JP2011228518A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐熱温度を高めることとESRを低減することとの両立を図ることが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 弁作用金属からなる多孔質焼結体1と、多孔質焼結体1の少なくとも一部を覆う誘電体層2と、誘電体層2の少なくとも一部を覆う固体電解質層3と、を備える固体電解コンデンサであって、固体電解質層3は、陰イオン交換樹脂からなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、陰イオン交換樹脂からなる固体電解質層を備える固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
電源回路における電荷蓄積や、直流電流中のノイズ除去を目的として、固体電解コンデンサが広く用いられている。図16は、従来の固体電解コンデンサの一例を示している(たとえば、特許文献1)。同図に示された固体電解コンデンサXは、タンタルなどの弁作用金属からなる多孔質焼結体91に、誘電体層92、固体電解質層93、および陰極導電体層94が積層された構造を有している。多孔質焼結体91は、タンタルなどの微粉末を加圧成形した後に焼結処理を施したものであり、多数の細孔を有する。同図は、弁作用金属の微粉末が細孔を形成した状態で焼結された様子を模式的に示している。誘電体層92は、たとえば多孔質焼結体91を酸化処理することによって形成されており、多孔質焼結体91を覆っている。固体電解質層93は、上記細孔を埋めるように形成されており、誘電体層92を隅々まで覆っている。陰極導電体層94は、たとえばグラファイト層およびAg層が積層されたものであり、固体電解質層93の表層に接している。固体電解質層93の材質としては、二酸化マンガンまたは導電性ポリマの2種類が主に用いられている。
しかしながら、固体電解質層93の材質として二酸化マンガンを用いた場合、固体電解コンデンサXの等価直列抵抗(以下、ESR)が比較的大きくなってしまうという短所がある。一方、固体電解質層93の材質としてたとえばポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)などの導電性ポリマを用いた場合、ESRの低減に有利であるが、耐熱温度がたとえば125度程度と比較的低いという短所がある。このように、固体電解コンデンサXの耐熱温度を高めつつ、ESRを低減させることは困難であった。
特開2001−110688号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、耐熱温度を高めることとESRを低減することとの両立を図ることが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することをその課題とする。
本発明の第1の側面によって提供される固体電解コンデンサは、弁作用金属からなる多孔質焼結体と、上記多孔質焼結体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、上記誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層と、を備える固体電解コンデンサであって、上記固体電解質層は、陰イオン交換樹脂からなることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、イオン交換基として−SO3NHCH2NH2を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、一般式(1)で示される、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体、およびイオン交換基として−SO3NHCH2NH2を有する。
Figure 2011228518
一般式(1)中、m,nは整数である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、陰イオンとしてOH-を有する。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、フルオロカーボンの多数の塊が結合された格子構造を有している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、4級化アンモニウム系の陰イオン交換樹脂である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、以下の一般式(2)で表される4級化ポリ−4−ビニルピリジンである。
Figure 2011228518
一般式(2)中、nは整数である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記陰イオン交換樹脂は、陰イオンとしてOH-を有する。
このような構成によれば、上記陰イオン交換樹脂は、たとえば導電性ポリマと比較して、電気抵抗値同等であり、かつ耐熱温度がより高い。また、上記陰イオン交換樹脂は、たとえば二酸化マンガンと比較して、電気抵抗値が低い。したがって、上記固体電解コンデンサの耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
本発明の第2の側面によって提供される固体電解コンデンサの製造方法は、弁作用金属からなる多孔質焼結体の少なくとも一部を覆う誘電体層を形成する工程と、上記誘電体層上に積層された陰イオン交換樹脂からなる固体電解質層を形成する工程と、を備えることを特徴としている。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固体電解質層を形成する工程においては、上記誘電体層上に以下の一般式(3)で示されるスルホン酸基を有するテトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体からなる層を形成し、この層とエチレンジアミンとを反応させる。
Figure 2011228518
一般式(3)中、m,nは整数である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固体電解質層を形成する工程においては、上記誘電体層上に4級化アンモニウム系の陰イオン交換樹脂を堆積させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記固体電解質層を形成する工程においては、以下の一般式(4)で示される4−ビニルピリジンが溶解された重合液に上記誘電体層が形成された上記多孔質焼結体を含浸させ、かつ重合処理を施すことにより、上記誘電体層上に以下の一般式(5)で示されるポリ−4−ビニルピリジンを堆積させる工程と、上記誘電体層上に堆積したポリ−4−ビニルピリジンに対して4級化処理を施す工程と、を含む。
Figure 2011228518
Figure 2011228518
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態に基づく固体電解コンデンサを示す断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく固体電解コンデンサを示す要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく固体電解コンデンサの製造方法の一例において、中間層を形成する工程を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に基づく固体電解コンデンサの製造方法の一例において形成された中間層を示す要部拡大断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第1変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第2変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第3変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第4変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第5変形例を示す断面図である。 図9のX方向矢視に沿う側面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第5変形例を示す底面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第6変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第7変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第8変形例を示す断面図である。 本発明にかかる固体電解コンデンサの第8変形例の製造方法の一例を示す要部断面図である。 従来の固体電解コンデンサの一例を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1および図2は、本発明の第1実施形態に基づく固体電解コンデンサを示している。本実施形態の固体電解コンデンサAは、多孔質焼結体1、陽極ワイヤ10、誘電体層2、固体電解質層3、陰極導電体層4、陽極端子5A、陰極端子5B、および樹脂パッケージ8を備えている。
多孔質焼結体1は、ニオブまたはタンタルなどの弁作用金属からなり、多数の細孔が形成された構造とされている。多孔質焼結体1からは、陽極ワイヤ10が突出している。陽極ワイヤ10は、ニオブまたはタンタルなどの弁作用金属からなり、その一部が多孔質焼結体1内に進入している。
誘電体層2は、多孔質焼結体1の表面に形成されており、たとえば五酸化ニオブまたは五酸化タンタルなどの弁作用金属の酸化物からなる。図1においては、理解の便宜上、多孔質焼結体1の外面を誘電体層2が覆っているように記載しているが、実際は、図2に示すように誘電体層2は、多孔質焼結体1の上記細孔を覆っている。
固体電解質層3は、誘電体層2上に積層されており、図2に示すように、多孔質焼結体1の上記細孔を埋めるように形成されている。固体電解質層3は、陰イオン交換樹脂からなり、本実施形態においては、上記一般式(1)に表される、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体をベースとし、イオン交換基として−SO3NHCH2NH2を有したものからなる。
陰極導電体層4は、たとえばグラファイト層およびAg層が積層されたものであり、固体電解質層3を覆っている。陰極導電体層4は、たとえばAgペーストからなる導電性接着層41を介して陰極端子5Bに対して接合されている。これにより、固体電解質層3と陰極端子5Bとが導通している。
陽極端子5Aは、たとえばCu、Niまたはこれらの合金からなる板状部材であり、導電部材51を介して陽極ワイヤ10に導通している。陽極端子5Aは、固体電解コンデンサAをたとえば回路基板に面実装するために用いられる。
陰極端子5Bは、たとえばCu、Niまたはこれらの合金からなる板状部材であり、陰極導電体層4によって固体電解質層3と導通している。陰極端子5Bは、固体電解コンデンサAの面実装に用いられる。
樹脂パッケージ8は、たとえば黒色のエポキシ樹脂からなり、多孔質焼結体1、誘電体層2、固体電解質層3、陰極導電体層4、および陽極ワイヤ10を覆っており、これらを保護している。また、陽極端子5Aおよび陰極端子5Bのうち樹脂パッケージ8から露出した部分が面実装に用いられる部分である。
次に、固体電解コンデンサAの製造方法の一例について以下に説明する。
まず、タンタルまたはニオブなどの弁作用金属の微粉末を陽極ワイヤ10とともに加圧成形し、この成形品に対して焼結処理を施す。これにより多孔質焼結体1を得る。次いで、多孔質焼結体1をたとえばリン酸水溶液に浸漬させた状態で陽極酸化処理を施すことにより、誘電体層2を形成する。
次いで、図3に示すように、処理液31を用意する。処理液31は、水およびエタノールを主な溶媒とするナフィオン(登録商標:デュポン社)の溶液である。ナフィオン(登録商標:デュポン社)とは、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体をベースとし、イオン交換基としてスルホン酸基を有するものであり、上記一般式(3)で表される。
図3に示すように、誘電体層2が形成された多孔質焼結体1を処理液31に含浸させる。この含侵により処理液31が多孔質焼結体1の細孔に浸透する。多孔質焼結体1を処理液31から引き上げると、誘電体層2上にナフィオン(登録商標:デュポン社)が付着する。この含浸と引き上げとを交互に繰り返すことにより、図4の断面模式図に示すように、中間層32が形成される。中間層32は、多孔質焼結体1の細孔を埋めている。ただし、中間層32は、図4の拡大図に示すように、クラスターネットワークと呼ばれる凝集塊構造を有する。具体的には、直径40Å程度のフルオロカーボンの多数の塊が50Å程度のピッチで結合された格子構造を形成しており、これらの塊の周囲にスルホン酸基が均等に分布している。このクラスターネットワークは、処理液31にナフィオン(登録商標:デュポン社)と水が含まれていることにより、容易に形成される。
次いで、中間層32が形成された多孔質焼結体1を水によって洗浄することにより、不純物を除去する。そして、適度な乾燥により余分な水分を除く。ただし、中間層32から完全に水分を除去してしまうほど高温な乾燥を施すと、上述したクラスターネットワークが崩れてしまう場合があるため、クラスターネットワークを維持できる程度の若干の水分を残存させる。
次いで、中間層32が形成された多孔質焼結体1を、エチレンジアミンに含浸させる。中間層32がクラスターネットワーク構造を有するため、エチレンジアミンは、中間層32の隅々まで浸透する。そして、スルホン酸基とエチレンジアミンが反応することにより、一般式(1)で示したイオン交換基としての−SO3NHCH2NH2が形成される。これにより、固体電解質層3が得られる。エチレンジアミンに含浸させた後は、固体電解質層3が形成された多孔質焼結体1を、たとえば湯せんによって洗浄した後に乾燥する。たとえばこれらの処理に水分が用いられていることにより、固体電解質層3のイオン交換基近傍には、一般式(1)に示すようにOH-イオンが存在することとなる。
この後は、固体電解質層3にグラファイト層およびAg層を積層させることにより陰極導電体層4を形成する。次いで、たとえばレーザ溶接を用いて陽極ワイヤ10と導電部材51を接合する。また、導電部材51に陽極端子5Aを接合し、陰極導電体層4に陰極端子5Aを接合する。そして、たとえばエポキシ樹脂材料を用いたモールド成形により樹脂パッケージ8を形成する。以上の工程を経ることにより、固体電解コンデンサAが完成する。
次に、固体電解コンデンサAおよびその製造方法の作用について説明する。
陰イオン交換樹脂は、導電性ポリマと比較して、電気抵抗値同等であり、かつ耐熱温度がより高い。導電性ポリマの耐熱温度がたとえば125度程度であるのに対し、本実施形態の固体電解質層3の耐熱温度は180度程度である。また、陰イオン交換樹脂は、二酸化マンガンと比較して、電気抵抗値が低く、本実施形態の固体電解質層3の場合、電気抵抗値が二酸化マンガンの1/10程度である。したがって、固体電解コンデンサAの耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。特に、OH-は、陰イオンの中でも移動速度が極めて速いため、固体電解質層3に陰イオンとしてOH-を有することは、ESRの低減に適している。
誘電体層2が形成された多孔質焼結体1を処理液31に含浸させることにより、誘電体層2上には、クラスターネットワーク構造を有する中間層32が形成される。このため、多孔質焼結体1の細孔を埋めるように中間層32が形成された後であっても、エチレンジアミンが中間層32の隅々に浸透する。これにより、固体電解質層3内においてOH-を満遍なく存在させることが可能である。したがって、固体電解コンデンサAの容量を不当に縮小することなく、低ESR化を図ることができる。
次いで、本発明の第2実施形態に基づく固体電解コンデンサについて説明する。本実施形態においては、固体電解質層3に用いられる陰イオン交換樹脂が、上述した実施形態と異なっている。具体的には、4級アンモニウム系の陰イオン交換樹脂が用いられており、その一例として、一般式(2)で表される4級化ポリ−4−ビニルピリジンが挙げられる。
本実施形態の固体電解コンデンサAの製造方法の一例について、以下に説明する。
まず、図3に示した多孔質焼結体1および誘電体層2を形成する。また、一般式(4)で示される4−ビニルピリジンのモノマーをアルコールに溶解させた重合液を用意する。
次いで、上記重合液に誘電体層2が形成された多孔質焼結体1を含浸させる。そして、触媒としてたとえば有機金属を用いることにより重合反応を促す。これにより、誘電体層2上には、一般式(5)で示されるポリ−4−ビニルピリジンが堆積する。
この重合処理を繰り返すことにより、多孔質焼結体1の細孔をポリ−4−ビニルピリジンで埋めていく。次いで、このポリ−4−ビニルピリジンに対して4級化処理を行う。具体的には、堆積したポリ−4−ビニルピリジンとたとえば臭化メチルとを反応させる。これにより、以下の一般式(6)で示される4級化ポリ−4−ビニルピリジンが得られる。
Figure 2011228518
一般式(6)中、nは整数である。
一般式(6)に示す4級化ポリ−4−ビニルピリジンは、陰イオンとしてBr―を有している。この4級化ポリ−4−ビニルピリジンに対して、たとえばアルカリを用いた処理を施すことにより、上記一般式(2)に示すように陰イオンとしてOH-を有する4級化ポリ−4−ビニルピリジンからなる固体電解質層3が得られる。なお、アルカリを用いた処理に代えてたとえば塩素を用いた処理を行えば、陰イオンとしてCl-を有する4級化ポリ−4−ビニルピリジンからなる固体電解質層3が得られる。
このような実施形態によっても、固体電解コンデンサAの耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図5〜図15は、本発明の第1実施形態および第2実施形態の変形例を示している。これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。これらの変形例においては、固体電解質層3について上述した第1実施形態および第2実施形態のいずれの構成を適用してもよい。
図5は、本発明に係る固体電解コンデンサの第1変形例を示している。本変形例の固体電解コンデンサA1は、陽極端子5Aおよび陰極端子5Bの構成が上述した実施形態と異なっている。固体電解コンデンサA1は、たとえば回路基板Saに面実装された状態で用いられる。固体電解コンデンサA1は、図1の上下方向の寸法がたとえば0.8mmであり、図1の左右方向の寸法がたとえば1.6mmであり、図1の紙面奥行き方向の寸法がたとえば0.85mmである。
陽極端子5Aは、導電部材51を支持し、且つ、導電部材51を介して陽極ワイヤ10と導通している。陽極端子5Aの一部は、樹脂パッケージ8から露出している。陽極端子5Aにおいて樹脂パッケージ8から露出している面は、固体電解コンデンサA1を回路基板Saに実装するための実装面513となっている。実装面513がハンダSdによって回路基板Saに対し接着されることにより、固体電解コンデンサA1は回路基板Saに対し実装される。
陽極端子5Aは、厚肉部511と、厚肉部511よりも厚さ(図1の上下方向における寸法)が薄い薄肉部512とを含む。厚肉部511にて実装面513と反対側に位置する面は、導電部材51を支持する支持面514となっている。支持面514は、実装面513と平行である。厚肉部511の方向x側の部分には、実装面513から支持面514側に凹むフィレット部511aが形成されている。これにより、実装面513と回路基板Saとを接着するハンダSdの一部は、ハンダフィレットとして形成される。
薄肉部512は、陽極端子5Aが陰極導電体層4ないし固体電解質層3に接触するのを防止するために形成されている。薄肉部512にて実装面513と反対側に位置する面は、退避面515となっている。退避面515は、実装面513と平行である。退避面515は、陽極端子5Aにおいて、方向xと反対側の端部に位置している。退避面515は薄肉部512におけるものであるから、退避面515と実装面513との距離は、支持面514と実装面513との距離よりも小さい。退避面515は、必ずしも実装面513と平行である必要はなく、支持面514から方向xの反対側に向かうにつれて、徐々に実装面513に接近する面であってもよい。本変形例では、退避面515は、支持面514と起立面516を介してつながっている。起立面516は、退避面515に対し垂直である面であり、退避面515から支持面514に延びる。
陰極端子5Bは、導電性接着層41および陰極導電体層4を介して固体電解質層3と導通している。陰極端子5Bの一部は、樹脂パッケージ8から露出している。陰極端子5Bにおいて樹脂パッケージ8から露出している面は、固体電解コンデンサA1を回路基板Saに実装するための実装面523となっている。実装面523がハンダSdによって回路基板Saに対し接着されることにより、固体電解コンデンサA1は回路基板Saに対し実装される。実装面523の面積と実装面513の面積とが同一であるならば、セルフアライメントに効果的である。陰極端子5Bの方向xの反対側の部分には、陽極端子5Aと同様に、フィレット部52aが形成されている。陰極端子5Bにて実装面523と反対側に位置する面は、ESRを低減する観点から、大きい方が好ましい。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA1の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図6は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第2変形例を示している。同図に示す固体電解コンデンサA2は、陽極ワイヤ10および導電部材51が樹脂パッケージ8から露出している点において、固体電解コンデンサA1と相違する。陽極ワイヤ10の端面10a、導電部材51の端面51a、および樹脂パッケージ8の端面8aは、面一となっている。このような固体電解コンデンサA2は、切断線CL1に沿って切断されることにより製造されたものである。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA2の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図7は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第3変形例を示している。同図に示す固体電解コンデンサA3は、退避面515および起立面516に形成された絶縁層518を更に備えている点において、固体電解コンデンサA1と相違する。このような構成によると、陽極端子5Aが陰極導電体層4ないし固体電解質層3と接触し導通することを、防止することができる。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA3の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図8は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第4変形例を示している。同図に示す固体電解コンデンサA4は、陽極ワイヤ10が多孔質焼結体1の面11aの中央から突出しておらず、面11aの中央から偏心した位置より突出している点において、上述した実施形態および変形例と相違する。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA4の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
また、固体電解コンデンサA4によると、導電部材51の同図の上下方向における寸法Lmを小さくすることができる。寸法Lmが小さいと、導電部材51は、陽極ワイヤ10に接合される際に変形しにくい。そのため、固体電解コンデンサA4によると、導電部材51が変形することにより導電部材51と陽極実装端子5Aとを適切に接合できなくなるといった不具合を、抑制することができる。
図9〜図11は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第5変形例を示している。これらの図に示す固体電解コンデンサA5は、主に、導電部材51を備えておらず、且つ、陽極端子5Aと陰極端子5Bとの断面がL字状である点において、上述した実施形態および変形例と相違する。
陽極ワイヤ10は、樹脂パッケージ8から露出している端面10aを有する。陽極端子5Aは、実装面513と端面517とを有する。実装面513および端面517は樹脂パッケージ8から露出している。実装面513および端面517は矩形状を呈する。図10に示すように、本実施形態において端面517は、台形状を呈する。端面517は、陽極ワイヤ10の端面10aと面一となっている。陽極端子5Aは、表面にメッキが施された一つの板状部材を折り曲げ成形されている。そのため、実装面513および端面517にはいずれも、メッキが施されている。これにより、固体電解コンデンサA5が回路基板Saに実装される際には、実装面513のみならず端面517にも、回路基板Saと接着するためのハンダSdを付着させることができる。したがって、このような構成によれば、視認性の高いハンダフィレットを形成することができる。
陰極端子5Bは、実装面523と端面527とを有する。実装面523および端面527は樹脂パッケージ8から露出している。実装面523および端面527は矩形状を呈する。陰極端子5Bは、陽極端子5Aと同様に、銅などのメッキが施された一つの板状部材を折り曲げ成形されている。そのため、実装面523および端面527にはいずれも、銅などのメッキが施されている。これにより、固体電解コンデンサA5が回路基板Saに実装される際には、実装面523のみならず端面527にも、回路基板Saと接着するためのハンダSdを付着させることができる。したがって、このような構成によれば、視認性の高いハンダフィレットを形成することができる。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA5の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図12は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第6変形例を示している。同図に示す固体電解コンデンサA6は、陽極端子5Aおよび陰極端子5Bの形状が、上述した実施形態および変形例と相違する。
本変形例においても、陽極端子5Aは陽極ワイヤ10に接合されている。陽極端子5Aは、実装面513と、露出面519b,519cと、端面519dとを有する。実装面513は、方向xに沿って延びている。露出面519bは、実装面513とつながり、方向xを向いている。露出面519cは、露出面519bとつながり、方向xに沿って延びている。端面519dは、露出面519cとつながり、陽極ワイヤ10の端面10aと面一となっている。陰極端子5Bも陽極端子5Aと同一形状である。
このような固体電解コンデンサA6は、切断線CL2に沿って切断されることにより製造されたものである。また、陽極端子5Aは、銅などのメッキが施された一つの板状部材を折り曲げ成形されている。そのため、実装面513、露出面519b,519cにはいずれも、銅などのメッキが施されている。これにより、固体電解コンデンサA6が回路基板Saに実装される際には、実装面513のみならず露出面519b,519cにも、回路基板Saと接着するためのハンダSdを付着させることができる。したがって、このような構成によれば、陽極端子5Aに、視認性の高いハンダフィレットを形成することができる。同様の理由により、陰極端子5Bにも視認性の高いハンダフィレットを形成することができる。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA6の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図13は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第7変形例を示している。同図に示す固体電解コンデンサA7は、陽極端子5A、および陰極端子5Bを備えておらず、プリント基板6を備えている点において、上述した実施形態および変形例と主に相違する。なお、固体電解コンデンサA7では、陽極ワイヤ10が多孔質焼結体1の面11aの中央から突出しておらず、面11aの中央から偏心した位置より突出している。
プリント基板6は、基材61と、表面陽極膜62と、表面陰極膜63と、実装陽極膜64と、実装陰極膜65と、スルーホール電極66,67とを含む。
基材61は、たとえばガラスエポキシ樹脂よりなる。基材61は、陽極ワイヤ10を向く第1面611と、第1面611と反対側の第2面612とを有する。基材61には、段差部617が形成されている。段差部617は、第2面612の方向xにおける端部において、第2面612から第1面611側に凹む形状である。
表面陽極膜62、表面陰極膜63、実装陽極膜64、および実装陰極膜65を構成する材料は、たとえばCu、Au、Ag、Al、Niなどの導電性材料から適宜選択される。
表面陽極膜62および表面陰極膜63はいずれも、第1面611に形成されている。本実施形態において、表面陽極膜62は導電部材51を支持している。これにより表面陽極膜62は、導電部材51を介して、陽極ワイヤ10と導通している。
表面陰極膜63は、導電性接着層41により陰極導電体層4と接着されている。これにより、表面陰極膜63は、導電性接着層41を介して、陰極導電体層4や固体電解質層3と導通している。表面陰極膜63は、第1面611の大部分を占めている。これは、等価直列抵抗(ESR)を低減するのに適している。
実装陽極膜64および実装陰極膜65は、第2面612に形成されている。実装陽極膜64は、基材61に形成されたスルーホール電極66を介して、表面陽極膜62と導通している。これにより、実装陽極膜64は、陽極ワイヤ10と導通している。実装陰極膜65は、基材61に形成されたスルーホール電極67を介して、表面陰極膜63と導通している。これにより、実装陰極膜65は、陰極導電体層4や固体電解質層3と導通している。実装陽極膜64および実装陰極膜65がハンダSdによって回路基板Saに対し接着されることにより、固体電解コンデンサA7は回路基板Saに対し実装される。
固体電解コンデンサA7を回路基板Saに実装する際には、基材61にハンダSdは付着せず、ハンダSdは、実装陽極膜64や実装陰極膜65に付着するのみである。また、基材61には、段差部617が形成されている。そのため、固体電解コンデンサA7によると、方向xにおいて基材61や樹脂パッケージ8と重なる領域に、ハンダフィレットを形成することができる。これにより、固体電解コンデンサA7の実装密度を向上させることが可能となる。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA7の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
図14は、本発明にかかる固体電解コンデンサの第8変形例を示している。同図に示す固体電解コンデンサA8は、基材71、実装陽極膜72、実装陰極膜73、側面陽極膜74、および側面陰極膜75を有する。
基材71は、たとえばガラスエポキシ樹脂よりなる。基板71の厚さは、たとえば50μmである。基板71にはスルーホール電極が形成されていない。基材71は、陽極ワイヤ10を向く第1面711と、第1面711と反対側の第2面712とを有する。第1面711は、導電性接着層41によって、陰極導電体層4と接着されている。
実装陽極膜72および実装陰極膜73はいずれも第2面712に形成されている。実装陽極膜72および実装陰極膜73を構成する材料は、たとえばCu、Au、Ag、Al、Niなどの導電性材料から適宜選択される。
陽極ワイヤ10の端面10a、樹脂パッケージ8の端面8a、基材71の端面71a、および、実装陽極膜72の端面72aは、面一となっている。同様に、樹脂パッケージ8の端面8b、導電性接着層41の端面41b、基材71の端面71b、および、実装陰極膜73の端面73bは、面一となっている。
側面陽極膜74は、端面10a,8a,71a,72aを覆っている。側面陽極膜74は、陽極ワイヤ10および実装陽極膜72のいずれとも接している。これにより、側面陽極膜74を介して、実装陽極膜72が陽極ワイヤ10と導通している。
側面陰極膜75は、端面8b,41b,71b,73bを覆っている。側面陰極膜75は、導電性接着層41および実装陰極膜73のいずれとも接している。これにより、側面陰極膜75および導電性接着層41を介して、実装陰極膜73が陰極導電体層4や固体電解質層3と導通している。
図15を用いて、固体電解コンデンサA8の製造方法を簡単に説明する。
まず、多孔質焼結体1に誘電体層2、固体電解質層3、および陰極導電体層4を積層させる。次に、導電性接着層41を介して、陰極導電体層4と、実装陽極膜72および実装陰極膜73が形成された基材71とを、接合する。次に、多孔質焼結体1を樹脂パッケージ8により覆う。これにより、同図に示す中間品が得られる。次に、当該中間品を切断線CL3,CL4により切断する。これにより、図14に示した端面10a,8a,71a,72a、および、端面8b,41b,71b,73bが形成される。次に、メッキによって、側面陽極膜74および側面陰極膜75を形成することにより、固体電解コンデンサA8が得られる。
このような変形例によっても、固体電解コンデンサA8の耐熱温度を高めつつ、ESRの低減を図ることができる。
本発明に係る固体電解コンデンサおよびその製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る電解コンデンサおよびその製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A,A1〜A8 固体電解コンデンサ
1 多孔質焼結体
10 陽極ワイヤ
2 誘電体層
3 固体電解質層
31 処理液
32 中間層
4 陰極導電体層
5A 陽極端子
5B 陰極端子
8 樹脂パッケージ

Claims (13)

  1. 弁作用金属からなる多孔質焼結体と、
    上記多孔質焼結体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、
    上記誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層と、
    を備える固体電解コンデンサであって、
    上記固体電解質層は、陰イオン交換樹脂からなることを特徴とする、固体電解コンデンサ。
  2. 上記陰イオン交換樹脂は、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体を有する、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 上記陰イオン交換樹脂は、イオン交換基として−SO3NHCH2NH2を有する、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 上記陰イオン交換樹脂は、以下の一般式(1)で示される、テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体、およびイオン交換基として−SO3NHCH2NH2を有する、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
    Figure 2011228518
    式中、m,nは整数である。
  5. 上記陰イオン交換樹脂は、陰イオンとしてOH-を有する、請求項2ないし4のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  6. 上記陰イオン交換樹脂は、フルオロカーボンの多数の塊が結合された格子構造を有している、請求項2ないし5のいずれかに記載の固体電解コンデンサ。
  7. 上記陰イオン交換樹脂は、4級化アンモニウム系の陰イオン交換樹脂である、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  8. 上記陰イオン交換樹脂は、以下の一般式(2)で表される4級化ポリ−4−ビニルピリジンである、請求項7に記載の固体電解コンデンサ。
    Figure 2011228518
    式中、nは整数である。
  9. 上記陰イオン交換樹脂は、陰イオンとしてOH-を有する、請求項8に記載の固体電解コンデンサ。
  10. 弁作用金属からなる多孔質焼結体の少なくとも一部を覆う誘電体層を形成する工程と、
    上記誘電体層上に積層された陰イオン交換樹脂からなる固体電解質層を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする、固体電解コンデンサの製造方法。
  11. 上記固体電解質層を形成する工程においては、上記誘電体層上に以下の一般式(3)で示されるスルホン酸基を有するテトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとの共重合体からなる層を形成し、この層とエチレンジアミンとを反応させる、請求項8に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
    Figure 2011228518
    式中、m,nは整数である。
  12. 上記固体電解質層を形成する工程においては、上記誘電体層上に4級化アンモニウム系の陰イオン交換樹脂を堆積させる、請求項10に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  13. 上記固体電解質層を形成する工程においては、以下の一般式(4)で示される4−ビニルピリジンが溶解された重合液に上記誘電体層が形成された上記多孔質焼結体を含浸させ、かつ重合処理を施すことにより、上記誘電体層上に以下の一般式(5)で示されるポリ−4−ビニルピリジンを堆積させる工程と、上記誘電体層上に堆積したポリ−4−ビニルピリジンに対して4級化処理を施す工程と、を含む、請求項12に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
    Figure 2011228518
    Figure 2011228518
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