JP2007144211A - 靴底の緩衝構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ミッドソール100は上方からの荷重により圧縮変形を呈する圧縮変形要素110と、上方からの荷重により前方に倒れるようにして剪断変形を呈する剪断変形要素150,160と、軟質緩衝要素124とを有し、前記剪断変形要素150,160は前記軟質緩衝要素124が装填されるための中空部114を有し、前記中空部114に前記軟質緩衝要素124が装填され、前記軟質緩衝要素124が前記剪断変形要素150,160よりもヤング率が小さく設定されていることで、前記剪断変形要素150,160の剪断変形を助長する。
【選択図】図1
Description
従来の靴底は、一般に、歩行時の着地衝撃をミッドソールなどのような緩衝部の圧縮変形によりエネルギーを損失させて吸収している。しかし、圧縮変形だけによるエネルギーの吸収(損失)では、その吸収量が一般に小さいので、十分な緩衝性が得られていない。
したがって、本発明の目的は、靴底の構造を新たに工夫することで緩衝性を向上させることである。
前記剪断変形要素は前記軟質緩衝要素をはめ込むのに適した中空部を有している。前記中空部に前記軟質緩衝要素が装填されている。前記軟質緩衝要素は前記剪断変形要素よりもヤング率が小さく設定されていることで、前記剪断変形要素の剪断変形を助長する。
剪断変形要素は縦断面が概ね平行四辺形状であるため、曲げ変形することなく十分な剪断変形を呈する。
前記剪断変形要素の前端部分および/または後端部分には前記軟質緩衝要素が装填されるための切欠部が形成され、前記切欠部に前記軟質緩衝要素が装填され、前記軟質緩衝要素が前記剪断変形要素よりもヤング率が小さく設定されていることで、前記剪断変形要素の剪断変形を助長する。
図1(a)〜図7(b)の第1実施例について説明する。
図2に示すように、靴Sは靴底1と靴底1の上方に設けられたアッパーUを備えている。前記アッパーUは、足を収容すると共に、足を包むのに適した形状・構造を有している。図1(b)に示すように、靴底1はアウターソール(接地底)2とミッドソール100とが互いに一体に接合されて形成されている。前記アウターソール2は、踏み面(接地面)20を外表面に有している。
つぎに、図8の第2実施例について説明する。
図8(a)において、ミッドソール110は上方からの荷重により圧縮変形を呈する圧縮変形要素(図示せず)と、上方からの荷重により前方に倒れるようにして剪断変形を呈する剪断変形要素11と、軟質緩衝要素124とを有する。前記剪断変形要素11の前端面11cおよび/または後端面11dには前記軟質緩衝要素124が装填されるための切欠部14が形成されている。前記切欠部14には前記軟質緩衝要素124が装填されている。なお、実施例では前端面11cと後端面11dの切欠部14を一直線上に設けたが、このように一直線上に設ける必要はない。
たとえば、前後端面11c,11dにスリットを設ける代わりに図8(d)の変形例のように前後端部160c,160dに溝を形成してもよい。
図9(a)は第3実施例を示す。
この図において、上下一対の剪断変形要素11,11Aは、ミッドソールの一部を構成する。上の剪断変形要素11の下端面11eと、下の剪断変形要素11Aの上端面11fとの間には、軟質緩衝要素124が介挿されている。軟質緩衝要素124は、前記2つの端面11e,11fに接触している。
なお、図9(b)のように、軟質緩衝要素124は剪断変形要素11の下端面11eとアウターソール20との間に介挿してもよい。
たとえば剪断変形要素はEVA以外の他の樹脂の発泡体で形成してもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
100:ミッドソール
110:ミッドソール本体(圧縮変形要素)
11,11A,150,160:剪断変形要素
11c:前端面(前端部分)
11d:後端面(後端部分)
11e:剪断変形要素の下端面
11f:剪断変形要素の上端面
114,115:第1および第2貫通孔(中空部)
121:ゲル
122:密封容器
124,125:装填部(軟質緩衝要素)
150c,150d:スリット
160c,160d:溝,前端部分(溝),後端部分(溝)
2:アウターソール
20:踏み面(接地面)
U:アッパー
Claims (13)
- アッパーとアウターソールとの間に、ミッドソールを介挿した靴底の緩衝構造であって、
前記ミッドソールは上方からの荷重により圧縮変形を呈する圧縮変形要素と、上方からの荷重により前方に倒れるようにして剪断変形を呈する剪断変形要素と、軟質緩衝要素とを有し、
前記剪断変形要素は前記軟質緩衝要素が装填されるための中空部を有し、
前記中空部に前記軟質緩衝要素が装填され、
前記軟質緩衝要素が前記剪断変形要素よりもヤング率が小さく設定されていることで、前記剪断変形要素の剪断変形を助長する靴底の緩衝構造。 - 請求項1において、前記中空部は前記ミッドソールの外周面において開口しており、
前記軟質緩衝要素が前記開口部分から前記ミッドソールの外側に向って露出している靴底の緩衝構造。 - 請求項2において、前記剪断変形要素は前端部分および後端部分を有し、
前記前端部分が前記ミッドソールに形成されたスリットおよび/または溝で形成され、
前記後端部分が前記ミッドソールに形成されたスリットおよび/または溝で形成されている靴底の緩衝構造。 - 請求項3において、前記前端部分および後端部分は、ともに、下部がスリットで形成されており、上部が溝で形成されており、
前記スリットと溝とが概ね一直線上に配設されている靴底の緩衝構造。 - 請求項3において、前記軟質緩衝要素が、樹脂製の密封容器の中に充填されたゲルを含む靴底の緩衝構造。
- 請求項3において、前記剪断変形要素の前記前端部分および後端部分が、各々、上方に行くに従い前方に傾斜しており、
このように前記両端部分が傾斜していることにより、前記剪断変形要素は、縦方向に沿った縦断面の形状がおおむね平行四辺形状に形成されていると共に、前記剪断変形要素は、歩行走行における着地時の荷重により剪断変形を呈する靴底の緩衝構造。 - アッパーとアウターソールとの間に、ミッドソールを介挿した靴底の緩衝構造であって、
前記ミッドソールは上方からの荷重により圧縮変形を呈する圧縮変形要素と、上方からの荷重により前方に倒れるようにして剪断変形を呈する剪断変形要素と、軟質緩衝要素とを有し、
前記剪断変形要素の前端部分および/または後端部分には前記軟質緩衝要素が装填されるための切欠部が形成され、
前記切欠部に前記軟質緩衝要素が装填され、
前記軟質緩衝要素が前記剪断変形要素よりもヤング率が小さく設定されていることで、前記剪断変形要素の剪断変形を助長する靴底の緩衝構造。 - 請求項7において、前記剪断変形要素の前記前端部分および後端部分が、各々、上方に行くに従い前方に傾斜しており、
このように前記両端部分が傾斜していることにより、前記剪断変形要素は、縦方向に沿った縦断面の形状がおおむね平行四辺形状に形成されていると共に、前記剪断変形要素は、歩行走行における着地時の荷重により剪断変形を呈する靴底の緩衝構造。 - 請求項8において、前記切欠部が前記前端部分の下部と、前記後端部分の上部とに設けられ、前記後端部分の切欠部が前記前端部分の切欠部よりも上方に設けられていることで、前記剪断変形要素の剪断変形を助長するようにした靴底の緩衝構造。
- 請求項9において、前記軟質緩衝要素が側方に向って露出している靴底の緩衝構造。
- 請求項10において、前記軟質緩衝要素が、樹脂製の密封容器の中に充填されたゲルを含む靴底の緩衝構造。
- アッパーとアウターソールとの間に、ミッドソールを介挿した靴底の緩衝構造であって、
前記ミッドソールは剪断変形要素を有し、前記剪断変形要素は、歩行走行における着地時の荷重により剪断変形を呈し、
前記剪断変形要素の上端面または下端面のいずれか一方には、軟質緩衝要素が近接した状態で設けられ、
前記軟質緩衝要素は前記剪断変形要素よりもヤング率が小さく設定されている靴底の緩衝構造。 - 請求項12において、前記軟質緩衝要素が、歩行走行における着地時の荷重により圧縮変形および剪断変形を呈する靴底の緩衝構造。
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