JP5615678B2 - 食器洗浄乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器の洗浄、乾燥を行う食器洗浄乾燥機に関し、詳しくは、食器を乾燥させる工程において、洗浄空間内の空気を除湿しながら循環させることにより、多量の水分を含む空気を外部に排出することなく食器を乾燥させる機能を備えた食器洗浄乾燥機に関する。
皿や茶碗等の食器類を洗浄、乾燥するのに使用される食器洗浄乾燥機の使用形態としては、洗浄空間内に洗浄対象物が収納され、洗浄空間内に備えられた洗浄ノズルから洗浄対象物に向けて洗浄水を噴出させことにより洗浄処理を行った後、洗浄ノズルからすすぎ水を噴出させてすすぎ処理を行い、その後に、洗浄対象物に乾燥用空気を通風して乾燥処理を行うという態様が、標準的なものである。
ただし、場合によっては手洗い済みなどの、洗浄を必要としない洗浄対象物に対して、すすぎ処理および乾燥処理を行うように使用されるなど、他の種々の使用形態で使用されることもある。
このような食器洗浄乾燥機において、通風経路を経て洗浄空間の空気を循環させる通風手段、通風経路を通して循環される空気を除湿する除湿部を備え、乾燥処理の工程で、洗浄空間の空気を空気吸引口から吸引し、除湿部において除湿した後、空気供給口から洗浄空間に戻すようにした循環式のものがある。
この循環式の食器洗浄乾燥機の場合、乾燥処理の際に、湿った空気が機外に排出されることがないため、使用者や、食器洗浄乾燥機が設置される台所などの設置エリアに存在する他の機器類に湿った空気が吹き付けられるというような不都合が解消され、快適な食器の洗浄、乾燥を行うことが可能になる。
このような食器洗浄乾燥機の一つとして、平面視で四角形状に形成された洗浄空間における4つの周壁部のうち、1つの周壁部の上部領域に、洗浄空間からの空気を吸引するための空気吸引口が形成されているとともに、上記周壁部における下側領域に洗浄空間へ空気を供給する空気供給口が形成されており、空気吸引口から空気供給口に亘る通風経路中に通風手段としての循環ファンおよび除湿部が設けられた食器洗浄乾燥機が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の食器洗浄乾燥機においては、周壁部の上部領域に形成された空気吸引口に連なる吸入側の通風経路は、空気の流通方向に向かって、いくらかの上り勾配はつけられているが、空気吸引口が周壁部における上側領域に形成されているため、そこから先に向かっては、上りの傾斜を大きくとることができず、通風経路の上りの傾斜は小さくなる。その結果、通風経路の途中に配設される通風手段や除湿部は、空気吸引口に対していくらかは高い位置であるとしても、大きな高低差のない位置に設けざるを得なくなる。
このような従来の食器洗浄乾燥機においては、洗浄処理やすすぎ処理を実行する際に、洗浄ノズルから噴出される洗浄水やすすぎ水が洗浄対象物に吹き付けられると、洗浄対象物に付着した残菜類が洗浄対象物から洗い落とされ、水の勢いで飛散する。そして、飛散した残菜類の大部分は洗浄空間の底部の排水部に備えられた回収部にて回収されることになるが、飛散した残菜類の一部は、周壁部の上側領域に配設された空気吸引口から通風経路にまで達するものがある。
そして、上記従来の食器洗浄乾燥機では、通風経路の上りの傾斜がわずかで、通風手段や除湿部が、空気吸引口に対してそれほど高くない位置に配設されていることから、空気吸引口から通風経路に達した残菜類が通風経路を経て通風手段や除湿部にまで浸入する場合がある。
このようにして残菜類が通風経路に達したり、通風経路を経て通風手段や除湿部にまで浸入したりすると、
(a)残菜類により通風経路や通風手段が閉塞して、乾燥処理工程における通風手段による通風動作が妨げられる、
(b)多量の残菜類が除湿部にまで浸入すると、除湿手段が閉塞して除湿処理に支障をきたす、
(c)通風経路内に堆積する残菜類が腐敗して雑菌の繁殖や悪臭の発生を招く
というような望ましくない事態を引き起こすという問題点がある。
特開平8−131391号公報
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、食器の乾燥工程で、湿度の高い空気を排出することなく食器を乾燥させることが可能で、かつ、残菜類による通風経路や除湿部などの閉塞、雑菌の繁殖や悪臭の発生などを抑制、防止することが可能な食器洗浄乾燥機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の食器洗浄乾燥機は、
洗浄空間を取り囲む側壁部の下部に配設された空気吸引口から、同じく前記側壁部の下部に配役された空気供給口に亘って逆U字状に形成された通風経路を経て、前記洗浄空間内の空気を循環させる通風手段と、前記通風経路を経て循環される空気の除湿を行う除湿部とを備え、食器類を乾燥させる乾燥工程において、前記洗浄空間内の空気を前記空気吸引口から吸引し、前記除湿部に導いて除湿した後、前記通風経路を経て前記洗浄空間に戻し、前記洗浄空間に戻した除湿後の空気をヒータで加熱することにより、前記洗浄空間内の前記食器類を乾燥するように構成され、
前記通風手段および前記除湿部は、前記空気吸引口の配設位置よりも高い位置に配設され、かつ、
前記除湿部は、前記通風経路に所定の間隔をおいて水平方向に並置され、前記空気吸引口から吸引された前記洗浄空間からの空気を接触させることにより、空気中の水分を凝縮させる複数の伝熱体を有する凝縮部と、前記凝縮部の上方に配設され、前記凝縮部を構成する伝熱体を冷却するための除湿用冷却水を、下方の前記凝縮部を構成する複数の伝熱体のそれぞれに供給する除湿用冷却水供給手段とを備えており、
前記通風手段は、前記通風経路における前記除湿部よりも、通風方向における下流側に位置しているとともに、前記通風手段に水が浸入したとき、または、前記通風手段で結露水が発生したときに、前記浸入水または前記結露水が溜まる水滞留部を有している食器洗浄乾燥機において、
前記水滞留部には、溜まった前記浸入水または前記結露水を排出するための排水機構が設けられ
前記通風手段が、送風用の羽根と該羽根を囲繞するファンケースとを具備する送風機により構成され、前記ファンケースの内部が前記水滞留部となっている場合において、前記ファンケースに前記排水機構として水抜き孔が設けられているとともに、
前記水抜き孔から排出される水を、前記空気供給口に導く排出経路を備えており、かつ、
前記洗浄槽の底部に水貯留用凹部が形成されており、
前記水貯留用凹部の水位が排水用設定水位であることを検出したときに、除湿用冷却水を外部に排出させる排水処理を実行するように構成されていること
を特徴としている。
本発明の食器洗浄乾燥機は、上述のように、通風手段および除湿部が、空気吸引口の配設位置よりも高い位置に配設されており、除湿部が複数の伝熱体を有する凝縮部と、凝縮部を構成する伝熱体を冷却するための除湿用冷却水を供給する除湿用冷却水供給手段とを備え、通風手段は、通風経路における除湿部よりも、通風方向における下流側に位置しているとともに、通風手段に水が浸入したとき、または、通風手段で結露水が発生したときに、浸入水または結露水が溜まる水滞留部を有している食器洗浄乾燥機であって、水滞留部には、溜まった浸入水または結露水を排出するための排水機構が設けられている。
したがって、通風手段の上記水滞留部に溜まろうとする浸入水や結露水を、排水機構により確実に排出して、浸入水や結露水が上記水滞留部に滞留することによる通風手段の通風性能の低下を防止することができる。
また、通風手段が、送風用の羽根と該羽根を囲繞するファンケースとを具備する送風機により構成され、ファンケースの内部が水滞留部となっている場合において、ファンケースに排水機構として水抜き孔が設けられた構成とすることにより、通風性能の高い、送風用の羽根と該羽根を囲繞するファンケースとを具備する送風機を用いつつ、ファンケース内部に水が滞留することを確実に防止することが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができる。
さらに、水抜き孔から排出される水を、上述の空気供給口に導く排出経路を備えた構成とすることにより、水抜き孔から排出する浸入水や結露水が空気吸引口から吸引される洗浄空間内の空気中に再び蒸発し、通風手段において再び結露して結露水を発生させる悪循環が生じないようにすることができる。
本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の主要部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の側面断面図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の扉体の内側領域の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の扉体の内側領域の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機において用いられている乾燥ユニットの構成を示す斜視図であって、前部側分割ケーシング部分を取り外した状態を示す図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機において用いられている乾燥ユニットの構成を示す正面図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の動作を説明するための図である。 (a)は本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機において用いられている分配ノズルにおける除湿用冷却水の流れ方を示す図、(b)は分配ノズルに空気が溜まった状態を示す図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機において用いられている分配ノズルの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機において用いられている逆止弁を示す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機を構成する乾燥ユニットの特徴的な構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施例を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の主要部の構成を示す斜視図、図2は側面断面図、図3は本発明の食器洗浄乾燥機の扉体の内側領域の概略構成を示す斜視図である。
この実施例の食器洗浄乾燥機は、引出し式の食器洗浄機であり、図1、図2、図3に示すように、前面部が開口された直方体形状の本体部1と、本体部1に対して、引出し移動および収納移動の各動作を自由に行うことができるような態様で配設された、平面視形状が略長方形の洗浄槽Dとを備えている。
洗浄槽Dは引出し部2を備えており、本体部1は引出部2を本体部1に対して移動可能に支持するスライド式レール機構(図示せず)を備えている。そして、引出し部2は、その大部分が本体部1の外方に露出するように引き出すことができるように構成されている。
また、本体部1には、この引出し部2を本体部1に収納した状態で洗浄槽Dの上面部を閉塞し、かつ、引出し部2を本体部1から引き出した状態で洗浄槽Dの上面部を開口させる内蓋部3が設けられており、洗浄槽Dの内部空間に、開閉自在な洗浄空間Qが確保されるように構成されている(図2参照)。
引出し部2の前面部には、本体部1の前面部の開口を開閉する扉体Aが設けられ、その扉体Aには、引出し部2を本体部1から引き出すときや、収納するときに把持するための把持部Bが設けられている。なお、詳述はしないが、把持部Bには、引出し部2を本体部1に収納するに伴って本体部1の係止部Paに係合する係合手段Pが設けられており、この係合手段Pが係止部Paに係合することにより、引出し部2を本体部1に収納した状態に保持するように構成されている。そして、係合手段Pは、引出し部2を本体部1から引き出すときに把持部Bを把持している手指で、係合を解除して係合状態を解除することができるように構成されている。さらに、扉体Aには、運転のための各種操作を行う操作部SSが設けられている。
また、この実施例の食器洗浄乾燥機においては、図7に示すように、洗浄槽Dに水を供給する給水路4および給水路4を開閉する給水弁4aが設けられている。
引出し部2における洗浄槽Dの底部下方には、正転で洗浄ポンプとして機能し、かつ、逆転で排水ポンプとして機能する兼用ポンプ6が設けられている。また、洗浄槽Dの内部には、洗浄ノズル8や加熱手段としての電気式のヒータ9などが配置され、さらに、食器などの洗浄対象物を収納載置する洗浄かご10が、洗浄槽Dの内部に着脱可能に装着されている。
兼用ポンプ6は、吸引管11を介して洗浄槽Dの底部に形成された水貯留用凹部Sに接続されている。また、兼用ポンプ6には排水のための排水管12が接続されている。
さらに、水貯留用凹部Sには、案内管13を介して水位センサJが接続されている。
なお、図2に示すように、本体部1の底部には、漏水受止め用のドレンパン14が配備されており、特に図示しないが、このドレンパン14には、受け止めた水の存否を検出する漏水センサが装備されている。
また、図2、図3、図4および図7に示すように、洗浄槽Dにおける4つの側壁部のうちの機体前面側、すなわち、引出し部前面側に相当する前側壁部Dfには、乾燥ユニットKが取り付けられている。
つまり、前側壁部Dfには、図4などに示すように、乾燥ユニットKからの空気を洗浄空間Qに供給する空気供給口21、および、乾燥ユニットKが洗浄空間Q内の空気を吸引する空気吸引口22が、下方側で左右両側に離れた位置に形成されている。具体的には、空気供給口21および空気吸引口22は、洗浄かご10よりも下方側に位置するように形成されるものであり、この実施例では、空気供給口21を右側に、空気吸引口22を左側に位置させている。
乾燥ユニットKは、図3〜図7などに示すように、洗浄槽Dの前側壁部Dfに止着されるケーシング15の内部に、空気吸引口22から空気供給口21に亘る通風経路Fを経て洗浄空間Qの空気を循環させる循環ファン(通風手段)23、および、通風経路Fを通して循環される空気を除湿する除湿部Gを備えている。循環ファン(通風手段)23としては、シロッコファンが用いられている。
空気吸引口22から吸引された洗浄空間Q内の空気は、後述のように、除湿部Gにおいて除湿されることによりその絶対湿度は低下するものの、除湿部を出た空気は温度が低く、露点付近である(相対湿度は100%付近である)ことから、結露しやすい状態にある。そして、循環ファン(通風手段)23のファンケース35内部で結露水が発生し、ファンケース35の内部(水滞留部)に滞留すると、シロッコファンの羽根(羽根車)38の回転や、ファンケース35内部における空気の流れに乱れや歪みが生じ、循環ファン23の通風性能が低下するという不都合が発生する。
これに対し、本発明の食器洗浄乾燥機においては、図11に示すように循環ファン(通風手段)23を構成するファンケース35の内部における、水滞留部37となる部分の最も下側に位置する箇所に、ファンケース35内部で発生する結露水を排出する水抜き孔35aを設けている。
さらに、図11に示すように、水抜き孔35aから排出された結露水が落下する箇所を、通風経路Fにおける下降経路部分f2に面するようにしているとともに、水抜き孔35aから落下した結露水を空気供給口21に導く傾斜(排出経路)36を設けるようにしている。
そして、この傾斜(排出経路)36を経て、結露水が確実に空気供給口21に導かれることにより、水抜き孔35aから排出する結露水が空気吸引口22から吸引される洗浄空間Q内の空気中に蒸発し、通風手段23内部で再び結露するという悪循環が確実に防止されることになる。
通風経路Fは、図7に示すように、空気吸引口22から上方側に伸びる上昇経路部分f1とその上昇経路部分f1の上端部から空気供給口21に向けて下方側に伸びる下降経路部分f2とからなる逆U字状に形成されており、上昇経路部分f1に除湿部Gが配設され、下降経路部分f2に循環ファン(通風手段)23が配設されている。
前記ケーシング15は、前部側分割ケーシング部分15Aと、後部側分割ケーシング部分15Bとからなり、それらを接続することで乾燥ユニットK全体を囲うことができるように構成されている。図5は、前部側分割ケーシング部分15Aを取り外した状態を示している。
除湿部Gは、図5〜図7などに示すように、通風経路Fを構成する上昇経路部分f1に、所定の間隔をおいて水平方向に並置され、空気吸引口22から吸引された、洗浄空間Qからの空気を接触させることにより空気中の水分を凝縮させる、複数(この実施例では5枚)の平板状の伝熱体24aを備えてなる凝縮部24と、上昇経路部分f1内の、凝縮部24の上方に配設され、凝縮部24を構成する伝熱体24aを冷却するための除湿用冷却水を、複数の伝熱体24aに供給する除湿用冷却水供給手段25とを備えており、通風経路をFを通過する水分を多量に含む空気は、凝縮部24の伝熱体24aおよび伝熱体24aの表面の除湿用冷却水と接触し、冷却されて水分が凝縮することにより除湿された後、通風経路Fを通過し、空気供給口21から洗浄空間Qに戻るように構成されている。
平板状の伝熱体24aは、図5、図6に示すように、横方向の幅が上昇経路部分f1のほぼ横幅全幅にわたり、かつ縦方向の幅が上昇経路部分f1に沿って、所定の領域にわたる状態で縦向きの姿勢で配設されている。また、伝熱体24aは、板厚方向に沿って所定の間隔をおいて所定の位置に保持されるように、左右両側において、複数の保持部材30により間隔を確保しつつ、ケーシング15に保持、固定されている。
また、複数の伝熱体24aに除湿用冷却水を供給する除湿用冷却水供給手段25は、除湿用冷却水を各伝熱体24aに分配して供給するための分配ノズル51を備えている。分配ノズル51は、この実施例では、図8(a),(b)、図9に示すように、分配ノズル51の基端51a側に配設され、基端51a側から先端51b側に向かって水平方向に除湿用冷却水を流入させる除湿用冷却水導入部52と、水平な下端部(下面)51cに、除湿用冷却水の流入方向に沿って所定の間隔をおいて配設され、除湿用冷却水導入部52から流入する除湿用冷却水を、複数の伝熱体24aに向かって流下させる複数(この実施例では3個)の流下口53(53a,53b,53c)とを備えた構成とされている。
なお、3個の流下口53(53a,53b,53c)は、それぞれ、直径が1mmの円形の貫通孔であり、各流下口53(53a,53b,53c)は、それぞれ4.4mmの間隔をおいて、除湿用冷却水の流れ方向(基端51a側から先端51b側に向かう方向であって水平の方向)に沿って一列に配設されている。
そして、分配ノズル51を構成する除湿用冷却水導入部52は、その垂直方向の断面面積が、分配ノズル51の垂直方向の断面面積より小さく、かつ、除湿用冷却水導入部52が分配ノズル51の基端51a側の端面(基端側端面)から、分配ノズル51の先端51b側に向かって突出した突出部55に形成されている。
そして、この実施例1の食器洗浄乾燥機においては、除湿用冷却水が、食器洗浄乾燥機に水を供給するための給水系統に逆流することを防止するため逆止弁CHが突出部55となっており、逆止弁CH(突出部55)の先端のスリット62(図10)から除湿用冷却水が導入されるように構成されている。
また、分配ノズル51は、図9に示すように、除湿用冷却水導入部52および突出部55を兼ねる逆止弁CHとともに、パッキン54を介してフランジ56に組み付けられており、このフランジ56を介して除湿用給水路26が分配ノズル51に接続されている。
そして、この実施例の食器洗浄乾燥機において、分配ノズル51は、除湿用冷却水の流入方向に直交する方向である垂直方向における断面面積が、基端51a側から先端51b側に向って(すなわち、除湿用冷却水の流入方向に向かって)小さくなるように構成されている。具体的には、図8(a),(b)、図9に示すように、分配ノズル51の天井面51dを、基端51a側の所定の位置、すなわち、流下口53のうち最も基端51a側に近い流下口53aのほぼ真上となる位置から先端51aに向って低くなるようにして、分配ノズル51の垂直方向の断面面積が、除湿用冷却水の流入方向に向かって漸減するようにしている。
このような構成とすることにより、所定の間隔をおいて配設された3個の流下口53(53a,53b,53c)から順に除湿用冷却水が流下し、分配ノズル51の下流に向かって除湿用冷却水の流量が徐々に減少することになるが、分配ノズル51の垂直方向における断面面積が、分配ノズル51の下流に向かって小さくなるため、除湿用冷却水の水平方向の流速をほぼ一定にすることが可能になり、下流側の各流下口53からも、ほぼ一定量の除湿用冷却水を流下させることが可能になる。
そして、その結果、3個の流下口53(53a,53b,53c)から、ほぼ均一に除湿用冷却水を流下させて、凝縮部24を構成する複数(この実施例では5枚のうちの両端の各1枚を除く3枚)の伝熱体24aに、大きな偏りなく除湿用冷却水を流下させることが可能になる。なお、5枚の伝熱体24aのうちの両端の各1枚には、3個の流下口53(53a,53b,53c)からは除湿用冷却水が直接流下されないが、5枚のうちの両端の各1枚を除く3枚の伝熱体24aに流下した除湿用冷却水の飛沫が両端の各1枚を流下することで、より効果的に除湿が行われるものである。
なお、図5、図7などは、凝縮部24およびその周囲の構成を示しているが、伝熱体24aの枚数や分配ノズル51の流下口53の数に関しては、あくまでも模式的なものであり、この実施例の食器洗浄乾燥機における伝熱体24aおよび流下口53の数は、上述の通り、伝熱体24aが5枚、流下口53が3個である。ただし、伝熱体24aの枚数や分配ノズル51の流下口53の数はこれに限られるものではなく、具体的な伝熱体の形状や配設態様、あるいは流下口の配設態様などを考慮して、両者の配設数を定めることが望ましい。
この実施例の食器洗浄乾燥機は、さらに、図7に示すように、分配ノズル51に除湿用冷却水を供給する除湿用給水路26、除湿用給水路26を開閉する除湿用冷却水断続弁27、および、給水圧安定用のガバナ28を備えている。ガバナ28は給水圧を安定化させて、除湿用冷却水供給手段25の分配ノズル51に供給される水の流量をほぼ一定(実施例では0.15リッター/分)に維持することができるように構成されている。
次に、この実施例の食器洗浄乾燥機の通風経路Fにおける空気の流れについて説明する。図5および図6に示すように、循環ファン(通風手段)23が作動すると、吸引用開口23Aから空気が吸引され、洗浄空間Q内部の空気がケーシング15の横側壁部15aと仕切り壁40とにより区画された上昇経路部分f1を通り上方に向けて流動する。そして、循環ファン23の吐き出し部23Bから吐き出された空気が、下降経路部分f2を通して下方に向けて流動して空気供給口21から洗浄空間Q内に供給される。
そして、この実施例の食器洗浄乾燥機においては、上昇経路部分f1が複数(この実施例では5枚)の伝熱体24aによって仕切られてスリット状分割経路となり、上昇経路部分f1を通過する空気は各スリット状分割経路を通過する。
各スリット状分割経路を通過する、水分を多量に含む空気は、分配ノズル51の各流下口53(53a,53b,53c)からほぼ均一に流下する除湿用冷却水により効率よく冷却された各伝熱体24aおよびその表面を流下する除湿用冷却水と接触して冷却され、空気中の水分が凝縮して分離される。
なお、各流下口53(53a,53b,53c)から流下した除湿用冷却水は、凝縮した水分とともに、空気吸引口22を経て洗浄槽Dに戻り、水貯留用凹部Sに貯留される。
そして、電気式のヒータ9を作動させた状態で、循環ファン(通風手段)23を作動させて洗浄空間Qからの空気を吸引し、通風経路Fを経て通風させるとともに、分配ノズル51の流下口53(53a,53b,53c)から除湿用冷却水を流下させることにより、除湿部Gで洗浄空間Qから吸引した空気の除湿を行い、除湿後の空気を乾燥用の空気として洗浄空間Qに循環供給し、その供給された空気をヒータ9で加熱することにより、洗浄空間Q内の洗浄対象物を乾燥する乾燥運転が行われる。
また、ヒータ9を停止した状態で、洗浄空間Q内の空気を通風経路Fを通して通風させ、除湿部Gにおいて、分配ノズル51の流下口53(53a,53b,53c)から流下する除湿用冷却水に接触させることにより、空気中に含まれる例えばアンモニアやトリメチルアミンなどの臭気成分を除湿用冷却水に吸収させて除去することにより、循環空気の消臭が行われるように構成されている。
なお、洗浄空間Qから吸引した空気中の臭気成分を除湿部Gにて除湿用冷却水に吸収させて分離した後、洗浄空間Qに供給することにより、洗浄空間Qの消臭も行われることになる。
また、この食器洗浄乾燥機の場合、図7に示すように、引出し部2には、運転を制御する制御手段としての制御部Hが装備されており、この制御部Hが、操作部SSにおいて入力される指令に基づいて、給水弁4a、兼用ポンプ6、ヒータ9、循環ファン(通風手段)23、および、除湿用冷却水断続弁27の動作を制御して、洗浄槽Dの内部の洗浄空間Qの洗浄対象物を洗浄液(湯水)による洗浄処理を行う洗浄運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されかつヒータ9にて加熱されるすすぎ水による洗浄対象物のすすぎ処理を行うすすぎ運転、洗浄槽Dの水貯留用凹部Sに貯留されたすすぎ水を排水処理する排水運転、ヒータ9を加熱作用させた状態で循環ファン23による通風および除湿用冷却水供給手段25の分配ノズル51からの除湿用冷却水の供給(流下)を行って空気の乾燥処理を行う乾燥運転、および、ヒータ9を停止させた状態で循環ファン23による通風および除湿用冷却水供給手段25における分配ノズル51からの除湿用冷却水の供給(流下)を行って空気の消臭処理を行う消臭運転などの運転を行う。すなわち、制御部Hは、乾燥処理において、洗浄空間Qの空気を除湿しながら循環させるべく、循環ファン23および除湿部Gの作動を制御するように構成されている。
また、この実施例の食器洗浄乾燥機は、使用者が、操作部SSにより、洗浄運転、すすぎ運転、排水運転、乾燥運転、消臭運転の順に運転させる連続運転コースや、乾燥運転のみ運転させる乾燥のみコースなど各種の運転コースを選択できるように構成されており、さらに、連続運転コースとして、標準運転コース、念入り運転コース、快速運転コース、低温運転コースが備えられている。
以下、制御部Hの制御動作について説明する。
まず、図外の収納スイッチにより、引出し部2が本体部1の収納位置に収納されることが検出され、操作部SSの電源スイッチがON操作されると、運転コースの選択が行われる。
操作部SSのスタートスイッチがON操作されると、標準運転コースが開始し、洗浄運転、すすぎ運転、排水運転、乾燥運転、消臭運転、排水運転が順次実行される。
洗浄運転では、給水弁4aを開弁して給水路4を通して洗浄槽D内に洗浄水を給水し、その水位が水位センサJにて設定水位に達したことが検出されると、給水弁4aを閉じる給水動作を行い、その後、兼用ポンプ6を正転作動させ、かつヒータ9を作動させて、洗浄水を洗浄ノズル8から洗浄対象物に向けて噴出する洗浄動作を、洗浄運転用設定時間が経過するまで行い、次に、兼用ポンプ6を逆転作動させ、洗浄槽D内の洗浄水を排水する排水動作を行う。
また、すすぎ運転では、上述の洗浄運転における給水動作と同様の給水動作を行って、洗浄槽Dの底部にすすぎ水を設定水位貯留させ、その後、兼用ポンプ6を正転作動させて洗浄対象物にむけて設定時間が経過するまで洗浄ノズル8からすすぎ水を噴出するすすぎ水噴出動作、および、兼用ポンプ6を逆転作動させて洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を順次行うすすぎ動作を2回行い、最後に加熱すすぎ動作を行う。
加熱すすぎ動作では、上述の給水動作により、洗浄槽Dの底部にすすぎ水を設定水位貯留させた後、兼用ポンプ6およびヒータ9を作動させ、ヒータ9で加熱されたすすぎ水により洗浄対象物のすすぎを行う。そして、図外の温度センサにより、すすぎ水の温度が仕上げ用設定温度(例えば、67℃)になると、加熱すすぎ動作を終了する。
排水運転では、兼用ポンプ6を逆転作動させて、洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水を排水する排水動作を、水位センサJにて洗浄槽Dの底部に貯留されたすすぎ水が排出されたことが検出されるまで行う。
乾燥運転では、ヒータ9を加熱作用させた状態で、循環ファン23による通風動作および除湿用冷却水供給手段25の分配ノズル51からの除湿用冷却水の供給動作を行わせ、その状態を乾燥用設定時間(例えば、25分)が経過するまで継続させる。
なお、除湿用冷却水供給手段25の分配ノズル51からの除湿用冷却水の供給は、除湿用冷却水断続弁27を開弁し、除湿用給水路26を経て分配ノズル51に水を供給し、分配ノズル51の流下口53(53a,53b,53c)から除湿用冷却水を流下させることにより行う。このとき、給水圧安定用のガバナ28により、除湿用冷却水の流量がほぼ一定(実施例では0.15リッター/分)に維持される。
分配ノズル51の流下口53(53a,53b,53c)から供給(流下)される除湿用冷却水は、通風経路Fにおける上昇経路部分f1を経て流下し、ケーシング15の内面にて案内されて水貯留用凹部Sに貯留される。
そして、貯留される除湿用冷却水によってヒータ9が浸漬することがないように、設定時間が経過する毎に、または、水位センサJにて水貯留用凹部Sの水位が排水用設定水位であることが検出されたときに、兼用ポンプ6を逆転作動させて除湿用冷却水を外部に排出させる排水処理を実行するように構成されている。
乾燥運転を開始して乾燥用設定時間が経過すると、ヒータ9の加熱、循環ファン23による通風を停止し、除湿用冷却水断続弁27を閉弁して分配ノズル51への水の供給を停止して分配ノズル51からの除湿用冷却水の流下を停止させる。
消臭運転では、ヒータ9を停止させた状態で、循環ファン23による通風動作および除湿用冷却水供給手段25の分配ノズル51からの除湿用冷却水の供給動作を行わせ、その状態を消臭用設定時間が経過するまで維持する。この消臭運転においても上述の乾燥運転の場合と同様に、設定時間が経過する毎に、または、水位センサJにて水貯留用凹部Sの水位が排水用設定水位であることが検出されたときに、兼用ポンプ6を逆転作動させて、分配ノズル51から噴出されて水貯留用凹部Sに貯留される除湿用冷却水を外部に排出させる排水処理を実行するように構成されている。
消臭運転を開始してから消臭用設定時間が経過すると、循環ファン23による通風動作および除湿用冷却水供給手段25の分配ノズル51からの除湿用冷却水の供給動作を停止して消臭運転を終了する。
そして、消臭運転が終了した後に、排水運転を実行する。この排水運転は、兼用ポンプ6を逆転作動させて水貯留用凹部Sに貯留されている除湿用冷却水を排出させる排水動作を、水位センサJにて、貯留されている除湿用冷却水が排水されたことが検出されるまで行う。
なお、上記洗浄運転および上記すすぎ運転において給水動作を実行するときには、除湿用冷却水断続弁27を開弁し、除湿用給水路26を経て分配ノズル51に水が供給されるようにする処理も併せて行うようにしている。このように、水を無駄にしない状態で除湿部Gに除湿用給水路26から水を供給して、除湿部Gをできるだけ清潔な状態に保つように構成されている。
上でも説明したが、ここで、本発明の実施例にかかる食器洗浄乾燥機の特徴的な構成(すなわち、本発明に係わる特徴的な構成)と、かかる構成に基づく特徴的な動作および作用効果について説明する。
上述のように、この実施例1の食器洗浄乾燥機においては、除湿用冷却水供給手段25を構成する分配ノズル51は、図8(a),(b)に示すように、分配ノズル51の基端51a側に配設され、先端51b側に向かって水平方向に除湿用冷却水を流入させる除湿用冷却水導入部52と、水平な下端部51cに除湿用冷却水の流入方向に沿って所定の間隔をおいて配設され、除湿用冷却水を複数の伝熱体24aに向かって流下させる流下口53(53a,53b,53c)とを備えている。
また、分配ノズル51の天井面51dは、基端51a側の所定の位置、すなわち、流下口53のうち最も基端51a側に近い流下口53aのほぼ真上となる位置から先端51bに向って低くなり(下り傾斜を有し)、分配ノズル51の垂直方向の断面面積が先端51bに向かって小さくなるように構成されている。
さらに、除湿用冷却水導入部52は、その垂直方向の断面面積が、分配ノズル51の垂直方向の断面面積より小さく、かつ、除湿用冷却水導入部52が分配ノズル51の基端51a側の端面(基端側端面)の中央領域から、分配ノズル51の先端51a側に向かって突出した突出部55に形成されている。具体的には、分配ノズル51の流下口53から除湿用冷却水が、食器洗浄乾燥機に水を供給するための給水系統に逆流することを防止するために配設された逆止弁CHが突出部55を構成しており、逆止弁CHの先端が分配ノズル51の除湿用冷却水導入部52とされている。
なお、逆支弁CHは、図9、図10に示すように、弁本体61がシリコンゴムからなり、中空で、基部から先端部に向かって先すぼまりで扁平となり、先端に幅0.5mmで、長さ7mmのスリット62が設けられた構造を有しており、図8(a),(b)に示すように、分配ノズル51の基端51a側に突出するように配設されている。そして、この逆止弁CHを介して除湿用冷却水が分配ノズル51に供給される場合には、除湿用冷却水が開いた状態に保たれたスリット62を経て分配ノズル51に供給され、また、分配ノズル51内において逆止弁CHの先端部側から元部側に向けて水が逆流しようとした場合には、スリット62が閉じることにより水の逆流が防止されるように構成されている。
この実施例の食器洗浄乾燥機では、分配ノズル51の天井面51dに先端に向かって下りとなる傾斜を設けているので、分配ノズル51内に空気が溜まっている状態で、逆止弁CHの先端側のスリット62から分配ノズル51に供給される除湿用冷却水は傾斜した天井面51dに当たり、下流側に向かって順に分配ノズル51の内部が除湿用冷却水で満たされて行くことになるため、分配ノズル51内に溜まっている空気空気は上流側の流下口53aから下流側の流下口53b,53cの順に徐々に流出して行くことになる。その結果、空気溜まりを生じにくくして、除湿用冷却水を流下口53(53a,53b,53c)から安定して流下させることが可能になる。
また、分配ノズル51の垂直方向の断面面積が、基端51aの所定の位置から先端51bに向かって小さくなるように構成されているので、除湿用冷却水が流下口53(53a,53b,53c)から順次流下しても、除湿用冷却水導入部52から分配ノズル51の先端51bに向かう各位置における除湿用冷却水の流速に大きな変動がなく、この点でも、流下口53(53a,53b,53c)から除湿用冷却水を安定して流下させることが可能になる。
また、除湿用冷却水導入部52は、その垂直方向の断面面積が、分配ノズル51の垂直方向の断面面積より小さく、かつ、分配ノズル51の基端51a側の端面(基端側端面)の中央領域から、分配ノズル51の先端51b側に向かって突出した突出部55(すなわち逆止弁CHの先端部)に形成されているため、除湿用冷却水の供給前から分配ノズル51に空気が充満していたり、ある程度の量の空気が溜まっていたりした場合にも、除湿用冷却水導入部52から供給される除湿用冷却水により、空気が排出されやすくなり、除湿用冷却水を分配ノズル51の流下口53(53a,53b,53c)から安定して供給して、除湿用冷却水の使用量を極力抑えつつ、通風経路Fを経て循環される空気の除湿を効率よく行うことが可能になる。
また、分配ノズル内に少量の空気が残った場合や、途中で少量の空気が分配ノズル51内に流入した場合には、図8(b)に示すように、空気が分配ノズル51の基端51a側の上部に溜まることになるが、この場合、除湿用冷却水の各流下口53(53a,53b,53c)からの流下状態は、上述の基端51a側の上部に溜まった空気の影響を受けることがほとんどないため、除湿用冷却水を各流下口53(53a,53b,53c)から大きな偏りなく均一に流下させることができる。なお、分配ノズル51の基端51a側の上部に溜まる空気の量が多くなった場合には、最初から多量の空気溜まりがある場合と同様に、ある程度以上の空気は効率よく排出されるため、特に問題になるようなことはない。
したがって、上記実施例の食器洗浄乾燥機によれば、除湿用冷却水の使用量を極力抑えつつ、通風経路Fを経て循環される空気の除湿を効率よく行うことが可能になる。
また、上述のような態様で逆止弁CHを設けていることから、食器洗浄乾燥機への給水系統において断水が生じた場合にも、分配ノズル51や除湿用給水路26内の水が給水系統に逆流することがなく、給水系統を汚染することがなく清浄に保つことができる。
なお、上記実施形態では、逆止弁CHを分配ノズル51内に配設するようにしているが、分配ノズル51内ではない位置、例えば、除湿用給水路26内の所定の位置に配設するようにしてもよい。
また、上記実施例では、分配ノズルの流下口の数を3個とし、伝熱体の数を5枚とした場合を例にとって説明したが、流下口および伝熱体の数に制約はなく、本発明の効果を得ることが可能な範囲において、その数を任意に決定することができる。
なお、上記実施例では、通風手段として、送風用の羽根と該羽根を囲繞するケーシングとを備えた送風機(シロッコファン)を用い、シロッコファンを構成するファンケースの内部が水滞留部となる場合を例にとって説明したが、例えば、通風経路の途中にプロペラを配置した軸流ファンにより通風手段を構成すること、すなわち、通風手段がファンケースを備えていない構成とすることも可能であり、このような構成とした場合、通風経路がファンケースと同様の機能を果たすとともに、排水機構としても機能することになり、結露水などの滞留による悪影響を回避することができる。
ただし、上記のように通風手段がファンケースを備えていない構成とした場合、送風用の羽根と該羽根を囲繞するファンケースを具備する送風機(シロッコファンなど)により通風手段を構成した場合に比べて静圧が小さく、除湿部における通風抵抗を大きくすると十分な通風量を得ることが困難になり、乾燥性能が低下するおそれがあることから、通常は、上記実施例1で示した、送風用の羽根と該羽根を囲繞するファンケースとを備えたシロッコファンなどの送風機を用いることが望ましい。
本発明はさらにその他の点においても上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 本体部
2 引出部
3 内蓋部
4 給水路
4a 給水弁
6 兼用ポンプ
8 洗浄ノズル
9 電気式のヒータ
10 洗浄かご
11 吸引管
12 排水管
13 案内管
14 漏水受止め用のドレンパン
15 ケーシング
15a 横側壁部
15A 前部側分割ケーシング部分
15B 後部側分割ケーシング部分
21 空気供給口
22 空気吸引口
23 循環ファン(通風手段)
23A 循環ファンの吸引用開口
23B 循環ファンの吐き出し部
24 凝縮部
24a 伝熱体
25 除湿用冷却水供給手段
26 除湿用給水路
27 除湿用冷却水断続弁
28 給水圧安定用のガバナ
30 保持部材
35 ファンケース
35a 水抜き孔
36 傾斜(排出経路)
37 水滞留部
38 羽根(羽根車)
40 仕切り壁
51 分配ノズル
51a 分配ノズルの基端
51b 分配ノズルの先端
51c 分配ノズルの水平な下端部(下面)
51d 分配ノズル51の天井面
52 除湿用冷却水導入部
53(53a,53b,53c) 流下口
54 パッキン
55 突出部
56 フランジ
61 弁本体
62 スリット
A 扉体
B 把持部
CH 逆止弁
D 洗浄槽
Df 前側壁部
F 通風経路
f1 上昇経路部分
f2 下降経路部分
G 除湿部
H 制御部
J 水位センサ
K 乾燥ユニット
P 係合手段
Pa 係止部
Q 洗浄空間
S 水貯留用凹部
SS 操作部

Claims (1)

  1. 洗浄空間を取り囲む側壁部の下部に配設された空気吸引口から、同じく前記側壁部の下部に配役された空気供給口に亘って逆U字状に形成された通風経路を経て、前記洗浄空間内の空気を循環させる通風手段と、前記通風経路を経て循環される空気の除湿を行う除湿部とを備え、食器類を乾燥させる乾燥工程において、前記洗浄空間内の空気を前記空気吸引口から吸引し、前記除湿部に導いて除湿した後、前記通風経路を経て前記洗浄空間に戻し、前記洗浄空間に戻した除湿後の空気をヒータで加熱することにより、前記洗浄空間内の前記食器類を乾燥するように構成され、
    前記通風手段および前記除湿部は、前記空気吸引口の配設位置よりも高い位置に配設され、かつ、
    前記除湿部は、前記通風経路に所定の間隔をおいて水平方向に並置され、前記空気吸引口から吸引された前記洗浄空間からの空気を接触させることにより、空気中の水分を凝縮させる複数の伝熱体を有する凝縮部と、前記凝縮部の上方に配設され、前記凝縮部を構成する伝熱体を冷却するための除湿用冷却水を、下方の前記凝縮部を構成する複数の伝熱体のそれぞれに供給する除湿用冷却水供給手段とを備えており、
    前記通風手段は、前記通風経路における前記除湿部よりも、通風方向における下流側に位置しているとともに、前記通風手段に水が浸入したとき、または、前記通風手段で結露水が発生したときに、前記浸入水または前記結露水が溜まる水滞留部を有している食器洗浄乾燥機において、
    前記水滞留部には、溜まった前記浸入水または前記結露水を排出するための排水機構が設けられ
    前記通風手段が、送風用の羽根と該羽根を囲繞するファンケースとを具備する送風機により構成され、前記ファンケースの内部が前記水滞留部となっている場合において、前記ファンケースに前記排水機構として水抜き孔が設けられているとともに、
    前記水抜き孔から排出される水を、前記空気供給口に導く排出経路を備えており、かつ、
    前記洗浄槽の底部に水貯留用凹部が形成されており、
    前記水貯留用凹部の水位が排水用設定水位であることを検出したときに、除湿用冷却水を外部に排出させる排水処理を実行するように構成されていること
    を特徴とする食器洗浄乾燥機。
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