JP2019064860A - ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 - Google Patents
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Abstract
Description
溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形工程と、
前記ガラス板の幅方向の両側の領域を、前記ガラス板の搬送方向に設けられた複数の搬送ローラ対で挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送させて冷却する冷却工程と、を有し、
前記冷却工程では、前記ガラス板の温度が徐冷点以下となる温度領域で、熱伝達による前記搬送ローラの冷却を行うことなく前記ガラス板の搬送を行い、前記ガラス板の温度を制御する複数の温度調整装置を用いて、前記ガラス板の温度が搬送方向に沿って順次下がるよう、前記ガラス板を冷却し、
前記温度調整装置は、前記搬送ローラ対のローラの回転軸同士を結ぶ直線に沿った方向に、前記ローラよりも、前記ガラス板から遠ざかる側に配置されている、ことを特徴とする。
溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形装置を備え、
前記成形装置は、
前記ガラス板の搬送方向に間隔をあけて設けられ、前記ガラス板の幅方向の両側の領域を挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送させる複数の搬送ローラ対と、
前記ガラス板の温度を制御する複数の温度調整装置と、を有し、
前記ガラス板の温度が徐冷点以下となる温度領域で、熱伝達による前記搬送ローラの冷却を行うことなく前記ガラス板を搬送しながら、前記ガラス板の温度が搬送方向に沿って順次下がるよう、前記ガラス板を冷却し、
前記温度調整装置は、前記搬送ローラ対のローラの回転軸同士を結ぶ直線に沿った方向に、前記ローラよりも、前記ガラス板から遠ざかる側に配置されている。
まず、図1および図2を参照して、ガラス基板の製造方法に含まれる複数の工程および複数の工程に用いられるガラス基板の製造装置100を説明する。ガラス基板の製造方法は、図1に示すように、主として、溶融工程S1と、清澄工程S2と、成形工程S3と、冷却工程S4と、切断工程S5とを含む。
図3および図4に、成形装置40の概略構成を示す。図3は、成形装置40の断面図である。図4は、成形装置40の側面図である。
成形体41は、オーバーフローチャンバー20内に設けられる。成形体41は、溶融ガラスFGをオーバーフローさせることによって、溶融ガラスFGをシートガラスSGへと成形する。
仕切り部材50は、オーバーフローチャンバー20からフォーミングチャンバー30への熱の移動を遮断する部材である。仕切り部材50は、溶融ガラスFGの合流ポイントの近傍に配置されている。また、図3に示すように、仕切り部材50は、合流ポイントで合流した溶融ガラスFG(シートガラスSG)の厚み方向両側に配置される。仕切り部材50は、断熱材である。仕切り部材50は、溶融ガラスFGの合流ポイントの上側雰囲気および下側雰囲気を仕切ることにより、仕切り部材50の上側から下側への熱の移動を遮断する。
冷却ローラ51は、フォーミングチャンバー30内に設けられる。より具体的に、冷却ローラ51は、仕切り部材50の直下に配置されている。また、冷却ローラ51は、シートガラスSGの厚み方向両側、及び、シートガラスSGの幅方向両側に配置される。シートガラスSGの厚み方向両側に配置された冷却ローラ51は対で動作する。すなわち、シートガラスSGの両側の領域のうち挟持領域が、二対の冷却ローラ51,51,・・・によって挟み込まれる。
冷却ユニット60は、オーバーフローチャンバー20内及びフォーミングチャンバー30内に設けられ、シートガラスSGを徐冷点近傍まで冷却するユニットである。冷却ユニット60は、複数の冷却要素61〜65を有する。図4において、冷却ユニット60はフォーミングチャンバー30内にのみ示されている。複数の冷却要素61〜65は、シートガラスSGの幅方向及びシートガラスSGの流れ方向に沿って配置されている。具体的に、複数の冷却要素61〜65には、中央領域冷却要素61〜63と、側部冷却要素64,65とが含まれる。
中央領域冷却要素61〜63は、空冷され、シートガラスSGの中央領域CAを冷却する。ここで、シートガラスSGの中央領域とは、シートガラスSGの幅方向中央部分であって、シートガラスSGの有効幅およびその近傍を含む領域である。言い換えると、シートガラスSGの中央領域は、シートガラスSGの両側部(両耳部、両端部)の間に位置する領域である。中央領域冷却要素61〜63は、シートガラスSGの中央領域CAの表面と対向する位置に、流れ方向に沿って配置される。中央領域冷却要素61〜63に含まれる各ユニットは、独立して制御可能である。
また、側部冷却要素64,65は、水冷され、シートガラスSGの側部(耳部、端部)R,Lを冷却する。側部冷却要素64,65は、シートガラスSGの側部R,L(幅方向の両端部)の表面と対向する位置に、流れ方向に沿って配置される。側部冷却要素64,65に含まれる各ユニットは、独立して制御可能である。
引下げローラ81a〜81gは、冷却チャンバー80内に設けられ、フォーミングチャンバー30内を通過したシートガラスSGを、シートガラスSGの流れ方向へ引き下げ、シートガラスSGの搬送を行う。引下げローラ81a〜81gは、冷却チャンバー80の内部で、流れ方向に沿って間隔をあけて配置される。図3及び図4に示される例において、引下げローラ81a〜81gは、断熱部材80bによって仕切られた空間ごとに配置されている。なお、引下げローラ81a〜81gは、シートガラスSGの温度が徐冷点以下となる、冷却チャンバー80内の領域に配置されている。シートガラスSGの温度が徐冷点以下となる領域とは、シートガラスSGの中央領域の温度が徐冷点以下となる領域であり、シートガラスSGが徐冷点、歪点を経て、室温近傍の温度まで冷却される領域をいう。徐冷点は、粘度が1013ポワズとなるときの温度であり、ここでは、715.0℃である。図3及び図4に示す例において、シートガラスSGの温度が徐冷点となる位置は、搬送方向の最も上流側にある断熱部材80bと、引下げローラ81aとの搬送方向の間にある。
引下げローラ81a〜81gは、それぞれ、シートガラスSGの厚み方向両側(図3参照)、および、シートガラスSGの幅方向両側(図4参照)配置されている。これにより、引下げローラ81a〜81gは、シートガラスSGの幅方向の両側部(両耳部、両端部)R,Lの、シートガラスSGの厚み方向の両側の表面に接触しながらシートガラスSGを下方に引き下げる。シートガラスSGの厚み方向両側に配置された引下げローラ81a〜81gは、対で動作し、対の引下げローラ(搬送ローラ対)81a,81a,・・・が、シートガラスSGを下方向に引き下げる。
本実施形態では、熱伝達による引下げローラ81a〜81gの冷却を行わないことによって、シートガラスSGの両側の領域と、その幅方向内側の領域との間で、冷却速度の差が生じて熱収縮量の差が生じることが抑制される。このため、シートガラスSGに曲がりが生じることが抑制される。曲がりとは、シートガラスSGの面外方向に突出するあるいは凹むようなシートガラスSGの変形をいう。曲がりは、特に、引下げローラ81a〜81gによって挟持されるシートガラスSGの挟持領域の付近で生じやすい。シートガラスSGの中央領域の板厚が薄い(例えば0.4mm以下)場合は、シートガラスSGの保有熱量が小さく、熱伝達による引下げローラ81a〜81gの冷却を行った場合に、特に曲がりが生じやすいが、本実施形態によれば、熱伝達による引下げローラ81a〜81gの冷却を行わないため、板厚が薄い場合であっても曲がりの発生が抑制される。
ヒータ82(82a〜82g)は、冷却チャンバー80の内部に設けられ、冷却チャンバー80の内部空間の温度を調整する。具体的に、ヒータ82a〜82gは、シートガラスSGの流れ方向およびシートガラスSGの幅方向に複数配置される。図3及び図4に示す例では、シートガラスSGの流れ方向に、7つのヒータ82a〜82gが間隔をあけて配置され、断熱部材80bによって仕切られた空間ごとに配置されている。各空間に配置されたヒータは、例えば7つのヒータ要素(図示せず)がシートガラスの幅方向に並ぶよう配置されて構成される。ヒータ要素は、シートガラスSGの両側の領域及び両側の領域の間の領域と対向する位置に配置される。
ヒータ82は、引下げローラ81a〜81gのうち、シートガラスSGを挟んで対向する2つのローラの回転軸同士を結ぶ直線Lに沿った方向(図3において水平方向)に、シートガラスSGに対して、引下げローラ81a〜81gよりも、シートガラスSGから遠ざかる側(図3において左側又は右側)に配置されている。言い換えると、ヒータ82は、引下げローラ81a〜81gよりも、シートガラスSGから離れて配置されている。引下げローラ81a〜81gは、上述したように、熱伝達による冷却が行われないため、ヒータ82とシートガラスSGの間に配置されていても、ヒータ82からの輻射熱の熱量が低減することが抑制される。このため、ヒータ82を用いたシートガラスSGの温度制御を容易に行える。
なお、フォーミングチャンバー30および冷却チャンバー80の温度調整を行なう場合、シートガラスSGの温度は、シートガラスSGの温度の実測値を用いてもよく、また、ヒータ82a〜82gによって制御されるシートガラスSGの雰囲気温度に基づいてシミュレーションにより算出された値を用いてもよい。
これに対し、熱伝達による引下げローラ81a〜81gの冷却を行う場合、シートガラスSGの温度が幅方向に均一になるようにするためには、例えば、シートガラスSGの両側の領域が急冷されることを考慮して、シートガラスSGの両側の領域の温度が、中央領域の温度より高くなる温度プロファイルを設計し、この温度プロファイルに基づいて、ヒータ要素の加熱量を調節する必要がある。引下げローラ81a〜81gによる冷却の影響は、挟持領域だけでなく、挟持領域に隣接する中央領域の部分及び側部にも及ぶため、例えば、挟持領域に対する加熱量を最も大きく、挟持領域に隣接する中央領域の部分及び側部に対する加熱量をそれより小さくする温度制御をする必要がある。
切断装置90は、冷却チャンバー80内で室温近傍の温度まで冷却されたシートガラスSGを、所定のサイズに切断する。切断装置90は、所定の時間間隔でシートガラスSGを切断する。これにより、シートガラスSGは、複数のガラス板になる。切断装置90は、切断装置駆動モータ392(図5を参照)によって駆動される。
制御装置500は、CPU、RAM、ROM、およびハードディスク等から構成されており、ガラス基板の製造装置100の各部の制御を行う。図5は、一実施形態における制御装置500の構成の一例を示すブロック図である。
例えば、引下げローラ81a〜81gは、搬送方向に等間隔に配置されていてもよいが、搬送方向に異なる間隔で配置されていてもよい。例えば、搬送方向に隣り合う引下げローラ81a〜81gの間隔は、下流側に位置するものであるほど、大きくてもよい。
12 清澄装置
40 成形装置
41 成形体
51 冷却ローラ
60 冷却ユニット
81a〜81g 引下げローラ
82a〜82g ヒータ(温度調整装置)
90 切断装置
100 ガラス基板製造装置
500 制御装置
Claims (5)
- 溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形工程と、
前記ガラス板の幅方向の両側の領域を、前記ガラス板の搬送方向に設けられた複数の搬送ローラ対で挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送させて冷却する冷却工程と、を有し、
前記冷却工程では、前記ガラス板の温度が徐冷点以下となる温度領域で、熱伝達による前記搬送ローラの冷却を行うことなく前記ガラス板の搬送を行い、前記ガラス板の温度を制御する複数の温度調整装置を用いて、前記ガラス板の温度が搬送方向に沿って順次下がるよう、前記ガラス板を冷却し、
前記温度調整装置は、前記搬送ローラ対のローラの回転軸同士を結ぶ直線に沿った方向に、前記ローラよりも、前記ガラス板から遠ざかる側に配置されている、ことを特徴とするガラス基板の製造方法。 - 前記ローラの回転軸中心の位置は、前記搬送方向に沿った方向において、前記温度調整装置が位置する範囲の外側に位置している、請求項1に記載のガラス基板の製造方法。
- 前記搬送ローラ対のうち少なくとも一部の搬送ローラ対は、前記搬送方向に隣り合う前記温度調整装置の間に回転軸中心が位置するよう配置され、前記搬送方向の下流側に位置する前記搬送ローラ対であるほど、当該搬送ローラ対のローラと、当該ローラの上方に当該ローラと最も接近して配置された温度調整装置との前記搬送方向に沿った距離が小さい、請求項2に記載のガラス基板の製造方法。
- 前記冷却工程では、前記ガラス板の幅方向中央領域の温度が前記ガラス板の幅方向端部の温度より高くなるよう、前記ガラス板の冷却を行う、請求項1から3のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
- 溶融ガラスを、オーバーフローダウンドロー法を用いて成形し、ガラス板を形成する成形装置を備え、
前記成形装置は、
前記ガラス板の搬送方向に間隔をあけて設けられ、前記ガラス板の幅方向の両側の領域を挟持しつつ、前記ガラス板を下方向に搬送させる複数の搬送ローラ対と、
前記ガラス板の温度を制御する複数の温度調整装置と、を有し、
前記ガラス板の温度が徐冷点以下となる温度領域で、熱伝達による前記搬送ローラの冷却を行うことなく前記ガラス板を搬送しながら、前記ガラス板の温度が搬送方向に沿って順次下がるよう、前記ガラス板を冷却し、
前記温度調整装置は、前記搬送ローラ対のローラの回転軸同士を結ぶ直線に沿った方向に、前記ローラよりも、前記ガラス板から遠ざかる側に配置されている、ことを特徴とするガラス基板製造装置。
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JP2017191410A JP2019064860A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | ガラス基板の製造方法、及びガラス基板製造装置 |
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