JP2011236172A - 保湿剤とこれを含有する化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な角質水分含量維持能を有し、ラメラ構造の経時安定性に優れた脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体を含有する保湿剤、及びにこれを含有する化粧料を提供する。
【解決手段】脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体と、HLB値が5から7であり構成脂肪酸の炭素数が18以上であるショ糖脂肪酸エステルを含有する保湿剤。
【選択図】なし

Description

本発明は角質水分含量維持能に優れると共に良好な安定性を有する保湿剤、及びこれを含有する化粧料に関する。
従来から、保湿作用を有する物質として、多価アルコール、糖類、有機酸、アミノ酸、高分子、ムコ多糖等が知られており、これらは紫外線や加齢に伴うシワやくすみ等の皮膚の性状変化を改善する目的で、化粧料等に配合されている。
しかしながら、これらの保湿剤は保湿効果が十分ではなかったり、一定量以上使用すると使用感の低下を引き起こすなどの問題があった。
一方、これらの物質の代替品として角質細胞間脂質やその類似物を配合することも行われている(特許文献1参照)。
この角質細胞間脂質は、生体皮膚内において、ラメラ構造を構成することによりバリアー機能に寄与していると考えられていることから、リン脂質等を利用して人工的にラメラ構造体を調製して、これを各種化粧品に利用する方法が提案されている。また、角質細胞間脂質の機能を利用してその主成分であるセラミド類似物質を保湿剤として化粧料に配合することも行われている。
本出願人も脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体が優れた保湿効果を有することを見出し、これを有効成分とする保湿剤を既に報告している(特許文献2参照)。
しかしながら、脂肪酸モノグリセリドを主成分とするラメラ構造体は、製品に配合する前の原料としてのラメラ構造体のまま長期保存すると、ラメラ構造の不安定化や、分散相と分散媒の密度差によって粒子が浮上するスクリーミングが生じるなど、一般的なリン脂質等で構成されるラメラ構造体に比べて保存安定性が低いという特性を有している。ラメラ構造の崩壊は保湿効果の低下を引き起こすことから、保存期間が限定されるなど、原料ラメラ構造体の取り扱いには注意が必要であった。そのため、本発明者らはラメラ構造体の経時安定性を向上するために様々研究を行い、アルキルもしくはアルケニルグリセリンエーテル、水溶性高分子やポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた安定化技術を見出し、既に報告している(特許文献3,4参照)。
しかしこれらの安定化技術によっても、ラメラ構造の安定性は必ずしも十分とは言えない場合があり、化粧料原料としてのラメラ構造体を更に安定化する技術が求められていた。
特開昭63−192704号公報 特許第2606761号公報 特許第3093930号公報 特開2007−153801号公報
本発明の目的は、良好な角質水分含量維持能を有し、経時安定性が向上した脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体を含有する保湿剤、及びこれを含有する化粧料を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、特定のHLB値および構成脂肪酸の炭素数をもつショ糖脂肪酸エステルを配合することにより脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造の破壊を防ぎ、ラメラ構造の経時安定性が向上することを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体と、HLB値が5から7であり構成脂肪酸の炭素数が18以上であるショ糖脂肪酸エステルを含有する保湿剤を提供するものである。
また、本発明は、この保湿剤を含有する化粧料を提供するものである。
本発明の保湿剤は、優れた角質水分含量維持能を有し、またラメラ構造の経時安定性に優れていることから、これを用いれば優れた保湿作用を有する品質安定性に優れた化粧料を得ることが出来る。
本発明に用いるラメラ構造体の構成成分である脂肪酸モノグリセリドとしては、炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸のモノグリセリドを好ましいものとして挙げることができる。具体的には、カプリル酸モノグリセリド、カプリン酸モノグリセリド、ラウリン酸モノグリセリド、ミリスチン酸モノグリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド等を例示することができる。これらの脂肪酸モノグリセリドは単独でも又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。中でも特に、脂肪酸モノグリセリドとして、パルミチン酸モノグリセリドとステアリン酸モノグリセリドとを4:6〜2:8の比率で併用したものがラメラ構造体が形成されやすくなるので好ましい。
またラメラ構造体の形状安定性を向上させるために、本発明の保湿剤にステロール類を配合することが好ましい。ここで用いるステロール類としては、例えば、コレステロール、コレスタノール、シトステロール、β-シトステロール、スチグマステロール、スチグマスタノール、カンペステロール、カンペスタノール、デスモスステロール、イソフコステロール、クレロステロール、クリオナステロール、ラトステロール、フンギステロール、エピステロール、2,2−デヒドロスチグマステロール、2,2−ジヒドロスピナステロール、スピナステロール、アベナステロール、コンドリラステロール等の動物性ステロール類; チモステロール、アスコステロール、フェコステロール、エルゴステロール、1,4−デヒドロエルゴステロール等の微生物由来ステロール類などが挙げられ、これらは1種でも2種以上を組み合わせて使用することもできる。中でも特に、コレステロール並びにβ−シトステロール、スチグマステロール及びカンペステロールの混合物であるフィトステロールが好ましい。
このステロール類の使用量は、特に制限されるわけではなく、適宜好ましい範囲を設定すればよいが、ラメラ構造体の安定性の点から、ラメラ構造体の構成成分である脂肪酸モノグリセリド1重量部に対して0.05重量部〜2.0重量部、特に0.1重量部〜1.0重量部程度とすることが好ましい。
本発明において、ラメラ構造体は、前記の脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするものであるが、構造や品質(機能性を含む)の安定性を向上させる目的で、他の成分をさらに配合することができる。このような成分としては、例えば、炭素数が8〜20のアルキル基又はアルケニル基が1〜3個エーテル結合したアルキル又はアルケニルグリセリンエーテル、具体的には、モノパルミチングリセリンエーテル、モノステアリルグリセリンエーテル、モノオレイルグリセリンエーテル等が挙げられる。また、水溶性高分子、具体的には、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、酢酸ビニル及びジアルキルアミノアルキルメタクリレートから選ばれる1種又は2種以上の(共)重合体、ポリエチレングリコール、セルロース類等も配合することができる。更にポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、具体的にはPOE(40)硬化ヒマシ油、POE(50)硬化ヒマシ油、POE(60)硬化ヒマシ油、POE(80)硬化ヒマシ油又はPOE(100)硬化ヒマシ油(いずれも日光ケミカルズ社製)も配合することが出来る。
これらの成分の配合量は、適宜好ましい範囲を設定すればよいが、例えば、アルキル又はアルケニルグリセリンエーテルであれば、構成成分である脂肪酸モノグリセリド1重量部に対して0.05重量部〜2.0重量部、さらに0.1重量部〜1.0重量部程度とすることが好ましい。水溶性高分子の配合量は、構成成分である脂肪酸モノグリセリド1重量部に対して、0.05重量部〜1.0重量部、さらに0.1重量部〜0.5重量部程度とすることが好ましい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量は、構成成分となる脂肪酸モノグリセリド1重量部に対して、0.01重量部〜1.0重量部、さらに0.02重量部〜0.5重量部程度とすることが好ましい。
本発明において、ラメラ構造体は、前記した脂肪酸モノグリセリド又はこれを含有する油相混合物を原料として調製される。ラメラ構造体の分散液の調製法としては、例えば、脂肪酸モノグリセリド又はこれを含有する油相混合物を加熱して溶融混合した後、同程度の温度に保持された水相混合物(防腐剤などを溶解した精製水)を添加し、物理的に攪拌して油相を水相に分散する方法が挙げられる。
このときの加熱温度としては、45℃〜100℃が好ましく、特に50℃〜95℃が好ましい。また、ここでの物理的攪拌には、既存の機器を使用して行えばよく、これには、例えば、超音波乳化装置、高圧均一分散装置、ナノマイザー、ホモミキサー、ホモジナイザー、コロイドミル、高速攪拌機等の微粒化装置が挙げられる。なお、物理的攪拌の条件などは、特に制限されず、常法に従って行えばよい。
また、上記以外の方法として、脂肪酸モノグリセリド又はこれを含有する油相混合物を有機溶媒に溶解し、次いで溶媒を蒸留して脂肪層を沈積させ、これに水相混合物を添加混合して加熱し、超音波を照射してラメラ構造体を調製する方法もある。このとき用いる有機溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトン、メタノールなどが挙げられる。
上記いずれの方法でもラメラ構造体の分散液を調製することはできるが、工業的な規模で効率よくラメラ構造体の調製を行うには、前者の方法で行うことが好ましい。このようにして得られるラメラ構造体の分散液は、構成成分である脂肪酸モノグリセリドの特性上、リポソームと同様に、油相と水相とからなるラメラ相が板状ではなく、閉じた状態、すなわち、複数の油相と水相とからなるマルチ型の円形や多角形を形成した構造体が水溶液中で分散している状態となる。
本発明で使用するショ糖脂肪酸エステルは、HLB値が5から7であり構成脂肪酸の炭素数が18以上であり、具体的にはHLB値が5から7のジステアリン酸スクロースが好ましいものとして挙げられる。本発明においてHLB値は、例えば、「乳化技術と乳化剤の開発」(1998年、株式会社 シーエムシー出版発行)p.58〜59に記載されたHLB既知の乳化剤Bとの混合物の乳化試験によるHLBの測定方法により次式によって求められる。
HLBo=(Wa×HLBa+Wb×HLBb)/(Wa+Wb)
Wa:ショ糖脂肪酸エステルの重量%
Wb:HLB既知の乳化剤Bの重量%
HLBa:ショ糖脂肪酸エステルのHLB値
HLBb:HLB既知の乳化剤BのHLB値
HLBo:乳化する油剤の所要HLB値
ここで、WaとWbは最適な乳化状態を示す場合の配合比を用いる。既知の乳化剤としては、HLB9以上のノニオン乳化剤が使用されており、例えばモノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO)(HLB14.9)等が挙げられる。また、乳化する油剤としては一般的な炭化水素油やエステル油等が使用されており、例えば流動パラフィン(所要HLB10)が挙げられる。
ショ糖脂肪酸エステルの添加量は、適宜好ましい範囲を設定すればよいが、ラメラ構造体の構成成分である脂肪酸モノグリセリド1重量部に対して0.02〜0.3重量部とすることが好ましく、更に0.04〜0.3重量部、特に0.04〜0.2重量部とすることが好ましい。
本発明の保湿剤は、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体を調製した後に、前記したショ糖脂肪酸エステルを他の成分と共に混合することによって調製することができるが、ラメラ構造体の経時安定性に優れた保湿剤を得るには、脂肪酸モノグリセリドとショ糖脂肪酸エステルとを含む油相混合物を調製し、この油相混合物を上記方法に従って、ラメラ構造体とし、これを他の成分と混合し保湿剤とすることが好ましい。
また本発明におけるラメラ構造体には、皮膚の性状に対して有用な効果を与える機能性を有する脂溶性成分を内包ないし被覆させてもよい。これらの脂溶性成分としては、レチノール(Retinol)、レチナール(Retinal)、レチノイン酸(Retinoic Acid)、ビタミンA、α-トコフェロール又はその誘導体である酢酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロール、コハク酸DL−α−トコフェロールカルシウム、ニコチン酸DL−α−トコフェロール、リノール酸DL−α−トコフェロール等のビタミンEエステル類、水溶性ビタミンであるビタミンCの脂溶性誘導体であるステアリル酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミン酸アスコルビル等の脂肪酸アスコルビル、グリチルレチン酸又はその誘導体であるグリチルレチン酸ステアリル等のグリチルレチン酸のエステルを例示することが出来る。
かくして得られたラメラ構造体は、優れた角質水分含量保持能に基づく保湿作用を有し、また該ラメラ構造体は長時間保存しても安定であることから、これを配合することにより保湿効果に優れ品質の安定した化粧料、医薬品、医薬部外品、治療用皮膚外用剤などを得ることが出来る。例えば、本発明の保湿剤は、本発明の効果を妨げない範囲内で一般的に使用される各種副素材と共に、ローション類、乳液類、クリーム類、パック類等の基礎化粧料、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアクリーム、ヘアミルク等の頭髪用の製品、入浴剤や石鹸などの浴用化粧品、ファンデーション、口紅、マスカラ、アイシャドウなどのメーキャップ化粧料、日焼け止めなどの特殊化粧品等、種々の形態とすることができる。
このとき使用できる副素材としては、水、アルコール類、油脂成分、界面活性剤、増粘剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、リン脂質、美白成分、紫外線吸収・散乱剤、アミノ酸、高分子物質、発泡剤、顔料、防腐剤、植物抽出物、乳酸菌培養物又はその加工物、香料、色素などを挙げることができる。また本発明の保湿剤の化粧品への配合量は、特に限定されないが、製品全量に対しラメラ構造体及びショ糖脂肪酸エステル合計量を0.01〜50重量%、さらに0.05〜30重量%、特に0.1〜20重量%とすることが好ましい。
以下、実施例と比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら制限されるものではない。
実施例1(経時安定性の評価)
脂肪酸モノグリセリドと、コレステロールと、バチルアルコールと、ショ糖脂肪酸エステルと、更に1,3−ブチレングリコールを表1に示す処方に従い、およそ70〜95℃で加熱混合溶解して油相混合物a)を調製した。また一方で、精製水にパラオキシ安息香酸メチルをおよそ70〜80℃で加熱混合溶解して水相b)を調製した。
攪拌を行いながら油相混合物a)に水相b)を少量ずつ添加した。その後、精製水に溶解した水溶性高分子(ポリビニルピロリドン)を更に添加して、冷却を行い、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体を含む皮膚外用剤を得た。
得られた皮膚外用剤の性状(組織像)を、暗十字の有無と粒子形状を指標として偏光顕微鏡を用いて確認し、以下の指標に基づいて判定を行った。その結果を表3に示す。
ラメラ構造体の性状評価基準
◎ ;すべての粒子にラメラ構造が確認される。
○ ;幾分ラメラ構造でないものがある。
△〜○;ラメラ粒子が大多数であるが、崩れが見られる。
△ ;ラメラ粒子の崩れが多く見られる。
× ;ラメラ粒子がほとんど確認されない。
Figure 2011236172
Figure 2011236172
Figure 2011236172
表3の結果から、HLB値が5または7のショ糖脂肪酸エステルを使用することで、全ての保存条件において保存後の化粧料中にラメラ粒子が大多数保持されており、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体の形状の経時安定性効果が認められた。これらの全ての保存条件下で△〜○以上の評点であると、安定性の点から皮膚外用剤としての使用に非常に適している。
実施例2
表4に示す処方に従い実施例1と同様に調整を行い、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体を含む皮膚外用剤を得た。
得られた皮膚外用剤について、実施例1と同様の指標で評価した。結果を表6に示す。
Figure 2011236172
Figure 2011236172
Figure 2011236172
表6の結果から、HLB値が5のショ糖脂肪酸エステルを使用することで、全ての保存条件において保存後の化粧料中にラメラ粒子が大多数保持されており、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体の形状の経時安定性が向上することが分かる。
実施例3(ショ糖脂肪酸エステルの配合量)
表7に示す処方に従い実施例1と同様に調整を行い、脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体を含む皮膚外用剤を得た。
得られた皮膚外用剤について、実施例1と同様の指標で評価した。結果を表9に示す。
Figure 2011236172
Figure 2011236172
Figure 2011236172
表9の結果から、ショ糖脂肪酸エステルの配合量が、ラメラ構造体の構成成分となる脂肪酸モノグリセリド1重量部に対して0.04〜0.3重量部でラメラ構造体の経時安定性が向上することが、更に0.04〜0.2重量部でよりラメラ構造体の経時安定性が向上することが確認された。

Claims (5)

  1. 脂肪酸モノグリセリドを構成成分とするラメラ構造体と、HLB値が5から7であり構成脂肪酸の炭素数が18以上であるショ糖脂肪酸エステルを含有する保湿剤。
  2. 脂肪酸モノグリセリドとHLB値が5から7であり構成脂肪酸の炭素数が18以上であるショ糖脂肪酸エステルを含有する油相混合物から調製されたラメラ構造体を含有する請求項1記載の保湿剤。
  3. ショ糖脂肪酸エステルが、HLB値が5から7のジステアリン酸スクロースである請求項1又は2記載の保湿剤。
  4. 脂肪酸モノグリセリドの構成脂肪酸が、炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸である請求項1〜3の何れか1項記載の保湿剤。
  5. 請求項1〜4の何れか1項記載の保湿剤を含む化粧料。
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