JP2011515374A - アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における触媒カルボニル化 - Google Patents

アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における触媒カルボニル化 Download PDF

Info

Publication number
JP2011515374A
JP2011515374A JP2011500229A JP2011500229A JP2011515374A JP 2011515374 A JP2011515374 A JP 2011515374A JP 2011500229 A JP2011500229 A JP 2011500229A JP 2011500229 A JP2011500229 A JP 2011500229A JP 2011515374 A JP2011515374 A JP 2011515374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biphenyl
halo
propyl
process according
dimethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011500229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5462857B2 (ja
Inventor
カサール,ズデンコ
ツオパル,アントン
クルゾー,ジエローム
プレムルル,アンドレイ
Original Assignee
レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from EP08153085A external-priority patent/EP2103609A1/en
Priority claimed from EP08153084A external-priority patent/EP2103588A1/en
Application filed by レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー filed Critical レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー
Publication of JP2011515374A publication Critical patent/JP2011515374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5462857B2 publication Critical patent/JP5462857B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/26Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton
    • C07C17/263Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton by condensation reactions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/14Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the side-chain of aromatic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/26Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton
    • C07C17/263Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton by condensation reactions
    • C07C17/2632Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton by condensation reactions involving an organo-magnesium compound, e.g. Grignard synthesis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D235/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings
    • C07D235/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, condensed with other rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D235/04Benzimidazoles; Hydrogenated benzimidazoles
    • C07D235/20Two benzimidazolyl-2 radicals linked together directly or via a hydrocarbon or substituted hydrocarbon radical
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/14Heterocyclic carbon compound [i.e., O, S, N, Se, Te, as only ring hetero atom]
    • Y10T436/145555Hetero-N
    • Y10T436/147777Plural nitrogen in the same ring [e.g., barbituates, creatinine, etc.]

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

本発明において開示する1つの実施形態は、グリニャール化学によるハロゲン化ビアリール出発原料の効率的合成およびこの使用である。本発明のもう1つの実施形態は、水を含有する溶剤混合物中の気体一酸化炭素;または無水溶剤中の場合により酢酸を伴うギ酸塩、いずれかを使用する、3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリル(TLMH)の触媒カルボニル化の反応である。

Description

本発明は、一般には有機化学の分野に、ならびに詳細にはグリニャール(Grignard)化学によるハロゲン化ビアリール出発原料の合成およびこの使用に関する。本発明は、3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルの触媒カルボニル化、詳細にはアンギオテンシンIIアンタゴニストの調製における前記プロセスの使用に、さらに関する。
アンギオテンシンIIアンタゴニスト(「サルタン」)は、高血圧の治療に有用であることが証明されている生物活性を有する有効活性化合物である。市販のサルタンのほとんどは、2’位が5−テトラゾリルまたはカルボキシ基で置換されているビフェニル部分(式1、Xは、COOHまたは5−テトラゾリルである。)を含有する。
Figure 2011515374
EP502314から公知であり、本発明に従って調製することができるテルミサルタンまたはこの塩もしくはエステル(TLM、式2)は、ヒトまたは動物における高血圧の治療のために単独でまたは医薬的に許容される担体と併用で医薬化合物として使用され、アンギオテンシンIIアンタゴニストとして機能する。
Figure 2011515374
2’−ハロ−4−メチルビフェニル(式3、X=Cl、Br、I)は、ビフェニルタイプのサルタンの合成のための可能な出発原料であるが、これらは、効率の悪いまたは費用のかかる合成のため、工業利用されていない。公知の手順は、工業に不都合なホウ素およびスズ化合物を必要とする鈴木(Suzuki)およびヘック(Heck)カップリングを用い、ウルマン(Ullmann)反応(Chem.Rev.2002,102,1359−1469)は、低い収率をもたらし、ならびにグリニャール(Grignard)中間体のカップリングは、出発原料の有意な量を必要とする(Org.Lett.2000,2,3675−3677)。この最後の反応は、1,2−ジハロベンゼンと、マグネシウムが存在する状態での4−ハロトルエンと、グリニャール中間体を失活させるためのヨウ素とを使用して行われ、前記1,2−ジハロベンゼンと4−ハロトルエンとヨウ素は、1:2:3の比率で使用され、この反応は、工業的利用には経済的に好適でない。
Figure 2011515374
欧州特許第502314号
Chem.Rev.2002,102,1359−1469 Org.Lett.2000,2,3675−3677
サルタンのビフェニル類の、特に、テルミサルタンなどのカルボキシル基含有誘導体のための、効率的な合成が必要とされている。
本発明の目的は、安価な出発芳香族化合物からテルミサルタンを得るための工業的に利用でき、経済的で、許容されるプロセスを提供することである。本発明において開示する1つの実施形態は、グリニャール化学によるハロゲン化ビアリール出発原料の効率的な合成である。本発明の重要な特徴は、3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルの2’位にC−1シントンを導入することを含む、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを調製するためのプロセスである。本発明の好ましい実施形態は、水を含有する溶剤混合物中の気体一酸化炭素;または無水溶剤中の場合により酢酸を伴うギ酸塩、いずれかを使用する、3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリル(TLMH)の触媒カルボニル化の反応である。
本発明の第一の態様には、TLMHを一酸化炭素によって処理することを特徴とする、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを調製するためのプロセスがあり、この場合の一酸化炭素は、気体状態である場合もあり、またはギ酸もしくはこの塩からインサイチューで形成される場合もある。このプロセスにおける化合物は、触媒の存在下で反応する。触媒は、転移金属またはこの錯体、例えば、金属パラジウム、ロジウム、ニッケル、コバルトもしくは鉄からなる群より選択される金属からまたは例えばカルボニルもしくはホスフィン配位子との錯体などの前述のものの錯体から選択することができる。前述のプロセスを、20℃から180℃の間の温度に設定した反応を用いて行う。ビフェニルの2’位のハロは、ヨード、ブロモまたはクロロから選択される。
詳細には、本発明は、TMLHを非プロトン性溶剤と水の混合物中で一酸化炭素と反応させることを特徴とする、テルミサルタンを得るためのプロセスに関する。反応体を5から30時間、特に10から20、さらに特に12から18時間放置して反応させることができる。
同様に、本発明は、ギ酸リチウムおよび場合により無水酢酸、または無水酢酸、好ましくは無水酢酸を使用してTMLHをカルボニル化することを特徴とする、テルミサルタンを得るためのプロセスに関する。これらの反応体は、無水溶剤中で反応する。好ましくは、反応体は、0.5から24時間、特に2から10、さらに特に4時間反応する。反応体が反応する温度は、20℃から180℃の間、特に40℃から120℃、さらに特に80℃の温度である。
本発明のもう1つの態様は、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを調製するための上記態様のいずれか1つのプロセスの使用である。
本発明のもう1つの態様は、本発明の上記態様に関して開示した任意のプロセスに従ってテルミサルタンを調製すること、およびこれを、場合により別の活性医薬成分と併用で、製薬用賦形剤と混合することを含む、医薬組成物および/または剤形を得るためのプロセスである。
本発明の追加の態様は、医薬品を調製するための前記態様のプロセスの使用である。
本発明の可能な態様は、4’−ブロモメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−ヨード−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−クロロ−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−ヨード−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−ブロモ−ビフェニル、または4’−クロロメチル−2−クロロ−ビフェニルから選択される化合物の、前記4’−ハロメチル−2−ハロ−ビフェニルを2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾールと反応させる、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルの合成のための使用でもある。
4−ハロトルエンを金属元素の存在下で1,2−ジハロベンゼンと反応させ(この場合、1,2−ジハロベンゼンに対して4−ハロトルエンの1未満過剰量を使用し、1,2−ジハロベンゼンの各molに対して、1.0から1.9mol、特に1.0から1.2mol、特に1.05から1.15molの4−ハロトルエンを使用する。)、生じた有機金属中間体をハロゲン元素によって失活させる単純なワンポット二段階技術プロセスで、工業的に利用できるおよび競争力のある収率で、2’−ハロ−4−メチルビフェニルを得ることができることが、驚くべきことに判明した。反応に使用する1,2−ジハロベンゼンの各1molに対して比例的にハロゲン元素3mol未満、特に2.9mol未満、好ましくは1から2mol、さらに好ましくは1molを使用して、有機金属中間体を失活させる。
スキーム1は、最初の二段階において、4’−ハロメチル−2−ハロ−ビフェニルの合成を表す。
本発明は、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、ジブチルエーテルまたはジフェニルエーテルから選択することができる非プロトン性溶剤に4−ハロトルエン1から2当量未満を溶解し、この溶液を約15℃から80℃、好ましくは室温で維持する、2’−ハロ−4−メチルビフェニルを得るためのプロセスも提供する。4−ハロトルエンは、p−ブロモトルエン、p−クロロトルエンまたはp−ヨードトルエンから選択することができる。金属2から5当量を添加し、約5から180分間攪拌する。金属という用語には、例えばマグネシウム、リチウムまたは亜鉛などの有機金属中間体を形成することができる任意の実施形態が考えられる。このように調製した混合物に、前記溶剤に溶解した1,2−ジハロベンゼン1当量を、15℃から80℃で、好ましくは50から60℃で、1分間から5時間かけて、例えば2時間かけて滴加し、同じ温度で1から48時間攪拌する。ジハロベンゼンは、1−ブロモ−2−クロロベンゼン、1−クロロ−2−ヨードベンゼン、1−ブロモ−2−ヨードベンゼン、1,2−ジブロモベンゼンまたは1,2−ジヨードベンゼンから選択することができる。前記溶剤中のこのように得られた4’−メチル−ビフェニル−2−イル金属ハロゲン化物の溶液に、ハロゲン元素1から5当量を15℃から80℃、好ましくは室温で添加する。4’−メチル−ビフェニル−2−イル金属ハロゲン化物は、例えばハロゲン化4’−メチル−ビフェニル−2−イルマグネシウムなどの任意の適切な有機金属化合物であり得、この場合のハロゲン化物は、ヨウ化物、臭化物または塩化物、好ましくは臭化物であり得る。ハロゲン元素は、ヨウ素(I)または臭素(Br)または塩素(Cl)から選択される。前記混合物を最低5分間攪拌する。残存ハロゲンをNaHSOまたはNaの水溶液で還元する。処理後、水と、エステル、エーテル、塩素化溶剤から選択することができる非極性溶剤と、好ましくは脂肪族炭化水素からの炭化水素、例えばn−ヘキサン、n−ペンタン、n−ヘプタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンとを添加する。相を分離し、有機相を蒸発させる。この生成物を、例えばLPLCクロマトグラフィーで精製する。移動相は、n−ヘキサンであり、固定相は、シリカゲル60である。その後、これらの画分をTLC法に付し、回収する。主画分を蒸発させて、少なくとも60%の収率で2−ハロ−4’−メチル−ビフェニルを得る。
さらに特定の、しかし好ましい実施例では、4−ブロモトルエン(1.1当量)をテトラヒドロフラン(5から7倍大きい体積)に溶解し、この溶液を室温で維持する。Mg(2.5当量)を添加し、少なくとも30分間攪拌する。このように調製した混合物に、テトラヒドロフラン(同じ体積)によって希釈した1−ブロモ−2−クロロベンゼン(1当量)を55℃で2時間かけて滴加し、同じ温度で1から3時間攪拌する。テトラヒドロフラン中のこのように得た臭化4’−メチル−ビフェニル−2−イルマグネシウムの溶液に、ヨウ素(I)1当量を添加し、この反応物を、上に記載したように処理する。
4−ハロトルエンのほんの0.1当量過剰量の利用が収率を劇的に向上させ、この収率は、この特定の実施例では60%を超える。さらに、最長で3時間続くこの反応を失活させるためにハロゲン1当量だけで十分であった。この手順は、反応に14時間かかる、ならびに匹敵する収率を獲得するために4−ハロトルエンの2倍を超える過剰量およびハロゲンの3倍過剰量を使用する、公知の文献手順(Org.Lett.2000,2,3675−3677)が大いに改善されたものである。
加えて、反応で得られた2−ハロ−4’−メチル−ビフェニルをジクロロメタン中でハロゲン化して、4’−ハロメチル−2−ハロ−ビフェニルを生じさせる。このように調製される具体的な化合物は、4’−ブロモメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−ヨード−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−クロロ−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−ヨード−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−クロロ−ビフェニルである。1つの実施形態では、前記4’−ハロメチル−2−ハロ−ビフェニルを2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール(PMB)と反応させてTLMHを生じさせることができる。
特定の実施形態において、およびスキーム1の第二の部分に提示するように、本発明は、2−ハロ−4’−ブロモメチル−ビフェニルと2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール(PMB)のカップリングにも備えており、このカップリングは、限定ではないが次のように行う:スルホラン(テトラメチレンスルホン)またはN,N,−ジメチルアセトアミドまたはN−メチル−2−ピロリドンまたはジメチルスルホキシド10から25mLをフラスコに充填する。2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール0.85gおよびKtBuOなどの強塩基0.38gまたはNaOH、KOH、LiOH、NaCO、KCO、NaHCO、KHCOの適量を添加する。この混合物を約25℃から45℃の温度にしてすべての成分を溶解する。その後、この溶液を約5℃から25℃にし、溶剤5から20mL中の2−ハロ−4’−ブロモメチル−ビフェニル1から1.2当量を0.5から5時間かけて添加する。この反応混合物を同じ温度でさらに0から5時間攪拌する。脱塩水40mLおよび酢酸エチル35mLを添加する。相を分離する。EtOAc相をNaClの飽和水溶液で数回洗浄する。溶剤を蒸発させ、EtOAcとアセトンの4mL混合物を添加する。この懸濁液を15分から5時間攪拌する。沈殿を濾別し、乾燥させてTLMHを得る。
Figure 2011515374
本発明に従って、2’位にC−1シントンを導入することによって、中間体3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリル(TLMH)からテルミサルタンを調製する。好ましくは、C−1シントンを高酸化状態で導入する。これを一段階で導入することができる。
スキーム2に提示するように、遷移金属などの触媒の存在下で一酸化炭素と反応させることによって、ハロ誘導体TLMH、好ましくはヨード誘導体3’−(2’−ヨード−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリル、のカルボニル化により、テルミサルタンを得ることができる。1つの態様では、一酸化炭素を1から50barの、特に1から10barの圧力で気体として使用する。代替態様では、ギ酸およびこの塩を使用することによって一酸化炭素をインサイチューで発生させる。遷移金属は、ニッケル、コバルトまたは鉄から好ましくは選択される。好ましくは、これらを、水酸化物、水素化物、アルコキシドおよびアミンから選択される塩基の存在下で金属カルボニルの形態で使用する。加えて、遷移金属は、貴金属、例えばロジウムおよびパラジウム、さらに好ましくはパラジウムから選択することができ、および好ましくは酢酸パラジウム(II)の形態のものであり得る。一酸化炭素を気体として使用するとき、水を含有する溶剤中で反応を行うことができる。好ましくは、反応の媒質は、非プロトン性溶剤と水の混合物(湿潤溶剤)である。非プロトン性溶剤は、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、トルエン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、ジブチルエーテル、およびジフェニルエーテルを含む群から選択することができる。一酸化炭素を気体として使用するときには、トリアルキルホスフィン(RP)、アルキルアリールホスフィン(RPArもしくはRPAr)、トリアリールホスフィン(ArP)またはビス−ホスフィン(dppe、dppb、dppp、dppf)から選択することができるホスフィン配位子を使用する。反応温度は、50℃から180℃の間に、好ましくは80℃から150℃に、特に100℃に設定する。ギ酸またはこの塩を使用する場合、反応の媒質は、芳香族炭化水素およびアミドを含む群から好ましくは選択される。ギ酸塩は、ギ酸と、例えばリチウム、ナトリウムまたはカリウムであるアルカリ金属との塩である。詳細には、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド溶剤中の、アミン類から選択される塩基が場合により追加された、無水酢酸との混合物でのパラジウム触媒と場合により一緒に、ギ酸リチウムを使用することが、最も好ましい。ギ酸塩を使用するときの反応温度は、20℃から180℃の間、好ましくは40℃から120℃、特に80℃の温度に設定する。
Figure 2011515374
得られたテルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを医薬組成物および/または剤形の調製に使用することができる。テルミサルタンを調製するための前述のプロセスは、前記テルミサルタンを、場合により別の活性医薬成分と一緒に、製薬用賦形剤と混合する後続の段階を含み得る。適する製薬用賦形剤は、例えば、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、崩壊剤(例えば、デンプン、セルロース誘導体)、界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、pHバランス剤(例えば、クエン酸、水酸化ナトリウム、メグルミン)、充填剤(例えば、マンニトール、セルロース誘導体)、ビヒクル(例えば、水、グリセロール、アルコール)、着香剤、着色剤(例えば、二酸化チタン)である。テルミサルタンと共に医薬組成物および/または剤形に追加の活性医薬成分を導入する理由は、両方の活性医薬成分の相乗効果を達成するため、または2つの適応症を同時に処理する目的を有するため、または第一の活性医薬成分の副作用を第二の活性医薬成分の同時もしくは逐次的適用で低下させるためなどである。例えば、別の活性医薬成分は、ヒドロクロロチアジド、アムロジピンまたはラミプリルであり得る。医薬製剤および/または剤形を調製するために用いる技術は、製薬技術分野の技術者に公知の任意のものであり得る。テルミサルタン、賦形剤および場合により別の活性医薬成分を粉末として単純混合することができ、または適する溶剤に溶解することができる。造粒技術を利用して、前記製剤の取り扱い性を向上させることができる。圧密またはブリケッティングを用いて乾式造粒を行って、錠剤形成のための造粒塊を準備することができる。同様に、化合物の粒子、粉末または既に乾燥した顆粒上に造粒液を添加または噴霧する湿潤造粒を用いて、前記化合物の剤形での形成を助長することができる。造粒技術は、特にこの塊を錠剤形成に使用するつもりであるとき、流動性、圧縮性を向上させるために用いることができる。造粒は、ダスティングを減少させることもでき、および溶解特性を左右し得る。このような特性は、錠剤でばかりでなく、カプセルにおいても望ましい。剤形が、錠剤、カプセル、ペレット、顆粒、粉末、溶液などの形状であり得ること、これらのうち、固体剤形をさらにコーティングまたは積層できることは、公知である。ミキサー、打錠機、押出機、造粒機などの装置を、医薬組成物および/または剤形の調製に使用することができる。この医薬組成物および/または剤形を医薬品の調製に用いることができ、これは、医薬組成物および/または剤形を調製するための前記プロセスを、医薬品の調製のための必要段階を含むように拡大することを意味する。前記段階は、医薬組成物および/もしくは剤形中の活性医薬成分の正しい量の決定、包装、または医薬組成物および/もしくは剤形を製品添付書類と併せることを含み得る。
以下の実施例は、単に本発明の例証となるものであり、いかなる点においても本発明の範囲を限定するものとみなすべきではない。これらの実施例およびこれらの他の等価物は、本開示および添付の特許請求の範囲に鑑みて当業者に明らかになるからである。
Figure 2011515374
グリニャール試薬の形成
テトラヒドロフラン60mLをフラスコに充填する。p−ブロモトルエン9g(52.6mmol)を添加し、この溶液を20℃で維持する。Mg3.0g(125mmol)を添加し、最低30分間攪拌する。
カップリング
THF5mL中の1−ブロモ−2−クロロベンゼン9.3g(48.7mmol)を55℃で2時間、臭化p−トルイルマグネシウムと残存マグネシウムの調製反応混合物に添加し、55℃で2時間攪拌する。
失活
2−マグネシウムブロミド−4’−メチル−ビフェニルの調製溶液を室温に冷却し、テトラヒドロフラン20mLとさらにヨウ素(I)12.3g(48.7mmol)を添加する。この混合物を5分間攪拌する。残存ヨウ素をNaHSOの水溶液で中和する。脱塩水70mLおよびn−ヘキサン50mLを添加する。相を分離し、上のほうの(n−ヘキサン)相を蒸発させる。帯黄色の液体15.6gを得る。
この生成物をLPLCクロマトグラフィーで精製する。移動相は、n−ヘキサンであり、固定相は、シリカゲル60である。画分を回収する。主画分を蒸発させる。2−ヨード−4’−メチル−ビフェニル(無色の液体)8.6g(60%)を得る。
H NMR(300MHz,CDCl)δ:2.56(s,3H)、7.13(dt,J=7.5Hz,J=2.0Hz,1H)、7.39(s,4H)、7.44(dd,J=7.6Hz,J=1.9Hz,1H)、7.47−7.52(m,1H)、8.09(dd,J=7.9Hz,J=1.0Hz,1H).13C NMR(75MHz,CDCl)δ:146.4、141.2、139.3、137.1、130.0、129.0、128.5、128.5、128.0、98.8、21.2.
2−ヨード−4’−メチル−ビフェニルのブロモ化
Figure 2011515374
ジクロロメタン(DCM)20mLをフラスコに充填する。N−ブロモスクシンイミド(NBS)0.73g、2,2’−アゾイソブチロニトリル(AIBN)0.08g、Br18μLおよび2−ヨード−4’−メチル−ビフェニル0.9gを添加する。反応を還元温度のもとで最低2時間行い、この間、常に、このフラスコを照明する。Naの水溶液で反応を失活させる。相を分離し、下のほうのDCM相を脱塩水でもう1度洗浄する。DCM相を蒸発させ、n−ヘキサン4mLを充填し、室温で30分間攪拌する。その後、この懸濁液を0℃に冷却し、濾過する。このケークを溶剤2mLで洗浄する。4’−ブロモメチル−2−ヨード−ビフェニルの白色結晶0.6gを得る。
H NMR(300MHz,CDCl)δ4.58(s,2H)、7.06(dt,J=7.6Hz,J=1.8Hz,1H)、7.31(dd,J=7.7Hz,J=1.8Hz,1H)、7.35(d,J=8.2Hz,2H)、7.40(dt,J=7.4Hz,J=1.2Hz,1H)、7.48(d,J=8.2Hz,2H)、7.98(dd,J=7.9Hz,J=1.1Hz,1H).13C NMR(75MHz,CDCl)δ:145.8、144.1、139.5、137.0、130.0、129.6、128.9、128.6、128.1、98.3、33.2.
(2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール)のアルキル化
Figure 2011515374
スルホラン(テトラメチルスルホン)15mLをフラスコに充填する。PMB(2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾール)0.85gおよびカリウムt−ブトキシド0.38gを添加する。この混合物を30℃より上に加熱してすべての成分を溶解する。その後、この溶液を15℃に冷却し、溶剤5mL中の4’−ブロモメチル−2−ヨード−ビフェニル1.07gを45分間かけて、ゆっくりと添加する。この反応混合物を同じ温度でさらに2時間攪拌する。脱塩水40mLおよびEtOAc(酢酸エチル)35mLを添加する。相を分離する。上のほうのEtOAc相をNaCl飽和水溶液で数回洗浄する。溶剤を蒸発させ、EtOAcとアセトンの4mL混合物を添加する。この懸濁液を30分間、室温で攪拌する。この懸濁液を濾過し、3’−(2’−ヨード−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルの白色結晶0.94gを得る。
H NMR(300MHz,CDCl)δ:1.06(t,J=7.4Hz,3H)、1.84−1.92(m,2H)、2.95(t,J=7.8Hz,2H)、3.81(s,3H)、5.46(s,2H)、7.03(ddd,J=7.9Hz,J=7.4Hz,J=1.8Hz,1H)、7.13(d,J=8.0Hz,2H)、7.23−7.54(m,9H)、7.77−7.83(m,1H)、7.94(dd,J=7.9Hz,J=1.1Hz,1H).
気体一酸化炭素を使用するPd触媒ヒドロキシカルボニル化による3’−(2’−ヨード−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルからのテルミサルタンの合成
Figure 2011515374
3’−(2’−ヨード−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリル(1g、1.68mmol)をテトラヒドロフラン(THF)と水の10:1混合物(17mL)に溶解し、圧力反応器に充填した。テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA;0.32mL、1.25当量)、Pd(OAc)(4mg、0.01当量)およびcataCXium A(登録商標)(n−ブチルジアダマンチルホスフィン、18mg、0.03当量)を添加した。反応器を一酸化炭素(CO)で3回洗い流し、圧力を5barに調整し、反応器を16時間、100℃に加熱した。室温に冷却した後、反応物をCelite(著作権)(珪藻土)で濾過し、濃縮した。油性稠度の混合物を、NaOH 1N溶液およびメチルt−ブチルエーテル(MTBE)を使用して希釈した。相を分離し、有機相をNaOH 1N溶液でもう1回抽出した。併せた水性相をMTBEで2回洗浄した。1N HClを使用して水相のpHをpH3まで酸性化し、沈殿したテルミサルタンを濾別した。このケークを水で洗浄した。粗製テルミサルタン(2−[4−[[4−メチル−6−(1−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)−2−プロピル−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]フェニル]安息香酸)を得た。
ギ酸リチウムを使用するPd触媒ヒドロキシカルボニル化による3’−(2’−ヨード−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルからのテルミサルタンの合成
Figure 2011515374
無水ジメチルホルムアミド(DMF;2mL)中のギ酸リチウム(262mg、3当量)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA;0.58mL、2当量)、無水酢酸(0.32mL、2当量)の溶液を室温で1時間攪拌した。その後、無水DMF(4mL)中の3’−(2’−ヨード−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリル(1g、1.68mmol)、Pd(dba)(38mg、0.025当量、dbaは、ジベンジリデンアセトンである。)、LiCl(211mg、3当量)を添加した。この反応混合物を80℃で3時間攪拌し、濾過し、冷却後、水1.2mLに注入し、15分間攪拌し、生成物を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させてテルミサルタンを得た。
H NMR(CDCl):δ 1.19(t,3H,J=7.3Hz)、2.04(m,2H,J=7.6Hz)、2.76(s,3H)、3.27(t,2H,J=7.5Hz)、3.79(s,3H)、5.48(s,2H)、7.10−8.41(m,14H).
(M+H)=515.

Claims (15)

  1. 3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルの2’位にC−1シントンを導入することを含む、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを調製するためのプロセス。
  2. 3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルが、触媒の存在下で一酸化炭素によって処理されることを特徴とする、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを調製するためのプロセス。
  3. 一酸化炭素が、気体状態である、またはギ酸もしくはこの塩からインサイチューで形成されることを特徴とする、請求項2に記載のプロセス。
  4. 触媒が、遷移金属またはこの錯体である、請求項2または3に記載のプロセス。
  5. 触媒が、金属パラジウム、ロジウム、ニッケル、コバルトおよび鉄、またはこれらのカルボニルもしくはホスフィン配位子との錯体からなる群より選択される、請求項2から4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 反応が、20℃から180℃の間、好ましくは50℃から180℃の間、特に80℃から150℃、さらに特に100℃の温度に設定される、請求項2から5のいずれか一項に記載のプロセス。
  7. 3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルを、水を含有する溶剤混合物中で気体一酸化炭素と反応させる、請求項2から6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルおよび一酸化炭素を5から30時間、特に10から20、さらに特に12から18時間放置して反応させる、請求項2から7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 3’−(2’−ハロ−ビフェニル−4−イルメチル)−1,7’−ジメチル−2’−プロピル−1H,3’H−[2,5’]ビベンゾイミダゾリルが、ギ酸リチウムおよび場合により無水酢酸を使用してカルボニル化される、請求項2から5のいずれか一項に記載のプロセス。
  10. 反応体が、無水溶剤中で反応する、請求項9に記載のプロセス。
  11. 反応体が、0.5から24時間反応する、請求項9または10に記載のプロセス。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に従ってテルミサルタンを調製すること、およびこれを、場合により別の活性医薬成分と併用で、製薬用賦形剤と混合することを含む、医薬組成物および/または剤形を得るためのプロセス。
  13. テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルを調製するための、請求項1から11のいずれか一項に記載のプロセスの使用。
  14. 医薬品を調製するための、請求項12に記載のプロセスの使用。
  15. 4’−ブロモメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−ヨード−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−ブロモ−ビフェニル、4’−ヨードメチル−2−クロロ−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−ヨード−ビフェニル、4’−クロロメチル−2−ブロモ−ビフェニル、または4’−クロロメチル−2−クロロ−ビフェニルから選択される化合物の、前記4’−ハロメチル−2−ハロ−ビフェニルを2−(1−プロピル)−4−メチル−6−(1’−メチルベンゾイミダゾール−2−イル)ベンゾイミダゾールと反応させる、テルミサルタンまたはこの塩もしくはエステルの合成のための使用。
JP2011500229A 2008-03-20 2009-03-19 アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における触媒カルボニル化 Expired - Fee Related JP5462857B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08153084.2 2008-03-20
EP08153085A EP2103609A1 (en) 2008-03-20 2008-03-20 Catalyzed carbonylation in the synthesis of angiotensin ii antagonists
EP08153085.9 2008-03-20
EP08153084A EP2103588A1 (en) 2008-03-20 2008-03-20 2'-Halobiphenyl-4-yl intermediates in the synthesis of angiotensin II antagonists
PCT/EP2009/053269 WO2009115585A1 (en) 2008-03-20 2009-03-19 Catalyzed carbonylation in the synthesis of angiotensin ii antagonists

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011515374A true JP2011515374A (ja) 2011-05-19
JP5462857B2 JP5462857B2 (ja) 2014-04-02

Family

ID=40647168

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011500229A Expired - Fee Related JP5462857B2 (ja) 2008-03-20 2009-03-19 アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における触媒カルボニル化
JP2011500228A Expired - Fee Related JP5764055B2 (ja) 2008-03-20 2009-03-19 アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における2’−ハロビフェニル−4−イル中間体

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011500228A Expired - Fee Related JP5764055B2 (ja) 2008-03-20 2009-03-19 アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における2’−ハロビフェニル−4−イル中間体

Country Status (10)

Country Link
US (2) US8445693B2 (ja)
EP (2) EP2279159B1 (ja)
JP (2) JP5462857B2 (ja)
CN (2) CN102036937B (ja)
CA (2) CA2718891C (ja)
ES (1) ES2450370T3 (ja)
PL (1) PL2279159T3 (ja)
PT (1) PT2279159E (ja)
SI (1) SI2279159T1 (ja)
WO (2) WO2009115585A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515373A (ja) * 2008-03-20 2011-05-19 レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における2’−ハロビフェニル−4−イル中間体

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5711888B2 (ja) * 2010-01-26 2015-05-07 株式会社Dnpファインケミカル宇都宮 テルミサルタンアルキルエステルの製造法
WO2012055941A1 (en) 2010-10-27 2012-05-03 Krka,Tovarna Zdravil, D. D., Novo Mesto Multilayer pharmaceutical composition comprising telmisartan and amlodipine
CN103333204B (zh) * 2013-07-12 2016-01-20 河南省科学院化学研究所有限公司 一类9,9’-螺二芴衍生物的合成方法
EP3196183B1 (en) * 2014-09-19 2019-05-01 Toray Fine Chemicals Co., Ltd. Method for producing 2'-trifluoromethyl group-substituted aromatic ketone
CN114436833A (zh) * 2021-12-27 2022-05-06 南京红太阳医药研究院有限公司 一种替米沙坦关键中间体4′-甲基联苯-2-羧酸酯的制备方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04346978A (ja) * 1991-02-06 1992-12-02 Dr Karl Thomae Gmbh ベンズイミダゾール類及びこれらの化合物を含有する薬剤組成物
JPH07508740A (ja) * 1992-07-10 1995-09-28 ザ ブーツ カンパニー ピーエルシー アンギオテンシン11アンタゴニストとしてのジオキソシクロブテン誘導体
JP2006521289A (ja) * 2003-03-31 2006-09-21 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング テルミサルタンの製造方法
WO2006103068A1 (en) * 2005-04-01 2006-10-05 Lek Pharmaceuticals D.D. A synthesis of 4-bromomethyl-2'-formylbiphenyl and 4-bromomethyl-2'- hydroxymethylbiphenyl and its use in preparation of angiotensin ii antagonists
JP2006312632A (ja) * 2005-05-03 2006-11-16 Dipharma Spa テルミサルタンの調製方法
JP2008503595A (ja) * 2004-10-15 2008-02-07 テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド テルミサルタンの調製方法
WO2009115584A2 (en) * 2008-03-20 2009-09-24 Lek Pharmaceuticals D.D. 2'-halobiphenyl-4-yl intermediates in the synthesis of angiotensin ii antagonists

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8520662D0 (en) * 1985-08-17 1985-09-25 Wellcome Found Tricyclic aromatic compounds
JP3261474B2 (ja) * 1992-09-22 2002-03-04 株式会社ジェムコ 2−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸の製造法
US5606107A (en) * 1995-06-07 1997-02-25 Monsanto Company Formic acid and formaldehyde destruction in waste streams
JP4001665B2 (ja) * 1997-09-24 2007-10-31 株式会社ヤクルト本社 発酵製品の培養管理方法
JP4573409B2 (ja) * 2000-08-10 2010-11-04 Agcセイミケミカル株式会社 光学活性化合物、それを含有する液晶組成物および液晶素子

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04346978A (ja) * 1991-02-06 1992-12-02 Dr Karl Thomae Gmbh ベンズイミダゾール類及びこれらの化合物を含有する薬剤組成物
JPH07508740A (ja) * 1992-07-10 1995-09-28 ザ ブーツ カンパニー ピーエルシー アンギオテンシン11アンタゴニストとしてのジオキソシクロブテン誘導体
JP2006521289A (ja) * 2003-03-31 2006-09-21 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング テルミサルタンの製造方法
JP2008503595A (ja) * 2004-10-15 2008-02-07 テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド テルミサルタンの調製方法
WO2006103068A1 (en) * 2005-04-01 2006-10-05 Lek Pharmaceuticals D.D. A synthesis of 4-bromomethyl-2'-formylbiphenyl and 4-bromomethyl-2'- hydroxymethylbiphenyl and its use in preparation of angiotensin ii antagonists
JP2006312632A (ja) * 2005-05-03 2006-11-16 Dipharma Spa テルミサルタンの調製方法
WO2009115584A2 (en) * 2008-03-20 2009-09-24 Lek Pharmaceuticals D.D. 2'-halobiphenyl-4-yl intermediates in the synthesis of angiotensin ii antagonists

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515373A (ja) * 2008-03-20 2011-05-19 レツク・フアーマシユーテイカルズ・デー・デー アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における2’−ハロビフェニル−4−イル中間体

Also Published As

Publication number Publication date
JP5462857B2 (ja) 2014-04-02
CA2719068A1 (en) 2009-09-24
ES2450370T3 (es) 2014-03-24
PT2279159E (pt) 2014-03-10
JP2011515373A (ja) 2011-05-19
EP2279185A1 (en) 2011-02-02
CA2718891C (en) 2016-10-18
EP2279185B1 (en) 2014-01-15
EP2279159A2 (en) 2011-02-02
WO2009115584A3 (en) 2009-11-12
WO2009115585A1 (en) 2009-09-24
SI2279159T1 (sl) 2014-04-30
CN102015690A (zh) 2011-04-13
CA2718891A1 (en) 2009-09-24
CA2719068C (en) 2016-10-11
US20110098329A1 (en) 2011-04-28
WO2009115584A2 (en) 2009-09-24
JP5764055B2 (ja) 2015-08-12
US8445693B2 (en) 2013-05-21
CN102036937B (zh) 2014-06-04
US20110105539A1 (en) 2011-05-05
US8410285B2 (en) 2013-04-02
PL2279159T3 (pl) 2014-05-30
CN102015690B (zh) 2014-04-30
CN102036937A (zh) 2011-04-27
EP2279159B1 (en) 2013-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5462857B2 (ja) アンギオテンシンiiアンタゴニストの合成における触媒カルボニル化
Lantano et al. Advances in metal-assisted non-electrophilic fluoroalkylation reactions of organic compounds
EP1277726B1 (en) Process for the preparation of 2-halobenzoic acids
CZ2004220A3 (cs) Název neuveden
Martin et al. A flow-based synthesis of telmisartan
WO2011113369A1 (zh) 氘代甲胺及其盐的制备方法
CN105392791B (zh) 制备氯代酰联苯胺和联苯胺的改进方法
Li et al. Cobalt (ii)-catalyzed regioselective C–H halogenation of anilides
CN1970555A (zh) 制备血管紧张素ii拮抗化合物的方法
EP1868980B1 (en) New method for the preparation of 6-(3-(1-adamantyl)-4-methoxphenyl)-2-naphthoic acid
JP2008534547A (ja) 芳香族アルデヒドの製造方法
Stoll et al. Application of nca 4‐[18F] fluorophenol in diaryl ether syntheses of 2‐(4‐[18F] fluorophenoxy)‐benzylamines
Li et al. C–F bond functionalizations via fluorinated carbenes
US10077242B2 (en) Convergent approach to the total synthesis of telmisartan via a suzuki cross-coupling reaction
EP2103609A1 (en) Catalyzed carbonylation in the synthesis of angiotensin ii antagonists
CN107344913A (zh) 一种3,4,5-三氟-2′-硝基联苯的制备方法
ITMI990749A1 (it) Metodo per la sintesi di derivati dell'acido 2-4-metilfenil benzoico
CN111057052A (zh) 制备米诺膦酸中间体2-(咪唑并[1,2-α]吡啶-3-基)乙酸酯类化合物的方法
CN1970544A (zh) 苯并咪唑类杂环化合物及其中间体的合成方法
Roy et al. Microemulsion technique for the novel synthesis of deferasirox using metal mediated coupling
JP2011051974A (ja) シベレスタットの合成方法
CN107628956A (zh) 一种合成3,4‑二氟‑2’‑氨基联苯的方法
BRPI0612364A2 (pt) étodo para preparar o ácido 6-[3-(1-adamantil)-4-metoxifenil]-2-naftóico e usos do ácido 3-adamantil-4-metoxifenilborÈnico e do ácido 6-bromo-2-naftóico

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140114

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees