JP2012016192A - 車両用充電管理装置および緊急通報システム - Google Patents

車両用充電管理装置および緊急通報システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012016192A
JP2012016192A JP2010151293A JP2010151293A JP2012016192A JP 2012016192 A JP2012016192 A JP 2012016192A JP 2010151293 A JP2010151293 A JP 2010151293A JP 2010151293 A JP2010151293 A JP 2010151293A JP 2012016192 A JP2012016192 A JP 2012016192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
backup battery
emergency call
unit
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010151293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5327151B2 (ja
Inventor
Shinji Kamiya
新二 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010151293A priority Critical patent/JP5327151B2/ja
Priority to US13/135,244 priority patent/US9000728B2/en
Priority to DE102011078444A priority patent/DE102011078444A1/de
Publication of JP2012016192A publication Critical patent/JP2012016192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5327151B2 publication Critical patent/JP5327151B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/02Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries for charging batteries from ac mains by converters
    • H02J7/04Regulation of charging current or voltage
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/007Regulation of charging or discharging current or voltage
    • H02J7/007188Regulation of charging or discharging current or voltage the charge cycle being controlled or terminated in response to non-electric parameters
    • H02J7/007192Regulation of charging or discharging current or voltage the charge cycle being controlled or terminated in response to non-electric parameters in response to temperature
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/007Regulation of charging or discharging current or voltage
    • H02J7/007188Regulation of charging or discharging current or voltage the charge cycle being controlled or terminated in response to non-electric parameters
    • H02J7/007192Regulation of charging or discharging current or voltage the charge cycle being controlled or terminated in response to non-electric parameters in response to temperature
    • H02J7/007194Regulation of charging or discharging current or voltage the charge cycle being controlled or terminated in response to non-electric parameters in response to temperature of the battery

Abstract

【課題】温度環境に応じて所望される車載器の二次電池からなるバックアップバッテリの電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリの寿命をより長く保つことを可能にする。
【解決手段】現在の時間の情報とバックアップバッテリ2の設置場所における所定の期間ごとの温度の情報である期間別温度情報とに基づいて、現在の時間が属する所定の期間に対応する期間別温度情報を得て、当該期間別温度情報とバックアップバッテリ2の残充電量とをもとに、バックアップバッテリ2の充放電量を決定する主制御部31と、主制御部31で決定した充放電量に従ってバックアップバッテリ2の充放電を行うことによって、バックアップバッテリ2の残充電量を管理する電源管理部37とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用充電管理装置および緊急通報システムに関するものである。
従来から、機器への電力供給のためのバッテリとしてメインバッテリの他に予備としてのバックアップバッテリを設けることが知られている。例えば、特許文献1には、メインバッテリからの電力供給が不可能になった場合に、メインバッテリの代わりにバックアップバッテリから電力供給を受ける車両用の緊急通報システム端末機器が開示されている。
車載用の1000mAh程度のバックアップバッテリは、例えば−30℃程度から+85℃程度の温度環境下で動作可能であって、且つ、長寿命であることが要求される。これに対して、リチウム一次電池は、水よりも融点の低い有機溶媒を用いるため低温でも使用可能であるとともに、自己放電が少なく長寿命であるため、一般的にはリチウム一次電池が車載用のバックアップバッテリとして用いられている。なお、バックアップバッテリとして用いられるリチウム一次電池は、車両の耐用年数ほどは長寿命でないため、寿命に達するごとに交換が必要となる。
また、例えば、特許文献2には、無線通信の基地局等に設置される、停電時等のバックアップ用電源としてニッケル水素二次電池を搭載した通信用直流電源装置が開示されている。
特許第3070842号公報 特許第4346881号公報
しかしながら、車載器のバックアップバッテリとしてリチウム一次電池を用いる場合には、以下の問題点があった。1つ目は、バックアップバッテリとしてリチウム一次電池を車両に搭載する場合、電池交換が容易な取り付け位置は限られるため、搭載上の制約が大きいという問題点である。また、2つ目は、比較的大型の電池が必要となり、コストも高くならざるをえないという問題点である。詳しくは、バックアップバッテリでは、自己放電の状況をモニタリングしたり、故障を検出するためにある程度の電流消費を伴う定格負荷時の放電電圧特性を定期的にモニタリングしたりする必要がある。そのため、バックアップバッテリでは、モニタリングのための電流消費を見込んだ容量を当初から確保する必要があり、比較的大型の電池が必要となるためである。
一方、上記の2つの問題点を解決するために、車載器のバックアップバッテリとして二次電池を採用することが考えられるが、低温下では電池内部抵抗が増大することから、一般的には、十分な電流容量を確保するためにできるだけ満充電に近い状態で二次電池を使用(保存)することになる。しかしながら、二次電池を満充電状態で高温下保存した場合、電池内部が例えば50%充電時に比べて早く劣化する傾向にあるため、車両の耐用年数程度(例えば12年程度)の寿命を確保することが難しいという問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、温度環境に応じて所望される車載器の二次電池からなるバックアップバッテリの電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリの寿命をより長く保つことを可能にする車両用充電管理装置および緊急通報システムを提供することにある。
請求項1の車両用充電管理装置によれば、現在の時間が属する所定の期間に対応する期間別温度情報(つまり、バックアップバッテリの設置場所における所定の期間ごとの温度の情報)とバックアップバッテリの残充電量とをもとに、二次電池からなるバックアップバッテリの充放電量を決定し、その充放電量に従ってバックアップバッテリの充放電が行われる。よって、現在の時間が属する所定の期間に対応する期間別温度情報が示す温度に応じて、バックアップバッテリの残充電量を管理することが可能になる。
従って、上記温度が低温の場合に、その低温下でも十分な電流容量を確保できるだけのバックアップバッテリの残充電量を確保することが可能になる。また、上記温度が高温の場合に、その高温下でのバックアップバッテリの劣化を抑えるために、その高温下で十分な電流容量を確保できるだけのバックアップバッテリの残充電量を確保しつつ、バックアップバッテリの残充電量を低く抑えて管理することが可能になる。
その結果、温度環境に応じて所望される車載器の二次電池からなるバックアップバッテリの電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリの寿命をより長く保つことが可能になる。
また、請求項2のように、バックアップバッテリの所定の残充電量である基準量を基準として、現在の時間が属する所定の期間に対応する期間別温度情報が示す温度が低くなるほど、バックアップバッテリの残充電量が満充電容量に近くなるように前記充放電量を決定する態様としてもよい。これによれば、上記温度が低くなるほど、バックアップバッテリの残充電量を満充電容量に近くすることで十分な電流容量を確保することができるとともに、上記温度が高温となった場合にはバックアップバッテリの残充電量を上記基準量に近くすることで残充電量を満充電容量に対して低く抑え、バックアップバッテリの劣化を抑えることができる。
また、請求項3のように、所定の期間を、1年における1ヶ月区分および季節区分のうちのいずれかを単位とする期間とする態様としてもよい。これによれば、1年における1ヶ月区分や季節区分といった、一定の傾向をもった温度の変化がある単位でバックアップバッテリの残充電量を管理することが可能になる。また、1年における1ヶ月区分や季節区分といった、1日区分や時刻区分等に比べて比較的長い期間の単位でバックアップバッテリの残充電量を管理することになるので、充放電の回数を抑えることができ、バックアップバッテリをより長寿命とすることができる。
また、請求項4のように、バックアップバッテリの設置場所の温度をモニタする温度モニタ部で逐次モニタした温度をもとに、所定の期間ごとのバックアップバッテリの設置場所の温度の状態を学習した学習結果をもとに、期間別温度情報を期間別温度情報格納部に格納する態様としてもよい。これによれば、車両用充電管理装置およびバックアップバッテリが搭載された個々の車両の使用環境ごとに適した期間別温度情報を期間別温度情報格納部に格納することが可能になる。従って、個々のバックアップバッテリごとに適切に、温度環境に応じて所望される電流容量を確保しながら、当該バックアップバッテリの寿命を長く保つことが可能になる。
また、請求項4のようにして、温度モニタ部で逐次モニタしたバックアップバッテリの設置場所の温度をもとに、所定の期間ごとのバックアップバッテリの設置場所の温度の状態を学習する場合には、請求項5のように、少なくとも2年間以上にわたって逐次モニタしたバックアップバッテリの設置場所の温度をもとに、所定の期間ごとのバックアップバッテリの設置場所の温度の状態を学習することが好ましい。
このようにすることによって、1年における1ヶ月区分および季節区分のうちのいずれかを単位とする所定の期間ごとの温度を、少なくとも2回以上モニタした結果をもとに学習を行うことができるので、より正確な期間別温度情報を得ることができる。そして、より正確な期間別温度情報を得ることができることにより、さらに適切に、温度環境に応じて所望されるバックアップバッテリの電流容量を確保しながら、当該バックアップバッテリの寿命を長く保つことが可能になる。
また、請求項6の構成によれば、バックアップバッテリの製造時における全容量の多くとも半量を基準として、経過年数管理部で管理しているバックアップバッテリの製造時からの経過年数が増すほど、前述の基準量を満充電容量に近い値に設定することになる。
これによれば、バックアップバッテリの製造時であってセルの容量が大きいときには、バックアップバッテリの前述の基準量をバックアップバッテリの製造時の全容量の多くとも半量とし、バックアップバッテリの残充電量を満充電容量に比べて低い値で管理することによって、バックアップバッテリの高温下保存における劣化の影響を抑えることが可能になる。そして、上記劣化の影響を抑えることにより、バックアップバッテリの寿命をより長く保つことを可能にする。
一方、バックアップバッテリの製造時からの経過年数が増すほど、バックアップバッテリの前述の基準量を満充電容量に近い値に設定し、バックアップバッテリの残充電量を満充電容量に近くして管理することによって、上記劣化の影響を抑えることに優先して、バックアップバッテリの寿命末期に近付いてセルの容量が小さくなった場合でも十分な電流容量を確保できるようにすることが可能になる。なお、バックアップバッテリの寿命末期では、上記劣化の影響を抑える重要性がバックアップバッテリの製造時よりも著しく低くなっているので、この構成は有用である。
また、請求項7の構成によれば、バックアップバッテリの製造時における全容量の多くとも半量を基準として、累積環境温度管理部で管理しているバックアップバッテリの製造時からの温度モニタ部でモニタした設置場所の温度の積算値が増すほど、前述の基準量を満充電容量に近い値に設定することになる。
これによれば、バックアップバッテリの製造時であってセルの容量が大きいときには、バックアップバッテリの前述の基準量をバックアップバッテリの製造時の全容量の多くとも半量とし、バックアップバッテリの残充電量を満充電容量に比べて低い値で管理することによって、バックアップバッテリの高温下保存における劣化の影響を抑えることが可能になる。そして、上記劣化の影響を抑えることにより、バックアップバッテリの寿命をより長く保つことを可能にする。
一方、バックアップバッテリの製造時からの温度モニタ部でモニタした設置場所の温度の積算値が増すほど、バックアップバッテリの前述の基準量を満充電容量に近い値に設定し、バックアップバッテリの残充電量を満充電容量に近くして管理することによって、上記劣化の影響を抑えることに優先して、バックアップバッテリの寿命末期に近付いてセルの容量が小さくなった場合でも十分な電流容量を確保できるようにすることが可能になる。なお、バックアップバッテリの寿命末期では、上記劣化の影響を抑える重要性がバックアップバッテリの製造時よりも著しく低くなっているので、この構成は有用である。
また、請求項8の構成によれば、車両の現在位置に該当する地域に応じた期間別温度情報を得ることが可能になるので、温度環境に応じて所望される車載器の二次電池からなるバックアップバッテリの電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリの寿命をより長く保つことがさらに容易になる。
また、請求項9のように、期間別温度情報は、バックアップバッテリの設置場所における所定の期間ごとの平均の温度の情報である態様としてもよい。
また、請求項10の緊急通報システムによれば、車両に搭載され、緊急事態発生を表すイベント情報が検出された場合に緊急通報を実行する車載器である緊急通報装置と、緊急通報装置と通信し、前記緊急通報装置からの緊急通報を受け取るセンタと、緊急通報装置への緊急時における電力供給のためのバッテリであって二次電池からなるバックアップバッテリと、前記のいずれかの車両用充電管理装置と、を備えるので、温度環境に応じて所望される緊急通報装置の二次電池からなるバックアップバッテリの電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリの寿命をより長く保つことが可能になる。
また、請求項11の構成によれば、温度モニタ部でモニタした温度が所定の閾値以下であった場合に、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示す旨の報知を行うので、バックアップバッテリから利用できる電力が低温下で少なくなっており、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間が短く制限される場合に、ユーザにその旨を報知することが可能になる。従って、以上の構成によれば、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間が短く制限される場合に、緊急通報についてのユーザの迅速な対応を促すことが可能になる。
また、請求項12の構成によれば、緊急通報装置が、バックアップバッテリの残充電量をもとに、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間を算出し、算出した緊急通報の継続時間をセンタに通報するので、緊急通報についてのセンタ側の迅速な対応を促すことが可能になる。例えば、センタ側のオペレータに迅速な対応を促すことによって、バックアップバッテリの電池切れによる緊急通報の完了前での途絶に対するユーザの不安を解消することが可能になる。
また、請求項12のように、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間を算出する場合には、請求項13のように、緊急通報装置からの基地局との間での電波伝搬の遅延時間から推定される当該基地局までの距離および緊急通報に要する送信電力に基づいて消費電力を予測し、予測した消費電力と残充電量モニタ部でモニタしたバックアップバッテリの残充電量とをもとに、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間を逐次算出し、算出した緊急通報の継続時間をセンタに逐次通報することが好ましい。
このようにすることによって、今後の緊急通報の継続時間をセンタに逐次通報することにより、緊急通報の継続時間に応じてセンタ側から的確な対応が行われるようにすることが可能になり、バックアップバッテリの電池切れによる緊急通報の完了前での途絶に対するユーザの不安をさらに解消することが可能になる。
リチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池、およびニッケル水素二次電池は、自己放電特性がよく、長寿命であるという利点がある。よって、請求項14のように、バックアップバッテリとしてリチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池、およびニッケル水素二次電池のうちのいずれかを用いることによって、バックアップバッテリの寿命をより長く保つことがより容易に可能になる。
緊急通報システム100の概略的な構成を示すブロック図である。 緊急通報装置3の概略的な構成を示すブロック図である。 残充電量管理関連処理のフローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された緊急通報システム100の概略的な構成を示すブロック図である。図1に示す緊急通報システム100は、メインバッテリ1、バックアップバッテリ2、緊急通報装置3、通信網4、基地局4a、およびセンタ5を含んでいる。なお、メインバッテリ1、バックアップバッテリ2、および緊急通報装置3は車両に搭載されるものとする。また、メインバッテリ1、バックアップバッテリ2、および緊急通報装置3を搭載する車両を以降では自車両と呼ぶものとする。
メインバッテリ1は、車両の各電気負荷に電力を供給するメイン電源であり、エンジン始動時にはスターターに電力を供給する電源として使用することも可能である。さらに、メインバッテリ1は、緊急通報装置3のメイン電源でもある。例えばメインバッテリ1は、鉛蓄電池からなる構成とすればよい。なお、自車両のアクセサリ(ACC)電源がオンのときにメインバッテリ1からの電力供給が可能な状態となるものとしてもよい。
バックアップバッテリ2は、交通事故などにより、メインバッテリ1そのものが破損したり、メインバッテリ1からの電力供給ラインが断線したりすることによって、メインバッテリ1からの電力供給が不可能になった場合、メインバッテリ1の交換のためにメインバッテリ1からの電力供給が停止されている場合、緊急通報装置3とメインバッテリ1との間に挿入されている保護用のヒューズ切れのためにメインバッテリ1からの電力供給が停止されている場合などに、メインバッテリ1の代替電源として少なくとも緊急通報装置3に対して電力供給を行うサブ電源である。バックアップバッテリ2は、例えば複数のバッテリセルからなっている。
バックアップバッテリ2としては、例えば−30℃程度から+85℃程度の温度環境下で動作可能であって、且つ、長寿命である二次電池を用いるものとする。例えば、バックアップバッテリ2は、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオンポリマー二次電池のうちのいずれかからなることが好ましい。これは、リチウムイオン二次電池およびリチウムイオンポリマー二次電池は、水よりも融点の低い有機溶媒を用いるため低温でも使用可能である点、自己放電特性がニカド電池やニッケル水素充電池等の他の二次電池に比べて格段によく、長寿命である点、および小型化が可能であって搭載上の制約が小さい点といった利点があるためである。なお、バックアップバッテリ2としてニッケル水素二次電池等のリチウムイオン二次電池およびリチウムイオンポリマー二次電池以外の二次電池を用いる構成としても構わない。
また、本実施形態では、バックアップバッテリ2が−30℃程度から+85℃程度の温度環境下で動作可能であるものとする構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば−20℃程度〜+65℃程度の温度環境下で動作可能なものなど、他の温度環境下で動作可能であるものとしてもよい。
緊急通報装置3は、事故や急病や強盗などの緊急事態発生時に、通報先であるセンタ5に緊急通報する機器であって、車両に搭載される車載器である。なお、緊急通報装置3からセンタ5への緊急通報としては、現在の自車両の位置情報、車両登録情報、自車両の事故情報、自車両の故障情報、自車両の盗難情報等のデータ通信や乗員からの音声通話による問い合わせ等がある。また、緊急通報装置3は、センタ5からの上記緊急通報に対する応答を行う。なお、緊急通報装置3の詳細については後述する。
通信網4は、緊急通報装置3とセンタ5との相互間通信を可能にする通信網である。なお、通信網4としては、例えば周知の携帯電話網やインターネット網を用いることが可能である。基地局4aは、緊急通報装置3と直接交信することが可能な装置であって、通信網4の末端に1つまたは複数が接続される。また、基地局4aは例えば固定の装置であって、電柱やビルの屋上、電話ボックス、地下鉄ホームの天井などに設置されるものとする。
センタ5は、サーバから構成されているものであり、基地局4aおよび通信網4を介して緊急通報装置3からの緊急通報を受けたり、通信網4および基地局4aを介して緊急通報装置3へ上記緊急通報に対する応答を行ったりする。なお、センタ5から緊急通報装置3への応答としては、緊急事態に応じた指示についての音声情報、画像情報等のデータ通信やオペレータからの音声通話による指示等がある。センタ5は、例えばテレマティクスサービスの一つである周知の緊急通報サービスにおけるオペレーションセンタであるものとする。
なお、本実施形態では、センタ5が緊急通報サービスにおけるオペレーションセンタである場合の例を挙げて説明を行うが、必ずしもこれに限らない。例えば、センタ5は、警察、消防、病院、警備会社が管理するサーバ装置であるものとしてもよい。
次に、図2を用いて緊急通報装置3の概略的な構成について説明を行う。図2は、緊急通報装置3の概略的な構成を示すブロック図である。図2に示すように緊急通報装置3は、主制御部31、センタ通信部32、位置検出部33、時間情報取得部34、操作スイッチ35、記憶部36、電源管理部37、ハンズフリー通話部38、表示部39、および温度モニタ部40を備えている。なお、主制御部31、電源管理部37、および温度モニタ部40が請求項の車両用充電管理装置に相当する。
センタ通信部32は、緊急通報装置3とセンタ5との間のデータ送受信機能や音声通話機能などを有している。なお、データ送受信機能や音声通話機能によって、基地局4aおよび通信網4を介して前述の緊急通報をセンタ5に行うことが可能となるとともに、通信網4および基地局4aを介してセンタ5からの前述の応答を受けることが可能となる。
位置検出部33は、自車両の現在位置を検出するものである。例えば、位置検出部33は、GPS(Global Positioning System;全地球測位システム)を利用して自車両の現在位置を検出する構成とすればよい。また、図示しないジャイロスコープ等の方位センサの測定値および加速度センサや車輪速センサの測定値などを利用して自車両の現在位置を検出する構成としてもよい。なお、位置検出部33として車載ナビゲーション装置の位置検出器を利用する構成としてもよい。
時間情報取得部34は、現在の時間の情報を取得するものである。例えば、時間情報取得部34は、自車両に搭載された時計等の計時機器から、車内LANなどを通じて現在の時間の情報を取得する構成とすればよい。また、前述したようにGPSを利用する場合に、GPS衛星から得られる時間の情報を利用する構成としてもよい。さらに、基地局4aからの時間の情報を利用する構成としてもよい。他にも、ネットワーク網に接続し、当該ネットワーク網に接続されているサーバから時間の情報を取得する構成としてもよいし、図示しない日照センサによって日没や日の出の時刻を測定することによって時間の情報を取得する構成としてもよい。
操作スイッチ35は、例えばメカニカルなスイッチ等が用いられ、スイッチ操作により主制御部31へ各種機能の操作指示を行う。また、操作スイッチ35には、事故や急病や強盗などの緊急事態発生時に乗員が操作する緊急通報スイッチを含むものとする。また、記憶部36は、センタ5との通信に必要な情報、車両登録情報、期間別温度情報、経過年数別基準量情報などの情報を格納する。よって、記憶部36が請求項の期間別温度情報格納部に相当する。
ここで言うところの期間別温度情報とは、バックアップバッテリ2の設置場所における所定の期間ごとの温度の情報であって、例えば期間と温度とが対応付けられたテーブルの情報である。なお、ここで言うところの所定の期間とは、任意に設定可能な期間であって、例えば1年における1ヶ月区分や季節区分とする。また、ここで言うところの季節区分は、社会通念、天文学、気候学など、様々な観点による季節区分を採用することが可能である。
一例としては、春分から夏至までの間を春、夏至から秋分までの間を夏、秋分から冬至までを秋、冬至から春分までを冬とする季節区分を採用してもよいし、春分を中心として立春から立夏までが春、夏至を中心として立夏から立秋までが夏、秋分を中心として立秋から立冬までが秋、冬至を中心として立冬から立春までが冬とする季節区分を採用してもよい。さらに、3〜5月を春、6〜8月を夏、9〜11月を秋、12〜2月を冬とする季節区分を採用してもよい。
なお、設置場所温度は、緊急通報装置3を搭載する車両の例えば仕向け地(つまり、販売地域)を考慮して予め出荷前に設定する構成としてもよい。
また、本実施形態では、1年における1ヶ月区分の各月(1月〜12月)ごとにバックアップバッテリ2の設置場所における温度(以下、設置場所温度)が対応付けられたテーブル(以下、期間別温度テーブル)が期間別温度情報として記憶部36に格納されているものとする。なお、本実施形態では、デフォルトで記憶部36に格納される期間別温度テーブルの上記各月ごとに対応付けられる設置場所温度は、緊急通報装置3を搭載する車両の販売地域の月別の平均気温等を考慮して設定されるものとすればよい。
さらに、ここで言うところの経過年数別基準量情報とは、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数ごとの後述する基準量の情報である。本実施形態では、経過年数別基準量情報は例えば経過年数と基準量の値とが対応付けられたテーブル(以下、経過年数別基準量テーブル)の情報であるものとする。また、本実施形態では、車両の耐久年数を例えば12年と考え、その耐久年数12年を経過年数別基準量テーブルの経過年数の上限とする。つまり、経過年数別基準量テーブルでは、経過年数1年目から12年目までについて12段階の基準量の値が設定されることになる。なお、経過年数ごとの基準量の値の詳細については後述する。
また、本実施形態では、車両の耐久年数を例えば12年とした構成を示したが、必ずしもこれに限らず、他の年数とする構成としてもよい。
電源管理部37は、メインバッテリ1とバックアップバッテリ2とを管理するものである。より具体的には、電源管理部37は、両バッテリ間を切替制御する機能を備えるとともに、各バッテリの残充電量をモニタする機能を備える。よって、電源管理部37が、請求項の残充電量モニタ部に相当する。なお、バッテリ残充電量のモニタについては、例えば各バッテリのSOC(state of charge)をモニタすることによって行う構成とすればよい。また、電源管理部37は、メインバッテリ1とバックアップバッテリ2との電圧をモニタする機能も備えるものとする。さらに、電源管理部37は、主制御部31の指示に従って、時期に応じてバックアップバッテリ2の残充電量を管理する機能も備えるものとする。よって、電源管理部37は、請求項の残充電量管理部にも相当する。なお、時期に応じたバックアップバッテリ2の残充電量の管理については、後に詳述する。
ハンズフリー通話部38は、図示しないマイクロフォンやスピーカを使ってセンタ5(詳しくはセンタ5側のオペレータ)と自車両の乗員との間でハンズフリー通話を行うための装置である。詳しくは、乗員からの音声通話による問い合わせをマイクロフォンで受け付け、スピーカからは、センタ5からの応答としての、緊急事態に応じた指示についての音声情報に従った音声やオペレータからの音声通話による指示等を出力する。
表示部39は、例えばLED等からなるランプの点灯や点滅によって各種の情報を提示するインジケータ表示を行うものである。なお、表示部39は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等にテキストや画像を表示することによって各種の情報を表示するモニタ表示を行うものであってもよいが、本実施形態では、表示部39は、LEDの点灯や点滅によるインジケータ表示を行うものとして以降の説明を続ける。また、表示部39のLEDは、提示する情報の種類ごとに複数設けられる構成としてもよいのは言うまでもない。
温度モニタ部40は、バックアップバッテリ2の設置場所の温度(つまり、上述の設置場所温度)をモニタするものである。例えば温度モニタ部40は、−30℃程度から+85℃程度までを含む温度範囲を計測可能な任意の温度計の計測結果を取得することによって設置場所温度をモニタする構成とすればよい。
主制御部31は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROMやEEPROMやRAMなどのメモリ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスライン(いずれも図示せず)が備えられている。主制御部31は、センタ通信部32、位置検出部33、時間情報取得部34、操作スイッチ35、記憶部36、電源管理部37、ハンズフリー通話部38、温度モニタ部40から入力される各種情報に基づき、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、各種の処理を実行する。
例えば、主制御部31は、緊急イベント信号を検知すると、自身に備える緊急通報フラグをオンにするとともに、緊急通報処理を開始する。緊急通報処理では、主制御部31が、位置検出部33から取得した自車両の位置情報や記憶部36から読み出した車両登録情報などのデータやハンズフリー通話部38による乗員からの音声通話による問い合わせの音声データをセンタ通信部32からセンタ5へ送信させることによって緊急通報を行う。
なお、ここで言うところの緊急イベント信号とは、緊急通報装置3が緊急通報処理を開始するための信号であって、主制御部31に入力される信号である。緊急イベント信号は、例えば、前述の緊急通報スイッチを操作したときに出力される操作信号や、衝突検知センサが衝撃を検知したときに出力される衝突検知信号や、衝突安全装置が起動したことを示す起動信号(例えば、エアバッグECUの起動信号)である。なお、緊急イベント信号は請求項のイベント情報に相当する。
また、緊急通報を受けたセンタ5では、車両の位置情報をもとに特定される緊急事態の発生現場や車両登録情報をもとに特定される対象車両の情報に基づいて、当該緊急事態の発生現場への出動の手配などを行ったり、乗員からの音声通話による問い合わせに対してオペレータが対応を行ったりすることになる。
なお、自車両に自車両周辺や車両室内を撮像する撮像装置が搭載されている場合には、主制御部31がその撮像装置で撮像された自車両周辺や車両室内の画像情報を取得し、その画像情報も緊急通報に含めてセンタ5に送信する構成としてもよい。この場合、当該画像情報を受信したセンタ5では、当該画像情報が示す画像を表示することによって、センタ5側のオペレータが緊急事態の発生現場の状況を把握できるようにすればよい。
また、主制御部31は、所定の条件が成立すると、メインバッテリ1からバックアップバッテリ2に緊急通報装置3の電源を切り替えさせたり、バックアップバッテリ2からメインバッテリ1に緊急通報装置3の電源を切り替えさせたりする電源切替信号を電源管理部37に対し出力する。
詳しくは、主制御部31は、ACC電源のオンを検知すると、電源管理部37でモニタしたメインバッテリ1の電圧をもとに、メインバッテリ1の電圧が所定の閾値電圧未満であるか否かを判定する。なお、ここで言うところの所定の閾値電圧とは、メインバッテリ1からの安定した電力供給が可能な程度の値であって、任意に設定可能なものである。そして、メインバッテリ1の電圧が閾値電圧未満でなければ、主制御部31は、電源管理部37に対してメインバッテリ1を緊急通報装置3の電源として継続使用させる信号を出力する。このとき、バックアップバッテリ2から緊急通報装置3に電力供給するための電源ラインは遮断されたままとなっている。
一方、メインバッテリ1の電圧が閾値電圧未満の場合、主制御部31は、バックアップバッテリ2が接続されているか否かをバックアップバッテリ2の電圧を電源管理部37でモニタ等することによって確認する。そして、バックアップバッテリ2が接続されていることが確認された場合には、主制御部31は、メインバッテリ1からバックアップバッテリ2に緊急通報装置3の電源を切り替えさせる電源切替信号(以下、緊急モード切替信号)を電源管理部37に対し出力する。また、電源管理部37では、当該緊急モード切替信号に従ってメインバッテリ1からバックアップバッテリ2に緊急通報装置3の電源を切り替えるため、バックアップバッテリ2から緊急通報装置3に電力供給するための電源ラインを接続することになる。
なお、エンジン始動時による一時的なメインバッテリ1の電圧低下の場合にバックアップバッテリ2に電源が切り替わってバックアップバッテリ2の電力が消費されるのを防止するために、ACC電源がオフからオンに切り替わって一定時間が経過するまではバックアップバッテリ2への電源切り替えを禁止する制御を行う構成としてもよい。
また、主制御部31は、緊急モード切替信号を出力した後に、前述の緊急通報フラグを参照して緊急通報中であるか否か(つまり、緊急通報処理がすでに開始されているか否か)を確認する。そして、緊急通報フラグがオンであった場合には、既に緊急通報中であるとして、主制御部31は、バックアップバッテリ2を緊急通報装置3の電源として継続使用させる信号を電源管理部37に対し出力する。その結果、バックアップバッテリ2は緊急通報装置3の電源として使用され続けることになる。
一方、緊急通報フラグがオフであった場合には、主制御部31は、未だ緊急通報処理が開始されていないとして、緊急イベント信号の入力をモニタする。そして、緊急モード切替信号を出力した後、所定時間経過しても緊急イベント信号が検知されなければ、バックアップバッテリ2からメインバッテリ1に緊急通報装置3の電源を切り替えさせる電源切替信号(以下、通常モード切替信号)を電源管理部37に対し出力する。また、電源管理部37は、当該通常モード切替信号に従ってバックアップバッテリ2からメインバッテリ1に緊急通報装置3の電源を切り替えるため、バックアップバッテリ2から緊急通報装置3に電力供給するための電源ラインを遮断することになる。
なお、主制御部31は、前述の緊急モード切替信号を出力した場合に、表示部39のLEDの点灯や点滅を行わせ、メインバッテリ1からバックアップバッテリ2に電源が切り替わったことを乗員に知らせる構成としてもよい。
また、主制御部31は、例えば自車両のエンジン停止中に、電源管理部37でモニタしたバックアップバッテリ2の電圧や残充電量をもとに、バックアップバッテリ2についてのセルフチェックを行う。そして、バックアップバッテリ2の電圧や残充電量に異常(例えば、想定される範囲を越えて電圧や残充電量の値が低いなど)があることを主制御部31が当該セルフチェックによって検出した場合に、表示部39のLEDの点灯や点滅を行わせ、バックアップバッテリ2に異常があることを乗員に知らせる構成としてもよい。
さらに、主制御部31は、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数を管理する。よって、主制御部31が請求項の経過年数管理部に相当する。例えば、主制御部31のROM等の不揮発性メモリに予めバックアップバッテリ2の製造年の情報を格納(つまり、製造年の情報の登録)しておき、時間情報取得部34で取得する現在の時間の情報をもとに主制御部31がバックアップバッテリ2の製造時からの経過年数を求めることによって、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数を管理する構成とすればよい。なお、製造年の情報の登録は、例えば緊急通報装置3の車両への設置時に工場等で行われる構成とすればよい。
また、主制御部31は、温度モニタ部40で逐次モニタしたバックアップバッテリの設置場所の温度(つまり、設置場所温度)をもとに、所定の期間(本例では1年における1ヶ月区分)ごとの設置場所温度の状態を学習する温度状態学習処理を行う。よって、主制御部31は請求項の温度状態学習部にも相当する。温度状態学習処理では、例えばACC電源がオンとなっている間の所定のタイミングで温度モニタ部40から設置場所温度を取得する処理を、年間を通して行う。そして、年間を通して取得した設置場所温度をもとに、1ヶ月区分ごとの設置場所温度の代表値を求め、求めた代表値を対応する期間(つまり、1年における1ヶ月区分)に対応付けた期間別温度テーブル(つまり、学習結果)を記憶部36に格納する。なお、温度状態学習処理で得られた期間別温度テーブルを記憶部36に格納する場合には、デフォルトの期間別温度テーブルを消去する構成とすればよい。
なお、ここで言うところの所定のタイミングとは、ACC電源がオンとなったことを検知した場合であってもよいし、ACC電源がオンとなっている間の一定時間ごとであってもよい。また、ここで言うところの代表値とは、1ヶ月区分ごとの設置場所温度の平均の値であってもよいし、最頻値であってもよいし、中間値であってもよいし、他の代表値であってもよい。本実施形態では、一例として1ヶ月区分ごとの設置場所温度の平均の値を用いるものとする。
また、温度状態学習処理では、少なくとも2年間以上にわたって逐次モニタした設置場所温度をもとに、所定の期間ごとの設置場所温度の状態を学習する構成とすることが好ましい。これは、1年における1ヶ月区分や季節区分ごとの温度を、少なくとも2回以上モニタした結果をもとに学習を行うことができるので、より正確に所定の期間ごとの設置場所温度の情報を得ることができるためである。
なお、少なくとも2年間以上にわたって逐次モニタした設置場所温度をもとに、所定の期間ごとの設置場所温度の状態を学習する構成とする場合には、3年目までは前述したデフォルトの期間別温度テーブルを主制御部31が利用し、3年目以降は2年分の温度状態学習処理で得られた期間別温度テーブルを主制御部31が利用する構成とすればよい。
また、1年目は前述したデフォルトの期間別温度テーブルを主制御部31が利用し、2年目は1年分の温度状態学習処理で得られた期間別温度テーブルを主制御部31が利用し、3年目以降は2年分の温度状態学習処理で得られた期間別温度テーブルを主制御部31が利用する構成としてもよい。さらに、3年目以降は、前年までの分(つまり、4年目は3年分、5年目は4年分)の温度状態学習処理で得られた期間別温度テーブルを主制御部31が利用する構成としてもよい。
さらに、主制御部31は、時期に応じたバックアップバッテリ2の残充電量の管理を電源管理部37に行わせる残充電量管理関連処理を行う。以下では、図3を用いて、残充電量管理関連処理の詳細について説明する。なお、図3は、残充電量管理関連処理のフローを示すフローチャートである。また、本フローは、例えば自車両のACC電源がオンされ、メインバッテリ1から緊急通報装置3への電力供給が行われるようになったときに開始されるものとする。
ステップS1では、時間情報取得部34から主制御部31が現在の時間の情報を取得し、ステップS2に移る。なお、ここで言うところの現在の時間の情報は、例えば少なくとも月日の情報を含むものとする。
ステップS2では、ステップS1で取得した現在の時間の情報をもとに、記憶部36に格納されている期間別温度テーブルを参照して、現在の時間が属する1月から12月のいずれかの月(つまり、期間)に対応する設置場所温度を得て、ステップS3に移る。例えば、現在の時間が5月13日であった場合には、期間別温度テーブルにおいて5月に対応付けられている設置場所温度を得ることになる。また、温度状態学習処理で期間別温度テーブルが得られるまではデフォルトの期間別温度テーブルを用い、温度状態学習処理で期間別温度テーブルが得られた後は前述の学習で得られた期間別温度テーブルを用いることになる。
ステップS3では、ステップS1で取得した現在の時間の情報をもとに、主制御部31がバックアップバッテリ2の製造時からの経過年数を求めて、ステップS4に移る。ステップS4では、ステップS3で求めた経過年数をもとに、記憶部36に格納されている経過年数別基準量テーブルを参照して、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数に対応する基準量を得て、ステップS5に移る。
なお、ここで言うところの基準量とは、以降で述べる温度に応じた残充電量を決定する処理において基準として用いる値であって、バックアップバッテリ2の製造時における全容量の多くとも半量(例えば50%とする)を基準として、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数が増すほど満充電容量(例えば90%とする)に近い値が対応付けられているものとする。なお、本実施形態では、バックアップバッテリ2の劣化を防ぐ観点から、満充電容量をバックアップバッテリ2の容量の100%ではなく、前述したように例えばバックアップバッテリ2の容量の90%として扱うものとする。
基準量の値は前述したように、例えば12段階に設定されているものとする。また、一例として、経過年数1年目は残充電量50%(以下、50%充電)が対応付けられており、経過年数が増すほど、経過年数12年目の残充電量90%(以下、満充電)に近付くように対応付けられているものとする。
なお、本実施形態では、ステップS2の処理の後にステップS3、S4の処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ステップS3、S4の処理の後にステップS2の処理を行う構成としてもよいし、ステップS2の処理に並行してステップS3、S4の処理を行う構成としてもよい。
ステップS5では、ステップS2で得た設置場所温度とステップS4で得た基準量と電源管理部37でモニタしたバックアップバッテリ2の残充電量とをもとに、バックアップバッテリの充放電量を決定する充放電量決定処理を行い、ステップS6に移る。充放電量決定処理では、ステップS4で得た基準量を基準として、ステップS2で得た設置場所温度が低くなるほど、バックアップバッテリ2の残充電量が満充電(つまり、残充電量90%)に近くなるように充放電量を決定する。よって、主制御部31は、請求項の充放電量決定部にも相当する。
例えば、12段階の基準量の値ごとに設置場所温度とバックアップバッテリ2の残充電量とを対応付けた12種類のテーブルが記憶部36に格納してあり、主制御部31が基準量の値および設置場所温度をもとに、当該テーブルを参照し、基準量の値および設置場所温度に応じた残充電量を得る構成とすればよい。
この場合、当該テーブルには、例えば、−30℃から+85℃の範囲までの設置場所温度が設定されているとともに、+85℃の場合に残充電量として前述の基準量が対応付けられており、温度が低くなるほど、−30℃の場合に対応付けられている満充電に近付くように対応付けられているものとすればよい。さらに、この場合には、充放電の回数を抑えることによってバックアップバッテリ2の劣化を抑える観点から、例えば5℃刻みなど、一定値以上の幅をもった温度範囲ごとに残充電量が対応付けられていることが好ましい。
なお、当該テーブルには、設置場所温度が低くなるほど直線状に残充電量が増すように対応付けられていてもよいし、設置場所温度が低くなるほど曲線状に残充電量が増すように対応付けられていてもよいし、設置場所温度が低くなるほど階段状に残充電量が増すように対応付けられていてもよい。
また、基準量を基準として、設置場所温度が低くなるほどバックアップバッテリ2の満充電に近くなるような残充電量が算出される関数を、主制御部31のROM等の不揮発性メモリに保持しておき、基準量の値および設置場所温度とこの関数を用いて、基準量の値および設置場所温度に応じた残充電量を得る構成としてもよい。なお、この関数は、設置場所温度が低くなるほど直線状に残充電量が増すような関数であってもよいし、設置場所温度が低くなるほど曲線状に残充電量が増すような関数であってもよい。
ステップS6では、ステップS5で決定した充放電量をもとに、バックアップバッテリ2の充放電が必要か否かを判断する。例えば、主制御部31は、ステップS5で決定した充放電量の絶対値が所定の閾値以上であった場合にバックアップバッテリ2の充放電が必要と判断するものとする。なお、ここで言うところの所定の閾値とは、充放電を行うことによる効果が充放電を行うことによるバックアップバッテリ2の劣化を上回ると推定される程度の値であって、任意に設定可能な値である。そして、バックアップバッテリ2の充放電が必要と判断した場合(ステップS6でYES)には、ステップS7に移る。また、バックアップバッテリ2の充放電が必要と判断しなかった場合(ステップS6でNO)には、フローを終了する。
ステップS7では、ステップS5で決定した充放電量を電源管理部37に送り、その充放電量分だけ電源管理部37にバックアップバッテリ2の充放電を行わせて、バックアップバッテリ2の残充電量を管理させ、フローを終了する。なお、電源管理部37は、例えばメインバッテリ1とバックアップバッテリ2とを接続し、メインバッテリ1とバックアップバッテリ2との間で電力をやり取りすることによってバックアップバッテリ2の充放電を行う構成とすればよい。また、電源管理部37は、例えばバックアップバッテリ2を自車両の図示しないモータや抵抗等に接続し、バックアップバッテリ2からそのモータや抵抗等に向けて電流を流すことによってバックアップバッテリ2の放電を行う構成としてもよい。
以上の構成によれば、現在の時間に相当する所定の期間に対応する期間別温度情報が示す温度に応じて、バックアップバッテリ2の残充電量を管理することができる。従って、上記温度が低くなるほど、バックアップバッテリ2の残充電量を満充電に近くすることで十分な電流容量を確保することができる。また、上記温度が高温となった場合には、その高温下で十分な電流容量を確保できるだけのバックアップバッテリの残充電量を確保しつつ、バックアップバッテリの残充電量を基準量に近くすることで残充電量を満充電に対して低く抑え、バックアップバッテリ2の劣化を抑えることができる。
その結果、温度環境に応じて所望される緊急通報装置3の二次電池からなるバックアップバッテリ2の電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリ2の寿命をより長く保つことが可能になる。
さらに、以上の構成によれば、バックアップバッテリ2の製造時であってセルの容量が大きいときには、前述の基準量をバックアップバッテリ2の製造時の全容量の多くとも半量とし、バックアップバッテリ2の残充電量を満充電に比べて低い値で管理することによって、バックアップバッテリ2の高温下保存における劣化の影響を抑えることができる。そして、上記劣化の影響を抑えることにより、バックアップバッテリ2の寿命をより長く保つことを可能にする。
一方、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数が増すほど、前述の基準量を満充電容量に近い値に設定し、バックアップバッテリ2の残充電量を満充電に近くして管理することによって、上記劣化の影響を抑えることに優先して、バックアップバッテリ2の寿命末期に近付いてセルの容量が小さくなった場合でも十分な電流容量を確保できるようにすることができる。なお、バックアップバッテリ2の寿命末期では、上記劣化の影響を抑える重要性がバックアップバッテリ2の製造時よりも著しく低くなっているので、この構成は有用である。
また、以上の構成によれば、温度状態学習処理によって、自車両の使用環境ごとに適した期間別温度情報を記憶部36に格納することが可能になるので、個々のバックアップバッテリ2ごと(つまり、使用環境の異なる各車両に搭載されるバックアップバッテリ2ごと)に、温度環境に応じて所望される電流容量をより確保しながら、当該バックアップバッテリ2の寿命をより長く保つことをより適切に行うことができる。
なお、前述のバックアップバッテリ2の残充電量の管理は、バックアップバッテリ2の全てのセルに対して一律に行う構成であってもよいが、バックアップバッテリ2の各セルの残充電量のばらつきはセルの劣化を早める原因になるため、個々のセルごとに行う構成とすることが好ましい。
また、前述の実施形態では、期間別温度テーブル(つまり、期間別温度情報)を記憶部36に格納する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、期間別温度情報を主制御部31のEEPROM等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリに格納する構成としてもよい。
さらに、前述の実施形態では、経過年数別基準量テーブル(つまり、経過年数別基準量情報)を記憶部36に格納する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、経過年数別基準量情報を主制御部31のROM等の不揮発性メモリに格納する構成としてもよい。
また、前述の実施形態では、1年における1ヶ月区分ごとの設置場所温度の情報を期間別温度情報とする例を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、前述した季節区分の他にも、1日区分や時刻区分など、一定の傾向をもった温度の変化がある単位ごとの設置場所温度の情報を期間別温度情報とする構成としてもよい。
しかしながら、特に時刻区分などの短い期間の単位ごとの設置場所温度の情報を期間別温度情報とする場合には、その短い期間の単位でバックアップバッテリの残充電量を管理することになるので、充放電の回数が頻繁となり、バックアップバッテリの劣化を抑える効果が低くなる可能性がある。従って、1年における1ヶ月区分や季節区分といった、1日区分や時刻区分等に比べて比較的長い期間の単位ごとの設置場所温度の情報を期間別温度情報とする構成がより好ましい。
さらに、前述の実施形態では、温度状態学習処理によって学習した期間別温度情報を記憶部36に格納し、この学習した期間別温度情報を残充電量管理関連処理で用いる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、温度状態学習処理による学習を行わないで、デフォルトで記憶部36に格納されている期間別温度情報を残充電量管理関連処理で用いる構成としてもよい。
なお、前述の実施形態では、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数に応じた基準量を得て充放電量決定処理を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、基準量を固定値とする構成としてもよい。
さらに、緊急通報装置3では、温度モニタ部40でモニタした設置場所温度が所定の閾値以下であった場合に、主制御部31が、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示す旨の報知を、表示部39に行わせたり、ハンズフリー通話部38のスピーカから行わせたりする構成としてもよい。よって、表示部39およびハンズフリー通話部38が請求項の報知部に相当する。なお、ここで言うところの所定の閾値とは、例えば0℃以下や−10℃以下等の低温と言える程度の値であって、任意に設定可能な値である。
例えば、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示す旨の表示部39での報知は、LEDの点灯や点滅によるインジケータ表示によって行う構成とすればよい。また、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示す旨の表示部39での報知は、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示すテキストやアイコン等をモニタ表示することによって行う構成としてもよい。
さらに、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示す旨のハンズフリー通話部38のスピーカからの報知は、緊急通報開始時のボイスプロンプトにて「バックアップバッテリ動作を開始しました。電池が低温であるので通報可能時間が短く制限されています。」などの音声を出力することによって行う構成とすればよい。
以上の構成によれば、バックアップバッテリ2の設置場所温度が低温であって、緊急通報装置からの緊急通報の継続時間が短く制限される場合に、これを示す旨の報知を自車両の乗員に対して行うので、緊急通報についての乗員の迅速な対応を促すことが可能になる。
また、緊急通報装置3では、緊急通報を行う場合に、電源管理部37でモニタしたバックアップバッテリ2の残充電量をもとに、主制御部31が、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間を算出し、算出した緊急通報の継続時間をセンタ5に送信する構成としてもよい。よって、主制御部31が請求項の緊急通報継続時間算出部に相当する。
この場合、緊急通報の継続時間の算出は、以下のようにして行う構成とすればよい。まず、主制御部31は、基地局4aとの間での電波伝搬の遅延時間から、自車両から当該基地局4aまでの距離を推定する。なお、この推定には例えばTOA方式やTDOA方式などの周知の方法を用いればよい。また、上述の推定に自車両の位置情報が必要な場合は、位置検出部33で検出した自車両の位置情報を用いる構成とすればよい。
続いて、主制御部31は、推定した当該基地局4aまでの距離および緊急通報に要する送信電力に基づいて、おおよその消費電力を予測する。そして、予測した消費電力と電源管理部37でモニタしたバックアップバッテリ2の残充電量とをもとに、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間を逐次算出する。なお、逐次算出した緊急通報の継続時間はセンタ5に逐次通報する構成とすればよい。
以上の構成によれば、緊急通報の継続時間をセンタ5に通報するので、緊急通報についてのセンタ5側の迅速な対応を促すことが可能になる。例えば、センタ5側のオペレータに迅速な対応を促すことによって、バックアップバッテリ2の電池切れによる緊急通報の完了前での途絶に対する乗員の不安を解消することが可能になる。また、今後の緊急通報の継続時間をセンタ5に逐次通報するので、緊急通報の継続時間に応じてセンタ5側のオペレータから的確な対応が行われるようにすることが可能になり、バックアップバッテリ2の電池切れによる緊急通報の完了前での途絶に対する乗員の不安を解消することが可能になる。
なお、緊急通報の継続時間の算出は前述した方法に限らず、他の方法によって行う構成としてもよい。例えば、以下のようにして行う構成としてもよい。この場合、設置場所温度ごとにバックアップバッテリ2の消費電力を予め対応付けたテーブルを記憶部36に格納してあるものとする。
まず、主制御部31は、温度モニタ部40で逐次モニタした設置場所温度をもとに、記憶部36に格納された当該テーブルを参照し、設置場所温度に応じた消費電力を得る。続いて、主制御部31は、設置場所温度に応じて得た消費電力と電源管理部37でモニタしたバックアップバッテリ2の残充電量とをもとに、緊急通報装置3からの緊急通報の継続時間を逐次算出する。以上のようにしても、緊急通報の継続時間を算出してセンタ5に通報するので、緊急通報についてのセンタ5側の迅速な対応を促すことが可能になる。
なお、前述の実施形態では、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数に応じた基準量を得て、残充電量を決定する構成を示したが、必ずしもこれに限らず、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数以外のバックアップバッテリ2の劣化の度合いの指標となる値に応じた基準量を得て、残充電量を決定する構成としてもよい。一例としては、バックアップバッテリ2の製造時からの経過年数の代わりに、バックアップバッテリ2の製造時からの温度モニタ部40でモニタした設置場所温度の積算値に応じた基準量を得て、残充電量を決定する構成としてもよい。
この場合、バックアップバッテリ2の製造時からの温度モニタ部40でモニタした設置場所温度の積算値ごとの基準量の情報(以下、積算値別基準量情報)を経過年数別基準量情報の代わりに予め保持しておく構成とすればよい。積算値別基準量情報は、例えば温度の積算値と基準量の値とが対応付けられたテーブル(以下、積算値別基準量テーブル)の情報であり、温度の積算値に応じた複数段階の基準量の値が設定されることになる。
また、この場合、温度モニタ部40でモニタした時間単位や日単位などの所定の単位の期間ごとの設置場所温度を主制御部31が積算することによって、上記積算値を算出する構成とすればよい。よって、主制御部31が請求項の累積環境温度管理部に相当する。また、バックアップバッテリ2の製造時における全容量の多くとも半量(例えば50%とする)を基準として、バックアップバッテリ2の製造時からの温度モニタ部40でモニタした設置場所温度の積算値が増すほど満充電容量(例えば90%とする)に近い値が積算値別基準量テーブルで対応付けられているものとする。つまり、主制御部31は、バックアップバッテリ2の製造時における全容量の多くとも半量を基準として、算出した積算値が増すほど、基準量を満充電容量に近い値に設定することになる。
以上の構成によっても、バックアップバッテリ2の高温下保存における劣化の影響を抑え、バックアップバッテリ2の寿命をより長く保つことができるとともに、上記劣化の影響を抑えることに優先して、バックアップバッテリ2の寿命末期に近付いてセルの容量が小さくなった場合でも十分な電流容量を確保できるようにすることができる。
さらに、前述のデフォルトの期間別温度テーブル(つまり、期間別温度情報)が所定の地域ごとに用意されて記憶部36に格納されており、緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置に応じた地域についての期間別温度テーブルを用いて、前述のステップS2の処理と同様にして設置場所温度を得る構成としてもよい。なお、ここで言うところの所定の地域ごととは、都市ごとであってもよいし、任意に設定されたエリアごとであってもよい。
この場合には、所定の地域ごとに用意する期間別温度テーブルは、該当する地域ごとの月別の平均気温等の温度環境を考慮して設定されるものとすればよい。また、緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置がどの地域に該当するかについては、位置検出部33で検出した現在位置と車載ナビゲーション装置等で扱う地図データとをもとに主制御部31が判別する構成とすればよい。
そして、前述のステップS2においてデフォルトの期間別温度テーブルを用いる場合に、緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置に該当する地域についての期間別温度テーブルを選択して用いる構成とすればよい。また、温度状態学習処理については、引越し等によって緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置に該当する地域が変わった場合に、その地域についてのデフォルトの期間別温度テーブルを用いて学習を最初からやり直す構成とすればよい。なお、引越し等によって緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置に該当する地域が変わったことは、緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置に該当する地域が変わった状態が一定期間以上(例えば数日以上や数週間以上など)継続されたことなどを指標に、主制御部31で判断する構成とすればよい。
以上の構成によれば、緊急通報装置3を搭載する車両の現在位置に該当する地域に応じた期間別温度テーブルを得ることが可能になるので、温度環境に応じて所望されるバックアップバッテリ2の電流容量を確保しながらも、当該バックアップバッテリ2の寿命をより長く保つことがさらに容易になる。
また、前述の実施形態では、請求項の車両用充電管理装置に相当する主制御部31、電源管理部37、および温度モニタ部40が緊急通報装置3に設けられる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、主制御部31、電源管理部37、および温度モニタ部40が緊急通報装置3と別体に設けられている構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 メインバッテリ、2 バックアップバッテリ、3 緊急通報装置(車載器)、4 通信網、4a 基地局、5 センタ、31 主制御部(充放電量決定部、温度状態学習部、経過年数管理部、緊急通報継続時間算出部、車両用充電管理装置、累積環境温度管理部)、32 センタ通信部、33 位置検出部、34 時間情報取得部、35 操作スイッチ、36 記憶部(期間別温度情報格納部)、37 電源管理部(残充電量モニタ部、残充電量管理部、車両用充電管理装置)、38 ハンズフリー通話部(報知部)、39 表示部(報知部)、40 温度モニタ部、100 緊急通報システム

Claims (14)

  1. 車両に搭載されるとともに、
    前記車両の車載器への緊急時における電力供給のためのバッテリであって二次電池からなるバックアップバッテリの残充電量をモニタする残充電量モニタ部と、
    前記バックアップバッテリの設置場所における所定の期間ごとの温度の情報である期間別温度情報を格納している期間別温度情報格納部と、
    現在の時間の情報を取得する時間情報取得部と、
    前記時間情報取得部で取得した現在の時間の情報と前記期間別温度情報格納部に格納されている期間別温度情報とに基づいて、現在の時間が属する前記所定の期間に対応する期間別温度情報を得て、当該期間別温度情報と前記残充電量モニタ部でモニタした残充電量とをもとに、前記バックアップバッテリの充放電量を決定する充放電量決定部と、
    前記充放電量決定部で決定した充放電量に従って前記バックアップバッテリの充放電を行うことによって、前記バックアップバッテリの残充電量を管理する残充電量管理部と、を備えていることを特徴とする車両用充電管理装置。
  2. 請求項1において、
    前記充放電量決定部は、前記バックアップバッテリの所定の残充電量である基準量を基準として、前記期間別温度情報が示す温度が低くなるほど、前記バックアップバッテリの残充電量が満充電容量に近くなるように前記充放電量を決定することを特徴とする車両用充電管理装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記所定の期間は、1年における1ヶ月区分および季節区分のうちのいずれかを単位とする期間であることを特徴とする車両用充電管理装置。
  4. 請求項3において、
    前記バックアップバッテリの設置場所の温度をモニタする温度モニタ部と、
    前記温度モニタ部で逐次モニタした前記バックアップバッテリの設置場所の温度をもとに、前記所定の期間ごとの前記バックアップバッテリの設置場所の温度の状態を学習する温度状態学習部と、を備え、
    前記温度状態学習部での学習結果をもとに、前記期間別温度情報を期間別温度情報格納部に格納することを特徴とする車両用充電管理装置。
  5. 請求項4において、
    前記温度状態学習部は、前記温度モニタ部で少なくとも2年間以上にわたって逐次モニタした前記バックアップバッテリの設置場所の温度をもとに、前記所定の期間ごとの前記バックアップバッテリの設置場所の温度の状態を学習することを特徴とする車両用充電管理装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項において、
    前記バックアップバッテリの製造時からの経過年数を管理する経過年数管理部を備え、
    前記充放電量決定部は、前記バックアップバッテリの製造時における全容量の多くとも半量を基準として、前記経過年数管理部で管理している経過年数が増すほど、前記基準量を満充電容量に近い値に設定することを特徴とする車両用充電管理装置。
  7. 請求項2〜5のいずれか1項において、
    前記バックアップバッテリの設置場所の温度をモニタする温度モニタ部を備えるものであって、
    前記バックアップバッテリの製造時からの前記温度モニタ部でモニタした前記設置場所の温度の積算値を管理する累積環境温度管理部をさらに備え、
    前記充放電量決定部は、前記バックアップバッテリの製造時における全容量の多くとも半量を基準として、前記累積環境温度管理部で管理している前記設置場所の温度の積算値が増すほど、前記基準量を満充電容量に近い値に設定することを特徴とする車両用充電管理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において、
    前記車両の現在位置を検出する位置検出部を備え、
    前記期間別温度情報格納部は、所定の地域ごとの前記期間別温度情報を格納しており、
    前記充放電量決定部は、前記位置検出部で検出した前記車両の現在位置をもとに、前記車両の現在位置に該当する地域についての前記期間別温度情報を選択し、この選択した前記期間別温度情報と前記時間情報取得部で取得した現在の時間の情報とに基づいて、現在の時間が属する前記所定の期間および前記車両の現在位置に該当する地域に対応する期間別温度情報を得て、当該期間別温度情報と前記残充電量モニタ部でモニタした残充電量とをもとに、前記バックアップバッテリの充放電量を決定することを特徴とする車両用充電管理装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記期間別温度情報は、前記バックアップバッテリの設置場所における前記所定の期間ごとの平均の温度の情報であることを特徴とする車両用充電管理装置。
  10. 車両に搭載され、緊急事態発生を表すイベント情報が検出された場合に緊急通報を実行する車載器である緊急通報装置と、
    前記緊急通報装置と通信し、前記緊急通報装置からの緊急通報を受け取るセンタと、
    前記緊急通報装置への緊急時における電力供給のためのバッテリであって二次電池からなるバックアップバッテリと、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両用充電管理装置と、を含むことを特徴とする緊急通報システム。
  11. 請求項10において、
    前記車両用充電管理装置は、前記バックアップバッテリの設置場所の温度をモニタする温度モニタ部を備えるものであって、
    前記緊急通報装置は、
    前記温度モニタ部でモニタした温度が所定の閾値以下であった場合に、前記緊急通報装置からの緊急通報の継続時間が短く制限されることを示す旨の報知を行う報知部を備えることを特徴とする緊急通報システム。
  12. 請求項10または11において、
    前記緊急通報装置は、
    前記車両用充電管理装置の前記残充電量モニタ部でモニタした前記バックアップバッテリの残充電量をもとに、前記緊急通報装置からの緊急通報の継続時間を算出する緊急通報継続時間算出部を備え、
    前記緊急通報継続時間算出部で算出した緊急通報の継続時間を前記センタに通報することを特徴とする緊急通報システム。
  13. 請求項12において、
    前記緊急通報装置と前記センタとは、基地局を介して通信を行うものであって、
    前記緊急通報継続時間算出部は、前記緊急通報装置からの前記基地局との間での電波伝搬の遅延時間から推定される当該基地局までの距離および前記緊急通報に要する送信電力に基づいて消費電力を予測し、予測した消費電力と前記残充電量モニタ部でモニタした前記バックアップバッテリの残充電量とをもとに、前記緊急通報装置からの緊急通報の継続時間を逐次算出し、
    前記緊急通報継続時間算出部で逐次算出した緊急通報の継続時間を前記センタに逐次通報することを特徴とする緊急通報システム。
  14. 請求項10〜13のいずれか1項において、
    前記バックアップバッテリは、リチウムイオン二次電池、リチウムイオンポリマー二次電池、およびニッケル水素二次電池のうちのいずれかからなることを特徴とする緊急通報システム。
JP2010151293A 2010-07-01 2010-07-01 緊急通報システム Expired - Fee Related JP5327151B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010151293A JP5327151B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 緊急通報システム
US13/135,244 US9000728B2 (en) 2010-07-01 2011-06-29 Vehicular electric charge control apparatus and emergency notification system
DE102011078444A DE102011078444A1 (de) 2010-07-01 2011-06-30 Fahrzeugladungssteuervorrichtung und Notfallunterrichtungssystem

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010151293A JP5327151B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 緊急通報システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012016192A true JP2012016192A (ja) 2012-01-19
JP5327151B2 JP5327151B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=45399274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010151293A Expired - Fee Related JP5327151B2 (ja) 2010-07-01 2010-07-01 緊急通報システム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9000728B2 (ja)
JP (1) JP5327151B2 (ja)
DE (1) DE102011078444A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154671A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 蓄電システム
JP2016123212A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 トヨタ自動車株式会社 電源装置
KR20170058573A (ko) * 2015-11-19 2017-05-29 현대자동차주식회사 운전대의 열선 사전 활성화 방법 및 장치
KR101755944B1 (ko) * 2015-12-15 2017-07-26 한양대학교 산학협력단 Gps, uwb 및 v2x를 접목하여 차량의 위치를 결정하는 자율 주행 방법 및 시스템
US10427535B2 (en) 2015-11-24 2019-10-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for battery management
KR20210000883U (ko) * 2019-10-14 2021-04-26 윈드 모빌리티 테크놀러지(베이징) 컴퍼니 리미티드 전동차 제어 시스템 및 전동차

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2234278B1 (en) * 2009-03-24 2011-11-30 novero GmbH Method for operating a communications accessory device
JP5472396B2 (ja) 2011-10-27 2014-04-16 株式会社デンソー 車載緊急通報装置
KR101977837B1 (ko) * 2011-11-25 2019-05-13 삼성전자주식회사 전원 공급 장치 및 그 제어 방법
US8610568B2 (en) * 2011-12-17 2013-12-17 Hon Hai Precision Industry Co., Ltd. Emergency response system and method
JP6089841B2 (ja) * 2013-03-21 2017-03-08 株式会社デンソー 車載緊急通報装置
DE102014214594A1 (de) 2014-07-24 2016-01-28 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betreiben eines Assistenzsystems eines Fahrzeugs mit mindestens einem elektrischen Energiespeicher
DE102014214596A1 (de) 2014-07-24 2016-02-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betreiben eines Notrufsystems eines Fahrzeugs mit mindestens einem elektrischen Energiespeicher
CN105207307B (zh) * 2015-10-23 2018-07-20 小米科技有限责任公司 电池智能控制方法、装置及终端
US10505377B2 (en) 2016-08-24 2019-12-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Battery management apparatus and system
CN107500132B (zh) * 2017-09-30 2019-10-25 徐州重型机械有限公司 循环作业预测方法和系统、起重机和车载控制器
CN111806605B (zh) * 2019-12-31 2022-02-25 北京骑胜科技有限公司 调整系统运行状态的方法、装置、存储介质及电子设备
CN113194005B (zh) * 2021-07-01 2022-03-18 智道网联科技(北京)有限公司 一种车辆智能网联服务异常的退出系统及方法
CN113555935A (zh) * 2021-07-23 2021-10-26 歌尔光学科技有限公司 终端设备及其电池供电控制方法和装置
CN113507159B (zh) * 2021-09-10 2021-12-28 南通明诺电动科技股份有限公司 一种基于电动汽车的充电控制系统及方法
DE102022203134A1 (de) 2022-03-30 2023-10-05 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zum Betreiben eines Steuergeräts
DE102022203131A1 (de) 2022-03-30 2023-10-05 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zum Anbinden eines Energiespeichers

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325373A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Toyota Motor Corp バッテリ容量制御装置
JP2002345165A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Toyota Motor Corp 車両用電池制御装置及び方法
JP2004146075A (ja) * 2002-10-21 2004-05-20 Nissan Motor Co Ltd 車両用電源システム
JP2007115197A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Toyota Motor Corp 緊急通報装置及びシステム
JP2010002365A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Aisin Aw Co Ltd 車載ナビゲーションシステム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0370842A (ja) 1989-08-08 1991-03-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の燃料噴射量制御装置
US5440221A (en) * 1992-07-08 1995-08-08 Benchmarg Microelectronics, Inc. Method and apparatus for monitoring batttery capacity with charge control
JPH1155872A (ja) 1997-07-30 1999-02-26 Tec Corp バックアップ用バッテリの充電監視装置
JP2001101549A (ja) 1999-09-30 2001-04-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 緊急通報システム端末機器
JP3714321B2 (ja) * 2002-11-25 2005-11-09 日産自動車株式会社 二次電池の充電率推定装置
US20070024246A1 (en) * 2005-07-27 2007-02-01 Flaugher David J Battery Chargers and Methods for Extended Battery Life
JP4615439B2 (ja) * 2005-12-28 2011-01-19 株式会社Nttファシリティーズ 二次電池管理装置、二次電池管理方法及びプログラム
JP4657148B2 (ja) * 2006-05-24 2011-03-23 ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社 充電制御装置
KR100804697B1 (ko) * 2006-08-11 2008-02-18 삼성에스디아이 주식회사 배터리 관리 시스템 및 그의 구동 방법
JP4274257B2 (ja) * 2007-02-20 2009-06-03 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両
EP2207236A4 (en) * 2007-10-05 2011-12-28 Panasonic Corp METHOD AND CIRCUIT FOR CONTROLLING SECONDARY CELL LOAD

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325373A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Toyota Motor Corp バッテリ容量制御装置
JP2002345165A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Toyota Motor Corp 車両用電池制御装置及び方法
JP2004146075A (ja) * 2002-10-21 2004-05-20 Nissan Motor Co Ltd 車両用電源システム
JP2007115197A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Toyota Motor Corp 緊急通報装置及びシステム
JP2010002365A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Aisin Aw Co Ltd 車載ナビゲーションシステム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015154671A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 蓄電システム
US10295610B2 (en) 2014-02-18 2019-05-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electric power storage system for a vehicle and method for controlling electric power storage system for a vehicle
JP2016123212A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 トヨタ自動車株式会社 電源装置
KR20170058573A (ko) * 2015-11-19 2017-05-29 현대자동차주식회사 운전대의 열선 사전 활성화 방법 및 장치
KR102191277B1 (ko) 2015-11-19 2020-12-15 현대자동차주식회사 운전대의 열선 사전 활성화 방법 및 장치
US10427535B2 (en) 2015-11-24 2019-10-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for battery management
KR101755944B1 (ko) * 2015-12-15 2017-07-26 한양대학교 산학협력단 Gps, uwb 및 v2x를 접목하여 차량의 위치를 결정하는 자율 주행 방법 및 시스템
KR20210000883U (ko) * 2019-10-14 2021-04-26 윈드 모빌리티 테크놀러지(베이징) 컴퍼니 리미티드 전동차 제어 시스템 및 전동차
KR200494170Y1 (ko) * 2019-10-14 2021-08-24 윈드 모빌리티 테크놀러지(베이징) 컴퍼니 리미티드 전동차 제어 시스템 및 전동차

Also Published As

Publication number Publication date
US20120001746A1 (en) 2012-01-05
DE102011078444A1 (de) 2012-03-08
JP5327151B2 (ja) 2013-10-30
US9000728B2 (en) 2015-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5327151B2 (ja) 緊急通報システム
US9610853B1 (en) Identification of acceptable vehicle charge stations
US9043262B2 (en) Information providing apparatus for vehicle, and method therefor
US9393920B2 (en) Telematics-based system for protecting against vehicle battery drain
US10746151B2 (en) Vehicle charge control for protection against cold crank failure
US8890467B2 (en) System for controlling battery conditions
GB2546604A (en) Identification of acceptable vehicle charge stations
JP5974946B2 (ja) 電源装置
WO2010013395A1 (ja) 不均衡低減回路、電源装置、及び不均衡低減方法
US8873442B2 (en) System and method for notifying back office prior to end of telematics unit standby period
CN105459927A (zh) 突发热事件辅助
US11145141B2 (en) Electric vehicle predictive range estimating systems and methods
US9849850B2 (en) System for monitoring battery provided in vehicle
JP2013034323A (ja) 電力消費量予測装置
CN109177809B (zh) 电动汽车的充电控制方法、系统及电动汽车
US20150097524A1 (en) Vehicle and method for controlling a battery in a vehicle
US20200158786A1 (en) System and method for determining a status of a vehicle battery
US20200313247A1 (en) Backup Battery System
JP2007057434A (ja) 蓄電デバイスの劣化状態推定システム
CN111284447B (zh) 车辆位置跟踪
US20120253713A1 (en) Estimating the capacity of a li-ion battery based on initial part of the discharge curve
US20200298724A1 (en) Intelligent soc reset system for autonomous vehicle
JP5545149B2 (ja) 制御装置
US20220148341A1 (en) 12v battery end of life prediction with connected services
KR20150061751A (ko) 배터리 방전 방지를 위한 전류 자동차단 장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130708

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5327151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees