JP2011248299A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011248299A
JP2011248299A JP2010124317A JP2010124317A JP2011248299A JP 2011248299 A JP2011248299 A JP 2011248299A JP 2010124317 A JP2010124317 A JP 2010124317A JP 2010124317 A JP2010124317 A JP 2010124317A JP 2011248299 A JP2011248299 A JP 2011248299A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording material
heating roller
roller
fixing device
pressure roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010124317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5433501B2 (ja
Inventor
Kuniaki Nakano
中野  邦昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2010124317A priority Critical patent/JP5433501B2/ja
Publication of JP2011248299A publication Critical patent/JP2011248299A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5433501B2 publication Critical patent/JP5433501B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】記録材への良好な定着性能を確保できると共に、封筒を含めた各種の記録材であっても、皺の発生や画像の滲みを防止して良好な画像品質を得ることが可能な定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の定着装置3は、内部にヒータ33を有する加熱ローラ31と、この加熱ローラ31に圧接状態で当接する加圧ローラ32とを備え、加熱ローラ31及び加圧ローラ32との間のニップ部36を記録材が通過することにより記録材上のトナー像を記録材に定着させる。加熱ローラ31に対する加圧ローラ32の当接角度αを加熱ローラ31の回転中心35を支点として変更する角度調整機構50を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機の画像形成装置に組み込まれることにより用紙、封筒等の記録材に形成されたトナー像を記録材に定着させる定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置に用いられる定着装置は、ヒータを内部に備えた加熱ローラと、加熱ローラに圧接状態で当接する加圧ローラとを備えており、加熱ローラ及び加圧ローラの間に用紙等のシート状の記録材を通過させることにより、加熱ローラ及び加圧ローラの間のニップ部で記録材を加熱及び加圧してトナー像を記録材に定着させている。カラー画像形成装置における加熱ローラとしては、アルミニウムや鉄の芯金の上にシリコーンゴム等の弾性層を設け、この弾性層上にPFAやPTFE等のフッ素樹脂のコートやチューブを被覆したものが用いられ、加圧ローラとしては、アルミニウムや鉄の芯金上にシリコーンゴム等の耐熱弾性層を設け表面にPFA等のフッ素樹脂のチューブを被覆したものが用いられている。
最近の動向として、ウォームアップタイム(WUT)短縮や省エネルギー化のために加熱ローラの弾性層を薄肉化する傾向にある。又、モノクロの画像形成装置においては、弾性層を備えていない加熱ローラが用いられている。このような弾性層を備えていない加熱ローラ或いは弾性層が薄肉化されている加熱ローラでは、記録材の種類によって次に示すような状況となっている。
記録材が普通紙の場合には、加熱ローラ及び加圧ローラの間のニップ部へ記録材を案内する入口ガイドをニップ部に対して加熱ローラ側に位置するように設定して記録材の腰を支えることにより、しわや記録材の後端の跳ね上がり等の発生のない搬送性を確保している。このように入口ガイドを加熱ローラ側に位置させることは、ニップ部に噛込む前に記録材が加熱ローラに近接若しくは接触して搬送されるため、ニップ部に噛む前に加熱ローラから記録材に熱が伝わり、定着性を向上させるという利点がある。又、ニップ部における記録材の出口側では、ニップ部の接線方向に対して加熱ローラ側に排出させることにより、ニップ部でのニップ後も記録材が加熱ローラに接触、若しくは近接して搬送されるため、入口側と同様に定着性を向上させることができる。これに対し、記録材の後端においては、ニップ部を通過した後は、ニップ部下流側の排出ローラにより引っ張られて搬送されるため、加熱ローラから記録材が急激に離れてしまい、剥離帯電による画像の散りやオフセット現象の発生や、加熱ローラに近接することによる定着性の向上効果が得られない場合がある。
記録材が封筒の場合には、封筒が普通紙と異なって最低でも紙が2重の重ね部があり、のり付け部や重ね合せ部によっては、更に3重、4重となり、厚さ寸法が普通紙とは異なり、普通紙で良好な定着性が得られるニップ圧力で定着すると、圧力が高くなりすぎる。このために封筒に皺が発生する。又、封筒の筒状部に内包された空気が、定着時に高い圧力を受けるため、良好に空気が抜けずに皺が発生する。さらに、封筒を加熱ローラに巻き付ける方向で拘束した際、封筒の表側と裏側の通過する距離の違いが多くなるため、封筒の後端に向かってずれが生じ、皺や画像の滲みが発生する。
このように記録材が封筒の場合には、普通紙では、加熱ローラへの巻き付けにより搬送性、定着性を得ることができるのに対して、加熱ローラへ巻き付けることが弊害となって皺や画像の滲みが発生することから、定着性能の点で記録材が普通紙と封筒との間では、両立ができない。又、封筒を通紙する際は、定着圧力を低く切り替えることが従来より多く用いられているが、重ね部のある封筒の定着性を確保するという点では、あまり好ましい手法ではない。
以上のことから、特許文献1においては、記録材の種類に応じて加圧ローラの加熱ローラへの加圧力を可変すると同時に加圧ローラの加熱ローラへの当接角度を変更する構造の定着装置が提案されている。又、特許文献2おいては、加圧ローラの加熱ローラへの加圧力を可変するときに、入口ガイドを退避可能とすると共に加圧ローラから記録材を分離する加圧分離ガイドの位置を変更し、排出ローラ対による当接圧を変更する構造の定着装置が提案されている。
特開2003−295677号公報 特開平10−177314号公報
しかしながら、特許文献1及び2の定着装置においては、記録材が普通紙の場合に加熱ローラへの巻き付けが必要であるのに対し、記録材が封筒の場合には、加熱ローラへの巻き付けによって定着性に支障が生じるという状況を満足することはできない。
そこで、本発明は、記録材への良好な定着性能を確保できると共に、封筒を含めた各種の記録材であっても、皺の発生や画像の滲みを防止して良好な画像品質を得ることが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の定着装置は、内部にヒータを有する加熱ローラと、この加熱ローラに圧接状態で当接する加圧ローラとを備え、前記加熱ローラ及び加圧ローラとの間のニップ部を記録材が通過することにより記録材上のトナー像を記録材に定着させる定着装置において、前記加熱ローラに対する加圧ローラの当接角度を前記加熱ローラの回転中心を支点として変更する角度調整機構を備えていることを特徴とする。
この場合、前記ニップ部に記録材を導く入口ガイドをさらに備え、前記角度調整機構は、前記当接角度の変更と連動して前記入口ガイドの記録材の導入路を変更することが好ましい。
又、前記角度調整機構は、前記記録材がニップ部を通過している途中で前記当接角度を変更することが好ましい。
又、前記角度調整機構は、前記加圧ローラが前記ニップ部の出口側に移動するように前記当接角度を変更することが好ましい。
又、前記角度調整機構は、前記加圧ローラが前記ニップ部の出口側に移動すると共に前記入口ガイドの導入路が前記ニップ部に臨むように変更することが好ましい。
さらに、本発明は、前記いずれかの構成を有する定着装置を備えた画像形成装置であってもよい。
本発明によれば、記録材への良好な定着性能を確保できると共に、封筒を含めた各種の記録材であっても、皺の発生や画像の滲みを防止して良好な画像品質を得ることが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の定着装置が組み込まれる画像形成装置の内部構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態の定着装置による普通紙への定着動作を示す部分正面図である。 本発明の一実施形態の定着装置による普通紙への定着動作を示す全体正面図である。 本発明の一実施形態の定着装置による封筒への定着動作を示す部分正面図である。 本発明の一実施形態の定着装置による封筒への定着動作を示す全体正面図である。 本発明の定着装置の別の定着動作を示す部分正面図である。
以下、本発明の実施形態の定着装置及び画像形成装置について図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態の定着装置3が組み込まれた画像形成装置1を示す模式図、図2は定着装置3を示す正面図、図3は定着装置3の全体を示す正面図、図4は角度調整機構50による定着装置3の動作を示す全体正面図、図5は角度調整機構50による当接角度の変更動作を示す正面図、図6は、角度調整機構50による当接角度の別の変更動作を示す正面図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、装置本体2を備えており、装置本体2の内部に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色に対応した複数の感光体ユニット5M、5C,5Y,5Kと、各感光体ユニット5M,5C,5Y,5Kに対応した現像ユニット6M,6C,6Y,6Kと、中間転写ユニット7とが設けられている。
中間転写ユニット7は、駆動ローラ11、従動ローラ12、テンションローラ13及びこれらのローラに無端状に掛け渡された中間転写ベルト10及び複数の一次転写ローラ8M、8C,8Y,8Kを有している。中間転写ベルト10は、駆動ローラ11の回転によって移動可能となっている。駆動ローラ11側には、中間転写ベルト10をクリーニングするクリーニング装置14が設けられている。
一次転写ローラ8M,8C,8Y,8Kは、無端状の中間転写ベルト10の内部に位置するように各感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kに対応して設けられている。それぞれの一転写ローラ8M,8C,8Y,8Kは、中間転写ベルト10を感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kとの間で挟んで中間転写ベルト10を感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kに押圧する。この押圧により、感光体ドラム15M,15C,15Y,15K上の各色トナー像が中間転写ベルト10に順次転写されるため、中間転写ベルト10上にフルカラーのトナー像が形成される。
感光体ユニット5M,5C,5Y,5Kは、中間転写ベルト10の下側に位置した状態で中間転写ベルト10の移動方向の上流側から順に並んだ状態で配置されている。各感光体ユニット5M,5C,5Y,5Kは、感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kと、各感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kの表面を均一に帯電させる帯電器16M,16C,16Y,16Kと、各感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kの表面をクリーニングするクリーニングローラ17M,17C,17Y,17Kとを備えている。
現像ユニット6M,6C,6Y,6Kはそれぞれの感光体ユニット5M,5C,5Y,5Kに近接して設けられており、その現像ローラ21M,21C,21Y,21Kが感光体ドラム15M,15C,15Y,15Kに対して各色のトナーを供給する。現像ユニット6M,6C,6Y,6Kには、装置本体2に設けられたトナー容器22M,22C,22Y,22Kから各色のトナーが供給される。
装置本体2の下部には、給紙カセット26が配置され、給紙カセット26の給紙口の下流側には、搬送ローラ27、レジストローラ対28、二次転写ローラ29が順に配置されており、これらにより記録材を搬送する記録材搬送路20が形成されている。又、定着装置3から排出ローラ23にかけては、記録材搬送路20に連続した搬送経路34となっている。二次転写ローラ29は、従動ローラ12に対応して配置されており、中間ベルト10に形成されたフルカラーのトナー像が二次転写ローラ29に転写され、二次転写ローラ29から記録材に転写される。
定着装置3は、記録材に転写されたフルカラーのトナー像を加熱加圧して記録材に定着させる。このため、定着装置3は、相互に接触した状態で回転する加熱ローラ31及び加圧ローラ32を備えている。
以上のカラー画像形成装置1によるカラー画像の形成動作を説明する。なお、以下の動作説明において、各色を総称するときは、添字M,C,Y,Kを省略する。帯電器16によって表面が一様に帯電した各感光体ドラム15に対し、露光ユニット25による露光が行われ、各感光体ドラム15の表面に静電潜像が形成される。そして、現像ユニット6によって各感光体ドラム15上の静電潜像が現像されて各色のトナー像が形成される。各感光体ドラム15上のトナー像は、一次転写ローラ8により感光体ドラム15に押圧されている中間転写ベルト10に順次転写される。これにより中間転写ベルト10上にフルカラーのトナー像が形成される。
一方、給紙カセット26から記録材が取り出される。取り出された記録材は、搬送ローラ27によってレジストローラ対28に搬送される。二次転写ローラ29は、レジストローラ対28の下流側で中間転写ベルト10と接触している。レジストローラ対28は、中間転写ベルト10上のトナー像が二次転写ローラ29に至るタイミングに合わせて記録材を搬送する。このため、中間転写ベルト10上のフルカラーのトナー像は二次転写ローラ29により記録材に転写される。その後、記録材は定着装置3に搬送され、定着装置3により加熱加圧されてフルカラーのトナー像が記録材に定着され、搬送経路34を通過し、排出ローラ23を経由して装置本体2の外側に排出される。
図2に示すように、定着装置3は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32と、これらのローラ31,32の間に記録材を導く入口ガイド38とを備えている。
加熱ローラ31は、内部にヒータ33を備えており、記録材上のトナー像を定着可能な温度に加熱されている。加熱ローラ31は回転中心35を中心にして時計方向に回転する。加熱ローラ31は、アルミニウムや鉄の芯金の上にシリコーンゴム等の弾性層を設け、この弾性層上にPFAやPTFE等のフッ素樹脂のコートやチューブを被覆することにより形成されるが、この実施形態においては、ウォームアップタイム短縮や省エネルギー化のため、弾性層が薄くなっている。
加圧ローラ32は、加熱ローラ31に圧接状態で当接することにより、加熱ローラ31との間で記録材を挟み込むニップ部36を形成する。加圧ローラ32は加熱ローラ31との圧接状態で回転中心37を中心として反時計方向に回転し、加熱ローラ31との間で記録材に移動力を付与する。加圧ローラとしては、アルミニウムや鉄の芯金上にシリコーンゴム等の耐熱弾性層を設け表面にPFA等のフッ素樹脂のチューブを被覆したものが用いられる。加圧ローラ32は、加熱ローラ31の回転中心35から傾いて配置される。ここで、加圧ローラ32の回転中心35と加熱ローラ31の回転中心35とを結んだ直線と、加熱ローラ31の鉛直方向の直線との間の角度αが加熱ローラ32の当接角度となっている。
入口ガイド38は、搬送経路34(図1参照)における加熱ローラ31及び加圧ローラ32の上流側に配置されており、加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に記録材を導く。入口ガイド38は、記録材が摺動して加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に導くガイド板38aと、ガイド板38aを傾動可能に支持する支軸38bとを備えている。支軸38bを中心にしてガイド板38aが形動することにより、入口ガイド38による記録材のローラ31,32間への導入路を変更することができる。
この実施形態において、分離爪39が加熱ローラ31との近接位置に設けられている。分離爪39は、装置本体2に設けられた軸部40に取り付けられている。分離爪39は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32の間のニップ部36の出口側で先端部が加熱ローラ31の表面に接触することにより加熱ローラ31から記録材を剥離して記録材が加熱ローラ31に巻き付くことを防止する。
又、この実施形態において、排出ローラ23は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32の下流側に配置されており、加熱ローラ31及び加圧ローラ32の間を搬送された記録材を装置本体2の外側に排出する。この排出ローラ23は、相互に接触した状態で回転するローラ部材41及びコロ部材42によって形成されている。排出ローラ23は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32の間のニップ部36に対し、加熱ローラ31側に配置されている。このように配置することにより、ニップ部36を通過した後においても記録材が加熱ローラ31に接触した状態で搬送されるため、加熱ローラ31の熱が記録材に十分に伝わるため安定した定着を行うことができる。又、その分、加熱ローラ31の加熱温度を低くすることができ、電力消費を抑えることができる。
図3は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32が組み付けられた定着装置3を示す。定着装置3は、装置本体2に対して着脱可能となっており、装置本体2に対して定着装置3の全体を交換することにより加熱ローラ31及び加圧ローラ32の交換が可能となっている。
定着装置3は、加熱ローラ31を回転可能に支持する定着フレーム46を備えている。定着フレーム46は、加熱ローラ31の回転中心35を中心として回転可能に装置本体2に取り付けられるものである。加圧ローラ32は、加圧ステー47に回転可能に支持されており、この加圧ステー47が定着フレーム46に取り付けられることにより加圧ローラ32が定着フレーム46に取り付けられている。加圧ステー47は入口ガイド38側に取付軸48を有し、取付軸48の反対側の端部にばね49が係止されている。これにより、加圧ステー47は加熱ローラ31に圧接するように加圧ローラ32を支持している。
定着フレーム46には、入口ガイド38のガイド板38aの先端部分を支承する支承ロッド44が取り付けられている。支承ロッド44に先端部分が支承されることにより、入口ガイド38は加熱ローラ31及び加圧ローラ32の間への記録材の導入路を形成する。
図3に示すように、この実施形態では、加熱ローラ31に対する加圧ローラ32の当接角度αを変更する角度調整機構50を備えている。角度調整機構50は、定着フレーム46の下部側に設けられた付勢ばね51と、定着フレーム46の上部側に設けられたカム52とによって形成されている。
付勢ばね51は、一端51aが定着フレーム46の下部に係止され、他端51bが装置本体2に係止されている。これにより、付勢ばね51は定着フレーム46が加熱ローラ31の回転中心35を中心に反時計方向に回転するように付勢している。
カム52は、円形カムであり、定着フレーム46の上部に形成された当接片46aに当接している。カム52は、軸体52aが中心よりも偏心して設けられており、軸体52aを中心に回転することにより、図4に示すように、付勢ばね51の付勢力に抗して定着フレーム46を加熱ローラ31の回転中心35を中心として時計方向に回転させる。この時計方向の回転により、加熱ローラ31に対する加圧ローラ32の当接角度αを加熱ローラ31の回転中心35を支点として変更することができる。すなわち、定着フレーム46が時計方向に回転することにより当接角度αが大きくなるように加圧ローラ32が変位する。この変位により、加圧ローラ32はニップ部36の出口側36aに移動する。
次に、この実施形態の動作を図2〜図6により説明する。図2及び図3は、記録材が普通紙の場合の普通紙モードにおける定着作動を示す。普通紙モードにおいては、入口ガイド38の先端部分がニップ部36よりも加熱ローラ31側に臨んでいるため、普通紙からなる記録材はニップ部36に入る前に加熱ローラ31によってある程度加熱され、その後、ニップ部36を通過する。このため、加熱ローラ31の熱が十分に記録材に伝達され、トナー像を記録材に良好に定着させることができる。
図4及び図5は、記録材が封筒の場合の封筒モードにおける定着作動を示す。封筒モードでは、カム52が180°回転することにより定着フレーム46を付勢ばね51の付勢力に抗して時計方向に回転させる。この回転により、加圧ローラ32の加熱ローラ31に対する当接角度αが大きくなり、加圧ローラ32は図5の破線状態から実線で示すようにニップ部36の出口側36aに移動する。この加圧ローラ32を当接角度の変更と連動して支承ロッド44が図5の鎖線状態から実線で示すように下方に移動するため、入口ガイド38の先端部分が加圧ローラ32側に移動する。この移動により、入口ガイド38の先端部分はニップ部36に臨む。この状態では、封筒からなる記録材が直接にニップ部36に挿入され、ニップ部36の入口側36bでの加熱ローラ31に対する封筒の巻き付き量が減る。これと共に、加圧ローラ32がニップ部36の出口側36aに振られているため、ニップ部36の出口側36aでの封筒の加熱ローラ31への巻き付き量が減る。このように、ニップ部36の入口側36b及び出口側36aの双方において、加熱ローラ31に対する封筒の巻き付き量が減るため、封筒に皺の発生や画像の滲み発生を抑制することができる。なお、記録材が封筒から普通紙に切り換えられる場合には、カム52がさらに180°回転することにより、定着フレーム46が付勢ばね51の付勢力により図3の状態に復帰する。
この実施形態では、普通紙モードにおいて、図2及び図3の状態で記録材がニップ部36に供給され、記録材がニップ部36を通過している途中でカム52を回転させて図4及び図5の状態とすることができる。すなわち、記録材がニップ部36を通過している途中で加圧ローラ32がニップ部36の出口側36aに移動するように加熱ローラ31に対する加圧ローラ32の当接角度αを大きくする。このような作動を行うことにより、普通紙からなる記録材の後端がニップ部36を離れる前に、記録材の後端が加熱ローラ31から緩やかに離れると共に、加熱ローラ31への接触時間を延長することができる。このため、記録材の後端が加熱ローラ31から急激に離れることを抑制することができ、剥離帯電による画像の散りやオフセットを防止することができ、記録材の後端の加熱ローラ31への巻き付き効果を向上させることができる。これにより、記録材の後端へのトナー像の定着性を向上させることができる。
図6は、本発明の別の動作を示す。図6においては、入口ガイド38の先端部分がニップ部36よりも加熱ローラ31側に臨んだ状態が固定されているのに対し、加圧ローラ32だけが鎖線状態から実線で示すようにニップ部36の出口側36aに移動することにより、加圧ローラ32の当接角度αが回転中心35を支点として変更可能となっている。すなわち、入口ガイド38は装置本体2の固定状態となっており、定着フレーム46が回転しても加熱ローラ31側に臨んだ状態を維持するが、加圧ローラ32だけは、定着フレーム46の回転に伴って加熱ローラ31に対する当接角度αの変更が可能となっているものである。このように加圧ローラ32だけがニップ部36の出口側36aに移動する場合においても、記録材が封筒の場合には、ニップ部36の出口側における記録材の加熱ローラ31への巻き付き量が減るため、皺の発生や画像の滲みの発生を抑制することができる。
以上の実施形態においては、カラー画像形成装置1への適用を説明したが、本発明は、弾性層を備えていない加熱ローラが用いられるモノクロ画像形成装置に対しても同様に適用することができる。又、定着フレーム46にモータを連結し、モータを駆動して定着フレーム46を回転させても良い。さらに、記録材が封筒の場合だけなく、記録材が厚紙の場合にも封筒モードとすることにより厚紙への定着を良好に行うことができる。
3…定着装置
31…加熱ローラ
32…加圧ローラ
33…ヒータ
35…回転中心
36…ニップ部
36a…出口側
36b…入口側
38…入口ガイド
46…定着フレーム
50…角度調整機構
51…付勢ばね
52…カム

Claims (6)

  1. 内部にヒータを有する加熱ローラと、この加熱ローラに圧接状態で当接する加圧ローラとを備え、前記加熱ローラ及び加圧ローラとの間のニップ部を記録材が通過することにより記録材上のトナー像を記録材に定着させる定着装置において、
    前記加熱ローラに対する加圧ローラの当接角度を前記加熱ローラの回転中心を支点として変更する角度調整機構を備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱ローラと加圧ローラとの間に記録材を導く入口ガイドをさらに備え、
    前記角度調整機構は、前記当接角度の変更と連動して前記入口ガイドの記録材の導入路を変更することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記角度調整機構は、前記記録材がニップ部を通過している途中で前記当接角度を変更することを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 前記角度調整機構は、前記加圧ローラが前記ニップ部の出口側に移動するように前記当接角度を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記角度調整機構は、前記加圧ローラが前記ニップ部の出口側に移動すると共に前記入口ガイドの導入路が前記ニップ部に臨むように変更することを特徴とする請求項2記載の定着装置。
  6. 前記請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2010124317A 2010-05-31 2010-05-31 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5433501B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010124317A JP5433501B2 (ja) 2010-05-31 2010-05-31 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010124317A JP5433501B2 (ja) 2010-05-31 2010-05-31 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011248299A true JP2011248299A (ja) 2011-12-08
JP5433501B2 JP5433501B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=45413585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010124317A Expired - Fee Related JP5433501B2 (ja) 2010-05-31 2010-05-31 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5433501B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014002181A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Canon Inc 画像形成装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS649483A (en) * 1987-07-01 1989-01-12 Minolta Camera Kk Fixing device
JPH0463387A (ja) * 1990-07-03 1992-02-28 Canon Inc 定着装置
JPH04323684A (ja) * 1991-04-23 1992-11-12 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置の定着装置
JPH0990793A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Nec Corp 電子写真システム用定着装置
JPH10282830A (ja) * 1997-04-11 1998-10-23 Canon Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2005003940A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Sharp Corp 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2006337439A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Seiko Epson Corp 定着装置および画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS649483A (en) * 1987-07-01 1989-01-12 Minolta Camera Kk Fixing device
JPH0463387A (ja) * 1990-07-03 1992-02-28 Canon Inc 定着装置
JPH04323684A (ja) * 1991-04-23 1992-11-12 Mita Ind Co Ltd 画像形成装置の定着装置
JPH0990793A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Nec Corp 電子写真システム用定着装置
JPH10282830A (ja) * 1997-04-11 1998-10-23 Canon Inc 定着装置及び画像形成装置
JP2005003940A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Sharp Corp 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2006337439A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Seiko Epson Corp 定着装置および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014002181A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5433501B2 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8874017B2 (en) Fixing device that suppresses energy loss caused by heat release to outside thereof and image forming apparatus equipped with same
JP2013011686A (ja) レバー切換装置、定着装置、および画像形成装置
US20100014898A1 (en) Fixing device and image forming apparatus employing the same
JP6477095B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5589370B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5661302B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008216619A (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2012013876A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015069041A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2014059335A (ja) 定着装置及び画像形成装置
EP3989006A1 (en) Fixing device and image-forming apparatus
JP5495112B2 (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP5433501B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5966993B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
AU2010236039B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP2009288464A (ja) 画像形成装置
JP2014191039A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018194655A (ja) 搬送装置および画像形成装置
JP2014178533A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6864868B2 (ja) 画像形成装置
JP2004093842A (ja) 加熱装置および画像形成装置
JP2013003190A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5146005B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6213657B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004264648A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5433501

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees