JP2011516447A - シクロヘキサンカルボン酸誘導体の新規な製造方法 - Google Patents

シクロヘキサンカルボン酸誘導体の新規な製造方法 Download PDF

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Abstract

i.a.医薬活性化合物の製造において中間体として有用である、式(Ia)で示される化合物の製造方法。

Description

本発明は、医薬活性化合物の製造における中間体として有用なシクロヘキサンカルボン酸誘導体の製造方法に関する。
第一の実施態様において、本発明は、式I
Figure 2011516447
(式中、
は、
− 水素、
− (C〜C)アルキル、
− ハロ−(C〜C)アルキル、
− (C〜C)アルコキシ、
− (C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキレン、
− ヘテロ−(C〜C)アルキル、
− (C〜C)シクロアルキル、
− (C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキレン、
− アリール、
− アラルキル、
− ヘテロアリール、
− ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン、
− (C〜C)アルキル−カルボニル、
− アリール−カルボニル、
− アリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
− ヘテロアリール−カルボニル、
− ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
− アシル、
− アミノ、
− NO
− シアノ、
− SOOR’、もしくは
− PO(OR’)であり;
は、
− 水素、
− (C〜C)アルキル、
− ハロ−(C〜C)アルキル、
− (C〜C)アルコキシ、
− (C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキレン、
− ヘテロ−(C〜C)アルキル、
− (C〜C)シクロアルキル、
− (C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキレン、
− アリール、
− アラルキル、
− ヘテロアリール、
− ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン、
− (C〜C)アルキル−カルボニル、
− アリール−カルボニル、
− アリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
− ヘテロアリール−カルボニル、
− ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
− アシル、もしくは
− アミノであるか;又は
とRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、N及びSから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3、4、5もしくは6員シクロアルキル環を形成しており;
ca及びRcbは、独立して、
− 水素、
− (C〜C)アルキル、又は
− (C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキレンであり;
Yは、
− NO
− アシル、
− シアノ、
− (C〜C)アルキルスルホニル、
− SOOR’、
− PO(OR’)、又は
− CFであり、最も好ましくは、Yは、シアノであり;そして
R’は、水素又は(C〜C)アルキルである)
で示される化合物の製造方法であって、
式(II):
Figure 2011516447
で示される化合物を、好ましくは第二級アミンの存在下、アルキル化剤(例えば、1−ハロ−CH(Rca)(Rcb)、又は(Rca)(Rcb)CH−OHのスルホン酸エステルであり、ここで、Rca及びRcbは、先に定義されたとおりである)、及びグリニャール試薬(例えば、ハロゲン化(C〜C)アルキルマグネシウム、ハロゲン化フェニルマグネシウム、ハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム又はハロゲン化シクロアルキルマグネシウム)と反応させることを含む方法を提供する。
第二の実施態様において、本発明は、式(I):
Figure 2011516447
(式中、Rは、(C〜C)アルキル、好ましくはペンタ−3−イルである)
で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体の化合物の製造方法であって、
式(II):
Figure 2011516447
で示されるシクロヘキサンカルボニトリルを、アルキル化剤(例えば、1−ハロ−CH、好ましくは1−ハロ−2−エチルブタン、又はRCH−OHのスルホン酸エステル、好ましくは2−エチル−1−ブタノールのスルホン酸エステルであり、ここで、Rは、先に定義されたとおりである)、及びグリニャール試薬(例えば、ハロゲン化(C〜C)アルキルマグネシウム、ハロゲン化フェニルマグネシウム、ハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム又はハロゲン化(C〜C)シクロアルキルマグネシウム)と反応させることを含む方法を提供する。好ましくは、上述のカップリング反応は、第二級アミンの存在下で実施する。
好ましくは、グリニャール試薬をシクロヘキサンカルボニトリルに、より好ましくは第二級アミンの存在下で添加し、続いて、先に定義されたアルキル化剤を添加する。
好ましくは、上述のカップリング反応に続いて、鉱酸(例えば、フッ化水素酸、塩酸、ホウ酸、酢酸、ギ酸、硝酸、リン酸又は硫酸、最も好ましくは塩酸)で反応停止(mineral acid quenching)させる。
別の実施態様において、本発明は、更に、式(III):
Figure 2011516447
(式中、Rは、先に記載されたとおりである)で示されるシクロヘキサンカルボン酸誘導体の製造方法であって、
a)式(I):
Figure 2011516447
で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体を、強酸の存在下、HOで、又は水性塩基で加水分解して、式(IV):
Figure 2011516447
で示されるシクロヘキサンカルボン酸アミド誘導体を得て;
b)前記シクロヘキサンカルボン酸アミド誘導体をニトロシル化剤と反応させて、式(III)で示される化合物を得ることを含む方法を提供する。
式(III)で示される化合物を、貴重な医薬化合物の合成における中間体として用いてもよい。例えば、1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸を、EP1,020,439に記載された化合物の合成において用いてもよい。
本明細書及び特許請求の範囲で用いられる以下の用語は、他に断りがなければ、以下に示す意味を有する。
用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨード、好ましくはクロロ又はブロモを意味する。
「アルカリ金属」又は「アルカリ」は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム及びセシウムを指す。好ましいアルカリ金属は、リチウム又はナトリウムである。これらのうち、ナトリウムが、最も好ましい。
「(C〜C)アルキル」は、炭素原子が1〜8個の分枝状又は直鎖状炭化水素鎖、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル及びヘプチルを指す。(C〜C)アルキルが、好ましい。
「(C〜C)アルキルカルボニル」は、基−C(O)−Raa(ここで、Raaは、本明細書で定義された(C〜C)アルキルである)を意味する。
「(C〜C)アルコキシ」は、式−ORab(式中、Rabは、本明細書で定義された(C〜C)アルキル部分である)で示される部分を意味する。アルコキシ部分の例としては、非限定的に、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシなどが挙げられる。
「(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキレン」は、式Rac−O−Rad−(式中、Racは、本明細書で定義された(C〜C)アルキルであり、そしてRadは、本明細書で定義された(C〜C)アルキレンである)で示される部分を意味する。例示的な(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル基としては、例えば、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、1−メチル−2−メトキシエチル、1−(2−メトキシエチル)−3−メトキシプロピル、及び1−(2−メトキシエチル)−3−メトキシプロピルが挙げられる。
「(C〜C)アルキレン」は、炭素原子が1〜6個の二価直鎖状飽和炭化水素部分、又は炭素原子が3〜6個の二価分枝状飽和炭化水素部分、例えば、メチレン、エチレン、2,2−ジメチルエチレン、プロピレン、2−メチルプロピレン、ブチレン、ペンチレンなどを意味する。
「ハロ−(C〜C)アルキル」は、ハロゲン原子1個以上、好ましくはハロゲン原子1〜3個で置換されている、先に定義されたアルキルを指す。より好ましいハロ−(C〜C)アルキルは、クロロ−及びフルオロ−(C〜C)アルキルである。
「ハロ−(C〜C)アルコキシ」は、ハロゲン原子1個以上、好ましくはハロゲン原子1〜3個で置換されている、先に定義されたアルコキシを指す。より好ましいハロ−(C〜C)アルコキシは、クロロ−及びフルオロ−(C〜C)アルコキシである。
「(C〜C)シクロアルキル」は、環炭素が3〜6個の単環式飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを指す。シクロアルキルは、置換基1個以上、好ましくは置換基1、2又は3個で場合により置換されていてもよい。好ましくは、シクロアルキルの置換基は、(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロ、アミノ、モノ−及びジ(C〜C)アルキルアミノ、ヘテロ(C〜C)アルキル、アシル、アリール並びにヘテロアリールからなる群から選択される。
「(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキレン」は、式Rae−Raf−(式中、Raeは、本明細書で定義された(C〜C)シクロアルキルであり、そしてRafは、本明細書で定義された(C〜C)アルキレンである)で示される部分を指す。
「第二級アミン」は、式HNR(式中、R及びRは、同一又は異なっていてもよく、そして独立して、(C〜C)アルキルもしくは(C〜C)シクロアルキルから選択されるか、又はRとRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、OもしくはNから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む、(C〜C)ヘテロシクロアルカンを形成している)で示されるアミンを指す。代表的な例としては、非限定的に、ピペリジン、4−メチル−ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチルメチルアミン、エチルプロピルアミン及びメチルプロピルアミンが挙げられる。好ましくは、第二級アミンは、ジエチルアミン、ジイソプロピルアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチルメチルアミン、エチルプロピルアミン、メチルプロピルアミン及びモルホリンから選択される。より好ましい第二級アミンは、ジエチルアミン又はジイソプロピルアミンであり、最も好ましくはジエチルアミンである。
「(C〜C)ヘテロシクロアルカン」は、環原子の1又は2個が、N又はOから選択されるヘテロ原子である、環原子4〜8個の飽和非芳香族環状化合物を指し、そしてそのヘテロシクロアルカンは、(C〜C)アルキル1個以上、好ましくは(C〜C)アルキル1個で場合により置換されていてもよい。
「アシル」は、式−C(O)−Rag、−C(O)−ORag、−C(O)−OC(O)Rag又は−C(O)−NRagah(式中、Ragは、水素、本明細書で定義された、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、ヘテロアルキル又はアミノであり、そしてRahは、水素又は本明細書で定義された(C〜C)アルキルである)で示される基を意味する。
「アミノ」は、基−NRbabb(ここで、Rba及びRbbは、それぞれ独立して、水素又は(C〜C)アルキルである)を意味する。
「アリール」は、置換基1個以上、好ましくは1、2又は3個で場合により置換されている一価単環式又は二環式芳香族炭化水素部分を意味し、置換基のそれぞれは、好ましくは(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、(C〜C)アルコキシ、ハロ(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルコキシ、ハロ、ニトロ、シアノ、アミノ、モノ−及びジ(C〜C)アルキルアミノ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、アシル、ヘテロ(C〜C)アルキル、場合により置換されているアリール、場合により置換されているヘテロアリール、場合により置換されているアラルキル、並びに場合により置換されているヘテロアラルキルからなる群から選択される。特に好ましいアリール置換基は、ハロゲン化物である。より具体的には、用語アリールとしては、非限定的に、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが挙げられ、それらのそれぞれは、置換されていても、又は非置換であってもよい。
「アラルキル」は、式−Rbc−Rbd−(式中、Rbdは、本明細書で定義されたアリールであり、そしてRbcは、本明細書で定義された(C〜C)アルキレンである)で示される部分を指す。
「アリールカルボニル」は、基−C(O)−Rbe(ここで、Rbeは、本明細書で定義されたアリールである)を意味する。
「アリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル」は、基−C(O)−Rbf−Rbg(ここで、Rbfは、本明細書で定義された(C〜C)アルキレンであり、そしてRbfは、本明細書で定義されたアリールである)を意味する。
「ヘテロアリール」は、N、O、又はS(好ましくはN又はO)から選択される環ヘテロ原子を1、2、又は3個含み、残りの環原子がCである、芳香族環を少なくとも1個有する環原子5〜12個の一価単環又は二環部分を意味し、ヘテロアリール部分の結合点が、芳香族環上にあることを理解する。ヘテロアリール環は、独立して置換基1個以上、好ましくは置換基1、2又は3個で場合により置換されており、置換基のそれぞれは、独立して、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、(C〜C)アルコキシ、ハロ、ニトロ及びシアノから選択される。より具体的には、用語ヘテロアリールとしては、非限定的には、ピリジル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリミジニル、ベンゾフラニル、テトラヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾオキサゾリル、キノリル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチエニル、イミダゾ[1,2−a]−ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、及びそれらの誘導体が挙げられる。
「ヘテロアリール(C〜C)アルキレン」及び「ヘテロアラルキル」は、式Ar−R−(式中、Arは、本明細書で定義されたヘテロアリールであり、そしてRは、本明細書で定義された(C〜C)アルキレンである)で示される部分を指す。
「ヘテロアリールカルボニル」は、基−C(O)−Rbh(ここで、Rbhは、本明細書で定義されたヘテロアリールである)を意味する。
「ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル」は、基−C(O)−Rbf−Rbg(ここで、Rbfは、本明細書で定義された(C〜C)アルキレンであり、そしてRbfは、本明細書で定義されたヘテロアリールである)を意味する。
「ヘテロシクリル」は、環原子1又は2個が、N、O、又はS(O)(ここで、nは、0〜2の整数である)、好ましくはN又はOから選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子が、Cであり、C原子1又は2個が、カルボニル基で場合により置換されていてもよい、環原子が3〜8個の飽和又は不飽和非芳香族環部分を意味する。ヘテロシクリル環は、独立して、置換基1個以上、好ましくは1、2、又は3個で場合により置換されていてもよく、置換基のそれぞれは、独立して、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、ハロ、ニトロ、シアノ、シアノ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ、(C〜C)アルコキシ、アミノ、モノ−及びジ(C〜C)アルキルアミノ、アラルキル、−(X)−C(O)R(ここで、Xは、O又はNRであり、nは、0又は1であり、Rは、水素、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(nが0の場合)、(C〜C)アルコキシ、アミノ、モノ−及びジ−(C〜C)アルキルアミノ、又は場合により置換されているフェニルであり、そしてRは、H又はアルキルである)、−(C〜C)アルキレン−C(O)R(ここで、Rは、(C〜C)アルキル、−OR又はNRであり、Rは、水素、(C〜C)アルキル又はハロ(C〜C)アルキルであり、そしてR及びRは、独立して水素又は(C〜C)アルキルである)、並びに−S(O)(ここで、nは、0〜2の整数であり、nが、0である場合、Rは、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、又は(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルであり、そしてnが、1又は2である場合、Rは、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、アミノ、アシルアミノ、モノ(C〜C)アルキルアミノ、又はジ(C〜C)アルキルアミノである)から選択される。ヘテロシクリル置換基の特に好ましい基としては、(C〜C)アルキル、ハロ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ、(C〜C)アルコキシ、アミノ、モノ−及びジ(C〜C)アルキルアミノ、アラルキル、並びに−S(O)が挙げられる。特に、用語ヘテロシクリルとしては、非限定的に、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジノ、N−メチルピペリジン−3−イル、ピペラジノ、N−メチルピロリジン−3−イル、3−ピロリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオモルホリノ−1−オキシド、チオモルホリノ−1,1−ジオキシド、4−(1,1−ジオキソ−テトラヒドロ−2H−チオピラニル)、ピロリニル、イミダゾリニル、N−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル、及びそれらの誘導体が挙げられ、それらのそれぞれは、場合により置換されていてもよい。
「ヘテロ(C〜C)アルキル」は、水素原子1個以上、好ましくは1、2又は3個が、独立して、−ORa’、−NRb’c’及び−S(O)d’(ここで、nは、0〜2の整数である)からなる群から選択される置換基で置換されている、本明細書で定義されたアルキル部分を意味し、ヘテロアルキル部分の結合点が、炭素原子を介していることを理解し、ここで、Ra’は、水素、アシル、(C〜C)アルコキシカルボニル、(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルスルホニル、アミノカルボニル、アミノスルホニルアミノ、(C〜C)シクロアルキル、又は(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキルであり;Rb’及びRc’は、互いに独立して、水素、アシル、(C〜C)アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノカルボニル、アミノスルホニルアミノ、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルスルホニル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルスルホニル、アミノスルホニル、モノ−もしくはジ−(C〜C)アルキルアミノスルホニル、アミノ(C〜C)アルキル、モノ−もしくはジ−(C〜C)アルキルアミノアルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキルスルホニル又は(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキルスルホニルであり;nが、0である場合、Rd’は、水素、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、又はアリールであり;そしてnが、1又は2である場合、Rd’は、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)シクロアルキル(C〜C)アルキル、ヒドロキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、(C〜C)アルキルアミノ、アミノカルボニル、アミノスルホニルアミノ、(C〜C)アルキルスルホニル、アミノ、又は場合により置換されているフェニルである。代表的な例としては、非限定的に、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチルエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、1−ヒドロキシメチルエチル、3−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、2−メチルスルホニルエチル、アミノスルホニルメチル、アミノスルホニルエチル、アミノスルホニルプロピル、メチルアミノスルホニルメチル、メチルアミノスルホニルエチル、メチルアミノスルホニルプロピルなどが挙げられる。
「アルキルスルホニル」は、式−SObi(式中、Rbiは、(C〜C)アルキルである)で示される部分を意味する。
「ニトロシル化剤」は、ニトロシル硫酸、亜硝酸ナトリウム又はそれらの混合物を含む。最も好ましくは、ニトロシル化剤は、ニトロシル硫酸である。
「RCH−OH又は(Rca)(Rcb)CH−OHのスルホン酸エステル」は、それぞれRCH−OH又は(Rca)(Rcb)CH−OHの、置換もしくは非置換フェニルスルホン酸、非置換ナフタレンスルホン酸又は(C〜C)アルキルスルホン酸エステル誘導体(ここで、置換フェニル及びその(C〜C)アルキル鎖、R、Rca、Rcbは、本明細書で定義されたとおりである)を指す。代表的な例としては、非限定的に、ベンゼンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル、1−ナフタレンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル、2−ナフタレンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル、トルエン−4−スルホン酸2−エチル−ブチルエステル、4−ニトロ−ベンゼンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル、2,4,6−トリメチル−ベンゼンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル、エタンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル、メタンスルホン酸2−エチル−ブチルエステル及びブタンスルホン酸2−エチル−ブチルエステルが挙げられる。
「強酸」は、水溶液中で完全に解離していてpHが2以下の酸を指す。強酸としては、非限定的に、硫酸(HSO)、ハロゲン化水素酸(X''がI、Br、Cl又はFであるHX'')、硝酸(HNO)、リン酸(HPO)及びそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、強酸は、HSO又はハロゲン化水素酸(ここで、X''は、Br又はClである)である。最も好ましくは、強酸は、HSOである。好ましくは、水中のHSOの濃度は、75%〜90%、より好ましくは78%〜83%の範囲内、最も好ましくは82.5%である。
「水性塩基」は、塩基及び水を含む溶液を指す。水に容易に溶解する数多くの塩基(例えば、NaOH、KOH、Ca(OH)、Mg(OH)、好ましくはNaOH又はKOH)が、当該技術分野で公知である。より好ましくは、水性塩基は、12〜14のpHを有する。
したがって、別の実施態様において、本発明は、以下のスキーム1:
Figure 2011516447
(ここで、Xは、I、Br、Cl又はFであり、Rは、先に定義されたとおりであり、そしてRは、(C〜C)アルキルである)で表された合成工程を含む方法を提供する。特にその方法は、式(III)で示されるシクロヘキサンカルボン酸誘導体をハロゲン化剤(例えば、PX、PX、SOX又はNCX)と反応させて、式(V)で示されるハロゲン化アシルを得ることを含む。ハロゲン化の工程は、好ましくはトリ−(C〜C)アルキルアミンの存在下で実施する。更にその方法は、ハロゲン化アシルをビス(2−アミノフェニル)ジスルフィドと反応させて、ビス(2−アミノフェニル)ジスルフィドのアミノ基をアシル化し、アミノアシル化ジスルフィド生成物を還元剤(例えば、トリフェニルホスフィン、水素化ホウ素亜鉛又は水素化ホウ素ナトリウム)で還元してチオール生成物を得て、そしてチオール生成物中のチオール基をRC(O)X’(ここで、X’は、I、Br、Cl又はFである)でアシル化することを含む。
更なる工程は、例えば、Shinkai et al., J. Med. Chem. 43:3566-3572 (2000)又はWO2007/051714に記載された手順により、実施してもよい。
好ましくは、ハロゲン化剤は、塩化チオニル、五塩化リン、塩化オキサリル、三臭化リン及びシアヌル酸フルオリドから選択され、最も好ましくは塩化チオニルである。
Xが、Clである、式(V)で示されるハロゲン化アシルが、最も好ましい。
チオールのアシル化の工程において、好ましくは、アシル化剤は、RC(O)X’(ここで、X’は、Clである)である。最も好ましくは、Rは、イソプロピルである。
更に別の実施態様において、本発明は、式(III):
Figure 2011516447
(式中、Rは、先に定義されたとおりである)で示されるシクロヘキサンカルボン酸誘導体の製造方法であって、
a)式(I):
Figure 2011516447
で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体を、強酸の存在下、水で、又は水性塩基で加水分解して、式(IV):
Figure 2011516447
で示されるシクロヘキサンカルボン酸アミド誘導体を得て;
b)前記シクロヘキサンカルボン酸アミド誘導体(IV)をニトロシル化剤と反応させて、式(III)で示される化合物を得て;
c)塩基性水溶液を添加することにより溶液を塩基性pH、好ましくは9〜14のpH、より好ましくは11〜13.5のpH、最も好ましくは12.5〜13のpHに調整し、その後、相分離して有機相を廃棄し、新しい有機相を添加して、好ましくは鉱酸(例えば、フッ化水素酸、塩酸、ホウ酸、硝酸、リン酸又は硫酸)、又は有機酸(例えば、ギ酸又は酢酸)、より好ましくは鉱酸、最も好ましくは塩酸を添加することにより溶液を酸性にして、水相を1〜10のpHに、好ましくは3〜8のpHに、最も好ましくは6〜7のpHに調整し、それにより式(III)で示される化合物を有機相に抽出することにより、好ましくは有機溶媒から、式(III)で示される化合物を溶液抽出すること、を含む方法を提供する。
好ましくは、化合物(I)の加水分解である工程a)及びb)の後に、二相性混合物を分離し、水溶液を有機溶媒で逆抽出し、そして合わせた反応混合物の有機相にHOを添加する。その後、本明細書で定義された塩基性水溶液を、好ましくは10分間かけて添加することにより、二相性溶液のpHを10〜14、好ましくは11〜13.5のpHに調整する。有機相を廃棄し、NaClの飽和水溶液及び本明細書で定義された有機溶媒、好ましくはトルエンを水相に添加し、より好ましくは有機相を廃棄して、水及び有機溶媒を水相に添加する。この後、先に定義された鉱酸を添加することにより、混合物のpHを6〜7のpHに調整する。水相を廃棄して、有機相を濃縮する。
他に断りがなければ、本明細書で言及される有機溶媒は、エーテル様溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル又はジブチルエーテル、酢酸エチル、酢酸ブチル)、アルコール溶媒(例えば、メタノール又はエタノール)、脂肪族炭化水素溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタン又はペンタン)、飽和非環式炭化水素溶媒(例えば、シクロヘキサン又はシクロペンタン)又は芳香族溶媒(例えば、トルエン又はt−ブチル−ベンゼン)を含む。
更なる実施態様において、本発明は、ニトロシル化剤をその場で発生させる(例えば、HSOと亜硝酸(HNO)、又はHSO/HNO、又はN/HSO、又はHNO/SOを混合して、ニトロ硫酸(NOHSO)を得る)、先に記載された方法を提供する。
更なる実施態様において、本発明は、式(I)で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体を製造し、続いて前記のとおり、そして以下のスキーム2(ここで、R’は、先に定義されたとおりである)に記載されるとおり加水分解することを含む、式(III)で示される化合物の製造方法を提供する。
Figure 2011516447
先に定義された方法では、好ましくはグリニャール試薬のハロゲン化物は、塩化物、臭化物及びヨウ化物から選択され、より好ましくは塩化物又は臭化物であり、最も好ましくは塩化物である。
グリニャール試薬の好ましいアルキルは、(C〜C)アルキル、より好ましくはメチルである。最も好ましいグリニャール試薬は、塩化メチルマグネシウムである。
好ましいアルキル化剤は、1−ハロ−2−エチルブタン、最も好ましくは1−ブロモ−2−エチルブタンである。
好ましくは、アルキル化は、第二級アミンを触媒量(例えば、シクロヘキサンカルボニトリルに関して第二級アミン0.01〜0.5当量)、最も好ましくは0.20当量用いて実施する。塩化メチルマグネシウムの投入時間(dosing time)は、好ましくは0.5〜4時間、最も好ましくは1.5時間である。この添加は、好ましくは室温で実施する。臭化2−エチルブチルの投入時間は、好ましくは0.5〜2時間、最も好ましくは1時間である。臭化2−エチルブチルは、好ましくは40〜50℃の温度で添加する。
非プロトン性有機溶媒(例えば、テトラヒドロフランのみ、又は例えば非極性溶媒ヘキサン、ヘプタン、メチルテトラヒドロフラン、トルエン及びt−ブチル−ベンゼン、より好ましくはヘキサン、ヘプタン、トルエン及びt−ブチル−ベンゼンの群から選択される他の非プロトン性溶媒との混合物)は、アルキル化の際の好ましい溶媒である。最も好ましくは、非プロトン性溶媒は、テトラヒドロフランである。
好ましくは、式(I)で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体の加水分解剤は、強酸である。工程a)に関して最も好ましい強酸は、HSOである。加水分解工程は、式(I)で示される化合物を80℃〜120℃の温度でHSOに投入するか、又は式(I)で示される化合物及びHSOの両方を混合物として80℃〜120℃の温度に加熱する、のいずれかにより実施する。より好ましくは、両方の添加様式での温度は、95〜110℃、最も好ましくは105〜110℃である。好ましくは、式(I)で示される化合物に関してHSOを1.5〜4当量用いる。より好ましくは、1.9〜3.6当量用いる。最も好ましくは、2当量用いる。加水分解は、過剰のHO、好ましくは式(I)で示される化合物に関してHOを5〜25当量、より好ましくは10〜20当量用いて実施する。最も好ましくは、式(I)で示される化合物に関してHOを14〜16当量用いる。
式(IV)で示されるアミドの加水分解では、ニトロシル硫酸を好ましくは1.1〜1.4当量、最も好ましくは1.2〜1.4当量用いる。ニトロシル硫酸を最初に添加して次にHOを添加するか、又はHOを最初に添加して次にニトロシル硫酸を添加する、のいずれかである。第二の添加様式が、好ましい。好ましくは、投入温度は、20〜65℃、最も好ましくは60〜65℃である。
本発明によれば、抽出工程(c)の「塩基性水溶液」は、好ましくは無機塩基もしくは有機塩基、それらの混合物、又は適切なpHの一般に公知の緩衝溶液から選択される。好ましい無機塩基は、アルカリ塩基、例えば、アルカリ炭酸塩、アルカリ重炭酸塩、アルカリホウ酸塩、アルカリリン酸塩、アルカリ水酸化物である。より好ましい塩基性水溶液は、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、又はそれらの混合物の溶液から選択される。最も好ましい塩基性水溶液は、重炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム又はそれらの混合物の溶液である。
更なる実施態様において、本発明は、上述の方法及び条件のいずれかにより得られる式(I)で示される化合物の形成を含む、[2−([[1−(2−エチルブチル)−シクロヘキシル]−カルボニル]アミノ)フェニル]2−メチルプロパンチオアートの製造方法を提供する。
本明細書に明確に開示された合成経路を有さない出発原料及び試薬は、一般に商業的供給業者から入手することができるか、又は当業者に周知の方法を用いれば容易に製造される。例えば、式(II)で示される化合物は、市販されるか、又は当業者に公知の手順により製造することができる。Rが、ペンタ−3−イルである、式(IV)で示される化合物が、新規である。したがって、更なる実施態様において、本発明は、式(IV’):
Figure 2011516447
で示される化合物を提供する。
本発明の方法は、半連続的又は連続的方法で、より好ましくは連続的方法で実施してもよい。
式(I)で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体の化合物の製造方法を連続的に実施する場合、グリニャール試薬(最も好ましくは塩化メチルマグネシウム)と第二級アミン(最も好ましくはジエチルアミン)との溶液(S)、並びにシクロヘキサンカルボニトリルの溶液(S)を、好ましくは混合しながら、反応容器に連続して添加する。その後、脱プロトン化からの混合物及びアルキル化剤(最も好ましくは臭化2−エチルブチル)の溶液(S)を、好ましくは混合しながら、第二の反応容器に連続して添加する。好ましくは、反応混合物を、その後、HClで処理し、回収した有機相を水で洗浄し、減圧濃縮して、式(I)で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体を得る。連続法では、好ましい反応容器は、混合チャンバ及び反応チャンバからなるマイクロリアクタである。
好ましくは、溶液(S)及び溶液(S)の添加速度は、それぞれ2.2〜3.1mmol/分の間(最も好ましくは2.64mmol/分)及び1.9〜2.8mmol/分(より好ましくは2.33mmol/分)の間である。好ましくは、溶液(S)と溶液(S)との接触時間は、60秒未満(より好ましくは30秒未満、最も好ましくは12秒未満)である。好ましくは、溶液(S)の添加速度は、2.1〜3.0mol/分の間、より好ましくは2.58mmol/分であり、そして好ましくは、接触時間は、20分未満であり、より好ましくは6分である。
以下の実施例は、更なる例示の目的で提供されており、請求された発明の範囲を限定するものではない。
以下の略語及び定義を使用する:br(広帯域);BuLi(ブチルリチウム);CDCl(重クロロホルム);eq.(当量);g(グラム);GC(ガスクロマトグラフィー);h(時間);HCl(塩酸);HO(水);HPLC(高速液体クロマトグラフィー);ISP(電荷スピン占有数(Isotopic Spin Population));KOH(水酸化カリウム);LDA(リチウムジイソプロピルアミド);M(モル);m(マルチプレット);MS(質量分析);mL(ミリリットル);NaOH(水酸化ナトリウム);NMR(核磁気共鳴);s(シングレット);sec(秒);t(トリプレット);THF(テトラヒドロフラン);
実施例
実施例1:1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸
1.1
1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキシルカルボニトリル:
シクロヘキシルカルボニトリル11.0g(100mmol)、ジエチルアミン1.46g(20mmol)及びTHF 50.0mlの溶液に、THF中のメチルマグネシウムクロリドの溶液(3M、112mmol)を20〜25℃で90分間以内に投与した。投与の終了後、溶液を45℃に加熱し、2−エチルブチルブロミド16.7g(101mmol)を、内部温度が45〜50℃に保持されるような速度で、60分間以内に投与した。更に45〜50℃で60分間攪拌した後、反応混合物を20〜25℃まで冷却し、ヘプタン20mlで処理し、0℃に冷却し、内部温度を25〜30℃に保持しなから、60分間以内に、HCl 55.0ml(1N)で処理した。混合物を30分間撹拌した。その時間の後、相を分離した。回収した有機相を水75mlで洗浄し、減圧下(190mbar)、50℃で濃縮し、真空下(15mbar)、80℃で乾燥させて、1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキシルカルボニトリル19.0gを得た。HPLC分析96〜98%(収率97.6%)。
1.2
1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸:
SO 12.66g(106.5mmol)(82.5%)を109℃に加熱し、1−(2−エチル−ブチル)シクロヘキシルカルボニトリル6.38g(30.0mmol)を、1時間以内に連続投与した。投与の終了後、反応混合物を103〜104℃で1時間撹拌した。その時間の後、反応混合物を40℃まで冷却し、ヘプタン30.0mlで処理した。HO 10.0mlを5分間以内に加え、添加の終了後、混合物を40℃で更に30分間攪拌した。その時間の後、13.34g(42.0mmol)ニトロシル硫酸を、内部温度を60〜65℃に保持するような速度で、連続的に1時間以内に、混合物に投与した。60〜62℃で更に攪拌した後、反応混合物を20〜25℃まで冷却した。相の分離後、水相をヘプタン30.0mlで抽出し、回収した有機相をHO 30.0mlで洗浄した。有機相を減圧下(110mbar)、50℃で蒸発させて、1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸6.20gをわずかに黄色を帯びた油状物として得た。HPLC分析95.5%m/m(収率92.2%)。
実施例2:1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸アミド
1−(2−エチル−ブチル)シクロヘキシルカルボニトリル21.3g(110.2mmol)及びHSO 46.5g(391.2mmol)(82.5%)を混合し、100℃に加熱し、100℃で3時間攪拌した。その時間の後、反応混合物を20℃まで冷却し、水50.0mLでクエンチし、28% NaOH 86.0mlを加えて、pH=7〜8にpHを調整した。塩化メチレン50mLを加え、相の分離後、塩化メチレン50.0mlで再び水相を抽出した。有機相を合わせ、真空下で濃縮した。残留物をn−ヘキサンから結晶化した。1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸アミド16.5gを、無色の結晶として得た。HPLC分析100.0%m/m(収率70.8%)。
IR;3426、2923、2855、1632、1459、1379、511cm−1
NMR(400MHz,CDCl3,ppm):5.63(br.s.,2H),1.93(m,2H),1.64−1.53(m,3H),1.49−1.38(m,4H),1.36−1.22(m,8H),0.81(t,6H)
MS:m/e212(M+1)
分析:C1325NOの計算値:C73.88、H11.92、N6.63。実測値:C73.77、H11.66、N6.61
実施例3:1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸
105℃〜110℃に加熱したHSO 23.8g(200mmol)(水中82.5%溶液)の連続的に攪拌した溶液に、アルゴン下、60分間かけて、1−(2−エチル−ブチル)シクロヘキシルカルボニトリル20.4g(100mmol)を滴下した。次に、反応混合物を105℃〜110℃で更に2時間撹拌したが、GC分析によると、0.5%未満の出発物質のニトリルが混合物中に残存していた。いったん反応混合物を65℃まで冷却し、ヘプタン100mlを加えた。次に、HO 26.5g(1.47mol)を、5〜10分間かけて加えた。二相反応混合物に、60〜65℃で、激しく攪拌しながら(800rpm)、60分間かけて、ニトロシル硫酸44.5g(140mmol)(硫酸中40%)を、注入ポンプを用いて加えた。反応混合物を、60〜65℃で更に30分間撹拌した。反応混合物を放冷すると、室温に降下した。水相を廃棄した。次に、有機相に、HO 100.0mlを加えた。水酸化ナトリウム約38g(水中28%溶液)を、20〜30℃で、攪拌しながら、10分間かけて、滴下漏斗を用いて加えて、溶液のpHを12.5〜13に調整した。両方の相を5分間分離させた。有機相を廃棄し、NaCl飽和溶液24g(20ml)及びトルエン240mlを水相に加えた。10分間かけて、滴下漏斗を用い、攪拌しながら、HCl約26g(水中37%溶液)で、pHを6〜7に調整した。両方の相を5分間分離させた。有機層を減圧下で濃縮して、1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸20.6gを得た。GC分析98.1%m/m(収率95%)。
実施例4:1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキシルカルボニトリル:
シクロヘキシルカルボニトリル8.74g(80mmol)及びTHF 40.0mlの溶液に、105分間以内に、20〜26℃で、THF中のメチルマグネシウムクロリド(3M、30mls、89mmol)の溶液を投与した。投与が完了した後、溶液を46℃に加熱し、60分間以内に、内部温度が45〜50℃に保持されるような速度で、2−エチルブチルブロミド15.6g(94.5mmol)を投与した。45〜50℃で更に22時間攪拌した後、反応混合物を20〜25℃まで冷却し、ヘプタン28mlで処理し、0℃に冷却し、内部温度を3〜6℃に保持しながら、60分間以内に、HCl 45ml(1N)で処理した。温度を20〜26℃に調整し、混合物を30分間撹拌した。その時間の後、相を分離した。回収した有機相を水で洗浄し、減圧下、50℃で濃縮し、真空下、80℃で乾燥させて、1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキシルカルボニトリル11.19gを得た。GC分析67.8%(収率 標記化合物49.0%及びアセチルシクロヘキサン16%)。
実施例5:1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸
105℃〜110℃に加熱したHSO 23.8g(200mmol)(水中82.5%溶液)の連続的に攪拌した溶液に、アルゴン下、60分間かけて、1−(2−エチル−ブチル)シクロヘキシルカルボニトリル20.9g(100mmol)を滴下した。次に、反応混合物を105℃〜110℃で更に2時間撹拌したが、GC分析によると、0.5%未満の出発物質のニトリルが混合物中に残存していた。いったん反応混合物を65℃まで冷却し、ヘプタン100mlを加えた。次に、HO 26.5g(1.47mol)を、5〜10分間かけて加えた。二相反応混合物に、60〜65℃で、激しく攪拌しながら(800rpm)、60分間かけて、ニトロシル硫酸47.7g(140mmol)(硫酸中40%)を、注入ポンプを用いて加えた。反応混合物を、60〜65℃で更に30分間撹拌した。反応混合物を放冷すると、室温に降下した。水相を廃棄した。次に、有機相に、HO 100.0mlを加えた。水酸化ナトリウム約17g(水中28%溶液)を、20〜30℃で、攪拌しながら、10分間かけて、滴下漏斗を用いて加えて、溶液のpHを12.5〜13に調整した。両方の相を5分間分離させた。有機相を廃棄し、トルエン100mlを水相に加えた。10分間かけて、滴下漏斗を用い、攪拌しながら、HCl約12g(水中37%溶液)で、pHを6〜7に調整した。両方の相を5分間分離させた。有機層を減圧下で濃縮して、トルエン中の1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキサンカルボン酸37.0gを得た。GC分析52.1%m/m(収率91%)。
実施例6:1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキシルカルボニトリル:
エルフェルドのマイクロリアクターユニット(EHRFELD's microreactor units)を、後述の実施例で使用した。反応装置内でのガスの発生(engassing)を防ぐために、マイクロリアクションシステムに入れる前に、準備工程が必要であった。THF中のメチルマグネシウムクロリド96.05g(3M、296.8mmol)の溶液Aに、30分間以内に、20〜25℃で、THF 116.5ml中のジエチルアミン23.06g(309.72mmol)の溶液を投与した。20〜25℃で更に攪拌した後、反応混合物をアルゴン流で30分間処理して、メタンを除去した。
反応が起こる混合系において、溶液(A)に、20〜25℃で、THF 123.2ml中のシクロヘキサンカルボニトリル28.34g(258.1mmol)の溶液(B)を連続投与した。[溶液(A)2.25ml/分、溶液(B)1.38ml/分、滞留時間12秒]。マイクロリアクター内に混合装置を入れた後、この脱保護からの混合物に、66℃で、THF 112ml中の2−エチル−ブチル−ブロミド47.14g(283.9mmol)の溶液(C)を一緒に連続投与した。[溶液(C)1.38ml/分、滞留時間6分間]。
反応混合物(試料 15分間 流(flow))を20〜25℃まで冷却し、内部温度を25〜30℃に保持しながら、30分間以内に、HCl 20.0ml(1N)で処理した。混合物を30分間撹拌した。その時間の後、相を分離した。回収した有機相を水27mlで洗浄し、減圧下(190mbar)、50℃で濃縮し、真空下(15mbar)、80℃で乾燥させて、1−(2−エチル−ブチル)−シクロヘキシルカルボニトリル5.17gを得た。HPLC分析83.5%(収率63.7%)。

Claims (17)

  1. 式I
    Figure 2011516447

    (式中、
    は、
    − 水素、
    − (C〜C)アルキル、
    − ハロ−(C〜C)アルキル、
    − (C〜C)アルコキシ、
    − (C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキレン、
    − ヘテロ−(C〜C)アルキル、
    − (C〜C)シクロアルキル、
    − (C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキレン、
    − アリール、
    − アラルキル、
    − ヘテロアリール、
    − ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン、
    − (C〜C)アルキル−カルボニル、
    − アリール−カルボニル、
    − アリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
    − ヘテロアリール−カルボニル、
    − ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
    − アシル、
    − アミノ、
    − NO
    − シアノ、
    − SOOR’、もしくは
    − PO(OR’)であり;
    は、
    − 水素、
    − (C〜C)アルキル、
    − ハロ−(C〜C)アルキル、
    − (C〜C)アルコキシ、
    − (C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキレン、
    − ヘテロ−(C〜C)アルキル、
    − (C〜C)シクロアルキル、
    − (C〜C)シクロアルキル−(C〜C)アルキレン、
    − アリール、
    − アラルキル、
    − ヘテロアリール、
    − ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン、
    − (C〜C)アルキル−カルボニル、
    − アリール−カルボニル、
    − アリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
    − ヘテロアリール−カルボニル、
    − ヘテロアリール−(C〜C)アルキレン−カルボニル、
    − アシル、もしくは
    − アミノであるか;又は
    とRは、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、N及びSから選択される更なるヘテロ原子を場合により含む3、4、5もしくは6員シクロアルキル環を形成しており;
    ca及びRcbは、独立して、
    − 水素、
    − (C〜C)アルキル、又は
    − (C〜C)アルコキシ−(C〜C)アルキレンであり;
    Yは、
    − NO
    − アシル、
    − シアノ、
    − (C〜C)アルキルスルホニル、
    − SOOR’、
    − PO(OR’)、又は
    − CFであり、最も好ましくは、Yは、シアノであり;そして
    R’は、水素又は(C〜C)アルキルである)
    で示される化合物の製造方法であって、
    式(II):
    Figure 2011516447

    で示される化合物を、第二級アミンの存在下で、アルキル化剤及びグリニャール試薬と反応させることを含む方法。
  2. 式(I):
    Figure 2011516447

    (式中、Rは、(C〜C)アルキル、好ましくはペンタ−3−イルである)
    で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体の化合物の製造方法であって、
    式(II):
    Figure 2011516447

    で示されるシクロヘキサンカルボニトリルを、アルキル化剤及びグリニャール試薬と反応させることを含む方法。
  3. カップリング反応が、第二級アミンの存在下で実施される、請求項2記載の方法。
  4. 式(III):
    Figure 2011516447

    (式中、Rは、請求項2に定義されたとおりである)で示されるシクロヘキサンカルボン酸誘導体の製造を更に含む、請求項2又は3のいずれか記載の方法であって、
    a)式(I):
    Figure 2011516447

    で示されるシクロヘキサンカルボニトリル誘導体を、強酸の存在下、HOで、又は水性塩基で加水分解して、式(IV):
    Figure 2011516447

    で示されるシクロヘキサンカルボン酸アミド誘導体を得て;
    b)前記シクロヘキサンカルボン酸アミド誘導体をニトロシル化剤と反応させて、式(III)で示される化合物を得ることを含む方法。
  5. 溶液を塩基性pHに調整し、その後、鉱酸を添加して水相を1〜10のpHに調整することにより、式(III)で示される化合物を溶液抽出することを更に含む、請求項2〜4のいずれか記載の方法。
  6. トリ−(C〜C)アルキルアミンの存在下、ハロゲン化剤を、請求項4に定義された式(III)で示される化合物と反応させて、式(V):
    Figure 2011516447

    (式中、Xは、I、Br、Cl又はFである)で示される化合物を得る工程を更に含む、請求項4〜5のいずれか記載の方法。
  7. 式VI’:
    Figure 2011516447

    で示される化合物を、式(V)で示される化合物でアシル化して、式(VI):
    Figure 2011516447

    (式中、Rは、請求項2に定義されたとおりである)で示される化合物を得る工程を更に含む、請求項6記載の方法。
  8. 式VIで示される化合物を還元剤で還元して、式VII:
    Figure 2011516447

    で示される化合物を得る工程を更に含む、請求項7記載の方法。
  9. 式VIIで示される化合物をRC(O)X’(ここで、X’は、I、Br、Cl又はFである)でアシル化して、式VIII:
    Figure 2011516447

    (式中、Rは、(C〜C)アルキルであり、そしてRは、請求項2に定義されたとおりである)で示される化合物を得る工程を更に含む、請求項8記載の方法。
  10. グリニャール試薬を第二級アミンの存在下、シクロヘキサンカルボニトリルに添加し、続いてアルキル化剤を添加する、請求項2〜9のいずれか記載の方法。
  11. アルキル化剤が、ハロゲン化(C〜C)アルキルマグネシウム、ハロゲン化フェニルマグネシウム、ハロゲン化ヘテロアリールマグネシウム又はハロゲン化シクロアルキルマグネシウムである、請求項2〜10のいずれか記載の方法。
  12. アルキル化剤が、1−ブロモ−2−エチルブタンである、請求項2〜11のいずれか記載の方法。
  13. グリニャール試薬が、塩化メチルマグネシウムである、請求項2〜12のいずれか記載の方法。
  14. 方法が、半連続的又は連続的であり、好ましくは連続的である、請求項2〜13のいずれか記載の方法。
  15. 式(I’):
    Figure 2011516447

    で示される化合物の形成を含む、S−[2−([[1−(2−エチルブチル)−シクロヘキシル]−カルボニル]アミノ)フェニル]2−メチルプロパンチオアートの製造方法であって、式(II):
    Figure 2011516447

    で示されるシクロヘキサンカルボニトリルを、アルキル化剤及びグリニャール試薬と反応させることを含む方法。
  16. 式(IV’):
    Figure 2011516447

    で示される化合物。
  17. 本明細書の先に記載された発明。
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