JP5735358B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
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Description
前記制御手段が、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄用水位の湯水を前記洗浄空間内に貯留して洗浄及びすすぎを行うべく、前記水位検出手段の検出情報に基づいて前記湯水断続手段を制御し、かつ、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、前記洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、前記排水ポンプを作動させる洗浄用排水運転を実行し、且つ、前記乾燥処理において、前記加熱手段にて前記洗浄空間の空気を加熱しながら、前記除湿用の湯水と前記通風経路を通過する空気とを接触させるべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御し、かつ、前記水位検出手段にて前記乾燥用排出水位が検出されると、その乾燥用排出水位の湯水を排出すべく、前記排水ポンプを作動させる乾燥用排水運転を繰り返すように構成された食器洗浄機に関する。
すなわち、食器洗浄機は種々の使用形態にて運転されるものであるが、その標準的な使用形態は、洗浄空間内に洗浄対象物が収納された状態において、洗浄空間内に洗浄用の湯水を供給して、その洗浄用の湯水を洗浄空間内に装備した洗浄ノズルから洗浄水として噴出する洗浄処理を行い、次に、洗浄用排水運転により、洗浄空間内の湯水を排出したのち、洗浄空間内にすすぎ用の湯水を供給して、そのすすぎ用の湯水を洗浄空間内に装備した洗浄ノズルから噴出するすすぎ処理を行い、その後、洗浄用排水運転により、洗浄空間内の湯水を排出したのち、乾燥処理を行う形態である。
前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して通風手段にて循環される前記洗浄空間の空気を、除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿し、かつ、除湿処理後の湯水及び凝縮水を前記洗浄槽内に流動させるように構成された除湿部と、
前記洗浄空間の空気を加熱する加熱手段と、
前記給水口への湯水供給の断続と前記除湿部への湯水供給の断続とを行う湯水断続手段と、
前記洗浄空間の底部から湯水を吸引して外部に排出する排水ポンプと、
前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が洗浄用水位であること及び前記洗浄用水位よりも低い乾燥用排出水位であることを検出する水位検出手段と、
前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄用水位の湯水を前記洗浄空間内に貯留して洗浄及びすすぎを行うべく、前記水位検出手段の検出情報に基づいて前記湯水断続手段を制御し、かつ、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、前記洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、前記排水ポンプを作動させる洗浄用排水運転を実行し、且つ、
前記乾燥処理において、前記加熱手段にて前記洗浄空間の空気を加熱しながら、前記除湿用の湯水と前記通風経路を通過する空気とを接触させるべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御し、かつ、前記水位検出手段にて前記乾燥用排出水位が検出されると、その乾燥用排出水位の湯水を排出すべく、前記排水ポンプを作動させる乾燥用排水運転を繰り返すように構成されたものであって、その第1特徴構成は、
前記湯水断続手段が、給水源に接続された給水路を開閉する第1開閉弁と、前記給水路から分岐されて前記給水口に接続される洗浄槽用分岐路及び前記給水路から分岐されて前記除湿部に接続される除湿用分岐路のうちの、前記洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁と、前記除湿用分岐路に装備されて、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開き状態において、その除湿用分岐路を通流する湯水の通流量が前記洗浄槽用分岐路を通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する定流量弁とから構成され、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開き、且つ、前記乾燥処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁を開き、かつ、前記第2開閉弁を閉じるように構成され、且つ、
前記乾燥処理において、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水の供給を開始してから、前記乾燥用排出水位が検出されるまでの乾燥用経過時間が、設定判定時間以下のときには、前記第2開閉弁の開故障であると判断する開故障判別処理を実行するように構成され、
前記設定判定時間が、前記第1開閉弁を開き及び前記第2開閉弁を開いて、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水の供給を開始してから、前記乾燥用排出水位が検出されるまでに要する時間よりも長い時間に設定されている点を特徴とする。
乾燥処理においては、第1開閉弁が開かれ、かつ、第2開閉弁が閉じられて、洗浄槽用分岐路の湯水の通流が停止された状態で、給水路からの湯水が除湿用分岐路を通して除湿部に供給されることになる。
また、湯水が排出されている洗浄空間とは、洗浄用排水運転や乾燥用排水運転にて湯水が排出された直後の洗浄空間であることはもちろんである。
前記設定判定時間が、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開いて、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水を供給したときに前記乾燥用排出水位が検出されるまでの第1時間と、前記第2開閉弁が開故障でない状態において前記第1開閉弁を開きかつ前記第2開閉弁を閉じて、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水を供給したときに前記乾燥用排出水位が検出されるまでの第2時間との間の中央の時間に相当する時間に定められている点を特徴とする。
前記制御手段が、前記開故障判別処理にて前記第2開閉弁の開故障であると判断したときには、前記第2開閉弁が開故障であることを報知する開故障報知処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
前記第2開閉弁が、弁筐を流路中に組み込んだ状態で、弁体部分を着脱できるように構成されている点を特徴とする。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、前面部が開口された本体ケース部としての本体部1が設けられ、平面視形状が四角状の洗浄槽Dを備えた引出し部2が、本体部1に対して、水平方向に沿って引出し及び収納自在に設けられて、食器洗浄機の一例としての引出し式の食器洗浄機が構成されている。
尚、例示はしないが、引出し部2を本体部1に対して移動自在に支持するスライド式レール機構が設けられており、引出し部2が、その大部分を本体部1の外方に露出させる状態に引き出すことができるように構成されている。
また、扉体Aには、運転のための各種操作を行う操作部SSが設けられている。
洗浄槽用分岐路4Bは、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口5(図2参照)に接続され、除湿用分岐路4Cは、洗浄槽Dの前側壁部Dfに装備される後述の除湿部Gに接続されている。
尚、第2開閉弁V2には、洗浄槽用分岐路4Bを通流する湯水の通流量を、除湿用分岐路4Cを通流する湯水の通流量(例えば、0.15L/分)よりも十分に大きいものの、過大になることを抑制した通流量(例えば、5L/分)に制御する定流量弁V4が、一体的に組み込まれる状態で装備されている(図9、図10参照)。
ちなみに、給水路4Aにおける第1開閉弁V1の上手側箇所には、異物を濾過除去するフィルタVfが装備されている。
つまり、兼用ポンプ6は、正転状態においては、洗浄空間Qの底部に貯留した湯水を洗浄用ノズル8に圧送して、洗浄用ノズル8から湯水を噴出させることになり、また、逆転状態においては、排水管12を通して、洗浄空間Q内に貯留されている湯水を外部に排出することになる。
したがって、外部接続ホース12Cが、食器洗浄機を設置する箇所に装備されている設置箇所の排水管に接続されることにより、洗浄空間Qの湯水を外部に排水できるようになっている。
この水位検出センサJは、後述の如く、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が洗浄用水位Y2(図7参照)であること、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が、洗浄空間Qから大部分の湯水を排出した状態に相当して、加熱ヒータ9が露出する程度に低い湯水排出水位Y1a(図6参照)であること、洗浄槽D内に貯留される湯水が洗浄用水位Y2より設定量高い異常水位Y3(図8参照)であること、及び、洗浄槽Dの洗浄空間Q内に貯留される湯水の水位が、上記湯水排出水位Y1aよりも少し高くて、加熱ヒータ9が露出する程度に低い乾燥用排出水位Y1b(図6参照)を検出するように構成されている。
また、図2に示すように、本体部1の底部には、漏水受止め用のドレンパン14が配備されており、例示はしないが、このドレンパン14にて受止め回収された水の存否を検出する漏水センサが装備されることになる。
つまり、前側壁部Dfには、図4にも示すように、乾燥ユニットKからの空気を洗浄空間Qに供給する空気供給口21、及び、乾燥ユニットKが洗浄空間Q内の空気を吸引する空気吸引口22が、洗浄空間Qの下位側に相当する箇所でかつ左右両側に離れた位置に形成されている。具体的には、空気供給口21及び空気吸引口22は、洗浄かご10よりも下方側でかつ上述の水貯留用凹部Sよりも上方側に位置するように形成され、そして、本実施形態においては、空気供給口21を右側に、且つ、空気吸引口22を左側に位置させている。
通風経路Fは、空気吸引口22から上方側に伸びる上昇経路部分f1とその上昇経路部分f1の上端部から空気供給口21に向けて下方側に伸びる下降経路部分f2とからなる逆U字状に形成されており、上昇経路部分f1に、除湿部Gが配設され、下降経路部分f2に、循環ファン23が配設されている。
尚、噴出ノズル25から噴出された除湿用の湯水及び凝縮された湯水は、空気吸引口22を通して洗浄槽Dの洗浄空間Q内に流動して水貯留用凹部Sに貯留されることになる。
したがって、洗浄槽内の洗浄対象物の全体に空気を通流させて、洗浄対象物を効率良く乾燥することにより、乾燥時間の短縮化を図ることができるものとなる。
そして、この制御部Hが、図11に示すように、操作部SSにて入力される指令に基づいて、兼用ポンプ6を駆動する直流モータ6a、電気式の加熱ヒータ9、循環ファン23、及び、湯水断続手段Eの作動を制御して、洗浄槽Dの内部にて形成される洗浄空間Qの洗浄対象物を洗浄する洗浄処理としての洗浄運転、洗浄対象物のすすぎを行うすすぎ処理としてのすすぎ運転、洗浄槽Dの洗浄空間Qに貯留された湯水を排水する排水処理としての排水運転、電気式の加熱ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25からの除湿用の湯水の噴出作動を行わせる乾燥処理としての乾燥運転、及び、電気式の加熱ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23の通風作動及び噴出ノズル25からの除湿用の湯水の噴出作動を行わせる消臭処理としての消臭運転を行うように構成されている。
つまり、直流モータ駆動回路6Aは、直流モータ6aに印加する駆動電圧の正負を切換えることにより、直流モータ6aを正転又は逆転状態で駆動し、かつ、正転駆動状態及び逆転駆動状態の夫々において、直流モータ6aに印加する駆動電圧の大きさを調整することにより、兼用ポンプ6の回転速度を変更できるように構成されている。
尚、図11において、Nは、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されたことを検出する収納スイッチ、9Aは、加熱ヒータ9の駆動回路、23Aは、循環ファン23の駆動電圧を調整する循環ファン駆動回路である。
尚、操作部SSにより、洗浄運転、すすぎ運転、乾燥運転、消臭運転の順に運転させる連続運転コースや、乾燥運転のみ運転させる乾燥のみコースなど各種の運転コースを選択できるように構成され、さらに、連続運転コースとして、標準運転コース、念入り運転コース、スピーディ運転コース、快速運転コースを選択できるように構成されているが、本実施形態においては、連続コースの標準運転コースについてのみ説明する。
先ず、収納スイッチNにより、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されることが検出され(#1)、操作部SSの電源スイッチがON操作され(#2)、運転コースの選択が行われ(#3)、操作部SSのスタートスイッチがON操作されると(#4)、選択された運転コースが実行されることになる。
操作部SSスタートスイッチがON操作された後は、先ず、洗浄運転(#5)、その洗浄運転後の排水運転(#6)が実行され、次に、すすぎ運転(#7)、そのすすぎ運転後の排水運転(#8)が実行される。そして、すすぎ運転が2回終了したか否かが判別されて(#9)、2回終了していない場合には、すすぎ運転(#7)、そのすすぎ運転後の排水運転(#8)が再び実行される。
尚、使用者が操作部SSのスタートスイッチをON操作する前に洗浄用洗剤を洗浄槽D内に投入しておくことにより、洗剤を用いた洗浄を行うことができる。
その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物をすすぐことになるすすぎ動作を、設定されたすすぎ運転時間間が経過するまで行うことになる。
その後、兼用ポンプ6および加熱ヒータ9を作動させて、加熱ヒータ9にて加熱されたすすぎ水により洗浄対象物をすすぐようにするすすぎ動作を行うことになり、そして、図外の温度センサにより、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度(例えば、67℃)になると、加熱すすぎ動作を終了することになる。
そして、乾燥運転中において、水位検出センサJにて上述した乾燥用排出水位Y1bであることが検出されると、乾燥用排水運転を行うことになる。
この乾燥用排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させて排水する排水動作を、乾燥排水用の設定時間(例えば、15秒)が経過するまで行うことになる。
そして、消臭運転中において、乾燥運転の場合と同様に、水位検出センサJにて乾燥用排出水位Y1bが検出されると、消臭用排水運転を行うことになる。
この消臭用排水運転は、乾燥用排水運転と同様に、兼用ポンプ6を逆転作動させて排水する排水動作を、水位検出センサJにて乾燥用排出水位Y1bが検出されてから消臭排水用の設定時間(例えば、15秒)が経過するまで継続して行うことになる。
尚、このような異常が発生したときには、警報手段Lが作動されて、メンテナンスが促されることになる。ちなみに、表示部L3には、運転停止状態において、水位検出センサJにて洗浄空間Q内の湯水の水位が乾燥用排出水位Y1bであることが検出されたことを示すエラーコードが表示されることになる。
尚、このような異常が発生したときには、警報手段Lが作動されて、メンテナンスが促されることになる。ちなみに、表示部L3には、洗浄運転やすすぎ運転において、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じ状態にしているときに、水位検出センサJにて異常水位Y3が検出されたことを示すエラーコードが表示されることになる。
すなわち、例えば、洗浄処理において、電気式の加熱ヒータ9を加熱させたときには洗浄空間Q内の温度はかなりの高温(例えば67℃)になる。その後、洗浄水が排出されて、すすぎ処理のためにすすぎ水が洗浄空間Qに供給され、そのすすぎ水が兼用ポンプ6の作動により洗浄用ノズル8より噴出されることになるが、そのすすぎ水の温度は低温(例えば13〜17℃)である。このため、低温のすすぎ水が洗浄用ノズル8から噴出されると、洗浄空間Q内の温度が急激に低下するものとなり、その結果、洗浄空間Q内の多量の空気が急激に収縮し、洗浄空間Qの内部圧が大きく減少しようとすることがあるが、このようなときには、圧力調整手段Wの作用によって、洗浄空間Qの内部圧が機外圧となるように自動調整されることになる。
尚、圧力調整手段Wには、結露水が生じることがあるが、その結露水が水位検出センサJを介して、洗浄槽Dに回収されるように構成されている。
上述の案内管13にて洗浄槽D内の湯水が導入される水位検出用の湯水貯留槽40と、湯水貯留槽40の内部に装備されて、その湯水貯留槽40に貯留される湯水の水位に応じて昇降する水位検出用のフロート41と、フロート41の本体部41Aから上方に延びる軸部41Bを昇降自在に案内する案内部Uと、湯水貯留槽40の上端よりも上方側箇所に位置されて、フロート41の上下2つの昇降位置を検出する一対の第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2とが設けられている。
尚、洗浄水受け入れ部40Aの機能については後述する。
尚、図5〜8においては、水位検出センサJの内部構造を示すために、湯水貯留槽40及び蓋体42の一部の記載が省略されている。そして、第1センサ取付け部42aは、蓋体42における記載が省略されている部分に装着されるものであるため、図示できないものであるが、図6において、2点鎖線(仮想線)にて示している。
つまり、異常水位検出用の電極43は、湯水貯留槽40の水位が第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2のうちの高水位側の第1水位検出部T1にて検出される洗浄用水位Y2よりも設定量高くなったときに湯水貯留槽40に貯留される湯水にて導通される導通される状態で、蓋体42に装備されている(図8参照)。
そして、第1水位検出部T1及び第2水位検出部T2のうちの低水位側の第2水位検出部T2にて検出される被検出部44aを備えた揺動レバー44が、フロート41の軸部41Bの上端部に連係されて上下に揺動する状態で設けられている。
この連係部44bは、二股状に形成されて、その連係部44bに、軸部41Bの上端が係合されるように構成されている。
つまり、軸部41Bの上端部であって、上端よりも下方側箇所には、左右一対の板状体41aが突設され、軸部41Bの上端には、外れ止め用の突起部41bが左右一対の板状体41aと同方向に突出する状態に形成されている。
そして、揺動レバー44の二股状の連係部44bが、外れ止め用の突起部41bと左右一対の板状体41aの間に挿入し、且つ、軸部41Bの上端が、二股状の連係部44bを貫通する状態となるように構成されている。
そして、上述した一対の板状体41aのうちの、第1水位検出部T1の存在側に突出する1つが、第1水位検出部T1にて検出される被検出部として機能するように構成されている。
説明を加えると、湯水貯留槽40の上方開口を覆う蓋体42が、フロート41の軸部41Bの挿通箇所ほど低位となる状態で水貯留槽の上端よりも下方に突出する下向き凹入部分42A、及び、案内部形成用の上方突出部分42Bを備える状態に形成され、案内部Uが、蓋体42における凹入部分42A及び蓋体の上方突出部分42Bに亘る状態で形成されている。
このため、本実施形態の水位検出センサJは、洗浄空間Qの底部に湯水排出水位Y1aよりも少ない湯水が貯留された状態から、湯水排出水位Y1aよりも少し多い湯水が貯留されて、湯水排出水位Y1aを検出する状態から検出しない状態に変化することが、乾燥用排出水位Y1bを検出する状態に相当するように構成されている(図6参照)。
したがって、排水運転を行うときに、兼用ポンプ6にて排水される湯水の一部が洗浄水受け入れ部40Aに流動したのち、湯水貯留槽40の内部に吐出されることにより、湯水貯留槽40の壁面を洗浄できるように構成されている。
尚、設定判定時間は、第2開閉弁V2が開故障状態でないときに、湯水が排出されている洗浄空間Qに湯水の供給を開始してから、乾燥用排出水位Y1bが検出されるまでに要する時間(例えば、360秒)よりも短い時間に設定することはもちろんである。
この開故障報知処理は、上述した警報手段Lの警報ランプL1を点灯作動させ、且つ、警報ブザーL2を設定短時間の間作動させ、加えて、表示部L3にて、第2開閉弁V2が開故障であることを示すエラーコードを表示させることになる。
そして、第2開閉弁V2が閉故障である状態において洗浄空間Qに供給される湯水の量は、例えば、0.15/分であるため、第2開閉弁V2が閉故障である状態の第2計測値は、例えば、960秒程度となり、また、給水路4AのフィルタVfに詰まりがある状態において洗浄空間Qに供給される湯水の量は、詰まり具合により変化するものであるものの、仮に、2.4L/分であるとすると、第2計測値は、60秒となる等、第2開閉弁V2が閉故障である状態に較べて、かなり小さな値になるものである。
この報知処理は、第2開閉弁V2が閉故障であるか、給水路4Aに装備したフィルタVfの詰まりであるか、第1開閉弁V1の閉故障であるかを報知するものであって、上述した警報手段Lの警報ランプL1を点灯作動させ、且つ、警報ブザーL2を設定短時間の間作動させ、加えて、表示部L3にて、第2開閉弁V2が閉故障であることを示すエラーコード、給水路4Aに装備したフィルタVfの詰まりであることを示すエラーコード、及び、第1開閉弁V1が閉故障であることを示すエラーコードを表示させることになる。
先ず、洗浄空間Qに湯水を供給する湯水供給開始の処理が行われる(#20)。この湯水供給開始の処理は、上述の如く、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開弁して、給水路4A及び洗浄槽用分岐路4Bを通して給水口5から洗浄空間Q内に湯水を供給することに加えて、除湿用分岐路4Cを通して除湿部Gに湯水を供給して、その除湿部Gから空気吸引口22を通して洗浄空間Q内に湯水を供給することになる。
引き続き、第1タイマにて計測された湯水貯留経過時間が、第1設定時間(例えば、50秒)以上でかつ第2設定時間(例えば、8分)以下である閉故障判別条件を満たすか否かが判定され(#24)、閉故障判別条件を満たすと判定された場合には、第2開閉弁V2が閉故障であることを示す第2開閉弁異常フラグをONにする処理が実行される(#25)。
そして、湯水貯留経過時間が第2設定時間を超えると、第1開閉弁V1が閉故障であるため、運転を非常停止する運転停止処理(#27)、及び、第1開閉弁V1が閉故障であることを報知する報知処理(#28)が順次実行される。
#27の運転停止処理は、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を閉じ操作して、それ以後の運転を停止する処理であり、また、#28の報知処理は、警報手段Lを作動させて、第1開閉弁V1の閉故障であるかを報知するものであって、その詳細は、上述の通りであるので、ここでの説明は省略する。
つまり、使用者は、湯水漏れ報知処理にて漏水が発生した異常状態であることを認識すると、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行うことになり、その後、リセット指令を指令することになる。
ちなみに、第1開閉弁V1が閉故障する異常が発生した場合には、メンテナンス業者等によって、点検保守作業が行われたのち、そのメンテナンス業者等によって、制御部Hに対して復旧指令が指令されるまでは、制御部Hは、操作部SSの指令によって、洗浄乾燥運転を実行しないように構成されている。
#35のフィルタ詰まり処理は、第2開閉弁V2が閉故障ではなく、給水路4Aに装備したフィルタVfの詰まりであるか否かを判定するものであって、その詳細は上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。
また、この#36報知処理は、例えば、操作部SSに装備した複数のスイッチのうちで、予め定めた2つを長押しする等により、リセット指令が指令されるまで継続されることになる。
つまり、使用者は、湯水漏れ報知処理にて漏水が発生した異常状態であることを認識すると、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行うことになり、その後、リセット指令を指令することになる。
引き続き、兼用ポンプ6が駆動中である乾燥用排水運転中であるか否かが判別され(#42)、乾燥用排水運転中でない場合には、乾燥運転の開始直後か、又は、乾燥用排水運転の終了直後であるか否かが判別される(#43)。
#43にて、乾燥運転の開始直後や乾燥用排水運転の終了直後でないと判別した場合や、#44の処理を実行した後は、水位検出センサJが乾燥用排出水位Y1bを検出したか否かが判別される(#45)。
つまり、本実施形態では、水位検出センサJが、湯水排出水位Y1aを検出する状態から湯水排出水位Y1aを検出しない状態に変化したか否かが判別される。
また、#55にて、設定乾燥処理時間が経過していないと判別した場合には、#42の処理に移行する。
#46にて、乾燥用経過時間用のタイマが作動中であると判別された場合には、そのタイマの計測作動を停止して、その計測値を、湯水が排出されている洗浄空間Qに湯水の供給を開始してから、水位検出センサJにて乾燥用排出水位Y1bが検出されるまでの乾燥用経過時間として、更新記憶する処理が実行される(#47)
ちなみに、乾燥用経過時間用のタイマは、#43にて、乾燥用排水運転の終了直後のみならず、乾燥開始直後であると判別した場合にも、その計測が開始されるものであるから、加熱すすぎ運転における洗浄用排水運転に引き続いて、乾燥運転が開始された直後においても、その計測が開始されることになる。
また、この#49の報知処理は、例えば、操作部SSに装備した複数のスイッチのうちで、予め定めた2つを長押しする等により、リセット指令が指令されるまで継続されることになる。
つまり、使用者は、報知処理にて第2開閉弁V2が開故障していることを認識すると、メンテナンス業者等にメンテナンスコールを行うことになり、その後、リセット指令を指令することになる。
また、#51にて、乾燥用排出水位Y1bから変化したことが判別されない場合には、#55の処理に移行する。
そして、既に乾燥用排出水位Y1bから変化していると判別したときには、#53の処理に移行し、未だ乾燥用排出水位Y1bから変化していないと判別したときには、#51の処理に移行することになる。
すなわち、図9及び図10に示すように、第2開閉弁V2が、弁筐50を流路中に組み込んだ状態で、弁体部分50Aを着脱できるように構成されている。
弁筐50の内部には、弁筐50の内部に設けられる弁座52よりも上流側となる上流側流路側部分51Aと、弁座52よりも下流側となる下流側流路部分51Cとを備える流路51が形成されている。
弁体53には、背部側圧力室51Bと下流側流路部分51Cとを連通する貫通孔53bが形成され、弁操作体54が、貫通孔53bを開閉操作するように構成されている。
そして、弁操作体54が貫通孔53bを閉状態にしたときには、上流側流路部分51Aの流体が背部側圧力室51Bに流入して、弁体53が閉状態に操作され(図9参照)、逆に、弁操作体54が貫通孔53bを開状態にしたときには、上流側流路部分51Aの流体にて弁体53が開状態に操作されることなる(図10参照)。
つまり、第2開閉弁V2は、所謂パイロット弁方式に構成されている。
弁操作体54を操作するソレノイド55が、貫通孔53bを閉じる状態側に向けて弁操作体54を復帰付勢するスプリング56の復帰付勢力に抗して、貫通孔53bを開く状態側に向けて弁操作体54を操作するように設けられている。
したがって、ソレノイド55に通電して弁操作体54を操作することにより、第2開閉弁V2を開状態に切換え、ソレノイド55の通電を停止することにより、第2開閉弁V2を閉じ状態に切換えるように構成されている。
上記実施形態では、第2開閉弁V2の開故障を判別する設定判定時間が、第1開閉弁V1及び第2開閉弁V2を開いて、湯水が排出されている洗浄空間Qに湯水の供給を開始してから、乾燥用排出水位Y1bが検出されるまでに要する時間(例えば、11秒)よりも長い時間として、例えば、30秒に設定する場合を例示したが、設定判定時間を、次に述べるように設定してもよい。
次に、その他の別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態では、洗浄槽が本体ケース部に対して水平方向に沿って引き出し及び収納自在に設けられる引き出し式の食器洗浄機を例示したが、本体ケース部に洗浄槽が収納されて、本体ケース部の前面扉が開閉されることにより、洗浄槽の洗浄空間が開閉される形態の食器洗浄機についても、本発明は適用できるものである。
4B 洗浄槽用分岐路
4C 除湿用分岐路
5 給水口
6 排水ポンプ
9 加熱手段
21 空気供給口
22 空気吸引口
23 通風手段
D 洗浄槽
E 湯水断続手段
F 通風経路
G 除湿部
H 制御手段
J 水位検出手段
Q 洗浄空間
V1 第1開閉弁
V2 第2開閉弁
V3 定流量弁
Y2 洗浄用水位
Y1b 乾燥用排出水位
Claims (4)
- 洗浄槽の洗浄空間内に洗浄及びすすぎのための湯水を供給する給水口と、
前記洗浄空間からの空気吸引口と前記洗浄空間への空気供給口とに亘る通風経路を通して通風手段にて循環される前記洗浄空間の空気を、除湿用の湯水との接触により冷却することにより、空気中の水分を凝縮させて除湿し、かつ、除湿処理後の湯水及び凝縮水を前記洗浄槽内に流動させるように構成された除湿部と、
前記洗浄空間の空気を加熱する加熱手段と、
前記給水口への湯水供給の断続と前記除湿部への湯水供給の断続とを行う湯水断続手段と、
前記洗浄空間の底部から湯水を吸引して外部に排出する排水ポンプと、
前記洗浄空間に貯留される湯水の水位が洗浄用水位であること及び前記洗浄用水位よりも低い乾燥用排出水位であることを検出する水位検出手段と、
前記洗浄空間内の洗浄対象物を洗浄する洗浄処理、前記洗浄対象物をすすぐすすぎ処理、及び、前記洗浄対象物を乾燥する乾燥処理を実行する制御手段とが設けられ、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において、前記洗浄用水位の湯水を前記洗浄空間内に貯留して洗浄及びすすぎを行うべく、前記水位検出手段の検出情報に基づいて前記湯水断続手段を制御し、かつ、前記洗浄処理及び前記すすぎ処理の後で、前記洗浄空間内に貯留された湯水を排出すべく、前記排水ポンプを作動させる洗浄用排水運転を実行し、且つ、
前記乾燥処理において、前記加熱手段にて前記洗浄空間の空気を加熱しながら、前記除湿用の湯水と前記通風経路を通過する空気とを接触させるべく、前記通風手段、前記加熱手段、及び、前記湯水断続手段を制御し、かつ、前記水位検出手段にて前記乾燥用排出水位が検出されると、その乾燥用排出水位の湯水を排出すべく、前記排水ポンプを作動させる乾燥用排水運転を繰り返すように構成された食器洗浄機であって、
前記湯水断続手段が、給水源に接続された給水路を開閉する第1開閉弁と、前記給水路から分岐されて前記給水口に接続される洗浄槽用分岐路及び前記給水路から分岐されて前記除湿部に接続される除湿用分岐路のうちの、前記洗浄槽用分岐路を開閉する第2開閉弁と、前記除湿用分岐路に装備されて、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁の開き状態において、その除湿用分岐路を通流する湯水の通流量が前記洗浄槽用分岐路を通流する湯水の通流量よりも少なくなるように制限する定流量弁とから構成され、
前記制御手段が、
前記洗浄処理及び前記すすぎ処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開き、且つ、前記乾燥処理において湯水を供給するときには、前記第1開閉弁を開き、かつ、前記第2開閉弁を閉じるように構成され、且つ、
前記乾燥処理において、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水の供給を開始してから、前記乾燥用排出水位が検出されるまでの乾燥用経過時間が、設定判定時間以下のときには、前記第2開閉弁の開故障であると判断する開故障判別処理を実行するように構成され、
前記設定判定時間が、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開いて、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水の供給を開始してから、前記乾燥用排出水位が検出されるまでに要する時間よりも長い時間に設定されている食器洗浄機。 - 前記設定判定時間が、前記第1開閉弁及び前記第2開閉弁を開いて、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水を供給したときに前記乾燥用排出水位が検出されるまでの第1時間と、前記第2開閉弁が開故障でない状態において前記第1開閉弁を開きかつ前記第2開閉弁を閉じて、湯水が排出されている前記洗浄空間に湯水を供給したときに前記乾燥用排出水位が検出されるまでの第2時間との間の中央の時間に相当する時間に定められている請求項1記載の食器洗浄機。
- 前記制御手段が、前記開故障判別処理にて前記第2開閉弁の開故障であると判断したときには、前記第2開閉弁が開故障であることを報知する開故障報知処理を実行するように構成されている請求項1又は2記載の食器洗浄機。
- 前記第2開閉弁が、弁筐を流路中に組み込んだ状態で、弁体部分を着脱できるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
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