JP2011230704A - リザーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留液量が良好に視認可能となるリザーバの提供。
【解決手段】ブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93,94とを画成する第1の隔壁81,82を各側壁26,27に沿うように車両前後方向に延ばしてそれぞれ立設し、第1の隔壁81,82と第1の隔壁81,82に隣接する側壁26,27とを繋ぐ第2の隔壁85,86を各側壁26,27の車両前後方向の中間位置にそれぞれ立設して各側壁26,27にブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93,94とが臨むように形成した。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両に設けられて液体を貯留するリザーバに関する。
車両に設けられて液体を貯留するリザーバとしてブレーキマスタシリンダに接続されるブレーキリザーバ室とクラッチマスタシリンダに接続されるクラッチリザーバ室とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−265561号公報
上記のようなリザーバにおいて、例えば液体の取り出しの自由度を高める等の理由から、リザーバの車両前後方向に沿う各側壁の内側それぞれにクラッチリザーバ室を設けることが考えられる。しかしながら、この場合、ブレーキリザーバ室の貯留液量について外側から良好な視認性が得られない可能性があった。
したがって、本発明は、貯留液量が良好に視認可能なリザーバの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ブレーキリザーバ室とクラッチリザーバ室とを画成する第1の隔壁を各側壁に沿うように車両前後方向に延ばしてそれぞれ立設し、前記第1の隔壁と該第1の隔壁に隣接する前記側壁とを繋ぐ第2の隔壁を前記各側壁の車両前後方向の中間位置にそれぞれ立設して該各側壁に前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とが臨むように形成した。
本発明によれば、リザーバの貯留液量を良好に視認することができる。
本発明に係る第1実施形態のリザーバおよびブレーキマスタシリンダ等を示す側面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバのリザーバ本体を示す正面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバのリザーバ本体を示す側面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバのリザーバ本体を示す平面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバのリザーバ本体を示す図4のA−A断面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバのリザーバ本体を示す図4のB−B断面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバの下部構成体を示す平面図である。 本発明に係る第1実施形態のリザーバの別の下部構成体を示す平面図である。 他の下部構成体を示す平面図である。 本発明に係る第2実施形態のリザーバの下部構成体を示す平面図である。 本発明に係る第2実施形態のリザーバの別の下部構成体を示す平面図である。 他の下部構成体を示す平面図である。 本発明に係る第3実施形態のリザーバの下部構成体を示す平面図である。 本発明に係る第3実施形態のリザーバの別の下部構成体を示す平面図である。 他の下部構成体を示す平面図である。
以下、本発明に係る各実施形態について図面を参照して説明する。
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。
第1実施形態のリザーバ11は、四輪自動車等の車両に搭載されるもので、図1に示すようにブレーキマスタシリンダ12に取り付けられて車載される。ここで、図1に示す状態は、リザーバ11およびブレーキマスタシリンダ12が車載される際の状態であり、これらは図1における左側を車両の前進時の前側にして車載される。なお、以下の説明における前後左右は車両前進時の前後左右である。
ブレーキマスタシリンダ12は、車輪を制動するブレーキ装置の一部を構成するもので、図示は略すが車輪に設けられて制動力を発生させるホイールシリンダに導入するブレーキ液圧を、運転者のブレーキ操作等に応じて発生させるものである。このブレーキマスタシリンダ12は、二系統のブレーキラインにブレーキ液圧を発生可能な図示略の液圧室を前後に二室有するタンデムタイプとなっている。
ブレーキマスタシリンダ12は、水平に対して若干前上がりに傾斜する姿勢で車体側に取り付けられることになり、上部に前後二カ所の取付ボス部14,15が形成されている。これら取付ボス部14,15は、それぞれの上面が同一平面にあって水平に対して若干前上がりに傾斜しており、それぞれの内側には、リザーバ11が取り付けられるとともにリザーバ11内と各液圧室とを連通させるための図示略の通路穴が形成されている。
リザーバ11は、液体が貯留されるもので、液体を上記したブレーキマスタシリンダ12と、クラッチマスタシリンダ17とに供給するものである。ここで、クラッチマスタシリンダ17は、エンジンと車輪との間の駆動力伝達経路を連結および遮断するクラッチ装置の一部を構成するもので、運転者のクラッチ操作の操作力を助勢するものである。
リザーバ11は、光透過性のある合成樹脂製の図1〜図4に示すリザーバ本体20と、リザーバ本体20に対して着脱可能な合成樹脂製の図1に示す蓋体21とを有しており、リザーバ本体20は、一体成形品である上部構成体22と、一体成形品である下部構成体23とが溶着等で一体化されて構成されている。
下部構成体23は、図2および図3に示す主底部25と、図2に示す一対の板状の側壁部26,27と、図3に示す板状の後壁部28と、図2および図3に示す、板状の中間前壁部29、板状の前底部30、板状の前端壁部31、接合フランジ部32および補強板部33と、図2に示す一対の連結用板部34,35とを有している。
主底部25は、図1に示すように、ブレーキマスタシリンダ12の前後の取付ボス部14,15の上面に載置される前側載置台部38および後側載置台部39を有している。これらの前側載置台部38および後側載置台部39は、その下面において同一平面に配置された取付ボス部14,15の上面に載置されることから、それぞれの下面が同一平面に配置され、水平に対して若干前上がりに傾斜することになる。
主底部25は、図1および図2に示すように、前側載置台部38の基端位置に、前側載置台部38の下面と平行な板状の前側底部40を有しており、後側載置台部39の基端位置にも、後側載置台部39の下面と平行な板状の後側底部41を有している。図2に示すように、前側底部40における前側載置台部38の内側位置には、前側底部40から垂直下方に突出する取付突起部42が形成されており、後側底部41における後側載置台部39の内側位置にも、後側底部41から垂直下方に突出する取付突起部43が形成されている。
取付突起部42の中央には、リザーバ本体20の内外を貫通する連通孔44が形成されており、取付突起部43の中央にも、リザーバ本体20の内外を貫通する連通孔45が形成されている。リザーバ本体20は、取付突起部42,43において、図1に示すブレーキマスタシリンダ12の取付ボス部14,15の上記した図示略の通路穴に取り付けられることになり、これら取付ボス部14,15の通路穴を介してブレーキマスタシリンダ12の液圧室に連通可能となる。
図6に示すように、主底部25は、前側底部40の後縁部から鉛直上方に延出する前板部50と、後側底部41の前縁部から鉛直上方に延出する後板部51と、これら前板部50および後板部51の上縁部同士を結ぶように水平に延在する底板部52とを有している。
図5に示すように、一対の側壁部26,27は、リザーバ本体20(つまりリザーバ11)の左右両側において外部に臨むものである。一対の側壁部26,27は、主底部25の左右両側の側縁部から、前後方向に沿う姿勢で、鉛直上方に所定の一定高さ位置まで延出している。一対の側壁部26,27は、左右対称の形状をなしており、図3に示すように、主底部25の側縁部から前後方向に略同長さで上方に同高さ位置まで延出する側部主壁部55と、側部主壁部55の上端部から車両前後方向前側に延出する側部延出壁部56とを有している。
一対の側壁部26,27のそれぞれの外面には、最低の液面レベルを示す最低側液面表示線(液面表示線)57が外側に突出して形成されている。最低側液面表示線57は、側部主壁部55の側部延出壁部56よりも下側位置に形成されており、側壁部26の側部主壁部55の前後方向の略中央位置から前方に延出し、図2に示すように中間前壁部29を左右に横断して、側壁部27を後方に側壁部26と同じ位置まで延出するように、水平に形成されている。
一対の側壁部26,27のそれぞれにおいて、図3に側壁部26のみを示すように、側部主壁部55における最低側液面表示線57の下側には、最低の液面レベルであることを示す「MIN」の表示が外側に突出して形成されている。また、一対の側壁部26,27のそれぞれにおいて、側部主壁部55における最低側液面表示線57の中間位置の上下両側には、それぞれに上下方向に沿う表示線59,60が外側に突出して形成されている。これら表示線59,60は、鉛直方向に延在するように形成されている。
後壁部28は、リザーバ本体20(つまりリザーバ11)の後部において外部に臨むものである。後壁部28は、主底部25の後縁部から若干後上がりとなるように傾斜しつつ延出する後部主壁部62と、後部主壁部62の上縁部から鉛直上方に突出する後部上端壁部63とを有している。後壁部28は、一対の側壁部26,27の後縁部同士を結ぶように、左右方向に延在しており、一対の側壁部26,27と同じ所定の一定高さ位置まで形成されている。
中間前壁部29は、主底部25の前縁部から、鉛直上方に延出している。中間前壁部29は、一対の側壁部26,27の側部主壁部55の前縁部同士を結ぶように、左右方向に延在しており、一対の側部延出壁部56の下端位置まで形成されている。
前底部30は、中間前壁部29の上縁部から水平前方に延出している。前底部30は、一対の側壁部26,27の側部延出壁部56の下縁部同士を結ぶように、左右方向に延在しており、これら側部延出壁部56の前端位置まで形成されている。
前端壁部31は、前底部30の前縁部から略鉛直上方に突出している。前端壁部31は、一対の側壁部26,27の側部延出壁部56の前縁部同士を結ぶように、左右方向に延在しており、側部延出壁部56と同じ所定の一定高さ位置まで形成されている。
中間前壁部29、前底部30および前端壁部31は、リザーバ本体20(つまりリザーバ11)の前部において段差状をなして外部に臨んでいる。
接合フランジ部32は、上記した一対の側壁部26,27、後壁部28および前端壁部31の連続する上縁部の全周から外側および内側の両側に突出するもので、水平の同一平面内に配置されている。
補強板部33は、図2に示すように、中間前壁部29と前底部30の左右方向の中央位置に、これらを結ぶように、鉛直方向に沿って形成されている。補強板部33の前面は、図3に示すように、中間前壁部29の下端と前底部30の前端とを直線状に結ぶように前上がりに傾斜している。
図2に示すように、一対の連結用板部34,35は、主底部25から鉛直下方に突出している。これら連結用板部34,35は、前後方向に沿う姿勢で、左右方向に並んでいる。これら連結用板部34,35には、ブレーキマスタシリンダ12への取付用の図1に示すピン64を挿通させる挿通孔65が形成されている。
図7に示すように、下部構成体23の内部には、フロート案内部70と、前側内部壁部71と、後側内部壁部72とが形成されている。
フロート案内部70は略円筒状をなしており、主底部25から鉛直上方に突出している。このフロート案内部70には内側に液量不足をチェックするための図示略のフロートスイッチが昇降可能に挿入される。
前側内部壁部71は、フロート案内部70の前端部に接するように主底部25から鉛直上方に左右方向に沿う姿勢で延出する板部73と、板部73の両端縁部から鉛直方向に沿う姿勢で前方に延出する一対の板部74,75とを有している。前側内部壁部71の内側範囲に、上記した連通孔44が配置されている。
後側内部壁部72は、フロート案内部70の後端部に接するように主底部25から鉛直上方に左右方向に沿う姿勢で延出する板部76と、板部76の両端縁部から鉛直方向に沿う姿勢で後方に延出する一対の板部77,78とを有している。後側内部壁部72の内側範囲に、上記した連通孔45が配置されている。
また、下部構成体23には、フロート案内部70、前側内部壁部71および後側内部壁部72と、各側壁部26,27との間に一対の隔壁(第1の隔壁)81,82が形成されている。側壁部26側の隔壁81および側壁部27側の隔壁82は、いずれも、下部構成体23の前後方向の中間位置から後部にかけて形成されている。これら隔壁81,82は、前後方向に沿う姿勢で主底部25から鉛直上方に延出している。つまり、一対の隔壁81,82は、各側壁部26,27に沿うように車両前後方向に延在する姿勢でそれぞれ立設されている。一対の隔壁81,82は、それぞれの後端縁部がその全高さ範囲にわたって後壁部28に連結されており、それぞれの前端縁部は鉛直延在して中間前壁部29から離間している。一対の隔壁81,82には、それぞれの上部の前後方向の中間位置に図6に示す矩形の切欠部83が形成されている。一対の隔壁81,82は、切欠部83を除く上縁部が、接合フランジ部32と同じ所定の一定高さとなっている。切欠部83の下端位置は、図3に示す最低側液面表示線57よりも上側となっている。上記切欠部83は、後述するブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93,94とを連通する連通路となっている。
図7に示すように、下部構成体23には、各隔壁81,82の前部位置に、一対の隔壁(第2の隔壁)85,86が形成されている。一対の隔壁85,86は、それぞれ左右方向に沿う姿勢で主底部25から鉛直上方に延出している。一方の隔壁85は、近接する側壁部26側の一端縁部がその全高さ範囲にわたってこの側壁部26に連結されており、他端縁部がその全高さ範囲にわたって近接する隔壁81の前縁部に連結されている。他方の隔壁86は、近接する側壁部27側の一端縁部がその全高さ範囲にわたってこの側壁部27に連結されており、他端縁部がその全高さ範囲にわたって近接する隔壁82の前縁部に連結されている。一対の隔壁85,86は、接合フランジ部32と同じ所定の一定高さとなっている。
上記した隔壁81,82および隔壁85,86は、各側壁部26,27に対して対称に立設されている。つまり、側壁部26、隔壁81および隔壁85と、側壁部27、隔壁82および隔壁86とが、下部構成体23の左右方向の中央を通る面に対して鏡面対称形状をなしている。
ここで、隔壁81,82の前縁部が中間前壁部29よりも後壁部28側に位置しているため、隔壁85,86も、中間前壁部29よりも後壁部28側に位置している。その結果、隔壁85,86は、それぞれ側壁部26,27の対応する一方の側部主壁部55における前後方向の中間位置よりも前方側に連結されている。つまり、各隔壁81,82と各隔壁81,82に隣接する側壁部26,27とを繋ぐ隔壁85,86が各側壁部26,27の車両前後方向の中間位置よりも前方側にそれぞれ立設されている。一対の隔壁85,86は、上記した一対の隔壁81,82の切欠部83を除く上縁部と同じ一定高さとなっている。
また、下部構成体23は、フロート案内部70の左右両側に、一対の連結壁90,91が形成されている。一対の連結壁90,91は、それぞれ左右方向に沿う姿勢で主底部25から鉛直上方に延出している。一方の連結壁90は、その近接する隔壁81側の一端縁部がその全高さ範囲にわたってこの隔壁81に連結されており、その他端縁部がフロート案内部70に連結されている。他方の連結壁91は、その近接する隔壁82側の一端縁部がその全高さ範囲にわたってこの隔壁82に連結されており、その他端縁部がフロート案内部70に連結されている。なお、一対の隔壁81,82の切欠部83は、それぞれの後端位置が一対の連結壁90,91の前面と位置を合わせている。
そして、上記した左右方向の同じ一側にある、隔壁81,85と側壁部26の隔壁85よりも後側の範囲とで、これらの内側に一方のクラッチリザーバ室93が画成されることになり、上記した左右方向の同じ逆側にある、隔壁82,86と側壁部27の隔壁86よりも後側の範囲とで、これらの内側に他方のクラッチリザーバ室94が画成されることになる。これら一対のクラッチリザーバ室93,94も、上下方向および前後方向に沿う下部構成体23の左右方向の中央を通る面に対して鏡面対称形状をなしている。
図7および図8に示すように、一対の側壁部26,27のうちのいずれか一方には、垂直に突出して接続ポート97が形成されることになり、いずれか他方には、接続ポート97よりも突出長さが短い円柱状の突起部98が垂直に突出して形成されることになる。接続ポート97および突起部98は、側壁部26に形成される場合にはその下部におけるクラッチリザーバ室93に臨む位置に、側壁部27に形成される場合にはその下部におけるクラッチリザーバ室94に臨む位置に形成されることになる。言い換えれば、これら接続ポート97および突起部98は、側壁部26に形成される場合には側壁部26における隔壁85と後壁部28との間に形成されることになり、側壁部27に形成される場合には側壁部27における隔壁86と後壁部28との間に形成されることになる。
接続ポート97は、基端側から順に、基部100、中間延出部101、頭部102からなっている。基部100は、突起部98と同外径で同突出長さの円柱状をなしており、中間延出部101は基部100と同軸で基部100よりも細い円柱状をなしている。頭部102は、中間延出部101と同軸で大径部分が中間延出部101よりも太い先細の円錐形状をなしている。
接続ポート97には、中央に貫通孔103が形成されている。この貫通孔103は、図7に示すように接続ポート97が側壁部26に形成されている場合は、この形成された側である側壁部26に臨むクラッチリザーバ室93を外部に連通させることになり、図8に示すように接続ポート97が側壁部27に形成されている場合は、この形成された側である側壁部27に臨むクラッチリザーバ室94を外部に連通させる。この接続ポート97には図1に示すクラッチマスタシリンダ17に一端が接続されたホース104の他端が接続されることになり、これにより、図7および図8に示すように、側壁部26,27のうち接続ポート97が形成された側のものに臨む、クラッチリザーバ室93,94のうちの一方がクラッチマスタシリンダ17に接続される。
ここで、接続ポート97および突起部98は、前後方向および上下方向の位置を合わせている。なお、下部構成体23は、左ハンドル車用と右ハンドル車用とで、接続ポート97および突起部98の関係が逆になる。
そして、下部構成体23を射出成形するための金型は、図示は略すが、接続ポート97を形成するためのキャビティを有する接続ポート形成型と、突起部98を形成するためのキャビティを有する突起部形成型と、これら以外の外側部分を形成するキャビティを有する外型と、内側部分を形成する内型とを有している。そして、図7に示すように接続ポート97を左側に形成し突起部98を右側に形成する場合には、外型に対して左側に接続ポート形成型を右側に突起部形成型をそれぞれ取り付けることになり、図8に示すように接続ポート97を右側に形成し突起部98を左側に形成する場合には、外型に対して右側に接続ポート形成型を左側に突起部形成型をそれぞれ取り付けることになる。言い換えれば、左ハンドル車用の下部構成体23と右ハンドル車用の下部構成体23とで、外型、内型、接続ポート形成部および突起部形成部を共用し、接続ポート形成部および突起部形成部を左右入れ替えるのみで対応する。接続ポート97の貫通孔103は射出成形時に棒状の型が挿入されることにより形成される。
なお、参考技術ではあるが、外型に対して右側および左側の両側に突起部形成型をそれぞれ取り付ければ、図9に示すように、両側が突起部98となった、クラッチマスタシリンダ17とは接続されないリザーバの下部構成体23を形成することも可能である。つまり、共用の金型で、クラッチマスタシリンダ17と接続される左ハンドル車用の下部構成体23と、クラッチマスタシリンダ17と接続される右ハンドル車用の下部構成体23と、クラッチマスタシリンダ17と接続されない左ハンドル車および右ハンドル車共用の下部構成体23とを製造できる。
図7に示すように、下部構成体23において、一対の隔壁81,82と一対の隔壁85,86と後壁部28と中間前壁部29と前底部30と前端壁部31と側壁部26,27の隔壁85,86よりも前側の範囲とで、これらの内側にブレーキリザーバ室105が画成されることになる。言い換えれば、一対の隔壁81,82と一対の隔壁85,86とで、ブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93とクラッチリザーバ室94とを画成することになる。
これにより、側壁部26は、隔壁85より前側がブレーキリザーバ室105に臨むことになり、隔壁85より後側がクラッチリザーバ室93に臨むことになる。また、側壁部27は、隔壁86より前側がブレーキリザーバ室105に臨むことになり、隔壁86より後側がクラッチリザーバ室94に臨むことになる。つまり、側壁部26にブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93とが臨み、側壁部27にブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室94とが臨むように形成されている。そして、側壁部26においてクラッチリザーバ室93に臨む位置とブレーキリザーバ室105に臨む位置とに跨り、側壁部27においてクラッチリザーバ室94に臨む位置とブレーキリザーバ室105に臨む位置とに跨って、液面レベルを示す図3等に示す最低側液面表示線57が形成されている。
上部構成体22は、板状の上板部110と、注入口111と、図2に示す一対の板状の側壁部112,113と、図3に示す板状の後壁部114と、板状の前壁部115と、接合フランジ部116とを有している。
上板部110は、水平に配置されるもので、左右の側縁部が前後方向に沿い、前縁部および後縁部が左右方向に沿っている。注入口111は、筒状をなしており、上板部110の前部側の左右方向中間位置から上方に突出するように形成されている。注入口111には、上端部に蓋体21を係合させるフランジ状の係合部118が形成されている。
図2に示す一対の側壁部112,113は、リザーバ本体20(つまりリザーバ11)の左右両側において外部に臨むものである。一対の側壁部112,113は、上板部110の左右両側の側縁部から、前後方向に沿う姿勢で、鉛直下方に所定の一定高さ位置まで延出している。一対の側壁部112,113のそれぞれの外面には、最高の液面レベルを示す最高側液面表示線120が外側に突出して形成されている。最高側液面表示線120は、図3に示すように側壁部112の前後方向の中間位置から前方に延出し、図2に示すように前壁部115を左右に横断して、側壁部113の側壁部112と同じ位置まで後方に延出するように、水平に形成されている。一対の側壁部112,113のそれぞれにおいては、図3に側壁部112のみを示すように、最高側液面表示線120の下側に、最高の液面レベルであることを示す「MAX」の表示が外側に突出して形成されている。
後壁部114は、上板部110の後縁部から鉛直下方に延出する。後壁部114は、一対の側壁部112,113の後縁部同士を結ぶように、左右方向に延在しており、一対の側壁部112,113と同じ所定の一定高さ位置まで延出している。
前壁部115は、上板部110の前縁部から鉛直下方に延出する。前壁部115は、一対の側壁部112,113の前縁部同士を結ぶように、左右方向に延在しており、一対の側壁部112,113と同じ所定の一定高さ位置まで延出している。
接合フランジ部116は、上記した一対の側壁部112,113、後壁部114および前壁部115の連続する下縁部の全周から外側および内側の両側に突出するもので、水平の同一平面内に配置されている。接合フランジ部116は、下部構成体23の接合フランジ部32と同形状をなしている。
そして、フロート案内部70に図示略のフロートスイッチが挿入された状態で、上部構成体22と下部構成体23とが、それぞれの接合フランジ部116,32を全面にわたって接合させることで、リザーバ本体20が形成される。このリザーバ本体20は、上部構成体22と下部構成体23とが、図2に示すように側壁部112と側壁部26とを同一平面に、側壁部113と側壁部27とを同一平面に、図3に示すように前壁部115と前端壁部31とを同一平面に、後壁部114と後部上端壁部63とを同一平面に、それぞれ配置することになる。また、これらの配置により、最低側液面表示線57の後端部と、最高側液面表示線120の後端部との前後方向の位置が合わせられることになる。
リザーバ本体20には、注入口111から液体が注入されることになる。注入された液体は、注入口111の鉛直下方に配置されたブレーキリザーバ室105内に充填されることになり、この液体がブレーキリザーバ室105内で隔壁81,82の切欠部83の下端レベルを越えると、切欠部83を介して両側のクラッチリザーバ室93,94内に充填されることになる。このようにリザーバ本体20に液体が充填されると、側壁部26,27の隔壁85,86よりも前側にブレーキリザーバ室105の液面レベルが現れることになり、側壁部26の隔壁85よりも後側にクラッチリザーバ室93の液面レベルが、側壁部27の隔壁86よりも後側にクラッチリザーバ室94の液面レベルが現れることになる。
このようにして、液体が充填されたリザーバ本体20の注入口111が、上部の係合部118に係合される蓋体21で、閉塞されることになる。
上記した特許文献1に記載のリザーバにおいては、クラッチマスタシリンダへの液体の取り出しのための接続ポートの向きに合わせてクラッチリザーバ室が設けられている。ところで、左ハンドル車と右ハンドル車とでリザーバおよびブレーキマスタシリンダの取り付け位置が左右異なる場合があり、このような場合には、クラッチマスタシリンダへの液体の取り出しのための接続ポートの向きも左右異ならせることがある。このように接続ポートの向きが左右異なる場合であってもリザーバの他の部分を共通化するため、リザーバの車両前後方向に沿う左右の各側壁の内側それぞれにクラッチリザーバ室を設けることを考えた。しかしながら、リザーバの車両前後方向に沿う左右の各側壁の内側それぞれにクラッチリザーバ室を設けると、クラッチリザーバ室の液量を外側から視認可能であるものの、ブレーキリザーバ室の液量について外側から良好な視認性が得られない可能性があった。
これに対して、以上に述べた第1実施形態によれば、ブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93とを画成する隔壁81およびブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室94とを画成する隔壁82を各側壁部26,27に沿うように車両前後方向に延ばしてそれぞれ立設し、隔壁81と隔壁81に隣接する側壁部26とを繋ぐ隔壁85を側壁部26の車両前後方向の中間位置に立設して側壁部26にブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93とが臨むように形成し、隔壁82と隔壁82に隣接する側壁部27とを繋ぐ隔壁86を側壁部27の車両前後方向の中間位置に立設して側壁部27にブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室94とが臨むように形成して、クラッチリザーバ室93が臨む側壁部26およびクラッチリザーバ室94が臨む側壁部27のいずれか一方に、クラッチマスタシリンダ17に接続される接続ポート97を設けた。このため、クラッチリザーバ室93,94の液量およびブレーキリザーバ室105の液量について外側から良好な視認性が得られる。
また、隔壁81および隔壁85と、隔壁82および隔壁86とを各側壁部26,27に対して対称に立設したため、隔壁81、隔壁85および側壁部26で画成されるクラッチリザーバ室93と、隔壁82、隔壁86および側壁部27で画成されるクラッチリザーバ室94とを同じ容積にすることができる。したがって、側壁部26,27のいずれに接続ポート97を設けても、同じ容積のクラッチリザーバ室にクラッチマスタシリンダを接続させることができる。
また、側壁部26には、ブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室93とに跨り、液面レベルを示す最低側液面表示線57が設けられており、側壁部27にも、ブレーキリザーバ室105とクラッチリザーバ室94とに跨り、液面レベルを示す最低側液面表示線57が設けられているため、クラッチリザーバ室93,94の液量およびブレーキリザーバ室105の液量についての管理を容易かつ適正に行うことができる。
「第2実施形態」
次に、第2実施形態を主に図10〜図12に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第2実施形態においては、下部構成体23に、第1実施形態の側部延出壁部56、中間前壁部29、前底部30および前端壁部31は形成されておらず、これらにかえて、鉛直方向に沿い左右方向に延在する前壁部130が、側壁部26,27の前端縁部同士を連結するように形成されている。隔壁81,82の前縁部は、前壁部130よりも後壁部28側に位置しており、隔壁85,86も、前壁部130よりも後壁部28側に位置している。よって、隔壁85,86は、それぞれ側壁部26,27の対応する一方における前後方向の中間位置に連結されており、その結果、第1実施形態と同様、側壁部26の隔壁85よりも前側および側壁部27の隔壁86よりも前側に、ブレーキリザーバ室105の液面レベルが現れることになり、側壁部26の隔壁85よりも後側にクラッチリザーバ室93の液面レベルが、側壁部27の隔壁86よりも後側にクラッチリザーバ室94の液面レベルが現れることになる。
そして、第2実施形態においては、下部構成体23の隔壁81,82の後端部が後壁部28に連結されておらず、また、隔壁81,82のうち、隔壁81のみに、第1実施形態に記載された切欠部83が形成されている。そして、これら壁部81,82の後端部同士を接続させるように後部接続隔壁(接続隔壁)131が形成されている。つまり、後部接続隔壁131は、左右方向に沿う姿勢で主底部25から鉛直上方に延出しており、その左側の端縁部が隔壁81の後端縁部に全高さにわたって連結され、その右側の端縁部が隔壁82の後端縁部に全高さにわたって連結されている。後部接続隔壁131は、下部構成体23において外部に臨む後側の後壁部28に間隔を持って隣設されている。なお、上記切欠部83は、隔壁81にのみ設けるのではなく、隔壁81,82の両方に設けても良いし、隔壁82にのみ設けるようにしてもよい。また、上記切欠部83は、隔壁85、隔壁86、及び後部接続隔壁131のいずれか、または、それぞれに設けるようにしてもよい。
これにより、隔壁81,85および側壁部26の隔壁85よりも後側の範囲の内側のクラッチリザーバ室93と、隔壁82,86および側壁部27の隔壁86よりも後側の範囲の内側のクラッチリザーバ室94とが、後部接続壁部131と後壁部28との間の後部連通クラッチリザーバ室132によって常に連通状態となる。言い換えれば、各隔壁81,82の間を繋いで立設された後部接続隔壁131が、各クラッチリザーバ室93,94を連通させる。クラッチリザーバ室93,94および後部連通クラッチリザーバ室132は全体として平面視U字状となる。
第2実施形態においても、図10および図11に示すように、一対の側壁部26,27のうちのいずれか一方に、垂直に突出して接続ポート97が形成されることになり、いずれか他方に、接続ポート97よりも突出長さが短い突起部98が垂直に突出して形成されることになる。その際に、接続ポート97および突起部98は、側壁部26に形成される場合にはそのクラッチリザーバ室93に臨む位置に、側壁部27に形成される場合にはそのクラッチリザーバ室94に臨む位置に形成されることになる。
なお、参考技術ではあるが、この場合も、図12に示すように、両側が突起部98となった、クラッチマスタシリンダ17とは接続されないリザーバの下部構成体23を形成することが容易に可能となる。
以上に述べた第2実施形態によれば、各隔壁81,82の間を繋いで立設され、各クラッチリザーバ室93,94を連通する後部接続隔壁131を有するため、クラッチリザーバ室93,94のいずれに接続ポート97を連通させても、クラッチリザーバ室93,94および後部連通クラッチリザーバ室132の全体が接続ポート97に連通することになる。よって、無効な液量を貯留するクラッチリザーバ室がなくなるため、全体のコンパクト化を図ることができる。また、容量を確保した上でクラッチリザーバ室93,94の前後方向長さを短くできるため、ブレーキリザーバ室105の貯留液量の視認性が向上する。加えて、連通するクラッチリザーバ室93,94および後部連通クラッチリザーバ室132の貯留液量を、左右両側から視認できることになる。
また、後部接続隔壁131は、車両の後方向の後壁部28に間隔を持って隣設されているため、接続ポート97を下部構成体23の後部に形成する場合に、良好に全体のコンパクト化を図ることができる。
「第3実施形態」
次に、第3実施形態を主に図13〜図15に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
第3実施形態においては、下部構成体23に、第1実施形態の側部延出壁部56、中間前壁部29、前底部30および前端壁部31は形成されておらず、これらにかえて、鉛直方向に沿い左右方向に延在する前壁部140が、側壁部26,27の前端縁部同士を連結するように形成されている。
そして、第3実施形態においては、下部構成体23の隔壁81,82が、下部構成体23の前部に形成されている。また、隔壁81,82のうち、隔壁81のみに、第1実施形態に記載された切欠部83が第2実施形態と同様に形成されている。
加えて、第3実施形態においては、各隔壁81,82の後部位置に、一対の隔壁85,86が形成されている。一方の隔壁85は、近接する側壁部26側の一端縁部がその全高さ範囲にわたってこの側壁部26に連結されており、他端縁部がその全高さ範囲にわたって近接する隔壁81の後縁部に連結されている。他方の隔壁86は、近接する側壁部27側の一端縁部がその全高さ範囲にわたってこの側壁部27に連結されており、他端縁部がその全高さ範囲にわたって近接する隔壁82の後縁部に連結されている。隔壁81,82の後縁部は、前壁部140よりも後壁部28側に位置しており、隔壁85,86も、前壁部140よりも後壁部28側に位置している。
そして、上記した左右方向の同じ一側にある、隔壁81,85と側壁部26の隔壁85よりも前側の範囲とで、これらの内側に一方のクラッチリザーバ室93が画成されることになり、上記した左右方向の同じ逆側にある、隔壁82,86と側壁部27の隔壁86よりも前側の範囲とで、これらの内側に他方のクラッチリザーバ室94が画成されることになる。隔壁85,86は、それぞれ側壁部26,27の対応する一方における前後方向の中間位置に連結されており、その結果、側壁部26,27の隔壁85,86よりも後側にブレーキリザーバ室105の液面レベルが現れることになり、側壁部26の隔壁85よりも前側にクラッチリザーバ室93の液面レベルが、側壁部27の隔壁86よりも前側にクラッチリザーバ室94の液面レベルが現れることになる。
加えて、隔壁81,82の前端部も、前壁部140よりも後壁部28側に位置しており、これら隔壁81,82の前端部同士を接続させるように前部接続隔壁(接続隔壁)141が形成されている。つまり、前部接続隔壁141は、左右方向に沿う姿勢で主底部25から鉛直上方に延出しており、その左側の端縁部が隔壁81の前端縁部に全高さにわたって連結され、その右側の端縁部が隔壁82の前端縁部に全高さにわたって連結されている。前部接続隔壁141は、下部構成体23において外部に臨む前側の前壁部140に間隔を持って隣設されている。なお、上記切欠部83は、接続隔壁141に設けるようにしてもよい。
これにより、隔壁81,85および側壁部26の隔壁85よりも前側の範囲の内側のクラッチリザーバ室93と、隔壁82,86および側壁部27の隔壁86よりも前側の範囲の内側のクラッチリザーバ室94とが、前部接続壁部141と前壁部140との間の前部連通クラッチリザーバ室142によって常に連通状態となる。言い換えれば、各隔壁81,82の間を繋いで立設された前部接続隔壁141が、各クラッチリザーバ室93,94を連通させる。クラッチリザーバ室93,94および前部連通クラッチリザーバ室14は全体として平面視U字状となる。
第3実施形態においても、図13および図14に示すように、一対の側壁部26,27のうちのいずれか一方には、垂直に突出して接続ポート97が形成されることになり、いずれか他方には、接続ポート97よりも突出長さが短い突起部98が垂直に突出して形成されることになる。その際に、接続ポート97および突起部98は、側壁部26に形成される場合にはそのクラッチリザーバ室93に臨む位置に、側壁部27に形成される場合にはそのクラッチリザーバ室94に臨む位置に形成されることになる。
なお、参考技術ではあるが、この場合も、図15に示すように、両側が突起部98となった、クラッチマスタシリンダ17とは接続されないリザーバの下部構成体23を形成することが容易に可能となる。
以上に述べた第3実施形態によれば、各隔壁81,82の間を繋いで立設され、各クラッチリザーバ室93,94を連通する前部接続隔壁141を有するため、クラッチリザーバ室93,94のいずれに接続ポート97を連通させても、クラッチリザーバ室93,94および前部連通クラッチリザーバ室142の全体が接続ポート97に連通することになる。よって、無効な液量を貯留するクラッチリザーバ室がなくなるため、全体のコンパクト化を図ることができる。また、容量を確保した上でクラッチリザーバ室93,94の前後方向長さを短くできるため、ブレーキリザーバ室105の貯留液量の視認性が向上する。加えて、連通するクラッチリザーバ室93,94および前部連通クラッチリザーバ室142の貯留液量を、左右両側から視認できることになる。
また、前部接続隔壁141は、車両の前方向の前壁部140に間隔を持って隣設されているため、接続ポート97を下部構成体23の前部に形成する場合に、良好に全体のコンパクト化を図ることができる。
上記の第1〜第3実施形態によれば、液体が貯留されブレーキマスタシリンダに接続されるブレーキリザーバ室と、該ブレーキリザーバ室と画成されて液体が貯留されクラッチマスタシリンダに接続されるクラッチリザーバ室とを有するリザーバにおいて、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とを画成する第1の隔壁を各側壁に沿うように車両前後方向に延ばしてそれぞれ立設し、前記第1の隔壁と該第1の隔壁に隣接する前記側壁とを繋ぐ第2の隔壁を前記各側壁の車両前後方向の中間位置にそれぞれ立設して該各側壁に前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とが臨むように形成し、前記クラッチリザーバ室が臨む前記各側壁のいずれか一方に前記クラッチマスタシリンダに接続される接続ポートが設けられた構成とした。このように、ブレーキリザーバ室とクラッチリザーバ室とを画成する第1の隔壁を各側壁に沿うように車両前後方向に延ばしてそれぞれ立設し、第1の隔壁とこれに隣接する側壁とを繋ぐ第2の隔壁を各側壁の車両前後方向の中間位置に立設して各側壁にブレーキリザーバ室とクラッチリザーバ室とが臨むように形成し、クラッチリザーバ室が臨む各側壁のいずれか一方に、クラッチマスタシリンダに接続される接続ポートを設けたため、クラッチリザーバ室の貯留液量およびブレーキリザーバ室の貯留液量について外側から良好な視認性が得られる。
また、第1〜第3実施形態によれば、前記第1の隔壁および前記第2の隔壁を前記各側壁に対して対称に立設したため、一側の第1の隔壁および第2の隔壁と側壁とで画成されるクラッチリザーバ室と、他側の第1の隔壁および第2の隔壁と側壁とで画成されるクラッチリザーバ室とを同じ容積にすることができる。したがって、側壁のいずれに接続ポートを設けても、同じ容積のクラッチリザーバ室にクラッチマスタシリンダを接続させることができる。
また、第1〜第3実施形態によれば、各側壁は、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とに跨り、液面レベルを示す液面表示線を有するため、クラッチリザーバ室の貯留液量およびブレーキリザーバ室の貯留液量についての管理を容易かつ適正に行うことができる。
また、第1実施形態によれば、前記各第1の隔壁は、前記第2の隔壁との接続側と反対側で車両の後方向の後壁に接続されている。なお、前記各第1の隔壁は、これに限らず、前記第2の隔壁との接続側と反対側で車両の前方向の前壁に接続されるようにしても良い。
また、第1実施形態によれば、前記各第1の隔壁は、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とを連通する連通路がそれぞれ形成されている。なお、これに限らず、クラッチマスタシリンダと接続される前記クラッチリザーバ室に対応する第1の隔壁にのみ、連通路を設けるようにしても良い。
また、第2,第3実施形態によれば、前記各第1の隔壁の間を繋いで立設され、前記各クラッチリザーバ室を連通する接続隔壁を有するため、クラッチリザーバ室のいずれに接続ポートを連通させても、両クラッチリザーバ室が接続ポートに連通することになる。よって、無効な液量を貯留するクラッチリザーバ室がなくなるため、全体のコンパクト化を図ることができる。
また、第2,第3実施形態によれば、前記各第1の隔壁のうちいずれか一方に、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とを連通する連通路が形成されている。なお、これに限らず、各第1の隔壁のそれぞれに上記連通路を形成するようにしても良い。また、連通路は、第1の隔壁だけでなく、第2の隔壁に形成しても良いし、接続隔壁に形成してもよい。
また、第2実施形態によれば、前記接続隔壁は、車両の後方向の後壁に間隔を持って隣設されるため、接続ポートを後部に形成する場合に、良好に全体のコンパクト化を図ることができる。
また、第3実施形態によれば、前記接続隔壁は、車両の前方向の前壁に間隔を持って隣設されるため、接続ポートを前部に形成する場合に、良好に全体のコンパクト化を図ることができる。
11 リザーバ
12 ブレーキマスタシリンダ
17 クラッチマスタシリンダ
26,27 側壁部(側壁)
28 後壁部(後壁)
57 最低側液面表示線(液面表示線)
81,82 隔壁(第1の隔壁)
83 切欠部(連通路)
85,86 隔壁(第2の隔壁)
93,94 ブレーキリザーバ室
97 接続ポート
105 クラッチリザーバ室
131 後部接続隔壁(接続隔壁)
140 前壁部(前壁)

Claims (9)

  1. 液体が貯留されブレーキマスタシリンダに接続されるブレーキリザーバ室と、
    該ブレーキリザーバ室と画成されて液体が貯留されクラッチマスタシリンダに接続されるクラッチリザーバ室とを有するリザーバにおいて、
    前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とを画成する第1の隔壁を各側壁に沿うように車両前後方向に延ばしてそれぞれ立設し、前記第1の隔壁と該第1の隔壁に隣接する前記側壁とを繋ぐ第2の隔壁を前記各側壁の車両前後方向の中間位置にそれぞれ立設して該各側壁に前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とが臨むように形成し、
    前記クラッチリザーバ室が臨む前記各側壁のいずれか一方に前記クラッチマスタシリンダに接続される接続ポートが設けられたことを特徴とするリザーバ。
  2. 前記各第1の隔壁は、前記第2の隔壁との接続側と反対側で車両の後方向の後壁に接続されてなることを特徴とする請求項1に記載のリザーバ。
  3. 前記各第1の隔壁は、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とを連通する連通路がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリザーバ。
  4. 前記各第1の隔壁の間を繋いで立設され、前記各クラッチリザーバ室を連通する接続隔壁を有することを特徴とする請求項1に記載のリザーバ。
  5. 前記接続隔壁は、車両の後方向の後壁に間隔を持って隣設されることを特徴とする請求項4に記載のリザーバ。
  6. 前記接続隔壁は、車両の前方向の前壁に間隔を持って隣設されることを特徴とする請求項4に記載のリザーバ。
  7. 前記第1の隔壁および前記第2の隔壁を前記各側壁に対して対称に立設することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のリザーバ。
  8. 前記各第1の隔壁のうちいずれか一方に、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とを連通する連通路が形成されていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載のリザーバ。
  9. 前記各側壁は、前記ブレーキリザーバ室と前記クラッチリザーバ室とに跨り、液面レベルを示す液面表示線を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のリザーバ。
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