JP2012040137A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥処理を中断して洗浄対象物を洗浄空間に収納でき、しかも、乾燥処理を適切に再開できる食器洗浄機を提供する。
【解決手段】制御手段Hが、乾燥処理の実行中において中断指令が指令されると、乾燥処理の実行を中断する乾燥中断処理を実行し、かつ、その後再開指令が指令されると、乾燥処理を再開するように構成され、且つ、乾燥中断処理として、通風手段23の通風作動及び加熱手段9の加熱作動を停止させるべく通風手段23及び加熱手段9を制御し、かつ、除湿部Gに除湿用の湯水の供給を継続させるべく湯水断続手段Eを制御するように構成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、開閉自在な洗浄空間内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口と、前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して通風手段にて循環される前記洗浄空間の空気を、除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿する除湿部と、前記洗浄空間の空気を加熱する加熱手段と、前記給水口への湯水供給の断続と前記除湿部への湯水供給の断続とを行う湯水断続手段と、前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、前記制御手段が、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄槽内に前記給水口から湯水を供給して洗浄及びすすぎを行うべく、前記湯水断続手段を制御し、且つ、前記乾燥処理においては、前記加熱手段にて前記洗浄空間の空気を加熱しながら、前記除湿用の湯水と前記通風経路を通過する空気とを接触させるべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御するように構成された食器洗浄機に関する。
かかる食器洗浄機は、皿や茶碗等の食器類を洗浄するのに使用されるものである。
すなわち、食器洗浄機は種々の使用形態にて使用されるものであるが、その標準的な使用形態は、洗浄空間内に洗浄対象物が収納された状態において、給水口より洗浄空間内に洗浄用の湯水を供給して、その洗浄用の湯水を洗浄空間内に装備した洗浄ノズルから洗浄水として噴出する洗浄処理を行い、次に、洗浄空間内の湯水を排出したのち、給水口より洗浄空間内にすすぎ用の湯水を供給して、そのすすぎ用の湯水を洗浄空間内に装備した洗浄ノズルから噴出するすすぎ処理を行い、その後、洗浄空間内の湯水を排出したのち、乾燥処理を行う形態である。
食器洗浄機の別の使用形態としては、例えば、手洗い済み等の洗浄処理やすすぎ処理を必要としない洗浄対象物を洗浄する形態があり、このような場合には、乾燥処理が行われることになる。
つまり、食器洗浄機は、標準的な使用形態や、それとは異なる形態にて食器類を洗浄や乾燥するのに用いられることになる。
また、上記した食器洗浄機は、乾燥処理として、加熱手段にて洗浄空間の空気を加熱しながら、通風経路を通過する空気を、除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿することを行うものであるから、乾燥処理を行う際に、湿った空気が機外に排出されることがないため、湿った空気が、使用者や食器洗浄機が設置されている箇所に存在する他の機器類に吹き付けられることを抑制できるものとなり、使用勝手がよいものとなっている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1においては、乾燥処理についての詳細な説明が記載されていないが、乾燥処理においては、洗浄空間の底部に備えられた加熱手段としてのヒータを作動させて、洗浄空間内の空気を加熱させることになる。
特開平8−131391号公報
ところで、食器洗浄機においては、乾燥処理の実行を開始したのちに、手洗い済み等の洗浄対象物を乾燥する等のために、新たに乾燥処理の対象となる洗浄対象物を洗浄空間に収納することが望まれる場合がある。
このように、乾燥処理の実行を開始したのちに、新たに乾燥処理の対象とする洗浄対象物を洗浄空間に収納することが望まれる場合には、乾燥処理を中断して、乾燥処理の対象となる洗浄対象物を洗浄空間内に収納し、その後、乾燥処理を再開させることになる。
そして、乾燥処理を中断する場合には、一般的には、洗浄空間の空気を循環させる通風手段の通風作動、及び、洗浄空間内の空気を加熱する加熱手段の加熱作動を停止し、加えて、除湿部への除湿用の湯水の供給を停止することが考えられる。
つまり、新たに乾燥処理の対象となる洗浄対象物を収納するために開閉自在な洗浄空間を開状態にするにあたって、通風手段を通風作動させたままの状態にすると、洗浄空間から空気が吹き出すことになって、その吹出す空気によって使用者に不快感を与える虞があるため、その通風手段を停止させることになり、それに合わせて、加熱手段を停止し、加えて、除湿部への除湿用の湯水の供給を停止することが考えられる。
しかしながら、この場合、通風手段の通風作動、加熱手段の加熱作動、及び、除湿部への除湿用の湯水の供給を再開して、乾燥処理を再開する際に、除湿部への除湿用の湯水の供給を再開するようにしても、除湿部による除湿作用を迅速に再開させ難いことに起因して、乾燥処理を適切に再開できない虞がある。
つまり、除湿部への除湿用の湯水の供給を再開すべく、湯水断続手段を供給停止状態から湯水供給状態に切り換えた際に、湯水断続手段から除湿部へ湯水が通流するには時間が掛かることや、除湿用の湯水が除湿部に供給されてから除湿作用が適正通り行われるまでには時間が掛かること等に起因して、除湿部による除湿作用を迅速に再開させ難いものであり、その結果、乾燥処理を適切に再開できない虞がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、その目的は、乾燥処理を中断して洗浄対象物を洗浄空間に収納でき、しかも、乾燥処理を適切に再開できる食器洗浄機を提供する点にある。
本発明の食器洗浄機は、開閉自在な洗浄空間内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口と、
前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して通風手段にて循環される前記洗浄空間の空気を、除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿する除湿部と、
前記洗浄空間の空気を加熱する加熱手段と、
前記給水口への湯水供給の断続と前記除湿部への湯水供給の断続とを行う湯水断続手段と、
前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄槽内に前記給水口から湯水を供給して洗浄及びすすぎを行うべく、前記湯水断続手段を制御し、且つ、
前記乾燥処理において、前記加熱手段にて前記洗浄空間の空気を加熱しながら、前記除湿用の湯水と前記通風経路を通過する空気とを接触させるべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御するように構成された食器洗浄機であって、その第1特徴構成は、
前記制御手段が、前記乾燥処理の実行中において中断指令が指令されると、前記乾燥処理の実行を中断する乾燥中断処理を実行し、かつ、その後再開指令が指令されると、前記乾燥処理を再開するように構成され、且つ、前記乾燥中断処理として、前記通風手段の通風作動及び前記加熱手段の加熱作動を停止させるべく前記通風手段及び前記加熱手段を制御し、かつ、前記除湿部に前記除湿用の湯水の供給を継続させるべく前記湯水断続手段を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、乾燥処理の実行中において中断指令が指令されると、乾燥処理の実行を中断する乾燥中断処理が実行されるものであるから、乾燥を行う洗浄対象物を追加したい場合においては、乾燥処理を中断して洗浄対象物を洗浄空間内に収納することができ、そして、再開指令が指令されると、乾燥処理が再開されるものであるから、乾燥処理を中断して洗浄対象物を洗浄空間内に収納したのちに、再開指令を指令することにより、乾燥処理を継続することができる。
そして、乾燥中断処理として、通風手段の通風作動及び加熱手段の加熱作動を停止させ、かつ、除湿部に除湿用の湯水の供給を継続すべく、通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段が制御されるものであるから、乾燥処理が中断される際に、通風手段の通風作動及び加熱手段の加熱作動が停止されるものの、除湿部に除湿用の湯水を供給することが継続されるため、乾燥処理を再開する際に、除湿部における除湿作用を迅速に再開させて、乾燥処理を適切に再開させることができるものとなる。
つまり、乾燥中断処理において、除湿部へ除湿用の湯水を供給することを停止するように構成すると、再開指令によって湯水断続手段を操作して除湿用の湯水を除湿部に供給したときに、湯水断続手段から除湿部への湯水が通流するには時間が掛かることや、除湿用の湯水が除湿部に供給されてから除湿作用が適正通り行われるまでには時間が掛かること等に起因して、除湿部による除湿作用を迅速に再開させ難い虞があるが、乾燥処理の中断中においても、除湿部への除湿用の湯水の供給が継続されるものであるから、除湿部の除湿作用を迅速に再開させて、乾燥処理を適切に再開させることができるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、乾燥処理を中断して洗浄対象物を洗浄空間に収納でき、しかも、乾燥処理を適切に再開できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第2特徴構成は、上記した第1特徴構成に加えて、
湯水断続手段が、給水源に接続された給水路を開閉する第1開閉弁と、前記給水路から分岐されて前記給水口に接続される洗浄槽用分岐路及び前記給水路から分岐されて前記除湿部に接続される除湿用分岐路のうちの、前記洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁と、前記除湿用分岐路に装備されて、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開き状態において、その除湿用分岐路を通流する湯水の通流量が前記洗浄槽用分岐路を通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する定流量弁とから構成され、
前記制御手段が、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開き、且つ、前記乾燥処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁を開き、かつ、前記第2開閉弁を閉じるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、洗浄処理及びすすぎ処理において湯水を洗浄空間に供給するときには、第1開閉弁及び前記第2開閉弁が開かれるため、給水路からの湯水が洗浄槽用分岐路を通して給水口から洗浄空間に供給されることと、給水路からの湯水が除湿用分岐路を通して除湿部から洗浄空間に供給されることとによって行われることになり、洗浄処理やすすぎ処理において、洗浄やすすぎを行うに適切な洗浄用の水位となる湯水を洗浄空間に貯留するために必要となる時間が、給水口から洗浄空間内に湯水を供給することだけを行う場合に較べて、短縮させることができるものとなる。
また、乾燥処理においては、第1開閉弁が開かれ、かつ、第2開閉弁が閉じられることになるため、洗浄槽用分岐路の湯水の通流が停止された状態で、給水路からの湯水が除湿用分岐路を通して除湿部に供給されることになる。
その除湿用分岐路には、その除湿用分岐路を通流する湯水の通流量が洗浄槽用分岐路を通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する流量弁が装備されているから、除湿用分岐路を通して供給される湯水の通流量が、除湿部における除湿作用に必要とする少量に制限されるものとなる。
さらに、洗浄槽用分岐路を通した洗浄空間への湯水供給の停止については、給水路に装備した第1開閉弁と、洗浄槽用分岐路に装備した第2開閉弁とにより、2重に遮断される構成となるため、第1開閉弁及び第2開閉弁のいずれかが、異物を噛みこむ等によって、適切に遮断することができない状態となったとしても、洗浄槽用分岐路を通した洗浄空間への湯水供給を停止して、短時間にて洗浄空間に湯水が異常な高水位に貯留される状態になることを抑制して、多量の水が無駄に消費されることが回避されることになる。
説明を加えると、洗浄空間に湯水が異常な高水位に貯留される状態になると、そのような異常状態であることが異常水位検出手段にて検出されて、洗浄空間の湯水を排出する排出処理が行われることになるが、このような排出処理が短時間の周期で繰り返し行われると、多量の湯水が無駄に消費されることになるから、短時間で、洗浄空間に湯水が異常な高水位に貯留される状態になることを抑制する必要がある。
そして、第1開閉弁及び第2開閉弁の開き状態において、洗浄槽用分岐路を通した湯水の通流量は、洗浄空間内に湯水を貯留することを迅速に行えるようにするために、定流量弁を備える除湿用分岐路を通した湯水の通流量よりも大きくなるように構成されるため、洗浄槽用分岐路を通した洗浄空間への湯水供給を停止する状態において、湯水供給を適切に停止することができないときには、短時間で、洗浄空間に湯水が異常な高水位に貯留される状態になり、上述の排出処理が短時間の周期で繰り返し行われる虞があるが、洗浄槽用分岐路を通した洗浄空間への湯水供給の停止については、給水路に装備した第1開閉弁と洗浄槽用分岐路に装備した第2開閉弁とにより、2重に遮断されるため、洗浄槽用分岐路を通した洗浄空間への湯水供給により、洗浄空間に湯水が異常な高水位に貯留される状態になることが極力抑制されるものとなる。
また、給水路に装備した第1開閉弁が、異物を噛みこむ等によって、適切に遮断することができない状態となったときには、除湿用分岐路を通して湯水が通流して、除湿部を経由して洗浄空間に流動することになるが、除湿用分岐路を通した湯水の通流量は、定流量弁にて少量に制限されているから、万が一、給水路に装備した第1開閉弁が適切に遮断することができない状態となったとしても、洗浄空間に湯水が異常な高水位に貯留される状態になるには、長時間が掛かるものとなり、上述の排出処理が短時間の周期で繰り返し行われることがなく、多量の湯水が無駄に消費されることがない。
ちなみに、上述の第1開閉弁及び第2開閉弁に加えて、除湿用分岐路を開閉する開閉弁を装備して、除湿用分岐路の湯水供給の停止についても、第1開閉弁と除湿用分岐路を開閉する開閉弁とにより、2重に遮断する構成を採用することができるが、除湿用分岐路を通した湯水の通流量は、定流量弁にて少量に制限されている点に着目して、除湿用分岐路を開閉する開閉弁を装備せずに、給水路を開閉する第1開閉弁と洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁とを備えさせた簡素な構成にて、多量の湯水が無駄に消費されることを回避できるのである。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記した第1特徴構成による作用効果に加えて、洗浄処理やすすぎ処理において洗浄空間内に洗浄用の水位の湯水を貯留する時間の短縮化を図ることができ、しかも、簡素な構成にて、多量の湯水が無駄に消費されることを回避できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第3特徴構成は、上記した第2特徴構成に加えて、
前記第2開閉弁が、弁筐と、前記弁筐内部に設けられる弁座と、前記弁座に対して接当する閉状態と前記弁座に対して離間する開状態とに切替え可能な弁体と、前記弁座よりも上流側流路部分の流体が流入する前記弁体の背部側圧力室と前記弁座よりも下流側流路部分とを連通するように前記弁体に形成された貫通孔を開閉操作する弁操作体とを備えて、
前記弁操作体が前記貫通孔を閉状態に操作したときには、前記弁座よりも上流側流路部分の流体が前記弁体の前記背部側圧力室に流入して前記弁体を前記閉状態に操作し、且つ、前記弁操作体が前記貫通孔を開状態に操作したときには、前記弁座よりも上流側流路部分の流体が前記弁体を前記開状態に操作するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁が、弁操作体にて貫通孔を開閉操作することにより、開閉されることになる。
つまり、弁操作体にて貫通孔を閉状態に操作したときには、弁座よりも上流側流路部分の流体が弁体の背部側圧力室に流入して、弁体を弁座側に押圧することによって、弁体が閉状態に操作されることになる。
また、弁操作体が貫通孔を開状態に操作したときには、弁体の背部側圧力室の圧力が弁座よりも下流側流路部分の圧力に低下して、弁座よりも上流側流路部分の流体によって弁体が弁座から離れる側に押圧されることによって、弁体が開状態に操作されることになる。
このように、この第2開閉弁は、弁操作体によって貫通孔を閉状態と開状態とに操作することによって、流体の圧力を利用して弁体を閉状態と開状態とに操作するものであるから、例えば電磁力にて弁操作体を操作するにしても、その操作のための電磁力を小さいものとすることが可能となる等、開閉操作力の低下を図ることができる。
ところで、このような第2開閉弁においては、弁座よりも上流側流路部分の流体圧が存在しないと、弁体を適正通りに開閉操作できないものであり、そして、給水路を開閉する第1開閉弁が閉じられている状態においては、第2開閉弁の弁座よりも上流側流路部分の流体圧が存在しない状態となる。
しかも、第2開閉弁の弁座よりも上流側流路部分の流体圧が存在しない状態から、第1開閉弁が閉状態から開状態に操作されて、第2開閉弁の弁座よりも上流側流路部分の流体圧が存在する状態に切換えられた直後においては、弁体の背部側圧力室内には流体圧が存在しないため、弁操作体によって貫通孔を閉状態に操作していても、第2開閉弁の弁座よりも上流側流路部分の流体圧により、一時的に、弁体が弁座から離れる側に押圧されて、流体が弁座よりも下流側流路部分に流動する虞がある。
つまり、乾燥処理を中断する場合において、第1開閉弁が閉じられる構成となっていると、乾燥処理を再開して第1開閉弁が開かれたときに、給水路からの湯水が第2開閉弁を通して下流側に流動して、給水口から洗浄空間内に噴出して、乾燥中の洗浄対象物を濡らしてしまう虞があるが、上述の如く、乾燥処理を中断する場合にも第1開閉弁は開かれた状態が継続されるものであるため、乾燥処理の中断後、その乾燥処理を再開するときに、給水口より湯水が噴出することを抑制して、乾燥中の洗浄対象物を濡らしてしまうことを回避できる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記した第2特徴構成による作用効果に加えて、洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁の開閉操作力の低下を図るようにしながらも、中断した乾燥処理を再開するときに、乾燥中の洗浄対象物を濡らすことを回避できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第4特徴構成は、上記第1〜第3のいずれかの特徴構成に加えて、
前記制御手段が、前記乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間に達したときには、前記乾燥処理の中断中であることを報知すべく報知手段を作動させる乾燥中断報知処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間に達したときには、乾燥処理の中断中であることが報知されることになる。
このように、乾燥処理の中断中であることが報知されるから、使用者が乾燥処理の中断中であることを忘れている場合においても、使用者に乾燥処理の中断中であることを認識させて、乾燥処理を再開することを促すことができる。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第1〜第3のいずれかの特徴構成による作用効果に加えて、使用者に乾燥処理の中断中であることを認識させて、乾燥処理を再開することを促すことができる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記制御手段が、前記乾燥中断処理を実行してからの経過時間が前記報知用時間よりも長い時間に設定されている停止用時間に達したときには、前記除湿部への前記除湿用の湯水の供給を停止すべく前記湯水断続手段を制御するように構成されている点を特徴とする。
すなわち、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間よりも長い時間に設定されている停止用時間に達したときには、除湿部への除湿用の湯水の供給が停止されることになる。
つまり、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間よりも長い時間に設定されている停止用時間に達した場合には、その後乾燥処理が再開される可能性が低い状態であるとして、除湿部への除湿用の湯水の供給を停止することによって、不必要に除湿用の湯水を消費することを抑制できる。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第4特徴構成による作用効果に加えて、不必要に除湿用の湯水を消費することを抑制できる食器洗浄機を提供できる。
本発明の第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記空気供給口及び前記空気供給口が、前記洗浄空間の側壁部における下位側箇所に形成され、
前記通風経路が、前記空気吸引口から上方側に伸びる上昇経路部分とその上昇経路部分の上端部から前記空気供給口に向けて下方側に伸びる下降経路部分とからなる逆U字状に構成され、
前記除湿部が、
前記通風経路における前記上昇経路部分を通過する空気に対して除湿用の湯水を下方に向けて噴出させる噴出手段を備えて、前記上昇経路部分を上方に向けて通風する空気を、前記噴出手段により下方に向けて噴出される除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成され、且つ、除湿処理後の湯水及び凝縮された湯水が前記空気吸引口を通して前記洗浄空間内に流動させるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、空気吸引口及び空気供給口が、洗浄空間の側壁部における下位側箇所に形成され、且つ、通風経路が、空気吸引口から上方側に伸びる上昇経路部分とその上昇経路部分の上端部から空気供給口に向けて下方側に伸びる下降経路部分とからなる逆U字状に構成されているから、洗浄空間内の残菜類が通風経路内に詰まることを抑制できる。
説明を加えると、洗浄処理の際やすすぎ処理の際に、洗浄対象物に付着していた残菜類が空気吸引口や空気供給口を通して通風経路内に飛散する虞があるが、上昇経路部分は空気吸引口を最も下側に位置する状態で上下方向に伸びるものであり、下降経路部分は空気供給口を最も下側に位置する状態で上下方向に伸びるものであるから、通風経路内に飛散した残菜類が通風経路の上部側には移行することが無く、また、通風経路内に飛散した残菜類は通風経路内を自重落下して洗浄空間内に戻るから、洗浄空間の残菜類が通風経路内に詰まることを抑制できるものとなる。
また、空気吸引口及び空気供給口が、洗浄空間の側壁部における下位側箇所に形成されているので、上昇経路部分と下降経路部分とからなる逆U字状に構成される通風経路を、空気吸引口及び空気供給口が形成される箇所から上方に向けて大きく伸びる状態で形成することができ、残菜類が引っかかり易い通風手段や除湿部を、空気吸引口及び空気供給口から大きく上方に離れた位置に配置させることができ、通風経路内に飛散した残菜類が通風手段や除湿部にまで侵入して付着することを回避し易いものにできる。
そして、除湿部が、通風手段の通風作動によって上昇経路部分を上方に向けて通過する空気に対して噴出手段により除湿用水を下方に向けて噴出させ、上昇経路部分を上方に向けて通過する空気を噴出させる除湿用水との接触により冷却して空気中の水分を凝縮させるものであるから、除湿用水の使用量を少なくしながら洗浄空間内の空気の除湿を行うことが可能となる。
説明を加えると、上方に向けて通過する空気と噴出手段により下方側に噴出させる除湿用水とを接触させて空気中の水分を凝縮させるものであるから、空気と噴出させる除湿用の湯水とが対向する方向にて移動しながら接触させることになり、下方に向けて噴出された除湿用の湯水が上方に向けて通風してくる除湿前の空気と順次接触することになり、下方に向かう除湿用の湯水が空気と接触して空気中の水分を凝縮させる状態が長い領域にわたって続くことになる。
その結果、乾燥処理を実行するときに、除湿用の湯水の使用量を少なくしながら洗浄空間内の空気の除湿を行うことが可能となるのである。
従って、本発明の第6特徴構成によれば、第1〜第5特徴構成のいずれかによる作用効果に加えて、洗浄処理やすすぎ処理において飛散する残菜類が通風経路に詰まることを回避して、長期にわたり良好に使用することができ、しかも、除湿のために使用する湯水の使用量の少量化を図りながら洗浄空間内の空気の除湿を行うことが可能となる食器洗浄機を提供できる。
食器洗浄機の斜視図 洗浄槽を収納した状態の切欠側面図 前面の扉体を取り外した洗浄槽を前方側から見た斜視図 洗浄槽を背面側から見た斜視図 食器洗浄機の概略構成図 乾燥用空気の流動状態を示す概略斜視図 第2開閉弁の閉状態における切欠側面図 第2開閉弁の開状態における切欠側面図 制御作動を示すフローチャート 制御作動を示すフローチャート 水位検出装置の切欠斜視図 同装置の斜視図 同装置の斜視図 湯水排出水位の検出状態の縦断側面図 洗浄水位の検出状態の縦断側面図 異常水位の検出状態の縦断側面図 フロートの斜視図
〔実施形態〕
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、前面部が開口された本体ケース部としての本体部1が設けられ、平面視形状が四角状の洗浄槽Dを備えた引出し部2が、本体部1に対して、水平方向に沿って引出し及び収納自在に設けられて、食器洗浄機の一例としての引出し式の食器洗浄機が構成されている。
尚、例示はしないが、引出し部2を本体部1に対して移動自在に支持するスライド式レール機構が設けられており、引出し部2が、その大部分を本体部1の外方に露出させる状態に引き出すことができるように構成されている。
そして、引出し部2を本体部1に収納した状態で洗浄槽Dの上面部を閉塞し、かつ、引出し部2を本体部1から引き出した状態で洗浄槽Dの上面部を開口させる内蓋部3が設けられており、洗浄槽Dの内部空間にて、開閉自在な洗浄空間Qが構成されている。
引出し部2の前面部には、本体部1の前面部の開口を開閉する扉体Aが設けられ、その扉体Aには、引出し部2を本体部1から引き出すときや収納するときに把持するための把持部Bが設けられている。尚、詳述はしないが、把持部Bの内方側箇所には、引出し部2を本体部1に収納するに伴って本体部1の係止部Paに係合する係合手段Pが設けられており、この係合手段Pが係止部Paに係合することにより、引出し部2を本体部1に収納した状態に保持するようになっている。そして、係合手段Pは、引出し部2を本体部1から引き出すときに把持部Bを支持する手指にて、係合を解除する解除状態に操作できるようになっている。
また、扉体Aには、運転のための各種操作を行う操作部SSが設けられている。
図2及び図5に示すように、上水道等の給水源に接続された給水路4A、その給水路4Aから分岐される洗浄槽用分岐路4B、及び、給水路4Aから分岐される除湿用分岐路4Cが設けられている。
洗浄槽用分岐路4Bは、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口5に接続され、除湿用分岐路4Cは、洗浄槽Dの前側壁部Dfに装備される後述の除湿部Gに接続されている。
そして、給水路4Aを開閉する第1開閉弁V1と、洗浄槽用分岐路4Bを開閉する第2開閉弁V2と、除湿用分岐路4Cに装備されて、第1開閉弁V1及び前記第2開閉弁の開き状態において、その除湿用分岐路4Cを通流する湯水の通流量が洗浄槽用分岐路4Bを通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する定流量弁V3とが設けられ、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、及び、定流量弁V3から、給水口への湯水供給の断続と前記除湿部への湯水供給の断続とを行う湯水断続手段Eが構成されている。
つまり、給水口5に湯水を供給するときには、第1開閉弁V1、及び、第2開閉弁V2が開かれることになり、除湿部Gに湯水を供給するときには、第1開閉弁V1が開かれ、第2開閉弁V2が閉じられることになる。
尚、第1開閉弁V1には、洗浄槽用分岐路4Bを通流する湯水の通流量を、除湿用分岐路4Cを通流する湯水の通流量よりも十分に大きいものの、過大な通流量となることを抑制すべく制限する定流量弁V4が、一体的に組み込まれる状態で装備されている。
また、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、及び、定流量弁V3が、本体部1の背部側箇所に配設され、洗浄槽用分岐路4Aにおける第2開閉弁V2と給水口5とを接続する部分が、可撓性ホースR1にて構成され、除湿用分岐路4Cにおける定流量弁V3と除湿部Gとを接続する部分が、可撓性ホースR2にて構成されている。
第2開閉弁V2について説明を加えると、図7及び図8に示すように、第2開閉弁V2は、洗浄槽用分岐路4Bの途中に配設される弁筐50と、その弁筐50の内部に設けられる弁座52と、弁座52に対して接当する閉状態と弁座52に対して離間する開状態とに切替え可能な弁体53と、弁座52よりも上流側流路部分51Aの流体が流入する弁体53の背部側圧力室51Bと、弁体53の背部側圧力室51Bとその弁座52よりも下流側流路部分51Cとを連通するように弁体53に形成された貫通孔53bと、その貫通孔53bを開閉操作する弁操作体54とを備えて構成されている。
弁体53は、その一部が上流側流路部分51Aに臨むように形成されて、上流側流路部分51Aの流体圧にて弁座52から離れる側に押圧されるよう構成され、且つ、弁体53の上流側流路部分51Aに臨む部分には、上流側流路部分51Aの流体を背部側圧力室51Bに導くブリード孔53aが形成されている。
そして、弁操作体54が貫通孔53bを閉状態に操作したときには、弁座52よりも上流側流路部分51Aの流体が弁体53の背部側圧力室51Bに流入して弁体53を閉状態に操作し、且つ、弁操作体54が貫通孔53bを開状態に操作したときには、弁座52よりも上流側流路部分51Aの流体が弁体53を開状態に操作する、所謂パイロット弁方式に構成されている。
各部について説明を加えると、弁体53における弁座52と対向する部分には、弁座52と密着状に接当することになる弁座接当部53cが設けられている。
一端側が閉塞された筒状の弁操作体ケーシング58が、弁筐50に組み付けられ、その弁操作体ケーシング58内に、弁操作体54が摺動可能に装備され、かつ、弁操作体54を貫通孔53bを閉じる状態側に向けて復帰付勢するスプリング56が設けられている。
弁操作体54の弁体53側の端部には、貫通孔53bに接当する接当部54bが設けられている。
弁操作体ケーシング58の外周部には、弁操作体54をスプリング56の復帰付勢力に抗して、貫通孔53bを開く側に操作するソレノイド55が設けられている。
つまり、ソレノイド55によって弁操作体54がスプリング56の付勢力に抗して移動操作されたときには、弁操作体54の接当部54bが弁体53の貫通孔53bから離間する状態となり、貫通孔53bを開操作することになる。
また、ソレノイド55による弁操作体54の操作が解除されたときには、弁操作体54がスプリング56の付勢力によって移動して、弁操作体54の接当部54bが弁体53の貫通孔53bに接当する状態となり、貫通孔53bを閉操作することになる。
そして、弁操作体54が貫通孔53bを閉状態とするように操作されたときには、図7の矢印に示すように、ブリード孔53aを介して上流側流路部分51Aから背部側圧力室51Bに流体(湯水)が流入し、背部側圧力室51B内の流体圧が高くなって弁体53が弁座52に対して接当する閉状態となる。したがって、弁筐50内部における上流側流路部分51Aと下流側流路部分51Cとの間が閉止されて給水口への湯水の供給が停止されることになる。
また、弁操作体54が貫通孔53bを開状態とするように操作されたときには、貫通孔53bを介して背部側圧力室51Bが下流側流路部分51Cと連通して、背部側圧力室51B内の流体圧が上流側流路部分51Aよりも低くなるため、弁体53が開状態に操作され、弁体53が弁座52に対して離間する開状態となる。したがって、図8の矢印に示すように、弁筐50内部における上流側流路部分51Aと下流側流路部分51Cとが接続されて給水口に湯水が供給されることになる。
尚、弁筐50の上流側箇所には、除湿用分岐路4Cを通流する湯水の通流量よりも十分に大きな流量ではあるものの、洗浄槽用分岐路4Bを通流する湯水の通流量を設定量に制限する定流量弁V4が設けられ、また、定流量弁V4には、第2開閉弁V2に異物が流入することを阻止するフィルタ57が設けられている。
引出し部2における洗浄槽Dの底部下方には、正転で洗浄ポンプとして機能し、且つ、逆転で排水ポンプとして機能する兼用ポンプ6が設けられ、洗浄槽Dの洗浄空間Qの内部には、洗浄ノズル8や加熱手段としての電気式の加熱ヒータ9などが配置され、さらに、食器などの洗浄対象物を収納載置する洗浄かご10が、洗浄槽Dの内部に着脱自在に装着されている。
兼用ポンプ6は、洗浄槽Dの底部に形成した水貯留用凹部Sに、吸引管11にて接続され、かつ、排水管12が接続されている。
尚、図2に示すように、本体部1の底部には、漏水受止め用のドレンパン14が配備されており、例示はしないが、このドレンパン14にて受止め回収された水の存否を検出する漏水センサが装備されることになる。
また、図5に示すように、水貯留用凹部Sには、連通路としての案内管13を介して水位検出手段としての水位センサJが接続されている。
この水位センサJは、後述の如く、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が洗浄用水位(高水位)であること、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が、洗浄空間Qから大部分の湯水を排出した状態に相当して、加熱ヒータ9が露出する程度に低い湯水排出水位(低水位)であること、及び、洗浄槽D内に貯留される湯水が洗浄用水位より設定量高い異常水位であることを検出するように構成されている。
図2、図3及び図5に示すように、洗浄槽Dにおける洗浄空間Qを形成する4つの側壁部のうちの、機体前面側、つまり引出し部前面側に相当する前側壁部Dfには、乾燥ユニットKが取り付けられている。
つまり、前側壁部Dfには、図6にも示すように、乾燥ユニットKからの空気を洗浄空間Qに供給する空気供給口21、及び、乾燥ユニットKが洗浄空間Q内の空気を吸引する空気吸引口22が、洗浄空間Qの下位側に相当する箇所でかつ左右両側に離れた位置に形成されている。具体的には、空気供給口21及び空気吸引口22は、洗浄かご10よりも下方側に位置するように形成されるものであり、そして、本実施形態では、空気供給口21を右側に、且つ、空気吸引口22を左側に位置させている。
乾燥ユニットKは、洗浄槽Dの前側壁部Dfに止着されるケーシング20の内部に、空気吸引口22と空気供給口21とに亘る通風経路Fを通して洗浄空間Qの空気を循環させる通風手段としての循環ファン23、及び、通風経路Fを通して循環される空気を除湿する上述の除湿部Gを備えて構成されている。
通風経路Fは、空気吸引口22から上方側に伸びる上昇経路部分f1とその上昇経路部分f1の上端部から空気供給口21に向けて下方側に伸びる下降経路部分f2とからなる逆U字状に形成されており、上昇経路部分f1に、除湿部Gが配設され、下降経路部分f2に、循環ファン23が配設されている。
除湿部Gは、複数枚の伝熱板24を板厚方向に沿って間隔を隔てて並置して、それら伝熱板24に向けて除湿用の湯水を噴出ノズル25から噴出することによって、複数枚の伝熱板24の間を通して上方に向けて流動する空気を、伝熱板24の表面を流下する除湿用水との接触及び伝熱板24の間を流下する除湿用水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成されている。
尚、噴出ノズル25から噴出された除湿用の湯水及び凝縮された湯水は、空気吸引口22を通して洗浄槽Dの洗浄空間Q内に流動して水貯留用凹部Sに貯留されることになる。
そして、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることにより、洗浄空間Qから吸引した空気を除湿部Gにて除湿したのち、乾燥用の空気として洗浄空間Qに供給し、その供給された空気を電気式の加熱ヒータ9にて加熱することにより、洗浄空間Q内の洗浄対象物を乾燥する乾燥運転を行えるように構成されている。
また、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることにより、洗浄空間Qから吸引した空気中の臭気成分を除湿部Gにて除湿用水に吸収させたのち、洗浄空間Qに供給することにより、洗浄空間Qを消臭する消臭運転を行えるように構成されている。
乾燥運転における空気の流れについて説明を加えると、図6に示すように、洗浄槽Dの前側壁部Dfに形成した空気供給口21から洗浄空間Qに供給される空気は、主たる流れとして、上昇しながら後側壁部に向けて流動し、その後、前側壁部Dfにおける下方側で且つ空気供給口21とは左右方向で離れた位置に形成した空気吸引口22に向けて下方側に移動しながら流動して、空気吸引口22から排出される形態で流れることになり、洗浄槽内における空気吸引口22が位置する側の下方側の部分にも、空気が流動し易いものとなるのである。
したがって、洗浄槽内の洗浄対象物の全体に空気を通流させて、洗浄対象物を効率良く乾燥することにより、乾燥時間の短縮化を図ることができるものとなる。
図5に示すように、引出し部2には、運転を制御する制御手段としての制御部Hが装備され、この制御部Hが、操作部SSにて入力される指令に基づいて、兼用ポンプ6、電気式の加熱ヒータ9、循環ファン23、及び、湯水断続手段Eの作動を制御して、洗浄槽Dの内部にて形成される洗浄空間Qの洗浄対象物を洗浄液としての湯水にて洗浄する洗浄処理としての洗浄運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されかつ電気式の加熱ヒータ9にて加熱されるすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行うすすぎ処理としてのすすぎ運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されたすすぎ水を排水する排水処理としての排水運転、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせる乾燥処理としての乾燥運転、及び、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせる消臭処理としての消臭運転を行うように構成されている。
また、制御部Hは、乾燥運転の実行中において中断指令が指令されると、乾燥運転の実行を中断する乾燥中断処理を実行し、その後、再開指令が指令されると、乾燥運転を再開するように構成され、且つ、乾燥中断処理として、循環ファン23の通風作動及び加熱ヒータ9の加熱作動を停止し、かつ、除湿部Gに除湿用の湯水の供給を継続すべく、循環ファン23、加熱ヒータ9、及び、湯水断続手段Eを制御するように構成されている。
さらに、制御部Hは、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間(例えば2分)に達したときには、乾燥運転の中断中であることを報知すべく、操作部SSに装備した報知手段としてのスピーカLを作動させる乾燥中断報知処理を実行するように構成されている。
加えて、制御部Hは、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間よりも長い時間に設定されている停止用時間(例えば5分)に達したときには、除湿部Gへの除湿用の湯水の供給を停止すべく湯水断続手段Eを制御するように構成されている。
次に、制御部Hが実行する運転について説明を加える
使用者は、操作部SSにより、洗浄運転、すすぎ運転、排水運転、乾燥運転、消臭運転の順に運転させる連続運転コースや、乾燥運転のみ運転させる乾燥のみコースなど各種の運転コースを選択できるように構成され、さらに、連続運転コースとして、標準運転コース、念入り運転コース、スピーディ運転コース、快速運転コースを選択できるように構成されているが、本実施形態においては、連続運転コースの標準運転コースについてのみ説明する。
図9及び図10のフローチャートに基づいて、制御部Hの制御作動を説明する。
まず、図示しない収納スイッチにより、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されることが検出され(#1)、操作部SSの電源スイッチがON操作されると(#2)、運転コースの選択が行われることになる(#3)。本実施形態では、標準運転コースが選択されたとして説明を続ける。
操作部SSのスタートスイッチがON操作されると(#4)、標準運転コースが開始されて、洗浄運転(#5)、すすぎ運転(#10)、排水運転(#15)、乾燥運転(#16)、消臭運転(#24)が順次実行される。
洗浄運転は、先ず、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開弁して、給水路4A及び洗浄槽用分岐路4Bを通して給水口5から洗浄空間Q内に湯水を供給することに加えて、除湿用分岐路4Cを通して除湿部Gに湯水を供給して、その除湿部Gか空気吸引口22を通して洗浄空間Q内に湯水を供給する。そして、洗浄空間Qの水位が洗浄水位に達したことが水位センサJにて検出されると、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じて、洗浄空間Qへの湯水の供給を停止する。
その後、兼用ポンプ6を正転作動させ且つ加熱ヒータ9を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル8から洗浄対象物に向けて噴出する洗浄動作を、洗浄運転用設定時間が経過するまで行い、次に、兼用ポンプ6を逆転作動させ、洗浄槽D内の洗浄水を排水する排水動作を、水位センサJにて上述した湯水排出水位に達したことが検出されるまで行うことになる。
尚、使用者が操作部SSのスタートスイッチをON操作する前に洗浄用洗剤を洗浄槽D内に投入しておくことにより、洗剤を用いた洗浄を行うことができる。
そして、洗浄運転(#5)が開始されたのちは、洗浄運転用設定時間が経過した洗浄終了であるか否かが判断され(#6)、洗浄終了である場合には、すすぎ運転(#10)に移行することになる。
#6にて、洗浄終了でないと判断したときには、操作部SSにて中断指令が指令されたか否かを判断し(#7)、中断指令が指令された場合には、兼用ポンプ6を停止させる等の洗浄運転を中断させるための中断処理を行う(#8)。
その後、操作部SSにて再開指令が指令されるまで(#9)、洗浄運転を中断することになり、洗浄運転を中断しているときに、再開指令が指令されると(#9)、洗浄運転を再開することになる。
このように洗浄運転を中断できるので、洗浄対象物を追加したい場合に、その洗浄対象物を洗浄空間Qに収納させることができる。
すすぎ運転は、上述の洗浄運転と同様に、洗浄空間Qに湯水を供給して、水位センサJにて洗浄水位が検出されると、湯水の供給を停止することになる。
その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを設定時間が経過するまで行うすすぎ動作、及び、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を上述した湯水排出水位となるまで排水する排水動作を順次行うすすぎ動作を、2回行い、最後に加熱すすぎ動作を行うことになる。
加熱すすぎ動作は、上述の洗浄運転と同様に、洗浄空間Qに湯水を供給して、水位センサJにて洗浄水位が検出されると、湯水の供給を停止することになる。
その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行うことになり、そして、図外の温度センサにより、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度(例えば、67℃)になると、加熱すすぎ動作を終了することになる。
そして、すすぎ運転(#10)が開始されたのちは、すすぎ運転の全工程が終了したすすぎ終了であるか否かが判断され(#11)、すすぎ終了である場合には、排水運転(#15)に移行することになる。
#11にて、すすぎ終了でないと判断したときには、操作部SSにて中断指令が指令されたか否かを判断し(#12)、中断指令が指令された場合には、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を停止する等のすすぎ運転を中断するための中断処理を行う(#13)。
その後、操作部SSにて再開指令が指令されるまで(#14)、すすぎ運転を中断し、すすぎ運転を中断しているときに、再開指令が指令されると(#14)、すすぎ運転を再開することになる。
このようにすすぎ運転を中断できるので、すすぎを行いたい洗浄対象物を追加したい場合に、その洗浄対象物を洗浄空間Qに収納させることができる。
排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽Dの洗浄空間Qの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を、水位センサJにて湯水排出水位が検出されるまで行うことになる。
また、制御部Hは、この排水運転において兼用ポンプ6の逆転作動を開始してから設定時間が経過するまでに、水位センサJにて湯水排出水位が検出されなかった場合には、排水動作が適切に行われなかったとして、エラーを報知するように構成されている。
乾燥運転は、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることになり、その状態を乾燥用設定時間(例えば、25分)が経過するまで継続させる。そして、乾燥用設定時間が経過すると、洗浄槽Dの底部に貯留された除湿用水を排水する排水動作を行う。
そして、乾燥運転(#16)が開始されたのちは、乾燥用設定時間が経過した乾燥終了であるか否かが判断され(#17)、乾燥終了である場合には、消臭運転(#24)に移行することになる。
#17にて、乾燥終了でないと判断したときには、操作部SSにて中断指令が指令されたか否かを判断し(#18)、中断指令が指令された場合には、加熱ヒータ9の加熱作動、及び、循環ファン23の通風作動を停止して乾燥運転を中断することになる乾燥中断処理を行う(#19)。
この乾燥中断処理においては、除湿部への除湿用の湯水の供給を継続させる、つまり、噴出ノズル25の噴出作動を停止せずに、噴出ノズル25の噴出作動を継続させることにより、乾燥処理を再開したときに、除湿処理を適切に開始できるようになっている。
#19にて乾燥中断処理が実行されたのちは、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間(例えば、2分)に達したか否かが判断され(#20)、報知用時間に達したときには、乾燥処理の中断中であることを使用者に報知すべく、乾燥中断報知処理(#21)を実行するように構成されている。
この乾燥中断報知処理は、操作部SSに装備したスピーカLを報知手段として、報知音を鳴動させることになる。なお、前記報知音に代えて、前記スピーカLより「乾燥処理を中断してから○○分経過しました」等の音声を出力することも可能である。
#20にて、報知用時間に達していないと判断されたとき、及び、乾燥中断報知処理が実行されたのちは、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間よりも長い時間に設定されている停止用時間(例えば、5分)に達したか否かが判断され(#22)、停止用時間に達したときには、除湿部Gへの除湿用の湯水の供給を停止させるように構成されている。
#22にて、停止用時間に達していないと判断されたときは、次に、操作部SSにて再開指令が指令されたか否か判別し(#23)、再開指令が指令されたと判別したときには、乾燥運転を再開し、再開指令が指令されていないと判別したときには、乾燥中断処理を継続することになる。
このように乾燥運転を中断できるので、乾燥を行う洗浄対象物を追加したい場合に、その洗浄対象物を洗浄空間Qに収納させることができる。
なお、乾燥運転を中断する乾燥中断処理が実行される場合として、上述の如く操作部SSにて中断指令が指令されたときの他に、乾燥運転の実行中に引出し部2が引き出された場合がある。この場合には、引出し部2が引き出された開状態であるか、引出し部2が収納された閉状態であるかを検出する図示しない開閉検出部により開状態が検出されたときに乾燥中断処理が実行され、開閉検出部により閉状態が検出されたときに乾燥運転を再開することになる。
消臭運転は、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25の除湿用水の噴出作動を行わせることになり、その状態を消臭用設定時間が経過するまで行う。そして、消臭用設定時間が経過すると、洗浄槽Dの底部に貯留された消臭用水を排水する排水動作を、水位センサJにて湯水排出水位が検出されるまで行う。
尚、図9のフローチャートには例示しないが、制御部Hは、給水路4A、洗浄槽用分岐路4B及び除湿用分岐路4Cを通して洗浄空間Qに供給される単位時間当たりの湯水供給量よりも単位時間当たりの排水量を多くする状態で兼用ポンプ6を作動させるように構成されるものであり、そして、洗浄運転やすすぎ運転において、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開き状態にして湯水を洗浄槽Dの洗浄空間Qに供給しているときに、水位センサJにて異常水位が検出されたときには、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じ状態にし、且つ、兼用ポンプ6を排水のために作動させる漏水防止運転処理を実行するように構成されている。
また、制御部Hは、漏水防止運転処理を実行しているときに、水位センサJにて上述した洗浄水位より低い水位であることが検出されると、兼用ポンプ6を停止させて漏水防止運転処理を停止するように構成されている。
ちなみに、水位センサJにて洗浄水位より低い水位であることが検出されるときとは、水位センサJが洗浄水位を検出している状態から洗浄水位を検出しない状態に変化したときである。
図4及び図5に示すように、閉じた状態の洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整する圧力調整手段Wが設けられている。
すなわち、例えば、すすぎ処理における最後のすすぎ工程、つまり、電気式の加熱ヒータ9を作動させて高温のすすぎを行う途中において、洗浄対象物を追加収納する作業や、洗浄中の洗浄対象物の一部を取り出す作業等を行うために、一旦運転を停止し、洗浄空間Qを開いて所要の作業を行ったのち、再び、高温のすすぎを行う運転を開始すると、洗浄空間Qを開いたときに洗浄空間Q内に侵入した多量の空気が、高温のすすぎにより加熱されて急激に膨張して、洗浄空間Qの内部圧が大きく増加しようとすることがあるが、このようなときには、圧力調整手段Wの作用によって、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
また、洗浄処理において、電気式の加熱ヒータ9を加熱させたときには洗浄空間Q内の温度はかなりの高温(例えば67℃)になる。その後、洗浄水が排出されて、すすぎ処理のためにすすぎ水が洗浄空間Qに供給され、そのすすぎ水が兼用ポンプ6の作動により洗浄ノズル8より噴出されることになるが、そのすすぎ水の温度は低温(例えば13〜17℃)である。このため、低温のすすぎ水が洗浄ノズル8から噴出されると、洗浄空間Q内の温度が急激に低下するものとなり、その結果、洗浄空間Q内の多量の空気が急激に収縮し、洗浄空間Qの内部圧が大きく減少しようとすることがあるが、このようなときには、圧力調整手段Wの作用によって、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
圧力調整手段Wは、洗浄槽Dの背壁DRに形成した連通孔32を通して、洗浄槽D内の洗浄空間Qと連通して、洗浄空間Q内の圧力を調整するように構成されるものであるが、本実施形態においては、その詳細な構成についての説明は省略する。
尚、圧力調節手段Wには、結露水が生じることがあるが、その結露水が水位センサJを介して、洗浄槽Dに回収されるように構成されている。
以下、水位センサJについて説明する。
図11〜図13に示すように、洗浄槽Dの底部に案内管13にて接続されて、その洗浄槽D内の湯水が導入される水位検出用の湯水貯留槽40と、湯水貯留槽40の内部に装備されて、その湯水貯留槽40に貯留される湯水の水位に応じて昇降する水位検出用のフロート41と、フロート41の本体部41Aから上方に延びる軸部41Bを昇降自在に案内する案内部Uと、湯水貯留槽40の上端よりも上方側箇所に位置されて、フロート41の上下2つの昇降位置を検出する一対の第1水位検出部T1及び第2検出部T2とが設けられている。
湯水貯留槽40は、横断面形状が4角形状の有底筒状に形成されるものであって、その底部には、上述した案内管13が接続される連通口として連結用筒部40Cが形成され、そして、その上部に外嵌される蓋体42にて、上方開口が覆われるようになっている。
ちなみに、湯水貯留槽40の上端側部分は、洗浄水受け入れ部40A、及び、圧力調整手段Wからの結露水を受け止める結露水受け部40Bが、外方に突出状態で設けられ、蓋体42が、洗浄水受け入れ用の貯留部40A及び結露水受け部40Bを覆う状態に形成され、そして、蓋体42における結露水受け部40Bを覆う部分には、圧力調整手段Wとの連結用の開口部Vkが形成されている。
尚、洗浄水受け入れ部40Aの機能については後述する。
フロート40の上下2つの昇降位置は、上述した洗浄用水位を検出するための昇降位置(図15参照)と、上述した湯水排出水位を検出するための昇降位置(図14参照)とであり、第1水位検出部T1が、高位側の洗浄用水位を検出する昇降位置にフロート41が位置することを検出し、第2水位検出部T2が、低位側の湯水排出水位を検出する昇降位置にフロート41が位置することを検出するように構成されている。
第1水位検出部T1及び第2検出部T2が、フォトインタラプタ式の光センサを用いて構成され、第1水位検出部T1が、蓋体42の上部に突設した第1センサ取付け部42aに装着され、第2水位検出部T2が、蓋体42の上部に突設した第2センサ取付け部42bに装着されている。
また、蓋体42には、上述した異常水位を検出する異常水位検出用の電極43が、上端側を蓋体42の上方に位置させ、且つ、下端側を湯水貯留槽40内に突出させる状態で設けられている。
つまり、異常水位検出用の電極43は、図16に示すように、湯水貯留槽40の水位が第1水位検出部T1及び第2検出部T2のうちの高水位側の第2水位検出部T1にて検出される水位よりも設定量高くなったときに湯水貯留槽40に貯留される湯水にて導通される導通される状態で、蓋体42に装備されている。
図11及び図14に示すように、フロート41の軸部41Bが、フロート41が複数の昇降位置のうちの低水位側の昇降位置に位置する状態において、つまり、湯水排出水位を検出するための昇降位置に位置する状態において、その上端部を湯水貯留槽40の上端よりも下方に位置させる長さに形成されている。
また、案内部Uが、湯水貯留槽40の上端よりも下方に位置するフロート40の軸部40Bを案内すべく、湯水貯留槽40の上端よりも下方に位置して案内するように構成されている。
そして、第1水位検出部T1及び第2検出部T2のうちの低水位側の第2検出部T2にて検出される被検出部44aを備えた揺動レバー44が、フロート41の軸部41Bの上端部に連係されて上下に揺動する状態で設けられている。
説明を加えると、揺動レバー44が、第2センサ取付け部42bに、横軸心X回りで上下揺動自在に枢支され、その横軸心Xの一端側部分が、上述の被検出部44aに形成され、横軸心Xの他端側部分が、軸部41Bとの連係部44bに形成されている。
連係部44bは、二股状に形成されて、その連係部44bに、軸部41Bの上端が係合されるように構成されている。
つまり、図17に示すように、軸部41Bの上端部であって、上端よりも下方側箇所には、左右一対の旗状体41aが突設され、軸部41Bの上端には、外れ止め用の突起部41bが左右一対の旗状体41aと同方向に突出する状態に形成されている。
そして、揺動レバー44の二股状の連係部44bが、外れ止め用の突起部41bと左右一対の旗状体41aの間に挿入し、且つ、軸部41の上端が、二股状の連係部44bを貫通する状態となるように構成されている。
図15に示すように、フロート41の軸部41Bが、フロート41が複数の昇降位置のうちの高水位側の昇降位置に位置する状態において、つまり、洗浄用水位を検出する状態において、その上端部を湯水貯留槽40の上端よりも上方に位置させる長さに形成されている。
そして、上述した一対の旗状体41aのうちの1つが、第1検出部T1にて検出される被検出部と機能するように構成されている。
案内部Uが、フロート41の昇降全範囲に亘って、軸部41Bの上端部に設けた一対の旗状体41aのうちの1つを係合する案内溝U1として構成されている。つまり、一対の旗状体41aのうち1つが、案内溝U1に係合される被案内片として機能するように構成されている。
ちなみに、案内部Uは、一対の旗状体41aのうちの第1検出部T1にて検出される被検出部と機能する旗状体41aが係合する補助案内溝U2をも備えるように構成されているが、この補助案内溝U2は、第1検出部T1の近くまでは存在するものの、被検出部と機能する旗状体41aが第1検出部T1にて検出される箇所では存在しないものであるため、フロート41の昇降全範囲に亘ってフロート41を案内するものではない。
案内部Uについて説明を加えると、湯水貯留槽40の上方開口を覆う蓋体42が、フロート41軸部41Bの挿通箇所ほど低位となる状態で水貯留槽の上端よりも下方に突出する下向き凹入部分42A、及び、案内溝形成用の上方突出部分42Bを備える状態に形成され、案内溝U1が、蓋体42における凹入部分42A及び蓋体の上方突出部分42Bに亘る状態で形成されている。
また、蓋体42には、補助案内溝U2を形成するための補助案内溝形成用の上方突出部分42Cを備える状態に形成され、補助案内溝U2が、蓋体42における凹入部分42A及び蓋体42の上方突出部分42Cに亘る状態で形成されている。
上述の洗浄水受け入れ部40Aについて説明を加えると、図5に示すように、排水運転を行うときに、排水管12を通流する湯水の一部が、分岐管12aを通して、水位センサJ側に分岐流動するように構成され、そして、分岐管12が、洗浄水受け入れ部40Aに設けた管接続部40a接続されている。
したがって、排水運転を行うときに、兼用ポンプ6にて排水される湯水の一部が洗浄水受け入れ部40Aに流動したのち、湯水貯留槽40の内部に吐出されることにより、湯水貯留槽40の壁面を洗浄できるように構成されている。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ)上記実施形態においては、湯水断続手段が、給水路を開閉する第1開閉弁と、洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁と、除湿用分岐路に装備された定流量弁とから構成される場合を例示したが、これらの弁に加えて、除湿用分岐路を開閉する開閉弁を備えさせるようにしてもよい。
そして、除湿用分岐路を開閉する開閉弁を備えさせる場合には、給水路を開閉する第1開閉弁を省略する形態で実施してもよい。
(ロ)上記実施形態では、洗浄槽が本体ケース部に対して水平方向に沿って引き出し及び収納自在に設けられる引き出し式の食器洗浄機を例示したが、本体ケース部に洗浄槽が収納されて、本体ケース部の前面扉が開閉されることにより、洗浄槽の洗浄空間が開閉される形態の食器洗浄機についても、本発明は適用できるものである。
(ハ)上記実施形態では、除湿部が、通風経路における上昇経路部分を通過する空気に対して除湿用の湯水を下方に向けて噴出させる噴出手段を備えて、上昇経路部分を上方に向けて通風する空気を、噴出手段により下方に向けて噴出される除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成される場合を例示したが、除湿部の構成は、種々変更できるものである。
例えば、熱交フィンを備えた熱交換器を通風経路に装備して、熱交換器を通して除湿用の湯水を通流させることにより、通風経路を通風する空気を熱交換器との接触により冷却却させて、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成してもよい。
(ニ)上記実施形態では、第2開閉弁を所謂パイロット弁方式の弁として構成したが、このような構成に代えて、例えば、スプリング等の付勢手段によって閉方向に付勢された弁体を、流体圧を利用せずに電磁力等にて開閉する形式の弁として構成してもよい。
(ホ)上記実施形態では、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間に達したときに、乾燥処理の中断中であることを報知すべく報知手段を作動させる乾燥中断報知処理を実行するように構成したが、乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間に達した時間を基点として、報知用設定時間間隔毎に乾燥中断報知処理を実行するように構成してもよい。このように構成すれば、使用者に乾燥処理の中断中であることをより確実に報知することが可能となる。なお、この場合における報知用設定時間は、停止用時間の1/2未満に設定することになる。
(ヘ)本発明を実施するに、水位検出手段としては、上記実施形態に記載の水位検出センサに代えて、種々の形態のものを適用できるものである。
4A 給水路
4B 洗浄槽用分岐路
4C 除湿用分岐路
5 給水口
6 兼用ポンプ
9 加熱手段
21 空気供給口
22 空気吸引口
23 通風手段
25 噴出手段
D 洗浄槽
E 湯水断続手段
F 通風経路
f1 上昇経路部分
f2 下降経路部分
G 除湿部
H 制御手段
J 水位検出センサ
Q 洗浄空間
K 乾燥ユニット
R1 可撓性ホース
R2 可撓性ホース
V1 第1開閉弁
V2 第2開閉弁
V3 定流量弁
V4 定流量弁

Claims (6)

  1. 開閉自在な洗浄空間内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口と、
    前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して通風手段にて循環される前記洗浄空間の空気を、除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿する除湿部と、
    前記洗浄空間の空気を加熱する加熱手段と、
    前記給水口への湯水供給の断続と前記除湿部への湯水供給の断続とを行う湯水断続手段と、
    前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
    前記制御手段が、
    前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、洗浄槽内に前記給水口から湯水を供給して洗浄及びすすぎを行うべく、前記湯水断続手段を制御し、且つ、
    前記乾燥処理においては、前記加熱手段にて前記洗浄空間の空気を加熱しながら、前記除湿用の湯水と前記通風経路を通過する空気とを接触させるべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御するように構成された食器洗浄機であって、
    前記制御手段が、
    前記乾燥処理の実行中において中断指令が指令されると、前記乾燥処理の実行を中断する乾燥中断処理を実行し、その後、再開指令が指令されると、前記乾燥処理を再開するように構成され、且つ、前記乾燥中断処理として、前記通風手段の通風作動及び前記加熱手段の加熱作動を停止し、かつ、前記除湿部に前記除湿用の湯水の供給を継続すべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御するように構成された食器洗浄機。
  2. 前記湯水断続手段が、給水源に接続された給水路を開閉する第1開閉弁と、前記給水路から分岐されて前記給水口に接続される洗浄槽用分岐路及び前記給水路から分岐されて前記除湿部に接続される除湿用分岐路のうちの、前記洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁と、前記除湿用分岐路に装備されて、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開き状態において、その除湿用分岐路を通流する湯水の通流量が前記洗浄槽用分岐路を通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する定流量弁とから構成され、
    前記制御手段が、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開き、且つ、前記乾燥処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁を開き、かつ、前記第2開閉弁を閉じるように構成されている請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記第2開閉弁が、弁筐と、前記弁筐内部に設けられる弁座と、前記弁座に対して接当する閉状態と前記弁座に対して離間する開状態とに切替え可能な弁体と、前記弁座よりも上流側流路部分の流体が流入する前記弁体の背部側圧力室と前記弁座よりも下流側流路部分とを連通するように前記弁体に形成された貫通孔を開閉操作する弁操作体とを備えて、
    前記弁操作体が前記貫通孔を閉状態に操作したときには、前記弁座よりも上流側流路部分の流体が前記弁体の前記背部側圧力室に流入して前記弁体を前記閉状態に操作し、且つ、前記弁操作体が前記貫通孔を開状態に操作したときには、前記弁座よりも上流側流路部分の流体が前記弁体を前記開状態に操作するように構成されている請求項2記載の食器洗浄機。
  4. 前記制御手段が、前記乾燥中断処理を実行してからの経過時間が報知用時間に達したときには、前記乾燥処理の中断中であることを報知すべく報知手段を作動させる乾燥中断報知処理を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
  5. 前記制御手段が、前記乾燥中断処理を実行してからの経過時間が前記報知用時間よりも長い時間に設定されている停止用時間に達したときには、前記除湿部への前記除湿用の湯水の供給を停止すべく前記湯水断続手段を制御するように構成されている請求項4記載の食器洗浄機。
  6. 前記空気吸引口及び前記空気供給口が、前記洗浄空間の側壁部における下位側箇所に形成され、
    前記通風経路が、前記空気吸引口から上方側に伸びる上昇経路部分とその上昇経路部分の上端部から前記空気供給口に向けて下方側に伸びる下降経路部分とからなる逆U字状に構成され、
    前記除湿部が、
    前記通風経路における前記上昇経路部分を通過する空気に対して除湿用の湯水を下方に向けて噴出させる噴出手段を備えて、前記上昇経路部分を上方に向けて通風する空気を、前記噴出手段により下方に向けて噴出される除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿するように構成され、且つ、除湿処理後の湯水を前記空気吸引口を通して前記洗浄槽内に流動させるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
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