JP2011507890A - シタグリプチンおよびその薬学的に許容可能な塩の調製のためのプロセス - Google Patents

シタグリプチンおよびその薬学的に許容可能な塩の調製のためのプロセス Download PDF

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ドクター・レディーズ・ラボラトリーズ・リミテッド
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Abstract

シタグリプチンの塩および多形、その調製のためのプロセス、およびこのシタグリプチンの塩および多形を含む医薬組成物が、提供される。本発明は、化学式I’の無水結晶性リン酸二水素シタグリプチン(Form A)を含み、Form Aは、開始温度が約201℃で、吸熱ピークが約205.5℃である、示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムにより特徴づけられうる。本発明は、Form Aの調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、シタグリプチン遊離塩基を約6%未満の含水量を有する含水イソプロパノール中においてリン酸で処理するステップが含まれる。

Description

本出願は、シタグリプチン、その塩、およびその多形、ならびにシタグリプチン、その
塩、およびその多形の調製のためのプロセスに関する。
構造式IIにより表される、シタグリプチンは、(R)−7−(1−オキソ−3((R
)−アミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフル
オロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]
ピラジンである。
Figure 2011507890

シタグリプチンは、インクレチンホルモンの不活性化を減速することにより、2型糖尿
病患者における血糖コントロールを改善する、経口活性のジペプチジルペプチダーゼ−4
(DPP−IV)酵素阻害剤である。シタグリプチンが、単一療法として、食事および運
動の補助として、またはメトホルミンまたはPPARγアゴニスト(例えばチアゾリジン
ジオン)との組み合わせにおいて、使用されうる。
特許文献1は、DPP−IVの強力な阻害剤であり、したがって2型糖尿病の治療に有
用である、ベータ−アミノ−テトラヒドロトリアゾロ[4,3−a]ピラジンのクラスを
記載する。シタグリプチンが、特許文献1に特に開示される。この化合物の薬学的に許容
可能な塩類が、特許文献1の範囲内に一般的に含まれる。同特許は、シタグリプチンおよ
び関連の化合物の調製のためのプロセスも開示する。
特許文献2は、S−フェニルグリシンアミドをキラル補助基(auxilary)とし
て用いて中間体が形成され、それから必要なエナンチオマー(すなわち、シタグリプチン
)が提供される、シタグリプチンの調製のためのプロセスを開示する。
特許文献3は、N−保護された3−((R)−アミノ)−4−(2,4,5−トリフル
オロフェニル)−酪酸が鏡像異性選択的に合成され、ピラジン中間体と縮合され、脱保護
されて、シタグリプチンが提供される、別のプロセスを開示する。
特許文献4は、シタグリプチンのリン酸二水素塩およびその調製のためのプロセスを開
示する。
特許文献5は、シタグリプチン中間体の還元が、ロジウム金属およびキラルなフェロセ
ニルジホスフィンを用いて行われる、シタグリプチンの調製のためのプロセスを開示する
シタグリプチンの調製のためのいくつかのプロセスが従来技術で報告されているが、そ
れらは、酸化白金、ロジウム触媒等の危険な試薬の使用、クロロピラジン、ジクロロピラ
ジン等の高コストの試薬、および多くの保護および脱保護ステップ等、一つ以上の欠点を
もつ。それ故、シタグリプチンおよびその薬学的に許容可能な塩の生産のための、単純で
、費用効果的で、産業的に現実性のあるプロセスへの必要性が現にある。
シタグリプチンの結晶塩は、知られている。特許文献6は、シタグリプチンの様々な結
晶塩を記載し、特許文献7は、シタグリプチンのリン酸二水素塩の非晶形を記載する。特
許文献8は、シタグリプチンのリン酸二水素塩の二つの結晶性無水形態、すなわちFor
m IおよびForm III、および結晶性脱溶媒和無水物Form IIを開示する
。特許文献9は、シタグリプチンのリン酸二水素塩の結晶性無水物Form IVを開示
する。特許文献10は、シタグリプチンの結晶性塩酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、10−カンファースルホン酸および酒石酸塩を開示する。特許文献11は
、シタグリプチンのドデシル硫酸塩を開示する。
安定性、純度、流動性、蒸気不浸透性、溶解性、および生物学的利用能等、固体シタグ
リプチンの特性の、さらなる改良の必要性が残る。
米国特許第6,699,871号明細書 国際公開第2004/085661号 国際公開第2004/087650号 米国特許第7,326,708号明細書 国際公開第2004/085378号 国際公開第2005/072530号 国際公開第2006/033848号 国際公開第2005/020920号 国際公開第2005/030127号 国際公開第2005/072530号 国際公開第2007/035198号
本発明はシタグリプチンの調製のためのプロセスを含み、そのプロセスには、
(i)7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル
)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−a]ピラジンを、第一試薬と反応させ、7−(1−オキソ−3−アミノ−4−
(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを得
るステップと;
(ii)7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)
−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,
2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第二試薬を用いて、7−(1−オキソ−
3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフルオ
ロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピ
ラジンに転換するステップと;
(iii)7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル
)−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,
4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第三試薬により処理して、7−(1−オキソ
−3((R)−アミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−
(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4
,3−a]ピラジンのジアステレオマー塩を得るステップと:
(iv)ジアステレオマー塩を単離するステップと;
(v)ジアステレオマー塩を酸または塩基で処理して、シタグリプチン遊離塩基を得る
ステップと;
(vi)シタグリプチン遊離塩基を酸で任意に処理して、シタグリプチンの酸付加塩を
提供する、ステップ
の少なくとも一つが含まれる。
本発明は、シタグリプチンの調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、
(i)化学式VIIIの化合物であり、式中、RがC〜Cアルキルである、化合物
を産出するために、7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル
)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、キラル試薬と反応させるステップと;
(ii)化学式VIIIの化合物を、化学式IXの化合物であり、式中、Rは上に定義
されるとおりである、化合物に、転換するステップと;
(iii)シタグリプチン遊離塩基を提供するために、酸もしくは塩基または触媒を用
いて化学式VIIIの化合物を転換するステップと;
(iv)シタグリプチンの酸付加塩を提供するために、シタグリプチン遊離塩基を酸で
任意に処理するステップと
の少なくとも一つが含まれる。
本発明は、化学式I’の無水結晶性リン酸二水素シタグリプチン(以下でForm A
とも称される)を含む。
Form Aは、開始温度が約201℃で、吸熱ピークが約205.5℃である、示差
走査熱量測定(DSC)サーモグラムにより特徴づけられうる。
Form Aは、回折角2−θが約4.58、9.23、12.24、13.88、1
8.23、23.63、24.24、および26.68±0.2°の位置に特性ピークを
伴う、X線回折パターンによっても特徴づけられうる。
Form Aは、実質的に図1に示すようなX線回折パターンによっても特徴づけられ
うる。
Form Aは、約100℃の温度まで約0.038%(0.01082mg)の重量
減少に対応する熱重量分析(TGA)曲線によっても特徴づけられうる(図3に示すとお
り)。
本発明は、Form Aの調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、シタグリ
プチン遊離塩基を約6%未満の含水量を有する含水イソプロパノール中においてリン酸で
処理するステップが含まれる。
Form Aに加えて、本発明は、シタグリプチンの硫酸、臭化水素酸、メタンスルホ
ン酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、および乳酸塩を含
む。
本発明は、シタグリプチンの塩の調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、
(a)溶媒中のシタグリプチンの塩の溶液を提供するステップと;
(b)ステップ(a)の溶液から、シタグリプチンの塩を単離するステップと;
(c)シタグリプチンの結晶塩を回収し、これを任意に乾燥するステップ
の少なくとも一つが含まれる。
そこで本発明は、少なくとも一つの薬学的に許容可能な賦形剤とともに、本発明による
シタグリプチンを含む、医薬組成物を含む。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
シタグリプチンまたはその塩の調製のためのプロセスであって、
(1)7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル
)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−a]ピラジンを、第一試薬と反応させ、7−(1−オキソ−3−アミノ−4−
(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル
−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを得
るステップと;
(2)該7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)
−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,
2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第二試薬を用いて、7−(1−オキソ−
3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフルオ
ロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピ
ラジンに転換するステップと;
(3)該7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)
−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第三試薬を用いて処理して、7−(1−オキソ
−3((R)−アミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−
(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4
,3−a]ピラジンのジアステレオマー塩を得るステップと:
(4)該ジアステレオマー塩を単離するステップと;
(5)該ジアステレオマー塩を酸または塩基で処理して、シタグリプチン遊離塩基を得
るステップ
を含む、プロセス。
(項目2)
前記第一試薬が、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、炭酸ア
ンモニウム、蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、ホルムアミド、メタノール性アンモ
ニアまたはエタノール性アンモニアと組み合わせた蟻酸アンモニウム、イソプロパノール
アンモニアと組み合わせた蟻酸アンモニウム、アンモニア水と組み合わせた蟻酸アンモニ
ウム、蟻酸と組み合わせた蟻酸アンモニウム、蟻酸と組み合わせたホルムアミド、蟻酸お
よびイソプロパノールアンモニアと組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびメタノール性
アンモニアと組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびアンモニア水と組み合わせたホルム
アミド、またはそれらの混合物である、項目1に記載のプロセス。
(項目3)
前記第二試薬が、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、ビトライド
、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、パラジウム炭素、ラネーニッケル、酸化白金、または
亜鉛−酢酸である、項目1または2に記載のプロセス。
(項目4)
前記第三試薬が、S−(+)−マンデル酸、R−(−)−マンデル酸、(1S)−(+
)−カンファー−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンファー−10−スルホン酸
、L−リンゴ酸、D−リンゴ酸、L−マレイン酸、D−マレイン酸、(−)−ナプロキセ
ン、(+)−ナプロキセン、(−)−イブプロフェン、(+)−イブプロフェン、(1R
)−(+)−3−ブロモカンファー−10−スルホン酸、(1S)−(−)−3−ブロモ
カンファー−10−スルホン酸、L−(+)−酒石酸、D−(−)−酒石酸、(+)−ジ
ベンゾイル−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−ジパラ−トリル
−D−酒石酸、(−)−ジパラ−トリル−L−酒石酸、L−(−)−ピログルタミン酸、
L−(+)−ピログルタミン酸、(−)−乳酸、L(+)−乳酸、L−リシン、D−リシ
ン、またはそれらの混合物である、項目1〜3のいずれかに記載のプロセス。
(項目5)
シタグリプチン遊離塩基をシタグリプチンの酸付加塩に転換するステップをさらに含み
、該酸が、リン酸、塩酸、シュウ酸、臭化水素酸、酢酸、蟻酸、またはクエン酸である、
項目1〜4のいずれかに記載のプロセス。
(項目6)
前記シタグリプチンの酸付加塩が、リン酸二水素シタグリプチンである、項目5に記
載のプロセス。
(項目7)
シタグリプチンまたはその塩の調製のための立体選択的プロセスであって、
(i)7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル
)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−a]ピラジンを、キラル試薬と反応させて、化学式VIII
Figure 2011507890

の化合物(式中、RはC 〜C アルキルである)を生成するステップと;
(ii)化学式VIIIの化合物を、化学式IX
Figure 2011507890

の化合物(式中、Rは上に定義されるとおりである)に、転換するステップと;
(iii)、酸もしくは塩基または触媒を用いて化学式VIIIの化合物を転換して、
シタグリプチン遊離塩基を得るステップと;
(iv)該シタグリプチン遊離塩基を酸で任意に処理して、シタグリプチンの酸付加塩
を得るステップと
を含む、プロセス。
(項目8)
前記キラル試薬が、(R)−1−フェニルエチルアミンである、項目7に記載のプロ
セス。
(項目9)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約4.63、14.06、14.20、15.3
0、17.98、18.23、18.79、19.23、21.95、23.23、26
.29および26.73±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプ
チン硫酸塩である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目10)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.92、6.81、13.45、17.53
、21.88、22.67、24.39、25.03および26.41±0.2°2θで
PXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩である、項目1または
7に記載のプロセス。
(項目11)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.25、6.32、6.62、11.42、
18.01、19.14および23.91±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する
結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目12)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約6.42、7.61、10.25、12.58
、19.51、19.80、20.54、22.89、25.26および25.98±0
.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン酢酸塩である、項目1
または7に記載のプロセス。
(項目13)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約7.19、7.45、18.11、18.38
、19.35、20.42、21.81、22.61、24.11、24.63および2
7.51±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン安息香酸塩
である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目14)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.92、11.54、11.92、14.0
0、16.39、16.64、19.40、22.21、24.00、28.11および
28.26±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンシュウ酸
塩である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目15)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約13.06、13.50、15.73、17.
04、17.35、17.57、20.15、24.35、25.15、25.76およ
び26.35±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンコハク
酸塩である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目16)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.45、6.02、7.47、10.60、
14.33、15.88、17.35、17.60、19.02、21.98、22.6
3および25.04±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン
マンデル酸塩である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目17)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約6.19、7.09、15.93、16.87
、17.12、19.09、21.87、24.15、25.26、26.00および2
6.19±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンフマル酸塩
である、項目1または7に記載のプロセス。
(項目18)
前記シタグリプチンまたはその塩が、約7.91、10.52、17.66、17.9
2、20.34、21.59、23.87、24.62および25.75±0.2°2θ
でPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン乳酸塩である、項目1または7に
記載のプロセス。
シタグリプチンのリン酸二水素塩の結晶性無水物Form AのX線粉末回折(XRPD)パターンの図である。 シタグリプチンのリン酸二水素塩の結晶性無水物Form Aの示差走査熱量測定(「DSC」)曲線の図である。 シタグリプチンのリン酸二水素塩の結晶性無水物Form Aの熱重量分析(TGA)曲線の図である。 実施例14により調製される結晶性シタグリプチン硫酸塩の粉末X線回折(「PXRD」)パターンの図である。 実施例14により調製される結晶性シタグリプチン硫酸塩の示差走査熱量測定(「DSC」)曲線の図である。 実施例14により調製される結晶性シタグリプチン硫酸塩の熱重量分析(「TGA」)曲線の図である。 実施例15により調製される結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例15により調製される結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩のDSC曲線の図である。 実施例15により調製される結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩のTGA曲線の図である。 実施例16により調製される結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例16により調製される結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩のDSC曲線の図である。 実施例16により調製される結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩のTGA曲線の図である。 実施例17により調製される結晶性シタグリプチン酢酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例17により調製される結晶性シタグリプチン酢酸塩のDSC曲線の図である。 実施例17により調製される結晶性シタグリプチン酢酸塩のTGA曲線の図である。 実施例18により調製される結晶性シタグリプチン安息香酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例18により調製される結晶性シタグリプチン安息香酸塩のDSC曲線の図である。 実施例18により調製される結晶性シタグリプチン安息香酸塩のTGA曲線の図である。 実施例19により調製される結晶性シタグリプチンシュウ酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例19により調製される結晶性シタグリプチンシュウ酸塩のDSC曲線の図である。 実施例19により調製される結晶性シタグリプチンシュウ酸塩のTGA曲線の図である。 実施例20により調製される結晶性シタグリプチンコハク酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例20により調製される結晶性シタグリプチンコハク酸塩のDSC曲線の図である。 実施例20により調製される結晶性シタグリプチンコハク酸塩のTGA曲線の図である。 実施例21により調製される結晶性シタグリプチンマンデル酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例21により調製される結晶性シタグリプチンマンデル酸塩のDSC曲線の図である。 実施例21により調製される結晶性シタグリプチンマンデル酸塩のTGA曲線の図である。 実施例22により調製される結晶性シタグリプチンフマル酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例22により調製される結晶性シタグリプチンフマル酸塩のDSC曲線の図である。 実施例22により調製される結晶性シタグリプチンフマル酸塩のTGA曲線の図である。 実施例23により調製される結晶性シタグリプチン乳酸塩のPXRDパターンの図である。 実施例23により調製される結晶性シタグリプチン乳酸塩のDSC曲線の図である。 実施例23により調製される結晶性シタグリプチン乳酸塩のTGA曲線の図である。
本願明細書において用いられる全ての百分率および比は、全組成物の重量により、全て
の測定は、別に指定がない限り、25℃および常圧で行われる。全ての温度は、特に断り
がない限り摂氏温度である。本発明は、本発明の構成成分(無制限)、ならびに本明細書
に記載の他の成分または要素を含みうる。
本明細書で使用されるところの、「含む」は、挙げられる要素または、その構造または
機能の等価物、および挙げられない任意の他の要素(単数または複数)を意味する。「有
する」および「含む」という用語も、文脈からそうでないことが示唆されない限り、無制
限と解釈されるものとする。
本明細書に挙げられる全ての範囲には、二つの値の「間の」範囲を挙げるものを含めて
、端点が含まれる。
「約」、「一般に」、「実質的に」等の用語は、用語または値を、それが絶対ではない
が、従来技術には読み取ることができないように、修飾するものとして解釈されるものと
する。そのような用語は、状況およびそれらが修飾する当業者により理解されるところの
用語により定義される。これは、最低でも、値の測定に使用される所与の技術につき期待
される実験誤差、技術誤差および器械誤差の程度を含む。
本文書は、材料、例えば今回は、「実質的に」図中または一つ以上のデータポイントに
より示されるようなパターン、スペクトル、またはその他のグラフィックデータを基準に
した、シタグリプチンの塩およびその結晶形、溶媒和物、または光学異性体をさしうる。
そのような文脈において使用される「実質的に」は、パターン、スペクトル、および他の
グラフィックデータの位置、相対的強度、および/または値が、当業者に公知の多数の要
因によりシフトされうると理解される。例えば、結晶学的および粉末X線回折技術では、
一つ以上のピークのピーク位置または相対的強度のそのような変動が、限定されるもので
はないが、使用される装置、試料調製プロトコル、好ましいパッキングおよび配置、放射
線源、操作者誤差、データ収集の方法および長さなどにより、生じうる。しかし、通常の
技術を有する当業者は、本明細書中の図を、未知の形の、今回の場合にはシタグリプチン
の塩の生成されるパターンと比較し、その同一性を本明細書に開示および請求される形の
一つとして確認することが可能なはずである。同じことが、本明細書に報告されうる他の
技術についても言える。
さらに、図が参照される場合には、その結晶形、塩、または光学異性体を一意的に定義
する、図示される任意の数のデータポイントの選択が許容され、本文書に含まれ、予定さ
れる。
分子または他の材料が「純粋」として本明細書に同定される場合には、それは一般に、
特に明記しない限り、高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)または光学方法等の従来
技術の方法によって決定されるところにより、材料が99%以上純粋であることを意味す
る。一般に、これは、不要な残留溶媒、反応副産物、不純物、および未反応の出発物質に
関しての、純度をさす。立体異性体の場合には、「純粋」とは、99%の一つのエナンチ
オマーまたはジアステレオマーも適宜意味する。「実質的に純粋」とは、下限が約98%
以上純粋であることを除いては「純粋と同じ意味であり、同様に、「基本的に純粋」とは
、下限が約95%以上純粋であることを除いては「純粋」と同じ意味である。
本明細書で使用されるところの、「シタグリプチンの塩(単数または複数)」、「シタ
グリプチン塩(単数または複数)」という用語、および他の類似の句は、結晶および非晶
形、溶媒和物、水和物、単独およびその混合物における立体異性体、ラセミ体、エナンチ
オマーなどを含む
本発明はシタグリプチンの調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、
(i)化学式VIの7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニ
ル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
Figure 2011507890

を、試薬と、任意に溶媒の存在下で、反応させて、化学式Vの7−(1−オキソ−3−ア
ミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフル
オロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピ
ラジン
Figure 2011507890

を得るステップと;
(ii)化学式Vの化合物を、化学式IVの7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2
,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
Figure 2011507890

に転換するステップと;
(iii)化学式IVの化合物を試薬により処理して、化学式IIIのシタグリプチン
のジアステロマー(diasteromeric)塩
Figure 2011507890

を得るステップであって、Xが、当該ジアステロマー(diasteromeric)塩
の調製のために使用される試薬である、ステップと:
(iv)シタグリプチンのジアステロマー(diasteromeric)塩を単離す
るステップと;
(v)シタグリプチンのジアステロマー(diasteromeric)塩を酸または
塩基で処理して、化学式IIのシタグリプチン遊離塩基
Figure 2011507890

を得るステップと;
(vi)シタグリプチン遊離塩基を酸で任意に処理して、化学式Iのシタグリプチンの
酸付加塩
Figure 2011507890

を得るステップであって、Yが酸残基である、ステップ
の少なくとも一つが含まれる。
ステップ(i)は、化学式(V)の化合物を提供するために、任意に溶媒中において、
化学式Vlの化合物を試薬と反応させるステップを伴う。
適切な試薬には、例えば、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム
、炭酸アンモニウム、蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、ホルムアミド、メタノール
性アンモニアまたはエタノール性アンモニアと組み合わせた蟻酸アンモニウム、イソプロ
パノールアンモニアと組み合わせた蟻酸アンモニウム、アンモニア水と組み合わせた蟻酸
アンモニウム、蟻酸と組み合わせた蟻酸アンモニウム、蟻酸と組み合わせたホルムアミド
、蟻酸およびイソプロパノールアンモニアと組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびメタ
ノール性アンモニアと組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびアンモニア水と組み合わせ
たホルムアミド、またはその混合物などのアンモニア源が含まれるがこれに限られない。
例えば、アンモニア源は、アンモニア水と組み合わせた酢酸アンモニウムでありうる。
用いられうる適切な溶媒には、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノールなどのアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのようなニト
リル類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、n−ブタノン
などのケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、クロロホルムなどのハロ
ゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピルなどのエステル類
;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化
水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;例えばN
,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチル
アセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;水;またはその混合物が含まれるが
これに限られない。
ステップ(i)の反応のための適切な温度は、約150℃未満、または約120℃未満
、または約80℃未満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありうる。
ステップ(ii)は、化学式Vの化合物の、化学式IVの化合物への転換を伴う。
転換のために用いられうる適切な試薬には、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニ
ウムリチウム、ビトライド(vitride)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、パラジ
ウム−炭素、ラネーニッケル、酸化白金(platinium oxide)、または他
の任意の適切な試薬が含まれるがこれに限定されない。例えば、試薬は、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウムでありうる。
用いられうる適切な溶媒には、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノールなどのアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのようなニト
リル類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、n−ブタノン
などのケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、クロロホルムなどのハロ
ゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピルなどのエステル類
;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化
水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;例えばN
,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチル
アセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;水;またはその混合物が含まれるが
これに限られない。
ステップ(ii)の反応のための適切な温度は、約250℃未満、または約200℃未
満、または約150℃未満、または約100℃未満、または約80℃未満、または約60
℃未満、または任意の他の適切な温度でありうる。
反応は、約30分〜約10時間またはそれ以上の範囲の、任意の所望の時間行われうる
ステップ(iii)は、化学式IIIのシタグリプチンのジアステロマー(diast
eromeric)塩を提供するために、化学式IVの化合物を試薬で処理するステップ
を伴う。
用いられうる適切な試薬には、S−(+)−マンデル酸、R−(−)−マンデル酸、(
1S)−(+)−カンファー−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンファー−10
−スルホン酸、L−リンゴ酸、D−リンゴ酸、L−マレイン酸、D−マレイン酸、(−)
−ナプロキセン、(+)−ナプロキセン、(−)−イブプロフェン、(+)−イブプロフ
ェン、(1R)−(+)−3−ブロモカンファー−10−スルホン酸、(1S)−(−)
−3−ブロモカンファー−10−スルホン酸、L−(+)−酒石酸、D−(−)−酒石酸
、(+)−ジベンゾイル−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−ジ
パラ−トリル−D−酒石酸、(−)−ジパラ−トリル−L−酒石酸、L−(−)−ピログ
ルタミン酸、L−(+)−ピログルタミン酸、(−)−乳酸、L(+)−乳酸、L−リシ
ン、D−リシン、およびその混合物が含まれるがこれに限定されない。例えば、試薬は、
(−)−ジ−パラ−トリル−L−酒石酸でありうる。
用いられうる適切な溶媒には、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n
−ブタノールなどのアルコール類;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのようなニト
リル類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、n−ブタノン
などのケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、クロロホルムなどのハロ
ゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピルなどのエステル類
;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化
水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;例えばN
,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチル
アセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;水;またはその混合物を含むがこれ
に限られない。
ステップ(iii)の反応のための適切な温度は、約150℃未満、または約120℃
未満、または約80℃未満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありう
る。
反応は、約30分〜約30時間またはそれ以上の範囲の、任意の所望の時間行われうる
ステップ(iv)は、化学式IIIのシタグリプチンのジアステロマー(diaste
romeric)塩を単離するステップを伴う。
ステップ(iii)において形成されるジアステレオマー塩は、デカンテーション、遠
心分離、重力濾過、吸引濾過、または当技術分野で公知の固体の回収のための他の技術を
含む、従来法により回収されうる。回収された固体が、さらに乾燥されうる。乾燥は、箱
形乾燥機、真空オーブン、エアーオーブン、流動床乾燥機、スピンフラッシュ乾燥機、フ
ラッシュ乾燥機などを、大気圧または減圧下で使用して適切に行われうる。乾燥は、約1
50℃未満、または約120℃未満、または約100℃未満、または約60℃未満、また
は約40℃未満の温度、または任意の他の適切な温度で、大気圧または減圧下で、窒素、
アルゴン、ネオン、またはヘリウム等の不活性雰囲気の存在または非存在下で、行われう
る。乾燥は、約1〜約15時間またはそれ以上等、産物の所望の質を達成するために、任
意の所望の時間行われうる。
化学式IIIのジアステロマー(diasteromeric)塩は、公知技術のプロ
セスにより精製されうる。例えば、化学式IIIのジアステロマー(diasterom
eric)塩は、沈殿、または適切な溶媒中においてスラリーを作製することにより、精
製されうる。沈殿は、結晶化、当該ジアステレオマー塩の濃縮溶液への貧溶媒の添加等の
方法、または公知技術の任意の他の適切な方法により達成されうる。
ステップ(v)は、化学式IIのシタグリプチン遊離塩基を提供するために、化学式I
IIのジアステロマー(diasteromeric)塩を酸または塩基で処理するステ
ップを伴う。
化学式IIのジアステロマー(diasteromeric)塩を処理するために用い
れうる適切な塩基には、例えば単独またはその水溶液としての、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、ナトリウムメトキシド、カリウム−terit−ブトキシド、ナトリウム−
terit−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カ
リウムなどの無機塩基類;例えばトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、
ジイソプロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基類;例えばイオン交
換樹脂等の樹脂類;およびその混合物が含まれるがこれに限られない。
化学式IIのジアステロマー(diasteromeric)塩を処理するために用い
れうる適切な酸には、例えば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸類;例えば酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸などの有機酸類;およびその混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(v)で用いられうる適切な溶媒には、例えば、などのアルコール類、例えば
メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、n−ブタノンなどのケトン類;例えばジ
クロロメタン、エチレンジクロリド、クロロホルムなどのハロゲン化溶媒;例えば酢酸エ
チル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピルなどのエステル類;例えばトルエン、キシレ
ン、シクロヘキサンなどの炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類;およびその混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(v)のための適切な温度は、約150℃未満、または約120℃未満、また
は約80℃未満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありうる。
ステップ(v)の反応の適切な時間は、所望の収率および質を達成するために、約30
分〜約20時間またはそれ以上でありうる。
ステップ(vi)は、化学式Iのシタグリプチンの酸付加塩を提供するために、シタグ
リプチン遊離塩基を酸で任意に処理するステップを伴う。
ステップ(vi)のために適切な酸には、リン酸、塩酸、シュウ酸、臭化水素酸、酢酸
、蟻酸、クエン酸などが含まれるがこれに限られない。
化学式Iのシタグリプチンの酸付加塩の、シタグリプチン遊離塩基への転換も、予定さ
れる。
例えば、化学式(I’)のシタグリプチンリン酸塩を提供するために、シタグリプチン
遊離塩基が、リン酸で処理されうる。反応では、用いられうるリン酸のモル当量は、シタ
グリプチン遊離塩基に対して、約0.5〜約2.0モル当量の範囲でありうる。
ステップ(vi)で得られた化学式Iのシタグリプチンの酸付加塩は、乾燥されうる。
乾燥は、箱形乾燥機、真空オーブン、エアーオーブン、流動床乾燥機、スピンフラッシュ
乾燥機、フラッシュ乾燥機などにおいて、大気圧または減圧下で行われうる。乾燥は、約
100℃未満、または約90℃未満、または約60℃未満、または約50℃未満の温度、
または任意の他の適切な温度で、大気圧または減圧下で行われうる。乾燥は、約1〜20
時間またはそれ以上の範囲の、任意の所望の時間行われうる。
任意に、シタグリプチンの塩が、公知技術のプロセスにより精製されうる。例えば、沈
殿、または適切な溶媒中においてスラリーを作製することにより、シタグリプチンの塩が
精製されうる。沈殿は、結晶化、貧溶媒の添加、または公知技術の任意の他の適切な方法
により達成されうる。
本発明は、シタグリプチンの調製のための立体選択的プロセスを含み、このプロセスに
は、
(i)化学式VIの7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニ
ル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
Figure 2011507890

を、化学式VII
Figure 2011507890

のキラル試薬(式中、RがC〜Cアルキルである)と反応させて、化学式VIIIの
化合物
Figure 2011507890

を生成するステップと;
(ii)化学式VIIIの化合物を、化学式IXの化合物
Figure 2011507890

に、転換するステップと;
(iii)酸もしくは塩基または触媒を用いて、化学式VIIIの化合物を転換して、
化学式IIのシタグリプチン遊離塩基
Figure 2011507890

を得るステップと;
(iv)シタグリプチン遊離塩基を酸で任意に処理して、化学式Iのシタグリプチンの
酸付加塩
Figure 2011507890

を得るステップであり、式中、Yが酸残基である、ステップ
の少なくとも一つが含まれる。
ステップ(i)は、化学式VIIIのキラルエナミンを生成するために、化学式VIの
化合物を化学式VIIのキラル化合物と反応させるステップを伴う。
例えば、キラル試薬は、(R)−1−フェニルエチルアミンでありうる。
ステップ(i)の反応では、化学式VIIのキラル化合物のモル当量は、化学式VIの
化合物に対して、約1.0〜約2.0モル当量の範囲でありうる。
ステップ(i)の反応は、溶媒中で行われうる。用いられうる溶媒には、例えばメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、およびn−ブタノール等のアルコール類;例えば
酢酸およびプロピオン酸等の有機酸類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチ
ルエチルケトン、およびn−ブタノン等のケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジ
クロリド、およびクロロホルム等のハロゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピ
ル、および酢酸イソプロピル等のエステル類;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン
、n−ヘプタン、およびシクロヘキサン等の炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、
およびテトラヒドロフラン等のエーテル類;例えば酢酸、プロピオン酸などの有機酸類;
およびその混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(i)の反応のための適切な温度は、約150℃未満、または約120℃未満
、または約80℃未満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありうる。
ステップ(i)の反応の適切な時間は、約30分〜約10時間またはそれ以上でありう
る。
ステップ(ii)は、化学式VIIIの化合物を化学式IXの化合物に転換するステッ
プを伴う。
転換は、還元を含むがこれに限られない方法により達成されうる。還元は、例えば酸化
白金(PtO)等の触媒の存在下で行われうる。還元触媒のモル当量は、化学式VII
Iの化合物に対して、約0.05〜約1.0モル当量の範囲でありうる。
ステップ(ii)で用いられうる溶媒には、例えばメタノール、エタノール、イソプロ
パノール、およびn−ブタノール等のアルコール類;例えば酢酸およびプロピオン酸等の
有機酸類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、およびn−
ブタノン等のケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、およびクロロホル
ム等のハロゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、および酢酸イソプロピル
等のエステル類;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、およびシク
ロヘキサン等の炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等の
エーテル類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(
DMSO)、およびジメチルアセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;または
その混合物を含むがこれに限られない。
ステップ(ii)の反応のための適切な温度は、約200℃未満、または約150℃未
満、または約100℃未満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありう
る。
ステップ(ii)の反応の適切な時間は、約30分〜約10時間またはそれ以上であり
うる。
ステップ(iii)は、化学式IIのシタグリプチン遊離塩基を提供するために、酸も
しくは塩基または触媒を用いて、化学式IXの化合物を転換するステップを伴う。
ステップ(iii)の転換は、公知技術により達成されうる。例えば、ステップ(ii
i)の転換は、例えばパラジウム炭素、炭素上のニッケル、および炭素上の水酸化パラジ
ウム等の触媒の存在下において、水素化により達成されうる。
ステップ(iii)で用いられうる溶媒には、例えばメタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、およびn−ブタノール等のアルコール類;例えば酢酸およびプロピオン酸等
の有機酸類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、およびn
−ブタノン等のケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、およびクロロホ
ルム等のハロゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、および酢酸イソプロピ
ル等のエステル類;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、およびシ
クロヘキサン等の炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、およびテトラヒドロフラン
等のエーテル類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシ
ド(DMSO)、およびジメチルアセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;ま
たはその混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(ii)の反応のための適切な温度は、約200℃未満、または約150℃未
満、または約100℃未満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありう
る。
ステップ(ii)の反応の適切な時間は、約30分〜約10時間またはそれ以上であり
うる。
ステップ(iv)は、化学式Iのシタグリプチンの酸付加塩を提供するために、化学式
IIのシタグリプチン遊離塩基を酸で任意に処理するステップを伴う。
ステップ(iv)のために適切な酸には、リン酸、塩酸、シュウ酸、臭化水素酸、酢酸
、蟻酸、クエン酸などが含まれるがこれに限られない。
化学式Iのシタグリプチンの酸付加塩の、シタグリプチン遊離塩基への転換も、予定さ
れる。
例えば、化学式I’のシタグリプチンリン酸塩を提供するために、シタグリプチン遊離
塩基がリン酸で処理されうる。反応では、用いられうるリン酸のモル当量は、シタグリプ
チン遊離塩基に対して、約0.5〜約2.0モル当量の範囲でありうる。
ステップ(vi)で得られた化学式Iのシタグリプチンの酸付加塩は、乾燥されうる。
乾燥は、箱形乾燥機、真空オーブン、エアーオーブン、流動床乾燥機、スピンフラッシュ
乾燥機、フラッシュ乾燥機などにおいて、大気圧または減圧下で行われうる。乾燥は、約
100℃未満、または約90℃未満、または約60℃未満、または約50℃未満の温度、
または任意の他の適切な温度で、大気圧または減圧下で行われうる。乾燥は、約1〜20
時間またはそれ以上の、任意の所望の時間行われうる。
任意に、シタグリプチンの塩が、公知技術のプロセスにより精製されうる。例えば、沈
殿、または適切な溶媒中においてスラリーを作製することにより、シタグリプチンの塩が
精製されうる。沈殿は、結晶化、貧溶媒の添加、または公知技術の任意の他の適切な方法
により達成されうる。
本出願に記載のプロセスに従って調製されるシタグリプチン遊離塩基およびその薬学的
に許容可能な塩は、プロセスまたは構造に関連する不純物を実質的に含まない。つまり、
シタグリプチン遊離塩基またはその薬学的に許容可能な塩に含まれる、対応するプロセス
または構造的な関連した不純物は、約0.5重量%未満、または約0.3重量%未満、ま
たは約0.2重量%未満、または約0.1重量%未満、または約0.05重量%未満であ
る。
本発明は、化学式VIの化合物の調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、
(i)1,1−カルボニルジイミダゾールの存在下で、化学式XIIIの2,4,5−
トリフルオロフェニル酢酸を、化学式XIIの2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−
4,6−ジオン(メルドラム酸)
Figure 2011507890

と反応させて、化学式XIの5−(1−ヒドロキシ−2−(2,4,5−トリフルオロフ
ェニル)−エチリデン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン
Figure 2011507890

を得るステップと;
(ii)ジイソプロピルエチルアミンの存在下で、化学式XIの化合物を化学式Xの3
−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,
3−a]ピラジンヒドロクロリド
Figure 2011507890

と反応させて、化学式VIの化合物を得るステップ
の少なくとも一つが含まれる。
ステップ(i)は、化学式XIIIの2,4,5−トリフルオロフェニル酢酸の、化学
式XIIの2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸)と
の縮合を伴う。
ステップ(i)において用いられうるメルドラム酸のモル当量は、化学式XIIIの化
合物に対して、約2.0モル当量未満、または約3.0モル当量未満、または約5.0モ
ル当量未満でありうる。
ステップ(i)において用いられうる塩基には、例えばトリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、ピリジン、イミダゾール、N−メチルモルホリン、ナトリウムメトキ
シド、ジイソプロピルアミン、1,1−カルボニルジイミダゾールなどの有機塩基類、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、および重炭酸カリウム等の無機
塩基類;またはその混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(i)において使用されうる有機溶媒には、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール、n−ブタノールなどのアルコール類;例えば酢酸、プロピオン酸など
の有機酸類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、n−ブタ
ノンなどのケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、クロロホルムなどの
ハロゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピルなどのエステ
ル類;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサンなどの
炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;例え
ばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、およ
びジメチルアセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;水;およびその混合物が
含まれるがこれに限られない。
ステップ(ii)の反応のための適切な温度は、約120℃未満、または約100℃未
満、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありうる。
ステップ(ii)の反応の適切な時間は、約30分〜約10時間またはそれ以上であり
うる。
ステップ(ii)は、化学式VIの化合物を提供するために、化学式XIの化合物を、
有機溶媒中でジイソプロピルエチルアミンの存在下で、化学式Xの3−トリフルオロメチ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾール[4,3−a]ピラジン
ヒドロクロリドと反応させるステップによる、化学式VIの化合物の調製を伴う。
化学式Xの3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−ト
リアゾール[4,3−a]ピラジンヒドロクロリドは、例えば、本明細書に記載の参照実
施例1のプロセスにより、または、米国特許第7,326,708号に開示されるように
調製されればよく、同特許は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
化学式Xの3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−ト
リアゾール[4,3−a]ピラジンヒドロクロリドのモル当量は、化学式XIの化合物に
対して、約3.0モル当量未満、または約2.0モル当量未満、または約1.0モル当量
未満でありうる。
ジイソプロピルエチルアミンのモル当量は、化学式XIの化合物に対して、約3.0モ
ル当量未満、または約2.0モル当量未満、または約1.0モル当量未満でありうる。
ステップ(iii)において用いられうる溶媒には、例えばメタノール、エタノール、
イソプロパノール、およびn−ブタノール等のアルコール類;例えば酢酸およびプロピオ
ン酸等の有機酸類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、お
よびn−ブタノン等のケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、およびク
ロロホルム等のハロゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、および酢酸イソ
プロピル等のエステル類;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、お
よびシクロヘキサン等の炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサンおよびテトラヒドロフ
ラン等のエーテル類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)、およびジメチルアセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒
;またはその混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(ii)の反応のための適切な温度は、約120℃未満、または約80℃未満
、または約60℃未満、または任意の他の適切な温度でありうる。
ステップ(ii)の反応の適切な時間は、約30分〜約10時間またはそれ以上であり
うる。
本発明のプロセスを用いて、化学式I’の無水結晶性リン酸二水素シタグリプチンが作
製されうる(以下ではForm Aとも称される)。
Figure 2011507890

Form Aは、開始温度が約201℃で吸熱ピークが約205.5℃である、示差走
査熱量測定(DSC)サーモグラムにより特徴づけられうる。
Form Aは、回折角2−θが約4.58、9.23、12.24、13.88、1
8.23、23.63、24.24、および26.68±0.2°でのXPRD特性ピー
クによっても特徴づけられうる。
Form Aは、実質的に図1に示すようなX線回折パターンによっても特徴づけられ
うる。
Form Aは、約100℃の温度まで約0.038%(0.01082mg)の重量
減少に対応する熱重量分析(TGA)曲線によっても特徴づけられうる(図3に示すとお
り)。
本発明は、Form Aの調製のためのプロセスも含み、このプロセスには、シタグリ
プチン遊離塩基を約6%未満の含水量を有する溶媒中においてリン酸で処理するステップ
が含まれる。
リン酸のモル当量は、シタグリプチン遊離塩基に対して、約2.0モル当量未満、また
は約1.0モル当量未満、または約0.5モル当量未満でありうる。溶媒は、溶媒中の水
の濃度が約6%未満の含水イソプロパノールでありうる。
シタグリプチン遊離塩基は、適切な溶媒に取り込まれ、これにリン酸が加えられうる。
内容物が、約70℃等、より高温で撹拌されうる。内容物が、約30℃に冷却されうる。
分離した固体が、デカンテーション、遠心分離、重力濾過、吸引濾過、または当技術分野
で公知の固体の回収のための他の技術等の従来技術により単離されうる。得られた産物は
、任意に乾燥されうる。乾燥は、箱形乾燥機、真空オーブン、エアーオーブン、流動床乾
燥機、スピンフラッシュ乾燥機、フラッシュ乾燥機などにおいて行われうる。乾燥は、約
100℃未満、または約90℃未満、または約60℃未満の温度、または任意の他の適切
な温度で、大気圧または減圧下で行われうる。乾燥は、約1〜20時間またはそれ以上等
、任意の所望の時間行われうる。
Form Aに加えて、本発明は、シタグリプチンの硫酸、臭化水素酸、メタンスルホ
ン酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、および乳酸塩を含
み、この塩は結晶形であり得、本発明のプロセスにより作成されうる。
例えば、約4.63、14.06、14.20、15.30、17.98、18.23
、18.79、19.23、21.95、23.23、26.29および26.73±0
.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン硫酸塩が、提供される。
結晶性シタグリプチン硫酸塩は、実質的に図4に示されるようなPXRDパターンにより
特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン硫酸塩は、約192℃のDSC吸熱ピークによ
っても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン硫酸塩は、実質的に図5に示されるよう
なDSCサーモグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン硫酸塩は、約0.
0029%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン硫酸塩
は、実質的に図6に示されるようなTGA曲線により特徴付けられうる。
例えば、約5.92、6.81、13.45、17.53、21.88、22.67、
24.39、25.03および26.41±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する
結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩が、提供される。結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩
は、実質的に図7に示されるようなPXRDパターンにより特徴付けられうる。結晶性シ
タグリプチン臭化水素酸塩は、約137℃のDSC吸熱ピークによっても特徴付けられう
る。結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩は、実質的に図8に示されるようなDSCサーモ
グラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩は、約4.178%
のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩は、
実質的に図9により示されるようなTGA曲線により特徴付けられうる。
例えば、約5.25、6.32、6.62、11.42、18.01、19.14およ
び23.91±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンメタン
スルホン酸塩が、提供される。結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩は、実質的に図
10に示されるようなPXRDパターンにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン
メタンスルホン酸塩は、約131℃のDSC吸熱ピークによっても特徴付けられうる。結
晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩は、実質的に図11に示されるようなDSCサー
モグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩は、約3.
386%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンメタンス
ルホン酸塩は、実質的に図12により示されるようなTGA曲線により特徴付けられうる
例えば、約6.42、7.61、10.25、12.58、19.51、19.80、
20.54、22.89、25.26および25.98±0.2°2θでPXRD特性ピ
ークを有する結晶性シタグリプチン酢酸塩が、提供される。結晶性シタグリプチン酢酸塩
は、実質的に図13に示されるようなPXRDパターンにより特徴付けられうる。結晶性
シタグリプチン酢酸塩は、約144℃のDSC吸熱ピークによっても特徴付けられうる。
結晶性シタグリプチン酢酸塩は、実質的に図14に示されるようなDSCサーモグラムに
より特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン酢酸塩は、約14.16%のTGA重量減
少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン酢酸塩は、実質的に図15により
示されるようなTGA曲線により特徴付けられうる。
例えば、約7.19、7.45、18.11、18.38、19.35、20.42、
21.81、22.61、24.11、24.63および27.51±0.2°2θでP
XRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン安息香酸塩が、提供される。結晶性シタ
グリプチン安息香酸塩は、実質的に図16に示されるようなPXRDパターンにより特徴
付けられうる。結晶性シタグリプチン安息香酸塩は、約155℃のDSC吸熱ピークによ
っても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン安息香酸塩は、実質的に図17に示され
るようなDSCサーモグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン安息香酸塩
は、約0.1163%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプ
チン安息香酸塩は、実質的に図18により示されるようなTGA曲線により特徴付けられ
うる。
例えば、約5.92、11.54、11.92、14.00、16.39、16.64
、19.40、22.21、24.00、28.11および28.26±0.2°2θで
PXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンシュウ酸塩が、提供される。結晶性シ
タグリプチンシュウ酸塩は、実質的に図19に示されるようなPXRDパターンにより特
徴付けられうる。結晶性シタグリプチンシュウ酸塩は、約98℃のDSC吸熱ピークによ
っても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンシュウ酸塩は、実質的に図20に示され
るようなDSCサーモグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンシュウ酸塩
は、約6.245%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチ
ンシュウ酸塩は、実質的に図21により示されるようなTGA曲線により特徴付けられう
る。
例えば、約13.06、13.50、15.73、17.04、17.35、17.5
7、20.15、24.35、25.15、25.76および26.35±0.2°2θ
でPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンコハク酸塩が、提供される。結晶性
シタグリプチンコハク酸塩は、実質的に図19に示されるようなPXRDパターンにより
特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンコハク酸塩は、約120℃のDSC吸熱ピーク
によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンコハク酸塩は、実質的に図20に示
されるようなDSCサーモグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンコハク
酸塩は、約0.8623%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグ
リプチンコハク酸塩は、実質的に図21により示されるようなTGA曲線により特徴付け
られうる。
例えば、約5.45、6.02、7.47、10.60、14.33、15.88、1
7.35、17.60、19.02、21.98、22.63および25.04±0.2
°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンマンデル酸塩が、提供される
。結晶性シタグリプチンマンデル酸塩は、実質的に図22に示されるようなPXRDパタ
ーンにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンマンデル酸塩は、約169℃のDS
C吸熱ピークによっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンマンデル酸塩は、実質
的に図23に示されるようなDSCサーモグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグ
リプチンマンデル酸塩は、約0.149%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる
。結晶性シタグリプチンマンデル酸塩は、実質的に図24により示されるようなTGA曲
線により特徴付けられうる。
例えば、約6.19、7.09、15.93、16.87、17.12、19.09、
21.87、24.15、25.26、26.00および26.19±0.2°2θでP
XRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンフマル酸塩が、提供される。結晶性シタ
グリプチンフマル酸塩は、実質的に図25に示されるようなPXRDパターンにより特徴
付けられうる。結晶性シタグリプチンフマル酸塩は、約187℃のDSC吸熱ピークによ
っても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンフマル酸塩は、実質的に図26に示され
るようなDSCサーモグラムにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプチンフマル酸塩
は、約0.238%のTGA重量減少によっても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチ
ンフマル酸塩は、実質的に図27により示されるようなTGA曲線により特徴付けられう
る。
例えば、約7.91、10.52、17.66、17.92、20.34、21.59
、23.87、24.62および25.75±0.2°2θでPXRD特性ピークを有す
る結晶性シタグリプチン乳酸塩が、提供される。結晶性シタグリプチン乳酸塩は、実質的
に図28に示されるようなPXRDパターンにより特徴付けられうる。結晶性シタグリプ
チン乳酸塩は、約151℃のDSC吸熱ピークによっても特徴付けられうる。結晶性シタ
グリプチン乳酸塩は、実質的に図29に示されるようなDSCサーモグラムにより特徴付
けられうる。結晶性シタグリプチン乳酸塩は、約0.06007%のTGA重量減少によ
っても特徴付けられうる。結晶性シタグリプチン乳酸塩は、実質的に図30により示され
るようなTGA曲線により特徴付けられうる。
本発明はシタグリプチンの塩の調製のためのプロセスを含み、このプロセスには、
(a)溶媒中のシタグリプチンの塩の溶液を提供するステップと;
(b)ステップ(a)の溶液から、シタグリプチンの塩を単離するステップと;
(c)シタグリプチンの結晶塩を回収し、これを任意に乾燥するステップ
の少なくとも一つが含まれる。
ステップ(a)は、溶媒中のシタグリプチンの塩の溶液を提供するステップを伴う
シタグリプチンの塩の溶液は、例えば、任意の形のシタグリプチンの塩を溶媒に溶解す
ることにより得られる。シタグリプチン遊離塩基を含む反応混合物を溶媒中で酸により処
理することによって得られてもよく、酸は、硫酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、酢酸
、安息香酸、シュウ酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸乳酸、またはその組み合わせで
ある。
ステップ(a)に用いられうる溶媒には、例えばメタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、およびn−ブタノール等のアルコール類;例えば酢酸およびプロピオン酸等の有
機酸類;例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、およびn−ブ
タノン等のケトン類;例えばジクロロメタン、エチレンジクロリド、およびクロロホルム
等のハロゲン化溶媒;例えば酢酸エチル、酢酸n−プロピル、および酢酸イソプロピル等
のエステル類;例えばトルエン、キシレン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、およびシクロ
ヘキサン等の炭化水素溶媒;例えば1,4−ジオキサンおよびテトラヒドロフラン等のエ
ーテル類;例えばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(D
MSO)、およびジメチルアセトアミド(DMA)等の非プロトン性極性溶媒;またはそ
の混合物が含まれるがこれに限られない。
ステップ(a)がシタグリプチンの塩の溶解を伴う場合には、溶解温度は、約100℃
未満、または約90℃未満、または約80℃未満、または約60℃未満、または約50℃
未満、または、化合物の安定性が損なわれず、透明な溶液が得られる限りにおいて、任意
の他の温度でありうる。
in situの塩形成の場合には、酸の添加のための適切な反応塊の温度は、約10
0℃未満、または約90℃未満、または約80℃未満、または約60℃未満、または約5
0℃未満、または、化合物の安定性が損なわれず、透明な溶液が得られる限りにおいて、
任意の他の温度でありうる。
ステップ(b)は、ステップ(a)の溶液からシタグリプチンの塩を単離するステップ
を伴う。
シタグリプチンの塩は、公知技術のプロセスにより、シタグリプチンの塩の溶液から単
離されうる。シタグリプチンの塩を回収するために用いうる様々な単離技術には、冷却、
濃縮、シード添加、および貧溶媒の添加による沈殿;蒸留;および蒸発が含まれるがこれ
に限られない。必要に応じて、溶液を冷却する前に、蒸発、蒸留等の従来法により溶液が
濃縮されうる。正確な冷却温度および完全な結晶化に要する時間は、当業者が容易に決定
でき、溶液またはスラリーの濃度および温度等のパラメータにも依存する。内容物を十分
に混合する、撹拌、または振盪、かき混ぜなどの他の方法が、結晶化を生じさせるために
用いられうる。
結晶の単離の間、懸濁液が、所望の収率および質の産物の完全な単離を達成するために
十分な時間維持されうる。そのような時間は、約1〜約48時間またはそれ以上に変動し
うる。
ステップ(c)は、シタグリプチンの結晶塩を回収し、それを任意に乾燥させるステッ
プを伴う
それから、結晶性固体が、重力または吸引による濾過、遠心分離、徐々の蒸発、または
任意の他の適切な技術等の技術のいずれかを用いて懸濁液から回収されうる。このように
して単離された結晶は、より高率の不純物を含む吸蔵された母液のごく一部を担持しうる
。必要に応じて、結晶が、母液および/または不純物を洗い流すために溶媒により洗浄さ
れればよく、得られた湿った結晶が任意に真空乾燥されうる。
ステップ(c)において得られた湿ったケーキは、任意に乾燥されうる。乾燥は、箱形
乾燥機、真空オーブン、エアーオーブン、流動床乾燥機、スピンフラッシュ乾燥機、フラ
ッシュ乾燥機などにおいて行われうる。乾燥は、約200℃未満、約20℃〜約80℃の
間、約30℃〜約60℃の間の温度、または任意の他の適切な温度で、大気圧または減圧
下で行われうる。乾燥は、産物の所望の質が達成されるまで、任意の所望の時間行われう
る。
本発明は、任意の個々の不純物を約0.1%未満含む、治療的に有効な量のシタグリプ
チンまたはその薬学的に許容可能な塩を、一つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤と共に含
む、医薬組成物を含む。
本発明による医薬組成物は、粉末、顆粒剤、ペレット、錠剤、およびカプセルを含む固
体経口剤形;シロップ剤、懸濁液、分散、およびエマルションを含む液体経口剤形;およ
び、溶液、分散、ならびに冷凍乾燥組成物を含む注射可能製剤として調製されうる。製剤
は、活性成分の即時放出、遅延放出、または調整放出用に構成されうる。即時放出組成物
は、従来型、分散可能、チュアブル、口腔溶解型、またはフラッシュメルト製剤でありう
る。調整放出組成物は、マトリックスおよび/または貯蔵システムを形成するための、親
水性および/または疎水性の放出速度制御物質を含みうる。医薬組成物は、直接混合、乾
式造粒、湿式造粒、押出、および/または球形化により調製されうる。医薬組成物は、非
コート、フィルムコート、糖コート、粉末コート、腸溶コート、または放出調整コート組
成物として提供されうる。
本発明の組成物は、一つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤を含む。本発明に有用な薬学
的に許容可能な賦形剤には、例えばデンプン、アルファ化デンプン、ラクトース、粉末セ
ルロース、微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、マンニトー
ル、ソルビトール、糖などの希釈剤;例えばアカシア、グアーガム、トラガカンタ、ゼラ
チン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、アルファ化デンプンなどの結合剤;例えばデンプン、デンプングリコール
酸ナトリウム、アルファ化デンプン、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、
コロイド状二酸化ケイ素などの崩壊剤;例えばステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム
、ステアリン酸亜鉛などの滑沢剤;例えばコロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤;例
えばアニオン性、カチオン性、または中性界面活性剤等の溶解性または湿潤促進剤;例え
ば様々な等級のシクロデキストリン類および樹脂類等の錯体形成剤;例えばヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
、エチルセルロース、メチルセルロース、様々な等級のメチルメタクリレート類、ワック
ス類などの放出速度制御剤が含まれるがこれに限られない。他の有用な薬学的に許容可能
な賦形剤には、被膜形成剤、可塑剤、着色剤、香味剤、甘味料、粘度促進剤、保存剤、酸
化防止剤などが含まれるがこれに限られない。
本出願の一定の具体的な態様および実施形態が、以下の実施例に関連して、より詳細に
説明されるが、実施例は例示の目的で提供されるにすぎず、出願の範囲をいかなる様式で
も制限するものと解釈されてはならない。
本明細書に報告されるPXRDデータは、1.5418Åの波長を有するCu Ka放
射線を用いて得られ、Bruker AXS D8 Advance Powder X
−ray Diffractometerを用いて得られた。
DSC分析は、TA InstrumentsからのDSC Q1000機器において
、10℃/分の傾斜で、60秒の変調時間および±1℃の変調温度で、行われた。開始温
度は0℃であり、終了温度は200℃であった。
TGA分析は、TGA Q500機器において、250℃まで10℃/分の傾斜で、行
われた。
参照実施例:化学式Xの3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1
,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンヒドロクロリドの調製
ステップA:N’−(2−クロロアセチル)−トリフルオロアセトヒドラジドの調製
水和ヒドラジン(15g、35重量%)は、混合されたアセトニトリル(22.5mL
)であり、約10℃に冷却される。エチルトリフルオロ酢酸(23.3g)を、1時間か
けて加える。得られた溶液を20℃に温め、約1時間撹拌する。溶液を0〜2℃に冷却す
る。50重量%のNaOH水溶液(7.88g)およびモノクロロ酢酸クロライド(22
.2g)を、2時間にわたり同時に反応溶液に加える。反応混合物を、15〜18℃に温
め、約5時間撹拌する。溶媒を減圧下で、約30℃で留去する。水(50mL)および酢
酸エチル(100mL)を、得られた粗製物に加える。有機層および水層を分離し、水層
を酢酸エチル(2×50mL)で洗浄する。有機層をあわせ、水(2×50mL)で洗浄
後、15%塩化ナトリウム溶液(2×50mL)で洗浄する。あわせた有機層を、硫酸ナ
トリウム上で乾燥する。溶媒を減圧下で完全に留去して、標記化合物を得る(収率:98
.3%)。
ステップB:5−トリフルオロメチル−2−クロロメチル−1,3,4−オキサジアゾ
ールの調製
N’−(2−クロロアセチル)−トリフルオロアセトヒドラジド(60g)およびアセ
トニトリル(120mL)を、丸底フラスコに充填し、約0℃に冷却する。オキシ塩化リ
ン(27.1g)を、約15分間溶液に加える。反応混合物を約80℃に加熱し、約28
時間撹拌する。別の容器において、酢酸イソプロピル(180mL)および水(180m
L)を混合し、0℃に冷却する。反応スラリーを、この溶液にゆっくり加える。有機層を
分離し、5%の重炭酸ナトリウム溶液(180mL)で、最後に20%塩化ナトリウム溶
液(180mL)で、洗浄する。有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥する。溶媒を減圧下
で完全に留去して、標記化合物を得る(収率:82.2%)。
ステップC:N’−((Z)−ピペラジン−2−イリデン)−トリフルオロアセトヒド
ラジドの調製
メタノール(305mL)中のエチレンジアミン(89g)の溶液を撹拌し、約45分
にわたり−20℃に冷却する。5−(トリフルオロメチル)−2−(クロロメチル)−1
,3,4−オキサジアゾール(79g)を、−20℃で90分にわたり溶液にゆっくり加
える。得られたスラリーを、−20℃で約90分間撹拌する。エタノール(482mL)
を加え、スラリーを−5℃に温める。約2時間−5℃で撹拌後、固体を濾過し、エタノー
ル(79mL)で洗浄し、約55℃で乾燥して、標記化合物を得る(収率:46.8%)
ステップD:3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−a]ピラジンヒドロクロリド(化学式X)の調製
メタノール(170mL)中のN’−((Z)−ピペラジン−2−イリデン)−トリフ
ルオロアセトヒドラジド(41g)の懸濁液を撹拌し、約55℃に加熱する。塩化水素(
21mL)を反応混合物に加え、約2時間撹拌する。溶液を20℃に冷却し、メチルte
rt−ブチルエーテル(423mL)をそれに加える。溶液をさらに0℃に冷却し、約1
時間撹拌する。固体を濾過し、エタノールおよびメチルtert−ブチルエーテルの混合
物(82mL)で洗浄し、約45℃で乾燥して、標記化合物を得る(収率:90.7%)
実施例1:5−(1−ヒドロキシ−2−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−エチ
リデン)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(化学式XI)の調

2,4,5−トリフルオロフェニル酢酸(30g)、テトラヒドロフラン(360mL
)、約50℃の1,1−カルボニルジイミダゾール(25.5g)、およびメルドラム酸
(22.7g)をあわせる。混合物を、約5時間同じ温度で撹拌する。それから、反応塊
を約30℃に冷却する。酢酸イソプロピル(180mL)および水(180mL)を加え
、約30分間撹拌する。反応塊を約0℃に冷却し、36%の塩酸水溶液を用いてpHを約
2.4に調節する。有機層を分離し、0.1N塩酸水溶液で洗浄し、完全に留去する。得
られた残留物に、n−ヘプタン(140mL)および酢酸イソプロピル(70mL)を、
約30℃で加え、約0℃で約90分間撹拌する。分離した固体を濾過し、n−ヘプタン(
20mL)および酢酸イソプロピル(10mL)の混合物で洗浄する。湿ったケーキを約
50℃で約4時間乾燥して、標記化合物を得る(収率:60.1%;HPLCによる純度
:98.0%)。
実施例2:7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブ
チル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリア
ゾロ[4,3−a]ピラジン(化学式VI)の調製
5−(1−ヒドロキシ−2−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−エチリデン)−
2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(10g)、3−トリフルオロ
メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジ
ンヒドロクロリド(7.2g)、ジイソプロピルエチルアミン(4.5g)、および酢酸
イソプロピル(100mL)の混合物を、約85℃に加熱し、約4時間撹拌する。それか
ら、反応塊を約30℃に冷却し、水(90mL)でクエンチする。有機層を分離し、5%
の塩化ナトリウム溶液(3×50mL)で洗浄し、減圧下で完全に留去して、12gの標
記化合物を得る(収率:93.3%;HPLCによる純度:95.7%)。
実施例3:7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル
)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1
,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化学式V)の調製
7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3
−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,
3−a]ピラジン(22.1g)、酢酸アンモニウム(25g)、メタノール(220m
L)、およびアンモニア水(22mL)の混合物を、約55℃に加熱し、約6時間撹拌す
る。それから反応塊を30℃に冷却し、溶解されない粒子を濾過除去する。濾過液を減圧
下で完全に留去する。残留物にエタノール(25mL)を加え、混合物を約30℃で約3
0分間撹拌する。固体を濾過し、エタノール(5mL)で洗浄し、乾燥して、標記化合物
を得る(収率:75%;HPLCによる純度:96.7%)。
実施例4:7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル
)−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,
4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化学式IV)の調製
メタノール(135ml)、7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリ
フルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−
テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(13.5gm)、シア
ノ水素化ホウ素ナトリウム(2.5g)、およびメタノール性塩化水素(35mL)のp
H約4.5の混合物を、約30℃で約5時間撹拌する。溶媒を完全に留去し、水(50m
L)を残留物に加える。酢酸エチル(150mL)により、抽出を行う。得られた有機層
を完全に留去して、標記化合物を得る(収率:99.9%;HPLCによる純度:92.
25%)。
実施例5:シタグリプチン ジ−p−トリル−L−酒石酸塩の調製。
メタノール(390mL)、水(80mL)、7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(
2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7
,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(13g)、およ
びジ−p−トリル−L−酒石酸(13g)の混合物を、約24時間撹拌する。分離した固
体を濾過除去し、エタノール(15mL)で洗浄し、約45℃で乾燥して、標記化合物を
得る(収率:66.3%;HPLCによる純度:99.93%)。
実施例6:シタグリプチンリン酸一水和物(化学式I)の調製
10%の水酸化ナトリウム溶液(1mL)を、酢酸エチル(10mL)、水(5mL)
、シタグリプチン ジ−p−トリル−L−酒石酸塩(0.4g)の混合物に撹拌下で、約
5℃で加える。混合物を、約30分間撹拌する。層を分離し(seperated)、水
層を酢酸エチル(10mL)で抽出する。あわせた有機層を完全に留去して、0.2gm
のシタグリプチン遊離塩基を得る。
シタグリプチン遊離塩基を、イソポピル(isopopyl)アルコール(5mL)お
よび水(0.2mL)の混合物に溶解し、これに85%のリン酸(0.056g)を加え
る。内容物を、約30分間約70℃に加熱し、それから約30℃に冷却し、約15時間撹
拌する。分離した(seperated)固体を濾過し、イソポピル(isopopyl
)アルコール(1mL)で洗浄し、約3時間約50℃で乾燥して、標記化合物を得る(収
率:68%;HPLCによる純度:99.87%;SOR:−20.7℃(c=水中1%
))。
実施例7:(Z)−7−(1−オキソ−3((R)−1−フェニルエチルアミノ)−4
−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(
化学式VIII)の調製
イソプロパノール(10mL)、7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフ
ルオロフェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ
−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(2g)、およびR−1−フェニルエ
タンアミンの混合物を、約40℃に加熱する。酢酸(0.15mL)を加え、約5時間撹
拌する。溶媒を完全に留去して、標記化合物を得る(収率:99.7%;m/z:510
(m+1))。
実施例8:7−(1−オキソ−3((R)−((R)−1−フェニルエチルアミノ))
−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5
,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(化学式
IX)の調製
テトラヒドロフラン(80ml)、メタノール(20ml)、(Z)−7−(1−オキ
ソ−3((R)−1−フェニルエチルアミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニ
ル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−
1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(8g)、および酸化白金(1.0g)
をオートクレーブ容器に充填し、内容物を約40℃に加熱する。約12〜14kg/cm
のHガス圧力をかけ、約10時間同じ温度で維持する。それから反応塊を約30℃に
冷却した後、触媒を濾過除去する。濾過液を減圧下で完全に留去し、8.2gmの標記化
合物を得る。
実施例9:シタグリプチン(化学式II)の調製
テトラヒドロフラン(10mL)、メタノール(10mL)、7−(1−オキソ−3(
(R)−((R)−1−フェニルエチルアミノ))−4−(2,4,5−トリフルオロフ
ェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2
,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(2g)、蟻酸(2mL)、20%の水酸化パ
ラジウム炭素(0.5g)、および水(2mL)を丸底フラスコに充填し、内容物を約6
時間約60℃に加熱する。それから反応塊を約30℃に冷却し、触媒を濾過する。濾過液
を減圧下で完全に留去する。水(10mL)および酢酸エチル(20mL)を残留物に加
え、それを約0℃に冷却する。リン酸(0.4g)を反応塊に加え、層を分離する。水層
を約0℃に冷却し、塊のpHが約12.0に達するまで、5%の水酸化ナトリウムを加え
る。それから塊を酢酸エチル(20mL)で抽出し、酢酸エチル層を完全に留去して、標
記化合物を得る(収率:79.4%)。
実施例10:シタグリプチンリン酸一水和物(化学式I)の調製
化学式IIの7−[(3R)−3−アミノ−1−オキソ−4−(2,4,5−トリフル
オロフェニル)ブチル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−3−(トリフルオロメチル)
−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(0.4g)、イソプロパノール(5
mL)、水(0.4mL)、およびリン酸(0.11g)を充填し、約3時間約70℃に
加熱する。それから反応塊を約30℃に冷却し、約10時間撹拌する。分離した固体を濾
過し、減圧下にて約45℃で約4時間乾燥して、標記化合物を得る(収率:68%;HP
LCによる純度:96.67%;キラルHPLCによる純度:99.19%;m/z:4
08(m+1);SOR:−21℃(c=水中1%))。
実施例11:シタグリプチン(化学式II)の調製
10%の水酸化ナトリウム溶液(10mL)を、7−(1−オキソ−3−((R)−ア
ミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン
ジ−p−トリル−L−酒石酸塩(8.5g)、および酢酸エチル(30mL)の混合物に
約10℃で加える。混合物を、透明になるまで同じ温度で撹拌する。それから層を分離(
seperated)し、有機層を完全に留去する。イソプロパノール(5mL)を加え
、溶液が透明になるまで撹拌する。溶液に、n−ヘプタン(25mL)を加え、約9時間
撹拌する。固体を濾過し、n−ヘプタン(5mL)で洗浄し、減圧下で乾燥して、標記化
合物を得る(収率:99.5%)。
実施例12:シタグリプチンリン酸一水和物(化学式I)の調製
7−(1−オキソ−3−((R)−アミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニ
ル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4
−トリアゾロ[4,3−a]ピラジン(2gm)、水(2mL)、イソプロパノール(4
mL)、および85%リン酸(0.567g)の混合物を、約75℃に加熱し、混合物が
透明になるまで撹拌する。それから混合物を約68℃に冷却し、約2時間撹拌する。これ
をさらに約4℃に冷却し、一晩撹拌する。イソプロパノール(14mL)を加え、約1時
間撹拌する。固体を濾過し、イソプロパノール(4.5mL)および水(0.5mL)の
混合物で洗浄して、標記化合物を得る(収率:93.38%;HPLCによる純度:99
.96%)。
実施例13:無水結晶性シタグリプチンリン酸二水素(Form A)の調製
10%の水酸化ナトリウム溶液(15mL)を、酢酸エチル(25mL)、水(20m
L)、およびシタグリプチン ジ−p−トリル−酒石酸塩(8.0g)の混合物に、撹拌
下にて約5℃で加える。混合物を、約30分間撹拌する。層を分離し、水層を酢酸エチル
(50mL)で抽出する。あわせた有機層を完全に留去して、4.1gのシタグリプチン
遊離塩基を得る。
シタグリプチン遊離塩基を、イソプロパノール(80mL)および水(4.0mL)の
混合物に溶解する。85%のリン酸(1.13g)を加える。内容物を、約30分間約7
0℃に加熱し、それから約30℃に冷却し、約15時間撹拌する。分離した固体を濾過し
、イソプロパノール(1mL)で洗浄し、約50℃で約3時間乾燥して、標記化合物を得
る(収率:85.6%;HPLCによる純度:99.96%)。
実施例14:シタグリプチン硫酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(75mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約15分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。硫酸(1.2g)を加
え、反応混合物を約1時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約22時間撹拌す
る。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、減圧下にて約40℃
で約1.5時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:6.0g;MC:0.84%w/w
;HPLC純度:99.98%)。
実施例15:シタグリプチン臭化水素酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(75mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約30分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。臭化水素酸(2.1g
)を加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約22
時間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、減圧下に
て約35℃で約1.25時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:4.0g;MC:2.
40%w/w;HPLC純度:99.70%)。
実施例16:シタグリプチンメタンスルホン酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(50mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約20分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。メタンスルホン酸(1
.11g)を加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し
、約16時間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、
減圧下にて約45℃で約2.5時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:6.0g;MC
:0.97%w/w;HPLC純度:99.92%)。
実施例17:シタグリプチン酢酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(75mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約20分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。酢酸(0.73g)を
加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約8.5時
間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、減圧下にて
約30℃で約3.5時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:5.6g;MC:0.79
%w/w;HPLC純度:99.81%)。
実施例18:シタグリプチン安息香酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(75mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約20分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。安息香酸(1.49g
)を加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約21
.5時間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、減圧
下にて約40℃で約1.5時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:5.9g;MC:0
.80%w/w;HPLC純度:99.82%)。
実施例19:シタグリプチンシュウ酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(75mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約30分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。水(5mL)に溶解さ
れたシュウ酸(1.54g)を加え、反応混合物を約1時間還流する。反応混合物を約3
0℃に冷却し、約22時間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL
)で洗浄し、減圧下にて約40℃で約2.5時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:5
.8g;MC:6.54%w/w;HPLC純度:99.95%)。
実施例20:シタグリプチンコハク酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(50mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約30分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。コハク酸(1.44g
)を加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約23
時間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、減圧下に
て約50℃で約3時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:4.0g;MC:1.79%
w/w;HPLC純度:99.72%)。
実施例21:シタグリプチンマンデル酸塩の調製
シタグリプチン(4g)およびイソプロパノール(60mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約30分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。マンデル酸(1.49
g)を加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約2
1.5時間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(4mL)で洗浄し、減
圧下にて約45℃で約2時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:4.4g;MC:0.
51%w/w;HPLC純度:99.56%)。
実施例22:シタグリプチンフマル酸塩の調製
シタグリプチン(4g)およびイソプロパノール(60mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約30分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。フマル酸(1.14g
)を加え、反応混合物を約2時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約21時間
撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(4mL)で洗浄し、減圧下にて約
45℃で約2時間乾燥して、標記化合物を得る(収量:4.0g;MC:1.05%w/
w;HPLC純度:99.47%)。
実施例23:シタグリプチン乳酸塩の調製
シタグリプチン(5g)およびイソプロパノール(75mL)を丸底フラスコに充填し
、混合物を約20分間約80℃に加熱して、透明な溶解物を得る。乳酸(1.10g)を
加え、反応混合物を約1.5時間還流する。反応混合物を約30℃に冷却し、約8.5時
間撹拌する。分離した固体を濾過し、イソプロパノール(5mL)で洗浄し、減圧下にて
約45℃で約2時間乾燥して、標記化合物を得る。(収量:4.0g;MC:0.62%
w/w;HPLC純度:99.75%)。

Claims (18)

  1. シタグリプチンまたはその塩の調製のためのプロセスであって、
    (1)7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第一試薬と反応させ、7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを得るステップと;
    (2)該7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブト−2−エニル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第二試薬を用いて、7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンに転換するステップと;
    (3)該7−(1−オキソ−3−アミノ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、第三試薬を用いて処理して、7−(1−オキソ−3((R)−アミノ)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−(トリフルオロメチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンのジアステレオマー塩を得るステップと:
    (4)該ジアステレオマー塩を単離するステップと;
    (5)該ジアステレオマー塩を酸または塩基で処理して、シタグリプチン遊離塩基を得るステップ
    を含む、プロセス。
  2. 前記第一試薬が、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、炭酸アンモニウム、蟻酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、ホルムアミド、メタノール性アンモニアまたはエタノール性アンモニアと組み合わせた蟻酸アンモニウム、イソプロパノールアンモニアと組み合わせた蟻酸アンモニウム、アンモニア水と組み合わせた蟻酸アンモニウム、蟻酸と組み合わせた蟻酸アンモニウム、蟻酸と組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびイソプロパノールアンモニアと組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびメタノール性アンモニアと組み合わせたホルムアミド、蟻酸およびアンモニア水と組み合わせたホルムアミド、またはそれらの混合物である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記第二試薬が、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、ビトライド、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、パラジウム炭素、ラネーニッケル、酸化白金、または亜鉛−酢酸である、請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 前記第三試薬が、S−(+)−マンデル酸、R−(−)−マンデル酸、(1S)−(+)−カンファー−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンファー−10−スルホン酸、L−リンゴ酸、D−リンゴ酸、L−マレイン酸、D−マレイン酸、(−)−ナプロキセン、(+)−ナプロキセン、(−)−イブプロフェン、(+)−イブプロフェン、(1R)−(+)−3−ブロモカンファー−10−スルホン酸、(1S)−(−)−3−ブロモカンファー−10−スルホン酸、L−(+)−酒石酸、D−(−)−酒石酸、(+)−ジベンゾイル−D−酒石酸、(−)−ジベンゾイル−L−酒石酸、(+)−ジパラ−トリル−D−酒石酸、(−)−ジパラ−トリル−L−酒石酸、L−(−)−ピログルタミン酸、L−(+)−ピログルタミン酸、(−)−乳酸、L(+)−乳酸、L−リシン、D−リシン、またはそれらの混合物である、請求項1〜3のいずれかに記載のプロセス。
  5. シタグリプチン遊離塩基をシタグリプチンの酸付加塩に転換するステップをさらに含み、該酸が、リン酸、塩酸、シュウ酸、臭化水素酸、酢酸、蟻酸、またはクエン酸である、請求項1〜4のいずれかに記載のプロセス。
  6. 前記シタグリプチンの酸付加塩が、リン酸二水素シタグリプチンである、請求項5に記載のプロセス。
  7. シタグリプチンまたはその塩の調製のための立体選択的プロセスであって、
    (i)7−(1,3−ジオキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−ブチル)−3−トリフルオロメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピラジンを、キラル試薬と反応させて、化学式VIII
    Figure 2011507890
    の化合物(式中、RはC〜Cアルキルである)を生成するステップと;
    (ii)化学式VIIIの化合物を、化学式IX
    Figure 2011507890
    の化合物(式中、Rは上に定義されるとおりである)に、転換するステップと;
    (iii)、酸もしくは塩基または触媒を用いて化学式VIIIの化合物を転換して、シタグリプチン遊離塩基を得るステップと;
    (iv)該シタグリプチン遊離塩基を酸で任意に処理して、シタグリプチンの酸付加塩を得るステップと
    を含む、プロセス。
  8. 前記キラル試薬が、(R)−1−フェニルエチルアミンである、請求項7に記載のプロセス。
  9. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約4.63、14.06、14.20、15.30、17.98、18.23、18.79、19.23、21.95、23.23、26.29および26.73±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン硫酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  10. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.92、6.81、13.45、17.53、21.88、22.67、24.39、25.03および26.41±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン臭化水素酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  11. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.25、6.32、6.62、11.42、18.01、19.14および23.91±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンメタンスルホン酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  12. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約6.42、7.61、10.25、12.58、19.51、19.80、20.54、22.89、25.26および25.98±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン酢酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  13. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約7.19、7.45、18.11、18.38、19.35、20.42、21.81、22.61、24.11、24.63および27.51±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン安息香酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  14. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.92、11.54、11.92、14.00、16.39、16.64、19.40、22.21、24.00、28.11および28.26±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンシュウ酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  15. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約13.06、13.50、15.73、17.04、17.35、17.57、20.15、24.35、25.15、25.76および26.35±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンコハク酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  16. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約5.45、6.02、7.47、10.60、14.33、15.88、17.35、17.60、19.02、21.98、22.63および25.04±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンマンデル酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  17. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約6.19、7.09、15.93、16.87、17.12、19.09、21.87、24.15、25.26、26.00および26.19±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチンフマル酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
  18. 前記シタグリプチンまたはその塩が、約7.91、10.52、17.66、17.92、20.34、21.59、23.87、24.62および25.75±0.2°2θでPXRD特性ピークを有する結晶性シタグリプチン乳酸塩である、請求項1または7に記載のプロセス。
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