JP2012005240A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】反りの発生を抑えつつ、取付ボルトの締め付けトルクに耐え得る充分な剛性を確保可能なボルト固定部を備えた電気接続箱を提供する。
【解決手段】第一ケース12と第二ケース14の各周壁部20,52に第一固定板42と第二固定板62を突設する一方、それら各固定板42,62の両側縁部に、各周壁部20,52から外方に突出形成した第一補強リブ38と第二補強リブ70とを連接し、更に、第二固定板62の外周縁部に周縁リブ72を形成した。そして、第一固定板42と第二固定板62とを、また第一補強リブ38と第二補強リブ70とをそれぞれ重ね合わせると共に、周縁リブ72の内側に第一固定板42を嵌め合わせて、取付ボルトの挿通孔76を有するボルト固定部74を形成して、構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の支持部材に対してボルト固定される電気接続箱に関する。
従来から、自動車の車室内やエンジンルーム等には、ヒューズボックス、リレーボックス、ジャンクションボックス等の電気接続箱が装着されている。このような電気接続箱は、車体パネルやメーターパネル等の自動車の支持部材に対してボルト固定される場合が多い。例えば、特開2003−92816号公報(特許文献1)に示されているように、電気接続箱の合成樹脂製のケースに対してボルト固定部を一体的に突設すると共に、このボルト固定部に設けられたボルト挿通孔を通して取付ボルトを支持部材に螺着することにより、電気接続箱が車体側支持部に固定的に装着される。
ところで、電気接続箱を支持部材に固定するに際しては、支持部材に入力される振動等で電気接続箱が変位したり外れたりすることを避けるために、大きなボルト固定力によって強固に固定する必要がある。それ故、取付ボルトの締め付け力を大きく確保する必要があるが、そのために、取付ボルトの大きな締め付けトルクに耐え得るように、ボルト固定部の板厚を厚くしてボルト固定部の剛性を確保することが行われている。
ところが、ボルト固定部の板厚を厚くすると、電気接続箱のケースに一体的に突設されているボルト固定部が、射出成形後の熱収縮による反りの影響を受けやすくなる。その結果、ボルト固定部の平坦性の確保が困難となり、取付ボルトを完全に締め付けることが困難となって、取付ボルトによる所期の固定力が得られなくなる場合があった。
また、ボルト固定部に反りがあることで、取付ボルトの締め付けに際して、ボルト固定部やケース側に対して予期せぬ応力の集中が発生する可能性があり、電気接続箱の亀裂や破損を生じさせるおそれがあった。
特開2003−92816号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、反りの発生を抑えつつ取付ボルトの締め付けトルクに耐え得る充分な剛性を確保することができるボルト固定部を備えた、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、第一ケースと第二ケースが組み合わされて、内部に電気回路体の収容空間が形成されていると共に、自動車の支持部材に対して取付ボルトで固定されるボルト固定部が設けられた電気接続箱において、前記第一ケースの周壁部から外方に突出形成された第一固定板と前記第二ケースの周壁部から外方に突出形成された第二固定板とが前記第一ケースと前記第二ケースの組み合わせ方向で互いに重ね合わされて、前記取付ボルトの挿通孔を有する前記ボルト固定部が構成されている一方、前記第一固定板の両側縁部に対して前記第一ケースの周壁部から外方に突出形成された第一補強リブがそれぞれ連接されている一方、前記第二固定板の両側縁部に対して前記第二ケースの周壁部から外方に突出形成された第二補強リブがそれぞれ連接されていると共に、前記第二固定板の外周縁部に沿って延びる周縁リブが形成されて前記第二補強リブにそれぞれ連接されており、前記第二固定板の前記周縁リブの内周側に前記第一固定板が嵌め合わされていると共に、前記第二固定板の各前記第二補強リブに対してそれぞれの内側から前記第一固定板の各前記第一補強リブが重ね合わされていることを特徴とする。
本態様によれば、ボルト固定部を、第一固定板と第二固定板の二つの分割体で協働して形成することができる。そのため、第一固定板と第二固定板のそれぞれの厚さを薄くできる。それにより、ボルト固定部を1枚の厚い板材にて構成する場合に比して、第一及び第二固定板をそれぞれ形成する樹脂量を有利に少なく抑え得る。その結果、それら第一及び第二固定板の成形時の反りの問題を効果的に解消できる。
また、第一及び第二固定板の両側縁部を、第一ケースと第二ケースのそれぞれの周壁部から突出形成された各補強リブで支持させることができる。これによって、第一及び第二固定板が薄肉とされていても、それら第一及び第二固定板のそれぞれの剛性、更にはボルト固定部全体の剛性を十分に確保できる。特に、第一固定板が重ね合わされる第二固定板に、周縁リブを設けて、この周縁リブを補強リブに連接することで、一層の剛性強化が図られる。
しかも、単に、第一固定板と第二固定板とを重ね合わせるだけでなく、それらに設けられた第一補強リブと第二補強リブとを互いに重ね合わせることで、各固定板、ひいてはボルト固定部の剛性を、より一層有利に高めることができる。また、それと共に、ボルト固定部を第一固定板と第二固定板との分割構造としたことによって生ずる第一固定板と第二固定板との相互の位置ずれの問題も、補強リブ同士の当接、及び第一固定板周縁部の第二固定板の周縁リブへの当接を巧みに利用することにより、効果的に解消できる。
加えて、第二固定板の周縁リブの内側への第一固定板の周縁部の嵌めこみ一体化と、補強リブ同士の嵌め込み一体化により、十分に高い相互補強効果を更に有利に確保できる。その結果、曲げモーメントに対する変形強度も、効果的に高めることが可能となる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の電気接続箱において、前記第一固定部板と前記第二固定板との重ね合わせ部分には、一方の固定板から他方の固定板に向かって突出する嵌合突部と、前記他方の固定板において前記嵌合突部が嵌め込まれる嵌合凹部とが形成されているものである。
本態様によれば、両固定板の重ね合わせ面間に、凹凸係合による位置決めガイドを嵌合突部と嵌合凹部とにて設けることができる。それによって、取付ボルトの締め付けトルクによる重ね合わせ面間の位置ずれを一層確実に防止できる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載の電気接続箱において、前記第一固定板と前記第二固定板とを重ね合わせて構成された前記ボルト固定部には、前記支持部材に突出形成された位置決めピンを挿通するピン挿通孔が形成されているものである。
本態様によれば、取付ボルトの装着部付近に位置決めピンの挿通孔を設けることができる。そのため、ボルト固定作業における位置決め精度の向上、作業性の向上等が図られる。なお、ボルト固定部にピン挿通孔を形成することで、ボルト固定部は大型化するものの、上記の分割構造および補強構造により、大型化による反りの問題を回避しつつ強度を確保することができる。
本発明によれば、ボルト固定部での反りの発生を有利に抑えつつ、ボルト固定部において、取付ボルトの締付けトルクに耐え得る充分な剛性を確保できる。その結果、取付ボルトを完全に締め付けて、取付ボルトによる所期の固定力を得ることができると共に、取付ボルトの締付けによる電気接続箱の亀裂や破損の発生を未然に防止できる。
本発明の第一の実施形態としての電気接続箱の斜視図。 図1に示された電気接続箱の分解斜視図。 図1に示された電気接続箱を構成するアッパケースの要部の下方斜視図。 図1に示された電気接続箱を自動車に装着した状態での部分拡大図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1及び図2には、本発明の一実施形態として、自動車用の電気接続箱10が、その組合せ状態での斜視形態と分解状態での斜視形態とにおいて、それぞれ示されている。それら図1及び図2から明らかなように、電気接続箱10は、第一ケースとしてのアッパケース12と、第二ケースとしてのロアケース14とを有し、それらが上下方向において互いに組み合わされて構成されている。また、そのような電気接続箱10の内部には、所定の収容空間が形成され、この収容空間内に、絶縁板に対して図示しないバスバーや単芯線、接続端子が組み付けられて内部回路を構成する電気回路体16が収容されている。なお、以下の説明において、便宜上、アッパケース12側を上側、ロアケース14側を下側と言うこととする。
より具体的には、アッパケース12は、合成樹脂製で、下方に向かって開口する略長方形状の有底の箱体からなっている。そして、略長方形の平板からなる天板部18と、この天板部18の外周縁部から下方に突出して、周方向に連続して延びる周壁部20とを、一体的に有している。この周壁部20は、全体として、略長方形の枠体形状を呈している。
アッパケース12の天板部18には、ヒューズ装着部22とコネクタ装着部24とリレー装着部26とが、それぞれ複数個ずつ設けられている。図に明示されてはいないものの、それら各装着部22,24,26には、電気回路体16に設けられた接続端子が、天板部18を貫通して、突出配置されている。そして、それら接続端子に対して、ヒューズ装着部22、コネクタ装着部24、リレー装着部26にそれぞれ装着されるヒューズやコネクタ、リレーの端子部が接続されるようになっている。
アッパケース12の周壁部20は、アッパケース12(天板部18)の長さ方向に延びる第一側壁部28a及び第二側壁部28bと、その幅方向に延びる第三側壁部28c及び第四側壁部28dとからなっている。
第一側壁部28aと第二側壁部28bのそれぞれの延出方向の中間部には、係止突起30が、延出方向に間隔を開けて、それぞれ複数個(ここでは2個又は3個)ずつ設けられている。また、第三側壁部28cと第四側壁部28dのそれぞれの延出方向の一端部側にも、係止突起30が、それぞれ1個ずつ設けられている。更に、各側壁部28a,28b,28c,28dにおける各係止突起30の両サイド部位には、位置決め突起32が、それぞれ1個ずつ形成されている。
そして、第一側壁部28aの延出方向両端側部分と、第三側壁部28cと第四側壁部28dの延出方向における係止突起30の形成側とは反対側の端部とには、第一固定部34が、それぞれ1個ずつ一体形成されている。それら複数個の第一固定部34は、互いに同じ構造を有している。
すなわち、第一固定部34は、図2に示されるように、第一、第三、及び第四の側壁部28a,28c,28dに一体形成された突出板部36を有している。この突出板部36は、所定の幅寸法で各側壁部28a,28c,28d(周壁部20)の下端縁から下方に突出して延びる突出部分を備えた薄肉平板からなっている。
そのような突出板部36の外面の幅方向両端縁部には、第一補強リブ38が、それぞれ1個ずつ、一体的に立設されている。また、突出板部36の外面の幅方向中間部には、中間補強リブ40が、一体的に立設されている。即ち、各第一補強リブ38と各中間補強リブ40とが、突出板部36を介して、周壁部20から外方に突出形成されている。それら各第一補強リブ38と中間補強リブ40は、何れも、突出板部36の全長に亘って上下方向に連続して延びる薄肉の平板からなっている。そして、第一補強リブ38は、下方に向かうに従って次第に幅広となる直角三角形形状を有している。中間補強リブ40は、全長に亘って同一の幅とされた長方形状を有している。
また、突出板部36における周壁部20の下端縁から下方への突出部分の外面の先端部には、第一固定板42が一体形成されている。この第一固定板42は、突出板部36に対して略90°の角度で突出している。即ち、第一固定板42は、周壁部20の下端縁よりも下側の位置で、アッパケース12の周壁部20に対して、突出板部36を介して、外方に向かって突出形成されている。そして、突出板部36の幅方向両側端縁部にそれぞれ設けられた2個の第一補強リブ38,38下端縁部間に架設されている。換言すれば、アッパケース12の周壁部20から外方に突出形成された2個の第一補強リブ38,38が第一固定板42の両側縁部に連接されている。
この第一固定板42は、突出板部36と同程度の薄い肉厚と、突出板部36と同一の幅とを有している。第一固定板42の上面の幅方向中間部には、中間補強リブ40の下端縁が一体化されている。そして、この第一固定板42の中間補強リブ40を間に挟んだ幅方向一方側に、第一ボルト孔44が、また、その幅方向の他方側に、第一位置決め孔46が、それぞれ第一固定板42を厚さ方向に貫通して形成されている。それら第一ボルト孔44と第一位置決め孔46は、何れも、円形状又は長円形状を有している。
また、図3から明らかなように、第一固定板42の下面の幅方向中間部における第一ボルト孔44と第一位置決め孔46との間には、嵌合突部48が、一体的に突設されている。この嵌合突部48は、比較的に低い高さを有する薄肉(狭幅)の平板からなる突条形態を有している。このような嵌合突部48は、周壁部20から下方に突出する突出板部36の突出部分から延び出している。そして、その長さが、第一固定板42の突出板部36からの突出方向の基端から突出方向先端にまで達しない長さとされている。
一方、図1及び図2に示されるように、ロアケース14は、合成樹脂製で、上方に向かって開口する略長方形状の有底の箱体からなっている。そして、略長方形の平板からなる底板部50と、この底板部50の外周縁部から上方に突出して、周方向に連続して延びる周壁部52とを、一体的に有している。この周壁部52は、全体として、略長方形の枠体形状を呈している。
ロアケース14の周壁部52は、ロアケース14(底板部50)の長さ方向に延びる第一側壁部54a及び第二側壁部54bと、その幅方向に延びる第三側壁部54c及び第四側壁部54dとからなっている。
第一側壁部54aと第二側壁部54bのそれぞれの延出方向の中間部には、係止部56が、延出方向に間隔を開けて、それぞれ複数個(ここでは2個又は3個)ずつ設けられている。また、第三側壁部54cと第四側壁部54dのそれぞれの延出方向の一端部側にも、係止部56が、それぞれ1個ずつ設けられている。それら各係止部56は、アッパケース12の各側壁部28a,28b,28c,28dにそれぞれ設けられた係止突起30が係止可能な構造を有している。そして、ロアケース14の周壁部52における周方向での各係止部56の配設位置が、アッパケース12の周壁部20における周方向での各係止突起30の配設位置と同じ位置とされている。
また、各側壁部54a,54b,54c,54dにおける各係止部56の両サイド部位には、位置決め凹部58が、それぞれ1個ずつ形成されている。それら各位置決め凹部58は、アッパケース12の各側壁部28a,28b,28c,28dにそれぞれ設けられた位置決め突起32が挿入可能な構造を有している。そして、ロアケース14の周壁部52における周方向での各位置決め凹部58の配設位置が、アッパケース12の周壁部20における周方向での各位置決め突起32の配設位置と同じ位置とされている。
そして、第一側壁部54aの延出方向両端側部分と、第三側壁部54cと第四側壁部54dの延出方向における係止部56の形成側とは反対側の端部とには、第二固定部60が、それぞれ1個ずつ一体形成されている。ロアケース14の周壁部52における周方向での各第二固定部60の配設位置は、アッパケース12の周壁部20における周方向での各第一固定部34の配設位置と同じ位置とされている。そして、それら複数個の第二固定部60は、互いに同じ構造を有している。
すなわち、第二固定部60は、第二固定板62を有している。この第二固定板62は、第一、第三、及び第四側壁部54a,54c,54dのそれぞれの外面の下端縁から90°の角度で周壁部52の外方に突出している。即ち、第二固定板62は、ロアケース14の周壁部52の下端縁から外方に向かって一体的に突出形成されている。このようなロアケース14の周壁部52における周方向での各第二固定板62の配設位置が、アッパケース12の周壁部20における周方向での各第一固定板42の配設位置と同じ位置とされている。
第二固定板62は、第一固定板42と同程度の薄い肉厚と、第一固定板42よりも一周り大きな大きさとを有している。そして、第二固定板62の幅方向(周壁部52の周方向に対応する方向)の一方側には、第二ボルト孔64が、また、その幅方向の他方側には、第二位置決め孔66が、それぞれ第二固定板62を厚さ方向に貫通して形成されている。それら第二ボルト孔64と第二位置決め孔66は、何れも、円形状又は長円形状を有している。また、第二ボルト孔64と第二位置決め孔66の第二固定板62での形成位置が、第一固定板42での第一ボルト孔44と第一位置決め孔46の形成位置と同じ位置とされている。第二ボルト孔64は、第一ボルト孔44よりも一回り大きな大きさを有している。一方、第二位置決め孔66は、第一位置決め孔46よりも一回り小さな大きさを有している。
また、第二固定板62の幅方向中間部における第二ボルト孔64と第二位置決め孔66との間には、嵌合凹部としての嵌合孔68が設けられている。この嵌合孔68は、第二固定板62の周壁部52からの突出方向に延びる細長い長方形状を有し、第一固定板42の下面に突設された嵌合突部48が嵌合可能とされている。
第二固定板62の幅方向両側縁部には、第二補強リブ70が、それぞれ1個ずつ一体的に立設されている。それら各第二補強リブ70は、第一、第三、及び第四の側壁部54a,54c,54dの全高に亘って上下方向に連続して延びる薄肉の平板からなり、全体形状が、下方に向かうに従って次第に幅広となる直角三角形形状とされている。そして、そのような第二補強リブ70が、幅広の下端辺縁部において、第二固定板62の幅方向の縁部に一体化されている一方、鉛直方向に延びる辺縁部において、各側壁部54a,54c,54dに一体化されている。即ち、ロアケース14の周壁部52から外方に突出形成された第二補強リブ70が、第二固定板62の幅方向両側縁部に連接されているのである。
また、第二固定板62の外周縁部には、第二補強リブ70が連接される幅方向両側縁部を除く部分に、周縁リブ72が一体的に立設されている。この周縁リブ72は、その高さが、第一固定板42の厚さと略同一の寸法とされている。そして、第二固定板62の幅方向一方側の第二補強リブ70形成部位から、幅方向他方側の第二補強リブ70の形成部位に向かって、第二固定板62の外周縁部に沿って延びるように配置されている。この周縁リブ72は、第二固定板62の幅方向両側にそれぞれ設けられた第二補強リブ70,70にそれぞれ連接されている。
そして、上記のような構造とされたアッパケース12とロアケース14とが、前者を上側に位置させ、且つそれらの間に電気回路体16を間に挟んだ状態で、互いに開口側で組み合わされている。このアッパケース12とロアケース14の組合せは、アッパケース12の周壁部20が、ロアケース14の周壁部52の内側に嵌め込まれることにより実現される。また、そのような組合せに際しては、アッパケース12の各位置決め突起32が、それと対応位置するロアケース14の位置決め凹部58内に挿入させられることにより、アッパケース12とロアケース14との位置決めが行われるようになっている。そして、アッパケース12の各係止突起30が、それと対応位置するロアケース14の係止部56に係止させられることにより、アッパケース12とロアケース14との組合せ状態がロックされる。これによって、電気接続箱10が形成されている。このような電気接続箱10内には、アッパケース12とロアケース14との間に収容空間が形成されて、この収容空間内に、電気回路体16が収容されているのである。
そして、図1及び図4に示されるように、アッパケース12とロアケース14との組合せによって、互いに対応位置する第一固定部34と第二固定部60とが相互に組み付けられる。即ち、アッパケース12の周壁部20の下端縁よりも下側に位置する第一固定板42が、第二固定板62上に重ね合わされる。この重ね合わせ状態下で、第一固定板42が、第二固定板62の周縁リブ72の内側に嵌め合わされて、第一固定板42の外周面が周縁リブ72の内周面に接触する。また、第二固定板62の幅方向両側に立設された第二補強リブ70のそれぞれの内側面(互いの対向面)に対して、第一固定板42の幅方向両側に立設された第一補強リブ38が重ね合わされる。この第一固定部34と第二固定部60との組付けに際しては、第一固定板42の下面に突設された嵌合突部48が、第二固定板62に設けられた嵌合孔68に嵌め入れられることで、第一固定部34(第一固定板42)と第二固定部60(第二固定板62)とが容易に位置合わせされるようになっている。
これによって、電気接続箱10(ロアケース14)の周壁部52に対して、第一固定部34と第二固定部60とが相互に組み付けられてなるボルト固定部74の複数(ここでは4個)が、周方向に間隔を開けて、一体的に形成される。そして、それら各ボルト固定部74には、第一固定板42の第一ボルト孔44と第二固定板62の第二ボルト孔64とにて、ボルト挿通孔76が形成される。また、第一固定板42の第一位置決め孔46と第二固定板62の第二位置決め孔66とにて、ピン挿通孔78が形成される。
このような電気接続箱10を自動車に装着する場合には、例えば、図4に示されるように、電気接続箱10を自動車の支持部材80上に配置する。それと共に、支持部材80上に一体形成された複数(図4は1個のみ示す)の位置決めピン82を、ボルト固定部74のピン挿通孔78内に、その下側開口部(第二位置決め孔66)側から挿通する。これにより、電気接続箱10を支持部材80上の所定位置に位置決めする。また、そのような位置決め下で、図示しない取付ボルトを、ボルト固定部74のボルト挿通孔76内に、その上側開口部(第一ボルト孔44)側から挿通する。そして、ボルト挿通孔76に挿通された取付ボルトを、支持部材80上に位置決めピン82と隣接して設けられた螺合部84の雌ねじ孔に螺入する。これにより、電気接続箱10を支持部材80にボルト固定するのである。
このように、本実施形態の電気接続箱10では、ボルト固定部74の取付ボルトの挿通部分が、比較的に薄肉の第一固定板42と第二固定板62とが互いに重ね合わされて形成されている。つまり、ボルト固定部74のボルト挿通部分が、第一固定板42と第二固定板62の二つの分割体からなる分割構造とされている。そのため、ボルト固定部74のボルト挿通部分を1枚の厚い板材にて形成する場合に比して、第一固定板42と第二固定板62を略半分の樹脂量でそれぞれ形成することができる。これによって、第一固定板42と第二固定板62の形成時に、それら各固定板42,62に反りが生じることを有利に防止できる。また、第一固定板42の下面に嵌合突部48に一体形成されていることによっても、第一固定板42の反りを効果的に防止できる。
従って、そのような電気接続箱10においては、ボルト固定部74のボルト挿通孔76に挿通された取付ボルトを支持部材80の螺合部84に完全に締め付けて、取付ボルトによる所期の固定力を得ることができる。また、ボルト固定部74のボルト挿通部分の反りによって、取付ボルトの締付け時に、ボルト固定部74やアッパケース12、ロアケース14に対して予期せぬ応力の集中が発生し、更にはそれに起因した亀裂や破損が生じることを未然に防止できる。
そして、ボルト固定部74での反りの問題が有利に解消されるため、ボルト固定部74を大型化でき、1個のボルト固定部74に対して、ボルト挿通孔76とピン挿通孔78の両方を形成可能となっている。これによって、ボルト挿通孔76とピン挿通孔78とを近接配置可能となって、寸法公差を小さくでき、以って、位置決め精度の向上が図られる。その結果、ボルト締め作業の高精度化・効率化を実現可能となる。また、ボルト固定部74での反りがないため、位置決めピン82をピン挿通孔78内に、確実に且つ容易に挿入できる。
また、本実施形態の電気接続箱10では、薄肉の第一及び第二固定板42,62の両側縁部に、アッパケース12とロアケース14の各周壁部20,52に突出形成された第一及び第二補強リブ38,70が連接されている。これによって、薄肉とされた第一及び第二固定板42,62が第一及び第二補強リブ38,70にて確実に支持される。その結果、第一及び第二固定板42,62が薄肉とされているにも拘わらず、それら各固定板42,62の剛性、更にはボルト固定部74全体の剛性を十分に確保できる。また、第一固定板42が重ね合わされる第二固定板62に対して、第二補強リブ70,70に連接された周縁リブ72が設けられていることにより、第二固定板62と、それと重ね合わされる第一固定板42の剛性強化が、より一層有利に図られる。しかも、第一補強リブ38と第二補強リブ70とが互いに重ね合わされていることによっても、ボルト固定部74全体の剛性を、より一層有利に高めることができる。これらの結果、ボルト固定部74において、取付ボルトの締め付けトルクに耐え得る充分な剛性を確保できる。
さらに、ボルト固定部74を第一固定部34と第二固定部60との分割構造としたことによって生ずる第一固定部34と第二固定部60との相互の位置ずれの問題も、第一補強リブ38と第二補強リブ70の相互の当接、及び第二固定板62の周縁リブ72の内周面に対する第一固定板42の外周面の当接により、効果的に解消できる。
また、第一固定板42と第二固定板62との重ね合わせと、第一固定板42の外周面と第二固定板62の周縁リブ72の内周面との当接と、第一補強リブ38と第二補強リブ70との当接とにより、曲げモーメントに対する変形強度も、効果的に高めることが可能となる。
さらに、本実施形態の電気接続箱10では、第一固定板42の嵌合突部48が、第二固定板62の嵌合孔68内に嵌入されている。これによって、第一固定板42と第二固定板62との位置合わせが容易となるだけでなく、取付ボルトの締め付けトルクによる第一固定板42と第二固定板62との位置ずれを一層確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、第一固定板42に嵌合凹部としての嵌合孔68を設ける一方、第二固定板62に嵌合突部48を設けることも可能である。なお、嵌合凹部は、第一固定板42を貫通していなくとも良い。
第一及び第二ケースとしてのアッパ及びロアケース12,14の各周壁部20,52に対する第一固定部34(第一固定板42)や第二固定部60(第二固定板62)の形成位置や形成個数は、電気接続箱10全体の大きさなどに応じて適宜に変更可能である。
また第一固定板42や第二固定板62、第一補強リブ38や第二補強リブ70の板厚寸法は適宜に設定可能であり、反りの問題が生じなければ、何れか一方を他方よりも厚くする等、相互に異ならせても良い。
10:電気接続箱、12:アッパケース(第一ケース)、14:ロアケース(第二ケース)、16:電気回路体、20:周壁部、38:第一補強リブ、42:第一固定板、48:嵌合突部、52:周壁部、62:第二固定板、68:嵌合孔(嵌合凹部)、70:第二補強リブ、72:周縁リブ、74:ボルト固定部、76:ボルト挿通部、78:ピン挿通孔、80:支持部材、82:位置決めピン

Claims (3)

  1. 第一ケースと第二ケースが組み合わされて、内部に電気回路体の収容空間が形成されていると共に、自動車の支持部材に対して取付ボルトで固定されるボルト固定部が設けられた電気接続箱において、
    前記第一ケースの周壁部から外方に突出形成された第一固定板と前記第二ケースの周壁部から外方に突出形成された第二固定板とが前記第一ケースと前記第二ケースの組み合わせ方向で互いに重ね合わされて、前記取付ボルトの挿通孔を有する前記ボルト固定部が構成されている一方、
    前記第一固定板の両側縁部に対して前記第一ケースの周壁部から外方に突出形成された第一補強リブがそれぞれ連接されている一方、前記第二固定板の両側縁部に対して前記第二ケースの周壁部から外方に突出形成された第二補強リブがそれぞれ連接されていると共に、前記第二固定板の外周縁部に沿って延びる周縁リブが形成されて前記第二補強リブにそれぞれ連接されており、前記第二固定板の前記周縁リブの内周側に前記第一固定板が嵌め合わされていると共に、前記第二固定板の各前記第二補強リブに対してそれぞれの内側から前記第一固定板の各前記第一補強リブが重ね合わされていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記第一固定部板と前記第二固定板との重ね合わせ部分には、一方の固定板から他方の固定板に向かって突出する嵌合突部と、前記他方の固定板において前記嵌合突部が嵌め込まれる嵌合凹部とが形成されている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記第一固定板と前記第二固定板とを重ね合わせて構成された前記ボルト固定部には、前記支持部材に突出形成された位置決めピンを挿通するピン挿通孔が形成されている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
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