JP2011159659A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2011159659A
JP2011159659A JP2010017840A JP2010017840A JP2011159659A JP 2011159659 A JP2011159659 A JP 2011159659A JP 2010017840 A JP2010017840 A JP 2010017840A JP 2010017840 A JP2010017840 A JP 2010017840A JP 2011159659 A JP2011159659 A JP 2011159659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode
solid electrolytic
electrolytic capacitor
layer
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010017840A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Ito
健一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Tokin Corp filed Critical NEC Tokin Corp
Priority to JP2010017840A priority Critical patent/JP2011159659A/ja
Publication of JP2011159659A publication Critical patent/JP2011159659A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】製品体積に占める陽極体の体積効率の改善した固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】表面の一部に陽極部を有した弁作用金属からなる多孔質の陽極体と、前記陽極体の前記陽極部を除く表面に形成された誘電体皮膜と、前記誘電体皮膜の表面に形成された固体電解質と、前記固体電解質層の表面に順次、形成されたグラファイト層、銀ペースト層とを備えたコンデンサ素子と、前記陽極部と接続される陽極端子、および前記銀ペースト層に導電性接着剤を介して接続される陰極端子とを有する基板とを備えた固体電解コンデンサであって、前記陽極部は前記多孔質の陽極体が凸状に隆起している部分であり、前記陽極端子と対向する前記陽極部の凸状の面に、前記弁作用金属からなる陽極箔を配置し、前記陽極箔の表面にめっき層を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解コンデンサに関するものである。
現在、世界経済の急速な発展に伴い、PCを始め、電気機器の高性能化が進んでいる。特にCPU等の電源においては、高周波帯域(GHz以上)で使用されていることから、コンデンサの等価直列抵抗(以下ESRと称す)及び等価直列インダクタンス(以下ESLと称す)の低減化が求められている。また、電源の高安定化も求められており、大容量化の必要性も高まっているため、コンデンサの製品体積に占める、陽極体の体積の割合、すなわち体積効率の向上が要望されている。
従来技術の固体電解コンデンサの構造を図面を用いて説明する。
図2(a)は、従来の固体電解コンデンサのコンデンサ素子の断面図、図2(b)は従来の固体電解コンデンサの製品断面図の一例である。
ここで、従来技術のコンデンサの製造工程を述べる。弁作用金属である粉末をプレス機にてプレス成型する。この時、陽極リード4は、事前に金型に埋め込まれ、最終的に多孔質の陽極体1は陽極リード4が多孔質の陽極体1の任意の面から導出される形で得られる。その後、その陽極体1を焼結し、化成処理を施し、電気的方法により誘電体皮膜3を形成する。その表面に二酸化マンガンあるいは、導電性高分子からなる固体電解質層6を形成する。その後、グラファイトペースト層7、銀ペースト層8を順次形成した陰極層を形成し、コンデンサ素子14を構成する。
次に陽極端子(陽極リードフレームとも言う)10と陽極リード4とを溶接により、接続させる。コンデンサ素子の陰極層については、外表面の陰極層と陰極端子(陰極リードフレームとも言う)13とを導電性接着剤12を用いて接続させる。
この時、陰極側、陽極側の各端子に用いる材料には、金、銅、亜鉛、パラジウム、スズの何れか1つまたは複数を含んだめっきを施している。
その後、陰極端子13、陽極端子10の一部分を除いた固体電解コンデンサの、ほぼ全体を外装樹脂15で覆う。図2(b)に示すように従来構造は、外装樹脂で覆った後、接続した陽極端子10及び陰極端子13を折り曲げ、完成させる。
続いて、図3は基板端子構造における従来技術の固体電解コンデンサの製品断面図の一例である。図3の基板端子構造をもつ固体電解コンデンサは、コンデンサ素子14を構成した後、陽極リード4と金属片17とを溶接により接続し、基板16の上に導電性接着剤12で接続する。陰極層は、導電性接着剤12で基板上の陰極端子13と接続し、固体電解コンデンサを完成させる。
ここで、固体電解コンデンサの製品の外形寸法に対するコンデンサ素子の体積効率を向上させるための技術や固体電解コンデンサの大容量化が種々開示されている。
特許文献1に記載の技術によれば、陽極リードを短く切断し、基板上に、陽極導電板及
びめっき層を形成し、抵抗溶接にて陽極リードを溶接している。陰極は、陽極リードを植立させた側の両側に導電性接着剤を用いて陰極導電板に接続し、体積効率を改善する技術が開示されている。
また、特許文献2に記載の技術によれば、陽極箔を用いて陽極を形成した後、陽極を引き出す部位に陽極リードを接続させ、陽極板に導出した陽極リードを接続させる。陰極は、陽極箔の上に固体電解質層、グラファイト層さらに銀ペースト層を形成した後、銀ペースト層部に陰極リードを接続させ、陰極板に導出した陰極リードを接続させて素子を並列に複数個収納させて、大容量化を図る技術が開示されている。
特開2004−281715号公報 特開平03−125418号公報
しかしながら、従来の技術では、陽極及び陰極をコンデンサの外部に取り出すために、リードフレームや陽極リードがそのまま用いられることから、体積効率が不十分であり、更なる改善が望まれている。
そこで、本発明は、固体電解コンデンサの陽極体を含めたコンデンサ素子の構造や基板における電極端子との接続方法に着目し、体積効率を改善した固体電解コンデンサを提供することを目的とする。
本発明の固体電解コンデンサは、表面の一部に陽極部を有した弁作用金属からなる多孔質の陽極体と、前記陽極体の前記陽極部を除く表面に形成された誘電体皮膜と、前記誘電体皮膜の表面に形成された固体電解質と、前記固体電解質層の表面に順次、形成されたグラファイト層、銀ペースト層とを備えたコンデンサ素子と、前記陽極部と接続される陽極端子、および前記銀ペースト層に導電性接着剤を介して接続される陰極端子とを有する基板とを備えた固体電解コンデンサであって、前記陽極部は 前記多孔質の陽極体が凸状に隆起している部分であり、前記陽極端子と対向する前記陽極部の凸状の面に、前記弁作用金属からなる陽極箔を配置し、前記陽極箔の表面にめっき層が形成されたことを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは、前記めっき層と前記陽極端子が、加工後に300℃以下の耐熱温度を備えるはんだで接続されたことを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは2端子、または3端子で構成されることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサによれば、コンデンサ素子の陽極体に配置した陽極箔にめっきを施した構造によって、陽極リードを用いず、直接、電極端子を備えた基板に接続することにより、陽極体の体積効率を改善した固体電解コンデンサを供給することが可能である。したがって、従来の固体電解コンデンサに対して体積効率が改善されることにより、静電容量の大容量化に寄与するものとなる。
本発明の固体電解コンデンサによれば、高温はんだを用いることによって従来技術である抵抗溶接等を用いずに陽極部の接続が行えるため、抵抗溶接では懸念されていた大電流による過負荷による、漏れ電流の発生を大幅に抑えることができる。また、高温はんだを用いることで、リフロー時に接続部分が電気的に不良となり、接続抵抗が無限大になる状態、すなわちオープン不良の発生を防止することができる。
また、陽極リードを用いないため、端子間の距離の短縮化につながることから、ESR及びESLの改善にも寄与する。
本発明の固体電解コンデンサによれば、コンデンサ素子の陽極体に配置した陽極箔にめっきを施した構造によって、陽極リードを用いず、直接、電極端子を備えた基板に接続することにより、陽極体の体積効率を改善した固体電解コンデンサを供給することが可能である。したがって、従来の固体電解コンデンサに対して体積効率が改善されることにより、静電容量の大容量化に寄与するものとなる。
本発明の固体電解コンデンサの実施の形態を説明する図であり、図1(a)は、本発明の固体電解コンデンサの陽極体の平面図(化成処理段階の状態)であり、図1(b)は、本発明の固体電解コンデンサの陽極体の正面図(化成処理段階の状態)であり、図1(c)は、本発明の固体電解コンデンサの製品の断面図である。 従来の固体電解コンデンサを説明する図であり、図2(a)は、従来の固体電解コンデンサのコンデンサ素子の断面図、図2(b)は従来の固体電解コンデンサの製品断面図である。 従来の固体電解コンデンサの基板端子構造を説明する製品断面図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
本発明の固体電解コンデンサの実施の形態は図1(a)、図1(b)、及び図1(c)を使って説明する。
まず、タンタル等の弁作用金属粉末の成型体の少なくともひとつの面に、同種の弁作用金属からなる箔(陽極箔2)を配置させた陽極体1を作製する。この時、陽極体1は成型金型の形状によって、陽極箔2が配置された部分を含む面が凸状に隆起した形に成型され、その部分が電極端子である陽極端子10に接続される、いわゆる陽極部として機能することになる。尚、その陽極箔2は陽極体1が成型される際の成型圧力で、陽極部の表面に圧着された状態となっている。
また、図1(b)に示すように、陽極体1の内部から同種の弁作用金属のワイヤが植立され、その弁作用金属のワイヤは陽極箔2の中央付近に設けられた孔から導出されている。この陽極体1は500℃から2000℃で真空焼結される。
次に図1(c)に示すように陽極体1の表面に誘電体皮膜3を形成する。その後、図1(a)、(b)に示すように陽極箔2の表面には、固体電解質層を形成する際に使用するポリマー等の這い上がり防止用として絶縁皮膜5をエポキシ樹脂、シリコーン樹脂等で形成する。
そして、図1(c)に示すように前の工程で形成した誘電体皮膜3の表面に、固体電解質層6を形成し、更に固体電解質層6の表面にグラファイトペースト層7及び銀ペースト層8を順次形成し陰極層を備えた、コンデンサ素子を得る。
続いて、陽極箔2のほぼ全面が露出するように絶縁皮膜5をYAGレーザ等で除去する。この時、陽極箔2の表面に形成されていた誘電体皮膜3も同時に除去することにより陽極箔2の面が活性になり、表面処理等を行いやすい状態にする。
その後、導電性接着剤等との接着性を向上させるために、陽極箔2の表面にめっき9を施す。尚、コンデンサ素子の局部に存在する陽極箔2に対してのめっきであるため、手法としては筆めっき等が有効である。筆めっきとは電気めっき技術を利用した部分めっきであり、めっき液を筆やスポンジなどに吸収させて、陽極とし、陰極にした品物をこすってめっきする方法である。
めっき9の種類はニッケル−パラジウム−金(Ni−Pd−Au)、ニッケル−亜鉛(Ni−Zn)、ニッケル−金(Ni−Au)、ニッケル−スズ(Ni−Sn)、ニッケル−銀(Ni−Ag)等で実施し、めっき層の合計の厚みは2〜5μm程度である。
めっき9を実施した後、陽極リードを切断する。切断位置は陽極リードの根元である、めっき9の表面から極力、近接した位置が望ましい。その理由としては切断後の陽極リードの長さが短いほど、静電容量の増加に寄与する実質的な陽極体1の高さの寸法(陽極リードが植立した面に垂直な、陽極体1の寸法方向)を大きくすることが可能になるためである。
そして、表面にめっき9が施された陽極箔2をAg−Sn−Cu等を主成分とした高温はんだ11等を用いて基板上の陽極端子10に接続し、更にコンデンサ素子の表面の銀ペースト層8からなる陰極層を導電性接着剤12で、基板上の陰極端子13に接続する。尚、高温はんだ11はAg−Sn−Cu等の複合材で200℃以上の熱で溶融し、一度、硬化してしまうと300℃でも再溶融しない、はんだのことを指す。
この時、めっき9を施した陽極箔2と陽極端子10の接続に高温はんだ11を用いることにより、接続の時に陽極箔2に加わる負荷が大幅に緩和され、陽極体1の破損によるLC(漏れ電流)等の発生を抑制することができる。また、高温はんだ11を用いることで、オープン不良の発生を防止することができる。この高温はんだ11における材質については、200℃以上の熱で溶融し、一度硬化した後は300℃でも再溶融しない、はんだであれば、特に限定するものではない。
また、固体電解コンデンサに対する電気特性の要求等を満足する場合であれば、めっき9を施した陽極箔2と陽極端子10の接続する手段として高温はんだ11の代わりに、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を結合剤とした導電性接着剤を用いてもかまわない。
また、陽極体1における、陽極箔2を配置する面については、陽極部の面が望ましいが、コンデンサ素子が得られた状態で、陰極端子13と陽極端子10とに接続することが可能であれば、特に限定するものではない。
以下に本発明の固体電解コンデンサの実施例を実施の形態で用いた図1(a)、図1(b)、及び図1(c)を使って説明をする。
(実施例1)
図1(a)に示すように、直径がφ0.37mmの弁作用金属のタンタルワイヤーからなる陽極リード4をプレス成型機の金型に重充填された、同種の弁作用金属からなるタンタル粉に埋め込み、寸法が縦13.5mm、横3.6mm、高さ0.9mmの直方体に成型した。
この時、厚さ0.1mmのタンタル箔のロールから、縦4.0mm、横3.0mm、大きさに打ち抜いていたタンタル箔(陽極箔2)を、前述したタンタル粉からなる直方体の上面(縦13.5mm×横3.6mmの面)の中央部に、あらかじめ配置していた。その陽極箔2が成型時に金型の成型圧力でタンタル粉と圧着され、その陽極箔2が張り付いた面と、ほぼ同等の面積を持った面が凸状に隆起した形状を有した成型体が得られた。
尚、陽極箔2の中央部には孔が設けており、その孔よりタンタルワイヤーを導出させている。その後、このタンタル粉からなる成形体を真空焼結し、陽極体1を得た。そして、60℃のリン酸液に浸し、電圧を16Vで設定維持し、4時間の処理を行い、誘電体皮膜3を得た。
続いて這い上がり防止として絶縁体であるシリコーン樹脂を陽極体1の陽極箔2の表面に10μmの厚みになるように塗布し、同様に陽極リード4に対しても、陽極箔2より導出した根元から1.0mmのところまで塗布し、150℃の180分間で加熱し乾燥させ、絶縁皮膜5を得た。その後、再度、60℃のリン酸に再び浸し、16Vで2時間、化成処理を行った。
次に、図1(c)に示すように、パラトルエンスルホン酸第二鉄及び3,4−エチレンジオキシチオフェンを用いて固体電解層6を形成させた。この時、固体電解層6の膜厚は、20μm(片側)である。その上に20μm(片側)のグラファイトペースト層7及び60μm(片側)の銀ペースト層8を順次形成し、陰極層を備えたコンデンサ素子を得た。
前述した固体電解質層6に関しては、化学重合により形成した導電性高分子だけでなく、スラリーポリマー、電解重合による導電性高分子、及び熱分解による二酸化マンガン層を設けることで形成しても良い。また、単一的な方法だけでなく、二酸化マンガンと化学重合の組み合わせや化学重合とスラリーポリマーとの組み合わせ等において実施しても良い。
続いて、上記で陰極層まで形成した後、ポリマー這い上がり防止用のため形成していた絶縁皮膜5を陽極箔2の中央付近の縦3.5mm、横3.0mmの範囲で除去した。絶縁皮膜5の除去はミヤチ製YAGレーザ装置ML−7064Aを用いて40〜60Wの出力にて行った。これにより、陽極箔2の表面に形成されていた誘電体皮膜3も同時に除去することにより陽極箔2の面が活性になり、表面処理等を行いやすい状態にすることができた。
その後、陽極箔2の露出部にめっき9を施した。めっき処理方法は、筆めっきを用いて実施した。尚、めっき9はAg−Sn−Cuの三層にし、各層の膜厚の合計が2から4μmになるように電流を印加し実施した。
この後、陽極リード4は、陽極リード4の根元である、めっき9が形成された陽極箔2の接触面より高さ0.2mmの位置で切断した。この場合、切断位置は陽極リードの根元であるめっき9の表面から極力、近接した位置が望ましいことは実施の形態で述べたが、切断の際の切断冶具の接触により、めっき9を施した陽極箔2の破壊や、更にはその下に存在する多孔質の陽極体1の破損を発生させないように注意を要する。これは製品での漏れ電流の発生を防止する上でも重要である。
そして、図1(c)に示すように陽極リード4を切断しためっき9の面を下にした状態で、基板16に設けられた陽極端子10に高温はんだ11を用いて接続した。
それと同時に、コンデンサ素子の表面の陰極層と基板16に設けられた陰極端子13を導電性接着材12で接続した。
尚、基板16は予め両面に夫々陽極端子10と陰極端子13を有しており、めっき9を施した陽極箔2と高温はんだ11を介して接続する陽極端子10と、基板16の反対面に設けられた陽極端子10はビア18で電気的に接続されている。陰極端子13についても同様であり、基板16の両面の陰極端子13間がビア18で接続されている。
その後、ガラスフィラーを含有したエポキシ系の外装樹脂15にて外部基板に接続される側の基板16の面を除いて、コンデンサ素子等をモールド成型し、本発明の固体電解コンデンサを5個得た。製品寸法は縦4.5mm、横3.5mm、高さ0.9mmである。
(実施例2)
さらに、本発明の実施例2(図示なし)として、3端子構造とした固体電解コンデンサも5個作製した。コンデンサ素子の構造は実施例1と同様の構成とし、めっきを施した陽極箔を基板に設けられた陽極端子に高温はんだを用いて接続し、同時に、負極側の2つの端子となる陰極層の両端を導電性接着剤を用いて基板に設けられた陰極端子に導電性接着材で接続した。
(比較例1)
比較例1として図2に示したリードフレームを用いた固体電解コンデンサを5個作製
した。
(比較例2)
比較例2として図3に示した基板端子構造の固体電解コンデンサを5個作製した。
尚、比較例1、比較例2ともコンデンサ素子の構造は前述した従来の技術と同様に構成
させており、陽極リード4を導出させ、各層を形成させたものであるので工程の詳細は省略する。製品寸法は本発明と同等の寸法である。
続いて、本発明と比較例の固体電解コンデンサの評価結果を説明する。評価としては、まず、製品寸法に対する陽極体が占める割合である体積効率を比較した。更にコンデンサとしてのコンデンサ素子の静電容量の比較も行った。尚、静電容量の測定に関しては、DCバイアス電圧1.5Vに設定し2.5Vで測定した。
本発明と従来技術の結果を表1に示す。
Figure 2011159659
※ 体積効率=(陽極体の体積/製品体積)×100
※ 比較例1を基準(100%)とした場合で比較。
まず、表1から伺えるように実施例1の本発明の固体電解コンデンサ(2端子構造)は従来技術の固体電解コンデンサ(比較例1、2)と比較して、体積効率が向上した。また、電気的特性における静電容量についても、改善された。
また、3端子構造とした実施例2の固体電解コンデンサにおいても、実施例1と同等の結果が得られた。これらの結果から本発明における効果が大きいことが伺える。
本発明の固体電解コンデンサによれば、コンデンサ素子の陽極体に配置した陽極箔にめっきを施した構造によって、陽極リードを用いず、直接、電極端子を備えた基板に接続することにより、陽極体の製品体積に対する体積効率を大幅に改善した固体電解コンデンサを供給することが可能である。したがって、固体電解コンデンサに対して体積効率が改善されることにより、静電容量の大容量化に寄与するものとなる。
以上、実施例を用いて、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
1 陽極体
2 陽極箔
3 誘電体皮膜
4 陽極リード
5 絶縁皮膜
6 固体電解質層
7 グラファイトペースト層
8 銀ペースト層
9 めっき
10 陽極端子
11 高温はんだ
12 導電性接着剤
13 陰極端子
14 コンデンサ素子
15 外装樹脂
16 基板
17 金属片
18 ビア

Claims (3)

  1. 表面の一部に陽極部を有した弁作用金属からなる多孔質の陽極体と、前記陽極体の前記陽極部を除く表面に形成された誘電体皮膜と、前記誘電体皮膜の表面に形成された固体電解質と、前記固体電解質層の表面に順次、形成されたグラファイト層、銀ペースト層とを備えたコンデンサ素子と、前記陽極部と接続される陽極端子、および前記銀ペースト層に導電性接着剤を介して接続される陰極端子とを有する基板とを備えた固体電解コンデンサであって、前記陽極部は 前記多孔質の陽極体が凸状に隆起している部分であり、前記陽極端子と対向する前記陽極部の凸状の面に、前記弁作用金属からなる陽極箔を配置し、前記陽極箔の表面にめっき層が形成されたことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 前記めっき層と前記陽極端子が、加工後に300℃以下の耐熱温度を備えるはんだで接続されたことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記固体電解コンデンサは2端子または3端子で構成されることを特徴とする請求項1から2のいずれか一項に記載の固体電解コンデンサ。
JP2010017840A 2010-01-29 2010-01-29 固体電解コンデンサ Pending JP2011159659A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010017840A JP2011159659A (ja) 2010-01-29 2010-01-29 固体電解コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010017840A JP2011159659A (ja) 2010-01-29 2010-01-29 固体電解コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011159659A true JP2011159659A (ja) 2011-08-18

Family

ID=44591391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010017840A Pending JP2011159659A (ja) 2010-01-29 2010-01-29 固体電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011159659A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11257629B2 (en) * 2018-02-12 2022-02-22 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor for a tantalum embedded microchip

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59145518A (ja) * 1984-01-20 1984-08-21 日本電気株式会社 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0499308A (ja) * 1990-08-17 1992-03-31 Nec Corp 固体電解コンデンサ
JP2003514385A (ja) * 1999-11-15 2003-04-15 エイブイエックス リミテッド 固体コンデンサおよび固体コンデンサを製造する方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59145518A (ja) * 1984-01-20 1984-08-21 日本電気株式会社 固体電解コンデンサの製造方法
JPH0499308A (ja) * 1990-08-17 1992-03-31 Nec Corp 固体電解コンデンサ
JP2003514385A (ja) * 1999-11-15 2003-04-15 エイブイエックス リミテッド 固体コンデンサおよび固体コンデンサを製造する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11257629B2 (en) * 2018-02-12 2022-02-22 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor for a tantalum embedded microchip

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008098394A (ja) 固体電解コンデンサ
EP3226270B1 (en) Solid electrolytic capacitor
KR20090065115A (ko) 고체 전해 콘덴서 및 그 제조방법
US6791822B2 (en) Solid electrolytic capacitor
JP2009099913A (ja) 多端子型固体電解コンデンサ
US9305712B2 (en) Tantalum capacitor and method of manufacturing the same
JP5879491B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2010258049A (ja) 固体電解コンデンサ
JP6705641B2 (ja) 固体電解コンデンサ
KR20080002846A (ko) 적층형 고체 전해 콘덴서 및 그의 제조 방법
US9576741B2 (en) Solid electrolytic capacitor and production method thereof
US9330852B2 (en) Tantalum capacitor and method of manufacturing the same
JP2011159659A (ja) 固体電解コンデンサ
JP2007013043A (ja) 電子素子搭載用電極アセンブリ及びこれを用いた電子部品、並びに固体電解コンデンサ
JP4915856B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP5941080B2 (ja) タンタルキャパシタ及びその製造方法
KR102052763B1 (ko) 탄탈륨 캐패시터 및 그 제조 방법
TWI445032B (zh) 固態電容及其製作方法
JP5698450B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
WO2006129639A1 (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2015088722A (ja) タンタルキャパシタ及びその製造方法
CN204706466U (zh) 大容量片式固体电解质钽电容器
JP5546919B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP5887163B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP5754179B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130605

A521 Written amendment

Effective date: 20130802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130821