JP2013501242A - 光学走査を用いたラベル非依存光学読取システム及びラベル非依存光学読取方法 - Google Patents

光学走査を用いたラベル非依存光学読取システム及びラベル非依存光学読取方法 Download PDF

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Abstract

本明細書に記載されているマイクロプレートによって動作可能に支持されている共振導波路(RWG)バイオセンサのラベル非依存読取のための光学読取システム及び光学読取方法である。当該システムは、光源、分光計ユニット、ビーム生成光学システム、及び走査光学システムを含み、走査光学システムは、走査ミラーデバイス、走査ミラーデバイスに動作可能に接続されているミラーデバイスドライバ、及びマイクロプレートとビーム生成光学システムとの間に配されているFθレンズを含む。いくつかのシステムは、複数の光ビームを使用して、前記マイクロプレートを移動する必要無しに一度に複数のバイオセンサを走査する。複数のビームの非同期走査によって、必要な分光計ユニットの数を減少させることが可能である。

Description

先に出願された米国出願の利益の主張
本出願は、米国仮特許出願第61/231,446号(出願日2009年8月5日)の利益を主張する。当該出願の内容、及び本明細書において言及されている公表文献、特許または特許文献は、参照することによって本願に包含されている。
本発明は、1または複数の走査光ビームを用いて1または複数のバイオセンサをインタロゲーションする(interrogate)ラベル非依存光学読取システム及びラベル非依存光学読み取り方法に関する。
光学読取システムの製造者は、共振導波路格子バイオセンサをインタロゲーションしてバイオセンサの表面において生体分子の結合事象が生起しているかを判定するために使用可能な、新規かつ改良された光学読取システムを求めている。今日、このような光学読取システムのコスト及びサイズを減少させることに関心が集まっている。本発明は、このような新規かつ改良された光学読取システム及び光学読取方法に関する。
本発明の1つの態様は、マイクロプレートによって動作可能に支持されている共振導波路(RWG)バイオセンサのラベル非依存読取のための光学読取システムである。このシステムは、マイクロプレートを動作可能に保持するホルダと、光を生成する光源と、分光計ユニットとを含む。このシステムは、入力端及び出力端を有するビーム生成光学システムも含む。このビーム生成光学システムは、入力端において光源と光学的に接続され、出力端において少なくとも1つの光ビームを生成する。ビーム生成光学システムは、入力端において分光計とも光学的に接続され、出力端において受光された光を分光計ユニットに差し向ける(送る)。このシステムは、マイクロプレートとビーム生成光学システムとの間に配されかつ走査ミラーデバイスを有する走査光学システム。走査ミラーデバイスに動作可能に接続されたミラーデバイスドライバ、及びFθレンズをさらに含む。この走査光学システムは、少なくとも1つの光ビームを受光して1または複数のRWGバイオセンサに亘って当該少なくとも1つの光ビームを走査し、かつ当該1または複数の走査されたRWGによって反射された光を、ビーム生成光学システムの出力端に送り返す。
本発明の他の態様は、マイクロプレートによって動作可能に支持されているRWGバイオセンサのラベル非依存読取のための光学読取システムである。このシステムは、光を生成する少なくとも1つの光源と、少なくとも1つの分光計ユニットと、第1及び第2のビーム生成光学システムとを含む。第1及び第2のビーム生成光学システムは、各々が入力端及び出力端を有し、各々の入力端において異なった光源または上記少なくとも1つの光源に光学的に接続され、各々の出力端において少なくとも1つの第1の光ビーム及び少なくとも1つの第2の光ビームを生成している。第1及び第2のビーム生成光学システムの各々は、各々の出力端にて、異なった分光計ユニットに光学的に接続されているかまたは少なくとも1つの分光計ユニットに光学的に接続されて、各々の出力端にて受光された光を分光計ユニットに送る。このシステムは、各々がマイクロプレートと第1及び第2のビーム生成光学システムとの間に配されている第1及び第2の走査光学システムを更に含む。この第1及び第2の走査光学システムは、各々、第1及び第2の走査ミラーデバイス、各々が第1及び第2の走査ミラーデバイスに動作可能に接続されている第1及び第2のミラーデバイスドライバ、及び各々が第1及び第2の走査ミラーデバイスに対して動作可能に配されている第1及び第2のFθレンズを含む。第1及び第2の走査光学システムは、少なくとも1つの第1の光ビーム及び少なくとも1つの第2の光ビームをRWGバイオセンサの各々に亘って走査し、走査されたバイオセンサによって反射された光を第1及び第2ビーム生成光学システムの対応する出力端に送り返す。
本発明の他の態様は、マイクロプレートによって動作可能に支持されているRWGバイオセンサアレイを読み取る方法である。この方法は、光源及び分光計ユニットに光学的に接続されている少なくとも1つのビーム生成光学システムを使用して少なくとも1つの光ビームを生成するステップを含む。この方法は、走査ミラーデバイス、走査ミラーデバイスに動作可能に接続されているミラードライバ、及び当該調整可能なミラーに対して動作可能に配されているFθレンズも含む。この方法は、少なくとも1つの走査光学システムを動作させて、マイクロプレートの移動無しに少なくとも1つのRWGバイオセンサに亘る少なくとも1つの光ビームの走査を達成し、それによってバイオセンサから反射してくる光ビームを生成する。この方法は、当該反射された光ビームがもたらす光を、少なくとも1つの走査光学システム及び少なくとも1つのビーム生成光学システムを介して分光計に送り、少なくとも1つのスペクトル測定値を生成するステップも含み得る。この方法は、当該少なくとも1つのスペクトル測定値を処理して、少なくとも1つの走査されたRWGに関連付けられた少なくとも1つの共振波長を生成するステップをさらに含む。
本発明の他の態様は、共振波長を有する共振導波路(RWG)バイオセンサの読取方法である。この方法は、RWGバイオセンサよりも小さい光点を有して走査される光ビームを生成するステップを含む。この方法は、RWGバイオセンサの少なくとも一部に亘る2次元走査経路において光点を走査して、共振導波路情報を含む反射光を生成するステップも含む。この方法は、走査経路に亘って当該反射光を収集するステップをさらに含む。この方法は、当該反射光から共振波長の総合的な測定値を判定するステップをさらに含む。
本発明のこれら及び他の利点は、以下に記載された発明の詳細な説明、特許請求の範囲及び添付の図面を参照することで、当業者にさらに理解される。
本発明のさらなる完全な理解は、添付の図面と共に以下の詳細な説明を参照することによって得られる。
本発明の光学読取システムの一般化された図である。 マイクロプレートホルダに保持されているマイクロプレートの領域、すなわち「ウェル」に動作可能に支持されているバイオセンサアレイの一例を示す図である。 バイオセンサにおける位置に対する共振波長λR(nm)のプロット図である。 波長に対応した分光計ピクセル位置に対するピーク振幅(光子数)のプロット図である。 本発明の走査光学読取システムの単チャンネルの実施例の詳細図である。 走査ミラーデバイス、フォールドミラー、及びFθ集束レンズを含む走査光学システムの一例の拡大図である。 いくつかのバイオセンサにおいて測定された入射光ビームのX位置及びY位置(mm)に対する共振波長λR(pm)の測定値のプロット(X位置:実線、Y位置:破線)図である。 バイオセンサの一例の拡大図であり、バイオセンサに亘る入射光ビーム光点の走査経路の一例を示している。 図7と同様のプロット図であり、同一のバイオセンサが一次元ではなく二次元で走査された場合の位置感度の実験値を示している。 図9と同様のプロット図であり、いくつかのバイオセンサの測定値に関するマイクロプレートのチップ(tip)及びチルト(tilt)に対する共振波長の変化を示している。 単チャンネル光学読取システムの走査光学システムの一部の拡大図であり、ブームスプリッタ及び検出器を使用する他の例示のシステムアラインメント方法を示している。 バイオセンサのエッジ周囲の光点をディザリング(dithering)することによってマイクロプレートまたはバイオセンサの位置を取得する方法の実施例を示す図である。 図11と同様の走査光学システムの一部の拡大図であり、複数のチャンネル有する光学読取システムを提供するべく使用されるファイバアレイの一例を示している。 n個のチャンネルの実施例の光学読取システムの一部の拡大図であり、n個の分光計に達するn本のファイバを示している。 デュアルヘッド光学読取システムの図である。 図15のデュアル走査光学読取システムにおいて使用するのに適当な2つの走査光学システム(右及び左)の構成の一例を示す図である。 図15と同様の図であり、1または複数の分光計ユニットの1つのセットのみを使用するデュアル走査光学読取システムの実施例を示している。 図17と同様の図であり、単一の結合デバイス、単一の光源、及び単一の分光計ユニットを有するデュアル走査光学読取システムの単純化された実施例を示している。
以下に、本発明の実施例について説明する。本発明の実施例は、添付の図面に記載されている。
以下の説明において、角度θは「偏角」であり、光ビームが走査ミラーデバイス260を離れる際の、光軸A1に対する入射光ビーム134Iの角度をいう。角度φは、入射光ビーム134Iがマイクロプレート170の面法線Nに対してなす角度である「入射角」である。マイクロプレート170は、X−Y平面に配されていると仮定され、入射光ビーム(1または複数)134Iに関する偏角θX及びθY、並びに入射角φX及びφYはX−Y平面によって定義される。
図1は、本発明の光学読取システム(「システム」)100の一般化された図であり、当該システムは、各々が表面103を有する1または複数のバイオセンサをインタロゲーションして生物学的物質104がバイオセンサ上に存在するかを判定するために使用される。挿入図Aは、バイオセンサ102の一例の拡大図を示している。バイオセンサ102は、例えば、共振導波路格子(RWG)バイオセンサ、表面プラズモン共鳴(SPR)バイオセンサ等のバイオセンサであってもよい。
図2は、バイオセンサ102がアレイ102Aに配されており、かつマイクロプレート170の領域すなわち「ウェル」内に動作可能に支持されている例示の構成を示している。例示のバイオセンサアレイ102Aは、2mm角のバイオセンサ102間で4.5mmのピッチを有し、列ごとに16のバイオセンサを含み、行毎に24のバイオセンサを含む。基準マーク428は、システム100内でマイクロプレート170を位置決め、アラインメント、またはその両方をすべく使用されてもよい。マイクロプレートホルダ174は、マイクロプレート170を保持している。様々なタイプのプレートホルダが、マイクロプレートホルダ174として用いられ得る。
図1を再度参照すると、光学読取システム100は、光120を生成する光源アセンブリ106(例えば、ランプ、レーザ、ダイオード、フィルタ、減衰器等)を含む。光120は、結合デバイス126(例えば、サーキュレータ、光スイッチ、ファイバスプリッタ等)によって、付随する光軸A1を有しかつ光120を入射光ビーム134Iに変換する走査光学システム130に送られる。入射光ビーム134Iは、バイオセンサ102における光点135を生成する(挿入図B参照)。入射光ビーム134I(及び光点135)は、走査光学システム130の動作によってバイオセンサ102に亘って走査される。従来のシステムにおいては、バイオセンサ102が移動させられ、それによって入射光ビームがバイオセンサ102に亘って走査され得た。しかし、以下に示すように、本発明においては、走査光学システム130が用いられて、静止したバイオセンサ102に亘って入射光ビーム134Iが走査される。
入射光ビーム134Iがバイオセンサ102から反射され、それによって反射光ビーム134Rが生成される。反射光ビーム134Rは、走査光学システム130によって受光され、反射光ビーム134Rによってもたらされる光136(以下、ガイド光信号(guided light signal)という)は、結合デバイス126によって分光計ユニット140に送られる。分光計ユニット140は、反射光ビームのスペクトルを表す電気信号S140を生成する。実施例において、コントローラ150が処理ユニット(プロセッサ)152及びメモリユニット(メモリ)154を有し、それによって、コントローラ150が、電気信号S140を受信して、バイオセンサ102上のある位置(及び必要ならば時間)における生のスペクトルデータをメモリ内に保存する。その後、プロセッサ152は、プロセッサ152内またはメモリ152内に保存された命令に基づいて生のスペクトルデータを分析する。この結果が図3に示すような共振波長(λR)データの空間マップである。当該マップは、複数の異なった走査のためのセンサに亘る走査点のある位置における計算された共振セントロイドを示す。共振波長の変化は、特定のセンサに化学的または生物学的反応が発生していることを示す。実施例において、コントローラ150は、スペクトルプロット、共振波長プロット、及び他の測定結果等の測定情報、並びにシステム状態及び動作パラメータを表示するディスプレイユニット156を含むか、またはそれに動作可能に接続されている。他の実施例において、スペクトルは迅速に処理可能であり、波長セントロイドのみがメモリ154に保存される。
例示のバイオセンサ102は、入射光ビーム134I及び反射光ビーム134Rの導波路結合特性に影響を及ぼすセンサ表面における屈折率の変化を用いて、バイオセンサにおける生物学的物質104(例えば、細胞、分子、タンパク質、薬品、化合物、核酸、ペプチド、炭水化物)のラベルフリー検出を可能にする。生物学的物質104がバイオセンサ表面103上に配されたバルク流体内に存在し得、この生物学値物質の存在が、バイオセンサ表面における屈折率を変化させる。
生物学的物質104を検出するために、バイオセンサ102は、入射光ビーム134Iを用いて探査され得、反射光ビーム134Rが分光計ユニット140に受光される。コントローラ150は、生物学的物質104の存在によって引き起こされたバイオセンサの屈折率の変化(例えば、100万分の1)が存在するかを判定可能である。実施例において、バイオセンサ表面103は、例えば、特定の相補的な生物学的物質104の表面接着のみを許容する生化学化合物(図示せず)でコーティングされていてもよく、それによって、バイオセンサ102に高い感度かつ高い特異性をもたらすことが可能である。このように、システム100及びバイオセンサ102は、幅広い生物学的物質104を検出するのに使用可能である。同様に、バイオセンサ102は、バイオセンサ表面103に固定された細胞の移動または細胞内における変化を検出するために使用可能である。例えば、細胞がバイオセンサに対して移動した場合、または細胞が物質を取り込むかもしくは排出した場合に、屈折率の変化が生ずる。
複数のバイオセンサ102がマイクロプレート170のウェルW内のアレイ102Aとして動作可能に支持されており、マイクロプレート170がマイクロプレートホルダ174によって支持されている場合、この複数のバイオセンサ102は、高いスループットの薬品または化学的スクリーニング調査に使用可能である。生物学的物質104(または生体分子結合事象)の検出に関する更に詳細な説明のために、米国特許出願第11/027,547号が参照される。当該出願は、参照することによって本明細書に包含されている。他の光学読取システムは、米国特許第7,424,187号及び米国特許出願公開第2006/0205058号公報及び第2007/0202543号公報に記載されている。これらの特許及び特許出願公開は、参照することによって本明細書に包含されている。
RWGベースのバイオセンサ102において生起する生化学的または細胞アッセイ事象の測定に使用される最も一般的な方法は、スペクトルインタロゲーションである。スペクトルインタロゲーションは、複数波長または広帯域光ビーム(入射光ビーム134I)をバイオセンサ102に照射し、反射光(反射光ビーム134R)を収集し、分光計ユニット140を用いて反射スペクトルを分析するものである。例示の分光計ユニット140空得られた反射スペクトルの一例が図4に示されており、図4において、「ピーク振幅」は、分光計内のアナログ−デジタル(A/D)変換器によって判定される光子数である。化学的結合がバイオセンサ表面103において生起した場合、両矢印によって示されている波長内で共振が僅かにシフトする。
バイオセンサ102のスペクトルインタロゲーションの一般的な概念は単純であり、光がどのようにバイオセンサに供給され得るかまたはバイオセンサから収集され得るかの実施の詳細は、システム100のデータの品質及び実用性に大きな影響を与え得る。例えば、バイオセンサ102に亘る共振波長λRの必然的な不均一性の故に、測定される共振波長λRは、バイオセンサ上の入射光ビーム134Iの位置に非常に敏感である。
単チャンネル走査光学読取システム
図5は、本発明のシステム100の単チャンネルの実施例の詳細図である。直交座標X−Y−Zが基準として示されている。例示の光源アセンブリ106は、光源106A、可変光減衰器106B、偏光変換器106C及び光アイソレータ106Dを含んでいる。偏光変換器106Cは、光120の偏光をランダム化し、光アイソレータ106Dは、散乱するかまたは反射した光が光源106Aに戻ることを防止する。
例示の光源106Aは、SLD(superluminous diode)等の広帯域光源を含んでいる。光源アセンブリ106は、第1の光ファイバセクション202によって、本実施例において1×2ファイバスプリッタであるカップリングデバイス126に光学的に接続されている。分光計ユニット140は、Ocean Optics社(フロリダ州、ダニディン)HR−2000分光計等の分光計を含む。分光計ユニット140は、第2の光ファイバセクション204によってカップリングデバイス126に接続され得る。第3の光ファイバセクション206は、一端206Aにおいてカップリングデバイス126に接続され得、他端部206BがX−Y−Z移動ステージ220に設けられ得る。移動ステージ220には、焦点距離f2の集束レンズ230、直線偏光子234、及び4分の1波長板238も設けられ得る。集束レンズ230は、1または複数の光学要素を含んでもよいことに留意する。ファイバセクションの端部206A、集束レンズ230、直線偏光子234、及び4分の1波長版238は、上述の光軸A1を共有する可変ビーム生成光学システム250を構成する。いくつかの実施例において、移動は手動で調整可能であるが、その他の実施例において、ステージ220は、コントローラ150の制御下で、制御信号S220によって調整可能であってもよい。実施例において、第1、第2及び第3のファイバセクション202、204及び206は、シングルモード(SM)ファイバセクションであってもよい。上述の実施例において、ファイバセクション202、204及び206は、1または複数の別個のファイバセクションを担持する光ファイバケーブル202C、204C及び208Cの各々によって担持され得る(図14及び図17参照)。
システム100は、ビーム生成光学システム250と隣りにあり、光軸A12沿って配されている走査ミラーデバイス260を含んでいてもよい。走査ミラーデバイス260は、例えば、Mirrorcle Technologies社(カルフォルニア州、アルバニー)から入手可能か、またはTexas Instruments社(テキサス州、ダラス)からTALP 1011という機種として入手可能なMEMS(micro-electro-mechanical system)ベースのミラーであってもよい。走査ミラーデバイス260の他の実施例は、走査ガルバノメータ、可撓性(flexure-based)走査ミラー、振動平面ミラー、回転多面ミラー、及び圧電駆動ミラーを含み得る。走査ミラーデバイス260は、少なくとも1次元(1D)を走査し、好ましくは2次元を走査する(すなわち、X及びY軸に沿って走査することで、関連する走査角度θX及びθYを規定する)ようになされ得る。走査ミラーデバイス260は、走査ミラーデバイス260の性質に依存する電圧または電流に基づき得るミラーデバイスドライバ264に動作可能に接続されてもよい。実施例において、走査ミラーデバイス260は、移動ステージ220に設けられ得る。
対物レンズ280は、走査ミラーデバイス260の隣にありかつビーム生成光学システム250と対向して、光軸A1に沿って配され得る。実施例において、対物レンズ280は、Fθ構成を有しており、任意の角度θからの光は、実質的に光軸A1に平行に向けられる(すなわちφ〜0°)。適切なFθ対物レンズ280は、Edmund Optics社(ニュージャージ州、バリントン)等の光学機器メーカから入手可能である。対物レンズ280は、集束レンズflを有し、少なくとも1つの光学要素を含む。実施例において、対物レンズ280は、少なくとも1つのミラーもしくは少なくとも1つのレンズ、または少なくとも1つのミラー及び少なくとも1つのレンズの組み合わせを含む複数の光学要素を有する。1つの実施例において、対物レンズ280は、1または複数の非球面表面を含んでいる。
システム100は、マイクロプレート170を動作可能に支持する上述のマイクロプレートホルダ174も含み、マイクロプレート170は、バイオセンサ102のアレイを動作可能に支持する。1つの実施例において、マイクロプレートホルダ174の一部は、マイクロプレート170の位置が光軸A1に対して調整可能であるように調整可能である。走査ミラーデバイス260は、対物レンズ280の焦点に、すなわち対物レンズからflの距離に配されている。
図6は、ビーム生成光学システム250に光学的に結合されて示されている例示の走査光学システム130の拡大図であり、走査光学システム130は、走査ミラーデバイス260、フォールドミラーM1、及びFθ対物レンズ280を含んでいる。マイクロプレートホルダ174及びマイクロプレートホルダ174によって支持されているマイクロプレートも示されている。フォールドミラーM1は、光軸A1を折り曲げて光の経路を折り曲げて、走査光学システム130をさらにコンパクトにするために使用され得る。実施例において、集束レンズ230は、焦点距離f2=10mmであり、対物レンズ280は、焦点距離f1=200mmで口径が72mmである。この走査光学システム130の特定の構成は、L1×L2=140mm×140mmの寸法内に収まるので、比較的コンパクトなフォームファクターを有している。実施例において、ビーム生成光学システム250は、走査光学システム130内に含まれ得る。
走査ミラーデバイス260によって走査され得るマイクロプレート170のサイズは、ミラー偏向角度の正接に対物レンズ280の焦点距離を乗算することによって与えられる。従って、光学偏向が+/−10°で対物レンズの焦点距離が200mmの場合、72mmの領域は、X及びY方向の両方において走査され得る。
図6の例示の走査光学システム130は、4.5mmピッチのコラム毎に16個のウェルの標準のマイクロプレート形式で構成されている場合、すなわち全体の距離が約72mmの場合、バイオセンサ102の単一のマイクロプレートコラムをインタロゲーション可能である。マイクロプレート170における入射光ビーム134Iによって形成される光点135の例示の公称サイズは、1/e2において0.1mm(直径)であり、走査ミラーデバイス260における入射光ビームの例示のビーム直径は、1/e2において2mmである。図6は、3つの異なった走査位置(角度)における入射光ビーム134Iを示している。入射光ビーム134Iの中央の光線は、134Cと示されている。入射光ビーム134Iは、マイクロプレート170において収束ビームであり、中央光線134Cは、マイクロプレートにおける光軸A1に平行である。
例示の走査ミラーデバイス260は、3.2mm x.3.6mmの開口を有し、光走査角度θX及びθYが+/−10°であるMEMSベースのミラー(上述のTexas Instruments社のTALP1011等)である。例示の対物レンズ134Rの収差の故のマイクロプレート170上における入射光ビーム134Rの入射角の変化は、1の例示のシステム100において、0.3mRdであると見いだされている。
コントローラ150は、光源アセンブリ106、分光計ユニット140及びミラーデバイスドライバ264に動作可能に接続されており、後述するようにシステム100の動作を(例えば、プロセッサ152またはメモリ154等の中にあるコンピュータ可読媒体内に入れられているソフトウェアを介して)制御する。実施例において、コントローラ150は、汎用インタフェースバス(GPIB)とともに構成され得、コントローラが動作可能に接続されているデバイスは、GPIBを用いてコントローラと通信することが可能である。
図5を再度参照すると、システム100の通常の動作において、コントローラ150は、光源アセンブリ106に光源制御信号S106を送信し、光源アセンブリに、ガイド光(guided light)として第1のファイバセクション202内に結合される光120を生成させる。光120は、第1のファイバセクション202を移動し、カップリングデバイス126を介して第3のファイバセクション206に移動する。その後、光120は、入射光ビーム134Iを形成するビーム生成光学システム250によって処理される。その後、入射光ビーム134Iは、ミラーデバイスドライバ264からの制御信号S260の下で、走査ミラーデバイス260によって選択的に偏向させられる。走査ミラーデバイス260が対物レンズ280の焦点に配されているので、対物レンズとマイクロプレートとの間の領域において、入射光ビーム134I(さらに正確には、このビームの中央光線134C)は、すべての偏向角170に関して光軸A1に平行である。システム100は、ビームがマイクロプレートを走査する際に、入射光ビーム134Iがマイクロプレート170に対して実質的に垂直であるように調整され得る。
入射光ビーム134Iは、後述するようにバイオセンサ104に亘って走査し、バイオセンサ104から実質的に垂直な入射角で反射し、反射光ビーム134Rを生成する。従って、反射光ビーム134Rは、実質的に入射光ビーム134Iと逆の光経路を進行し、ビーム生成光学システム250を介して、端部206Bにおいて第3のファイバセクション206内に結合し、ガイド光信号136になる。その後、ガイド光信号136は、第3の光ファイバセクション206を通って、カップリングデバイス126を介して第2の光ファイバセクション204に進行し、分光計ユニット140によって受信されて、スペクトル的に分解される。分光計ユニット140は、その中にあるコントローラ150及びメモリ154に反射光ビーム134R内のスペクトル情報を示す電気信号S140を提供する。メモリ154は、走査角度(θX、θY)の関数としてスペクトル情報を保存する。実施例において、メモリ154が、Mathworks,Inc.社(マサチューセッツ州ナティック)から入手可能であるMatlab等のスペクトル情報を分析して視覚化する分析ソフトを保存して、プロセッサ152がそれを実行する。
実施例において、メモリ154は、バイオセンサ102の各々の複数のスペクトル(例えば50)を保存して、プロセッサ152は、それらを合計して合計スペクトルを取得し、セントロイド(centroid)を計算して共振波長λRを判定する。実施例において、プロセッサ152による処理のために、数十、数百、または数千のスペクトルが、メモリ154内に保存され得る。スペクトル測定は、例えば、個々のバイオセンサ102によって、またはバイオセンサの列(コラム)または行(ロー(row))によって分けられ得る。
バイオセンサ走査
システム100を用いたスキャンの1つの方法は、走査ミラーデバイス260を動作させて単一の走査方向において1または複数のバイオセンサ102を走査する方法である。しかし、この手法の欠点は、共振波長λRが、バイオセンサ102に亘る光点135の位置によって大きく変化することである。従って、この手法においては、光点135の位置を厳密に監視して、測定バイアスの取り込みを回避する必要がある。
図7は、9個の異なったバイオセンサにおいて測定された、測定共振波長λR(pm)対バイオセンサ102のX及びY変位(mm)のプロット図である。測定の間、光ビーム134Iは、x方向に沿ったバイオセンサの長さ全体に亘って往復して(ディザー(dithered))走査され、光ビームの移動はy方向にはなされない。収集されたスペクトルは、x方向における往復走査時間よりも長い期間に亘って総合された。マイクロプレート170が走査軸と垂直に移動させられる場合、大きな波長変化が観測され得る(破線)。マイクロプレート170が走査軸に沿って移動させられる場合、波長変化はほとんど観測されない(実線)。xにおけるバイオセンサの変位に関わらず、x変位に関してより少ない波長変化が観測されるのは、ビームに適用されるxディザー故に、バイオセンサ回折格子に亘る全体ライン走査が収集されるからである。プロットは、0.5pm/ミクロンの大きさの変化も示しており、これは、0.1pm以下の測定バイアスが、比較的達成が困難な0.2未満の再位置決めエラーを必要とすることを意味する。
従って、システム100を動作させる好ましい方法は、X及びYの2方向における入射光ビーム134Iを用いてバイオセンサ102を走査して、走査されたバイオセンサの各々の総合された測定値を取得することを含む。MEMSベースのミラー走査デバイスが比較的高い周波数(例えば、100Hz以上)で駆動され得る故に、センサのこのような2方向走査を迅速に行うことが可能である。1つの例において、バイオセンサ102は、2つの方向のうちの1において、より速く光ビーム134I(従って光点135)を移動させることによって走査される。
図8は、例示のバイオセンサ102の拡大図であり、バイオセンサの少なくとも一部上の光点135(または、入射光ビーム134I)の例示の走査経路402を示している。走査経路402は、走査ピッチdyを有し、Y軸を低速走査軸(すなわち、Y方向走査経路成分402Y)として、X軸を高速走査軸(すなわち、X方向走査経路成分402X)として使用し、これがジグザグ走査経路を形成する。このような態様における光点135の高速走査は、さらに大きい「有効光点」の形成を可能にし、有効光点はバイオセンサ102よりも大きくされ得る。しかし、光拡大のみを用いた大きな入射光ビーム134Iの形成とは異なり、システムの角度許容性は減少せず(角度許容性は、光点直径の逆数に比例する)、システムの柔軟性が維持されて高い空間的分解能でバイオセンサ102からの反射光ビーム134Rが処理される。
例示のX軸走査レートは、約400Hzである。実施例において、+X方向におけるX軸走査経路の各々は、走査読み取りに対応しており、分光計140が起動させられてガイド光信号136が処理され得る。従って、走査経路402内の方向転換位置T−ONにおいて、分光計140は、コントローラ150からのゲート信号またはトリガ信号SGによってトリガONされ、ガイド光信号136に関連する光子の蓄積を開始する。走査経路402内の方向転換位置T−OFFにおいて、コントローラ150からのトリガ信号SGによって光子集積がトリガオフされ、分光計140が、信号S140によって単一のスペクトルを、プロセッサ52によるさらなる処理のためにメモリ54に送信する。例示したように、分光計140は、400Hzでトリガされ、スペクトル集積時間は約1ミリ秒である。例えば、Y方向における走査速度が、光点135が0.5秒以内にバイオセンサ全体を走査する速度であると仮定すると、システム100は、バイオセンサ毎に200のスペクトルを収集することになり、スペクトルの各々は、Y軸に沿ったバイオセンサの長さ全体に亘って集積される。代替的に、バイオセンサ102によって反射された信号は、光ビーム134Iが2つの方向においてバイオセンサに行き渡る・バイオセンサをカバーするのにかかる走査時間全体の間に集積される。この例において、単一の蓄積されたスペクトルは、所定のバイオセンサの単一の測定に関する情報の全てを含む。
光点135よりも小さい走査ピッチdyを使用する場合、有効に大きなビームは、横方向ミスアラインメントに対する感受性を劇的に減少させることが可能である。図9は、図7と同様のプロット図であり、同数の9個のバイオセンサ102が1Dではなく2Dで走査された場合の位置感受性の実験測定値を示している。図からわかるように、2D走査の横方向感受性は、1D走査の少なくとも5分の1に減少させられ得る。このことは、マイクロプレート170の精密な再位置決めの必要をなくす。従って、このことは、さらに安価なマイクロプレート移動ステージがシステム100内へかつそこから外へマイクロプレート170を移動させるために選択されることを可能にする。
実施例において、光ビーム134Iによって横断される走査経路402は、X軸走査を適切に調整して、高周波が走査ミラーデバイス260の共振が励起することを防止することによる、図8に示されているようなシャープな三角波のようなジグザグパターン、または正弦曲線経路を含む。実施例において、ミラーデバイスドライバ264からの信号S260は、走査ミラーデバイスの駆動の結果生ずる所望の走査経路からの走査経路402の逸脱の原因となる「リンギング(ringing)」他の悪い走査効果を除去するスムージングされたステップ関数を生成するために、スムージング関数(例えば、ガウスフィルタ)と組み合わされた(コンボリューションされた)ステップ関数である。実施例において、入射光ビーム134Iは、入射光ビームがバイオセンサ102間を移動するように2Dで(例えば、後述するようにジグザグ態様で)走査され得るので、望まれない走査経路逸脱を生起しうる走査処理の開始及び停止の必要が除去され得る。この走査方法の一例において、コントローラ150は、分光計ユニット140にゲート(またはトリガ)信号SGを送信し、ゲート信号は、分光計ユニットがバイオセンサ102からの反射光ビーム134Rのみを処理し、マイクロプレート170の表面からの反射光ビームを処理しないように同期される。
マイクロプレートミスアラインメントの補償
上述の米国特許第7,424,178号は、SMファイバセクション202−206を使用する場合、共振波長λRが角度ミスアラインメントに実質的に影響されないことを示している。しかし、レンズ収差、または入射及び反射ビーム134I及び134Rのプロファイルの完全なガウス形状からの逸脱等の二次的な効果は、共振波長λRの測定における残存角度依存性を取り込み得る。
図10は、図9と同様なプロット図であり、いくつかのバイオセンサ測定に関するマイクロプレート170の角度チップ(tip)及びチルト(tilt)に応じた共振波長変化を示している。曲線は、+/−2mrad以下のチルト角に関しては十分に平坦であるが、この限界を越えたスロープにおいては著しく増加する。精密な角度再位置決めは、約25マイクロradの位置的再現性をもたらすために、3点接触マイクロプレートホルダ174を用いて達成され得る。しかし、商業的実施において、角度精密性の低い、より安価でより単純なマイクロプレートホルダ174の使用が望まれる。例えば、マイクロプレート179の角度再位置決め性が、約2mradよりも悪い場合、システムの容易な再アラインメントを提供する位置的補償の方法が必要とされる。
図9及び図10のプロット図における曲線が、バイオセンサ間で非常に再現性が高いことに留意する。従って、曲線の形状は、バイオセンサ自体によってよりも照明システムにおいて存在する光収差によって影響を受ける。従って、実施例において、基準バイオセンサ102からの信号が測定され、その後、関心のあるバイオセンサからの信号から差し引かれ、マイクロプレート170の角度変化故の波長シフトが除去される。
従って、実施例において、システム100は、対物レンズ280が走査ミラーデバイス260及びビーム生成光学システム250に対して調節可能にされ得る。実施例において、対物レンズ軸A280、走査ミラーデバイス260、及び集束レンズ軸A230の相対位置は、調整可能である。すなわち、これらの要素の1または複数は、光軸A1に対して移動可能である。実施例において、この調整可能性は、移動ステージ220によってもたらされる。入射光ビームのマイクロプレート170に対する入射角φは、集束レンズ230及び対物レンズの先端における入射光ビームの中央に接続するベクトルによって規定される。従って、実施例において、入射光ビーム134Iの入射角φは、レンズ230と280との相対位置を調整することによって調整される。このような調整は、実施例において、走査ミラーデバイス260及び集束レンズ230を含む移動ステージ220を調整することによってなされ得る。この動作は、移動ステージ220が高い精度を有していることを必要としない。例として、焦点距離f1=200mmの対物レンズ280に関して、アラインメント精度は、入射角φの精度が1mrad以内であることを保証するために、0.2mmのオーダーである必要があるだけである。この調整可能性は、システム100のマイクロプレートのミスアラインメントに対する感受性を実質的に低下させる。
実施例において、システム100は、走査測定が開始する前に、走査光学システム130に戻されて結合させられる光パワーを最適化することによってアラインメントされる。図11は、単一チャンネル光学読み取りシステム100の走査光学システム130の一部の拡大図であり、他の例示のシステムアラインメント方法を示している。アラインメント方法は、ビーム生成光学システム250と走査ミラーデバイス260との間の光経路内に配されているビームスプリッタ420を使用する。ビームスプリッタ420は、反射光ビーム134Rの一部を、集束レンズ230の中央に対して横方向にアラインメントされている光検出器426に向ける。光検出器426は、検出された光パワーの量を示す光検出信号S426を生成し、実施例において、この信号は、コントローラ150に送信される。光検出器426は、例えば、図11に示すように、小領域(small-area)フォトダイオード、または全面に限界開口427を有するフォトダイオードであり得る。レンズ428(擬似的に図示)は、限定開口427が存在しない場合、光検出器426上に光を収束するために使用されてもよく、これらが組み合わせられてよい。アラインメント最適化は、光検出器426によって収集される光が最大になるように、対物レンズ280に対する集束レンズ230の位置を調整することによって実行され得る。実施例において、この最大化及び調整処理は、コントローラ150の動作の下で自動的になされてもよい。
代替的に、光検出器26及び限定開口427は、位置検出ダイオードまたはCCDカメラで置き換えられてもよい。この場合、光検出器26上の反射ビーム134Rの位置が監視され、調整処理が、反射ビーム点が光検出器上の所定の位置にセットされるまで、対物レンズ280に対する集束レンズ230の移動を伴う。
図12は、システム100内のマイクロプレート170の相対位置を確認する方法の1つの実施例を示している。マイクロプレート位置(またはバイオセンサ位置)は、光点135をバイオセンサ102のエッジ102Eに向け、その後、矢印424によって示されるように、バイオセンサのエッジに対して光点位置をディザリングすることで確認される。光検出器426は、反射光ビーム134Rのパワーを記録し、対照パワーの上下がバイオセンサエッジの位置を確認するために用いられ、マイクロプレート位置及びマイクロプレート上のバイオセンサの位置を確認するために用いられる。様々なエッジ検出アルゴリズムが、プロセッサ152において光検出器信号に適用されて、バイオセンサエッジ102Eの位置が確認される。光点135のディザリングは、ミラーデバイスドライバ264によって振動態様にて駆動される走査ミラーデバイス260によってなされる。
実施例において、マイクロプレート170上に形成された基準428が使用されて、マイクロプレートのアラインメントが容易にされる。1つの方法において、光点135が1または複数の基準に亘って走査されて、マイクロプレート170の位置が確認される。システム100におけるマイクロプレート170の、基準428を用いたアラインメントのシステム及び方法の他の実施例は、上述の米国特許出願公報第2007/0202543号に記載されている。
複数チャンネル走査光学読取システム
実験は、システム100の分解能に関する根本的な制限要素が、光ショットノイズ(optical shot noise)であることを示している。ショットノイズは、バイオセンサ測定の各々に関してさらに光子を収集することによって低減させられ得る。ほとんどの場合、収集可能な光子の量を制限している要因は、分光計ユニット140である。分光計の直線検出器アレイ内のピクセルの各々によって収集可能な光子の数は、I=WD/T似よって与えられる。ここでIは、1秒間に収集され得る光子の最大流量であり、Tは分光計の最速インタロゲーションまたは読み出し時間であり、WDは、検出器のウェルの深さであり、これらが、飽和閾値に達することなくインタロゲーション時間に亘って収集可能な光子の最大数を決定する。
検出される光子の流量の最大値を増加させて測定ノイズを低下させるために、より深いウェルを有する分光計を選択可能であるか、または検出器が読み出される速度を増大させることが可能である。他の選択肢は、各々が付随するファイバ206及び分光計ユニット140を有する複数のチャンネルを使用することである。この場合、収集される光子の流量の合計は、使用された分光計(またはチャンネル)の数によって増加する。
システム100の実施例は、集束レンズ230の焦点におけるアレイ430内に配する複数のファイバ206を提供することによって、単一の走査ミラーデバイス260を使用しつつ複数の測定チャンネルをもたらす。図13は、走査光学システム130の一部の拡大図であり、例として、3つのファイバ206−1、206−2、及び206−3を有する例示のファイバアレイ430を示している。3つのファイバ206−1、206−2、及び206−3は、集束レンズ230の焦点に近接して配され、異なった指向角度(pointing angle)にて光ビーム134I−1、134I−2、及び134I−3を出射する。共振可能な数のファイバ206がアレイ430を形成するために使用され得、2から約12が好ましい。
第1の近似のために、入射光ビーム134Iの指向角度オフセットが、θ=Dyf/f2で与えられる。ここで、θは入射光ビームの指向角度であり、Dyfは、光軸A1に対する個々のファイバの位置であり、f2は、集束レンズ230の焦点距離である。従って、光ビーム134Iのアレイは、マイクロプレート170に向けられ、マイクロプレートにおける入射光ビームの位置間隔は、Dyp=θ*f1=Dyf*f1/f2で与えられる。ここで、Dypは、マイクロプレート170における入射光ビーム間の間隔であり、f1は、対物レンズ280の焦点距離である。
ファイバアレイ430のピッチPを適切に設定することによって、入力光ビーム134Iに付随する光点の距離間隔は、整数とバイオセンサアレイ102A内のバイオセンサ102のピッチP′とを乗算したものに対応するようになされる。ファイバ端部206Bにおける光ビーム134Iの距離間隔は、レンズ230及び280の動作により、マイクロプレート170における(f1/f2)という因数によって拡大され得る。結果として、ファイバ端部206Bの各々の像(image)は、特定のバイオセンサ102上の中心に配され、ファイバの各々がマイクロプレート170の異なった領域をインタロゲーションする(異なった領域に光を当てる)。例として、f1=200mmかつf2=10mm、バイオセンサアレイピッチP′が4.5mmの場合、ファイバアレイ430のピッチPは、0.225mmになる。
走査ミラーデバイス260が走査する場合、光ビーム134Iのアレイが移動し、光を当てられたバイオセンサ102の各々からの対応する反射光ビーム134Rは、上述のように、それらの各々のファイバ206によって同時に収集される。通常は、n本のファイバ206が使用されてn個のチャンネルが形成され得る。ここで、nは1以上の整数である。ファイバ206の各々内のガイド光信号136は、n本の異なったファイバ206及びn個の分光計ユニット140に関して図14に示されているように、その後、対応する分光計ユニット140(例えば、140−1、140−2等)に送られる。カップリングデバイス126は、この構成においてn×2nのカップリングデバイスになり、光源106は、n個のファイバセクション202−1、202−2、...202−nに結合される。これらのセクションは、光ファイバケーブル202C内に構成されてもよい。ファイバセクション204及び206は、光ファイバケーブル204C及び206Cの各々の内に構成されてもよい。実施例において、様々な多数の光ファイバセクションが、光ファイバリボンセクションまたはケーブルの各々内に組み合わせられてもよい。
デュアルヘッド光学読取システム
図15は、上述の単チャンネルまたは多チャンネルシステムのうちの2つを組み合わせた「デュアル走査」多チャンネル光学読取システム100の他の実施例の概略図である。図15のシステム100は、L及びRで示された「左」サイド及び「右」サイドを有し、バイオセンサ102のアレイ102Aの各々(図1参照)を測定するために、上述のような走査態様にてマイクロプレート170のサブリージョン170L及び170Rの各々をインタロゲーションする2つの走査光学システム130(130L及び130Rとして示されている)を用いる。2つの走査光学システム130L及び130Rの各々は、上述のシステム100の多チャンネルの実施例において構成されて示されており、当該システムの一方のサイドは、基本的に他方のサイドと鏡面対称であり、単一のコントローラ150の制御下で動作するように構成されている。
図16は、図15のデュアル走査システム100において使用するのに適した2つ(すなわち、左及び右)の走査光学システム130L及び130Rの例示の構成の概略図である。
図17は、図15と同様の概略図であり、1または複数の分光計ユニット140の1セットのみを使用するデュアルヘッド光学読取システム100の実施例を示している。これは、コントローラ150、及び反射光ビーム134Rの1セット(及びガイド光信号136の1セット)のみが同時に1または複数の分光計ユニット140によって処理されるように、非同期態様にて走査ミラーデバイス260の各々を駆動するミラーデバイスドライバ264によって達成される。この手法の一例において、走査ミラー260Lに与えられる信号S260L(図16参照)は、走査ミラーデバイス260Rに与えられる信号S260Rに対して僅かにオフセット(すなわち、時間遅延)させられている。この時間遅延の結果、左走査光学システム130Lに付随する走査点135は、バイオセンサ102L上にあり、右走査光学システム130Rに付随する走査点135(図17には図示せず;図8参照)は、2つのバイオセンサ102Rの中間にある。
結果として、一方の走査光学システム130がガイド光信号136を生成している間、他方はガイド光信号を生成しない。2つのガイド光信号136L及び136Rをインタリーブ・交互配置し(例えば、1または複数のカップリングデバイス126によって)、かつ走査ミラー信号S260L及びS260Rの遅延された生成をトラッキングする間にそれらの光信号を1または複数の分光計140に送信することによって、走査光学システムの各々からのガイド光信号及び対応する分光計ユニット電気信号S140がトラッキングされる。図17のシステム100は、光ファイバセクション202、204及び206の各々の1または複数を担持する光ファイバケーブル(例えば、リボンケーブル)202C、204C及び206Cの態様にて、様々なファイバセクション202、204及び206を有するように示されている。図18は、図17と同様であり、システム100が単一のカップリングデバイス126、単一の光源160及び単一の分光計ユニット140を含む、単純化された実施例を示している。
デュアルヘッド光学読取システム100は単一走査光学システムよりも実施するのに費用がかかり得るが、比較的短い時間においてバイオセンサ102のアレイの比較的多くの走査測定を行うことが可能である。例えば、16×24のバイオセンサ102のアレイを有するマイクロプレート170は、約20秒で読み取られ得る。
当業者にとって、本明細書に記載されている本発明の好ましい実施例に対する様々な変更は、添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の精神または本発明の範囲から逸脱することなく可能であることは明らかである。従って、本発明は、添付の特許請求の範囲の範囲内及びその均等の範囲内にある変形例及び変更例を含む。

Claims (25)

  1. マイクロプレートによって動作可能に支持されている共振導波路(RWG)バイオセンサのラベル非依存読取のための光学読取システムであって、
    前記システム内の前記マイクロプレートを動作可能に保持するホルダと、
    光を生成する光源と、
    分光計ユニットと、
    入力端及び出力端を有し、前記入力端において前記光源と光学的に結合されており、前記出力端において前記光から少なくとも1つの光ビームを生成し、かつ前記入力端において前記分光計に光学的に結合されて前記出力端において受光した光を前記分光計ユニットに送るビーム生成光学システムと、
    前記マイクロプレートと前記ビーム生成光学システムとの間に配されて、走査ミラーデバイス、前記走査ミラーデバイスに動作可能に接続されているミラーデバイスドライバ、及びFθレンズを含む走査光学システムと、を含み、
    前記走査光学システムが、前記少なくとも1つの光ビームを受信して前記少なくとも1つの光ビームを前記RWGバイオセンサの1または複数に亘って走査し、当該1または複数の走査されたRWGバイオセンサによって反射された光が前記ビーム生成光学システムの前記出力端に送り返されることを特徴とする光学読取システム。
  2. 請求項1に記載の光学読取システムであって、前記ビーム生成光学システムが、
    各々が端部を有する1または複数の光ファイバと、
    各々が前記1または複数の光ファイバの端部と隣り合って配されており、かつ前記マイクロプレート上に前記1または複数の端部の像を形成する1または複数のレンズと、
    を含むことを特徴とする光学読取システム。
  3. 請求項1に記載の光学読取システムであって、前記走査ミラーデバイスが、MEMS(micro-electro-mechanical system)ミラー、走査ガルバノメータ、可撓性走査ミラー、振動平面ミラー、回転多面ミラー、及び圧電駆動ミラーのうちの少なくとも1つを含む走査ミラーデバイスのグループから選択されることを特徴とする光学読取システム。
  4. 請求項1に記載の光学読取システムであって、前記走査光学システムが光点を形成し、前記システムが2方向において前記RWGバイオセンサに亘って前記光点を走査することを特徴とする光学読取システム。
  5. 請求項2に記載の光学読取システムであって、走査光学システムのFθレンズ、及び前記ビーム生成光学システムの前記1または複数のレンズの少なくとも1つの軸の各々が、互いに調整可能であることによって、前記マイクロプレートに対する光学的アラインメントが維持されることを特徴とする光学読取システム。
  6. 請求項1に記載の光学読取システムであって、少なくとも1つのビーム生成光学システムが、第1の光ファイバセクションによって前記光源と光学的に結合されており、かつ第2の光ファイバセクションによって前記分光計ユニットに光学的に結合されていることを特徴とする光学読取システム。
  7. 請求項1に記載の光学読取システムであって、前記走査光学システムは、前記少なくとも1のRWGバイオセンサのエッジ上で前記少なくとも1つの光ビームをディザリングすることで、前記少なくとも1つのRWGバイオセンサの一部を確認することを特徴とする光学読取システム。
  8. 請求項2に記載の光学読取システムであって、前記RWGバイオセンサは、第1のアレイ間隔を有するアレイ内に配されており、前記ビーム生成光学システムは、第2のアレイ間隔を有する光ファイバのアレイを含み、かつ前記センサプレートにおいて前記第1のアレイ間隔に対応する前記光ファイバの像を形成することを特徴とする光学読取システム。
  9. マイクロプレートによって動作可能に支持されているRWGバイオセンサのラベル非依存読取のための光学読取システムであって、
    光を生成する少なくとも1つの光源と、
    少なくとも1つの分光計ユニットと、
    各々が入力端及び出力端を有し、各々の入力端において異なった光源または前記少なくとも1つの光源のいずれかに光学的に結合され、各々の出力端において少なくとも1つの第1の光ビーム及び少なくとも1つの第2の光ビームを生成し、かつ入力端の各々において異なった分光計ユニットまたは前記少なくとも1つの分光計ユニットに光学的に結合されることによって出力端の各々において受信された光を前記分光計に送る第1及び第2のビーム生成光学システムと、
    各々が前記マイクロプレートと前記第1及び第2のビーム生成光学システムとの間に配され、第1及び第2の走査ミラーデバイス、各々が前記第1及び第2の走査ミラーデバイスに動作可能に接続されている第1及び第2のミラーデバイスドライバ、及び前記第1及び第2の走査ミラーデバイスに対して動作可能に配されている第1及び第2のFθレンズを各々が含み、各々が前記少なくとも1つの第1の光ビーム及び前記少なくとも1つの第2の光ビームをRWGバイオセンサの各々に亘って走査し、かつ当該走査されたRWGバイオセンサによって反射された光を前記第1及び第2のビーム生成光学システムの対応する出力端に送り返す第1及び第2の走査光学システムと、
    を含むことを特徴とする光学読取システム。
  10. 請求項9に記載の光学読取システムであって、各々が前記第1及び第2のビーム生成光学システムに光学的に結合されている単一の光源及び単一の分光計をさらに含むことを特徴とする光学読取システム。
  11. 請求項9に記載の光学読取システムであって、前記第1及び第2の光ビームが、それらに付随して第1及び第2の光点の各々を有し、前記第1及び第2の走査光学システムが、対応するRWGバイオセンサに亘って、2方向に前記第1及び第2の光点を走査することを特徴とする光学読取システム。
  12. 請求項9に記載の光学読取システムであって、前記第1及び第2のビーム生成光学システムが、
    各々が端部を有する1または複数の第1及び第2の光ファイバと、
    各々が前記1または複数の第1及び第2の光ファイバの端部に隣り合って配されている1または複数の第1及び第2の集束レンズと、を各々含み、
    前記1または複数の第1及び第2の集束レンズ及び前記第1及び第2の走査ミラーデバイスが、対応する前記第1及び第2のFθレンズに対して調整可能であることで、前記マイクロプレートに対する各々のアラインメントが維持されることを特徴とする光学読取システム。
  13. 請求項9に記載の光学読取システムであって、前記第1及び第2の走査光学システムが、前記少なくとも1つの第1の光ビームが対応する少なくとも1つのRWGバイオセンサを照らしている際に、前記少なくとも1つの第2の光ビームが前記RWGバイオセンサのいずれをも照らさないように構成されていることを特徴とする光学読取システム。
  14. 請求項9に記載の光学読取システムであって、前記RWGバイオセンサが、センサアレイ間隔を有するアレイ内に配されており、前記第1及び第2のビーム生成光学システムが、第1及び第2のアレイ間隔の各々を有する第1及び第2の光ファイバの第1及び第2のアレイを各々含み、かつ前記マイクロプレートにおいて、前記センサアレイ間隔に対応する前記第1及び第2のファイバの像を形成することを特徴とする光学読取システム。
  15. マイクロプレートによって動作可能に支持されている共振導波路(RWG)バイオセンサのアレイの読取方法であって、
    光源及び分光計ユニットに光学的に接続されている少なくとも1つのビーム生成光学システムを用いて少なくとも1つの光ビームを生成するステップと、
    走査ミラーデバイス、前記走査ミラーデバイスに動作可能に接続されているミラードライバ、及び調整可能な前記ミラーに対して動作可能に配されているFθレンズを含む少なくとも1つの走査光学システムを提供するステップと、
    前記少なくとも1つの走査光学システムを動作させて、前記マイクロプレートを移動させずに少なくとも1つのRWGバイオセンサに亘る少なくとも1つの光ビームの走査を行って、前記マイクロプレートからの反射光ビームを生成するステップと、
    前記少なくとも1つの走査光学システム及び前記少なくとも1つのビーム生成光学システムを介して前記反射光ビームから前記分光計に光を送り、少なくとも1つの測定スペクトルを生成するステップと、
    前記少なくとも1つの測定スペクトルを処理して、当該少なくとも1つの走査されたバイオセンサに関連する少なくとも1つの共振波長を取得するステップと、
    を含むことを特徴とする読取方法。
  16. 請求項15に記載の方法であって、
    複数のビーム生成光学システムを用いて複数の光ビームを生成するステップと、
    単一の走査光学システムを動作させて、対応するRWGバイオセンサに亘って前記複数の光ビームの各々の走査を行うステップと、
    前記RWGバイオセンサからの反射光を対応するビーム生成光学システムに送るステップと、
    をさらに含むことを特徴とする方法。
  17. 請求項15に記載の方法であって、
    前記第1及び第2のビーム生成光学システム内に各々配され、かつ少なくとも1つの光源及び少なくとも1つの分光計ユニットに動作可能に接続されている光ファイバの第1及び第2のアレイを用いて、光ビームの第1及び第2のセットを生成するステップと、
    第1及び第2の走査光学システムを用いてRWGバイオセンサの第1及び第2のセットの各々に亘って前記光ビームの第1及び第2のセットを走査することで、反射光ビームの第1及び第2のセット生成するステップと、
    前記反射光ビームの第1及び第2のセットから、対応する光ファイバの第1及び第2のアレイを介して前記少なくとも1つの分光計ユニットに光を送るステップと、
    をさらに含むことを特徴とする方法。
  18. 請求項17に記載の方法であって、前記光ビームの第1のセットが対応するRWGバイオセンサを走査している際に、前記光ビームの第2のセットがRWGバイオセンサのいずれをも走査しないように、前記光ビームの第1及び第2のセットの走査が行われることを特徴とする方法。
  19. 請求項18に記載の方法であって、前記反射光ビームの前記第1及び第2のセットから前記光を単一の分光計ユニットに送るステップを含むことを特徴とする方法。
  20. RWGバイオセンサのうちの1つから複数のスペクトルを収集するステップと、
    前記複数のスペクトルを組み合わせるステップと、
    当該組み合わされた複数のスペクトルから、前記1つのRWGバイオセンサの前記少なくとも1つの共振波長を判定するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする方法。
  21. 請求項15に記載の方法であって、前記少なくとも1つのビーム生成光学システムが集束レンズを有し、前記方法が、
    前記Fθレンズ及び前記集束レンズの光軸の各々を互いに対して調整して、前記マイクロプレートに対する光学的アラインメントを維持するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
  22. 共振波長を有する共振導波路(RWG)バイオセンサの読取方法であって、
    前記RWGバイオセンサよりも小さな光点を有する走査光ビームを生成するステップと、
    前記RWGバイオセンサの少なくとも一部に亘って2方向走査経路で前記光点を走査し、それによって、前記バイオセンサ上の複数の位置から反射され、共振波長情報を含む反射光を生成するステップと、
    前記反射光を前記走査経路に亘って収集するステップと、
    前記反射光から、前記共振波長の空間的に集積された測定値を判定するステップと、
    を含むことを特徴とする読取方法。
  23. 請求項22に記載の方法であって、当該走査される光点が、前記2つの方向の1つにおいてより速く移動することを特徴とする方法。
  24. 請求項22に記載の方法であって、前記RWGバイオセンサが、互いに反対側にある2つのエッジを有し、前記走査経路が前記反対側にある2つのエッジに亘るジグザグパターンを有していることを特徴とする方法。
  25. 請求項22に記載の方法であって、前記反射光が複数のスペクトルを含み、前記方法が、前記共振波長の集積された測定値を判定するステップにおいて、前記複数のスペクトルを組み合わせるステップをさらに含むことを特徴とする方法。
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