JP2001101549A - 緊急通報システム端末機器 - Google Patents

緊急通報システム端末機器

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JP2001101549A
JP2001101549A JP27933099A JP27933099A JP2001101549A JP 2001101549 A JP2001101549 A JP 2001101549A JP 27933099 A JP27933099 A JP 27933099A JP 27933099 A JP27933099 A JP 27933099A JP 2001101549 A JP2001101549 A JP 2001101549A
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JP
Japan
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auxiliary battery
voltage
emergency call
system terminal
voltage threshold
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JP27933099A
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English (en)
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Kenji Yoshioka
健司 吉岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 温度が高い場合、また低い場合でも、補助バ
ッテリーの状態を正確に判断可能な緊急通報システム端
末機器を提供する。 【解決手段】 制御部12は、位置情報取得処理部14から
取得した位置情報、内部時計機能による時間データ等を
取得し、補助バッテリー18の異常と判断する電圧閾値を
環境に応じて可変とする。さらに制御部12は、電源制御
装置17に対して、補助バッテリー18の出力電圧を検出す
る制御信号を出力する。電源制御装置17は、制御部12か
らの制御信号により、ADコンバータなどを用いて補助
バッテリー18からの供給電圧信号を計測し、計測データ
を制御部12に出力する。制御部12は、可変した電圧閾値
と、補助バッテリー18からの供給電圧信号を比較し、補
助バッテリー18からの供給電圧が高い場合、正常と判断
し、通常状態を維持する。また、補助バッテリー18から
の供給電圧が低い場合、補助バッテリー18の異常と判断
し、利用者に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急通報システム
において自動車などの車両に搭載されて、交通事故、急
病などの緊急時に、警察、緊急通報センターなどの緊急
通報システムを管轄するセンターに、現在の車両の位置
情報、登録車両などのデータを送信する緊急通報システ
ム端末機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、緊急通報システムにおいて自
動車などの車両に搭載されて、警察、緊急通報センター
などの緊急通報システムを管轄するセンターに、通信事
業者の基地局などを経由して電話発信処理を行う緊急通
報連絡手段を備えた緊急通報システム端末機器が知られ
ている。
【0003】上記緊急通報システム端末機器は、通常
時、車両に既設のメインバッテリーからの電源供給によ
り動作を行う。さらに、交通事故、故障などにより前記
メインバッテリーからの電源供給が途絶えた場合、前記
メインバッテリーの代りに前記端末機器に内蔵する補助
バッテリーからの電源供給に切替え、動作を維持する。
【0004】上記緊急通報システム端末機器は、緊急時
に通報を確実に実行するために内部診断処理装置を有し
正常に動作する状態を確認する。そのため前記補助バッ
テリーにおいても、定期的に異常診断処理を行う。前記
補助バッテリーの診断手段として、供給電圧を監視し、
前記供給電圧の診断により電池消耗、電源供給不可能な
どの補助バッテリーからの電源供給による動作が不可能
と判断した場合、インジケータなどの点滅により、利用
者に異常を通知する。
【0005】なお、補助バッテリーは、緊急通報システ
ムの外部に設置する構成でもよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の緊急通報システ
ム端末機器では、補助バッテリーの供給電圧を監視する
に当たって異常と判断する電圧閾値は、如何なる環境に
おいても一定であった。
【0007】しかし電池は、化学反応により電圧を発生
させるものであり、また前記化学反応は、温度に大きく
依存する。通常、温度が高い場合、化学反応は促進さ
れ、高い電圧を維持した状態で電源供給を行うことが可
能である。一方温度が低い場合、化学反応は抑圧され、
低い電圧による電源供給となる。
【0008】そのため、一定の閾値電圧で診断し且つ高
い電圧を閾値に設定した場合、温度が低くなると異常と
判断する場合が発生し、また一定の閾値電圧で診断し且
つ低い電圧を閾値に設定した場合、温度が高くなるとバ
ッテリーの消耗による異常にもかかわらず、正常と判断
してしまうという問題点を有していた。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
のであり、異常と判断する電圧の閾値を環境に応じて可
変するようにして補助バッテリーの供給電圧を診断する
ことにより、温度が高い場合、また低い場合において
も、補助バッテリーの状態を正確に判断することが可能
な緊急通報システム端末機器を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、車両に搭載され、緊急通報発信釦押下によ
り、センターに自動的に緊急発信を行う緊急通報システ
ム端末機器において、補助バッテリーの異常と判断する
電圧閾値を環境に応じて可変する手段を備え、この電圧
閾値を環境に応じて可変する手段によって補助バッテリ
ーの供給電圧を診断することを特徴とする緊急通報シス
テム端末機器としたものであり、この構成によって、環
境、例えば温度などによって補助バッテリーの性能が変
化することに応じて前記異常と判断する電圧閾値を可変
することにより、補助バッテリーの状態を正確に判断す
ることが可能になる。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、日付によって診断電圧を可変すること
を特徴とする請求項1記載の緊急通報システム端末機器
としたものであり、この構成によって、環境、例えば日
付などによって補助バッテリーの性能が変化することに
応じて前記異常と判断する電圧閾値を可変することによ
り、補助バッテリーの状態を正確に判断することが可能
になる。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、冬期などの比較的外気温の低い日程に
よって診断電圧を下げることを特徴とする請求項2記載
の緊急通報システム端末機器としたものであり、この構
成によって、環境、例えば冬期などによって補助バッテ
リーの性能が変化することに応じて前記異常と判断する
電圧閾値、即ち診断電圧を下げることにより、補助バッ
テリーの状態を正確に判断することが可能になる。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、夏季などの比較的外気温の高い日程に
よって診断電圧を上げることを特徴とする請求項2記載
の緊急通報システム端末機器としたものであり、この構
成によって、環境、例えば夏季などによって補助バッテ
リーの性能が変化することに応じて前記異常と判断する
電圧閾値、即ち診断電圧を上げることにより、補助バッ
テリーの状態を正確に判断することが可能になる。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、地域によって診断電圧を可変すること
を特徴とする請求項1記載の緊急通報システム端末機器
としたものであり、この構成によって、環境、例えば地
域などによって補助バッテリーの性能が変化することに
応じて前記異常と判断する電圧閾値を可変することによ
り、補助バッテリーの状態を正確に判断することが可能
になる。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、外気温の低い地域によって診断電圧を
下げることを特徴とする請求項5記載の緊急通報システ
ム端末機器としたものであり、この構成によって、環
境、例えば外気温の低い地域などによって補助バッテリ
ーの性能が変化することに応じて前記異常と判断する電
圧閾値、即ち診断電圧を下げることにより、補助バッテ
リーの状態を正確に判断することが可能になる。
【0016】本発明の請求項7に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、外気温の高い地域によって診断電圧を
上げることを特徴とする請求項5記載の緊急通報システ
ム端末機器としたものであり、この構成によって、環
境、例えば外気温の高い地域などによって補助バッテリ
ーの性能が変化することに応じて前記異常と判断する電
圧閾値、即ち診断電圧を上げることにより、補助バッテ
リーの状態を正確に判断することが可能になる。
【0017】本発明の請求項8に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、1日の時間によって診断電圧を可変す
ることを特徴とする請求項1記載の緊急通報システム端
末機器としたものであり、この構成によって、環境、例
えば1日の時間などによって補助バッテリーの性能が変
化することに応じて前記異常と判断する電圧閾値を可変
することにより、補助バッテリーの状態を正確に判断す
ることが可能になる。
【0018】本発明の請求項9に記載の発明は、前記補
助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じて
可変する手段は、外気温の低い時間帯によって診断電圧
を下げることを特徴とする請求項8記載の緊急通報シス
テム端末機器としたものであり、この構成によって、環
境、例えば外気温の低い時間帯などによって補助バッテ
リーの性能が変化することに応じて前記異常と判断する
電圧閾値、即ち診断電圧を下げることにより、補助バッ
テリーの状態を正確に判断することが可能になる。
【0019】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
補助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じ
て可変する手段は、外気温の高い時間帯によって診断電
圧を上げることを特徴とする請求項8記載の緊急通報シ
ステム端末機器としたものであり、この構成によって、
環境、例えば外気温の高い時間帯などによって補助バッ
テリーの性能が変化することに応じて前記異常と判断す
る電圧閾値、即ち診断電圧を上げることにより、補助バ
ッテリーの状態を正確に判断することが可能になる。
【0020】本発明の請求項11に記載の発明は、前記
補助バッテリーの異常と判断する電圧閾値を環境に応じ
て可変する手段は、温度センサを備え、前記温度センサ
からの信号によって補助バッテリーの異常を検知するた
めの診断電圧を可変することを特徴とする請求項1記載
の緊急通報システム端末機器としたものであり、温度セ
ンサーによって温度を検出し温度によって補助バッテリ
ーの性能が変化することに応じて前記異常と判断する電
圧閾値を可変することにより、補助バッテリーの状態を
正確に判断することが可能になる。
【0021】本発明の請求項12に記載の発明は、前記
温度センサが比較的外気温の低いことを示す信号を入力
した場合、補助バッテリーの異常を検出するための診断
電圧を下げることを特徴とする請求項11記載の緊急通
報システム端末機器としたものであり、温度センサーに
よって比較的外気温の低いことを示す信号を入力した場
合、補助バッテリーの異常を検出するための診断電圧を
下げることにより、補助バッテリーの状態を正確に判断
することが可能になる。
【0022】本発明の請求項13に記載の発明は、前記
温度センサが比較的外気温の高いことを示す信号を入力
した場合、補助バッテリーの異常を検出するための診断
電圧を上げることを特徴とする請求項11記載の緊急通
報システム端末機器としたものであり、温度センサーに
よって比較的外気温の高いことを示す信号を入力した場
合、補助バッテリーの異常を検出するための診断電圧を
上げることにより、補助バッテリーの状態を正確に判断
することが可能になる。
【0023】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項1乃至13のいずれかに記載の緊急通報システム端末
機器と、前記緊急通報システムを統括して前記緊急通報
システム端末機器から緊急通報発信信号を受信する機能
を備えたセンターとを含む緊急通報システムとしたもの
であり、この構成により、補助バッテリーの状態を正確
に判断することが可能な緊急通報システム端末機器を有
する緊急通報システムを構築することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0025】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施形態における緊急通報システム端末機器の構成を
示すブロック図である。図1において緊急通報システム
端末機器1は、緊急通報システムにおいて自動車などの
車両に搭載されて、交通事故、急病などの緊急時に、警
察、緊急通報センターなどの緊急通報システムを管轄す
るセンターに、現在の車両の位置情報、登録車両などの
データを送信して車両出動要請を行うものである。
【0026】図1において通信アンテナ2は、緊急通報
連絡手段11からの発信信号を通信事業者の基地局に発信
すると共に、通信事業者からの受信信号を緊急通報連絡
手段11に出力する。また緊急通報発信釦3は、利用者が
交通事故、急病などの緊急時に押下し、発信処理を開始
するための信号を生成する。
【0027】図1においてGPSアンテナ4は、GPS
衛星からのデータを受信する。メインバッテリー5は、
車両の電装機器に電源を供給すると共に、緊急通報シス
テム端末機器1に電源供給を行う。
【0028】緊急通報システム端末機器1において、緊
急通報連絡手段11は、制御部12からの発信要求信号に対
し、制御部12から入力した電話番号により、通信事業者
の基地局などを経由してその電話番号に該当する通話相
手に電話発信処理を開始する。また、通話相手からの発
信応答、もしくは通話中信号などの通話中に移行する信
号を受信した場合、音声通話制御、もしくはデータ通信
制御に移行すると共に、通話中に移行したことを知らせ
る信号を制御部12に出力し、さらに、制御部12から入力
した、車両の進行方向、向きなどの情報、および位置情
報などのデータを、通信事業者の基地局などを経由して
その電話番号に該当する通話相手である警察、緊急通報
センターなどの緊急通報システムを管轄するセンターに
発信する処理を行う。
【0029】制御部12は、位置情報取得処理部14より取
得した位置情報などのデータを記憶部15に記録する制御
を行う。また、緊急通報発信釦3からの操作信号により
緊急通報要求があったことを認識し、緊急通報連絡処理
を開始するために、位置情報取得処理部14より入手し記
憶部15などに蓄積した位置情報履歴などのデータを入力
し、さらに、記憶部15から、警察、緊急通報センターな
どの緊急通報システムを管轄するセンターの電話番号を
取得すると共に、その電話番号を用いて緊急通報連絡手
段11に電話の発信要求を行い、さらに、緊急通報連絡手
段11から、その電話番号に該当する通話相手からの発信
応答、もしくは通話中信号などの通話中に移行する信号
を受信した場合、通話状態に移行したと認識し、位置情
報取得処理部14から入手した位置情報履歴データを通信
事業者の基地局などを経由して当該電話番号に対応する
通話相手である警察、緊急通報センターなどの緊急通報
システムを管轄するセンターに発信するための信号を緊
急通報連絡手段11に出力する処理を行う。
【0030】ジャイロセンサ13は、車両の進行方向、向
きなどの情報を生成する。位置情報取得処理部14は、制
御部12に対し、ジャイロセンサ13からのデータ、GPS
受信機16がGPSアンテナ4から受信したデータなどに
より生成した位置情報などのデータを制御部12に出力す
る。
【0031】記憶部15は、警察、緊急通報センターなど
の緊急通報システムを管轄するセンターの電話番号、お
よび緊急通報システム端末機器1を搭載する車両の登録
ナンバー、位置情報取得処理部14で生成した位置情報な
どの情報を格納すると共に、制御部12からの要求信号に
より記録したデータを出力する処理を行う。
【0032】GPS受信機16は、GPSアンテナ4から
入手したデータにより、位置情報などのデータを位置情
報取得処理部14に出力する処理を行う。
【0033】電源制御装置17は、メインバッテリー5か
らの供給電源電圧を監視すると共に、メインバッテリー
5からの供給電源電圧が降下した場合、補助バッテリー
18からの電源供給に切替え、緊急通報システム端末機器
1の動作を維持する。
【0034】補助バッテリー18は、交通事故などにより
メインバッテリー5が破損し、メインバッテリー5から
の電源供給が途絶えた場合、メインバッテリー5の代り
に緊急通報システム端末機器1に電源を供給する。
【0035】次に、本発明の実施形態の動作について説
明する。図1において、位置情報取得処理部14は、ジャ
イロセンサ13からのデータ、GPS受信機16がGPSア
ンテナ4から受信したデータなどにより位置情報データ
を生成する。制御部12は、位置情報取得処理部14より定
期的に位置情報などのデータを取得し、記憶部15に記録
する処理を行う。
【0036】利用者は、交通事故、急病などの緊急時に
緊急通報発信釦3を押下する。緊急通報発信釦3は、利
用者の押下により、押下されたことを示す信号を制御部
12に出力する。制御部12は、緊急通報発信釦3からの操
作信号により緊急通報発信要求があったことを認識し、
緊急通報処理を開始する。
【0037】制御部12は、記憶部15から蓄積した位置情
報などのデータ、および警察、緊急通報センターなどの
緊急通報システムを管轄するセンターの電話番号を取得
すると共に、その電話番号を用いて緊急通報連絡手段11
に電話の発信要求を行う。緊急通報連絡手段11は、通信
アンテナ2を用いて、通信事業者の基地局などを経由し
てその電話番号に該当する通話相手に電話発信処理を開
始する。
【0038】緊急通報連絡手段11は、通話相手からの発
信応答、もしくは通話中信号などの通話中に移行する信
号を受信した場合、通話状態に移行したと認識し、音声
通話制御、もしくはデータ通信制御に移行すると共に、
通話中に移行したことを知らせる信号を、制御部12に出
力する。制御部12は、通話に成功したと判断し、位置情
報などのデータを通信事業者の基地局などを経由して当
該電話番号に対応する通話相手である警察、緊急通報セ
ンターなど緊急通報システムを管轄するセンターに送信
する処理を行う。
【0039】また、緊急通報以外の通常時、制御部12
は、位置情報取得処理部14から取得した位置情報、内部
時計機能による時間データなどを取得し、補助バッテリ
ー18の異常と判断する電圧閾値を環境に応じて可変す
る。さらに制御部12は、電源制御装置17に対して、補助
バッテリー18の出力電圧を検出する制御信号を出力す
る。電源制御装置17は、制御部12からの制御信号によ
り、ADコンバータなどを用いて補助バッテリー18から
の供給電圧信号を計測し、前記計測データを制御部12に
出力する。
【0040】制御部12は、前記可変した電圧閾値と、補
助バッテリー18からの供給電圧信号を比較し、補助バッ
テリー18からの供給電圧が高い場合、正常と判断し、通
常状態を維持する。また、補助バッテリー18からの供給
電圧が低い場合、前記補助バッテリー18の異常と判断
し、インジケータなどを用いて利用者に伝達する処理を
行う。
【0041】前記電圧閾値は、位置情報、日時情報など
により可変する。例えば、位置情報により、現在地が北
の地方と判断した場合、もしくは、日時情報により、気
温の低い冬、もしくは夜の時間帯と判断した場合、前記
電圧閾値を下げる処理を行う。また、位置情報により、
現在地が南の地方と判断した場合、もしくは、日時情報
により、気温の高い夏、もしくは昼の時間帯と判断した
場合、前記電圧閾値を上げる処理を行う。
【0042】補助バッテリー18からの電源供給は、化学
反応によるイオン交換を用いるのが主な方式であり、前
記化学反応は、温度により大きく依存する。比較的温度
が高い場合、前記化学反応は促進され、補助バッテリー
18から高い電圧を維持した電源供給が可能になる。ま
た、比較的温度が低い場合、前記化学反応は抑圧され、
補助バッテリー18は低い電圧を維持した状態で電源供給
を行う。補助バッテリー18の電圧は、前記のように温度
に依存するため、閾値電圧を可変する手段は電池の特性
を判断する上で有効な方法となる。
【0043】このように、位置情報、日付データなどを
用いて補助バッテリー18の電圧閾値を可変することを特
徴とするものであり、温度などの補助バッテリー18の性
能が変化する要素に応じて前記異常と判断する電圧閾値
を可変することにより、補助バッテリー18の状態を正確
に判断することが可能になる。
【0044】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施形態における緊急通報システム端末機器について説
明する。図2は、本発明の第2の実施形態に係る補助バ
ッテリーの異常を温度センサーによる温度データによっ
て判断する緊急通報システム端末機器の構成を示す図で
ある。
【0045】図2において、制御部12は、図1に示す制
御部12と同様の制御部であり、また電源制御装置17は、
図1に示す電源制御装置17と同様の電源制御装置であ
り、補助バッテリー18は、図1に示す補助バッテリー18
と同様の補助バッテリーである。
【0046】また、熱電対素子などにより構成される温
度センサー19は、電池の温度などを測定し、前記測定結
果を制御部12に出力する処理を行う。
【0047】緊急通報処理以外の通常時、制御部12は、
温度センサー19に対して、電池の温度情報を要求する信
号を出力する。温度センサー19は、前記要求に対し、電
池の表面温度などを計測し、前記計測した温度データを
制御部12に出力する処理を行う。
【0048】制御部12は、前記温度データを用いて、補
助バッテリー18の異常と判断する電圧閾値を可変する。
さらに制御部12は、電源制御装置17に対して、補助バッ
テリー18の出力電圧を検出する制御信号を出力する。電
源制御装置17は、制御部12からの制御信号により、AD
コンバータなどを用いて補助バッテリー18の電圧を計測
し、前記計測した結果である供給電圧信号を制御部12に
出力する。
【0049】制御部12は、前記可変した電圧閾値と、補
助バッテリー18からの供給電圧信号を比較し、補助バッ
テリー18からの供給電圧が高い場合、正常と判断し、通
常状態を維持する。また、補助バッテリー18からの供給
電圧が低い場合、補助バッテリー18の異常と判断し、イ
ンジケータなどを用いて利用者に伝達する処理を行う。
【0050】前記電圧閾値は、温度センサー19からの温
度情報により可変される。例えば、前記温度データによ
り比較的低い温度と判断した場合、前記電圧閾値を下げ
る処理を行う。また、前記温度データにより比較的高い
温度と判断した場合、前記電圧閾値を上げる処理を行
う。
【0051】このように、温度センサー19からの情報を
用いて補助バッテリー18の電圧閾値を可変することを特
徴とするものであり、温度などの補助バッテリー18の性
能が変化する要素に応じて前記異常と判断する電圧閾値
を可変することにより、補助バッテリー18の状態を正確
に判断することが可能になる。
【0052】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、異常と判断する電圧の閾値を環境に応じて可
変するようにして補助バッテリーの供給電圧を診断する
ことにより、温度が高い場合、また低い場合において
も、補助バッテリーの状態を正確に判断することが可能
な緊急通報システム端末機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における緊急通報シス
テム端末機器の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第2の実施形態に係る補助バッテリー
の異常を温度センサーによる温度データによって判断す
る緊急通報システム端末機器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 緊急通報システム端末機器 2 通信アンテナ 3 緊急通報発信釦 4 GPSアンテナ 5 メインバッテリー 11 緊急通報連絡手段 12 制御部 13 ジャイロセンサ 14 位置情報取得処理部 15 記憶部 16 GPS受信機 17 電源制御装置 18 補助バッテリー 19 温度センサー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載され、緊急通報発信釦押下に
    より、センターに自動的に緊急発信を行う緊急通報シス
    テム端末機器において、補助バッテリーの異常と判断す
    る電圧閾値を環境に応じて可変する手段を備え、この電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段によって補助バッテ
    リーの供給電圧を診断することを特徴とする緊急通報シ
    ステム端末機器。
  2. 【請求項2】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、日付によって診
    断電圧を可変することを特徴とする請求項1記載の緊急
    通報システム端末機器。
  3. 【請求項3】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、冬期などの比較
    的外気温の低い日程によって診断電圧を下げることを特
    徴とする請求項2記載の緊急通報システム端末機器。
  4. 【請求項4】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、夏季などの比較
    的外気温の高い日程によって診断電圧を上げることを特
    徴とする請求項2記載の緊急通報システム端末機器。
  5. 【請求項5】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、地域によって診
    断電圧を可変することを特徴とする請求項1記載の緊急
    通報システム端末機器。
  6. 【請求項6】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、外気温の低い地
    域によって診断電圧を下げることを特徴とする請求項5
    記載の緊急通報システム端末機器。
  7. 【請求項7】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、外気温の高い地
    域によって診断電圧を上げることを特徴とする請求項5
    記載の緊急通報システム端末機器。
  8. 【請求項8】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、1日の時間によ
    って診断電圧を可変することを特徴とする請求項1記載
    の緊急通報システム端末機器。
  9. 【請求項9】 前記補助バッテリーの異常と判断する電
    圧閾値を環境に応じて可変する手段は、朝晩などの比較
    的外気温の低い時間帯によって診断電圧を下げることを
    特徴とする請求項8記載の緊急通報システム端末機器。
  10. 【請求項10】 前記補助バッテリーの異常と判断する
    電圧閾値を環境に応じて可変する手段は、日中の比較的
    外気温の高い時間帯によって診断電圧を上げることを特
    徴とする請求項8記載の緊急通報システム端末機器。
  11. 【請求項11】 前記補助バッテリーの異常と判断する
    電圧閾値を環境に応じて可変する手段は、温度センサを
    備え、前記温度センサからの信号によって補助バッテリ
    ーの異常を検知するための診断電圧を可変することを特
    徴とする請求項1記載の緊急通報システム端末機器。
  12. 【請求項12】 前記温度センサが比較的外気温の低い
    ことを示す信号を入力した場合、補助バッテリーの異常
    を検出するための診断電圧を下げることを特徴とする請
    求項11記載の緊急通報システム端末機器。
  13. 【請求項13】 前記温度センサが比較的外気温の高い
    ことを示す信号を入力した場合、補助バッテリーの異常
    を検出するための診断電圧を上げることを特徴とする請
    求項11記載の緊急通報システム端末機器。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    緊急通報システム端末機器と、前記緊急通報システム端
    末機器を統括して前記緊急通報システム端末機器から緊
    急通報発信信号を受信する機能を備えたセンターとを含
    む緊急通報システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9000728B2 (en) 2010-07-01 2015-04-07 Denso Corporation Vehicular electric charge control apparatus and emergency notification system
CN111483415A (zh) * 2019-01-28 2020-08-04 吉利汽车研究院(宁波)有限公司 一种车辆蓄电池亏电后的救援方法及装置

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