸受面S22aに突起23が設けられている。このため、上記の場合、第2スラスト軸受面S11bに突起23のみを接触させることができる。突起23を設けることにより、第2スラスト軸受面S11bとの接触面積を低減することができ、第2スラストすべり軸受B2における静止摩擦力を低減することができるため、回転体20及び陽極ターゲット50の回転動作を良好に開始することが可能となる。
また、固定シャフト10は上記第2の実施形態のように掻き込み部を有していないが、突起13は複数個所で分断されている。
第2固定部12は、円柱状に形成され、第1固定部11の他端側に位置している。
また、図示しないが、回転体20は、上記筒部(25)を有している。
液体金属LMは、第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21cとともに動圧形の第1スラストすべり軸受B4を形成している。液体金属LMは、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22aとともに動圧形の第2スラストすべり軸受B5を形成している。液体金属LMは、ラジアル軸受面S11c及びラジアル軸受面S21bとともに動圧形のラジアルすべり軸受B3を形成している。
突起23は、第2スラスト軸受面S22aに設けられ、第2スラスト軸受面S15b側に突出し、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間を狭めるものである。突起23は、第2スラスト軸受面S22aの内周縁近傍に位置している。突起23は、蓋部22に一体に形成されている。突起23の高さは、例えば5μmである。なお、第2スラスト軸受面S15b及び第2スラスト軸受面S22a間の隙間は、例えば10μmである。また、
突起27は、第1スラスト軸受面S21cに設けられ、第1スラスト軸受面S15a側に突出し、第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21c間の隙間を狭めるものである。突起27は、第1スラスト軸受面S21cの内周縁近傍に位置している。突起27は、本体21に一体に形成されている。突起27の高さは、例えば5μmである。なお、第1スラスト軸受面S15a及び第1スラスト軸受面S21c間の隙間は、例えば10μmである。
Claims (12)
- 円柱状に形成され、スラスト軸受面を有した固定体と、
前記固定体と同軸的に延出して筒状に形成され、前記スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他のスラスト軸受面を有し、前記固定体を中心に回転可能な回転体と、
前記固定体及び回転体間の隙間に充填された潤滑剤と、
前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面の少なくとも一方に設けられ、スラスト方向に突出し、前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面間の隙間を狭め、前記スラスト軸受面、他のスラスト軸受面及び潤滑剤とともに動圧形のスラストすべり軸受を形成する突出部と、
前記回転体に固定され、電子が入射されることによりX線を放出する陽極ターゲットと、
前記陽極ターゲットに照射する電子を放出する陰極と、
前記固定体、回転体、陽極ターゲット及び陰極を収容し、前記固定体を固定する真空外囲器と、を備えている回転陽極型X線管。 - 前記突出部は、環状の突起を有している請求項1に記載の回転陽極型X線管。
- 前記スラスト軸受面及び他のスラスト軸受面は、環状であり、
前記突出部は、前記スラスト軸受面又は他のスラスト軸受面の内周縁近傍に位置している請求項1に記載の回転陽極型X線管。 - 前記回転体は、前記他のスラスト軸受面を窪めて形成され、前記回転体の回転方向に沿って並べられた複数のパターン部で形作られた掻き込み部を有している請求項1に記載の回転陽極型X線管。
- 前記掻き込み部の複数のパターン部は、ヘリンボン・パターンを形作っている請求項4に記載の回転陽極型X線管。
- 前記突出部は、前記他のスラスト軸受面に設けられた環状の突起を有し、
前記突起は、前記掻き込み部で分断されている請求項4又は5に記載の回転陽極型X線管。 - 前記回転体及び陽極ターゲットの自重が前記スラストすべり軸受に加わるような姿勢で使用される請求項1乃至6の何れか1項に記載の回転陽極型X線管。
- 前記固定体は、円柱状に形成され、一端に位置した第1スラスト軸受面、他端に位置した第2スラスト軸受面及び側面に位置したラジアル軸受面を有した第1固定部と、前記第1固定部より外径の小さい円柱状に形成され、前記第1固定部の他端側に位置し、前記第1固定部とともに同軸的に一体に形成された第2固定部と、を有し、
前記回転体は、前記第1スラスト軸受面に対向した一端部が閉塞された筒状に形成され、前記固定体が内部に嵌合され、前記第1スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他の第1スラスト軸受面、前記第2スラスト軸受面に隙間を置いて対向した他の第2スラスト軸受面及び前記ラジアル軸受面に隙間を置いて対向した他のラジアル軸受面を有し、
前記潤滑剤は、前記第1スラスト軸受面及び他の第1スラスト軸受面とともに動圧形の第1スラストすべり軸受を形成し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面とともに動圧形の第2スラストすべり軸受を形成し、前記ラジアル軸受面及び他のラジアル軸受面とともに動圧形のラジアルすべり軸受を形成し、
前記突出部が形成する前記スラストすべり軸受は、前記第2スラストすべり軸受である請求項1に記載の回転陽極型X線管。 - 前記突出部は、前記他の第2スラスト軸受面に設けられ、前記第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の突起を有している請求項8に記載の回転陽極型X線管。
- 前記突出部は、前記第2スラスト軸受面に設けられ、前記他の第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の突起を有している請求項8に記載の回転陽極型X線管。
- 前記突出部は、
前記他の第2スラスト軸受面に設けられ、前記第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の第1突起と、
前記第1突起から外れて位置し、前記第2スラスト軸受面に設けられ、前記他の第2スラスト軸受面側に突出し、前記第2スラスト軸受面及び他の第2スラスト軸受面間の隙間を狭めた環状の第2突起と、を有している請求項8に記載の回転陽極型X線管。 - 請求項1乃至11の何れか1項に記載の回転陽極型X線管と、
前記回転体に与える磁界を発生して前記回転体及び陽極ターゲットを回転させるコイルと、
前記回転陽極型X線管及びコイルを収容した筐体と、を備えているX線管装置。
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JP2010181349A JP2012043555A (ja) | 2010-08-13 | 2010-08-13 | 回転陽極型x線管及びx線管装置 |
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