JP2006158438A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技盤の領域を有効に利用して臨場感の得られる装飾または/および表示演出のできる遊技機を提供する。
【解決手段】 前面枠に形成された開口に取り付けるガラス枠セット450の樹脂フレームの前後に所定の間隔をおいて取り付け固定された2枚の透明なガラスは、その間隔に積層された複数枚の導光板454a〜454cを内装する。さらに、樹脂フレーム内に形成されたソケット456に装着されたLED455から光を出力させ、所定の導光板を発光させて絵柄や動画を表示させる。
【選択図】 図21

Description

この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
従来、遊技機の代表例として例えばパチンコ機がある。このパチンコ機は、例えば、発射装置を操作することにより遊技球が打ち込まれる遊技領域である遊技盤面に遊技球の入球(入賞)する入賞口、電気的に駆動する駆動部材、および遊技盤を流下する遊技球に挙動を与える釘が配備されている。また、遊技球が始動口に入賞すること(始動入賞)に基づいて、遊技者にとって有利な状態になるか否かについて抽選が行われ、その抽選結果を示すための識別情報の変動表示演出を表示する識別情報変動表示装置(例えば、液晶表示装置)などが配備されているものもある。すなわち、パチンコ機の機種に応じて、その遊技盤面に複数種類の部材などが配備されている(例えば、特許文献1参照)。
特願平11−299992号公報(図1)
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のパチンコ機では、遊技盤面に釘を含む複数種類の部材が配備されており、現状から遊技領域を削減してまで各種部材などを配備することが困難な状態になっている。つまり、遊技盤面に追加部材を配備して臨場感のある遊技盤面を実現することができないといった問題がある。
また、遊技の最中に遊技盤面から臨場感が得られない場合は、遊技者の遊技に対する面白みを減退させるといった問題もある
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、
発射手段により遊技球を打ち込む遊技領域である遊技盤を備えた遊技機において
光を出力する光出力手段と、
前記光出力手段から出力された光を内部で反射させ、所定の絵柄を表示面に出力表示する導光板と、
を含む導光板表示手段を備え、
前記導光板表示手段は、前記遊技盤を正面視した状態で当該遊技盤面の領域に含まれ、かつ、前記遊技盤面から離間して設けられた
ことを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、導光板表示手段は、光出力手段および導光板を含む。光出力手段は、光を出力する。導光板は、光出力手段から出力された光を内部で反射させ、所定の絵柄を表示面に出力表示する。これらの手段を含む導光板表示手段は、遊技盤を正面視した状態で当該遊技盤面の領域に含まれ、かつ、遊技盤面から離間して設けられている。
この構成によれば、導光板表示手段が遊技盤面から離間して設けられているので、遊技盤面に打ち込まれる釘や配備される識別情報変動表示装置など複数種類の部材の邪魔にならない。したがって、遊技領域を削減することなく遊技盤の全領域や全領域から所定の領域を任意に選択して配備することができる。
また、光出力手段から適時に光を出力して導光板表示手段の表示面を発光させて絵柄を表示させることができるので、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。このような装飾や表示などを見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
さらに、導光板と光出力手段により導光板表示手段を構成することができるので、簡素な構成で実現することができる。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(1) 請求項1に記載の遊技機において、
前記遊技盤面を覆う前面枠を備え、
前記前面枠は、さらに前記遊技盤面と対向する部分に開口部が形成されており、当該開口部分に着脱可能なフレームに取り付け固定された透明な板材を備え、
前記導光板表示手段の表示面が前面側を向くように前記板材の表面または裏面に面接触または近接させて導光板表示手段を取り付けた
ことを特徴とする遊技機。
前記(1)に記載の発明によれば、前面枠は、遊技盤面を覆う。前面枠は、遊技盤面と対向する部分に開口部が形成されており、当該開口部分に着脱可能なフレームに取り付け固定された透明な板材を備えている。また、導光板表示手段の表示面が前面側を向くように板材の表面または裏面に面接触または近接させて導光板表示手段を取り付ける。
つまり、前面枠に取り付け固定された板材に導光板表示手段を面接触または近接させて取り付けることができる。換言すれば遊技盤面から離間した状態で導光板表示手段が設けられる。すなわち、請求項1に記載の遊技機を好適に実施することができる。
(2) 前記(1)に記載の遊技機において、
前記導光板表示手段を構成する光出力手段は、前記前面枠の開口部の中心に向けて光を出力するように、光出力手段の周囲が被覆された状態で開口部の周縁に沿って配備されており、
前記導光板は、表示面が前面側に向くように前記板材の表面または裏面に密接するように取り付けられ、
前記導光板が前記前面枠に取り付けられたときに、前記光出力手段の光出力面が導光板の側面に密接または近接するように構成された
ことを特徴とする遊技機。
前記(2)に記載の発明によれば、導光板表示手段を構成する光出力手段のみが前面枠側に取り付けられており、前面枠の開口部分に取り付けられた透明な板材の表面または裏面に導光板を密接させるように取り付けられる。また、導光板が前面枠に取り付けられたときに、光出力手段の光出力面が導光板の側面に密接または近接するように構成される。すなわち、透明な板材を取り付ければ、当該板材に密接して取り付けられた導光板が光出力手段と組み合わされ、導光板表示手段を構成する。その結果、導光板表示手段は、遊技盤面から離間した状態で設けられることになるので、前記(1)に記載の遊技機を好適に実施することができる。
(3) 請求項1に記載の遊技機において、
前記フレームには、前記遊技盤を正面視したときに所定の間隙をおいた状態で前後2枚の透明な板材が取り付け固定されており、
前記導光板表示手段を構成する手段のうち導光板を前記両板材の間隙に内装し、
前記導光板表示手段を構成する手段のうち光出力手段を前記フレームに内装し、
前記光出力手段から導出された電力供給線の先端の接続部材を前記遊技盤面に備わった本体側の接続部材に接続した
ことを特徴とする遊技機。
前記(3)に記載の発明によれば、フレームは、遊技盤を正面視したときに所定の間隙をおいた状態で前後2枚の透明な板材が取り付け固定されている。これら両板材の間隙に導光板が内装されている。また、導光板内に光を出力する光出力手段が、フレームに内装されている。つまり、前面枠に取り付けるフレームに導光板表示手段が一体化されている。すなわち、導光板表示手段は、遊技盤面から離間したフレームと一体化した状態で配備されるので、請求項1に記載の遊技機を好適に実施することができる。
(4) 請求項1に記載の遊技機において、
前記フレームには、前記遊技盤を正面視したときに所定の間隙をおいた状態で前後2枚の透明な板材が取り付け固定されており、
前記導光板表示手段を構成する手段のうち導光板を前記板材の間隙に内装し、
前記導光板表示手段を構成する手段のうち光出力手段を、前記前面枠の開口部の中心に向けて光を出力するように、その周囲が被覆された状態で開口部の周縁に沿って複数個配備されており、
前記フレームは、前記光出力手段の光出力面側にスリットが形成され、当該フレームを前面枠に取り付けたときに、光出力手段から出力された光が当該スリットを通して前記導光板に誘導案内するように構成された
ことを特徴とする遊技機。
前記(4)に記載の発明によれば、フレームは、遊技盤を正面視したときに所定の間隙をおいた状態で前後2枚の透明な板材が取り付け固定されている。これら両板材の間隙に導光板が内装されている。光出力手段は、前面枠の開口部の中心に向けて光を出力するように、その周囲が被覆された状態で開口部の周縁に沿って複数個配備されている。また、フレームは、光出力手段の光出力面側にスリットが形成されており、当該フレームを前面枠に取り付けたときに、光出力手段から出力された光が当該スリットを通って導光板に誘導案内するように構成されている。つまり、フレームを前面枠に取り付けることにより、導光板表示手段が形成され、遊技盤面から離間された状態で配備されることになる。すなわち、請求項1に記載の遊技機を好適に実施することができる。
(5) 前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、
前記導光板表示手段の導光板は、透明な前記板材と略同じ大きさである
ことを特徴とする遊技機。
前記(5)に記載の発明によれば、導光板表示手段の導光板は、透明な板材と略同じ大きさであることが好ましい。この構成によれば、光出力手段から適時に光を出力して遊技盤面と略同じ面積の導光板表示手段の表示面を発光させて絵柄を表示させることができるので、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。このような装飾などを見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
(6) 前記(1)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、
前記導光板表示手段の導光板は、任意の大きさおよび形状であり、当該導光板を透明な前記板材の所定の領域を任意に選択して配置した
ことを特徴とする遊技機。
前記(6)に記載の発明によれば、導光板表示手段の導光板は、任意の大きさおよび形状のものであることが好ましく、また、透明な板材の所定の領域を任意に選択して配置することが好ましい。この構成によれば、光出力手段から適時に光を出力して遊技盤面から離間された板材の所定の領域に配備した導光板表示手段の表示面を発光させて絵柄を表示させることができる。その結果、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾および表示を行うことができる。このような装飾などを見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。なお、導光板表示手段を構成する光出力手段から導出される電力供給線が、視認できないように配備することが好ましい。
(7) 請求項1に記載の遊技機において、
前記導光板表示手段は、前記遊技盤面に立設された筒状の支柱に、その表示面とは反対の非表示面に連結されており、当該度光板表示手段から導出された電力供給線を支柱の内部に誘導案内し、導光板表示手段側の電力供給線の先端の接続部材を遊技機本体の電力供給用の接続部材に接続した
ことを特徴とする遊技機。
前記(7)に記載の発明によれば、導光板表示手段は、遊技盤面に立説された筒状の支柱に、その表示面とは反対の非表示面が連結されていることが好ましい。また、導光板表示手段から導出される電力供給線は、支柱の内部を誘導案内することが好ましい。つまり、遊技者が視認できないようにするとともに、遊技球が遊技盤面を流下するのに妨げとならないように、支柱の内部に誘導案内し、当該電力供給線の先端の接続部材と遊技機本体の電力供給用の接続部材とを接続することができる。この構成によれば、導光板表示手段を、遊技盤面から離間した状態で配備することができる。
(8) 前記(7)に記載の遊技機において、
前記支柱の長さは、前記遊技盤面と前記導光板表示手段の非表示面の間を前記遊技球が通過できる長さに設定されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(8)に記載の発明によれば、支柱の長さが、遊技盤面と前記導光板表示手段の非表示面の間を前記遊技球が通過できる長さに設定されていることが好ましい。この構成によれば、遊技盤面と導光板表示手段との間に遊技球を通過(流下)させることができる。換言すれば、導光板表示手段自体の厚みが薄いので、遊技盤から離間して配備する場合、遊技盤と導光板表示手段の非表示面とに間に遊技球を通過させることができる。
(9) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(8)のいずれか一つに記載の遊技機のおいて、
前記導光板は、透過型または半透過型の導光板であり、表示される所定の絵柄の形状に応じて凹凸加工が厚み方向に施されている
ことを特徴とする遊技機。
前記(9)に記載の発明によれば、表示される絵柄に応じて凹凸を導光板の厚み方向に加工することにより、所定の絵柄を導光板の表示面に表示させることができる。また、導光板は、透過型または半透過型であるので、導光板表示手段を通して裏面側の遊技盤面の状態を見ることができる。
(10) 前記(9)に記載の遊技機において、
前記導光板は、表示される絵柄に応じた複数種類の前記導光板を多重に重ね合わされ、当該導光板の側面ごとに前記光出力手段が配備され、
前記導光板の側面ごとに配備された各光出力手段による光出力のタイミングまたは/および出力レベルを調整する光出力調整手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
前記(10)に記載の発明によれば、導光板は、表示される絵柄に応じた複数種類の導光板を多重に重ね合わされ、当該導光板の側面ごと光出力手段が配備される。光出力調整手段は、導光板の側面ごとに配備された各光出力手段による光出力のタイミングまたは/および出力レベルを調整する。この構成によれば、導光板ごとに表示される絵柄を重畳表示して複雑な絵柄を表示面に出力することができる。また、導光板表示手段に、動画像を表示することもできる。例えば、導光板を1枚の画像フレームと仮定して所定の時間間隔で順番に表示されるように、光出力調整手段により光出力のタイミングを調整すれば、導光板の表示面に動画像を表示することができる。したがって、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。
(11) 前記(9)に記載の遊技機において、
前記導光板は、表示される絵柄に応じた複数種類の前記導光板を前後に所定の間隙をおいて配備するとともに、当該導光板の側面ごとに前記光出力手段を配備し、
前記導光板の側面ごとに配備された各光出力手段による光出力のタイミングまたは/および出力レベルを調整しながら前後両導光板に同じ絵柄を表示する光出力調整手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
前記(11)に記載の発明によれば、導光板は、表示される絵柄に応じた複数種類の導光板を前後に所定の間隙を設けて配備するとともに、当該導光板の側面ごとに光出力手段が配備される。また、光出力調整手段は、導光板の側面ごとに配備された各光出力手段による光出力のタイミングまたは/および出力レベルを調整しながら前後両導光板に同じ絵柄を表示する。この構成によれば、例えば、前後2枚の導光板の同じ絵柄を表示する場合、それぞれの光強度(輝度)を異なるように調整すれば、遊技者が肉眼視したときに、絵柄が立体表示されるように見える。すなわち、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。
(12) 請求項1に記載の遊技機、または前記(1)から(11)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記導光板表示手段は、前記導光板の非表示面に当該導光板の内部で反射して拡散する光を表示面に向けて反射させる反射手段を備えた
ことを特徴とする遊技機。
前記(12)に記載の発明によれば、反射手段は、導光板の内部で反射して非表示面側に漏れる光を表示面側に反射させる。したがって、導光板の出力レベルを高めて鮮明な表示ができるので、臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。なお、反射手段は、遊技盤を流下する遊技球の視認などを妨げない部分に備えることが好ましい。
(13) 前記(9)から(12)のいずれかに記載の遊技機において、
前記導光板表示手段は、さらに、導光板から出力される光を導光板の面方向に拡散させる拡散部材と、
前記拡散部材の前面で拡散した光を集光する集光部材とを前記導光板の表示面に備えた
ことを特徴とする遊技機。
前記(13)に記載の発明によれば、導光板表示手段は、さらに、拡散部材と集光部材とを備える。拡散部材は、導光板から出力される光を導光板の面方向に拡散させる。集光部材は、拡散部材の前面に配備され、拡散部材で拡散した光を集光する。つまり、導光板内で拡散した光を、さらに、導光板の面方向に拡散させるので、導光板の面方向での光強度が略均一になる。また、均一に拡散した光を、さらに集光するので、導光板の表面である表示面の出力(輝度)を上げることができ、遊技者が認識しやくなる。
(14) 請求項1に記載の遊技機、または前記(1)から(13)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技盤に設けられた入賞手段に遊技球が入球したことのに基づいて遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態になるか否かの抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段を含み遊技機を総括的に制御する主制御手段と、
前記遊技球が入賞手段に入球することに基づいて、識別情報を変動表示する表示手段と、
前記抽選手段の抽選の結果、特別遊技状態になる場合、前記導光板表示手段に遊技者を歓喜させる祝福の表示演出をさせる表示演出制御手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
前記(14)に記載の発明によれば、当該遊技機は、抽選手段、主制御手段、表示手段、および表示演出制御手段とを備える。抽選手段は、入賞手段に遊技球が入球したことに基づいて遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態になるか否かの抽選を行う。主制御手段は、抽選手段を含み遊技機を総括的に制御する。表示手段は、遊技球が入賞手段に入球することに基づいて、識別情報を変動表示する。表示演出制御手段は、抽選手段の抽選の結果、特別遊技状態になる場合、導光板表示手段に遊技者を歓喜させる祝福の表示演出をさせる。この構成によれば、特別遊技状態となる場合に、表示手段以外の導光板表示手段に、特別遊技状態になることについて、遊技者を歓喜させる祝福の表示演出をさせることができるので、臨場感のある表示演出を実現させることに有効である。したがって、当該表示演出を見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
なお、本明細書中の「識別情報」とは、数字図柄、絵図柄またはそれらを組み合わせた図柄、絵柄などであって、特別遊技状態への移行の成立・不成立や、それとは別の特定の遊技価値状態の付与の成否や、前記特別遊技状態への移行の成立・不成立を異なる表示態様で装飾表示した注視用の成立・不成立を、遊技者に視覚を通じて認識させるための表示情報のことである。
(15) 請求項1に記載の遊技機、または前記(1)から(13)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記入賞手段に遊技球が入球したことのに基づいて遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態になるか否かの抽選を行う抽選手段と、
前記抽選手段を含み遊技機を総括的に制御する主制御手段と、
前記遊技球が入賞手段に入球することに基づいて、識別情報を変動表示する表示手段と、
前記抽選手段の抽選の結果に応じた表示演出を前記表示手段に実行させる表示演出制御手段と、
前記特別遊技状態となったことが前記表示手段に確定表示された後に、前記入賞手段に遊技球が入球したことを検出する入球検出手段と、
前記入球検出手段が遊技球の入球を検出した検出結果に基づいて、特別遊技状態となったことについて遊技者を歓喜させる祝福の表示演出を前記導光板表示手段に表示される導光板表示制御手段と
を備えたことを特徴とする遊技機。
前記(15)に記載の発明によれば、当該遊技機は、抽選手段、主制御手段、表示手段、表示演出制御手段、入球検出手段、および導光板表示制御手段とを備える。抽選手段は、入賞手段に遊技球が入球したことのに基づいて遊技者にとって有利な状態である特別遊技状態になるか否かの抽選を行う。主制御手段は、遊技球が入賞手段に入球することに基づいて、識別情報を変動表示する。抽選手段を含み遊技機を総括的に制御する。表示手段は、表示演出制御手段は、抽選手段の抽選の結果に応じた表示演出を表示手段に実行させる。入賞手段は、特別遊技状態になったことが表示手段に確定表示された後に、入賞手段に遊技球が入球したことを検出する。導光板表示制御手段は、入球検出手段が遊技球の入球を検出した検出結果に基づいて、特別遊技状態となったことについて遊技者を歓喜させる祝福の表示演出を導光板表示手段に表示させる。
この構成によれば、特別遊技状態となる場合に、表示手段以外の導光板表示手段に、特別遊技状態になることについて、遊技者を歓喜させる祝福の表示演出をさせることができるので、臨場感のある表示演出を実現させることに有効である。したがって、当該表示演出を見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
(16) 請求項1に記載の遊技機、または、前記(1)から(15)のいずれか一つに記載の遊技機において、
前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(16)に記載の遊技機によれば、遊技盤面に配備する釘の邪魔を受けることなく、遊技盤面状に装飾または表示用の導光板表示手段を任意に配備することができるので、臨場感のあるパチンコ機を実現できる。また、当該臨場感により遊技者の遊技に対する興趣性の向上を図らせることのできるパチンコ機を提供できる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
この発明に係る遊技機によれば、導光板表示手段は、光出力手段、導光板、および反射手段を含む。光出力手段は、光を出力する。導光板は、光出力手段から出力された光を内部で反射させ、所定の絵柄を表示面に出力表示する。反射手段は、導光板の内部で反射して拡散する光を表示面に向けて反射させる。これらの手段を含む導光板表示手段は、遊技盤を正面視した状態で当該遊技盤面に属し、かつ、遊技盤面から離間して設けられている。つまり、この構成によれば、導光板表示手段が遊技盤面から離間して設けられているので、遊技盤面に打ち込まれる釘などの邪魔にならない。したがって、遊技盤の全領域や全領域から所定の領域を任意に選択して配備することができる。
さらに、光出力手段から適時に光を出力して導光板表示手段の表示面を発光させて絵柄を表示させることができるので、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。このような装飾などを見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
以下、パチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図であり、図2は、外枠11に対して内枠12と前面枠セット14とを開放した状態を示す斜視図である。但し、図2では便宜上、下皿ユニット13が内枠12から取り外された状態を示している。
図1,2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。
内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル(後述する遊技球発射ハンドル18)設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。
内枠12の構成を図3も用いて詳細に説明する。図3は、パチンコ機10から前面枠セット14を取り外した状態を示す正面図である(但し、図3では便宜上、遊技盤30面上の遊技領域内の構成を空白で示している)。
内枠12は、大別すると、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられた前面枠セット14と、後述する樹脂ベース20と、この樹脂ベース20の後側に取り付けられる遊技盤30とを備えている。
下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と音出力口24が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、排出口16より排出された遊技球が下皿15内に貯留可能になっている。球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に貯留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して下方向外部に抜くことができる。遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出して配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、遊技球発射装置38によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。遊技球発射装置38は、遊技球発射ハンドル18とセットハンドルと発射モータなどで構成されている。なお、上述した遊技球発射装置38が本発明における遊技球発射手段に相当する。音出力口24は、下皿ユニット13内あるいは背面に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。
また、前面枠セット14は、図2に示すように、内枠12に対して開閉可能に取り付けられており、内枠12と同様、パチンコ機10の正面からみて左側に上下に延びる開閉軸線を軸心にして前方側に開放できるようになっている。しかも前面枠セット14は内枠12の外側壁(リブ)12b(図3参照)内に嵌まり込むようにして取り付けられている。つまり、この前面枠セット14の側面の少なくとも一部が内枠12の外側壁(リブ)12b内に嵌まり込むようにして取り付けられているので、内枠12と前面枠セット14との隙間から異物(針状あるいは薄板状等のもの)を差し入れるなどの不正行為を防止できるようになっている。
一方、前面枠セット14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19が一体的に設けられている。ここで、上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本実施の形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。
図3に示すように、内枠12は、外形が矩形状の樹脂ベース20を主体に構成されており、樹脂ベース20の中央部には略円形状の窓孔21が形成されている。樹脂ベース20の後側には遊技盤30が着脱可能に装着されている。遊技盤30は四角形状の合板よりなり、その周縁部が樹脂ベース20(内枠12)の裏側に当接した状態で取着されている。従って、遊技盤30の前面部の略中央部分が樹脂ベース20の窓孔21を通じて内枠12の前面側に露出した状態となっている。
次に、図4を用いて遊技盤30の構成を説明する。図4は遊技盤30の構成を示す正面図である。遊技盤30は、一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33(例えば作動チャッカ)、第2の始動口34(例えばスルーゲート)、可変表示装置ユニット35等を備えている。これらの一般入賞口31、可変入賞装置32、第1の始動口33(例えば作動チャッカ)、第2の始動口34(例えばスルーゲート)、可変表示装置ユニット35等は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通孔にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。前述の一般入賞口31、可変入賞装置32および第1の始動口33に遊技球が入球し、当該入球が後述する検出スイッチ(入賞口スイッチ(図示省略)、カウントスイッチ(図示省略)、作動口スイッチ224等)で検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、風車37等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示装置ユニット35は、第1の始動口33への入賞をトリガとして、識別情報としての第1図柄(例えば特別図柄)を変動表示する第1図柄表示装置42と、第2の始動口34の通過をトリガとして、第2図柄(例えば普通図柄)を変動表示する第2図柄表示装置41とを備えている。
第2図柄表示装置41は、第2図柄用の表示部43と保留ランプ44とを有し、遊技球が第2の始動口34を通過する毎に例えば表示部43による表示図柄(普通図柄)が変動し、その変動表示が所定図柄で停止した場合に第1の始動口33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第2の始動口34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ44にて点灯表示されるようになっている。なお、表示部43は、複数のランプの点灯を切り換えることにより変動表示される構成の他、第1図柄表示装置42(液晶表示装置)の一部で変動表示される構成等であっても良い。保留ランプ44も同様に、第1図柄表示装置42の一部で変動表示される構成等であっても良い。なお、上述した第2図柄表示装置41が本発明における普通識別情報変動表示手段に相当する。
第1図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置45により表示内容が制御される。第1図柄表示装置42には、例えば左、中及び右の3つの図柄列が表示される。各図柄列は複数の図柄によって構成されており、これら図柄が図柄列毎にスクロールされるようにして第1図柄表示装置42に可変表示されるようになっている。なお本実施の形態では、第1図柄表示装置42(液晶表示装置)は8インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備える。可変表示装置ユニット35には、第1図柄表示装置42を囲むようにしてセンターフレーム47が配設されている。なお、上述した第1図柄表示装置42が本発明における識別情報変動表示手段に相当し、上述した表示制御装置45が本発明における表示制御手段に相当する。
可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるようになっている。より詳しくは、第1の始動口33に対し遊技球が入賞すると第1図柄表示装置42で図柄が変動表示され、その停止後の確定図柄が予め設定した特定の図柄の組合せとなったことを必要条件に特別遊技状態が発生する。そして、可変入賞装置32の大入賞口が所定の開放状態となり、遊技球が入賞しやすい状態(大当たり状態)になるよう構成されている。具体的には、所定時間の経過又は所定個数の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の大入賞口が所定回数繰り返し開放される。遊技球が第1の始動口33を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ46にて点灯表示されるようになっている。なお、保留ランプ46は、第1図柄表示装置42の一部で変動表示される構成等であっても良い。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置38から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。
内レール51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51及び外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。また、外レール52には、遊技球の最大飛翔部分に対応する位置(図4の右上部:外レール52の先端部に相当する部位)に返しゴム54が取着されている。従って、所定以上の勢いで発射された遊技球は、返しゴム54に当たって跳ね返されるようになっている。外レール52の内側面には、遊技球の飛翔をより滑らかなものとするべく、つまり遊技球の摩擦抵抗を少なくするべく、長尺状をなすステンレス製の金属帯としての摺動プレート55が取着されている。
内レール51及び外レール52間の球案内通路の入口には、同球案内通路の一部を閉鎖するようにして凸部57が形成されている。この凸部57は、内レール51からレールユニット50下端部にかけて略鉛直方向に設けられ、遊技領域まで至らず球案内通路内を逆流してくるファール球をファール球通路63(図3参照)に導くための役目をなす。なお、遊技盤30の右下隅部及び左下隅部は、証紙(例えば製造番号が記載されている)等のシール(図4のS1,S2)やプレートを貼着するためのスペースとなっており、この貼着スペースを確保するために、フランジ56に切欠58,59が形成されている。遊技盤30の右下隅部や左下隅部に、証紙等のシール(図4のS1,S2)を貼着することで、遊技盤30と証紙との一義性を持たせることができる。
次に、遊技領域について説明する。遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されており、特に本実施の形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領域が従来よりもはるかに大きく構成されている。本実施の形態では、外レール52の最上部地点から遊技盤30下部までの間の距離は445mm(従来品よりも58mm長い)、外レール52の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は435mm(従来品よりも50mm長い)となっている。また、内レール51の極左位置から内レール51の極右位置までの間の距離は418mmとなっている。
なお、可変表示装置ユニット35の両側に位置する第2の始動口34は、該第2の始動口34を通過した遊技球が中央の方へ寄せられるような案内機構を有している。これにより、遊技領域が左右方向に拡張されている場合であっても、遊技球を中央の第1の始動口33や可変入賞装置32の方へと案内することができ、ひいては、遊技領域が拡張されることにより遊技球が入賞しにくくなることによる興趣の低下が抑制されるようになっている。さらには、遊技領域が左右方向に拡張されていることによって、風車37、第2の始動口34、複数の釘(遊技球を中央に誘導するための誘導釘)、他の役物を種々配設することができ、可変表示装置ユニット35の左右両側の遊技領域での遊技球の挙動を一層面白くすることができるようになっている。また、遊技領域が上下方向にも拡張されていることから、さらに風車37、第2の始動口34、複数の釘、他の役物を種々配設することができ、遊技領域での上下方向の遊技球の挙動をより一層面白くすることができるようになっている。
図3の説明に戻り、前記樹脂ベース20において、窓孔21(遊技盤30)の下方には、遊技球発射装置38より発射された直後に遊技球を案内するための発射レール61が取り付けられている。発射レール61は、その後方の金属板62を介して樹脂ベース20に取付固定されており、所定の発射角度(打ち出し角度)にて直線的に延びるよう構成されている。従って、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球は、まずは発射レール61に沿って斜め上方に打ち出され、その後前述した通りレールユニット50の球案内通路を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。
本パチンコ機10の場合、遊技領域が従来よりも大幅に拡張されており、かかる構成下では、誘導レールの曲率を小さくせざるを得ないことから、打出球を安定化させるための工夫を要する。そこで本実施の形態では、遊技球の発射位置を低くするとともに発射レール61の傾斜角度(発射角度)を既存のものよりも幾分大きくし(すなわち発射レール61を立ち上げるようにし)、さらに発射レール61の長さを既存のものよりも長くして十分な長さの球誘導距離を確保するようにしている。これにより、遊技球発射装置38から発射された遊技球をより安定した状態で誘導レールに案内できるようにしている。この場合特に、発射レール61を、遊技球発射装置38の発射位置から遊技領域の中央位置(アウト口36)を越える位置まで延びるよう形成している。
また、発射レール61とレールユニット50(誘導レール)との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方にファール球通路63が形成されている。従って、仮に、遊技球発射装置38から発射された遊技球が戻り球防止部材53まで至らずファール球として誘導レール内を逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路63を介して下皿15に排出される。因みに、本実施の形態の場合、発射レール61の長さは約240mm、発射レール先端部の隙間の長さ(発射レール61の延長線上の長さ)は約40mmである。
ファール球が誘導レール内を逆流してくる際、その多くは外レール52に沿って流れ、外レール52の下端部に到達した時点で下方に落下するが、一部のファール球は誘導レール内で暴れ、内レール51側へ跳ね上がるものもある。この際、跳ね上がったファール球は、球案内通路入口の前記凸部57に当たり、ファール球通路63に誘導される。これにより、ファール球の全てがファール球通路63に確実に案内されるようになる。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
なお、詳しい図面の開示は省略するが、遊技球発射装置38には、前面枠セット14側の球出口(上皿19の最下流部より通じる球出口)から遊技球が1つずつ供給される。この際、本実施の形態では遊技球の発射位置を低くしたため、前面枠セット14側の球出口から前記発射位置への落差が大きくなるが、発射レール61の基端部付近にはその右側と手前側にそれぞれガイド部材65,66を設置した。これにより、前面枠セット14側の球出口から供給される遊技球が常に所定の発射位置にセットされ、安定した発射動作が実現できる。また、遊技球発射装置38には打球槌が設けられ、軸部を中心とする打球槌の回動に伴い遊技球が発射されるが、打球槌に関して軽量化が望まれている。それ故、アルミニウム等の軽金属への材料変更や軸部寸法の縮小化により打球槌の軽量化を図る一方で、十分な発射力を確保すべく、打球槌のヘッド部(軸部と反対側の端部)に重り部を設けている。これにより、十分でかつ安定した遊技球の発射が実現できる。打球槌の重り部を上方に突出して設けることにより、打球槌を容易に摘んだりひっかけたりすることができ、槌先の打球強さの調整等がし易くなるという効果がある。
なお、図3中の符号67は上皿19に通ずる排出口であり、この排出口67を介して遊技球が上皿19に排出される。排出口67には、略水平方向の回転軸を軸心として略水平状態と略垂直状態とに変位する開閉式のシャッタ68が取り付けられている。前面枠セット14を内枠12から開放した状態(図3の状態)では、バネ等の付勢力によりシャッタ68が略水平状態から略垂直状態となり、排出口67から遊技球がこぼれ落ちないようにこの排出口67を閉鎖する。また、前面枠セット14を閉鎖した状態では、当該前面枠セット14の裏面に設けられた球通路樋69(図2参照)によりシャッタ68が押し開けられて略水平状態になり、排出口67の方へ排出された遊技球はもれなく球通路樋69を通って上皿19に排出されるようになる。従って、前飾り枠が省略され前面枠セット14に対して上皿19が直接設けられる構成とした本パチンコ機10において、前面枠セット14の開放に際し払出通路内等の遊技球がパチンコ機10外にこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できるようになっている。
樹脂ベース20には、窓孔21の右下部に略四角形状の小窓71が設けられている。従って、遊技盤30の右下隅部に張られた証紙などのシール(図4のS1)は、この小窓71を通じて視認できるようになっている。また、この小窓71からシール等を貼り付けることも可能となっている。
また、図3に示すように、内枠12の左端部には、前面枠セット14の支持機構として、支持金具81,82が取り付けられている。上側の支持金具81には図の手前側に切欠を有する支持孔83が設けられ、下側の支持金具82には鉛直方向に突出した突起軸84が設けられている。
図2および図3に示すように、内枠12の上側には、前面枠セット14が内枠12に対して開かれたことを検出する前面枠セット開検出スイッチ90が設けられている。前面枠セット14が開かれると、前面枠セット開検出スイッチ90からホール内(パチンコ店内)用コンピュータへ出力されるようになっている。
前面枠セット14にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、図1に示すように、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、該環状電飾部102の中央であってパチンコ機10の最上部には、同じくLED等の発光手段を内蔵した中央電飾部103が設けられている。本パチンコ機10では、中央電飾部103が大当たりランプとして機能し、大当たり時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり中であることを報知する。さらに、上皿19周りにも、同じくLED等の発光手段を内蔵した上皿電飾部104が設けられている。その他、中央電飾部103の左右側方には、賞球払出し中に点灯する賞球ランプ105と所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ106とが設けられている。また、環状電飾部102の下端部に隣接するようにして、内枠12表面や遊技盤30表面等の一部を視認できるよう透明樹脂からなる小窓107が設けられている。この小窓107の所定箇所を平面状としているので、遊技盤30の右下隅部に貼り付けられた証紙などを、小窓107の当該平面状箇所から機械で好適に読み取ることができる。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
また、遊技盤30の裏面には、各種入賞口などの遊技球の通過を検出するための入賞感知機構などが設けられている。具体的には、遊技盤30表側の一般入賞口31に対応する位置には入賞口スイッチ(図示省略)が設けられ、可変入賞装置32には、特定領域スイッチ(図示省略)とカウントスイッチ(図示省略)とが設けられている。特定領域スイッチ(図示省略)は、大当たり状態で可変入賞装置32に入賞した遊技球が特定領域(大当たり状態継続を判定するための領域)に入ったことを判定するスイッチであり、カウントスイッチ(図示省略)は入賞球をカウントするスイッチである。また、第1の始動口33に対応する位置には作動口スイッチ224が設けられ、第2の始動口34に対応する位置にはゲートスイッチ(図示省略)が設けられている。なお、上述した作動口スイッチ224が本発明における入賞検出手段に相当する。
入賞口スイッチ(図示省略)及びゲートスイッチ(図示省略)は、図示しない電気配線を通じて盤面中継基板(図示省略)に接続され、さらにこの盤面中継基板(図示省略)が後述する主基板(主制御装置261)に接続されている。また、特定領域スイッチ(図示省略)及びカウントスイッチ(図示省略)は大入賞口中継基板(図示省略)に接続され、さらにこの大入賞口中継基板(図示省略)がやはり主基板に接続されている。これに対し、作動口スイッチ224は中継基板を介さずに直接主基板に接続されている。
その他図示は省略するが、可変入賞装置32には、大入賞口を開放するための大入賞口ソレノイドと、入賞球を特定領域に導くための入賞球振分板ソレノイドが設けられ、第1の始動口33には、電動役物を開放するための作動口ソレノイドが設けられている。
上記入賞感知機構にて各々検出された検出結果は、後述する主基板に取り込まれ、該主基板よりその都度の入賞状況に応じた払出指令(遊技球の払出個数)が払出制御基板に送信される。そして、該払出制御基板の出力により所定数の遊技球の払出が実施される。かかる場合、各種入賞口に入賞した遊技球を入賞球処理装置に一旦集め、その入賞球処理装置で入賞球の存在を1つずつ順番に確認した上で払出を行う従来方式(いわゆる証拠球方式)とは異なり、本実施の形態のパチンコ機10では、各種入賞口毎に遊技球の入賞を電気的に感知して払出が直ちに行われる(すなわち、本パチンコ機10では入賞球処理装置を廃止している)。故に、払い出す遊技球が多量にあっても、その払出をいち早く実施することが可能となる。但し、本発明に従来の「証拠球方式」を適用してもよい。
次に、本パチンコ機10の電気的構成について、図5を用いて説明する。図5は、本パチンコ機10の電気的構成を示したブロック図である。本パチンコ機10は、主制御装置261と、払出制御装置311と、発射制御装置312と、表示制御装置45と、電源装置313などを備えている。以下に、これらの装置を個別に詳細に説明する。
主制御装置261は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロックパルス発生回路等を含む主基板を具備している。
また、音声ランプ制御装置262は、例えば主制御装置261(主基板)又は表示制御装置45からの指示に従い音声やランプ表示の制御を司るCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む音声ランプ制御基板を具備している。音声ランプ制御装置262上には電源中継基板266が搭載されており、後述する電源基板より供給される電源がこの電源中継基板266を介して表示制御装置45及び音声ランプ制御装置262に出力されるようになっている。
払出制御装置311、発射制御装置312及び電源装置313は周知の通り制御の中枢をなすCPUや、その他ROM、RAM、各種ポート等を含む制御基板を具備しており、払出制御装置311の払出制御基板により、賞品球や貸出球の払出が制御される。また、発射制御装置312の発射制御基板により、遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射モータ(図示省略)の制御が行われ、電源装置313の電源基板により、各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力される。
また、電源装置313にはRAM消去スイッチ(図示省略)が設けられている。本パチンコ機10はバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。従って、通常手順で(例えばホールの営業終了時に)電源遮断すると電源遮断前の状態が記憶保持されることから、電源投入時に初期状態に戻したい場合には、RAM消去スイッチを押しながら電源を投入することとしている。
パチンコ機10の主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのCPU501が搭載されている。CPU501には、該CPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア503aが設けられている。
バックアップエリア503aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時(停電発生時を含む。以下同様)のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。バックアップエリア503aへの書き込みは、NMI割込み処理(図15参照)によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア503aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時(停電解消による電源入を含む。以下同様)の復電処理において実行される。なお、CPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源断時に、後述する停電監視回路542から出力される停電信号S1が入力されるように構成されており、停電の発生により、図15の停電処理(NMI割込み処理)が即座に実行される。
かかるROM502及びRAM503を内蔵したCPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、後述するRAM消去スイッチ回路643、払出制御装置311、表示制御装置45や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。
また、払出制御装置311は、払出モータにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU511は、そのCPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、前述した主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源のオフ後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータが保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリやエリアの他に、バックアップエリア513aが設けられている。
バックアップエリア513aは、停電などの発生により電源が切断された場合において、電源の再入時にパチンコ機10の状態を電源切断前の状態に復帰させるべく、電源切断時のスタックポインタや、各レジスタ、I/O等の値を記憶しておくためのエリアである。このバックアップエリア513aへの書き込みは、NMI割込み処理(図15参照)によって電源切断時に実行され、逆にバックアップエリア513aに書き込まれた各値の復帰は、電源入時の復電処理において実行される。
かかるROM512及びRAM513を内蔵したCPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、RAM消去スイッチ回路543、主制御装置261、発射制御装置312、払出モータ358aなどがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射モータ(図示省略)による遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射モータは、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311から発射許可信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18をタッチしていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射モータが駆動され、遊技球発射ハンドル18の操作量に応じた強度で遊技球が発射される。
表示制御装置45は、第1図柄表示装置42における第1図柄の変動表示と、第2図柄表示装置41における第2図柄の変動表示とを制御するものである。この表示制御装置45は、CPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ワークRAM523と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、2つの出力ポート528,529と、バスライン530,531とを備えている。入力ポート527の入力には主制御装置261の出力が接続され、入力ポート527の出力には、CPU521、ROM522、ワークRAM523、画像コントローラ526が接続されると共にバスライン530を介して一方の出力ポート528が接続されている。出力ポート528の出力には第2図柄表示装置41(表示部43)や、音声ランプ制御装置262が接続されている。また、画像コントローラ526にはバスライン531を介して出力ポート529が接続されており、その出力ポート529の出力には液晶表示装置である第1図柄表示装置42が接続されている。
表示制御装置45のCPU521は、主制御装置261から送信される表示コマンドに基づいて第1図柄表示装置42及び第2図柄表示装置41の表示を制御する。ROM522は、そのCPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶するためのメモリであり、ワークRAM523は、CPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグを一時的に記憶するためのメモリである。
ビデオRAM524は、第1図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、このビデオRAM524の内容を書き替えることにより、第1図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は、第1図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモリである。画像コントローラ526は、CPU521、ビデオRAM524、出力ポート529のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在すると共に、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して第1図柄表示装置42に表示させるものである。
また、電源装置313は、パチンコ機10の各部に電力を供給するための電源部541と、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、RAM消去スイッチ(図示省略)に接続されてなるRAM消去スイッチ回路543とを備えている。電源部541は、図示しない電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電源を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルト電源を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆部するための+12V電源、ロジック用の+5V電源、RAMバックアップ用のバックアップ電源などを生成し、これら+12V電源、+5V電源及びバックアップ電源を主制御装置261や払出制御装置311等に対して供給する。なお、発射制御装置312に対しては払出制御装置311を介して動作電源(+12V電源、+5V電源等)が供給される。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源断時に、主制御装置261のCPU501及び払出制御装置311のCPU511の各NMl端子へ停電信号S1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541で交流5ボルトの電圧を監視し、この電圧が5ボルト未満になった時間が例えば20ミリ秒を超えた場合に停電(電源断)の発生と判断して、停電信号S1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。この停電信号S1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、停電時処理(図15のNMI割込み処理)を実行する。
なお、電源部541は、電源部541で監視している交流5ボルトが5ボルト未満となった時間が20ミリ秒を越えた後においても、かかる停電時処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電時処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチ(図示省略)のスイッチ信号を取り込み、そのスイッチの状態に応じて主制御装置261のRAM503及び払出制御装置311のRAM513のバックアップデータをクリアするための回路である。RAM消去スイッチが押下された際、RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去信号S2を主制御装置261及び払出制御装置311に出力する。RAM消去スイッチが押下された状態でパチンコ機10の電源が投入されると(停電解消による電源入を含む)、主制御装置261及び払出制御装置311においてそれぞれのRAM503,613のデータがクリアされる。
ところで、第1図柄表示装置(液晶表示装置)42には、図24に示すように、左・中・右の3つの図柄列L,M,Rが設定されており、図柄列L,M,R毎に上図柄、中図柄、下図柄の3個ずつの図柄(第1図柄:例えば特別図柄)が変動表示される。本実施の形態では、一連の図柄は、「0」〜「9」の数字を各々付した主図柄と、菱形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されており、数字の昇順又は降順に主図柄が表示されると共に各主図柄の間に副図柄が配されて一連の図柄列L,M,Rが構成されている。そして、周期性を持って主図柄と副図柄が上から下へと変動表示されるようになっている。
かかる場合、左図柄列Lにおいては、上記一連の図柄が降順(すなわち、主図柄の番号が減る順)に表示され、中図柄列M及び右図柄列Rにおいては、同じく上記一連の図柄が昇順(すなわち、主図柄の番号が増える順)に表示される。そして、左図柄列L→右図柄列R→中図柄列Mの順に変動表示が停止し、その停止時に第1図柄表示装置42上の5つの有効ライン、すなわち上ラインL1、中ラインL2、下ラインL3、右上がりラインL4、左上がりラインL5の何れかで主図柄が大当たり図柄の組合せ(本実施の形態では、同一の主図柄の組合せ)で揃えば大当たりとして特別遊技動画が表示されるようになっている。
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。
本実施の形態では、主制御装置261内のCPU501は、遊技に際し各種カウンタ情報を用いて第1図柄表示装置42の抽選(大当たり抽選)や図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図7に示すように、第1図柄表示装置42の大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、第1図柄表示装置42の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、第1図柄表示装置42が外れ変動する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、第1図柄表示装置42の変動パターン選択に使用する変動種別カウンタCS1,CS2と、左列、中列及び右列の各外れ図柄の設定に使用する左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRとを用いることとしている。上述した各カウンタは、CPU501で実行されるプログラムにより構成されている。
このうち、カウンタC1〜C3,CINI,CS1,CS2は、その更新の都度、前回値に「1」が加算され(以下、「更新」という)、最大値に達した後「0」に戻るループカウンタとなっている。また、外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、CPU501内のRレジスタ(リフレッシュレジスタ)を用いてレジスタ値が加算され、結果的に数値がランダムに変化する構成となっている。各カウンタは定期的に更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。また、RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリアが設けられており、これらの各エリアには、第1の始動口33への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば「0」〜「676」の範囲内で順に「1」ずつ加算され、最大値(つまり「676」)に達した後「0」に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタであり(値=0〜676)、タイマ割込み毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で綴り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が第1の始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の個数は2で、その値は「337,673」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の個数は10で、その値は 「67,131,199,289,337,401,463,523,601,661」である。なお、高確率時とは、予め定められた確率変動図柄によって大当たりになり付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる「確変」の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない時をいう。
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際、第1図柄表示装置42の変動停止時の図柄を決定するものであり、本実施の形態では、第1図柄表示装置42において有効ラインが5ラインであり、特定図柄(主図柄)が9通り設定されていることから、基本的に45個(0〜44)のカウンタ値が用意されている。すなわち、大当たり図柄カウンタC2は、0〜44の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり44)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり図柄カウンタC2は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が第1の始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
また、リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3によって、リーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」と、同じくリーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしており、例えば、C3=0,1が前後外れリーチに該当し、C3=2〜21が前後外れ以外リーチに該当し、C3=22〜238が完全外れに該当する。なお、リーチの抽通は、第1図柄表示装置42の抽選確率の状態や変動開始時の作動保留球数等に応じて各々個別に設定されるものであっても良い。リーチ乱数カウンタC3は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が第1の始動口33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリアに格納される。
また、2つの変動種別カウンタCS1,CS2のうち、一方の変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっており、他方の変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。以下の説明では、CS1を「第1変動種別カウンタ」、CS2を「第2変動種別カウンタ」ともいう。第1変動種別カウンタCS1によって、いわゆるノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第1図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様が決定され、第2変動種別カウンタCS2によって、リーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様が決定される。従って、これらの変動種別カウンタCS1,CS2を組み合わせることで、変動パターンの多種多様化を容易に実現できる。また、第1変動種別カウンタCS1だけで図柄変動態様を決定したり、第1変動種別カウンタCS1と停止図柄との組み合わせで同じく図柄変動態様を決定したりすることも可能である。
変動種別カウンタCS1,CS2は、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、第1図柄表示装置42による第1図柄の変動開始時における変動パターン決定に際してCS1,CS2のバッファ値が取得される。
左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは、第1図柄表示装置42の大当たり抽選が外れとなった時に左列第1図柄、中列第1図柄、右列第1図柄の停止図柄(外れ図柄)を決定するためのものであり、各列では主図柄及び副図柄の合わせて20の第1図柄の何れかが表示されることから、各々に20個(0〜19)のカウンタ値が用意されている。外れ図柄カウンタCLにより左図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCMにより中図柄列の上・中・下段の各図柄が決定され、外れ図柄カウンタCRにより右図柄列の上・中・下段の各図柄が決定される。
本実施の形態では、CPU501に内蔵のRレジスタの数値を用いることにより各カウンタCL,CM,CRの値をランダムに更新する構成としている。すなわち、各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新時には、前回値にRレジスタの下位3ビットの値が加算され、その加算給果が最大値を超えた場合に20減算されて今回値が決定される。各外れ図柄カウンタCL,CM,CRは更新時期が重ならないようにして通常処理内で更新され、それら外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかに格納される。そして、第1図柄の変動開始時における変動パターン決定に際し、リーチ乱数カウンタC3の値に応じて前後外れリーチ図柄バッファ、前後外れ以外リーチ図柄バッファ及び完全外れ図柄バッファの何れかのバッファ値が取得される。
各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、大当たり乱数カウンタC1、リーチ乱数カウンタC3、変動種別カウンタCS1,CS2の大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。
また図示は省略するが、第2図柄表示装置41の抽選には第2図柄乱数カウンタC4が用いられる。第2図柄乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻るループカウンタとして構成されている。第2図柄乱数カウンタC4は定期的に(本実施の形態ではタイマ割込み毎に1回)更新され、遊技球が左右何れかの第2の始動口34を通過した時に取得される。当選することとなる乱数の値の数は149あり、その範囲は「5〜153」である。
次いで、主制御装置261内のCPU501により実行される各制御処理を図8〜図19のフローチャートを参照しながら説明する。かかるCPU501の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本実施の形態では2msec周期で)起動されるタイマ割込み処理と、NMl端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理とがあり、説明の便宜上ここでは、先ずタイマ割込み処理とNMI割込み処理とを説明し、その後でメイン処理を税明する。
図13は、タイマ割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は主制御装置261のCPU501により例えば2msec毎に実行される。
図13において、先ずステップS601では、各種入賞スイッチの読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置261に接続されている各種スイッチ(但し、RAM消去スイッチを除く)の状態を読み込むと共に、当該スイッチの状態を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS602では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。また、続くステップS603では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態ではそれぞれ、676,49,238)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C3の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
その後、ステップS604では、第1の始動口33への入賞に伴う始動入賞処理を実行する。この始動入賞処理を図14のフローチャートにより説明すると、ステップS701では、遊技球が第1の始動口33に入賞したか否かを作動口スイッチ224の検出情報により判別する。遊技球が第1の始動口33に入賞したと判別されると、続くステップS702では、第1図柄表示装置42の作動保留球数Nが上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判別する。第1の始動口33への入賞があり、且つ作動保留球数N<4であることを条件にステップS703に進み、作動保留球数Nを1インクリメントする。
また、続くステップS704では、第1図柄の当落に関わる乱数を取得する。具体的には、前記ステップS603で更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を、RAM503の保留球格納エリアの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。このように始動入賞処理をした後、CPU501は本タイマ割込処理を一旦終了する。
図15は、NMI割込み処理を示すフローチャートであり、本処理は、主制御装置261のCPU501により停電の発生等によるパチンコ機10の電源断時に実行される。このNMI割込みにより、電源断時の主制御装置261の状態がRAM503のバックアップエリア503aに記憶される。
すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号S1が停電監視回路542から主制御装置261内のCPU501のNMI端子に出力される。すると、CPU501は実行中の制御を中断して図15のNMI割込み処理を開始する。図15のNMI割込み処理は、主制御装置261のROM502に記憶されている。停電信号S1が出力された後所定時間は、主制御装置261の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされており、この所定時間内にNMI割込み処理が実行される。
図15のNMI割込み処理において、先ずステップS801では、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aに退避し、続くステップS802では、スタックポインタの値を同バックアップエリア503aに記憶する。さらに、ステップS803では、電源断の発生情報をバックアップエリア503aに設定し、ステップS804では、電源が速断されたことを示す電源断通知コマンドを他の制御装置に対して送信する。
ステップS805ではRAM判定値を算出し、バックアップエリア503aに保存する。RAM判定値は、例えば、RAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。ステップS806では、RAMアクセスを禁止する。その後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
なお、上記のNMI割込み処理は払出制御装置311でも同様に実行され、かかるNMI割込みにより、停電の発生等による電源断時の払出制御装置311の状態がRAM513のバックアップエリア513aに記憶される。停電信号S1が出力された後所定時間は、払出制御装置311の処理が実行可能となるように電源部541から電源供給がなされるのも同様である。すなわち、停電の発生等によりパチンコ機10の電源が遮断されると、停電信号S1が停電監視回路542から払出制御装置311内のCPU511のNMl端子に出力され、CPU511は実行中の制御を中断して図15のNMI割込み処理を開始する。その内容は図15で説明した通りである(但し、この払出制御装置311のNMI割込み処理ではステップS804の電源断通知コマンドの送信はない)。
次に、メイン処理について説明する。
図8は、主制御装置261内のCPU501により実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
先ず、ステップS101では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、サブ側の制御装置(音声ランプ制御装置262、払出制御装置311等)が動作可能な状態になるのを待つために例えば1秒程度、ウエイト処理を実行する。また、ステップS102では、払出制御装置311に対して払出許可コマンドを送信し、続くステップS103では、RAMアクセスを許可する。
その後、CPU501内のRAM503に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS104では、電源装置313に設けたRAM消去スイッチが押下(ON)されているか否かを判別し、続くステップS105では、RAM503のバックアップエリア503aに電源断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS106ではRAM判定値を算出し、続くステップS107では、そのRAM判定値が電源断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM503の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM503の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
上述したように、本パチンコ機10では、例えばホールの営業開始時など、電源投入時に初期状態に戻したい場合にはRAM消去スイッチを押しながら電源が投入される。従って、RAM消去スイッチがONされていれば、RAMの初期化処理(ステップS114等)に移行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM503の初期化処理(ステップS114等)に移行する。つまり、ステップS114ではRAM503の使用領域を0にクリアし、続くステップS115ではRAM503の初期化処理を実行する。また、ステップS116では割込み許可を設定し、後述する通常処理に移行する。
一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、電源断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS108では、電源断前のスタックポインタを復帰させ、ステップS109では、電源断の発生情報をクリアする。ステップS110では、サブ側の制御装置を電源断時の遊技状態に複帰させるためのコマンドを送信し、ステップS111では、使用レジスタをRAM503のバックアップエリア503aから復帰させる。さらに、ステップS112,S113では、割込み許可/不許可を電源断前の状態に復帰させた後、電源断前の番地へ戻り、それから後述する通常処理(図9参照)に移行する。例えば、通常処理のステップS202まで実行されて電源断となった場合には、電源断前の番地へ戻り、通常処理のステップS203から実行されることになる。
次に、通常処理の流れを図9のフローチャートを参照しながら説明する。この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
図9において、先ずステップS201では、前回の処理で更新されたコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、入賞検知情報の有無を判別し、入賞検知情報があれば払出制御装置311に対して獲得遊技球数に対応する賞球払出コマンドを送信する。また、第1図柄表示装置42による第1図柄の変動表示に際して停止図柄コマンド、変動パターンコマンド、確定コマンド等を表示制御装置45に送信する。なお、第1図柄の変動開始後において、変動パ夕ーンコマンド→左図柄列の停止図柄コマンド→右図柄列の停止図柄コマンド→中図柄列の停止図柄コマンドの順で通常処理の都度1つずつ(すなわち、4msec毎に1つずつ)コマンドが送出され、変動時間経過のタイミングで確定コマンドが送出されるようになっている。
次に、ステップS202では、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。続くステップS203では、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新を実行する。
各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新処理を詳しく説明すると、図10に示すように、ステップS301では、左図柄列の外れ図柄カウンタCLの更新時期か否かを判別し、ステップS302では、中図柄列の外れ図柄カウンタCMの更新時期か否かを判別する。そして、左図柄列の更新時期(ステップS301がYES)であればステップS303に進み、左図柄列の外れ図柄カウンタCLを更新する。また、中図柄列の更新時期(ステップS302がYES)であればステップS304に進み、中図柄列の外れ図柄カウンタCMを更新する。さらに、右図柄列の更新時期(ステップS301,S302が共にNO)であればステップS305に進み、右図柄例の外れ図柄カウンタCRを更新する。ステップS303〜S305の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの更新では、前回のカウンタ値にRレジスタの下位3ビットの値を加算すると共にその加算結果が最大値を超えた場合に20を減算し、その演算結果を外れ図柄カウンタCL,CM,CRの今回値とする。
上記CL,CM,CRの更新処理によれば、左図柄列、中図柄列及び右図柄列の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRが1回の通常処理で1つずつ順に更新され、各カウンタ値の更新時期が重なることはない。これにより、通常処理を3回実行する毎に外れ図柄カウンタCL,CM,CRの1セット分が更新されるようになっている。
その後、ステップS306では、上記更新した外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせがリーチ図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、リーチ図柄の組み合わせである場合、さらにステップS307では、それが前後外れリーチであるか否かを判別する。外れ図柄カウンタCL,CM,CRが前後外れリーチの組み合わせである場合、ステップS306に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納する。外れ図柄カタンタCL,CM,CRが前後外れ以外リーチの組み合わせである場合には、ステップS309に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納する。
また、リーチ図柄以外の組み合わせである場合、ステップS310では、外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせが外れ図柄の組み合わせになっているか否かを判別し、外れ図柄の組み合わせになっていれば、ステップS311に進み、その時の外れ図柄カウンタCL,CM,CRの組み合わせをRAM503の外れ図柄バッファに格納する。なお、ステップS306,S310が共にNOの場合は、左・中・右で図柄が揃っている、すなわち大当たりの状態に相当するが、かかる場合、外れ図柄カウンタCL,CM,CRをバッファに格納することなくそのまま本処理を終了する。
外れ図柄カウンタの更新処理の後、図9のステップS204では、払出制御装置311より受信した賞球計数信号や払出異常信号を読み込む。その後、ステップS205では、第1図柄表示装置42による第1図柄の変動表示を行うための第1図柄変動処理を実行する。この第1図柄変動処理により、大当たり判定や第1図柄の変動パターンの設定などが行われる。但し、第1図柄変動処理の詳細は後述する。
その後、ステップS206では、大当たり状態である場合において可変入賞装置35の大入賞口を開放又は閉鎖するための大入賞口開閉処理を実行する。すなわち、大当たり状態のラウンド毎に大入賞口を開放し、大入賞口の最大開放時間が経過したか、又は大入賞口に遊技球が規定数だけ入賞したかを判定する。そして、これら何れかの条件が成立すると大入賞口を閉鎖する。このとき、遊技球が特定領域を通過したことを条件に大入賞口の連続開放を許容し、これを所定ラウンド数繰り返し実行する。
また、ステップS207では、第2図柄表示装置41による第2図柄の表示制御を実行する。簡単に説明すると、遊技球が第2の始動口34を通過したことを条件に、その都度の第2図柄乱数カウンタC4が取得されると共に第2図柄表示装置41の表示部43にて第2図柄の変動表示が実施される。そして、第2図柄乱数カウンタC4の値により第2図柄の抽選が実施され、第2図柄の当たり状態になると第1の始動口33が所定時間開放される。なお説明は省略したが、第2図柄乱数カウンタC4も、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3と同様に、図13に示すタイマ割込処理にて更新されるようになっている。
その後、ステップS208では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施の形態では4msec)が経過したか否かを判別する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCS1,CS2の更新を繰り返し実行する(ステップS209,S210)。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントすると共に、そのカウンタ値が最大値(本実施の形態では676)に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
また、ステップS210では、変動種別カウンタCS1,CS2の更新を実行する(前記ステップS202と同様)。具体的には、変動種別カウンタCS1,CS2を1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値(本実施の形態では198,240)に達した際それぞれ0にクリアする。そして、変動種別カウンタCS1,CS2の更新値を、RAM503の該当するバッファ領域に格納する。
ここで、ステップS201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができるようになる。
次に、前記ステップS205の第1図柄変動処理を図11のフローチャートを参照して説明する。
図11において、ステップS401では、今現在大当たり中であるか否かを判別する。なお、大当たり中には、大当たりの際に第1図柄表示装置42で表示される特別遊技の最中と特別遊技終了後の所定時間の最中とが含まれる。続くステップS402では、第1図柄表示装置42による第1図柄の変動表示中であるか否かを判別する。そして、大当たり中でなくさらに第1図柄の変動表示中でもない場合、ステップS403に進み、第1図柄表示装置42の作動保留球数Nが0よりも大きいか否かを判別する。このとき、大当たり中であるか、又は作動保留球数Nが0である場合、そのまま本処理を終了する。
また、大当たり中、第1図柄の変動表示中の何れでもなく且つ作動保留球数N>0であれば、ステップS404に進む。ステップS404では、作動保留球数Nを1減算する。ステップS405では、保留球格納エリアに格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、保留球格納エリアの保留第1〜第4エリアに格納されているデータを実行エリア側に順にシフトさせる処理であって、保留第1エリア→実行エリア、保留第2エリア→保留第1エリア、保留第3エリア→保留第2ユリア、保留第4エリア→保留第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
その後、ステップS406では、変動開始処理を実行する。ここで、図12のフローチャートを用いて変動開始処理の詳細を説明すると、ステップS501では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて大当たりか否かを判別する。具体的には、大当たりか否かは大当たり乱数カウンタ値とその時々のモードとの関係に基づいて判別され、前述した通り通常の低確率時には大当たり乱数カウンタC1の数値0〜676のうち「337,673」が当たり値であり、高確率時には「67,131,199,269,337,401,463,523,601,661」が当たり値である。
大当たりであると判別された場合、ステップS502では、保留球格納エリアの実行エリアに格納されている大当たり図柄カウンタC2の値に対応する図柄、すなわち大当たり図柄を図示しないテーブル(大当たり図柄カウンタC2の値と図柄との対応関係を表すテーブル)に基づいて求め、その図柄を停止図柄コマンドに設定する。このとき、大当たり図柄カウンタC2の数値0〜44は、全5つの有効ライン上における45通りの大当たり図柄の何れかに対応しており、停止図柄コマンドには50通りの大当たり図柄の何れかが設定される。これらの大当たり図柄のうち予め定められた特定図柄で揃った場合には以後確変状態に移行するが、特定図柄でない図柄(非特定図柄〉で揃った場合には確変状態に移行しない。
次に、ステップS503では、大当たり時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第1図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄〉が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。なお、第1変動種別カウンタCS1の数値とリーチパターンとの関係、第2変動種別カウンタCS2の数値と停止図柄時間との関係は、それぞれにテーブル等により予め規定されている。
一方、ステップS501で大当たりではないと判別された場合には、ステップS504で、保留球格納エリアの実行エリアに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値に基づいてリーチ発生か否かを判別し、リーチ発生の場合、さらにステップS505で、同じくリーチ乱数カウンタC3の値に基づいて前後外れリーチであるか否かを判別する。本実施の形態では、リーチ乱数カウンタC3の値は0〜238の何れかであり、そのうち「0,1」が前後外れリーチに該当し、「2〜21」が前後外れ以外リーチに該当し、「22〜238」がリーチなし(完全外れ)に該当する。
前後外れリーチ発生の場合、ステップS506に進み、RAM503の前後外れリーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS507では、前後外れリーチ時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、前記ステップS503と同様に、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値を確認し、第1変動種別カウンタCS1の値に基づいてノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等、第1図柄のリーチ種別やその他大まかな図柄変動態様を決定すると共に、第2変動種別カウンタCS2の値に基づいてリーチ発生後に最終停止図柄(本実施の形態では中図柄)が停止するまでの経過時間(言い換えれば、変動図柄数)などより細かな図柄変動態様を決定する。
また、前後外れ以外リーチ発生の場合、ステップS508に進み、RAM503の前後外れ以外リーチ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS509では、前後外れ以外リーチ時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、RAM503のカウンタ用バッファに格納されている変動種別カウンタCS1,CS2の値に基づいて変動パターンが決定されるのは前記ステップS503等と同様である。
大当たりでなくリーチでもない場合、ステップS510に進み、RAM503の完全外れ図柄バッファに格納されている左・中・右の各外れ図柄カウンタCL,CM,CRの各値を停止図柄コマンドに設定する。また、ステップS511では、完全外れ時における変動パターンを決定し、当該変動パターンを変動パターンコマンドに設定する。このとき、リーチ発生しないことで、遊技者の興味は薄れ、多様な図柄変動態様は要求されない。そこで本実施の形態では、ステップS511において、第1変動種別カウンタCS1だけを用いて(すなわち第2変動種別カウンタCS2を使わずに)図柄変動種別を決定する。上記の通り大当たり時、リーチ発生時、リーチ非発生時のそれぞれで図柄停止コマンド及び変動パターンコマンドの設定が完了すると、本処理を終了する。
図11の説明に戻り、ステップS402がYES、すなわち第1図柄の変動表示中である場合には、ステップS407に進み、変動時間が経過したか否かを判別する。このとき、第1図柄の変動パターンに応じて当該第1図柄の変動時間が決められており、この変動時間が経過した時にステップS407が肯定判別される。そして、ステップS408では、変動の停止命令を確定コマンドとして設定し、その後本処理を終了する。
次に、払出制御装置311内のCPU511により実行される払出制御について説明する。図16は、払出制御装置311のメイン処理を示すフローチャートであり、このメイン処理は電源投入時のリセットに伴い起動される。
先ず、ステップS901では、電源投入に伴う初期設定処理を実行する。具体的には、スタックポインタに予め決められた所定値を設定すると共に、割込みモードを設定する。また、ステップS902では、主制御装置261から送信される払出許可コマンドを受信するまで待機する。そして、払出許可コマンドを受信した時点でステップS903に進んでRAMアクセスを許可すると共に、ステップS904で外部割込みベクタの設定を行う。
その後、CPU511内のRAM513に関してデータバックアップの処理を実行する。つまり、ステップS905では、電源装置313に設けたRAM消去スイッチが押下(ON)されているか否かを判別し、続くステップS906では、RAM513のバックアップエリア513aに電源断の発生情報が設定されているか否かを判別する。また、ステップS907ではRAM判定値を算出し、続くステップS908では、そのRAM判定値が電源断時に保存したRAM判定値と一致するか否か、すなわちバックアップの有効性を判別する。RAM判定値は、例えばRAM513の作業領域アドレスにおけるチェックサム値である。なお、RAM513の所定のエリアに書き込まれたキーワードが正しく保存されているか否かによりバックアップの有効性を判断することも可能である。
RAM消去スイッチ523がONされていれば、RAMの初期化処理(ステップS915等)に移行する。また、電源断の発生情報が設定されていない場合や、RAM判定値(チェックサム値等)によりバックアップの異常が確認された場合も同様にRAM513の初期化処理(ステップS915等)に移行する。つまり、ステップS915ではRAM513の全領域を0にクリアし、続くステップS916ではRAM513の初期化処理を実行する。また、ステップS917ではCPU周辺デバイスの初期設定を行うと共に、ステップS918では割込み許可を設定し、後述する払出制御処理に移行する。
一方、RAM消去スイッチが押されていない場合には、電源断の発生情報が設定されていること、及びRAM判定値(チェックサム値等)が正常であることを条件に、復電時の処理(電源断復旧時の処理)を実行する。つまり、ステップS909では、電源断前のスタックポインタを復帰させ、ステップS910では、電源断の発生情報をクリアする。また、ステップS911では、CPU周辺デバイスの初期設定を行い、ステップS912では、使用レジスタをRAM513のバックアップエリア513aから復帰させる。さらに、ステップS913,S914では、割込み許可/不許可を電源断前の状態に復帰させた後、電源断前の番地へ戻る。
次に、払出制御処理の流れを図17のフローチャートを参照しながら説明する。
図17において、ステップS1001では、主制御装置261からのコマンドを取得し、賞球の総賞球個数を記憶する。ステップS1002では、発射制御装置312に対して発射許可の設定を行う。また、ステップS1003では、状態復帰スイッチ(図示省略)をチェックして、状態復帰動作開始と判定した場合に状態復帰動作を実行する。
その後、ステップS1004では、下皿15の状態の変化に応じて下皿満タン状態又は下皿満タン解除状態の設定を実行する。すなわち、下皿満タンスイッチの検出信号により下皿15の満タン状態を判別し、下皿満タンになった時、下皿満タン状態の設定を実行し、下皿満タンでなくなった時、下皿満タン解除状態の設定を実行する。また、ステップS1005では、タンク球の状態の変化に応じてタンク球無し状態又はタンク球無し解除状態の設定を実行する。すなわち、タンク球無しスイッチの検出信号によりタンク球無し状態を判別し、タンク球無しになった時、タンク球無し状態の設定を実行し、タンク球無しでなくなった時、タンク球無し解除状態の設定を実行する。
その後、ステップS1006では、報知する状態の有無を判別し、報知する状態が有る場合には払出制御装置311に設けた7セグメントLEDにより報知する。
ステップS1007〜S1009では、賞球払出の処理を実行する。この場合、貸球の払出不可状態でなく、且つ前記ステップS1001で記憶した総賞球個数が0でなければ(ステップS1007,S1008が共にNO)、ステップS1009に進み、賞球制御処理(後述する図18)を開始する。また、賞球の払出不可状態、又は総賞球個数が0であれば(ステップS1007,S1008の何れかがYES)、貸球払出の処理に移行する。
その後、ステップS1010〜S1012では、貸球払出の処理を実行する。この場合、貸球の払出不可状態でなく、且つカードユニットからの貸球払出要求を受信していれば(ステップS1010がNO、S1011がYES)、ステップS1012に進み、貸球制御処理(後述する図19)を開始する。また、貸球の払出不可状態、又は貸球払出要求を受信していなければ(ステップS1010がYES又はS1011がNO)、後続の球抜きの処理を実行する。
ステップS1013では、状態復帰スイッチ(図示省略)をチェックして球抜き不可状態でないこと、及び球抜き動作開始でないことを条件に、払出モータ358aを駆動させ球抜き処理を実行する。続くステップS1014では、球詰まり状態であることを条件にバイブレータ360の制御(バイブモータ制御)を実行する。その後、本払出制御処理の先頭に戻る。
ここで、図18に示す賞球制御処理において、ステップS1101では、払出モータ358aを駆動させて賞球の払出を実行する。続くステップS1102では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1103に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図17の払出制御処理に戻る。
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1104に進み、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1105に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図17の払出制御処理に戻る。
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1106に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が総賞球個数に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1107で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図17の払出制御処理に戻る。
また、図19に示す貸球制御処理において、ステップS1201では、払出モータ358aを駆動させて貸球の払出を実行する。続くステップS1202では、払出モータ358aの回転が正常であるかを払出回転センサの検出結果により判別する。払出モータ358aの回転が正常でなければ、ステップS1203に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図17の払出制御処理に戻る。
また、払出モータ358aの回転が正常であれば、ステップS1204に進み、遊技球のカウントが正常に行われているか否かを払出カウントスイッチの検出結果により判別する。遊技球のカウントが正常でなければ、ステップS1205に進み、払出モータ358aを駆動させてリトライ処理を実行すると共に払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図17の払出制御処理に戻る。
さらに、遊技球のカウントが正常であれば、ステップS1206に進み、払出カウントスイッチによる遊技球のカウント数が所定の貸球個数(25個)に達して払出が完了したか否かを判別する。払出が完了していれば、ステップS1207で払出モータ358aの停止処理を実行し、その後、図17の払出制御処理に戻る。
次に、本実施例のパチンコ機10のさらなる特徴部分の構成について、図20を用いて説明する。図20は、前面枠の要部構成を分解斜視図、図21は、図20に示すガラス枠セットのA−A矢視断面図である。
前面枠14は、図20に示すように、その略中央に形成された円形状に開口した窓部21に透明なガラス枠セット450が取り付けられるようになっている。
具体的には、前面枠14の窓部下方の開口周縁に、開口の曲率に合わせた円弧状の支持部451が左右対称に2個設けられている。当該支持部451は、パチンコ機本体の奥側に向かって片持状に延伸し、ガラス枠セット450の樹脂フレーム452が当接支持されるものである。
また、前面枠14の窓部21の周縁には、略等間隔にガラス枠セット450をネジ固定するためのネジ孔453が形成されている。
ガラス枠セット450は、窓部21よりも大径の略円形状の樹脂フレーム452に2枚の板状のガラス137が所定間隔をおいて前後に取り付け固定されている。さらに、図21の断面図に示すように、2枚のガラス137の間には、ガラス137と略同じ大きさおよび略同じ形状の積層された複数枚(本実施例では3枚)の導光板454(454a、454b、454c)が密に収められている。なお、ガラス137は、本発明の透明な板材に相当する。
導光板454a〜454cのそれぞれは、微細加工により、その裏面側から厚み方向に所定の絵柄や文字の形状にかたどった凹凸加工(例えば、マイクロレンズ加工)が施されている。また、各導光板454a〜454cは、表示したい絵柄などに応じた色が着色されている。例えば、一層目454a〜三層目454cには泡の絵柄の加工が施されている。具体的には、図22(a)および図22(b)に示すように、一層目454aと二層目454bには同数の泡が表示されるが、二層目454bの泡の表示位置は一層目454aの表示位置よりも上側の高い位置に設定されている。また、三層目454cの泡は、図22(c)に示す二層目454bよりも上側の高い位置に表示されたり、表示される泡の中には弾けて割れた瞬間の泡が表示されたりするように加工されている。すなわち、一層目454aから三層目454cの導光板を時間差で順番に点灯、消燈させれば、遊技盤面に泡が湧き上がって割れる表示演出が実行されるようになっている。また、いずれか一層だけを点灯させれば、装飾用の表示として機能する。
なお、本実施例の導光板453a〜453cは、透過型の導光板を利用するが、半透過型のものであってもよい。本実施例のように、ガラス137と略同形状で遊技盤30を覆うような構成の場合は、透過型にすることが好ましい。このように構成することにより、導光板454を介しても遊技盤面を視認することができる。
図21に戻り、樹脂フレーム452の内部には、リング形状に沿って略等間隔にLED455が内装されており、各層の導光板454a〜454cの側面ごとにLED455が密接または近接するように配備されている。なお、LED455の先端を除く周囲は樹脂フレーム452によって覆われて光が外部に漏れないようになっている。つまり、LED455は、樹脂フレーム452の内壁から切り欠いて形成したLED455と略同形状のソケット456に着脱可能に取り付けられる。また、各ソケット456には、共通の電力供給線457が接続されている。電力供給線457は樹脂レーム452の外周側面の一部から導出され、先端のコネクタ458がパチンコ機本体の電力供給用のコネクタと接続されるようになっている。なお、LED455は、本発明の光出力手段に相当し、導光板454およびLED454は本発明の導光板表示手段を構成する。また、ソケット456は、本発明のスリットに相当する。
なお、本実施例では、ソケット456以外に、LED455を樹脂フレーム452に埋設し、発光面から出力される光が導光板454に誘導案内されるように樹脂フレーム452の内径側にスリットを形成した構成であってもよい。
また、樹脂フレーム452の外周には、前面枠14の窓部21の周縁に形成されたネジ孔453と重なり合う位置にネジの取り付け部459が設けられている。当該取り付け部459には、ネジ460が螺入される。つまり、前面枠14のネジ孔453と当該ネジ孔460とにわたってネジが羅乳されて樹脂フレーム452が前面枠14に取り付け固定されるようになっている。
すなわち、導光板454とLED455とから構成され導光板表示部410が樹脂フレーム452と一体化されることにより、図21に示すように、導光板表示部410を遊技盤30と離間して取り付けることができる。つまり、遊技盤30と導光板表示部410との間に釘Kがあっても邪魔にならず、かつ、両部材の間に遊技球Baを流下させることができる。
次に、本実施例の導光板454を表示させるための電気的構成について説明する。図23は、本実施例のブロック図である。
前述したように、主制御装置261は、パチンコ機10の主たる制御を司るものであって、第1の始動口33への遊技球の入球に基づいて、遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、いわゆる大当たり状態)の発生の有無を判断する機能を有するものである。つまり、主制御装置261は、図20に示すように、遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当たり状態)の発生の有無についての抽選をする抽選部440を備えており、この抽選部440で当選した場合に、第1図柄表示装置42での第1図柄の変動表示結果を予め設定した特定の図柄の組合せ(大当り図柄)で表示して特別遊技状態を発生させる機能を有する。要するに、主制御装置261は、始動入賞(第1の始動口33への遊技球の入球)の際に取得した、0〜676までの値をとり得る大当たり乱数カウンタC1(特別遊技状態となるか否かを決定するための第1乱数群)の値(第1乱数)に基づいて、特別遊技状態を発生させているのである。
具体的には、主制御装置261のCPU501の一機能である抽選部440は、図20に示すように、大当たり乱数カウンタC1を発生させる第1乱数発生部400(第1乱数群発生機能)を有している。また、主制御装置261は、第1の始動口33に遊技球が入賞する毎に、RAM503の保留球格納エリアのうちの大当たり乱数カウンタC1の値を記憶するエリア(第1乱数記憶部402)を備えている。さらに、主制御装置261のCPU501は、この保留球格納エリアに記憶された大当たり乱数カウンタC1の値が当り値であるか否かを判定する第1判定部404(判定機能)も有している。
なお、第1の始動口33に設けられた作動口スイッチ224での遊技球の入賞検出のタイミングで、第1乱数発生部400での大当り乱数カウンタC1の値(第1乱数)がRAM503の保留球格納エリア(第1乱数記憶部402)に記憶されるようになっている。また、低確率時においては、第1判定部404は、第1乱数記憶部402に記憶された大当り乱数カウンタC1の値(第1乱数)が2個の値「337,673」であれば大当りと判定し、そうでなければ外れと判定する。また、高確率時においては、第1判定部404は、第1乱数記憶部402に記憶された大当り乱数カウンタC1の値(第1乱数)が10個の値「67,131,199,289,337,401,463,523,601,661」であれば大当りと判定し、そうでなければ外れと判定する。上述の第1乱数発生部400,第1判定部404は、CPU501に所定のプログラムを実行させることで実現されている。
また、主制御装置261は、始動条件の成立にともなって表示制御装置45に変動パターンコマンドおよび確定コマンドを送信するタイミングに、特別表示部412に点滅開始信号および点滅停止信号のそれぞれを送信する。つまり、第1図柄表示装置42で表示演出が開始されるの同期して特別表示部450のLED451が点灯および消灯を繰り返し行う点滅表示を開始し、表示演出が終了すると同時に、2個のLED451が所定の点灯状態または消灯する。例えば、本実施例では、抽選部440の抽選の結果、確変当りである場合は2個のLED451を点灯させ、通常の大当りである場合は2個のLED451のうちいずれか1個を点灯させ、外れの場合はいずれのLED451も点灯しない状態となるように、主制御装置261のCPU501が点灯駆動制御を行う。
また、本実施例のパチンコ機10は、前述したように、第1の始動口33への遊技球の入賞(始動入賞)に基づいて主制御装置261から出力される指令(コマンド:例えば変動パターンコマンド)に基づいて第1図柄の変動表示を開始し、主制御装置261からさらに出力される指令(コマンド:例えば停止図柄コマンド、確定コマンド)に基づいてその結果を表示し確定表示するという変動表示演出を第1図柄表示装置42に表示させるための表示制御装置45を備えている。
本実施例の表示制御装置45は、大きく分けて第1図柄表示装置42に表示する表示演出を制御するためのCPU521と、CPU521からの指示にしたがって第1図柄表示装置42に表示させる複数種類の変動表示の表示パターン予め記憶した変動表示パターンテーブル428とを含む構成となっている。以下、各部の構成について具体的に説明する。
CPU521は、さらに、主制御装置261の抽選部440の抽選結果が外れ以外の大当りなどである場合に、第1図柄表示装置42に大当りの確定を示す図柄が表示される前に、導光板454に大当りになることについて遊技者を歓喜させる祝福表示演出(以下、「ファンファーレ表示演出」という)を表示するための構成を備えている。つまり、光出力調整部429を備えている。以下、各部の構成について具体的に説明する。なお、第1図柄表示装置42に、単純に画像情報を表示演出として表示される以外の制御や処理を行う構成である光出力調整部429や変動表示パターンテーブル428などは、本発明の表示演出制御手段に相当する。
光出力調整部429は、抽選部440による抽選結果が通常の大当りや確変大当りであった場合、主制御装置261から送信される変動パターンコマンドに含まれる時間情報を参照し、所定の時間経過後に導光板454に泡が湧き出して弾けて割れる表示演出を実行させるように演算処理を行う。つまり、第1図柄表示装置42に大当たりの場合の表示演出が開始されて実行されている最中に、その経過時間をカウントし、演算により予め算出した時間に達すると複数枚の導光板454a〜454cを所定の時間間隔をおいて順番に点灯、消燈させる。そして、当該導光板454での表示演出が実行されてから所定時間経過すると、全ての導光板454a〜454cを消燈して導光板454での表示演出を終了させる。すなわち、導光板454を透明な板状にし、裏面奥の遊技盤面が視認でくるようにする。
次に、上記構成を有するパチンコ機10の表示制御装置45および導光板453の画像制御処理について、図24に示すフローチャート、図25に示す第1図柄表示装置と導光板表示部における表示演出のタイミングを示す図、および図22(a)から図22(c )の第1図柄表示装置42に表示される画像の態様にしたがって説明する。なお、ここでは、主制御装置261の抽選部440での抽選の結果が外れ以外の大当りであった場合の画像処理の場合を主体に説明する。
ステップS1700では、表示制御装置45のCPU521が、主制御装置261からの変動パターンコマンドを受信したか否かを判定する。判定の結果、変動パターンコマンドを受信していればステップS1710に進む。受信していなければ、本処理を終了する。
ステップS1710では、CPU521が、変動パターンコマンドの情報に大当りであるか否かの情報が含まれている否かの判定をする。大当り情報が含まれていれば、ステップS1720に進む。大当り情報が含まれていなければ、外れ用の表示演出を実行させる処理に移行する。
ステップS1720では、変動表示パターン選択部406が、変動表示パターンテーブル428から変動パターンコマンドに含まれる時間情報に応じた通常変動パターンを選択する。
ステップS1730では、光出力調整部429は、第1図柄表示装置42に表示される大当り表示演出の終了するまでに、導光板453に表示される表示演出が終了するように演算処理をする。つまり、大当り表示演出の実行される合計時間からファンファーレ表示演出の実行される合計時間を減算してファンファーレ表示演出の実行される時点を求めている。
ステップS1740では、表示制御装置45の指示に基づいて、第1図柄表示装置42に大当り表示演出が開始される。大当り表示演出は、例えば、図25に示すように、図柄が高速で縦スクロールする第1期間から遊技者に大当りを期待させるリーチ演出を行う第2期間へと順番に実行される。
ステップS1750では、光出力調整部429が、ステップS1730で算出したファンファーレ表示演出の開始時点に達したか否かをモニタリングをしている。モニタリングの結果、ファンファーレ表示演出の開始時点に達していなければ本処理を繰り返し行う。開始時点に達していれば、ステップS1760に進む。
ステップS1760では、光出力調整部429が、ファンファーレ表示演出を導光板454で実行させる。本実施例の場合、図22(a)〜図22(c)に示すように、泡が湧き出して弾けて割れる表示演出が導光板454に表示される。
ステップS1770では、CPU521が、主制御装置261からの確定コマンドを受信したか否かを判定している。判定の結果、受信していなければ本処理を繰り返し行う。確定コマンドを受信してれば、ステップS1780に進む。
ステップS1780では、確定コマンドの受信が確認されると、第1図柄表示装置42に大当りを示す特定の図柄が停止する。この時点で導光板453におけるファンファーレ表示演出は終了する。以上で、一連の画像制御処理が終了する。
上述したように、本実施例のパチンコ機10によれば、ガラス枠セット450を構成する前後2枚のガラス137の間隙に積層された導光板454a〜454cを内装することにより、遊技盤30から離間した状態で第1図柄表示装置42とは異なる表示手段である導光板454とLED455とから構成された導光板表示部410を取り付けることができる。つまり、遊技盤30に打ち込まれた釘Kや、他の装飾物や電気的に駆動する駆動部材などの邪魔にならず、絵柄表示を遊技盤30の全面を使って有効に表示することができる。
また、適時に光を出力して導光板454の表示面を発光させて絵柄を表示させることができるので、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。このような装飾などを見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
また、導光板454とLED455を最小単位として導光板表示部410を構成できるので簡素な構成で臨場感を持たせた遊技盤30を実現することができる。
さらに、遊技者の遊技に対する興趣性が向上することにより、遊技場(ホール)に出向いて遊技を楽しむ遊技者増加し、パチンコ機の可動率も向上する。
次に、本実施例のパチンコ機10では、導光板454を可変入賞装置の前面側に配備した場合を例にとって説明する。なお、上記実施例1と同じ構成の部分には同一符号を付すに留め、異なる部分について具体的に説明する。
図26は、可変入賞装置の要部構成を分解斜視図、図27は、可変入賞装置の前面側に配備された導光板表示部の要部構成を示す正面図、図28は、導光板表示部の腰部構成を示した斜視図である。
可変入賞装置32は、大きく分けて、導光板表示部410と、ベースフレーム417と、大入賞口418を開口するように開閉扉を開閉作動させる機構部とから構成されている。
導光板表示部410は、図26および図27に示すように、その左右に装飾部材411を備えた構成をしている。導光板表示部410は、図28に示すように、その裏面から順に反射板412、保護シート413を多重に重ね合わせて積層形成した導光板454(413A〜454E)、および最表面には導光板454から出力される光を集光する集光シート414が貼り付けられている。また、導光板454の側面には、光源としてのLED455が配備されている。当該光源としては、LED455に限定されるものではく、導光板454の内部に均一に光出力できるものが好ましい。例えば、蛍光管などが挙げられる。なお、導光板表示部410は、本発明の導光板表示手段に相当し、反射板412は、反射手段に相当し、集光シート414は集光部材に相当し、LED455は、光出力手段に相当する。また、導光板454およびLED455は、本発明の導光板表示手段を構成する。
保護シート413は、裏面から衝突する遊技球の衝撃を和らげる弾性シートで構成されている。この保護シート413は、導光板454の裏面全部を覆っている。なお、導光板表示部410への衝撃吸収を考慮すれば装飾部材411を含む導光板表示部410の裏面全部を覆うことが好ましい。
反射板412は、導光板454の裏面に密着状態で配備されており、導光板454の側面から入射させたLED455の光が導光板454の内部で拡散し、裏面側に向かった光を導光板454の前面に向けて全反射させる。なお、反射板412としては鏡面加工されたものが好ましい。さらに、導光板413の側面も反射板412で覆うことが好ましい。
本実施例の導光板454は、図29(a)〜図29(e)に示すように、最上層454Aに「大当り」の文字を加工し、第2層面目454Bに大入賞口418の開閉扉419を閉じた状態の絵柄、第3層目454Cに開閉扉419を開口した絵柄、第4層目454Dおよび第5層目454Eには表示される位置が異なる遊技球の絵柄が加工されている。
したがって、本実施例の場合、「大当り」の文字を表示させた後に、第2層目と第3層目の開閉扉419の絵柄を所定の時間間隔で順番に表示させるとともに、その時間間隔に第4層目と第5層目の遊技球の絵柄を順番に繰り返し表示させることにより、あたかも大入賞口に遊技球が入球しているかのように錯覚させる動画像を導光板表示部410に表示させることができる。
LED455は、導光板413の枚数に応じた個数が配備されている。つまり、導光板455の側面ごとに配備されている。LED455の配備する箇所は、本実施例では、導光板455の図中左右交互に配備している。LED455の配備位置は、導光板454の厚みや表示させたい絵柄の位置などによって適宜に設定される。特に、表示したい絵柄の近くに配備することにより、絵柄をより鮮明に表示出力することができる。また、LED455を、導光板454の側面を囲むように複数個を整列配備してもよい。複数個配備することにより、光強度を上げることができ、表示画像を表示ムラなく鮮明に表示することができる。
導光板454の光源であるLED455が配備された側の裏面には、角筒状の取り付け支柱416が設けられている。この支柱416は、導光板表示部410とベースフレーム417との間に遊技球が通過可能な高さに設定されている。支柱内部には、LED455から導出された電力供給線457が通されており、ベースフレーム417を介して遊技盤30の裏面側の図示しない電源コネクタとLED455のコネクタとが接続されるようになっている。
図26に戻りベースフレーム417は、略中央に複数個の遊技球が同時に入球可能な大入賞口418が形成されており、大入賞口418を開口または閉塞させる開閉扉419が設けられている。
開閉扉419は、ソレノイド420に係合された揺動部材421の揺動により開閉作動するように構成されている。具体的には、ソレノイド420の先端に取り付けられた円板422が1軸に軸支された揺動部材421の凹部に係合している。つまり、ソレノイド420が進退駆動するのに連動して揺動部材421の先端が揺動降下および上昇し、揺動部材421が降下したときに開閉扉419の側部に設けられて揺動部材当接部423が押し込まれて開閉扉419が開口される。
また、図中のベースフレーム417の左側部には、機構部の振り分け部材424を揺動させるスライド機構425が設けられている。スライド機構425は、ソレノイド426の進退駆動に連動して大入賞口418の幅方向にスライド部材427を往復移動させる。また、スライド部材427は振り分け部材424と連結されており、スライド部材427の往復移動に連動して振り分け部材424が揺動される。
また、振り分け部材424の左右両端側には、遊技球が大入賞口418に入賞した遊技球をそれぞれの開口部に通過させて検出する入賞スイッチ434、435を左右2箇所に備えている。これら入賞スイッチ434、435へは、振り分け部材424によって振り分けられるようになっている。具体的には、初期段階では大入賞口418に入賞した遊技球が、図中右側のV入賞スイッチ434を通過するように振り分け部材424が予め右斜め下り傾斜になるようバネ付勢されている。一旦、V入賞スイッチ434を遊技球が通過すると、それ以降は所定の条件が満たされるまで左側の入賞スイッチ435に遊技球を通過させるようバネ付勢に抗して左斜め下り傾斜になるように主制御装置261によって制御されている。なお、図中左側の入賞スイッチ435は、その後に大入賞口418に入賞した遊技球の個数をカウントする。
大入賞口418が開口してから最初に入賞した遊技球が、V入賞スイッチ434によって検出されると、その検出結果が表示制御装置45を介して音声ランプ制御装置262に送信されるようになっている。
なお、V入賞スイッチ434は、本発明の入球検出手段に相当する。
次に、本実施の電気的構成について説明する。図30は、本実施例の電気的構成を示すブロック図である。なお、本実施例の電気的構成においても、上記実施例1と同じ構成については同一符号を付すに留め、異なる部分について具体的に説明する。
主制御装置261は、さらに、開口駆動制御部431を備えている。当該開口駆動制御部431は、抽選部440の抽選の結果、外れ以外の大当りなどである場合に、開閉扉419を開口させるように制御する。具体的には、主制御装置261内で決定された変動パターンの時間情報を含んだ変動パターンコマンドに基づいて、開閉扉419の開口のタイミングを求め、その求まった結果に基づいて開閉扉419を開口させる。また、開閉扉419の開口は、所定時間が経過ごとに閉じる開閉動作を複数回繰り返すようになっている。なお、開口駆動制御部431は、本発明の開口駆動制御手段に相当する。
また、本実施例の表示制御装置45は、大きく分けて第1図柄表示装置42に表示する表示演出を制御するためのCPU521と、CPU521からの指示にしたがって第1図柄表示装置42に表示させる複数種類の変動表示の表示パターン予め記憶した変動表示パターンテーブル428とを含む構成となっている。以下、各部の構成について具体的に説明する。
CPU521は、さらに、主制御装置261の抽選部440の抽選結果が外れ以外の大当りなどである場合に、第1図柄表示装置42に大当りの確定を示す図柄が表示される前に、導光板表示部454に大当りになることについて遊技者を歓喜させる祝福表示演出(以下、「ファンファーレ表示演出」という)を表示するための構成を備えている。つまり、光出力調整部429を備えている。以下、各部の構成について具体的に説明する。なお、第1図柄表示装置42に、単純に画像情報を表示演出として表示される以外の制御や処理を行う構成である光出力調整部429や変動表示パターンテーブル428などは、本発明の表示演出制御手段に相当する。
光出力調整部429は、さらに、導光板表示パターンテーブル432と、導光板表示パターン選択部433と、導光板表示連動部430とを備えている。
導光板表示パターンテーブル432は、抽選部440における抽選結果に応じた表示演出を導光板454に表示できる複数種類の表示パターンを記憶している。例えば、通常の大当りや確変大当りなどに応じたものが記憶されている。本実施例の場合、「大当り」の文字が所定間隔で点灯または消灯され、その後に大入賞口418に遊技球が入球する動画像が表示されるパターンなどが記憶されている。
導光板表示パターン選択部433は、抽選部440における抽選結果としての所定のコマンド(変動パターンコマンドなど)を受信すると、そのコマンドに応じた表示パターンを導光板表示パターンテーブル432から選択する。
導光板表示連動部430は、抽選部440における抽選の結果、第1図柄表示装置42に通常の大当りの表示演出が実行されている最中であって、通常大当りが終了するまでにファンファーレ表示演出を導光板表示部410に実行させるよう、導光板表示部410と第1図柄表示装置42に表示される両表示演出の実行タイミングを調整している。
例えば、通常の大当り表示演出の場合、第1図柄表示装置42には、図25に示すように、絵柄などの識別情報が遊技者の認識できない、または認識しづらい速度で上下に高速スクロールする第1期間と、図柄が整列して大当りを期待させるリーチ演出が実行される第2期間とから構成されている。この第2期間が終了して特定の大当りを示す図柄で停止する前に、導光板表示部410に表示されるファンファーレ表示演出が終了するようにする。例えば、通常大当たり表示演出の時間情報と、ファンファーレ表示演出の時間情報とを利用し、通常大当りの表示演出終了時間からファンファーレ表示演出の時間情報を減算してファンファーレ表示演出の開始時点を求める。なお、ファンファーレ表示演出は、通常の表示演出よりも少し速く終了してもよいし、通常の大当り表示演出と同時に終了してもよい。
また、表示制御装置45には、音声ランプ制御装置262が接続されている。当該音声ランプ制御装置262には、大当り状態となり導光板表示部410に「大当り」の文字が表示され、大入賞口418が開口した後に、V入賞スイッチ434によって遊技球の入賞が検出されると、その検出結果が送信されてくる。音声ランプ制御装置262が、その検出結果を表示制御装置45を介して受信すると、遊技盤30の前面側に配備した装飾用の照明ランプを点滅するように制御する。つまり、遊技盤30では、導光板表示部410を常時点灯表示させ、他の装飾用の照明ランプなどは点滅させられる。
次に、上記構成を有するパチンコ機10の表示制御装置45および導光板表示部410の画像制御処理について説明する。なお、本実施例の画像処理は、上記実施例1と処理過程が同じで、画像の表示形態が異なるので、同じ図24に示すフローチャートを利用し、画像の表示態様については、図29(a)から図29(e)を利用して説明する。また、ここでは、主制御装置261の抽選部440での抽選の結果が外れ以外の大当りであった場合の画像処理の場合を主体に説明する。
ステップS1700では、表示制御装置45のCPU521が、主制御装置261からの変動パターンコマンドを受信したか否かを判定する。判定の結果、変動パターンコマンドを受信していればステップS1710に進む。受信していなければ、本処理を終了する。
ステップS1710では、CPU521が、変動パターンコマンドの情報に大当りであるか否かの情報が含まれている否かの判定をする。大当り情報が含まれていれば、ステップS1720に進む。大当り情報が含まれていなければ、外れ用の表示演出を実行させる処理に移行する。
ステップS1720では、変動表示パターン選択部406が、変動表示パターンテーブル428から変動パターンコマンドに含まれる時間情報に応じた通常変動パターンを選択する。
ステップS1730では、光出力調整部429の導光板表示パターン選択部433が変動パターンコマンドに応じた変動表示パターンを導光板表示パターンテーブル432から選択する。両パターンテーブルから選択された変動表示パターンに含まれる時間情報を利用し、導光板表示連動部430が、第1図柄表示装置42に表示される大当り表示演出の終了するまでに、導光板表示部410に表示される表示演出が終了するように演算処理をする。つまり、大当り表示演出の実行される合計時間からファンファーレ表示演出の実行される合計時間を減算してファンファーレ表示演出の実行される時点を求めている。
ステップS1740では、表示制御装置45の指示に基づいて、第1図柄表示装置42に大当り表示演出が開始される。大当り表示演出は、例えば、図柄が高速で縦スクロールする第1期間から遊技者に大当りを期待させるリーチ演出を行う第2期間へと順番に実行される。
ステップS1750では、導光板表示連動部430が、ステップS1730で算出したファンファーレ表示演出の開始時点に達したか否かをモニタリングをしている。モニタリングの結果、ファンファーレ表示演出の開始時点に達していなければ本処理を繰り返し行う。開始時点に達していれば、ステップS1760に進む。
ステップS1760では、光出力調整部429が、ファンファーレ表示演出を導光板表示部410で実行させる。本実施例の場合、図29(a)に示すように、「大当り」の文字を点灯表示させる。
ステップS1770では、CPU521が、主制御装置261からの確定コマンドを受信したか否かを判定している。判定の結果、受信していなければ本処理を繰り返し行う。確定コマンドを受信してれば、ステップS1780に進む。
ステップS1780では、確定コマンドの受信が確認されると、第1図柄表示装置42に大当りを示す特定の図柄が停止する。この時点では、導光板表示部410におけるファンファーレ表示演出は終了している。また、確定コマンドを受信して特定絵柄で停止すると、主制御装置261の開口駆動制御部413が、略同時に可変入賞装置32の開閉扉419を開口させる。本実施例の場合、この開閉扉419の開口と同時に、図29(b)から図29(e)に示す導光板表示部410に開閉扉が開閉しながら遊技球Bが入球する絵柄の表示演出が開始し、所定条件が満たされ開閉扉419の開口作動が終了した時点で、導光板表示部410に表示されていた開閉扉419の開口動作の表示演出も終了する。つまり、可変入賞装置32の開閉扉419の開口と導光板表示部410の表示演出との同期がとられている。以上で、一連の画像制御処理が終了する。
上述したように、本実施例のパチンコ機10によれば、可変入賞装置32のベースフレーム417と支柱416を介して導光板表示部410を設けることにより、遊技盤30から離間して導光板表示部410を設けることができる。また、導光板自体が薄型の表示部材であるので、離間配備した場合に、遊技盤30と当該導光板454の裏面との離間距離を、遊技球が両部材の間を通過可能な距離に設定することができる。すなわち、遊技盤30に打ち込まれた釘や、他の装飾物や電動部品などの邪魔にならず、絵柄表示を遊技盤30の全面を使って有効に表示することができる。
また、適時に光を出力して導光板454の表示面を発光させて絵柄を表示させることができるので、遊技者の視覚を通じて臨場感の得られる装飾または/および表示を行うことができる。このような装飾などを見る遊技者は、遊技に対する興趣性が向上させられる。
さらに、遊技者の遊技に対する興趣性が向上することにより、遊技場(ホール)に出向いて遊技を楽しむ遊技者増加し、パチンコ機の可動率も向上する。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1では、遊技盤30が視認できるように半透過型または透過型の導光板454を積層したものを利用していたが、導光板454の絵柄が鮮明に視認しやすいように、積層された導光板454の最下層の裏面に反射板を設けてもよい。この場合、遊技盤30の遊技球が通過する領域を除く領域に表示される絵柄の部分に反射板を設けることが好ましい。
また、実施例1では、第1図柄表示装置42の部分については導光板454の無い状態、または、導光板454が発光表示しないように、その領域部分を遮光することが好ましい。
また、実施例1では、導光板454がガラス137と略同形状および大きさであったが、形状および大きさ、さらに配置位置をガラス枠セット452の内部で任意に変更してもよい。例えば、樹脂フレーム452の内径の周縁に沿ってガラス137よりも小さい導光板454を取り付ける。
(2)上述した各実施例以外に、ガラス枠セット452の前側のガラス137の前面に導光板454の非表示面である裏面が面接触または近接するように配備してもよいし、後ろ側のガラス137の裏面に導光板357の表示面である前面が面接触するように設けてもよい。
(3)上述した各実施例では、導光板454を多重に重ね合わせて積層にしていたが、一枚の導光板454だけを利用してもよい。この場合、導光板454と集光シート414の間に拡散シートを設けることにより、面発光が均一となる。
(4)上記各実施例では、導光板自体に着色したものを利用する場合を例にとっているが、導光板454は透明で、光源であるLED455の発色光をそれぞれ変更してもよい。
(5)上記各実施例では、積層された導光板454を順番に点灯・消灯させて動画を表示させていたが、複数枚の導光板454を同時に点灯させて複雑な絵柄を重畳表示させるように構成してもよい。
(6)上記各実施例では、第1図柄表示装置42に表示される大当り表示演出が終了する前にファンファーレ表示演出を実行させて終了させていたが、表示制御装置45が主制御装置261からの確定コマンドを受信した時点からファンファーレ表示演出を開始させるの同期して、可変入賞装置32の開閉扉419を開閉作動させるように構成してもよい。
(7)上記実施例2では、導光板454によって大入賞口418を完全に覆っている構成であったが、大入賞口418の部分は透明で開閉扉419の開閉動作と遊技球の入球などを遊技者が目視できるように構成してもよい。この場合、大入賞口418の部分に対面する箇所の反射板412を取り除いてもよいし、反射板を透過または半透過なものにしてもよい。
(8)上記各実施例では、複数枚の導光板454を重ね合わせて積層していたが、同じ絵柄の加工を施した複数枚(例えば2枚)の導光板454を前後に所定間隔をおいて配備し、それぞれの導光板454に出力する光の強度を変更して同時に表示してもよい。このように構成することにより、絵柄を立体的に表示することができる。したがって、この構成によれば、表示画像をリアルに表現できるので、より一層に臨場感のある表示が可能となる。
(9)上記各実施例は、各導光板454を透明なものに、LED455の色を層ごとに変更してもよいし、一層に対して複数色のLED455を利用して構成してもよい。
(10)上記実施例2では、導光板表示部410を可変入賞装置32と一体化さえて遊技盤30から支柱416を介して離間させていたが、遊技盤30から直接に支柱を立設させて当該支柱に導光板表示部410の非表示面である裏面と連結させるように取り付けてもよい。この構成の場合も、遊技盤30から離間した導光板表示部410との間に、遊技球Baが流下できる距離に設定しておくことが好ましい。このように構成することで、上記各実施例と同様の効果を奏する。
(11)上述した各実施例では、図5などに示すように、主制御装置261→表示制御装置45→音声ランプ制御装置262の順に指令が出力される構成のパチンコ機を採用しているが、主制御装置261→音声ランプ制御装置262→表示制御装置45の順に指令が出力される構成のパチンコ機においても適用可能である。この構成の場合、表示制御装置45は、第1図柄表示装置42に画像データの表示制御を行うだけの機能に限定し、その他の表示パターン実行部405の機能などを音声ランプ制御装置262に備えた構成としてもよい。つまり、表示演出制御手段の構成を表示制御装置45以外に備えた構成としてもよい。
(12)本発明を各種(例えば第一種、第三種など)の遊技機に実施してもよいし、上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。
以上のように、この発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に適している。
本発明の実施例のパチンコ機の概略正面図である。 内枠及び前面枠セットを開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。 前面枠セットを開放した状態における内枠等を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 第1図柄表示装置の表示内容を示す説明図である。 遊技制御に用いる各種カウンタの概要を示す説明図である。 主制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。 通常処理を示すフローチャートである。 外れ図柄カウンタの更新処理を示すフローチャートである。 第1図柄変動処理処理を示すフローチャートである。 変動開始処理を示すフローチャートである。 タイマ割込み処理を示すフローチャートである。 始動入賞処理を示すフローチャートである。 NMI割込み処理を示すフローチャートである。 払出制御装置によるメイン処理を示すフローチャートである。 払出制御処理を示すフローチャートである。 賞球制御処理を示すフローチャートである。 貸球制御処理を示すフローチャートである。 実施例1のパチンコ機の前面枠の腰部を示す分解斜視図である。 図21に示す樹脂フレームのA−A矢視断面図である。 実施例1のパチンコ機の導光板表示部の表示態様を示す図である。 実施例1のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 本実施例の画像制御処理を示すフローチャートである。 第1図柄表示装置と導光板表示部における表示演出のタイミングを示す図である。 実施例2のパチンコ機の可変入賞装置周辺の腰部を示す分解斜視図である。 実施例2の導光板表示部の正面図である。 実施例2の導光板表示部の腰部構成を示す斜視図である。 実施例2のパチンコ機の導光板表示部の表示態様を示す図である。 実施例2のパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
14 … 前面枠
32 … 可変入賞装置
42 … 第1図柄表示装置
45 … 表示制御装置
137 … ガラス
261 … 主制御装置
410 … 導光板表示部
429 … 光出力調整部
450 … ガラス枠セット
452 … 樹脂フレーム
454 … 導光板
455 … LED

Claims (1)

  1. 発射手段により遊技球を打ち込む遊技領域である遊技盤を備えた遊技機において
    光を出力する光出力手段と、
    前記光出力手段から出力された光を内部で反射させ、所定の絵柄を表示面に出力表示する導光板と、
    を含む導光板表示手段を備え、
    前記導光板表示手段は、前記遊技盤を正面視した状態で当該遊技盤面の領域に含まれ、かつ、前記遊技盤面から離間して設けられた
    ことを特徴とする遊技機。
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