JP6714676B2 - ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 - Google Patents
ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6714676B2 JP6714676B2 JP2018229912A JP2018229912A JP6714676B2 JP 6714676 B2 JP6714676 B2 JP 6714676B2 JP 2018229912 A JP2018229912 A JP 2018229912A JP 2018229912 A JP2018229912 A JP 2018229912A JP 6714676 B2 JP6714676 B2 JP 6714676B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass plate
- thickness
- glass
- sheet glass
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000011521 glass Substances 0.000 title claims description 127
- 239000000758 substrate Substances 0.000 title claims description 47
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 42
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims description 73
- 239000006060 molten glass Substances 0.000 claims description 22
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 18
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 17
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 6
- 238000007500 overflow downdraw method Methods 0.000 claims description 5
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 200
- 230000032258 transport Effects 0.000 description 28
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 15
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 9
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 8
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 7
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 6
- 238000007670 refining Methods 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 3
- 238000003280 down draw process Methods 0.000 description 3
- 210000005069 ears Anatomy 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000010583 slow cooling Methods 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 238000012858 packaging process Methods 0.000 description 2
- 229910018072 Al 2 O 3 Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 238000011143 downstream manufacturing Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 description 1
- 238000007517 polishing process Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Description
溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形工程と、
前記ガラス板の幅方向の両側の領域を、前記ガラス板の搬送方向に間隔をあけて配置された複数の対の搬送ローラで挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送する搬送工程と、を有し、
前記成形工程では、前記両側の領域に、前記ガラス板の厚さが幅方向外側に向かって厚くなるよう傾斜した傾斜領域が形成され、
前記搬送工程において前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記傾斜領域のうち、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整されており、
前記搬送ローラのうち、搬送方向の下流側に位置する搬送ローラであるほど、前記許容値は小さい値に設定されている、ことを特徴とする。
前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記冷却ローラが挟持した前記ガラス板の位置から幅方向内側に所定以上の間隔をあけた位置に調整されていることが好ましい。
前記制御工程では、前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置を、前記傾斜領域のうち、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整することが好ましい。
前記制御工程では、前記ガラス板の幅方向の中央領域の厚さ及び前記厚さの傾斜の測定結果に基づいて、前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置を調整することが好ましい。
溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形装置と、
前記ガラス板の幅方向の両側の領域を、前記ガラス板の搬送方向に間隔をあけて配置された複数の対の搬送ローラで挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送する搬送装置と、
前記成形装置は、前記両側の領域に、前記ガラス板の厚さが幅方向外側に向かって厚くなるよう傾斜した傾斜領域を形成し、
前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記傾斜領域のうち、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整されており、
前記搬送ローラのうち、搬送方向の下流側に位置する搬送ローラであるほど、前記許容値は小さい値に設定されている、ことを特徴とする。
まず、図1および図2を参照して、ガラス基板の製造方法に含まれる複数の工程および複数の工程に用いられるガラス基板製造装置100を説明する。ガラス基板の製造方法は、図1に示すように、主として、溶融工程S1と、清澄工程S2と、成形工程S3と、冷却工程S4と、切断工程S5とを含む。この他に、ガラス基板の製造方法は、研削工程、研磨工程、洗浄工程、検査工程、梱包工程等を有し、梱包工程で積層された複数のガラス基板は、納入先の業者に搬送される。
図3および図4に、成形装置40の概略構成を示す。図3は、成形装置40の断面図である。図4は、成形装置40の側面図である。
成形体41は、オーバーフローチャンバー20内に設けられる。成形体41は、溶融ガラスFGをオーバーフローさせることによって、溶融ガラスFGをシートガラスSGへと成形する。
仕切り部材50は、オーバーフローチャンバー20からフォーミングチャンバー30への熱の移動を遮断する部材である。仕切り部材50は、溶融ガラスFGの合流ポイントの近傍に配置されている。また、図3に示すように、仕切り部材50は、合流ポイントで合流した溶融ガラスFG(シートガラスSG)の厚み方向両側に配置される。仕切り部材50は、断熱材である。仕切り部材50は、溶融ガラスFGの合流ポイントの上側雰囲気および下側雰囲気を仕切ることにより、仕切り部材50の上側から下側への熱の移動を遮断する。
冷却ローラ51は、フォーミングチャンバー30内に設けられる。より具体的に、冷却ローラ51は、仕切り部材50の直下に配置されている。また、冷却ローラ51は、シートガラスSGの厚み方向両側、及び、シートガラスSGの幅方向両側に配置される。シートガラスSGの厚み方向両側に配置された冷却ローラ51は対で動作する。すなわち、シートガラスSGの幅方向両側の領域R,Lが、二対の冷却ローラ51,51,・・・によって挟み込まれる。
冷却ユニット60は、オーバーフローチャンバー20内及びフォーミングチャンバー30内に設けられ、シートガラスSGを徐冷点近傍まで冷却するユニットである。冷却ユニット60は、複数の冷却要素61〜65を有する。図4において、冷却ユニット60はフォーミングチャンバー30内にのみ示されている。複数の冷却要素61〜65は、シートガラスSGの幅方向及びシートガラスSGの流れ方向に沿って配置されている。具体的に、複数の冷却要素61〜65には、中央領域冷却要素61〜63と、側部冷却要素64,65とが含まれる。
中央領域冷却要素61〜63は、空冷され、シートガラスSGの中央領域CAを冷却する。ここで、シートガラスSGの中央領域とは、シートガラスSGの幅方向中央部分であって、シートガラスSGの有効幅およびその近傍を含む領域である。言い換えると、シートガラスSGの中央領域は、シートガラスSGの両側の領域R,Lの間に位置する領域である。中央領域冷却要素61〜63は、シートガラスSGの中央領域CAの表面と対向する位置に、流れ方向に沿って配置される。中央領域冷却要素61〜63に含まれる各ユニットは、独立して制御可能である。
また、側部冷却要素64,65は、水冷され、シートガラスSGの両側の領域R,Lを冷却する。側部冷却要素64,65は、シートガラスSGの両側の領域R,Lの表面と対向する位置に、流れ方向に沿って配置される。側部冷却要素64,65に含まれる各ユニットは、独立して制御可能である。
引下げローラ81a〜81gは、冷却チャンバー80内に設けられ、フォーミングチャンバー30内を通過したシートガラスSGを、シートガラスSGの流れ方向へ引き下げ、シートガラスSGの搬送を行う。引下げローラ81a〜81gは、シートガラスSGを下方向に搬送する搬送装置を構成する。引下げローラ81a〜81gは、冷却チャンバー80の内部で、流れ方向に沿って間隔をあけて配置される。図3及び図4に示される例において、引下げローラ81a〜81gは、断熱部材80bによって仕切られた空間ごとに配置されている。なお、引下げローラ81a〜81gは、シートガラスSGの温度が徐冷点以下となる、冷却チャンバー80内の領域に配置されている。シートガラスSGの温度が徐冷点以下となる領域とは、シートガラスSGの中央領域の温度が徐冷点以下となる領域であり、シートガラスSGが徐冷点、歪点を経て、室温近傍の温度まで冷却される流れ方向に沿った冷却チャンバー80内の領域をいう。徐冷点は、粘度が1013ポワズとなるときの温度であり、ここでは、715.0℃である。図3及び図4に示す例において、シートガラスSGの温度が徐冷点となる位置は、搬送方向の最も上流側にある断熱部材80bと、引下げローラ81aとの搬送方向の間にある。
引下げローラ81a〜81gは、それぞれ、シートガラスSGの厚み方向両側(図3参照)、および、シートガラスSGの幅方向両側(図4参照)に配置されている。これにより、引下げローラ81a〜81gは、シートガラスSGの幅方向の両側の領域の、シートガラスSGの厚み方向の両側の表面に接触しながらシートガラスSGを下方に引き下げる。シートガラスSGの厚み方向両側に配置された引下げローラ81a〜81gは、対で動作し、対の引下げローラ81a,81a,・・・が、シートガラスSGを下方向に引き下げる。
引下げローラ81a〜81gは、引下げローラ81a〜81gがシートガラスSGを挟持する位置(挟持位置)を調整するために、幅方向に移動できるよう構成されている。引下げローラ81a〜81gの挟持位置は、ガラス基板の製造方法を行う前に予め調整されるが、後述するように、ガラス基板の製造方法において調整されてもよい。
ヒータ82(82a〜82g)は、冷却チャンバー80の内部に設けられ、冷却チャンバー80の内部空間の温度を調整する。具体的に、ヒータ82a〜82gは、シートガラスSGの流れ方向およびシートガラスSGの幅方向に複数配置される。図3及び図4に示す例では、シートガラスSGの流れ方向に、7つのヒータ82a〜82gが間隔をあけて配置され、断熱部材80bによって仕切られた空間ごとに配置されている。各空間に配置されたヒータは、例えば7つのヒータ要素(図示せず)がシートガラスの幅方向に並ぶよう配置されて構成される。7つのヒータ要素は、引下げローラ81a〜81gが挟持する傾斜領域を含む、シートガラスSGの中央領域CAと、シートガラスSGの両側の領域R,Lとをそれぞれ熱処理する。ヒータ82a〜82gは、後述する制御装置500によって出力が制御される。これにより、冷却チャンバー80内部を通過するシートガラスSGの近傍の雰囲気温度が制御され、シートガラスSGの温度制御が行われる。これによって、シートガラスSGの温度が搬送方向に沿って順次下がるよう、シートガラスSGは冷却される。この温度制御により、シートガラスSGは、粘性域から粘弾性域を経て弾性域へと推移する。冷却チャンバー80では、ヒータ82a〜82gの制御により、シートガラスSGの温度が、徐冷点近傍の温度から室温近傍の温度まで冷却される。
切断装置90は、冷却チャンバー80内で室温近傍の温度まで冷却されたシートガラスSGを切断する。切断装置90は、具体的に、シートガラスSGに形成されたスクライブ線に沿って切断して端部及び境界領域を分離し、シートガラスSGの中央領域を所定長さに切断し、さらに、所定のサイズに切断する。切断装置90は、所定の時間間隔でシートガラスSGを切断する。これにより、シートガラスSGは、複数のガラス板になる。切断装置90は、切断装置駆動モータ392(図5を参照)によって駆動される。
制御装置500は、CPU、RAM、ROM、およびハードディスク等から構成されており、ガラス基板製造装置100の各部の制御を行う。図5は、一実施形態における制御装置500の構成の一例を示すブロック図である。
図6は、搬送工程における引下げローラの挟持位置を説明する図である。図6には、シートガラスSGの幅方向の一方の側の領域Rの断面が示されている。以降の説明では、引下げローラ81a〜81gのうち、代表して引下げローラ81aに注目して説明するが、引下げローラ81b〜81gも引下げローラ81aと同様に挟持位置が調整される。なお、図6には、冷却ローラ51の挟持位置も合わせて示されている。
本実施形態では、傾斜領域SAのうち、引下げローラ81aと対向するシートガラスSGの部分の厚さの傾斜が許容値より小さくなる領域内に調整された挟持位置において、引下げローラ81aはシートガラスSGを挟持する。上記した、引下げローラ81aと対向するシートガラスSGの部分の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域では、シートガラスSGの厚さの傾斜が小さいため、引下げローラ81aとシートガラスSGとの接触面積は、挟持位置が許容値以上となる領域にある場合と比べ大きく、シートガラスSGが引下げローラ81aから受ける圧接力の不均一さは緩和されたものとなる。このため、シートガラスSGが引下げローラ81aによって局所的に大きい圧接力で挟持されることが抑制され、シートガラスSGに傷が発生することが抑制される。なお、厚さの傾斜は、後述するように、例えば、引下げローラと対向するシートガラスSGの部分の厚み差で表される。また、引下げローラの挟持位置は、その少なくとも一部が傾斜領域内にあればよい。そのような態様には、引下げローラの幅方向外側の端が傾斜領域の幅方向内側の端に位置する態様も含まれる。
なお、傾斜領域SAには、引下げローラ81aの幅方向内側の端と対向する位置AでのシートガラスSGの厚さが、中央領域CAの厚さよりも大きい領域だけでなく、中央領域CAの厚さと等しく、かつ、引下げローラ81aの幅方向外側の端と対向する位置BでのシートガラスSGの厚さが中央領域CAの厚さより大きい領域も含まれる。
このような関係を用いて、例えば、中央領域CAの厚さが0.7mmのシートガラスSGを製造する場合には、位置Aにおいて望ましい厚さの上限値30μmと、位置Bにおいて望ましい厚さの上限値100μmとの差70μmが、厚み差の許容値として設定される。すなわち、引下げローラ81aの挟持位置は、傾斜領域SAのうち、厚み差が70μm以下となる位置、図6に示す例において、許容値を表す線PLより幅方向内側に位置するよう調整される。このように挟持位置が調整されることで、線PLより幅方向外側においてシートガラスSGを挟持する場合と比べ、シートガラスSGが引下げローラ81aから受ける圧接力の不均一さが緩和され、シートガラスSGに傷が発生することが抑制される。引下げローラ81aの挟持位置は、少なくとも、引下げローラ81aと対向するシートガラスSGの部分の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整されていれば、当該部分の厚さが、上記した位置A及び位置Bの望ましい厚さの上限値(後述する許容厚さ)以下となる領域内に調整される必要はないが、後述するように、引下げローラ81aの挟持位置は、さらに、当該部分の厚さが、位置A及び位置Bの望ましい厚さの上限値以下となる領域内に調整されることが好ましい。
なお、位置A及び位置Bの望ましい厚さの上限値はそれぞれ、例えば、中央領域CAの厚さが0.6mmの場合、15μm、80μmであり、中央領域CAの厚さが0.5mmの場合、5μm、60μmであり、中央領域CAの厚さが0.4mmの場合、1μm、40μmであり、中央領域CAの厚さが0.3mmの場合、1μm未満、30μmであり、中央領域CAの厚さが0.2mmの場合、1μm未満、20μmであり、中央領域CAの厚さが0.1mmの場合、1μm未満、15μmである。
図7に示すような、中央領域CAの厚さと、位置A、BにおけるシートガラスSGの厚さとの関係は、実際に引下げローラで挟持して作製したシートガラスSGの傾斜領域SAを観察したときの傷の状況に基づいて、傾斜領域SAに傷が発生しない厚みを見出し、作成される。位置A、Bは、引下げローラ81aの幅方向長さによって定まる。引下げローラ81aの幅方向長さを例示すると、例えば、30〜150mmである。
冷却ローラ51で挟持されたシートガラスSGの表面には、冷却ローラ51に圧接されることで凹凸が形成されている場合があるため、挟持位置が位置Qに近いと、シートガラスSGの厚さの傾斜の程度が大きく変化していることで、シートガラスSGが引下げローラ81aから受ける圧接力が安定しないおそれがある。
また、上述したように、傾斜領域SAは、通常、中央領域CAから幅方向外側に進むに連れ、厚さの傾斜が大きくなった後、小さくなる領域を有しているため、挟持位置が位置Qに近いと、シートガラスSGに対して幅方向外側への力を十分に作用させることができず、搬送中に、シートガラスSGが引下げローラ81aに対して滑るおそれがある。
このような理由から、間隔L1は、冷却ローラ51と、傾斜領域SAと中央領域CAとの境界との距離の50%以上の長さであることが好ましく、例えば20mm以上である。
同様の理由から、引下げローラ81aの挟持位置は、シートガラスSGの幅方向の端から、幅方向内側に所定以上の間隔L2をあけた位置に調整されていることが好ましい。間隔L2は、傾斜領域SA及び端部SPの長さの80%以上の長さであることが好ましく、例えば、30mm以上である。
なお、図3及び図4において、冷却ローラ51、引下げローラ81a〜81gは、図6に示す大きさと比べて大きく示されている。また、図3において、冷却ローラ51と引き下げローラ81a〜81gのシートガラスSGの挟持位置は、図6と異なって示されている。
制御工程では、引下げローラ81aの挟持位置が、上記厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内にあるか否かを、例えば、一定の時間間隔で判定し、挟持位置が、上記した、厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内にあると判定した場合は、引下げローラ81aの挟持位置を変更せず、操業を継続するとともに、上記した、厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内にないと判定した場合は、制御装置500が駆動装置を制御して、上記した、厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に挟持位置が位置するよう、引下げローラ81aの幅方向位置を調整する。
このガラス基板の製造方法によれば、操業中にシートガラスSGの厚さの傾斜が変化し、引下げローラ81aの挟持位置が、厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域外にある場合に、挟持位置をフィードバック調整し、引下げローラ81aの挟持位置を、厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整することで、シートガラスSGが引下げローラ81aから受ける圧接力の不均一さを緩和し、シートガラスSGに傷が発生することを抑制することができる。
このガラス基板の製造方法では、中央領域CAの厚さに基づいて、挟持位置のフィードバック調整を行うことで、特に、中央領域CAの厚さに起因して厚さの傾斜が変化した場合に、シートガラスSGが引下げローラ81aから受ける圧接力の不均一さを精度良く緩和することができる。
12 清澄装置
40 成形装置
41 成形体
51 冷却ローラ
60 冷却ユニット
81a〜81g 引下げローラ
82a〜82g ヒータ
90 切断装置
100 ガラス基板製造装置
500 制御装置
Claims (8)
- 溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形工程と、
前記ガラス板の幅方向の両側の領域を、前記ガラス板の搬送方向に間隔をあけて配置された複数の対の搬送ローラで挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送する搬送工程と、を有し、
前記成形工程では、前記両側の領域に、前記ガラス板の厚さが幅方向外側に向かって厚くなるよう、前記ガラス板の厚さが幅方向に傾斜した傾斜領域が形成され、
前記搬送工程において前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記傾斜領域のうち、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の部分の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整されており、
前記搬送ローラのうち、搬送方向の下流側に位置する搬送ローラであるほど、前記許容値は小さい値に設定されている、ことを特徴とするガラス基板の製造方法。 - 前記成形工程では、前記搬送ローラで前記ガラス板を挟持する前に、前記搬送ローラよりも搬送方向の上流側に配置された冷却ローラで前記ガラス板の前記両側の領域を挟持し、
前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記冷却ローラが挟持した前記ガラス板の位置から幅方向内側に所定以上の間隔をあけた位置に調整されている、請求項1に記載のガラス基板の製造方法。 - さらに、前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置を調整する制御工程を有し、
前記制御工程では、前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置を、前記傾斜領域のうち、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の部分の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整する、請求項1又は2に記載のガラス基板の製造方法。 - さらに、前記傾斜領域における前記ガラス板の前記部分の厚さの傾斜を測定する測定工程を有し、
前記制御工程では、前記ガラス板の幅方向の中央領域の厚さ及び前記厚さの傾斜の測定結果に基づいて、前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置を調整する、請求項3に記載のガラス基板の製造方法。 - 前記制御工程では、前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置を、前記厚さの傾斜がさらに小さくなる領域内に調整する、請求項3又は4に記載のガラス基板の製造方法。
- 前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記ガラス板の幅方向の両端から幅方向内側に所定以上の間隔をあけた位置に調整されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
- 前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の部分の厚さが許容厚さ以下となる領域内に調整されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
- 溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形装置と、
前記ガラス板の幅方向の両側の領域を、前記ガラス板の搬送方向に間隔をあけて配置された複数の対の搬送ローラで挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送する搬送装置と、を有し、
前記成形装置は、前記両側の領域に、前記ガラス板の厚さが幅方向外側に向かって厚くなるよう、前記ガラス板の厚さが幅方向に傾斜した傾斜領域を形成し、
前記搬送ローラが前記ガラス板を挟持する位置は、前記傾斜領域のうち、前記搬送ローラと対向する前記ガラス板の部分の厚さの傾斜が許容値よりも小さくなる領域内に調整されており、
前記搬送ローラのうち、搬送方向の下流側に位置する搬送ローラであるほど、前記許容値は小さい値に設定されている、ことを特徴とするガラス基板製造装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1020180166171A KR102179884B1 (ko) | 2017-12-26 | 2018-12-20 | 유리 기판의 제조 방법, 및 유리 기판 제조 장치 |
TW107146373A TWI711590B (zh) | 2017-12-26 | 2018-12-21 | 玻璃基板之製造方法、及玻璃基板製造裝置 |
CN201811589514.XA CN109956653B (zh) | 2017-12-26 | 2018-12-25 | 玻璃基板制造方法及玻璃基板制造装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017249448 | 2017-12-26 | ||
JP2017249448 | 2017-12-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019116415A JP2019116415A (ja) | 2019-07-18 |
JP6714676B2 true JP6714676B2 (ja) | 2020-06-24 |
Family
ID=67305030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018229912A Active JP6714676B2 (ja) | 2017-12-26 | 2018-12-07 | ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6714676B2 (ja) |
TW (1) | TWI711590B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7148869B2 (ja) * | 2018-12-18 | 2022-10-06 | 日本電気硝子株式会社 | ガラス板の製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8627684B2 (en) * | 2007-10-29 | 2014-01-14 | Corning Incorporated | Pull roll apparatus and method for controlling glass sheet tension |
-
2018
- 2018-12-07 JP JP2018229912A patent/JP6714676B2/ja active Active
- 2018-12-21 TW TW107146373A patent/TWI711590B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019116415A (ja) | 2019-07-18 |
TW201932424A (zh) | 2019-08-16 |
TWI711590B (zh) | 2020-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI545091B (zh) | Method for manufacturing glass substrates | |
TWI659932B (zh) | 玻璃基板之製造方法、及玻璃基板之製造裝置 | |
KR101611393B1 (ko) | 유리 기판 제조 방법 및 유리 기판 제조 장치 | |
TWI577646B (zh) | A manufacturing method of a glass plate, and a manufacturing apparatus for a glass plate | |
JP6630796B2 (ja) | ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 | |
JP6714676B2 (ja) | ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 | |
CN107735369B (zh) | 玻璃基板的制造方法及玻璃基板制造装置 | |
TWI705943B (zh) | 玻璃基板之製造方法 | |
KR102139863B1 (ko) | 유리판의 제조 방법 | |
KR102179884B1 (ko) | 유리 기판의 제조 방법, 및 유리 기판 제조 장치 | |
TWI598304B (zh) | Manufacturing method of a glass substrate, and manufacturing apparatus of a glass substrate | |
JP7010644B2 (ja) | ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 | |
KR102136931B1 (ko) | 유리 기판의 제조 방법 및 유리 기판 제조 장치 | |
JP6619492B2 (ja) | ガラス板の製造方法及びガラス板の製造装置 | |
JP6676119B2 (ja) | ガラス板の製造方法 | |
KR20190038349A (ko) | 유리판의 제조 방법 및 유리판의 제조 장치 | |
WO2023022052A1 (ja) | ガラス物品の製造方法及び製造装置 | |
JP2019064860A (ja) | ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 | |
CN114644446A (zh) | 浮法玻璃制造装置、浮法玻璃制造方法以及浮法玻璃 | |
TW201711968A (zh) | 玻璃基板之製造方法、及玻璃基板之製造裝置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181207 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191010 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191023 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200519 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200605 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6714676 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |