JP2011502099A - 牽引ローラ装置およびガラスシートの張力を制御する方法 - Google Patents

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Abstract

ガラスシートの製造中に、ガラスシートの横方向延伸張力および下方向延伸張力を制御することが可能な牽引ローラ装置および方法がここに記述される。一実施の形態において、牽引ローラ装置は、第1切り株状駆動ローラ対、第2切り株状駆動ローラ対および制御装置(プログラマブル論理制御装置など)を含み、制御装置は第1および第2の切り株状駆動ローラ対を制御して、ガラスシートの第1エッジ部分を第1切り株状駆動ローラ対に関連する2つの鉛直下向き傾斜ローラ間で延伸し、ガラスシートの反対側の第2エッジ部分を第2切り株状駆動ローラ対に関連する2つの鉛直下向き傾斜ローラ間で延伸する。所望であれば、牽引ローラ装置は(第1および第2の切り株状駆動ローラの下方に位置する)牽引ローラアセンブリを含んでもよいし、または(第1および第2の切り株状駆動ローラ対の下方に位置する)別の組の切り株状駆動ローラ対を含んでもよい。

Description

関連出願の説明
本書は、牽引ローラ装置およびガラスシートの張力を制御する方法として2007年10月29日に出願された、同一出願人による同時係属の米国特許出願第11/978,333号に関し、その利益を主張するものである。
本発明は、ガラスシート製造中に、ガラスシートの横方向延伸張力および下方向延伸張力を制御することが可能な牽引ローラ装置に関する。
コーニング社は、フラットパネルディスプレイのような種々の装置に用いることができる高品質の薄いガラスシートを形成するための、フュージョンプロセス(例えば、オーバーフローダウンドロープロセス)として知られるプロセスを開発した。フュージョンプロセスによって製造されたガラスシートの表面は、他の方法によって製造されたガラスシートに比べて優れた平坦度と平滑性を有しているため、フュージョンプロセスは、フラットパネルディスプレイに使用されるガラスシートの製造に好ましい技術である。フュージョンプロセスについては、その内容が参照により本書に組み込まれる、特許文献1および特許文献2に記述されている。
図1(従来技術)を参照すると、フュージョンプロセスを実施し、従来の牽引ローラ装置140を用いてガラスシート105を製造する、例示的なガラス製造システム100の概略図が示されている。ガラス製造システム100は、溶解槽110、清澄槽115、混合槽120(例えば、攪拌チャンバ120)、送出槽125(例えば、ボウル125)、成形槽135(例えば、アイソパイプ135)、牽引ローラ装置140および移動アンビル装置(TAM)150を備えている。
溶解槽110ではガラスバッチ材料が矢印112で示すように導入され、溶解されて溶融ガラス126を形成する。清澄槽115(例えば、清澄管115)は、溶解槽110から溶融ガラス126(この時点では図示なし)を受け入れる高温の処理領域を有し、ここで気泡が溶融ガラス126から除去される。清澄槽115は、清澄器−攪拌チャンバ接続管122によって混合槽120(例えば、攪拌チャンバ120)に接続される。さらに、混合槽120は攪拌チャンバ−ボウル接続管127によって送出槽125に接続される。送出槽125は溶融ガラス126を、下降管130を通して入口132から成形槽135(例えば、アイソパイプ135)内へと送出する。
成形槽135について、より詳細に図2(従来技術)に示す。成形槽135は、溶融ガラス126を受け入れる開口部136を含み、溶融ガラス126は、トラフ137へと流れ込んだ後に溢れ出し、2つの側面138aおよび138bを下降して、底部139として知られる位置で融合する。底部139は、2つの側面138aおよび138bが合流する位置であり、2つの溢れ出た溶融ガラス126の壁はここで再結合(例えば、再融合)して従来の牽引ローラ装置140により下方に延伸され、ガラスシート105が形成される。その後、延伸されたガラスシート105はTAM150を用いて罫書きされ、個別のガラスシート片155に分割することができる。
図2(従来技術)に示すように、例示の従来の牽引ローラ装置140は、第1牽引ローラ142(圧縮可能な耐熱性ローラカバーで被覆された2つの端部142aおよび142bを有する)および第2牽引ローラ144(圧縮可能な耐熱性ローラカバーで被覆された2つの端部144aおよび144bを有する)を備え、これらの牽引ローラは、ガラスシート105を横断して延在し、ガラスシート105のエッジ105aおよび105bを延伸する(注:図2は正確な縮尺ではない)。従来の牽引ローラ装置140は、さらに第1牽引ローラ142に作動的に接続された第1モータ146と、第2牽引ローラ144に作動的に接続された第2モータ148を有する。さらに、従来の牽引ローラ装置140は、モータ146および148の速度(1分間当たりの回転数)を制御して2つの牽引ローラ142および144にガラスシート105(この時点では粘弾性ガラスシート105)を所望の最終厚さまで延伸すなわち引き伸ばしさせる装置149(コンピュータ、プログラマブル論理制御装置、可変周波数駆動など)を有する。また、従来の牽引ローラ装置140は一対の露出したアイドリングローラ152および154(第1および第2の牽引ローラ142および144の下方に位置する)を含んでもよく、このアイドリングローラ152および154が備える端部152a、152b、154aおよび154bは、TAM150がガラスシート105に罫書きし、罫書きされたガラスシート105が個別のガラスシート155(図1参照)に分割されるときに、ガラスシート105を安定させ、その動きを抑える助けとなる(注:明瞭にするため、牽引ローラ142、144、152および154を保持するブラケット/支持体は図示しなかった)。
米国特許第3,338,696号明細書 米国特許第3,682,609号明細書
従来の牽引ローラ装置140はガラスシート105を所望の厚さに延伸するためによく機能しているが、ガラスシートを延伸すると同時にその平坦度を改善し、かつガラスシート内部の残留応力をも低減し得るような新しい改良された牽引ローラアセンブリの開発が未だ望まれている。本発明の牽引ローラ装置および方法は、こういった特定の要望やその他の要望を満足させることができた。
一態様において、本発明は、第1切り株状ローラ対、第2切り株状ローラ対および制御装置(プログラマブル論理制御装置など)を有する牽引ローラ装置を含み、この制御装置が第1切り株状ローラ対および第2切り株状ローラ対を制御して、ガラスシートの第1エッジ部分を第1切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸し、かつガラスシートの反対側の第2エッジ部分を第2切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸する。第1および第2の切り株状ローラ対に関連するローラは、ガラスシートに対し鉛直下向きに傾斜したローラでもよいし、または水平のローラでもよい。所望であれば、牽引ローラ装置は(第1および第2の切り株状ローラ対の下方に位置する)牽引ローラアセンブリを含んでもよいし、または(第1および第2の切り株状ローラ対の下方に位置する)2つの追加の切り株状ローラ対を含んでもよい。
別の態様において、本発明はガラスシートを製造する方法を含み、この方法とは、(1)バッチ材料を溶解しガラスシートを形成する工程、(2)ガラスシートを牽引ローラ装置に送出する工程、および、牽引ローラ装置を用いてガラスシートを延伸する工程、によるものである。牽引ローラ装置は、第1切り株状ローラ対、第2切り株状ローラ対および制御装置(プログラマブル論理制御装置など)を含み、この制御装置が第1切り株状ローラ対および第2切り株状ローラ対を制御して、ガラスシートの第1エッジ部分を第1切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸し、かつガラスシートの反対側の第2エッジ部分を第2切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸する。第1および第2の切り株状ローラ対に関連するローラは、ガラスシートに対し鉛直下向きに傾斜したローラでもよいし、または水平のローラでもよい。所望であれば、牽引ローラ装置は(第1および第2の切り株状ローラ対の下方に位置する)牽引ローラアセンブリを含んでもよいし、または(第1および第2の切り株状ローラ対の下方に位置する)2つの追加の切り株状ローラ対を含んでもよい。
さらに別の態様において、本発明はガラス製造システムを含み、このガラス製造システムは、(1)バッチ材料を溶解しかつ溶融ガラスを形成する少なくとも1つの槽、(2)溶融ガラスを受け入れかつガラスシートを形成するアイソパイプ、および、(3)ガラスシートを受け入れ、その後このガラスシートを延伸する牽引ローラ装置、を備えている。牽引ローラ装置は、第1切り株状ローラ対、第2切り株状ローラ対および制御装置(プログラマブル論理制御装置など)を含み、この制御装置が第1切り株状ローラ対および第2切り株状ローラ対を制御して、ガラスシートの第1エッジ部分を第1切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸し、かつガラスシートの反対側の第2エッジ部分を第2切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸する。第1および第2の切り株状ローラ対に関連するローラは、ガラスシートに対し鉛直下向きに傾斜したローラでもよいし、または水平のローラでもよい。所望であれば、牽引ローラ装置は(第1および第2の切り株状ローラ対の下方に位置する)牽引ローラアセンブリを含んでもよいし、または(第1および第2の切り株状ローラ対の下方に位置する)2つの追加の切り株状ローラ対を含んでもよい。
本発明のさらなる態様のいくつかについて、以下の詳細な説明、図面、および任意の請求項で説明するが、このいくつかは、詳細な説明から導かれるであろうし、あるいは本発明を実施することにより分かるであろう。前述の一般的な説明、および以下の詳細な説明の両方は、単に説明のための例示であり、開示される本発明を制限するものではないことを理解されたい。
以下の詳細な説明を添付の図面とともに参照することにより、本発明をより完全に理解できるであろう。
(従来技術)ガラスシートを製造するために用いられる、例示のガラス製造システムおよび従来の牽引ローラ装置を示す図 (従来技術)従来の牽引ローラ装置を示す図 ガラスシートを製造するために用いられる、本発明による例示のガラス製造システムおよび新たな牽引ローラ装置を示す図 本発明の第1の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第1の実施形態による実験結果を示す図 本発明の第1の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第1の実施形態による実験結果を示す図 本発明の第1の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第1の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第1の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第1の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第2の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第2の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第2の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第2の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第2の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第3の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第3の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第3の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第3の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第4の実施形態による牽引ローラ装置を示す図 本発明の第4の実施形態による牽引ローラ装置を示す図
図3〜7を参照すると、本発明により構成および操作される牽引ローラ装置440、540、640および740の実施形態がいくつか開示されている。各牽引ローラ装置440、540、640および740は、ダウンドロー・フュージョンプロセスを用いてガラスシート305を製造するガラス製造システム300内で用いられるものとしてここで説明されるが、ガラスシート305を延伸する任意のガラス製造システム内で各牽引ローラ装置440、540、640および740を使用し得ることを理解されたい。従って、本発明の牽引ローラ装置440、540、640および740は、限定された手法に解釈されるべきではない。
図3を参照すると、本発明により、フュージョンプロセスおよび新たな牽引ローラ装置440、540、640または740を用いてガラスシート305を製造している、例示のガラス製造システム300の概略図が図示されている。ガラス製造システム300は、溶解槽310、清澄槽315、混合槽320(例えば、攪拌チャンバ320)、送出槽325(例えば、ボウル325)、 成形槽335(例えば、アイソパイプ335)、牽引ローラ装置440、540、640または740およびTAM350を含んでいる。
溶解槽310ではガラスバッチ材料が矢印312で示すように導入され、溶解されて溶融ガラス326を形成する。清澄槽315(例えば、清澄管315)は、溶解槽310から溶融ガラス326(この時点では図示なし)を受け入れる高温の処理領域を有し、ここで気泡が溶融ガラス326から除去される。清澄槽315は、清澄器−攪拌チャンバ接続管322によって混合槽320(例えば、攪拌チャンバ320)に接続される。さらに、混合槽320は攪拌チャンバ−ボウル接続管327によって送出槽325に接続される。送出槽325は溶融ガラス326を、下降管330を通して入口332から成形槽335(例えば、アイソパイプ335)内へと送出する。成形槽335は、溶融ガラス326を受け入れる開口部336を含み、溶融ガラス326は、トラフ337へと流れ込んだ後に溢れ出し、2つの側面338aおよび338bを下降して、底部339として知られる位置で融合する。底部339は、2つの側面338aおよび338bが合流する位置であり、2つの溢れ出た溶融ガラス326の壁はここで再結合(例えば、再融合)して牽引ローラ装置440、540、640または740により下方に延伸され、ガラスシート305が形成される。その後、延伸されたガラスシート305はTAM350を用いて罫書きされ、個別のガラスシート片355に分割される。
ガラス製造システム300、特に前述の構成要素310、315、320、325、335および350は、互いに接続され、新たな牽引ローラ装置440、540、640および740が従来の牽引ローラ装置140を顕著に改良したものであること以外は、図1に示したガラス製造システム100に関して上述した対応する構成要素110、115、120、125、135および150と同様に機能する。後述するように、新たな牽引ローラ装置440、540、640および740は、ガラスシート305の横方向に延伸する張力および/または下方向に延伸するシート張力の一貫性を制御および改善するために使用し得るように構成され、この一貫性によって、製造されるガラスシート305のガラス残留応力を低減し、ガラスの平坦度を改善する。具体的には、牽引ローラ装置440、540、640および740を用いることにより、ガラスシート305(リボン305としても知られる)が粘弾性変形を起こしている領域において、横方向延伸張力および/または下方向延伸シート張力の一貫性を制御および改善することができる。この領域は、ガラスシート305の製品としての応力および平坦度が定まる硬化領域として画定される。残念なことに、従来の牽引ローラ装置140は、ガラスシート105の横方向延伸張力を制御できるようには構成されていなかった。また、従来の牽引ローラ装置140は、複数のフラットローラを一定スピードで駆動することにより生じる、ワインドアップ(wind-up)力として知られる著しい瞬間的な力の変化を引き起こす。さらに、従来の牽引ローラ装置140は、シートの切断作業に起因するリボンの荷重の変化に影響される可能性があり、この影響でシャフトの撓みが変化することにより横方向延伸力が変化し易く、また、製品の平坦度および応力が一貫性のないものとなる可能性がある。しかしながら、新たな牽引ローラ装置440、540、640および740では、ガラスシート305製造中に下方向延伸張力を調整または一定に保持すると同時に、所望の任意レベルでガラスシート305の横方向延伸張力を制御および調整することができる。各牽引ローラ装置440、540、640および740に関する詳解を図4〜7と関連付けて以下に記述する。
図4A〜4Hを参照すると、本発明の第1の実施形態により構成される牽引ローラ装置440に関連するいくつかの図が示されている。図4Aに示すように、牽引ローラ装置440は、第1片持ち切り株状駆動ローラ対442、第2片持ち切り株状駆動ローラ対444および制御装置446(コンピュータ446、プログラマブル論理制御装置446など)を含む(注:図4Aは正確な縮尺ではない)。装置446が2つの切り株状駆動ローラ対442および444を制御して、ガラスシート305の第1エッジ部分305aを第1切り株状駆動ローラ対442に関連する2つの鉛直下向き傾斜ローラ450aおよび450b間で延伸し、ガラスシート305の反対側の第2エッジ部分305bを第2切り株状駆動ローラ対444に関連する2つの鉛直下向き傾斜ローラ452aおよび452b間で延伸する(図4E参照)。ガラスシート305に下方向延伸張力の他、横方向延伸張力を生じさせるため、切り株状ローラ対は鉛直下向きに傾斜させる。これらの例では、2つの切り株状駆動ローラ対442および444を上向き傾斜で設置することはなく、というのは、ガラスシート305を変形させ圧力を加え得る望ましくない圧縮力をガラスシート305に亘って生じさせる可能性があるためである。さらに、処理条件によっては、一方の側のローラ450aおよび450bを、他方の側のローラ452aおよび452bとは異なったやり方で下向き傾斜させることが望ましいことがあり得る(注:図7A〜7Bに関して論じられる牽引ローラ装置740は、鉛直下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bを備えず、代わりに水平ローラ450a、450b、452aおよび452bを有している)。
さらに、ガラスシート305を横断する平均の横方向延伸張力448を制御(調整)するために、(エアシリンダや他の種類の位置決めアクチュエータのような自動ポジショナを伴った)装置446または代わりの単純な手動の機構を用いて、鉛直下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bの下向き傾斜配置を調整してもよい(テストされた例示の牽引ローラ装置440に対する好ましい下向き傾斜角度“x”が1.5°の範囲内であった、図4Bの実験結果を参照のこと)(注:この横方向延伸張力の制御は、牽引ローラアセンブリ640に関連する下向き傾斜ローラ606a、606b、608aおよび608bに対しても当てはまる)。粘弾性のガラスシート305が位置する硬化領域内で横方向延伸張力448aおよび下方向延伸張力448bを含む張力効果を管理する牽引ローラ装置440の能力は、ガラスシート305を所望の厚さに延伸すると同時にガラスシート305の平坦度を改善しかつガラスシート305内部の残留応力を低減するのに非常に有用であろう。また、アイソパイプ335において端部から端部へと送られるガラスにはその粘度に違いが生じ得るため、個別に駆動および制御される切り株状ローラ対442および444によれば、アイソパイプ335が原因となって起こり得るガラス粘度のこの内在するアンバランスに対応することができる。さらに、牽引ローラ装置440はローラの耐用期間に亘ってガラス張力448aおよび448bの調整を可能とし得る構造を有し、このことはダウンドロープロセスを安定させる助けとなり得、また下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bの耐用期間を著しく延長させる。
所望であれば、鉛直下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bを既定の外向き角度を有するように設置することも可能である。外向き角度とは、ガラスシート305の主表面305cおよび305dに対して下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bの各面をそれぞれ設置したときの水平角θである(図4C参照)(注:図7A〜7Bに関して論じられる牽引ローラ装置740は、水平ローラ450a、450b、452aおよび452bを有し、所望であればこれらの特定のローラを既定の外向き角度を有するように設置することもできる)。所望の外向き角度θを有するように鉛直下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bを位置決めすると、ガラスシート305を横断して生じる横方向延伸力448aの量の制御をさらに助けることができるであろう。外向き角度θが正であれば、好ましい横方向延伸張力448が生成される(テストされた例示の牽引ローラ装置440が有していた、事実上フラットローラの接触角度である外向き角度が、0.007mm/mm(0.007インチ/インチ)の範囲であった、図4Dの外向き角度に対する張力の実験結果を参照のこと)。逆に、外向き角度θが負であれば、ガラスシート305に亘って圧縮力を生じさせ、このような力はガラスシート305を変形させて圧力を加えることになるため好ましくない(注:図4Cは正の外向き角度θを有する牽引ローラ装置440を示している)。牽引ローラ装置440は、所望の外向き角度θへの調整を、手動(好適)または例えばエアシリンダや他の種類の位置決めアクチュエータを用いて自動(可能)で行うことができるように構成することができる。当然のことながら、下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bのフラットローラはガラスシート126の廃棄部分の上を通ることが多く、この廃棄部分は厚さが先細りしていることが多い。このようにガラスが先細りしていると、下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bで生成される横方向延伸張力のレベルは一般に減少する。しかしながら、外向き角度θを調整する能力は、この先細りによる影響を相殺して所望の高レベルの横方向延伸張力を保つのに有用である(注:後述する牽引ローラ装置740は水平ローラ450a、450b、452aおよび452bを有し、これらのローラもまたガラスシート126の廃棄部分を通ることが多い)。
この牽引ローラ装置440(および他の後述する牽引ローラアセンブリ540、640および740)において、当然のことながら各モータはサーボモータでもよく、各ローラを駆動するためにギアボックスを用いてもよいし用いなくてもよい。サーボモータはトルクおよび/またはスピードの計測値を装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)にフィードバックすることができ、その後この計測値を用いて制御装置446が所望の制御方式を実施する(個々の制御方式については次に論じる)。代替として、制御装置446は、可変周波数駆動のような他の種類のモータ制御装置と相互作用して各モータのスピードおよび/またはトルクを制御することができる。この場合には、トルクセンサおよび/またはスピードセンサを用いて計測することになり、これらのセンサを各モータ/ギアボックス/ローラ間の軸とインラインで結合させることができる。さらに、この牽引ローラ装置440(および他の後述する牽引ローラアセンブリ540、640および740)では、張力装置を用いてガラスシート305の横方向延伸張力448aを計測または間接的に計測することも可能であり、そうすることで制御装置446は、延伸工程中の横方向張力448aを制御するために、機械装置と相互作用してローラ450a、450b、452aおよび452bが所望の下向き傾斜角度を有するようにその位置を調整することができる(注:横方向張力448aを制御するため、ローラ450a、450b、452aおよび452bが所望の下向き傾斜角度を有するように手動または自動で調整することもできる)。例えば、横方向延伸張力装置は、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の取付け/支持構造物に設置されたロードセルや類似の装置でもよい(注:明瞭にするため、牽引ローラアセンブリ440、540、640および740の個々のローラを保持するブラケット/支持体は図示しなかった)。
動作時、装置446は、いくつかの制御方式のうちのいずれかを実施し、2つの切り株状駆動ローラ対442および444の速度および/またはトルクを制御することによって、ガラスシート305の下方向延伸張力448bを効果的に制御することができる。図4E〜4Fはある例示の制御方式の説明を補助するために与えられたものであり、この制御方式は牽引ローラアセンブリ440を用いて実施され、ガラスシート305の下方向延伸張力448bを効果的に制御/調整することができる。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、下向き傾斜ローラ450aおよび452aに作動的に接続されたモータ454aおよび456aの速度(1分間当たりの回転数)を制御し、さらに他方の下向き傾斜ローラ450bおよび452bに作動的に接続されたモータ454bおよび456bのトルクを制御する。特に、装置446は、規定の角速度で作動するようにマスターモータ454aおよび456aを制御し、その後マスターモータ454aおよび456aのトルクをモニターして、スレーブモータ454bおよび456bのトルクを、対応するマスターモータ454aおよび456aの計測されたトルクの既定パーセントに適合するように制御することができる。例えば、装置446は、モニターしたマスターモータ454aおよび456aのトルクの50〜100%のトルクを出力するように、スレーブモータ454bおよび456bを制御することができる。所望であれば、いかなる作業の非対称性をも考慮に入れて、装置446は一方のマスターモータ454aを、他方のマスターモータ456aとは異なる速度で作動させることもできる。
牽引ローラ装置440を用いて実施され、ガラスシート305の下方向延伸張力448bを効果的に制御/調整することができる別の例示の制御方式について、図4Eおよび4Gを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、4つの下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bに作動的に接続された4つのモータ454a、454b、456aおよび456bの速度(1分間当たりの回転数)を制御する。特に、装置446は、4つの下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bの間でガラスシート305を延伸している間、下方向延伸張力448bを制御/調整するために、4つのモータ454a、454b、456aおよび456bが同じ設定速度を有するように制御する。所望であれば、いかなる作業の非対称性をも考慮に入れて、装置446は一方の側のモータ454aおよび454bを、他方の側に位置するモータ456aおよび456bとは異なる速度で作動させることもできる。さらに、ローラの形状における違いを相殺するために、ガラスシート305のいずれかの側のモータの速度を異なる制御速度に設定することもできる(例えば、モータ454aをモータ454bと異なる速度で作動させてもよい)。この一定速度の制御方式は、ローラ450a、450b、452aおよび452bの形状/サイズが少し変化するだけでワインドアップ力をいくらか生じさせるという点で、欠点を1つ有している。しかしながら、この一定速度の制御方式は実施が容易であり、またいくつかの用途では許容できる可能性がある。これに対し図4Fに関連する制御方式は、その制御システムが、ローラとローラの間に働くワインドアップを排除し、このような望ましくない変化を防ぐため、好適な方式である。
牽引ローラ装置440を用いて実施され、ガラスシート305の下方向延伸張力448bを効果的に制御/調整すると同時にローラとローラの間に働くワインドアップを排除することができるさらに別の例示の制御方式について、図4Hを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、2つの下向き傾斜ローラ450aおよび452aに作動的に接続された2つのモータ454aおよび456aの速度(1分間当たりの回転数)を制御する一方で、モータを備えていない(または、例えばクラッチシステムによってモータが切られた)他方の2つの下向き傾斜ローラ450bおよび452bを自由に回転またはアイドリングさせる。特に、装置446は、4つの下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bの間でガラスシート305を延伸している間、下方向延伸張力448bを制御/調整するために、2つのモータ454aおよび456aが同じ設定速度を有するように制御する。所望であれば、いかなる作業の非対称性をも考慮に入れて、装置446は一方の側のモータ454aを、他方の側に位置するモータ456aとは異なる速度で作動させることもできる。この制御方式は、簡単かつ低コストであるため望ましく、またいくつかの用途では許容できる性能を可能とし得る。
牽引ローラ装置440は、従来の牽引ローラ装置140と比べていくつか利点を有している。例えば、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444は、(1)横方向延伸張力448aを調整してガラスシート305における応力および歪みを低減させること、および(2)ローラのワインドアップ力を排除または減少させること、を事実上可能とする。当然のことながら、牽引ローラ装置440は、任意の対のエッジローラ458および460、および/または任意の対の切り株状アイドリングローラ462および464をさらに含んでもよい(図4E参照)。
図5A〜5Eを参照すると、本発明の第2の実施形態により構成される牽引ローラ装置540に関連するいくつかの図が示されている。図5Aに示すように、牽引ローラ装置540は、最初に説明した牽引ローラ装置440に関連する構成要素、すなわち第1片持ち切り株状駆動ローラ対442、第2片持ち切り株状駆動ローラ対444および制御装置446(コンピュータ446、プログラマブル論理制御装置446など)に加え、新たな牽引ローラアセンブリ500を含む(注:図5Aは正確な縮尺ではない)。牽引ローラアセンブリ500は、第1牽引ローラ502(必要に応じて圧縮可能な耐熱性ローラカバーで被覆された2つの端部502aおよび502bを有する)および第2牽引ローラ504(必要に応じて圧縮可能な耐熱性ローラカバーで被覆された2つの端部504aおよび504bを有する)を含み、これらはガラスシート305を横断して延在し、ガラスシート305のエッジ305aおよび305bを延伸する。装置446は、牽引ローラアセンブリ500、第1片持ち切り株状駆動ローラ対442および第2片持ち切り株状駆動ローラ対444を操作して下方向延伸シート張力448bの一貫性を制御および改善し、この一貫性によって残留応力を低減し、ガラスシート305製造中のガラスの平坦化を改善する。牽引ローラアセンブリ500を加えることにより、リボン内の別々の組合せの下方向延伸張力448bおよび448cを制御する能力がさらに生まれる。例えば、切り株状ローラ対442および444は、アイソパイプ335とこれらのローラ対との間に位置するリボンの下方向延伸張力448bを制御することが可能であり、また牽引ローラアセンブリ500は、切り株状ローラ対442および444とこれらとの間に位置するリボンの下方向延伸張力448cを制御することができる。装置446は、いくつかの制御方式のうちのいずれかを実施し、牽引ローラアセンブリ500および/または2つの下向き傾斜切り株状駆動ローラ対442および444の、速度、外向き角度、下向き傾斜角度および/またはトルクを制御することによって、ガラスシート305の下方向延伸張力448bおよび448cを効果的に制御することができる。いくつかの例示の制御方式について、図5B〜5Eに関して次に詳述する。
牽引ローラ装置540を用いて実施され、ガラスシート305の下方向延伸張力448bおよび448cを効果的に制御/調整することができる例示の制御方式について、図5B〜5Cを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、第1牽引ローラ502に作動的に接続されたマスターモータ506の速度(1分間当たりの回転数)を制御し、さらに第2牽引ローラ504に作動的に接続されたスレーブモータ508のトルクを制御し、その後、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bに作動的に接続されたスレーブモータ454a、454b、456aおよび456bからのトルク出力を制御する。特に、装置446は、規定の角速度で作動するようにマスターモータ506を制御し、その後マスターモータ506のトルクをモニターして、スレーブモータ508、454a、454b、456aおよび456bのトルクを、マスターモータ506の計測されたトルクの既定パーセントに適合するように制御することができる。例えば、装置446は、モニターしたマスターモータ506のトルクの50〜100%のトルクを出力するようにスレーブモータ508を制御し、さらに、モニターしたマスターモータ506のトルクの0〜10%のトルクを出力するようにスレーブモータ454a、454b、456aおよび456bを制御することができる。
牽引ローラ装置540を用いて実施され、ガラスシート305の下方向延伸張力448bおよび448cを効果的に制御/調整することができる別の例示の制御方式について、図5Bおよび5Dを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、第1牽引ローラ502に作動的に接続されたマスターモータ506の速度(1分間当たりの回転数)を制御し、さらに第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bに作動的に接続されたスレーブモータ454a、454b、456aおよび456bからのトルク出力を制御する。特に、装置446は、規定の角速度で作動するようにマスターモータ506を制御し、その後マスターモータ506のトルクをモニターして、スレーブモータ454a、454b、456aおよび456bのトルクを、マスターモータ506の計測されたトルクの既定パーセントに適合するように制御することができる。例えば、装置446は、モニターしたマスターモータ506のトルクの0〜10%のトルクを出力するように、スレーブモータ454a、454b、456aおよび456bを制御することができる。このように第2牽引ローラ504はモータを有していないが、(所望であれば)第2牽引ローラ504の軸受摩擦を相殺するのに十分なだけのトルクを適用するモータを第2牽引ローラ504が有してもよい。
牽引ローラ装置540を用いて実施され、ガラスシート305の下方向延伸張力448bおよび448c、および横方向延伸張力448aの変動を効果的に制御/調整することができるさらに別の例示の制御方式について、図5Bおよび5Eを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、第1および第2の牽引ローラ502および504に作動的に接続されたマスターモータ506および508の速度(1分間当たりの回転数)を制御し、さらに第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bに作動的に接続されたスレーブモータ454a、454b、456aおよび456bからのトルク出力を制御する。特に、装置446は、規定の角速度で作動するようにマスターモータ506および508を制御し、その後マスターモータ506および508のトルクをモニターして、スレーブモータ454a、454b、456aおよび456bのトルクを、マスターモータ506および508の計測されたトルクの平均値の既定パーセントに適合するように制御することができる。例えば、装置446は、モニターした2つのマスターモータ506および508のトルクの平均値の0〜10%のトルクを出力するように、スレーブモータ454a、454b、456aおよび456bを制御することができる。この特定の制御方式は、ローラ450a、450b、452a、452b、502a、502b、504aおよび504bの形状/サイズが少し変化することから生じ得る、ローラのワインドアップ力における望ましくない変化を避けられない可能性があるという点で、欠点を1つ有している(注:これは、牽引ローラ装置540が図5Cに関して上述した制御方式を実施するときには問題ではない)。最後に、これも当然のことであるが、牽引ローラ装置540は任意の一対のエッジローラ458および460をさらに含んでもよい(図5B参照)。
実際、牽引ローラ装置540を用いて実施し得る制御方式は種々多数存在する。例えば、追加の制御方式としては、下方のローラ502および504を一定の角速度で操作し、かつ上方の切り株状ローラ対442および444を一定の角速度で操作するものがある。安定した動作のために、下方の駆動ローラ502および504を上方の切り株状ローラ対442および444よりも若干早いスピードにセットすることができる。この方式は他の方式ほど好ましくないと思われ、またローラがより磨耗することになり得るが、一定速度での配備および操作は容易であり、またある用途には適している可能性もある。別の制御方式として、1つの下方ローラ502をリボンの片側で一定速度にて駆動し、他方の下方ローラ504をリボンの反対側でアイドリングさせるものが考えられる。また、上方の切り株状ローラ対442および444を、トルクを制御する代わりに同様に速度を制御したりアイドリングさせたりしてもよい。アイドリング機能は電磁クラッチを用いて達成し得る。一部のローラをアイドリングさせることにより本発明の利点のいくつかが実現され、いくつかの用途にはこの方式が適している可能性もある。
牽引ローラ装置540は、従来の牽引ローラ装置140と比べていくつか利点を有している。例えば、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444は、(1)横方向延伸張力448aを調整してガラスシート305における応力および歪みを低減させること、(2)ローラのワインドアップ力を減少させ、またできる限り排除すること、および(3)ガラスシート305が循環している間、横方向延伸張力448aの変化を減少させること、を事実上可能とする。さらに、牽引ローラアセンブリ500はいくつかの利点を有し、(例えば)(1)TAM350がガラスシート305に罫書きする際、および罫書きされたガラスシート305がより小さいガラスシート355に分割される際に、ガラスシートの変化し易い重量を吸収すること、(2)より冷たい牽引ローラ502および504が、ガラスシート305製造中の横方向延伸張力448aの循環をより少なくすること、および(3)牽引ローラ502および504が低い位置に設置されているため、2つの切り株状駆動ローラ対442および444が位置している硬化領域内のガラスシート305に与える影響が少ないこと、が挙げられる。牽引ローラアセンブリ500の別の利点は、横方向延伸力の変動をもたらす、ガラスシートを切断する際に生じる可変の牽引力を、ガラスリボンのより冷却された部分へと移動させることである。これにより、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の状態はより一定となり、このことは、典型的に、これらの構成要素が、製品の応力や平坦度が影響を受け得る粘弾性ガラス温度のところの近傍に位置しているため望ましいことである。さらに、牽引ローラアセンブリ500の低温条件は、可変する荷重を可変の横方向延伸張力に移動させてしまうシャフトの柔軟性を低下させることになる。最も孤立させるためには、牽引ローラ装置500はTAM350のできるだけ近くに位置づけられることになる。
さらに、牽引ローラ装置540を用いて、ガラスシート305上にTAM350から2つの切り株状駆動ローラ対442および444に向かって亀裂が生じる「クラックアウト」事象からの回復を助けることができる。この状況では、制御装置446が牽引ローラ502および504のトルク損失を感知し、その後すぐにモータ454a、454b、456aおよび456bを一定の角速度で運転するように切り替える。必要に応じて、下方牽引ローラ502および504を自動的に開き、ガラスシート305を再び下方ローラ502および504に通すのを助けるようにしてもよい。また、ガラスシート305が再び適切に延伸されると、制御装置446(あるいは、所望であれば手動手段)を用いて前述の制御方式の1つに戻すように切り替えることができる。
図6A〜6Dを参照すると、本発明の第3の実施形態により構成される牽引ローラ装置640に関連するいくつかの図が示されている。図6Aに示すように、牽引ローラ装置640は、最初に説明した牽引ローラ装置440に関連する構成要素、すなわち第1片持ち切り株状駆動ローラ対442、第2片持ち切り株状駆動ローラ対444および制御装置446(コンピュータ446、プログラマブル論理制御装置446など)に加え、第3および第4片持ち切り株状駆動ローラ対602および604を含む(注:図6Aは正確な縮尺ではない)。この実施形態において、第3片持ち切り株状駆動ローラ対602は、第1片持ち切り株状駆動ローラ対442の真下に位置し、ガラスシート305の第1エッジ部分305aをその間で延伸する2つの鉛直下向き傾斜ローラ606aおよび606bを有する。同様に、第4片持ち切り株状駆動ローラ対604は、第2片持ち切り株状駆動ローラ対444の真下に位置し、ガラスシート305の反対側の第2エッジ部分305bをその間で延伸する2つの鉛直下向き傾斜ローラ608aおよび608bを有する。装置446は、4つの片持ち切り株状駆動ローラ対442、444、602および604を、横方向延伸張力448aおよび448d、および下方向延伸シート張力448bおよび448cの一貫性を制御および改善するような手法で操作し、この一貫性によって残留応力を低減し、ガラスシート305製造中のガラスの平坦化を改善する。下方切り株状ローラ対602および604を加えることにより、リボン内の別々の組合せの横方向延伸張力448aおよび448d、および下方向延伸張力448bおよび448cを制御する能力がさらに生まれる。例えば、上方の切り株状ローラ対442および444は、アイソパイプ335とこれらのローラ対との間に位置するリボンの横方向延伸張力448aおよび下方向延伸張力448bを制御することが可能であり、また下方の切り株状ローラ対602および604は、上方切り株状ローラ対442および444とこれらとの間に位置するリボンの横方向延伸張力448dおよび下方向延伸張力448cを制御することができる。装置446は、いくつかの制御方式のうちのいずれかを実施し、4つの切り株状駆動ローラ対442、444、602および604の速度、外向き角度、下向き傾斜角度および/またはトルクを制御することによって、ガラスシート305の横方向延伸張力448aおよび448d並びに下方向延伸張力448bおよび448cの変動を効果的に制御することができる(注:処理条件によっては、ローラ450a、450b、452a、452b、606a、606b、608aおよび608bの1つまたは複数を異なるやり方で外向きまたは下向きに傾斜させることが望ましいこともあり得る)。いくつかの例示の制御方式を、図6B〜6Cに関して次に詳述する。
牽引ローラ装置640を用いて実施され、ガラスシート305の横方向延伸張力448aおよび448d、および下方向延伸張力448bおよび448cを効果的に制御/調整することができる例示の制御方式について、図6B〜6Cを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、下向き傾斜ローラ606aおよび608aに作動的に接続されたマスターモータ610aおよび612aの速度(1分間当たりの回転数)を制御し、さらに下向き傾斜ローラ606bおよび608bに作動的に接続されたスレーブモータ610bおよび612bのトルクを制御し、その後、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bに作動的に接続されたスレーブモータ454a、454b、456aおよび456bからのトルク出力を制御する。特に、装置446は、規定の角速度で作動するようにマスターモータ610aおよび612aを制御し、その後マスターモータ610aおよび612aのトルクをモニターして、スレーブモータ610b、612b、454a、454b、456aおよび456bのトルクを、マスターモータ610aおよび612aの計測されたトルクの既定パーセントに適合するように制御することができる。例えば、装置446は、モニターしたマスターモータ610aおよび612aそれぞれのトルクの50〜100%のトルクを出力するようにスレーブモータ610bおよび612bを制御し、さらに、モニターしたマスターモータ610aのトルクの0〜10%のトルクを出力するようにスレーブモータ454aおよび454bを制御し、かつ、モニターしたマスターモータ612aのトルクの0〜10%のトルクを出力するようにスレーブモータ456aおよび456bを制御することができる。所望であれば、いかなる作業の非対称性をも考慮に入れて、装置446は一方のマスターモータ610aを、他方のマスターモータ612aとは異なる速度で作動させることもできる。
牽引ローラ装置640を用いて実施され、ガラスシート305の横方向延伸張力448aおよび448d、および下方向延伸張力448bおよび448cを効果的に制御/調整することができる別の例示の制御方式について、図6Bおよび6Dを用いて次に説明する。この事例において装置446(例えば、プログラマブル論理制御装置446)は、下向き傾斜ローラ606a、606b、608aおよび608bに作動的に接続されたマスターモータ610a、610b、612aおよび612bの速度(1分間当たりの回転数)を制御し、さらに第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444の下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bに作動的に接続されたスレーブモータ454a、454b、456aおよび456bからのトルク出力を制御する。特に、装置446は、規定の角速度で作動するようにマスターモータ610a、610b、612aおよび612bを制御し、その後マスターモータ610a、610b、612aおよび612bのトルクをモニターして、スレーブモータ454a、454b、456aおよび456bのトルクを、マスターモータ610a、610b、612aおよび612bの計測されたトルクの平均値の既定パーセントに適合するように制御することができる。例えば、装置446は、2つのモニターしたマスターモータ610aおよび610bのトルクの平均値の0〜10%のトルクを出力するようにスレーブモータ454aおよび454bを制御し、その後、2つのモニターしたマスターモータ612aおよび612bのトルクの平均値の0〜10%のトルクを出力するようにスレーブモータ456aおよび456bを制御することができる。所望であれば、いかなる作業の非対称性をも考慮に入れて、装置446は一方の側のマスターモータ610aおよび610bを、他方の側に位置するマスターモータ612aおよび612bとは異なる速度で作動させることもできる。
実際、牽引ローラ装置640を用いて実施し得る制御方式は種々多数存在する。例えば、追加の制御方式としては、下方の切り株状ローラ対602および604を一定の角速度で操作し、かつ上方の切り株状ローラ対442および444を一定の角速度で操作するものがある。安定した動作のために、下方の切り株状ローラ対602および604を上方の切り株状ローラ対442および444よりも若干早いスピードにセットすることができる。この方式は他の方式ほど好ましくないと思われ、またローラがより磨耗することになり得るが、一定速度での配備および操作は容易であり、またある用途には適している可能性もある。別の制御方式として、1つの下方ローラ606a/608aをリボンの片側で一定速度にて駆動し、他方の下方ローラ606b/608bをリボンの反対側でアイドリングさせるものが考えられる。また、上方の切り株状ローラ対442および444を、トルクを制御する代わりに同様に速度を制御したりアイドリングさせたりしてもよい。アイドリング機能は電磁クラッチを用いて達成し得る。ローラをアイドリングさせることにより、本発明の利点のいくつかが実現されて、いくつかの用途にはこの方式が適している可能性もある。
牽引ローラ装置640は、従来の牽引ローラ装置140と比べていくつか利点を有している。例えば、第1および第2の切り株状駆動ローラ対442および444は、(1)横方向延伸張力448aを調整してガラスシート305における応力および歪みを低減させること、(2)駆動ワインドアップ力を減少させ、またできる限り排除すること、および(3)ガラスシート305が循環している間、横方向延伸張力448aおよび448dの変化を減少させること、を事実上可能とする。さらに、第3および第4の切り株状駆動ローラ対602および604が事実上可能とするのは、(例えば)(1)TAM350がガラスシート305に罫書きする際、および罫書きされたガラスシート305がより小さいガラスシート355に分割される際に、ガラスシートの変化し易い重量を吸収すること、(2)より冷たい下向き傾斜ローラ606a、606b、608aおよび608bが、ガラスシート305製造中の横方向延伸張力448aの循環をより少なくすること、および(3)下向き傾斜ローラ606a、606b、608aおよび608bが低い位置に設置されているため、2つの切り株状駆動ローラ対442および444が位置している硬化領域内のガラスシート305に与える影響が少ないこと、である。第3および第4の一定トルク切り株状駆動ローラ対602および604の下向き傾斜角度および外向き角度は、第1および第2の一定トルク切り株状駆動ローラ対442および444と同様の手法で調整できることに留意されたい。
さらに、牽引ローラ装置640を用いて、ガラスシート305上にTAM350から2つの切り株状駆動ローラ対442および444に向かって亀裂が生じる「クラックアウト」事象からの回復を助けることができる。この状況では、制御装置446が下方の切り株状駆動ローラ対602および604のトルク損失を感知し、その後すぐにモータ454a、454b、456aおよび456bを一定の角速度で運転するように切り替える。必要に応じて、下方牽引ローラ606a、606b、608aおよび608bを自動的に開き、ガラスシート305を再び下方ローラ606a、606b、608aおよび608bに通すのを助けるようにしてもよい。また、ガラスシート305が再び適切に延伸されると、制御装置446(あるいは、所望であれば手動手段)は、前述の制御方式の1つに戻すように切り替えることができる。最後に、牽引ローラ装置640が任意の一対のエッジローラ458および460をさらに含んでもよいことにも留意されたい(図6B参照)。
図7A〜7Bを参照すると、本発明の第4の実施形態により構成される牽引ローラ装置740に関連するいくつかの図が示されている。図示のように、牽引ローラ装置740は、第1片持ち切り株状駆動ローラ対442、第2片持ち切り株状駆動ローラ対444および制御装置446(コンピュータ446、プログラマブル論理制御装置446など)を含む(注:図7Aは正確な縮尺ではない)。装置446は、2つの切り株状駆動ローラ対442および444を制御することによってガラスシート305の下方向延伸張力448bを効果的に制御し、ガラスシート305の第1エッジ部分305aを第1切り株状駆動ローラ対442に関連する2つの水平ローラ450aおよび450b間で延伸し、ガラスシート305の反対側の第2エッジ部分305bを第2切り株状駆動ローラ対444に関連する2つの水平ローラ452aおよび452b間で延伸する(図7B参照)。所望であれば、水平ローラ450a、450b、452aおよび452bを既定の正の外向き角度θを有するように(自動または手動のいずれかで)設置することも可能であり、これによりガラスシート305を横断して生じる横方向延伸力448aの量を制御することができる。また、牽引ローラ装置740は、牽引ローラアセンブリ500(図5A参照)または第3および第4の片持ち切り株状駆動ローラ対602および604(図6A参照)をさらに組み込んでもよい。さらに、牽引ローラ装置740は、牽引ローラ装置440,540および640に関して上述した制御方式のいずれかを実施することもできる。当然のことながら、牽引ローラ装置740は、任意の対のエッジローラ458および460、および/または任意の対の切り株状アイドリングローラ462および464(図7B参照)をさらに含んでもよい(注:所望であれば、切り株状アイドリングローラ462および464は、水平でもよく、図示のように下向き傾斜したものでなくてもよい)。
以上のように、牽引ローラ装置740は、必ずしも下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bを有する必要はなく、水平ローラ450a、450b、452aおよび452bが有利な駆動配置となり得ることを示している。例えば、例示のフュージョンプロセスから生じるガラスリボンが、ガラスリボン内部の温度勾配に起因して内部張力が高い状態にある場合には、鉛直下向き傾斜ローラ450a、450b、452aおよび452bからの追加の横方向張力が性能に有益であるとは限らず、ここで記述した動きの小さい駆動制御方式と水平ローラ450a、450b、452aおよび452bからのその他の利益が、その性能に大きな影響を与えることがあり得る。
前述したことから、本発明の牽引ローラアセンブリ440、540、640および740は、ガラスシート305製造中に横方向延伸張力448aおよび下方向延伸張力448bの両方を管理、調整、および制御する能力を有していることが分かる。これは、複数の切り株状ローラおよび/または電動の牽引ローラを使用することによって達成され、ここでは、シートを「折る」ときのロボットの相互作用や、延伸工程の結果として生じるガラスシートの総重量の変化などの外力が制御される。さらに、牽引ローラアセンブリ440、540、640および740は、ローラの直径の違い、シャフトの歪み、むらのある機械加工または磨耗などに起因する角速度の違いによって生じる、ローラの「ワインドアップ」のようなローラが誘導する力を、最小限に抑えまたは排除することができる。以下、本発明の牽引ローラ装置440、540、640および740に関する、いくつかのさらなる特徴、用途、および能力を示す。
1.新たな駆動方式の技術的利益は、横方向延伸張力448aおよび下方向延伸張力448bの調整および制御を実現することである。この種の制御は、得られるガラスシート355の残留応力を低減する助けとなり、かつシートの平坦度を改善するため重要である。
2.事実上の工程が変わり、またガラスシート305が粘弾性段階であるためモニターをなし得る位置で、4つの牽引フラットローラ/ローラ450a、450b、452aおよび452bのトルクおよび/または速度の制御を使用するため、フュージョンパイプ335の下方の延伸張力バランスをここで変化させることができる。
3.4つの主要な牽引フラットローラ/ローラ450a、450b、452aおよび452bを個別に制御することは、速度を適合させ、表面を損傷させるその関連するワインドアップを減少させるのに有益である。かつて、このワインドアップに対処するのは非常に困難であった。というのは、4つ全ての牽引フラットローラ/ローラの圧縮可能な耐熱性ローラカバーを、切らすことなしに全く同じ規格および直径に合わせて、従来の牽引ローラ装置140の2つの分かれたフルレングスのローラに機械加工することは、不可能でないにせよ非常に難しいためである。結果として、従来の牽引ローラ装置140は表面速度の違いに悩まされ、このことが特異な磨耗や、ガラス表面の損傷や汚染を生じさせた。
4.切り株状ローラ450a、450b、452aおよび452bは、その物理的大きさがガラスシート305の大きさに関係なく小さいため、本質的に従来技術の牽引ローラ142a、142b、144aおよび144bよりも精密な公差に合わせて機械加工することが容易である。
5.切り株状駆動ローラ対442および444を用いることで、全てのガラス製造システム300が同じローラローラ450a、450b、452aおよび452bを用いることができる。こういったことは、かつて、各サイズのプラットフォーム、またいくつかの事例では特定の延伸装置が、その特定のプロセス用に特別に設計されたローラを有していたため、不可能であった。結果として、共通の切り株状ローラ対442および444を使用すると、ローラの在庫を著しく減少させ、ローラの総コストを減少させることになる。さらに、切り株状駆動ローラ対442および444では、その挟む位置を簡単な機械的設定変更で変えることができる。これに対し、従来のフルレングスの牽引ローラ142および144では、牽引フラットローラの位置を変える必要があれば、再度製造しなければならなかった。
6.外向きの制御を使用することにより、挟んだ痕跡をビード厚の勾配に正確に適合させることができる。これは、従来のフルレングス牽引ローラ142および144を用いた場合よりも、ローラの磨耗を減少させ、ローラの耐用期間を延長し、さらにダウンタイム(および工程の混乱)を減少させる結果となる。
7.牽引ローラアセンブリ440、540、640および740は、さらに以下の有利な特徴を有している。
a.フラットローラからフラットローラのワインドアップの相互作用による力の循環を最小限に抑える(連続的なシャフトを排除することにより)。
b.切り株状ローラの軸を下方向へ傾斜させることにより、ガラスシートの硬化領域での横方向延伸張力を操作し、製品の応力および平坦度を最適化する。
c.横方向延伸張力を計測し、この計測値を用いて、最適な張力条件を設定するように下向き傾斜能力と連動させ、低応力でかつ平坦度が改善されたガラスシートを製造する。
d.時間の経過とともに所望の張力に一定に保たれるよう下向き傾斜角度を調整することで、ローラの磨耗、ガラス厚の勾配の変化、およびその他の通常の変動要素を相殺する助けとなる(注:これは手動または自動システムで行うことができる)。
e.ガラス製造プロセスの一貫性を向上させて、生成されるガラスシートの低応力および平坦度の維持に必要な最適なリボン条件を確約する。
f.マスター/スレーブの特異な制御システムのアルゴリズム(マスター=一定トルク/スレーブローラはマスタートルクのレベルに合わせる)を用いて切り株状ローラのモータを制御することにより、ローラとローラの間の荷重のアンバランスを排除し、より一貫した牽引力を実現し、かつ製品の応力および平坦度を改善する。
g.張力計器および下向き傾斜(例えば、引込みおよび圧縮のバランス)を用いると、切り株状駆動ローラは、通常のプロセスの違い/変化による力のアンバランスを相殺し、より最適なリボン条件を生み出して、製品の応力および平坦度を改善することができる。さらに、厚さ制御を改善し、ビード質量(廃棄ガラス)を最小限に抑えることもできる。
h.切り株状ローラ機構の外向き角度を調整する(切り株状ローラの軸間の水平角を変更させる)と、切り株状ローラによって生成される横方向延伸張力をさらに操作することができる。この能力は下向き傾斜角度と同様に活用することもできる。
i.切り株状ローラ機構のフラットローラ/ローラの位置を調整する能力によって、フラットローラがガラスシートの厚さ勾配上で通る位置を変更し、フラットローラの水平の接触角度を変更し、そして横方向延伸張力を変化させる。この能力は下向き傾斜角度と同様に活用することもできる。
j.硬化領域の十分下方の位置で第2ローラ(緩衝用ローラ)を使用する。これは連続的なシャフトを有するローラでもよいし、または切り株状駆動ローラ対でもよい(図5A、6A参照)。この緩衝用ローラは、シートの除去やロボットの相互作用により生じるリボンの荷重の変化を吸収し、ガラスシート305の粘弾性領域内の攪乱を最小限に抑える助けとなる。
k.硬化領域においてリボンの張力レベルをさらに操作することを可能とし、これは応力の低減と平坦度の改善に有用となり得る。
l.駆動ローラおよび緩衝用ローラの構造は、この駆動および緩衝用ローラの間に、非常に高い下向き傾斜(高張力)位置を有し得る切り株状アイドリングローラをさらに用いることを可能とする。このような切り株状アイドリングローラを追加することにより、リボンの動きが抑えられ、製品の応力が低減されることが期待される。
本発明の複数の実施形態について、添付の図面に示し、また前述の詳細な説明において説明してきたが、本発明は開示された実施形態に限定されるものではなく、以下の請求項によって説明および画成されるような本発明の精神から逸脱することなしに、多数の再配置、変更および代用が可能であることを理解されたい。
300 ガラス製造システム
305 ガラスシート
440、540、640、740 牽引ローラ装置
442、444 切り株状ローラ対
446 制御装置
448a 横方向延伸張力
448b 下方向延伸張力
450a、450b、452a、452b 下向き傾斜ローラ
454a、454b、456a、456b モータ
500 牽引ローラアセンブリ
602、604 切り株状ローラ対

Claims (10)

  1. ガラスシートを延伸するための牽引ローラ装置であって、該牽引ローラ装置が、
    前記ガラスシートの第1エッジ部分と係合する、鉛直下向きに傾斜した第1切り株状ローラ対、および、
    前記第1切り株状ローラ対の横断的に反対側の位置で、前記ガラスシートの反対側の第2エッジ部分と係合する、鉛直下向きに傾斜した第2切り株状ローラ対、
    を備え、
    前記ガラスシートの前記第1エッジ部分が、前記第1切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸され、かつ前記ガラスシートの前記第2エッジ部分が、前記第2切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸されて、前記第1および第2切り株状ローラ対の上方の前記ガラスシートにおいて鉛直の延伸張力が生成され、かつ前記第1および第2切り株状ローラ対の間の前記ガラスシートにおいて横方向張力が生成されることを特徴とする装置。
  2. 前記ガラスシートにおける横方向張力を計測する横方向延伸張力装置、および、
    該計測された横方向張力に応じて、前記第1切り株状ローラ対および前記第2切り株状ローラ対の下向き傾斜配置を調整することにより、前記ガラスシートにおける前記横方向張力を手動または自動で調整する制御装置、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の牽引ローラ装置。
  3. 前記ローラのそれぞれが、所望の外向き角度を有するように配置され、該外向き角度が、前記ガラスシートの主表面に対して対応するローラ面が配置されるときの水平角であることを特徴とする請求項1記載の牽引ローラ装置。
  4. 前記第1および第2切り株状ローラ対の下方に配置された牽引ローラアセンブリをさらに備え、該牽引ローラアセンブリが、前記ガラスシートの前記第1エッジ部分および前記反対側第2エッジ部分をその間で延伸する2つの牽引ローラ対を有することにより、前記ガラスシートの延伸張力の制御を補助することを特徴とする請求項1記載の牽引ローラ装置。
  5. ガラスシートを製造する方法であって、
    バッチ材料を溶解し前記ガラスシートを形成する工程、
    該ガラスシートを牽引ローラ装置に送出する工程、および、
    該牽引ローラ装置を用いて前記ガラスシートを延伸する工程、
    を含み、前記牽引ローラ装置が、
    第1下向き傾斜切り株状ローラ対、および、
    第2下向き傾斜切り株状ローラ対、
    を備え、前記ガラスシートの前記第1エッジ部分が、前記第1切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸され、かつ前記ガラスシートの前記第2エッジ部分が、前記第2切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸されて、前記第1および第2切り株状ローラ対の上方の前記ガラスシートにおいて鉛直の延伸張力が生成され、かつ前記第1および第2切り株状ローラ対の間の前記ガラスシートにおいて水平の横方向張力が生成されることを特徴とする方法。
  6. 前記ガラスシートにおける横方向張力を計測する工程、
    前記第1切り株状ローラ対および前記第2切り株状ローラ対の下向き傾斜配置を調整することにより、前記ガラスシートにおける前記横方向張力を制御する工程、
    をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記ガラスシートにおける横方向張力を計測する工程、
    前記第1および第2切り株状ローラ対それぞれのローラの一方に作動的に接続されたマスターモータの角速度を制御し、同時に、(1)前記第1および第2切り株状ローラ対それぞれにおける他方のローラをアイドリングさせること、または(2)前記第1および第2切り株状ローラ対それぞれにおける他方のローラに作動的に接続されたスレーブモータのトルクを制御すること、のいずれかを行うことにより、前記ガラスシートにおける前記横方向張力を制御する工程、
    をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 前記牽引ローラ装置が、
    前記第1切り株状ローラ対の下方に配置された第3切り株状ローラ対、
    前記第2切り株状ローラ対の下方に配置された第4切り株状ローラ対、
    をさらに備え、前記制御装置が前記第3切り株状ローラ対および前記第4切り株状ローラ対をさらに制御して、前記ガラスシートの下方の第1エッジ部分を前記第3切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸し、かつ前記ガラスシートの下方の反対側第2エッジ部分を前記第4切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸することを特徴とする請求項5から7いずれか1項記載の方法。
  9. ガラス製造システムであって、該ガラス製造システムが、
    バッチ材料を溶解しかつ溶融ガラスを形成する少なくとも1つの槽、
    前記溶融ガラスを受け入れかつガラスシートを形成するアイソパイプ、および、
    前記ガラスシートを受け入れかつ該ガラスシートを延伸する牽引ローラ装置、
    を備え、前記牽引ローラ装置が、
    前記ガラスシートの第1エッジ部分と係合する、鉛直下向きに傾斜した第1切り株状ローラ対、および、
    前記第1切り株状ローラ対の横断的に反対側の位置で、前記ガラスシートの反対側第2エッジ部分と係合する、鉛直下向きに傾斜した第2切り株状ローラ対、
    を備え、かつ、前記ガラスシートの前記第1エッジ部分が、前記第1切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸され、かつ前記ガラスシートの前記第2エッジ部分が、前記第2切り株状ローラ対に関連する2つのローラ間で延伸されて、前記第1および第2切り株状ローラ対の上方の前記ガラスシートにおいて鉛直の延伸張力が生成され、かつ前記第1および第2切り株状ローラ対の間の前記ガラスシートにおいて水平の横方向張力が生成されることを特徴とするシステム。
  10. 前記牽引ローラ装置が、前記ガラスシートにおける横方向張力を計測する横方向延伸張力装置、および、
    該計測された横方向張力に応じて、前記第1切り株状ローラ対および前記第2切り株状ローラ対の下向き傾斜配置を調整することにより、前記ガラスシートにおける前記横方向張力を手動または自動で調整する制御装置、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項9記載のガラス製造システム。
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