JP4905881B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、詳細には多数の発光体を備える照明装置を配設した遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ機においては、遊技者が遊技領域を目視するための窓部が形成された表枠が、パチンコ機本体の正面側に開閉可能に設けられている。この表枠の窓部には、ガラス板をガラスフレームで保持したガラス窓が装着されており、遊技者はこのガラス窓を通して遊技領域を目視できるように構成されている。
そして、遊技盤を保持した中枠の各部に、遊技媒体としてのパチンコ球を貯留する上皿および下皿、その他の各種の球処理部等を有する機構セット盤等が配設されている。さらに、遊技者に当該パチンコ機に対する興味を持たせるため、前記表枠や前記遊技盤、及び前記中枠の遊技者が視認できる位置に立体的なデザインや照明装置を配設することが行われている。
また、遊技機に配設される照明装置として、多数の発光体が備えられたものが知られている。このような照明装置において、発光体が発光体収容部に収容され、当該発光体からの光が主反射面及び補助反射面で一旦反射され、その反射光が透光性部材を通るように当該透光性部材と前記主反射面が対向配置されたものがある(例えば、特許文献1参照。)。この構成の遊技機によると、遊技者が視認する透光性部材の部位による光の強さの差異が生じないため、透光性部材全体が略均一に照明される。その結果、遊技者の興味や注意を当該遊技機に惹き付ける効果を高めている。
特開2005−110717号公報
しかしながら、このような従来の遊技機では、照明装置全体からの光が単調な光であるため、光の持つ装飾効果や演出効果を十分に利用しているとは言えず、遊技者の興味や注意を惹き付ける効果が満足いくものではないという問題点があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、光による装飾効果を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、請求項1に係る発明の遊技機は、遊技機の本体の正面の上部配設され、複数の発光体を備える照明装置前記照明装置の下方に設けられ、遊技領域を保護するガラス窓とを備え、前記照明装置は、前記複数の発光体を覆い、且つ、当該発光体からの光を散乱する光透過性部材から構成された光散乱部材と、当該光散乱部材を覆う照明装置カバーとを備え、前記光散乱部材は、板状の部材であり、背面側が前記発光体の上方の位置で固定され、前記発光体からの光を上方に散乱させる上部光散乱部材と、板状の部材であり、背面側が前記発光体の下方の位置で固定され、前記発光体からの光を下方に散乱させる下部光散乱部材と、前記上部光散乱部材の正面側と前記下部光散乱部材の正面側とを当接させる光散乱部材当接部とを備え、前記照明装置カバーは、前記光散乱部材を外部から直接視認可能となるように、光透過性部材によって滑らかに形成され、前記上部光散乱部材を覆う上部カバー部材と、前記光散乱部材を外部から直接視認可能となるように、光透過性部材によって滑らかに形成され、前記ガラス窓の上端縁部に沿って配置されて前記下部光散乱部材を覆う下部カバー部材と、有色の材質によって形成され、前記上部カバー部材及び前記下部カバー部材を保持すると共に、前記上部光散乱部材と前記下部光散乱部材との隙間及び前記光散乱部材当接部を隠蔽するカバー枠とを備え、前記上部カバー部材が前記下部カバー部材よりも大きいことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の遊技機は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記遊技機の本体の正面の上部に設置されたスピーカーをさらに備え、前記照明装置カバーは、前記光散乱部材と共に前記スピーカーを覆うことを特徴とする。
請求項1に係る発明の遊技機では、複数の発光体から照射された光が光散乱部材によって複雑に散乱され、さらにその散乱された光が上部カバー部材及び下部カバー部材を透過する。この構成のもとで照明装置から照射された光は、光の複雑な組み合わせによる強い演出効果を持っているため、結果遊技機の装飾効果を高めることができる。照明装置が遊技機の本体の正面上部に設けられ、さらに前記照明装置の上部及び下部から光が照射されるため、強い演出効果を持った光が遊技者にはもちろん、当該遊技機の上方及び遊技盤方向にも効果的に行き届き、当該遊技機の装飾効果をより高めることができる。
また、請求項2に係る発明の遊技機では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、照明装置の内部だけでなくスピーカーも照明装置カバーによって保護することができる。
以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機1について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、パチンコ機1の表枠14及び中枠13が開いた状態を斜め前方から見た斜視図であり、図2は、パチンコ機1の正面図であり、図3は、遊技盤2の正面図である。なお、以下の説明において、図1及び図2の紙面手前側を「パチンコ機1の正面側」、紙面奥行き側を「パチンコ機1の背面側」とする。
はじめに、パチンコ機1の概略構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、遊技場の島設備(図示外)に配設され、パチンコ機1の本体を支持する正面視略長方形状の外枠12を備えている。外枠12は遊技場の島設備(図示外)に取り付けられるパチンコ機1の本体を支持する枠部材である。この外枠12は、外枠上柱部12a,外枠右柱部12b,外枠左柱部12c,外枠下柱部12dからなり、正面視略長方形状の枠を構成している。そして、外枠下柱部12dは他の3つの柱部材である外枠上柱部12a、外枠右柱部12b、外枠左柱部12cよりもやや前方へ突出した形状を有している。このため、外枠下柱部12dは他の3本の枠部材よりも高い強度を有し、土台としての機能も担っている。さらに、図2に示すように、外枠下柱部12dの遊技者に対向する正面側には、樹脂で形成された黒色の薄板である化粧板(図示外)が張られている。そして、このような構成からなる外枠12の外枠左柱部12c近傍に、中枠13における中枠左柱部近傍が軸支されるようになっている。
この中枠13は正面視略長方形状の金属製のアングル部材からなる。この中枠13の左柱部は、上ヒンジ26及び下ヒンジ25を介して外枠12の外枠左柱部12c近傍に軸支されることにより、中枠13が外枠12に対して略水平方向に回動可能(開閉可能)となっている。そして中枠13の開閉によって中枠13の中枠右柱部13bで外枠12に着脱可能となっている。
一方、中枠13の上半分には遊技盤2が固定されるための正面視略長方形状の遊技盤用開口部(図示外)が形成され、当該遊技盤用開口部に遊技盤2が配設されている。さらに中枠13の正面側において、遊技盤2の下方には発射機に遊技球を供給し、かつ賞品球を受け入れる上皿5が設けられており、上皿5の直下には賞品球を受ける下皿6が設けられている。当該下皿6の右側には発射機による遊技球の発射を調節する発射ハンドル7が設けられている。また、当該遊技盤2の正面側には正面視略矩形状の表枠14が設けられている。
そして、図1及び図2に示すように、中枠13において上皿5の右側には鍵穴75が設けられており、この鍵穴75の背後にはシリンダ錠(図示外)が設けられている。この鍵穴75に鍵(図示外)を挿入し、挿入された鍵を反時計回りに回転させることにより、外枠12に対して固定されていた中枠13が略水平方向に回動可能となる。一方、挿入された鍵を時計回りに回転させることにより、中枠13に対して表枠14が略水平方向に回動可能となる。また、図1に示すようにパチンコ機1の中枠13の背面側には、当該パチンコ機1を構成する各部を制御するための、主基板や音基板、電飾基板、サブ統合基板など多数の制御装置を配設した機構セット盤(図示外)等が組み付けられており、それら基盤は樹脂製の透明な板材からなるセンターカバー27や基盤ボックス28で保護されている。また、センターカバー27の上方には、遊技機設置島から供給される遊技球を貯留する遊技球タンク29が設けられている。
ここで、遊技盤2について説明する。発射ハンドル7の操作により、発射手段である発射機(図示外)から発射された遊技球が遊技盤2及びガラス窓23によって形成された空間を流下する。この遊技盤2は、中枠13の裏面側に固定された遊技盤固定枠の遊技盤用開口部(図示外)の正面側に支持され、ガラス窓23を略中央に保持した表枠14によって保護されている。図3に示すように、この遊技盤2は正面視略長方形状の板部材であり、3枚の板部材が積層されて1枚の板部材を形成している。図1に示すように、遊技盤2の正面には外レール3及び内レール9(図3参照)に囲まれ、発射手段によって発射された遊技球が流下する正面視略円形状の遊技領域4が設けられている。
そして、図2及び図3に示すようにこの遊技領域4の略中央には、LCDから構成され、各種図柄を可変表示して所要の遊技演出を行う特別図柄表示画面や各種ランプ及びLEDを備えた特別図柄表示装置8が設けられている。また、この特別図柄表示装置8の下側には特別図柄始動電動役物15が設けられており、当該特別図柄始動電動役物15の左右には普通入賞口19,20がそれぞれ設けられている。そして、普通入賞口19の左方には普通図柄始動ゲート11が設けられている。さらに、特別図柄始動電動役物15の下方には大入賞口16が設けられており、当該大入賞口16の下方には、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球が回収されるアウト口30が設けられている。
次に、図1、図2、図4、図5を参照して表枠14について説明する。図4は表枠14を斜め前方から見た斜視図であり、図5は表枠14の正面図である。表枠14は、正面視略長方形状であり、中枠13に固定された遊技盤2の配設領域に略整合する外形サイズに成形されている。また、遊技盤2の遊技領域4を前側から視認し得るように略中央に開口部が開設されている。この開口部には透明板であるガラス窓23が嵌め込まれており、当該ガラス窓23を介して遊技領域4を視認可能となっている。そして、表枠14の表枠左側端部14aが中枠の左柱部の近傍に軸支されることにより、表枠14が中枠13に対して略水平方向に回動可能(開閉可能)となっており、表枠14の開閉によって表枠右側端部14bで中枠13に着脱可能となっている。表枠14の右上部と左上部には、それぞれスピーカー保護部85及びスピーカー保護部86によって保護された2つのスピーカーが設置されており、2つのスピーカーは配線によって機構セット盤における音基板(図示外)と接続されており、音基板はさらにサブ統合基板により制御されている。すなわちスピーカーからはサブ統合基板による制御により様々な音が発生する。
図4に示すように、この表枠14の上部には照明装置50が配設されている。当該照明装置50は表枠14の上部において、左右方向の略全長に亘って前側に膨出するように形成されており、その形状は平面視略円弧形である。また、本実施の形態に係る当該照明装置50は、発光体基板60を光散乱部材70が覆い、当該光散乱部材70と2つのスピーカーをさらに照明装置カバー80が覆う、という構造となっている(図4及び図6参照)。ここで、発光体基板60と光散乱部材70、光散乱部材70と照明装置カバー80は完全には密着せず、間には適宜空間が設けられて固定されている。以下、発光体基板60、光散乱部材70、照明装置カバー80の構造について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図6及び図7を参照して発光体基板60について説明する。図6は、照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14の右側面図である。図7は、照明装置カバー80及び光散乱部材70を取り外した状態の表枠14を斜め前方から見た斜視図である。図6に示すように、照明装置50の外部からは視認困難な位置に発光体基板60が配設されている。図7に示すように、発光体基板60には照明装置発光用LED61が水平方向に複数並ぶように配設されている。発光体基板60は配線により機構セット盤における電飾基板(図示外)と接続されており、電飾基板はサブ統合基板(図示外)により制御されている。すなわち、複数の照明装置発光用LED61はサブ統合基板により制御されて発光する。この発光体基板60は表枠14の上部に固定されている。なお、本実施の形態において、前記照明装置発光用LED61が本発明の「発光体」に相当する。
次に図6、図8、図9、図10を参照して、光散乱部材70について説明する。図8は、照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14を斜め前方から見た斜視図である。図9は照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14の正面図であり、図10は照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14の平面図である。図6に示すように、光散乱部材70は、発光体基板60を覆うように配設されており、光散乱部材70は上部光散乱部材71及び下部光散乱部材72からなる。図6及び図10に示すように、上部光散乱部材71は形状が平面視円弧状の樹脂板であり、これが表枠14の上部において、左右方向を幅広く用い、前記発光体基板60に覆いかぶさるよう配設されている。また、図6及び図9に示すように、下部光散乱部材72も同じように樹脂板であり、上部光散乱部材71の両端を切断した形状である。
そして、上部光散乱部材71及び下部光散乱部材72の材質は、無色の透明な合成樹脂である。ここで、本実施の形態に係る上部光散乱部材71及び下部光散乱部材72は、上面、下面共に所謂クリスタルカット状に形成されている。すなわち、不規則な形状と面積の多数の平面で表面が形成されている。このように形成された部材の表面は凹凸による複雑な構造を有しており、この部材を通過する光は複雑に散乱され、煌びやかに輝いて見える。そして、図6に示すように、上部光散乱部材71及び下部光散乱部材72と、表枠14によって囲まれる空間に、発光体基板60が収まるように設置する。詳細には、上部光散乱部材71は、背面側において発光体基板60の上方の位置で表枠14に固定され、樹脂板の円弧部分が正面側に対して斜め下方を向いている。下部光散乱部材72は、背面側において発光体基板60の下方の位置で表枠14に固定され、円弧部分は正面側に対して斜め上方を向いている。上部光散乱部材71と下部光散乱部材72とは、右側面視が「くの字状」になるように正面側において当接されている。詳細には、上部光散乱部材71と下部光散乱部材72が接触している部分の中心に設けられた光散乱部材当接部73において当接されている。
次に、図4、図5、図8、図11、図12、図13を参照して、照明装置カバー80について説明する。図11は、図4におけるカバー枠81(後述する)に斜線を引いた図であり、図12は表枠14の右側面図であり、図13は表枠14の平面図である。図4及び図8を参照すると分かるように、照明装置カバー80は、光散乱部材70及びスピーカー51、スピーカー52を覆うように配設されており、平面視円弧形、正面視、略長方形の下部をガラス窓の円弧に合わせて円弧形にくりぬいた形状である。本実施の形態に係る照明装置カバー80は、有色の合成樹脂を材質とするカバー枠81(図11の斜線部分)と、上方に光を散乱させるための、無色透明の合成樹脂を材質とする上部カバー部材82と、下方に光を散乱させるための、無色透明の合成樹脂を材質とする下部カバー部材83により構成されている。そして、図11に示すようにカバー枠81は斜線を引いた部分であり、上部カバー部材82が照明装置カバー80の上面に対して占有する面積の割合は大きい。
さて、図5及び図12に示すように、カバー枠81の上部には上部カバー部材82が、下部には下部カバー部材83が配設されている。図5及び図13に示すように、上部カバー部材82の形状は平面視、正面視共に略円弧形である。上面は円弧形の平板により構成され、正面は三日月形の部材を上面の円弧部分の形状に合わせて湾曲させた部材により構成されている。上部カバー部材82が照明装置カバー80の上部に対して占有する面積の割合は大きいため、光散乱部材70は上方から広範囲に視認可能であるように構成されている。また、下部カバー部材83は図5に示すように、カバー枠81の下部において、スピーカー保護部85とスピーカー保護部86との中間位置に配設されている。また、すぐ下方にはガラス窓23が位置している。下部カバー部材83は、正面視、台形の下辺部分をガラス窓23の円弧にあわせてくり抜いた形状である。下部カバー部材83は、大きさは上部カバー部材82よりも小さいが、発光体基板60からの光がガラス窓23によって保護されている遊技領域4、さらには遊技者に効果的に行き届くように配設されている。
また、上部カバー部材82及び下部カバー部材83の材質は共に無色の透明な合成樹脂であるが、前記光散乱部材70とは異なり、所謂クリスタルカット状には形成されていないため表面が滑らかである。よって、上部カバー部材82及び下部カバー部材83を通して、照明装置カバー80に覆われた光散乱部材70を外部から容易に視認することができる。なお、本実施の形態において、照明装置カバー80が本発明の「カバー部材」に相当する。
さらに、図4及び図13に示すように、カバー枠81の右側上部において、正面からは視認し難い位置にカバー陥没部84が設けられている。これにより表枠14を略水平方向に開く際、手がカバー陥没部84に引っかかりやすくなり作業が容易にでき、しかも外見を損なうことがない。また、図11に示すように、カバー枠81の左右には、スピーカー保護部85及びスピーカー保護部86が形成されている。スピーカー保護部85及びスピーカー保護部86の正面側には、強度が高い樹脂や金属からなる網目状のスピーカー保護ネット(図示外)が配設されている。これによりスピーカー51及び52からの様々な音が濁らずに聞こえ、さらにスピーカーの保護もなされる。
以上説明したように、照明装置50は発光体基板60が光散乱部材70に覆われ、さらに光散乱部材70が照明装置カバー80に覆われる構成となっている。そして上部光散乱部材71と上部カバー部材82との間、下部光散乱部材72と下部カバー部材83との間は共に、密着せずにそれぞれ所定距離が設けられている。そして、光散乱部材70及び照明装置カバー80は共に上部と下部に分けられているため、発光体基板60により照射された光は上方及び下方に分けられて照射される。
ここで、図4及び図13を参照して、この構成の照明装置50によりもたらされる作用について詳細に説明する。まず、図4に示すように当該照明装置50は表枠14の上部において、左右方向の略全長に亘って前側に膨出するように立体的に形成されている。このため当該照明装置50はパチンコ機1の全体的なデザイン性を向上させ、結果当該パチンコ機1に対する遊技者の興味を惹くことができる。また、遊技者は所謂クリスタルカット状に形成された光散乱部材70を外部から直接視認可能である。このように形成された光散乱部材70は、たとえ発光体基板60からの光の照射が無くても、外部からの光を反射するだけで人目に美しい。この理由からも、当該照明装置50は高い装飾効果を有する。
さらに、図4及び図13に示すように、当該照明装置50の正面視右側上部において、正面からは視認し難い部分にカバー陥没部84が設けられている。これはパチンコ機1の外見を損なわない程度に少し陥没させているだけである。しかし、照明装置50が表枠14に配設されているため、表枠14を略水平方向に開く際に、このカバー陥没部84を設けたことにより力が伝わりやすくなる。よって作業者等の作業効率を高める効果も有する。
次に、先述したように、光散乱部材70は共に樹脂板からなる上部光散乱部材71及び下部光散乱部材72により構成される。(図6参照)この光散乱部材70は、上部カバー部材82及び下部カバー部材83を通して外部より視認可能であるが、上部光散乱部材71と下部光散乱部材72との隙間や光散乱部材当接部73など、装飾効果を低減させるような部分は、カバー枠81により視認困難となっている。これにより、高い装飾効果を保ちつつ、簡易な構成で作成されることを可能にしている。
また、光散乱部材70、上部カバー部材82、下部カバー部材83の材質として、無色の透明な合成樹脂を用いている。これにより、発光体基板60からの発光色を変更すると、遊技者はその色を直接視認することができる。すなわち、発光体基板60からの発光色を変化させることによって、当該照明装置50の装飾効果の幅を広げることができる。
次に、発光体基板60から光が照射された場合について説明する。サブ統合基板により制御されている電飾基板(図示外)により、発光体基板60に配設された複数の照明装置発光用LED61が発光する。照射された光は、発光体基板60を覆うように配設された光散乱部材70に入射する。光散乱部材70はその材質が光透過性を有する合成樹脂であるので、入射した光は透過する。ここで、当該光散乱部材70の表面は不規則な形状と面積の多数の平面で覆われており、凹凸による複雑な構造を有している。このため、光散乱部材70を透過した光は、様々な方向に屈折した光が複雑に交じり合っており、光が交じり合うと干渉が起こる。このような光は煌びやかに輝いて見え、高い装飾効果を保持している。
さらに、光散乱部材70と照明装置カバー80との間には所定空間が設けられているため、この所定空間内で反射を繰り返す光も存在する。反射を繰り返す光は、光散乱部材70によってさらに複雑に乱反射され、この光も上部カバー部材82及び下部カバー部材83を透過する。また、先述したように照明装置50の外部から上部カバー部材82及び下部カバー部材83を透過し、所定空間内で反射を繰り返し、再び外部に透過する光も存在する。このように、当該照明装置50から照射される光は複雑に散乱した様々な光が組み合わされているため、結果当該パチンコ機1の装飾効果を高めることを実現している。
以上、本実施の形態に係るパチンコ機1によれば、遊技機本体の正面に複数の発光体を備える照明装置50が配設され、当該照明装置50は光散乱部材である光散乱部材70と、カバー部材である照明装置カバー80から構成されている。この構成のもとで当該照明装置50から照射された光は、光の複雑な組み合わせによる強い演出効果を持っているため、パチンコ機1の装飾効果を高めることができる。
また、上部光散乱部材71及び上部カバー部材82で照明装置上部が構成され、下部光散乱部材72及び下部カバー部材83で照明装置下部が構成されている。この構成により、強い演出効果を持った光が遊技者にはもちろん、パチンコ機1の上方及び遊技盤2にも効果的に行き届き、パチンコ機1の装飾効果をより高めることができる。
また、発光体基板60の発光体として複数の発光ダイオードが配設された基板が用いられているため、安価に製造でき、さらに低電力で効率よく駆動できる照明装置を作ることができる。
また、光散乱部材である光散乱部材70の表面が所謂クリスタルカット状に形成された多数の平面から構成されているため、光がより複雑に散乱、反射、干渉等をする。その結果パチンコ機1の装飾効果をさらに高めることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、本実施の形態では照明装置50の形状を平面視略円弧形としたが、箱型、円柱状など、様々な形状に変形可能である。さらに、大きさも表枠14の左右方向の略全長に亘って形成されているが、これに限られず、適宜変更可能である。
また、本実施の形態では、本発明における「複数の発光体」である発光体基板60と、本発明における「光散乱部材」である光散乱部材70と、本発明における「カバー部材」である照明装置カバー80は、それぞれが完全には密着せず、間には適宜空間が設けられて固定されている。しかし、少なくとも一部を密着させて構成してもよい。
また、本実施の形態では、本発明における「光散乱部材」である光散乱部材70、及び本発明における「カバー部材」である上部カバー部材82、下部カバー部材83の材質には無色の透明な合成樹脂が用いられているが、少なくとも1つの材質に光透過性を保持しており、且つ有色である、青透明や赤透明等の合成樹脂を用いてもよいし、少なくとも1つの材質に半透明性を有している合成樹脂を用いてもよい。また、有色の光透過性のない部材に複数の孔を設け、その孔から光が透過されるように構成された部材を用いてもよい。さらには、先述したような様々な材質や部材を組み合わせることで変化を持たせ、演出の幅を広げることも可能である。
また、本実施の形態では、本発明における「光散乱部材」である光散乱部材70は、その全面がクリスタルカット状に形成されているが、必ずしも全面をクリスタルカット状に形成する必要はない。例えば、一部に滑らかな曲面を含んでもよいし、キャラクター、記号、数字、ロゴマークやその他の図柄などを彫りこんでもよい。また、これらを任意に組み合わせて「光散乱部材」を構成してもよい。すなわち、「光散乱部材」の形態はこれに限られるものではなく、様々に変更、変形が可能である。
また、本実施の形態では、本発明における「光散乱部材」に上部光散乱部材71及び下部光散乱部材72の計2つを、光透過性部材からなる「カバー部材」に上部カバー部材82及び下部カバー部材83の計2つをそれぞれ用いたが、目的に合わせて、例えば「光散乱部材」と「カバー部材」の組み合わせを上下ではなく左右の2箇所に用いてもよい。また、上下左右の4箇所や、右上部、右下部、左上部、左下部の計4箇所というように、2箇所以上の部位に用いてもよいし、1つの「光散乱部材」によって散乱された光が複数の「カバー部材」から照射されるような構成、及びその組み合わせを用いてもよい。また、照射照明装置の全面を光透過性部材で覆ってもよい。さらには、「カバー部材」を湾曲させたり、屈曲させたりして構成してもよい。
また、本発明に係る照明装置の設置部位はパチンコ機1の本体の正面上部に限られるものではなく、設置部位や設置個数は変更可能である。例えば本体の正面の左右2箇所においてそれぞれ縦長に配設してもよいし、さらには上皿や下皿、その他遊技盤の正面側に位置する構成部位に配設してもよい。
そして、発光体基板60における「発光体」には照明装置発光用LED61が用いられているが、その目的を達成できるものであれば他の手段を用いて実現してもよい。例えば「発光体」として電球やネオン管を用いてもよい。さらに「発光体」の色に関して、1種類の色だけではなく、複数の種類の色で構成してもよい。これにより、当該照明装置の装飾効果をよりいっそう高めることができる。
このように、本発明に係る照明装置及びそれを備えた遊技機は、上記実施の形態に限定されずに、上記のように各種構成を様々に変化させることができ、上記実施の形態に係る構成及び変化させた構成を任意に組み合わせることで、さらに遊技者の興趣や注意を惹き付けることが可能であることは言うまでもない。
以上説明したように、当該照明装置から照射された光は、光の複雑な組み合わせによる強い演出効果を持っているため、結果遊技機の装飾効果を高めることができる。
本発明に係る照明装置を備えた遊技機は、パチンコ機に限られず、パチコン機、パチスロ機等の各種の遊技機に適用することができる。
パチンコ機1の表枠14及び中枠13が開いた状態を斜め前方から見た斜視図である。 パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 表枠14を斜め前方から見た斜視図である。 表枠14の正面図である。 照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14の右側面図である。 照明装置カバー80及び光散乱部材70を取り外した状態の表枠14を斜め前方から見た斜視図である。 照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14を斜め前方から見た斜視図である。 照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14の正面図である。 照明装置カバー80を取り外した状態の表枠14の平面図である。 図4におけるカバー枠81に斜線を引いた図である。 表枠14の右側面図である。 表枠14の平面図である。
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
5 上皿
6 下皿
12 外枠
13 中枠
14 表枠
50 照明装置
60 発光体基板
61 照明装置発光用LED
70 光散乱部材
71 上部光散乱部材
72 下部光散乱部材
73 光散乱部材当接部
80 照明装置カバー
81 カバー枠
82 上部カバー部材
83 下部カバー部材
84 カバー陥没部

Claims (2)

  1. 遊技機の本体の正面の上部配設され、複数の発光体を備える照明装置
    前記照明装置の下方に設けられ、遊技領域を保護するガラス窓とを備え、
    前記照明装置は、
    前記複数の発光体を覆い、且つ、当該発光体からの光を散乱する光透過性部材から構成された光散乱部材と、
    当該光散乱部材を覆う照明装置カバーとを備え、
    前記光散乱部材は、
    板状の部材であり、背面側が前記発光体の上方の位置で固定され、前記発光体からの光を上方に散乱させる上部光散乱部材と、
    板状の部材であり、背面側が前記発光体の下方の位置で固定され、前記発光体からの光を下方に散乱させる下部光散乱部材と、
    前記上部光散乱部材の正面側と前記下部光散乱部材の正面側とを当接させる光散乱部材当接部とを備え、
    前記照明装置カバーは、
    前記光散乱部材を外部から直接視認可能となるように、光透過性部材によって滑らかに形成され、前記上部光散乱部材を覆う上部カバー部材と、
    前記光散乱部材を外部から直接視認可能となるように、光透過性部材によって滑らかに形成され、前記ガラス窓の上端縁部に沿って配置されて前記下部光散乱部材を覆う下部カバー部材と、
    有色の材質によって形成され、前記上部カバー部材及び前記下部カバー部材を保持すると共に、前記上部光散乱部材と前記下部光散乱部材との隙間及び前記光散乱部材当接部を隠蔽するカバー枠とを備え、
    前記上部カバー部材が前記下部カバー部材よりも大きいことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技機の本体の正面の上部に設置されたスピーカーをさらに備え、
    前記照明装置カバーは、前記光散乱部材と共に前記スピーカーを覆うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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