JP2012024246A - 電飾化粧板、遊技盤ユニット及びパチンコ遊技機 - Google Patents

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Yasutaka Suzuki
康剛 鈴木
Kuniaki Izumi
邦秋 泉
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Abstract

【課題】遊技球に対する強度を確保しつつ、入賞口の扉を含めて全体を意匠として発光させることの出来る、電飾化粧板を提供する。
【解決手段】遊技盤面に設けた入賞口の前方に遊技盤面と略並行な姿勢で離間配置された透光性を有した板部材10と、板部材10の背面に突設されて入賞口に入賞しなかった遊技球を所定方向へ流下させる遊技球ガイド路と、を備え、板部材10の平坦な前面には、文字等を象った凹所12が形成され、板部材10の下部には凹所12底面に向けて板部材の肉厚内を上向きに照光するLED22が配置され、凹所12底面には上方へ向かうほど板部材の背面へ向けて傾斜する反射面14が形成されており、反射面14は山形の凸部15を下から上に向けて連続して配置した構成を備え、LED22から板部材10の内部に照射した光が全ての凸部15に対して均一に照射されて夫々前方へ反射されるように構成した。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技盤面上に装飾を目的として配置される前飾り板(電飾化粧板)の改良に関する。
パチンコ遊技機においては、遊技盤の盤面に入賞口、風車、可変表示装置、電飾装置等の各種盤面部品を設けて遊技内容の多様性を図り、遊技の進行中における入賞、その他の状況変化を契機として可動盤面部品を種々の方向に動作させることにより演出効果を高めている。
例えば、遊技盤に設けられた入賞口に遊技球が入賞すると、遊技者が所定数の出球を獲得できるようになっている。このような遊技機では、入賞口を覆うようにその前方に化粧板を配置している(特許文献1)。
かかる化粧板において、化粧板と遊技盤面との間を通過する遊技球を視認させるために化粧板の少なくとも一部を、透明樹脂等からなる透明基材で構成することが従来行われている。
例えば、特許文献2には、遊技盤前面に突設した支柱を介して遊技盤前面との間に遊技球が通過可能な間隔を隔てて離間配置された前飾り板であり、表示領域と、表示領域の外側に張出し形成された透明領域と、から構成され、前飾り板と前記遊技盤前面との間を通過する遊技球の少なくとも一部を、透明領域を介して前方から視認可能とした構成が記載されている。
特開2006−320487公報 特開2009−195338公報
ところで、特許文献2に記載されるような構成において、遊技盤面に設けられた入賞口と、入賞口を覆う前飾り板(化粧板)を含む領域を発光させる装飾をして、演出効果を高めたいという要求があり、特に、化粧板における発光装飾においては、文字や図形を象った発光によってより効果的な演出が可能になる。
この場合、入賞口の扉自体やその周辺にLED等からなる発光素子を設けて、文字等を象った導光体を用いて発光させることは可能であるが、透明な化粧板自体を発光させるには、困難が伴う。
特に、アタッカー(大入賞口)前面に設ける化粧板は、アタッカーに入賞しなかった遊技球をアウト口に誘導する誘導路を遊技盤面との間に有しており、誘導路に落下する遊技球の視認性を確保するために透明であることが求められるが、透明な化粧板背面側にLEDを設けた場合、LEDや導光体が遊技者から視認されてしまうからである。
そのような問題を回避するためには、化粧板の背面側に文字や図形を象った凹凸部を設け、遊技者から視認不能なようにメッキや塗装、シールで隠蔽された化粧板下方の部位にLEDを設けて、下方から凹凸部に対して照光して発光させるようにすればよい。
しかしながら、上述のように、アタッカー前面側に設ける化粧板の背面側では、アタッカーに入賞しなかった遊技球が、誘導路に向けて大量に通過する。
遊技球は鉄製であり、化粧板背面に凹凸部を設けても、大量の遊技球が勢いよく接触することで、凹凸が容易に削れてしまうという致命的な問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題を解消して遊技球に対する強度を確保しつつ、入賞口の扉を含めて全体を意匠として発光させることの出来る、電飾化粧板を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、遊技盤面に設けた入賞口の前方に前記遊技盤面と略並行な姿勢で離間配置された透光性を有した板部材と、該板部材の背面に突設されて前記入賞口に入賞しなかった遊技球を所定方向へ流下させる遊技球ガイド路と、を備えた電飾化粧板であって、前記板部材の平坦な前面には、文字、符号、或いは図形を象った凹所が形成され、前記板部材の下端縁には前記凹所底面に向けて該板部材の肉厚内を上向きに照光するLEDが配置され、前記凹所底面には上方へ向かうほど前記板部材の背面へ向けて傾斜する反射面が形成されており、該反射面は山形の凸部を下から上に向けて連続して配置した構成を備え、前記LEDから前記板部材の内部に照射した光が全ての凸部に対して均一に照射されて夫々前方へ反射されるように構成されている電飾化粧板を特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電飾化粧板を備えた遊技盤ユニットを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の遊技盤ユニットを備えたパチンコ遊技機を特徴とする。
以上のように構成したので、本発明によれば、遊技盤面との間を通過する遊技球に対する強度を確保しつつ、文字や図形を象った凹部を、正面側に均一に発光させることが出来る電飾化粧板、及びかかる電飾化粧板を有するパチンコ遊技機を提供することが出来る。
本発明を適用したパチンコ遊技機の遊技盤面(遊技盤ユニット)を示す正面図。 図1に示す電飾化粧板を示す正面図。 図2の電飾化粧板の背面図。 図2の電飾化粧板の側面図。 図2のA−A線における断面図。 図5の領域Bにおける拡大図。 プリント基板の正面図。 凹部12における凸部15の形成例を示す図。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したパチンコ遊技機の遊技盤面(遊技盤ユニット)を示す正面図である。
図1において、遊技盤100における遊技領域101の周囲には、外レールR1及び内レールR2が設けられている。これら外レールR1及び内レールR2は、遊技盤100の下方に設けた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域101の上部に案内したり、アウト口118に案内する。
遊技領域中央には、画像表示器111が配置されている。画像表示器111は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、特別図柄に応じた装飾図柄、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクタ図柄等の画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等も表示される。
画像表示器111の下方中央には、第1始動口113が配置されている。第1始動口113は、遊技球が入賞したときに、第1特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。
また遊技盤100の中央領域であって、画像表示器111の下方には、変動入賞装置として、左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップ(以下、「電チュー」と称する)114が配置されている。電チュー114は、第2始動口として機能しており、遊技球が入賞したときに、第2特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。
電チュー114は、普通図柄が所定態様で停止したときに所定時間、開成動作するように構成されている。
また遊技盤100の右側領域には、普通図柄123を作動させるためのゲート115が設けられている。
更に遊技盤100の右側領域であって、第1始動口の右側には、特別遊技状態のときに開成状態になる大入賞装置の入賞口116が配置されている。
入賞口116及びそれを開閉する扉119を備える大入賞装置ATの前面には、文字、符号、或いは図形を象って発光する電飾化粧板1が設けられている。
更に、遊技盤100の遊技領域101には、一般入賞口117が配置されていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
図2は、図1に示す電飾化粧板を示す正面図である。図3は、図2の電飾化粧板の背面図である。図4は、図2の電飾化粧板の側面図である。図5は、図2のA−A線における断面図である。図6は、図5の領域Bにおける拡大図である。
図2乃至図6を使用して、本発明の実施の形態に係る電飾化粧板の構成例を説明する。
本発明の電飾化粧板1は、図1に示す遊技盤面100に設けた入賞口116、及び入賞口116を開閉する扉119を有する大入賞装置ATの前面に、図4に示すように遊技盤面100と略並行な姿勢で離間配置された透光性を有した板部材10と、板部材10の背面に突設されて入賞口116に入賞しなかった遊技球を所定方向へ流下させる遊技球ガイド路11(図3)と、を備えている。
板部材10の平坦な前面には、文字、符号、或いは図形を象った凹所12が形成され、板部材10の下部には凹所12の底面に向けて板部材10の肉厚内を上向きに照光するLED22が配置されている。
より詳しくは、図3、図5に示すように、板部材10の背面に突設された遊技球ガイド路11の下面11aと、板部材10及び遊技球ガイド路11と一体的に設けられた台座部30との間の設けられた空間20内に、表面に複数のLED22を実装したプリント基板21を配置している。
図7は、プリント基板21の正面図である。図7に示すように、プリント基板21は、一方の長辺に複数設けた突出部21aにLED22を実装している。
さらに、正面側から見た図2及び図5に示すように、板部材10における凹所12下方の適所には、複数の貫通孔10aが設けられている。
空間20内にプリント基板21を配置した時、貫通孔10aに突出部21aが収まることで、LED22は、貫通孔10aにおける板部材10の端面10bから、板部材10内に光を入射させることが出来る。
また、図5、図6に示すように、凹所12の底面(遊技者側から見て正面側)は、その肉厚内に、上方へ向かうほど板部材10の背面16へ向けて傾斜する平坦な反射面14が形成されている。
反射面14の背面には、さらに、断面山形の凸部15を図中下方から上方に向けて同ピッチで連続して形成されている。また、各凸部15の突出長さ、形状は全て統一して形成する。
板部材10の上方に向かうほど、凸部15が、板部材の背面側に向けて傾いているため、全て同一高さの凸部であっても、LED22から出射されて板部材10の内部に照光する光が、板部材の上端部から容易に抜けることなく、最上端部の凸部15まで届き易く、また、凸部15で反射した光が背面16側で反射して最上端部の凸部15まで行き渡るため、LED22からが全ての凸部15に対して均一に照射されて、夫々前方へ反射される。
反射面14、すなわち凹部12が図中下方から上方に向かうほど板部材10の背面16に向けて傾斜していることで、LED22から出射された光は、板部材10の肉厚内を階段状に反射しながら、凹所12の上方まで到達し、文字や図形を象った凹所12を満遍なく均等に発光させることが出来る。
凹部12に傾斜を設けるかわりに、板部材10の上方に向かうほど凸部15の高さが高くなるようにすることで、同様の効果を得ることは出来るが、微細な凸部15の形成にあって、部分的に高さや形状を異ならせるのは、生産技術上不利となるが、凹部12に傾斜を設ける手法によっては、そのような問題もなく、容易に凹部12を均等に発光させることが出来る。
なお、凹部12に設ける凸部15の列は、一定の向き、一定の間隔で設けるのではない。
スペース上の制限、コスト上の観点から、使用出来るLEDの個数は限られてくるが、LEDから出射光は、通常120°程度拡散するため、2つ以上のLEDからの拡散光を効率よく拾えるように、角度を調整した2方向の列をクロスさせて成形している。
例えば、図8に基づいて詳しく説明すると、板部材10に形成された一つの文字に対応する凹部14の下方に、2つのLED1、LED2がある場合、凹部14には、LED1、LED2の2つから光を照射される。
異なる向きから照射される光を効率よく拾うために、凹部14には、LED1に対応する凸部15の列15−1と、LED2に対応する凸部15の列15−2と、が互いにクロスするように形成している。
このように構成することで、少ないLEDで、凹部14を、より均一に、十分な光量で満遍なく発光させることが出来る。
1 電飾化粧板、10 板部材、10a 貫通孔、10b 端面、11 遊技球ガイド路、12 凹所、14 反射面、15 凹部、15 凸部、20 空間、20a 貫通孔、21 プリント基板、21a 突出部21、22 LED、100 遊技盤面、101 遊技領域、111 画像表示器、113 始動口、114 電チュー、115 ゲート、116 入賞口、117 一般入賞口、118 アウト口、119 扉、123 普通図柄

Claims (3)

  1. 遊技盤面に設けた入賞口の前方に前記遊技盤面と略並行な姿勢で離間配置された透光性を有した板部材と、該板部材の背面に突設されて前記入賞口に入賞しなかった遊技球を所定方向へ流下させる遊技球ガイド路と、を備えた電飾化粧板であって、
    前記板部材の平坦な前面には、文字、符号、或いは図形を象った凹所が形成され、前記板部材の下部には前記凹所底面に向けて該板部材の肉厚内を上向きに照光するLEDが配置され、
    前記凹所底面には上方へ向かうほど前記板部材の背面へ向けて傾斜する反射面が形成されており、該反射面は山形の凸部を下から上に向けて連続して配置した構成を備え、前記LEDから前記板部材の内部に照射した光が全ての凸部に対して均一に照射されて夫々前方へ反射されるように構成されていることを特徴とする電飾化粧板。
  2. 請求項1に記載の電飾化粧板を備えたことを特徴とする遊技盤ユニット。
  3. 請求項2に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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