JP2011516127A - 歩行具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ミッドソール(16)を有する靴底(10)を備えた歩行具に関する。柔らかい踵部(20)が、ミッドソール(16)の空洞に配置され、アウトソール(22)が、歩行方向に丸みを帯びた凸状の形状を有している。中敷きを形成する補強部材(12)が、ミッドソール(16)の上面(44)に配置され、ミッドソール(16)の上面(44)に取り付けられている。この歩行具を作製する場合、シャフト(14)が補強部材(12)に結合されてユニットを形成し、次いでこのユニットが、例えば接着によってミッドソール(16)に組み付けられる。

Description

本発明は、請求項1の前置きに記載の歩行具に関する。
この種類の歩行具は、Masai Barefoot Technology(略してMBT)という名前で知られており、Swiss Masaiブランドでも知られている。MBT歩行具の特徴は、歩行方向に凸状に丸みを帯びた靴底の形状にあり、「Masaiセンサ」として知られる柔らかい踵部が、ミッドソールの凹部に挿入されている点にある。ミッドソールは、「シャンク(shank)」として知られる一体化された補強部材を有しており、当該補強部材は、柔らかい踵部の上方の部位においても実質的に剛体となるように、ミッドソールを補強している。MBT歩行具の靴底構造のために、意図的に柔らかくされ、この理由で不安定な様相で機能するようにされ、足は、生理学的な歩行の特徴である保持と支持を失う。この靴底の構造は、体が積極的にバランスを保たなければならなくなるため、姿勢及び支持の筋肉組織の主たる部分に作用する。安定した立ち姿勢を維持しようとするうえで、足の筋肉組織の最小限の補償の運動及び緊張が常に必要となるため、MBTシューズの着用は、感覚運動のトレーニングを恒久的に実施することとほぼ同じであり、骨格の筋肉組織の別の部位を働かせる。特に、放置されていた筋肉が鍛えられ、姿勢及び歩行パターンが改善され、体の調子が整えられ、体形が良好になる。さらには、MBTシューズを着用することで、背中、臀部、脚、又は足の疾患、並びに関節、筋肉、靱帯、又は腱の負傷を、軽減することが可能であり、股関節及び膝関節を楽にすることも可能である。MBTシューズの知られた靴底は、かなりの厚さを有している。
同様の種類の履き物は、WO2006/065047A1によっても知られている。
さらには、WO99/05928が、スケートボードに特に適した靴を開示しており、その上部が、ストローベル(Strobel)縫い目によって織布又は不織布の中敷きに接合されている。中敷きは、好ましくは安定な不織布で作製され、足の前部のスリット及び星形の踵のカットを有し、中敷きの曲げ特性を改善している。ミッドソールの踵の切り欠きに、衝撃吸収カセットが配置されている。
WO2006/065047A1 WO99/05928
本発明の目的は、一般的な形式の歩行具の知られた特性を有し、靴底の厚さが低減された一般的な形式の歩行具を提供することにある。
この目的は、請求項1の特徴を有する歩行具によって達成される。
本発明によれば、補強部材が、もはやミッドソールに一体化されるのではなく、別の構成部品として作製され、その後に例えば接着剤による接合によってミッドソールに固定される。結果として、本発明による歩行具の場合には、補強部材が、中敷きを形成する。
上記の一般的な形式の知られた歩行具の場合には、補強部材が、踵領域及び足中央領域において、約6mmの厚さを有しており、補強部材の上下がミッドソールの部材によって覆われている。ミッドソールの上側の覆いは、その上に、薄いトップソールが任意に配置され、フットベッド(foot bed)を形成する。これと対照的に、本発明による歩行具は、補強部材の上方にミッドソールの部材の形態の覆いを有しておらず、好ましくは補強部材が、その上に、薄いトップソールが任意に配置され、フットベッドを形成する。さらには、補強部材を、とりわけ、特定の領域においてより薄く製作することができる。このことは、靴底の高さがより小さい歩行具をもたらすという全体的効果を有する。
好ましくは、歩行具の上部が、補強部材に固定される。このことは、当該上部を補強部材と共に1つの構造ユニットとして作製し、その後に靴底に接合されることを可能にする。
この接合においては、補強部材だけをミッドソールに直接固定することが可能であるが、上部も同時にミッドソールに直接固定することが有利である。
とりわけ、本発明による歩行具のきわめて簡単な生産は、ミッドソールの上面を少なくともほぼ完全に覆う補強部材によって実現される。
補強部材に少なくとも1つの補強リブを形成することによって、補強部材を、他の領域において、補強部材の固有の安定性及び剛性を結果的に失うことなく、きわめて薄い肉厚で形成することができる。
本発明による歩行具のさらなる好ましい実施形態は、さらなる従属請求項に定められる。
本発明を、単に概略的な図面において示された典型的な実施形態に基づいて、さらに詳しく説明する。
図1は、図2の矢印Iの方向に見た、本発明による歩行具の靴底の内側を示している。 図2は、図1の靴底を平面図にて示している。 図3は、図2の矢印IIIの方向に見た、図1及び2の靴底の外側を示している。 図4は、図1〜3の靴底を、踵に向かって見た側面図にて示している。 図5は、図1〜4の靴底を斜視図にて示している。 図6は、図1〜5の靴底を歩行方向に延びる縦断面にて示している。 図7は、靴底を図6の線VII−VIIに沿った断面にて示している。 図8は、靴底を図6の線VIII−VIIIに沿った断面にて示している。 図9は、靴底を図6の線IX−IXに沿った断面にて示している。 図10は、本発明による歩行具の補強部材を、下方から見た図にて示している。 図11は、図10の補強部材を正面図にて示している。 図12は、補強部材を図11の線XII−XIIに沿った断面にて示している。 図3は、図1〜9による靴底と、図10〜12による補強部材とを備えた本発明による歩行具の一部分を斜視の断面図にて示している。
図面に示されている本発明による歩行具の実施形態は、図1〜9に示されている靴底10と、図10〜12による補強部材12と、図13に示されているような一般に知られている上部14とを有している。補強部材14が、中敷きを形成し、上部14が、永続的に、知られている方法で中敷きに取り付けられている。この上部14が、補強部材12とともに、例えば接着剤での接合によって靴底10に取り付けられている。
靴底10は、ミッドソール16と、ミッドソール16の凹部18に配置された柔らかい踵部20と、アウトソール22とを有している。アウトソール22は、荷重が加わっていない状態において、歩行方向Lに靴底10の後端24から靴底10の前端26へと、歩行方向Lにおいて凸状に連続的に丸みを帯びた形態を有している。この形態は、ミッドソール16と柔らかい踵部20とによって維持される。この形態は、MBTシューズ(MBTは、RomanshornのMasai Marketing und Trading AGの登録商標である)の靴底10の典型であり、例えばWO01/15560にも開示されている。
アウトソール22は、好ましくは、耐摩耗性のゴム弾性材料から作製される。その弾性率は、直径20mmのポンチを用いて500Nの荷重で測定し、踵の領域においては、例えば約3.4〜4.1N/mmの間であり、好ましくは約3.75N/mmであり、母指球の領域においては、例えば約3.8〜4.5N/mmの間であり、好ましくは約4.0〜4.3N/mmの間である。しかしながら、アウトソール22が、全長にわたってほぼ同じ弾性率を有してもよい。ショアAによる硬さは、例えば約50〜75であり、好ましくは約60〜70である。
アウトソール22の凸状の形態は、後部に位置する踵領域30において、靴の長手方向Lについて見たときに、約160mmの曲率半径を有している。歩行方向Lにおいて踵領域30に隣接する足中央領域32において、アウトソール22の曲率はより少なく、約280mmの曲率半径を有している。歩行方向Lの前部に配置され、足中央領域32に隣接している母指球及び足指の領域34において、靴底10の少なくともほぼ前端26までの曲率半径は、足中央領域32における曲率半径よりも幾分か大きく、約390mmである。上述のデータ及び後述される厚さは、欧州サイズ37の歩行具に関している。歩行具のサイズに応じて変化してもよいが、約1:1.75:2.44という上述の曲率半径の比は、ほぼ維持されることが好ましい。また、好ましくは、アウトソールの曲率は、踵領域において約150mm〜200mmの半径を有し、足中央領域において約250mm〜350mmの半径を有し、母指球−足指の領域において約350mm〜480mmの半径を有する。踵領域30、足中央領域32、並びに母指球及び足指領域34の各々は、靴底10の全長の約3分の1にわたって延びている。ミッドソール16は、これらの領域を連続して延びている。
柔らかい踵部20は、特に図1、3、5、及び6によって示されるとおり、正面図において、実質的に凸−凸レンズ状の断面を有しており、そのような断面が、歩行方向Lを横切る方向に少なくともほぼ一定の断面にて靴底10の内側42から外側40に延びている。柔らかい踵部20は、好ましくは、開放気泡のポリウレタンエラストマ発泡体から作製され、靴底10の他の部分と比べて柔らかい形態となっている。その密度は、例えば約0.24〜約0.3mg/mmの間であり、好ましくは約0.27mg/mmである。弾性率は、直径20mmの押しポンチを用いて100Nの荷重で測定し、例えば約0.4〜0.5N/mmの間であり、好ましくは約0.46N/mmである。柔らかい踵部20の硬さ(ショアA)は、好ましくは約20である。柔らかい踵部20は、例えばショアAの硬さが15〜25の間など、より柔らかい形態、又はより硬い形態であってもよい。
図4及び7に示されているように、柔らかい踵部20は、アウトソール22に隣接する下面36において、ミッドソール16に面する上面38よりも、歩行方向Lを横切る方向に関して幅広くなっている。靴底10の外側40及び内側42の両方において、柔らかい踵部20の側壁43が凸状に形成されている。柔らかい踵部20のこの実施形態は、柔らかい踵部20の下面36及び上面38が同じ幅である実施形態の場合、特にアウトソール22がくびれた様相で形成される場合に比べて、多少なりとも良好な横方向の安定性をもたらす。
さらには、好ましくは、特に図7によって示されているとおり、柔らかい踵部20の厚さが、外側40において、内側42よりも小さく、このことにより、アウトソール22は、踵領域30において、相応して斜め方向のひずみを有する。
柔らかい踵部20は、ミッドソール16とアウトソール22との間の凹部18を完全に満たしており、歩行方向Lにおける靴底10のほぼ後端24から、踵領域30を超えて、ほぼ靴底10の中央まで延びている。柔らかい踵部10は、その中央領域において、約20mmの厚さを有している。
ミッドソール16は、好ましくは補強部材12を持たない一様な物体として形成され、例えばポリウレタンエラストマ発泡体又はエチレン酢酸ビニル(EVA)から作製される。ミッドソール16の上面44は、フットベッドに類似した形態を有しているが、歩行方向Lに延びるくぼみ46が設けられている。このくぼみ46は、足中央領域32において最大の深さを有しており、徐々に小さくなって消失する深さにて、踵領域30に約2/3まで延びており、急激に減少する深さにて、母指球及び足指の領域34の後端領域に延びている。
柔らかい踵部20と上面44との間で測定されるミッドソール16の最小の厚さは、きわめて小さく、例えば約1mmである。したがって、ミッドソール16そのものは、凹部18の上方に位置する部位47においてきわめて柔軟に形成されており、固有の安定性がきわめて小さい。
歩行方向Lの前方に位置する凹部18の端部において、ミッドソール16は、歩行方向Lに対して横方向、好ましくは、少なくともほぼ直角に延びるティルティングエッジ(tilting edge)48を形成している。この領域において、ミッドソール16は、約29mmという最大の厚さを有し、凹部18の中央領域よりも大幅に剛性が大きくなっている。この点については、くぼみ46の断面も示している図7及び8が参照される。
ミッドソール16は、歩いている間及び立っている間に結果的に大きく変形して、衝撃の吸収及び減衰を果たす柔らかい踵部20より硬くなっている。したがって、ローリング(rolling)の際に、この形式の歩行具においてよく知られているティルティングエッジ48の上方でのティルティングが得られる。ミッドソール16の硬さ(ショアA)は、好ましくは約38〜44であるが、これよりも幾分か柔らかくても、或いは硬くてもよい。好ましくは、柔らかい踵部20のショアA硬さの約2倍を有する。ミッドソール16の弾性率は、直径20mmのポンチを用いて100Nの荷重で測定し、例えば約0.7〜約1.2N/mmの間であり、好ましくは約0.85〜1.05N/mmの間である。
ミッドソール16の弾性率に対する柔らかい踵部20の弾性率の比は、1:1.4〜1:3であり、好ましくは1:1.75〜1:2.4である。結果的に、ミッドソール16の弾性率は、柔らかい踵部20の弾性率の約2倍である。
完全を期すために、ミッドソール16が、外周に設けられ、上方を向き、上部14に接合するためのカラー50を有することに、言及しておかなければならない。
特に図7〜9によって示されているとおり、底52と相互作用するアウトソール22の領域の幅、したがって、この領域に隣接するミッドソール16の下方部分の幅は、歩行方向Lの前方に位置する凹部18の端部領域であって、靴底10のほぼ中央において、踵領域の中央付近(図7)並びに母指球及び足指の領域34(図9)よりもはるかに小さい。靴底10が、くびれの様相に形成されている。
図10〜12に示されている補強部材12が、例えばプラスチック・ポリウレタン・エラストマ(TPU)とガラス繊維との混合物から作製され、立っている間及び歩いている間の荷重によって曲がることがなく、或いはわずかにしか曲がることがないように、足中央領域32及び踵領域30において剛に作られている。この目的のために、補強部材12は、ミッドソール16のくぼみ46に等しくかつ対向して形成されて下向きに突出する補強リブ54を、足中央領域32及び踵領域30に有しており、このことは、補強部材12が破線で示されている図8からも見て取ることができる。
補強部材12の弾性率は、直径20mmのポンチを用いて1000Nの荷重で測定し、足の前部領域において、例えば約8.0〜約13.0N/mmであり、踵領域においては、約12〜13.5N/mmである。しかしながら、弾性率は、補強部材12の全体にわたって少なくともほぼ一定であってもよい。
補強部材12の曲げモーメントは、足指領域においては、約70〜80Nmm(好ましくは、約75Nmm)であり、母指球領域においては、約150〜250Nmm(好ましくは、約200〜210Nmm)であり、足首領域(踵領域)においては、約4500〜約6000Nmm又はそれ以上(好ましくは、約5100〜5600Nmm又はそれ以上)である。
補強部材12は、例えば、80〜120の間、好ましくは、約90〜100のショアA硬さを有していてもよい。
母指球及び足指の領域34、特に、この領域の歩行方向Lのほぼ前半分において、補強部材12は、好ましくはより柔軟に形成されている。ここでは、補強部材12が補強リブ54を有しておらず、補強部材12を、例えばより柔らかくてより弾性的な材料成分を使用することによって、より柔軟に形成することができる。2つの成分又は多数の成分の射出成型プロセスが、そのような補強部材12の作製に適している。図10に線56によって示されているとおり、補強部材12のうちの補強リブ54を有している部位が、硬い成分58から成型され、その後に柔らかい成分60が成型されるが、この順序を逆にすることも考えられる。硬い成分58及び柔らかい成分60は、射出成型においてきわめて安定に結合する親和的なプラスチックである。硬い成分58及び柔らかい成分60としては、特に、熱可塑性ポリウレタンエラストマ(TPU)とガラス繊維との混合物及び熱可塑性ポリウレタンエラストマ(TPU)がそれぞれ適している。好ましくは、ガラス繊維で補強されたTPU(硬い)が、硬い成分58として使用され、TPU(柔らかい)が、柔らかい成分60として使用される。
補強部材12は、図13に示すように、外周のカラー50と補強部材12との間に上部14の材料のための狭い周状のすき間を残しつつ、ミッドソール16の上面44の全体を覆って外周のカラー50まで延びている。好ましくは、補強部材12が、その下面61に、縁部に沿って延びる縁凹部62を有している。縁凹部62が、外側上部64及び内張り上部66の材料を受け入れて固定するように機能する。
知られた方法では、上部14が作製され、次いで上部14の縁部68(永続的許容部としても知られる)が、縁凹部62における接着剤による接合によって、補強部材12に堅固に接合される。その後に、上部14と補強部材12とを含む構造ユニットが、ミッドソール16の上面44でカラー50の内側に配置され、カラー50を含む全表面積にわたって、ミッドソール16に接着剤によって接合される。
補強部材14が、好ましくはフットベッドを形成するが、挿入用のソール、例えば、中敷きを、固定せずに配置しても、或いは補強部材12に固定してもよい。例えば、厚さが約5mmであり、直径20mmの押しポンチを用いて100Nの荷重で測定したときの弾性率が、例えば0.3〜0.7N/mmであり、好ましくは約0.4〜約0.6N/mmである柔軟な発泡体の覆いを有していてもよい。好ましくは、挿入用のソールは、足の形態に適合するように形作られる。補強部材12は、特に足中央領域32及び踵領域30において歩行具に安定性をもたらし、柔らかい踵部20の結果として歩行具そのものは、意図的に柔らかくかつ不安定な特性を持つ。
70kgの荷重のもとで本発明による歩行具による歩行試験を行ったところ、靴底10が、踵領域30において6mm〜7mmほど変形し、母指球領域においてはほとんど変形しないことが示された。柔らかい踵領域20が、この量だけ圧縮され、この変形をほぼそのまま負担する。
柔らかい踵部20は、ミッドソール16と同じ材料で製作されてもよく、或いは同様の特性を有する材料で製作されてもよく、柔らかい弾性特性は、中空空間又は凹部によって達成してもよい。柔らかい踵部20は、立つこと及び歩くことによって引き起こされる荷重のもとで大きく変形することができ、したがって、衝撃を減衰させ、歩く間及び立っている間の両方において、踵領域30の不安定さの結果として、特に骨格の筋肉組織が働かされて鍛えられる。
単一の補強リブ54に代えて、補強部材12は、歩行方向Lに少なくともほぼ平行に延びる複数の補強リブを有していてもよい。さらには、いくつかの横リブを設けることも考えられる。
完璧を期すため、上部14を補強部材12にだけ接合し、補強部材12を靴底10に直接取り付けるだけにすることも考えられることに、言及しておかなければならない。

Claims (14)

  1. 踵領域(30)と足中央領域(32)と母指球及び足指の領域(34)とにわたって延びるミッドソール(16)と、前記ミッドソール(16)の凹部(18)に配置された柔らかい踵部(20)と、荷重が加わっていない状態において、前記ミッドソール(16)及び前記柔らかい踵部(20)によって歩行方向(L)に凸状の丸みを帯びた形態に維持されたアウトソール(22)と、を有する靴底(10)と、
    前記靴底(10)の上に配置された上部(14)と、
    立っている間及び歩いている間の荷重に対して、前記ミッドソール(16)が前記柔らかい踵部(20)の上方に位置する部位(47)において少なくともほとんど曲がらないような安定性を有する補強部材(12)と、を備え、
    中敷きを形成する前記補強部材(12)が、前記ミッドソール(16)の前記アウトソール(22)から離れる方を向いた上面(44)に配置され、該上面に固定されていることを特徴とする、歩行具。
  2. 前記上部(14)が、好ましくは永続的に、前記補強部材(12)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の歩行具。
  3. 前記上部(14)が、好ましくは永続的に、前記補強部材(12)に直接固定されていると共に、前記ミッドソール(16)に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の歩行具。
  4. 前記補強部材(12)が、少なくともほぼ完全に前記ミッドソール(16)の前記上面(44)を覆うことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の歩行具。
  5. 前記補強部材(12)が、好ましくは前記ミッドソール(16)に面する下面(61)において、前記足中央領域(32)に設けられた少なくとも1つの補強リブ(54)を有していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の歩行具。
  6. 前記補強リブ(54)が、前記踵領域(30)に突出していることを特徴とする、請求項5に記載の歩行具。
  7. 前記補強部材(12)が、立っている間及び歩いている間の荷重に対して、前記踵領域(30)及び前記足中央領域(32)において、少なくともほぼ剛体であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の歩行具。
  8. 前記補強部材(12)が、少なくとも前記母指球及び足指の領域(34)の一部分において、柔軟に形成されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の歩行具。
  9. 前記補強部材(12)が、少なくとも1つの硬いプラスチック成分(58)及び少なくとも1つの柔らかいプラスチック成分(60)から、好ましくは2つの成分又は多数の成分の射出成型プロセスによって作製されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の歩行具。
  10. 前記アウトソール(22)の曲率が、前記踵領域(30)において約150mm〜200mmの半径を有し、前記足中央領域(32)において約250mm〜350mmの半径を有し、前記母指球及び足指の領域(34)において約350mm〜480mmの半径を有していることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の歩行具。
  11. 後部の前記柔らかい踵部(20)が、前記アウトソール(22)に面する下面(36)において、前記ミッドソール(16)に面する上面(38)よりも幅広くなっており、好ましくは前記上面と前記下面との間に凸状に形成された側壁(43)を有していることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の歩行具。
  12. 前記柔らかい踵部(20)の厚さが、当該歩行具の内側(42)において外側(40)よりも大きいことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の歩行具。
  13. 前記補強部材(12)、したがって中敷きが、前記踵領域(30)において、約4500〜6000Nmm、好ましくは約5100〜5600Nmmの曲げモーメントを有していることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の歩行具。
  14. 前記凹部(18)が、歩行方向(L)を横切る方向に連続的に形成され、好ましくは前記柔らかい踵部(20)が、前記凹部(18)を完全に満たしていることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の歩行具。
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