JP2012004220A - 固体電解コンデンサおよび電源回路 - Google Patents

固体電解コンデンサおよび電源回路 Download PDF

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Abstract

【課題】安定したESRと構造を得ること。
【解決手段】固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子2と、コンデンサ素子2の陰極に電気的に接続される陰極接続部41を備える陰極端子板金4aと、コンデンサ素子2を介して陰極接続部41と対向して設けられ、陰極に電気的に接続される陰極接続部43を備える補助陰極板金4bと、を有し、陰極端子板金4aは、陰極接続部41に電気的に接続される凹部421cを備え、補助陰極板金4bは、陰極接続部43に電気的に接続され凹部421cに係合する端部441を備え、陰極端子板金4aが外部端子部422を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は固体電解コンデンサおよび電源回路に関する。
LSI(Large Scale Integration)等の集積回路の周辺に、電源供給用に配置される固体電解コンデンサが知られている。
固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と、コンデンサ素子の陽極に接続される陽極リードフレームと、コンデンサ素子の陰極に接続される陰極リードフレームと、コンデンサ素子を被覆密封する外装樹脂とを有するものが知られている。なお、陽極リードフレームの一部と陰極リードフレームの一部は、外装樹脂から露出している。
このようなコンデンサにおいて、等価直列抵抗(以下ESRと呼ぶ)の低減を目的としてコンデンサ素子と陰極端子リードフレームとの接続面積を増すために、コンデンサ素子に少なくとも1つの補助陰極リードフレームが接続され、この補助陰極リードフレームと陰極リードフレームとが互いに接続される構成が知られている。
特開2004−247665号公報
しかしながら、部品寸法精度による影響や、製造時の振動等により、補助陰極リードフレームと陰極リードフレームとの接続が不十分であったり、補助陰極リードフレームと陰極リードフレームとが接続されない等の不具合が生じる場合があった。
このように、未着や剥離が発生すると、接続抵抗が増してESR値が大きくなり所望する電気的特性が得られない問題があった。また、完全に剥離しなくても接続面積が減少した場合も接触抵抗が増すためやはり所望するESR値より大きくなる問題があった。さらに、補助陰極リードフレームの位置がずれた場合、内部構造が外装樹脂から露出する等の製造上の不具合があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、安定したESRと構造を得る固体電解コンデンサおよび電源回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の固体電解コンデンサが提供される。この固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と、コンデンサ素子の陰極に電気的に接続される第1の接続部を備える第1の電極部材と、コンデンサ素子を介して第1の接続部と対向して設けられ、陰極に電気的に接続される第2の接続部を備える第2の電極部材と、を有している。
第1の電極部材は、第2の電極部材に電気的に接続される被係合部を備え、第2の電極部材は、第1の電極部材に電気的に接続され被係合部に係合する係合部を備え、第1の電極部材と第2の電極部材のいずれか一方が外部端子部を有する。
開示の固体電解コンデンサによれば、安定したESRと構造を得ることができる。
第1の実施の形態の固体電解コンデンサを示す斜視図である。 コンデンサ素子の構成を説明する図である。 図1のA−A線での固体電解コンデンサの側面断面図である。 凹部を説明する斜視図である。 比較例の固体電解コンデンサの側面図である。 補助陰極板金が陰極端子板金に対して傾くことを説明する図である。 第1の実施の形態の固体電解コンデンサの変形例の陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。 第2の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。 第2の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。 第3の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。 第3の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。 第4の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。 第4の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。 第4の実施の形態の固体電解コンデンサの変形例の陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。 第5の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。 第5の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。 固体電解コンデンサを備える電源回路を示す回路図である。 固体電解コンデンサを使用した回路の一例を示す図である。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の固体電解コンデンサを示す斜視図である。
なお、図1中、紙面上側を「上」、下側を「下」、左側を「左」、右側を「右」と言う。
第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子2と、陽極電極3と、陰極電極4と、モールド5とを有している。
固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子2をプリント基板等に表面実装(Surface Mount)するために、コンデンサ素子2が、陽極電極3、および、陰極電極4と電気的に接続されている。
ここで、陰極電極4は、コンデンサ素子2を上下方向から挟み込むような構造になっている。
また、モールド5は、コンデンサ素子2と、陽極電極3の一部と陰極電極4の一部とを被覆して密封している。なお、図1では、モールド5の外形を点線で示し、内部を透過して示している。
このモールド5は、例えば、加熱加圧した樹脂を金型に注入して加圧成形する方法(トランスファモールド)により製造することができる。
モールド5の構成材料としては、例えば、エポキシ樹脂等が挙げられる。
図2は、コンデンサ素子の構成を説明する図である。
コンデンサ素子2は、陽極体21と、陽極ワイヤ21aと、誘電体皮膜層22と、固体電解質層23と、導電体層(陰極層)24とを有している。
陽極体21は、弁作用金属で構成される金属粒子の多孔質焼結体で構成されている。
この陽極体21には、陽極体21と同じ弁作用金属で構成される陽極ワイヤ21aが埋め込まれている。陽極ワイヤ21aの一部は、陽極体21から突出している。
この陽極ワイヤ21aは、溶接等により陽極電極3に接続されている。
陽極体21、および、陽極ワイヤ21aの構成材料としては、アルムニウム(Al)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、マグネシウム(Mg)、ケイ素等の金属単体や、これらの合金等が挙げられる。
例えば、固体電解コンデンサ1が、タンタルコンデンサである場合、陽極体21は、タンタルパウダーを加圧成型して真空中で焼結することにより形成され、陽極ワイヤ21aはタンタルワイヤで形成される。
誘電体皮膜層22は、弁作用金属の酸化物である誘電体で構成され、陽極体21の表面に所定の厚さで設けられている。
この誘電体皮膜層22は、例えば、陽極体21の表面を酸化させることにより形成される。例えば、陽極体21がタンタル焼結体である場合、誘電体皮膜層22は、五酸化タンタル(Ta25)で構成されている。
固体電解質層23は、誘電体皮膜層22の表面に設けられている。
固体電解質層23の構成材料としては、例えば、導電性高分子(導電性ポリマー)の有機物や、MnO2等の金属酸化物の無機物等が挙げられる。
導電体層24は、カーボン粒子を含む層で構成される導電性カーボン層24aと銀粒子を含む層で構成される銀ペースト層24bが積層されている。
図3は、図1のA−A線での固体電解コンデンサの側面断面図である。
陽極電極(陽極端子板金)3は、例えば、厚さが0.1mm程度の矩形状の板金が加工成形されたものである。
この陽極電極3は、前述したように、例えば、溶接等により、陽極リード線21aと電気的に接続されている。陽極電極3は、モールド5の図3中左側の側面の中央部から外部に露出している。そして、陽極電極3の外部に露出した部分は、モールド5に沿うようにして屈曲しており、その端部31は、モールド5の底面に沿って配置されている。この露出した部分は、基板等に固体電解コンデンサ1を配置する際の端子として機能する。
陽極電極3の構成材料としては、例えば、Cu−Ni系、Cu−Sn系、Cu−Fe系、Cu−Ni−Sn系、Cu−Co−P系、Cu−Sn―Ni−P系等の銅系の合金等が挙げられる。
陰極電極4は、陰極端子板金(第1の電極部材)4aと補助陰極板金(第2の電極部材)4bとを有している。
陰極端子板金4aは、例えば、厚さが0.1mm程度の矩形状の板金が加工成形されたものである。
陰極端子板金4aは、図3中左側から陰極接続部(第1の接続部)41と、陰極接続部41に連なる端子部42とを有している。
陰極接続部41は、図3中、コンデンサ素子2の下部にコンデンサ素子2の下面に平行に配置されている。この陰極接続部41は、銀ペースト層24bで構成され、導電性を有する層6aにより、コンデンサ素子2の導電体層24aと電気的に接続されている。
この層6aの構成材料としては、例えば、銀粉等の金属粉/エポキシ樹脂や、シリコーン変性樹脂を使用した導電性ペーストを熱硬化させた熱硬化性樹脂等が挙げられる。
端子部42は、陰極接続部41に連なる台状の台状部421と、台状部421に連なり、外部に露出している外部端子部422とを有している。
台状部421は、陰極端子板金4aの外部端子となる部位をモールド5の図3中右側の側面の中央部から外部に露出させるための段差を形成している。
なお、図3では、台状部421の壁部421aは、陰極接続部41に対して垂直に形成されているが、陰極接続部41に対して所定角度傾斜していてもよい。
台状部421の頂部421bは、陰極接続部41と平行に設けられている。この頂部421bの中央部には、補助陰極板金4bの端部441と係合する凹部421cが設けられている。
この凹部421cは、例えば、金型による押し出しにより容易に形成することができる。
外部端子部422は、モールド5の右側の側面の中央部から外部に露出している。この外部端子部422は、モールド5の側壁、および、底面に沿うように屈曲しており、その端部422aは、モールド5の底面に沿って配置されている。この露出した部分は、基板等に固体電解コンデンサ1を配置する際の端子として機能する。
補助陰極板金4bは、厚さが0.1mm程度の矩形状の板金が加工成形されたものである。
補助陰極板金4bは、陰極接続部(第2の接続部)43と、陰極接続部43から台状部421の頂部421bに向かってL字状に屈曲した端子接続部44とを有している。
陰極接続部43は、コンデンサ素子2を介して陰極接続部41と対向する位置に配置されている。この陰極接続部43は、導電性を有する層6bにより、コンデンサ素子2の陰極と電気的に接続されている。
この層6bの構成材料としては、例えば、層6aと同様のものが挙げられる。
端子接続部44の端部441は、凹部421cが形成する空間の内部に所定距離だけ挿入されている。この状態で、端部441の底部(凹部421cの底面と対向する部位)、および、側部(凹部421cの側面と対向する部位)が、導電性を有する接合部材7を介して凹部421cに固着されている。これにより、端子接続部44が、台状部421に電気的に接続されている。また、補助陰極板金4bの左右方向、および、紙面奥方向、手前方向の移動が規制されている。
なお、接合部材7の構成材料としては、例えば、銀粉等の金属粉/エポキシ樹脂や、シリコーン変性樹脂を使用した導電性ペーストを熱硬化させた熱硬化性樹脂等が挙げられる。
なお、端部441と凹部421cとを溶接により固着するようにしてもよい。
ここで、図3に示すように、端子接続部44の長さは、端部441の底部が、凹部421cの底面と接触しない長さであるのが好ましい。換言すると、端子接続部44の端部441を凹部421cに配置した状態で、端部441の先端面と凹部421cの底面との間に所定の間隙が存在しているのが好ましい。これにより、補助陰極板金4bの製造時の寸法バラツキで端子接続部44の長さが長くなったとしても、端部441の底部が、凹部421cの底面と接触することにより陰極接続部43と層6bとが離間する方向に力が発生することを回避することができる。このため、補助陰極板金4bが、コンデンサ素子2から剥離することを抑制することができる。
陰極端子板金4a、および、補助陰極板金4bの構成材料としては、例えば、陽極電極3と同様の材料等が挙げられる。
図4は、凹部を説明する斜視図である。
図4(a)は、陰極端子板金4aの台状部421を拡大して示す図である。図4(b)は、補助陰極板金4bが凹部421c内に挿入された状態を拡大して示す図である。
凹部421cの形状(長さL1、幅W1)は、補助陰極板金4bの端部441の形状と同じか、または、端部441の形状より若干大きく形成されている。これにより、端部441の側部が、凹部421cが形成する空間の内部に位置できるようになっている。
このような構成により、製造時等に端部441の上下位置が、多少上側にずれた場合でも、補助陰極板金4bの陰極端子板金4aは凹部421c内で接触を維持することが出来るため、補助陰極板金4bと陰極端子板金4aは離れることなく、接触面積を確保することができる。
図5は、比較例の固体電解コンデンサの側面図である。
図5に示す比較例のタンタルコンデンサ90は、コンデンサ素子91の陽極体の一端面に植立された陽極ワイヤ92に陽極リードフレーム(陽極端子)93が接続されている。また、前述したコンデンサ素子91の陰極引出層に陰極リードフレーム(陰極端子)94が導電性接着剤95により接続されている。
また、L字型の補助陰極リードフレーム96が陰極引出層に導電性接着剤97により接続されており、陰極リードフレーム94と補助陰極リードフレーム96とがレーザー溶接により接続されている。また、コンデンサ素子91全体は外装樹脂98により被覆密封されている。このとき、陰極リードフレーム94、および、補助陰極リードフレーム96の一部は外装樹脂98の外部に露出している。
この比較例のタンタルコンデンサ90では、補助陰極リードフレーム96の端面96aのみが、陰極リードフレーム94と接触している。
このため、この接触部分の浮きが発生し易く、例えば、補助陰極リードフレーム96の部品寸法が短く、陰極リードフレーム94に届かない場合はコンデンサ素子91の高さで補助陰極リードフレーム96の位置が決まるため陰極リードフレーム94に対しては未着となり、組み立て時の振動等により陰極リードフレーム94が浮いて、端面96aの一部しか陰極リードフレーム94に接しない状態で溶接される場合等がある。また、補助陰極リードフレーム96の部品寸法が長い場合は、端面96aが接していても、補助陰極リードフレーム96とコンデンサ素子91の接着部すなわち導電性接着剤97の部分が離間(剥離)する場合がある。これらの場合、正規に接続された状態に比べてESR(等価直列抵抗:Equivalent Series Resistance)が増大する。
ここで、ESRは、固体電解コンデンサの性能を示す指標の1つとして、固体電解コンデンサの抵抗成分を表す値である。製品におけるESRは、陽極リードフレーム93と陰極リードフレーム94の露出部間の抵抗値であり、電気的に、ESR値Rは、R=r1+r2+r3+r4で表される。
ここで、r1は、素子の抵抗であり、タンタルコンデンサの場合、タンタル素子の抵抗成分である。r2は、誘電体の抵抗成分であり、r1とr2は素子固有の値である。r3は、陽極端子と陰極端子の電極フレームの抵抗である。r4は、例えば陽極ワイヤ92と陽極リードフレーム93との溶接部や、陰極リードフレーム95や96とコンデンサ素子91の接着部の接続抵抗である。
近年の製品のESR減少を目的とした誘電体の改善による抵抗r2の値の低下に伴い、相対的に、抵抗値r3、および、抵抗値r4の低減も必要となってきた。
補助陰極リードフレーム96の追加は電極フレームの面積を拡大して抵抗r3を低減する目的、および、コンデンサ素子91との接着面積を拡大して接続抵抗r4を低減する目的であるが、前述した陰極リードフレーム94と補助陰極リードフレーム96との間で未着や剥離が発生すると、補助陰極リードフレーム96を追加した効果がなくなり抵抗r3と抵抗r4の低減が得られない。また、完全に剥離しなくても接触面積が減少した場合は接触抵抗r4が増大するため、どちらも合計抵抗値Rが増大して所望のESRが得られなくなる可能性がある。
他方、固体電解コンデンサ1によれば、端部441が凹部421c内に配置される端子接続部44と、この端子接続部44に係合する凹部421cとを有するようにした。これにより、補助陰極板金4bの端子接続部44が短い場合や接続固定前に補助陰極板金4bが多少浮いた場合でも、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bとの接続を確保することができるため、接触抵抗の増大を抑制することができる。従って、ESR値の増大を抑制し、安定した電気的特性を得ることができる。
また、固体電解コンデンサ1のESR値の増大が抑制されることにより、ESRの小さい固体電解コンデンサ1が安定して得られる。
また、製造時には、陰極端子板金4aに対する補助陰極板金4bの位置決めが容易になり、製造性が向上する。
また、製造時には、補助陰極板金4bを押圧せずに陰極端子板金4aに接続することができるため、コンデンサ素子2への機械的なストレスを抑制することができる。これにより、歩留りが向上する。
また、端部441が凹部421c内に配置されることにより、補助陰極板金4bの角度や位置が固定される。このため、製造時には、補助陰極板金4bが、陰極端子板金4aに対して面方向に傾くことが抑制される。また、端子接続部44が外側(図6中上下方向)に移動して、外装樹脂98から露出することを抑制することができる。
図6は、補助陰極板金が陰極端子板金に対して傾くことを説明する図である。
陰極リードフレーム94と補助陰極リードフレーム96をレーザー溶接により接続するタンタルコンデンサ90では、接続時の位置決めが容易ではない。このため、図6に示すように、補助陰極リードフレーム96が、陰極リードフレーム94に対し傾いて固定された場合、補助陰極リードフレーム96が、外装樹脂98から露出してしまう可能性があった。また、補助陰極リードフレーム96が傾かなくても、横方向にずれて固定されることによって、同様に外装樹脂98から露出する可能性があった。図5の側面図において、補助陰極リードフレーム96が右方向にずれて固定されることも同様である。さらに、左方向へずれた場合は、コンデンサ素子2への機械的なストレスによる歩留りの悪化が考えられる。
他方、固体電解コンデンサ1によれば、補助陰極板金4bの角度ずれや横方向(図6中上下方向)および左右方向(図5中左右方向)の位置が固定されることにより、補助陰極板金4bが、モールド5の外部に露出すること等を抑制することができる。これにより、歩留りが向上する。
また、陰極端子板金4aに対する補助陰極板金4bの傾きや位置が抑制されるため、頂部421bのエリアに余裕をとる必要がなくなり、面積を小さくすることができる。これにより、固体電解コンデンサ1の小型化を図ることができる。
なお、本実施の形態では、1つの凹部421cを設けた場合について説明したが、これに限らず、凹部421cは2つ以上であってもよい。
また、本実施の形態では、端部の側部と、凹部421cの側部との間に所定の間隙を設けるようにしたが、これに限らず、端部の側部と、凹部421cの側部との間に間隙が設けられていなくてもよい。また、端部の側部が、凹部421cに圧入された状態で保持されるようになっていてもよい。
<第1の実施の形態の変形例>
図7は、第1の実施の形態の固体電解コンデンサの変形例の陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。
図7に示す固体電解コンデンサ1には、凹部421cの代わりに、凹部421eが設けられている。
この凹部421eは、側部が、端部441の先端面の長手方向、すなわち、頂部421bの辺421dに開放している。
この凹部421eの幅W2は、凹部421cの幅W1と等しく形成されており、端部441の側部が、凹部421eが形成する空間の内部に位置できるようになっている。
この凹部421eは、例えば、曲げ加工により、容易に形成することができる。
このような凹部421eを有する固体電解コンデンサ1によっても前述した効果と同様の効果が得られる。さらに、補助陰極板のコンデンサ素子への搭載にあたって、補助陰極板の端部441の長手方向の規制がないため、高精度の位置決めが要求されない。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態の固体電解コンデンサについて説明する。
以下、第2の実施の形態の固体電解コンデンサについて、前述した第1の実施の形態の固体電解コンデンサとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図8は、第2の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。
第2の実施の形態の端子接続部44aは、高さ方向(図8中上下方向)の長さが、端子接続部44の長さに比べて短くなっている。
また、頂部421bには、端子接続部44aを挟み込む複数または単一の凸部(被係合部)421fが設けられている。
これらの凸部421fは、例えば、金型を用いて押し出すことにより形成することができる。
そして、凸部421fに、端子接続部44aが、接合部材7を介して係合している。
図9は、第2の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。
図9(a)は、陰極端子板金4aのみを拡大して示す図であり、図9(b)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bとが係合したときの状態を示す図である。
図9に示すように、第2の実施の形態の固体電解コンデンサ1aは、頂部421b上に、3つの凸部421fが紙面手前側から紙面奥側に等間隔に並んだ列が2列配置されている。
そして、端部441が、各列の隣り合う凸部421f、421f間に挿入されている。すなわち、隣り合う凸部421f、421fは、それぞれ端部441を介して反対側に位置している。この状態で、端部441の側部が、導電性を有する接合部材7を介して各凸部421fの一方の側部に固着されている。これにより、端子接続部44aが、台状部421に電気的に接続されている。また、補助陰極板金4bの左右方向、および、紙面奥方向、手前方向の移動が規制されている。
このような固体電解コンデンサ1aによっても固体電解コンデンサ1と同様の効果が得られる。
なお、図9では、凸部421fの数は、片側に3つずつの合計6つとしたが、これに限らず、片側に1つ、2つ、または4つ以上配置するようにしてもよい。
また、各列の凸部421fの数は、一致していなくてもよい。
また、図9では、各列の凸部421f、421f同士が互いに対向するように配置したが、対向していなくてもよい。
<第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態の固体電解コンデンサについて説明する。
以下、第3の実施の形態の固体電解コンデンサについて、前述した第1の実施の形態の固体電解コンデンサとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10は、第3の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。
図10に示す第3の実施の形態の固体電解コンデンサ1bは、陰極端子板金4a、および、補助陰極板金4bの構造が第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1と異なり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
固体電解コンデンサ1bの頂部421bには、一部が頂部421bから外側(コンデンサ素子2から離間する方向)に開放された凹部(被係合部)421gが設けられている。
この凹部の深さは、例えば、0.1mm程度である。
この凹部421gは、例えば、台状部421の凹部421gに対応する部位を、金型を用いて押し出すことや、切削することにより容易に形成することができる。
そして、この凹部421gに、端子接続部44bが、接合部材7を介して係合している。
図11は、第3の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。
図11(a)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bを分離して示す図であり、図11(b)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bとが係合したときの状態を示す図である。なお、図11(a)、および、図11(b)では、接合部材7の図示を省略している。
端子接続部44bの端部441には、右側にL字状に屈曲した板部441aが形成されているので、この板部441aの底面の面積は、端部441の先端面441bの面積よりも大きく形成されている。
これにより、補助陰極板金4bの陰極端子板金4aとの接触面積を増大させることができる。
そして、この板部441aが凹部421gに挿入されている。この状態で、板部441aの底部が、導電性を有する接合部材7を介して凹部421gの底部に固着されている。また、板部441aの側部が、導電性を有する接合部材7を介して凹部421gの側部に固着されている。これにより、端子接続部44bが、台状部421に電気的に接続されている。また、補助陰極板金4bの左右方向、および、紙面奥方向、手前方向の移動が規制されている。
この第3の実施の形態の固体電解コンデンサ1bによれば、第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1と同様の効果が得られる。
<第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態の固体電解コンデンサについて説明する。
以下、第4の実施の形態の固体電解コンデンサについて、前述した第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12は、第4の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。
図12に示す第4の実施の形態の固体電解コンデンサ1cは、陰極端子板金4a、および、補助陰極板金4bの構造が第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1と異なり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
固体電解コンデンサ1cの頂部421bの中央部には、孔部(被係合部)421hが設けられている。
そして、この孔部421hに、端子接続部44cが、接合部材7を介して係合している。
図13は、第4の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。
図13(a)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bを分離して示す図であり、図13(b)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bとが係合したときの状態を示す図である。なお、図13(a)、および、図13(b)では、接合部材7の図示を省略している。
端子接続部44cの端部441には、孔部421hに挿入される挿入部441cと、挿入部441cの孔部421hへの挿入位置を規定するストッパー(規定部)441d、441dとが設けられている。
ストッパー441d、441dは、挿入部441cの両側部に配置され、それぞれ、端子接続部44cの右側の表面に対し垂直方向に立設している。
このストッパー441d、441dは、例えば、曲げ加工により容易に形成することができる。
なお、図13では、ストッパー441d、441dは、挿入部441cの両側部にそれぞれ設けられているが、一方の側部のみに設けられていてもよい。
孔部421hの形状(長さ、幅)は、挿入部441cの形状と同じか、または、挿入部441cの形状より若干大きく形成されており、挿入部441cの側部が、孔部421hが形成する空間の内部に位置できるようになっている。
この孔部421hは、例えば、せん断や、切削により容易に形成することができる。
そして、挿入部441cが、孔部421hに挿入されている。この状態で、挿入部441cの側部が、導電性を有する接合部材7を介して孔部421hに固着されている。これにより、端子接続部44cが、台状部421に電気的に接続されている。また、補助陰極板金4bの左右方向、および、紙面奥方向、手前方向の移動が規制されている。
また、ストッパー441d、441dが、頂部421bに当接することにより、挿入部441cが孔部421hに対して所望の位置で固定された状態となり、挿入部441cの孔部421h内部への過挿入が抑制される。すなわち、ストッパー441d、441dは、製造時には、落下防止の役割とガイドとしての役割も果たす。従って、製造時の補助陰極板金4bの位置決め精度が向上する。
なお、挿入部441cと孔部421hとの固着方法は、特に限定されず、例えば、挿入部441cと孔部421hとを溶接により固着するようにしてもよい。
このような固体電解コンデンサ1cによっても固体電解コンデンサ1と同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態では、ストッパー441d、441dは、外側に配置したが、これに限らず、内側(コンデンサ素子2に接近する方向)に配置されていてもよい。
<第4の実施の形態の変形例>
図14は、第4の実施の形態の固体電解コンデンサの変形例の陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。
図14(a)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bを分離して示す図であり、図14(b)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bとが係合したときの状態を示す図である。なお、図14(a)、および、図14(b)では、接合部材7の図示を省略している。
図14に示す固体電解コンデンサ1cは、端部441の中央部にストッパー441dが配置されている。そして、ストッパー441dの両側部に孔部421hが形成する空間の内部に挿入される挿入部441c、441cが配置されている。
このような挿入部441c、および、ストッパー441dを有する固体電解コンデンサ1cによっても前述した効果と同様の効果が得られる。
<第5の実施の形態>
次に、第5の実施の形態の固体電解コンデンサについて説明する。
以下、第5の実施の形態の固体電解コンデンサについて、前述した第1の実施の形態の固体電解コンデンサとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図15は、第5の実施の形態の固体電解コンデンサを示す側面断面図である。
図15に示す第5の実施の形態の固体電解コンデンサ1dは、陰極端子板金4aの構造が第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1と異なり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
固体電解コンデンサ1dの台状部421の頂部421bの面積は、第1の実施の形態の固体電解コンデンサ1の台状部421の頂部421bの面積に比べて小さくなっている。
そして、固体電解コンデンサ1dには、凹部421cの代わりに、孔部(被係合部)421iが設けられている。そして、この孔部421iが形成する空間の内部に端部441が挿入されている。
また、本実施の形態の外部端子部422の側部422bの一部は、モールド5によって密封されている。
図16は、第5の実施の形態の固体電解コンデンサの陰極板金端子と補助陰極板金との係合部分の部分拡大図である。
図16(a)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bを分離して示す図であり、図16(b)は、陰極端子板金4aと補助陰極板金4bとが係合したときの状態を示す図である。なお、図16(a)、および、図16(b)では、接合部材7の図示を省略している。
孔部421iの形状は、補助陰極板金4bの端部441の形状と同じか、または、端部441の形状より若干大きく形成されている。これにより、端部441の側部が、凹部421cが形成する空間の内部に位置できるようになっている。
この孔部421iは、例えば、せん断や切削により容易に形成することができる。
また、孔部421iの開口は、台状部421の頂部421bの一部と、壁部421a、および、外部端子部422の一部とが切り欠かれて形成されている。また、孔部421iの側部は、台状部421の壁部421aと外部端子部422の側部422bとに挟まれて形成されている。
このように、本実施の形態の頂部421bの左右方向の長さは、第1の実施の形態の頂部421bの左右方向の長さよりも短く形成されている。
端部441は、孔部421iに所定距離だけ挿入されている。この状態で、端部441の側部が、導電性を有する接合部材7を介して孔部421iに固着されている。これにより、端子接続部44が、台状部421に電気的に接続されている。また、補助陰極板金4bの左右方向、および、紙面奥方向、手前方向の移動が規制されている。
このような固体電解コンデンサ1dによっても固体電解コンデンサ1と同様の効果が得られる。
さらに、固体電解コンデンサ1dによれば、台状部421の頂部421bの面積を小さくするようにしたので、固体電解コンデンサの小型化を図ることができる。
次に、固体電解コンデンサ1を電源回路に使用した場合の一例を説明する。
<電源回路>
図17は、固体電解コンデンサを備える電源回路を示す回路図である。
電源回路50は、直流電圧V1が1次側コイルL1に入力されるトランスT1を備える。
トランスT1で任意の電圧に変換し、2次側コイルL2から出力されるパルス状の電力を2次側の平滑回路51で整流、および、平滑し、任意の直流電流を得る。この任意の直流電流は、電子機器(図18の集積回路60等)の電源に利用することができる。
平滑回路51は、整流用のスイッチSw1、および、スイッチSw2、並びに、平滑用のインダクタL3、および、固体電解コンデンサ1を有している。
このような電源回路50によれば、等価直列抵抗の抵抗値が小さく、かつ、抵抗値の変動が少ない電源回路を提供することができる。
図18は、図17の電源回路を使用した回路の一例を示す図である。
図18に示す回路70は、電源回路50とCPU等を有する集積回路60を繋ぐ電源ラインとグランドラインとの間に固体電解コンデンサ1が接続されている。
ここで、集積回路60の消費電流が変化したときに固体電解コンデンサ1に流れる電流変化を電流Ipとすると、この電流Ipに対する電圧変化ΔVは、次式(1)で表される。
ΔV=Ip×ESRの抵抗値R・・・(1)
従って、固体電解コンデンサのESRの抵抗値Rを小さくすることにより、電圧変化ΔVを小さくすることできる。
ここでESRが増加した場合、上式(1)に基づき電圧変化ΔVが大きくなる。例えば電源ラインの場合に電圧変化ΔVが過大に大きくなると集積回路60の動作可能電圧を下回り動作不能になる。その結果、誤動作の可能性が高くなり回路の電気的性能は低下する。本発明では低いESRを安定して得られるため、安定した回路の電気的性能を得ることができる。
また、図示していないが、さらなるESRの低減を目的に固体電解コンデンサ1を複数個並列接続する場合では、従来はESRの増加を見越して多めに接続する必要があった。本発明では低いESRを安定して得られるため、回路に搭載する固体電解コンデンサ1の数を増やす必要がない。これにより、前述した固体電解コンデンサ1の小型化と合わせて回路の小型化と高密度化を図ることができる。
以上、本発明の固体電解コンデンサおよび電源回路を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。例えば、第1の実施の形態において、凹部421cの代わりに、孔部421iを配置するようにしてもよい。
また、前述した各実施の形態では、陰極端子板金4aに凹部421cや孔部421hを設け、補助陰極板金4bの端部441と係合させたが、補助陰極板金4b側に凹部や孔部を形成し、陰極端子板金4aと係合させるようにしてもよい。
以上の第1〜第5の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の陰極に電気的に接続される第1の接続部を備える第1の電極部材と、前記コンデンサ素子を介して前記第1の接続部と対向して設けられ、前記陰極に電気的に接続される第2の接続部を備える第2の電極部材と、を有し、
前記第1の電極部材は、前記第1の接続部に電気的に接続される被係合部を備え、
前記第2の電極部材は、前記第2の接続部に電気的に接続され前記被係合部に係合する係合部を備え、
前記第1の電極部材と前記第2の電極部材のいずれか一方が外部端子部を有することを特徴とする固体電解コンデンサ。
(付記2) 前記係合部は、板状をなす端部を有し、前記被係合部は、前記端部に係合する凹部を有することを特徴とする付記1記載の固体電解コンデンサ。
(付記3) 前記凹部の側部は、前記端部の先端面の長手方向に開放していることを特徴とする付記2記載の固体電解コンデンサ。
(付記4) 前記端部の先端面と前記凹部の底面との間に間隙が存在していることを特徴とする付記2または3記載の固体電解コンデンサ。
(付記5) 前記被係合部は、前記端部を介して反対側に位置する少なくとも2つの凸部を有することを特徴とする付記2記載の固体電解コンデンサ。
(付記6) 前記端部は、前記端部の先端面より面積の大きい板部を有することを特徴とする付記2ないし5のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
(付記7) 前記凹部の少なくとも一部の側部が開放していることを特徴とする付記6記載の固体電解コンデンサ。
(付記8) 前記凹部は、台状をなす台状部の頂部に設けられ、前記凹部の側部は、前記頂部の端部から開放していることを特徴とする付記7記載の固体電解コンデンサ。
(付記9) 前記係合部は、板状をなす端部を有し、前記被係合部は、前記端部に係合する孔部を有することを特徴とする付記1記載の固体電解コンデンサ。
(付記10) 前記係合部は、前記端部の前記孔部への挿入深さを規定する規定部を有することを特徴とする付記9記載の固体電解コンデンサ。
(付記11) 前記孔部の開口は、台状をなす台状部の頂部が欠損することにより形成され、
前記孔部の側部は、前記台状部の壁部と前記外部端子部とに挟まれて形成されていることを特徴とする付記9記載の固体電解コンデンサ。
(付記12) コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の陰極に電気的に接続される第1の接続部を備える第1の電極部材と、前記コンデンサ素子を介して前記第1の接続部と対向して設けられ、前記陰極に電気的に接続される第2の接続部を備える第2の電極部材と、を有する固体電解コンデンサを備える電源回路であって、
前記第1の電極部材は、前記第1の接続部に電気的に接続される被係合部を備え、
前記第2の電極部材は、前記第2の接続部に電気的に接続され前記被係合部に係合する係合部を備え、
前記第1の電極部材と前記第2の電極部材のいずれか一方が外部端子部を有することを特徴とする電源回路。
1、1a、1b、1c、1d 固体電解コンデンサ
2 コンデンサ素子
3 陽極電極
4 陰極電極
4a 陰極端子板金
4b 補助陰極板金
5 モールド
6a、6b 層
7 接合部材
21 陽極体
21a 陽極ワイヤ線
22 誘電体皮膜層
23 固体電解質層
24 導電体層
24a 導電性カーボン層
24b 銀ペースト層
31 端部
41、43 陰極接続部
42 端子部
421 台状部
421a 壁部
421b 頂部
421c、421e、421g 凹部
421d 辺
421f 凸部
421h、421i 孔部
422 外部端子部
422a 端部
422b 側部
44、44a、44b、44c 端子接続部
441 端部
441a 板部
441b 先端面
441c 挿入部
441d ストッパー
50 電源回路
51 平滑回路
60 集積回路
70 回路

Claims (7)

  1. コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の陰極に電気的に接続される第1の接続部を備える第1の電極部材と、前記コンデンサ素子を介して前記第1の接続部と対向して設けられ、前記陰極に電気的に接続される第2の接続部を備える第2の電極部材と、を有し、
    前記第1の電極部材は、前記第1の接続部に電気的に接続される被係合部を備え、
    前記第2の電極部材は、前記第2の接続部に電気的に接続され前記被係合部に係合する係合部を備え、
    前記第1の電極部材と前記第2の電極部材のいずれか一方が外部端子部を有することを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記係合部は、板状をなす端部を有し、前記被係合部は、前記端部に係合する凹部を有することを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記凹部の側部は、前記端部の先端面の長手方向に開放していることを特徴とする請求項2記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記端部の先端面と前記凹部の底面との間に間隙が存在していることを特徴とする請求項2または3記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記係合部は、板状をなす端部を有し、前記被係合部は、前記端部に係合する孔部を有することを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記係合部は、前記端部の前記孔部への挿入深さを規定する規定部を有することを特徴とする請求項5記載の固体電解コンデンサ。
  7. コンデンサ素子と、前記コンデンサ素子の陰極に電気的に接続される第1の接続部を備える第1の電極部材と、前記コンデンサ素子を介して前記第1の接続部と対向して設けられ、前記陰極に電気的に接続される第2の接続部を備える第2の電極部材と、を有する固体電解コンデンサを備える電源回路であって、
    前記第1の電極部材は、前記第1の接続部に電気的に接続される被係合部を備え、
    前記第2の電極部材は、前記第2の接続部に電気的に接続され前記被係合部に係合する係合部を備え、
    前記第1の電極部材と前記第2の電極部材のいずれか一方が外部端子部を有することを特徴とする電源回路。
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