JP2011228432A - 不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デバイス特性の劣化を抑制した不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】第1ダミーセル領域121に設けられた素子分離絶縁層33と、第2ダミーセル領域122に設けられた素子分離絶縁層43と、第1ダミーセル領域121と第2ダミーセル領域122との間の境界に位置する素子分離絶縁層51とを備える。素子分離絶縁層33の上面は、浮遊電極層32の上面よりも低い高さに位置する。素子分離絶縁層43の上面は、浮遊電極層42の上面と同じ高さに位置する。浮遊電極層32に隣接する素子分離絶縁層51の上面の端部は、浮遊電極層32の上面よりも低い高さに位置する。素子分離絶縁層51の上面は、浮遊電極層32の側面から浮遊電極層42の側面へ向かって上昇する傾斜TLを有する。
【選択図】図6

Description

本明細書の実施の形態は、電気的にデータの書き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法に関する。
電気的に書き換え可能で且つ高集積化が可能な不揮発性半導体記憶装置として、NAND型フラッシュメモリが知られている。NAND型フラッシュメモリは、データを記憶するメモリセル(トランジスタ)を配置したメモリセル領域を有する。メモリセルは、半導体基板上に絶縁膜を介して電荷蓄積層(浮遊ゲート)と制御ゲートが積層形成されたスタックゲート構造を有する。
近年、NAND型フラッシュメモリの微細化に伴い、リソグラフィーのマージンを確保するために、メモリセル領域の周辺にダミーセル領域を設けることが一般的となっている。ダミーセル領域は、最小寸法で加工されることはないが、メモリセル領域を最小寸法で加工するために必要な領域である。
しかしながら、未だダミーセル領域の積層構造は、メモリセル領域のデバイス特性の劣化を十分に抑制できるものではない。
特開2002−359308号公報
本発明は、デバイス特性の劣化を抑制した不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
一実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、半導体基板上に設けられ且つデータを記憶するメモリトランジスタを配列したメモリセルアレイ領域と、半導体基板上にメモリセルアレイ領域に隣接して設けられデータの記憶には用いない第1ダミーセルを配列してなる第1ダミーセル領域と、半導体基板上に第1ダミーセル領域に隣接して設けられデータの記憶には用いない第2ダミーセルを配列した第2ダミーセル領域とを備える。第1ダミーセル領域は、メモリセルアレイ領域と第2ダミーセル領域との間に設けられる。第1ダミーセル領域は、半導体基板上に設けられた第1ゲート絶縁層と、第1ゲート絶縁層の上に設けられ第1ダミーセルを形成する第1浮遊電極層と、第1浮遊電極層に隣接して形成され第1ダミーセルを互いに電気的に分離する第1素子分離絶縁層とを備える。第1素子分離絶縁層の上面は、第1浮遊電極層の上面よりも低い高さに位置する。第2ダミーセル領域は、半導体基板上に設けられ且つ第1ゲート絶縁層より厚い第2ゲート絶縁層と、第2ゲート絶縁層の上に設けられ第2ダミーセルを形成する第2浮遊電極層と、第2浮遊電極層に隣接して形成され第2ダミーセルを互いに電気的に分離する第2素子分離絶縁層とを備える。第2素子分離絶縁層の上面は、第2浮遊電極層の上面と同じ高さ、または第2浮遊電極層の上面より低く第1素子分離絶縁層の上面よりも高い高さに位置する。第1ダミーセル領域及び第2ダミーセル領域は、第1ダミーセル領域と第2ダミーセル領域との間の境界に形成され第1ダミーセルと第2ダミーセルを互いに電気的に分離する第3素子分離絶縁層と、第1素子分離絶縁層、第2素子分離絶縁層、第3素子分離絶縁層、第1浮遊電極層、及び第2浮遊電極層上に形成されたブロック絶縁層と、ブロック絶縁層を介して、第1素子分離絶縁層、第2素子分離絶縁層、第3素子分離絶縁層、第1浮遊電極層、及び第2浮遊電極層上に形成されメモリトランジスタのゲートとして機能する導電層とを備える。第1浮遊電極層に隣接する第3素子分離絶縁層の上面の端部は、第1浮遊電極層の上面よりも低い高さに位置する。第3素子分離絶縁層の上面は、第1浮遊電極層の側面から第2浮遊電極層の側面へ向かって上昇する傾斜を有する。
一実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、データを記憶するメモリセルアレイ領域に隣接して設けられた第1ダミーセル領域と、第1ダミーセル領域に隣接して設けられた第2ダミーセル領域とを有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法である。製造方法は、半導体基板上に、第1ダミーセル領域において第1の厚みを有する第1ゲート絶縁層を形成し且つ第2ダミーセル領域において第1厚みより厚い第2の厚みを有する第2ゲート絶縁層を形成し、第1ゲート絶縁層の上に第1浮遊電極層を形成し且つ第2ゲート絶縁層の上に第2浮遊電極層を形成し、第1浮遊電極層の間に第1浮遊電極層の上面まで第1素子分離絶縁層を形成し、第2浮遊電極層の間に第2浮遊電極層の上面まで第2素子分離絶縁層を形成し、且つ第1浮遊電極層と第2浮遊電極層との間に第1浮遊電極層及び第2浮遊電極層の上面まで第3素子分離絶縁層を形成し、第1浮遊電極層の上面から所定深さまで第1素子分離絶縁層を除去する一方、第2素子分離絶縁層を残存したままとし、且つ第3素子分離絶縁層の形状を加工する。
第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の回路図である。 第1の実施の形態に係るメモリセルアレイ領域110の等価回路図である。 第1の実施の形態に係るメモリセルアレイ領域110の概略上面図である。 図3のA−A’断面図であり、 図3のB−B’断面図である。 第1の実施の形態に係る活性化領域1D1、1D2、1D3、1Pを示す図である。 第1の実施の形態に係る第1ダミーセル領域121、第2ダミーセル領域122及び周辺回路領域200を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 比較例に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 カップリング比C3を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る第1ダミーセル領域121、第2ダミーセル領域122及び周辺回路領域200を示す断面図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。 第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置、及びその製造方法の実施形態について説明する。
[第1の実施の形態]
[構成]
先ず、図1を参照して、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略上面図である。
第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、図1に示すように、メモリセル領域100と、その外周に設けられた周辺回路領域200とを備えている。メモリセル領域100は、データを記憶するメモリトランジスタ(メモリセル)を配列したメモリセルアレイ領域110、及びその周辺に設けられダミーセルを配列した第1及び第2ダミーセル領域121、122を備える。第1ダミーセル領域121はメモリセルアレイ領域110に隣接し、第2ダミーセル領域122は第1ダミーセル領域121と周辺回路領域200に隣接する。第1及び第2ダミーセル領域121、122は、トランジスタ等の素子が設けられる領域ではなく、データの記憶には用いないダミーセルが配列された領域であり、メモリセル領域100を最小加工寸法で加工するために必要とされる領域である。
次に、図2を参照して、メモリセルアレイ領域110の回路構成について説明する。メモリセルアレイ領域110は、カラム方向を長手方向として延び、ロウ方向に並ぶように配置された複数のメモリユニットMUを有する。メモリユニットMUは、メモリセルトランジスタMT0〜MT15、メモリセルトランジスタMT0のドレインと接続されるドレイン側選択トランジスタSDT、及びメモリセルトランジスタMT15のソースと接続されるソース側選択トランジスタSSTを備える。なお、メモリセルトランジスタMT0、MT1、…MT15を総称する場合には、0、1、…15を付けずにメモリセルトランジスタMTと称する。
ドレイン側選択トランジスタSDTのドレインはカラム方向に延びるビット線BLと接続されている。ビット線BLは、書き込み動作時に書き込みデータをメモリセルトランジスタMTへ転送し、且つ読み出し動作時にメモリセルトランジスタMTから読み出しデータを読み出すために用いられる。
ロウ方向に一列に配列された複数のソース側選択トランジスタSSTのソースはロウ方向に延びる1本のソース線SLと接続されている。
メモリセルトランジスタMTは、フローティングゲートFGに電荷を蓄積し、またフローティングゲートFGから電荷を放出する。ロウ方向に一列に配列された複数のメモリセルトランジスタMT0は、ロウ方向に延びる1本のワード線WL0によって共通接続されている。同様に、ロウ方向に一列に配列された複数のメモリセルトランジスタMT1〜MT15も、各々ロウ方向に延びる1本のワード線WL1〜WL15によって共通接続されている。なお、ワード線WL0、WL1、…WL15を総称する場合には、0、1、…15を付けずにワード線WLと称する。
ロウ方向に一列に配列された複数のドレイン側選択トランジスタSDTのゲートは、ロウ方向に延びる1本のドレイン側選択ゲート線SDLと共通接続されている。
ロウ方向に一列に配列された複数のソース側選択トランジスタSSTのゲートは、ロウ方向に延びる1本のソース側選択ゲート線SSLと共通接続されている。
なお、ロウ方向とはワード線WL、ドレイン側選択ゲート線SDL等が延びる方向であり、カラム方向とはロウ方向とは直交し、ビット線BL等が延びる方向である。また、図2において、メモリユニットMUは、16個のメモリセルトランジスタMT0〜15、1個のドレイン側選択トランジスタSDT、及び1個のソース側選択トランジスタSSTから形成された一例を示しているが、本実施の形態に係るメモリセルアレイ領域110はそれに限定されるものではない。
次に、図3、図4A及び図4Bを参照して、メモリセルアレイ領域110の積層構造について説明する。図3はメモリセルアレイ領域110の概略上面図である。図4Aは図3のA−A’断面図であり、図4Bは図3のB−B’断面図である。
メモリセルアレイ領域110は、図3に示すように、複数の活性化領域1M、及びドレイン側導電層11、ワード線導電層12(0)〜12(15)、及びソース側導電層13を有する。複数の活性化領域1Mは、半導体基板10上においてロウ方向に所定ピッチをもってカラム方向に延びるように形成されている。活性化領域1Mの幅及び間隔は最小加工寸法と等しい。各々の活性化領域1Mは、メモリユニットMUとして機能する層を有する。なお、ワード線導電層12(0)、12(1)、…12(15)を総称する場合には、(0)、(1)、…(15)を付けずにワード線導電層12と称する。
ドレイン側導電層11、ワード線導電層12及びソース側導電層13は、図3に示すように、カラム方向に所定ピッチをもって複数の活性化領域1Mを跨いでロウ方向に延びるように形成されている。ドレイン側導電層11は、ドレイン側選択ゲート線SDL及びドレイン側選択トランジスタSDTのゲートとして機能する。ワード線導電層12(0)〜12(15)は、ワード線WL0〜WL15及びメモリセルトランジスタMT0〜MT15のゲートとして機能する。ソース側導電層13は、ソース側選択ゲート線SDL及びソース側選択トランジスタSSTのゲートとして機能する。ドレイン側導電層11、ワード線導電層12及びソース側導電層13には、シリサイド化されたポリシリコンを用いる。
活性化領域1Mは、図3に示すように、半導体基板10の表面に不純物拡散領域15A〜15Sを有する。不純物拡散層15A〜15Sは、ソース側導電層11、ワード線導電層12(0)〜12(15)及びドレイン側導電層13の間に形成されている。なお、不純物拡散層15A、15B、…、15Sを総称する場合には、A、B、…、Sを付けずに不純物拡散層15と称する。
不純物拡散領域15A及び15Bは、図3及び図4Aに示すように、ドレイン側導電層11を挟むように形成されている。不純物拡散領域15Aは、ドレイン側選択トランジスタSDTのドレインとなり、不純物拡散領域15Bは、ドレイン側選択トランジスタSDTのソースとなる。また、不純物拡散領域15Bは、メモリセルトランジスタMT0のドレインともなる。
不純物拡散領域15Aは、図3及び図4Aに示すように、半導体基板10に対し垂直方向に延びるように形成されたビット線コンタクト層16と接続されている。ビット線コンタクト層16は、層17、18を介してビット線層19と接続されている。ビット線層19は、ビット線BLとして機能する。複数のビット線層19は、ロウ方向に所定ピッチをもってカラム方向に延びるように形成されている。
不純物拡散領域15B〜15Rは、図3及び図4Aに示すように、ワード線導電層12(0)〜12(15)の両端に形成され、メモリセルトランジスタMT0〜MT15のソース及びドレインとなる。
不純物拡散領域15R及び15Sは、図3及び図4Aに示すように、ソース側導電層13を挟むように形成されている。不純物拡散領域15Rは、ソース側選択トランジスタSSTのドレインとなり、不純物拡散領域15Sは、ソース側選択トランジスタSSTのソースとなる。また、不純物拡散領域15Rは、メモリセルトランジスタMT15のソースともなる。
不純物拡散領域15Sは、図3及び図4Aに示すように、半導体基板10に対し垂直方向に延びるように形成されたソース線コンタクト層20と接続されている。ソース線コンタクト層20は、ソース線導電層21と接続されている。ソース線導電層21は、ソース線SLとして機能する。ソース線コンタクト層20は、図3に示すように、複数あるソース側選択トランジスタSSTの複数のソース(即ち、複数の不純物拡散領域15S)を共通接続するように、ロウ方向に連続的に形成されている。このような構成により、ソース線コンタクト層20の抵抗値を低くすることができる。
また、活性化領域1Mは、図4Aに示すように、半導体基板10上に設けられたゲート絶縁層22、24、トンネル絶縁層23(0)〜(15)、トンネル絶縁層23(0)〜(15)の上に設けられた浮遊電極層25(0)〜25(15)、及び浮遊電極層25(0)〜25(15)の上に設けられたブロック絶縁層26(0)〜26(15)を有する。浮遊電極層25(0)〜25(15)は、メモリトランジスタMT0〜15のフローティングゲートFGとして機能する。なお、トンネル絶縁層23(0)、23(1)、…23(15)を総称する場合には、(0)、(1)、…(15)を付けずにトンネル絶縁層23と称する。同様に、浮遊電極層25(0)、25(1)、…25(15)を総称する場合には、(0)、(1)、…(15)を付けずに浮遊電極層25と称する。また、ブロック絶縁層26(0)、26(1)、…26(15)を総称する場合には、(0)、(1)、…(15)を付けずにブロック絶縁層26と称する。
ゲート絶縁層22は、図4Aに示すように、ドレイン側導電層11の下面に接するように形成されている。ゲート絶縁層24は、ソース側導電層13の下面に接するように形成されている。ブロック絶縁層26(0)〜26(15)は、図4Aに示すように、各々、ワード線導電層12(0)〜12(15)の下面に接するように形成されている。また、1つのブロック絶縁層26(0)〜26(15)は、図4Bに示すように、各々、ロウ方向に1列に並ぶ複数の浮遊電極層25(0)〜25(15)を覆うように形成されている。ゲート絶縁層22、24、トンネル絶縁層23、及びブロック絶縁層26には、シリコン酸化物を用いる。浮遊電極層25には、ポリシリコンを用いる。
ゲート絶縁層22、24及びトンネル絶縁層23は、同層に形成されている。ゲート絶縁層22、24及びトンネル絶縁層23は、半導体基板10上に堆積された層を分断して形成される。同様に、ドレイン側導電層11、ワード線導電層12及びソース側導電層13は、半導体基板10上に堆積された層を分断して形成される。
また、メモリセルアレイ領域110は、図3及び図4Bに示すように、浮遊電極層25に隣接してロウ方向に沿って複数形成される活性化領域1M(メモリユニットMU)の間を電気的に分離する素子分離絶縁層27を有する。素子分離絶縁層27の上面は浮遊電極層25の上面よりも低い高さに位置し、その下面は半導体基板10の表面から所定深さに位置する。素子分離絶縁層27には、シリコン酸化物を用いる。
次に、図5を参照して、第1ダミーセル領域121、第2ダミーセル領域122及び周辺回路領域200における活性化領域1D1、1D2、1D3、1Pについて説明する。活性化領域1D1、1D2、1D3はダミーセルが形成される領域であり、活性化領域1Pは周辺回路を構成するトランジスタ等の回路素子が形成される領域である。
第1ダミーセル領域121は、図5に示すように、一例としてメモリセルアレイ領域110側に近接する側に複数(図5では4つ)の活性化領域1D1を有すると共に、周辺回路領域200に近接する側に活性化領域1D2(図5では1つ)を有する。活性化領域1D1の幅及び間隔は最小加工寸法である。活性化領域1D2の幅は、活性化領域1D1の幅よりも大きい。活性化領域1D1の幅と活性化領域1D2の幅の関係は、リソグラフィーマージンを考慮して決定される。このように活性化領域1D1、1D2の幅を次第に大きくすることにより、リソグラフィーマージンを確保することができる。
第2ダミーセル領域122は、メモリセルアレイ領域110に近接する側に活性化領域群AR1を有すると共に、周辺回路領域200に近接する側に活性化領域群AR2を有する。活性化領域群AR1は、メモリセルアレイ領域110に近接する側に活性化領域1D2(図5では1つ)を有し、周辺回路領域200に隣接する側に活性化領域1D3(図5では1つ)を有し、且つ活性化領域1D2と活性化領域1D3との間に活性化領域1D1(図5では2つ)を有する。活性化領域1D3の幅は、活性化領域1D2の幅よりも大きい。活性化領域群AR2は、メモリセルアレイ領域110に近接する側に活性化領域1D3(図5では1つ)を有し、周辺回路領域200に隣接する側に活性化領域1D2(図5では1つ)を有し、且つ活性化領域1D3と活性化領域1D2との間に活性化領域1D1(図5では2つ)を有する。すなわち、活性化領域群AR2は、活性化領域群AR1と鏡像の関係にある。
また、第1ダミーセル領域121内の活性化領域1D2は、第2ダミーセル領域122内の活性化領域群AR1に含まれる活性化領域1D2と距離Lだけ離れている。距離Lは、最小加工寸法よりも長い。活性化領域群AR1に含まれる活性化領域1D3は、活性化領域群AR2に含まれる活性化領域1D3と距離Lだけ離れている。
周辺回路領域200は、活性化領域1Pを有する。活性化領域1Pは、活性化領域群AR2に含まれる活性化領域1D2と距離L’(L’>L)だけ離れている。
次に、図6を参照して、第1ダミーセル領域121、第2ダミーセル領域122及び周辺回路領域200の積層構造を説明する。図6は、図5のC−C’断面図である。
第1ダミーセル領域121は、図6に示すように、活性化領域1D1にトンネル絶縁層31(1)、及び浮遊電極層32(1)を有する。トンネル絶縁層31(1)、及び浮遊電極層32(1)により第1ダミーセルが形成される。また、第1ダミーセル領域121は、活性化領域1D2内にトンネル絶縁層31(2)、及び浮遊電極層32(2)を有する。トンネル絶縁層31(2)、及び浮遊電極層32(2)により第2ダミーセルが形成される。なお、トンネル絶縁層31(1)、31(2)を総称する場合には、(1)、(2)を付けずにトンネル絶縁層31と称する。同様に、浮遊電極層32(1)、32(2)を総称する場合には、(1)、(2)を付けずに浮遊電極層32と称する。
トンネル絶縁層31は、半導体基板10の上に形成されている。トンネル絶縁層31(2)のロウ方向の幅は、トンネル絶縁層31(1)のロウ方向の幅よりも長い。トンネル絶縁層31は、メモリセルアレイ領域110内のゲート絶縁層22、24及びトンネル絶縁層23と同層に形成されている。トンネル絶縁層31は、半導体基板10上に堆積された層を分断することによって形成される。
浮遊電極層32は、トンネル絶縁層31の上に形成されている。浮遊電極層32(2)のロウ方向の幅は、浮遊電極層32(1)のロウ方向の幅よりも長い。浮遊電極層32は、メモリセルアレイ領域110内の浮遊電極層25と同層に形成されている。浮遊電極層32(1)、(2)は、半導体基板10上に堆積された層を分断することによって形成される。
また、第1ダミーセル領域121は、図6に示すように、浮遊電極層32に隣接して活性化領域1D1、1D2の間(第1ダミーセルの間)を電気的に分離する素子分離絶縁層33を有する。素子分離絶縁層33の上面は浮遊電極層32の上面よりも低い高さに位置し、その下面は半導体基板10の表面から所定深さに位置する。素子分離絶縁層33には、シリコン酸化物を用いる。
第2ダミーセル領域122は、図6に示すように、活性化領域1D1内に、トンネル絶縁層41(1)及び浮遊電極層42(1)を有する。また、第2ダミーセル領域122は、活性化領域1D2内にトンネル絶縁層41(2)及び浮遊電極層42(2)を有し、活性化領域1D3内にトンネル絶縁層41(3)及び浮遊電極層42(3)を有する。なお、トンネル絶縁層41(1)〜41(3)を総称する場合には、(1)〜(3)を付けずにトンネル絶縁層41と称する。同様に、浮遊電極層42(1)〜42(3)を総称する場合には、(1)〜(3)を付けずに浮遊電極層42と称する。
トンネル絶縁層41は、半導体基板10の上に形成されている。トンネル絶縁層41(2)のロウ方向の幅は、トンネル絶縁層41(1)のロウ方向の幅よりも長く、トンネル絶縁層41(3)のロウ方向の幅は、トンネル絶縁層41(2)のロウ方向の幅よりも長い。トンネル絶縁層41の厚みは、トンネル絶縁層23、31の厚みよりも厚い。トンネル絶縁層41の下面は、トンネル絶縁層23、31の下面と同じ高さに位置する。トンネル絶縁層41(1)〜(3)は、半導体基板10上に堆積された層を分断することによって形成される。
浮遊電極層42は、トンネル絶縁層41の上に形成されている。浮遊電極層42(2)のロウ方向の幅は、浮遊電極層42(1)のロウ方向の幅よりも長く、浮遊電極層42(3)のロウ方向の幅は、浮遊電極層42(2)のロウ方向の幅よりも長い。浮遊電極層42の厚みは、浮遊電極層25、32の厚みと等しい。浮遊電極層42(1)〜(3)は、半導体基板10上に堆積された層を分断することによって形成される。
また、第2ダミーセル領域122は、図6に示すように、浮遊電極層42に隣接して活性化領域1D1〜1D3との間(第2ダミーセルの間)を電気的に分離する素子分離絶縁層43を有する。素子分離絶縁層43の上面は、浮遊電極層42の上面と同じ高さに位置し、その下面は半導体基板10の表面から所定深さに位置する。素子分離絶縁層43には、シリコン酸化物を用いる。
また、第1ダミーセル領域121及び第2ダミーセル領域122は、素子分離絶縁層51と、メモリセルアレイ領域110から延びるブロック絶縁層26と、ワード線導電層12とを有する。
素子分離絶縁層51は、第1ダミーセル領域121と第2ダミーセル領域122との境界Dに位置する。素子分離絶縁層51は、第1ダミーセル領域121(第1ダミーセル)と第2ダミーセル領域122(第2ダミーセル)とを互いに電気的に分離する。浮遊電極層32(2)に隣接する素子分離絶縁層51の上面の端部は、浮遊電極層32(2)の上面よりも低い高さに位置する。また、浮遊電極層42(2)に隣接する素子分離絶縁層51の上面の端部は、浮遊電極層42(2)の上面よりもわずかに低い高さ(浮遊電極層32(2)の上面より高い高さ)に位置する。素子分離絶縁層51の上面は、浮遊電極層32(2)の側面から浮遊電極層42(2)の側面へ向かって上昇する傾斜TLを有する。なお、浮遊電極層42(2)に隣接する素子分離絶縁層51の上面の端部は、浮遊電極層42(2)の上面と同じ高さに位置するものであってもよい。
ブロック絶縁層26は、浮遊電極層32、42、及び素子分離絶縁層33、43、51の上に形成されている。ワード線導電層12は、ブロック絶縁層26を介して浮遊電極層32、42、及び素子分離絶縁層33、43、51を覆うように形成されている。
周辺回路領域200は、図6に示すように、活性化領域1P内に、ゲート絶縁層52、及び導電層53を有する。ゲート絶縁層52は、半導体基板10上に形成され、トンネル絶縁層41と同層にそれと同一の厚みをもって形成されている。導電層53は、ゲート絶縁層52の上に形成されている。導電層53は、周辺回路のトランジスタのゲートとして機能し、導電層53の直下に位置する半導体基板10は、周辺回路のトランジスタのチャネルとして機能する。また、ゲート絶縁層52の厚みによって、周辺回路領域200内のトランジスタの耐圧は、メモリセルアレイ領域110内のトランジスタの耐圧よりも高く設定される。
[製造方法]
次に、図7A〜7Kを参照して、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。なお、図7A〜7Kは、第1ダミーセル領域121及び第2ダミーセル領域122を示している。
先ず、図7Aに示すように、第1及び第2ダミーセル領域121、122内の半導体基板10の上に、絶縁層31Aが形成される。また、その絶縁層31Aの上に、レジストパターン60が形成される。レジストパターン60は、第2ダミーセル領域122にのみ形成され、第1ダミーセル領域121には形成されない。
次に、図7Bに示すように、レジストパターン60をマスクとして用いたウェットエッチングによって、第1ダミーセル領域122の絶縁層31Aが除去される。このとき、ウェットエッチングは等方性エッチングなので、レジストパターン60の端部の下の絶縁層31Aも若干除去される。これにより、第1ダミーセル領域121において半導体基板10の表面が露出される。
続いて、図7Cに示すように、レジストパターン60が除去された後、半導体基板10の表面が酸化される。これにより、第1及び第2ダミーセル領域121、122に亘って、絶縁層31Bが形成される。第2ダミーセル領域122の絶縁層31Bの厚みは、第1ダミーセル領域121の絶縁層31Bの厚みよりも厚い。
次に、図7Dに示すように、CVDプロセスによって絶縁層31Bの上にポリシリコンを堆積させて、ポリシリコン層32Aが形成される。
続いて、図7Eに示すように、ポリシリコン層32Aの上にレジストパターン61を形成する。ここで、、レジストパターン61とポリシリコン層32Aの密着性を向上させるため、HMDS(密着性向上塗布剤)処理が実行される。例えば、HMDS処理は、60秒実行される。
次に、図7Fに示すように、レジストパターン61をマスクとしてドライエッチングを実行し、溝62が形成される。溝62は、絶縁層31B及びポリシリコン層32Aを分断して、トンネル絶縁層31、41、及び浮遊電極層32、42を形成する。また、溝61は、半導体基板10を掘り込むように形成される。なお、レジストパターン61は、ドライエッチングの後に除去される。
続いて、図7Gに示すように、溝62を埋める素子分離絶縁層33、43、51が形成される。素子分離絶縁層33、43,51は、ポリシラザン(有機塗布膜)、TEOS膜(eHARP(登録商標)を含むCVDにより形成される膜)、HDP(プラズマCVDにより形成される膜)のいずれかにて構成されている。そして、CMPプロセスにて素子分離絶縁層33、43、51を研磨することによって、浮遊電極層32、42の上面が露出される。
続いて、図7Hに示すように、第2ダミーセル領域122の全体及び第1ダミーセル領域121の端部の浮遊電極層32(2)の一部を覆うようにレジストパターン63が形成される。
次に、図7Iに示すように、レジストパターン63をマスクとして用いたウェットエッチングによって、第1ダミーセル領域121内の素子分離絶縁層33がエッチバックされ、素子分離絶縁層33の上面は、浮遊電極層32の上面よりも低い高さに位置することとなる。一方、レジストパターン63が形成されるため第2ダミーセル領域122内の素子分離絶縁層43はエッチバックされない。また、ウェットエッチングに用いられる薬液は、浮遊電極層32(2)とレジストパターン63との間に形成された隙間E(図7H参照)から素子分離絶縁層51に浸透する。これにより、第1ダミーセル領域121に近い側ほど、素子分離絶縁層51の上面は下方に後退する。なお、ウェットエッチングの後、レジストパターン63は除去される。
例えば、図7Iに示す工程において、ウェットエッチングに用いる薬液を「BHF170AU」とする場合、100秒〜170秒のあいだウェットエッチングが実行される。また、薬液を「BHF 63AU」とする場合、50秒〜85秒のあいだウェットエッチングが実行される。また、薬液を「BHF115AS2」又は「DHF(希釈フッ酸)」としても良い。
続いて、図7Jに示すように、浮遊電極層32、42、51を覆うようにブロック絶縁層26が形成される。さらに、ブロック絶縁層26上にポリシリコンを堆積させて、ポリシリコン層12Aが形成される。また、ポリシリコン層12A上に保護層64が形成される。保護層64は、メモリトランジスタMT等のゲートを加工する際に用いられる。
次に、図7Kに示すように、CMPによって保護層64を除去した後に、ポリシリコン層12Aをシリサイド化し、ワード線導電層12が形成される。
[効果]
次に、図8A〜図8Cを参照して、第1の実施の形態と比較例とを比較して、第1の実施の形態の効果について説明する。ここで、図8Aに示すように比較例において、素子分離絶縁層51の上面は、半導体基板10に対して平行に形成され、浮遊電極層32、42の上面よりも低い高さに位置するものとする。また、比較例において、素子分離絶縁層43の上面は、浮遊電極層42の上面よりも低い高さに位置するものとする。
上記の比較例においては、図8Bに示すように素子分離絶縁層43、51の上方に形成されるポリシリコン層12A及び保護層64は大きく窪む(窪みG参照)。これにより、図8Cに示すように、CMPによる研磨の後であっても、窪みGに位置する保護層64が残存し、ポリシリコン層12Aをシリサイド化させてワード線導電層12を形成する際、残存した保護層64の体積だけワード線導電層12(ワード線WL)の抵抗値は高くなる。
これに対して、第1の実施の形態において、上述した図7Iに示したように素子分離絶縁層43の上面は浮遊電極層42の上面と同じ高さに位置する。また、第1の実施の形態において、素子分離絶縁層51の上面は、傾斜TLを有する。これにより、比較例のように大きな窪みGは生じず、CMPの後に保護層64は残存しない(図7J及び図7K参照)。すなわち、第1の実施の形態は、比較例よりもワード線導電層12の抵抗値を低く抑えることができる。
次に、図9を参照して、第1及び第2ダミーセル領域121、122に求められるカップリング比C3について説明する。第1ダミーセル領域121及び第2ダミーセル領域122内のトンネル絶縁層31、41に高電圧が印加された場合、それらトンネル絶縁層31、41にかかる電界はメモリセルアレイ領域110に悪影響を及ぼす。例えば、メモリセルアレイ領域110内におけるリーク電流が増大する。そこで、高電圧に耐えるように、第1及び第2ダミーセル領域121、122内のカップリング比C3を高く設定する必要がある。
カップリング比C3は、以下に示す(数式1)によって与えられる(図9参照)。
(数式1)
C3=C2/(C1+C2)
C3:カップリング比
C1:半導体基板10と浮遊電極層32(42)との間の容量
C2:ワード線導電層53と浮遊電極層32(42)との間の容量
ここで、本実施の形態において第2ダミーセル領域122内のトンネル絶縁層41は、第1ダミーセル領域121内のトンネル絶縁層31よりも厚く形成されている(図6参照)。すなわち、第2ダミーセル領域122の容量C1を第1ダミーセル領域122の容量C1よりも小さくして、第2ダミーセル領域122はカップリング比C3の低下を抑制されている。
一方、本実施の形態において第1ダミーセル領域121は、第2ダミーセル領域122よりも大きい容量C1を有するため、カップリング比C3の低下をその他の構成で補う必要がある。そこで、第2ダミーセル領域122においては素子分離絶縁層43の上面は浮遊電極層42の上面と同じ高さに位置するように形成されていても良い。一方、第1ダミーセル領域121においては素子分離絶縁層33の上面は浮遊電極層32(1)の上面よりも低い高さに位置するように形成されている。また、第1ダミーセル領域121においては素子分離絶縁層51の上面は浮遊電極層32(2)の上面よりも低い高さに位置するように形成されている。これによって、ワード線導電層12は、第2ダミーセル領域122において浮遊電極層43の上面のみを覆うように形成される一方、第1ダミーセル領域121において浮遊電極層33の上面及び側面を覆うように形成される。したがって、浮遊電極層32に対向するワード線導電層12の面積は、浮遊電極層42に対向するワード線導電層12の面積よりも大きくなる。すなわち、第1ダミーセル領域121の容量C2を第2ダミーセル領域122の容量C2よりも大きくして、第1ダミーセル領域121はカップリング比C3の低下を抑制されている。よって、第1の実施の形態は、デバイス特性の劣化を抑制することができ且つ、前述したようにワード線導電層12の抵抗値を低く抑えることができる。
[第2の実施の形態]
[構成]
次に、第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成について、図10を参照して説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施の形態において、図10に示すように、トンネル絶縁層31の上面は、トンネル絶縁層41の上面と同じ高さに位置する。また、浮遊電極層32の上面もまた、浮遊電極層42の上面と同じ高さに位置する。一方、トンネル絶縁層31の下面は、トンネル絶縁層41の下面と異なる高さに位置する。また、浮遊電極層32の下面もまた、浮遊電極層42の下面と異なる高さに位置する。これらの点で第2の実施の形態は第1の実施の形態と異なる。
[製造方法]
次に、図11A〜11Iを参照して、第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法について説明する。
先ず、図11Aに示すように、半導体基板10上にレジストパターン70が形成される。レジストパターン70は、第1ダミーセル領域121のみに形成される。
次に、図11Bに示すように、レジストパターン70をマスクとして用いたウェットエッチングによって、第2ダミーセル領域122の半導体基板10が掘り下げられる。続いて、図11Cに示すように、半導体基板10上に絶縁層31Cが形成される。
次に、図11Dに示すように、第2ダミーセル領域122内にて絶縁層31Cの上にレジストパターン71が形成される。そして、レジストパターン71をマスクとして用いたエッチングによって、第1ダミーセル領域121の絶縁層31Cが除去される。なお、この後にレジストパターン71は除去される。
続いて、図11Eに示すように、半導体基板10上及び絶縁層31C上に亘って更に酸化層を堆積させ、絶縁層31Dが形成される。ここで、第2ダミーセル領域122における絶縁層31Dの厚みは、第1ダミーセル領域121における絶縁層31Dの厚みよりも厚い。
次に、図11Fに示すように、絶縁層31Dの上に、ポリシリコンを堆積させて、ポリシリコン層32Bが形成される。続いて、図11Gに示すように、ドライエッチングにより、絶縁層31D、ポリシリコン層32Bを分断し且つ半導体基板10を掘り込む溝72が形成される。溝72によって、絶縁層31Dはトンネル絶縁層31、41となり、ポリシリコン層32Bは浮遊電極層32、42となる。
次に、図11Hに示すように、溝72を埋める素子分離絶縁層33、43、51が形成される。また、CMPプロセスにて素子分離絶縁層33、43、51を研磨することによって、浮遊電極層32、42の上面が露出される。
続いて、図11Iに示すように、第2ダミーセル領域122の全体及び第1ダミーセル領域121内の浮遊電極層32(2)の一部を覆うようにレジストパターン73が形成される。図11Iの後、第1の実施の形態と同様の製造工程を経て、第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置が形成される。
[効果]
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と同様の構成を有し、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。また、上記の図11Gに示したように、浮遊電極層32の上面は、浮遊電極層42の上面と等しい高さに位置する。すなわち、第1ダミーセル領域121と第2ダミーセル領域122との間に段差が生じない。これにより、図11Hの工程においてCMPを実行する際、第2の実施の形態は、第1の実施の形態よりもディッシングや残膜などの欠陥の発生を抑制することができる。
[その他の実施の形態]
以上、不揮発性半導体記憶装置の実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、追加、置換等が可能である。例えば、素子分離絶縁層43の上面は、浮遊電極層42の上面より低く素子分離絶縁層33の上面よりも高い高さに位置してもよい。
100…メモリセル領域、 110…メモリセルアレイ領域、 121…第1ダミーセル領域、 122…第2ダミーセル領域、 200…周辺回路領域。

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられ且つデータを記憶するメモリトランジスタを配列したメモリセルアレイ領域と、
    前記半導体基板上に設けられデータの記憶には用いない第1ダミーセルを配列した第1ダミーセル領域と、
    前記半導体基板上に設けられデータの記憶には用いない第2ダミーセルを配列した第2ダミーセル領域とを備え、
    前記第1ダミーセル領域は、
    前記メモリセルアレイ領域と前記第2ダミーセル領域との間に設けられ、
    前記半導体基板上に設けられた第1ゲート絶縁層と、
    前記第1ゲート絶縁層の上に設けられ前記第1ダミーセルを形成する第1浮遊電極層と、
    前記第1浮遊電極層に隣接して形成され前記第1ダミーセルを互いに電気的に分離する第1素子分離絶縁層とを備え、
    前記第1素子分離絶縁層の上面は、前記第1浮遊電極層の上面よりも低い高さに位置し、
    前記第2ダミーセル領域は、
    前記半導体基板上に設けられ且つ前記第1ゲート絶縁層より厚い第2ゲート絶縁層と、
    前記第2ゲート絶縁層の上に設けられ前記第2ダミーセルを形成する第2浮遊電極層と、
    前記第2浮遊電極層に隣接して形成され前記第2ダミーセルを互いに電気的に分離する第2素子分離絶縁層とを備え、
    前記第2素子分離絶縁層の上面は、前記第2浮遊電極層の上面と同じ高さ、または前記第2浮遊電極層の上面より低く前記第1素子分離絶縁層の上面よりも高い高さに位置し、
    前記第1ダミーセル領域及び前記第2ダミーセル領域は、
    前記第1ダミーセル領域と前記第2ダミーセル領域との間の境界に形成され前記第1ダミーセルと前記第2ダミーセルを互いに電気的に分離する第3素子分離絶縁層と、
    前記第1素子分離絶縁層、前記第2素子分離絶縁層、前記第3素子分離絶縁層、前記第1浮遊電極層、及び前記第2浮遊電極層上に形成されたブロック絶縁層と、
    前記ブロック絶縁層を介して、前記第1素子分離絶縁層、前記第2素子分離絶縁層、前記第3素子分離絶縁層、前記第1浮遊電極層、及び前記第2浮遊電極層上に形成され前記メモリトランジスタのゲートとして機能する導電層とを備え、
    前記第1浮遊電極層に隣接する前記第3素子分離絶縁層の上面の端部は、前記第1浮遊電極層の上面よりも低い高さに位置し、
    前記第3素子分離絶縁層の上面は、前記第1浮遊電極層の側面から前記第2浮遊電極層の側面へ向かって上昇する傾斜を有する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記第1ゲート絶縁層の上面は、前記第2ゲート絶縁層の上面と同じ高さに位置し、
    前記第1浮遊電極層の上面は、前記第2浮遊電極層の上面と同じ高さに位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1ダミーセル領域において前記境界に最も近い前記第1浮遊電極層は、最小加工寸法よりも大きい幅を有し、
    前記第2ダミーセル領域において前記境界に最も近い前記第2浮遊電極層は、前記最小加工寸法よりも大きい幅を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. データを記憶するメモリセルアレイ領域に隣接して設けられた第1ダミーセル領域と、前記第1ダミーセル領域に隣接して設けられた第2ダミーセル領域とを有する不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    半導体基板上に、前記第1ダミーセル領域において第1の厚みを有する第1ゲート絶縁層を形成し且つ前記第2ダミーセル領域において前記第1厚みより厚い第2の厚みを有する第2ゲート絶縁層を形成し、
    前記第1ゲート絶縁層の上に第1浮遊電極層を形成し且つ前記第2ゲート絶縁層の上に第2浮遊電極層を形成し、
    前記第1浮遊電極層の間に前記第1浮遊電極層の上面まで第1素子分離絶縁層を形成し、前記第2浮遊電極層の間に前記第2浮遊電極層の上面まで第2素子分離絶縁層を形成し、且つ前記第1浮遊電極層と前記第2浮遊電極層との間に前記第1浮遊電極層及び前記第2浮遊電極層の上面まで第3素子分離絶縁層を形成し、
    前記第1浮遊電極層の上面から所定深さまで前記第1素子分離絶縁層を除去する一方、前記第2素子分離絶縁層を残存したままとし、且つ前記第3素子分離絶縁層の形状を加工する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記第3素子分離絶縁層の形状を加工する際、
    前記第1ダミーセル領域の端部に位置する前記第1浮遊電極層、及び前記第3素子分離絶縁層を覆うレジストを形成し、
    前記レジストと前記1浮遊電極層との隙間から薬液を浸透させて、前記薬液により前記第3素子分離絶縁層を後退させる
    ことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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