JP6477095B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式を利用した定着装置および画像形成装置に関する。
通常、定着装置は、加熱部材と加圧ローラとを備え、両部材は、圧接されて定着ニップを形成するように構成されている。トナー画像が転写された記録紙は、定着装置に搬送され、定着ニップにおいて、加圧ローラによって加熱ローラの周面に押し付けられながら加熱されてトナー画像が記録紙上に熱定着される。
この熱定着においては、加熱部材と加圧ローラとの間に温度差があるため、記録紙が定着ニップを通過する際に、記録紙の表裏(加熱部材側の表面と加圧ローラ側の裏面)に温度差が生じる。具体的には、加熱ローラと接触する記録紙の表面の温度の方が、加圧ローラと接触する裏面の温度よりも高くなる。
その結果、定着ニップを通過後、記録紙に含まれている水分は、表面の方から多く蒸発し、表面への水分移動量が大きくなるため、表面の方が裏面よりも水分量が多くなり、その結果、表面の紙繊維の伸びが裏面よりも大きくなって、記録紙が裏面側にカールする現象(以下、「バックカール」という。)が生じる。
特に最近は、省エネ/ウォームアップを速くするとの観点から、加熱部材を低熱容量化し、昇温が早い定着装置が開発されてきており、そのような定着装置の場合、加圧ローラ側が暖まる前に通紙可能になることから、より加熱部材と加圧ローラとの間に温度差が大きく、定着時の紙の表裏の温度差が大きくなりやすい構成のため定着装置で発生させるバックカールが大きくなってきており、このバックカールの大きい状態で排出することで、排紙トレイ上の規定枚数積載できないことや、排紙トレイ上の積載そのものが乱れるといった問題が発生する。
定着ニップ部の下流側において記録紙にガイド部材を押し付けることにより、定着ニップ部で発生する記録紙のバックカールを矯正する技術は既に存在する(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載された技術は、定着ニップ部の下流側に順番に異なる位置に配置された第1の搬送ローラと第2の搬送ローラと、第1、第2の搬送ローラ間の記録紙搬送経路に関し定着ニップ部で発生する記録紙のバックカールの方向側に備えられ、記録紙に押し付けることにより、記録紙をバックカールの向きとは反対の向きに湾曲するガイド部材とを備えている。そして、第2の搬送ローラによる記録紙の搬送速度を第1の搬送ローラによる記録紙の搬送速度よりも大きな値に設定されることにより、記録紙がバックカールの向きとは逆向きに湾曲した状態で搬送して、記録紙のカールを矯正できる。
特許文献2に記載された技術は、定着ニップ部の下流側に駆動ローラと従動ローラ部材とで構成される補助ニップ部を有し、補助ニップ部の直後に補助ニップ部を通過する記録紙を反対側に曲げながら搬送するガイド部材を備え、記録紙にガイド部材を押し付けることにより、定着ニップ部で発生したバックカールと逆方向に曲げて、記録紙のカールを矯正できる。
しかしながら、定着装置では、例えば、定着ニップ部を形成している加圧ローラが回転停止する際に、駆動源を含む駆動系の慣性で加圧ローラが回転し続けることがある。その際に、加圧ローラと補助ニップ部の駆動ローラの周速が異なることにより、定着ニップ部における記録紙搬送速度と補助ニップ部における記録紙搬送速度との関係が相違することになり、定着ニップ部と補助ニップ部の双方に挟持されていた用紙が蛇腹状になったり、千切れたりしてしまうという問題がある。このような問題について、特許文献1,2に記載された技術では、解決されていない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、駆動系の駆動状況の変化に関わらず、定着ニップ部における記録紙搬送速度と補助ニップ部における記録紙搬送速度とを一定の関係に保つことができ、安定した用紙搬送性が得られる定着装置および画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明に係る定着装置は、可撓性を有する無端状の定着部材と、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材に直接もしくは摺動部材を介して接するニップ形成部材と、前記定着部材に関し反対側で前記ニップ形成部材と対向しかつ前記定着部材を押圧することで前記ニップ形成部材と協働して定着ニップ部を形成しつつ駆動回転する加圧部材と、前記定着ニップ部の記録紙搬送方向下流側に隣接してバックカール矯正機構を備え、前記バックカール矯正機構は、記録紙にバックカールが生じる側に備える駆動ローラと前記駆動ローラに対向する従動ローラとにより形成され、前記記録紙を補助搬送する補助ニップ部と、前記駆動ローラと同じ側に設けられ、前記補助ニップ部から送出される前記記録紙を前記バックカールのカール方向とは逆向きに湾曲させて案内するガイド部材と、を備え、前記定着ニップ部で画像を熱と圧力を加えて前記記録紙に定着させる定着装置において、前記駆動ローラと前記加圧部材との駆動連結は、前記駆動ローラの回転軸に回転駆動力を入力する駆動ローラ側連結ギアと、前記加圧部材の回転駆動力を分岐出力する加圧部材側連結ギアとの連結により行われる構成である。
本発明によれば、駆動系の駆動状況の変化に関わらず、定着ニップ部における記録紙搬送速度と補助ニップ部における記録紙搬送速度とを一定の関係に保つことができ、安定した用紙搬送性が得られる定着装置および画像形成装置を提供できる。
本発明の実施の一形態に係るバックカール矯正機構を有する定着装置を備えた画像形成装置の全体構成図である。 本発明の実施の一形態に係る定着装置の断面図である。 本発明の実施の一形態に係る脱圧機構における押圧時の側面図である。 本発明の実施の一形態に係る脱圧機構における脱圧時の側面図である。 本発明の実施の一形態に係る画像形成装置における駆動ローラの押圧時の側面図である。 本発明の実施の一形態に係る画像形成装置における駆動ローラの脱圧時の側面図である。 本発明の実施の一形態に係る定着装置の内部構造を説明する外観斜視図である。 本発明の実施の一形態に係る定着装置の側面図である。
以下、本発明に係る定着装置および画像形成装置の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、画像形成部Aと、給紙部Bと、定着装置20と、一対の排紙ローラ13と、排紙トレイ14と、一対の反転ローラ16と、両面ユニット17等を有している。
画像形成部Aは、後述する、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kと、露光装置9と、転写装置3等を含んでいる。画像形成装置1は、特徴的な構成として、定着装置20に、バックカール矯正機構Cを備えている。以下詳細に説明する。
画像形成装置1の画像形成装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8と、を含む。なお、図1においては、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cは、ブラックの作像部4Kと同様な構成なので、その符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配設されている。露光装置9は、図示しないレーザー光源、ポリゴンミラー51a、f−θレンズ51b、複数の反射ミラー51c等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射し各感光体5の表面に静電潜像を形成するようになっている。
また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配設されている。転写装置3は、中間転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34と、ベルトクリーニング装置35とを備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33およびテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32を回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)又は所定の交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、上記一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35で回収された廃トナーは、廃トナー移送ホースを介して廃トナー収容器に収容される。
画像形成装置本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には、補給用のトナーを収容する4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間に設けた図示しない補給路を介して、各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7にトナーが補給される。
一方、画像形成装置本体の下部には、給紙部Bを備えている。給紙部Bは、記録媒体としての記録紙Pを収容した給紙トレイ10や、給紙トレイ10から記録紙Pを搬出する給紙ローラ11等を有している。
なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、手差し給紙機構を備えていてもよい。本実施形態において、厚紙とは、坪量が160g/m以上の紙を言うものとする。
画像形成装置本体内には、記録紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが配設されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも記録紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って記録紙Pを二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配設されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも記録紙搬送方向下流側には、未定着トナー画像を担持させた記録紙Pを加圧・加熱してトナー画像を記録紙Pに定着させる定着装置20が配設されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの記録紙搬送方向下流側には、記録紙Pを装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が設けられている。また、画像形成装置本体の上面部には、装置外に排出された記録紙Pをストックするための排紙トレイ14が設けられている。
また、排紙ローラ13と定着装置20の間には、分岐部材15が設けられている。分岐部材15は、片面通紙モード時には、図1に示す第1の状態となり、一方、両面通紙モードの時には、図1に示す第1の状態から矢印方向に閉じた第2の状態になるよう回動可能に本体に固定されている。
すなわち、分岐部材15は、定着装置20の下流側に搬送される記録紙Pを機外の排紙トレイ14へ排出する機外排出経路(排紙ローラ13を通過する経路)と両面印刷の反転経路(後述する両面ユニット17内を通る経路)とを切り替えるように構成されているので、本発明の記録紙搬送経路分岐手段を構成している。さらに、分岐部材15と定着装置20の間に、後述するバックカール矯正機構Cを備えている。
両面反転経路40には、分岐部材15の下流側に設けられた記録紙Pをスイッチバックさせる反転ローラ16と、反転ローラ16とレジストローラ12との間には両面ユニット17とを備えている。この両面ユニット17は、搬送ローラ42〜44を備えて両面印刷の反転経路を構成しており、第一面定着後の記録紙Pを反転ローラ16でスイッチバックさせ搬送ローラ42〜44を経由してレジストローラ12に搬送するようになっている。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の基本的な動作について説明する。
まず、作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。
このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像は画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。
また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色の画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上の画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。
このようにして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーの画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。そして、各感光体5の表面が除電装置によって除電され、表面電位が初期化される。
プリンタの下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から記録紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された記録紙Pは、レジストローラ12によって搬送が一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ12の回転駆動を開始し、中間転写ベルト30上の画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、記録紙Pを二次転写ニップへ搬送する。このとき、二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上の画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト30上の画像が記録紙P上に一括して転写される。また、このとき記録紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、廃トナー収容器へと搬送される。
その後、記録紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって記録紙P上の画像が当該記録紙Pに定着される。定着装置20から搬送された記録紙Pは、記録紙Pを装置外へ排出する経路と両面反転経路を切り替えるための分岐部材15を経由して、排出方向、再給紙方向へと案内される。
片面通紙モード時は、分岐部材15が開いて、排出のための一対の排紙ローラ13によって装置外へ搬送され、画像形成装置本体の上面部に設けられた装置外に排出された記録紙Pをストックするための排紙トレイ14に排出される。
両面通紙モードの時は、分岐部材15が矢印の方向に閉じることで、第一面定着後の記録紙Pは両面反転経路40へ案内される。両面反転経路40に案内された記録紙Pは、一対の反転ローラ16にて、スイッチバックし、両面ユニット17に搬送され、再度一対のレジストローラ12に搬送され再給紙されることで、第一面と同様に、第2面画像を記録紙Pの裏面にプリントする。そして、記録紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、記録紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成し、また2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成することも可能である。
次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1のバックカール矯正機構Cを有する定着装置20について詳細に説明する。
図2は、本実施形態に関わるバックカール矯正機構を有する定着装置の断面図である。
図2に示すように、定着装置20は、記録紙Pに担持された転写後のトナー画像Tを熱と圧力により融解・浸透させて定着するために用いられており、加熱されながらエンドレス走行が可能な可撓性を有する定着ベルト21を備えている。
定着装置20は、画像形成部Aでトナー画像を転写された記録紙Pを定着ニップ部Nを通過させかつ定着ニップ部Nで熱と圧力を加えてトナー画像を記録紙Pに定着させる。
定着装置20には、無端な定着ベルト(定着部材)21に加えて、定着ベルト21と当接した当接状態で定着ベルト21との間に圧力を作用させて定着ニップ部Nを形成する対向回転体である加圧ローラ(加圧部材)22が設けられている。定着ベルト21の内部には、定着ニップ部N以外の箇所で定着ベルト21の内面側を加熱する複数のハロゲンランプ23a,23bを備えたヒータ(熱源)23が備えられている。
定着ベルト21の内部には、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持するステー25と、ヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26が設けられている。
ニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24は、詳細を図示しないが、ベースパッドを巻いている摺動シート(低摩擦シート)を有する。
図2に示すニップ形成部材24は、定着ニップ部Nの形状が平坦状であるが、この形状に限らない。例えば、加圧ローラ22の周面に沿って凹状に定着ニップ部Nを形成した場合には、定着ニップ部Nを通過する記録紙Pの先端が加圧ローラ22側に寄るので、定着ベルト21からの分離性が向上する利点がある。
定着ベルト21の温度は、記録紙Pが定着ニップ部に進入する側に設けられた温度センサ27によって検出され、ヒータ23のフィードバック処理に用いられる。なお、図2において矢印Fは、記録紙Pの搬送方向を示している。
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有するスリーブ状に形成された無端状のベルトであり、基材とその表面に位置する離型層により構成されている。基材には、ニッケルもしくはA−SUS等の金属材料またはポリイミドなどの樹脂材が用いられる。また離型層には、トナーに対する離型性を有するテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが用いられる。
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの周面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層によって構成されている。
加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21と当接状態でベース部材としてのニップ形成部材24に当接している。
この加圧ローラ22と定着ベルト21とが当接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押し潰されることで、定着ベルト21との間に圧力を受けてニップ形成部材24が所定の幅の定着ニップ部Nを確保するようになっている。
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態に係る定着装置20では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部に、輻射熱を用いるハロゲンヒータ等の加熱源を配設することも可能である。また、弾性層22bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。
中空ローラに用いられるパイプ状金属として、アルミニウム、鉄あるいはステンレスなどが選択できる。加圧ローラ22内に熱源を設ける場合には、熱源からの輻射熱により支持体が加熱されるのを抑制するために、支持体表面に断熱層を設けることや鏡面処理による熱線反射面を設けることが望ましい。この場合の熱源には、上述したハロゲンヒータに限らず、IHヒータや抵抗発熱体、あるいはカーボンヒータを用いることも可能である。
上述した定着装置20の場合、低熱容量の加熱部材を直接加熱する構成のため、昇温が非常に早い定着装置であるため、ファーストプリントが早くできるメリットがある。しかし、記録紙Pにバックカールが生じる観点からすると、加圧ローラが十分温まる前に定着が行われるため、上述したような表裏の温度差によるバックカール(例えば図2で示す実線P'の湾曲形状)が非常に大きくなる。
定着装置20の記録紙出口側には、定着ニップ部近傍で定着ニップ部Nを通過した記録紙Pを分離して排紙部に向け排出方向にガイドする分離搬送機構が設けられている。
分離搬送機構は、定着ニップ部から移動する記録紙Pの移動方向下流側で定着ベルト21側に近接する先端201aを有したベルト側分離部材201と、加圧ローラ22側に近接する揺動端202aを有した加圧側分離部材202とを備えている。
ベルト側分離部材201は、定着ベルト21に対して粘着して貼り付き気味な記録紙Pを定着ベルト21から剥離するために設けられている。このため、貼り付いている記録紙Pを定着ベルト21の表面から浮き上がらせることができる近接位置に位置決めできる精度が得られるように金属製のものが用いられる。
加圧側分離部材202は、樹脂成型品が用いられており、一部に設けられた支持ロッド202Aが筐体側(図示されず)に回転可能に支持されることにより、加圧ローラ22に対向する揺動端202aを加圧ローラ22に対して接離可能となるように揺動可能である。
加圧側分離部材202は、加圧ローラ22に対して揺動することにより、例えば、ジャムを生じた記録紙Pを定着ニップ部Nから取り除く際に加圧ローラ22から離れる方向に大きく揺動され、定着ニップ部Nへの手の挿入スペースを作ることができる。これにより、記録紙Pの引き出しが可能となる。
分岐部材15と定着装置20の間に備えられるバックカール矯正機構Cは、駆動ローラ204と、従動ローラ203と、ガイド部材205と、を有する。
駆動ローラ204および従動ローラ203は分離部材201,202の下流側に配置されている。駆動ローラ204は本発明の駆動ローラを構成しており、従動ローラ203は本発明の従動ローラを構成している。
駆動ローラ204は、定着装置20と分岐部材15との間の搬送経路に関し、定着ニップ部において記録紙Pにバックカールが生じる側(加圧ローラ22側)に備えられる。
従動ローラ203は、定着装置20と分岐部材15との間の搬送経路に関し、定着ニップ部において記録紙Pを加熱する側(定着ベルト21側)に備えられる。
駆動ローラ204と従動ローラ203は、補助ニップ部を形成して転がり回転し記録紙Pの搬送を補助する。定着ニップ部と補助ニップ部との間の距離は記録紙Pの長さよりも短く設定されている。
ジャムの発生を防ぐために以下のように構成されている。まず、駆動ローラ204の径が従動ローラ203の径よりも所要大きく設定されている。補助ニップ部における記録紙搬送速度が定着ニップ部における記録紙搬送速度よりも僅かに小さく設定されている。そして、補助ニップ部のニップ圧が定着ニップ部のニップ圧よりも所要小さく設定されている。この構成により、定着ニップ部と補助ニップ部との間で記録紙Pにジャムの発生が生じない。
駆動ローラ204は少なくともローラ周面部がゴムにより形成され、従動ローラ203は、少なくともローラ周面部が駆動ローラ204のローラ周面部よりも硬質でかつ離型性を有するよう形成されていればよい。
この実施の形態では、駆動ローラ204は、芯金204a(後述においては、ローラ軸204aという。)と、芯金204aの表面に設けられたシリコン、EPDM、ウレタン、フッ素ゴム等からなる高摩係数のソリッドゴム材料204bとから構成し、記録紙搬送力を得られるようにしている。
従動ローラ203は、中空のパイプ状金属表面にPFA、ETFA、FEP等の低μのチューブ(厚み30〜300μm)を被せた構成にしている。
中空のパイプ状金属にしている理由としては、定着時に紙から蒸発して発生した水蒸気が従動ローラ側に付着する結露防止ため、低熱容量化し、定着からの熱ですぐに温まるようにするためである。
表面に低μのチューブを配置している理由としては、定着後に溶け切れなかった微量なトナーが付着しづらくし、付着しても堆積しないようにするためである。すなわち、従動ローラ203側は画像面側に常時接触しながら搬送するので、前述した構成となっている。従動ローラ203は、ホルダを介して図示しないバネ部材によって画像形成装置本体に保持されており、ホルダを前記バネにて加圧することによって、駆動ローラ204と従動ローラ203は接触して補助ニップ部を形成し記録紙Pを補助搬送可能になっている。
ガイド部材205は、回動中心が駆動ローラ204のローラ軸と同軸となるように定着ユニットより設けられている。
ガイド部材205は、図2に示す第1の位置に位置される状態では、補助ニップ部を通過中の記録紙Pの搬送方向前側部分を駆動ローラ204と同じ側で押圧するように摺動接触し、記録紙Pをバックカールと逆側に凹面状に屈曲させるように機能する。
すなわち、ガイド部材205は、第1の位置に保持される場合、補助ニップ部を通過中の記録紙Pの方向(ローラ対の中心を結んだ線に対して、直角方向)対して、駆動ローラ204と同じ側から経路を塞ぐような位置に配置されるようになっている。
このため、記録紙Pの先端は図2に示す接触角度θでガイド部材205と接触し、記録紙Pは、その後、ガイド部材205に押圧されながら、駆動ローラ204と従動ローラ203のニップ搬送力により、補助搬送されることになる。
そうすると、ガイド部材205は、記録紙Pに対し、最終的に補助ニップ部を起点に接触角度θ1をつけながら搬送することになるので、バックカールと反対側に凹曲面となるように湾曲し、バックカール矯正ができる。このような搬送路にすることで、ガイド部材205を通過する記録紙Pは、定着で発生したバックカールを改善し、排紙トレイ14に排出可能となる。
このように、バックカール矯正機構Cでは、加圧ローラ22の回転駆動力を駆動ローラ204に伝達して補助ニップ部で記録紙Pの補助搬送を行い、補助ニップ部から近い位置でガイド部材205が、記録紙Pをそのバックカールの方向とは逆向きに湾曲させるので、ガイド部材205から出た記録紙Pは、定着で発生したバックカールを改善し、排出可能となる。
図3に示すように、脱圧機構における押圧時には、加圧ローラ22が定着ベルト21、ニップ形成部材24に対して、トナー画像が記録紙に転写されるのに必要な押圧力で押圧し、印刷状態にある。
図4に示すように、脱圧機構における脱圧時は、加圧ローラ22と定着ベルト21の間に挟まったジャム紙を取り除き易くするためや、加圧ローラ22の弾性層22bの圧縮永久歪を緩和するために、非印刷時に押圧力を緩和している状態にある。
加圧ローラ22はアーム部301に軸支されている。アーム部301は回転中心軸303を回転中心にして揺動可能な構成となっている。アーム部302上にはカムフォロア304が回転可能に配設されている。アーム部302もアーム部301と同様に回転中心軸303を回転中心にして揺動可能な構成となっている。
カム305は回転中心軸303が配設されているフレーム309上に回転可能に配設されている。
脱圧機構は、脱圧時において、カム305は下死点305aにてカムフォロア304と接触する位置において、図示しない駆動機構により固定されている。
脱圧機構は、図示しない制御手段より印刷開始の信号を得ると、カム305は上死点305bにてカムフォロア304と接触する位置に図示されない駆動源により回転し固定される。アーム部302は回転中心軸303を中心に、図3中において時計回転方向に回転する。
アーム部302の動作により、アーム部302上に配設されている押圧ばねストッパ部302aが押圧ばね306(圧縮スプリング)を押圧ばね306が圧縮する方向に押し込む。
押圧ばね固定ネジ307は、押圧ばね306の内径部を貫通し、調整板308とネジ固定されている。また一端を図示の如くアーム部301に固定している。従って、アーム部302の動作が、押圧ばねストッパ部302a→押圧ばね306→調整板308→押圧ばね固定ネジ307→アーム部301→加圧ローラ22の順に伝達する。
そして、加圧ローラ22は、定着ベルト21を挟んでニップ形成部材24と対向していて、定着ベルト21を所要圧力で押圧する。これにより、加圧ローラ22の弾性層22bが圧縮し定着ニップ部Nを形成する。
このとき、図3に示す脱圧機構における押圧時の押圧ばね306の全長L1は、図4に示す脱圧機構における脱圧時の押圧ばね306の全長L2よりも圧縮されて短くなっており、(L2−L1)×バネ定数が、加圧ローラ22を押圧するのに用いられる押圧力ということになる。
調整板308は押圧ばね固定ネジ307にネジ固定されているので、調整板308と押圧バネストッパ部302aとの距離を任意に変更することが可能であり、押圧ばね306の加圧ローラ22に対する押圧力を調整可能な構成となっている。
図5に示すように、駆動ローラ204の押圧時には、加圧ローラ22の端部に配設された加圧ローラギア310が、加圧ローラ22と同期して回転駆動される。すなわち、加圧ローラ22の軸と駆動ローラ204の軸とが加圧ローラギア310、アイドラギア311、加圧ローラ側連結ギア312および駆動ローラ側連結ギア313からなる歯車列により連結されることにより、駆動ローラ204が、加圧ローラ22の回転力を伝達されるようになっている。
加圧ローラ側連結ギア312は、加圧ローラ22の両端を軸支し、加圧ローラ22を押圧状態から脱圧状態へと回動させるアーム部301に配設されている。
図6に示すように、駆動ローラ側連結ギア313は、駆動ローラ204を軸支するガイド部材205上に配設され、ガイド部材205は回動可能に固定され、駆動ローラ204の脱圧時には、駆動ローラ側連結ギア313の回動軌跡上に、脱圧状態時の加圧ローラ側連結ギア312が配設されていない(干渉しない)ように構成されている。
加圧ローラ22は図示しない加圧ローラ駆動源により回転する。アイドラギア311と、加圧ローラ側連結ギア312はアーム部301に回転可能に配設されている。
加圧ローラ22はアーム部301に回転可能に固定されているので、加圧ローラギア310、アイドラギア311、加圧ローラ側連結ギア312は互いの芯間を保ちながら、アーム部301の動作と連動する構成となっている。
一方で、駆動ローラ側連結ギア313と駆動ローラギア314とは加圧側分離搬送部材202に支持されており、駆動ローラ204は押圧時(印刷時)において、加圧ローラ22より駆動伝達を得て回転している。
このように、駆動ローラ204が、加圧ローラ22の駆動伝達により回転することは、双方の回転動作が同期するため、必要以上に記録紙を引っ張りあったり、弛ませたりすることがないため、用記録紙Pの搬送性を安定させるのに有利な構成である。
図7に示す脱圧機構のアーム部301は、図5に示す押圧時から図6に示す脱圧時に移行する際(その逆も同様)に、図5に示す回転中心軸303を回転中心にして回動する。
加圧ローラギア310とアイドラギア311と加圧ローラ側連結ギア312はアーム301上に配設されているので、アーム部301と一緒に回動する。
一方、駆動ローラ側連結ギア313と駆動ローラギア314は加圧側分離搬送部材202に配設されており、オペレータが画像形成装置のカバーを開けて手で開放しない限り、位置に変化は生じない。これらのことから、加圧ローラ側連結ギア312と駆動ローラ側連結ギア313とは離間する。
加圧ローラ22が脱圧するのは、定着ベルト21(ニップ形成部材24)との間に挟持されたジャム紙をオペレータが取り除き易くすることにある。
しかしながら、脱圧時に駆動ローラ204の回転負荷が重いままなので、駆動ローラ204と従動ローラ203の間に挟まれたジャム用紙をオペレータが容易に取り除くことができない。
そこで、加圧側分離搬送部材202は支持ロッド202aを中心にして回動するようになっている。これは、オペレータが手で加圧側分離搬送部材202を開放することにより、ジャム紙を除去し易くするためである。
図8には、脱圧時に、加圧側分離搬送部材202上に配設されている駆動ローラ側連結ギア313の、加圧側分離搬送部材202が開放された状態が示される。
また、図6には、脱圧時において、駆動ローラ側連結ギア313は、駆動ローラ側連結ギア313の回動軌跡313a上に、脱圧状態時の加圧ローラ側連結ギア312が配設されていないことが解る。そのため、オペレータが加圧側分離搬送部材202を開放する際に、開閉力が低減されることや、連結ギアの破損を未然に防ぐことができる。
上述したように、加圧ローラ22は、ニップ形成部材24及び定着ベルト21に対し、押圧状態から、押圧状態を緩和した脱圧状態へと動作させるための脱圧機構を構成する。加圧ローラ22の脱圧時に駆動ローラ204と加圧ローラ22との駆動連結は、加圧ローラ側連結ギア312と駆動ローラ側連結ギア313との離間により解除される。
また、上述したように、加圧ローラ側連結ギア312は、加圧ローラ22の両端を軸支し、加圧ローラ22を押圧状態から脱圧状態へと回動させるアーム部301,302に配設されている。
また、上述したように、駆動ローラ側連結ギア313は、駆動ローラ204を軸支するガイド部材205上に配設される。ガイド部材205は、回動可能に固定され、駆動ローラ側連結ギア313の回動軌跡上に、脱圧状態時の加圧ローラ側連結ギア312が配設されない。
以上説明したように、本実施形態の定着装置20によれば、補助ニップ部における記録紙搬送速度が定着ニップ部における記録紙搬送速度よりも僅かに大きくし、かつ、補助ニップ部のニップ力を定着ニップ部のニップ力よりも所要小さくし、印刷時に、加圧ローラ22と駆動ローラ204の回転動作を同期させる。
本実施形態の定着装置20によれば、例えば、加圧ローラ22が停止する際に駆動源を含む駆動系の慣性で回転し続ける場合に、加圧ローラ22と駆動ローラ204との周速が異なると、すなわち、定着ニップ部における記録紙搬送速度と、補助ニップ部における記録紙搬送速度とが異なると、双方に挟持されている記録紙Pが蛇腹状になったり、千切れたりしてしまうという問題を回避できる。
すなわち、本実施形態の定着装置20によれば、印刷時に駆動ローラ204が加圧ローラ22から駆動回転力を伝達される構成としたので、加圧ローラ22と駆動ローラ204との回転動作が同期することになるから、駆動系の駆動状況の変化に関わらず、定着ニップ部における記録紙搬送速度と補助ニップ部における記録紙搬送速度とを一定の関係に保つことができ、安定した用紙搬送性が得られ、定着ニップ部と補助ニップ部とに挟持されている記録紙Pが蛇腹状になったり、千切れたりしてしまうという問題は発生しない。
また、本実施形態の定着装置20によれば、加圧ローラ22は、ニップ形成部材24及び定着ベルト21に対し、押圧状態から、押圧状態を緩和した脱圧状態へと動作させるための脱圧機構を有し、加圧ローラ22の脱圧時に駆動ローラ204と加圧ローラ22の駆動連結が、加圧部材側連結ギア312と搬送補助ローラ側連結ギア313の離間により解除される構成であるので、加圧ローラ22の脱圧状態と、駆動ローラ204との駆動連結の解除を同期させて、ジャム処理時のオペレータへの負荷を低減させることができる。
このため、オペレータがジャム処理を実施するのは、印刷停止時(脱圧時)であるので、ジャム処理時に加圧ローラ22と駆動ローラ204とを駆動連結して、オペレータが記録紙を取り除くのに要する負荷を低減するとともに、ジャム紙の千切れや、駆動ギアの破損を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態の定着装置20によれば、搬送補助ローラ側連結ギア313は、駆動ローラ204を軸支する搬送ガイド板上に配設され、搬送ガイド板は回動可能に固定され、搬送補助ローラ側連結ギア313の回動軌跡上に、脱圧状態時の加圧部材側連結ギア312が配設されていない構成とした。
すなわち、本実施形態の定着装置20によれば、加圧部材側連結ギア312は、加圧ローラ22の両端を軸支し、加圧ローラ22を押圧状態から脱圧状態へと回動させるアーム部301に配設されている構成としたので、アーム部301の動作を利用し、加圧ローラ側連結ギア312を動作させるために、脱圧機構の動作と連動して、加圧ローラ側連結ギア312と駆動ローラ側連結ギア313を離間させ、搬送補助ローラ側連結ギア313に対し、加圧部材側連結ギア312を退避させることができる。これにより、駆動ローラ側連結ギア313に対し、加圧ローラ側連結ギア312を退避させることができるので、ガイド部材205の開閉が容易になり、ジャム処理性が向上した。
すなわち、本実施形態の画像形成装置1は、上述した定着装置20を備えているので、上述した定着装置20と同一の効果が得られる。
本発明によれば、駆動系の駆動状況の変化に関わらず、定着ニップ部における記録紙搬送速度と補助ニップ部における記録紙搬送速度とを一定の関係に保つことができ、安定した用紙搬送性が得られるという効果を有し、複写機やファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式を利用した定着装置および画像形成装置の全般に有用である。
1 画像形成装置
P 記録紙
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(加圧部材)
23 ヒータ(熱源)
24 ニップ形成部材
203 従動ローラ
204 駆動ローラ
205 ガイド部材
301,302 アーム部
310 加圧ローラギア(加圧部材側連結ギア;歯車列)
311 アイドラギア(歯車列)
312 加圧ローラ側連結ギア(加圧部材側連結ギア;歯車列)
313 駆動ローラ側連結ギア(歯車列)
特開2001−048399号公報 特開平9−188456号公報

Claims (4)

  1. 可撓性を有する無端状の定着部材と、
    前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材に直接もしくは摺動部材を介して接するニップ形成部材と、
    前記定着部材に関し反対側で前記ニップ形成部材と対向しかつ前記定着部材を押圧することで前記ニップ形成部材と協働して定着ニップ部を形成しつつ駆動回転する加圧部材と、
    前記定着ニップ部の記録紙搬送方向下流側に隣接してバックカール矯正機構を備え、
    前記バックカール矯正機構は、
    記録紙にバックカールが生じる側に備える駆動ローラと前記駆動ローラに対向する従動ローラとにより形成され、前記記録紙を補助搬送する補助ニップ部と、
    前記駆動ローラと同じ側に設けられ、前記補助ニップ部から送出される前記記録紙を前記バックカールのカール方向とは逆向きに湾曲させて案内するガイド部材と、を備え、
    前記定着ニップ部で画像を熱と圧力を加えて前記記録紙に定着させる定着装置において、
    前記駆動ローラと前記加圧部材との駆動連結は、前記駆動ローラの回転軸に回転駆動力を入力する駆動ローラ側連結ギアと、前記加圧部材の回転駆動力を分岐出力する加圧部材側連結ギアとの連結により行われ
    前記加圧部材は、ニップ形成部材及び定着部材に対し、押圧状態から、押圧状態を緩和した脱圧状態へと動作させるための脱圧機構を有し、
    前記駆動ローラと前記加圧部材との駆動連結は、加圧部材の脱圧時には、前記加圧部材側連結ギアと前記駆動ローラ側連結ギアとの離間により解除されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧部材側連結ギアは、前記加圧部材の両端を軸支し、前記加圧部材を押圧状態から脱圧状態へと回動させるアーム部に配設されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記駆動ローラ側連結ギアは、前記駆動ローラを軸支するガイド板上に配設され、前記ガイド板は回動可能に固定され、前記駆動ローラ側連結ギアの回動軌跡上に、前記脱圧状態時の前記加圧部材側連結ギアが配設されていないことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の定着装置。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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