JP4452720B2 - 靴底の後足部の緩衝装置 - Google Patents

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Description

本発明は、靴底の後足部の緩衝装置に関するものである。
靴底は、軽量であることや、足を安定した状態に保持する保持機能、着地の衝撃を吸収して緩和する緩衝機能等が要求される。
足は、走行時には踵の外側から着地した後、内側に倒れ込むような挙動をする。このため、足の踵の外側が着地時の大きな衝撃を受ける。したがって、靴底の後足部の外側は大きく変形することで、高い緩衝性を発揮することができる。一方、前記内側への足の倒れ込みを抑制するには、靴底の後足部の内側は変形され難くして、高い保持機能を発揮することができる。すなわち、足の内外で衝撃による変形の度合を異なるようにする方が好ましい。
緩衝機能を向上させた靴底としては、下記の文献が挙げられる。
特開平9−285304号(要約) 特開2000−197503号(要約) 特開2002−330801号(要約)
前記各文献の靴底は、着地時の衝撃によって変形する部材を有し、当該部材の変形により、着地時の衝撃を吸収する。しかし、いずれの文献にも足の内側の倒れ込みを防止する点については開示されておらず、しかも、前記変形する部材が足の内外で連続して形成されているので、足の内外で衝撃による変形の度合を調整し難い。そのため、前記各文献の靴底は、足の外側の緩衝性と足の内側の安定性の双方を同時に発揮し難い。
足の後足部において分離された変形要素は、支持面積が小さい。そのため、EVAのような樹脂の発泡体で変形要素を形成すると、前記変形要素に弾性比例限界を超えるような大きな応力が発生するかもしれない。その場合、樹脂の発泡体は大きい圧縮変形を呈し、前記保持機能が損なわれるかもしれない。また、繰り返し応力により樹脂の発泡体に永久歪が生じるかもしれない。
前記諸機能に加え反発機能を備えた靴底が提案されている。反発機能は、着地の衝撃を変形のエネルギーとして靴底に蓄積して、離地の際に前記変形のエネルギーを放出する機能である。この機能は着用者の運動能力を高めるのに役立つ。
前記変形のエネルギーは、靴底の要素が圧縮され、または、屈曲されることなどにより、当該要素内に蓄積される。しかし、靴底の緩衝部材として一般的に用いられる発泡樹脂のような弾性比例限界の小さい粘弾性体は、変形の際にエネルギーが熱等として散逸されるので、一般に、高い反発機能を発揮し得ない。
前記反発機能を有する靴の構造としては、下記の文献が挙げられる。
特開平1−274705号(要約) USP6,598,320号(要約) USP6,694,642号(要約) USP6,568,102号(要約)
特開平1−274705号に開示された靴では、靴底内に空洞部が形成されている。前記空洞部にはリアクションプレートが内蔵されている。当該リアクションプレートは上下対向辺および該上下の対向辺を連結する前後の湾曲部を有する。前記リアクションプレート内にはゲル状の緩衝部材が設けられている。
この先行技術の靴においては、ゲル状の緩衝部材が内外に分離されていないし、前後にも分離されていない。
USP6,694,642号においては、内側の安定化pod の硬度が外側の安定化pod の硬度よりも大きい。しかし同号の靴はアウターソールが分離されていない。USP6,598,320号および6,694,642号は、鞘様の変形要素が3箇所以上に設けられていない。
本発明の目的の1つは、足の後足部を安定した状態で保持しつつ、着地の際の衝撃力を吸収して蓄積することで高い衝撃吸収機能および反発機能を発揮する靴底の後足部の緩衝装置を提供することである。
本発明のある態様の靴底の後足部の緩衝装置は、少なくとも足の後足部の全体を支持すると共に着地の際の衝撃で圧縮変形して前記衝撃を吸収する機能を持つ支持要素と、前記足の後足部において前記支持要素の下方に配置され着地の際に上下方向に縮んだ状態に変形する変形要素と、前記変形要素の下面に接合され路面に接地するアウターソールとを備え、前記変形要素およびアウターソールは、前記足の後足部において少なくとも内外および/または前後に本質的に分離されて、前記足の後足部の少なくとも3つの部位に配置され、前記変形要素は約8mm以上約50mm以下の高さを有し、前記足の後足部において、前記支持要素の底面積を前記アウターソールの底面積で除した値が概ね1.3以上に設定され、前記変形要素は、前記着地の衝撃で曲げ変形を呈する曲げ変形部材と、前記着地の衝撃で圧縮変形を呈することで、前記曲げ変形部材の曲げ変形を抑制する圧縮変形部材とを含み、前記曲げ変形部材は、前記支持要素を構成する素材よりもヤング率が大きい素材からなり、前記圧縮変形部材は、前記曲げ変形部材を構成する素材よりもヤング率が小さく、かつ、前記支持要素を構成する素材よりも圧縮荷重に対する弾性比例限界の大きい素材からなる。
本態様において、後足部において変形要素が本質的に分離されている。そのため、後足の各部位について変形の連続性が断ち切られる。
分離された変形要素の支持面積は支持要素のそれよりも小さい。そのため、変形要素には大きな応力が発生する。着地の衝撃はヤング率の大きい曲げ変形部材で支持される。曲げ変形部材は曲げ変形を呈することで圧縮変形の場合よりも大きなエネルギーを蓄えることができる。
曲げ変形のみで衝撃吸収を図ると、曲げ変形部材のヒンジ部に大きな応力が生じる。そのため、部材の耐久性に問題が生じる。圧縮変形部材は曲げ変形部材の過剰な曲げを抑制する。
変形要素には荷重が集中するので、大きな応力が発生する。圧縮変形部材の弾性比例限界は支持要素のそれよりも大きい。したがって、靴を繰り返し着用しても、この圧縮変形部材に永久変形が生じにくい。
本態様において、前記変形要素およびアウターソールは、前記足の後足部の3つ〜7つの部位に、互いに本質的に分離されて配置されるのが好ましい。
本発明の変形要素を後足部に加え前足部に配置することも可能である。
本発明において、接合とは直接的に接合することおよび間接的に接合することのいずれをも含む概念である。
圧縮変形部材としてはゴム様または鞘様の圧縮変形部材を用いることが可能であるが、ゴム様の圧縮変形部材を用いるのが好ましい。
「ゴム様または鞘様の圧縮変形部材」は、圧縮されたときに変形しながら反発する力を蓄える部材であって、熱可塑性エラストマーや加硫ゴムなどのゴム弾性を発揮する部材の他に、エアやゲル状物質または軟質のゴム様弾性体などが充填された鞘(pod )状ないし袋状の部材を含む。なお、熱可塑性エラストマーとは、常温において加硫ゴムの性質を呈するが、高温において可塑化されてプラスチック加工機で成形可能な高分子材料をいう。
本明細書において、ゴム様の部材つまりゴム弾性を発揮する部材とは、大きな変形が可能で(例えば、破断伸度が100%以上)、かつ、応力σを取り除くと元の形状に復元する性質を有する部材をいい、該部材においては、図23の応力−歪線図の実線L1で示すように、一般に、歪δが大きくなるに従い歪δの変化に対する応力σの変化が大きくなる。
したがって、同図において破線L2で示すように、ある程度以上の応力σが生じると、殆ど応力σが増大することなく歪δが増大する部材、たとえば樹脂の発泡体は、一般に、ゴム弾性を発揮する部材ではない。
同図に示すように、かかる樹脂の発泡体の弾性比例限界σF は前記ゴム様部材の弾性比例限界σG よりも小さい。そのため、かかる樹脂の発泡体では、局所的な負荷を受けた場合に、足の支持が不安定となり得る。
ここで、“弾性比例限界”とは、圧縮変形部材に負荷した圧縮荷重の変化と当該部材の縮みの変化との関係、つまり、圧縮応力の変化と歪みの変化との関係が概ね比例する範囲での最大の応力をいう。
本発明において、支持要素は、少なくとも後足部の概ね全体を支持し、一般に樹脂の発泡体で形成される。該支持要素は変形要素から伝わる衝撃を分散できるものであればよく、たとえば、軟質樹脂の非発泡体で形成されてもよい。
本発明において、前記支持要素または圧縮変形部材のヤング率は、前記曲げ変形部材のそれよりも小さい。ここにいう、ヤング率とは、図23の素材の変形の初期PI における歪に対する応力の比をいう。
曲げ変形部材としては、断面が円形、楕円形、U字状ないしV字状の部材の他に、コイルスプリングであってもよい。コイルスプリングは、螺旋に沿って連続した曲げ変形を呈する。
前記圧縮変形部材が前記ゴム様部材である場合、前記ゴム様部材のヤング率が約0.1kgf/mm2 〜約5.0kgf/mm2 であり、前記曲げ変形部材を構成する材料のヤング率は約1.0kgf/mm2 〜約30kgf/mm2 であることが好ましい。
本態様の緩衝装置において、前記支持要素と前記複数の変形要素との間に介挿され、前記支持要素の下面に接合されると共に前記複数の変形要素の上面に接合された連結部材が更に設けられるのが好ましい。前記連結部材を構成する素材のヤング率は前記支持要素を構成する素材のそれよりも大きい。
この場合、着地の衝撃を硬い連結部材が分散する。したがって、局部的な衝撃が足裏へ伝わりにくい。そのため、足裏への感触がソフトになり得る。
この場合、前記連結部材を構成する素材のヤング率が前記曲げ変形部材のそれよりも小さいことが更に好ましい。これにより、前記足裏への感触が更にソフトになり得る。
また、前記支持要素は足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部を有し、前記連結部材は前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第2巻上部を有するのが、更に好ましい。
このように、各巻上部が形成されることで、支持要素の周縁において足が支持される。そのため、足の安定した支持が期待できる。
また、前記第1および第2巻上部に加えて、前記曲げ変形部材が前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第3巻上部を有するのが更に好ましい。これにより、更に安定した足の支持が期待できる。
本発明の別の目的は、足の外側において着地の際の衝撃力を吸収しつつ足の内側への倒れ込みを抑制することのできる靴底の後足部の緩衝装置を提供することである。
本発明の別の態様の靴底の後足部の緩衝装置は、靴底の後足部の緩衝装置であって、少なくとも足の後足部の全体を支持すると共に着地の際の衝撃を吸収する機能を持つ支持要素と、前記足の後足部において前記支持要素の下方に配置され着地の際に上下方向に縮んだ状態に変形する変形要素と、前記変形要素の下面に接合され路面に接地するアウターソールとを備え、前記変形要素およびアウターソールは、前記足の後足部において少なくとも内外に本質的に分離されて、前記足の後足部の少なくとも3つの部位に配置され、前記変形要素は少なくとも約8mm以上の高さを有し、前記足の後足部において、前記支持要素の底面積を前記アウターソールの底面積で除した値が概ね1.3以上に設定され、前記足の後足部の外側に配置された変形要素の上下方向の圧縮剛性が、前記足の後足部の内側に配置された変形要素のそれよりも小さい。
本態様によれば、変形要素が内外に本質的に分離されているので、変形要素の変形の連続性が内外の間で遮断される。
また、外側の変形要素の圧縮剛性が内側に配置された変形要素のそれよりも小さい。これにより、外側の変形要素を大きく変形させて着地の際の衝撃の吸収性能を高めることができると共に、内側の変形要素の変形が小さくなるから、足の内側への倒れ込みを抑制して足を安定した状態に支持できる。
また、変形要素は、後足部の少なくとも3つ以上の部位に、互いに本質的に分離されて設けられ、しかも、アウターソールの底面積を支持要素の底面積に比べ小さくしたので、靴底の軽量化にも役立つ。ここで、本発明において、“支持要素の底面積”とは支持要素を下面側から見た投影面積をいい、“アウターソールの底面積”とはアウターソールを下面側から見た投影面積をいう。靴底の軽量化と安定性の観点から、前記変形要素が足の後足部の3つ〜7つの部位に設けられるのが好ましく、前記変形要素が足の後足部の3つ〜5つの部位に設けられるのが最も好ましい。
本発明において、“変形要素およびアウターソールが足の後足部において本質的に分離される”とは、足の後足部の各部位の間で変形要素の変形の連続性が実質的に断ち切られているかあるいは極めて小さいことをいい、複数個の変形要素が別個に形成されて互いに離間して配置されている場合や、変形要素を構成する曲げ変形部材および圧縮変形部材のうち少なくとも一方が物理的に切り離されている場合を含む。
また、足の後足部において、支持要素の底面積をアウターソールの底面積で除した値は、概ね1.3以上に設定されるが、この値は、約1.5以上に設定されるのが好ましく、約1.7以上に設定されるのが最も好ましい。なお、本発明において“足の後足部”とは足のアーチ(踏まず部)よりも後方の部分をいい、足の踵骨を覆う部分が含まれる。
前記変形要素は約8mm以上の高さを有するので、変形要素が衝撃により十分に縮むことができるから、十分な緩衝機能を発揮することができる。衝撃吸収性および安定性の観点から、変形要素の高さは約8mm〜約25mm程度に設定するのが好ましく、約10mm〜約20mm程度に設定するのが最も好ましい。
本態様においては、前記部位に応じた数の前記変形要素が設けられ、後足部の外側に配置された変形要素の単位面積当たりの上下方向の圧縮剛性の平均値は、前記後足部の内側に配置された変形要素のそれよりも小さいのが好ましい。
かかる靴底の緩衝装置では、内外の変形要素を個別に成型することができる。したがって、内外の変形要素の圧縮剛性を互いに異なる値に容易に設定できる。
なお、本発明において、“変形要素の単位面積当たりの上下方向の圧縮剛性”とは、変形要素が上下方向に所定の量(たとえば、1mm)縮むために必要な上下方向の荷重の大きさを当該変形要素の底面積で除した値をいう。なお、上下方向の縮みは、圧縮変形によるものに限られず、曲げ変形や剪断変形などの種々の変形によるものも含まれる。
また、本態様においては、靴底の後足部の緩衝装置は前記支持要素と前記複数の変形要素との間に介挿され、前記支持要素の下面に接合されると共に前記複数の変形要素の上面に接合された連結部材を更に備えており、前記連結部材を構成する素材のヤング率が前記支持要素を構成する素材のそれよりも大きく設定されているのが好ましい。
本態様の好ましい例においては、1つ1つの変形要素は小さい塊であり、一方、支持要素は薄い板状であるので、板状の支持要素に塊状の変形要素を直接接合すると応力集中等により支持要素と変形要素との接合部分が弱くなったり、足裏に突上げ感が生じたりする。そこで、硬い連結部材を介して、変形要素と支持要素とを接合することにより、前記接合部分の強度向上を図ることができる。しかも、変形要素に加わった衝撃を硬い連結パーツで支持要素に分散して伝達することもできる。
この場合、前記支持要素は足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部を有し、前記連結部材は前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第2巻上部を有しているのが好ましい。
支持要素および連結部材が、それぞれ、第1および第2巻上部を有することで、著しく安定性が向上する。すなわち、変形要素は後足部の全面に設けられておらず、そのため、支持要素の全周を連続的に支えることはできない。そこで、変形要素による支持が不連続であっても、硬い連結部材が支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がって第2巻上部を形成していることで、前記支持要素の第1巻上部が十分に支持されるから、足を安定して支持することができる。
また、本態様においては、前記支持要素は足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部を有し、前記支持要素を構成する素材よりもヤング率の大きい素材を前記変形要素は含んでおり、前記ヤング率の大きい素材が前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第3巻上部を形成しているのが好ましい。
この場合、変形要素の硬い素材により第3巻上部が構成され、当該第3巻上部が支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がっているから、連結部材を設けなくても、前記第1および第2巻上部を設けた場合と同様の効果を奏する。
また、本態様においては、前記部位の少なくとも1つの部位の変形要素は、足の内外の中心部に比べ、足の内外の側部の方が上下方向に縮み難く設定するのが好ましい。
変形要素の内外の側部が上下方向に縮み易いと、足の内転または外転を招き易いが、上記のように設定すれば、これを防止して足の安定性を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施例にかかる靴の側面図である。 図2は、同靴の靴底の底面側から見た斜視図である。 図3は、アウターソール、変形要素および連結部材の底面側から見た分解斜視図である。 図4(a)は図2のIVa-IVa 線断面図を180°回転した図、図4(b)は図1のIVb-IVb 線断面図である。 図5は、本発明の第2実施例を示す靴の底面側から見た斜視図である。 図6は、本発明の第3実施例を示す靴の上面側から見た斜視図である。 図7は、同靴の靴底の変形要素および連結部材を示す分解斜視図である。 図8(a)は同靴底の後足部における横断面図、図8(b)は変形例の靴底の後足部における横断面図である。 図9は、本発明の第4実施例にかかる靴底の後足部における横断面図である。 図10は、変形例にかかる靴の靴底を底面側から見た斜視図である。 図11(a)〜図11(e)は、走行時の着地から離地までの体の挙動を示す概略側面図である。 図12(a)〜図12(e)は、第1実施例の靴底の後足部の着地時の変形状態を示す部分外側面図である。 図13(a)〜図13(d)は、同部分内側面図である。 図14Aは本発明の第5実施例にかかる靴の外側面図、図14Bは同靴の内側面図である。 図15は、靴底の底面側から見た斜視図である。 図16は、靴底の底面側から見た分解斜視図である。 図17は、靴底の上面側から見た分解斜視図である。 図18Aは曲げ変形部材およびゴム様部材の上面側から見た分解斜視図、図18Bは同下面側から見た分解斜視図である。 図19Aは本実施例のゴム様部材の底面図、図19Bおよび図19Cは変形例のゴム様部材の底面図である。 図20は、図19AのVII-VII 線で切断した靴底の断面図である。 図21Aは図19AのVIIIA-VIIIA 線で切断した靴底の断面図、図21Bは図19AのVIIIB-VIIIB 線で切断した靴底の断面図である。 図22A〜図22Gは、曲げ変形部材の種々の例を示す概略断面図である。 図23は応力ー歪線図である。
符号の説明
19、119:第1巻上部
2:アウターソール
3:変形要素
39、139:第3巻上部(別の巻上部)
4:連結部材
49、149:第2巻上部
301:第1変形要素
302:第2変形要素
303:第3変形要素
102a:接地面
30A:曲げ変形部材
131:下板部
131a:第1下領域
131b:第2下領域
132:上板部
132a:第1上領域
132b:第2上領域
133:ヒンジ部
135:ゴム様部材(圧縮変形部材)
137:切欠部
138:第1補強部
142:第2補強部
151,152:対向面
Sr:短径
M:ミッドソール(支持要素)
X:内外方向
Z:上下方向
θ1:第1開き角
θ2:第2開き角
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面を参照して説明される。
第1実施例
図1〜図4は第1実施例を示す。
図1に示すように、本実施例の靴底は、ミッドソール(支持要素の一例)M、アウターソール2および変形要素3を備える。前記ミッドソールMは、上の第1ミッドソール本体1Aと下の第2ミッドソール本体1Bとが、上下に接合されて形成される。各ミッドソール本体1A,1Bの下面には、アウターソール2やいわゆるシャンク(図示せず)などが配置される。一方、第1ミッドソール本体1Aの上には、インソール(図示せず)が接着される。各ミッドソール本体1A,1Bは、たとえばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)やポリウレタンなどの樹脂の発泡体などの衝撃吸収に適した素材で形成される。なお、前記ミッドソールMやインソールの上方には、足の甲を包むのに適したアッパーUが配置される。前記アウターソール2は、路面や床面に接地し、前記ミッドソールMよりも耐摩耗性の大きい材料で形成されている。
図2は、本発明の靴底を底面側から見た斜視図である。
図2に示すように、前記アウターソール2は足の前足部に設けた第1アウターソール2Aと、足の後足部に設けた第2アウターソール2Bとにより構成されている。第2アウターソール2Bと第2ミッドソール本体1Bとの間には、変形要素3と該変形要素3を保持する連結部材4とが配置されている。
図2に示すように、変形要素3は4個設けられており、足の後足部の内側および外側に、それぞれ、2個づつ配置されている。各変形要素3は、足の内外方向Xおよび前後方向Yに互いに離間した状態で、内外に2個ずつ2列に配置されている。
前記第2アウターソール2Bは、前後方向Yに並べられた一対の変形要素3,3を下方から覆うように、内外方向Xに互いに離間した状態で、2列設けられている。
図3は、図2における第2アウターソール2B、変形要素3および連結部材4を示す分解斜視図であり、図2と同様に底面側から見た図である。
図3に示す第2アウターソール2Bの上面は、変形要素3の下部31(図3における変形要素3の上側部分)に接着される。一方、変形要素3の上部32(図3における変形要素3の下側部分)は、連結部材4に接着(溶着)され、該連結部材4は第2ミッドソール本体1B(図2)の下面に接着される。すなわち、変形要素3の上部32は連結部材4を介して第2ミッドソール本体1Bの下面に接合される。
変形要素3:
図3に示すように、変形要素3はチューブ状のチューブ状部30と、該チューブ状部30の内部の空間に設けられた緩衝部材(圧縮変形部材)35とにより構成されている。前記緩衝部材35のヤング率は、チューブ状部30のヤング率よりも小さく設定されている。この緩衝部材35を構成する材料としては、たとえばゴム様部材(このゴム様部材の一例としては、ゲル(緩衝部材の商業上の称呼)がある。以下、第1実施例〜第4実施例では、このゴム様部材を「ゲル」と呼ぶ。)やEVAの発泡体などが用いられる。なお、変形要素には荷重が集中するので、大きな応力が発生する。圧縮変形部材の弾性比例限界は支持要素のそれよりも大きくすることが好ましい。それにより、靴を繰り返し着用しても、この圧縮変形部材に永久変形が生じにくくなる。また、緩衝部材35を構成する材料としてゲルを用いる場合には、たとえば、ヤング率が約0.1kgf/mm2 〜1.0kgf/mm2 のゲルを用いるのが好ましい。本実施例においては、緩衝部材35は、チューブ状部30の内部の空間の前後の中央付近において、チューブ状部30の上部32と下部31に接触するように設けられている。
一方、チューブ状部30は、ミッドソールMおよびアウターソール2を構成する材料のヤング率よりも大きなヤング率の材料で構成されている。チューブ状部30を構成する材料のヤング率は、1.0kgf/mm2 〜30kgf/mm2 に設定されており、2.0kgf/mm2 〜10kgf/mm2 程度に設定するのが最も好ましい。チューブ状部30を構成する材料としては、たとえば、ナイロン、ポリウレタン、FRPなどの非発泡の樹脂を用いることができる。
前記チューブ状部30や緩衝部材35を構成する部材のヤング率は足の後足部の内外で異なる値に設定することができる。また、チューブ状部30の肉厚や緩衝部材35の平面断面における断面積は、足の後足部の内外で異なる値に設定することができる。これらにより、足の後足部の外側に配置された変形要素3の単位面積当たりの上下方向の圧縮剛性を足の内側に配置された変形要素のそれよりも小さくでき、その結果、足の過回内を予防することができる。
図4(a)は、図2におけるIVa-IVa 線断面図を180°回転し、通常の着用時の上下関係で描いた靴底の縦断面図である。図4(b)は、図1のIVb-IVb 線における靴底の横断面図である。
図4(a)に示すように、チューブ状部30は、靴底の縦断面において、継ぎ目のないように一体に形成されている。チューブ状部30は、偏平されて、足の前後方向Yに沿った長径Lrと、上下方向Zに沿った短径Srとを有する略楕円形に成形されている。すなわち、チューブ状部30は、下方に向って凸になるように前後方向Yに沿って湾曲している下部31と、上方に向って凸になるように前後方向Yに沿って湾曲している上部32とを有している。下部31および上部32は、その湾曲した形状により、着地の衝撃により曲げ変形を呈する。これにより、変形要素3は上下方向に縮んだ状態となる。着地の衝撃によるチューブ状部30の下部31の曲げ変形の詳細については後述する。
前記長径Lrは約25mm〜約80mmに設定されており、前記短径Srは約8mm〜約25mmに設定されている。なお、この短径Srは変形要素の高さを意味する。長径Lrを短径Srで除した偏平度(Lr/Sr)は、約1.5〜約4.0に設定されている。
なお、図4(b)に示すように、チューブ状部30の短径Srは、足の内外方向Xの中央に行くに従い短くなるように形成されている。また、チューブ状部30の長径Lrも、同様に、足の内外方向Xの中央に行くに従い短くなるように形成されている。
図4(a)に示すように、前記チューブ状部30の下部31の前方および後方には、それぞれ、端部33が形成されている。前記2つの端部33の肉厚は、チューブ状部30の下部31および上部32の肉厚よりも大きく設定されている。すなわち、前記端部33の厚さは、約1.5mm〜約8.0mmであり、下部31および上部32の厚さは、約1.0mm〜約4.0mmに設定されている。
連結部材4:
図4(a)に示すように、連結部材4の下面には、チューブ状部30の上部32に沿って凹んだ下湾曲面42が形成されており、チューブ状部30の上部32が、前記下湾曲面42に嵌まり込んでいる。一方、第2ミッドソール本体1Bの下面には、凹んだ第2湾曲面12が形成され、連結部材4の上面には、前記第2湾曲面12に沿って上方に凸となるように湾曲した上湾曲面43が形成されている。この連結部材4の上湾曲面43は、第2ミッドソール本体1Bの第2湾曲面12に嵌まり込んでいる。
したがって、チューブ状部30の上部32が連結部材4を介して第2ミッドソール本体1Bの第2湾曲面12に嵌り込んでいる。
図3に示すように、本実施例では、1つの連結部材4に4つの保持部44が設けられており、各保持部44は帯状の連結部45で互いに連結されている。各保持部44ごとに、前記チューブ状部30の上部32が嵌まり込む下湾曲面42が形成されている。そのため、複数のチューブ状部30を連結部材4の各保持部44の下湾曲面42に接合した後、該連結部材4を第2ミッドソール本体1B(図2)に接合することで、容易に複数のチューブ状部30を第2ミッドソール本体1Bに接合することができる。また、チューブ状部30の上部32をかかる連結部材4に接合することにより、チューブ状部30の接着力が向上する。すなわち、チューブ状部30が脱落し難くなる。
図3に示す前記連結部材4のヤング率は、ミッドソールMのヤング率よりも大きく設定されている。そのため、ヤング率の大きい連結部材4でチューブ状部30を保持することにより、チューブ状部30がミッドソールMに直接接合される場合に比べて、着地の衝撃でミッドソールMに局部的に負荷が加わってミッドソールMとチューブ状部30との接合部分が損傷するのを防止し得る。
一方、図4(b)に示すように、前記第1および第2ミッドソール本体1A,1Bは足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部19を有する。また、連結部材4は前記ミッドソール本体1A,1Bの第1巻上部19の外側に巻き上がる第2巻上部49を有する。すなわち、連結部材4の足の内外方向Xの両端部には、上方に巻き上がる第2巻上部49が形成されている。これにより、硬い連結部材4がミッドソールの第1巻上部19の外側に巻き上がっていることで、当該第1巻上部が十分に支持されるから、足を安定して支持することができる。
第2アウターソール2B:
図4(a)に示すように、第2アウターソール2Bは、チューブ状部30の下方において、チューブ状部30の下部31に沿うように湾曲している。前記第2アウターソール2Bの上面には、凹んだ第1湾曲面21が形成されており、チューブ状部30の下部31が、該第1湾曲面21に隙間なく嵌り込んで接着されている。一方、第2アウターソール2Bの接地面には、チューブ状部30の下部31に沿って下方に凸になるように湾曲した第3湾曲面23が形成されている。図3に示すように、第2アウターソール2Bは、前後方向Yの一対のチューブ状部30,30の下部31,31を覆うように内外に分離して設けられている。
図4(a)に示すように、チューブ状部30の上部32は、連結部材4を介して第2ミッドソール本体1Bに嵌まり込み、一方、チューブ状部30の下部31の概ね全部が第2ミッドソール本体1Bよりも下方に突出(膨出)している。チューブ状部30の下部31の概ね全部は、第2アウターソール2Bによって覆われている。また、第2アウターソール2Bは、連結部材4の前後の端部の近傍において第2ミッドソール本体1Bに接合されている。
足の後足部において、第2ミッドソール本体1Bの底面積を第2アウターソール2Bの底面積で除した値は1.3以上に設定されている。すなわち、ミッドソールMのアーチの後方の部分の底面積を第2アウターソール2Bの底面積で除した値は1.3以上に設定されている。
図4(a)に示すように、各チューブ状部30の下部31および上部32は前後の端部33,33を介して連なっており、該端部33,33は、前記下部31および上部32の曲げ変形の際に変形の中心となり得る。この端部33のうち、前後方向Yに沿って配置された一対のチューブ状部30,30の互いに対向する側の端部33,33の外表面は、その上面側が連結部材4に覆われ、下面側が第2アウターソール2Bに覆われている。一方、チューブ状部30,30の互いに離れた側の端部33,33(前記互いに対向する側の端部とは反対側の端部)の外表面は、その上面側が連結部材4に覆われていると共に、その側面側が上面部から下面側にかけて回り込むように形成された第2ミッドソール本体1Bによって覆われている。さらに、前記第2ミッドソール本体1Bの外側から第2アウターソール2Bが端部33を覆っている。したがって、チューブ状部30の前記端部33の外表面は、第2ミッドソール本体1Bおよび/または第2アウターソール2Bに覆われている。
このように、チューブ状部30の端部33が別の部材によって覆われていることで、チューブ状部が曲げ変形をする度に大きな負荷を受ける端部33が光等によって経時的に劣化して強度が低下するのを防止することができる。
足の着地から離地までの靴底の変形:
つぎに、前記第1実施例の靴底を実際に着用して着地から離地までの一連の動作を行った場合の靴底の変形テストについて説明する。このテストにおいて、チューブ状部30のヤング率は5kgf/mm2 に設定された。緩衝部材35としてはゲルが用いられ、足の外側のゲル35のヤング率は0.2kgf/mm2 、足の内側のゲル35のヤング率は0.3kgf/mm2 に設定された。
まず、走行時の足の動きについて説明する。図11(a)〜図11(e)は、走行時の着地から離地までの一連の体の動作を示す概略側面図である。図11(a)は足が最初に着地して踵の後端が接地した状態(いわゆる“ヒールコンタクト”)を示し、図11(b)は足裏全体が概ね地面に接地した状態(いわゆる“フットフラット”)を示し、図11(c)は足が蹴り出し始める直前の状態(いわゆる“ミッドスタンス”)を示し、図11(d)は足が地面を蹴り出して踵が上げられた状態(いわゆる“ヒールライズ”)を示し、図11(e)は足の爪先が地面から離地する直前の状態(いわゆる“トウオフ”)を示す。各図に示すように、足は踵の後端から着地して、次第に足裏全体が接地した後、前足部で地面を蹴り出すようにして離地する。
図12(a)〜図12(e)は、前記第1実施例の靴底の後足部の外側の着地時の変形を示す。
図12(a)は前記“ヒールコンタクト”時の靴底の状態を示す。この状態では、後足部の外側のアウターソール2から接地して、まず後足部の外側後方のチューブ状部130の下部31の後部が若干の曲げ変形を呈する。この“ヒールコンタクト”時から前記“フットフラット”時までの間に、図12(b),図12(c)のように、前記外側後方のチューブ状部130の下部31が大きな曲げ変形を呈することで、チューブ状部130が上下方向に縮む。続いて、前記“フットフラット”時には、図12(d)のように、後足部の外側前方のチューブ状部230の下部31が大きな曲げ変形を呈することで、チューブ状部230が上下方向に縮む。そして、前記“ミッドスタンス”時には、両チューブ状部130,230の下方のアウターソール2が次第に地面から離間し、前記“ヒールライズ”時には、図12(e)のように、当該アウターソール2は地面から完全に離間して両チューブ状部130,230は元の形状に戻る。
図13(a)〜図13(d)は前記第1実施例の靴底の後足部の内側の着地時の変形を示す。
図13(a)は、前記“ヒールコンタクト”時の靴底の状態を示す。この状態では、靴底の内側は接地せず、内側のチューブ状部330,430は外観上何ら変形していない。続いて、前記“フットフラット”時から前記“ミッドスタンス”時には、図13(b)のように、後足部の内側のチューブ状部330,430の双方が曲げ変形を呈することで上下方向に縮み、続いて、図13(c)のように、後足部の内側前方のチューブ状部430の曲げ変形が更に大きくなる。前記“ヒールライズ”時には、図13(d)のように、前記内側前方のチューブ状部430が元の形状に戻り始め、踵が完全に上がる前記“トウオフ”時には後足部のアウターソール2は地面から離間して、前記内側前方のチューブ状部430は元の形状に戻る。
このように、足の外側および内側において、チューブ状部130,230,330,430の下部31は大きな曲げ変形を呈するのに対し、図12(a)〜図13(d)に示すように、“ヒールコンタクト”時から“ヒールライズ”時までの間、チューブ状部130,230,330,430の上部32の曲げ変形は小さい。
また、この“ヒールコンタクト”時から“ヒールライズ”時までの一連の動作の間、チューブ状部130,230,330,430の下部31が曲げ変形を呈すると共に、図12(c)および図13(c)のように、端部233,433がミッドソールMに対して前後方向に若干の変位をする。この端部233,433の変位は下部31の大きな曲げ変形を許容する。かかる端部233,433の変位を可能とするには、上部32もある程度湾曲しているのが好ましいと推測される。
また、後足部の外側においては、靴底は後端部から次第に前方に接地していき、これにしたがって、荷重の負荷される位置が次第に前方へ移動していく。したがって、本実施例のように、靴底の後足部の外側に2個のチューブ状部130,230を前後方向に沿って配置することで、後足部の外側の全域にわたって効果的に衝撃を吸収する事が可能になる。
一方、後足部の内側においては、前方のチューブ状部430は大きな曲げ変形を呈するのに対し、後方のチューブ状部330の曲げ変形は小さい。これは、着地時に、足の後足部の内側の部分のうち、踏まず部寄りの部分に大きな荷重が負荷されるのに対し、踵寄りの部分に負荷される荷重が小さいためであると考えられる。したがって、後足部の内側後方にはチューブ状部330を設けずともミッドソールMで代用することができる。
また、後足部の外側のチューブ状部130,230の曲げ変形に対し、後足部の内側のチューブ状部330,430の曲げ変形が大きいことから分かるように、着地時に足が内側へ倒れ込むおそれがある。かかる倒れ込みを抑制して安定性を向上させるために、本変形テストでは、後足部の外側の各変形要素の単位面積当たりの上下方向の圧縮剛性を後足部の内側の各変形要素3のそれよりも小さく設定している。かかる設定は、前述のように、内側のチューブ状部330,430内の緩衝部材35のヤング率を外側のチューブ状部130,230内の緩衝部材35のヤング率よりも大きくしたり、あるいは、内側のチューブ状部330,430の剛性を外側のチューブ状部130,230の剛性より大きくすることで実現される。
また、前述のように、足の後足部の内側においては、前方のチューブ状部430に大きな荷重が負荷されるのに対し、後方のチューブ状部330に負荷される荷重はこれに比べてはるかに小さい。したがって、足の後足部の内側の2つの変形要素のうち前方の(踏まず部寄りの)変形要素(第3変形要素)の前記圧縮剛性が、外側の変形要素および後足部の内側の後方の変形要素のそれよりも大きくなるように設定してもよい。
第2実施例
図5は第2実施例を示す。なお、以下の実施例において、第1実施例と同一部分または相当部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施例では、図5に示すように、変形要素3は、足の後足部に加えて、足の前足部の内側および外側にも設けられている。該変形要素3は、チューブ状部30から構成される。前記第1実施例と異なり、チューブ状部30の内部には緩衝部材などが設けられず、内部は空洞になっている。
また、本実施例ではチューブ状部30を保持する連結部材は設けられておらず、チューブ状部30の上部32(図5におけるチューブ状部30の下側部分)は、ミッドソールMの第2湾曲面12に直接嵌り込んでいる。なお、本実施例のチューブ状部30の上部32(図5におけるチューブ状部30の下側部分)は、足の外側面の端部および足の内側面側の端部が上方に巻き上がるように形成されている。
チューブ状部30の下部31(図5におけるチューブ状部30の上側部分)には、アウターソール2が接着されている。前記アウターソール2は、足の外側部分のチューブ状部30に対しては、前記第1実施例と異なり、チューブ状部30ごとに互いに離間して設けられている。一方、足の内側部分のチューブ状部30に対しては、前記第1実施例と同様に、前後方向に沿って配置された2個のチューブ状部30を覆うように設けられている。また、本実施例では、ミッドソールMは分割されておらず、一体に形成されている。
第3実施例
図6〜図8は第3実施例を示す。なお、以下の各図において、矢印INは足の内側方向、矢印OUTは足の外側方向、矢印Fは足の前方向、矢印Bは足の後方向を示す。
本実施例では、図6に示すように、複数の略柱状の変形要素3が設けられている。この変形要素3を支持する連結部材4が足の後足部の側面に沿って連なるように設けられている。
図7は、足の後足部における変形要素3および連結部材4などの分解斜視図である。
本実施例では、図7に示すように、変形要素3は足の後足部に3個設けられており、各変形要素3の上面および下面はフラットに(湾曲していない)に形成されている。
足の後足部の踵側には、第1変形要素301が配置されている。足の後足部の外側における前記第1変形要素301の前方Fには、第2変形要素302が配置されている。これらの変形要素301,302は、平面断面が略8字状の8字状部61とゲル52,53とから構成される。8字状部61はEVAの発泡体からなる。ゲル52,53は8字状部61よりもヤング率が小さい。前記8字状部61の外周面には螺旋状の溝が形成されており、当該溝にゲル52が嵌め込まれる。また、この8字状部61の中央の2個の孔には柱状のゲル53が嵌め込まれる。この柱状のゲル53の外周面には螺旋状の溝が形成されている。
一方、足の後足部の内側における前記第1変形要素301の前方Fには、第3変形要素303が配置される。この第3変形要素303はEVAの発泡体からなり、前記足の後足部の外側の第2変形要素302と互いに対向するように配置される。前記外側の第2変形要素302がEVAの発泡体とゲルとからなるのに対し、内側の第2変形要素302はEVAの発泡体のみからなるので、内側の第3変形要素303の単位面積当たりの圧縮剛性は外側の第2変形要素302のそれよりも小さい。
また、この内側の第3変形要素303は、足の内外の中心部から足の内側の側部に向って凹み62が形成されている。これにより、内側の第3変形要素303は、足の内外との中心部に比べ足の内側の側部の方が上下方向に縮み難くなっている。
連結部材4は、足の後足部の側面に沿うように形成されており、内外の中央部が前後方向に沿って切り欠かれている。連結部材4は、ミッドソールよりもヤング率の大きい素材で形成されている。連結部材4の下面には前記3つの変形要素301〜303が接合される。
連結部材4はその周縁部において足の側面に沿って上方に巻き上がる第2巻上部49を有する。第2巻上部49の下部には略楕円状の貫通孔50が形成されており、当該孔50にはゲル51が嵌め込まれる。
図8(a)は、足の後足部における靴底の横断面図である。
図8(a)に示すように、内外の変形要素303,302は、上方に行くに従い足の内外の中央に向って若干傾斜している。
また、ミッドソールMの内外の側部には、足の底面から側面に沿って上方に巻き上がる第1巻上部19が形成されている。第1巻上部19の外側には、前記連結部材4の第2巻上部49が配置されて、第1巻上部19が支持されている。これにより、足を支持する柔らかいミッドソールMが硬い連結部材4で支持される。この第1巻上部19および第2巻上部49は、足の後足部の略全周にわたって形成されている(図6)ので、足の後足部全体を安定して支持することができる。
また、連結部材4の下面には凹部46が形成されており、該凹部46に前記変形要素301〜303が嵌まり込んで保持されている。これにより、変形要素3が根元から折れ曲がるような変形を防止することができ、安定性が向上する。
図8(b)は変形例の靴底の足の後足部における横断面図である。
本変形例の内外の変形要素303,302は、それぞれ、足の内外の中央部と足の内外の側部で互いに異なる素材で形成されている。すなわち、第3変形要素303のうちの内側の側部68が硬い素材で形成され、内外の中心部67が柔らかい素材で形成されている。また、外側の変形要素302のうちの、内外の中心部66が柔らかい素材で形成され、外側の側部65がやや硬い素材(前記内外の中心部66,67よりも硬く、かつ、前記内側の側部68よりも柔らかい素材)で形成されている。
この場合、各変形要素が303,302が、それぞれ、足の内外の中心部67,66に比べ、足の内外の側部68,65の方が上下方向に縮み難い。また、変形要素303,302を全体として比べると、外側の第2変形要素302の方が内側の第3変形要素303よりも柔らかいので、外側の変形要素302の単位面積当たりの圧縮剛性が内側の変形要素303のそれよりも小さくなっている。
第4実施例
図9は、第4実施例の靴底の足の後足部における横断面図である。
図9に示すように、本実施例においては、内外の変形要素303,302は、それぞれ、上部71と下部72と上部71および下部72との間に挟持された柱状のゲル54とから構成され、前記第3実施例と異なり、連結部材が設けられていない。上部71を構成する素材のヤング率はミッドソールMを構成する素材のそれよりも大きい。
上部71の下面には嵌合孔73が形成されており、該嵌合孔73に前記下部72が摺動可能な状態で嵌合している。下方からの荷重が負荷されると、ゲル54が上下方向に縮んで、下部72が嵌合孔73内を上方に摺動するので、変形要素303,302が上下方向に縮んだ状態となる。
なお、内側の変形要素303のゲル54に比べて、外側の変形要素302のゲル54の方が細い。そのため、外側の変形要素302の単位面積当たりの圧縮剛性が、内側の変形要素302のそれよりも小さい。
また、上部71には、ミッドソールMの内外の側部に形成された第1巻上部19を外側から支持する第3巻上部39が形成されている。これにより、前記第3実施例における第1および第2巻上部19,29により得られる効果と同様の効果を奏する。
第5実施例
図14〜図21は第5実施例を示す。
図14Aは第5実施例の靴(左足用)の外側面を示し、図14Bは同靴の内側面を示す。
図14Aおよび図14Bに示すように、本実施例の靴底は、ミッドソールM、アウターソール2、変形要素3および連結部材4を備える。変形要素3は曲げ変形部材30Aおよびゴム様部材(圧縮変形部材の一例)135から構成される。
前記ミッドソールMの前足部(爪先部)11Fの下面には、アウターソール2が接合されている。前記ミッドソールMの中足部(アーチ部)11Mから後足部(ヒール部)11Bにかけての範囲の下面には連結部材4が接合されている。前記連結部材4の下面には曲げ変形部材30Aの上面が接合されており、該曲げ変形部材30Aに挟み込まれるようにゴム様部材135が配置される。曲げ変形部材30Aの下面にはアウターソール2が接合されている。前記ミッドソールMの上には、インソール(図示せず)が接着される。
図14Aおよび図14Bにおいて、各部材の関係を明瞭にするために、連結部材4は網かけを付して図示されている。
ミッドソールMは、たとえばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)やポリウレタンなどの樹脂の発泡体などの衝撃吸収に適した素材で形成される。ミッドソールMは、少なくとも足の後足部の全体を支持すると共に着地の衝撃で圧縮変形して前記衝撃を吸収することが可能である。前記ミッドソールMやインソールの上方には、足の甲を包むのに適したアッパーU(図14A,図14Bの二点鎖線で示される)が配置される。前記アウターソール2は、前記ミッドソールMよりも耐摩耗性の大きい材料で形成されており、路面や床面に接地する接地面102aを有する。
前記連結部材4および曲げ変形部材30Aは、中足部11Mの前端でアウターソール2とミッドソールMとの間に挟み込まれている。
図15において、前足部のアウターソールの図示は省略されている。
図15に示すように、後足部11Bの周縁に沿って、アウターソール2は、3つに分割された状態で配置されている。前記3つのアウターソール2は、後足部11Bの外側、後足部11Bの内側および後足部の後端に、互いに離間して、配置されている。すなわち、アウターソール2は、足の後足部において内外および前後に本質的に分離されて、後足部11Bの3つの部位に配置されている。図16のアウターソール2の上の曲げ変形部材30Aは、中足部11M(図14A)から後足部11B(図14A)にかけて、足の周縁に沿って配置されている。曲げ変形部材30Aの上の連結部材4は、中足部から後足部にかけて足の周縁に沿って配置されると共に、ミッドソールMの中足部の略全域を覆う。
なお、足の後足部において、ミッドソールMの底面積をアウターソール2の底面積で除した値は概ね1.3以上に設定されている。
図16および図17は、図15における変形要素3、連結部材4およびミッドソールMの分解斜視図である。図16は底面側から見た図、図17は上面側から見た図である。
図16に示すように、変形要素3の曲げ変形部材30Aは、平面視略馬蹄形(U字に近似した蹄鉄形状)に形成されており、中足部の内側INから、後足部の内側IN、後端、外側OUTを通って中足部の外側OUTまで延びている。曲げ変形部材30Aのうちの中足部に位置する部分は踏まず部のネジレを抑制するための第1補強部138を構成している。後足部において、曲げ変形部材30Aはアウターソール2側の下板部131とミッドソールM側の上板部132とを有する。この上下の板部132,131の間にゴム様部材135 が嵌め込まれている。曲げ変形部材30Aは、連結部材4の下面に形成された接合面104aおよびミッドソールMの下面に接合される。
変形要素3とミッドソールMとの間に介挿される連結部材4は中足部から後足部にかけて広がっている。後足部において、連結部材4は、後足部の内側IN、後端および外側OUTを通るループ状に形成されており、後足部の中央(後足部の中心)には開口141が形成されている。一方、中足部において、連結部材4はミッドソールMのほぼ全域を覆うように形成されており、踏まず部における靴のネジレを抑制する第2補強部142を構成している。連結部材4は、ミッドソールMの下面に形成された接合面112に接合される。
中足部の中央において、連結部材4とミッドソールMとは互いに接合されていない。すなわち、中足部の中央においては連結部材4とミッドソールMとは互いに上下方向に離間している。また、連結部材4には前記開口141が設けられているため、後足部の中央ではミッドソールMの下面が連結部材4にも変形要素3にも覆われずに露出している(図15)。このように構成することで、着地時にミッドソールMの後足部の中央が沈み込むことが可能となり、これにより緩衝性能が向上する。
変形要素3:
図18A、図18Bに示すように、変形要素3は1つの曲げ変形部材30Aと3つのゴム様部材135とを有する。曲げ変形部材30Aは、連結部材4を介して間接的にミッドソールMの下面に接合される上板部132と、アウターソール2の上面に接合される下板部131と、前記上下の板部132,131を連結するヒンジ部(屈曲部の一例)133とを有する。曲げ変形部材30Aの前記上下の板部132,131およびヒンジ部133は合成樹脂で一体に形成されている。
変形要素3は、全体として、着地の衝撃を受ける際、上下方向に縮んだ状態に変形可能である。この際、曲げ変形部材30Aは着地の衝撃で曲げ変形を呈し、一方、ゴム様部材135は圧縮変形を呈することで前記曲げ変形部材30Aの曲げ変形を抑制する。なお、変形要素3の高さ(ゴム様部材135が装着された部位における曲げ変形部材30Aの上下方向の長さの最大値)は概ね8mm〜50mmに設定されるのが好ましい。
図18Aに示すように、前記上板部132は、後足部の周縁に沿って連なって設けられており、中足部の前記第1補強部138に連なっている。上板部132の後端は部分的に切欠されている(図16)。また、上板部132には、複数個の略方形の貫通孔155が設けられている。
図18Bに示すように、前記下板部131は、後足部の周縁に沿って設けられている。下板部131は、後足部の後端と内側の間の位置、および、後足部の後端と外側の間の位置において前後に分離されている。これにより、下板部131は、後足部の内側、後足部の後端および後足部の外側の3つの部位に分かれている。下板部131の前記各部位にはヒンジ部133から離れた端部に略U字状の切欠部137が形成されている。
前記3つのゴム様部材135は前記上下の板部132,131の間に挟み込まれた状態で、上下の板部132,131に接着されている。ゴム様部材135の平面形状は、図19Aに示すように、概ね前記下板部131に合致した形状であり、前記切欠部137(図18B)に対応する位置に切欠された切欠部135cを有している。
図18Aに示すように、ゴム様部材135の上面には上方に突出した上突出部135aが設けられている。この上突出部135aが前記上板部132の貫通孔155に嵌合して係合する。これにより、製造時の接着工程において変形要素3が上下に圧縮された時に、ゴム様部材135は上下の板部132,131の間で安定して保持される。なお、ゴム様部材35を上下の板部132,131の間で安定して保持させるには、上板部132および/または下板部131に貫通孔および/または突部が設けられてもよい。
このように、下板部131が3つの部位に分離され、この3つの部位に対応して3つのゴム様部材135が配置されることで、変形要素3は足の後足部において内外および前後に本質的に分離されて、変形要素3は、後足部の外側、後足部の内側および後足部の後端の3つの部位に設けられている。かかる変形要素3の分離により、後足部の各部位に応じた変形が容易になると共に、後足部が後端から着地して足が前方に屈曲するまでの足の動作がスムースに行える。更に、前記下板部131の切欠部137および該切欠部137に対応したゴム様部材135の切欠部135cにより、前記足の動作をさらにスムースにし得る。
後足部の外側の変形要素3の上下方向の圧縮剛性が、後足部の内側の変形要素3のそれよりも小さく設定されていてもよい。かかる設定は、単位面積あたりの上下方向の圧縮剛性が互いに異なる素材で内外の変形要素を構成することでなされてもよいし、互いに異なる大きさの変形要素を内外に配置することでなされてもよい。
曲げ変形部材30Aを構成する材料のヤング率は、ミッドソールMを構成する材料のそれおよびアウターソール2を構成する材料のそれよりも大きく設定されている。また、曲げ変形部材30Aを構成する材料のヤング率が連結部材4を構成する材料のそれよりも大きく、かつ、連結部材4を構成する材料のヤング率がミッドソールMを構成する材料のそれよりも大きく設定されるのが好ましい。これにより、着地の衝撃が比較的硬い曲げ変形部材30Aにより分散され、更に連結部材4により分散されるので、足裏への感触がソフトになり得る。
ゴム様部材135を構成する部材のヤング率は、曲げ変形部材30Aを構成する素材のヤング率よりも小さい。また、ゴム様部材135を構成する素材の圧縮荷重に対する弾性比例限界はミッドソールMを構成する素材の圧縮荷重に対する弾性比例限界よりも大きい。
緩衝性および安定性の観点から、ゴム様部材135のヤング率(弾性比例限界における弾性率)は約0.1kgf/mm2 〜5.0kgf/mm2 に設定されるのが好ましく、0.3kgf/mm2 〜3.0kgf/mm2 に設定されるのが更に好ましく、0.3kgf/mm2 〜2.0kgf/mm2 に設定されるのが最も好ましい。この場合、曲げ変形部材30Aのヤング率は、約1.0kgf/mm2 〜30kgf/mm2 に設定されるのが好ましく、2.0kgf/mm2 〜15kgf/mm2 に設定されるのが更に好ましく、3.0kgf/mm2 〜10kgf/mm2 に設定されるのが最も好ましい。
ゴム様部材135としては、たとえば、ゴムやゴム様の合成樹脂(熱可塑性エラストマー)などを用いることができる。ゴム様部材35がゴム様の合成樹脂、たとえば、いわゆるゲル(緩衝部材の商業上の呼称)である場合、当該ゴム様部材35の材質としては、当該ゴム様部材35と曲げ変形部材30との接着力を向上させるためには、たとえば、ポリウレタンゲルやスチレン系ゲルを用いるのが好ましい。一方、曲げ変形部材30Aを構成する材料としては、たとえば、ナイロン、ポリウレタン、FRPなどの非発泡の樹脂を用いることができる。ゴム様部材135に代えて、エア、液体、ゲル状物質または軟質のゴム様弾性体などが充填された鞘様部材などの圧縮されたときに変形しながら反発する力を蓄えるものが用いられてもよい。
変形要素の断面形状:
本実施例では、図20、図21Aに示すように、ヒンジ部133からゴム様部材135が装着された部位において、曲げ変形部材30Aは断面略V字状であり、後足部の周縁に向って開いた開口156を有する。すなわち、上板部132と下板部131の互いに対向する面152,151は、ヒンジ部133から離れるにしたがい、すなわち、ヒンジ部133から開口156に向かうにしたがい、互いに徐々に遠ざかるように設けられている。
前記下板部131は、前記ヒンジ部133の近傍の第1下領域131aと、前記第1下領域131aよりも前記開口156の近傍のゴム様部材135の接触している第2下領域131bとを有する。前記上板部132は前記ヒンジ部133の近傍の第1上領域132aと前記開口156の近傍のゴム様部材135の接触している第2上領域132bとを有する。
図22Bに示すように前記第1上領域132aと第1下領域131aとのなす角(第1開き角)θ1は前記第2上領域132bと第2下領域131bとのなす角(第2開き角)θ2よりも大きく設定されている。すなわち、上下の板部132,131のなす角は、ヒンジ部133の近傍で大きく、開口156の近傍で小さく設定されている。
無負荷の状態での第1開き角θ1は約30°〜120°に設定されるのが好ましく、約50°〜100°に設定されるのが更に好ましく、約60°〜90°に設定されるのが最も好ましい。無負荷の状態での第2開き角θ2の平均値は約5°〜60°に設定されるのが好ましく、約10°〜50°に設定されるのが更に好ましく、約15°〜45°に設定されるのが最も好ましい。
本実施例では、前記第2下領域131bは、路面に概ね平行に設けられている。しかし、第2下領域131bは必ずしもそのように設ける必要はなく、後足部の中央から周縁に向って下方または上方に傾くように設けられてもよい。
図20、図21Aおよび図21Bに示すように、後足部の周縁において、ミッドソールMには足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部119が一体に形成されている。該第1巻上部119の外側には、連結部材4の第2巻上部149が配置されており、前記第1巻上部119に沿って延びている。さらに、前記第2巻上部149の外側には、前記曲げ変形部材30Aの上板部132から連なる第3巻上部(別の巻上部の一例)139が配置されており、前記第1巻上部119に沿って延びている。かかる第1〜第3巻上部119,149,139により、後足部の周縁において、ミッドソールMからの荷重を曲げ変形部材30Aで支えることが容易になる。
図20において、前記ゴム様部材135は前記上下の板部132,131の間で前記曲げ変形部材30Aの断面形状に合うように前記ヒンジ部133から遠ざかるに従い上下方向の厚さが徐々に大きくなっている。ゴム様部材135は、上下の板部132,131の表面(対向面151,152)に密着するように配置されている。
ここで、前記のように上下の板部132,131のなす角は、ヒンジ部133の近傍で大きく、開口156の近傍で小さく設定されているので、ミッドソールMの後足部の中央の厚さが薄くならない。したがって、比較的大きな厚さのゴム様部材135を配置することができ、そのため、より優れた緩衝性を得ることができる。
ゴム様部材135の前記開口156側の面は上下の中央部が若干凹んだ凹面に形成されている。圧縮された際に、ゴム様部材135が変形し易くするためである。このゴム様部材135の開口側の面は必ずしもかかる凹面状とする必要はなく、図22Bのように形成してもよい。
図19Aの平面図と図18A、図18Bに示すように、ゴム様部材135は、前記下板部131の略U字状の切欠部137に対応する部分において、切欠部137に合わせて凹んでいると共に、後足部の中央に向って突出した内突出部135bが設けられている。そのため、図21Aの断面図に示すように、切欠部137に対応する部分においてゴム様部材135がヒンジ部133まで隙間なく入り込んで曲げ変形部材30Aの表面に密着している。かかる密着によりゴム様部材135が上下の板部132,131の間に安定して保持される。一方、図20の断面図に示すように、それ以外の部分では、ゴム様部材135とヒンジ部133との間には空隙が設けられている。かかる空隙により、ゴム様部材135が圧縮された際に足の中心に向って逃げることができるので、変形し易くなる。
ゴム様部材135の形状は、前記図19Aに示す形状に限られず、他の形状が採用されてもよい。ゴム様部材135は、例えば、図19Bのように、後足部の中央に向って突出する内突出部を設けない、すなわち、ゴム様部材135の後足部の中央側の部分の形状を曲げ変形部材30Aのヒンジ部133に沿うような形状にしてもよい。この場合、ヒンジ部133の略全部にゴム様部材135が隙間なく入り込んで密着している。そのため、ゴム様部材135の安定した支持が図れると共に、ヒンジ部133とゴム様部材135との間の隙間への異物等の混入やそれに伴う曲げ変形部材の破損等を防止し得る。
また、ゴム様部材135に、図19Cのように、後足部の中央に向って突出する3つの内突出部135bを設けてもよい。この場合、内突出部135bがゴム様部材135の両端部と中央部に設けられているので、ゴム様部材135とヒンジ部133との隙間は密閉された状態となる。したがって、ゴム様部材の変形し易さを維持しつつ、前記隙間への異物の混入等を防止し得る。
なお、曲げ変形部材30Aは本実施例のような断面略V字状ないし台形状であるのが好ましいが、その他の断面形状であってもよい。また、屈曲し易さや隙間への異物の混入の観点から、前記ゴム様部材135の断面形状も種々のものが想定され得る。かかる種々の形状の例として、図22A〜図22Fに示すような変形要素3が挙げられる。これらの変形要素は、アウターソールとミッドソールとの間で、後足部の周縁の少なくとも一部に配置される。
例えば、互いに傾斜角の異なる第1および第2上領域を設けずに、図22Aのように、上板部132が概ねフラットに形成されてもよい。この場合でも、同図の一点鎖線で示すように、上下の板部132,131が互いに相対的に回転し得る。
また、図22Cまたは図22Dのように、ヒンジ部133を滑らかな断面略円弧状に形成し、かつ、概ねフラットな上下の板部132,131がヒンジ部133から離れるに従い互いに離れるように形成してもよい。同図の場合、ゴム様部材135は、図22Cのように、ヒンジ部133まで隙間なく入り込むように設けられている。
図22Dや図22Eのように、ゴム様部材135に中空の中空部135eやスリット135dが設けられてもよい。また、ゴム様部材135の角部にアールを形成してゴム様部材135の角部に剪断変形が生じるようにしてもよい。
曲げ変形部材30Aは図22Gのように、断面略U字状、すなわち、上下の板部132,131が概ね平行であってもよい
図22Aに示す変形要素3は、前記後足部の中心から前記周縁に向って開口した曲げ変形部材30Aを有する。前記曲げ変形部材30Aは、前記アウターソールの上面に接合された下板部131と、前記ミッドソールの下面に接合され前記下板部131に対し所定の開き角をなす上板部132と、前記下板部131と上板部132とを連ねる屈曲部133とを有する。前記下板部131、上板部132および屈曲部133は合成樹脂で一体に形成されている。
前記上板部132と前記下板部131とは、それぞれ、対向面152,151を有する。前記上板部132の対向面152と前記下板部131の対向面151とは、無負荷の状態で前記屈曲部133から遠ざかるに従い互いに徐々に離れている。前記下板部131と前記上板部132との間には、圧縮されたときに変形しながらエネルギーを吸収しつつ反発する力を蓄えるゴム様または鞘様の圧縮変形部材135が装着されている。
図22Aにおいて、上板部132の周縁側の端部に偏った荷重が負荷されると、上板部132が屈曲部133を中心に回転する。すなわち、上板部132が下板部131に近づくように撓みながら下方に変位する。この時、圧縮変形部材135は屈曲部133側から開口側までの概ね全領域において圧縮される。前記上板部132と下板部131とがテーパ状に配置されている、すなわち、上下の板部132,131が開口に近づくに従い互いに徐々に離れるように形成されているので、圧縮変形部材135の歪(変形前の単位高さあたりの変形量)は屈曲部133側の部分から開口側の部分までの概ね全ての領域において均等に近くなる。
一方、図22Gのように、上板部132と下板部131とが互いに平行であると、前記屈曲部133側の部分の歪みと開口側の部分の歪とが大きく異なる。つまり、開口側の歪が屈曲部133側の歪よりも著しく大きくなり易く、靴の安定性が損なわれるかもしれない。
すなわち、図22Gの断面U字状の変形要素3の場合、圧縮変形部材135が一定の厚さであるから、周縁側の端部に偏った荷重が負荷された時(ファーストストライク時の着地の衝撃を受ける際など)、屈曲部133に近い部分において圧縮変形部材135の歪が開口側の部分よりも小さくなる。一方、図22Aのように、圧縮変形部材135の上下の厚さがテーパ状に変化していると、偏った荷重が負荷された時に、屈曲部133近傍の圧縮変形部材135の歪が開口側のそれと概ね同等になり得る。
ところで、図22Gのように、曲げ変形部材30Aが断面U字状だと上下に圧縮された際に、屈曲部133が水平方向に変位する。この変位は曲げ変形部材30Aとミッドソールとの接合が難しくなる原因となる。これに対し、図22Aのように、曲げ変形部材30Aが断面略V字状だと、屈曲部133を中心に上下の板部132,131が相対的に回転するように変位ないし撓んで、反発力が前記曲げ部材に蓄えられる。すなわち、屈曲部133が差程変位しない状態で、上下の板部132,131が互いに近づくように上下方向に変位する。したがって、曲げ変形部材30Aとミッドソールとの接合が容易となる。
また、圧縮変形部材135がテーパ状に形成されていることにより、足の外周へのズレや倒れが抑制され、足の支持が安定する。
さらに、上下の板部132,131がテーパ状に配置されているので、成型時の型抜きが容易になる。
図22Fの変形要素においては、曲げ変形部材30Aの巻上部139が上板部132と連なって一体に形成されている。曲げ変形では図22Fの巻上部139の先端に行くに従い急激に撓みが大きくなるので、巻上部139が設けられていることにより、周縁において、ミッドソールからの荷重を曲げ変形部材で支えることが容易になる。
本実施例のある靴底の緩衝装置は、変形要素が後足部の周縁に配置されている。前記変形要素は前記後足部の中心から前記周縁に向って開口した断面略V字状ないし略U字状の曲げ変形部材を有する。前記曲げ変形部材は、前記アウターソールの上面に接合された下板部と、前記ミッドソールの下面に接合された上板部と、前記下板部と上板部とを連ねるヒンジ部とを有し、前記下板部、上板部およびヒンジ部は合成樹脂で一体に形成されている。前記下板部と前記上板部との間に、圧縮されたときに変形しながらエネルギーを吸収しつつ反発する力を蓄えるゴム様または鞘様の圧縮変形部材が装着されている。
ここにおいて、前記曲げ変形部材は、後足部の内側または外側の少なくとも一方のサイドから後足部の後端を含む部位に設けられている。前記下板部が前記一方のサイドと前記後端との間の部位において前後に分離されている。
曲げ変形部材が後足部の内側または外側から後足部の後端にわたって切れ目なく連なっていると、後足部の後端が着地した後、足裏が徐々に接地する動作をスムースに行えないかもしれない。
これに対し、本態様の曲げ変形部材では、下板部が分離されているので、部位に応じた変形を実現し易く、かつ、後足部が後端から着地して足が前方に屈曲する動作がスムースに行われ得る。
この靴底では、前記ミッドソールと前記曲げ変形部材との間に、これら両者を互いに連結する連結部材が介挿されるのが好ましい。この場合、前記連結部材を構成する素材のヤング率が前記ミッドソールのそれよりも大きく、かつ、前記曲げ変形部材のそれよりも小さい。
かかる靴底では、着地の衝撃が比較的硬い曲げ変形部材により分散され、更に比較的軟質の連結部材により分散されるので、衝撃の分散機能が高まると共に、足裏への感触がソフトになり得る。
なお、第5実施例において、連結部材を設けずに、曲げ変形部材を直接ミッドソールに接合してもよいし、曲げ変形部材とアウターソールとの間に別の部材を介挿してもよい。また、ミッドソールが上下や前後に分割されていてもよい。また、変形要素が内外のいずれかのみに配置されてもよいし、後足部に加え前足部に変形要素が設けられてもよい。また、変形要素の切欠部は必ずしも設けられる必要はない。また、ゴム様部材の数は3つに限られるものでなく、4つ以上の互いに分離された下板部およびゴム様部材が後足部に配置されてもよい。また、上板部の貫通孔やゴム様部材の上突出部や内突出部は必ずしも設ける必要はなく、ゴム様部材が曲げ変形部材で単に挟み込んで支持されてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、前記各実施例では、変形要素は3個または4個であったが、図10のように5個の変形要素が設けてられもよい。この場合、足の後足部の外側に3個、内側に2個の変形要素が互いに分離されて配置される。また、足の後足部に6個以上の変形要素が設けられてもよい。
また、支持要素は発泡樹脂からなるミッドソールに限られるわけではなく、たとえば、特開平9−285304号に開示されている非発泡の樹脂からなる支持プレートなどが用いられてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
本発明は、運動靴などの種々の靴の靴底に適用することができる。

Claims (14)

  1. 靴底の後足部の緩衝装置であって、
    少なくとも足の後足部の全体を支持すると共に着地の際の衝撃で圧縮変形して前記衝撃を吸収する機能を持つ支持要素と、
    前記足の後足部において前記支持要素の下方に配置され着地の際に上下方向に縮んだ状態に変形する変形要素と、
    前記変形要素の下面に接合され路面に接地するアウターソールとを備え、
    前記変形要素およびアウターソールは、前記足の後足部において少なくとも内外および/または前後に本質的に分離されて、前記足の後足部の少なくとも3つの部位に配置され、
    前記変形要素は約8mm以上約50mm以下の高さを有し、
    前記足の後足部において、前記支持要素の底面積を前記アウターソールの底面積で除した値が概ね1.3以上に設定され、
    前記変形要素は、前記着地の衝撃で曲げ変形を呈する曲げ変形部材と、前記着地の衝撃で圧縮変形を呈することで、前記曲げ変形部材の曲げ変形を抑制する圧縮変形部材とを含み、
    前記曲げ変形部材は、前記支持要素を構成する素材よりもヤング率が大きい素材からなり、
    前記圧縮変形部材は、前記曲げ変形部材を構成する素材よりもヤング率が小さく、かつ、前記支持要素を構成する素材よりも圧縮荷重に対する弾性比例限界の大きい素材からなる靴底の後足部の緩衝装置。
  2. 請求項1において、前記圧縮変形部材は前記ゴム様部材であり、前記ゴム様部材のヤング率が約0.1kgf/mm2 〜約5.0kgf/mm2 であり、前記曲げ変形部材を構成する材料のヤング率は約1.0kgf/mm2 〜約30kgf/mm2 である靴底の緩衝装置。
  3. 請求項1において、前記支持要素と前記変形要素との間に介挿され、前記支持要素の下面に接合されると共に前記変形要素の上面に接合された連結部材を更に備え、
    ここにおいて、前記連結部材を構成する素材のヤング率が前記支持要素を構成する素材のそれよりも大きい靴底の後足部の緩衝装置。
  4. 請求項3において、前記連結部材を構成する素材のヤング率が前記曲げ変形部材のそれよりも小さい靴底の後足部の緩衝装置。
  5. 請求項3において、前記支持要素は足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部を有し、
    前記連結部材は前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第2巻上部を有する靴底の後足部の緩衝装置。
  6. 請求項5において、前記曲げ変形部材が前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第3巻上部を有する靴底の後足部の緩衝装置。
  7. 靴底の後足部の緩衝装置であって、
    少なくとも足の後足部の全体を支持すると共に着地の際の衝撃を吸収する機能を持つ支持要素と、
    前記足の後足部において前記支持要素の下方に配置され着地の際に上下方向に縮んだ状態に変形する変形要素と、
    前記変形要素の下面に接合され路面に接地するアウターソールとを備え、
    前記変形要素およびアウターソールは、前記足の後足部において少なくとも内外に本質的に分離されて、前記足の後足部の少なくとも3つの部位に配置され、
    前記変形要素は少なくとも約8mm以上の高さを有し、
    前記足の後足部において、前記支持要素の底面積を前記アウターソールの底面積で除した値が概ね1.3以上に設定され、
    前記足の後足部の外側に配置された変形要素の上下方向の圧縮剛性が、前記足の後足部の内側に配置された変形要素のそれよりも小さい靴底の後足部の緩衝装置。
  8. 請求項7において、前記部位に応じた数の前記変形要素が設けられ、
    前記後足部の外側に配置された変形要素の単位面積当たりの上下方向の圧縮剛性の平均値が、前記後足部の内側に配置された変形要素のそれよりも小さい靴底の後足部の緩衝装置。
  9. 請求項7において、前記支持要素と前記変形要素との間に介挿され、前記支持要素の下面に接合されると共に前記変形要素の上面に接合された連結部材を更に備え、
    ここにおいて、前記連結部材を構成する素材のヤング率が前記支持要素を構成する素材のそれよりも大きい靴底の後足部の緩衝装置。
  10. 請求項9において、前記支持要素は、足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部を有し、
    前記連結部材は前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第2巻上部を有する靴底の後足部の靴底の後足部の緩衝装置。
  11. 請求項7において、前記支持要素は足の底面から側面に沿って巻き上がる第1巻上部を有し、
    前記支持要素を構成する素材よりもヤング率の大きい素材を前記変形要素は含んでおり、
    前記ヤング率の大きい素材が前記支持要素の第1巻上部の外側に巻き上がる第3巻上部を形成している靴底の後足部の緩衝装置。
  12. 請求項7において、前記部位の少なくとも1つの部位に配置された変形要素は、足の内外の中心部に比べ、足の内外の側部の方が上下方向に縮み難い靴底の後足部の緩衝装置。
  13. 請求項7において、前記変形要素は、前記後足部において少なくとも前後に本質的に分離されて配置され、
    前記後足部の後端に配置された第1変形要素と、前記後足部の外側における前記第1変形要素の前方に配置された第2変形要素と、前記後足部の内側における前記第1変形要素の前方に配置された第3変形要素とを備え、
    前記第3変形要素の上下方向の圧縮剛性が前記第1および第2変形要素のそれよりも大きい靴底の後足部の緩衝装置。
  14. 靴底の後足部の緩衝装置であって、
    少なくとも足の後足部の全体を支持すると共に着地の際の衝撃を吸収する機能を持つ支持要素と、
    前記足の後足部において前記支持要素の下方に配置され着地の際に上下方向に縮んだ状態に変形する変形要素と、
    前記変形要素の下面に接合され路面に接地するアウターソールとを備え、
    前記変形要素およびアウターソールは、前記足の後足部において内外および/または前後に本質的に分離されて、前記足の後足部の少なくとも3つの部位に配置され、
    前記変形要素は少なくとも約8mm以上の高さを有し、
    前記足の後足部において、前記支持要素の底面積を前記アウターソールの底面積で除した値が概ね1.3以上に設定されている靴底の後足部の緩衝装置。
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