JP2010258049A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】導電性接着材に気泡が形成されず、初期において陰極リードフレーム94とコンデンサ素子91との接着強度が高いと共にESRが良く、ヒートサイクル試験後においてもESRの悪化が小さく信頼性が向上し、さらに機械的強度低下、防湿特性劣化、外観不良、及びコストアップを防止することができる固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】陽極部と誘電体被膜と陰極部とを有するコンデンサ素子と、陽極リードフレームと、陰極リードフレームと、該陽極及び陰極リードフレームの少なくとも一部と前記コンデンサ素子を被覆する外装樹脂と、を具える固体電解コンデンサであって、前記コンデンサ素子と導電性接着材を介して対向している陰極リードフレーム対向部には、コンデンサ素子側開口部と外装樹脂側開口部の間に他の部分とは直径が小さい絞り部を有している貫通孔が設けられ、該貫通孔に導電性接着材が形成されたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、陰極リードフレームにコンデンサ素子を接続して構成された固体電解コンデンサに関する。
従来の固体電解コンデンサとして、図7に示すような構造のものが知られている。この固体電解コンデンサは、コンデンサ素子91、陽極リードフレーム93、陰極リードフレーム94、外装樹脂92を備えている。コンデンサ素子91は、図8に示すように、陽極リード部材912が植立された陽極体911と、陽極体911の外周面に形成された誘電体被膜913と、誘電体被膜913上に形成された固体電解質層914と、固体電解質層914上に形成された陰極引出層915とから構成されている。陽極体911は、弁作用金属(タンタル、ニオブ、チタン、アルミニウム等)の焼結体により構成されている。
コンデンサ素子91を構成する陽極リード部材912が陽極リードフレーム93と抵抗溶接やレーザ溶接等により電気的に接続している。コンデンサ素子91の陰極引出層915が導電性接着材95を介して陰極リードフレーム94と電気的に接続している。陽極リードフレーム93及び陰極リードフレーム94は、外装樹脂92の外部に引き出されて、固体電解コンデンサの側面及び下面に沿って折り曲げられる。
また、他の従来の固体電解コンデンサとして、図9に示すような構造のものが知られている(例えば、特許文献1)。この固体電解コンデンサは、図7に示す従来の固体電解コンデンサと比較して、陰極リードフレーム94に2つの貫通孔941を設けたことが異なっている。該貫通孔941内に導電性接着材95が充填されている。
特開2005-101480号公報
しかしながら、図7に示す従来の固体電解コンデンサの製造工程においては、陰極リードフレーム94にコンデンサ素子91を例えば銀を主体とする導電性接着液95Lを介して載置した後に、加熱することにより導電性接着液95Lを硬化させて、陰極リードフレーム94にコンデンサ素子91を接着していた。
また、陰極リードフレーム94としては導電性を高くするため、銅を主体とする材料が用いられているが、このような陰極リードフレーム94は導電性接着材95やコンデンサ素子91に比較して線膨張係数が大きく、加熱して冷却する時に陰極リードフレーム94と導電性接着材95の間に大きなせん断応力が残留することとなる。そのため、固体電解コンデンサを内蔵した携帯電話機やコンピュータ等の電子機器が市場に投入された後に、導電性接着材95に亀裂が入る虞があった。経時変化を試験するためにヒートサイクル試験を行なうと、導電性接着材95に亀裂が入るためにESRが悪化する傾向があり、信頼性に問題があった。
さらに、導電性接着液95Lはコンデンサ素子91と陰極リードフレーム94に挟まれているため、前記加熱工程時に導電性接着液95Lの溶媒が気化して大気中に放出されるのが困難であり、硬化した導電性接着材95の中に気化した溶媒が気泡として取り残される虞があった。このように導電性接着材95に気泡が形成されると、陰極リードフレーム94とコンデンサ素子91との接着強度が低下すると共に、等価直列抵抗(ESR)が悪化するという問題があった。
また、図9に示す従来の固体電解コンデンサにおいては、孔941に進入した導電性接着剤95が陰極側リードフレーム94の表面から露出してさらにハウジング92に食い込んでいる(特許文献1の図1参照)。そのため、導電性接着剤95の食い込み部95Aの先端とハウジング92の外周との距離が、陰極側リードフレーム94表面とハウジング92外周との距離に比べて小さくなっている。そのため、当該部分に外部から力が加わったときに当該部分が変形・破壊(即ち、機械的強度の低下)する虞があるという問題がある。また、食い込み量が大きくなると、ハウジング92から食い込み部95Aが露出してしまうので防湿特性劣化や外観不良等の問題を招来する。食い込み量を所定の大きさ以下にしようとすると、工程管理が複雑となるためコストアップにつながってしまう。
さらに、導電性接着剤95の気化した溶媒は孔941を通して大気中へ排出されるが、孔941の横断面積は小さいので排出量は少なく、導電性接着剤95に気泡が形成されてしまう。気泡形成を回避するため孔941の横断面積を大きくすると、導電性接着剤95の食い込み量が大きくなり、前述の問題がより発生しやすくなる。
そこで本発明の目的は、導電性接着材に気泡が形成されず、初期において陰極リードフレーム94とコンデンサ素子91との接着強度が高いと共にESRが良く、ヒートサイクル試験後においてもESRの悪化が小さく信頼性が向上し、さらに機械的強度低下、防湿特性劣化、外観不良、及びコストアップを防止することができる固体電解コンデンサを提供することである。
本発明に係る固体電解コンデンサは、陽極部と誘電体被膜と陰極部とを有するコンデンサ素子と、陽極リードフレームと、陰極リードフレームと、該陽極及び陰極リードフレームの少なくとも一部と前記コンデンサ素子を被覆する外装樹脂と、を具える固体電解コンデンサであって、前記コンデンサ素子と導電性接着材を介して対向している陰極リードフレーム対向部には、コンデンサ素子側開口部と外装樹脂側開口部の間に他の部分とは直径が小さい絞り部を有している貫通孔が設けられ、該貫通孔に導電性接着材が形成されている。
貫通孔の深さ方向中央部よりもコンデンサ素子側開口部側に絞り部を設けることが好ましい。
さらに、貫通孔には外装樹脂を充填することが好ましい。
貫通孔を複数開設し、各貫通孔の中心を略円状に配置することが好ましい。
本発明に係る固体電解コンデンサによれば、導電性接着材に気泡が形成されず、初期において陰極リードフレーム94とコンデンサ素子91との接着強度が高いと共にESRが良く、ヒートサイクル試験後においてもESRの悪化が小さく信頼性が向上し、さらに機械的強度低下、防湿特性劣化、外観不良、及びコストアップを防止することができる。
本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサの断面図である。 本発明の実施形態のコンデンサ素子の断面図である。 実施形態の貫通孔を説明する斜視図である。 図3のI−I線で切断した陰極リードフレームの貫通孔近傍の部分断面部端面図である。 実施形態の貫通孔の形成工程を説明する図である。 実施形態の陰極リードフレーム接着工程を説明する図である。 従来の固体電解コンデンサの断面図である。 従来の固体電解コンデンサのコンデンサ素子の断面図である。 他の従来の固体電解コンデンサの断面図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサの断面図を図1に示す。固体電解コンデンサは、コンデンサ素子1、陽極リードフレーム3、陰極リードフレーム4、外装樹脂2を備えている。コンデンサ素子1は、図2に示すように、陽極リード部材12が植立された陽極体11と、陽極体11の外周面に形成された誘電体被膜13と、誘電体被膜13上に形成された固体電解質層14と、固体電解質層14上に形成された陰極引出層15とから構成されている。
陽極体11は、弁作用金属(タンタル、ニオブ、チタン、アルミニウム等)の焼結体により構成されている。
陽極リード部材12は、陽極体11の外周面から突出した陽極リード引出部121と、陽極体11内に埋設された陽極リード埋設部122を有している。陽極リード部材12は、陽極体11を構成している弁作用金属と同種又は異種の弁作用金属によって構成されており、陽極体11と陽極リード部材12は互いに電気的に接続されている。そして、陽極体11と陽極リード部材12によって陽極部1Aが構成されている。
誘電体被膜13は、陽極体11の外周面に形成された酸化被膜から構成されており、該酸化被膜は、陽極体11をリン酸水溶液やアジピン酸水溶液などの電解液に浸漬させ、陽極体11の外周面を電気化学的に酸化させること(陽極酸化)により形成される。
固体電解質層14は、誘電体被膜13上に、二酸化マンガン等の導電性無機材料、或いはTCNQ(Tetracyano-quinodimethane)錯塩、導電性ポリマー(例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン等)等の導電性有機材料等によって形成されている。
陰極引出層15は、固体電解質層14上に形成されたカーボン層と、該カーボン層上に形成された銀ペースト層とから構成され、固体電解質層14と陰極引出層15は互いに電気的に接続されている。そして、固体電解質層14と陰極引出層15によって陰極部1Cが構成されている。
コンデンサ素子1を構成する陽極リード部材12の陽極リード引出部121が陽極リードフレーム3と抵抗溶接やレーザ溶接等により電気的に接続している。コンデンサ素子1の陰極部1C、即ち、陰極引出層15が導電性接着材5を介して陰極リードフレーム4と電気的に接続している。陽極リードフレーム3及び陰極リードフレーム4は、外装樹脂2の外部に引き出されて、固体電解コンデンサの側面及び下面に沿って折り曲げられている。
固体電解コンデンサの外装樹脂から露出した陽極リードフレームの露出部及び陰極リードフレームの露出部が、固体電解コンデンサが実装されるべき回路基板のランドと半田接合されることとなる。
図3に、外装樹脂2を取り除いた状態の固体電解コンデンサの斜視図を示す。陰極リードフレーム4のコンデンサ素子1との接続部に5つの貫通孔41が設けられている。図3の線I−Iに沿って切断した該貫通孔41近傍の部分断面部端面図を図4に示す。貫通孔41は導電性接着剤5側から外装樹脂4(取り除いているため図示せず)側へ向けて、滞留部41a、絞り部41b、排気部41cを備えている。
貫通孔入口部(コンデンサ素子側開口部)41dから貫通孔41へ流れ込んだ導電性接着剤5は滞留部41aと絞り部41bを通って、排気部41cに流れ込んでいるが、貫通孔出口部(外装樹脂側開口部)41eには達していない。
図5を参照して上述した陰極リードフレーム4の貫通孔41の製造方法について説明する。まず、図5(a)に示すように陰極リードフレーム母材4Mを用意する。次に、同図(b)に示すように、方向80からプレスを施して凹部41xを形成する。次いで、同図(c)に示すように、方向81からプレスを施して凹部41yを形成する。さらに、同図(d)に示すように、方向80又は方向81からプレスを施して凹部41xと凹部41yを開通させる。このようにして貫通孔41を形成することができる。なお、製造方法はこれに限定されず、プレスに替えて、化学エッチング等によって作製することもできる。
次に、図6を参照してコンデンサ素子への陰極リードフレーム接着について説明する。まず、図6(a)に示すように、陰極リードフレーム4を図1の状態と上下逆となるように治具(図示せず)に配置する。そして、陰極リードフレーム4のコンデンサ素子と対向している部分であって、陽極リード部材12の延在方向と平行な陰極リードフレーム平行部4s1の表面及び該延在方向と垂直な陰極リードフレーム垂直部4s2の表面に、銀を主体とする導電性接着液5Lを塗布する。なお、前記陰極リードフレーム平行部4s1と陰極リードフレーム垂直部4s2によって陰極リードフレーム対向部4sが構成される。
次いで、同図(b)に示すように、コンデンサ素子1を陰極リードフレーム4に向けて移動・押圧することにより、コンデンサ素子1を導電性接着液5Lと接触させる。これにより、導電性接着液5Lがコンデンサ素子1と陰極リードフレーム4との間に拡がって、コンデンサ素子1と陰極リードフレーム対向部4sが導電性接着液5Lを介して対向することとなる。そして、導電性接着液5Lは、貫通孔入口部41dから貫通孔41へ流れ込み、滞留部41aと絞り部41bを通って、排気部41cに流れ込む。しかし、絞り部41bで貫通孔の直径が小さくなっているため、導電性接着液5Lの表面張力により導電性接着液5Lの移動が妨げられ、貫通孔出口41eへ達することはない。よって、図9の従来技術の固体電解コンデンサのように、導電性接着材5の食い込み部が形成されることはなく、機械強度劣化、防湿特性劣化、外観不良、及び複雑な工程管理によるコストアップ等の諸問題を招来することはない。
次いで、同図(c)に示すように、加熱して導電性接着液5Lを硬化させ、導電性接着材5を形成してコンデンサ素子1の陰極引出層15、即ち、陰極部1Cと陰極リードフレーム4とを接着する。この加熱工程時において、コンデンサ素子1と陰極リードフレーム4に挟まれた導電性接着液5Lの溶媒が気化しようとするが、陰極リートフレーム4には貫通孔41が形成されているため、溶媒成分は同図(c)の矢印で示す方向に移動して排気部41cを通って大気中に放出される。従って、導電性接着材5に溶媒の気泡が発生することはなく、陰極リードフレーム4とコンデンサ素子1との接着強度も良好であり、ESRの悪化も回避することができる。
また、導電性接着材5が貫通孔41の貫通孔入口41dから滞留部41a、絞り部41bを通って排気部41cに達しているので、貫通孔41に充填された導電性接着材5がアンカーの役目を果たす。特に、絞り部41bがあるため、固体電解コンデンサが外部環境の激変する状態に置かれても、導電性接着材41の挙動を規制するので、陰極リードフレーム4、導電性接着材5、コンデンサ素子1の線膨張係数の差異に起因するせん断応力による亀裂を抑制することができる。
前述したように図9に示す従来の固体電解コンデンサにおいては、孔941の直径を大きくすると導電性接着剤95が重力により流れてしまい、食い込み部95Aが形成されていた。それに対して、本実施形態の固体電解コンデンサにおいては、滞留部41aの直径を大きくしても、絞り部41bを設けたため導電性接着液5Lの表面張力により導電性接着液5Lが貫通孔出口41eを越えることはない。従って、滞留部41aの直径を大きくすることができるため、導電性接着液5Lの溶媒の気化を促進することも可能であるという有利な効果も有している。
[性能評価]
図3に示すように、陰極リードフレーム平行部4s1の中央部に貫通孔41を配し、さらにその周りに同心円状に4個(計5個)の同一形状の貫通孔41を配置した陰極リードフレーム4を備えた固体電解コンデンサを実施例1として30個作製した。滞留部41aの直径、絞り部41bの最狭部の直径、排気部41cの直径は、それぞれ0.6mm、0.2mm、0.4mmである。また、貫通孔41の延在方向における滞留部41a、絞り部41b、排気部41cの長さは、それぞれ0.02mm、0.02mm、0.07mmである。また、従来例として貫通孔41を設けていない陰極リードフレーム4を備えた固体電解コンデンサも30個作製した。
実施例1及び従来例について初期ESRを測定した。その後、温度環境を−55℃・30分と105℃・30分を1サイクルとして2000サイクルのヒートショック試験を行なった。そして、2000サイクル終了後にもESRを測定した。また、ヒートショック試験後ESRを測定した後に、陽極リード部材の延在方向に対して互いに逆方向に陽極リードフレームと陰極リードフレームを引っ張って、コンデンサ素子と陰極リードフレームとの剥離強度も測定した。
表1にESR初期値、ヒートショック試験終了後のESR、ESR変動率及び、剥離強度をまとめた。表1より、貫通孔41を有する実施例1では、初期値に対するヒートショック試験終了後のESRの変化量は2.5倍となっており、6.3倍の従来例に比べて小さくなっていることが分かる。また、剥離強度も大きくなっている。
また、剥離強度測定後に導電性接着材に気泡が発生しているか否かについて観察したところ、従来例では気泡は発生していたが、実施例1では気泡は発生していなかった。
絞り部41bは貫通孔41の深さ方向中央部よりもコンデンサ素子側開口部41d側に設ける方が良い。逆に、絞り部41bが貫通孔41の深さ方向中央部よりも外装樹脂側開口部41e側に設けると、絞り部41bを通って排気部41cに進入してきた導電性接着液5Lが、外装樹脂側開口部41eを越えてしまい、導電性接着材5の食い込み部が発生する可能性があるからである。
なお、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。実施例5では貫通孔を5つ設けたが、個数については例示であり、例えば、図3の5つの貫通孔のうち中央部に配置している貫通孔を設けず、合計で4つの貫通孔を設けることができる。即ち、前記中央部を中心として各貫通孔の中心を略円状に配置して、前記中央部に導電性接着液を塗布する態様とすることもできる。この場合、各貫通孔41への導電性接着材の充填量は均一となるので、本発明の効果を十分に発揮することができる。
また、貫通孔の縦断面形状も実施形態に限定されず、絞り部41bの直径がコンデンサ素子側開口部41dの直径及び外装樹脂側開口部41eの直径よりも小さければ、本願発明の技術的範囲に属するのは言うまでもない。さらに、実施形態では、貫通孔41を陰極リードフレーム平行部4s1にのみ設けたが、陰極リードフレーム垂直部4s2に設けることもできる。
1 コンデンサ素子、2 外装樹脂、3 陽極リードフレーム、4 陰極リードフレーム、4s 陰極リードフレーム対向部、4s1陰極リードフレーム平行部、4s2 陰極リードフレーム垂直部、5 導電性接着材、5L 導電性接着液、41 貫通孔、41a 滞留部、41b 絞り部、41c 排気部、41d 貫通孔入口(コンデンサ素子側開口部)、41e 貫通孔出口(外装樹脂側開口部)

Claims (4)

  1. 陽極部と誘電体被膜と陰極部とを有するコンデンサ素子と、陽極リードフレームと、陰極リードフレームと、該陽極及び陰極リードフレームの少なくとも一部と前記コンデンサ素子を被覆する外装樹脂と、を具える固体電解コンデンサであって、
    前記コンデンサ素子と導電性接着材を介して対向している陰極リードフレーム対向部には、コンデンサ素子側開口部と外装樹脂側開口部の間に他の部分とは直径が小さい絞り部を有している貫通孔が設けられ、該貫通孔に導電性接着材が形成されたことを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 貫通孔の深さ方向中央部よりもコンデンサ素子側開口部側に絞り部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. さらに、貫通孔には外装樹脂が充填されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 貫通孔は複数開設されており、各貫通孔の中心が略円状に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の固体電解コンデンサ。
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