JP2012038840A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まりに優れた半導体装置を製造する半導体製造装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体製造装置は、ウェハ100の載置領域が設けられている枠体102と、上面視において、載置領域の外側かつ載置領域の周縁部に沿って枠体102に設けられており、研削屑または研磨屑を吸引する吸引部(吸引孔104)と、ウェハ100の上面を吸引する輸送チャックと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造装置および半導体装置の製造方法に関する。
半導体ウェハの研削装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載された研削装置を図7に示す。この研削装置は、半導体ウェハWをチャックテーブル10に吸着させた状態で研削する。チャックテーブル10は、半導体ウェハWを吸引する吸引部11と、吸引部11が設けられている枠体12とで構成されている。吸引部11は、半導体ウェハWの外径と同等か大きい吸引部15と、隔壁13と、半導体ウェハWの外径より小さい吸引部14と、で構成されている。これらの吸引部15と吸引部14とは、吸引路16で連通している。このため、吸引部14と同時に吸引部15も吸引を行う。これにより、半導体ウェハWの全面を吸引することができるため、研削により半導体ウェハWが薄くなった場合でも外周がばたつくことがなく、破損することがないと記載されている。
特開2004−319885号公報
特許文献1に代表される従来の研削装置の吸引部11は、研削時に、半導体ウェハを吸引することのみを目的として構成されている。
本発明者が検討した結果、研削後、半導体ウェハを輸送チャックに吸引させる際に、輸送チャックの吸引力により、半導体ウェハとチャックテーブルとの吸着面の周囲に残留している研削屑が、輸送チャックと半導体ウェハの上面との間に入り、半導体ウェハの上面が汚染されることが判明した。このような汚染は、研削時だけでなく、研磨時においても発生する。
本発明によれば、
ウェハの載置領域が設けられている枠体と、
上面視において、前記載置領域の外側かつ前記載置領域の周縁部に沿って前記枠体に設けられており、研削屑または研磨屑を吸引する吸引部と、
前記ウェハの上面を吸引する輸送チャックと、を備える、半導体製造装置が提供される。
本発明においては、ウェハの載置領域の周縁部に沿って吸引部が設けられている。このため、ウェハの載置方向のうち上方に向かって研削屑が移動することが抑制される。したがって、輸送チャックが、ウェハの上面を吸引する際、ウェハの上面に研削屑が付着することが抑制される。
本発明によれば、
ウェハの上面を研削または研磨する工程と、
研削または研磨する前記工程後、前記ウェハの周縁部の研削屑または研磨屑を、前記ウェハの前記上面より下方に向かって、移動させる工程と、
移動させる前記工程後、前記ウェハの前記上面を吸引する工程と、を含む、半導体装置の製造方法が提供される。
本発明においては、ウェハの主面を研削する工程後、ウェハの上面の周縁部に残留する研削屑を、上面から下方に向かって、移動させている。これにより、ウェハの研削面より上方に向かって研削屑が移動することが抑制される。したがって、ウェハの上面を吸引する際に、ウェハの上面に研削屑が付着することが抑制される。
本発明によれば、歩留まりに優れた半導体装置を製造する半導体製造装置および半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の実施の形態における研削装置の吸着テーブルを模式的に示す上面図である。 本発明の実施の形態における研削装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態における研削装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態における研削装置を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態における研削装置を模式的に示す断面図である。 比較例における研削装置を模式的に示す断面図である。 特許文献1に記載の研削装置を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。なお、本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
図1は、本実施の形態における研削装置の吸着テーブルを模式的に示す上面図である。図2〜5は、本実施の形態における研削装置の動作を模式的に示す断面図である。
本実施の形態の半導体製造装置は、ウェハ100の載置領域が設けられている枠体102と、上面視において、載置領域の外側かつ載置領域の周縁部に沿って枠体102に設けられており、研削屑または研磨屑を吸引する吸引部(吸引孔104)と、ウェハ100の上面を吸引する輸送チャック300と、を備える。
また、図2に示すように、本実施の形態の半導体製造装置は、チャックテーブル130、研削部220、輸送チャック300および制御部150を備える。
次に、本実施の形態の半導体製造装置の各構成を説明する。
本実施の形態に係るチャックテーブル130は、図1および図2に示すように、枠体102、吸引部(吸引孔104)および、供給部(吸引供給孔110)を備える。
枠体102は、ウェハ100を載置するための載置領域を有する。ウェハ100の下面(パターン面103)は、載置領域において吸引される。この枠体102には、吸引孔104が、ウェハ100(載置領域)の周縁部に沿っており、かつウェハ100(載置領域)の周縁部と離間して、設けられている。また、枠体102には、吸引供給孔110が、吸引部(吸引孔104)と連通せず、ウェハ100の直下(載置領域の内側)に設けられている。
吸引孔104は、ウェハ100の下面を吸引せずに(ウェハ100の下面と接触せずに)、研削屑を吸引する。吸引孔104には、吸引装置122が接続されている。吸引装置122には、例えば、ポンプや弁が設けられている。これらを開閉することにより、吸引孔104内の空気を外部に排出できる。
また、吸引孔104は、上面視において、好ましくはウェハ100の外周端から5mm以内、より好ましくは外周端から1〜2mm程度の位置に、枠体102に設けられている。また、吸引孔104は、上面視において、枠体102に設けられた環状(例えば、円状)の溝106の中に設けられていてもよい。上面視において、枠体102の中心から外周端方向における環状の溝の幅は、特に限定されないが、例えば3cm程度とすることができる。また、例えば、吸引孔104は、複数設けられていてもよい。
吸引供給孔110は、空気を吸引するおよび空気を供給する。この吸引供給孔110の下方は、吸引供給ライン114と接続している。この吸引供給ライン114は、吸引供給装置120と接続している。例えば、吸引供給孔110は、空気を吸引することにより、研削屑等を吸引する。一方、吸引供給孔110は、空気を供給することにより、ウェハ100の移動を補助する。
吸引供給部(吸引供給孔110)の内部には、多孔質部材(多孔質体108)が埋め込まれている。
また、本実施の形態に係る制御部150は、吸引部(吸引孔104)の吸引タイミングや、吸引供給部(吸引供給装置120)の吸引および供給タイミングを制御する。
本実施の形態に係る研削部220は、研削ブレード200、研削ホイール202、マウンタ204、スピンドル206、回転部208および移動部210を備える。研削ブレード200は、研削ホイール202に装着されている。研削ホイール202はマウンタ204に固定されている。マウンタ204は、スピンドル206に支持されている。回転部208(駆動装置)が、スピンドル206を回転する。これにより、研削ブレード200もスピンドル206と連動して回転する。また、移動部210は、研削部220を移動させる。本実施の形態では、制御部150は、回転部208の回転タイミングや回転数および移動部210の移動タイミングおよび移動位置を制御することができる。また、回転部208や移動部210は、制御部150以外の制御部に制御されてもよい。
本実施の形態に係る輸送チャック300は、吸引ライン302、多孔質体306、吸引装置308および移動部312を備える。輸送チャック300の下部には、凹部が設けられており、この凹部を埋め込むように多孔質体306が形成されている。輸送チャック300の上部は、吸引ライン302に接続している。この吸引ライン302は、吸引装置308に接続している。このように、吸引ライン302から空気を吸引することにより、ウェハ100の上面と輸送チャック300の下部とを吸着させることができる。また、移動部312は、輸送チャック300を移動させる。本実施の形態では、制御部150は、移動部312の移動タイミングおよび移動位置を制御することができる。また、移動部312は、制御部150以外の制御部に制御されてもよい。
次に、本実施の形態の半導体製造装置を用いた半導体装置の製造方法を説明する。
本実施の形態の半導体装置の製造方法は、ウェハ100の上面を研削するまたは研磨する工程と、研削するまたは研磨する工程後、ウェハ100の周縁部の研削屑116または研磨屑を、ウェハ100の上面(非パターン面101)より下方に向かって、移動させる工程と、移動させる工程後、ウェハ100の上面(非パターン面101)を吸引する工程と、を含む。
本実施の形態の半導体製造装置(研削装置)における動作の概要を説明する。
本実施の形態の半導体製造装置のチャックテーブル130は、研削プロセス時にウェハを吸着し、移動プロセス時に、残留研削屑を吸引しつつ、ウェハに空気や水を供給する。研削部220は、チャックテーブル130に吸着されているウェハを研削する。輸送チャック300は、ウェハをチャックテーブル130から移動させ、回収する。回収されたウェハは、パッケージング等の次の半導体製造プロセスに用いられる。この半導体製造装置の制御部150は、チャックテーブル130における吸引や供給タイミング、研削タイミング、およびウェハの移動タイミング等を制御している。
本実施の形態の半導体製造装置は、例えば、ウェハ100の膜厚を薄くする、研削装置である。ウェハ100は、例えば、半導体集積回路を形成したチップが複数主面に配置された半導体ウェハである。この研削装置は、ウェハ100の裏面を研削して、ウェハ厚さを所定の厚さまで薄くする。この後、研削されたウェハ100に対して、パッケージング等の組立工程が行われる。
まず、ウェハ100を枠体102の載置領域に載置する。このウェハ100の下面(パターン面103)には、表面を保護する保護層(保護シート112)が設けられてもよい。続いて、吸引供給装置120は、吸引供給ライン114を介して吸引供給孔110に空気を吸引させる。これにより、吸引供給孔110内の多孔質体108(ポーラスセラミック)に、ウェハ100の下面(パターン面103)を吸着させる。このようにして、ウェハ100をチャックテーブル130に吸着させる。
続いて、図2に示すように、ウェハ100の下面を吸引供給孔110に吸引させた状態で、回転部208でスピンドル206を回転させる。そして、スピンドル206に連動して、研削ブレード200が固定された研削ホイール202を回転させる。これにより、ウェハ100を吸着させた状態で、ウェハ100の上面(非パターン面101)を、研削ブレード200で研削する。このとき、不図示の研削水供給部から、研削水を供給する。なお、研削ブレード200およびウェハ100を互いに反対方向に回転させて、ウェハ100の非パターン面101を研削してもよい。研削ブレード200を上下方向に振動をさせてもよい。
研削を行っている間、図2に示すように、研削屑116(研削水等を含む)の一部は、ウェハ100の下方の吸引供給孔110に吸引される。具体的には、吸引供給装置120の吸引力により、ウェハ100とチャックテーブル130との吸着面の周縁部から多孔質体108の内部に、研削屑116が移動する。一方、その他の研削屑116は、研削ブレード200とウェハ100の非パターン面101と接触面の周縁部から外側方向に飛び出す。この飛び出した研削屑116は、チャックテーブル130の周囲かつ下方に設けられた回収部118に回収される。
続いて、制御部150は、回転部208の回転を停止させる。これにより、研削ブレード200の回転を終了させる。研削終了後、図3に示すように、制御部150は、吸引供給装置120による吸引を停止させる。これにより、吸引供給孔110による吸引を終了させる。このとき、研削屑116は、ウェハ100の端部付近(例えば、ウェハ100とチャックテーブル130との吸着面の周縁部)や、多孔質体108の内部、等に残留している。
続いて、制御部150は、移動部210に研磨部を待機場所に移動させる。この後、制御部150は、移動部312に輸送チャック300をウェハ100の上に移動させる。
この後、図4に示すように、輸送チャック300にウェハ100を吸着させる前に、制御部150は、吸引装置122の吸引を開始する。これにより、吸引装置122は、吸引孔104を通って残留研削屑116を吸引する。これにより、吸引304への吸引力により、ウェハ100を上方に吸い上げる前から、ウェハ100の周縁部に残留した研削屑116を、ウェハ100の研削面(非パターン面101)の高さを基準として下方に向かって、移動させることができる、言い換えると、ウェハ100を輸送チャック300が吸引する前に、吸引方向とは反対方向に、残留研削屑116を移動させることができる。
また、図5に示すように、研削終了後、輸送チャック300がウェハ100の上面を吸引する前に、吸引供給装置120は、吸引供給ライン114から吸引供給孔110に、空気および水を供給してもよい。このとき、ウェハ100の下面に対して、空気等が噴射される。これにより、ウェハ100のパターン面103を、多孔質体108の上面(チャックテーブル130の上面)から剥離させることができる。
ここで、吸引装置122の吸引開始タイミングと、吸引供給装置120の供給開始タイミングおよび吸引装置308の吸引開始タイミングについて説明する。これらのタイミングは、制御部150が制御することができる。
吸引装置122の吸引開始タイミング(on−timing)は、好ましくは研削終了後、吸引装置308の吸引開始タイミングの前である。また、吸引装置122の吸引は、吸引装置308の吸引開始時点の前後に渡って継続させる。
一方、吸引供給装置120の供給開始タイミングは、吸引装置308の吸引開始タイミング前であれば、特に限定されないが、例えば、吸引装置122の吸引開始タイミングの前、同時および後でもよく、好ましくは吸引装置122の吸引開始タイミングと同時、さらに好ましくは、吸引装置122の吸引開始タイミングの後である。
例えば、研削終了後において、吸引装置122の吸引開始タイミングと吸引供給装置120の供給開始タイミングとが同時である場合について説明する。
この場合においては、吸引供給孔110は、ウェハ100の下面に向かって、空気や水を噴出する。同時に、吸引孔104は、ウェハ100の周縁部から残留していた研削屑116を吸引する。このとき、吸引供給孔110の多孔質体108内部に残留していた研削屑116が、ウェハ100の周縁部から放出される。この放出された研削屑116は、吸引孔104に吸引される。そして、研削屑116は、吸引孔104の下方に流れ、枠体102の下方に排出される。なお、吸引供給孔110と吸引孔104とは、連通していない。このため、制御部150は、それぞれ独立して、吸引装置122の吸引開始タイミングと吸引供給装置120の供給開始タイミングを制御できる。
このようにして、輸送チャック300がウェハ100の上面(研削面である非パターン面101)を吸引する前に、ウェハ100の周縁部に残留していた研削屑116にくわえて、多孔質体108の内部から放出された研削屑116等が、吸引孔104に吸引される。その結果、ウェハ100の周縁部の残留研削屑116が、ウェハ100の上面(非パターン面101)と輸送チャック300との吸着面との間に回りこむことが抑制される(図5)。
このように、残留研削屑116を下方に(輸送チャック300の吸引方向と反対方向に)移動させた状態で、制御部150は、輸送チャック300にウェハ100の上面を吸着させている。そして、制御部150は、移動部312に輸送チャック300を回収場所に移動させる。これにより、輸送チャック300は、ウェハ100の上面を吸引しつつ、ウェハ100を回収場所に移動させる。この後、ウェハ100に対して、通常の半導体製造プロセスや組立工程を行い、半導体装置を得る。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においては、研削終了後、研削屑116が、ウェハ100とチャックテーブル130との吸着面の周縁部に残存することがある。
これに対して、本実施の形態においては、吸引孔104が、上面視において、ウェハ100の周縁部に沿って枠体102に設けられている。このため、吸引孔104の吸引により、ウェハ100の周縁部の研削屑116を、下方に向かって移動させることができる。これにより、ウェハ100の上方に吸引する際に、研削屑116の下方への移動を行わない場合と比較して、研削屑116が上方に移動する移動量が低減する。その結果、研削屑116が、ウェハ100の上面に付着する量が低減される(すなわち、ウェハ100の上面と輸送チャック300との吸着面に、研削屑116が付着することが抑制される。)。したがって、ウェハ100の上面の汚染が抑制される。
また、本実施の形態においては、吸引孔104と連通しない、空気を供給する吸引供給孔110が設けられている。このため、ウェハ100の下面に対して空気や水を噴出して、チャックテーブル130らウェハ100を剥離させることができる。これにより、輸送チャック300の吸引を促すことができる。一方で、剥離する際、吸引供給孔110の内部に残留している研削屑116や、ウェハ100とチャックテーブル130との吸着面に残留している研削屑116が、空気等とともに、ウェハ100周縁部から放出される。この放出された研削屑116は、吸引孔104に吸引される。その結果、ウェハ100の上面と輸送チャック300との吸着面に、研削屑116が付着することが抑制される。したがって、ウェハ100を剥離する場合においても、ウェハ100の上面の汚染が抑制される。
また、本実施の形態においては、輸送チャック300にウェハ100を吸引させる前に、枠体102に研削屑116を吸引させることができる。これにより、輸送チャック300の吸引力により、研削屑116が上方に移動することを確実に抑制できる。
また、本実施の形態においては、吸引供給孔110に空気を供給させる前に、吸引孔104に研削屑116を吸引させることができる。これにより、空気を供給と研削屑116の吸引を同時に行う場合と比較して、剥離する際、吸引供給孔110の内部に残留している研削屑116等がウェハ100の周縁部から放出されてくるものを、確実に吸引することができる。したがって、ウェハ100を剥離する場合においても、ウェハ100の上面の汚染がより抑制される。
また、本実施の形態においては、吸引孔104を、ウェハ100の外周端から5mm以内の位置に設けることができる。これにより、研削屑116の吸引を効率的に行うことができる。
以上により、ウェハ100の上面に研削屑が付着することが抑制される。このため、歩留まりに優れた半導体装置を製造する半導体製造装置および半導体装置の製造方法が実現される。
また、本実施の形態においては、輸送チャック300に研削屑116が付着することが抑制される。このため、この輸送チャック300が次のウェハを吸着する際に、ウェハの上面(非パターン面101)に、研削屑116が転写や残留することが抑制される。したがって、組立工程でのチップ剥がれや薬液汚染発生が抑制されることとなる。これにより、歩留まりに優れた半導体装置が得られる。
続いて、ウェハの載置領域の外側の枠体に吸引孔が設けられていない比較例を用いて、本実施の形態の効果についてさらに説明する。この比較例の構造は、図6に示す。
比較例においては、研削終了後、チャックテーブル430からウェハ400を剥離するため、吸引供給ライン414から吸着用ポーラス部を通じて水とエアーを噴出させる。このとき、ウェハ吸着用ポーラス部の研削屑416(研削水含む)が、ウェハ100の端部付近に押し出される。その結果、輸送チャック500のウェハ100を吸着する力により、ウェハ100の端部の研削屑416が、ウェハ100の非パターン面401と輸送チャック500との吸着面との間に回りこむことがあった。輸送チャック500に付着した研削屑416は、チャック面に残留し、次のウェハ吸着時に、ウェハの非パターン面に転写や残留することがあった。このため、比較例においては、組立工程でのチップ剥がれや薬液汚染が発生していた。
これに対して、上述の通り、本実施の形態においては、吸引供給孔110と連通しない、吸引孔104が、上面視において、ウェハ100の載置領域の周縁部に沿って、かつ載置領域の外側の枠体102に設けられている。これにより、吸引供給孔110の空気の供給により、ウェハ100の周縁部に押し出された研削屑116を、その周囲に設けられている吸引孔104により吸引することができる。したがって、ウェハ100の上面と輸送チャック300との吸着面に、研削屑116が付着することが抑制される。その結果、組立工程でのチップ剥がれや薬液汚染も抑制される。
また、特許文献1に記載の研削装置においては、吸引部15と吸引部14とは、吸引路16で連通している。このため、吸引部15に研削屑を吸引させつつ、吸引部14に空気を供給させることができない。したがって、特許文献1に記載の研削装置においては、輸送チャックがウェハを上方に吸引する際、ウェハの上面に研削屑が付着することを抑制することが、非常に困難であった。
これに対して、上述の通り、本実施の形態においては、吸引供給孔110と連通しない、吸引孔104が、上面視において、ウェハ100の載置領域の周縁部に沿って、かつ載置領域の外側の枠体102に設けられている。これにより、吸引供給孔110の空気等のブローにより、ウェハ100をチャックテーブル130から剥離させることができる。その一方で、ブローによりウェハ100の周縁部に押し出された研削屑116は、吸引孔104により吸引することができる。このように、本実施の形態においては、吸引孔104と吸引供給孔110とが独立して機能することができる。したがって、ウェハ100の移動を促進させつつ、ウェハ100の上面と輸送チャック300との吸着面に、研削屑116が付着することが抑制される。その結果、プロセス効率が向上し、歩留まりに優れた半導体装置が得られる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、ウェハは、シリコン、サファイアなどからなる半導体基板であってもよいし、各種の薄膜や各種の素子が形成された半導体基板であってもよい。
多孔質体108としては、例えば、セラミックス、焼結SiC、焼結フッ素樹脂、ステンレス等のメタル等の多孔質体であってよい。
上面視における枠体102の形状は、例えば、円形状、矩形状であってもよい。
複数の吸引孔104は、ウェハ100(載置領域)の中心を起点にして、点対称に設けられていてもよい。また、複数の吸引孔104は、それぞれ単独でもよいし、連通していてもよい。さらに、ウェハ100の周縁部から吸引孔104に渡って、研削屑116の吸引に用いるガイド溝が、枠体102に設けられていてもよい。このガイド溝は、載置領域の中心から外側に向かって、テーパしていてもよい
本実施の形態においては、チャックテーブル130を研削装置に用いた場合について説明したが、チャックテーブル130を研磨装置、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置に用いることもできる。この場合には、研削ブレード200を代えて、研削ホイール202に研磨パッドを固定する。そして、研削水供給部から、スラリー等研磨剤を供給する。
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
10 チャックテーブル
11 吸引部
12 枠体
13 隔壁
14 吸引部
15 吸引部
16 吸引路
100 ウェハ
101 非パターン面
102 枠体
103 パターン面
104 吸引孔
106 溝
108 多孔質体
110 吸引供給孔
112 保護シート
114 吸引供給ライン
116 研削屑
118 回収部
120 吸引供給装置
122 吸引装置
130 チャックテーブル
150 制御部
200 研削ブレード
202 研削ホイール
204 マウンタ
206 スピンドル
208 回転部
210 移動部
220 研削部
300 輸送チャック
302 吸引ライン
306 多孔質体
308 吸引装置
312 移動部
400 ウェハ
401 非パターン面
402 枠体
410 吸引供給孔
414 吸引供給ライン
416 研削屑
430 チャックテーブル
500 輸送チャック
502 吸引ライン

Claims (6)

  1. ウェハの載置領域が設けられている枠体と、
    上面視において、前記載置領域の外側かつ前記載置領域の周縁部に沿って前記枠体に設けられており、研削屑または研磨屑を吸引する吸引部と、
    前記ウェハの上面を吸引する輸送チャックと、を備える、半導体製造装置。
  2. 前記吸引部の吸引開始タイミングおよび前記輸送チャックの吸引開始タイミングを制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記輸送チャックに前記ウェハの前記上面を吸引させる前に、前記吸引部に前記研削屑または前記研磨屑を吸引させる、請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記載置領域の内側の前記枠体に設けられており、前記吸引部と連通せず、空気を供給する、供給部をさらに備え、
    前記制御部は、前記供給部の供給開始タイミングをさらに制御しており、
    前記制御部は、前記輸送チャックに前記ウェハの前記上面を吸引させる前に、前記吸引部に前記研削屑を吸引させるとともに、前記吸引供給部に前記空気を供給させる、請求項1または2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記吸引部は、前記載置領域の周縁部から5mm以内の位置に設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の半導体製造装置。
  5. ウェハの上面を研削または研磨する工程と、
    研削または研磨する前記工程後、前記ウェハの周縁部の研削屑または研磨屑を、前記ウェハの前記上面より下方に向かって、移動させる工程と、
    移動させる前記工程後、前記ウェハの前記上面を吸引する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  6. 研削または研磨する前記工程と同時にまたは後に、前記ウェハの下面に対して、空気を供給する工程をさらに含む、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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