JP5661302B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
搬送面が前記ニップ部の形成面より前記加圧部材側に設けられるとともに、搬送面上の用紙を前記ニップ部へ案内する搬送ガイド部材と、
前記搬送ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせる吸気部と、を有し、
前記用紙は、前記空気流により前記搬送ガイド部材及び前記加圧部材に押しつけられた状態で前記加圧部材の表面に沿って前記ニップ部に搬送されることを特徴とする定着装置。
搬送面上の用紙を前記ニップ部へ案内する搬送ガイド部材と、
前記搬送ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせる吸気部と、を有し、
前記吸気部は、前記加圧部材の表面であって回転方向に沿って伸びる風路が設けられたダクトと、前記ダクトに空気流を送り込む送風ファンと、前記隙間と前記ダクトとを中継する中継ダクトと、を備え、
前記送風ファンから送風され前記ダクトを流れる空気流は前記風路を流れるとともに、前記空気流により、前記中継ダクトの内部が負圧となって前記隙間から吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする定着装置。
前記吸気部は、前記加圧部材の表面であって回転方向に沿って伸びる風路が設けられたダクトを備え、
前記吸気部による空気流は前記風路を流れていることを特徴とする前記1に記載の定着装置。
前記吸気部は、前記排紙ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする前記1から3のいずれか一項に記載の定着装置。
前記送風ファンから送風され前記ダクトを流れる空気流により、前記中継ダクトの内部が負圧となって前記隙間から吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする前記4に記載の定着装置。
前記ダクトは、前記加圧部材に端部が当接する遮蔽シートを有する前記加圧部材の表面に沿って流れる空気流の向きを前記出口側風路と平行な向きに変更する風向変更部材を備えていることを特徴とする前記2又は5に記載の定着装置。
前記ニップ部の出口側に設けられ、搬送面上の定着された用紙を搬送させる排紙ガイド部材と、
前記排紙ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせる吸気部と、を有し、
前記吸気部は、前記加圧部材の表面であって回転方向に沿って伸びる風路が設けられたダクトと、前記ダクトに空気流を送り込む送風ファンと、前記隙間と前記ダクトとを中継する中継ダクトと、を備え、
前記送風ファンから送風され前記ダクトを流れる空気流は前記風路を流れるとともに、前記空気流により、前記中継ダクトの内部が負圧となって前記隙間から吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする定着装置。
このような定着装置8において、本実施形態においては、定着装置8のニップ部に用紙を安定して搬送させることを目的として、定着装置8には吸気部30を設けている。吸気部30により、加圧ローラ84と搬送ガイド板87との隙間apから用紙Pを吸引する方向に空気流を生じさせる。
図5は、第2の実施形態に係る定着装置8の断面図である。第2の実施形態においては図5に示す構成以外は図1及び図2に示す構成と同様である。また同じ構成部については同符号を付すことにより説明に換える(以下、第3の実施形態以降においても同様)。なお、図5以降においては、分離爪86の図示は省略しているが、分離爪86を設けてもよい。その場合は、ダクト320は分離爪86の位置を避けて複数に分割して設けるようにする、若しくは分離爪86に対応する位置のみダクト320の壁に穴を開ける。後者の場合においてはダクト320の壁の一部に穴が開いても実用上は問題とはならない。
図8は第5の実施形態に係る定着装置8の断面図であり、図9は第6の実施形態に係る定着装置8の断面図である。これらの図においては吸気部30は、送風ファン311、中継ダクト321a、321b、遮蔽シート322、風向変更部材323、衝立板325、を備えている。中継ダクト321aは加圧ローラ84と搬送ガイド板87との隙間apとダクト320との間に位置しており、中継ダクト321bは加圧ローラ84と排紙ガイド板88との隙間ap2とダクト320との間に位置している。
図8において送風ファン311から遠い下流側の中継ダクト321b(図9では321a)には排紙ガイド板88(図9では搬送ガイド板87)の搬送面に沿って伸びた出口側風路R2が設けられている。中継ダクト321bの周辺には、風向変更部材323を設けている。風向変更部材323には遮蔽シート322が取り付けられている。遮蔽シート322は可撓性の板状部材であり、ポリイミド等の耐熱弾性樹脂により形成されている。遮蔽シートの先端部は、加圧ローラ84に当接しており風路R1の中を流れる加圧ローラ84の表面に沿って流れる空気流を下流側の隙間ap2に行かないように遮蔽している。
図8において送風ファン311に近い上流側の中継ダクト321a(図9では321b)には衝立板325を設けている。送風ファン311からの送風により生じた空気流により中継ダクト321aの内部が正圧となることを、衝立板325を設けることにより防ぐことができる。
図10は第7の実施形態に係る定着装置8の断面図であり、中継ダクト321a周辺には、遮蔽シート322a、風向変更部材323a、出口側風路R2が設けられており、中継ダクト321b周辺には、遮蔽シート322b、風向変更部材323b、出口側風路R2が設けられている。送風ファン311からダクト内部に向かう空気流は、加圧ローラ84に衝突して、2方向に分岐する。分岐した空気流は左右の風路R1をそれぞれ流れて、下流側の中継ダクト321a、321bの方に向かう。
用紙搬送速度 450mm/s
定着荷重:2400N
定着ベルト81
φ168
PFAコート30μm、表面 弾性層t0.2 10°JIS−A
基体 PI t0.07
制御温度 165℃
加熱ローラ82
φ90
PFAコート30μm
芯金 A5056 1.5mm
定着ローラ83
φ90
シリコンゴム t20mm 10°JIS−A
芯金STKM(機械構造用炭素鋼鋼管)t3.0mm
加圧ローラ84
φ80
シリコンゴムt1.0mm 30°JIS−A
吸気部30(構成は図5参照)
吸引ファン(2個使用)
□40、最大風量0.28m3/min、最大静圧98.5Pa
分離爪86 未使用
(共通実験条件)
用紙はOK中質コート(60.2g/m2)、A3判サイズ
全面黒画像を2枚、続けて白紙100枚を定着装置8に通紙し、1枚でも不具合が発生した場合は、×(bad)で評価した。
吸気部30の構成は図5に示す第2の実施形態と同一の構成である。隙間apの幅と、隙間apの入口側の風速を変更して、そのときの定着性能を評価した。隙間apの幅とは加圧ローラ84の表面と搬送ガイド板87の端部との距離である。隙間apの入口側の風速は、吸気ファン310aの駆動電圧を変更することにより変更した。
(評価項目)
皺:皺の発生の有無で評価。
搬送停止:紙搬送停止の発生有無で評価。定着装置のニップ部Nに搬送されないことによる搬送不良が発生。
(結果)
図11に示す。図11は隙間apの幅と風速を変更した際の定着性能を示すグラフであり、同図に示すように隙間apから適正な風速で吸引することにより、紙皺の発生を防ぐことが可能となる。
吸気部30の構成は図5に示す第2の実施形態と同一の構成である。隙間ap2の幅と、隙間ap2の入口側の風速を変更して、そのときの定着性能を評価した。隙間ap2の幅とは加圧ローラ84の表面と排紙ガイド板88の端部との距離である。隙間ap2の入口側の風速は、吸気ファン310aの駆動電圧を変更することにより変更した。
(評価項目)
光沢ムラ:全面黒画像で評価。定着ニップ部Nの下流側での分離が不安定となることにより、定着性が不安定となり、用紙上のトナーの光沢不良が発生する。
搬送JAM:搬送JAMの発生有無で評価。隙間ap2に用紙Pの先端が飛び込むことにより搬送不良が発生。
(結果)
図12に示す。図12は隙間ap2の幅と風速を変更した際の定着性能を示すグラフであり、同図に示すように隙間ap2から適正な風速で吸引することにより、光沢ムラの発生を防ぐことが可能となることがわかる。
87 搬送ガイド板
88 排紙ガイド板
30 吸気部
310、310a、310b 吸気ファン
311 送風ファン
320、320a、320b ダクト
321、321a、321b 中継ダクト
322、322a、322b 遮蔽シート
323、323a、323b 風向変更部材
325 衝立板
R1 風路
R2 出口側風路
Claims (8)
- 加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で用紙上のトナー像を定着する定着装置において、
搬送面が前記ニップ部の形成面より前記加圧部材側に設けられるとともに、搬送面上の用紙を前記ニップ部へ案内する搬送ガイド部材と、
前記搬送ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせる吸気部と、を有し、
前記用紙は、前記空気流により前記搬送ガイド部材及び前記加圧部材に押しつけられた状態で前記加圧部材の表面に沿って前記ニップ部に搬送されることを特徴とする定着装置。 - 加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧するローラ状の部材である加圧部材とにより形成されたニップ部で用紙上のトナー像を定着する定着装置において、
搬送面上の用紙を前記ニップ部へ案内する搬送ガイド部材と、
前記搬送ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせる吸気部と、を有し、
前記吸気部は、前記加圧部材の表面であって回転方向に沿って伸びる風路が設けられたダクトと、前記ダクトに空気流を送り込む送風ファンと、前記隙間と前記ダクトとを中継する中継ダクトと、を備え、
前記送風ファンから送風され前記ダクトを流れる空気流は前記風路を流れるとともに、前記空気流により、前記中継ダクトの内部が負圧となって前記隙間から吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする定着装置。 - 前記加圧部材は、ローラ状の部材であり、
前記吸気部は、前記加圧部材の表面であって回転方向に沿って伸びる風路が設けられたダクトを備え、
前記吸気部による空気流は前記風路を流れていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記ニップ部の出口側に設けられ、搬送面上に定着された用紙を搬送させる排紙ガイド部材を有し、
前記吸気部は、前記排紙ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の定着装置。 - 前記吸気部は、前記ダクトに空気流を送り込む送風ファンと、前記隙間と前記ダクトとを中継する中継ダクトと、を備え、
前記送風ファンから送風され前記ダクトを流れる空気流により、前記中継ダクトの内部が負圧となって前記隙間から吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。 - 前記中継ダクトは、前記搬送面に沿って伸びた出口側風路を備え、
前記ダクトは、前記加圧部材に端部が当接する遮蔽シートを有する前記加圧部材の表面に沿って流れる空気流の向きを前記出口側風路と平行な向きに変更する風向変更部材を備えていることを特徴とする請求項2又は5に記載の定着装置。 - 加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧するローラ状の部材である加圧部材とにより形成されたニップ部で用紙上のトナー像を定着する定着装置において、
前記ニップ部の出口側に設けられ、搬送面上の定着された用紙を搬送させる排紙ガイド部材と、
前記排紙ガイド部材と前記加圧部材との隙間から前記搬送面上の用紙を吸引する方向に空気流を生じさせる吸気部と、を有し、
前記吸気部は、前記加圧部材の表面であって回転方向に沿って伸びる風路が設けられたダクトと、前記ダクトに空気流を送り込む送風ファンと、前記隙間と前記ダクトとを中継する中継ダクトと、を備え、
前記送風ファンから送風され前記ダクトを流れる空気流は前記風路を流れるとともに、前記空気流により、前記中継ダクトの内部が負圧となって前記隙間から吸引する方向に空気流を生じさせていることを特徴とする定着装置。 - 請求項1から7の何れか一項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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