JP2011519942A - オレフィンオキシド、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンの製造方法 - Google Patents

オレフィンオキシド、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンの製造方法 Download PDF

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Abstract

二酸化炭素は、全エポキシ化反応器供給材料に基づいて3モルパーセント以下の量で反応器供給材料中に存在し、カリウム促進剤は、触媒の重量に対して、少なくとも0.5mmol/kgの量で担体上に付着させ、担体は、水浸出可能カリウムを、担体の重量に対して55重量ppm未満の量で含有する、オレフィン、酸素および二酸化炭素を含む反応器供給材料を、担体ならびに担体上に付着させた銀、レニウム促進剤およびカリウム促進剤を含む触媒と接触させることを含む、オレフィンをエポキシ化する方法;1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンを調製する方法。

Description

本発明は、オレフィンオキシド、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンの製造方法に関する。
オレフィンのエポキシ化において、オレフィンおよび酸素を含有する反応器供給材料は、エポキシ化条件下で触媒と接触させる。オレフィンは、酸素と反応して、オレフィンオキシドを形成する。オレフィンオキシドならびに一般に未反応反応器供給材料および燃焼生成物を含有する生成混合物が生成する。
二酸化炭素は、エポキシ化工程における副生成物であり、反応器供給材料中に存在し得る。エポキシ化工程の商業運転下において、エポキシ化の反応器供給材料は、未反応で未再生利用の酸素およびオレフィンの他に、多量の二酸化炭素、水および他のガスを含む再生利用ガス流に、未使用の酸素およびオレフィンを添加することにより形成される。
オレフィンオキシドは、水と反応して1,2−ジオールを形成する、二酸化炭素と反応して1,2−カーボネートを形成する、アルコールと反応して1,2−ジオールエーテルを形成する、またはアミンと反応してアルカノールアミンを形成することができる。このように、1,2−ジオール、1,2−カーボネート、1,2−ジオールエーテルおよびアルカノールアミンは、オレフィンのエポキシ化を最初に含む多段階の工程に続いて、形成されたオレフィンオキシドの水、二酸化炭素、アルコールまたはアミンによる転換において製造され得る。
銀系触媒を使用するオレフィンの触媒的エポキシ化は、長い間知られている。従来の銀系エポキシ化触媒は、オレフィンオキシドに低い選択性をもたらしてきたことが知られている。例えば、エチレンのエポキシ化において従来の触媒を用いた場合に、転換されたエチレンの割合として表わされるエチレンオキシドに対する選択性は、6/7すなわち85.7モル−%の限界を超える値に達しない。したがって、この限界は、反応式
7C+6O→CO+2CO+2H
の化学量論に基づいて、この反応の理論的に最大の選択性であると長く考えられてきており、Kirk−Othmer’s Encyclopedia of Chemical Technology、第3編、9巻、1980年、445頁を参照されたい。
しかし、最新の銀系触媒は、オレフィンオキシドの製造に対してより選択性がある。エチレンのエポキシ化に最新の触媒を用いた場合において、エチレンオキシドに対する選択性は、言及した6/7すなわち85.7モル−%の限界を超える値に達することができる。このような高選択性エポキシ化触媒は、US−4766105およびUS−4761394から公知である。しかし、高選択性エポキシ化触媒は、所与のエチレンオキシドの収率のために、従来のエポキシ化触媒を扱うより高い反応温度を用い、それらは、従来のエポキシ化触媒より速い触媒失活速度を示す。
選択性は、所望のオレフィンオキシドを生成する、転換されたオレフィンの割合である。触媒の劣化時に、転換されたオレフィンの割合は、時間とともに通常は減少し、一定量のオレフィンオキシド製造を維持するために、反応温度は上昇され得る。
選択性は、エポキシ化工程の経済的な魅力の大部分を決定付ける。例えば、エポキシ化工程の選択性の1パーセントの改善は、大規模なエチレンオキシドのプラントの毎年の運転コストを実質的に減らすことができる。さらに、活性および選択性が許容できる値に長く維持され得るほど、反応器中における触媒の装填が長く保たれることができ、生成物がより多く得られる。選択性および活性のまったく適度な改善、ならびに長期間にわたる選択性および活性の持続は、工程の効率の点で実質的な成果をもたらす。
国際特許出願第2004/078737号は、反応器供給材料が全反応器供給材料に対して二酸化炭素2モル−%未満を含有する場合における、エチレンオキシドの製造中での高選択性エポキシ化触媒の性能改善を論じている。
エポキシ化工程をさらに改善する、例えば、オレフィンオキシドの製造における高選択性エポキシ化触媒の選択性を改善しつつ、このような触媒の安定性も改善する方法を見出すことは望ましい。
米国特許第4766105号明細書 米国特許第4761394号明細書 国際公開第2004/078737号
Kirk−Othmer’s Encyclopedia of Chemical Technology、第3編、9巻、1980年、445頁
(発明の要旨)
本発明は、オレフィン、酸素および二酸化炭素を含む反応器供給材料を、担体ならびに担体上に付着させた銀、レニウム促進剤およびカリウム促進剤を含む触媒と接触させることを含み、
二酸化炭素が、全エポキシ化反応器供給材料に基づいて、2モルパーセント未満の量で反応器供給材料中に存在し、
カリウム促進剤が、触媒の重量に対して、少なくとも0.5mmol/kgの量で担体上に付着させ、
担体が、担体の重量に対して、55重量ppm未満の量で水浸出可能カリウムを含有する、
オレフィンをエポキシ化する方法を提供する。
本発明は、本発明によるオレフィンをエポキシ化する方法によりオレフィンオキシドを生成することと、このオレフィンオキシドを、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンに転換することとを含む、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンを調製する方法も提供する。
銀と、レニウム促進剤と、少量の水浸出可能カリウムを有する担体とを含有する触媒上にカリウム促進剤を付着させることは、低二酸化炭素条件下で運転時に、初期的な選択性、安定性および他の利益に予想外の改善をもたらし得ることを、予想外にも見出した。
一般に、エポキシ化触媒は、担持された触媒である。担体は、広範囲の材料から選択され得る。このような担体材料は、天然または人工の無機材料であることができ、これらには、炭化ケイ素および炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属炭酸塩が挙げられる。アルミナ、マグネシア、ジルコニア、シリカおよびこれらの混合物等の耐熱性担体材料が好ましい。最も好ましい担体材料はα−アルミナである。
担体は、フッ化物鉱化担体または非フッ化物鉱化担体であることができる。フッ化物鉱化担体は、アルファアルミナまたは(1種もしくは複数の)アルファアルミナ前駆体を、この組合せをか焼時にフッ化物を遊離し、その組合せをか焼することができるフッ素含有化学種と合わせることにより得られる。フッ素含有化学種が担体中に導入される方法は限定されず、フッ素含有化学種を担体(およびそれから得られたそれらのフッ化物鉱化担体)に組み込むための、当技術分野において公知のそれらの方法は、本発明のために用いられ得る。例えば、US−A−3950507およびUS−A−4379134は、フッ化物鉱化担体の作製方法を開示しており、これにより、参照により組み込まれる。
担体は、ラメラ型すなわちプレートレット型の担体、または非ラメラ型すなわち非プレートレット型の担体であることができる。ラメラ型すなわちプレートレット型の担体は、ラメラ型すなわちプレートレット型として特徴付け可能な形態を有する微粒マトリックスを含有し、それらの用語は互換的に用いられる。ラメラ型すなわちプレートレット型の担体は、少なくとも一方向において0.1マイクロメートルを超えるサイズを有し、少なくとも1つの実質的に平坦な主表面を有する粒子を含有する。このような粒子は、2つ以上の平坦な主表面を有することができる。
担体の表面積は、担体の重量に対して、適切には少なくとも0.1m/g、好ましくは少なくとも0.3m/g、より好ましくは少なくとも0.5m/g、特定すると少なくとも0.6m/gであることができ、表面積は、担体の重量に対して、適切には20m/g以下、好ましくは10m/g以下、より好ましくは6m/g以下、特定すると4m/g以下であることができる。本明細書において用いられる「表面積」は、Journal of the American Chemical Society 60(1938年)309−316頁に記載のB.E.T法(ブルナウアー、エメットおよびテラー)により決定される表面積に関すると理解される。高表面積担体は、特に、これらがシリカ、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属の成分を場合によってさらに含むアルファアルミナ担体である場合に、改善された運転の性能および安定性をもたらす。
担体の吸水は、適切には少なくとも0.2g/g、好ましくは少なくとも0.25g/g、より好ましくは少なくとも0.3g/g、最も好ましくは少なくとも0.35g/gであることができ、吸水は、適切には0.85g/g以下、好ましくは0.7g/g以下、より好ましくは0.65g/g以下、最も好ましくは0.6g/g以下であることができる。担体の吸水は、0.2から0.85g/gの範囲内、好ましくは0.25から0.7g/gの範囲内、より好ましくは0.3から0.65g/g、最も好ましくは0.3から0.6g/gであることができる。吸水がより多いことは、含浸による担体上での金属および促進剤のより効率的な付着の点から有利になり得る。しかし、吸水がより多いと、そこから作製される担体、すなわち触媒は、より低い破砕強度を有することがある。本明細書において用いられるように、吸水は、ASTM C20に従って測定されているとみなされ、吸水は、担体の重量に対する、担体の細孔中に吸収され得る水の重量として表わされる。
担体は、担体の重量に対して、55重量ppm(ppmw)未満の水浸出可能カリウム量を有する。好ましくは、担体は、同じ基準で50ppmw以下、より好ましくは45ppmw以下、最も好ましくは39ppmw未満、特定すると35ppmw以下の水浸出可能カリウム量を有する。担体中の水浸出可能カリウム量は、それが担体から抽出され得る限りの量であるとみなされる。抽出は、脱イオン水25グラム分の中で担体2グラムの試料を5分間100℃で加熱することにより、担体2グラムの試料を3回抽出することと、公知の方法、例えば原子吸光分光を用いることにより、合わせた抽出物中でアルカリ金属量を決定することとを含む。
担体は、担体上に触媒成分を付着させる前に、可溶性の残留物を除去するために洗浄され得る。さらに、燃却材料を含む、担体を形成するために用いられる材料は、可溶性の残留物を除去するために洗浄され得る。このような担体は、本明細書に参照により組み込まれるUS−B−6368998およびWO−A2−2007/095453に記載されている。一方、このような少量の水浸出可能カリウムを有する未洗浄担体も、首尾よく用いられ得る。担体の洗浄は、一般に、可溶性および/またはイオン性の材料の大部分を担体から除去するために有効な条件下で行われる。
洗浄液は、例えば、水、1種もしくは複数の塩を含む水溶液、または水性の有機の希釈剤であることができる。水溶液中に含まれるために適切な塩には、例えばアンモニウム塩が挙げられ得る。適切なアンモニウム塩には、例えば、硝酸アンモニウム、シュウ酸アンモニウム、フッ化アンモニウム、ならびに酢酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、クエン酸水素アンモニウム、ギ酸アンモニウム、乳酸アンモニウムおよび酒石酸アンモニウム等のカルボン酸アンモニウムが挙げられ得る。適切な塩には、アルカリ金属硝酸塩、例えば硝酸リチウム、硝酸カリウムおよび硝酸セシウム等の他の種類の硝酸塩も挙げられ得る。水溶液中に存在するすべての塩の適量は、少なくとも0.001重量%、特定すると少なくとも0.005重量%、より特定すると少なくとも0.01重量%であることができ、10重量%以下、特定すると1重量%以下、例えば0.03重量%であることができる。含まれてもいなくてもよい、適切な有機の希釈剤は、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン、エチレングリコール、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジメチルホルムアミド、アセトンまたはメチルエチルケトンの1種または複数である。
銀触媒の調製は、当技術分野において公知であり、公知の方法は、本発明の実施において用いられ得る触媒の調製に適用可能である。担体上に銀を付着させる方法には、銀カチオンおよび/または銀錯体を含有する銀化合物を担体または担体本体に含浸させることと、金属銀粒子を形成するための還元を行うこととが挙げられる。このような方法のさらなる記載について、本明細書に参照により組み込まれるUS−A−5380697、US−A−5739075、US−A−4766105およびUS−B−6368998が参照され得る。適切には、銀分散体、例えば銀ゾルは、担体上に銀を付着させるために用いられ得る。
銀カチオンの金属銀への還元は、触媒が乾燥されるステップ中に達成され得るので、このような還元は、別個の工程ステップを要しない。これは、銀含有含浸溶液が還元剤、例えばシュウ酸塩、乳酸塩またはホルムアルデヒドを含む場合に当てはまることができる。
かなりの触媒活性が、触媒の重量に対して、少なくとも10g/kgの触媒の銀含有率を用いることにより得られる。好ましくは、触媒は、10から500g/kg、より好ましくは50から450g/kg、例えば105g/kgまたは120g/kgまたは190g/kgまたは250g/kgまたは350g/kgの量で銀を含む。本明細書において用いられるように、別に明示されなければ、触媒の重量は、担体および触媒成分の重量を含む、触媒の全重量であるとみなされる。
本発明において用いるための触媒は、レニウム促進剤成分をさらに含む。レニウム促進剤を担体上に付着させることができる形態は、本発明に重要でない。例えば、レニウム促進剤は、酸化物として、またはオキシアニオンとして、例えば、レニウム酸塩または過レニウム酸塩として、塩または酸の形態で、適切に用意され得る。
レニウム促進剤は、触媒の重量に対する元素の総量として算出して、少なくとも0.01mmol/kg、好ましくは少なくとも0.1mmol/kg、より好ましくは少なくとも0.5mmol/kg、最も好ましくは少なくとも1mmol/kg、特定すると少なくとも1.25mmol/kg、より特定すると少なくとも1.5mmol/kgの量で存在することができる。レニウム促進剤は、触媒の重量に対する元素の総量として算出して、500mmol/kg以下、好ましくは50mmol/kg以下、より好ましくは10mmol/kg以下の量で存在することができる。
触媒は、担体上に付着させたカリウム促進剤をさらに含む。カリウム促進剤を、触媒の重量に対する付着させたカリウムの総量として算出して、少なくとも0.5mmol/kg、好ましくは少なくとも1mmol/kg、より好ましくは少なくとも1.5mmol/kg、最も好ましくは少なくとも1.75mmol/kgの量で付着させることができる。カリウム促進剤を、同じ基準で、20mmol/kg以下、好ましくは15mmol/kg以下、より好ましくは10mmol/kg以下、最も好ましくは5mmol/kg以下の量で付着させることができる。カリウム促進剤を、同じ基準で、0.5から20mmol/kg、好ましくは1から15mmol/kg、より好ましくは1.5から7.5mmol/kg、最も好ましくは1.75から5mmol/kgの範囲内の量で付着させることができる。本発明により調製された触媒は、特に、反応供給材料が少量の二酸化炭素を含有する条件下で運転された際に、触媒の選択性、活性および/または安定性に改善を示すことができる。
実施形態において、触媒は、好ましくは、触媒の水抽出可能カリウム量が触媒の重量に対して少なくとも1.25mmol/kg、同じ基準で、適切には少なくとも1.5mmol/kg、より適切には少なくとも1.75mmol/kgであることができる量のカリウムを含有することができる。適切には、触媒は、同じ基準で、10mmol/kg以下、より適切には7.5mmol/kg以下、最も適切には5mmol/kg以下の量で水抽出可能カリウムを含有することができる。適切には、触媒は、同じ基準で、1.25から10mmol/kg、より適切には1.5から7.5mmol/kg、最も適切には1.75から5mmol/kgの範囲内の量で水抽出可能カリウムを含有することができる。水抽出可能カリウム源は、担体および/または触媒成分から生じることができる。触媒中の水抽出可能カリウム量は、それが触媒から抽出され得る限りの量であるとみなされる。抽出は、脱イオン水25グラム分の中で触媒2グラムの試料を5分間100℃で加熱することにより、触媒2グラムの試料を3回抽出することと、公知の方法、例えば原子吸光分光を用いることにより、合わせた抽出物中でカリウム量を決定することとを含む。
本発明において用いるための触媒は、レニウム共促進剤をさらに含むことができる。レニウム共促進剤は、タングステン、モリブデン、クロム、硫黄、リン、ホウ素およびこれらの混合物から選択され得る。
レニウム共促進剤は、触媒の重量に対する元素(すなわち、タングステン、クロム、モリブデン、硫黄、リンおよび/またはホウ素の合計)として算出して、少なくとも0.1mmol/kg、より一般に少なくとも0.25mmol/kg、好ましくは少なくとも0.5mmol/kgの総量で存在することができる。レニウム共促進剤は、同じ基準で、40mmol/kg以下、好ましくは10mmol/kg以下、より好ましくは5mmol/kg以下の総量で存在することができる。レニウム共促進剤を担体上に付着させることができる形態は、本発明に重要でない。例えば、それは、酸化物として、またはオキシアニオンとして、例えば、硫酸塩、ホウ酸塩またはモリブデン酸塩として、塩または酸の形態で、適切に用意され得る。
実施形態において、触媒は、レニウム促進剤に加えて、第1の共促進剤成分および第2の共促進剤成分を含む。第1の共促進剤は、硫黄、リン、ホウ素およびこれらの混合物から選択され得る。第1の共促進剤は、元素として硫黄を含むのが特に好ましい。第2の共促進剤成分は、タングステン、モリブデン、クロムおよびこれらの混合物から選択され得る。第2の共促進剤成分は、元素としてタングステンおよび/またはモリブデン、特にタングステンを含むのが特に好ましい。第1の共促進剤および第2の共促進剤の成分を、担体上に付着させることができる形態は、本発明に重要でない。例えば、第1の共促進剤および第2の共促進剤の成分は、酸化物として、またはオキシアニオンとして、例えば、タングステン酸塩、モリブデン酸塩または硫酸塩として、塩または酸の形態で、適切に用意され得る。
この実施形態において、第1の共促進剤は、触媒の重量に対して、元素の総量(すなわち、硫黄、リンおよび/またはホウ素の合計)として算出して、少なくとも0.2mmol/kg、好ましくは少なくとも0.3mmol/kg、より好ましくは少なくとも0.5mmol/kg、最も好ましくは少なくとも1mmol/kg、特定すると少なくとも1.5mmol/kg、より特定すると少なくとも2mmol/kgの総量で存在することができる。第1の共促進剤は、触媒の重量に対する元素の総量として算出して、50mmol/kg以下、好ましくは40mmol/kg以下、より好ましくは30mmol/kg以下、最も好ましくは20mmol/kg以下、特定すると10mmol/kg以下、より特定すると6mmol/kg以下の総量で存在することができる。
この実施形態において、第2の共促進剤成分は、触媒の重量に対して、元素の総量(すなわち、タングステン、モリブデンおよび/またはクロムの合計)として算出して、少なくとも0.1mmol/kg、好ましくは0.15mmol/kg、より好ましくは少なくとも0.2mmol/kg、最も好ましくは少なくとも0.25mmol/kg、特定すると少なくとも0.3mmol/kg、より特定すると少なくとも0.4mmol/kgの総量で存在することができる。第2の共促進剤は、触媒の重量に対する元素の総量として算出して、40mmol/kg以下、好ましくは20mmol/kg以下、より好ましくは10mmol/kg以下、最も好ましくは5mmol/kg以下の総量で存在することができる。
実施形態において、第1の共促進剤の第2の共促進剤に対するモル比は、1を超えることができる。この実施形態において、第1の共促進剤の第2の共促進剤に対するモル比は、好ましくは少なくとも1.25、より好ましくは少なくとも1.5、最も好ましくは少なくとも2、特定すると少なくとも2.5であることができる。第1の共促進剤の第2の共促進剤に対するモル比は、20以下、好ましくは15以下、より好ましくは10以下であることができる。
実施形態において、レニウム促進剤の第2の共促進剤に対するモル比は、1を超えることができる。この実施形態において、レニウム促進剤の第2の共促進剤に対するモル比は、好ましくは少なくとも1.25、より好ましくは少なくとも1.5であることができる。レニウム促進剤の第2の共促進剤に対するモル比は、20以下、好ましくは15以下、より好ましくは10以下であることができる。
実施形態において、触媒は、触媒の重量に対して、1mmol/kgを超える量でレニウム促進剤を含み、担体上に付着させた第1の共促進剤および第2の共促進剤の総量は、触媒の重量に対する元素の総量(すなわち、硫黄、リン、ホウ素、タングステン、モリブデンおよび/またはクロムの合計)として算出して、3.8mmol/kg以下であることができる。この実施形態において、第1の共促進剤および第2の共促進剤の総量は、好ましくは触媒の3.5mmol/kg以下、より好ましくは3mmol/kg以下であることができる。この実施形態において、第1の共促進剤および第2の共促進剤の総量は、好ましくは少なくとも触媒の0.1mmol/kg、より好ましくは少なくとも0.5mmol/kg、最も好ましくは少なくとも1mmol/kgであることができる。
触媒は、好ましくは、担体上に付着させたさらなる元素をさらに含むことができる。好適なさらなる元素は、窒素、フッ素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、バナジウム、タリウム、トリウム、タンタル、ニオブ、ガリウムおよびゲルマニウムならびにこれらの混合物の1種または複数であることができる。好ましくは、アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムおよび/またはセシウムから選択される。好ましくは、アルカリ土類金属は、カルシウム、マグネシウムおよびバリウムから選択される。好ましくは、さらなる元素は、触媒の重量に対する元素の総量として算出して、0.01から500mmol/kg、より好ましくは0.5から100mmol/kgの総量で触媒中に存在することができる。さらなる元素は、任意の形態で用意され得る。例えば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩または水酸化物が適している。例えば、リチウム化合物は、水酸化リチウムまたは硝酸リチウムであることができる。
本明細書において用いられるように、別に明示されなければ、触媒または担体の中に存在するアルカリ金属の量は、それが触媒または担体から抽出され得る限りの量であるとみなされる。抽出は、脱イオン水25グラム分の中で触媒または担体2グラムの試料を5分間100℃で加熱することにより、触媒または担体2グラムの試料を3回抽出することと、公知の方法、例えば原子吸光分光を用いることにより、合わせた抽出物中でカリウム量を決定することとを含む。
本明細書において用いられるように、別に明示されなければ、触媒中に存在するアルカリ土類金属量と、担体中に存在する酸浸出可能成分量とは、100℃で脱イオン水中の10重量%硝酸により触媒または担体から抽出され得る限りの量であるとみなされる。抽出法は、触媒または担体10グラムの試料を10重量%硝酸100ml分とともに30分間(1atm、すなわち101.3kPa)煮沸することにより、触媒または担体10グラムの試料を抽出することと、公知の方法、例えば原子吸光分光を用いることにより、合わせた抽出物中で関連する金属を決定することとを含む。本明細書に参照により組み込まれるUS−A−5801259が参照される。
本エポキシ化工程は、多くの方法で行われ得るが、気相工程、すなわち反応供給材料を固体材料として一般に充填床の中に存在する触媒と気相中で接触させる工程として、それを行うことが好ましい。一般に、その工程は、連続的な工程として行われる。
本発明の方法の反応器供給材料は、オレフィン、酸素およびある量の二酸化炭素を含む。本エポキシ化工程において用いるためのオレフィンは、芳香族オレフィン、例えばスチレン、または共役しているもしくはしていないジオレフィン、例えば1,9−デカジエンもしくは1,3−ブタジエン等の任意のオレフィンであることができる。一般に、オレフィンは、モノオレフィン、例えば2−ブテンまたはイソブテンである。好ましくは、オレフィンは、モノ−α−オレフィン、例えば1−ブテンまたはプロピレンである。最も好ましいオレフィンはエチレンである。適切には、オレフィンの混合物が用いられ得る。
反応器供給材料中に存在するオレフィンの量は、広い範囲内で選択され得る。一般に、反応器供給材料中に存在するオレフィンの量は、全反応器供給材料に対して80モルパーセント以下である。好ましくは、それは、同じ基準で、0.5から70モルパーセント、特定すると1から60モルパーセントの範囲内である。本明細書において用いられるように、反応器供給材料は、触媒と接触させる組成物であるとみなされる。
本エポキシ化工程は、空気ベースまたは酸素ベースであることができ、「Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」第3編、9巻、1980年、445−447頁を参照されたい。空気ベースの工程において、空気、または酸素で富化した空気は、酸化剤源として用いられるが、酸素ベースの工程において、高純度(少なくとも95モルパーセント)または非常に高純度(少なくとも99.5モルパーセント)の酸素は、酸化剤源として用いられる。酸素ベースの工程のさらなる説明について、参照により組み込まれるUS−6040467が参照され得る。現在、ほとんどのエポキシ化プラントは酸素ベースであり、これは、本発明の好ましい実施形態である。
反応器供給材料中に存在する酸素の量は、広い範囲内で選択され得る。しかし、実際に酸素は、可燃性の領域を避ける量で一般に適用される。一般に、適用酸素量は、全反応器供給材料の1から15モルパーセント、より一般的に2から12モルパーセントの範囲内である。
可燃性の領域外に留めるために、反応器供給材料中に存在する酸素の量は、オレフィン量が増加されるにつれて低下され得る。実際の安全運転範囲は、反応器供給材料の組成とともに、反応温度および圧力等の反応条件にも依存する。
本発明の利点は、エポキシ化工程が、反応器供給材料が少量の二酸化炭素を含有する工程条件下において、銀、レニウム促進剤およびカリウム促進剤を含有する触媒の存在下で行われる際に、触媒の性能、特定すると初期的な選択性、安定性および他の利益に予想外の改善が認められ得ることである。オレフィンオキシドの工程において、一般的なエポキシ化反応器供給材料は、全反応器供給材料に対して、4モルパーセントを超える二酸化炭素量を一般に含む。本発明の方法は、反応器供給材料中の二酸化炭素量が、全反応器供給材料に対して、2モルパーセント未満、好ましくは1.5モルパーセント未満、より好ましくは1.2モルパーセント未満、最も好ましくは1モルパーセント未満、特定すると0.75モルパーセント以下である条件下で行われる。本発明の通常の実施において、反応器供給材料中に存在する二酸化炭素の量は、全反応器供給材料に対して、少なくとも0.1モルパーセント、または少なくとも0.2モルパーセント、または少なくとも0.3モルパーセントである。
反応調節剤は、オレフィンオキシドの所望の形成に関連して、選択性を増大させ、オレフィンまたはオレフィンオキシドの二酸化炭素および水への望ましくない酸化を抑制するために、反応器供給材料中に存在することができる。多数の有機化合物、特に有機ハロゲン化物および有機窒素化合物が、反応調節剤として用いられ得る。窒素酸化物、ニトロメタン、ニトロエタンおよびニトロプロパン等の有機ニトロ化合物、ヒドラジン、ヒドロキシルアミンまたはアンモニアも用いられ得る。オレフィンのエポキシ化の運転条件下において、窒素含有反応調節剤は、硝酸塩または亜硝酸塩の前駆体である、すなわち、それらは、いわゆる硝酸塩形成化合物または亜硝酸塩形成化合物であると、しばしば考えられる。窒素含有反応調節剤のさらなる説明について、本明細書に参照により組み込まれるEP−A−3642およびUS−A−4822900が参照され得る。
有機ハロゲン化物、特定すると有機臭化物、より特定すると有機塩化物は、好ましい反応調節剤である。好ましい有機ハロゲン化物は、塩化炭化水素または臭化炭化水素である。より好ましくは、それらは、塩化メチル、塩化エチル、エチレンジクロリド、エチレンジブロミド、塩化ビニルまたはこれらの混合物の群から選択される。最も好ましい反応調節剤は、塩化エチル、塩化ビニルおよびエチレンジクロリドである。
適切な窒素酸化物は、式中、xが1から2.5の範囲内である、一般式NOのものであり、例えばNO、N、NおよびNが挙げられる。適切な有機窒素化合物は、ニトロ化合物、ニトロソ化合物、アミン、硝酸塩および亜硝酸塩、例えばニトロメタン、1−ニトロプロパンまたは2−ニトロプロパンである。好ましい実施形態において、硝酸塩形成化合物または亜硝酸塩形成化合物、例えば窒素酸化物および/または有機窒素化合物は、有機ハロゲン化物、特定すると有機塩化物と一緒に用いられる。
反応調節剤は、反応器供給材料中に少量で、例えば、全反応器供給材料に対して0.1モルパーセント以下、例えば、0.01×10−4から0.01モルパーセントで用いた場合に一般に有効である。特に、オレフィンがエチレンである場合において、反応調節剤は、全反応器供給材料に対して0.1×10−4から500×10−4モルパーセント、特定すると0.2×10−4から200×10−4モルパーセントの量で反応器供給材料中に存在することが好ましい。
オレフィンおよび酸素の他に、反応器供給材料は、不活性ガスおよび飽和炭化水素等の、1種または複数の追加的な成分を含有することができる。不活性ガス、例えば窒素またはアルゴンは、30から90モルパーセント、一般に40から80モルパーセントの量で反応器供給材料中に存在することができる。適切な飽和炭化水素は、メタンおよびエタンである。飽和炭化水素が存在する場合において、これらは、全反応器供給材料に対して80モルパーセント以下、特定すると75モルパーセント以下の量で存在することができる。頻繁に、それらは、少なくとも30モルパーセント、より頻繁に少なくとも40モルパーセントの量で存在する。飽和炭化水素は、酸素可燃限界を上昇させるために、反応器供給材料に添加され得る。
エポキシ化工程は、広い範囲から選択される反応温度を用いて行われ得る。好ましくは、反応温度は、150から325℃の範囲内、より好ましくは180から300℃の範囲内である。
エポキシ化工程は、好ましくは、1000から3500kPaの範囲内の反応器入口圧力で行われる。「GHSV」、すなわち気体時空間速度は、1時間当たりに充填触媒の1単位体積を通過する、常温および常圧(0℃、1atm、すなわち101.3kPa)のガスの単位体積である。好ましくは、エポキシ化工程が充填触媒床を含む気相工程である場合に、GHSVは、1500から10000Nl/(l.h)の範囲内である。好ましくは、その工程は、1時間当たりで触媒1m当たりに製造されるオレフィンオキシド0.5から10kモル、より特定すると、1時間当たりで触媒1m当たりに製造されるオレフィンオキシド0.7から8kモル、例えば、1時間当たりで触媒1m当たりに製造されるオレフィンオキシド5kモルの範囲内の作業速度で行われる。本明細書において用いられるように、作業速度は、1時間当たりで触媒の単位体積当たりに製造されるオレフィンオキシドの量であり、選択性は、転換されたオレフィンのモル量に対する、形成されたオレフィンオキシドのモル量である。本明細書において用いられるように、活性は、特定のエチレンオキシド製造量を達成するのに要した温度の測定値である。その温度が低いほど、活性は良好である。適切には、その工程は、製造混合物中のエチレンオキシド分圧が5から200kPaの範囲内、例えば11kPa、27kPa、56kPa、77kPa、136kPaおよび160kPaである条件下で行われる。本明細書において用いられる「製造混合物」の用語は、エポキシ化反応器の出口から回収される生成物を指すものと理解される。
生成されたオレフィンオキシドは、当技術分野において公知の方法を用いることにより、例えば、反応器出口流からのオレフィンオキシドを水中に吸収し、場合によって水溶液から蒸留でオレフィンオキシドを回収することにより、生成混合物から回収され得る。オレフィンオキシドを含有する水溶液の少なくとも一部は、オレフィンオキシドを、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンに転換するための次の工程において適用され得る。
エポキシ化工程において生成されたオレフィンオキシドは、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンに転換され得る。本発明は、オレフィンオキシドを製造するためのより魅力ある工程につながるので、それは同時に、本発明によるオレフィンオキシドの製造と、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートおよび/またはアルカノールアミンの製造における、得られたオレフィンオキシドの次なる使用とを含む、より魅力ある工程につながる。
1,2−ジオールまたは1,2−ジオールエーテルへの転換は、例えば、酸または塩基の触媒を適切に用い、オレフィンオキシドを水と反応させることを含むことができる。例えば、主に1,2−ジオールを作製し、1,2−ジオールエーテルを作製しないために、オレフィンオキシドは、酸触媒、例えば全反応混合物に基づいて0.5−1.0重量%の硫酸の存在下で、1bar絶対圧で50−70℃での液相反応において、または130−240℃および20−40bar絶対圧で、好ましくは触媒不存在下での気相反応において、10倍モルの過剰な水と反応され得る。このような大量の水の存在は、1,2−ジオールの選択的形成に有利であることができ、反応温度の制御を助ける、反応発熱量の抑制として機能することができる。水の割合を低下させると、反応混合物中の1,2−ジオールエーテルの割合は増加される。このように生成された1,2−ジオールエーテルは、ジエーテル、トリエーテル、テトラエーテルまたは続くエーテルであることができる。代わりの1,2−ジオールエーテルは、水の少なくとも一部をアルコールで置き換えることにより、オレフィンオキシドを、アルコール、特定するとメタノールまたはエタノール等の第一級アルコールで転換することにより調製され得る。
オレフィンオキシドは、オレフィンオキシドを二酸化炭素と反応させることにより、対応する1,2−カーボネートに転換され得る。必要に応じて、1,2−ジオールは、次いで1,2−カーボネートを、水またはアルコールと反応させて1,2−ジオールを形成することにより調製され得る。適用可能な方法について、本明細書に参照により組み込まれるUS−6080897が参照される。
アルカノールアミンへの転換は、例えば、オレフィンオキシドをアンモニアと反応させることを含むことができる。無水アンモニアは、一般に、モノアルカノールアミンの製造を有利にするために用いられる。オレフィンオキシドのアルカノールアミンへの転換において適用可能な方法について、例えば、本明細書に参照により組み込まれるUS−A−4845296が参照される。
1,2−ジオールおよび1,2−ジオールエーテルは、多様な工業的用途、例えば、食物、飲料、タバコ、化粧品、熱可塑性ポリマー、硬化性樹脂系、洗剤、伝熱系等の分野において用いられ得る。1,2−カルボネートは、希釈剤として、特定すると溶媒として用いられ得る。アルカノールアミンは、例えば、天然ガスの処理(「スイートニング」)において用いられ得る。
別に明示されなければ、本明細書において言及される低分子量有機化合物、例えばオレフィン、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネート、アルカノールアミンおよび反応調節剤は、一般に40個以下の炭素原子、より一般に20個以下の炭素原子、特定すると10個以下の炭素原子、より特定すると6個以下の炭素原子を有する。本明細書において定義されるように、炭素原子数(すなわち炭素数)についての範囲は、この範囲の限界について特定される数を含む。
本発明を大まかに説明したが、さらなる解釈は、例示のみの目的のために提供され、別に明示されなければ限定することを意図するものではない以下の実施例を参照することにより得られ得る。
(実施例)
原料銀溶液の調製
本実施例は、実施例2において触媒Aを調製する際に用いられる原料銀含浸溶液の調製を説明する。
銀−アミン−シュウ酸塩の原料溶液を、以下の手順により調製した。すなわち、
5リットルのステンレス鋼ビーカー中において、試薬級の水酸化ナトリウム415gを、脱イオン水2340ml中に溶解し、温度を50℃に調節した。
4リットルのステンレス鋼ビーカー中において、高純度の「Spectropure」の硝酸銀1699gを、脱イオン水2100ml中に溶解し、温度を50℃に調節した。
水酸化ナトリウム溶液を、50℃の溶液温度を維持しつつ、攪拌しながらその硝酸銀溶液にゆっくりと添加した。この混合物を15分間攪拌した。溶液のpHを、必要に応じて水酸化ナトリウム溶液を添加することにより10超に維持した。
水を、混合ステップにおいて作り出された沈殿から除去し、ナトリウムおよび硝酸のイオンを含有する水の伝導度を測定した。除去された量と等しい量の未使用の脱イオン水を、銀溶液に添加した。この溶液を、40℃で15分間攪拌した。この工程を、除去された水の伝導度が90μmho/cm未満になるまで繰り返した。次いで、未使用の脱イオン水1500mlを添加した。高純度のシュウ酸二水和物630gを、増分約100gで添加した。温度を、40℃(±5℃)に保ち、溶液のpHを、最後のシュウ酸二水和物130グラムを添加中に監視して、pHが、長時間7.8未満に下がらないことを確実にした。水を、この混合物から除去して、高濃度銀含有スラリーを残した。シュウ酸銀スラリーを30℃に冷却した。
92重量パーセントエチレンジアミン699g(脱イオン水8%)を、30℃以下の温度を維持しつつ添加した。最終的な溶液を、触媒Aを調製するための原料銀含浸溶液として用いた。
触媒の調製
触媒A
触媒Aを以下の手順で調製した。すなわち、比重1.558g/mlの原料銀溶液204グラムに、1:1エチレンジアミン/水2g中の過レニウム酸アンモニウム0.1779g、1:1アンモニア/水2g中に溶解したメタタングステン酸アンモニウム0.0491g、水2g中に溶解した硫酸リチウム一水和物0.1273gと、水2g中に溶解した水酸化リチウム一水和物0.2087g、水2g中に溶解した硝酸カリウム0.067gとを添加した。追加の水を添加して、溶液の比重を1.504g/mlに調節した。生成した溶液50gを、50重量%水酸化セシウム溶液0.1071gと混合し、最終的な含浸溶液を生成した。中空な円筒の担体A(以下の表Iを参照されたい。)30グラムを含有した容器を、20mmHgに1分間排気し、最終的な含浸溶液を、真空下にしつつ担体Aに添加し、次いで、真空を開放し、担体を3分間液体に接触させた。次いで、含浸された担体Aを、500rpmで2分間遠心分離して、過剰な液体を除去した。含浸された担体Aを、振動振盪機中に入れ、250℃で7分間、16.2Nl/hの速度の空気流中で乾燥し、触媒Aを生成した。
触媒Aの最終的な組成は、細孔容積含浸に基づいて算出して、以下のものを含んでいた。すなわち、銀17.2重量%、Re 2mmol/kg、W 0.6mmol/kg、S 3mmol/kg、Li 21mmol/kg、K 2mmol/kgおよびCs 4.4mmol/kgである。これらの値は、触媒の重量に対するものである。
触媒中に存在する水抽出可能カリウムの量は、脱イオン水25グラム分の中で触媒を5分間100℃で加熱することと、原子吸光分光を用いることにより、合わせた抽出物中でカリウム量を決定することとにより測定された。触媒Aは、触媒の重量に対して、97ppmw(すなわち、2.5mmol/kg)の量で水抽出可能カリウムを含有していた。
触媒B
細孔容積含浸に基づいて算出して、以下の最終的な組成を有する触媒Bを、触媒Aと同様な方法で調製した。すなわち、銀17.2重量%、Re 2mmol/kg、W 0.6mmol/kg、S 3mmol/kg、Li 21mmol/kgおよびCs 6mmol/kgである。これらの値は、触媒の重量に対するものである。
触媒Bの中に存在する水抽出可能カリウムの量も、上述の方法により測定した。触媒Bは、触媒の重量に対して、35ppmw(すなわち、<1mmol/kg)の量で水抽出可能カリウムを含有していた。
Figure 2011519942
触媒の試験
触媒AおよびBを、エチレンおよび酸素からエチレンオキシドを製造するために用いた。これをするために、破砕した触媒試料3から5gを、別個のステンレス鋼U形チューブに装填した。それぞれのチューブを、溶融金属浴(熱媒体)中に浸漬し、末端をガス流系に接続した。用いた触媒の重量、および入口ガス流量を、未破砕触媒について算出して、気体時空間速度3300Nl/(l.h)を与えるように調節した。入口ガス圧力は1550kPa(絶対圧)であった。
始動前に、触媒を、280℃で3時間、酸素11.4モル−%、二酸化炭素7モル−%および窒素81.6モル−%のガス混合物で前処理した。次いで、反応器を240℃に冷却し、試験ガス混合物を導入した。初期的なガス混合物を、「単流」の操作で触媒床に通した。ガス混合物は、エチレン30体積パーセント、酸素8体積パーセント、二酸化炭素5体積パーセント、窒素57体積パーセントおよび塩化エチル1.0から5.0体積ppm(ppmv)から構成されていた。触媒Aについて、初期的なガス混合物を、試験運転の最初の8日間用い、触媒性能を測定した。触媒Bについて、初期的なガス混合物を、試験運転の最初の6日間用い、触媒性能を測定した。この初期的な試験期間の後に、温度を12時間で250℃に変化させ、ガス混合物を、エチレン30体積パーセント、酸素8体積パーセント、二酸化炭素1体積パーセントおよび窒素61体積パーセントを含み、塩化エチルを含まないように変化させた。次いで、塩化エチルを、ガス混合物中に導入し、1.0から5.0ppmvに変化させて、最大の選択性を得た。
触媒の試験中に、温度を、出口ガス流中で3.09体積パーセントの一定したエチレンオキシド含有率を達成するように調節した。塩化エチル量を変化させて、最大の選択性を得た。ガス混合物中の二酸化炭素量が全ガス混合物に対して1モル−%に低下した後に、工程が平衡したら、二酸化炭素量1モル−%での性能データを、2から3週の運転の間において測定した。さらに、選択性および温度の値を、触媒の安定性データを得るために、時間をかけて測定することもできた。上記触媒のセシウム量は、触媒の初期的な選択性の性能に関して最適化されたセシウム量である。
表IIにおいて示されるように、少量の水浸出可能カリウムを有する担体を利用した高選択性触媒上にカリウム促進剤をさらに付着させることにより、触媒がエポキシ化工程中に低二酸化炭素条件下で運転された場合において、カリウム促進剤を添加しない同じ触媒と比べて、性能において予想外の改善が認められることを見出した。
Figure 2011519942
担体Aを用い、細孔容積含浸に基づいて算出して以下の最終的な組成を有する触媒Cを調製した。すなわち、銀17.5重量%、Re 2mmol/kg、W 0.6mmol/kg、Li 15mmol/kg、K 2mmol/kgおよびCs 3.2mmol/kgである。これらの値は、触媒の重量に対するものである。過レニウム酸アンモニウム、メタタングステン酸アンモニウム、水酸化リチウム、硝酸カリウムおよび水酸化セシウムを用いて、触媒Cを調製した。
担体Aを用い、細孔容積含浸に基づいて算出して以下の最終的な組成を有する触媒Dを調製した。すなわち、銀17.5重量%、Re 2mmol/kg、W 0.6mmol/kg、Li 15mmol/kg、K 1mmol/kgおよびCs 3.6mmol/kgである。これらの値は、触媒の重量に対するものである。過レニウム酸アンモニウム、メタタングステン酸アンモニウム、水酸化リチウム、硝酸カリウムおよび水酸化セシウムを用いて、触媒Dを調製した。
担体Aを用い、細孔容積含浸に基づいて算出して以下の最終的な組成を有する触媒Eを調製した。すなわち、銀17.5重量%、Re 2mmol/kg、W 0.6mmol/kg、Li 15mmol/kgおよびCs 4mmol/kgである。これらの値は、触媒の重量に対するものである。過レニウム酸アンモニウム、メタタングステン酸アンモニウム、水酸化リチウムおよび水酸化セシウムを用いて、触媒Eを調製した。
触媒C、DおよびEを用いて、エチレンおよび酸素からエチレンオキシドを製造した。これをするために、破砕した触媒試料3から5gを、別個のステンレス鋼U形チューブに装填した。それぞれのチューブを、溶融金属浴(熱媒体)中に浸漬し、末端をガス流系に接続した。用いた触媒の重量、および入口ガス流量を、未破砕触媒について算出して、気体時空間速度3300Nl/(l.h)を与えるように調節した。入口ガス圧力は1550kPa(絶対圧)であった。
始動前に、触媒を、280℃で3時間、酸素11.4モル−%、二酸化炭素7モル−%および窒素81.6モル−%のガス混合物により前処理した。次いで、反応器を240℃に冷却し、試験ガス混合物を導入した。初期的なガス混合物を、「単流」の操作で触媒床に通した。ガス混合物は、エチレン30体積パーセント、酸素8体積パーセント、二酸化炭素5体積パーセント、窒素57体積パーセントおよび最大の選択性を得るように変化させた塩化エチル1.0から5.0体積ppm(ppmv)から構成されていた。触媒Cについて、初期的なガス混合物を、試験運転の最初の9日間用い、触媒性能を測定した。触媒Dについて、初期的なガス混合物を、試験運転の最初の7日間用い、触媒性能を測定した。触媒Eについて、初期的なガス混合物を、試験運転の最初の6日間用い、触媒性能を測定した。この初期的な試験期間の後に、温度を12時間で250℃に変化させ、ガス混合物を、エチレン30体積パーセント、酸素8体積パーセント、二酸化炭素5体積パーセントおよび窒素57体積パーセントを含み、塩化エチルを含まないように変化させた。次いで、ガス混合物を、エチレン30体積パーセント、酸素8体積パーセント、二酸化炭素1体積パーセント、窒素61体積パーセントおよび最大の選択性を得るように変化させた塩化エチル1.0から5.0ppmvに変化させた。
触媒の試験中に、温度を、出口ガス流中で3.09体積パーセントの一定したエチレンオキシド含有率を達成するように調節した。塩化エチル量を変化させて、最大の選択性を得た。ガス混合物中の二酸化炭素量が全ガス混合物に対して1モル−%に低下した後に、工程が平衡したら、二酸化炭素量1モル−%での性能データを、2から10日の運転の間において測定した。さらに、選択性および温度の値を、触媒の安定性データを得るために、時間をかけて測定することもできた。上記触媒のセシウム量は、触媒の初期的な選択性の性能に関して最適化されたセシウム量である。
表IIIにおいて示されるように、少量の水浸出可能カリウムを有する担体を利用した高選択性触媒上にカリウム促進剤をさらに付着させることにより、触媒がエポキシ化工程中に低二酸化炭素条件下で運転された場合において、カリウム促進剤を添加しない同じ触媒と比べて、性能において予想外の改善が認められることを見出した。
Figure 2011519942

Claims (15)

  1. 二酸化炭素は、全エポキシ化反応器供給材料に基づいて、3モルパーセント以下の量で反応器供給材料中に存在し、
    カリウム促進剤は、触媒の重量に対して、少なくとも0.5mmol/kgの量で担体上に付着させ、
    担体は、水浸出可能カリウムを、担体の重量に対して55重量ppm未満の量で含有する、
    オレフィン、酸素および二酸化炭素を含む反応器供給材料を、担体ならびに担体上に付着させた銀、レニウム促進剤およびカリウム促進剤を含む触媒と接触させることを含む、オレフィンをエポキシ化する方法。
  2. 二酸化炭素量が、全エポキシ化反応器供給材料に基づいて2モルパーセント未満、特定すると1.2モルパーセント未満、より特定すると全エポキシ化反応器供給材料に基づいて0.75モルパーセント以下である、請求項1に記載の方法。
  3. 二酸化炭素量が、全エポキシ化反応器供給材料に基づいて0.1から1.5モルパーセント未満、特定すると全エポキシ化反応器供給材料に基づいて0.2から1モルパーセント未満の範囲内である、請求項1または請求項2に記載の方法。
  4. オレフィンがエチレンを含む、請求項1、または請求項2から3のいずれかに記載の方法。
  5. 担体中の水浸出可能カリウム量が、担体の重量に対して50重量ppm以下、特定すると担体の重量に対して39重量ppm未満である、請求項1、または請求項2から4のいずれかに記載の方法。
  6. 担体がフッ化物鉱化担体である、請求項1、または請求項2から5のいずれかに記載の方法。
  7. 担体上に付着させたカリウム促進剤の量が、触媒の重量に対して少なくとも1mmol/kg、特定すると少なくとも1.5mmol/kg、より特定すると触媒の重量に対して少なくとも1.75mmol/kgである、請求項1、または請求項2から6のいずれかに記載の方法。
  8. 担体上に付着させたカリウム促進剤の量が、触媒の重量に対して1から15mmol/kg、特定すると1.5から7.5mmol/kg、より特定すると触媒の重量に対して1.75から5mmol/kgの範囲内である、請求項1、または請求項2から7のいずれかに記載の方法。
  9. 触媒が、窒素、フッ素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、バナジウム、タリウム、トリウム、タンタル、ニオブ、ガリウム、ゲルマニウムおよびこれらの混合物から選択されるさらなる元素をさらに含む、請求項1、または請求項2から8のいずれかに記載の方法。
  10. 触媒が、触媒の重量に対して1.25から10mmol/kg、特定すると触媒の重量に対して1.5から7.5mmol/kgの範囲内の水抽出可能な量のカリウムを有する、請求項1、または請求項2から9のいずれかに記載の方法。
  11. レニウム促進剤が、触媒の重量に対して0.1から50mmol/kgの範囲内の量で存在する、請求項1、または請求項2から10のいずれかに記載の方法。
  12. 触媒が、タングステン、モリブデン、クロム、硫黄、リン、ホウ素およびこれらの混合物からなる群から選択される、担体上に付着させたレニウム共促進剤をさらに含む、請求項1、または請求項2から11のいずれかに記載の方法。
  13. 触媒が、硫黄、リン、ホウ素およびこれらの混合物から選択される第1の共促進剤ならびにタングステン、モリブデン、クロムおよびこれらの混合物から選択される第2の共促進剤をさらに含む、請求項1、または請求項2から11のいずれかに記載の方法。
  14. レニウム促進剤の第2の共促進剤に対するモル比が1を超える、特定すると少なくとも1.5である、請求項13、または請求項14から16のいずれかに記載の方法。
  15. オレフィンオキシドを、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンに転換することを含み、前記オレフィンオキシドが、請求項1、または請求項2から20のいずれかに記載のオレフィンオキシドを調製する方法により調製されている、1,2−ジオール、1,2−ジオールエーテル、1,2−カーボネートまたはアルカノールアミンを調製する方法。
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