JP4657148B2 - 充電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サイクル用途に用いられる蓄電池の充電制御装置に関する。
従来から、電動自動車等で使用される鉛蓄電池を充電制御する技術として、特許文献1の充電方法が知られている。この特許文献1のものでは、定電流多段充電方式を採用し、1回の充電動作に対して複数段の充電ステップ(充電ステージ)を順番に行うようにしている。鉛電池に充電する充電電流値は、各充電ステップごとに決められており、充電ステップが後段に進むほど低い値に設定される。各充電ステップにおいては、その定められた充電電流値に基づいて蓄電池を充電し電池電圧が所定電圧Vrに達すると次段の充電ステップに移行する。
この場合、初回の充電ステップにおいては、その充電ステップにおける充電電気量と電池温度とから、最終段ステップの充電時間を決定するようにしている。そして、最終段ステップにおいては、この充電時間が経過したときに充電完了する。
特開2006−114312号公報
しかしながら、上述した充電方法を採用した場合には、蓄電池の劣化状態によっては、いつまでたっても次段の充電ステップに移行できないケースが生じてしまう。つまり、電池電圧が所定電圧Vrに達したときに次段の充電ステップへ移行するように条件設定しているため、特に、充電電流値を低くして充電する後段の充電ステップにおいては、蓄電池が劣化していると電池電圧がステップ移行判定条件である所定電圧Vrに達しにくい。この結果、過充電となってしまい、蓄電池の寿命を短くしてしまう。
本発明は、上記課題に対処するためになされたもので、蓄電池の充電過不足を良好に抑制する充電制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の構成上の特徴は、蓄電池を充電する充電器を備え、初回充電ステージから最終充電ステージまでの複数回の充電ステージを、各充電ステージの充電電流値を直前の充電ステージの電流値以下に設定して順番に行なう充電制御装置において、蓄電池の電圧を検出する電池電圧検出手段と、蓄電池の温度を検出する電池温度検出手段と、上記電池温度検出手段により検出される電池温度に応じて充電ステージの上限時間を設定する上限時間設定手段と、上記電池電圧検出手段により検出される電池電圧が所定の切替電圧に達したか否かを判定する電圧判定手段と、上記充電ステージの充電開始から計時し、上記上限時間設定手段により設定される充電ステージの上限時間に達したか否かを判定するタイムアップ判定手段と、最終充電ステージの少なくとも1回前の充電ステージから最終充電ステージまでの移行を、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定された電圧判定出力、あるいは、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定された時間判定出力の何れか一方を受けたときに行うステージ切替制御手段と、上記最終充電ステージを充電時間の短いノーマルモードと充電時間の長いロングモードとに切り替える充電モード切替手段と、上記初回充電ステージから最終充電ステージまでの充電動作を1回の充電動作として充電動作回数をカウントする充電回数カウント手段と、予め設定された所定充電回数おきに上記ロングモードを選択し、それ以外はノーマルモードを選択して、選択した充電モードを上記充電モード切替手段に指令する充電モード選択手段とを備えたことにある。
この発明によれば、上限時間設定手段により最終充電ステージの少なくとも1回前の充電ステージにおける上限時間を電池温度に応じて設定し、最終充電ステージの少なくとも1回前の充電ステージにおける充電中には、電圧判定手段により電池電圧が切替電圧に達したか否かを判定するとともに、タイムアップ判定手段によりその充電ステージの充電開始からの経過時間が上限時間に達したか否かを判定する。そして、電圧判定手段あるいはタイムアップ判定手段の何れか一方から判定出力がなされたとき、つまり、電池電圧が切替電圧に到達したとき、あるいは充電時間が上限時間に到達したときに、ステージ切替制御手段は、充電ステージを最終充電ステージに移行させる。また、充電回数カウント手段が蓄電池の充電動作回数をカウントし、そのカウント値に基づいて充電モード選択手段が所定充電回数おきにロングモードを選択する。充電モード切替手段は、ロングモードが選択された場合には、充電モードをロングモードに切り替えて最終充電ステージを通常よりも長い時間に設定する。
従って、蓄電池が劣化して電池電圧の上昇があまり得られない場合でも最終充電ステージに移行させることができ、しかも、上限時間が電池温度に応じて設定されるため、最適な上限時間を設定することができる。つまり、充電効率の良い高温時に比べて、充電効率の悪い低温時の上限時間を長く設定することができる。この結果、電池温度によって充電率が大きく変化してしまうといった不具合を低減し、蓄電池の充電過不足を抑制することができる。また、定期的に最終充電ステージでの充電時間を長めに設定することで、蓄電池の完全充電を図って充電不足を補うことができる。この場合、1回だけのロングモード充電をみれば過充電が懸念されるが、ロングモード充電を行う周期を適宜設定することで、平均的にみた過充電を防止して電池寿命の低下を防止することができる。
尚、上限時間設定手段は、全ての充電ステージの上限時間を設定する必要はなく、最終充電ステージの少なくとも1回前の充電ステージにおける上限時間を設定すればよい。また、タイムアップ判定手段も、全ての充電ステージにおける充電時間判定をする必要はなく、最終充電ステージの少なくとも1回前の充電ステージにおける時間判定を行えばよい。
従って、初回充電ステージから最終充電ステージのn回前(n>1となる自然数)までの充電ステージに関しては、例えば、電圧判定手段の電圧判定出力のみに基づいて、あるいは、この電圧判定出力と予め設定した上限時間の時間判定出力とに基づいて次の充電ステージに移行するように切り替える手段を設けても良い。
また、最終充電ステージについては、任意に充電終了タイミングを設定すればよいが、例えば、初回充電ステージにおける充電電気量と電池温度とに基づいて充電時間を設定する手段を設けても良い。
本発明の他の特徴は、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定される前に上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合と、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定される前に上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合とで、上記ロングモードを選択するサイクルを異なる値に設定するモードサイクル変更手段を備えたことにある。
この場合、上記モードサイクル変更手段は、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定される前に上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合に比べて、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定される前に上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合は、上記ロングモードを選択するサイクルを長く設定するとよい。
この発明によれば、最終充電ステージに移行したときのステージ移行成立条件に応じて、ロングモード充電を選択するサイクル、つまり所定充電回数ごとに行うロングモード充電の周期が変更される。
蓄電池の劣化度合いが高い場合には、電池電圧が切替電圧に到達することなく充電時間が上限時間に達するケースがある。こうしたケースでは、蓄電池の充電時間が長いため充電率が高くなっている。
そこで、こうした蓄電池が劣化している状況においては、ロングモード充電を行う頻度を少なくすることで平均的な充電率を適正範囲に維持して、過充電による蓄電池の劣化を抑制する。
本発明の他の特徴は、上記ステージ切替制御手段は、最終充電ステージのn回前(n>1となる自然数)の充電ステージから最終充電ステージまでの間の各充電ステージにおける次の充電ステージへの移行を、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定された電圧判定出力、あるいは、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定された時間判定出力の何れか一方を受けたときに行い、上記モードサイクル変更手段は、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定される前に上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定されて次の充電ステージに移行した場合、上記上限時間の到達判定がなされた充電ステージが早い段階であるほど上記ロングモードを選択するサイクルを長く設定することにある。
この発明によれば、最終充電ステージのn回前から各充電ステージにおける次ステージへの移行を、ステージ切替制御手段により電池電圧が切替電圧に到達したとき、あるいは充電時間が上限時間に到達したときに行う。定電流多段充電を行う場合、初期の充電ステージほど大きな充電電流値が設定されるため本来なら電池電圧の上昇が得られやすいが、電池電圧の劣化度合いが大きいと、初期の充電ステージにおいても適切な電池電圧上昇が得られなくなることがある。この場合、その充電ステージが早い段階であるほど(n段階の値nが小さいほど)後段での充電ステージも含めた充電時間が長くなり、充電率が高くなる。
そこで、この発明では、電池電圧が切替電圧に到達することなく充電時間が上限時間に達して次の充電ステージに移行した場合には、その充電ステージが早い段階であるほどロングモードを選択するサイクルを長くする。つまり、蓄電池の劣化度合いが大きいほどロングモード充電を行う頻度を少なくする。従って、平均的な充電率を適正範囲に維持して、過充電による蓄電池の劣化を抑制することができる。
本発明の他の特徴は、上記最終充電ステージにおける充電時間を、上記初期充電ステージにおける充電電気量と、上記電池温度検出手段により検出された蓄電池の温度と、上記充電モード選択手段により選択された充電モードとにより決定する最終充電ステージ時間決定手段を備えたことにある。
蓄電池の充電前の深度は、初期充電ステージにおける充電電気量により推定できる。そこで本発明では、最終的にこの深度に応じた適切な充電電気量が蓄電池に供給されるように、最終充電ステージにおける充電時間を決定する。この場合、初期充電ステージにおける充電電気量が電池温度により変化するため、そのときの電池温度を考慮して最終充電ステージの充電時間を設定する。さらに、充電モード選択手段により選択された充電モードに応じた調整を加えることで最終充電ステージの充電時間が決定される。
従って、充電モードおよび電池温度に応じた適切な充電量が設定される。
本発明の他の特徴は、上記電池温度検出手段は、充電ステージ中に繰り返し蓄電池の温度を検出し、上記上限時間設定手段は、上記検出された蓄電池の温度に応じて、上記上限時間を逐次更新していくことにある。
蓄電池が劣化している場合には、タイムアップ判定により次の充電ステージに移行するが、こうした場合には上限時間の設定が充電率に影響する。上限時間は、電池温度に応じて設定されるが、この発明では、充電中における電池温度の変化も加味して上限時間が設定される。つまり、蓄電池の充電中においては、電池温度が漸増していくが、これに合わせて上限時間を逐次更新していくことにより、最適な上限時間を設定することができ、充電率を更に適正なものにすることができる。
本発明の他の特徴は、電動車両の走行用電動モータの駆動電源となる蓄電池の充電に適用されることにある。
これによれば、適正に充電された蓄電池を使って走行するため、電動車両の走行時間を長くすることができるとともに、蓄電池の寿命も長くなり、電池交換といったメンテナンスを低減することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて詳しく説明する。図1および図2は、同実施形態に係る充電制御装置を備えた電動車両としてのゴルフカート10を示している。
このゴルフカート10は、車体11の前部の左右両側にそれぞれ設けられた2個の前輪FL,FRと、車体11の後部の左右両側にそれぞれ設けられた2個の後輪RL,RRとを備えている。また、車体11の中央部の前後に、それぞれ二人用の前部シート12aと三人用の後部シート12bとが並んで設けられている。さらに、車体11の前部における前部シート12aの前側にハンドル13が設けられている。
また、車体11の上部に、車体11の四隅に設けられた支持枠14aを介して屋根部14が設けられている。そして、車体11の前端下部にバンパ15aが取り付けられ、車体11の後部を構成するカウル11aの後端下部にバンパ15bが取り付けられている。このゴルフカート10は、自動運転または手動運転が可能になっており、手動運転する場合には、前部シート12aに座った運転者がハンドル13を回転操作することにより前部の両前輪FL,FRが左右に向きを変更して、ゴルフカート10は左旋回したり右旋回したりしながら進行方向を変えて走行する。
すなわち、ハンドル13は、車体11の前側下部からやや後部側の上方に向って延び軸回り方向に回転可能に設置されたステアリング軸13aの上端に固定されており、ハンドル13を支持するステアリング軸13aの下端は水平方向に設置されたラックバー16に噛合している。このラックバー16は、ステアリング軸13aの回転により左右(ラックバー16の軸方向)に移動し、このラックバー16の移動により左右の前輪FL,FRの向きが変わるように構成されている。また、ステアリング軸13aは下部側部分と上部側部分とで構成されており、その間に、下部側部分と上部側部分とを連結したり切り離したりするためのステアリングクラッチ17が設けられている。
このステアリングクラッチ17によってステアリング軸13aの上部側部分と下部側部分とを連結したときには、運転者によるハンドル13の操作に応じて前輪FL,FRが操向される。また、ステアリングクラッチ17によって、ステアリング軸13aの上部側部分が下部側部分から切り離されたときには、ハンドル13は固定されて一定位置に静止する。この場合には、自動運転が行われステアリング軸13aの下部側部分に設けられたステアリングモータ18の作動によって、ステアリング軸13aの下部側部分が回転しその回転に応じて前輪FL,FRは向きを左右に変更する。
また、車体11の前部側におけるハンドル13の下方にアクセルペダル21とブレーキペダル22とが並んで設けられ、車体11の後部側には、駆動モータ23および駆動モータ23の駆動力を後輪RL,RRに伝達するためのトランスミッション24等が設けられている。アクセルペダル21およびブレーキペダル22は、ゴルフカート10を走行させる際に、運転者によって操作されるものである。アクセルペダル21は、アクセルポテンショメータ21aを介してコントローラ50に接続されており、運転者がアクセルペダル21を踏み込むとアクセルペダル21の位置(踏込み量)がアクセルポテンショメータ21aによって検出される。
そして、アクセルポテンショメータ21aが検出した検出値は、アクセル位置信号として、コントローラ50が備える走行制御部51に送信される。走行制御部51は、マイクロコンピュータを主要部に構成され、アクセルポテンショメータ21aからのアクセル位置信号に基づいて、駆動回路52を介して駆動モータ23を駆動させ、トランスミッション24を介して後輪RL,RRを回転させる。これによって、ゴルフカート10は加速しながら走行する。そして、ゴルフカート10を自動運転させる場合には、走行制御部51の制御によって駆動モータ23を駆動させて後輪RL,RRを回転させる。
また、ブレーキペダル22は、油圧式ディスクブレーキシステム(図示せず)を介して、前輪FL,FRおよび後輪RL,RRにそれぞれ設けられたディスクブレーキに連結されるとともに、制動モータ22aを介して走行制御部51に接続されている。そして、ブレーキペダル22には、ブレーキペダル22が操作されたことを検出するためのブレーキスイッチ22bおよびブレーキペダル22を踏み込んだときに生じる油圧を検出するための圧力センサ22cが備わっている。
このため、運転者がブレーキペダル22を踏込むと、ブレーキペダル22の踏込み量(踏込み力)は、油圧式ディスクブレーキシステムを介して、前輪FL,FRおよび後輪RL,RRにそれぞれ設けられたディスクブレーキに伝達され、ディスクブレーキの作動により前輪FL,FRおよび後輪RL,RRの回転駆動が制動される。また、自動運転する場合には、走行制御部51の制御によって制動モータ22aが駆動することにより、運転者がブレーキペダル22を踏込んだときと同様に、ディスクブレーキを作動させて前輪FL,FRおよび後輪RL,RRの回転駆動を制動する。その際、ブレーキスイッチ22bは、運転者がブレーキペダル22を踏込んだときに、ブレーキペダル22が操作されたことを検出する。
また、ゴルフカート10は、電源スイッチ27、発進・停止スイッチ28を備えている。電源スイッチ28は、キーを差し込んで回転させることによりオン位置とオフ位置とに回転するようになっており、オン位置に回転することにより、ゴルフカート10は走行可能な状態になる。また、電源スイッチ27がオフ位置に回転することによりゴルフカート10は走行不能な状態になる。発進・停止スイッチ28は、ゴルフカート10を発進させたり、停止させたりするためのスイッチであり、その操作状態は、信号として走行制御部51に送信される。そして、電源スイッチ28をオン位置にした状態で、発進・停止スイッチ28を押すことにより、ゴルフカート10は発進を開始し、再度発進・停止スイッチを押すことにより、ゴルフカート10は停止する。
ゴルフカート10は、駆動バッテリ30、制御バッテリ31を備えている。駆動バッテリ30は、コントローラ50の駆動回路52を介して駆動モータ23に電源供給するもので、本実施形態においては、定格出力電圧12Vの鉛密閉蓄電池を6台直列に接続して構成される。従って、駆動バッテリ30は、72Vの電源を駆動回路52に供給する。この駆動バッテリ30には、そのケーシング上面にバッテリ温度を検出する温度センサ33が設けられる。温度センサ33は、駆動バッテリ30の温度に応じた信号を出力する。
制御バッテリ31は、定格12Vの汎用の車両用蓄電池で、コントローラ50およびゴルフカート10内の各種電気負荷に電源供給する。
ゴルフカート10は、こうした駆動バッテリ30および制御バッテリ31を充電するための充電器40を備える。この充電器40は、駆動バッテリ30を充電するための72V充電回路41と、制御バッテリ31を充電するための12V充電回路42とを備える。充電器40には、図示しないプラグ接続口が設けられ、充電ケーブル43の差込プラグ43pをプラグ接続口に接続することによりAC200Vの商用電源を得て、駆動バッテリ30あるいは制御バッテリ31を充電する。
コントローラ50には、充電器40の充電動作を制御する充電制御部53とメモリ54とが設けられる。充電制御部53は、マイクロコンピュータを主要部に構成され、後述する充電制御処理を実施する。メモリ54は、走行制御部51おより充電制御部53で実行する制御プログラムや各種の制御データを記憶するROMと、一時的にデータを記憶するRAM,EEPROM等から構成される。
充電制御部53は、駆動バッテリ30の端子電圧Vx(バッテリ電圧Vx)をA/Dコンバータによりデジタル信号に変換して検出する電圧検出回路53aと、温度センサ33からのアナログ信号をA/Dコンバータによりデジタル信号に変換してバッテリ温度Tbを検出する温度検出回路53bとを備える。また、充電制御部53は、通信インタフェース53cを介して充電器40と送受信可能に接続され、後述する充電制御プログラムにしたがって充電器40に制御指令を出力する。
次に、充電制御部53の実行する充電制御処理について説明する。
本実施形態の充電制御処理は、駆動バッテリ30の充電処理に特徴があり、制御バッテリ31の充電処理に関しては一般的であるため、以下、駆動バッテリ30の充電制御処理について説明する。
図3は、第1実施形態としての充電制御ルーチンを示すフローチャートで、メモリ54内に制御プログラムとして記憶されている。
本制御ルーチンは、充電器40に充電ケーブル43の差込プラグ43pが接続され、図示しない充電スイッチのオン操作により起動する。
尚、本充電制御ルーチンの説明にあたって、各制御処理ごとに符号Sを用いてステップ番号をつけるが、この制御ステップ番号と充電ステージ数とは無関係である。
本制御ルーチンが起動すると、まず、第1ステージの充電処理を開始する(S10)。この第1ステージの充電処理は、充電電流を9Aに設定して駆動バッテリ30の充電を行う。このとき、充電制御部53は、駆動バッテリ30に9Aの定電流が流れるように充電器40の72V充電回路41を制御する。尚、第1ステージの開始と同期してタイマを起動し、第1ステージの経過時間t1xを計時する。このタイマは、マイクロコンピュータのソフトウエアタイマで構成すればよい。
第1ステージの充電処理が開始されると、図8に示すようにバッテリ電圧Vx(充電電圧)は徐々に上昇していく。
この充電中においては、第2ステージへの切替条件が成立したか否かを繰り返し判断する(S11)。本実施形態の充電制御ルーチンでは、4段階の充電ステージを順番に実行するが、ここでは、第1ステージから第2ステージへの切替タイミングを判断する。具体的には、図4に示すフローチャートにそって判断する。
つまり、第1ステージの充電処理を開始してからの経過時間t1xが予め設定した上限時間t1oに達したか否かを判断し(S111)、上限時間t1o内であれば、バッテリ電圧Vxが予め設定した所定電圧Vo(以下、切替電圧Voと呼ぶ)に達したか否かを判断する(S112)。
バッテリ電圧Vxは、図8に示すように、充電開始時には低く、充電時間の経過とともに上昇していく。そして、第1ステージの開始から上限時間t1o経過するまでにバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達すると(S112:YES)、その時点で第2ステージへの切替条件(移行条件)が成立する(S113)。また、上限時間t1o以内にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達しない場合には(S112:NO)、上限時間t1o経過した時点(S111:YES)で第2ステージへの切替条件が成立する(S113)。
定電流多段充電方式においては、充電ステップが進むほど充電電流を低く設定しているため、この第1ステージでは高い充電電流を流すことになる。従って、通常は上限時間t1o経過する前にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する。本実施形態においては、この第1ステージにおいて80%充電されるように充電電流値と切替電圧値とが設定されている。
尚、この第1実施形態においては、バッテリ電圧Vxと経過時間t1xとの両方を判断しているが、ステップS111の処理を省いてステップS112のバッテリ電圧Vxの判定のみで第2ステージへの切替条件を設定してもよい。
こうして、第2ステージへの切替条件が成立したと判断されると(S11:YES)、続いて、ステップS12の処理に移行し、第1ステージの充電時間t1xをメモリ54に記憶する。各充電ステージにおいては、所定の定電流で駆動バッテリ30を充電することから、この定電流値と第1ステージの充電時間t1xとの積は、駆動バッテリ30への充電電気量に相当するもので、後述する第4ステージの充電時間を決定する算出処理において使用される。
また、温度センサ33からの信号を読み込んでバッテリ温度Tbを検出してメモリ54に記憶する(S13)。この第1ステージ終了時のバッテリ温度Tbは、充電時間t1xと合わせて後述する第4ステージの充電時間を決定する算出処理において使用される。
続いて、第2ステージの充電処理を開始する(S14)。この第2ステージの充電処理は、充電電流を5Aに設定して駆動バッテリ30の充電を行う。このとき、充電制御部53は、駆動バッテリ30に5Aの定電流が流れるように充電器40の72V充電回路41を制御する。また、第2ステージの開始と同期してタイマをリセットし、第2ステージの経過時間t2xを計時する。
続いて、第3ステージへの切替条件が成立したか否かを判断する(S15)。ここでは、第2ステージから第3ステージへの切替条件の成立判断を図5に示すフローチャートにそって行う。
つまり、上述したステップS11の第2ステージへの切替条件判断と同様に、第2ステージの充電処理を開始してからの経過時間t2xが予め設定した上限時間t2oに達したか否かを判断し(S151)、上限時間t2o内であれば、バッテリ電圧Vxが予め設定した切替電圧Voに達したか否かを判断する(S152)。
そして、第2ステージの開始から上限時間t2o経過するまでにバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達すると(S152:YES)、その時点で第3ステージへの切替条件(移行条件)が成立する(S153)。また、上限時間t2o以内にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達しない場合には(S152:NO)、上限時間t2o経過した時点(S151:YES)で第3ステージへの切替条件が成立する(S153)。
尚、この第1実施形態においては、バッテリ電圧Vxと経過時間t2xとの両方を判断しているが、ステップS151の処理を省いてステップS152のバッテリ電圧Vxの判定のみで第3ステージへの切替条件を設定してもよい。
こうして、第3ステージへの切替条件が成立したと判断されると(S15:YES)、次に、ステップS16において、温度センサ33からの信号を読み込んでバッテリ温度Tbを検出する。
続いて、ステップS17に処理を進め、第2ステージ終了時のバッテリ温度Tbに応じて設定される第3ステージの上限時間t3oを算出する。この算出に当たっては、図6に示す算出テーブルが参照される。この例では、上限時間t3oは、バッテリ温度Tbが5℃以下であれば2時間に、15℃以上であれば1.5時間に、5℃〜15℃の範囲では2時間〜1.5時間の間でバッテリ温度Tbが高くなるほど短時間になるように設定される。
尚、このバッテリ温度Tbに対する上限時間t3oの設定は、低温時に対して高温時の上限時間t3oを短く設定すればよく、任意に設定できるものである。
続いて、第3ステージの充電処理を開始する(S18)。この第3ステージの充電処理は、充電電流を1.5Aに設定して駆動バッテリ30の充電を行う。このとき、充電制御部53は、駆動バッテリ30に1.5Aの定電流が流れるように充電器40の72V充電回路41を制御する。また、第3ステージの開始と同期してタイマをリセットし、第3ステージの経過時間t3xを計時する。
次に、第3ステージから第4ステージへの切替条件成立を判断するために、ステップS19およびステップS20の判断処理を行う。ステップS19では、第3ステージの充電処理を開始してからの経過時間t3xがステップS17において設定した上限時間t3oに達したか否かを判断する。そして、経過時間t3xが上限時間t3o内であれば、ステップS20において、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達したか否かを判断する。
この場合、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達したとき、あるいは、バッテリ電圧Vxの上昇が遅くて切替電圧Voに達する前に先に上限時間t3oが経過したときに第4ステージに移行するが、その切替条件の成立状況に応じて後段の処理が異なる。
つまり、上限時間t3o内にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達したケース(S20:YES)においては、完全充電モードサイクルBの値を「5」に設定し(S22)、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t3o経過したケース(S19:YES)においては、完全充電モードサイクルBの値を「10」に設定する(S21)。
ここで、完全充電モードサイクルについて説明する。
最終充電ステージとなる第4ステージにおいては、第1ステージで駆動バッテリ30に供給した充電電気量とバッテリ温度Tbとにより、その充電設定時間が算出される。図7は、第4ステージの充電設定時間を算出する算出マップを表す。横軸は、第1ステージ終了時のバッテリ温度Tbを表し、縦軸は、第1ステージで駆動バッテリ30に供給した充電電気量(アンペア×分)を表す。この実施形態においては、第1ステージの充電電気量は、9A×t1xとなる。
このマップに示すように、第1ステージの充電時間t1xとバッテリ温度Tbとの組み合わせから第4ステージの充電設定時間が設定される。
第1ステージの充電電気量は、駆動バッテリ30の充電前の深度を表したものといえる。そして、この深度に応じて駆動バッテリ30へのトータル充電電気量を設定することで、適切な充電率になるように充電することができる。そこで、この実施形態においては、深度に応じた充電電気量になるように、第4ステージの充電時間を図7に示す算出マップにより設定する。この場合、充電効率がバッテリ温度により変化するため、バッテリ温度Tbが低いほど、第4ステージの充電時間は長く設定される。
また、第4ステージの充電設定時間は、充電モードによって異なる。マップ中に記載された数値のうち、上段の数値はノーマルモードでの充電設定時間を、下段の括弧内数値は完全充電モードでの充電設定時間を表す。例えば、バッテリ温度Tbが30℃で第1ステージ充電時間t1xが100分の場合には、第4ステージの充電設定時間は、ノーマルモードで0.5時間、完全充電モードで2.5時間に設定される。
一般に、サイクルユースされる蓄電池の長寿命化を図るためには、放電した分の105%〜125%の充電を行うことが望まれる。100%以下の充電では急激な電池容量低下を招き、125%を超える充電では過充電により蓄電池の早期劣化を招く。
そこで、本実施形態においては、駆動バッテリ30が正常なとき、ノーマルモードにおいては、放電した分の105%充電を行うように時間設定し、完全充電モードにおいては125%充電を行うように時間設定している。そのため、完全充電モードにおいてはノーマルモードよりも充電設定時間が長く設定される。この完全充電モードは、本発明におけるロングモードに相当する。
そして、完全充電モードサイクルは、この完全充電モードにて充電を行う周期を表す。例えば、完全充電モードサイクルBの値が「5」に設定されている場合(B=5)には、5回に1回だけ完全充電モードが設定され、残り4回はノーマルモードが設定される。
一般に、ゴルフカート10は、毎日バッテリ充電を行ってから使用されるが、こうした使用状況においては、5日に1回完全充電モードによる充電が行われ、残りの4日はノーマルモードによる充電が行われる。
図3の制御ルーチンの説明に戻る。
ステップS18の第3ステージ充電中において、上限時間t3o内にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達した場合(S20:YES)は、駆動バッテリ30が劣化していないと考えられる。この場合には、完全充電モードサイクルBの値が「5」に設定される(S22)。
一方、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t3o経過した場合(S19:YES)は、駆動バッテリ30が劣化していると考えられる。この場合には、完全充電モードサイクルBの値が「10」に設定される(S21)。
つまり、駆動バッテリ30の劣化が検出されない状況であれば、完全充電モードが5回に1回だけ行われるように設定され、駆動バッテリ30の劣化が検出された状況であれば、完全充電モードが10回に1回だけ行われるように設定される。
こうして完全充電モードサイクルBの値が設定されると、続いて、ステップS23において、充電回数をカウントするカウンタの値Cxを読み込み、カウンタ値Cxが完全充電モードサイクルBと等しいか否かを判断する。このカウンタ値Cxは、後述するステップS31の処理で充電が終了するたびに値1だけインクリメントされてメモリ54に記憶される。従って、ステップS23の処理は、メモリ54からカウント値Cxを読み込み、このカウント値Cxが先のステップS21またはステップS22にて設定された完全充電モードサイクルの値Bと等しいか否かを判断する。
そして、カウンタ値Cxが完全充電モードサイクルの値Bと等しければ(Cx=B)、充電モードを完全充電モードに設定し(S24)、そうでなければノーマルモードに設定する(S25)。また、完全充電モードを設定した場合には、カウンタ値Cxをゼロクリアする(S26)。
こうしてモード設定が完了すると、続いて、ステップS27の処理に移行し、第4ステージの充電設定時間t4oを算出する。この算出に当たっては、図7の算出マップに基づいて、上述したように充電モードに応じた充電設定時間t4oが算出される。
続いて、第4ステージの充電処理を開始する(S28)。この第4ステージの充電処理は、充電電流を1.5Aに設定して駆動バッテリ30の充電を行う。このとき、充電制御部53は、駆動バッテリ30に1.5Aの定電流が流れるように充電器40の72V充電回路41を制御する。また、第4ステージの開始と同期してタイマをリセットし、第4ステージの経過時間t4xを計時する。
充電中においては、経過時間t4xを常に確認し、経過時間t4xが充電設定時間t4oに達すると(S29:YES)、第4ステージの充電処理を終了する(S30)。この場合、図示しない充電完了ランプ等を作動させて使用者に充電完了を知らせる。
続いて、ステップS31において、カウンタのカウント値Cxの値を1だけインクリメンする。従って、今回の充電処理が完全充電モードであればカウンタ値Cxは値「1」にセットされ、ノーマルモードであればカウンタ値Cxは値1だけ増加する。
従って、ステップS23で使用されるカウンタ値Cxは、前回の完全充電モードから何回目の充電であるかを表す値となる。例えば、完全充電モードサイクルの値Bが「5」に設定されていれば、カウンタ値Cx=5になるたびに、つまり、5回に1回だけ完全充電モードが設定される。このため、Bの値を設定することで、完全充電モードの周期を調整することができる。
こうしてステップS31の処理が完了すると本充電制御ルーチンは終了する。
この第1実施形態にかかる充電制御ルーチンによれば、後段の充電ステージへの移行を、バッテリ電圧と上限時間とに基づいて行っているため、駆動バッテリ30の劣化状態にかかわらず最終の第4ステージまで進めることができる。また、後段ステージにいくほど充電電流値が低いため、バッテリの劣化しているケースではバッテリ電圧の上昇が得られにくいが、第3ステージから第4ステージ(最終ステージ)への切替に関しては、第3ステージの上限時間t3oを第2ステージ終了時のバッテリ温度Tbに応じて設定しているため、充電効率を加味した適切な上限時間にすることができる。従って、第3ステージにおける駆動バッテリ30の充電過不足を抑制することができる。
また、第3ステージから第4ステージに移行したときのステップ移行成立条件に応じて、完全充電モードサイクルBの値を変更しているため、駆動バッテリ30への過充電を抑制しバッテリ早期劣化を防止できる。つまり、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t3oに達した場合は、駆動バッテリ30の劣化度合いが高く充電時間も長くなっているため、完全充電モードを行う頻度を少なくして過充電を抑制している。
例えば、メモリ54に記憶されているカウンタ値Cxが「5」のときに充電処理が開始された場合を考えると、駆動バッテリ30が劣化していなければ完全充電モードによる充電が行われる(S20→S22→S23→S24)。
しかし、駆動バッテリ30が劣化しておりバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t3oに達した場合には、モード設定処理が行われる前に完全充電モードサイクルBの値が「10」に変更されるため、完全充電モードがキャンセルされることになる(S19→S21→S23→S25)。この場合、駆動バッテリ30の劣化状態が変わらなければ、さらに5回目の充電時に完全充電モードに設定される。
尚、完全充電モードがキャンセルされた後、駆動バッテリ30の状態が回復した場合には、カウンタ値Cxが完全充電モードサイクルの値Bより大きくなってしまうが(例えば、Cx=7,B=5)、こうした場合には、カウンタ値Cxをゼロクリアするとよい。
本実施形態の駆動バッテリ30は、放電量に対する適正充電率が105%〜125%であり、100%を下回ると急激な容量低下を招き、125%を超えると過充電によりバッテリの早期劣化が生じる。このため、本充電制御ルーチンにおいては、駆動バッテリ30が正常なときは、ノーマルモードで充電率105%の充電を行い、完全充電モードで充電率125%の充電を行うように充電電流値、切替電圧Vo、第4ステージ充電時間t4oが設定される。このため、完全充電モードサイクルBが「5」に設定されている場合には、5回に1回の完全充電モードの実施により平均充電率は109%となり((105×4+125)/5=109)、良好な充電率を維持することができる。
一方、駆動バッテリ30が劣化してバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t3oに達した場合には、充電時間が長くなるため充電率が大きくなる。この場合、例えば、ノーマルモードで充電率122%、完全充電モードで充電率135%に上昇する。しかし、完全充電モードサイクルBが「10」に変更されることで、平均充電率を123.3%((122×9+135)/10)=123.3)に抑えることができる。
これに対して、上限時間t3oをバッテリ温度Tbに応じて変更せずに固定値とし、しかも、完全充電モードサイクルBの値を固定設定したケースを考えると、駆動バッテリ30が劣化している場合には、平均充電率を適正範囲に維持できない。参考として、低温時の充電不足を防止するために上限時間を長めの固定値に設定した例を挙げると、充電率は、例えば、ノーマルモードで140%、完全充電モードで160%に上昇する。この場合、完全充電モードサイクルBの値を「5」に固定した構成では、平均充電率が144%((130×4+160)/5=144)に達してしまいバッテリ早期劣化を招くことになる。
また、第4ステージの充電設定時間t4oは、第1ステージにおける充電電気量(9A×t1x)とバッテリ温度Tbと充電モードとにより設定されるため、極めて適正な時間となる。つまり、第1ステージにおける充電電気量により駆動バッテリ30の充電前の深度を推定し、最終的にこの深度に応じた適切な充電電気量が供給されるように、第4ステージにおける充電時間を決定する。この場合、図7のマップに示すように、充電効率に影響を与えるバッテリ温度Tbに応じて第4ステージの充電時間を調整するため、放電量に対して105%〜125%の適正な充電を行うことができる。この結果、充電不足による急激な容量低下と、過充電によるバッテリ早期劣化を抑制することができる。
これらの結果、本実施形態におけるゴルフカート10は、適正に充電された駆動バッテリ30を使って走行するため、走行時間を長くすることができるとともに、バッテリ寿命も長くなり、バッテリ交換といったメンテナンスを低減することができる。
次に、第2実施形態としての充電制御処理について説明する。図9は、充電制御部53が実行する第2実施形態としての充電制御ルーチンを示すフローチャートで、メモリ54内に制御プログラムとして記憶されている。
この第2実施形態の充電制御ルーチンは、第1実施形態の充電制御ルーチンのステップS14〜S15における第3ステージへの切替条件を変更したものであり、他の処理については同一である。従って、以下、第1実施形態と相違する処理についてのみ説明する。
第2実施形態の充電制御ルーチンでは、第1ステージの充電が完了して充電時間t1xおよびバッテリ温度Tbをメモリ54に記憶すると(S12,S13)、続いて、このバッテリ温度Tbに応じて設定される第2ステージの上限時間t2oを算出する(S41)。この算出に当たっては、図10に示す算出テーブルが参照される。この例では、上限時間t2oは、バッテリ温度Tbが5℃以下であれば1.5時間に、15℃以上であれば1.0時間に、5℃〜15℃の範囲では1.5時間〜1.0時間の間でバッテリ温度Tbが高くなるほど短時間になるように設定される。
続いて、第2ステージの充電処理を開始する(S42)。この第2ステージの充電処理は、第1実施形態のステップS14と同一であり、充電電流を5Aに設定して駆動バッテリ30の充電を行う。また、第2ステージの開始と同期してタイマをリセットし、第2ステージの経過時間t2xを計時する。
次に、第2ステージから第3ステージへの切替条件成立を判断するために、ステップS43およびステップS44の判断処理を行う。ステップS43では、第2ステージの充電処理を開始してからの経過時間t2xがステップS41において設定した上限時間t2oに達したか否かを判断する。そして、経過時間t2xが上限時間t2o内であれば、ステップS44において、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達したか否かを判断する。
充電中にこうした判断を繰り返し、上限時間t2o内にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達した場合には(S44:YES)、そのままステップS16の処理に進めるが、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t2o経過した場合には(S43:YES)、完全充電モードサイクルBの値を「20」に設定して(S45)ステップS16の処理に進める。ステップS16からの処理は第1実施形態と同一である。
第2ステージにおいては充電電流5Aにて充電するため、バッテリ電圧Vxの上昇が得られやすいはずであるが、バッテリが大きく劣化している場合には、図11の破線にて示すように、バッテリ電圧Vxが上限時間t2o内に切替電圧Voに到達しないケースが生じる。
そこで、この第2実施形態では、第2ステージの上限時間t2oを第1ステージ終了時のバッテリ温度Tbに応じて設定しているため、こうしたケースにおいても第2ステージでの充電過不足を抑制することができる。
しかも、この場合、第2ステージだけでなく第3ステージにおいてもバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達しないため、最終的に充電時間が長くなってしまい、正常時と比べて充電率が大きくなる。そこで、この第2実施形態では、完全充電モードを行う頻度を少なくすることで過充電を抑制している。
尚、第2実施形態においては、完全充電モードサイクルBの値は、第2ステージ終了時のステップS45と、第3ステージ終了時のステップS21,S22にて算出されるが、最終的にステップS23においてカウンタ値Cxと比べる値Bは、それらのうちの最大値Bmaxが採用される(S23:Cx=Bmax?)。例えば、完全充電モードサイクルBの値がステップS45において値20に設定された場合には、ステップS21において値10に設定されても、その最大値である値20が採用される。
次に、第3実施形態としての充電制御処理について説明する。図12は、充電制御装置53が実行する第3実施形態としての充電制御ルーチンを示すフローチャートで、メモリ54内に制御プログラムとして記憶されている。
この第3実施形態の充電制御ルーチンは、第2実施形態の充電制御ルーチンのステップS10〜S11における第1ステージから第2ステージへの切替条件を変更したものであり、他の処理については同一である。従って、以下、第2実施形態と相違する処理についてのみ説明する。
第3実施形態の充電制御ルーチンは、第1ステージの上限時間t1oを第1ステージの充電開始するときのバッテリ温度Tbに応じて可変したものである。
つまり、本制御ルーチンの起動時に、温度センサ33からの信号を読み込んでバッテリ温度Tbを検出し(S51)、バッテリ温度Tbに応じて設定される第1ステージの上限時間t1oを算出する(S52)。この算出に当たっては、図13に示す算出テーブルが参照される。この例では、上限時間t1oは、バッテリ温度Tbが5℃以下であれば5時間に、15℃以上であれば3時間に、5℃〜15℃の範囲では5時間〜3時間の間でバッテリ温度Tbが高くなるほど短時間になるように設定される。
続いて、第1ステージの充電処理を開始する(S53)。この第1ステージの充電処理は、第1実施形態のステップS10と同一であり、充電電流を9Aに設定して駆動バッテリ30の充電を行う。また、第1ステージの開始と同期してタイマをリセットし、第1ステージの経過時間t1xを計時する。
次に、第1ステージから第2ステージへの切替条件成立を判断するために、ステップS54およびステップS55の判断処理を行う。ステップS54では、第1ステージの充電処理を開始してからの経過時間t1xがステップS52において設定した上限時間t1oに達したか否かを判断する。そして、経過時間t1xが上限時間t1o内であれば、ステップS55において、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達したか否かを判断する。
充電中にこうした判断を繰り返し、上限時間t1o内にバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達した場合には(S55:YES)、そのままステップS12の処理に進めるが、バッテリ電圧Vxが切替電圧Voに到達する前に充電時間が上限時間t1o経過した場合には(S54:YES)、完全充電モードサイクルBの値を「30」に設定して(S56)ステップS12の処理に進める。ステップS12からの処理は第2実施形態と同一である。
第1ステージにおいては充電電流9Aにて充電するため、バッテリ電圧Vxの上昇が得られるはずであるが、バッテリが極端に劣化している場合には、図14の破線にて示すように、バッテリ電圧Vxが上限時間t1o内に切替電圧Voに到達しないケースが生じる。
そこで、この第3実施形態では、第1ステージの上限時間t1oを充電開始する時のバッテリ温度Tbに応じて設定しているため、こうしたケースにおいても第1ステージでの充電過不足を抑制することができる。
しかも、この場合、第1ステージだけでなく、第2ステージ、第3ステージにおいてもバッテリ電圧Vxが切替電圧Voに達しないため、最終的に充電時間がかなり長くなってしまい、正常時と比べて充電率が大きくなる。そこで、この第3実施形態では、完全充電モードを行う頻度をさらに少なくすることで過充電を抑制している。
尚、第3実施形態においても、完全充電モードサイクルBの値が複数回設定される場合があるが(S56,S45、S21,S22)、最終的にステップS23においてカウンタ値Cxと比べる値Bは、それらの最大値Bmaxを採用する(S23:Cx=Bmax?)。
次に、上述した3つの実施形態における変形例について説明する。
上述した3つの実施形態においては、第nステージの上限時間tno(n=1,2,3)は、直前段(n−1段)のステージ終了時のバッテリ温度Tbに基づいて算出した。これに対して、変形例では、当該ステージの充電中にバッテリ温度Tbの検出を繰り返し行って、最新の検出値を用いて上限時間tnoを更新設定するものである。
例えば、第1実施形態の変形例においては、図15に示すように、第3ステージの充電中に繰り返しバッテリ温度Tbを検出し、その最新検出値に基づいて第3ステージの上限時間t3oを毎回算出して更新設定する(S16〜S20)。
駆動バッテリ30の充電中においては、バッテリ温度Tbが漸増していく。従って、これに伴って上限時間t3oは漸減する。このため、この変形例においては、最適な上限時間設定が行われるため、バッテリ劣化が生じている場合でも、さらに適正な充電率にすることができる。
同様に、第2実施形態の変形例においては、図16に示すように、ステップS40〜ステップS44の繰り返し処理において、バッテリ温度Tbに基づく上限時間t2oの更新設定が繰り返される。
また、同様に、第3実施形態の変形例においては、図17に示すように、ステップS51〜ステップS55の繰り返し処理において、バッテリ温度Tbに基づく上限時間t1oの更新設定が繰り返される。
以上、本発明の3つの実施形態および変形例について説明したが、本発明の実施にあたっては、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ゴルフカートの駆動バッテリを充電するための充電制御装置について説明したが、ゴルフカートへの適用になんら限定するものではない。また、本実施形態で示した数値(バッテリ電圧値、充電電流値、充電ステージ数、上限時間、充電率等)は任意に設定することができるものであって、これに限るものではない。また、充電モードを変更しないタイプのものであってもよい。
尚、本実施形態における充電制御部53、メモリ54、温度センサ33、充電器40からなる構成が本発明の充電制御装置に相当する。また、本実施形態における電圧検出回路53aが本発明の電池電圧検出手段に相当し、本実施形態における温度センサ33および温度検出回路53bが本発明の電池温度検出手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS17,S41,S52の処理が本発明の上限時間設定手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS20,S44,S55の処理が本発明の電圧判定手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS19,S43,S54が本発明のタイムアップ判定手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS18〜S20の処理が本発明のステージ切替制御手段に相当する。
また、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS24〜S25の処理が本発明の充電モード切替手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS31の処理が本発明の充電回数カウント手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS23〜S25の処理が本発明の充電モード選択手段に相当する。
また、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS21,S22,S45,S56の処理が本発明のモードサイクル変更手段に相当し、本実施形態における充電制御部53が実行する充電制御ルーチンのステップS27の処理が本発明の最終充電ステージ時間決定手段に相当する。
本発明の一実施形態に係る充電制御装置を備えたゴルフカートを示した側面図である。 ゴルフカートの制御システムの概略を示したシステム構成図である。 第1実施形態の充電制御ルーチンを表すフローチャートである。 充電制御ルーチンのなかの、第2ステージ切替判定ルーチンを表すフローチャートである。 充電制御ルーチンのなかの、第3ステージ切替判定ルーチンを表すフローチャートである。 第3ステージ上限時間算出テーブルを表す説明図である。 第4ステージ充電設定時間算出マップを表す説明図である。 充電電流、バッテリ温度、バッテリ電圧の推移を表すグラフである。 第2実施形態としての充電制御ルーチンを表すフローチャートである。 第2ステージ上限時間算出テーブルを表す説明図である。 第2実施形態における充電電流、バッテリ温度、バッテリ電圧の推移を表すグラフである。 第3実施形態としての充電制御ルーチンを表すフローチャートである。 第1ステージ上限時間算出テーブルを表す説明図である。 第3実施形態における充電電流、バッテリ温度、バッテリ電圧の推移を表すグラフである。 第1実施形態の変形例としての充電制御ルーチンを表すフローチャートである。 第2実施形態の変形例としての充電制御ルーチンを表すフローチャートである。 第3実施形態の変形例としての充電制御ルーチンを表すフローチャートである。
符号の説明
10…ゴルフカート、23…駆動モータ、30…駆動バッテリ、31…制御バッテリ、33…温度センサ、40…充電器、41…72V充電回路、42…12V充電回路、50…コントローラ、51…走行制御部、52…駆動回路、53…充電制御部、53a…電圧検出回路、53b…温度検出回路、53c…通信インタフェース、54…メモリ、Tb…バッテリ温度、Vx…バッテリ電圧。

Claims (7)

  1. 蓄電池を充電する充電器を備え、初回充電ステージから最終充電ステージまでの複数回の充電ステージを、各充電ステージの充電電流値を直前の充電ステージの電流値以下に設定して順番に行なう充電制御装置において、
    蓄電池の電圧を検出する電池電圧検出手段と、
    蓄電池の温度を検出する電池温度検出手段と、
    上記電池温度検出手段により検出される電池温度に応じて充電ステージの上限時間を設定する上限時間設定手段と、
    上記電池電圧検出手段により検出される電池電圧が所定の切替電圧に達したか否かを判定する電圧判定手段と、
    上記充電ステージの充電開始から計時し、上記上限時間設定手段により設定される充電ステージの上限時間に達したか否かを判定するタイムアップ判定手段と、
    最終充電ステージの少なくとも1回前の充電ステージから最終充電ステージまでの移行を、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定された電圧判定出力、あるいは、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定された時間判定出力の何れか一方を受けたときに行うステージ切替制御手段と、
    上記最終充電ステージを充電時間の短いノーマルモードと充電時間の長いロングモードとに切り替える充電モード切替手段と、
    上記初回充電ステージから最終充電ステージまでの充電動作を1回の充電動作として充電動作回数をカウントする充電回数カウント手段と、
    予め設定された所定充電回数おきに上記ロングモードを選択し、それ以外はノーマルモードを選択して、選択した充電モードを上記充電モード切替手段に指令する充電モード選択手段と
    を備えたことを特徴とする充電制御装置。
  2. 上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定される前に上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合と、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定される前に上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合とで、上記ロングモードを選択するサイクルを異なる値に設定するモードサイクル変更手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の充電制御装置。
  3. 上記モードサイクル変更手段は、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定される前に上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合に比べて、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定される前に上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定されて上記最終充電ステージに移行した場合は、上記ロングモードを選択するサイクルを長く設定することを特徴とする請求項2記載の充電制御装置。
  4. 上記ステージ切替制御手段は、最終充電ステージのn回前(n>1となる自然数)の充電ステージから最終充電ステージまでの間の各充電ステージにおける次の充電ステージへの移行を、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定された電圧判定出力、あるいは、上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定された時間判定出力の何れか一方を受けたときに行い、
    上記モードサイクル変更手段は、上記電圧判定手段により電池電圧が上記切替電圧に達したと判定される前に上記タイムアップ判定手段により上記上限時間に達したと判定されて次の充電ステージに移行した場合、上記上限時間の到達判定がなされた充電ステージが早い段階であるほど上記ロングモードを選択するサイクルを長く設定することを特徴とする請求項3記載の充電制御装置。
  5. 上記最終充電ステージにおける充電時間を、上記初期充電ステージにおける充電電気量と、上記電池温度検出手段により検出された蓄電池の温度と、上記充電モード選択手段により選択された充電モードとにより決定する最終充電ステージ時間決定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の充電制御装置。
  6. 上記電池温度検出手段は、充電ステージ中に繰り返し蓄電池の温度を検出し、
    上記上限時間設定手段は、上記検出された蓄電池の温度に応じて、上記上限時間を逐次更新していくことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の充電制御装置。
  7. 電動車両の走行用電動モータの駆動電源となる蓄電池の充電に適用されることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の充電制御装置。
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